JP5298853B2 - 含フッ素共重合体及び成形品 - Google Patents

含フッ素共重合体及び成形品 Download PDF

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Description

本発明は、含フッ素共重合体及び成形品に関する。
含フッ素重合体は、難燃性、非粘着性、電気絶縁性等に優れているので、従来より成形品や被覆材として、化学工業、機械工業等の各種分野に利用されている。
近年、テトラフルオロエチレン〔TFE〕/ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕共重合体やTFE/HFP/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体について、被覆材として電線ジャケット、LANケーブルへの用途が提案されているが、電線の被覆材として使用する場合、高速での電線被覆押出成形が可能なものが求められる。
高速での押出成形が可能な含フッ素重合体として、例えば、
TFE単量体単位78〜95重量%と、HFP単量体単位5〜22重量%と、TFE及びHFPと共重合可能な含フッ素単量体単位3モル%以下とから本質的になり、分子量分布が特定範囲内にあり、不安定末端基数が炭素原子1×10個あたり80未満であり、水性乳化重合により得られるTFE/HFP共重合体(例えば、特許文献1参照。)、
TFEとHFPと特定のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)の少なくとも一種から誘導される構成単位を含んでなり、それぞれの含有量の重量比が75〜92:8〜20:0〜5であり、且つ、メルトフローレート(372℃、5000g荷重)が10〜35(g/10分)の範囲にあり、ダイスウェルが5〜20%の範囲にある含フッ素共重合体(例えば、特許文献2参照。)、
TFEとHFPと所望によりパーフルオロ(ビニルエーテル)をモノマーとして重合することにより得られるものであり、それぞれの含有量の重量比が70〜95:5〜20:0〜10であり、且つ、メルトフローレートが30(g/10分)以上であり、揮発分が0.2重量%以下であり、応力緩和弾性率が特定の範囲内にある含フッ素共重合体(例えば、特許文献3参照。)、
被覆速度2800ft/分で押出被覆により芯線被覆を行うとき、(i)被覆材料と芯線との接着強度が0.8kg以上であり、(ii)被覆電線50000ftあたりの平均コーンブレーク数が1以下である揮発分0.2重量%以下のFEPペレット(例えば、特許文献4参照。)、
TFE78〜95重量%と、HFP5〜22質量%と、所望によりTFE及びHFPと共重合可能なモノマー3モル%以下の含フッ素ポリマーであって、重量平均分子量と数平均分子量との比が2未満であり、メルトフローインデックスが15以上である含フッ素ポリマー(例えば、特許文献5参照。)
が知られている。
国際公開第00/44797号パンフレット 国際公開第01/36504号パンフレット 米国特許第6703464号明細書 米国特許第6743508号明細書 米国特許第6541588号明細書
FEPには、高速押出成形すると被覆外径が一定にならず変動することによって線径ブレが生じることがある。近年、通信速度の高速化、大容量の情報の送信に伴い電気信号の周波数が高くなってきており、線径ブレが大きい電線は、周波数が高い電気信号を伝達した場合、インピーダンスのばらつき、リターンロス等に起因する減衰が生じ易い問題がある。
本発明の目的は、上記現状に鑑み、高速電線成形によっても電気特性に優れた電線を得ることができる含フッ素共重合体を提供することにある。
本発明は、テトラフルオロエチレン〔TFE〕に由来する共重合単位と、ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕に由来する共重合単位とを有する含フッ素共重合体であって、下記(a)及び(b)の性質を示すことを特徴とする含フッ素共重合体である。
(a)示差走査熱測定の一次加熱によって得られる熱融解曲線は、融点が240〜280℃の範囲内にあり、融点ピーク部分面積が上記融解熱量面積の60%以上を占める。
(b)MFR(g/10分)と樹脂圧力(MPa)との積が40以下である。
本発明は、上記含フッ素共重合体を成形して得られることを特徴とする成形品である。
本発明は、上記含フッ素共重合体を被覆してなり導体径が0.2〜1.0mmであることを特徴とする電線である。
本発明は、上記含フッ素共重合体を電線被覆速度1000〜3000フィート/分(約300〜920m/分)で芯線を被覆することよりなることを特徴とする電線の製造方法である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の含フッ素共重合体は、下記(a)及び(b)の性質を示すものである。
(a)示差走査熱測定の一次加熱によって得られる熱融解曲線は、融点が240〜280℃の範囲内にあり、融点ピーク部分面積が上記融解熱量面積の60%以上を占める。
(b)MFR(g/10分)と樹脂圧力(MPa)との積が40以下である。
上記MFRは、一定荷重下において押し出される含フッ素共重合体の量を示しており、上記樹脂圧力は、一定量の含フッ素共重合体を押し出したときの樹脂の圧力を示している。
押出成形において、厚みブレを生じることなく成形品を得るためには、樹脂吐出量のブレをできる限り小さくすることが重要となる。更に、高速押出成形を行う場合、単位時間あたりの樹脂吐出量が多くなり、押出圧力が増加し変動しやすくなるので、厚みブレが生じ易い。また、使用する樹脂は、MFRの値が低いほど、押出圧力が増加する傾向にあるが、上記MFRの値が同一である場合、樹脂圧力が低いほど押出圧力のブレが低減する傾向にある。ゆえに、高速押出成形を行っても線径ブレが少ない含フッ素共重合体を得るには、MFRの値と樹脂圧力とのバランスが重要となる。
本発明の含フッ素共重合体は、上記(a)に示されるように、上記熱融解曲線の融点ピーク部分が占める温度領域が狭いので、加熱しても均一に溶融し、成形時における樹脂吐出量のブレが少ない。更に、上記含フッ素共重合体は、上記(b)に示されるように、MFRと樹脂圧力との積が特定範囲内にあるものであるので、適度な押出圧力で高速押出成形することができ、安定して電線被覆に適した樹脂吐出量を得ることができることにより線径ブレが小さい電線に成形することができる。
本発明の含フッ素共重合体は、上述のように、示差走査熱測定の一次加熱における融点が240〜280℃の範囲内にあるものである。240℃未満であると、耐熱性、特に被覆電線成形品の耐熱性が不充分となる問題が生じることがあり、280℃を超えると被覆押出成形が困難となる傾向がある。
上記融点は、好ましい下限が245℃、より好ましい下限が250℃であり、好ましい上限が275℃であり、より好ましい上限が270℃である。
本明細書において、示差走査熱測定の一次加熱とは、測定試料そのものを溶融することを意味し、示差走査熱測定機において溶融、冷却を経た後に再度加熱するものではない。測定試料の形態としては、ペレット、パウダー等が挙げられるが、これらに限定されない。上記融点は、示差走査熱量計(セイコー電子社製)を用い、試料10±2mgを昇温速度10℃/分にて測定して得られる熱融解曲線の融点ピーク部分において吸熱ピークの最大値を示す温度(〔図1〕のb)を表す。
本発明の含フッ素共重合体は、上述の熱融解曲線において、融点ピーク部分面積が、融解熱量面積の60%以上を占めるものである。
上記含フッ素共重合体は、上記融点ピーク部分面積が上述の範囲内にある熱融解曲線を示すものであるので、押出成形の際に均一に溶融することができる。
上記融点ピーク部分面積は、押出圧力のブレ(変動)を少なくする点で、上記融解熱量面積の65%以上が好ましく、68%以上であることがより好ましい。
本明細書において、上記融解熱量面積とは、205〜280℃の温度領域内における熱融解曲線と、上記熱融解曲線上の205℃と280℃の点を結んだ線とに囲まれる領域(〔図1〕、直線ABと曲線とに囲まれる領域)を意味し、融点ピーク部分面積とは融解熱量面積における融点±10℃の温度範囲内にある領域(〔図1〕、斜線部分の領域)の面積を意味する。
上記熱融解曲線の融点ピーク部分面積及び融解熱量面積は、各温度における熱量(〔図1〕、直線ABと曲線との差)を積分して求めることができる。
本発明の含フッ素共重合体は、上記(a)の性質を示すことに加え、(b)MFR(g/10分)と樹脂圧力(MPa)との積が40以下であるものである。
上記MFRと上記樹脂圧力との積は、押出圧力を低くする点で、好ましい上限が37であり、より好ましい上限が35であり、上記範囲内であれば、20以上であってもよい。
本発明の含フッ素共重合体は、上記MFR(g/10分)が10〜40であることが好ましい。
上記MFR(g/10分)は、高速成形を容易にする点で、より好ましい下限が20であり、得られる電線の物性を良好にする点で、より好ましい上限が35である。
本明細書において、上記MFRは、ASTM D 1238−98に準拠したメルトインデックステスター(KAYENESS社製、Series4000)を用いて、約6gのFEPを372℃の温度下に荷重5kgにて測定したものである。
本発明において、上記樹脂圧力は、0.1〜4MPaであることが好ましい。上記樹脂圧力は、より好ましい下限が0.5MPa、より好ましい上限が2MPaである。
本明細書において、上記樹脂圧力は、約50gの含フッ素共重合体を385±0.5℃に維持したシリンダー(内径15mm)に投入し、10分間放置した後、剪断速度36.5(l/s)下で、直径2mm、長さ20mmのオリフィスを通して押し出した際の樹脂圧力を、キャピラリーレオメータ(Bohlin Instruments Limited社製、ROSAND キャピラリー レオメータ)を用いて測定したものである。
本発明の含フッ素共重合体は、テトラフルオロエチレン〔TFE〕に由来する共重合単位と、ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕に由来する共重合単位とを有するものである。
本発明の含フッ素共重合体は、TFEに由来する共重合単位(以下、「TFE単位」と称す。)とHFPに由来する共重合単位(以下、「HFP単位」と称す。)とに加え、その他の共重合単位を1種又は2種以上有するものであってもよい。
上記「その他の共重合単位」を構成することとなる単量体としては、TFE及びHFPと共重合可能な単量体であれば特に限定されず、例えば、パーフルオロ(ビニルエーテル)〔PFVE〕、クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕、トリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド〔VdF〕等の含フッ素単量体、及び、エチレン〔Et〕、プロピレン等のフッ素非含有単量体が挙げられる。
上記「その他の共重合単位」を構成することとなる単量体としては、PFVEが好ましく、PFVEとしては、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕が好ましい。
上記PAVEとしては、パーフルオロ(メチルビニルエーテル)〔PMVE〕、パーフルオロ(エチルビニルエーテル)〔PEVE〕、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)〔PPVE〕が挙げられるが、なかでもPPVEが好ましい。
本発明の含フッ素共重合体は、TFE/HFP共重合体、又は、TFE単位とHFP単位とPFVEに由来する共重合単位(以下、「PFVE単位」と称す。)とを有するものが好ましく、TFE/HFP/PFVE共重合体がより好ましく、TFE/HFP/PPVE共重合体が更に好ましい。
本発明において、TFE単位とHFP単位とPFVE単位とを有する共重合体は、TFE単位とHFP単位とPFVE単位とに加え、その他の単量体に由来する共重合単位を含むものであってよい。
上記TFE単位とHFP単位とPFVE単位とを有する共重合体において、その他の単量体は、TFE、HFP及びPFVEと共重合可能なものであれば特に限定されず、適宜選択することができる。
本発明の含フッ素共重合体において、耐熱性や、高速押出成形を容易にする点で、TFE単位とHFP単位との各質量割合は、TFE単位:HFP単位(質量%)=(80〜95):(5〜20)であることが好ましく、TFE単位:HFP単位=(84〜92):(8〜16)であることがより好ましい。
上記含フッ素共重合体が、TFE単位とHFP単位とPFVE単位とを有する場合、各共重合単位の割合は、TFE単位:HFP単位:PFVE単位(質量%)=(70〜95):(4〜20):(0.1〜10)であることが好ましく、TFE単位:HFP単位:PFVE単位=(81〜92):(7〜16):(0.3〜3)であることがより好ましい。
本明細書において、上記質量割合は、NMR分析装置(ブルカーバイオスピン社製)を用いて、19F−NMRを測定して求めたものである。
本発明の含フッ素共重合体は、共重合体末端をフッ素化したものが好ましい。フッ素化した共重合体末端は、熱安定性に優れているので、加熱しても分解しにくく、また他の末端基と反応しにくい。ゆえに、上記含フッ素共重合体は、共重合体末端をフッ素化したものである場合、押出成形の際に加熱しても、発泡することがなく、後述するように各共重合体分子間に結合が生じず、他の平均的な共重合体分子に比べて特異的に分子量が大きくなった共重合体分子が生成しないので、押出成形を行っても上述の(a)及び(b)の性質を維持することができる。従って、共重合体末端をフッ素化した含フッ素共重合体は、押出成形を行っても樹脂圧力の変動を抑制することができ、線径ブレの少ない被覆成形品を得ることができる。
本発明の含フッ素共重合体は、−COF基、−COOH基、−CHOH基、−CONH基、−COOCH基及び−CFH基(本明細書において、これらの末端基を「不安定末端基」又は「−CF基以外の末端基」ということがある。)の総数が主鎖炭素原子10個あたり50個以下であるものが好ましい。
上記−COF基、−COOH基、−CHOH基、−CONH基及び−COOCH基は、熱的に不安定で押出成形の際に発泡することがあり、−CFH基は、押出成形の際に他の分子鎖の末端基と結合し、分子鎖長が他の平均的な共重合体分子に比べて2倍程度の共重合体分子を生成させることがある。
上記末端基の数は、線径ブレの少ない被覆成形品を得る点で、主鎖炭素原子10個あたり、より好ましい上限が30個、更に好ましい上限が20個である。
上記末端基の数は、FT−IR Spectrometer 1760X(Perkin Elmer社製)を用いて、赤外吸収分光測定を行うことにより測定したものである。
本発明の含フッ素共重合体は、分散液、粉末、ペレット等、何れの形態のものであってもよいが、ペレットであることが好ましい。上記含フッ素共重合体は、押出成形等の成形に供する時点で、上述の(a)及び(b)の各性質を示すものが好ましい。
本発明の含フッ素共重合体は、TFE及びHFPと、所望によりTFE及びHFP以外のその他の単量体とを用いて重合反応を行い、必要に応じ、濃縮等の後処理を行うことにより調製することができる。
上記重合反応としては特に限定されず、例えば、乳化重合、懸濁重合、溶液重合、気相重合等が挙げられる。
上記重合方法としては、乳化重合、懸濁重合が好ましく、均一な組成の共重合体を得る点で、懸濁重合がより好ましい。
上記重合反応は、上記単量体に加え、重合開始剤、連鎖移動剤等の添加剤を適宜加えて行うことができる。
上記重合反応において、上述の(a)及び(b)の性質を満たす含フッ素共重合体を得るためには、組成が均一である共重合体が得られるよう、反応条件を適宜調整することが好ましい。組成が均一であるということは融点の分布が狭いことを実現する。
更には、上述の(a)及び(b)の性質を満たす含フッ素共重合体を得るために、分岐が少ないこと、側鎖の分布が均等であること、分子量が均一であること、添加剤等の不純物が少ないこと等も、反応条件を適宜調整する指標とすることができる。分岐が少ないこと、側鎖の分布が均等であること、分子量が均一であること、添加剤等の不純物が少ないことは、安定した樹脂流動特性を実現する。
即ち、各樹脂分子の共重合状態が分子鎖全体に均一にし、安定した樹脂流動特性を実現するよう反応条件を選択することにより、上述の(a)及び(b)の性質を満たす樹脂を得ることができる。
上記のような共重合体を得る手段としては、例えば、(1)重合反応の間、段階的に重合圧力を低下させる等して、重合に供される単量体混合物における単量体の存在比を反応初期から反応終了時にわたって均一に維持する方法、(2)重合反応の間、重合開始剤、連鎖移動剤等を連続的、あるいは断続的に添加して、その添加量を変更する方法が挙げられる。
上記(1)の方法において、特に限定されないが、重合圧力は、重合開始時における圧力の75〜95%に低下させることが好ましい。
上記(2)の方法において、特に限定されないが、重合開始剤の添加量を変更する場合、重合開始時における添加量の20〜100質量%に相当する量に変更することが好ましい。
懸濁重合法により含フッ素共重合体を調製する場合、重合開始剤としてジアシルパーオキサイドを使用することが好ましい。
上記ジアシルパーオキサイドとしては、例えば、式:(RCOO)(式中、Rは、炭素数1〜10の炭化水素基を表す。)で表される炭化水素系化合物、式:(RCOO)(式中、Rは、炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜10のω−ヒドロパーフルオロアルキル基又は炭素数1〜10のクロロパーフルオロアルキル基を表す。)で表される含フッ素化合物が挙げられる。
上記炭化水素系化合物におけるRとしては、例えば、n−プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
上記含フッ素化合物におけるRとしては、例えば、ω−ヒドロデカフルオロヘプタノイル基が挙げられる。
含フッ素共重合体の調製において、ジ−(ω−ヒドロデカフルオロヘプタノイル)パーオキサイドを重合開始剤として懸濁重合を行う場合、該重合開始剤をパーフルオロヘキサンに溶解させて重合反応の間に追加すると、パーフルオロヘキサンの分圧が加わるために溶媒であるHFP中のTFE比率が高くなり、反応に供される各単量体の割合が変化するので、組成が均一な共重合体が得られないことがある。そこで、パーフルオロヘキサンに溶解させたジ−(ω−ヒドロデカフルオロヘプタノイル)パーオキサイドを重合開始剤として重合反応中に添加する場合、該添加に合わせて、TFEの追加量を低減することにより、反応系内を減圧し、各単量体比を一定に調整することにより、得られる共重合体の組成を均一にすることができる。
懸濁重合法により含フッ素共重合体を調製する場合、連鎖移動剤を適切な量で添加することにより分岐の少なく、分子量の均一な含フッ素共重合体を得ることができる。
上記連鎖移動剤としては、例えば、エタン等のアルカン、イソパラフィン、四塩化炭素、マロン酸ジエチル、メルカプタン、ジエチルエーテル、メタノール等のアルコールからなる連鎖移動剤が挙げられる。
本発明の含フッ素共重合体を乳化重合法により製造する場合、重合開始剤として、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の水溶性過酸化物を添加することが好ましい。
上記乳化重合において、重合開始剤は、一般に反応初期に添加して重合反応を開始させるが、反応の進行とともに消費又は分解されるので、その相当量を連続的に追加仕込みすることが好ましい。更に、乳化重合を行った場合、反応の進行と共に、生成した共重合体の影響により重合場であるミセル中の単量体組成が変化するので、重合圧力を調整して単量体比を一定に維持することが好ましい。
上記乳化重合において、重合開始剤を連続的に追加するとともに、重合反応の進行に応じて重合圧力を低下させると、反応に供することとなる単量体の割合を均一に保つことができるので、組成が均一であり、押出形成の際に均一に溶融する含フッ素共重合体を得ることができる。
上記乳化重合、懸濁重合等の重合方法によって得られた含フッ素共重合体は、公知の方法によってペレット化することができる。押出成形を行う場合はペレット形状の樹脂とすることが好ましい。上述の(a)及び(b)の性質を示す押出成形用樹脂ペレットもまた、本発明の一つである。
本発明の押出成形用樹脂ペレットは、例えば、上述の重合後、濃縮、精製等の後処理を適宜行った後、凝析及び乾燥を行い、加熱することにより得ることができる。上記濃縮等の各工程は、従来公知の方法及び条件で行うことができる。
本発明の含フッ素共重合体は、上述のように、共重合末端をフッ素化して得たものが好ましい。
上記フッ素化は、従来公知の方法により行うことができ、例えば、含フッ素共重合体とフッ素化剤とを一定温度下で接触させることにより行うことができる。
上記フッ素化剤としては、F、NF、SF、PF、IF等が挙げられる。
本発明の含フッ素共重合体は、良好な耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、絶縁性、電気特性を示すので、例えば、電線、発泡電線、ケーブル、ワイヤ等の被覆材、チューブ、フィルム、シート、フィラメント等の種々の成形品の製造に供することができる。
上記含フッ素共重合体を成形することにより得られる成形品もまた、本発明の一つである。
本発明の含フッ素共重合体は、上述の各特性に加え、高速押出成形を行っても、成形不良が生じにくく、線径ブレが小さい押出成形品とすることができるので、特に、電線の被覆押出成形に好適に用いることができる。
上記高速押出成形は、例えば、電線被覆速度1000〜3000フィート/分で行うことができる。
上記含フッ素共重合体を電線被覆速度1000〜3000フィート/分で芯線を被覆することよりなる電線の製造方法もまた、本発明の一つである。
本発明の含フッ素共重合体を被覆してなり導体径が0.2〜1.0mmである電線もまた、本発明の一つである。
本発明の電線は、上述の本発明の含フッ素共重合体を被覆してなるものであるので、電線径が小さいものの、線径が均一であり、電気特性に優れており、例えば高周波数の電気信号を伝達しても減衰が生じにくい。
上記電線における芯線としては、例えば、銅線、銀メッキ線、ニッケルメッキ線等が挙げられる。
上記電線において、被覆厚みは、100〜400μmとすることができる。
上記電線は、上記したように細線なので、UTPテーブルを構成する電線にも適している。
本発明の含フッ素共重合体は、上記構成よりなるものであるので、耐熱性等に優れていることから各種成形品の材料として有用であり、特に高速で押出形成を行っても線径ブレが小さく、電気特性に優れた電線に成形することができる。
本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこの実施例及び比較例により限定されるものではない。
各実施例及び比較例における組成物の量は、特に断りがない場合は、質量基準である。
1.共重合組成
NMR分析装置(ブルカーバイオスピン社製 AC300 高温プログ)を用いて、19F−NMRを測定して求めた。
2.MFR
ASTM D 1238−98に準拠したメルトインデックステスター(KAYENESS社製、Series4000)を用いて、直径が2.1mmで長さが8mmのダイで、約6gのFEPを372℃の温度下に荷重5kg(ピストンと重りの合計)にて測定した。
3.融点
示差走査熱量計(セイコー電子社製)を用い、試料10±2mgを昇温速度10℃/分にて測定して得られる熱融解曲線の融点ピーク部分において吸熱ピークの最大値を示す温度を融点とした。
4.樹脂圧力
約50gの含フッ素共重合体を385±0.5℃に維持したシリンダー(内径15mm)に投入し、10分間放置した後、剪断速度36.5(l/s)下で、直径2mm(誤差±0.002mm以下)、長さ20mm(誤差±0.015mm以下)のオリフィスを通して押し出した際のキャピラリー レオメータ(Bohlin Instruments Limited社製ROSAND キャピラリー レオメータ)を用いて測定した樹脂圧力。
5.熱融解曲線の融解熱量面積及び融点ピーク部分面積
上記融点の測定から得られる熱融解曲線と熱融解曲線の205℃と280℃の点を結んだ線とに囲まれる領域に示される各温度における熱量(〔図1〕、直線ABと曲線との差)を積分して求めた。
6.末端基数
FT−IR Spectrometer 1760X(Perkin Elmer社製)を用いて、赤外分光吸収測定を行い、米国特許第3085083号明細書、特開2005−298659号公報に記載されている方法により求めた。
7.電線被覆成形条件
(1)芯導体:軟銅線AWG24(American Wire Gauge)芯線径20.1mil(約0.5mm)
(2)被覆厚み:7.2mil(約180μm)
(3)被覆電線径:34.5mil(約0.9mm)
(4)電線引取速度:1800フィート/分(約550m/分)
(5)溶融成形(押出)条件:
・シリンダー軸径=2インチ(約50mm)
・L/D=30の単軸押出成形機
・ダイ(内径)/チップ(外形)=8.71mm/4.75mm
・押出機の設定温度:バレル部Z1(338℃)、バレル部Z2(360℃)、バレル部Z3(371℃)、バレル部Z4(382℃)、バレル部Z5(399)、クランプ部(404℃)、アダプター部(404℃)、クロスヘッド部(404℃)、ダイ部(404℃)に、芯線予備加熱を140℃に設定した。
・成形時の溶融メルトコーン長=3.7〜4.0mm
8.線径安定性測定
外径測定器ODAC 15XY(Zumbach社製)を用いて外径(OD)を20時間測定し、工程能力指数〔Cp〕として算出した。なお、Cpは、USYS2000(Zumbach社製)にて、線径上限(USL)を上記被覆電線径35.1milより0.5mil高く、下限(LSL)を上記被覆電線径より0.5mil低く設定して、得られた外径データから解析した。
9.キャパシタンス安定性測定
キャパシタンス測定器Capac HS(Type:MR20.50HS、Zumbach社製)を用いて20時間測定し、工程能力指数〔Cp〕として算出した。なお、Cpは、逐次USYS 2000(Zumbach社製)に蓄え、上限(USL)を+1.0(pf/inch)、下限(LSL)を−1.0(pf/inch)に設定して、解析した。
実施例1
1000L容積の攪拌機付き縦型ガラスライニングオートクレーブに、純水270kg及びω−ヒドロキシフルオロカルボン酸アンモニウム0.1kgを仕込み、オートクレーブ内の窒素置換及び真空脱気操作を3回行った後、真空状態でヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕モノマー211kg,パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)〔PPVE〕モノマー2.66kgを仕込んだ。
撹拌を開始して重合槽の温度を28.0℃に設定し、テトラフルオロエチレン〔TFE〕モノマーを仕込んで0.89MPaGまで昇圧した。次いで、パーフルオロヘキサンで約8質量%に希釈したジ−(ω−ヒドロデカフルオロヘプタノイル)パーオキサイド(以下、「DHP」という。)3.8kgを仕込むと、反応は直ちに始まった。
反応中、TFEを追加仕込みし、オートクレーブ内の圧力を0.89MPaGとし、反応開始後TFEの全供給量の20%、40%、60%、80%が消費された時にPPVE0.73kgを追加で仕込み、反応開始から3時間及び8時間後にDHP各3.8kgを、反応開始から13時間、18時間、23時間、28時間及び33時間後にDHP各1.5kgをそれぞれ追加した。また、DHP追加と同時に圧力を0.02MPaずつ下げていった。また、反応開始から5時間後に連鎖移動剤としてメタノール5kgを添加した。
反応を36時間行った後、未反応のTFE及びHFPモノマーを放出し、湿潤粉末を得た。この湿潤粉末に純水を加え、撹拌洗浄後、オートクレーブから取り出し、150℃で24時間乾燥して、FEP共重合体340kgを乾燥粉末として得た。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP:PPVE(質量比)=87.3:11.7:1.0、MFRが25(g/10分)、融点が257℃、MFRと樹脂圧力との積が34であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の69%であった。
溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.7、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.5と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
実施例2
実施例1の溶融ペレット化したFEP共重合体を180℃、12時間、窒素で25質量%に希釈したフッ素ガスにさらすことにより、末端をフッ素化した。フッ素化したFEP共重合体は、MFRが26(g/10分)、融点が257℃であり、−CF基以外の末端基として、−COF基を炭素原子10個あたり13個、−COOH基を炭素原子10個あたり4個有していた。更に、フッ素化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.8、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.6と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
実施例3
1000L容積の攪拌機付き縦型ガラスライニングオートクレーブに、純水270kg及びω−ヒドロキシフルオロカルボン酸アンモニウム0.1kgを仕込み、オートクレーブ内の窒素置換及び真空脱気操作を3回行った後、真空状態でHFPモノマー233kgを仕込んだ。
撹拌を開始して重合槽の温度を29.0℃に設定し、TFEモノマーを仕込んで0.9MPaGまで昇圧した。次いで、DHP3.8kgを仕込むと、反応は直ちに始まった。
反応中、TFEモノマーを追加仕込みし、オートクレーブ内の圧力を0.9MPaGに保った。反応開始から3時間、8時間及び13時間後にDHP各3.8kgを、反応開始から18時間、23時間、28時間及び33時間後にDHP各1.9kgをそれぞれ追加した。また、DHP追加と同時に圧力を0.02MPaずつ下げていった。
また、分子量調節を行うため、反応開始から5時間後に連鎖移動剤としてメタノール1.7kgを添加した。
反応を40時間行った後、未反応のTFE及びHFPモノマーを放出し、湿潤粉末を得た。この湿潤粉末に純水を加え、撹拌洗浄後、オートクレーブから取り出し、150℃で24時間乾燥して、FEP共重合体330kgを乾燥粉末として得た。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP(質量比)=86.8:13.2であり、MFRが18(g/10分)、融点が248℃、MFRと樹脂圧力との積が35であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の65%であった。
溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.6、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.5と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
実施例4
実施例3の溶融ペレット化したFEP共重合体を180℃、12時間、窒素で25%に希釈したフッ素ガスにさらすことにより、末端フッ素化を行った。
フッ素化したFEP共重合体は、MFRが19(g/10分)、融点が248℃であり、−CF基以外の末端基として、−COF基を炭素原子10個あたり23個、−COOH基を炭素原子10個あたり10個有していた。更に、フッ素化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.7、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.6と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
実施例5
初期のHFPモノマー仕込み後に、PPVEモノマー2.48kgを仕込んだこと、反応開始後TFEの全供給量の20%、40%、60%、80%消費された時にPPVE0.73kgを追加で仕込んだこと、反応開始から3時間、8時間、13時間、18時間、23時間後にDHP各3.8kgを、反応開始から28時間及び33時間後にDHP各1.5kgをそれぞれ追加したこと以外は、実施例3と同様にして重合を行った。
重合時間は38時間であった。FEP共重合体346kgが得られた。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP:PPVE(質量比)=86.0:13.0:1.0、MFRが32(g/10分)、融点が243℃、MFRと樹脂圧力との積が38であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の60%であった。
溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.5、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.4であり、良好に被覆できたことが分かった。
実施例6
実施例5の溶融ペレット化したポリマーを180℃、12時間、窒素で25質量%に希釈したフッ素ガスにさらすことにより、末端フッ素化を行った。
フッ素化したFEP共重合体は、MFRが33(g/10分)、融点が244℃であり、−CF基以外の末端基として、−COF基を炭素原子10個あたり18個、−COOH基を炭素原子10個あたり8個有していた。更に、フッ素化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.6、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.5と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
実施例7
50L容積の撹拌機付き横型ステンレススチール製オートクレープを予め脱気しておき、脱気した蒸留水30kg、フッ素系界面活性剤(C15COONH)の10質量%水溶液8kgを仕込んだ。更にHFPモノマー(液体)5kgを仕込み、次いでガス状TFE−HFP混合モノマー(TFE:HFP=86:14(質量比))を仕込んで撹拌しながら徐々に温度を上げていき、95℃でオートクレーブ内を1.5MPaGまで昇圧した。重合開始剤として過硫酸アンモニウム水溶液(10質量%)3.5kgを仕込み、反応を開始させた。1.5MPaGを維持するように上記混合モノマーを連続的に供給した。30分後、撹拌を停止し、未反応のTFE及びHFPモノマーを回収し、ポリマー固形分濃度4.5質量%のFEP共重合体分散液31.4kgを得た。以下、この分散液を「FEP共重合体シード粒子を含むFEP共重合体分散液」と言う。
上記分散液の一部を硝酸を用いて凝析し、白色粉末を得た。
得られたFEP共重合体は、組成がTFE:HFP(質量比)=86.0:14.0であり、MFRは測定不能であった。
次いで、50L容積の撹拌機付き横型ステンレススチール製オートクレーブを予め脱気しておき、脱気した蒸留水を30kg、上記FEP共重合体シード粒子を含むFEP共重合体分散液1kgを仕込んだ。更にHFPモノマー(液体)1 8.1kgを仕込んでおき、次いでPPVE(CF=COCFCFCF)0.2kgを仕込み、その後、ガス状TFE−HFP混合モノマー(TFE:HFP(質量比)=90:10)を仕込み、撹拌しながら徐々に温度を上げていき、95℃で、オートクレーブ内を4.2MPaGまで昇圧した。
次いで、過硫酸アンモニウム水溶液(10質量%)0.12kgを仕込み、反応を開始させた。反応開始直後より、過硫酸アンモニウム水溶液(10質量%)を1.1g/分で連続的に反応終了まで追加した。また、反応開始時より、上記と同じ組成のガス状TFE−HFP混合モノマーを、消費したTFE−HFP混合モノマー量が全供給量の20%、40%、60%、80%に達した時点で、4.2MPaGから0.1MPaずつ下げ、その圧力が維持できるように連続的に供給し、消費したTFE−HFP混合モノマー量が全供給量の25%、50%及び75%に達した時点でPPVEを各20g仕込み、ポリマー固形分濃度が20質量%となるまで重合を続けた。反応時間は60分であった。その後、未反応のTFE及びHFPモノマーを回収し、デイスパージョンを取り出し、硝酸を用いて凝析し、白色粉末約7.5kgを得た。
得られたFEP共重合体は、TFE:HFP(質量比)=85.8:13.2:1.0であり、MFRが34(g/10分)であった。
上記FEP共重合体の粉末に、炭酸ナトリウム(NaCO)を最終濃度30ppmとなるよう添加し、均一に分散させて、温度360℃の条件下で、2軸スクリュー型押出機(日本製鋼所社製)にて空気、水を供給して安定化(湿潤熱処理)と同時に溶融ペレット化を行うことにより、溶融ペレット化したFEP共重合体(フッ素樹脂組成物)を得た。
得られたFEP共重合体は、MFRが31(g/10分)、融点が244℃、MFRと樹脂圧力との積が36であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の62%であった。
上記フッ素樹脂組成物を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.6、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.4であった。
実施例8
実施例7のフッ素樹脂組成物を180℃、12時間、窒素で25質量%に希釈したフッ素ガスにさらすことにより、末端をフッ素化した。
フッ素化したFEP共重合体は、MFRが32(g/10分)、融点が244℃であり、CF以外の末端基は存在しなかった。更に、フッ素化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.7、キャパシタンス安定性(Cp値)が1.5と安定しており、良好に被覆できたことが分かった。
比較例1
重合中圧力を変えないこと以外は実施例1と同様に重合を行った。
重合時間は33時間であった。FEP共重合体342kgが得られた。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP:PPVE(質量比)=87.5:11.5:1.0であり、MFRが23(g/10分)、融点が259℃、MFRと樹脂圧力との積が42であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の62%であった。
溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.0、キャパシタンス安定性(Cp値)が0.8であった。
比較例2
重合中圧力を変えないこと以外は実施例3と同様に重合を行った。
重合時間は37時間であった。FEP共重合体333kgが得られた。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP(質量比)=87.0:13.0、MFRが16(g/10分)、融点が254℃、MFRと樹脂圧力との積が38であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の58%であった。
溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が0.9、キャパシタンス安定性(Cp値)が0.7であった。
比較例3
重合中圧力を変えないこと、反応開始時から5時間後にメタノールを10kg仕込んだ以外は実施例3と同様に重合を行った。
重合時間は36時間であった。FEP共重合体345kgが得られた。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP(質量比)=86.2:13.8、MFRが22(g/10分)、融点が245℃、MFRと樹脂圧力との積が42であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の58%であった。溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が0.7、キャパシタンス安定性(Cp値)が0.6であった。
比較例4
重合中圧力を変えないこと以外は実施例5と同様に重合を行った。
重合時間は32時間であった。FEP共重合体342kgが得られた。
上記FEP共重合体の粉末を、単軸スクリュー押出機にて360℃にて溶融ペレット化した。得られたFEP共重合体は、TFE:HFP:PPVE(質量比)=85.3:13.7:1.0、MFRが31(g/10分)、融点が241℃、MFRと樹脂圧力との積が44であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の57%であった。溶融ペレット化したFEP共重合体を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が0.7、キャパシタンス安定性(Cp値)が0.6であった。
比較例5
重合中圧力を変えないこと以外は実施例7と同様に重合を行った。
重合時間は65分であった。FEP共重合体約7.5kgが得られた。
得られたFEP共重合体は、TFE:HFP:PPVE(質量比)=85.8 :13.2:1.0であり、MFRが33(g/10分)であった。
上記FEP共重合体の粉末に、炭酸ナトリウム(NaCO)を最終濃度30ppmとなるよう添加し、均一に分散させて、温度360℃の条件下で、2軸スクリュー型押出機(日本製鋼所社製)にて空気、水を供給して安定化(湿潤熱処理)と同時に溶融ペレット化を行うことにより、溶融ペレット化したFEP共重合体(フッ素樹脂組成物)を得た。
上記フッ素樹脂組成物は、MFRが33(g/10分)、融点が243℃、MFRと樹脂圧力との積が32であった。上記FEP共重合体の示差走査熱測定から得られる熱融解曲線において、融点ピーク部分面積は融解熱量面積の56%であった。更に、上記フッ素樹脂組成物を用いて高速電線被覆成形を行った。得られた電線は、線径安定性(Cp値)が1.0、キャパシタンス安定性(Cp値)が0.8であった。
Figure 0005298853
本発明の含フッ素共重合体は、上記構成よりなるものであるので、耐熱性等に優れ、各種成形品の材料として有用であり、特に高速で押出形成を行っても線径ブレが小さく、電気特性に優れた電線に成形することができる。
熱融解曲線における融解熱量面積と融点ピーク部分面積とを示した図である。実線で示した曲線ABは、熱融解曲線を表す。
符号の説明
a (融点−10)℃
b 融点
c (融点+10)℃
d (融点−10)℃における熱量
e (融点+10)℃における熱量

Claims (11)

  1. テトラフルオロエチレン〔TFE〕に由来する共重合単位と、ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕に由来する共重合単位とを有する含フッ素共重合体であって、下記(a)及び(b)の性質を示す
    ことを特徴とする含フッ素共重合体。
    (a)示差走査熱測定の一次加熱によって得られる熱融解曲線は、融点が240〜280℃の範囲内にあり、融点ピーク部分面積が融解熱量面積の60%以上を占める。
    (b)MFR(g/10分)と樹脂圧力(MPa)との積が40以下である。
  2. MFR(g/10分)は、10〜40である請求項1記載の含フッ素共重合体。
  3. 示差走査熱測定の一次加熱によって得られる熱融解曲線は、融点ピーク部分面積が融解熱量面積の68%以上を占めるものである請求項1又は2記載の含フッ素共重合体。
  4. テトラフルオロエチレン〔TFE〕に由来する共重合単位と、ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕に由来する共重合単位と、パーフルオロ(ビニルエーテル)に由来する共重合単位とを有する請求項1、2又は3記載の含フッ素共重合体。
  5. −COF基、−COOH基、−CHOH基、−CONH基、−COOCH基及び−CFH基が主鎖炭素原子10個あたり50個以下である請求項1、2、3又は4記載の含フッ素共重合体。
  6. 懸濁重合を行うことにより得られる請求項1、2、3、4又は5記載の含フッ素共重合体。
  7. パーフルオロ(ビニルエーテル)は、パーフルオロ(プロピルビニルエーテル)である請求項1、2、3、4、5又は6記載の含フッ素共重合体。
  8. 押出成形用樹脂ペレットである請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の含フッ素共重合体。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の含フッ素共重合体を成形することにより得られる
    ことを特徴とする成形品。
  10. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の含フッ素共重合体を被覆してなり導体径が0.2〜1.0mmである
    ことを特徴とする電線。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の含フッ素共重合体を電線被覆速度1000〜3000フィート/分で芯線を被覆することよりなる
    ことを特徴とする電線の製造方法。
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