JP5297256B2 - 内燃機関の吸気制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は内燃機関の吸気制御装置に関し、より具体的には吸気路に吸入空気量を調整する第1、第2吸気調整弁を備える内燃機関の吸気制御装置に関する。
吸入空気量をそれぞれ調整する2つの吸気調整弁を吸気路に備えた内燃機関の吸気制御装置としては特許文献1記載の技術が知られている。特許文献1記載の技術にあっては、内燃機関の低吸気(低負荷)領域から空気を供給する低吸気通路に配置された第1スロットル弁と高吸気(高負荷)領域から空気を供給する高吸気通路に配置された第2スロットル弁を備え、センサ系あるいは制御系の故障が検知されると、第1スロットル弁をデフォルト位置、第2スロットル弁を全閉位置に制御する。
特許文献1記載の技術は上記のように構成することで、従来技術が2つのスロットル弁を所定開度に開弁して吸気流速を低下させ、燃焼性の悪化を招いて所望のトルクを出力できない場合を生じていたのを防止するように構成している。
特開2002−106369号公報
特許文献1記載の技術は、故障検知時に第1スロットル弁をデフォルト位置、第2スロットル弁を全閉位置に制御することで燃焼性の悪化から所望のトルクを出力できない場合が生じるのを防止しているが、2つのスロットル弁の開度を制御するのみであるため、機関回転数あるいは出力トルクが一時的に大きく変動するのを免れ難く、よって運転の継続が困難となるおそれがあった。
この発明の目的は上記した課題を解決し、吸気路に配置された第1吸気調整弁をある開度まで開弁させた後に第2吸気調整弁を開弁させるようにした内燃機関において、第1吸気調整弁の故障が検知されたときも、第2吸気調整弁により、大幅なトルク制限や機関回転数の変動を生じることなく、運転を継続するようにした内燃機関の吸気制御装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、内燃機関の吸気路に配置されて吸入空気量をそれぞれ調整する第1吸気調整弁と第2吸気調整弁と、前記第1吸気調整弁を第1所定開度まで開弁させた後に前記第2吸気調整弁を開弁させ、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性を用いて前記第2吸気調整弁の開度を制御する吸気制御手段とを備えた内燃機関の吸気制御装置において、前記第1吸気調整弁の故障を検知する故障検知手段と、前記第1吸気調整弁と前記第2吸気調整弁をそれぞれ有する第1、第2の気筒群とを備え、前記第1吸気調整弁の故障が検知されたとき、前記吸気制御手段は、前記第1吸気調整弁を前記第1所定開度よりも小さい第2所定開度に制御、前記第2吸気調整弁の開度の制御で用いる特性を、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から、前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更すると共に、前記第1、第2の気筒群のうち、前記故障が検知された方の気筒群の前記第1吸気調整弁を前記第2所定開度に制御し、前記故障が検知されていない方の気筒群の前記第1吸気調整弁を、前記故障が検知された方の気筒群のそれに比して遅い速度で前記第2所定開度に向けて制御する如く構成した。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、前記吸気制御手段は、前記第1、第2の気筒群のうち、前記故障が検知されていない方の気筒群の前記第1吸気調整弁が前記第2所定開度に達したことを条件として、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更する如く構成した。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、前記吸気制御手段は、前記故障が検知されてから所定時間が経過したことを条件として、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更する如く構成した。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、前記所定時間は、前記内燃機関の温度に応じて変更される如く構成した。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、前記故障検知手段は、前記第1吸気調整弁の開度を検出する開度検出手段を備え、前記検出された開度が指示された開度を所定量以上下回ったことに基づいて前記故障と検知する如く構成した。
請求項1にあっては、内燃機関の吸気路に配置されて吸入空気量を調整する第1吸気調整弁を第1所定開度まで開弁させた後に第2吸気調整弁を開弁させ、第1吸気調整弁が第1所定開度にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性を用いて第2吸気調整弁の開度を制御する吸気制御手段を備えた内燃機関の吸気制御装置において、第1吸気調整弁の故障が検知されたとき、吸気制御手段は、第1吸気調整弁を第1所定開度より小さい第2所定開度に制御すると共に、第2吸気調整弁の開度の制御で用いる特性を、第1吸気調整弁が第1所定開度にあることを前提として設定された特性から第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更する如く構成したので、第1吸気調整弁の故障が検知されたときも、第2吸気調整弁によって運転を継続できると共に、上記のように特性を変更することで大幅なトルクや機関回転数の変動を防止ことができる。
また、それぞれ第1、第2吸気調整弁を有する第1、第2の気筒群のうち、故障が検知された方の気筒群の第1吸気調整弁を第2所定開度に制御すると共に、故障が検知されていない方の気筒群の第1吸気調整弁を、故障が検知された方の気筒群のそれに比して遅い速度で第2所定開度に向けて制御する如く構成したので、大幅なトルクや機関回転数の変動を一層良く防止することができると共に、第1吸気調整弁が第2所定開度に制御されるときの急減速の発生を回避することができる。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、吸気制御手段は、故障が検知されていない方の気筒群の第1吸気調整弁が第2所定開度に達したことを条件として、特性を変更する如く構成したので、同様に大幅なトルクや機関回転数の変動を一層良く防止することができ、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、吸気制御手段は、故障が検知されてから所定時間が経過したことを条件として、特性を変更する如く構成したので、同様に大幅なトルクや機関回転数の変動を一層良く防止することができ、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、前記所定時間は、前記内燃機関の温度に応じて変更される如く構成したので、潤滑剤が硬化して第1吸気調整弁が第2所定開度になるまでに時間がかかる低温時においても、請求項4で述べた効果を確実に得ることができる。
請求項に係る内燃機関の吸気制御装置にあっては、第1吸気調整弁の開度を検出し、検出された開度が指示された開度を所定量以上下回ったことに基づいて故障と検知する如く構成したので、換言すれば、開き側の故障ではない、閉じ故障が検知されたとき、上記した処理を行うようにしたので、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
この発明の実施例に係る内燃機関の吸気制御装置を全体的に示す全体図である。 図1に示す電子制御ユニット(ECU)の動作を示すフロー・チャートである。 図2に示すフロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。 図2にフロー・チャートの処理で変更される特性を示す説明図である。
以下、添付図面を参照してこの発明に係る内燃機関の吸気制御装置を実施するための形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る内燃機関の吸気制御装置を全体的に示す全体図である。
図1において符号10は内燃機関(以下「エンジン」という)。エンジン10はガソリンを燃料とする水冷式であり、V型配置された第1、第2バンク(気筒群)12a,12bに5気筒ずつ配置された10気筒を備え、車両(図示せず)に搭載される。
尚、以降の説明において第1、第2バンク12a、12bの部材を個別に説明するときは符号にa,bを付記すると共に、共通して説明するときはa,bの付記を省略する。
第1バンク12a(あるいは第2バンク12b)においてエアクリーナ14a(あるいは14b)から吸入された吸入空気は吸気路16a(あるいは16b)を流れ、次いで第2の吸気路20a(あるいは20b)を通り、そこに配置された第1吸気調整弁(スロットル弁、以下「プライマリ・スロットル弁」という)22a(あるいは22b)で流量を調整されて吸気マニホルド24a(あるいは24b)に入り、第1気筒#1から第5気筒#5までの5個の気筒(シリンダ)26a(あるいは26b)の吸気ポート30a(あるいは30b)に至る。
また、吸入空気は第2の吸気路20a(あるいは20b)から分岐された分岐吸気路32a(あるいは32b)を通り、各気筒26の吸気ポート30の手前に配置された第2吸気調整弁(スロットル弁、以下「セカンダリ・スロットル弁」という)34a(あるいは34b)で流量を調整される。
プライマリ・スロットル弁22あるいはセカンダリ・スロットル弁34で流量を調整された吸入空気は、吸気ポート30の付近に配置されたインジェクタ(燃料噴射弁)36から燃料を噴射されて混合気を形成し、吸気バルブが開弁するとき、燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は適宜なクランク角度で点火されて燃焼し、よって生じた排気は排気マニホルド(図示せず)から排気管(図示せず)を流れてエンジン10の外部に排出される。
プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34は、車両の運転席床面に設けられたアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続が絶たれ、バンク12ごとに1個設けられるプライマリ・スロットル弁22は1個のアクチュエータ38に連結されてその開度が制御されると共に、バンクごとに5個設けられるセカンダリ・スロットル弁34も1個のアクチュエータ40に連結され、それらの開度が同一の開度となるように制御される。アクチュエータ38,40は電動モータ(例えばステッピングモータ)などからなる。
即ち、第1、第2バンク12a,12bにはマイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(Electronic Control Unit。以下「ECU」という)42a,42bがそれぞれ設けられ、アクチュエータ38,40は属するバンクのECU42a(あるいは42b)によってその動作が制御される。ECU42a,42bは相互に通信自在に構成される。尚、ECU42aがマスタ、ECU42bがスレーブとされる。
アクチュエータ38,40にはロータリエンコーダなどの回転数センサ44,46がそれぞれ配置され、アクチュエータ38,40の回転量を通じてプライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の開度を示す出力を生じる。
また、第1バンク12a(あるいは第2バンク12b)の吸気マニホルド24a(あるいは24b)の4本に分岐された分岐路の付近には絶対圧センサ50a(あるいは50b)が配置され、プライマリ・スロットル弁22とセカンダリ・スロットル弁34の下流の吸気圧力(吸気管内圧力)PBAに応じた出力を生じると共に、5個の気筒26a(あるいは26b)の冷却水通路(図示せず)の付近は水温センサ52a(あるいは52b)が配置され、エンジン10の冷却水温TW、即ち、エンジン10の温度を示す信号を出力する。また、吸気路16a(あるいは16b)には温度検出素子を備えたエアフローメータ54a(あるいは54b)が配置され、吸気路16を通る吸入空気の流量Qと温度TAに応じた出力を生じる。
センサ44,46,50,52,54の出力は、属するバンク12に対応するECU42a(あるいは42b)に送出される。
他方、エンジンのクランク軸(図示せず)の付近にはクランク角センサ56が1個配置され、気筒判別信号と各気筒のTDC付近のクランク角位置を示すTDC信号とTDC信号を細分してなるクランク角度信号を出力する。
さらに、アクセルペダルの付近にはアクセル開度センサ60が配置され、アクセル開度AP、即ち、運転者のアクセルペダル踏み込み量に応じた出力を生じる。これらセンサ56,60の出力はマスタ側のECU42aに送られ、次いでECU42aからスレーブ側の42bに送られる。尚、これらセンサ56,60の出力をECU42a,42bに別々に送るようにしても良い。
図2はECU42の動作を示すフロー・チャートである。この実施例においてECU42はバンク12ごとに設けられることから、図2はバンク12のECU42a(あるいは42b)で所定時間ごとに独立して実行される。
以下説明すると、S10においてフラグF_THENGSECCHのビットが1にセットされているか否か判断する。このフラグは後述するように特性の変更が許可されたとき、そのビットが1にセットされる。
初めてのプログラムループではフラグF_THENGSECCHのビットの初期値は0のため、S10の判断は否定されてS12に進み、フラグF_DBWFSACTのビットが1にセットされているか否か判断する。
このフラグは、図示しないルーチンにおいて回転数センサ44の出力から検出された開度と、指示されたプライマリ・スロットル弁22の開度(後述)とが比較され、検出された開度が指示された開度を所定量以上下回る時間が所定時間以上継続したとき、プライマリ・スロットル弁22が故障と判定(検知)され、フラグF_DBWFSACTのビットが1にセットされる。換言すれば、検出された開度が指示された開度を所定量以上下回ったことに基づいてプライマリ・スロットル弁22が故障と検知される。
このように、この明細書でプライマリ・スロットル弁22の「故障」は、指示通りに開弁しない、換言すれば、閉じ側の故障を意味する。また、「故障」は、プライマリ・スロットル弁22自体の固着などの起因する故障に加え、それを駆動するアクチュエータ38あるいはその開度を検出する回転数センサ44の故障なども含む。
図2フロー・チャートはバンク12ごとのECU42でそれぞれ実行されることから、S12の判断は自己のバンクのプライマリ・スロットル弁22の故障が検知されたか否か判断することに相当する。
S12で否定されるときはS14に進み、タイマTTHCDLY(ダウンカウンタ)に所定時間、具体的には3secに相当する値をセットして時間計測を開始し、S16に進み、上記したフラグF_THENGSECCHのビットを0にリセットする。即ち、プライマリ・スロットル弁22の故障が検知されないと判断される度に時間計測が開始される。
尚、低温時にはグリスなどの潤滑剤が硬化することから、所定時間(3sec)は水温センサ52の出力から得られるエンジン10の冷却水温TWに応じて変更され、冷却水温TWが低いときは延長されるように変更される。この所定時間は吸気温や潤滑油の油温に応じて変更しても良く、さらには固定値(例えば3sec)としても良い。
他方、S12で肯定されて自己のバンク12のプライマリ・スロットル弁22の故障が検知されたと判断されるとき、S18に進み、他方のバンク12のECU42にプライマリ・スロットル弁22の故障が検知されたことを通信すると共に、プライマリ・スロットル弁22を第2所定開度(後述)に制御する。尚、第1バンク12aのECU42aがマスタであることから、第2バンク12bで故障が生じたときはECU42bから第1バンク12aのマスタ側のECU42aに送られ、ECU42aによってECU42bを介してプライマリ・スロットル弁22bを第2所定開度に制御する。第1バンク12aで故障が生じたときはECU42aのみによって上記した制御が実行される。
図3は図2フロー・チャートの処理を説明するタイム・チャートである。
この実施例においては図示の如く、自己のバンクのプライマリ・スロットル弁22(例えば22a)が故障したとき、迅速に前記した第2所定開度に制御すると共に、故障していないバンクのプライマリ・スロットル弁22(例えば22b)を同様に第2所定開度に向けて徐々に制御する。
この「第2所定開度」はデフォルト開度(初期設定開度)を意味し、より具体的には全閉相当開度(零度付近)からアイドル回転数以上のエンジン回転を維持できる開度(例えば5度程度)開弁させた開度を意味する。
プライマリ・スロットル弁22はスプリングによってデフォルト開度に付勢されており、アクチュエータ38への通電が停止されると、スプリングの付勢力でデフォルト開度に戻るように構成される。
このとき、故障したバンクのプライマリ・スロットル弁22(例えば22a)についてはアクチュエータ38への通電を停止してスプリング力で迅速にデフォルト開度に制御する。
一方、故障していないバンクのプライマリ・スロットル弁22は、アクチュエータ38を動作させ、図3に示す如く、故障が検知されたプライマリ・スロットル弁22(故障が検知された方のバンク(気筒群)のそれ)に比して遅い速度で同様にデフォルト開度に向けて制御する。
図2フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS20に進み、フラグF_APOPENのビットが1にセットされているか否か判断する。
フラグF_APOPENは、図示しない別ルーチンにおいてアクセル開度センサ60の出力からアクセル開度APが零、即ち、運転者がアクセルペダルを操作していないと判断されるとき、そのビットが1にセットされる。従ってS20の処理はアクセル開度APが零か否か判断することに相当する。
S20で否定されるときはS16に進む一方、肯定されるときはS22に進み、タイマTTHCDLYの値が零になったか否か判断し、否定されるときはS16に進む。
一方、S22で肯定されるときはS24に進み、故障していないバンクのプライマリ・スロットル弁22がデフォルト開度まで制御されたか否か、即ち、第2バンク12bのプライマリ・スロットル弁22bがデフォルト開度に達したか否か、第2バンク12bのECU42bに通信して判断する。
S24で否定されるときはS16に進む一方、肯定されるときはS26に進み、フラグF_THENGSECCHのビットを1にセットする。上記した如く、このフラグのビットを1にセットすることは、特性の変更を許可することを意味する。
図4は、この特性を示す説明図である。
この実施例においては、ECU42は、図示のようなプライマリ・スロットル弁22を有効開度まで開弁させた後にセカンダリ・スロットル弁34を開弁させると共に、プライマリ・スロットル弁22が有効開度にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性70を用いてセカンダリ・スロットル弁34の開度を制御するように構成される。
尚、プライマリ・スロットル弁22の「有効開度」(前記した第1所定開度)は、それ以上の開度にしても吸入空気量が飽和する開度を意味し、エンジン回転数によって相違する。ただし、有効開度に代え、全開開度あるいは全開開度とデフォルト開度(第2所定開度)の間の任意な開度であっても良い。
また、ECU42は、プライマリ・スロットル弁22の故障が検知されたとき、プライマリ・スロットル弁22をデフォルト開度に制御すると共に、セカンダリ・スロットル弁34の開度の制御で用いる特性を、プライマリ・スロットル弁22が有効開度にあることを前提として設定された特性70から、デフォルト開度にあることを前提として設定された特性72に変更する如く構成される。
即ち、ECU42は、図示しないルーチンにおいて、目標吸入空気量となるようにプライマリ・スロットル弁22の指示開度(目標スロットル開度)を算出してアクチュエータ38の動作を制御するように構成される。
また、ECU42は、プライマリ・スロットル弁22の故障が検知されるまでは特性70を用いると共に、その故障が検知された後は特性72を用い、目標吸入空気量となるようにセカンダリ・スロットル弁34の指示開度(目標スロットル開度)を算出し、アクチュエータ40の動作を制御するように構成される。
プライマリ・スロットル弁22の故障は、前記した如く、検出された開度と指示された開度とが比較され、検出された開度が指示された開度を所定量以上下回るとき、故障と判定(検知)される。
図2フロー・チャートの説明に戻ると、S26でフラグF_THENGSECCHのビットを1にセットされた後は、エンジン10が停止されるまで、このフラグのビットを1にセットし続ける。従って、次回のプログラムループにおいてはS10で肯定されて以降の処理をスキップする。
尚、上記においてアクセル開度APが零であることを条件としてフラグF_THENGSECCHのビットを1にセットしたが、現在のアクセル操作に基づく要求出力が、故障発生時のアクセル操作に基づく要求出力より小さいことを条件として、このフラグF_THENGSECCHのビットを1にセットするようにしても良い。
上記した如く、この実施例にあっては、エンジン(内燃機関)10の吸気路(吸気路16,第2の吸気路20、分岐吸気路32)に配置されて吸入空気量をそれぞれ調整するプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22とセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34と、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22を有効開度(第1所定開度)まで開弁させた後にセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34を開弁させ、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22が有効開度(第1所定開度)にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性70を用いてセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34の開度を制御するECU42(吸気制御手段)とを備えたエンジン(内燃機関)10の吸気制御装置において、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22の故障を検知する故障検知手段(ECU42、回転数センサ44,S12)を備え、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22の故障が検知されたとき、ECU(吸気制御手段)42は、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22をデフォルト開度(第1所定開度よりも小さい第2所定開度)に制御すると共に(S18)、セカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34の開度の制御で用いる特性を、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22が有効開度(第1所定開度)にあることを前提として設定された特性70から、デフォルト開度(第2所定開度)にあることを前提として設定された特性72に変更する(S26)如く構成したので、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22の故障が検知されたときも、セカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34によって運転を継続できると共に、上記のように特性を変更することで、図3に示すように大幅なトルク変動を防止できると共に、エンジン回転数の変動も防止ことができる。
また、それぞれプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22とセカンダリ・スロットル弁(第2吸気調整弁)34とを有する第1、第2バンク(第1、第2の気筒群)12a,12bを備え、ECU(吸気制御手段)42は、バンク(第1、第2の気筒群)12のうち、故障が検知された方のバンク(気筒群)12のプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)をデフォルト開度(第2所定開度)に制御すると共に、故障が検知されていない方のバンク(気筒群)12のプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22を、故障が検知された方のバンク(気筒群)12のそれに比して遅い速度でデフォルト開度(第2所定開度)に向けて制御する(S18)如く構成したので、大幅なトルクやエンジン回転数の変動を一層良く防止することができると共に、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22がデフォルト開度(第2所定開度)に制御されるときの急減速の発生を回避することができる。
また、ECU(吸気制御手段)42は、バンク(第1、第2の気筒群)12のうち、故障が検知されていない方のバンク(気筒群)12のプライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22がデフォルト開度(第2所定開度)に達したことを条件として(S24)、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22が有効開度(第1所定開度)にあることを前提として設定された特性70からデフォルト開度(第2所定開度)にあることを前提として設定された特性72に変更する(S26)如く構成したので、同様に大幅なトルクやエンジン回転数の変動を一層良く防止することができ、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
また、ECU(吸気制御手段)42は、故障が検知されてから所定時間(タイマTTHCDLYで規定される時間)が経過したことを条件として、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22が有効開度(第1所定開度)にあることを前提として設定された特性70からデフォルト開度(第2所定開度)にあることを前提として設定された特性72に変更する(S22,S26)如く構成したので、同様に大幅なトルクやエンジン回転数の変動を一層良く防止することができ、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
また、所定時間(タイマTTHCDLYで規定される時間)は、エンジン10の温度に応じて変更される如く構成したので、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22がデフォルト開度(第2所定開度)になるまでに時間がかかる低温時においても、上記した効果を確実に得ることができる。
また、ECU(故障検知手段)42は、プライマリ・スロットル弁(第1吸気調整弁)22の開度を検出する回転数センサ(開度検出手段)44を備え、検出された開度が指示された開度を所定量以上下回ったことに基づいて故障と検知する(S12)如く構成したので、換言すれば、開き側の故障ではない、閉じ故障が検知されたとき、上記した処理を行うようにしたので、故障に伴う加速の発生を回避することができる。
尚、上記において、アクチュエータ38,40としてステッピングモータなどの電動モータを例に挙げたが、それに止まるものではなく、アクチュエータ38,40は、電磁ソレノイドなど他の部材であっても良い。
10 内燃機関(エンジン)、12,12a,12b 気筒群(バンク)、14,14a,14b エアクリーナ、16,16a,16b 吸気路、20,20a,20b 第2の吸気路、22,22a,22b 第1吸気調整弁(プライマリ・スロットル弁)、24,24a,24b 吸気マニホルド、26,26a、26b 気筒、32,32a,32b 分岐吸気路、34 第2吸気調整弁(セカンダリ・スロットル弁)、36 インジェクタ(燃料噴射弁)、38,38a,38b アクチュエータ、40,40a,40b アクチュエータ、42,42a,42b 電子制御ユニット(ECU)、44,44a,44b,46,46a,46b 回転数センサ、50,50a,50b 絶対圧センサ、52,52a,52b 水温センサ、54,54a,54b エアフローメータ、56 クランク角センサ、60 アクセル開度センサ、70,72 特性

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気路に配置されて吸入空気量をそれぞれ調整する第1吸気調整弁と第2吸気調整弁と、前記第1吸気調整弁を第1所定開度まで開弁させた後に前記第2吸気調整弁を開弁させ、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として目標吸入空気量に対して設定された特性を用いて前記第2吸気調整弁の開度を制御する吸気制御手段とを備えた内燃機関の吸気制御装置において、前記第1吸気調整弁の故障を検知する故障検知手段と、前記第1吸気調整弁と前記第2吸気調整弁をそれぞれ有する第1、第2の気筒群とを備え、前記第1吸気調整弁の故障が検知されたとき、前記吸気制御手段は、前記第1吸気調整弁を前記第1所定開度よりも小さい第2所定開度に制御、前記第2吸気調整弁の開度の制御で用いる特性を、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から、前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更すると共に、前記第1、第2の気筒群のうち、前記故障が検知された方の気筒群の前記第1吸気調整弁を前記第2所定開度に制御し、前記故障が検知されていない方の気筒群の前記第1吸気調整弁を、前記故障が検知された方の気筒群のそれに比して遅い速度で前記第2所定開度に向けて制御することを特徴とする内燃機関の吸気制御装置。
  2. 前記吸気制御手段は、前記第1、第2の気筒群のうち、前記故障が検知されていない方の気筒群の前記第1吸気調整弁が前記第2所定開度に達したことを条件として、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更することを特徴とする請求項記載の内燃機関の吸気制御装置。
  3. 前記吸気制御手段は、前記故障が検知されてから所定時間が経過したことを条件として、前記第1吸気調整弁が前記第1所定開度にあることを前提として設定された特性から前記第2所定開度にあることを前提として設定された特性に変更することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の吸気制御装置。
  4. 前記所定時間は、前記内燃機関の温度に応じて変更されることを特徴とする請求項記載の内燃機関の吸気制御装置。
  5. 前記故障検知手段は、前記第1吸気調整弁の開度を検出する開度検出手段を備え、前記検出された開度が指示された開度を所定量以上下回ったことに基づいて前記故障と検知することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の内燃機関の吸気制御装置。
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