JP5298841B2 - ロボット及びロボットの作業実行方法 - Google Patents
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Description
例えば、モーター回転エネルギーが回生回路の抵抗で消費されている状態を監視し、その動作頻度が高いときは、ロボットが目的位置で停止している時間を強制的に確保させる制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。
公共の場所で不特定多数の人に向けて所定の作業を行うロボットの業務の一例として案内業務がある。案内業務とは、ここでは、道順を聞かれたときにその案内を行ったり、各種問い合わせに対し適切な情報を提供したりするような業務を指すとする。このような案内業務では、駆動部によって首や腕などを動かす動作は、補助的な表現動作である場合が多い。道案内をするのであれば、音声などによって道順を通知するとともに、腕によって進むべき方向を指し示すなどの表現動作が行われる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、エラー発生時に運用停止を回避し、目的の作業を遂行することが可能なロボット及びロボットの作業実行方法を提供することを目的とする。
図1は、発明の概要を示した図である。
このような構成のロボットによれば、作業記述情報記憶手段2に格納される作業記述情報に設定される動作の実行条件が成立すると、該当する作業記述情報が読み出され、制御部1の動作処理が開始される。
図2は、案内ロボットの構成を示した図である。
駆動部130は、駆動制御部131、センサ132及び過負荷検知部133を有し、作業実行制御部100からの指示に従って、ロボットの首や腕などの各部位を動作させる。駆動制御部131は、作業実行制御部100からの指示に従って、図示しないサーボモータを制御し、各部位を動かす。そして、各部位が正常に駆動されなかったときは、この動作が必須であったかどうかをチェックする。そして、必須でなければスキップ処理を行う。センサ132は、駆動部130の状態を検知し、異常状態を検知したときは駆動制御部131へ通知する。過負荷検知部133は、駆動部130が過負荷状態となったときは、これを検出し、駆動制御部131へ通知する。
発話部150は、作業実行制御部100からの指示に従って、所定のメッセージを音声で出力する。
図3は、案内ロボットの作業実行制御部のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3は、図2に示した案内ロボットの作業実行制御部100の構成を示している。
ここで、所定の作業の手順を記述した作業記述情報について説明する。図4は、作業記述情報の書式の一例を示した図である。
動作情報301は、動作の詳細を定義するパラメータで、角度/位置/スピードなどの動作に関連する情報と、動作を識別するため予め定義した動作IDと、動作を他の部位と同期させるかどうかを定義する同期実行/非実行などがある。
具体例を用いて作業記述情報を説明する。図6は、作業記述情報の一例を示した図である。なお、図6の続きは、図7で示す。
図7は、図6の作業記述情報の一例の続きを示した図である。
施設案内の作業記述情報202には、アクション214aとして[バイバイ]動作を行うことが記述されている。アクション214aは、図6に示したアクション213aの次に実行される。第1の動作2141には、“腕サーボON”を行うことが記述されている。第2の動作2142には、“腕指定方向指示(動作情報=上方向、ID=2、代替動作=なし)”を行うことが記述されている。第3の動作2143には、“腕振り指示(ID=2、代替動作=なし)”を行うことが記述されている。第4の動作2144には、“腕指定方向指示(動作情報=下方向、ID=2、代替動作=なし)”を行うことが記述されている。第5の動作2145には、“腕サーボOFF”を行うことが記述されている。
図8は、腕の過負荷検知が発生したときの動作手順を示した図である。図6、図7の動作指示と同じものには同じ番号を付す。ただし、()内のパラメータに含まれる動作情報は、省略している。また、図6,7で**方向に相当する部分は、「右斜め前方向」に置き換えられている。
まず、“腕サーボON”2132により、腕を駆動する腕サーボがONされる。次に、“頭駆動部に方向指示”2133によって、首が右斜め前方向に向けられる。続いて、“腕指定右斜め前指し指示”2134によって、腕が右斜め方向を指すように動作指示が行われる。
ここで、前のアクション213bでは、駆動部に過負荷が検知されているので、アクション214bの前に駆動部の復帰処理を行わなければならない。
図10は、ロボットの作業実行制御部の処理手順を示したフローチャートである。
[ステップS01] 作業記述情報200に記述される実行対象のアクション213のアクション定義のうち、未実行のものを1つ読み込む。アクション213のアクション定義は、時系列に並べられているので、前回処理したアクション定義の次のアクション定義が読み出される。
図11は、駆動部がスキップのときのアクション処理の手順を示した図である。
[ステップS111] 動作不能のアクション定義の動作が必須でないときは、スキップ状態を設定する。
図12は、駆動部がスキップではないときのアクション処理の手順を示した図である。
[ステップS201] 取得されたアクション定義に基づき、動作実行を開始する。
[ステップS204] アクション定義に記述される動作がすべて終了したかどうかを判定する。動作完了であれば、処理をステップS205に進める。動作完了でなければ、ステップS201に戻って、次の動作を行う。
[ステップS206] ステップS202において、動作不能とされたアクション定義の動作に必須が設定されたかどうかを判定する。
[ステップS208] 対象の駆動部が、動作不能でかつ、必須ではないとき、スキップ状態を設定する。
(付記1) 各部位を動作させて所定の作業を行うロボットにおいて、
前記所定の作業を行うための各動作を、前記動作を行う部位を駆動する駆動部の種別及び前記動作が前記所定の作業に必須であるか否かを示した動作種別を含む動作指示情報に定義し、前記動作指示情報を動作手順に応じて記述した作業記述情報を記憶する作業記述情報記憶手段と、
前記作業記述情報記憶手段に記憶される前記作業記述情報から未実行の前記動作指示情報を読み出し、読み出した前記動作指示情報に基づいて対象の前記駆動部に動作指示を出力し、前記動作が正常完了したときは前記動作を実行済みとし、前記動作手順に従って未実行の前記動作指示情報の読み出しからの処理を繰り返す動作指示手段と、
前記動作が正常完了しなかったとき前記動作指示手段によって起動され、未完了の動作を行った前記駆動部を特定するとともに、前記動作種別に基づいて前記未完了の動作が必須であるか否かを判定し、必須でないと判定されたときは動作状態をスキップに遷移させる必須動作判定手段と、
前記動作状態が前記スキップになると起動され、前記未完了の動作に関連する動作が継続する間は、前記作業記述情報から未実行の前記動作指示情報を読み出し、読み出した対象動作の前記駆動部の種別が前記未完了の動作の前記駆動部の種別と同じであるときは該対象動作を実行せず、前記動作手順に従って未実行の前記動作指示情報の読み出しからの処理を繰り返すスキップ処理手段と、
を有することを特徴とするロボット。
前記スキップ処理手段は、対象の動作の前記動作単位の前記識別情報と、前記未完了の動作の前記動作単位の前記識別情報とを照合し、一致しているときは、前記未完了の動作に関連する動作が継続しているとみなす、ことを特徴とする付記1記載のロボット。
ことを特徴とする付記1記載のロボット。
前記スキップ処理手段は、前記作業記述情報を読み出し、前記未完了の動作に前記代替動作が記述されているかどうかを判定し、前記代替動作が記述されているときは、前記代替動作の記述に基づく動作を前記駆動部に指示する、
ことを特徴とする付記1記載のロボット。
ことを特徴とする付記4記載のロボット。
前記動作指示手段は、前記スキップ処理手段による前記動作単位の動作群の処理が終了したときに前記未完了の動作に対応する前記駆動部の復帰処理を行う、
ことを特徴とする付記1記載のロボット。
前記動作指示手段は、前記未完了の動作に対応する前記駆動部の障害が存在するか否かを監視し、前記障害がなくなったことを検出したときに前記駆動部の復帰処理を行う、
ことを特徴とする付記1記載のロボット。
動作指示手段が、作業情報記憶手段に記憶される前記所定の作業を行うための各動作を、前記動作を行う部位を駆動する駆動部の種別及び前記動作が前記所定の作業に必須であるか否かを示した動作種別を含む動作指示情報に定義し、前記動作指示情報を動作手順に応じて記述した作業記述情報から未実行の前記動作指示情報を読み出し、読み出した前記動作指示情報に基づいて対象の前記駆動部に動作指示を出力し、前記動作が正常完了したときは前記動作を実行済みとして前記動作手順に従って未実行の前記動作指示情報の読み出しからの処理を繰り返す手順と、
必須動作判定手段が、前記動作が正常完了しなかったとき、未完了の動作を行った前記駆動部を特定するとともに、前記動作種別に基づいて前記未完了の動作が必須であるか否かを判定し、必須でないと判定されたときは動作状態をスキップに遷移させる手順と、
スキップ処理手段が、前記動作状態が前記スキップのとき、前記未完了の動作に関連する動作が継続する間は、前記作業記述情報から未実行の前記動作指示情報を読み出し、読み出した対象動作の前記駆動部の種別が前記未完了の動作の前記駆動部の種別と同じであるときは該対象動作を実行せず、前記動作手順に従って未実行の前記動作指示情報の読み出しからの処理を繰り返す手順と、
を有することを特徴とするロボットの作業実行方法。
1a 動作指示手段
1b 必須動作判定手段
1c スキップ処理手段
1d 復帰処理手段
2 作業記述情報記憶手段
3 駆動部
Claims (6)
- 各部位を動作させて所定の作業を行うロボットにおいて、
前記所定の作業を行うための動作を行う部位を駆動する駆動部の種別と、該種別の駆動部への動作指示とを含む動作指示情報を、前記所定の作業の動作手順に応じて記述した作業記述情報を記憶する作業記述情報記憶手段と、
前記作業記述情報記憶手段に記憶された前記作業記述情報から前記動作手順に従って動作指示情報を読み出し、読み出した該動作指示情報に基づいて駆動部の動作指示を出力する動作指示手段と、
前記動作指示手段から出力された動作指示に示される種別の駆動部を該動作指示に従って動作させ、該種別の駆動部が動作を正常完了しなかった場合、以後、動作を正常完了しなかった駆動部と同じ種別の駆動部への動作指示をスキップし、動作を正常完了しなかった駆動部と異なる種別の駆動部への動作指示に従って該駆動部を動作させる駆動制御手段と、
を有することを特徴とするロボット。 - 前記動作指示情報には、動作が前記所定の作業に必須か否かを示す動作種別が含まれており、
前記駆動制御手段は、駆動部が動作を正常完了しなかった場合、該動作の動作種別に基づいて該動作が前記所定の作業に必須か否かを判定し、必須であれば、前記動作指示手段に失敗を通知し、必須でなければ、以後、動作を正常完了しなかった駆動部と同じ種別の駆動部への動作指示をスキップし、動作を正常完了しなかった駆動部と異なる種別の駆動部への動作指示に従って該駆動部を動作させることを特徴とする請求項1記載のロボット。 - 互いに関連し、一連の動作が実行されることで所定の意味を持つ動作群を動作単位とし、各動作が属する動作単位を識別する識別情報が動作指示情報に記述されており、
前記駆動制御手段は、動作を正常完了しなかった駆動部と同じ種別の駆動部への動作指示が出力された場合、該動作指示で示されている動作が属する動作単位の識別情報と、正常に完了しなかった動作の動作単位の識別情報とを照合し、一致している場合は、該動作指示をスキップし、一致しない場合は、該駆動部の復帰処理を行うことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のロボット。 - 前記駆動制御手段は、出力された動作指示に、連続して実行される動作群の先頭または最後に出現する動作指示が検出されるまで、動作を正常完了しなかった駆動部と同じ種別の駆動部への動作指示をスキップし、動作を正常完了しなかった駆動部と異なる種別の駆動部への動作指示に従って該駆動部を動作させる、ことを特徴とする請求項1乃至3に記載のロボット。
- 前記作業記述情報には、動作指示に従った動作が正常完了しなかったときに実行させる代替動作が記述されており、
前記駆動制御手段は、動作指示に従って動作させた駆動部が、動作を正常完了しなかった場合、該動作指示の作業記述情報に代替動作が記述されているかどうかを判定し、代替動作が記述されているときは、該代替動作の記述に基づいて駆動部を動作させる、
ことを特徴とする請求項1記載のロボット。 - 各部位を動作させて所定の作業を行うロボットの作業実行方法において、
前記所定の作業を行うための動作を行う部位を駆動する駆動部の種別と、該種別の駆動部への動作指示とを含む動作指示情報を、前記所定の作業の動作手順に応じて記述した作業記述情報から、前記動作手順に従って動作指示情報を読み出し、読み出した該動作指示情報に基づいて駆動部の動作指示を出力し、
出力された動作指示に示される種別の駆動部を該動作指示に従って動作させ、該種別の駆動部が動作を正常完了しなかった場合、以後、動作を正常完了しなかった駆動部と同じ種別の駆動部への動作指示をスキップし、動作を正常完了しなかった駆動部と異なる種別の駆動部への動作指示に従って該駆動部を動作させる、
ことを特徴とするロボットの作業実行方法。
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