JP2009162172A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の制御装置に関し、外部EGR実行状態から減速状態へ移行する場合に失火を確実に抑制することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の制御装置は、EGRガス取出口とEGRガス流入口28とを接続するEGR通路と、内燃機関が減速状態であると判定された場合に、各気筒のEGRガス濃度に相対的に高低が生ずるように、EGRガス流入口28から流入するEGRガスの各気筒への分配割合を変化させる気流制御弁34(分配割合可変手段)と、EGRガス濃度が相対的に低い気筒(#1気筒および#2気筒)では燃焼を継続させ、EGRガス濃度が相対的に高い気筒(#3気筒および#4気筒)では燃焼を停止させる燃焼停止手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
外部EGR(以下、単に「EGR」とも言う)を行う装置を備えた内燃機関では、減速時、EGR弁を閉じてEGRが停止される。しかしながら、EGR弁を閉じても、吸気通路やEGR通路内のEGRガスが筒内に流入するので、筒内へのEGRガスの流入をすぐに停止することはできない。一方、減速時には、スロットル弁が閉じられるので、吸入空気量は減少する。このため、EGRを実行している状態から減速状態へ移行した場合、筒内のEGRガス濃度が過剰となり易い。その結果、失火が起き易いという問題がある。
上記の問題を解決するべく、特開平10−89130号公報には、エンジンの運転状態に基づいて目標EGR率を設定してEGR弁を駆動する一方、アクセル開度に基づいて目標スロットル開度を設定して電子制御スロットル弁を駆動するエンジンのスロットル開度制御装置において、減速時に目標スロットル開度を補正することにより、EGR弁の閉弁に略同期させてスロットル弁を閉弁する閉弁同期手段を設ける技術が開示されている。
特開平10−89130号公報
しかしながら、上記従来の技術は、要するに、EGR弁より先にスロットル弁が閉じないようにするだけであるので、筒内のEGRガス濃度を必ずしも十分に低下させることはできない。このため、上記従来の技術では、失火を十分に防止することはできない。また、EGR弁の応答性とスロットル弁の応答性とは異なる。このため、両者の閉弁時期を同期させる制御を実際に行うことは容易ではなく、多大な開発時間を要する。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので上記の点に鑑みてなされたものであり、外部EGR実行状態から減速状態へ移行する場合に失火を確実に抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の排気ガスの一部を取り出すためのEGRガス取出口と、
前記内燃機関の吸気通路に設けられたEGRガス流入口と、
前記EGRガス取出口と前記EGRガス流入口とを接続するEGR通路と、
前記内燃機関の減速状態を判定する減速判定手段と、
前記内燃機関が減速状態であると判定された場合に、各気筒のEGRガス濃度に相対的に高低が生ずるように、前記EGRガス流入口から流入するEGRガスの各気筒への分配割合を変化させる分配割合可変手段と、
前記分配割合可変手段の作動時に、EGRガス濃度が相対的に低い気筒では燃焼を継続させ、EGRガス濃度が相対的に高い気筒では燃焼を停止させる燃焼停止手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関の目標トルクを設定する目標トルク設定手段と、
前記分配割合可変手段の作動時に、前記目標トルクに基づいて、燃焼を停止する気筒の数を変化させる休止気筒数変更手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記分配割合可変手段は、前記EGRガス流入口より下流側の吸気通路内に配置され、前記EGRガス流入口から流入するEGRガスの流れを変化させる気流制御弁を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、内燃機関の制御装置であって、
内燃機関の排気通路に設けられたEGRガス取出口と、
前記内燃機関の吸気通路に設けられたEGRガス流入口と、
前記EGRガス取出口と前記EGRガス流入口とを接続するEGR通路と、
前記内燃機関の減速状態を判定する減速判定手段と、
前記内燃機関が減速状態であると判定された場合に、前記吸気通路内の一部のEGRガスを閉じ込めることにより、各気筒のEGRガス濃度を低減させるEGRガス閉じ込め手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記吸気通路の途中にサージタンクを備え、
前記EGRガス閉じ込め手段は、前記サージタンク内の一部の空間を隔離可能な弁を含むことを特徴とする。
また、第6の発明は、第5の発明において、
前記EGRガス流入口は、前記一部の空間に面していることを特徴とする。
第1の発明によれば、内燃機関の減速時に、各気筒のEGRガス濃度に相対的に高低が生ずるように、EGRガス流入口から流入するEGRガスの各気筒への分配割合を変化させることができる。そして、EGRガス濃度が相対的に低い気筒では燃焼を継続させ、EGRガス濃度が相対的に高い気筒では燃焼を停止させる。これにより、減速時に失火が発生することを確実に抑制することができる。また、吸気通路内に滞留していたEGRガスは、燃焼停止気筒の吸排気弁およびピストンの作動により、排気通路側に移送される。このため、次に加速が要求され、全気筒燃焼へ復帰するときまでに、燃焼を停止した気筒のEGRガス濃度を十分に低減することができる。よって、それらの気筒の燃焼を円滑かつ確実に再開することができ、優れた燃焼安定性が得られる。
第2の発明によれば、内燃機関の減速時に燃焼を停止する気筒の数を、目標トルクに基づいて変化させることができる。このため、減速時の目標トルク(例えば補機駆動トルク、アイドルスピードコントロール用トルクなど)に応じて、適切な気筒数で運転することができる。
第3の発明によれば、EGRガス流入口から流入するEGRガスの流れを簡単な構造で確実に制御することができる。
第4の発明によれば、内燃機関の減速時に、吸気通路内の一部のEGRガスを閉じ込めることにより、各気筒のEGRガス濃度を低減させることができる。このため、減速時に失火が発生することを確実に抑制することができる。
第5の発明によれば、減速時に各気筒のEGRガス濃度を簡単な構造で確実に上昇させることができる。
第6の発明によれば、減速時に、EGRガス流入口から流入するEGRガスが新気と混合することを防止することができる。これにより、各気筒に流入するガス中のEGRガス濃度を更に低減することができる。このため、減速時に失火が発生することをより確実に抑制することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステムにおける内燃機関を示す図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、火花点火式の内燃機関10を備えている。この内燃機関10は、車両に搭載され、その動力源とされている。本実施形態の内燃機関10は、第1気筒〜第4気筒(以下、気筒番号を#1〜#4と表記する)を有する直列4気筒型のものであるが、本発明では、気筒数および気筒配置は特に限定されるものではない。
内燃機関10には、吸気通路12および排気通路14が接続されている。吸気通路12の途中には、電子制御式のスロットル弁16が設置されている。スロットル弁16の下流側には、サージタンク18が設けられている。サージタンク18の下流側には、吸気マニホールド20が設けられている。
排気通路14は、排気マニホールド22を介して、各気筒に連通している。内燃機関10には、排気ガスの一部を吸気通路12に還流させる外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)を行うための装置が設けられている。すなわち、排気マニホールド22には、EGRガスを取り出すためのEGRガス取出口24が設けられている。EGRガス取出口24には、EGR通路26の一端が接続されている。EGR通路26の他端は、サージタンク18に設けられたEGRガス流入口28に接続されている。EGR通路26の途中には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ30と、EGRガスの還流量を制御するためのEGR弁32とが設置されている。なお、EGRガス取出口24は、排気マニホールド22より下流側の排気通路14に設けられていても良い。
本実施形態のシステムは、EGRガス流入口28から流入するEGRガスの流れを変化させる気流制御弁34を更に備えている。図2は、気流制御弁34の作動状態におけるサージタンク18および吸気マニホールド20を示す図である。
気流制御弁34は、図示しないアクチュエータによって、例えば図2の紙面に垂直な方向に進退すること、あるいは回動することにより、作動状態と非作動状態とに切り替わる。図2に示す作動状態においては、気流制御弁34は、サージタンク18の内部を空間Aと空間Bとに二分するように、サージタンク18内の中央に突出する。この状態では、EGRガス流入口28から流入するEGRガスの流れは、気流制御弁34によって図2中の右側に偏向される。よって、EGRガスは、#3気筒および#4気筒には入り易く、#1気筒および#2気筒には入りにくくなる。このため、#3気筒および#4気筒はEGRガス濃度が相対的に高くなり、#1気筒および#2気筒はEGRガス濃度が相対的に低くなる。
一方、図1は、気流制御弁34が非作動である状態を示している。気流制御弁34は、非作動状態においては、サージタンク18の内部空間に突出しないように、退避する。この状態では、EGRガス流入口28から流入するEGRガスは、#1〜#4の各気筒にほぼ均等に分配される。
図3は、本発明の実施の形態1のシステムのブロック図である。同図に示すように、本実施形態のシステムは、更に、燃料噴射装置36と、点火装置38と、クランク角センサ40と、アクセルポジションセンサ42と、エアフローメータ44と、ECU(Electronic Control Unit)50とを備えている。
燃料噴射装置36は、内燃機関10の各気筒の吸気ポートあるいは筒内に燃料を噴射する燃料インジェクタ(図示せず)を有している。点火装置38は、内燃機関10の各気筒に設置された点火プラグを備え、各気筒の燃焼室内の混合気に点火可能になっている。クランク角センサ40は、内燃機関10のクランク軸の近傍に設置されており、その回転角度を検出する。アクセルポジションセンサ42は、内燃機関10が搭載された車両のアクセルペダル開度を検出する。エアフローメータ44は、吸気通路12に設置されており、内燃機関10の吸入空気量を検出する。これらのアクチュエータおよびセンサ、並びに、前述したスロットル弁16、EGR弁32および気流制御弁34は、ECU50に電気的に接続されている。
以上説明したような内燃機関10において、減速時には、EGR弁32を閉じてEGRが停止される。しかしながら、EGR弁32を閉じても、サージタンク18やEGR通路26の内部にあったEGRガスが筒内に流入するので、筒内へのEGRガスの流入をすぐに停止することはできない。一方、減速時には、スロットル弁16が閉じられるので、吸入空気量は減少する。このため、EGR実行状態から減速状態へ移行した場合、筒内のEGRガス濃度が過剰となり、失火が起き易いという問題がある。
上記の問題を解決するべく、本実施形態では、減速時に気流制御弁34を非作動状態から作動状態へ切り替えることとした。そして、#3気筒および#4気筒では燃料噴射および点火を停止し、#1気筒および#2気筒のみで燃料噴射および点火を継続することとした。すなわち、減速時には、#1気筒および#2気筒のみを燃焼させ、#3気筒および#4気筒の燃焼を停止させることとした。
#1気筒および#2気筒は、気流制御弁34によってEGRガスの流入が抑制され、EGRガス濃度が低くなっている。このため、燃焼を継続させた場合であっても、失火を確実に防止することができる。一方、EGRガス濃度が高くなる#3気筒および#4気筒では、燃料噴射および点火を停止するので、失火を回避することができる。
また、燃焼を停止した#3気筒および#4気筒でも、吸排気弁の駆動は継続している。よって、サージタンク18の空間B(図2参照)にあったEGRガスは、#3気筒および#4気筒の作動によって、排気通路14側へ移送される。このため、次に加速が要求され、全気筒燃焼へ復帰するときまでに、#3気筒および#4気筒のEGRガス濃度を十分に低減することができる。よって、#3気筒および#4気筒の燃焼を円滑かつ確実に再開することができ、優れた燃焼安定性が得られる。
[実施の形態1における具体的処理]
図4および図6は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図4に示すルーチンは、EGR運転中に実行されるものとする。本実施形態では、目標トルクに基づいて内燃機関10を制御するトルクデマンド制御を行うシステムの場合を例に説明する。
図4に示すルーチンによれば、まず、内燃機関10の減速判定がなされる(ステップ100)。本明細書において、減速とは、内燃機関10が外部に対してトルク(正方向のトルク)を発生する必要がない状況を言う。このステップ100では、例えば、開から閉へのアクセルペダル操作がアクセルポジションセンサ42によって検知された場合、あるいは、トルクデマンド制御において算出される運転者要求トルクがゼロとなった場合に、減速状態であると判定される。
上記ステップ100で、減速状態であると判定された場合には、気流制御弁34が作動される(ステップ102)。これにより、図2に示すように、サージタンク18内が気流制御弁34によって二分される。その結果、EGRガス流入口28からのEGRガスは、同図中の空間Bに流入する。一方、スロットル弁16からの新気は、主として空間Aに流入する。このため、空間AではEGRガス濃度が低く、空間BではEGRガス濃度が高くなる。そして、#1気筒および#2気筒には主に空間Aからのガスが流入し、#3気筒および#4気筒には主に空間Bからのガスが流入する。このようなことから、#1気筒および#2気筒では、EGRガス濃度が低くなり、#3気筒および#4気筒では、EGRガス濃度が高くなる。
次いで、目標トルクから目標負荷率を計算し、その目標負荷率から更に目標スロットル開度を計算する処理が実行される(ステップ104)。トルクデマンド制御においては、運転者要求トルクに加えて、内燃機関10の補機類(オルタネータ、オイルポンプ、ウォーターポンプ、空調装置等)を駆動するための補機駆動トルクや、アイドル回転数を維持するために必要なアイドルスピードコントロール用トルクなどを加味して、目標トルクが算出される。このため、減速状態においても、目標トルクがゼロとなることはない。このステップ104では、燃焼を行う気筒数を考慮して、目標負荷率および目標スロットル開度が算出される。すなわち、前述したように、本実施形態では、減速時、#1および#2の二つの気筒のみの燃焼によって運転される。よって、全気筒(4気筒)の燃焼によって運転される場合と比べて、同じトルクを発生するためには、より大きな負荷率およびスロットル開度が必要となる。すなわち、トルクと負荷率との関係は、全気筒運転の場合と、2気筒運転の場合とで、図5に示すマップのように表される。そこで、このステップ104では、図5中の2気筒運転の関係に従って、目標トルクが目標負荷率に変換され、その目標負荷率に基づいて目標スロットル開度が算出される。
上記ステップ104の処理によって目標スロットル開度が算出されたら、次に、その目標スロットル開度が実現されるように、スロットル弁16が制御される(ステップ106)。続いて、運転気筒である#1気筒および#2気筒においては、上記ステップ104で算出された目標スロットル開度に応じた燃料噴射量および点火時期となるように、燃料噴射制御および点火時期制御が実行される(ステップ108)。これに対し、燃焼停止気筒である#3気筒および#4気筒においては、燃料噴射および点火が停止される(ステップ110)。
内燃機関10が減速状態から通常の全気筒燃焼状態へ復帰する際には、図6に示すルーチンが実行される。図6に示すルーチンによれば、まず、再加速判定が実行される(ステップ112)。すなわち、アクセルペダルが踏み込まれたことがアクセルポジションセンサ42によって検知された場合には、再加速が要求されているものと判定される。なお、本発明では、目標トルクが所定のしきい値を超えた場合や、吸気通路12(サージタンク18)内のEGRガス量が所定のしきい値より少なくなったと認められた場合に、このステップ112の条件が成立しているものと判定してもよい。
上記ステップ112で、再加速条件が成立していると判定された場合には、次に、気流制御弁34が非作動状態に切り替えられる(ステップ114)。続いて、燃料噴射制御および点火制御を、全気筒で通常の制御に戻す処理が実行される(ステップ116)。これにより、#3気筒および#4気筒においても、燃料噴射および点火が行われ、それらの燃焼が再開する。
上述したように、本実施形態の制御によれば、減速時に、#1気筒および#2気筒のEGRガス濃度を低く、#3気筒および#4気筒のEGRガス濃度を高くすることができる。そして、#1気筒および#2気筒のみを燃焼させ、#3気筒および#4気筒の燃焼を停止させる。これにより、失火が発生することを確実に防止することができる。
また、サージタンク18の空間Bに滞留していたEGRガスは、#3気筒および#4気筒の吸排気弁およびピストンの作動によって、排気通路14側へ移送される。このため、次に加速が要求され、全気筒燃焼へ復帰するときまでに、#3気筒および#4気筒のEGRガス濃度を十分に低減することができる。よって、#3気筒および#4気筒の燃焼を円滑かつ確実に再開することができ、優れた燃焼安定性が得られる。
また、本実施形態によれば、減速時に#1気筒および#2気筒の燃焼を継続させることにより、例えば補機駆動トルク、アイドルスピードコントロール用トルクなどの必要なトルクを発生させることができる。特に、本実施形態では、上述したように、減速時に燃焼を行う気筒数(あるいは燃焼を停止する気筒数)を考慮して、目標負荷率および目標スロットル開度を算出することができる。このため、減速時に、目標トルクを高精度に発生させることができる。
なお、本実施形態では、減速時に#3および#4の二つの気筒の燃焼を停止させるようにしているが、本発明では、燃焼を停止させる気筒の数を、目標トルクに応じて変更することにしてもよい。例えば、目標トルクが所定値より小さい場合には、燃焼を停止させる気筒の数を3つにしたり、逆に、目標トルクが所定値より大きい場合には燃焼を停止させる気筒の数を1つにしたりする。なお、#1気筒と#2気筒とでは、#2気筒の方がEGRガス濃度が高くなり易い。また、#3気筒と#4気筒とでは、#4気筒の方がEGRガス濃度が高くなり易い。よって、燃焼を停止させる気筒の数を3つにする場合には、#3および#4気筒に加えて、#2気筒の燃焼を停止させることが好ましい。また、燃焼を停止させる気筒の数を1つにする場合には、#4気筒のみの燃焼を停止させることが好ましい。
また、上述した実施の形態1においては、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「減速判定手段」が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「分配割合可変手段」が、上記ステップ110の処理を実行することにより前記第1の発明における「燃焼停止手段」が、トルクデマンド制御によって目標トルクを算出することにより前記第2の発明における「目標トルク設定手段」が、目標トルクに応じて燃焼を停止させる気筒の数を1つから3つの間で変化させることにより前記第2の発明における「休止気筒数変更手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図7乃至図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。図7は、本発明の実施の形態2の内燃機関の特徴部分を説明するための図である。
図7に示すように、本実施形態では、気流制御弁34に代えてEGRガス閉じ込め弁46がサージタンク18に設けられている。図7中の左側は、EGRガス閉じ込め弁46の開状態(非作動状態)を示している。この状態から、EGRガス閉じ込め弁46が90°回転すると、図7中の右側に示す閉状態(作動状態)となる。この状態では、サージタンク18内の一部の空間が、EGRガス閉じ込め弁46により、吸気通路12から隔離される。本実施形態では、EGRガス流入口28の面している空間がEGRガス閉じ込め弁46によって隔離される。
本実施形態では、内燃機関10の減速時に、上記EGRガス閉じ込め弁46を閉じることとする。一方、一部の気筒の燃焼停止は行わず、全気筒で燃焼を継続することとする。
内燃機関10が通常のEGR運転を行っている状態では、図8に示すように、EGRガス流入口28から流入したEGRガスは、サージタンク18内に拡散し、#1〜#4の各気筒に流入する。
一方、内燃機関10が減速状態になると、図9に示すように、EGRガス閉じ込め弁46が閉じられる。EGRガス閉じ込め弁46が閉じられた状態のサージタンク18の容積Dは、通常時のサージタンク18の容積C(図8参照)よりも小さい。仮にEGRガス閉じ込め弁46を閉じなかったとした場合には、容積Cの部分に存在するEGRガスが、スロットル弁16から流入する新気と混合して、#1〜#4の各気筒に流入する。これに対し、本実施形態では、EGRガス閉じ込め弁46を閉じる。このため、EGRガスは、容積Cより小さい容積Dの部分に存在するだけである。よって、容積Dの部分のEGRガスを、スロットル弁16から流入する新気によって十分に希釈した上で、#1〜#4の各気筒に流入させることができる。このため、各気筒のEGRガス濃度を十分に低減することができる。その結果、減速時に失火が発生することを確実に抑制することができる。
更に、本実施形態では、EGRガス閉じ込め弁46を閉じることにより、EGRガス流入口28から流入するEGRガスが、スロットル弁16から流入する新気と混合することを防止することもできる。これにより、各気筒のEGRガス濃度を更に低減することができる。よって、減速時に失火が発生することを更に確実に抑制することができる。
上述した実施の形態2においては、EGRガス閉じ込め弁46が前記第4の発明における「EGRガス閉じ込め手段」および前記第5の発明における「弁」に相当している。
本発明の実施の形態1のシステムにおける内燃機関を示す図である。 気流制御弁の作動状態におけるサージタンクおよび吸気マニホールドを示す図である。 本発明の実施の形態1のシステムのブロック図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 トルクと負荷率との関係を示すマップである。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2の内燃機関の特徴部分を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の内燃機関が通常のEGR運転を行っている状態を示す図である。 本発明の実施の形態2の内燃機関の減速状態を示す図である。
符号の説明
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 スロットル弁
18 サージタンク
20 吸気マニホールド
22 排気マニホールド
24 EGRガス取出口
26 EGR通路
28 EGRガス流入口
30 EGRクーラ
32 EGR弁
34 気流制御弁
46 EGRガス閉じ込め弁

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気ガスの一部を取り出すためのEGRガス取出口と、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられたEGRガス流入口と、
    前記EGRガス取出口と前記EGRガス流入口とを接続するEGR通路と、
    前記内燃機関の減速状態を判定する減速判定手段と、
    前記内燃機関が減速状態であると判定された場合に、各気筒のEGRガス濃度に相対的に高低が生ずるように、前記EGRガス流入口から流入するEGRガスの各気筒への分配割合を変化させる分配割合可変手段と、
    前記分配割合可変手段の作動時に、EGRガス濃度が相対的に低い気筒では燃焼を継続させ、EGRガス濃度が相対的に高い気筒では燃焼を停止させる燃焼停止手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の目標トルクを設定する目標トルク設定手段と、
    前記分配割合可変手段の作動時に、前記目標トルクに基づいて、燃焼を停止する気筒の数を変化させる休止気筒数変更手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記分配割合可変手段は、前記EGRガス流入口より下流側の吸気通路内に配置され、前記EGRガス流入口から流入するEGRガスの流れを変化させる気流制御弁を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
  4. 内燃機関の排気通路に設けられたEGRガス取出口と、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられたEGRガス流入口と、
    前記EGRガス取出口と前記EGRガス流入口とを接続するEGR通路と、
    前記内燃機関の減速状態を判定する減速判定手段と、
    前記内燃機関が減速状態であると判定された場合に、前記吸気通路内の一部のEGRガスを閉じ込めることにより、各気筒のEGRガス濃度を低減させるEGRガス閉じ込め手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸気通路の途中にサージタンクを備え、
    前記EGRガス閉じ込め手段は、前記サージタンク内の一部の空間を隔離可能な弁を含むことを特徴とする請求項4記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記EGRガス流入口は、前記一部の空間に面していることを特徴とする請求項5記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011102572A (ja) * 2009-11-12 2011-05-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジン制御装置
JP2013087672A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Mitsubishi Motors Corp エンジンの制御装置

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