JP5297045B2 - 電動機の制御装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属板、紙、プラスチック材などの長尺状シート(以下、シートという。)を設定長毎にシャー又はプレスに送るシート送り装置における電動機制御装置に関し、特に、スリップ及びバックラッシュが存在するシート送り装置におけるシートを搬送する送りロールを駆動する電動機制御装置及び方法に関するものである。
従来、シートを搬送する送りロールを駆動する電動機制御装置として、特許文献1のものが知られている。この電動機制御装置は、図11に示すように、減算器18が、基準パルス設定器15により予め設定された送り長(以下、フィード設定長という。)に相当する基準パルス数Lから、シート送り長に相当するパルスジェネレータ1によるパルス数を減算し、演算の結果により、得られる基準パルス数偏差をレジスタ16に出力する。
つまり、送り長検出用のパルスジェネレータ1によるパルス数の数値が、フィード方向に連続的に進退するシート13の動作に応じてそれぞれ減算又は加算されることにより、レジスタ16に与えられ、また、スタート毎にフィード設定長に相当するパルス数の数値が、短時間の間に加算されることにより、同じレジスタ16に与えられる。ここで、基準パルス設定器15は、例えば、フィード設定長を遠隔設定するためのインターフェース(図示せず)、可変周波数発信器(図示せず)、プリセットカウンタ(図示せず)及びゲート(図示せず)を備える。
また、図11に示した係数器1aは、測長ロール11の直径が変化しても単位フィード長あたりのパルス数が変わらないように、例えば、1mあたりのパルス数が10000パルスとなるように係数を変えることができる。このように、電動機制御装置は、レジスタ16に記憶される正又は負の数を可変の飽和特性をもったディジタル・アナログ変換器17により同符号のアナログ信号に変換して、それをシャー又はプレス12にシート13をフィードするための送りロール9を駆動する電動機6´の速度制御器5に速度指令として与えることを特徴とする。
また、スリップを抑制する電動機制御装置として、特許文献2に記載のものが知られている。この電動機制御装置は、図12に示すように、ストリップ(シートに相当する。)とロールとの間にスリップが発生すると、回転速度信号NFBKが増加し、以下の式が成り立つ。
FBK>Nc
ここで、Ncは電動機23の回転速度換算値であり、以下の式により表すことができる。
Nc=V*/π・D・γ
ただし、V*はライン速度基準信号、γは減速機24の減速比、πは円周率、Dはロール22の直径をそれぞれ示す。
このとき、その比較差ΔN(=NFBK−Nc)が所定の値を超えると、デッドバンド34により出力信号が送出され、リミッタ35を介して所定のゲインGが乗算されて電流基準補正信号が得られる。そして、演算器37により、演算器32から出力される電流基準信号に前記電流基準補正信号を減じて、新たな電流基準信号IREFが得られる。この結果、電動機23へ供給される電流が減少して(電流がトータルメカロス以下に減少すると)速度が低下し、ロール22の速度が低下することにより、スリップが抑制される。
特開昭49−3289号公報 特開平6−335283号公報
ところで、シート送り装置において、シートと送りロールとの間にスリップが発生すると、シートの表面にスリップ痕が発生し、これによりシートの商品価値が損なわれ、かつシートの送り長並びにシートの停止位置の精度が劣化する虞がある。また、シートが、例えば、防錆油を施したコイルである場合、防錆油の量やコイル周辺の湿度によりスリップの度合いが異なり、その度合いの見極めが難しいという問題を生じる虞がある。さらに、シートを搬送する送りロールと電動機との間の動力伝達機構のガタによるバックラッシュが発生すると、スリップの発生の場合と同様に、シートの送り長並びに停止精度が劣化するという問題を生じる虞がある。
しかしながら、特許文献1には、送りロールによりシートを搬送して、スリップ及びバックラッシュが発生するとき、それらが発生するのを抑制するための技術内容が開示されていない。したがって、この特許文献1に記載の電動機制御装置では、シート送り装置によってシートを搬送する場合、スリップ及びバックラッシュを抑制することができないという問題を生じる。
また、特許文献2に記載された電動機制御装置において、スリップが発生するとき、ロールの速度を低下させることにより、スリップを抑制することができるが、シートを設定長だけ位置決めし、搬送することができないという問題を生じる。
よって、本発明の目的は、送りロールによってシートを搬送するシート送り装置において、スリップ及びバックラッシュが存在するとき、そのスリップ及びバックラッシュを抑制し、かつ、シートをフィード設定長だけ搬送する電動機制御装置及び方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、シートを設定長だけ搬送するシート送り装置に用いられ、設定長に応じた基準パルス数から、測長ロールに連結したパルス発生器によるシートの送り長に応じた測長ロールパルス数を減算し、得られる基準パルス数偏差に基づくアナログ信号から、シートを搬送する送りロールを駆動するための電動機の速度指令を生成して電動機の回動を制御する電動機制御装置において、測長ロールパルス数と電動機に連結したパルス発生器による送りロールパルス数と速度指令とを入力し、測長ロールパルス数から送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を時間微分し、得られる速度差を時間微分し、得られる加速度差に基づいてバックラッシュの存在及びスリップの存在を判別し、前記得られるパルス数偏差に基づいて位相補正値を演算して出力し、パルス数偏差を時間微分し、得られる速度差に基づいて、速度指令の基本速度レート加速時間であるフィーダ加速時間設定値を補正する補正後フィーダ加速時間を出力し、前記速度差に基づいて、速度指令の基本速度レート減速時間であるフィーダ減速時間設定値を補正し、得られる時間に基づいて、基準パルス数偏差をアナログ信号に変換するゲインを補正するフィーダ減速ゲイン値を出力するバックラッシュ/スリップ補正制御手段と、基準パルス数偏差と位相補正値とを入力し、基準パルス数偏差から位相補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後基準パルス数偏差を出力する減算器と、補正後基準パルス数偏差又は基準パルス数偏差とフィーダ減速ゲイン値とを入力し、補正後基準パルス数偏差をD−A(ディジタル−アナログ)変換し、得られる第1のアナログ信号を出力し、基準パルス数偏差にフィーダ減速ゲイン値を乗算し、D−A変換し、得られる第2のアナログ信号を出力し、基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第3のアナログ信号を出力する飽和特性をもったディジタルアナログ変換器と、第1のアナログ信号又は第2のアナログ信号と第3のアナログ信号と補正後フィーダ加速時間とを入力し、第1のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第1の速度指令を出力し、第2のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第2の速度指令を出力し、第3のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値の代わりに補正後フィーダ加速時間で補正し、得られる第3の速度指令を出力するレート回路と、を備え、バックラッシュが存在する場合、第1の速度指令を出力し、スリップが存在する場合、電動機を加速するとき、第3の速度指令を出力し、電動機を減速するとき、第2の速度指令を出力し、第1又は第2及び第3の速度指令から送りロールパルス数を時間微分し、得られる電動機の実速度を減算し、得られるそれぞれの速度偏差がゼロとなるように速度制御することを特徴とする。
さらに、好適には、前記バックラッシュ/スリップ補正制御手段は、測長ロールパルス数と送りロールパルス数とを入力し、測長ロールパルス数から送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を出力する減算器と、パルス数偏差を入力し、パルス数偏差を時間微分し、演算の結果により、得られる速度差を出力する微分器と、速度差を入力し、速度差を時間微分し、演算の結果により、得られる加速度差がゼロでないとき、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュが存在すると判別し、バックラッシュ信号を出力し、前記得られる加速度差がゼロでないとき、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップが存在すると判別し、スリップ信号を出力するバックラッシュ/スリップ判別手段と、速度指令を入力し、速度指令を時間微分し、演算の結果により、得られる加速度がゼロ又は正の値であるとき、加速信号を出力し、加速度が負の値であるとき、減速信号を出力する加速度判定器と、パルス数偏差と加速信号と減速信号とバックラッシュ信号とを入力し、加速信号を入力すると共にバックラッシュ信号を入力したときに、パルス数偏差に基づいて位相補正値を演算し、その後、減速信号を入力したときに、前記位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値の出力を遮断するバックラッシュ補正制御手段と、速度差と速度指令におけるフィーダ加速時間設定値又はフィーダ減速時間設定値とを入力し、加速信号を入力すると共にスリップ信号を入力すると、速度差を時間差に変換し、得られるスリップ加速補正値に基づいてフィーダ加速時間設定値を補正し、減速信号を入力すると共にスリップ信号を入力すると、速度差を時間差に変換し、得られるスリップ減速補正値に基づいてフィーダ減速時間設定値を補正し、得られる値に所定の定数を乗算し、演算の結果により、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力するスリップ補正制御手段と、を備えることを特徴とする。
さらに、好適には、前記バックラッシュ補正制御手段は、パルス数偏差と加速信号とを入力し、加速信号を入力したとき、パルス数偏差に基づいて位相遅れ検出値を出力する位相遅れ検出手段と、位相遅れ検出値を入力し、所定の位相遅れ値をリミッタ上限値とし、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値を位相補正値として出力し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値である所定の位相遅れ値を位相補正値として出力するリミッタと、位相補正値と減速信号とを入力し、減速信号を入力したときに、位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値の出力を遮断する補正タイミング調整器と、を備えることを特徴とする。
さらに、好適には、前記スリップ補正制御手段は、速度差を入力し、速度差を時間に変換し、得られる時間差を出力する速度差/時間差変換器と、時間差と加速信号と減速信号とを入力し、加速信号を入力したときに、時間差に基づくスリップ加速時間補正値を出力し、減速信号を入力したときに、時間差に基づくスリップ減速時間補正値を出力する切替器と、スリップ加速補正値とフィーダ加速時間設定値とを入力し、フィーダ加速時間設定値からスリップ加速補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ加速時間を出力する減算器と、スリップ減速補正値とフィーダ減速時間設定値とを入力し、フィーダ減速時間設定値からスリップ減速補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ減速時間を出力する減算器と、補正後フィーダ減速時間を入力し、補正後フィーダ減速時間に所定定数を乗算し、演算の結果により、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力するゲイン定数演算器と、を備えることを特徴とする。
シートを設定長だけ搬送するシート送り装置に用いられ、設定長に応じた基準パルス数から、測長ロールに連結したパルス発生器によるシートの送り長に応じた測長ロールパルス数を減算し、得られる基準パルス数偏差に基づくアナログ信号から、シートを搬送する送りロールを駆動するための電動機の速度指令を生成して電動機の回動を制御する電動機制御方法において、測長ロールパルス数から、電動機に連結したパルス発生器による送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を出力する第1のステップと、パルス数偏差を時間微分し、得られる速度差を出力する第2のステップと、速度差を時間微分し、得られる加速度差を出力する第3のステップと、加速度差がゼロであるか否か判断し、加速度差がゼロでないとき、バックラッシュ又はスリップが存在すると判別する第4のステップと、バックラッシュ又はスリップが存在すると判別した場合、加速度差が所定値を瞬時に超えるか否か判断し、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュが存在すると判別し、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップが存在すると判別する第5のステップと、電動機が加速し、第5のステップによりスリップが存在すると判別したとき、前記速度差を時間差に変換し、得られるスリップ加速補正値を出力する第6−1のステップと、速度指令におけるフィーダ加速時間設定値からスリップ加速補正値を減算し、得られる補正後フィーダ加速時間を出力する第6−2のステップと、基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第3のアナログ信号を出力し、第3のアナログ信号に基づく速度指令を、基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値を補正した補正後フィーダ加速時間によって補正し、得られる第3の速度指令を出力する第6−3のステップと、第3の速度指令から電動機の実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第6−4のステップと、電動機が減速し、第5のステップによりスリップが存在すると判別したとき、前記速度差を時間差に変換し、得られるスリップ減速補正値を出力する第7−1のステップと、速度指令におけるフィーダ減速時間設定値からスリップ減速補正値を減算し、得られる時間を出力する第7−2のステップと、前記時間に所定の定数を乗算し、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力する第7−3のステップと、基準パルス数偏差にフィーダ減速ゲイン値を乗算し、得られる補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第2のアナログ信号を出力し、第2のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第2の速度指令を出力する第7−3のステップと、第2の速度指令から電動機の実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第7−4のステップと、電動機が加速し、第5のステップによりバックラッシュが存在すると判別したとき、パルス数偏差に基づく位相遅れ検出値を出力する第8−1のステップと、位相遅れ検出値と所定リミッタ上限値とを比較し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値を位相補正値として出力し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値を位相補正値として出力する第8−2のステップと、電動機が減速すると、位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値を遮断する第8−3のステップと、基準パルス数偏差から、第8−3のステップにより出力した位相補正値を減算し、得られる補正後基準パルス数偏差を出力する第8−4のステップと、補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第1のアナログ信号を出力し、第1のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートによって補正した第1の速度指令を出力する第8−5のステップと、第1の速度指令から実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第8−6のステップと、を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、電動機制御装置は、シート送り装置において、シートと送りロールとの間のスリップ、及び送りロールと電動機との間の動力伝達機構におけるガタによるバックラッシュが発生するとき、スリップ及びバックラッシュを抑制し、かつ、シートをフィード設定長だけ搬送することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
〔電動機制御装置の構成〕
先ず、電動機制御装置43の構成について、以下、説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置をシート送り装置に適用した場合の概念図を示す図である。シート送り装置41は、図1に示すように、送りロール9、測長ロール11、シャー又はプレス12、伝達機構8、電動機6´、パルスジェネレータ1、パルスジェネレータ42、ループ14、基準パルス設定器15、フィーダ加速時間設定器(図示せず)、フィーダ減速時間設定器(図示せず)及び電動機制御装置43を備える。パルスジェネレータ1、電動機6´、送りロール9及び基準パルス設定器15は、前述したので説明を省略する。
測長ロール11は、シート13に接触し、シート13の送り長を検出する回転ロールである。シャー又はプレス12は、シート送り装置41によってフィード設定長だけ搬送されたシート13に加工処理する装置である。伝達機構8は、電動機6´の動力を送りロール9に伝達するための機構であり、例えば、減速機(図示せず)及びユニバーサルジョイント(図示せず)を備える。減速機(図示せず)は、歯車を使用するタイプの場合、歯車噛み合い部にバックラッシュを引き起こす可能性があり、また、ユニバーサルジョイント(図示せず)は、その機構部のガタにより、バックラッシュを引き起こす可能性がある。
ループ14は、送りロール9が加減速運動を繰り返すとき、測長ロール11の手前の先行ライン(例えば、レベラーなど)がほぼ一定速度で運転することができるように、シートを弛ませる機構を有する。パルスジェネレータ42は、パルス発生器であり、電動機6´の回転軸に継手を介して連結され、電動機6´の回転に伴うパルス数を出力する。
以下、電動機6´の速度制御を簡単に説明するため、パルスジェネレータ1及び42は、係数器(図示せず)を介し、パルス数を出力する。つまり、パルスジェネレータ1は、前述したように、例えば、単位送り長1メートルあたり10000パルスを出力するように、パルスジェネレータ1の後段に係数を設定する係数器(図示せず)を付属する。同様に、パルスジェネレータ42は、シート13と送りロール9との間のスリップがゼロであり、かつ、伝達機構8による電動機6´と送りロールとの間のバックラッシュがゼロであるとき、単位送り長1メートルあたり10000パルスを出力するように、パルスジェネレータ42の後段に係数を設定した係数器(図示せず)を付属する。つまり、スリップ及びバックラッシュが存在しないとき、パルスジェネレータ1及び42によるパルス数の値は、同一である。
フィーダ加速時間設定器(図示せず)は、シート送り装置41の機械仕様として、電動機6´の速度をゼロから最大速度まで加速するために要する時間であるフィーダ加速時間を設定する設定器である。フィーダ減速時間設定器(図示せず)は、フィーダ加速時間設定器(図示せず)と同様に、シート送り装置41の機械仕様として、電動機6´の速度を最大速度からゼロまで減速するために要する時間であるフィーダ減速時間を設定する設定器である。
電動機制御装置43は、図1に示すように、減算器18、レジスタ16、F/V変換器54、減算器19、速度制御器5、主制御手段44及びバックラッシュ/スリップ制御手段45を備える。減算器18及びレジスタ16については前述したので説明を省略する。
F/V変換器54は、送りロール9を駆動する電動機6´に連結するパルスジェネレータ42に付属する係数器によるパルス数(以下、送りロールパルス数という)Cを入力し、送りロールパルス数Cを時間微分し、演算の結果により、得られる電動機6´の実速度を減算器19に出力する。減算器19は、後述するレート回路53による速度指令QとF/V変換器54による電動機6´の実速度とを入力し、速度指令Qから実速度を減算し、得られる速度偏差Δωを速度制御器5に出力する。
速度制御器5は、速度偏差Δωを入力し、速度偏差Δωに所定の速度ゲイン定数を乗算し、演算の結果により、得られるトルク指令に相当する電流指令信号を電流制御器(図示せず)に出力する。電流制御器(図示せず)は、電流指令信号を入力し、電流指令信号に基づいて電動機を駆動するための電圧指令信号を駆動回路(図示せず)に出力する。駆動回路(図示せず)は、前記電圧指令信号に基づいて、電動機6´を駆動するための駆動電圧を電動機6´の各巻線に印加する。
次に、主制御手段44について説明する。主制御手段44は、図1に示すように、減算器52、ディジタル・アナログ変換器17、レート回路53を備える。減算器52は、バックラッシュが存在する場合、レジスタ16による基準パルス数偏差Uと後述するバックラッシュ補正制御手段50による位相補正値Mとを入力し、基準パルス数偏差Uから位相補正値Mを減算し、演算の結果により、得られる補正後基準パルス数偏差Wをディジタル・アナログ変換器17に出力する。ここで、位相補正値Mは、電動機6´を減速するとき、入力するものとする。尚、バックラッシュが存在しない場合、減算器52は、入力した基準パルス数偏差Uをそのまま出力する。
ディジタル・アナログ変換器17は、バックラッシュに伴う補正後基準パルス数偏差W又は基準パルス数偏差Uと、後述するスリップ補正制御手段51によるフィーダ減速ゲイン値Krとを入力し、補正後基準パルス数偏差WをD−A変換し、又は、基準パルス数偏差Uにフィーダ減速ゲイン値Krを乗算し、演算の結果により、得られる値をD−A変換し、得られるそれぞれのアナログ値Yをレート回路53に出力する。ここで、フィーダ減速ゲイン値Krは、スリップが存在し、かつ電動機6´を減速するときに、入力するものとする。
レート回路53は、主制御手段44におけるアナログ値Yに基づく速度指令の基本的な速度レート(以下、基本速度レートという)を与える回路であり、アナログ値Yと後述するスリップ補正制御手段51による補正後フィーダ加速時間Pとを入力し、アナログ値Yに基づいて速度指令を生成し、この速度指令を基本速度レート及び補正後フィーダ加速時間Pによって補正し、演算の結果により、得られる速度指令Qを減算器19に出力する。ここで、補正後フィーダ加速時間Pは、スリップが存在し、電動機6´を加速するとき、入力するものとする。尚、基本速度レートは、電動機6´が減速するときのディジタル・アナログ変換器17による処理に対して干渉しない値とする。
主制御手段44は、概略的に説明すると、バックラッシュ及びスリップが存在しない場合、減算器52が、レジスタ16から基準パルス数偏差Uを入力し、入力した基準パルス数偏差Uをそのまま出力し、ディジタル・アナログ変換器17が、減算器52から基準パルス数偏差Uを入力し、D−A変換し、アナログ値Yを出力し、レート回路53が、ディジタル・アナログ変換器17からアナログ値Yを入力し、このアナログ値Yに基づく速度指令を基本速度レートで補正し、得られる速度指令Qを出力する。その後、電動機制御装置43として、この速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、演算の結果により、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように速度制御する。
次に、シート13と送りロール9との間にスリップがある場合、主制御手段44は、電動機6´を加速するとき、減算器18による基準パルス数偏差Uをアナログ値Y(第3のアナログ信号Y)に変換し、このアナログ値Y(第3のアナログ信号Y)に基づく速度指令を基本速度レート及び後述するスリップ補正制御手段51による補正後フィーダ加速時間Pによって補正し、得られる速度指令Q(第3の速度指令Q)を減算器19に出力する。その後、電動機制御装置43として、前述したバックラッシュ及びスリップが存在しない場合と同様に、この速度指令Q(第3の速度指令Q)からF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、演算の結果により、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように速度制御する。
また、電動機6´を減速するとき、主制御手段44は、基準パルス数偏差Uに後述するスリップ補正制御手段51によるフィーダ減速ゲイン値Krを乗算し、得られる値をD−A変換し、得られるアナログ値Y(第2のアナログ値Y)を出力し、このアナログ値Y(第2のアナログ値Y)に基づく速度指令を基本速度指令レートによって補正し、得られる速度指令Q(第2の速度指令Q)を出力する。その後、電動機制御装置43として、前述したバックラッシュ及びスリップが存在しない場合と同様に、この速度指令Q(第2の速度指令Q)からF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、演算の結果により、得られる速度偏差Δωがゼロとなるよう速度制御する。
さらに、電動機6´と送りロール9との間の伝達機構8等のガタによるバックラッシュが存在する場合、主制御手段44は、電動機6´を減速するとき、基準パルス数偏差Uから後述するバックラッシュ補正制御手段50による位相補正値Mを減算し、得られる値をD−A変換し、得られるアナログ値Y(第1のアナログ値Y)を出力し、このアナログ値Y(第1のアナログ値Y)に基づく速度指令を基本速度指令レートによって補正し、得られる速度指令Q(第1の速度指令Q)を出力する。その後、電動機制御装置43として、この速度指令Q(第1の速度指令Q)からF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、演算の結果により、得られる速度偏差Δωがゼロとなるよう速度制御する。
次に、バックラッシュ/スリップ制御手段45について説明する。バックラッシュ/スリップ制御手段45は、図1に示すように、減算器46、微分器47、BL/SL判別手段(Backlash(バックラッシュ)/Slip(スリップ)判別手段の略称とする。)48、加速度判定器49、バックラッシュ補正制御手段50及びスリップ補正制御手段51を備える。
減算器46は、シート送り長に応じたパルスジェネレータ1による測長ロールパルス数Bと電動機6´のパルスジェネレータ42による送りロールパルス数Cとを入力し、測長ロールパルス数Bから送りロールパルス数Cを減算し、演算の結果により、得られるパルス数偏差Hを微分器47に出力する。微分器47は、パルス数偏差Hを入力し、パルス数偏差Hを時間微分し、演算の結果により、得られる速度差SをBL/SL判別手段48に出力する。
(バックラッシュ/スリップ判別手段)
図2は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ/スリップ判別手段(BL/SL判別手段)を示す制御ブロック図である。BL/SL判別手段48は、図2に示すように、微分器68及び判別器69を備える。微分器68は、速度差Sを入力し、速度差Sを時間微分し、演算の結果により、得られる加速度差を判別器69に出力する。判別器69は、加速度差を入力し、加速度差がゼロでなく、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュがあると判別し、バックラッシュ信号“イ”をバックラッシュ補正制御手段50の後述するスイッチ65に出力する。また、加速度差がゼロでなく、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップがあると判別し、スリップ信号“ロ”をスリップ補正制御手段51の後述するスイッチ66に出力する。ここで、所定値は、バックラッシュとスリップが同時に発生する場合、それらを判別するための閾値を与える。
加速度判定器49は、図1に示すレート回路53による速度指令Qを入力し、速度指令Qを時間微分し、演算の結果により、得られる加速度が正又はゼロの値であるとき、加速信号Dを、加速度が負の値であるとき、減速信号Eをバックラッシュ補正制御手段50及びスリップ補正制御手段51にそれぞれ出力する。
次に、バックラッシュ補正制御手段50及びスリップ補正制御手段について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ補正制御手段を示す制御ブロック図である。図4は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるスリップ補正制御手段を示す制御ブロック図である。
(バックラッシュ補正制御手段)
バックラッシュ補正制御手段50は、スイッチ65、位相遅れ検出手段57、リミッタ58及び補正タイミング調整器59を備える。スイッチ65は、例えば、ノーマルオープン接点を有するオンオフスイッチであり、BL/SL判別手段48によるバックラッシュ信号“イ”を入力すると、オン動作し、減算器46によるパルス数偏差Hを位相遅れ検出手段57に出力する。
位相遅れ検出手段57は、減算器46によるパルス数偏差Hを入力し、加速信号Dを入力すると、パルス数偏差Hから位相遅れ検出値Jを演算し、演算の結果により、得られる位相遅れ検出値Jをリミッタ58に出力する。
リミッタ58は、位相遅れ検出値Jを入力し、所定の位相遅れ値をリミッタ上限値とし、位相遅れ検出値Jがリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値Jをリミット後位相遅れ検出値Kとして補正タイミング調整器59に出力する。また、位相遅れ検出値Jがリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値をリミット後位相遅れ検出値Kとして補正タイミング調整器59に出力する。
補正タイミング調整器59は、リミッタ58によるリミット後位相遅れ検出値Kを入力し、加速度判定器49による減速信号Eを入力すると、リミット後位相遅れ検出値Kを位相補正値Mとして主制御手段44の減算器52に出力する。さらに、補正タイミング調整器59は、所定時間が経過した後、位相補正値Mを遮断し、つまり、位相補正値Mを主制御手段44の減算器52に出力しないようにする。
これにより、バックラッシュが存在するとき、基準パルス数設定器15による基準パルス数Lから測長ロールパルス数Bを減算し、演算の結果により、得られる基準パルス数偏差Uを位相補正値Mによって補正し、得られる補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第1のアナログ値を出力する。第1のアナログ値に基づく速度指令を後述するレート回路53による基本速度レートによって補正し、得られる第1の速度指令Qを出力する。
(スリップ補正制御手段)
さらに、スリップ補正制御手段51は、図4に示すように、スイッチ66、速度差/時間差変換器60、切替器61、減算器62、減算器63及びゲイン定数演算器64を備える。スイッチ66は、例えば、ノーマルオープン接点を有するオンオフスイッチであり、BL/SL判別手段48によるスリップ信号“ロ”を入力すると、オン動作し、図1に示した微分器47による速度差S、つまり、パルスジェネレータ1によるパルス数に基づく回転速度(以下、測長ロール速度という。)からパルスジェネレータ42によるパルス数に基づく回転速度(以下、送りロール速度という。)を減算し、演算の結果により、得られる速度差Sを速度差/時間差変換器60に出力する。
速度差/時間差変換器60は、速度差Sを入力し、速度差Sを時間差に変換し、その時間差に基づく電動機6´の速度指令の加速区間又は減速区間におけるスリップ補正値を切替器61に出力する。
切替器61は、速度差/時間差変換器60によるスリップ補正値を入力し、加速信号Dを入力する場合、スリップ補正値をスリップ加速補正値Fとして減算器62に出力し、また、減速信号Eを入力する場合、スリップ補正値をスリップ減速補正値Gとして減算器63に出力する。
減算器62は、シート送り装置41における機械仕様として定めたフィーダ加速時間設定値Taと、切替器61によるスリップ加速補正値Fとを入力し、フィーダ加速時間設定値Taからスリップ加速補正値Fを減算し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ加速時間Pを主制御手段44のレート回路53に出力する。つまり、電動機6´が加速しスリップが存在するときは、測長ロールパルス数Bが送りロールパルス数Cよりも小さいから、速度差Sは負の値になり、時間差も負の値になり、スリップ加速補正値(時間)Fも負の値となる。したがって、補正後フィーダ加速時間Pは、スリップ加速補正値Fが負の値であるから、元のフィーダ加速時間設定値Taに比べて大きい値となり、第3の速度指令Qが小さくなり、電動機制御装置43の第3の速度指令Qの加速度を緩和する方向に働くことになる。
減算器63は、減算器62と同様に、シート送り装置41における機械仕様として定めたフィーダ減速時間設定値Trとスリップ減速補正値Gとを入力し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ減速時間Nをゲイン定数演算器64に出力する。ゲイン定数演算器64は、補正後フィーダ減速時間Nを入力し、補正後フィーダ減速時間Nに所定の定数を乗算し、得られるフィーダ減速ゲイン値Krを主制御手段44のディジタル・アナログ変換器17に出力する。つまり、電動機6´が減速しスリップが存在するときは、測長ロールパルス数Bが送りロールパルス数Cよりも大きいから、速度差Sは正の値になり、時間差も正の値になり、スリップ減速補正値(時間)Gも正の値となる。したがって、補正後フィーダ減速時間Nがフィーダ減速時間設定値Trよりも小さくなるから、フィーダ減速ゲイン値Krは、元のフィーダ減速ゲイン値Krに比べて小さい値となり、第2の速度指令Qが小さくなり、電動機制御装置43の第2の速度指令Qの加速度を緩和する方向に働くことになる。
以上の説明により、電動機制御装置43が、シート送り装置41において、電動機6´と送りロール9との間に伝達機構8によるバックラッシュが存在し、及び、送りロール9とシート13との間にスリップが存在する場合でも、バックラッシュ及びスリップを抑制することができる。また、シート13をフィード設定長だけ搬送することができる。
〔電動機制御装置の動作〕
電動機制御装置43の動作について概略的に説明する。電動機制御装置43が加速信号を出力し、図1に示したBL/SL判別手段48がスリップ信号“ロ”を出力するとき、スリップ補正制御手段51は、フィーダ加速時間設定値Taを補正後フィーダ加速時間Pに置き換え、主制御手段44のレート回路53は、補正後フィーダ加速時間Pに基づいて第3の速度指令Qが補正前よりも小さくなるように生成する。これにより、電動機制御装置43は、電動機6´の速度レートを補正前に比べ、緩和する方向に、電動機6´を速度制御することができる。
また、電動機制御装置43が減速信号を出力し、図1に示したBL/SL判別手段48がスリップ信号“ロ”を出力するとき、スリップ補正制御手段51は、フィーダ減速ゲイン値Krをディジタル・アナログ変換器17に出力する。つまり、電動機制御装置43は、減速信号を出力する場合、フィーダ減速ゲイン値Krの値を小さくし、ディジタル・アナログ変換器17による第2のアナログ値Yを小さくし、第2の速度指令Qが補正前よりも小さくなるように生成する。これにより、電動機制御装置43は、電動機6´の速度レートを補正前に比べ、緩和する方向に、電動機6´を速度制御することができる。
次に、電動機制御装置43が加速信号を出力し、図1に示したBL/SL判別手段48がバックラッシュ信号“イ”を出力するとき、バックラッシュ補正制御手段50は位相補正値Mを演算する。また、電動機制御装置43が減速信号を出力し、図1に示したBL/SL判別手段48がバックラッシュ信号“イ”を出力するとき、主制御手段44の減算器52は、レジスタ16から読み出した基準パルス数偏差Uから位相補正値Mを減算し、演算の結果により、得られる補正後基準パルス数偏差Wをディジタル・アナログ変換器17に出力する。つまり、電動機制御装置43は、減速信号を出力し、バックラッシュが存在するとき、電動機6´の第1の速度指令Qの位相を早め、さらに、所定時間が経過した後、第1の速度指令Qの位相補正を遮断する。
図5は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置をシート搬送装置に適用した場合のバックラッシュ及びスリップの現象と、測長ロール速度及び送りロール速度との関係の一例を示す図である。ここで、破線は、送りロール速度であり、実線は、測長ロール速度をそれぞれ示す。
図5(A)は、送りロール速度Vと経過時間との関係の一例を示し、縦軸Vが送りロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。図5(B)は、バックラッシュが存在するときの、送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示し、縦軸Vが破線で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。図5(C)は、スリップが存在するときの、送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示し、縦軸Vが破線で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。
図5(A)によれば、電動機6´を駆動すると、送りロール速度は、時刻aにおいてゼロであり、その時刻から加速し始め、時刻bにおいて最大速度Vmaxに到達し、その後、その最大速度Vmaxを維持する。
図5(B)によれば、伝達機構8によるバックラッシュが存在する場合、破線で示す送りロール速度は、図5(A)と同様に、時刻aにおいてゼロであり、その時刻から加速し始め、時刻bにおいて最大速度Vmaxに到達し、その後、その最大速度Vmaxを維持する。一方、実線で示す測長ロール速度は、時刻aから時刻cまで送りロール速度に追従することなくゼロであり、時刻cから送りロール速度とこの速度の時間に対する傾斜(以下、速度レートという。)とが同一である速度となるように加速され、時刻dにおいて最大速度Vmaxに到達する。その後、測長ロール速度は、最大速度Vmaxを維持する。つまり、バックラッシュは、シート13を搬送し始める初期段階で発生することがわかる。
図5(C)によれば、実線で示す測長ロール速度は、時刻aにおいて送りロール速度と同一の速度レートでゼロから加速する。その後、時刻eにおいて送りロール9とシート13との間でスリップが発生すると、測長ロール速度は、それまでの加速度に比べて低下するが、時刻fにおいてスリップの発生が解消すると、再度、元の加速状態に回復する。そして、測長ロール速度は、時刻gにおいて最大速度Vmaxに到達する。その後、測長ロール速度は、その最大速度Vmaxを維持する。つまり、スリップは、シート13が加速走行するときに発生することがわかる。また、シート13が減速走行する場合についても同様なスリップが発生する。
図6は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ補正の有無による送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示す図である。破線は、電動機6´の速度指令の基本速度レートを示す。図6(A)は、電動機制御装置43がバックラッシュを補正しない場合を示しており、縦軸Vが破線で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。さらに、時刻hは、送りロール速度が最大速度から減速し始める時刻、時刻iは送りロール速度がゼロである時刻、時刻jは時刻hに対するバックラッシュによる位相遅れに基づく時刻、時刻lは、電動機制御装置43の速度指令Qをゼロとして速度制御するとき、電動機6´が時刻kを経由して停止するまでの整定時間に基づく時刻をそれぞれ示す。
図6(B)は、電動機制御装置43がバックラッシュを補正した場合を示しており、縦軸Vが破線で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。さらに、時刻mは、時刻hより所定時間(バックラッシュに基づく位相補正値に相当する時間を示す)だけ早めた時刻、時刻nは、速度指令Qの位相を元の位相に戻し始める時刻をそれぞれ示す。また、時刻m、n及びhによって囲まれる三角形の面積は、位相補正値Mに相当する。さらに、時刻nの点は、三角形の面積が位相補正値Mを満たし、かつ、時刻mの点を通り、減速区間における速度レートに平行に作図した線を通過する。
図6(A)によれば、電動機制御装置43がバックラッシュによる位相遅れを補正しない場合、電動機6´を加速又は減速するとき、測長ロール速度は、送りロール速度に対し位相遅れを生じる。つまり、電動機6´を加速するとき、測長ロール速度は、加速し始めから時刻cに至る初期段階まで、送りロール速度と速度レートが異なるが、その後、速度レートが同一となる。また、電動機6´を減速するとき、時刻jにおいて最大速度Vmaxから減速する偏曲点付近において、測長ロール速度が送りロール速度と一致しない。さらに、電動機6´が停止する時刻lの付近において、測長ロール速度が送りロール速度と一致しない。
図6(B)によれば、電動機制御装置43がバックラッシュによる位相遅れを補正する場合、電動機6´を加速するとき、通常、運転初期に発生するバックラッシュに基づく位相遅れによる位相補正値によって補正することができないため、測長ロール速度が送りロール速度に一致しない。一方、電動機6´を減速するとき、測長ロール速度が送りロール速度に一致する。何故ならば、電動機制御装置43は、電動機6´の速度をゼロから加速するとき、発生したバックラッシュによる急峻な位相遅れを補正することができないが、電動機6´を減速するときには、本来の減速開始点(時刻h)より位相を早めて、時刻mの時点で電動機6´の第1の速度指令Qを一旦減速させることによりバックラッシュを吸収し、所定時間が経過した後、元の偏曲点(時刻h)に戻し、減速モードに入るように制御することができるからである。
ここで、主制御手段44は、電動機6´を加速するときに、測長ロール速度及び送りロール速度に基づいて、時点a及び時点cを特定し、その時間差をバックラッシュに相当する時間として保持する。そして、予め設定されている送りロール速度のパターン(図6(A)に示した破線のパターン)を用いて、時刻hよりもバックラッシュに相当する時間だけ前の時刻mを特定する。主制御手段44のレート回路53は、時刻mになると、本来の時刻hから時刻iまでの減速パターンと同じ速度レートを実現するために、基本速度レートを補正し、通常よりも減速した第1の速度指令Qを出力する。これにより、電動機6´は減速し、加速度判定器49は減速信号Eを出力する。そして、バックラッシュ補正制御手段50の補正タイミング調整器59は位相補正値Mを出力し、バックラッシュを抑制するための処理が行われる。そして、補正タイミング調整器59は、所定時間経過後に位相補正値Mの出力を遮断する。このように、測長ロール速度は、図6(B)における破線の時刻m,n,hの軌跡となり、その後、時刻hから時刻iまでは通常の減速パターンの基本速度レートに従って減速される。
尚、バックラッシュに相当する時間は、図6(A)において、時刻a、cの間の時間、時刻h、jの間の時間であり、図6(B)において、時刻a、cの間の時間、時刻m、hの間の時間であり、これらの時間は同じである。また、位相補正値Mは、図6(B)に示した時刻m、n及びhによって囲まれる三角形の面積に相当するが、この面積は、図6(A)に示した時刻h、jにおける破線及び実線による三角形の面積と同じである。
図7は、本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるスリップ補正の有無による送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示す図である。図7(A)は、電動機制御装置43がスリップを補正しない場合を示しており、縦軸Vが破線(電動機6´の速度指令の基本速度レートによる速度を示す。)で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。さらに、時刻pは、時刻aから発生したスリップが消滅する時刻、時刻qは、スリップが消滅した後、測長ロール速度が送りロール速度の速度レートと同一になるように制御され、最大速度に到達する時刻、時刻rは、電動機6´を時刻hから減速したとき、時刻hから発生したスリップが消滅する時刻、時刻uは、送りロール速度が時刻iにおいてゼロとなるように速度制御されたとき、測長ロール速度が時刻rから送りロール速度の速度レートと同一となる速度で変化し、アンダーシュートする時刻sを経由して、ゼロに整定する時刻をそれぞれ示す。
図7(B)は、電動機制御装置43がスリップを補正した場合を示しており、縦軸V(電動機6´の速度指令の基本速度レートをスリップ補正値で補正した速度を示す。)が破線で示す送りロール速度及び実線で示す測長ロール速度、横軸tが経過時間をそれぞれ示す。さらに、時刻wは、送りロール速度又は測長ロール速度が時刻aから加速し、最大送りロール速度に達する時刻、時刻xは、送りロール速度又は測長ロール速度が最大速度から減速し始める時刻、時刻yは、送りロール速度又は測長ロール速度がゼロとなる時刻をそれぞれ示す。
図7(A)によれば、スリップを補正しない場合、電動機6´を加速又は減速するとき、実線で示す測長ロール速度は、破線で示す送りロール速度に一致しない。つまり、電動機6´を加速する場合、電動機6´が起動する直後にスリップが発生すると、測長ロール速度は、送りロール速度の速度レートに比べて、小さい速度レートにより増速する。そして、時刻pにおいてスリップが消滅すると、送りロール速度の速度レートと同一の速度レートに沿って増速し、時刻qにおいて最大速度Vmaxに到達する。その後、測長ロール速度は、所定時間だけ最大速度Vmaxに保持される。また、電動機6´を減速する場合、測長ロール速度は、時刻hからスリップが発生するとき、電動機6´を加速する場合と同様に、送りロール速度の速度レートに比べて、小さい速度レートにより減速する。そして、時刻rにおいてスリップが消滅すると、時刻rにおいて送りロール速度の速度レートと同一の速度レートにより減速し初め、アンダーシュートする時刻sを経由し、時刻uにおいてゼロに整定する。
図7(B)によれば、スリップを補正した場合、電動機6´を加速又は減速するとき、実線で示す測長ロール速度は、破線で示す送りロール速度と一致する。何故ならば、前述したように、測長ロール速度は、電動機6´の速度指令Qが、スリップ量に応じたスリップ補正値に基づいて電動機6´の速度指令Qの速度レートの加速度を緩和する方向に補正されることにより、速度制御されるからである。
以上より、電動機制御装置43は、バックラッシュを抑制し、さらに、シート13と送りロール9との間のスリップを抑制し、かつ、シート13をフィード設定長だけ搬送することができる。
〔電動機の制御方法〕
次に、電動機6´の制御方法について、説明する。図8は、本発明に係る電動機制御方法の加速モードにおける手順を示すフローチャートである。電動機6´の制御方法の加速モード(加速区間)における手順を説明する前に、電動機6´の制御方法について、場合分けして、概略的に説明する。
〔1〕電動機6´を加速する場合(加速信号が出力する場合に相当する。)
電動機6´の制御方法は、バックラッシュが存在するとき、図1に示した測長ロールパルス数Bから送りロールパルス数Cを減算し、得られるパルス数偏差Hに基づく位相補正値Mを演算する。
また、スリップが存在するとき、スリップに応じたスリップ加速補正値Fを演算し、スリップ加速補正値Fによって、フィーダ加速時間設定値Taを補正した補正後フィーダ加速時間Pにより、レジスタ16による基準パルス数偏差Uに基づく速度指令を補正し、得られる第3の速度指令Qを出力する。そして、第3の速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωを速度制御器5に出力し、速度偏差Δωがゼロとなるように、電動機6´の位置及び速度を制御する。
〔2〕電動機を減速する場合(減速信号を出力する場合に相当する)
電動機6´の制御方法は、バックラッシュが存在するとき、前述したバックラッシュに基づく位相補正値Mによって基準パルス数偏差Uを補正し、得られる補正後基準パルス偏差WをD−A変換し、得られる第1のアナログ値Yに基づく速度指令を補正し、得られる第1の速度指令Qを出力する。第1の速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωを速度制御器5に出力し、速度偏差Δωがゼロとなるように、電動機6´の位置及び速度を制御する。
また、スリップが存在するとき、スリップに応じたスリップ減速補正値Gを演算し、スリップ減速補正値Gに基づいて、フィーダ減速ゲイン値Krを演算し、フィーダ減速ゲイン値Krによってディジタル・アナログ変換器17のゲインを補正する。つまり、レジスタ16による基準パルス数偏差Uにフィーダ減速ゲイン値Krを乗算し、得られる値をD−A変換し、演算の結果により、得られる第2のアナログ値Yを出力する。また、その第2のアナログ値Yに基づく速度指令を補正し、得られる第2の速度指令を出力する。また、さらに、第2の速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように、電動機6´の位置及び速度を制御する。
次に、電動機の制御方法について詳細に説明する。
(A)スリップが存在する場合
電動機6´の制御方法は、図8に示すように、加速度判定器49による加速信号が出力する場合、測長ロールパルス数Bから送りロールパルス数Cを減算し、演算の結果により、得られるパルス数偏差Hを出力する(ステップS−1)。そして、パルス数偏差Hを時間微分し、演算の結果により、得られる速度差Sを出力し(ステップS−2)、バックラッシュ又はスリップであるか否かを判別する(ステップS−3〜ステップS−5)。
ステップS−3〜ステップS−5において、スリップであると判別した場合、ステップS−2による速度差Sを時間差に変換し、得られるスリップ加速補正値Fを出力し(ステップS−6)、フィーダ加速時間設定値Taからスリップ加速補正値Fを減算し、得られる補正後フィーダ加速時間Pを出力する(ステップS−7)。そして、図1に示した基準パルス設定器15による基準パルス数Lから測長ロールパルス数Bを減算し、得られる基準パルス数偏差UをD―A変換し、得られる第3のアナログ信号Yを出力し、さらに、第3のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値Taの代わりに、補正後フィーダ加速時間Pによって補正し、得られる第3の速度指令Qを出力する(ステップS−8)。また、第3の速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように電動機6´を速度制御する(ステップS−9)。
次に、前述したバックラッシュ又はスリップであるか否かを判別する手順(ステップS−3〜ステップS−5)について、詳細に説明する。図9は、図8に示したフローチャートの続きの図である。電動機6´の制御方法の手順は、前述した速度差Sを時間微分し、得られる加速度差を出力する(ステップS−3)。加速度差がゼロであるか否か判断し、その加速度差がゼロであるとき、バックラッシュ及びスリップが存在しないと判断し、また、その加速度差がゼロでないとき、バックラッシュ又はスリップが存在すると判断する(ステップS−4)。次に、その加速度差がゼロでなく、かつ加速度差が所定値を瞬時に超えるか否か判断する。その結果として、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュが存在すると判断し、バックラッシュ信号(記号(イ)とする。)を出力し、また、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップが存在すると判断し、スリップ信号(記号(ロ)とする。)を出力する(ステップS−5)。尚、ステップS−4において、バックラッシュ及びスリップが存在しないと判断したときは、位相補正値Mがゼロとなり、補正後フィーダ加速時間Pがフィーダ加速時間設定値Taとなり、フィーダ減速ゲイン値Krがフィーダ減速時間設定値Trに基づく定数となるから、主制御手段44は、バックラッシュ補正制御手段50及びスリップ補正制御手段51により補正されることなく速度指令Qを出力することになる。
さらに、電動機6´の制御方法の減速モードにおける手順について、説明する。図10は、本発明の実施形態に係る電動機制御方法の減速モードにおける手順を示すフローチャートである。電動機6´の制御方法は、図10に示すように、送りロール速度を最大速度からゼロまで減速する場合(減速モード)、つまり、加速度判定器49が減速信号を出力する場合、電動機6´の制御方法は、図10に示すように、ステップS−1の場合と同様に、測長ロールパルス数Bから送りロールパルス数Cを減算し、演算の結果により、得られるパルス数偏差Hを出力する(ステップS−10)。そして、ステップS−2の場合と同様に、パルス数偏差Hを時間微分し、演算の結果により、得られる測長ロール速度から送りロール速度を減算し、得られる速度差Sを出力する(ステップS−11)。そして、ステップS−3〜ステップS−5の場合と同様に、バックラッシュ又はスリップであるか否かを判別する(ステップS−12〜ステップS−14)。
ステップS−12〜ステップS−14において、スリップであると判別した場合、速度差Sを時間差に変換し、得られるスリップ減速補正値Gを出力し(ステップS−15)、フィーダ減速時間設定値Trからスリップ減速補正値Gを減算し、得られる時間Nを出力し(ステップS―16)、時間Nに所定の定数を乗算し、得られるフィーダ減速ゲイン値Krを出力する(ステップS−17)。そして、基準パルス数偏差Uにフィーダ減速ゲイン値Krを乗算し、得られる補正後基準パルス数偏差をD―A変換し、得られる第2のアナログ値に基づく速度指令を基本速度レートによって補正した第2の速度指令を出力する(ステップS−18)。そして、第2の速度指令QからF/V変換器54による電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように電動機6´を速度制御する(ステップS−19)。
(B)バックラッシュが存在する場合
電動機6´を加速する場合、図8において、測長ロールパルス数Bから送りロールパルス数Cを減算し、演算の結果により、得られるパルス数偏差Hに基づく位相遅れ検出値Jを出力する(ステップS−20)。そして、位相遅れ検出値Jと所定リミッタ上限値とを比較し、位相遅れ検出値Jがリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値Jをリミッタ後位相遅れ検出値Kとして出力し、位相遅れ検出値Jがリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値をリミッタ後位相遅れ検出値Kとして出力する(ステップS−21)。
一方、電動機6´を減速する場合、図10において、位相補正値Mを出力し、所定時間が経過した後、位相補正値Mを遮断する(ステップS−22)。位相補正値Mが出力すると、基準パルス数偏差Uから位相補正値Mを減算し、得られる補正後基準パルス数偏差Wを出力する(ステップS−23)。そして、補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第1のアナログ値を出力し、さらに、第1のアナログ値に基づく速度指令を基本速度レートによって補正した第1の速度指令を出力する(ステップS−24)。そして、第1の速度指令QからF/V変換器54による実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように、電動機6´を速度制御する(ステップS−25)。
以上の説明により、電動機制御装置43は、スリップが存在する場合、電動機6´を加速するとき、スリップ量に応じたスリップ加速補正値Fを、速度差Sを変換して得た時間差により演算し、スリップ加速補正値Fによってフィーダ加速時間設定値Taを補正し、得られる補正後フィーダ加速時間Pを出力する。さらに、基準パルス数偏差UをD−A変換し、基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値を補正後フィーダ加速時間Pで補正した第3の速度指令Qを求め、電動機6´を速度制御する。次に、電動機6´を減速するとき、スリップ量に応じたスリップ減速補正値Gを、速度差Sを変換して得た時間差により演算し、スリップ減速補正値Gによってフィーダ減速時間設定値Trを補正し、得られる補正後フィーダ減速時間Nをゲイン定数演算器64に出力し、得られるフィーダ減速ゲイン値Krをディジタル・アナログ変換器17に出力する。ディジタル・アナログ変換器17によって、基準パルス数偏差Uにフィーダ減速ゲイン値Krを乗算し、さらに、D−A変換し、得られる第2のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートによってフィーダ減速時間設定値を補正し、得られる第2の速度指令Qによって電動機6´を速度制御する。つまり、電動機制御装置43は、スリップが存在する場合、電動機6´の速度指令Qの基本速度レートを緩和する方向に補正し、電動機6´を速度制御する。
これにより、スリップが存在する場合、電動機6´が加速及び減速するときに、測長ロール速度を送りロール速度に一致させることができる。したがって、前述した電動機6´の制御方法によれば、スリップが発生することを抑制することができ、かつ、シート13をフィード設定長だけ搬送することができる。
また、電動機制御装置43は、バックラッシュが存在する場合、電動機6´を加速するとき、パルス数偏差Hに基づく位相遅れ検出値Jを出力し、この位相遅れ検出値Jと所定リミッタ上限値とを比較し、位相遅れ検出値Jをリミット後位相遅れ検出値Kとして出力し、又はリミッタ上限値をリミット後位相遅れ検出値Kとして出力する。一方、電動機6´を減速するとき、電動機6´の加速時に出力したリミット後位相遅れ検出値Kを位相補正値Mとして出力し、所定時間が経過した後、位相補正値Mを遮断する。位相補正値Mを出力すると、基準パルス数偏差Uから位相補正値Mを減算し、得られる補正後基準パルス数偏差Wを出力する。また、補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第1のアナログ信号Yを出力し、さらに、第1のアナログ信号に基づく速度指令Qを基本速度レートによって補正し、得られる第1の速度指令Qを出力する。つまり、電動機制御装置43は、バックラッシュが存在する場合、電動機6´を加速するとき、バックラッシュに応じた位相遅れ検出値Jを検出し、位相補正量Kを得る。そして、電動機6´を減速するとき、位相補正量Kに基づいた位相補正値Mを演算し、位相補正値Mによって基準パルス数偏差Uを補正し、得られる補正後基準パルス数偏差WをD−A変換し、得られる第1のアナログ値に基づく速度指令を基本速度レートによって補正し、得られる第1の速度指令Qから電動機6´の実速度を減算し、得られる速度偏差Δωがゼロとなるように、電動機6´を速度制御する。
これにより、バックラッシュが存在する場合、電動機6´が加速するときに得た位相補正量Kに基づいて、電動機6´が減速するときの測長ロール速度を送りロール速度に一致させることができる。したがって、前述した電動機6´の制御方法により、バックラッシュを抑制することができ、かつ、シート13をフィード設定長だけ搬送することができる。
以上の説明では、シート送り装置41は、電動機制御装置43をシャー又はプレス12に適用した例を示したが、これに限定されることなく、本発明に係る基本的な考えが適用できる対象物にも適用できる。また、以上の説明では、シート送り装置41は、ループ14が存在する場合を例として示したが、ループ14が存在しない場合、例えば、シート13の送り方向と同期して可動する台車上に搭載する加工具によって、被加工物を加工する場合にも適用できる。
本発明の実施形態に係る電動機制御装置をシート送り装置に適用した場合の概念図を示す図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ/スリップ判別手段を示す制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ補正制御手段を示す制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるスリップ補正制御手段を示す制御ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置をシート搬送装置に適用した場合のバックラッシュ及びスリップの現象と、測長ロール速度及び送りロール速度との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるバックラッシュ補正の有無による送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御装置におけるスリップ補正の有無による送りロール速度及び測長ロール速度と経過時間との関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御方法の加速モードにおける手順を示すフローチャートである。 図8の続きの図である。 本発明の実施形態に係る電動機制御方法の減速モードにおける手順を示すフローチャートである。 従来技術の電動機制御装置を示す図である。 従来技術の他の電動機制御装置を示す図である。
符号の説明
1 パルスジェネレータ(メジャーPG)
1a 係数器
5 速度制御器
7 タコ発電機
6´、23 電動機
8 伝達機構
9 送りロール
11 測長ロール
12 シャー又はプレス
13 材料(シート)
14 材料のループ
15 基準パルス設定器
16 レジスタ
17 ディジタル・アナログ変換器
18、19、46、52、62、63 減算器
22 ロール
24 減速機
25 速度検出器
26 演算器
27 加算器
28 速度コントローラ
29 リミッタ
30 電流コントロール
31 サイリスタ変換装置
32 演算器
34 デッドバンド
35 リミッタ
36 ゲイン
41 シート送り装置
42 パルスジェネレータ
43 電動機制御装置
44 主制御手段
45 バックラッシュ/スリップ制御手段
47 微分器
48 BL/SL判別手段(バックラッシュ/スリップ判別手段)
49 加速度判定器
50 バックラッシュ補正制御手段
51 スリップ補正制御手段
53 レート回路
54 F/V変換器
57 位相遅れ検出手段
58 リミッタ
59 補正タイミング調整器
60 速度差/時間差変換器
61 切替器
64 ゲイン定数演算器
65、66 スイッチ
67 微分器
68 判別器
L フィード設定長に応じたパルス数
B 送り長に応じたパルス数
C 電動機の回転に応じたパルス数
D 加速信号
E 減速信号
F スリップ加速補正値
G スリップ減速補正値
H パルス数偏差
J 位相遅れ検出値
K リミット後位相遅れ検出値
L 設定長に応じたパルス数
M 位相補正値
N 補正後フィーダ減速時間
P 補正後フィーダ加速時間
Q 補正後速度指令
S ロール速度差
U 基準パルス数偏差
W 補正後基準パルス数偏差
Y 補正前速度指令
Kr フィーダ減速ゲイン値
Ta フィーダ加速時間設定値
Tr フィーダ減速時間設定値
Δω 速度偏差

Claims (5)

  1. シートを設定長だけ搬送するシート送り装置に用いられ、設定長に応じた基準パルス数から、測長ロールに連結したパルス発生器によるシートの送り長に応じた測長ロールパルス数を減算し、得られる基準パルス数偏差に基づくアナログ信号から、シートを搬送する送りロールを駆動するための電動機の速度指令を生成して電動機の回動を制御する電動機制御装置において、
    測長ロールパルス数と電動機に連結したパルス発生器による送りロールパルス数と速度指令とを入力し、測長ロールパルス数から送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を時間微分し、得られる速度差を時間微分し、得られる加速度差に基づいてバックラッシュの存在及びスリップの存在を判別し、
    前記得られるパルス数偏差に基づいて位相補正値を演算して出力し、
    パルス数偏差を時間微分し、得られる速度差に基づいて、速度指令の基本速度レート加速時間であるフィーダ加速時間設定値を補正する補正後フィーダ加速時間を出力し、
    前記速度差に基づいて、速度指令の基本速度レート減速時間であるフィーダ減速時間設定値を補正し、得られる時間に基づいて、基準パルス数偏差をアナログ信号に変換するゲインを補正するフィーダ減速ゲイン値を出力するバックラッシュ/スリップ補正制御手段と、
    基準パルス数偏差と位相補正値とを入力し、基準パルス数偏差から位相補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後基準パルス数偏差を出力する減算器と、
    補正後基準パルス数偏差又は基準パルス数偏差とフィーダ減速ゲイン値とを入力し、補正後基準パルス数偏差をD−A(ディジタル−アナログ)変換し、得られる第1のアナログ信号を出力し、
    基準パルス数偏差にフィーダ減速ゲイン値を乗算し、D−A変換し、得られる第2のアナログ信号を出力し、
    基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第3のアナログ信号を出力する飽和特性をもったディジタルアナログ変換器と、
    第1のアナログ信号又は第2のアナログ信号と第3のアナログ信号と補正後フィーダ加速時間とを入力し、
    第1のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第1の速度指令を出力し、
    第2のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第2の速度指令を出力し、
    第3のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値の代わりに補正後フィーダ加速時間で補正し、得られる第3の速度指令を出力するレート回路と、を備え、
    バックラッシュが存在する場合、第1の速度指令を出力し、スリップが存在する場合、電動機を加速するとき、第3の速度指令を出力し、電動機を減速するとき、第2の速度指令を出力し、第1又は第2及び第3の速度指令から送りロールパルス数を時間微分し、得られる電動機の実速度を減算し、得られるそれぞれの速度偏差がゼロとなるように速度制御することを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記バックラッシュ/スリップ補正制御手段は、
    測長ロールパルス数と送りロールパルス数とを入力し、測長ロールパルス数から送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を出力する減算器と、
    パルス数偏差を入力し、パルス数偏差を時間微分し、演算の結果により、得られる速度差を出力する微分器と、
    速度差を入力し、速度差を時間微分し、演算の結果により、得られる加速度差がゼロでないとき、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュが存在すると判別し、バックラッシュ信号を出力し、
    前記得られる加速度差がゼロでないとき、かつ、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップが存在すると判別し、スリップ信号を出力するバックラッシュ/スリップ判別手段と、
    速度指令を入力し、速度指令を時間微分し、演算の結果により、得られる加速度がゼロ又は正の値であるとき、加速信号を出力し、加速度が負の値であるとき、減速信号を出力する加速度判定器と、
    パルス数偏差と加速信号と減速信号とバックラッシュ信号とを入力し、加速信号を入力すると共にバックラッシュ信号を入力したときに、パルス数偏差に基づいて位相補正値を演算し、その後、減速信号を入力したときに、前記位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値の出力を遮断するバックラッシュ補正制御手段と、
    速度差と速度指令におけるフィーダ加速時間設定値又はフィーダ減速時間設定値とを入力し、加速信号を入力すると共にスリップ信号を入力すると、速度差を時間差に変換し、得られるスリップ加速補正値に基づいてフィーダ加速時間設定値を補正し、減速信号を入力すると共にスリップ信号を入力すると、速度差を時間差に変換し、得られるスリップ減速補正値に基づいてフィーダ減速時間設定値を補正し、得られる値に所定の定数を乗算し、演算の結果により、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力するスリップ補正制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記バックラッシュ補正制御手段は、
    パルス数偏差と加速信号とを入力し、加速信号を入力したとき、パルス数偏差に基づいて位相遅れ検出値を出力する位相遅れ検出手段と、
    位相遅れ検出値を入力し、所定の位相遅れ値をリミッタ上限値とし、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値を位相補正値として出力し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値である所定の位相遅れ値を位相補正値として出力するリミッタと、
    位相補正値と減速信号とを入力し、減速信号を入力したときに、位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値の出力を遮断する補正タイミング調整器と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記スリップ補正制御手段は、
    速度差を入力し、速度差を時間に変換し、得られる時間差を出力する速度差/時間差変換器と、
    時間差と加速信号と減速信号とを入力し、加速信号を入力したときに、時間差に基づくスリップ加速補正値を出力し、減速信号を入力したときに、時間差に基づくスリップ減速補正値を出力する切替器と、
    スリップ加速補正値とフィーダ加速時間設定値とを入力し、フィーダ加速時間設定値からスリップ加速補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ加速時間を出力する減算器と、
    スリップ減速補正値とフィーダ減速時間設定値とを入力し、フィーダ減速時間設定値からスリップ減速補正値を減算し、演算の結果により、得られる補正後フィーダ減速時間を出力する減算器と、
    補正後フィーダ減速時間を入力し、補正後フィーダ減速時間に所定定数を乗算し、演算の結果により、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力するゲイン定数演算器と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の電動機制御装置。
  5. シートを設定長だけ搬送するシート送り装置に用いられ、設定長に応じた基準パルス数から、測長ロールに連結したパルス発生器によるシートの送り長に応じた測長ロールパルス数を減算し、得られる基準パルス数偏差に基づくアナログ信号から、シートを搬送する送りロールを駆動するための電動機の速度指令を生成して電動機の回動を制御する電動機制御方法において、
    測長ロールパルス数から、電動機に連結したパルス発生器による送りロールパルス数を減算し、得られるパルス数偏差を出力する第1のステップと、
    パルス数偏差を時間微分し、得られる速度差を出力する第2のステップと、
    速度差を時間微分し、得られる加速度差を出力する第3のステップと、
    加速度差がゼロであるか否か判断し、加速度差がゼロでないとき、バックラッシュ又はスリップが存在すると判別する第4のステップと、
    バックラッシュ又はスリップが存在すると判別した場合、加速度差が所定値を瞬時に超えるか否か判断し、加速度差が所定値を瞬時に超えるとき、バックラッシュが存在すると判別し、加速度差が所定値を瞬時に超えないとき、スリップが存在すると判別する第5のステップと、
    電動機が加速し、第5のステップによりスリップが存在すると判別したとき、前記速度差を時間差に変換し、得られるスリップ加速補正値を出力する第6−1のステップと、
    速度指令におけるフィーダ加速時間設定値からスリップ加速補正値を減算し、得られる補正後フィーダ加速時間を出力する第6−2のステップと、
    基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第3のアナログ信号を出力し、第3のアナログ信号に基づく速度指令を、基本速度レートにおけるフィーダ加速時間設定値を補正した補正後フィーダ加速時間によって補正し、得られる第3の速度指令を出力する第6−3のステップと、
    第3の速度指令から電動機の実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第6−4のステップと、
    電動機が減速し、第5のステップによりスリップが存在すると判別したとき、前記速度差を時間差に変換し、得られるスリップ減速補正値を出力する第7−1のステップと、
    速度指令におけるフィーダ減速時間設定値からスリップ減速補正値を減算し、得られる時間を出力する第7−2のステップと、
    前記時間に所定の定数を乗算し、得られるフィーダ減速ゲイン値を出力する第7−3のステップと、
    基準パルス数偏差にフィーダ減速ゲイン値を乗算し、得られる補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第2のアナログ信号を出力し、第2のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートで補正した第2の速度指令を出力する第7−3のステップと、
    第2の速度指令から電動機の実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第7−4のステップと、
    電動機が加速し、第5のステップによりバックラッシュが存在すると判別したとき、パルス数偏差に基づく位相遅れ検出値を出力する第8−1のステップと、
    位相遅れ検出値と所定リミッタ上限値とを比較し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて小さいとき、位相遅れ検出値を位相補正値として出力し、位相遅れ検出値がリミッタ上限値に比べて等しいとき、又は大きいとき、リミッタ上限値を位相補正値として出力する第8−2のステップと、
    電動機が減速すると、位相補正値を出力し、所定時間が経過した後、位相補正値を遮断する第8−3のステップと、
    基準パルス数偏差から、第8−3のステップにより出力した位相補正値を減算し、得られる補正後基準パルス数偏差を出力する第8−4のステップと、
    補正後基準パルス数偏差をD−A変換し、得られる第1のアナログ信号を出力し、第1のアナログ信号に基づく速度指令を基本速度レートによって補正した第1の速度指令を出力する第8−5のステップと、
    第1の速度指令から実速度を減算し、得られる速度偏差がゼロとなるように電動機を速度制御する第8−6のステップと、
    を備えることを特徴とする電動機制御方法。
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