JP5298504B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤を枠体に搭載してなる遊技機本体と、遊技機本体の前面側に取り付けられた前扉枠とえているものがある。遊技領域には入賞口、入賞装置等の各種遊技機器が設けられている。遊技者により遊技球発射ハンドルが操作されると遊技球が遊技領域に向けて発射され、発射された遊技球が入賞口や入賞装置などに入賞すると、それに伴い所定個数の遊技球が払い出される。
このような遊技機においては、遊技盤の周縁部や遊技盤面上に発光部(発光体)が設けられていることが多い。例えば遊技状況に応じてこれら発光部が点灯又は点滅することで、遊技演出(発光演出)がなされたり、遊技者やホール管理者等に対して遊技状態の報知がなされたりする。
また、上述した遊技盤の多くは、遊技盤の主体となる合板とその合板の表面に貼り付けられたシート材(いわゆるセルシート)とを備えている。シート材は透明性を有する合成樹脂材料により形成されており、合板と対向する面には所定の絵柄が付与(例えば印刷)されている。それら絵柄によって遊技盤の意匠性の向上が図られている。また、絵柄をシート材の背面に付与することで、遊技球が絵柄に直接接触することに起因して絵柄が剥がれたり摩耗したりするといった不都合を生じにくくしている。
近年では、遊技盤の合板に開口部を形成し、それら開口部の内部に発光体を配置する遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。発光体から発せられた光は開口部を介してシート材の背面に到達し、シート材を通して遊技機前方に射出される。すなわち、シート材が発光する。例えばシート材に付与された絵柄を発光させることにより演出効果の向上が図られている(シート発光)。
従来の遊技機においては、シート材の前面側に発光体を配置し、それら発光体が光透過性を有する樹脂カバー等によって覆われていた。かかる場合、例えばそれら発光体及びカバー部材によって遊技盤の絵柄(意匠)の連続性が妨げられるといった不都合が生じ得た。さらに、発光体等を遊技領域に配置した場合、より広範囲での発光演出が可能となる反面、発光体及び樹脂カバーが遊技領域に張り出すため、遊技球の流下経路に対する制約が強まるといった不都合も生じ得た。一方、上述の如くシート発光を行う場合、発光体がシート材の前方に張り出すことがない。このため、絵柄の連続性を妨げにくく、意匠性を担保することができる。また、仮に遊技領域にて発光演出を行う構成にしたとしても、遊技球の流下経路に対する制約を生じにくくすることができる。
特開平2−39783号公報
しかしながら、上述の如く遊技盤に開口部を設けてシート発光を行う構成においては当該開口を利用した発光構造に未だ改善の余地がある。
本発明は上記例示した事情に鑑みてなされたものであり、遊技盤におけるシート発光を好適に行うことのできる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、
遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤と、
前記遊技盤の前面側に設けられ、遊技球が流れ落ちる遊技領域と
を備え、
前記遊技盤が、板状をなすベース部材、及びそのベース部材の前面に取り付けられて絵柄が印刷されてなるシート材を含んで構成されている遊技機であって、
前記ベース部材に形成され、遊技機の前後方向に開口する開口部と、
前記開口部を介して前記シート材の背面に光を照射する発光手段と、
前記シート材の背面側に設けられているとともに、透明又は半透明な材料で形成され、同シート材における前記発光手段の光の照射範囲を規制する光規制部材と
を備え、
前記光規制部材は、前記開口部を塞ぐ壁部を有し、
前記壁部は、光を通す光透過部及び光を通さない非光透過部を有するとともに、その前面が前記シート材の背面と遊技機の前後方向において同一位置にとなるように構成されており、
前記光規制部材によって規制された光のシート材への照射範囲と、前記シート材における前記開口部の前方に配置された所定の絵柄の描画範囲とが遊技機の正面視において重なっており、前記シート材は、少なくとも前記描画範囲において光透過性を有し、
前記発光手段から発せられた光が、前記壁部及び前記シート材を介して遊技機前方に射出されることを特徴とする。
本発明によれば、遊技盤におけるシート発光を好適に行うことができる。
はじめに、本実施の形態から抽出され得る発明を、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。
以下の各手段は、「遊技機の一種であるパチンコ機には、遊技領域が形成された遊技盤を枠体に搭載してなる遊技機本体と、遊技機本体の前面側に取り付けられた前扉枠とが備えられている。遊技領域には入賞口、入賞装置等の各種遊技機器が設けられている。遊技者により遊技球発射ハンドルが操作されると遊技球が遊技領域に向けて発射され、発射された遊技球が入賞口や入賞装置などに入賞すると、それに伴い所定個数の遊技球が払い出される。このようなパチンコ機においては、遊技盤の周縁部や遊技盤面上に発光体が設けられていることが多い。例えば遊技状況に応じてこれら発光体が点灯又は点滅することで、遊技演出(発光演出)がなされたり、遊技者やホール管理者等に対して遊技状態の報知がなされたりする。また、上述した遊技盤の多くは、遊技盤の主体となる合板とその合板の表面に貼り付けられたシート材(いわゆるセルシート)とを備えている。シート材は透明性を有する合成樹脂材料により形成されており、合板と対向する面には所定の絵柄が付与(例えば印刷)されている。それら絵柄によって遊技盤の意匠性の向上が図られている。また、絵柄をシート材の背面に付与することで、遊技球が絵柄に直接接触することに起因して絵柄が剥がれたり摩耗したりするといった不都合を回避可能としている。近年では、遊技盤の合板に開口部を形成し、それら開口部の内部に発光体を配置する遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。発光体から発せられた光は開口部を介してシート材の背面に到達し、シート材を通して遊技機前方に射出される。すなわち、シート材が発光する。例えばシート材に付与された絵柄を発光させることにより演出効果の向上が図られている(シート発光)。従来の遊技機においては、シート材の前面側に発光体を配置し、その発光体を光透過性を有する樹脂カバー等で覆っていた。かかる場合、それら発光体及びカバー部材によって絵柄(意匠)の連続性が阻害されるといった不都合が生じ得た。さらに、発光体等を遊技領域に配置した場合、より広範囲での発光演出が可能となる反面、発光体及び樹脂カバーが遊技領域に張り出すため、遊技球の流下経路に対する制約が強まるといった不都合も生じ得た。一方、上述の如くシート発光を行う場合、発光体がシート材の前方に張り出すことがない。このため、絵柄の連続性を阻害しにくく、意匠性を担保することができる。また、仮に遊技領域にて発光演出を行う構成としても、遊技球の流下経路に対する制約を生じにくくすることができる。しかしながら、上述の如く遊技盤に開口部を設ける構成とした場合、発光体の遊技盤上からの張り出しを回避し得る反面、シート材におけるそれら開口部に対応する部位に、撓み等の変形が生じやすくなると考えられる。例えば、遊技盤の清掃や釘メンテナンス等の際にシート材の開口に対応する部位(以下、シート発光部位という)に負荷が加わることで、シート材が撓んだり破れたりする可能性がある。また、シート発光部位に遊技球が繰り返し当たることでシート材が後方に撓む可能性もある。これらの要因によって、仮にシート材が撓むと、シート材の絵柄の意匠性が損なわれやすくなったり、遊技球の正常な流下が阻害されるといった不都合が生じたりすることが懸念される。このようなシート材の変形に起因する不都合を開口部の位置によって回避し、シート材の意匠性の担保や遊技球の流下経路の担保等を優先した場合、シート発光部位の設置箇所が遊技領域以外の部分で且つ絵柄が付与されていない部分に限定されると考えられる。これにより、シート発光部位の配置自由度の向上が抑制されると懸念される。」という技術背景及び課題等を解決するためになされたものである。
手段1.遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤(遊技盤80)と、
前記遊技盤の前面側に設けられ、遊技球が流れ落ちる遊技領域と
を備え、
前記遊技盤が、板状をなすベース部材(ベース部材81)、及びそのベース部材の前面に取り付けられて絵柄が印刷されてなるシート材(シート材170)を含んで構成されている遊技機であって、
前記ベース部材に形成され、遊技機の前後方向に開口する開口部(開口部283〜288)と、
前記シート材の後方に配置され、前記開口部を介して前記シート材の背面に光を照射する発光手段(基板251〜256や発光体259等)と、
前記シート材の背面側に設けられ、光透過性を有する光透過部材(カバー部材257,258)と
を備え、
前記シート材における前記開口部の前方に位置する部位の少なくとも一部は光透過性を有するとともに、前記光透過部材はその前面側に前記シート材の背面に対向する壁部(天壁280等)を有し、
前記光透過部材は、前記壁部が前記シート材に接する状態で配置されていることを特徴とする遊技機。
手段1の遊技機では、発光手段から発せられた光は、開口部及びシート材を介して遊技機前方に射出される。例えば遊技状況に応じて発光手段が点灯又は点滅することで、遊技演出(発光演出)がなされたり、遊技者やホール管理者等に対して遊技状態の報知がなされたりする。以下、発光手段からの光が通過するシート材の所定部位を発光部位と称する。
一般的には、遊技盤面上に複数の役物等を配置し、遊技の多様化や興趣の向上が図られることが多い。かかる場合、遊技盤上の限られた範囲で発光手段や役物等を配置する必要が生じる。ベース部材に開口部を設け、発光手段をシート材の後方に配置することで、遊技盤前方への張り出しを回避することができる。これにより、発光手段の配置自由度を高めるとともに、遊技盤上における各種役物等の配置自由度を高めることができる。
本手段においては特に、シート材の背面側に光透過部材を配置した。より具体的には光透過部材の壁部がシート材の背面に接している。このため、光透過部材(壁部)によってシート材が後方より支えられた状態になっている。仮に、遊技機前方からシート材(詳しくは開口部に対応する部位)に外力が加わっても、その外力を光透過部材によって受け止めることができる。故に、シート材が弾性域を超えて撓むことで塑性変形するといった不都合を抑制することができる。例えば、釘のメンテナンスや遊技領域の清掃の際にシート材に負荷が加わった場合であっても、シート材の変形を抑えることが可能である。故に、作業時に開口部の所在を確認する必要が生じず、作業性の担保が可能となる。仮に、シート材の絵柄の後方に開口部を配置した場合であっても、シート材の変形が抑えられることで、絵柄(すなわち遊技盤の意匠性)を保護することができる。このため、発光部位の配置を選定する際に絵柄との重なりを避ける必要性を抑えることができる。故に、発光部位の配置自由度の向上に貢献することができる。
遊技領域に発光部位(遊技領域の後方に開口部)を配置した場合であっても、シート材の変形が抑制されるため、遊技球が繰り返し当たることで変形が生じるといった不都合を回避できる。すなわち、遊技球の正常な流下を担保することができる。これにより発光部位(開口部)の配置自由度をより一層高めることができる。
上述の如く、発光部位(開口部)の配置に起因するシート材の変形を抑えることができるため、発光部位(開口部)の配置自由度を高めることが可能となる。
なお、「接する状態」とは、シート材と光規制部材の壁部との間に隙間がない状態はもちろん、設計上の設定又は製造上のばらつきによりシート材と壁部との間に若干の隙間が存在するものの、シート材に遊技球が当たった際やシート材の清掃の際等においてシート材が撓むことでシート材と壁部とが当たる状態を含んでいる。
手段2.遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤(遊技盤80)と、
前記遊技盤の前面側に設けられ、遊技球が流れ落ちる遊技領域と
を備え、
前記遊技盤が、板状をなすベース部材(ベース部材81)、及びそのベース部材の前面に取り付けられて絵柄が印刷されてなるシート材(シート材170)を含んで構成されている遊技機であって、
前記ベース部材に形成され、遊技機の前後方向に開口する開口部(開口部283〜288)と、
前記シート材の後方に配置され、前記開口部を介して前記シート材の背面に光を照射する発光手段(基板251〜256や発光体259等)と、
前記シート材の背面側に設けられ、光透過性を有する光透過部材(カバー部材257,258)と
を備え、
前記シート材における前記開口部の前方に位置する部位の少なくとも一部は光透過性を有するとともに、前記光透過部材は前記遊技盤の背面への接触部(ベースプレート265,266)と前記シート材の背面に対向する壁部(天壁280等)とを有し、
前記遊技盤における前記接触部との接触部位から前記シート材の背面までの、前記遊技盤の前面と直交する方向における距離寸法と、前記壁部の前端部から前記接触部までの、前記遊技盤の前面と直交する方向における距離寸法とをほぼ同一としていることを特徴とする遊技機。
手段2の遊技機では、発光手段から発せられた光は、開口部及びシート材を介して遊技機前方に射出される。例えば遊技状況に応じて発光手段が点灯又は点滅することで、遊技演出(発光演出)がなされたり、遊技者やホール管理者等に対して遊技状態の報知がなされたりする。
一般的には、遊技盤面上に複数の役物等を配置し、遊技の多様化や興趣の向上が図られることが多い。かかる場合、遊技盤上の限られた範囲で発光手段や役物等を配置する必要が生じる。ベース部材に開口部を設け、発光手段をシート材の後方に配置することで、遊技盤前方への突出を回避することができる。これにより、発光手段の配置自由度を高めるとともに、遊技盤上における各種役物等の配置自由度を高めることができる。
本手段においては特に、シート材の背面側に光透過部材を配置した。より具体的には、遊技盤の背面に接触部が当たった状態で、壁部とシート材とが接する構成となっている。遊技機前方からシート材(詳しくは開口部に対応する部位)に外力が加わってシート材が撓んだ場合を想定すれば、シート材は光透過部材(壁部)に当たりその変形が抑えられる。故に、シート材が、弾性域を超えて撓むことで塑性変形するといった不都合を抑制することができる。例えば、釘のメンテナンスや遊技領域の清掃の際に、シート材に負荷が生じたとしても変形を抑制できる。故に、作業時に発光部位の所在を確認する必要が生じず、作業性の担保が可能となる。仮に、シート材の絵柄の後方に開口部を配置した場合であっても、シート材の変形が抑えられることで、絵柄(すなわち遊技盤の意匠性)を保護することができる。このため、発光部位の配置を選定する際に絵柄との重なりを避ける必要性を抑えることができる。故に、発光部位の配置自由度の向上に貢献することができる。
遊技領域に発光部位(遊技領域の後方に開口部)を配置した場合であっても、シート材の変形が抑制されるため、遊技球が繰り返し当たることで変形が生じるといった不都合を回避できる。すなわち、遊技球の正常な流下を担保することができる。これにより発光部位(開口部)の配置自由度をより一層高めることができる。
上述の如く、発光部位(開口部)の配置に起因するシート材の変形を抑えることができるため、発光部異(開口部)の配置箇所を自由に設定することが可能となる。
なお、「ほぼ同一」とは、両寸法が完全に一致する場合の他、製造ばらつきや、組み付けばらつき等に起因する距離寸法の差異や予め設定された設計上の寸法差異を許容することを示す。すなわち、シート材に遊技球が当たった際やシート材の清掃の際等においてシート材が撓むことでシート材と壁部とが当たる程度の寸法差異が存在している状態を含むことを示している。
また、「遊技盤の接触部位」は、ベース材に設定された接触部位を示す他、ベース材とベース材以外の別部材との集合体で構成された遊技盤の場合、ベース材に設定された接触部位やそれら別部材に設定された接触部位を示す。すなわち、接触部位は、遊技盤としてユニット化されたベース材以外の別部材に設定してもよいものである。
因みに、シート材における開口部と対応する部分に貫通孔を設け、それら貫通孔から光透過部材の壁部を露出させる(例えばシート材の表面と同一面となるように露出させる)構成も想定し得る。しかしながら、手段1及び手段2においては、シート材に貫通孔等を設けることなく、シート材の背面を光透過部材によって支える構成とした。シート材の発光部位に孔等を設けなくてもよいため、シート材の絵柄の連続性を担保し、意匠性の保護に貢献することができる。また、シート材の縁部(貫通孔等の開口縁等)が露出しにくいため、それら縁部に埃等が付着したり、縁部を起点として捲れ(剥がれ)が生じたりするといった不都合を回避することも可能である。
手段3.前記光透過部材が前記ベース部材の背面と接触する接触部(ベースプレート265,266の前面)を有し、それらベース部材の背面と接触部とが接触した状態で、前記壁部が前記シート材に接することを特徴とする手段1に記載の遊技機。
光透過部材とシート材とが接する構成とすることで、シート材の保護に貢献することができる。しかしながらその反面、光透過部材とシート材との相対位置がばらついた場合、光透過部材とシート材とが強干渉すると考えられる。すなわち、シート材が遊技機前方に張り出すといった不都合の発生が懸念される。
本手段によれば、光透過部材とシート材との相対位置が、ベース部材の背面と光透過部材の接触部とが接触することによって決定される。このように光透過部材の位置決めがなされることで、シート材と光透過部材とが強干渉するといった不都合を抑制することができる。例えば光透過部材を遊技盤の後方から装着する際に、作業者によって光透過部材が過度に押し込まれるといった不都合を抑制できる。このようにシート材と光透過部材との強干渉を回避することで、シート材の変形を抑えることができる。すなわち、シート材(絵柄)が部分的に張り出したり破れたりすることで意匠性が損なわれるといった不都合を回避することができる。
また、シート材の変形(遊技機前方への張り出し)が抑えられることで、仮に発光部位(開口部)を遊技領域に配置したとしても、遊技領域における遊技球の正常な流下が阻害されたりするといった不都合を抑制可能である。これにより、発光部位の配置自由度をより一層向上することができる。
手段4.前記壁部と前記シート材の背面とが平行であることを特徴とする手段1乃至手段3のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
一般的にシート材の前面は遊技球との接触面となりやすい。シート材の絵柄はシート材の背面側に付与され、遊技球との接触等による絵柄の摩耗を抑制しやすい構成となっていることが多い。かかる構成において、シート材の絵柄の背面側に開口部を配置した場合、光透過部材と絵柄とが局所的に集中して当たることで絵柄の摩耗が促進されるといった不都合が生じ得る。本手段によれば、壁部がシート材と平行、すなわち壁部がシート材に対して突出する突起等を有さない構成となっている。このため、シート材と壁部とが当たる箇所が集中し、シート材に対する負荷が局所的に高まるといった不都合を抑えることができる。故に、シート材(特に絵柄)の保護を好適に行うことができる。
結果として、絵柄の背後への発光部位(開口部)を配置を促進しつつ(配置自由度を高めつつ)、配置自由度の向上に伴って発生し得る遊技盤の意匠性の低下を好適に抑制することができる。
手段5.前記壁部が、前記開口部における前記シート材側の周縁部によって区画形成された全領域又は当該全領域のうち周縁部周辺の少なくとも一部を除く領域に対して、前記シート材と直交する方向において重なる構成としたことを特徴とする手段1乃至手段4のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
シート材の変形量(撓み量)は開口部の周縁部から遠ざかるにつれて大きくなりやすい。すなわち、開口部の周縁部周辺では小さく、開口部の例えば中央付近において大きくなりやすい。本手段によれば、壁部は、開口部における少なくとも中央付近を塞いでいる。このため、シート材の変形(撓み)を好適に抑制することができる。シート材の変形が好適に抑えられることで、負荷が加わりやすい部位(例えば遊技球の流下経路周辺等)への発光部位(開口部)の配置を促進することができる。
また、例えばシート材の厚みを増したり(剛性を向上したり)、シート材取り付け時の張力を高めたり等することで、発光部位におけるシート材の変形を抑制することも可能である。しかしながらかかる構成とした場合、開口縁部から離れるにつれて変形を抑えることが難しくなる。換言すれば、開口部の中央付近(すなわち撓みが最大となる部分)では撓みを抑えることは困難となる。また、開口部の大きさによる影響を受けやすくなるため、開口部の大きさには制限が生じやすい。本手段においては、光透過部材によって開口縁部から離れた位置におけるシート材の変形を積極的に抑える構成としている。これにより、シート材自身による対策では解消しにくい開口部の中央付近での変形を、好適に抑制することができる。さらに、開口部の大きさに合わせて光透過部材を設定することでシート材の変形を抑制できるため、開口部の大きさに自由度を持たせることができる。また、シート材に対し負荷が加わりやすいと想定される方向(シート材と直交する方向)と、シート材の支持方向とを統一できる。このため、シート材の変形を容易に抑制することができる。
手段6.前記壁部が前記開口部を塞いでいることを特徴とする手段1乃至手段5のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
ベース部材の開口部においてシート材の変形を抑えるには、手段6のように、壁部によって開口部を塞ぐ構成とすればよい。これにより、実用上好ましい構成が実現できる。特に、手段4との組み合わせ(壁部とシート材とが平行な構成)においては、シート材の変形を一層好適に抑制することができる。
手段7.前記開口部が、少なくとも前記遊技領域の後方に配置されていることを特徴とする手段1乃至手段6のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段7によれば、開口部(発光部位)を少なくとも遊技領域内に配置した。これにより、発光部位の配置可能な領域を広げ演出効果及び報知効果の向上を図ることができる。
より具体的には、遊技領域には、釘等によって遊技球が流下するための流下経路が形成されることが多い。シート材から遊技機前方に突出する発光部を設けた場合、遊技球の流下経路に制約が生じ得る。流下経路が限定されることで遊技球の流下が単調化し、遊技性の低下を招くおそれがある。一方、シート材の後方に発光体を配置しシート材が発光する構成とした場合、遊技球の落下経路の確保が容易となる反面、上述の如くシート材の変形(張り出しや凹み等)によって遊技球の落下が阻害されるといった不都合が生じ得る。
しかしながら、手段2又は手段3との組み合わせ(光透過部材の位置決めを行う構成)によれば、光透過部材のシート材に対する強干渉が抑制されており、シート材の遊技機前方への張り出しを抑制できる。これにより、遊技球の流れが阻害されるといった不都合を抑制することができる。更に、手段5又は手段6との組み合わせ(壁部が開口部の全域又は略全域を塞ぐ構成)によれば、シート材の遊技機後方への凹みを抑制できる。以上手段を組み合わせて用いることで、発光部位(開口部)の遊技領域への配置に起因して、遊技球が正常に流下しないといった不都合を好適に抑制することができる。故に、遊技領域への発光部位(開口部)の配置を促進することができる。すなわち、遊技性の悪化を回避しつつ、発光部位の配置の自由度を一層高めることができる。
なお例えば、遊技領域に配置した発光部位によって遊技状況に応じて遊技球が移動すべき経路を示唆することで、遊技球の動きと発光演出とに関連性を付与することができる。故に、遊技球の動きと発光演出との一体感を向上することができる。
手段8.前記壁部と前記接触部とが一体成形されていることを特徴とする手段2乃至手段7のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段8によれば、光透過部材はその接触部がベース部材の背面に接することで遊技盤(シート材)に対する位置決めがなされている。接触部と光透過部材とが別部材で構成された場合を想定すれば、両者の組み付けばらつきを考慮してシート材と光透過部材とのクリアランスを大きく設定する必要が生じる。これにより、発光模様がぼやけるといった不都合が生じやすくなると懸念される。本手段においては、光透過部材を一体成形することで、組み付けばらつきの排除を実現している。これにより、シート材と光透過部材とのクリアランスを比較的小さく設定することができる。故に、シート材における所望とする範囲での発光を容易なものとすることができる。
手段9.前記壁部が、光を通す光透過部(例えば非塗装領域280a〜282a)と、光を通さない非光透過部とを備えていることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
手段9によれば、発光手段から射出された光は、光透過部材を介してシート材の背面に照射される。シート材の開口部に対応する部位は光透過性を有するため、光がシート材を通過し遊技機前方に射出される。より詳しくは、光透過部材の壁部が開口部を塞いでいるため、光透過部を通過した光のみがシート材の背面に到達する。光透過部と非光透過部とによって所定の模様(絵柄)を構成することで、発光の模様(絵柄)を規定することができる。また、光透過部材の壁部とシート材とが接触又はほぼ接触しているため、シート材と光透過部材との間における光の広がりが抑えられている。このように光の広がり(滲み)が抑えられることで、所望とする範囲での発光が可能となる。光透過部材によって規定された模様の輪郭をぼやけにくくすることができることで、インパクトのある発光演出が可能となる。例えば、光透過部材によって規定される光の照射範囲が所定の絵柄をなすように構成するとよい。
また、開口部が発光の形(模様)を決定するのではなく光透過部材によって発光の形を決定することができるため、開口部の形を簡素化できる。遊技盤の開口部を変更しなくても、光透過部材の変更のみで多様な発光態様(模様)を実現できる。すなわち、光透過部材を変更することで遊技機毎の発光態様の差別化が可能となる。このように光透過部材によって発光模様を規定する構成とすることで、開口部の共通化を図ることが可能となる。換言すれば、遊技盤のベース部材の共通化を実現することができる。故に、演出効果の向上にともなう製造コストの増加を抑えつつ、発光態様の自由度を担保することができる。
手段10.前記光透過部材によって規制された光の前記シート材への照射範囲の境界線と、前記シート材における前記開口部の前方に配置された所定の絵柄(絵柄175)の描画範囲の外形線とが遊技機の正面視において全体で重なっており、前記シート材は、少なくとも前記描画範囲において光透過性を有していることを特徴とする手段9に記載の遊技機。
手段10によれば、シート材に付与された所定の絵柄を発光させることができる。光透過部材から光が射出される部位とシート材とが当接又は近接しているため、光透過部材からシート材に至るまでに光が広がる(回折する)といった不都合を抑制することができる。これにより、所定の絵柄の描画範囲のみを発光させることができる。故に、発光範囲を絵柄に合わせることで発光しない部分との差異を明確にし、発光演出時のインパクトを向上することができる。
なお、「所定絵柄」とは、例えば各遊技機及び各機種固有のキャラクタ,装飾絵柄,文字等を示す。また、それらキャラクタ等の一部分に配置された特定の模様等を含むものである。例えば、シート材に一匹の魚の絵が描かれておりその魚の絵全体を発光させる場合にはその魚の絵全体が所定絵柄に該当し、その魚の一部、例えば一枚の鱗等を発光させる場合にはその鱗等が所定絵柄に該当する。
また、「遊技機の正面視において全体で重なっており」とは、照射範囲の境界線と所定絵柄の描画範囲の外形線とがその全周において重なっている状態を示しており、手段20に示すように光規制手段の取り付けばらつきや製造ばらつき等に起因して、それら境界線及び外形線に若干のずれが生じる場合を含むものである。
手段11.前記開口部を複数備えるとともに、前記発光手段及び前記光透過部材を複数備え、これら発光手段及び光透過部材を基材(集合板180)に組み付けて集合ユニット(集合板ユニット150)が構成され、その集合ユニットが前記ベース部材に対し装着されていることを特徴とする手段1乃至手段10のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段11によれば、開口部及び発光手段を複数設けることで、装飾効果及び発光演出効果の向上(例えば発光演出の範囲拡大)を図ることができる。しかしながら、このように発光手段を複数設けた場合、装飾効果及び発光演出効果の向上を図ることができる反面、発光手段や光透過部材等の着脱作業が煩雑化すると懸念される。これら発光手段や光透過部材を基材に組み付けて集合ユニットを構成することで、それらを一体化した状態で装着できる。これにより、メンテナンス時等の作業性を担保することができる。故に、装飾効果及び発光演出効果の向上を図りつつ、それに起因する作業性の悪化を抑制することができる。
例えば、遊技盤の背面側に遊技球を排出する排出通路形成部材を設け、この排出通路形成部材に発光手段及び光透過部材を装着するとよい。
手段12.前記光透過部材が前記遊技盤の後方から着脱される遊技機であって、前記開口部と前記光透過部材との対向する面の少なくとも一方に、遊技機前方から後方に向かって広がる傾斜面(例えばテーパ部270a〜272a)が設けられていることを特徴とする手段1乃至手段11のいずれか1つの手段に記載の遊技機。
手段12によれば、光透過部材は遊技盤の後方から装着される。これによりシート材を取り外すことなく光透過部材の着脱が可能となっている。これにより、メンテナンス等の際の作業性を担保することができる。また、手段10に示すようにシート材の絵柄と光透過部材の光透過部とを揃える構成とした場合、それらシート材及び光透過部材を着脱することで両者の間に位置ずれが生じ易くなると考えられる。本手段に示すように、シート材を固定したまま光透過部材を着脱することを可能とすることで、発光模様の輪郭のずれを抑制することができる。
また、開口部と光透過部材との対向する面の少なくとも一方、すなわち開口部の内周面及び光透過部材における筒状部分の外周面の少なくとも一方に傾斜面が設けられている。これにより、光透過部材を装着する際の引っ掛かりを抑制し、作業性の悪化を抑制することができる。特に手段11(複数の開口部と複数の光透過部材とを有する構成)との組み合わせにおいては、作業性の悪化を一層好適に抑制することができる。
例えば、開口部の後端部すなわち光透過部材が挿入される入口部分に、遊技機後方に向かって広がるテーパ面を形成するとよい。また、光透過部材の筒状部分の先端に先細り状をなすテーパ面を形成することも可能である。
以下に、以上の各手段を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
弾球遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル41)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を弾いて発射する球発射手段(遊技球発射機構110)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く誘導部(内,外レール部101,102)と、遊技領域内に配置された各遊技部品(一般入賞口82等)とを備えた遊技機。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図、図4はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部12とを有する。外枠11は木製の板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
遊技機主部12は、ベース体としての本体枠13と、その本体枠13の前方に配置される前扉枠14と、本体枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。遊技機主部12のうち本体枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として本体枠13が前方へ回動可能とされている。
本体枠13には、図2に示すように、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、本体枠13には、図3に示すように、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。
次に、前扉枠14について説明する。なお、以下の説明では、図1〜図3を参照するとともに、前扉枠14の背面の構成については図5を参照する。図5は、前扉枠14の背面図である。
前扉枠14は本体枠13の前面側全体を覆うようにして設けられている。前扉枠14には後述する遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部21が形成されている。窓部21は、略楕円形状をなし、透明性を有するガラス22が嵌め込まれている。窓部21の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部23が設けられている。環状電飾部23では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部23の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部24が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部25が設けられている。また、左右の賞球ランプ部25に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部26が設けられている。
前扉枠14における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、図2及び図5に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路51と、下皿34に通じる前扉側下皿通路52とが形成されている。通路形成ユニット50において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部53が形成されており、当該受口部53を仕切壁54によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路51と前扉側下皿通路52の入口部分とが形成されている。前扉側上皿通路51及び前扉側下皿通路52は上流側が後述する遊技球分配部に通じており、前扉側上皿通路51に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路52に入った遊技球は下皿34に導かれる。
前扉枠14の背面における回動基端側(図5の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸61,62が設けられている。これら突起軸61,62は本体枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側(図5の左側)には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具63が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具63は本体枠13に対する施錠機構を構成する。
次に、本体枠13について詳細に説明する。図6は本体枠13の正面図である。
本体枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース71を主体に構成されている。樹脂ベース71の前面における回動基端側(図6の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具72,73が取り付けられている。図示は省略するが、支持金具72,73には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸61,62が挿入されることにより、本体枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース71の前面における回動先端側(図6の右側)には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具63を挿入するための挿入孔74がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、本体枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置が本体枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具63が挿入孔74を介して施錠装置に係止されることによって、前扉枠14が本体枠13に対して開放不能に施錠される。
樹脂ベース71の右下隅部には、施錠装置の解錠操作を行うためのシリンダ錠75が設置されている。シリンダ錠75は施錠装置に一体化されており、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと本体枠13に対する前扉枠14の施錠が解かれるようになっている。なお、シリンダ錠75の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する本体枠13の施錠が解かれるようになっている。
樹脂ベース71の中央部には略楕円形状の窓孔76が形成されている。樹脂ベース71の背面側には遊技盤80が着脱可能に取り付けられている。遊技盤80は木製の合板よりなるベース部材81を有し、そのベース部材81の前面には光透過性を有するシート材170(いわゆるセルシート)が設けられている(図18参照)。シート材170は、遊技盤80とほぼ同じ大きさ(外形)に形成され、遊技盤80の前面に接着等の固定手段によって取り付けられている。シート材170には絵柄等の装飾が付与されている。これにより、遊技盤80の意匠性の向上が図られている。遊技盤80の前面(シート材170の前面)には、遊技球が流下する遊技領域が形成されている。この遊技領域は樹脂ベース71の窓孔76を通じて本体枠13の前面側に露出した状態となっている。以下、遊技盤80の主要な構成(シート材170を除く)を図7に基づいて説明する。なお、シート材170についての詳細は後述する。
遊技盤80には、ルータ加工が施されることによって前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には、一般入賞口82,可変入賞装置83,作動口84a,作動口84b,スルーゲート85及び可変表示ユニット86等がそれぞれ設けられている。一般入賞口82、可変入賞装置83及び作動口84に遊技球が入ると、それが後述する検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤80の最下部にはアウト口87が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口87を通って遊技領域から排出される。
また、遊技盤80には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘88が植設されていると共に、風車等の各種部材(役物)が配設されている。
可変表示ユニット86には、作動口84a,84bへの入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置91が設けられている。また、可変表示ユニット86には、図柄表示装置91を囲むようにしてセンターフレーム92が配設されている。センターフレーム92の上部には、第1特定ランプ部93及び第2特定ランプ部94が設けられている。また、センターフレーム92の上部及び下部にはそれぞれ保留ランプ部95,96が設けられている。下側の保留ランプ部95は、図柄表示装置91及び第1特定ランプ部93に対応しており、遊技球が作動口84を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部95の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。上側の保留ランプ部96は、第2特定ランプ部94に対応しており、遊技球がスルーゲート85を通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部96の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
図柄表示装置91は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。図柄表示装置91には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。
第1特定ランプ部93では、作動口84への入賞をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には大当たりが発生する。また、第2特定ランプ部94では、遊技球のスルーゲート85の通過をトリガとして所定の順序で発光色の切り替えが行われ、予め定められた色で停止表示された場合には作動口84bに付随する電動役物89が所定時間だけ開放状態となる。より詳しくは、作動口84bにおいては、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い状態(閉状態)になっており、電動役物89が開放されることで遊技球が入賞しやすい状態に切り換えられるようになっている。
可変表示ユニット86は遊技盤80の中央上寄りに配置されており、その下方に作動口84a,84bが配置されている。より詳しくは、作動口84a,84bは、作動口84を上側、作動口84bを下側として上下に並設されている。可変表示ユニット86及び作動口84a,84bは、遊技性を司る部位であり遊技者の注意が集まりやすい。それら可変表示ユニット86及び作動口84a,84bを遊技機中央において上下に並べて配置することで両者間での視線の移動量を抑え、遊技者の目に生じる負担の低減に貢献している。
可変入賞装置83も通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態に切り換えられるようになっている。可変入賞装置83の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として可変入賞装置83が繰り返し開放されるものが一般的である。
遊技盤80には、内レール部101と外レール部102とが取り付けられており、これら内レール部101と外レール部102とにより誘導レールが構成され、後述する遊技球発射機構から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。
遊技球発射機構110は、図6に示すように、樹脂ベース71における窓孔76の下方に取り付けられている。遊技球発射機構110は、電磁式のソレノイド111と、発射レール112と、球送り機構113とからなり、ソレノイド111への電気的な信号の入力により当該ソレノイド111の出力軸が伸縮方向に移動し、球送り機構113によって発射レール112上に置かれた遊技球を遊技領域に向けて打ち出す。
発射レール112と遊技盤80に取り付けられた内,外レール部101,102との間には所定間隔の隙間があり、この隙間より下方には前扉枠14の通路形成ユニット50に形成されたファール球通路55が配設されている。したがって、仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域の上部に到達せずに、内,外レール部101,102によって構成される誘導レールを逆戻りする場合には、そのファール球がファール球通路55内に入る。ファール球通路55は前扉側下皿通路52に通じており、ファール球通路55に入った遊技球は下皿34に排出される。
樹脂ベース71において発射レール112の左方には、樹脂ベース71を前後方向に貫通させて通路形成部121が設けられている。通路形成部121には図3に示すように本体側上皿通路122と本体側下皿通路123とが形成されている。本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット50の受口部53が入り込んでおり、本体側上皿通路122の下方には前扉側上皿通路51が配置され、本体側下皿通路123の下方には前扉側上皿通路51が配置されている。
樹脂ベース71において通路形成部121の下方には、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸125により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する前方位置に付勢する図示しない付勢部材が設けられている。したがって、前扉枠14を本体枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路122及び本体側下皿通路123を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路122又は本体側下皿通路123に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット50に設けられた受口部53により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路122と前扉側上皿通路51とが連通し、さらに本体側下皿通路123と前扉側下皿通路52とが連通している。
次に、本体枠13の背面構成について説明する。図8は本体枠13の背面図である。
樹脂ベース71の背面における回動先端側(図8の左側)には、施錠装置131が設けられており、シリンダ錠75におけるキー操作に対して施錠装置131が連動し、本体枠13及び前扉枠14の解錠が行われる。
樹脂ベース71の背面における回動基端側(図8の右側)には、軸受け金具132が取り付けられている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部133が形成されており、これら軸受け部133により本体枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。また、樹脂ベース71の背面には、裏パックユニット15を本体枠13に締結するための被締結孔134が設けられている。
樹脂ベース71の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース71に対して遊技盤80が取り付けられている。ここで、遊技盤80の背面の構成を説明する。図9は遊技盤80を後方より見た斜視図、図10は遊技盤80から主制御装置ユニット160を取り外した状態を示す背面図である。
遊技盤80の中央に配置される可変表示ユニット86には、センターフレーム92を背後から覆う合成樹脂製のフレームカバー141が後方に突出させて設けられており、フレームカバー141に対して後側から上述した図柄表示装置91が取り付けられるとともに、その図柄表示装置を駆動するための表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。これら図柄表示装置91及び表示制御装置は前後方向に重ねて配置され(図柄表示装置が前、表示制御装置が後)、さらにその後方に音声ランプ制御装置ユニット142が搭載されている。音声ランプ制御装置ユニット142は、音声ランプ制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に音声ランプ制御装置143が装着されている。
音声ランプ制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る音声ランプ制御基板を具備しており、音声ランプ制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。
図10に示すように、遊技盤80(詳しくはベース部材81)の背面には、集合板ユニット150が設けられている。その集合板ユニット150は、前記可変表示ユニット86の下方に配置されている。集合板ユニット150は、遊技盤80への取付部としての集合板180及び遊技球の回収機構等の各種機構を備えている。より具体的には、集合板180に、各種入賞口に入賞した遊技球を回収するための遊技球回収機構と、各種入賞口等への遊技球の入賞を検知するための入賞検知機構と、シート材170を介して発光演出を行うシート発光機構250とが設けられている。
集合板180は遊技盤80の背面と平行な板状をなす。集合板180の左右方向寸法は遊技盤80の幅寸法とほぼ同等に構成されており、その左右両側部には複数の貫通孔(図示略)が形成されている。集合板180(集合板ユニット150)は、それら貫通孔にビス等の締結具を挿通した状態で遊技盤80の背面に固定されている。以下、遊技球回収機構及び入賞検出機構について説明し、シート発光機構250についての詳細は後述する。
先ず遊技球回収機構について説明すると、集合板180には、前記一般入賞口82,可変入賞装置83,作動口84の遊技盤開口部に対応して且つ下流側で1カ所に集合する回収通路151が形成されている。一般入賞口82等に入賞した遊技球は何れも回収通路151を介して遊技盤80の下方に集合する。遊技盤80の下方には後述する排出通路があり、回収通路151により遊技盤80の下方に集合した遊技球は排出通路内に導出される。なお、アウト口87も同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球もアウト口87を介して排出通路内に導出される。
入賞検知機構について説明すると、集合板180には、遊技盤80表側の一般入賞口82と対応する位置に入賞口スイッチ152が設けられ、可変入賞装置83と対応する位置にカウントスイッチ153が設けられ、作動口84に対応する位置に作動口スイッチ154が設けられている。これらスイッチ152〜154により遊技球の入賞がそれぞれ検知される。なお、集合板ユニット150外における可変表示ユニット86の左右両側には、スルーゲート85を通過する遊技球を検知するゲートスイッチ155が設けられている。
遊技盤80の背面には、集合板ユニット150を後方から覆うようにして主制御装置ユニット160が搭載されている。主制御装置ユニット160の構成について図11を用いて説明する。図11は主制御装置ユニット160の構成を示す斜視図である。
主制御装置ユニット160は、合成樹脂製の取付台161を有し、取付台161に主制御装置162が搭載されている。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部164によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部164は、基板ボックス163の長辺部に5つ設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。
封印部164はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部164を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、5つの封印部164のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片165が設けられている。これら結合片165は、取付台161に形成された複数の被結合片166と1対1で対応しており、結合片165と被結合片166とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。
次に、裏パックユニット15について説明する。図12は裏パックユニット15の正面図、図13は裏パックユニット15の分解斜視図である。
裏パックユニット15は、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤203、及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット86を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピン214が設けられており、掛止ピン214を本体枠13に設けられた前記軸受け部133に挿通させることで、裏パックユニット15が本体枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211には、本体枠13に設けられた被締結孔134に対して締結するための締結具215が設けられており、当該締結具215を被締結孔134に嵌め込むことで本体枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。すなわち、裏パック201の最上部には上方に開口したタンク221が設けられており、タンク221には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結され、タンクレール222の下流側には上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には払出装置224が設けられている。払出装置224より払い出された遊技球は、当該払出装置224の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。
遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部226が上述した本体側上皿通路122及び前扉側上皿通路51を介して上皿33に通じ、中央の開口部227が本体側下皿通路123及び前扉側下皿通路52を介して下皿34に通じ、外側の開口部228が排出通路に通じるように形成されている。
払出機構部202には、裏パック基板229が設置されている。裏パック基板229には、例えば交流24ボルトの主電源が供給され、電源スイッチ229aの切替操作により電源ON又は電源OFFとされるようになっている。
ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤203及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤203は、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路231が形成されており、当該排出通路231の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路231は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路151等から排出通路231に導出された遊技球は当該排出通路231を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有し、取付台241に払出制御装置242と電源及び発射制御装置243とが搭載されている。これら払出制御装置242と電源及び発射制御装置243とは、払出制御装置242がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置242は、基板ボックス244内に払出装置224を制御する払出制御基板が収容されている。なお、払出制御装置242から払出装置224への払出指令の信号は上述した裏パック基板229により中継される。また、払出制御装置242には状態復帰スイッチ245が設けられている。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源及び発射制御装置243は、基板ボックス246内に電源及び発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源及び発射制御装置243にはRAM消去スイッチ247が設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチ247を押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
ここで、図14乃至図18を用いて、上述した集合板ユニット150のシート発光機構250について詳しく説明する。図14は集合板ユニット150を表側から見た斜視図、図15は集合板ユニット150を裏側から見た斜視図、図16は集合板ユニット150(シート発光機構250)を分解して示す分解斜視図、図17はカバー部材257の斜視図、図18は図7のA−A線部分端面図である。
シート発光機構250は、複数の基板251〜256とそれら基板251〜256を覆うカバー部材257,258とを備えている。基板251〜253及び基板254〜256と、カバー部材257及びカバー部材258とはそれぞれ同様の構成を有するため、以下、基板251〜253及びカバー部材257について説明する。
基板251〜253は、遊技盤80(詳しくはベース部材81)の背面と平行な板状に形成されている。これら基板251〜253は集合板180の前面側にビス等の締結具によって固定されている。基板251〜253における遊技盤80の背面と対向する側は、発光体259を搭載する搭載面251a〜253aとされ、複数の発光体259(本実施の形態においては発光ダイオード)がハンダ付け等の固定手段によって固定されている。なお、発光ダイオードに代えて白熱球等を用いることも可能である。
基板251〜253の背面には複数の配線(図示略)が結合されており、集合板180にはこれら配線に対応した貫通孔260〜262が形成されている。これら配線は貫通孔260〜262を介して音声ランプ制御装置143に接続されている。この音声ランプ制御装置143からの信号(指令)に基づき、発光体259の点灯、点滅が行なわれる。すなわち発光態様の制御(以下、発光制御ともいう)が行われる。因みに本実施の形態においては、多色発光タイプの発光ダイオードを用い、音声ランプ制御装置143によって発光色の移り変わりも制御する構成としたが、単色発光タイプの発光ダイオードを用いることで発光色を変化させない構成とすることも可能である。なお、集合板180における基板254〜256の背面側にも貫通孔298〜300が形成されており、これら基板254〜256にも配線が結合されている。
カバー部材257は、集合板180における遊技盤80と対向する側に配置されている。すなわち、上述したようにカバー部材257によって、基板251〜253(詳しくは発光体259)がパチンコ機10の前方から覆われている。図17を参照してカバー部材257の主要な構成について説明する。なお、パチンコ機10の完成状態においては、図15の右上側がパチンコ機10の前側、左下側がパチンコ機10の後側となる。
カバー部材257は、集合板180に対する取付部としてのベースプレート265を備えている。ベースプレート265は長板状に形成されている。ベースプレート265における遊技盤80と対向する面(図17におけるベースプレート265の上面)には、遊技盤80から離れる方向に凹んだ凹部267が複数設けられている。それら凹部267の底には丸孔268がそれぞれ形成されている。それら丸孔268に遊技盤80側からビス等の締結具を挿通した状態で、ベースプレート265(カバー部材257)は集合板180に固定されている。かかる固定状態においては、締結具の頭部は凹部267に収容され、ベースプレート265における遊技盤80と対向する面(すなわち上面)から突出しない構成となっている。
ベースプレート265には、発光体259からの光を規制する張出部270〜272が設けられている。張出部270〜272は、ベースプレート265と一体に成形されており、ベースプレート265からシート材170の背面に向かって突出している。各張出部270〜272はベースプレート265の長手方向に延びており、張出部270及び張出部271は同一直線上に、張出部270及び張出部272は所定の間隔を隔てて平行に、それぞれ配置されている。より具体的には、パチンコ機10の完成状態において、張出部270,271が、張出部272よりも上側となるように構成されている。
また、張出部270〜272は底部が開放された中空状をなし、これら張出部270〜272(開放された部分)の後方に基板251〜253(詳しくは発光体259)が配置されている。張出部270〜272について詳述すれば、各張出部270〜272は、ベースプレート265から起立する筒状の周壁277〜279を有する。周壁277〜279における遊技盤80に対向する部位には、周壁277〜279の開口を塞ぐ天壁280〜282が形成されている。したがって、発光体259から射出された光は、これら周壁277〜279及び天壁280〜282に到達する。カバー部材258についても同様の構成、すなわちベースプレート266及び張出部273〜276を備えている。
遊技盤80のベース部材81には、上述した各張出部270〜276に対応して開口部283〜289が形成されている。すなわち、開口部283〜289に張出部270〜276が収容される構成となっている。開口部283〜289は作動口84等を挟んで左右両側に設けられている。発射レール112側の開口部283〜285と発射ハンドル41側の開口部286〜289とは同様の構成を有する。以下、再び図7及び図18を用いて、開口部283〜285とそれら開口部283〜285の周辺に設けられた誘導釘290〜292とについて詳細に説明する。
開口部283〜285は、遊技盤80の背面側ではパチンコ機10の後方に開放されており、遊技盤80の前面側ではシート材170によって覆われている。開口部283〜285は左右に延びる横長状をなし、開口部283,284を上側、開口部285を下側として配置されている。上側の開口部283,284は、パチンコ機10の正面視において遊技盤80(詳しくは遊技領域)の側部から作動口84に向かって下り傾斜している。より詳しくは、開口部283を作動口84側として、開口部283と開口部284とが同一直線状となるように配置されている。なお、これら開口部283,284を一体とすることも可能である。
また、下側の開口部285は、上側の開口部283と平行に配置されており、遊技盤80(詳しくは遊技領域)の側部から可変入賞装置83に向かって下り傾斜している。
上側の開口部283,284の周辺には、誘導釘290,291が複数植設されている。より具体的には、誘導釘290は開口部283,284の上側の長辺に沿って配置されており、誘導釘291は開口部283,284の下側の長辺に沿って配置されている。これら誘導釘290,291によって、遊技領域を流下する遊技球を作動口84に導く誘導通路293が形成されている。本実施の形態においては、この誘導通路293の入口(上方の端部)の上方にスルーゲート85が配置されている。すなわち、図7に示すように、スルーゲート85は可変表示ユニット86の側方に位置している。可変表示ユニット86の側方を流下した遊技球のうちスルーゲート85を通過した遊技球は、誘導通路293に導かれ、作動口84に到達しやすい構成となっている。
また、下側の開口部285の周辺にも誘導釘292が複数植設されている。より具体的には、誘導釘292は開口部285の長辺(下端辺)に沿って配置されている。開口部285は、誘導釘291と誘導釘292とによって挟まれる構成となっている。それら誘導釘291,292によって区画された領域が、遊技球を可変入賞装置83に導く誘導通路294を形成している。
誘導釘290〜292は棒状をなし、遊技盤80の前面に対しほぼ直交した状態で設けられている。より詳細には、誘導釘290〜292は、遊技盤の前面に対し若干上向き(本実施の形態においては5°程度)で設けられている。このように誘導釘290〜292を傾けることで、遊技球が釘に接触した際に、遊技盤80側(シート材170)に向かって誘導することができる。遊技球は遊技盤80と当たることでその流下の勢いが減じられる。このように遊技球を減速することで、遊技者による遊技球の視認を容易なものとすることができる。また、遊技球を遊技盤80に沿って流下させることで、それら遊技球がガラス22に当たるといった不都合を抑制することもできる。但し、このように誘導釘290〜292を遊技盤80の前面に対して斜めに傾けて取り付けたことで、誘導釘290〜292の根元端(後端側)が下方に下がる構成となっている。
パチンコ機10が製造される際に、遊技盤80に対する誘導釘290,291の植設工程にて、誘導釘290,291の打ち込みにより誘導釘290,291の先端部が開口部283〜285に近づいた場合、開口部283〜285の内周面が盛り上がったりする不都合が生じ得る。また、遊技盤80の清掃等のメンテナンスに際し、誘導釘290,291に負荷がかかることで、誘導釘290,291がパチンコ機10の後方へ押し込まれたりする可能性がある。かかる場合にも、誘導釘290,291の先端部が開口部283〜285に近づき、開口部283〜285の内周面が盛り上がったりする不都合が生じ得る。開口部283〜285には、上述の如くカバー部材270が挿入される構成となっている。このため、開口部283〜285の内周面の盛り上がりに起因して、カバー部材270の組み付け性が悪化するおそれがある。しかしながら本実施の形態においては、開口部283〜285を誘導通路293,294の下寄りに配置した。すなわち、開口部283,284は誘導釘291寄りに、開口部285は誘導釘292寄りに配置されている。このため、仮に誘導釘290,291が押し込まれた場合であっても、開口部283,284に影響がおよびにくくなっている。これにより、開口部283〜285の保護を図り、カバー部材270の組み付け性を担保している。なお、開口部285〜288の周辺にも同様に誘導釘295〜297が植設されている。これら開口部285〜288も自身の下方に位置する誘導釘296,297寄りに配置されている。
次に、図18に基づいて遊技盤80及びカバー部材257の相互の関係について説明する。なお、図18には開口部283〜285とカバー部材257のみを示すが、開口部285〜288及びカバー部材258の相互の関係も同様である。
開口部283〜285の内周面はカバー部材の周壁277〜279に対応して形成されている。より具体的には、開口部283〜285の内周面は、周壁277〜279の外周面と平行となるように構成されており、それら内周面及び外周面の両者はほぼ同一の外形(実際には周壁277〜279の外形のほうが若干小さい)を有する。また、天壁280〜282は、シート材170の背面と平行に形成されている。カバー部材257のベースプレート265の前面が遊技盤80の背面に接触した状態で、カバー部材257(集合板ユニット)の前後方向の位置決めがなされる。このようにカバー部材257の位置決めがなされた状態で、天壁280〜282はシート材170の背面に対して面当りする構成となっている。
本実施の形態においては、カバー部材257は合成樹脂により一体成形されている。すなわち、遊技盤80に対しての位置決め機能を有するベースプレート265とシート材170に接する天壁280〜282とが一体成形されている。位置決め部位を他の部材に付与する場合と比較すれば、天壁280〜282のシート材170に対する位置ばらつきを抑えることが容易である。すなわち、集合板ユニット150の組み付けばらつきに起因して、天壁280〜282とシート材170との距離がばらつくことを抑制することができる。
また、張出部270〜272の天壁280〜282の周縁部には、先細り状をなすテーパ部270a〜272aが形成されている。これにより、張出部270〜272の開口部283〜285への挿入を容易なものとしている。
ここで、再び図14を用いて、シート材170の主要な構成について説明する。シート材170は、光透過性を有する樹脂材料、例えばキャブロイド(太平化学製品(株)の登録商標)等で形成された樹脂板171と、同じく光透過性を有する裏紙172と、それら樹脂板171及び裏紙を接着する接着層173とを備えている。樹脂板171の背面には、パチンコ機10の機種に関する絵柄等が印刷により描画又は着色されたインク塗布層174が形成されている。このインク塗布層174によって遊技盤80の意匠性の向上が図られている。インク塗布層174の背側には接着層173が設けられ、インク塗布層174(詳しくは樹脂板171)と裏紙172とが接着されている。シート材170は遊技盤80の前面に接着等の固定手段(接着層176)によって取り付けられている。上述した接着層173及びインク塗布層174も光透過性を有し、シート材170は全体として光を透過する構成となっている。
なお、遊技盤80に開口部283〜289が形成されているため、シート材170にベース部材81によって後方から支えられない領域が生じる。本実施の形態においては、樹脂板171の厚み寸法を通常よりも増すことで(具体的には0.4mm程度とすることで)、シート材170の補強を図っている。
カバー部材257も、光透過性を有する合成樹脂(例えばアクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等)により形成されている。カバー部材257におけるシート材170と対向する側のほぼ全面には、光を遮断する黒色の塗装が施されている。具体的には、張出部270〜272における開口部283〜285と対向する周面の全域には塗装が施されている。一方、天壁280〜282におけるシート材170と対向する面の一部は塗装がなされておらず(以下、非塗装領域280a〜282aという)、光の通過が許容されている。上述した発光体259から発せられた光はカバー部材257を介してシート材170の背面に到達する。かかる場合、発光体259からの光はカバー部材257によって規制される。すなわち、天壁280〜282の非塗装領域280a〜282aを通過した光のみが、シート材170の背面に到達する。非塗装領域280a〜282aは、所定の絵柄(本実施の形態においては水しぶきの絵柄)をなすように形成されている。このため、シート材170を介してパチンコ機10の前方に射出される光は、非塗装領域280a〜282aすなわち所定の絵柄と同様の形となる。すなわち、発光体259の点灯又は点滅時にシート材170の表面に所定の絵柄を明るく表示することが可能となり、消灯時との差異を表現することができる。本実施の形態においては特に、パチンコ機10の正面視において、シート材170における非塗装領域280a〜282aと重なる位置に、それら非塗装領域280a〜282a(所定の絵柄)と同様の輪郭を有する絵柄175が付与されている。このため、発光範囲の輪郭をより鮮明にし、発光しない部位との差異を明確にすることが可能となっている。具体的には、水しぶきの絵柄は白色で着色されており、その周辺の背景は青色で着色されている。このため、水しぶきの絵柄が発光することで、周囲の青色との差異を明確にし、発光時に水しぶきの絵柄を際立てることが可能となっている。
再び図18を用いて、発光体259から射出された光の伝わり方(移動経路)について説明する。発光体259から射出された光は、カバー部材257の張出部270に入射する。張出部270に入射した光のうち、張出部270の周壁277に向かう光はその周壁277によって吸収又は反射される。また、張出部270の天壁280に向かう光のうち非塗装領域280aに到達した光のみがカバー部材257を通過する。カバー部材257を通過した光はシート材170の背面に照射される。かかる場合、その照射範囲は非塗装領域280aとほぼ同一の模様をなす。シート材170に至った光は、シート材170に付与された絵柄175の描画範囲でパチンコ機10の前方に射出される。これにより、シート材170の絵柄175が発光する。
図7を用いて、遊技球の流下経路について説明する。遊技球は、遊技球発射ハンドル41が操作されることによって遊技盤80の遊技領域に射出される。遊技領域に射出された遊技球は釘88によって流下方向を変えながら可変表示ユニット86の左側方を流下する。可変表示ユニット86の側方を流下した遊技球の一部は誘導釘290によって作動口84aに導かれる。作動口84aに導かれた遊技球の一部は作動口84aに入賞し、その入賞を契機として主制御装置162により大当たりの判定が行われるとともに、図柄表示装置91の図柄が変動表示される。
また、可変表示ユニット86の側方を流下する遊技球の一部は、スルーゲート85を通過する。これらスルーゲート85を通過した遊技球は誘導釘291(誘導通路293)によって作動口84bに導かれる。誘導釘291によって誘導される遊技球は、誘導釘290によってその上方への移動が規制されており、作動口84bへの移動が担保されやすくなっている。遊技球がスルーゲート85を通過することで、主制御装置162による抽選が実施され、抽選に当選した場合、電動役物89が所定時間の間開放される。かかる場合、少なくともスルーゲート85を通過した遊技球は作動口84bへ向かって移動しやすいため、電動役物89が開放された際の、遊技者に対し遊技球の入賞への期待感を抱かせることが可能である。遊技球が作動口84bに入賞することで、作動口84aと同様に大当たりの抽選等が行なわれる。
誘導釘290等によって、可変表示ユニット86を迂回して流下する遊技球を、遊技盤80の中央付近へと誘導することができる。これにより、作動口84a,84bを遊技盤80の中央付近へと配置することが可能となっている。作動口84a,84b及び可変表示ユニット86を遊技盤80の中央付近、すなわち遊技者の目の正面となる位置付近に集約することで、それら作動口84a,84b等の視認性の向上に貢献している。
なお、本実施の形態においては、可変表示ユニット86の右側方には図示しない役物等が配置されているため、遊技球の流下経路が設定されていない。しかしながら、それら役物等の代わりに遊技球の流下経路を設定することも可能である。
ここでパチンコ機10の機種変更に伴う遊技盤80等の互換性について説明する。パチンコ機10の機種変更を行う際には、各機種で固有となる構成、例えば遊技盤80等が新設される。シート材170は機種固有となる絵柄が付されているため、共用化は困難であるが、ベース部材81等の各種構成は各機種間で共通化することが可能となっている。具体的には、上述の如くシート材170の発光部位に対応する開口部283等を誘導釘列290等に沿って広域に配置しているため、発光部位の配置自由度が向上されている。これにより、開口部283等をシート材の絵柄の変更に合わせて変更する必要性が低減されており、ベース部材81の共通化を図りつつ、シート材の発光部位の変更に対応可能となっている。
シート発光機構250に関しては、シート材170の発光部位の変更に対応して、カバー部材257,258が変更される。より具体的には、カバー部材257,258の塗装範囲の変更により非塗装領域280aを変えることで、シート材の発光部位に合わせた光規制範囲の設定が可能となっている。すなわち、カバー部材257,258においは、その塗装範囲のみを変更することで各機種固有の発光部位への適応が可能となっており、部材そのものは共通のものが使用される。これにより、カバー部材257,258を含んだシート発光機構250全体の共通化が促進されている。
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図19のブロック図に基づいて説明する。図19では、電力の供給ラインを二重線矢印で示し、信号ラインを実線矢印で示す。
主制御装置162に設けられた主制御基板301には、主制御回路302と停電監視回路303とが内蔵されている。主制御回路302には、CPU311が搭載されている。CPU311には、当該CPU311により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM312と、そのROM312内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM313と、割込回路やタイマ回路、データ入出力回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM313は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源及び発射制御装置243に設けられた電源及び発射制御基板321からデータ記憶保持用電力が供給されてデータが保持される構成となっている。
CPU311には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。主制御回路302の入力側には、主制御基板301に設けられた停電監視回路303、払出制御装置242に設けられた払出制御基板322及びその他図示しないスイッチ群などが接続されている。この場合に、停電監視回路303には電源及び発射制御基板321が接続されており、主制御回路302には停電監視回路303を介して電力が供給される。
一方、主制御回路302の出力側には、停電監視回路303、払出制御基板322及び中継端子板323が接続されている。払出制御基板322には、賞球コマンドなどといった各種コマンドが出力される。中継端子板323を介して主制御回路302から音声ランプ制御装置143に設けられた音声ランプ制御基板324に対して各種コマンドなどが出力される。
停電監視回路303は、主制御回路302と電源及び発射制御基板321とを中継し、また電源及び発射制御基板321から出力される最大電源である直流安定24ボルトの電源を監視する。
払出制御基板322は、払出装置224により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるCPU331は、そのCPU331により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM332と、ワークメモリ等として使用されるRAM333とを備えている。
払出制御基板322のRAM333は、主制御回路302のRAM313と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源及び発射制御基板321からデータ記憶保持用電力が供給されてデータが保持される構成となっている。
払出制御基板322のCPU331には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。払出制御基板322の入力側には、主制御回路302、電源及び発射制御基板321、及び裏パック基板229が接続されている。また、払出制御基板322の出力側には、主制御回路302及び裏パック基板229が接続されている。
電源及び発射制御基板321は、電源部と発射制御部とを備えている。電源部は、二重線矢印で示す経路を通じて、主制御回路302や払出制御基板322等に対して各々に必要な動作電力を供給する。発射制御部は、遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作にしたがって遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声ランプ制御基板324は、各種ランプ部23〜25やスピーカ部26やシート発光機構250(発光体259)、及び表示制御装置325を制御するものである。演算装置であるCPU341は、そのCPU341により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM342と、ワークメモリ等として使用されるRAM343とを備えている。
音声ランプ制御基板324のCPU341にはアドレスバス及びデータバスで構成されるバスラインを介して入出力ポートが接続されている。音声ランプ制御基板324の入力側には中継端子板323に中継されて主制御回路302が接続されており、主制御回路302から出力される各種コマンドに基づいて、各種ランプ部23〜25,スピーカ部26,シート発光機構250(発光体259),及び表示制御装置325を制御する。表示制御装置325は、音声ランプ制御基板324から入力する表示コマンドに基づいて図柄表示装置91を制御する。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
図7等に示すように、シート発光機構250を遊技領域の後方に配置した。遊技領域は遊技球の流下経路を備えており、遊技者の注意が集まりやすい。遊技領域での発光演出を実施することで、発光演出を一層効果的なものとすることができる。例えば、遊技状況に応じて遊技球が移動すべき経路を示唆することで、遊技球の動きと発光演出とに関連性を付与することができる。
上述の如く遊技領域における発光演出が可能であるため演出効果の向上が期待できる。しかしながらその反面、シート材170の発光に起因する遊技球(遊技領域内を流下中の遊技球)の視認性低下が懸念される。しかしながら、発光体259から射出された光は、シート材170及びカバー部材257,258を通過することで減ぜられ、パチンコ機10の前方に射出される際には減光された状態となる。このため、過度の光量により遊技球が見づらくなるといった不都合を抑制することができる。故に、発光演出の広範囲化を図りつつ、それに起因する遊技性の低下を回避することが可能である。
遊技領域には、可変表示ユニット86等が配置されている。近年では可変表示ユニット86が拡大される傾向にあり、本実施の形態における可変表示ユニット86も大型のものを採用している。このため、遊技球の落下経路が空間的な制約を受けやすくなっている。本実施の形態においては、シート発光機構250をシート材170の後方に配置する構成とした。すなわち、シート発光機構250の遊技領域への張り出しが抑制されている(遊技領域の空間的な制約を低減している)。これにより、遊技領域における遊技球の流下経路の自由度を担保しつつ、シート発光機構250の配置自由度の向上に貢献している。
図18に示すように、発光体259からの光りは、開口部283〜288を介してパチンコ機10の前方に射出される。このように開口部283〜288を設けることでシート発光機構250(発光体259等)の遊技領域への張り出しを回避しているが、その反面開口部283〜288の前方においてシート材170の変形が生じやすくなると想定される。しかしながら、開口部283〜288にカバー部材257,258を配置し、カバー部材257,258の張出部270〜276(詳しくは天壁280等)がシート材170の背面に接する構成とした。すなわち、シート材170のパチンコ機10後方への変形(撓み)がカバー部材257,258によって抑えられた状態となっている。
例えば、メンテナンス等の際にシート材170に負荷が加わったり、遊技球がシート材170に衝突したりしても、カバー部材257等によってシート材170の撓みが抑えられる。これにより、シート材170の変形(例えば塑性変形)を抑制することができる。シート材170の変形にともなってシート材170の絵柄175が歪み、シート材170(遊技盤80)の意匠性が低下するといった不都合を回避することができる。また、シート材170の変形(例えば凹み)によって遊技球の正常な流下が妨げられるといった不都合を生じにくくすることができる。
このように、シート材170の背面にカバー部材257,258が接する構成とした場合、シート材170の後方への変形は好適に抑制することができる反面、カバー部材257,258自身によってシート材170の変形が引き起こされるといった不都合が生じ得る。具体的には、カバー部材257,258によってシート材170がパチンコ機10の前方に押される可能性がある。しかしながら、カバー部材257,258においては、ベースプレート265,266とベース部材81とによって位置決めがなされる。すなわち、ベースプレート265,266が遊技盤80(詳しくはベース部材81)の背面に接触することで、カバー部材257,258の遊技盤80に対しての位置決めがなされる。このように位置決めがなされた状態で、カバー部材257,258の張出部270〜276がシート材170の背面に接する構成となっている。仮に、カバー部材257,258(詳しくは集合板ユニット150)を装着する際に、作業者が過誤によりカバー部材257,258を強く押し込み過ぎたとしても、張出部270〜276がシート材170に強干渉するといった不都合を生じにくい。これにより、シート材170がパチンコ機10の前方に張り出すといった不都合を抑制している。シート材170の張り出しを抑制することで、遊技球の正常な流下を担保することが可能となっている。
以上のように、開口部283〜288の前方におけるシート材170の変形を抑制できるため、遊技盤80の意匠性や遊技球の流下経路への影響を抑えつつ、開口部283〜288(シート発光機構250)の配置自由度を高めることが可能となっている。
また、シート材170における開口部283〜288に対応する部分に貫通孔等を設け、それら貫通孔から張出部270〜276を露出させる(例えば天壁280の前面がシート材170の表面と同一平面となるように露出させる)構成も考えられる。しかしながら、本実施の形態においては上述の如く、シート材170に貫通孔等を設けることなく、シート材170の背面を光透過部材によって支える構成とした。このため、シート材170の絵柄の連続性を担保し、意匠性の保護に貢献することができる。また、シート材170の縁部(貫通孔等の開口縁部等)が露出しにくいため、それら縁部に埃等が付着したり、縁部を起点として捲れが生じたりするといった不都合を回避することも可能である。
シート材170の前面(詳しくは樹脂板171の前面)は遊技球との接触面となっている。シート材170の絵柄175はシート材170の背面側に付与され、遊技球との接触等による絵柄175の摩耗を抑制しやすい構成となっている。かかる構成において、シート材170の絵柄175の背面側に開口部283〜288を配置した場合、カバー部材257,258と絵柄175とが局所的に集中して当たることでそれら絵柄175の摩耗が促進されるといった不都合が生じ得る。本実施の形態によれば、天壁280〜282がシート材170と平行、すなわち天壁280〜282がシート材170に対して突出する突起等を有さない構成となっている。このため、シート材170と天壁280〜282との接触箇所が集中し、シート材170に対する負荷が局所的に高まるといった不都合を抑えることができる。故に、シート材170(特に絵柄175)の保護を好適に行うことができる。
結果として、絵柄175の背後に開口部283〜288を配置することで配置自由度を高めつつ、配置自由度の向上に伴って発生し得る遊技盤80の意匠性の低下を好適に抑制することができる。
発光体259から射出された光は、カバー部材257,258によってその広がりが抑えられた状態でシート材170の背面に照射される。これにより、シート材170の所望とする範囲での発光が可能となる。すなわち、光の広がりを抑え、所望とする範囲(絵柄175)での発光を行うことができる。このため、発光する部分と発光しない部分との境界を明確にし、インパクトのある発光演出が可能となる。
カバー部材257,258の張出部270〜276(詳しくは天壁280〜282)がシート材170の背面に接しており、天壁280〜282におけるシート材170との接面に光の照射範囲を決定する塗装が施されることで非塗装領域280a〜282aが形成されている。これにより、発光体259からの光がシート材170に到達するまでに広がるといった不都合を好適に抑制できる。故に、シート材170の発光模様(絵柄175)の輪郭を明確にすることが可能となっている。
また、カバー部材257の天壁280〜282をシート材170の背面と平行としたため、部分的に光の広がりが大きくなるといった不都合を抑制することができる。故に、発光模様の輪郭の鮮明さを担保することが可能となる。
シート発光機構250(カバー部材257,258及び基板251〜256)を集合板180に装着する構成とした。カバー部材や基板を複数備える構成とすることで、発光演出の広域化を図ることができる。しかしながらその反面、それらカバー部材や基板等の着脱作業が煩雑化すると懸念される。上述の如く集合板180にシート発光機構250を搭載し集合板ユニット150を構成することで、それらを一体化した状態で着脱できる。これにより、メンテナンス時等の作業性を担保することができる。故に、装飾効果及び発光演出効果の向上を図りつつ、それに起因する作業性の悪化を好適に抑制することができる。
なお、上述した実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施の形態では、図18等に示すように、シート材170の後方に「光透過部材」としてのカバー部材257,258を配置した。このカバー部材257,258により、シート材170の変形を抑える構成とした。
以下に光透過部材(カバー部材257,258)の変形例を示す。図20の(a)〜(d)は、図7のA−A線端面図を元に光透過部材(カバー部材257)の変形例を概略化して示す概略図である。
なお、カバー部材257及びカバー部材258は同様の構成を有する。また、カバー部材257の張出部270〜272及び開口部283〜288もそれぞれ同様の構成を有する。カバー部材257(張出部270)及び開口部283の変形例を詳細に説明するが、カバー部材257の張出部271,272及び開口部284,285と、カバー部材258(張出部273〜276)及び開口部286〜288とに、後述する変形例を適用してもよい。
(a−1)上記実施の形態では、カバー部材257の張出部270が開口部283に対してクリアランスを有する構成としたが、これを変更し、張出部270と開口部283とがクリアランスを有さない構成としてもよい。換言すれば、張出部345の外周面(詳しくは周壁346の外周面)と開口部283の内周面とが接する構成としてもよい。かかる場合、図20の(a)に示すように、天壁347が開口部283を塞ぐ構成とすることが望ましい。これにより、シート材170の変形を一層好適に抑制することができる。
(a−2)上記実施の形態では、張出部270が周壁277及び天壁280を有する構成としたが、周壁277を有さない構成とすることも可能である。周壁277に代えて、天壁280を支持する支持部を天壁280とベースプレート265とに渡して設けるとよい。例えば図20の(b)に示すように、カバー部材350に、天壁351とその天壁351を支える柱状の支持部352とを設け、その支持部352によって天壁351とベースプレート353とを結合するとよい。
また、周壁277を有さない場合、(a−1)に示したように天壁280は開口部283を塞ぐ構成とすることが望ましい。これにより、発光体259からの光がカバー部材257を介することなく、シート材170に到達するといった不都合を抑制することができる。
(a―3)上記実施の形態では、天壁280をシート材170の背面と平行とした。詳しくは、天壁280の前面をシート材170の背面と平行な平面とした。これを以下のように変更してもよい。すなわち、天壁280の前面を曲面としてもよいし、凹凸面としてもよい。例えば、壁部355の前面をパチンコ機10の後方に凹む凹状の曲面356とするとよい。かかる場合、壁部355の前面を、シート材170が撓んだ状態におけるその背面と同じように湾曲する曲面状とすることが望ましい。これにより、シート材170の変形時に、シート材170との接触面積を大きくし、局所当たりを抑制することができる。
(a−4)上記実施の形態では、張出部270を中空状としたが、張出部270を中空状としなくてもよい(図20の(c)参照)。すなわち張出部360を塊状(ソリッド状)としてもよい。かかる場合、ベースプレート361の発光体259と対向する面は、非塗装面とすることが望ましい。
(a−5)上記実施の形態では、シート材170の背面とカバー部材257の天壁280とが接する構成としたが、それらシート材170の背面とカバー部材257の天壁280とが所定のクリアランスを有する構成とすることも可能である。すなわち、カバー部材257及び遊技盤80の製造ばらつきや両者の組み付けばらつきを許容する程度のクリアランスを、シート材170の背面とカバー部材257の天壁280と間に設定することも可能である。
(a−6)上記実施の形態では、開口部283の内周面と周壁277の外周面との間に所定のクリアランスを設ける構成としたが、クリアランスを設けない構成とすることも可能である。遊技盤80(詳しくはベース部材81)に開口部283を形成することに伴い、遊技盤80の剛性低下が懸念される。しかしながら、上述の如く、開口部283に周壁277(張出部270)を嵌め込む構成とすることで、遊技盤80の補強を行うことができる。
(a−7)上記実施の形態では、カバー部材257の張出部270にテーパ部270aを設けたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、開口部283の後端部に、パチンコ機10の後方に向かって開口外側に傾斜するテーパ部を設けてもよい。
また、張出部270の一部にテーパ部270aを設けたが、張出部270全体をテーパ状とすることも可能である。すなわち、図20の(d)に示すように、張出部365がパチンコ機10の前方に向かって先細り状をなす構成とすることも可能である。開口部366も同様に、遊技機後方で開口が大きくなるテーパ状としてもよい。開口部366の内周面をテーパ状とすることで、張出部265のシート材170側への移動を一層好適に抑制することができる。
(b)上記実施の形態では、シート材170におけるカバー部材257の非塗装領域280a〜282aと対応する部位に所定の絵柄175を設ける構成としたが、それら絵柄175を設けない構成とすることも可能である。このように絵柄175を設けない構成においては、発光体259が点灯又は点滅した際にのみ、シート材170に発光模様が表示される。これにより、演出効果の向上を図ることができる。なお、カバー部材258及びシート材170についても同様である。
(c)上記実施の形態では、塗装によってカバー部材257の光透過部(非塗装領域280a〜282a)と非光透過部とを形成したが、これを以下のように変更してもよい。例えば、メッキ処理によって光透過部と非光透過部とを形成してもよい。なお、カバー部材258についても同様にメッキ処理によって光透過部と非光透過部とを形成してもよい。
(d)上記実施の形態では、カバー部材257,258に光りを遮蔽する塗装を付与する構成としたが、塗装を付与しない構成としてもよい。すなわち、カバー部材257,258全体が光りを透過する構成としてもよい。
また、カバー部材257,258(例えば張出部270〜276の内周面)に光を拡散する光拡散部を形成することも可能である。かかる場合、発光体259からの光がカバー部材257,258を通過することにより拡散される。これにより、光量の偏りを低減することができる。例えば、光拡散部としての凹凸面を設けるとよい。
(e)上記実施の形態では、シート発光機構250(開口部283〜288)を遊技盤80の遊技領域にのみ設けたが、これを変更し、遊技盤80における遊技領域以外の部位に設けることも可能である。
(f)上記実施の形態では、図16に示すように、「発光手段」を構成する基板251〜256(発光体259)を集合板180の前方から取り付ける構成とした。これを以下のように変更してもよい。すなわち、図21及び図22に示すように、基板370〜375を集合板180の後方から取り付ける構成としてもよい。例えば、図22に示すように、基板370を集合板180の後方からビス等の締結具によって固定するとよい。これにより、基板370(発光体259)のメンテナンスの際に、基板370のみを取り外すことができる。すなわち、遊技盤80から集合板ユニット150を取り外す必要が無い。これにより、作業の煩雑化を抑制することができる。
また、基板370を集合板180の後方から取り付ける構成とした場合、発光体259からの光が集合板180を通過する構成とすることが可能である。かかる場合、集合板180に光を拡散させる機能を付与することで、シート材170に到達する光の光量の偏りを抑えることができる。例えば、集合板180の光透過部分をレンズ状とするとよい。
(g)カバー部材257,258と発光体259との間に、光を拡散させる光拡散部材を設けることも可能である。例えば、光透過性を有する樹脂板の表面に複数の凹凸を形成してなるレンズ部材を、カバー部材257,258と発光体259との間に設けるとよい。
また、カバー部材257,258の周壁277等の内周面に鏡面加工等の表面処理を施してもよい。これにより、発光体259から射出された光が張出部270〜276の内部にて周壁277に吸収され、光量が減少するといった不都合を抑制できる。故に、シート材170に到達する光の量を担保することができる。
(h)上記実施の形態では、シート材170はその全域で光が透過する構成としたが、これを変更し、ベース部材81の開口部283〜288に対応する範囲でのみ光が透過する構成とすることも可能である。かかる場合であっても、シート材170の光透過部分と非光透過部分によって発光の模様が決定されるわけではなく、カバー部材257,258によって決定される。このため、シート材170の光透過部分が所定の模様(絵柄)を構成する必要がない。故に、シート材170の製造工程が複雑化するといった不都合を抑制することができる。
(i)上記実施の形態では、ベース部材81を木製としたが、合成樹脂製としてもよい。かかる場合、遊技球の回収通路151等を一体成形することも可能である。例えば、ベース部材81をABS樹脂やポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等で成形するとよい。特に、ベース部材を光透過性を有する合成樹脂にて形成すると、発光演出を容易化や外観の美的向上に貢献できる。
但し、光透過性を有する合成樹脂を用いてベース部材を形成した場合、上述の如く発光演出等が容易になる反面、釘88等に当たった際の遊技球の動きが緩慢なものとなり(すなわち弾みにくくなり)、所定の位置、例えば作動口84aへ遊技球を集めることが困難となる。また、遊技球の動きを楽しむといったパチンコ機本来の面白みが損なわれることも懸念される。一方、本実施の形態に示すように、木製のベース部材81に釘88等を打つ構成であれば、遊技球の勢いは殺されにくく、例えば作動口84a等へ遊技球を導いたりすることが容易となる反面、遊技盤80自身が光を通しにくいため遊技盤80(シート材170)での発光演出は困難なものとなる。
上記実施の形態に示すように、光透過性を有さない木製のベース部材81を用いる構成であっても、遊技盤80での発光演出を容易に実現可能な構成とすれば、遊技球の動きを楽しむといった遊技機の本質を担保しつつ、演出の多様化を実現することが可能となる。すなわち、本発明を木製のベース部材に適応することで、その効果をより有益なものとすることができる。
なお、ベース部材81は一枚の木板やケナフ等の草材で形成してもよいし、それら木板やケナフ等の草材によって形成された複数の板よりなる合板で形成してもよい。
(j)上記実施の形態では、集合板180及びシート発光機構250をユニット化して、遊技盤80に取り付ける構成とした。これを以下のように変更してもよい。すなわち、集合板180とシート発光機構250とを別体とし、遊技盤80にそれぞれ取り付ける構成としてもよい。
(k)上記実施の形態では、集合板180とカバー部材257,258とを別体としたが、これを変更し、両者を一体成形してもよい。但しかかる場合、上述の如く、基板251〜256は集合板180に対してパチンコ機10の後方から取り付ける構成とすることが望ましい。
また、カバー部材257,258の張出部270〜272,273〜276とベースプレート265,266とを一体成形したが、これらを別体で成形することも可能である。
(l)上記実施の形態では、発光体259を開口部283〜288の後方に配置したが、これを以下のように変更してもよい。例えば、発光体259を開口部283〜288の内側に配置(収容)してもよい。また、発光体259を開口部283〜288と前後方向で重ならない位置に配置してもよい。かかる場合、発光体259からの光を開口部283〜288に導く導光部材(光ファイバ等)や反射部材(反射鏡等)を用いるとよい。
(m)上記実施の形態では、各開口部283〜288の後方にそれぞれ複数の発光体259を配置する構成としたが、これを変更し、各開口部283〜288の後方にそれぞれ1つの発光体259を配置する構成とすることも可能である。
(n)上記実施の形態では、各カバー部材257,258がそれぞれ複数の基板251〜256(発光体259)を覆う構成としたが、これを変更し、1つのカバー部材で1つの基板を囲う構成としてもよい。また、1つのカバー部材で1つの発光体を覆う構成とすることも可能である。
(o)上記実施の形態では、遊技盤80を構成するベース部材81の背面にカバー部材257,258のベースプレート265,266が接触する構成としたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、ベース部材81にパチンコ機10の前方に凹む凹所を形成し、ベースプレート265,266が凹所の底部に接触する構成としてもよい。ベースプレート265,266が凹所に嵌まることで、遊技盤80の後方への張り出しを低減することが可能となる。これにより、カバー部材257,258に起因して回収通路151等に生じる空間的な制約を低減し、回収通路151等の取り回しの自由度を向上することができる。
(p)上記実施の形態では、ベースプレート265,266が遊技盤80の背面に接することで、カバー部材257,258のシート材170に対する位置が決まる構成とした。これを以下のように変更してもよい。すなわち、集合板180が遊技盤80の背面に接することで、カバー部材257,258のシート材170に対する位置が決まる構成とすることも可能である。
(q)上記実施の形態では、遊技盤80のベース部材81の背面にカバー部材257,258を直接装着する構成としたが、これを以下のように変更してもよい。すなわち、カバー部材257,258を、ベース部材81の背面に取り付けられた補強部材等の別部材を介してベース部材81に装着する構成としてもよい。
(r)上記実施の形態では、シート材170の背面とカバー部材257,258の非塗装領域280aとが接する構成とし、発光時のシート材170の発光対象絵柄の外縁を明確化した。これを以下のように変更してもよい。すなわち、シート材170の背面と非塗装領域との間に所定のクリアランスを設ける構成としてもよい。これにより、発光対象絵柄の外縁をぼやけた状態とすることができる。例えば、張出部270〜272の内周面を塗装し、天壁280〜282における裏パックユニット15側の面に非塗装領域を設けるとよい。これにより、シート材170と天壁280〜282とを接触した状態としつつ、シート材170の背面と非塗装領域との間に所定のクリアランスを設定することができる。
(s)上記実施の形態では、シート材170に描かれた絵柄全体を発光させる構成としたが、これを変更し、絵柄の一部分のみを発光させる構成としてもよい。例えば、絵柄が有する複数の色のうち特定の色のみを、他の色との境界で区切って発光させてもよい。また、複数の鱗を有する魚の絵柄においては、その個々の鱗を発光させる構成としてもよい。
(t)上記実施の形態とは異なる他のタイプの弾球遊技機、例えば他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも適用できる。
一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。 パチンコ機の構成を示す背面図である。 前扉枠の構成を示す背面図である。 本体枠の構成を示す正面図である。 遊技盤の構成を示す正面図である。 本体枠の構成を示す背面図である。 遊技盤の背面構成を示す斜視図である。 遊技盤から主制御装置ユニットを取り外した状態を示す背面図である。 主制御装置ユニットの構成を示す斜視図である。 裏パックユニットの構成を示す正面図である。 裏パックユニットの分解斜視図である。 集合板ユニットを表側から見た斜視図である。 集合板ユニットを裏側から見た斜視図である。 集合板ユニットを分解して示す分解斜視図である。 カバー部材の構成を示す斜視図である。 図7のA−A線部分端面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 光透過部材の変形例を示す概略図である。 集合板ユニットの別の形態を示す分解斜視図である。 図22のB−B線部分端面図である。
10…遊技機としてのパチンコ機、11…外枠、80…遊技盤、81…ベース部材、150…集合板ユニット、151…回収通路、170…シート材、171…樹脂板、172…裏紙、173…接着層、174…インク塗布層、175…絵柄、180…集合板、250…シート発光機構、251〜256…基板、257,258…光透過部材としてのカバー部材、259…発光手段としての発光体、265,267…接触部としてのベースプレート、270〜276…張出部、270a〜276a…テーパ部、277〜279…周壁、280〜282…壁部としての天壁、280a〜282a…非光透過部としての非塗装領域、283〜288…開口部、290〜292…誘導釘、293,294…誘導通路、295〜297…誘導釘。

Claims (1)

  1. 遊技機前方から視認可能な位置に設けられている遊技盤と、
    前記遊技盤の前面側に設けられ、遊技球が流れ落ちる遊技領域と
    を備え、
    前記遊技盤が、板状をなすベース部材、及びそのベース部材の前面に取り付けられて絵柄が印刷されてなるシート材を含んで構成されている遊技機であって、
    前記ベース部材に形成され、遊技機の前後方向に開口する開口部と、
    前記開口部を介して前記シート材の背面に光を照射する発光手段と、
    前記シート材の背面側に設けられているとともに、透明又は半透明な材料で形成され、同シート材における前記発光手段の光の照射範囲を規制する光規制部材と
    を備え、
    記光規制部材は、前記開口部を塞ぐ壁部を有し、
    前記壁部は、光を通す光透過部及び光を通さない非光透過部を有するとともに、その前面が前記シート材の背面と遊技機の前後方向において同一位置にとなるように構成されており、
    前記光規制部材によって規制された光のシート材への照射範囲と、前記シート材における前記開口部の前方に配置された所定の絵柄の描画範囲とが遊技機の正面視において重なっており、前記シート材は、少なくとも前記描画範囲において光透過性を有し、
    前記発光手段から発せられた光が、前記壁部及び前記シート材を介して遊技機前方に射出されることを特徴とする遊技機。
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