JP5299952B2 - 歯科用診療装置及び歯科用流体管路殺菌装置 - Google Patents

歯科用診療装置及び歯科用流体管路殺菌装置 Download PDF

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Description

本発明は、歯科用診療装置及び歯科用流体管路殺菌装置に関し、詳しくは、これらの装置を構成する水回路内、空気回路内に繁殖する細菌を確実に除去し得るようにした歯科用診療装置及び歯科用流体管路殺菌装置に関するものである。
歯科用診療装置の水回路内に残留水がある場合、残留水中の細菌が増加傾向にあるため、毎日の診療前に最低3分以上、水回路、ハンドピースを含む全ての歯科用治療器具から残留水を排出する洗浄(フラッシング)を行っている。
このフラッシングは、まず、ハンドピース類のインターロック(治療時にインスツルメント5ハンガーから最初に取り上げたハンドピースのみを駆動させる優先回路機構)を解除し、次に、ハンドピース類を鉢洗い上に設置した小受けにセットし、加圧水供給源から水回路に水を供給することによってハンドピース類の先端まで流水させるものである。
しかしながら、フラッシングを実行しても水回路の管壁に付着した細菌巣(バイオフィルム)を除去することが難しい。特に、休診日等で歯科用診療装置を長時間使用しない場合には、バイオフィルムが増殖し易いため歯科診療の安全性に対して不安材料となっている。
このため、次亜塩素酸を生成してバイオフィルムを除去洗浄する歯科用診療装置が従来より開発されている。この歯科用診療装置は、塩化ナトリウムと塩酸とを混合した水を無隔膜電解層で電気分解して、所定の残留遊離塩素濃度及び所定の酸性pHに調整した殺菌水を生成する殺菌水生成装置を水回路に配置するものである(例えば、特許文献1参照)。
プラズマ技術の分野においては、素材表面の濡れ性を改善し接着強度を高める方法として接着前処理にプラズマを照射する装置が日本プラズマトリー株式会社などから発売されている。
また、非特許文献1、2には低周波高電圧電源を用いて希ガスのプラズマ化を図る研究、液体中でのプラズマ滅菌に関する研究等が開示されている。
特開平11−192247号公報 (文部科学省:科学研究補助金:特定領域研究:平成19年度研究成果報告書:2008.06.01掲載:A01−(6)「液中グロープラズマによる先進的反応場の生成と解析」研究代表者:北野勝久) (文部科学省:科学研究補助金:特定領域研究:平成18年度研究成果報告書:2007.02.26掲載:A01−(6)「液中グロープラズマによる先進的反応場の生成と解析」研究代表者:北野勝久)
しかしながら、従来の歯科用診療装置では、電気分解によって殺菌水を生成することから、そのための電力が必要であり、殺菌水の使用に際しては、所定の塩素濃度やpH値に調整する必要がある。このため、構造が複雑となっているばかりでなく、使用の際の制御が面倒となっている。さらに、歯科診療装置に組み込む場合には、歯科診療装置の大幅な設計変更が必要であり、そのままでは既存の歯科診療装置に適用できない汎用性のないものとなっている。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、簡単な構造で特に流体回路内の汚染物質の殺菌消毒を行うことができる歯科用診療装置、及び、簡単な構造で特に流体回路内の汚染物質の殺菌消毒を行うことができるとともに既存の歯科診療装置への組み込みも簡易に行うことが可能な歯科用流体管路殺菌装置を提供することを目的とする。
本発明は、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、流体回路の一部または全部において、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように流体管路の外周上に電場を形成し、流体管路内部にプラズマジェットを生成することで管路内部を殺菌消毒することを最も主要な特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、歯科用診療装置は、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、流体回路の一部または全部において、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように流体管路の外周上に電場を形成し、流体管路内部にプラズマジェットを生成することにより、管路内部の濡れ性改善を行い、管路表面付着している汚染物質と結合するため、洗浄効果が発生する。また管路内部をプラズマジェットにより殺菌消毒することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、流体回路の一部または全部において、管路を誘電体パイプ構造とし、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように、管路の上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極及び高圧電源により電場を形成し、2つの電極間の管路内部にプラズマジェットを生成することにより、樹脂やウレタンホースなど絶縁パイプやホースなどの管路内部の位置を指定して殺菌消毒することができる。
請求項3記載の発明によれば、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、流体回路の一部または全部において、管路を誘電体パイプ構造または金属パイプ構造とし、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように、管路の外周上に設置した単一の高電位電極及び高圧電源により電場を形成し管路内部にプラズマジェットを生成することにより、金属パイプ内部管路の殺菌消毒することができる。
請求項4記載の発明によれば、該流体管路に希ガスを供給する前に該流体管路内部表面に液体で湿潤状態にする湿潤処理手段を有することでプラズマジェットを生成する前処理として湿潤状態にすることにより、液中プラズマジェットにより殺菌消毒効果をさらに高めることができる。
請求項5記載の発明によれば、該流体管路内部にプラズマジェットを生成し、管路内部を殺菌消毒した後に、管路内部を洗浄する洗浄処理手段を有することにより、湿潤状態の前処理や殺菌消毒によって付着していた汚染物質を洗浄する効果を得られる。
請求項6記載の発明によれば、該湿潤処理手段が、空気、水、薬液、洗浄液の単独または複数の組み合わせで該流体回路に供給することにより湿潤状態にすることにより、湿潤状態の種類を変え、多様な組み合わせにより液中プラズマジェットにより殺菌消毒効果をさらに高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、前記水、薬液、洗浄液のpH値が4.5以下の酸性水であることにより、管路内部の殺菌をさらに効果的に実行できる。
請求項8記載の発明によれば、該洗浄処理手段が空気、水、薬液、洗浄液単独または複数の組み合わせで該流体回路に供給することにより、湿潤状態の前処理や殺菌消毒によって付着していた汚染物質をさらに効果的に洗浄することができる。
請求項9記載の発明によれば、前記水、薬液、洗浄液は該流体管路を中和するためのアルカリ水であることにより、湿潤状態の前処理や殺菌消毒によって付着していた汚染物質をさらに効果的に洗浄し中和することができる。
請求項10記載の発明によれば、該湿潤処理手段、プラズマジェットの生成、該洗浄処理手段は1回または複数回の組み合わせが可能にすることにより、多様な殺菌消毒、洗浄効果が得られる。
請求項11記載の発明によれば、該流体管路が歯科用ハンドピース内部の流体管路であることにより、歯科用ハンドピース内部に汚染物質が逆流して汚染されるような場合であってもプラズマジェットにより濡れ性改善を行い多様な殺菌消毒することができる。
請求項12記載の発明によれば、該流体管路がフレキシブルチューブ構造であり歯科用治療機器の内部および可動部分に挿通されている流体管路であることにより、流体管路が歯科用治療機器の可動アーム内に収納されたホースなどであってもプラズマジェットにより濡れ性改善を行い殺菌消毒することができる。
請求項13記載の発明によれば、該流体管路は歯科用インスツルメントのホースであることにより、プラズマジェットにより歯科用インスツルメントのホースの管路内部の濡れ性改善を行い殺菌消毒することができる。
請求項14記載の発明によれば、該高電位電極は低周波高電圧電源を印加させることによって形成することで、上述した効果を奏する各歯科治療装置を提供できる。
請求項15記載の発明によれば、希ガスがヘリウムガスまたはアルゴンガスであることにより、上述した効果を奏する各歯科治療装置を提供できる。
請求項16記載の発明によれば、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置の流体回路部に外部から接続可能な歯科用流体管路殺菌装置であって、該歯科用診療装置の流体管路に接続可能なプラズマジェット注入手段と、プラズマジェットを照射するプラズマジェット照射手段とからなり、プラズマジェット照射手段は、注入手段から連続する管路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように外周上に電場を形成したことにより、管路内部の濡れ性改善を行い、管路表面付着している汚染物質と結合するため、洗浄効果が発生する。また管路内部をプラズマジェットにより殺菌消毒する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項17記載の発明によれば、前記プラズマジェット照射手段は、注入手段から連続する管路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極からなる電場を形成したことにより、上述した効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項18記載の発明によれば、前記プラズマジェット照射手段は、注入手段から連続する管路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように管路の外周上に設置した単一の高電位電極からなる電場を形成したことにより、上述した効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項19記載の発明によれば、前記プラズマジェット注入手段が該歯科用診療装置の歯科用ハンドピースの流体管路と接続可能であることにより、上述した効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項20記載の発明によれば、前記プラズマジェット注入手段が該歯科用診療装置の歯科用インスツルメントホースの流体管路と接続可能であることにより、プラズマジェットにより歯科用インスツルメントホースの管路内部の濡れ性改善を行い殺菌消毒する効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項21記載の発明によれば、前記プラズマジェット注入手段が該歯科用診療装置の流体供給源の流体管路と接続可能であることにより、流体供給源の濡れ性改善を行い殺菌消毒する効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項22記載の発明によれば、希ガスがヘリウムガスまたはアルゴンガスであることにより、上述した効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
請求項23記載の発明によれば、前記高電位電極は、低周波高電圧電源を印加させることによって形成することで、上述した効果を奏する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
本発明は、流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、流体回路の一部または全部において、管路を誘電体パイプ構造とし、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように、管路の上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極により電場を形成し、2つの電極間の管路内部にプラズマジェットを生成し、管路内部を殺菌消毒する構成により上記目的を実現した。
以下に、本発明の実施例に係る歯科用診療装置及び歯科用流体管路殺菌装置について図面を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1乃至図7を参照して本発明の実施例1に係る歯科用診療装置について説明する。図1は本実施例1に係る歯科用診療装置の側面図、図2は同上面図である。
本実施例1に係る歯科用診療装置は、図1、図2に示すように、歯科診療椅子1の側方にユニット本体2が備えられ、ユニット本体2の上面に鉢3が設けられている。そして鉢3の外周縁上面には鉢洗管9がユニット本体2側から張り出している。また、ユニット本体2からは患者がうがい用のコップ4aに給水するためのコップ給水管4が張り出している。尚、図1、図2中、52は歯科用の照明装置である。
さらに、ユニット本体2には、複数の関節を用いたアーム8を介して上下左右に移動可能なようにテーブル部6が取り付けられている。
前記テーブル部6には、歯科治療を行うためのインスツルメント5が用意されている。インスツルメント5は、インスツルメントホース50を用いてテーブル部6の下方に着脱可能に接続されている。
前記インスツルメント5として、例えば歯牙を切削するためのエアタービン14、マイクロモータ15や、歯牙患部を冷却したり、切削粉や付着物の除去するためのシリンジ7などを設けている。
前記鉢洗管9、コップ給水管4、インスツルメント5には、後述するように水や空気の流体回路(流体管路)が接続されている。
図3は歯科用診療装置における一般的な水の流体回路を示した配管図である。診療に必要な水を供給する水の流体回路は診療室にある水圧源10から歯科用診療装置の元コック11に接続され、減圧弁12、逆止弁13を通ってユニット本体2に設けたコップ給水管4、鉢洗管9に接続されている。
前記コップ給水管4、鉢洗管9に対して、ユニット本体2に設けた本体制御バルブ17によって給水開閉制御が行われる。
また、水の流体回路は、前記テーブル部6に用意されたインスツルメント5であるエアタービン14、マイクロモータ15、シリンジ7にも接続され、これらの制御はテーブル部6に設けたテーブル部制御バルブ16で行われる。前記インスツルメント5への注水は歯牙切削時や治療時に患部を冷却したり、付着物を取り除いたりするために使用される。
図4は歯科用診療装置の一般的な空気の流体回路を示した配管図である。図示しないコンプレッサから供給された圧縮空気は、歯科用診療装置の給気源18に供給され、空気の流体回路によって、元コック19、減圧弁20、逆止弁21を通ってユニット本体2、アーム8を経由し、テーブル部6に設けたテーブル部制御バルブ22に送られる。
テーブル部制御バルブ22は、エアタービン14、マイクロモータ15、シリンジ7などのインスツルメント5の空気の開閉制御を行う。前記エアタービン14に供給される空気は、タービン駆動用としてタービンの回転に使用されるだけでなく、患部の冷却や水と混合してのスプレーとしても使用される。
また、マイクロモータ15やシリンジ7は、歯牙切削時や治療時に患部を冷却したり、切削粉や付着物を取り除いたりするために使用される。さらに水と混合してスプレーとしての冷却手段としても使用される。
尚、図3、図4において、7aはシリンジ7の前段に設けた絞り弁である。
次に、図5を参照して本実施例1の歯科用診療装置について説明する。本実施例1の歯科用診療装置は、図3に示す一般的な歯科用診療装置の水の流体回路の構成加えて、前記逆止弁13の後段に切替バルブ23を設けたこと、切替バルブ23に前記給気源18から分岐された配管を介して圧縮空気を供給するようにしたこと、切替バルブ23にヘリウムガス(Heガス)が充填されている高圧ボンベ24を接続したこと、さらに、切替バルブ23に薬液、洗浄液、酸性水などが加圧されて充填されている薬液タンク25及び薬液タンク26を接続したことが特徴である。
この場合、図示していないが水、空気の管路に各々逆止弁を入れておくことで他の流体が供給源に逆流することを防止できる。
この他の構成は図3に示す場合と同様である。すなわち、前記切替バルブ23の出力側は、図3に示す場合と同様、前記本体制御バルブ17及び前記テーブル部制御バルブ16に接続されている。
前記切替バルブ23はその入力側の開閉制御によって、ひとつまたは複数の入力を同時にまたは順番に開閉することが可能としている。
これらの制御は、例えば図示しないシーケンサやコンピュータ制御によって容易に行うことが可能であるので制御方法については省略する。
本実施例1の歯科用診療装置における前記切替バルブ23の制御例としては、例えば水の流体回路における水の供給を停止し、その後、水の流体回路に希ガスであるヘリウムガスを注入する態様、水の流体回路に希ガスであるヘリウムガス(またはアルゴンガス)を注入する前に水の流体回路を湿潤状態にするために、水と圧縮空気を同時に送って管路内部を湿潤状態にする態様などを挙げることができる。
また、これらの切替バルブ23による制御によって、コップ給水管4、鉢洗管9やインスツルメント5に至る流体回路に湿潤処理手段、洗浄処理手段を構成する空気、水、薬液、洗浄液を単独、または複数の組み合わせで供給し、多様な湿潤状態をつくり、または、流体回路の洗浄を行なうことが可能となる。
すなわち、湿潤処理手段により液中プラズマジェットの状態を生成しより殺菌消毒効果を高めることができ、洗浄処理手段により、湿潤状態の前処理や殺菌消毒によって付着していた汚染物質を洗浄する効果を得ることができる。
また、薬液タンク25または薬液タンク26に酸性水を充填しておくことで、コップ給水管4、鉢洗管9やインスツルメント5に至る流体回路内部を酸性の湿潤状態を作りだすことも可能である。さらにpH値を4.5以下の酸性水を充填することで、さらに殺菌消毒効果を上げることも可能である。
さらには、前記水、薬液、洗浄液を、前記水の流体回路を中和するためのアルカリ水として、湿潤状態の前処理や殺菌消毒によって付着していた汚染物質をさらに効果的に洗浄し中和するようにすることができる。
このような湿潤処理手段による湿潤処理、詳細は後述するプラズマジェットの生成、洗浄処理手段による洗浄処理は、前記切替バルブ23による制御によって、1回または複数回の組み合わせが可能であり、これにより、多様な殺菌消毒、洗浄効果を得ることができる。
図5において、水の流体回路の一部を構成する給水管路30におけるA,Bは、図1に示すアーム8の内部を通る配管を示している。前記アーム8は、複数の関節で上下左右に移動可能であることから、ウレタンホースなどのフレキシブルなホースが使用される。
この場合には、流体管路が歯科用治療装置の可動アーム内に収納されたウレタンホースなどのホースなどであってもプラズマジェットにより濡れ性改善を行い殺菌消毒することができる。
また、前記インスツルメントホース50の管路内の濡れ性改善を行い殺菌消毒することができる。
図5に示す給水管路30におけるA,B間は、図6に示すようにこの給水管路30の長手方向に放電が起こるように、給水管路30の上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極27、高電位電極28により電場を形成し、2つの高電位電極27及び28間の給水管路30の内部に図6に示す構成の基にプラズマジェットを生成し、給水管路30の内部を殺菌消毒する。
図6に示すプラズマジェットを生成する手段は、給水管路30の上流と下流の外周上に例えば数cm〜数十cm程度の所定の間隔で設置した2つの高電位電極27、高電位電極28とを有している。
さらに、前記2個の高電位電極27、28に接続した例えば10kHz、10kV程度の出力を有する低周波高圧電源29を具備し、2個の高電位電極27、高電位電極28に高電圧を印加するとともに、高電位電極27側を接地することにより構成している。すなわち、下流側の高電位電極28を高圧電極としている。
そして、2個の高電位電極27、高電位電極28間の給水管路30内において誘電体バリア放電によるプラズマジェットを発生させ、前記給水管路30の内部を殺菌消毒するものである。
本実施例1の歯科用診療装置において、図6に示すプラズマジェットを生成する手段を、図5に示す例えばエアタービン14に至る給水管路30aのC,D間に設けてもよい。この場合にも、上述した場合と同様、エアタービン14に至る給水管路30aのC,D間内部の殺菌消毒を行なうことができる。前記給水管路30aは、図1に示すインスツルメントホース50に相当するものである。
この他、前記マイクロモータ15、シリンジ7に至る各給水管路に図6に示すプラズマジェットを生成する手段を設け、各々の給水管路内の殺菌消毒を行なうように構成することももちろん可能である。
さらには、図5に示すように、前記コップ給水管4に相当する金属パイプで構成した給水管路30bのE,F間に、図7に示すプラズマジェットを生成する手段を設け、前記給水管路30bの内部を殺菌消毒する構成とすることもできる。尚、このコップ給水管4に相当する構成は樹脂などの誘電体パイプ構造であってもよい。
図7に示すプラズマジェットを生成する手段は、給水管路30bに高電位電極27を配置し、高電位電極27に例えば10kHz、10kV程度の出力を有する低周波高圧電源29の一端を接続し、この低周波高圧電源29の他端側を接地する構成としている。
そして、前記高電位電極27により給水管路30bにおいて誘電体バリア放電によるプラズマジェットを発生させ、前記給水管路30bの内部を殺菌消毒するものである。
前記鉢洗管9についても、上述した場合と同様、図7に示すプラズマジェットを生成する手段を配置し、鉢洗管9内をプラズマジェットにより殺菌消毒する構成とすることができる。
上述した本実施例1の歯科用診療装置によれば、流体回路を構成する管路内部の濡れ性改善を行い、また、プラズマジェットが管路表面付着している汚染物質と結合することで、洗浄効果が発生し、さらには、管路内部をプラズマジェットにより殺菌消毒することが可能になる。
また、2つの高電位電極27、28により電場を形成し、管路内部にプラズマジェットを生成する構成とすれば、例えば樹脂やウレタンホースなど絶縁パイプやホースなどの管路内部の位置を指定して殺菌消毒することができる。
さらに、単一の高電位電極27により電場を形成し、管路内部にプラズマジェットを生成する構成とすれば、金属パイプ内部の殺菌消毒することができる。尚、単一の高電位電極27の場合は誘電体パイプ構造であっても殺菌消毒することが可能である。
尚、本実施例では、管路区間を限定した例であるが、水圧源10の入口に切替バルブ23およびその入力である、高圧ボンベ24、薬液タンク25、薬液タンク26を設け、管路に図6もしくは図7のプラズマジェット生成手段を適所に設けることで、給水管路の全区間において殺菌消毒することも可能である。
(実施例2)
次に、図8、図9を参照して本発明の実施例2に係る歯科用診療装置について説明する。
図8は、歯科用診療装置の一種である歯科用ハンドピース31の内部に設けた圧縮エアの流体管路32に、図6に示す場合と同様なプラズマジェットを生成する手段を設け、流体管路32内の殺菌消毒を行なうように構成した例を示すものである。
前記歯科用ハンドピース31は、手持ち把持可能な略逆くの字状に屈曲形成した金属材を主体とするハンドピース本体33の先端部に、羽根34の回転軸内部に挿入された切削バー35を回転可能に取り付けた切削工具型とし、流体管路32に外部から圧縮エアを供給し、羽根34付きの切削バー35を回転駆動するとともに、ハンドピース本体33内に排気エア管路32aを設けて外部に排気する構成としている。尚、ハンドピースの回転制御は図1のフットコントローラ53の制御信号によってテーブル部制御バルブ22を開閉して行われる。
この場合、流体管路32に、図7に示す場合と同様なプラズマジェットを生成する手段を設ける構成とすることももちろん可能である。
このような構成の歯科用ハンドピース31によれば、この歯科用ハンドピース31内部に汚染物質が逆流して汚染されるような場合であっても、プラズマジェットにより濡れ性改善を行い多様な殺菌消毒することができる。
図9は、本実施例2に係る歯科用診療装置は、基本的構成は実施例1の歯科用診療装置の場合と同様であるが、前記切替バルブ23の出力側にテーブル部制御バルブ22を介してエアタービン14、マイクロモータ15、シリンジ7などのインスツルメント5の空気の流体回路を接続して構成したことが特徴である。
本実施例2に係る歯科用診療装置においては、切替バルブ23とテーブル部制御バルブ22との間の流体回路を構成する空気管路51のA,B間に、図6に示す場合と同様なプラズマジェットを生成する手段を設けて、既述した場合と同様にしてこの空気管路51内をプラズマジェットにより殺菌消毒するようにしたり、テーブル部制御バルブ22とエアタービン14との間の空気管路51aのC,D間に図6に示す場合と同様なプラズマジェットを生成する手段を設けて、既述した場合と同様にしてこの空気管路51a内をプラズマジェットにより殺菌消毒するようにすることができる。
前記テーブル部制御バルブ22とマイクロモータ15間、前記テーブル部制御バルブ22とシリンジ7間についても、同様な構成の基に空気管路内をプラズマジェットにより殺菌消毒するようにすることができる。
本実施例2に係る歯科用診療装置によれば、この歯科用診療装置における空気の流体回路に関して、実施例1の場合と同様、管路内部の濡れ性改善を行い、また、プラズマジェットが管路表面付着している汚染物質と結合することで、洗浄効果が発生し、さらには、管路内部をプラズマジェットにより殺菌消毒することが可能になる。
尚、本実施例においても、管路区間を限定せずに、給気源18の入口に切替バルブ23およびその入力である、高圧ボンベ24、薬液タンク25、薬液タンク26を設け、管路に図6もしくは図7のプラズマジェット生成手段を適所に設けることで、空気管路の全区間において殺菌消毒することも可能である。
(実施例3)
図10乃至図12を参照して本発明の実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置41について説明する。
図10に示す本実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置41は、手持ち把持可能な略くの字状に屈曲形成した金属材を主体とする装置本体42に対して、途中に開閉弁39を供える希ガス管路38を組み込み、この希ガス管路38に、図6に示す場合と同様、プラズマジェットを生成する手段である数十mm程度の所定の間隔で2つの高電位電極27、高電位電極28とを設置し、装置本体42内に例えば10kHz、10kV程度の出力を有する低周波高圧電源29を搭載することにより構成し、希ガス管路38に外部からヘリウムガスを供給する構成としている。
前記高電位電極27側は装置本体42に設置している。また、装置本体42の先端部にはプラズマジェット照射口36を、装置本体42の外周部にはプラズマ発生スイッチ37を設けている。
前記プラズマジェット照射口36は、実施例1で述べた歯科用診療装置の流体管路に接続可能なプラズマジェット注入手段として機能するようになっている。
本実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置41によれば、2つの高電位電極27、28を供えた構成の基に、この歯科用流体管路殺菌装置41のプラズマジェット照射口36を歯科用診療装置の流体管路に接続し(例えば図4に示すエアタービン14に至る空気の流体回路14aにおけるC、D部分のうちのCの部分(すなわちインスツルメントホース50のCの部分)を切り離して流体回路14aに接続し)、プラズマジェットを注入することによって、流体回路14a内部の濡れ性改善を行い、管路表面に付着している汚染物質と結合するため、洗浄効果を発揮させることができる。
すなわち、歯科用診療装置の流体管路内部をプラズマジェットにより殺菌消毒する歯科用流体管路殺菌装置を提供することができる。
図11は、本実施例3の変形例である歯科用流体管路殺菌装置41Aを示すものであり、この歯科用流体管路殺菌装置41Aは、基本的には前記歯科用流体管路殺菌装置41の場合と略同様な構成であるが、希ガス管路38に、図6に示す場合と同様なプラズマジェットを生成する手段を配置したこと、装置本体42内にヘリウムガスを収納した高圧ボンベ43を搭載したことが特徴である。
図11に示す歯科用流体管路殺菌装置41Aによれば、単一の高電位電極27を備えた構成の基に、この歯科用流体管路殺菌装置41Aのプラズマジェット照射口36を上述した場合と同様に歯科用診療装置の流体管路に接続し、プラズマジェットを注入することによって、流体管路内部の濡れ性改善を行い、管路表面付着している汚染物質と結合するため、洗浄効果を発揮させることができる。
図12に示す例は、図10に示す歯科用流体管路殺菌装置41のプラズマジェット照射口36を、筒状の接続アダプタ40を介して通常の歯科用ハンドピース31Aにおける流体管路32の注入口に接続し、歯科用ハンドピース31の流体管路32内にプラズマジェットを注入し、これにより、流体管路32の内部の濡れ性改善を行い、管路表面に付着している汚染物質と結合するため、洗浄効果を発揮させるようにしたものである。
この場合、図11に示す歯科用流体管路殺菌装置41Aを使用する場合も同様な作用、効果を発揮させることができる。
この他、前記歯科用流体管路殺菌装置41または41Aを、前記歯科用診療装置の流体供給源、例えば前記給気源18等の流体管路と接続し、これらの流体管路内部の濡れ性改善を行い、また、洗浄効果を発揮させることができる。すなわち、前記歯科用流体管路殺菌装置41または41Aによれば、既存の歯科診療装置への組み込みも簡易に行うことが可能となる。
本発明の歯科用診療装置や歯科用流体管路殺菌装置の構成は、上述した場合の他、歯面洗浄器具、穿孔用器具等、各種歯科用治療器具に広範に応用可能である。
本発明の実施例1に係る歯科用診療装置の側面図である。 本実施例1に係る歯科用診療装置の上面図である。 歯科用診療装置における一般的な水の流体回路を示す概略配管図である。 歯科用診療装置の一般的な空気の流体回路を示す概略配管図である。 本実施例1に係る歯科用診療装置の流体回路を示す概略配管図である。 本実施例1に係る歯科用診療装置におけるプラズマジェットを生成する手段の構成例を示す概略図である。 本実施例1に係る歯科用診療装置におけるプラズマジェットを生成する手段の他の構成例を示す概略図である。 本発明の実施例2に係る歯科用診療装置の一種である歯科用ハンドピースの概略断面図である。 本発明の実施例2に係る歯科用診療装置の流体回路を示す概略配管図である。 本発明の実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置の概略構成図である。 本発明の実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置の変形例を示す概略構成図である。 本発明の実施例3に係る歯科用流体管路殺菌装置を歯科用ハンドピースに接続した例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 歯科診療椅子
2 ユニット本体
3 鉢
4 コップ給水管
4a コップ
5 インスツルメント
6 テーブル部
7 シリンジ
7a 絞り弁
8 アーム
9 鉢洗管
10 水圧源
11 元コック
12 減圧弁 13 逆止弁
14 エアタービン
14a 流体回路
15 マイクロモータ
16 テーブル部制御バルブ
17 本体制御バルブ
18 給気源
19 元コック
20 減圧弁
21 逆止弁
22 テーブル部制御バルブ
23 切替バルブ
24 高圧ボンベ
25 薬液タンク
26 薬液タンク
27 高電位電極
28 高電位電極
29 低周波高圧電源
30 給水管路
30a 給水管路
30b 給水管路
31 歯科用ハンドピース
31A 歯科用ハンドピース
32 流体管路
32a 排気エア管路
33 ハンドピース本体
34 羽根
35 切削バー
36 プラズマジェット照射口
37 プラズマ発生スイッチ
38 希ガス管路
39 開閉弁
40 接続アダプタ
41 歯科用流体管路殺菌装置
41A 歯科用流体管路殺菌装置
42 装置本体
43 高圧ボンベ
50 インスツルメントホース
51 空気管路
51a 空気管路
52 照明装置
53 フットコントローラ

Claims (23)

  1. 流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、
    流体回路の一部または全部において、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように流体管路の外周上に電場を形成し、流体管路内部にプラズマジェットを生成することで管路内部を殺菌消毒することを特徴とする歯科用診療装置。
  2. 流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、
    流体回路の一部または全部において、管路を誘電体パイプ構造とし、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように、管路の上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極及び高圧電源により電場を形成し、2つの電極間の管路内部にプラズマジェットを生成し、管路内部を殺菌消毒することを特徴とする歯科用診療装置。
  3. 流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置であって、
    流体回路の一部または全部において、管路を誘電体パイプ構造または金属パイプ構造とし、流体の供給を停止して、該流体回路に希ガスを供給し、管路の長手方向に放電が起こるように、管路の外周上に設置した単一の高電位電極及び高圧電源により電場を形成し、管路内部にプラズマジェットを生成し、管路内部を殺菌消毒することを特徴とする歯科用診療装置。
  4. 前記流体管路に希ガスを供給する前に該流体管路内部表面を液体で湿潤状態にする湿潤処理手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用診療装置。
  5. 前記流体管路内部にプラズマジェットを生成し、管路内部を殺菌消毒した後に、管路内部を洗浄する洗浄処理手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歯科用診療装置。
  6. 前記湿潤処理手段が、空気、水、薬液、洗浄液の単独または複数の組み合わせで該流体回路に供給することにより湿潤状態にすることを特徴とする請求項4記載の歯科用診療装置。
  7. 前記水、薬液、洗浄液のpH値が4.5以下の酸性水であることを特徴とする請求項6記載の歯科用診療装置。
  8. 前記洗浄処理手段が、空気、水、薬液、洗浄液単独またはこれらのうちの複数の組み合わせで該流体回路に供給することを特徴とする請求項5記載の歯科用診療装置。
  9. 前記水、薬液、洗浄液は、前記流体管路を中和するためのアルカリ水であることを特徴とする請求項8記載の歯科用診療装置。
  10. 前記湿潤処理手段による湿潤処理、プラズマジェットの生成、前記洗浄処理手段による洗浄処理は、1回または複数回の組み合わせが可能であることを特徴とする請求項4及び5記載の歯科用診療装置。
  11. 前記流体管路が、歯科用ハンドピース内部の流体管路であることを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載の歯科用診療装置。
  12. 前記流体管路がフレキシブルチューブ構造であり、歯科用治療機器の内部および可動部分に挿通されている流体管路であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の歯科用診療装置。
  13. 前記流体管路は、歯科用インスツルメントのホースであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の歯科用診療装置。
  14. 前記高電位電極は、低周波高電圧電源を印加させることによって形成することを特徴とする請求項1〜3記載の歯科用診療装置。
  15. 前記希ガスが、ヘリウムガスまたはアルゴンガスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用診療装置。
  16. 流体供給源から患者の歯の治療に用いられる治療器具へ供給される流体が流れる流体管路を有する歯科用診療装置の流体回路部に外部から接続可能な歯科用流体管路殺菌装置であって、
    前記歯科用診療装置の流体管路に接続可能なプラズマジェット注入手段と、プラズマジェットを照射するプラズマジェット照射手段とからなり、前記プラズマジェット照射手段は、プラズマジェット注入手段から連続する流体管路に希ガスを供給し、流体管路の長手方向に放電が起こるように外周上に電場を形成することを特徴とする歯科用流体管路殺菌装置。
  17. 前記プラズマジェット照射手段は、プラズマジェット注入手段から連続する流体管路に希ガスを供給し、流体管路の長手方向に放電が起こるように上流と下流の外周上に設置した2つの高電位電極からなる電場を形成することを特徴とする請求項16記載の歯科用流体管路殺菌装置。
  18. 前記プラズマジェット照射手段は、プラズマジェット注入手段から連続する流体管路に希ガスを供給し、流体管路の長手方向に放電が起こるように流体管路の外周上に設置した単一の高電位電極からなる電場を形成することを特徴とする請求項16記載の歯科用流体管路殺菌装置。
  19. 前記プラズマジェット注入手段が、前記歯科用診療装置の歯科用ハンドピースの流体管路と接続可能であることを特徴とする請求項16〜18記載の歯科用流体管路殺菌装置。
  20. 前記プラズマジェット注入手段が、前記歯科用診療装置の歯科用インスツルメントのホースの流体管路と接続可能であることを特徴とする請求項16〜18記載の歯科用流体管路殺菌装置。
  21. 前記プラズマジェット注入手段が、前記歯科用診療装置の流体供給源の流体管路と接続可能であることを特徴とする請求項16〜18記載の歯科用流体管路殺菌装置。
  22. 前記希ガスが、ヘリウムガスまたはアルゴンガスであることを特徴とする請求項17〜21のいずれかに記載の歯科用診療装置。
  23. 前記高電位電極は、低周波高電圧電源を印加させることによって形成することを特徴とする請求項17または18記載の歯科用診療装置。
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