JP5294999B2 - 無線通信方法 - Google Patents
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Description
<A−1.通信方法>
この発明にかかる無線通信方法は、送信部および受信部によって構成される複数レイヤを備える無線通信システムのうちの無線リンク制御レイヤ(RLCレイヤ)において、伝送されるRLC PDUから組みあがるRLC SDUの長さに上限値を設け、上限値をデータ送信に先立ち上位レイヤからRLCレイヤに通知し設定する手順を設け、手順を踏まえたうえで、データ送受信をする際にRLCレイヤの受信部において受信したRLC PDUのサイズを、RLC SDUの構成のために既に組み上げられたRLC PDUのサイズ合計値に加算していき、組み上げ途中のRLC SDUのサイズがその上限値を上回った場合、そのRLC SDUを構成するRLC PDU群を不正パケットである不正なRLC PDUとして検知する手順を備えたものである。
この発明にかかる実施の形態1によれば、無線通信方法において、RLCレイヤを含む複数レイヤを用いて無線通信を行う無線通信システムにおいて、(a)RLCレイヤにおいて、上位レイヤからデータブロックであるRLC SDUのサイズ上限値を設定する工程と、(b)サイズ上限値を超える場合、RLCレイヤにおいて、RLC SDUを構成するデータパケットであるRLC PDUを不正パケットとして検知する工程とを備えることで、長さインジケータの欠落などの理由でRLC PDUペイロードの合計サイズがRLC SDUの上限値を上回り、不正パケットとなっている場合の検出が可能となり、その結果不正パケットであるRLC PDUのバッファ滞留を防止することが出来る。
<B−1.通信方法>
実施の形態2を図4に示す。図4は、実施の形態1において、図2のステップS120で示された不正パケット処理として、ステップS135に示すようにRLCレイヤにおいて初期化を行う処理であるRLCリセット処理を行う。
この発明にかかる実施の形態2によれば、無線通信方法において、(c)不正パケットを検知した場合、不正パケットに対し所定の処理を行う工程において、所定の処理はRLCレイヤにおいて初期化を行う処理であることで、RLCレイヤにおける送信部および受信部で、RLCレイヤにおける不正なRLC PDUをいち早く破棄して、次のRLC SDUの送信をすることができると同時に、RLCレイヤにおいて不正パケットを発生させた不具合発生状態からの復旧を図ることができる。
<C−1.通信方法>
実施の形態3を図5および図6に示す。図5は、実施の形態1において、図3のステップS120で示された不正パケット処理として不正パケットであるRLC PDUの破棄する処理(ステップS1000)を行い、さらに不正パケットの検知をRLCレイヤにおいて通知する処理(ステップS1001)を行うものである。
この発明にかかる実施の形態3によれば、無線通信方法において、(c)不正パケットを検知した場合、不正パケットに対し所定の処理を行う工程において、所定の処理は不正パケットを破棄する処理であることで、RLCリセットを行わずに正常状態に復帰させることができ、RLCリセットに要する時間を抑えることができる。
<D−1.通信方法>
実施の形態4を図7に示す。図7は実施の形態3を改良したものであり、不正パケットとしてのRLC PDUの破棄をRLCレイヤにおいて通知する場合に、一度にまとめて行うのではなく破棄したデータパケットとしてのRLC PDUの数に閾値を指定し、その閾値を超えた時点で破棄したRLC PDUのシーケンス番号をいったん対向する送信部に通知するものである。
この発明にかかる実施の形態4によれば、無線通信方法において、(d)破棄したデータパケットであるRLC PDUの個数が所定の閾値を超えた場合に、不正パケットの検知を通知する工程をさらに備えることで、RLC PDUが蓄積される量が上限値を上回らないうちに、破棄したRLC PDUを小刻みに対向部に通知することができ、RLC SDUの誤認識をいち早く検出するとともに、RLCレイヤにおける受信および送信バッファを小刻みに解放することができ、バッファの空き領域を確保することができる。
<E−1.通信方法>
実施の形態5を図8に示す。実施の形態5は、実施の形態2、実施の形態3、および実施の形態4を改良し、ステップS170にて設定する破棄RLC PDU数の閾値を、長さインジケータ検出とRLCリセット処理との分岐に用いるものである。
この発明にかかる実施の形態5によれば、無線通信方法において、(d)破棄したデータパケットであるRLC PDUの個数が所定の閾値を超えた場合に、不正パケットの検知を通知する工程は、破棄したデータパケットRLC PDUの個数が所定の閾値を超えた場合に、その通知に代えてRLCレイヤにおいて初期化を行う工程であることで、次の長さインジケータを含んだRLC PDUがすぐにやってくる場合は長さインジケータ検出を行ってすぐに正常処理に復旧し、長さインジケータ検出が長く続くような不具合が発生したときに、RLCをリセットして不具合からの復帰を早めることができる。
<F−1.通信方法>
実施の形態6を図9に示す。実施の形態6は、実施の形態1を改良し、ステップS115にてデータブロックであるRLC SDUを構成するため組み上げたデータパケットであるRLC PDUの受信サイズ合計値が上限値を上回ったときに、ステップS200に示すように、上限値を上回ったことをRLCレイヤにおいて対向する送信部に伝える。この情報をRLCレイヤにおいて対向する送信部に伝える方法として、上限値を上回ったことを示す制御情報を、単独の、あるいはRLC SDUデータに付随した、RLCレイヤにおいて伝送されるデータパケットであるRLC PDUとして送信する。
この発明にかかる実施の形態6によれば、無線通信方法において、(e)不正パケットを検知した場合、RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程は、RLCレイヤにおいて伝送されるデータパケットであるRLC PDUの制御情報として不正パケットの検知を通知する工程であることで、RLC SDUのサイズ上限値超過を対向部に伝えることにより、対向部が送信したRLC PDUに不具合があることを速やかに検知し、再送処理を行うことによってデータの送信効率を高めることができる。
<G−1.通信方法>
実施の形態7を図10に示す。実施の形態7では、実施の形態6において送信する制御情報の中身として、ステップS205に示すように、サイズ上限値を上回ったデータブロックであるRLC SDUを構成するため組み上げた最初のデータパケットであるRLC PDUのシーケンス番号を有する。
この発明にかかる実施の形態7によれば、無線通信方法において、(e)不正パケットを検知した場合、RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程において、制御情報はデータブロックであるRLC SDUの構成のため組み上げた最初のデータパケットであるRLC PDUのシーケンス番号を含むことで、サイズ上限値を超えたRLC SDUを構成する最初のRLC PDUのシーケンス番号を対向部に伝えることにより、対向部が不具合が発生したRLC PDUを特定することができ、再送すべきRLC PDUの数を減らしデータの送信効率を高めることが出来る。
<H−1.通信方法>
実施の形態8を図11に示す。実施の形態8では、実施の形態6において送信する制御情報の中身として、ステップS210に示すように、サイズ上限値を超えたデータブロックであるRLC SDUを構成するため組み上げた最初のデータパケットであるRLC PDUのシーケンス番号に加え、サイズ上限値を超えたRLC PDUが長さインジケータを含んでいたかどうかを示す識別子、およびサイズ上限値を超過したRLC PDUのシーケンス番号を送信する。
この発明にかかる実施の形態8によれば、無線通信方法において、(e)不正パケットを検知した場合、RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程において、制御情報はデータブロックであるRLC SDUの構成のため組み上げた最後のデータパケットであるRLC PDUのシーケンス番号を含むことで、サイズ上限値超過を検出した際のRLC PDUに長さインジケータが含まれていた場合、そのRLC PDUのみを対向部が再送することが出来るため、再送すべきRLC PDUの数を減らし、データの送信効率を高めることが出来る。
<I−1.通信方法>
実施の形態9を図12に示す。実施の形態9では、実施の形態8を改良し、ステップS215においてサイズ上限値を超えたデータブロックであるRLC SDUの構成のため組み上げた最後のデータパケットであるRLC PDUが長さインジケータを含んでいるか否かの判定をする。
この発明にかかる実施の形態9によれば、無線通信方法において、(e)不正パケットを検知した場合、RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程において、制御情報はデータブロックであるRLC SDUの構成のため組み上げた最後のデータパケットであるRLC PDUが長さインジケータを有するか否かを示す識別子を含むことで、サイズ上限値超過を検出した際のRLC PDUに長さインジケータが含まれていた場合、そのRLC PDUのみを対向部が再送することが出来るため、再送すべきRLC PDUの数を減らし、データの送信効率を高めることが出来る。
<J−1.通信方法>
実施の形態10を図13に示す。実施の形態10では、実施の形態9を改良し、ステップS215においてサイズ上限値を超えたデータブロックであるRLC SDUを構成するために組み上げた最後のデータパケットであるRLC PDUが長さインジケータを含む場合に、ステップS225に示すように、サイズ上限値の超えた最後のRLC PDUのシーケンス番号およびサイズ上限値を超えた最後のRLC PDUが長さインジケータを含んでいたかどうかを示す識別子のみを送信するようにした方法である。
この発明にかかる実施の形態10によれば、無線通信方法において、(e)不正パケットを検知した場合、RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程において、制御情報はデータブロックであるRLC SDUの構成のため組み上げた最後のデータパケットであるRLC PDUが長さインジケータを有する場合、最後のRLC PDUのシーケンス番号、および最後のRLC PDUが長さインジケータを有するか否かを示す識別子を含むことで、データの送信効率を高めることが出来る。
Claims (13)
- RLCレイヤを含む複数レイヤを用いて無線通信を行う無線通信システムにおいて、
(a)前記RLCレイヤにおいて、その上位レイヤからデータブロックのサイズ上限値を設定する工程と、
(b)前記サイズ上限値を超える場合、前記RLCレイヤにおいて、前記データブロックを構成するデータパケットを不正パケットとして検知する工程とを備え、
(c)前記不正パケットを検知した場合、前記不正パケットに対し所定の処理を行う工程をさらに備え、
前記工程(c)において、前記所定の処理は前記不正パケットを破棄する処理であり、
前記工程(c)において、前記不正パケットを破棄する処理は、
(c−1)前記データブロックの構成のため組み上げた最後のデータパケットを除いて破棄する工程と、
(c−2)前記最後のデータパケットが長さインジケータを有しない場合には、当該最後のデータパケットを破棄する工程と、
(c−3)前記RLCレイヤにおいて伝送された新たなデータパケットが前記長さインジケータを有しない場合には、当該新たなデータパケットを破棄する工程とを備える処理である、
無線通信方法。 - 前記工程(b)は、
(b−1)前記データブロックを構成する前記データパケットを前記RLCレイヤにおいて受信する工程と、
(b−2)受信した前記データパケットのサイズを、前記データブロックの構成のために既に組み上げられたデータパケットのサイズ合計値に加算する工程と、
(b−3)前記加算後のサイズ合計値が前記サイズ上限値を超えた場合、前記データパケットを不正パケットとして検知する工程とを備える、
請求項1に記載の無線通信方法。 - 前記工程(c)において、前記所定の処理は前記RLCレイヤにおいて初期化を行う処理である、
請求項1または2に記載の無線通信方法。 - (d)前記破棄したデータパケットの個数が所定の閾値を超えた場合に、前記検知を通知する工程をさらに備える、
請求項1〜3のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(d)は、前記破棄したデータパケットの個数が所定の閾値を超えた場合に、前記通知に代えて前記RLCレイヤにおいて初期化を行う工程である、
請求項4に記載の無線通信方法。 - (e)前記不正パケットを検知した場合、前記RLCレイヤにおいて当該検知を通知する工程をさらに備える、
請求項1〜5のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)は、前記データブロックの構成のため組み上げたデータパケットのシーケンス番号を通知する工程である、
請求項6に記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)は、前記RLCレイヤにおいて伝送されるデータパケットの制御情報として前記検知を通知する工程である、
請求項6または7に記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)において、前記制御情報は前記データブロックの構成のため組み上げた最初のデータパケットのシーケンス番号を含む、
請求項6〜8のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)において、前記制御情報は前記データブロックの構成のため組み上げた最後のデータパケットが長さインジケータを有するか否かを示す識別子を含む、
請求項6〜9のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)において、前記制御情報は前記データブロックの構成のため組み上げた最後のデータパケットのシーケンス番号を含む、
請求項6〜10のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)において、前記制御情報は前記データブロックの構成のため組み上げた最後のデータパケットが長さインジケータを有しない場合、前記データブロックの構成のため組み上げた最初のデータパケットのシーケンス番号、および前記最後のデータパケットが前記長さインジケータを有するか否かを示す識別子を含む、
請求項6〜11のいずれかに記載の無線通信方法。 - 前記工程(e)において、前記制御情報は前記データブロックの構成のため組み上げた最後のデータパケットが長さインジケータを有する場合、前記最後のデータパケットのシーケンス番号、および前記最後のデータパケットが前記長さインジケータを有するか否かを示す識別子を含む、
請求項6〜11のいずれかに記載の無線通信方法。
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