JP5294948B2 - 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法 - Google Patents

錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5294948B2
JP5294948B2 JP2009088473A JP2009088473A JP5294948B2 JP 5294948 B2 JP5294948 B2 JP 5294948B2 JP 2009088473 A JP2009088473 A JP 2009088473A JP 2009088473 A JP2009088473 A JP 2009088473A JP 5294948 B2 JP5294948 B2 JP 5294948B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tablet
holding
path
rotor
tablets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009088473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010235200A (ja
Inventor
雅之 弘永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takazono Corp
Original Assignee
Takazono Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takazono Corp filed Critical Takazono Corp
Priority to JP2009088473A priority Critical patent/JP5294948B2/ja
Publication of JP2010235200A publication Critical patent/JP2010235200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5294948B2 publication Critical patent/JP5294948B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)
  • Supply Of Fluid Materials To The Packaging Location (AREA)

Description

本発明は、錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法に関し、特に病院等の薬局に設置され、錠剤等の薬剤を患者毎の処方箋に従って適宜選択して取り出すための薬剤選択供給装置に装着される錠剤カセッタ内において錠剤を半錠にカット可能な半錠カット装置および半錠カット方法に関するものである。
従来の錠剤カセッタは、図12に示すように、周囲に錠剤を保持するための錠剤保持路24,24,・・・が形成された錠剤保持ロータ2aを備えており、図示しない薬剤選択供給装置の上段に設けられたドラム状の支持架台の各段にそれぞれ複数個ずつ装着されている(例えば特許文献1,2参照)。
かかる錠剤カセッタでは、前記薬剤選択供給装置のモータの回転駆動がギアを介して前記錠剤保持ロータ2aに伝達されることにより、その錠剤保持ロータ2aが回転する。すると、処方箋等の入力データに従って、図示しない仕切板で覆われた錠剤保持路24に保持された錠剤を、その錠剤保持路24の直下に開口された錠剤排出路から前記薬剤選択供給装置の下段に排出する。前記薬剤選択供給装置の下段では、この排出された錠剤を図示しない分包装置で1包ずつに包装する分包作業を行う。
ところで、子供が患者であるときにその患者に対し投薬するに際し、錠剤1錠が1回分の服用量として過剰になるために、この錠剤を半錠にカットして適量とすることがある。従来は、このような場合には、手作業で錠剤を半錠にカットしてから専用の錠剤カセッタに充填していたが、通常の錠剤カセッタに半錠にカットした錠剤を間違えて充填してしまうおそれがあった。
一般には、半錠にカットした錠剤の必要数量は、半錠にカットしない錠剤の必要数量に比べて少ないのであるが、前記薬剤選択供給装置の上段の支持台を左右に備えたものについては、一方の支持台に通常の錠剤を充填した錠剤カセッタをセットするとともに、他方の支持台に前記専用の錠剤カセッタをセットすることとして両錠剤カセッタの混在を回避していた。したがって、前記必要数量の違いにもかかわらず、両錠剤カセッタを同数用意しておくため、錠剤カセッタを大目に用意しておく必要があり、これにより、全体装置の大型化を招いていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、錠剤カセッタの汎用化を図ることにより、錠剤カセッタの全体数量を大幅に少なくすることのできる半錠カット装置および半錠カット方法を提供することを目的とする。
本発明(装置)は、錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット装置であって、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作するバイパス弁と、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作するバイパス弁と、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材とを備えたので、同一の錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットし、あるいは、錠剤をカットしないことにより、該錠剤カセッタの汎用化を図ることができる。したがって、従来のように、通常の錠剤カセッタに半錠にカットした錠剤を間違えて充填してしまうおそれがない。また、半錠にカットした錠剤と、半錠にカットしない錠剤の各必要数量の違いにもかかわらず、単一種類の錠剤カセッタを用意するだけでよいため、その総数が少なくて済む。これにより、全体装置をコンパクト化できるようになる。
また、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができるので、従来のように、手作業による錠剤の半錠にカットする作業が不要となり、この半錠にカットした錠剤を錠剤カセッタに充填する際に当該錠剤を紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠にカットできるため、錠剤を破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤をカットして、カット面からの吸湿を少なくすることができるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤の場合に有利である。さらに、本発明では、カッタ部材が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ側の当該回転駆動力だけでもって錠剤が半錠ずつにカットされるので、そのカット音が低いといったメリットもある。
請求項2記載の発明のように、前記錠剤保持ロータは、周囲に複数の錠剤保持路が形成されるとともに、隣合う2つの錠剤保持路間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を開状態として該錠剤保持路から前記錠剤排出路へと排出する一方、回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を閉状態として該錠剤保持路内に保持された状態を維持する第一区画と、前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットするとともに、このカットされた上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させる第二区画とを具備することが好ましい。
請求項2記載の発明によれば、前記錠剤保持ロータは、周囲に複数の錠剤保持路が形成されるとともに、隣合う2つの錠剤保持路間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を開状態として該錠剤保持路から前記錠剤排出路へと排出する一方、回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を閉状態として該錠剤保持路内に保持された状態を維持する第一区画と、前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットするとともに、このカットされた上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させる第二区画とを具備するので、バイパス弁を閉状態として錠剤をカッタ部材に送り込むことで、該錠剤を半錠ずつにカットする一方、バイパス弁を開状態として錠剤をそのまま錠剤排出路に落下させることができる。したがって、同一の錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットし、あるいは、錠剤をカットしないことができる汎用の錠剤カセッタを構成することができる。
請求項3記載の発明のように、前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させる第三区画を備えることが好ましい。
請求項3記載の発明によれば、前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させる第三区画を備えたので、前記残った半錠を、所定のタイミングで錠剤排出路に排出することができる。これにより、残った半錠を収集してその再利用等を図ることができる。
請求項4記載の発明のように、前記第三区画は、前記錠剤排出路に仕切弁を介して接続されていることが好ましい。
請求項4記載の発明によれば、前記第三区画は、前記錠剤排出路に仕切弁を介して接続されているので、この仕切弁を閉じておくことにより前記残った半錠を第三区画と錠剤排出路との間に形成されるポケット部に一時的に貯留しておき、この仕切弁を開けることにより、ポケット部に貯留しておいた半錠を錠剤排出路に排出することができるようになる。これにより、残った半錠を確実に収集してその再利用等を図ることができる。
請求項5記載の発明(方法)は、錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット方法であって、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置されたバイパス弁を、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作させ、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットすることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置されたバイパス弁を、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作させ、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするので、本発明(装置)と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作するバイパス弁と、前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材とを備えたので、同一の錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットし、あるいは、錠剤をカットしないことにより、該錠剤カセッタの汎用化を図ることができる。したがって、従来のように、通常の錠剤カセッタに半錠にカットした錠剤を間違えて充填してしまうおそれがない。また、半錠にカットした錠剤と、半錠にカットしない錠剤の各必要数量の違いにもかかわらず、単一種類の錠剤カセッタを用意するだけでよいため、その総数が少なくて済む。これにより、全体装置をコンパクト化できるようになる。
また、錠剤カセッタの内部で錠剤を半錠にカットすることができるので、従来のように、手作業による錠剤の半錠にカットする作業が不要となり、この半錠にカットした錠剤を錠剤カセッタに充填する際に当該錠剤を紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠にカットできるため、錠剤を破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤をカットして、カット面からの吸湿を少なくすることができるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤の場合に有利である。さらに、本発明では、カッタ部材が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ側の当該回転駆動力だけでもって錠剤が半錠ずつにカットされるので、そのカット音が低いといったメリットもある。
本発明の一実施形態に係る錠剤カセッタを上方から見た外観斜視図である。 錠剤カセッタの詳細構成を示す平面図である。 錠剤カセッタの詳細構成を示す背面図である。 錠剤保持ロータまわりの構成を示す斜視図である。 錠剤カセッタの制御ブロック図である。 錠剤保持ロータまわりの動作原理1を示す概念図である。 錠剤保持ロータまわりの動作工程1を示す平面図である。 錠剤保持ロータまわりの動作工程2を示す斜視図である。 錠剤保持ロータまわりの動作工程3を示す平面図である。 錠剤保持ロータまわりの動作工程4を示す斜視図である。 錠剤保持ロータまわりの動作原理2を示す概念図である。 従来の錠剤保持ロータの構成を示す斜視図である。
図1は本発明の一実施形態に係る錠剤カセッタ10を上方から見た外観斜視図(蓋を外した状態である)、図2は錠剤カセッタ10の詳細構成を示す平面図、図3は錠剤カセッタ10の詳細構成図を示す背面図である。また、図4は錠剤保持ロータ2まわりの構成を示す斜視図である。以下、図示しない薬剤選択供給装置の上段のドラム状の支持台にセットされた状態における錠剤カセッタ10の外周側を前側、内周側を後側という。また、各図における錠剤保持ロータ2の回転方向は、上方から見て反時計方向であるが、仕切板6とカッタ7との配置などを変えることで、錠剤保持ロータ2の回転方向を、上記と逆向きにすることもできる。
図1,図2及び図3に示すように、この錠剤カセッタ10は、錠剤を入れる錠剤収納部1と、この錠剤収納部1内に縦軸回りに回転自在に設けられ、周囲に前記錠剤を保持するための錠剤保持路24,24,・・・が形成された錠剤保持ロータ2と、錠剤保持ロータ2の上部にあって、この錠剤保持ロータ2よりも高速に回転可能な錠剤攪拌体3と、錠剤保持路24,24,・・・から前記錠剤を排出する錠剤排出路4と、この錠剤排出路4の上方に横設され、錠剤保持路24,24,・・・の一部を覆う仕切板(規制部材に相当する。)6と、仕切板6と錠剤排出路4との間に横設され、前記錠剤を半錠にカットするカッタ(カッタ部材に相当する。)7と、バイパス弁8と、仕切弁9とから構成されている。
錠剤収納部1は、本体上部11と、本体下部12とからなっている。このうちの本体上部11は、例えば透明の樹脂製であって、平面視略扇形状をなすものであって、その前後左右側壁はいずれも垂直面あるいは下り斜面で形成されている。本体上部11の上部には、蓋13が開閉自在に取り付けられており、本体上部11の下部には、特に錠剤保持ロータ2を囲むように垂直面14が構成されている。
本体下部12は、例えば半透明の樹脂製であって、本体上部11と同様に平面視で略扇形状をなすとともに、その前後左右側壁はほぼ垂直面で形成されている。本体下部12の上部には、天板5aが設けられており、天板5aには前記錠剤排出路4の上端が開口されている。本体下部12の下部には、底板5が設けられており、底板5には前記錠剤排出路4の下端が開口されるとともに、底板5を貫通して後述する回転軸15,17が同軸で突出している。
錠剤保持ロータ2は、錠剤収納部1内に取り付けた状態における上下両側で若干縮径させた円盤状のロータ本体22と、そのロータ本体22の上側に突出した突出部21とを備えている。突出部21の中央には、丸孔26が穿設されている。ロータ本体22の周面23には、この周面23を例えば10等分して配置された錠剤保持路24,24,・・・がそれぞれ中心に向かって凹設されている。これらの錠剤保持路24,24,・・・と垂直面14との間に落下した錠剤が、天板5a上で個別に保持されつつ回転して、詳しくは後述する第一区画241、第二区画242及び第三区画243に順次運ばれるようになっている。
各錠剤保持路24,24,・・・の深さと幅とは、ここに保持しうる錠剤1個の寸法に応じて設定されている。錠剤としては、円盤状、楕円盤状、その他の異形状のものがあり、その寸法も様々のものが使用されるから、ロータ本体22も、この錠剤の種類に応じて、種々のものが用意されることになる。ロータ本体22の幅方向中央には、各錠剤保持路24,24,・・・の深さよりも若干深い溝部25が刻設されている。溝部25の幅は、カッタ7の刃厚よりも若干広く設定されている。
この錠剤保持ロータ2は、錠剤収納部1の本体上部11と本体下部12の左右方向略中央で、かつ、それらの前後方向やや後寄りの位置を貫通する中空回転軸15に固着されている。中空回転軸15の下端には大径ギア16が固着されている。大径ギア16は図示しない薬剤選択供給装置のモータに連結された上下二連となっているギアのうちの上段の小径ギアと噛合されている。したがって、前記モータの回転は減速されて、錠剤保持ロータ2に伝達されるようになっている。
錠剤攪拌体3は、錠剤保持ロータ2のロータ本体22の上部にあって、突出部21に遊嵌されるとともに、その一周端側が高く、他周端側が低い傾斜面を有する円錐台状をなすものであるが、錠剤保持路24,24,・・・の上下両側を塞がない程度に縮径されている。
この錠剤攪拌体3は、中空回転軸15内を貫通し、突出部21の丸孔26から突出する中実回転軸17の上端に固着されている。中実回転軸17は、中空回転軸15の下方にまで延びており、その下端には小径ギア18が固着されている。小径ギア18は前記上下二連となっているギアのうちの下段の大径ギアと噛合されている。したがって、前記モータの回転は増速されて、錠剤攪拌体3に伝達されるようになっている。その結果、錠剤撹拌体3は、錠剤保持ロータ2よりも高速に回転して、錠剤収納部1内に充填された錠剤を撹拌するとともに、いわゆるブリッジング(自然に起こる薬剤の固まり)を生ずることなく、その傾斜面に沿って落下した錠剤が、錠剤保持路24,24,・・・内に1個ずつ保持されることとなる。
錠剤排出路4は、その上部が錠剤保持ロータ2の第一区画241および第二区画242の直下に開口した通路を経て、その下部が開口しているが、途中で、その上部が錠剤保持ロータ2の第三区画243の直下に開口した通路と、仕切弁9を介して合流している。この仕切弁9を閉じておくことにより第三区画と錠剤排出路との間にポケット部9aが形成されるようになっている。
仕切板6は、例えばステンレス鋼製の薄板で形成されたものであって、図2及び図3に示すように、その基部が錠剤収納部1の本体下部12の適所から片持ち支持されている。その先端部は、第一区画241、第二区画242および第三区画243を塞ぐように、そのロータ本体22の上側縮径部分にまで延びている。仕切板6は、上下方向に移動調整可能となっている。
カッタ7は、仕切板6と同様に、例えばステンレス鋼製の薄板で形成されたものであって、図2及び図3に示すように、その基部が錠剤収納部1の本体下部12の適所から片持ち支持されている。そして、図4に示すように、その先端部であるカッタ刃71は、第二区画242を横切るように、そのロータ本体22の溝部25内にまで延びている。このカッタ7も、仕切板6と同様に、上下方向に移動調整可能となっている。
バイパス弁8は、横方向に移動可能な板状部材で形成されたものであって、第一区画241の直下で、かつ錠剤排出路4の直上に配置されている。このバイパス弁8は、錠剤保持ロータ2の回転により前記第一区画241にある錠剤保持路24で保持された状態で運ばれてくる錠剤pを錠剤排出路4から排出するときは開状態となる一方、錠剤pを錠剤排出路4から排出しないときは閉状態となるように動作するものである。
仕切弁9は、バイパス弁8と同様に横方向に移動可能な板状部材で形成されたものであって、第三区画243の下方に配置され、この第三区画243にある錠剤保持路24から排出された半錠p1を一時的に貯留するポケット部9aにおける錠剤排出路4との接続部に介装されている。
ここで、錠剤保持ロータ2は、隣合う2つの錠剤保持路24,24間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、第一区画241、第二区画242および第三区画243を具備している。そして、錠剤保持ロータ2を前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、第一区画241は、仕切板6の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる錠剤をバイパス弁8を開状態としてこの錠剤保持路24から錠剤排出路4へと排出する一方、回転方向の上流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる錠剤をバイパス弁8を閉状態としてこの錠剤保持路24内に保持された状態を維持する区画であって、例えば図6(b)における錠剤保持路24cがこれに相当する。第二区画242は、仕切板6の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる錠剤をカッタ7で上下半錠ずつにカットするとともに、このカットされた上半錠をカッタ7上に残したまま下半錠を錠剤排出路4に落下させる区画であって、例えば図6(c)における錠剤保持路24cがこれに相当する。第三区画243は、仕切板6の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路24内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を錠剤排出路4に落下させる区画であって、例えば図6(e)における錠剤保持路24cがこれに相当する。
図5は錠剤カセッタ10の制御ブロック図である。図5に示すように、錠剤カセッタ10の制御装置500は、錠剤カセッタ10をセットする薬剤選択供給装置に近接配置され、入力部501と、出力部502と、センサ503とにそれぞれ電気的に接続された汎用或いは専用コンピュータで構成されており、そのハードウエアとしてのROM504と、RAM505と、CPU506とを備えている。ROM504は、錠剤カセッタ10の制御プログラムや予め設定された各種データ等を記憶するものであり、RAM505は、データを一時的に保管するものである。センサ503は、フォトインタラプタ等からなり、錠剤カセッタ10の錠剤排出路4内(又はポケット部9a)内に落下する錠剤pや半錠p2(又はp1)を検出するものである。出力部502は、LCD等からなり、ユーザへの各種メッセージを表示するものであり、入力部501は、ユーザの各種指示や処方箋データを入力するためのものである。
CPU506は、ROM504に予め記憶しておいた制御プログラムに従って、錠剤カセッタ10の全体の動作を制御するものであり、その主要な機能から見ると、演算部506aと、ロータ制御部506bと、バイパス弁制御部506cと、仕切弁制御部506dから構成されている。
演算部506aは、入力部501から入力された処方箋データと、センサ503からの検出信号とに基づいて、錠剤保持ロータ2の回転のタイミング1と、バイパス弁8の開閉タイミング2と、仕切弁9の開閉タイミング3とをそれぞれ演算するものである。このタイミング2は、本発明の特徴をなすもので、錠剤保持ロータ2の回転により錠剤保持路24で保持された状態で運ばれてくる錠剤pを錠剤排出路4から排出するときは開状態となる一方、錠剤pを錠剤排出路4から排出しないときは閉状態となるように動作するものである。タイミング3は、カッタ7上に残った半錠p1をポケット部9aに一時的に貯留するときには仕切弁9を閉状態とする一方、ポケット部9aに貯留しておいた半錠p1を錠剤排出路4に排出するときには仕切弁9を開状態とするように動作するものである。
ロータ制御部506bは、演算部506aで演算されたタイミング1に従って、錠剤保持ロータ2の回転を制御するものである。具体的には、前記薬剤選択供給装置のモータ507の二連のギア508,509に、錠剤カセッタ10の底板5側に配置された大小ギア16,18がそれぞれ噛合させた状態で、モータ507を各錠剤保持路24,24,・・・の間隔よりも短いピッチ間隔で回転駆動するようになっている。
バイパス弁制御部506cは、演算部506aで演算されたタイミング2に従って、バイパス弁8の開閉動作を制御するものである。具体的には、錠剤カセッタ10内に個別に設けられたモータ510を回転駆動することにより、このモータ510に連結されたバイパス弁8を開閉動作させることができるようになっている。なお、モータ510に代えてソレノイド等を用いることができるし、モータ510とバイパス弁8との間にリンクやラック&ピニオン等を介装させることもできるが、いずれにせよ簡単な構成となるので、その詳細構成については図示を省略した。
仕切弁制御部506dは、演算部506aで演算されたタイミング3に従って、仕切弁9の開閉動作を制御するものである。具体的には、錠剤カセッタ10内に個別に設けられたモータ511を回転駆動することにより、このモータ511に連結された仕切弁9を開閉動作させることができるようになっている。なお、モータ511に代えてソレノイド等を用いることができるし、モータ511とバイパス弁8との間にリンクやラック&ピニオン等を介装させることもできるが、いずれにせよ簡単な構成となるので、その詳細構成については図示を省略した。
以下、この錠剤カセッタ10の錠剤保持ロータ2まわりの動作について説明する。ここで、図6は錠剤保持ロータ2まわりの動作原理1を示す概念図、図7は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程1を示す平面図、図8は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程2を示す斜視図、図9は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程3を示す斜視図、図10は錠剤保持ロータ2まわりの動作工程4を示す斜視図、図11は錠剤保持ロータ2まわりの動作原理2を示す概念図である。なお、図6(a)〜(f)及び図11(a)(b)では、前記錠剤保持路24,24,・・・を後側から見た様子を模式的に示したものであり、錠剤保持ロータ2の回転方向の下流側から上流側に向かって、錠剤保持路24a,24b,24c,24dとしている。
まず、これから充填しようとする錠剤pの大きさ(特に縦寸法)に応じて、錠剤カセッタ10の仕切板6とカッタ7との位置調整をしておく。これにより、取り扱う錠剤の大きさが変わっても、ほぼ正しく半錠ずつにカットすることができるようになる。なお、特に円形や楕円形などの上下対称形の錠剤の場合は、正しく半錠ずつにカットすることができるようになる。バイパス弁8と仕切弁9とは、初期状態では、それぞれ図6(a)に示すように閉状態となっているものとする。
しかる後に、錠剤収納部1の蓋13を開けて、本体上部11内に所定数量の錠剤pを充填してからその蓋13を閉める。この錠剤pを充填した錠剤カセッタ10を、図示しない薬剤選択供給装置の上段のドラム状の支持台における所定位置にセットする。すると、前記薬剤選択供給装置のモータ507の二連のギア508,509に、錠剤カセッタ10の底板5側に配置された大小ギア16,18がそれぞれ噛合する。この状態で、半錠の錠剤p1(又はp2)を含む処方箋データが入力部501から制御装置500に入力されたものとする。制御装置500の演算部506aは、この入力された処方箋データと、センサ503からの検出信号とに基づいて、錠剤保持ロータ2の回転のタイミング1と、バイパス弁8の開閉動作のタイミング2と、仕切弁9の開閉動作のタイミング3とをそれぞれ演算し、それらのタイミング信号を、ロータ制御部506bと、バイパス弁制御部506cと、仕切弁制御部506dにそれぞれ向けて発する。
このときには、前記充填された錠剤pは、錠剤攪拌体3上にあるので、ロータ制御部506bは、前記タイミング1の信号を受けて、モータ507を回転させると、この錠剤攪拌体3で攪拌される。モータ507を各錠剤保持路24,24,・・・の間隔よりも短いピッチ間隔で回転駆動する。
モータ507を前記ピッチ間隔で回転駆動すると、錠剤攪拌体3が反時計方向に高速で回転するとともに、錠剤保持ロータ2が反時計方向に低速で回転し、図7に示すように、錠剤pはその錠剤保持路24,24,・・・内に個別に落下することとなる。その際、図6(a)に示すように、仕切板6で塞がれていない錠剤保持路24cには錠剤pが落下して保持されるが、仕切板6で塞がれた錠剤保持路24bには錠剤pが入ることはないので、それらの直下にある錠剤排出路4内に錠剤pがそのまま落下することはない。
引き続き、前記錠剤保持路24c内に落下して保持された錠剤pが、ロータ制御部506bからの指令によりモータ507を1ピッチだけ回転させることにより、図6(b)に示すように、カッタ7の先端部のカッタ刃71に当接するようになる。前記モータ507をさらに1ピッチ回転させる。このとき、カッタ刃71と錠剤保持ロータ2のロータ本体22との間隔は漸次に狭くなるようにしているので、錠剤保持路24c内に保持された錠剤pには、カッタ刃71が徐々に食い込んでいって、図6(c)に示すように、上下半錠p1,p2ずつにカットされる。また、ロータ本体22の溝部25は錠剤保持路24よりも深く設定されているので、錠剤pは溝部25を挟んで錠剤保持路24cの上下2点支持された状態で、その中央に当接したカッタ刃71でもって押し切られたようになる。これらにより、取り扱う錠剤の種類が、コーティング錠や糖衣錠などの表面の硬い錠剤の場合であっても、カットしやすくなる。
このカットされた半錠p1,p2のうちの下側半錠p2は、図6(c)及び図8に示すように、その直下に開口する錠剤排出路4内に落下する。この錠剤排出路4内に落下した半錠p2は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。この半錠p2は、錠剤排出路4内に落下する途中で図5のセンサ503によって検知される。
一方、カットされた半錠p1,p2のうちの上側半錠p1は、前記モータ507をさらに1ピッチ回転させたときにも、図6(d)及び図9に示すように、カッタ刃71の上に残ったままになっている。そして、このカッタ刃71の上に残ったままの半錠p1については、前記モータ507をもう1ピッチだけ回転駆動することにより、図6(e)及び図10に示すように、そのカッタ刃71から外れて、その直下に開口するポケット部9a内に落下する。このポケット部9aは、仕切弁9で閉状態となっているので、落下した半錠p1は、ここで一時的に貯留される。このポケット部9a内に落下した半錠p1は、図5のセンサ503によって検知される。
引き続き、バイパス弁制御部506cは、前記タイミング2の信号を受けて、モータ510を駆動することにより、図6(f)に示すように、バイパス弁8を開状態とする。そして、ある錠剤保持路24内に落下して保持された錠剤pが、ロータ制御部506bからの指令によりモータ507を1ピッチだけ回転させることにより、カッタ7の先端部のカッタ刃71に当接することなく、直下の錠剤排出路4内に落下する。さらに、ロータ制御部506bは、前記タイミング信号を受けて、繰り返しモータ507を数ピッチ回転させる。すると、錠剤pは、錠剤排出路4内に順次に落下する。この錠剤排出路4内に落下した錠剤pは、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。この錠剤pについても、錠剤排出路4内に落下する途中でセンサ503によって検知され、所定数量となった時点で、前記上側半錠p1とともに、分包装置で1包に包装される。
次いで、バイパス弁制御部506cは、前記タイミング2の信号を受けて、モータ510を駆動することにより、図11(a)に示すように、バイパス弁8を閉状態とし、仕切弁制御部506dは、前記タイミング3の信号を受けて、モータ511を駆動することにより、図11(b)に示すように、仕切弁9を開状態とする。そして、前記ポケット部9aに一時的に貯留しておいた半錠p1を、錠剤排出路4内に落下させる。この錠剤排出路4内に落下した半錠p1は、前記薬剤選択供給装置内の錠剤排出路を通ってその下段に排出される。この半錠p1についても、分包装置で次の1包に包装される。この1包は回収されて再利用されることが好ましい。この後、仕切弁制御部506dは、前記タイミング3の信号を受けて、モータ511を駆動することにより、仕切弁9を閉状態とすることにより、前記初期状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態によれば、仕切板6と錠剤排出路4との間の最も上流側にある錠剤保持路24の直下に配置され、錠剤保持ロータ2の回転により前記錠剤保持路24で保持された状態で運ばれてくる錠剤pを錠剤排出路4から排出するときは開状態となる一方、該錠剤pを錠剤排出路4から排出しないときは閉状態となるように動作するバイパス弁8と、仕切板6と錠剤排出路4との間のバイパス弁8の配置位置よりも下流側において錠剤保持路24を横切るように配置され、バイパス弁8が閉状態となったときに、錠剤保持ロータ2の回転により錠剤保持路24で保持された状態で運ばれてくる錠剤pを半錠p1,p2にカットするカッタ7とを備えたので、同一の錠剤カセッタ10の内部で錠剤pを半錠p1(又はp2)にカットし、あるいは、錠剤pをカットしないことにより、該錠剤カセッタ10の汎用化を図ることができる。したがって、従来のように、通常の錠剤カセッタ10に半錠p1にカットした錠剤を間違えて充填してしまうおそれがない。また、半錠にカットした錠剤p1,p2と、半錠にカットしない錠剤pの各必要数量の違いにもかかわらず、単一種類の錠剤カセッタ10を用意するだけでよいため、その総数が少なくて済む。これにより、全体装置をコンパクト化できるようになる。
また、錠剤カセッタ10の内部で錠剤pを半錠p1,p2にカットすることができるので、従来のように、手作業による錠剤の半錠にカットする作業が不要となり、この半錠にカットした錠剤を錠剤カセッタに充填する際に当該錠剤を紛失することもない。しかも、ほぼ正しく半錠p1,p2にカットできるため、錠剤pを破砕して使用できなくなるといったこともない。また、投薬する直前に錠剤pをカットして、カット面からの吸湿を少なくすることができるので、その性質上かかる吸湿を嫌うような錠剤pの場合に有利である。さらに、この錠剤カセッタ10は、カッタ7が固定された状態で、もともと回転駆動される錠剤保持ロータ2側の当該回転駆動力だけでもって錠剤pが半錠p1,p2にカットされるので、そのカット音が低いといったメリットもある。
なお、上記実施形態では、バイパス弁8の閉状態を初期状態としているが、この逆に開状態を初期状態としてもよい。その場合は、分包装置に錠剤pを所定数量だけ送りこんだ後、半錠p2を送り込んで1包に包装することとなるが、いずれにせよ処方箋データに従った分包が可能となるのはもちろんである。
また、上記実施形態では、錠剤カセッタ10は平面視略扇形状のものを例示したが、これは前記薬剤選択供給装置の上段にドラム状の支持台を備えたものであり、この支持台にセットするものに対応させたからである。したがって、支持台が左右に延びる棚板状のものであれば、これに対応して、錠剤カセッタ10の形状は長方形状のものとすればよい。
また、上記実施形態では、錠剤カセッタ10の錠剤保持ロータ2は、前記薬剤選択供給装置のモータ507で回転駆動されているが、錠剤カセッタ10にモータ507とは別個に内蔵したモータを用いて、錠剤保持ロータ2を回転駆動してもよい。ただし、錠剤カセッタ10の小型化によるセット数の増大を図るためには、上記のごとく外部モータを用いるのが好ましい。
また、上記実施形態では、バイパス弁8と、仕切弁9とを別個のモータ510,511でそれぞれ開閉動作するようにしているが、両動作は逆動作となることから、両モータ510,511を兼用することができる。
また、上記実施形態では、ロータ本体22の周面23には、錠剤保持路24,24,・・・がそれぞれ中心に向かって凹設されており、各錠剤保持路24,24,・・・の深さと幅とは、ここに保持しうる錠剤1個の縦寸法に応じて設定されているが、錠剤保持路24,24,・・・は、周面23よりも中心側に穿設された複数の丸孔であってもよい。
10 錠剤カセッタ
1 錠剤収納部
2 錠剤保持ロータ
22 ロータ本体
23 周面
24 錠剤保持路
241 第一区画
242 第二区画
243 第三区画
25 溝部
3 錠剤攪拌体
4 錠剤排出路
6 仕切板(規制部材に相当する。)
7 カッタ(カッタ部材に相当する。)
71 カッタ刃
8 バイパス弁
9 仕切弁
9a ポケット部
500 制御装置
503 センサ
506a 演算部
506b ロータ制御部
506c バイパス弁制御部
506d 仕切弁制御部
507,510,511 モータ
p 錠剤
p1,p2 半錠
特許第3370461号公報 特許第3886178号公報

Claims (5)

  1. 錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット装置であって、
    前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作するバイパス弁と、
    前記錠剤前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置され、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットするカッタ部材とを備えたことを特徴とする錠剤カセッタの半錠カット装置。
  2. 前記錠剤保持ロータは、周囲に複数の錠剤保持路が形成されるとともに、隣合う2つの錠剤保持路間の間隔よりも短いピッチ間隔で回転し得るように構成されており、
    前記錠剤保持ロータを前記ピッチ間隔で順次に回転させたときに、
    前記規制部材の下側で、前記回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を開状態として該錠剤保持路から前記錠剤排出路へと排出する一方、回転方向の上流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記バイパス弁を閉状態として該錠剤保持路内に保持された状態を維持する第一区画と、
    前記規制部材の下側で、前記回転方向の下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記カッタ部材で上下半錠ずつにカットするとともに、このカットされた上半錠をカッタ部材上に残したまま下半錠を前記錠剤排出路に落下させる第二区画とを具備することを特徴とする請求項1記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
  3. 前記規制部材の下側で、前記回転方向のさらに下流側にある錠剤保持路内に保持された状態で運ばれてくる上半錠を前記錠剤排出路に落下させる第三区画を備えたことを特徴とする請求項2記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
  4. 前記第三区画は、前記錠剤排出路に仕切弁を介して接続されていることを特徴とする請求項3記載の錠剤カセッタの半錠カット装置。
  5. 錠剤を入れる錠剤収納部と、この錠剤収納部内に縦軸回りに回転自在に設けられ、かつ周囲に錠剤を個別に保持するための錠剤保持路が形成された錠剤保持ロータと、この錠剤保持ロータの直上に配置され、前記錠剤保持路の一部を覆う規制部材と、前記錠剤保持ロータの直下の前記規制部材に対応する位置に配置され、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路に保持された状態で運ばれてくる錠剤を順次に排出する錠剤排出路とを備えた錠剤カセッタの半錠カット方法であって、
    前記規制部材と前記錠剤排出路との間の最も上流側において前記錠剤保持路の直下に配置されたバイパス弁を、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を前記錠剤排出路から排出するときは開状態となる一方、該錠剤を前記錠剤排出路から排出しないときは閉状態となるように動作させ、
    前記錠剤前記規制部材と前記錠剤排出路との間の前記バイパス弁の配置位置よりも下流側において前記錠剤保持路を横切るように配置されたカッタ部材を用いて、前記バイパス弁が閉状態となったときに、前記錠剤保持ロータの回転により前記錠剤保持路で保持された状態で運ばれてくる錠剤を半錠ずつにカットすることを特徴とする錠剤カセッタの半錠カット方法。
JP2009088473A 2009-03-31 2009-03-31 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法 Expired - Fee Related JP5294948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088473A JP5294948B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009088473A JP5294948B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013123254A Division JP5608266B2 (ja) 2013-06-11 2013-06-11 半錠カット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010235200A JP2010235200A (ja) 2010-10-21
JP5294948B2 true JP5294948B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=43089929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009088473A Expired - Fee Related JP5294948B2 (ja) 2009-03-31 2009-03-31 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5294948B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7417151B1 (ja) 2022-08-10 2024-01-18 株式会社湯山製作所 錠剤払い出し装置および錠剤供給装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629069B2 (ja) * 1989-02-01 1994-04-20 株式会社東京商会 錠剤供給装置
JPH067715Y2 (ja) * 1990-03-07 1994-03-02 園部 尚俊 錠剤分割機
JP4153061B2 (ja) * 1997-10-23 2008-09-17 株式会社湯山製作所 錠剤包装装置
JP3969825B2 (ja) * 1998-02-12 2007-09-05 株式会社トーショー 錠剤分包機および錠剤供給装置
JP2001137314A (ja) * 1999-11-10 2001-05-22 Sanyo Electric Co Ltd 錠剤搬送装置及び錠剤分割装置
WO2010032418A1 (ja) * 2008-09-18 2010-03-25 株式会社湯山製作所 錠剤フィーダ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010235200A (ja) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5509371B2 (ja) 錠剤カセッタ
KR200214791Y1 (ko) 정제자동분포기의정제낙하장치
TW201041782A (en) Medicine packaging device
JP6590341B2 (ja) 薬剤フィーダ及び錠剤分割装置
JP2006110107A (ja) 薬剤包装装置
JP5294948B2 (ja) 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法
JP2019086418A (ja) 自動分析装置
JP5280905B2 (ja) 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法
KR100985117B1 (ko) 알약절단장치
JP5603456B2 (ja) 半錠カット装置
JP5608266B2 (ja) 半錠カット装置
JP5294939B2 (ja) 錠剤カセッタの半錠カット装置および半錠カット方法
KR20060058093A (ko) 약제불출장치 및 약제충전장치
JP6295264B2 (ja) 薬剤充填装置
WO2015052797A1 (ja) 薬剤充填装置
JP5639225B2 (ja) 薬剤供給装置
JP5639224B2 (ja) 分包装置
JP6839830B2 (ja) 包装装置
JP2006312475A (ja) 錠剤カセッタ
JP5041608B2 (ja) 薬剤分包装置
JP2001276183A (ja) 薬剤払出装置
KR20040086203A (ko) 약제선반의 셔터장치
JP5295703B2 (ja) 薬剤供給装置
JP2011092349A (ja) 調剤装置の薬剤ストック構造
KR20090091532A (ko) 약제포장기의 이송장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5294948

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees