JP5294433B2 - 肛門周り臀部保護用粘着シート - Google Patents
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Description
本発明は、オムツ装着者の肛門周り臀部が排泄された便、尿等で汚れるのを防止するために肛門周り臀部に貼着して使用する肛門周り臀部保護用粘着シート関する。
便意や尿意の意思表示が出来ない重度要介護者の介護では、排泄した便、尿の処理のために使い捨て式の紙オムツが使用される。しかし、紙オムツの場合、排泄した便は着用者の臀部に広範囲に付着するため、皮膚のただれや痒みを引き起こして着用者に苦痛を与える。また、紙オムツを取り外すときの処理も厄介である。
この解決策として排泄した便を収納する袋を肛門部分に常時装着させておき、その中に排便させる使い捨て便器が各種提案されている。この使い捨て便器を使用する場合も尿を吸い取るために紙オムツは着用される。しかし、肛門周りには小さな凹凸が多くあるため使い捨て便器と肛門周り皮膚との間に隙間が生じ、その隙間から便が漏れて着用者の臀部の皮膚に付着する。更に、着用者の漏らす尿も臀部の皮膚を汚してただれや痒みの原因になる。
こうした漏れた便や尿が臀部の皮膚に触れるのを防止するために、不透水性の薄い粘着シートの貼り付けが行なわれる。この粘着シートは、片面に粘着層を形成し中央に便を通過させる排泄穴を設けたもので肛門周り臀部に貼着される。貼着された粘着シートは、排泄された便、尿が肛門周り臀部の皮膚を汚すのを防止する。粘着シートの貼り替えは容易であるため介護者の負担も軽減される。しかし、肛門周り皮膚の表面には小さな皺が沢山ある。着用者が動く度に皺も動き、粘着シートと皮膚の間に微細な隙間が生ずる。一日に何回も排泄される尿はその微細な隙間に入り込み、隙間を拡大させてやがて粘着シートを皮膚から大きく剥がしてしまう。剥がれが生ずると粘着シートの効果は大幅に減殺されてしまう。
本発明は、従来技術のこうした問題点を解決するためになされたもので、その課題は、オムツ装着者の肛門周り臀部が排泄された便、尿等で汚れるのを防止するために肛門周り臀部に貼着して使用する粘着シートであって、排泄された尿によって剥がされることの少ない構造の粘着シートを提供することにある。
前記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、オムツ装着者の肛門周り臀部が排泄された便、尿等で汚れるのを防止するために肛門周り臀部に貼着して使用する粘着シートであって、肛門周囲の皮膚を覆うことのできる大きさの柔軟性ある不透水性シートで形成され、該シート中央には排便が通過できる便通過穴が形成され、片面には粘着層が形成され、シート外周縁の内側近傍にはシートと皮膚の隙間に浸透した尿を逃がす複数の穴が周全域に渡って形成してあることを特徴とする肛門周り臀部保護用粘着シートである。
このようにシート外周縁の内側近傍に複数の穴を周全域に渡って形成しておけば、粘着シートと皮膚の間の僅かな隙間に浸透して粘着シートを剥がした尿は、穴に到達すると穴から外に流れ出てしまう。このため剥がれの拡大は止まり、粘着シートが大きく剥がされることが防止される効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の肛門周り臀部保護用粘着シートにおいて、シート外周縁の内側近傍に形成された各穴からは、シート外周縁に至る切り目が形成してあることを特徴とする肛門周り臀部保護用粘着シートである。
この切り目を設けておけば、穴とシート外周縁との間の粘着シートが剥がれたとしても、周方向に拡大しようとする剥がれは隣の切り目により拡大が阻止される効果を奏する。
以下、本発明に係る肛門周り臀部保護用粘着シートの構成例を実施形態に分けて図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る粘着シート1の平面図である。粘着シート1は、例えばポリエステルを原料とした柔軟性のある薄い不透水性シートを用いて構成されている。その片面には粘着層が形成され、その上には粘着層保護のための剥離紙が貼り付けてある。使用前に剥離紙を剥がし、図2に示すように肛門3の周りの臀部4に貼り付ける。粘着シート1の全体の大きさは肛門周囲の皮膚を覆うことのできる程度であり、外形は保護したい肛門周り臀部の形状に合わせてある。粘着シート1の中央には排便を通過させる便通過穴6が形成されている。図1の平面図における下方側が身体の後ろ側、上方側が身体の前側になるようにして貼り付ける。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る粘着シート1の平面図である。粘着シート1は、例えばポリエステルを原料とした柔軟性のある薄い不透水性シートを用いて構成されている。その片面には粘着層が形成され、その上には粘着層保護のための剥離紙が貼り付けてある。使用前に剥離紙を剥がし、図2に示すように肛門3の周りの臀部4に貼り付ける。粘着シート1の全体の大きさは肛門周囲の皮膚を覆うことのできる程度であり、外形は保護したい肛門周り臀部の形状に合わせてある。粘着シート1の中央には排便を通過させる便通過穴6が形成されている。図1の平面図における下方側が身体の後ろ側、上方側が身体の前側になるようにして貼り付ける。
本実施形態の粘着シート1の特徴は、粘着シート1の外周縁の内側に沿って小さい穴7が多数形成してある点にある。穴7は周全域に渡って穴7の径程度の間隔をおいて形成してある。粘着シート1の外周から穴7までの最短距離も穴7の径程度にしてある。この穴7は貼り付けられた粘着シート1が排泄された尿により皮膚から大きく剥がされてしまうのを防止する効果を発揮する。その理由を図を参照して説明する。
図3の(1)は粘着シート1を皮膚8に貼り付けた状態における図1のA−A線に沿った断面図である。A−A線に沿った左端部分が拡大して描いてある。図4の(1)は穴7が設けられていない粘着シート20を貼り付けた状態を比較のため示したものである。穴7が設けられていない粘着シート20の場合、図4の(1)の矢印9の方向から尿が流れてきて粘着シート20と皮膚8の間の僅かな隙間に浸透すると、粘着シート20の端の一部が皮膚8から剥がされてしまう。すると粘着シート20と皮膚の間にできた隙間に尿がそれまでより強い力で更に侵入する。侵入した尿は流出口がないため、その圧力でもって剥がれを拡大させる。その結果、粘着シート20は図4の(2)に示すように大きく剥がされてしまう。
図3の(2)は穴7が設けられている粘着シート1の場合を示している。矢印11の方向から尿が流れてきて粘着シート1と皮膚8の間の僅かな隙間に浸透し、粘着シート1の端の一部が皮膚から剥がされたとする。尿は粘着シート1と皮膚8の間にできた隙間に更に侵入して剥がれを拡大させる。そして、遂には粘着シート1の外周縁と直近の穴7との間の粘着シート1が全て剥がされてしまうことになる。しかし、外周縁と直近の穴7との間の粘着シート1が全て剥がされてしまうと、侵入してきた尿は矢印11に示すように穴7を通って外に流れ出てしまう。これにより剥がれの拡大は止まり、粘着シート1が大きく剥がされることが防止される。剥がれる部分は図5の斜線で示した部分12に限定される。このように外周縁の内側に多数の穴7を形成した本実施形態の粘着シート1は外周部が剥がされたとしても、その剥がれを穴7部分で停止させ、更なる剥がれの拡大を防止する効果を奏する。
(第2の実施形態)
図6は第2の実施形態に係る粘着シート1aの平面図である。 この粘着シート1aが第1の実施形態に係る粘着シート1と相違する点は、シート外周縁の内側近傍に形成した各穴7とシート外縁との間にシートを切り分ける切り目13が追加形成してある点にある。この切り目13は、穴7とシート外縁との間の粘着シート1が剥がれた場合に、その剥がれが周方向に拡大するのを防止する。即ち、図7の斜線領域15で示すように、周方向に拡大しようとする剥がれは隣の切り目13により拡大が阻止される効果を奏する。
図6は第2の実施形態に係る粘着シート1aの平面図である。 この粘着シート1aが第1の実施形態に係る粘着シート1と相違する点は、シート外周縁の内側近傍に形成した各穴7とシート外縁との間にシートを切り分ける切り目13が追加形成してある点にある。この切り目13は、穴7とシート外縁との間の粘着シート1が剥がれた場合に、その剥がれが周方向に拡大するのを防止する。即ち、図7の斜線領域15で示すように、周方向に拡大しようとする剥がれは隣の切り目13により拡大が阻止される効果を奏する。
図面中、1、1aは粘着シート、4は臀部、6は便通過穴、7は穴、13は切り目を示す。
Claims (2)
- オムツ装着者の肛門周り臀部が排泄された便、尿等で汚れるのを防止するために肛門周り臀部に貼着して使用する粘着シートであって、
肛門周囲の皮膚を覆うことのできる大きさの柔軟性ある不透水性シートで形成され、該シート中央には排便が通過できる便通過穴が形成され、片面には粘着層が形成され、シート外周縁の内側近傍にはシートと皮膚の隙間に浸透した尿を逃がす複数の穴が周全域に渡って形成してあることを特徴とする肛門周り臀部保護用粘着シート。 - 請求項1に記載の肛門周り臀部保護用粘着シートにおいて、前記シート外周縁の内側近傍に形成された各穴からは、シート外周縁に至る切り目が形成してあることを特徴とする肛門周り臀部保護用粘着シート。
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