JP5293657B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
一般的なハイブリッド車両では、運転状態に応じてエンジン及び電気モータの駆動と停止を制御することにより、電気モータのトルクだけで車輪を駆動したり、エンジンと電気モータの両者のトルクにより車輪を駆動したりするようにしている。そして、ハイブリッド車両の制御装置では、ドライバによる要求駆動力に応じて、エンジンと電気モータとを動力源として走行するEHV走行モードと、電気モータのみを動力源として走行するEV走行モードとを切り替えている。この場合、EV走行モードからEHV走行モードに移行するときには、電気モータによりエンジンをクランキングしてエンジンを始動するようにしている。
このような従来のハイブリッド車両の制御装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたハイブリッド車は、内燃機関と電気機械と出力部とより構成し、内燃機関と電気機械との間に摩擦嵌合式切換要素を配置すると共に、電気機械と出力部との間に流体トルクコンバータを配置し、内燃機関及び電気機械の少なくとも1つによって生成されるべき目標駆動トルクを、運転者要求に基づいて算出された目標出力トルクと、流体トルクコンバータの実際タービン回転数と、電気機械の実際回転数とに基づいて流体コンバータの逆コンバータ特性を介して算出するものである。
特開2007−284057号公報
上述した従来のハイブリッド車では、目標駆動トルクを、目標出力トルクと、タービン回転数と電気機械の回転数とに依存して、流体トルクコンバータの逆コンバータ特性を介して算定している。即ち、タービン回転数や電気機械の回転数をフィードバック制御することで、目標駆動トルクを目標出力トルクに一致させようとしている。ところが、流体トルクコンバータは、その反力特性が非線形であり、単一のフィードバックゲインでは、制御の安定性と性能の両立を図ることが困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、トルクコンバータの特性を考慮したフィードバック定数を設定することで、高精度な回転数フィードバック制御を可能とするハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明のハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関と、該内燃機関の出力軸に連結される電気モータと、該電気モータの出力軸に連結されるトルクコンバータと、該トルクコンバータの出力軸に連結される変速機と、前記トルクコンバータの実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックして前記電気モータの駆動トルクを調整するフィードバック制御部と、前記電気モータの許容回転数変動量と前記トルクコンバータの運転特性とに基づいて電気モータの駆動トルクを調整するためのフィードバック定数を設定するフィードバック定数設定部と、を備えることを特徴とする。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、前記フィードバック定数設定部は、前記電気モータの回転数が高いほど、また、前記トルクコンバータにおけるタービン回転数が高いほど、前記電気モータの許容回転数変動量が大きくなるように設定することが好ましい。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、前記フィードバック定数設定部は、前記トルクコンバータの運転特性と前記電気モータの許容駆動トルク変動量に基づいて前記電気モータの許容回転数変動量を算出することが好ましい。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、前記フィードバック定数設定部は、ハイブリッド車両の運転状態またはハイブリッド車両の走行状態に基づいて前記電気モータの許容駆動トルク変動量を算出することが好ましい。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、前記フィードバック定数設定部は、前記電気モータの許容回転数変動量が大きくなるほど、フィードバック定数が小さくなるように設定することが好ましい。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、前記フィードバック定数設定部は、前記トルクコンバータの運転特性に基づいてフィードバック定数の上限値を設定することが好ましい。
上記ハイブリッド車両の制御装置にて、少なくとも前記内燃機関の駆動力により走行可能な機関走行モードと、前記電気モータの駆動力のみにより走行可能なモータ走行モードとを選択切替可能な走行モード切替部を設け、該走行モード切替部がモータ走行モードから機関走行モードに切り替えるために前記内燃機関を始動するとき、前記フィードバック制御部は、前記トルクコンバータの実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックして前記電気モータの駆動トルクを調整することが好ましい。
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、トルクコンバータの実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックして電気モータの駆動トルクを調整するフィードバック制御を実行するとき、電気モータの許容回転数変動量とトルクコンバータの運転特性とに基づいてフィードバック定数を設定するので、トルクコンバータの特性を考慮したフィードバック定数を設定することで、高精度な回転数フィードバック制御を可能とするという効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態1に係るハイブリッド車両の制御装置を表すブロック構成図である。 図2は、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置による処理の流れを表すタイムチャートである。 図3は、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置における制御ブロック図である。 図4は、本発明の実施形態2に係るハイブリッド車両の制御装置における制御ブロック図である。
以下に、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態1〕
図1は、本発明の実施形態1に係るハイブリッド車両の制御装置を表すブロック構成図、図2は、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置による処理の流れを表すタイムチャート、図3は、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置における制御ブロック図である。
実施形態1のハイブリッド車両の制御装置において、図1に示すように、内燃機関としてのエンジン11は、油圧クラッチ12を介して電気モータとしてのモータジェネレータ13が駆動連結されている。即ち、エンジン11は、クランクシャフト14の先端部が油圧クラッチ12を構成する一方のクラッチ板に連結され、モータジェネレータ13のロータ15が油圧クラッチ12を構成する他方のクラッチ板に連結されている。また、モータジェネレータ13は、ロータ15にトルクコンバータ16を介して有段式の自動変速機17が連結されている。そして、自動変速機17はその出力軸にプロペラシャフト18が連結され、このプロペラシャフト18は、デファレンシャルギア19を介して左右のドライブシャフト20に連結され、このドライブシャフト20に左右の駆動輪21が連結されている。
従って、エンジン11が駆動すると、その駆動力が油圧クラッチ12を介してモータジェネレータ13のロータ15に出力される。また、モータジェネレータ13が駆動すると、ロータ15が駆動回転する。ロータ15の駆動力は、トルクコンバータ16を介して自動変速機17の入力軸に入力され、ここで所定の変速比に減速される。そして、減速後の駆動力が自動変速機17の出力軸からプロペラシャフト18に出力され、このプロペラシャフト18からデファレンシャルギア19を介して左右のドライブシャフト20に伝達され、左右の駆動輪21を駆動回転することができる。
油圧クラッチ12は、エンジン11と駆動輪21、本実施形態では、モータジェネレータ13との駆動伝達を遮断することが可能である。従って、油圧クラッチ12を接続状態とすると、エンジン11の駆動力のみ、または、エンジン11の駆動力及びモータジェネレータ13の駆動力を駆動輪21に伝達することができる。一方、油圧クラッチ12を切断状態とすると、モータジェネレータ13の駆動力のみを駆動輪21に伝達することができる。
また、油圧クラッチ12は、油圧アクチュエータ22により作動することができる。モータジェネレータ13は、発電機として駆動することができると共に、電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ23を介してバッテリ24と電力のやりとりを行う。この場合、バッテリ24は、モータジェネレータ13から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。
トルクコンバータ16は、エンジン11、モータジェネレータ13の回転を、オイルを介して自動変速機17に伝達する流体クラッチであり、エンジン11及びモータジェネレータ13と自動変速機17とを直結状態にするロックアップ機構(ロックアップクラッチ)を有している。このトルクコンバータ16のロックアップ機構は、トルクコンバータ油圧制御部25により油圧制御される。自動変速機17は、変速機油圧制御部26により油圧制御され、この変速機油圧制御部26は、自動変速機17を油圧制御することで、変速タイミングなどを制御する。
車両には、電子制御ユニット(ECU)31が搭載されており、このECU31は、エンジン11の駆動を制御することができる。即ち、吸入空気量を計測するエアフローセンサ32、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ33、エンジン11の回転数を検出するエンジン回転数センサ34、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ35、電子スロットル装置におけるスロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ36などが設けられている。ECU31は、各センサ32〜36が検出した検出結果に基づいて、インジェクタによる燃料噴射量、燃料噴射タイミング、点火プラグによる点火時期などを制御する。
ECU31は、油圧アクチュエータ22により油圧クラッチ12の作動、つまり、接続状態と切断状態との切替を制御することができる。
ECU31は、ドライバの要求駆動力に加えて、モータ回転数やバッテリ24の充電状態に応じてインバータ23によりモータジェネレータ13を駆動制御している。モータジェネレータ13には、モータ回転数を検出するモータ回転数センサ37が設けられている。バッテリ24には、残存している電力(充電量SOC)を検出する充電量検出センサ38が設けられている。そして、各種センサ37,38は、検出結果をECU31に出力している。
ECU31は、トルクコンバータ油圧制御部25によりトルクコンバータ16のロックアップ機構の作動、つまり、直結状態と非直結状態との切替を制御することができる。また、ECU31は、変速機油圧制御部26により自動変速機17を油圧制御することで、変速制御することができる。即ち、自動変速機17の入力軸回転数を検出する入力軸回転数センサ39、ドライバが操作するシフトレバー装置によるシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ40が設けられている。ECU31は、各種センサ39,40が検出した検出結果に基づいて、変速機油圧制御部26を制御し、自動変速機17を油圧制御することで、変速タイミングなどを制御する。
なお、ECU31は、エンジン11やモータジェネレータ13など、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニットとして機能することから、エンジンECU、モータECU、バッテリECUなどを有しており、エンジン11、モータジェネレータ13、インバータ23などを制御している。
このように構成された実施形態1のハイブリッド車両の制御装置にて、ECU31は、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、走行モードを切り替え可能となっている。即ち、ECU31は、エンジン11の駆動力とモータジェネレータ13の駆動力を駆動輪21に伝達して走行可能な機関走行モード(EHV走行モード)と、モータジェネレータ13の駆動力のみを駆動輪21に伝達して走行可能なモータ走行モード(EV走行モード)とを選択切替可能となっている。この場合、EHV走行モードは、モータジェネレータ13に通電せずにこのモータジェネレータ13を停止し、エンジン11の駆動力のみを駆動輪21に伝達して走行可能な走行モードも含むものである。
そして、ハイブリッド車両をEHV走行モードからEV走行モードに切り替えるとき、ECU31は、エンジン11への燃料供給を停止してこのエンジン11を停止すると共に、油圧クラッチ12を切断状態にしてエンジン11とモータジェネレータ13との駆動伝達を不能とする。一方、ハイブリッド車両をEV走行モードからEHV走行モードに切り替えるとき、ECU31は、油圧クラッチ12を接続状態にしてエンジン11とモータジェネレータ13との駆動伝達を可能とすると共に、エンジン11への燃料供給を開始してこのエンジン11を始動する。
このハイブリッド車両がEV走行モードからEHV走行モードに切り替わるときのエンジン11の始動制御について説明する。図2に示すように、時間t1にて、ECU31にエンジン始動要求が入力されると、このECU31は、まず、トルクコンバータ油圧制御部25によりトルクコンバータ16のロックアップ機構を制御し、直結状態から非直結状態、つまり、スリップ状態となるように制御油圧を低下させていく。一方、トルクコンバータ16がスリップ状態になることから、ECU31は、モータジェネレータ13のモータ回転数を上昇させる。
時間t2にて、トルクコンバータ16が完全にスリップ状態になると、ECU31は、油圧クラッチ12の制御油圧を低下させて接続状態から切断状態とした後、再び、制御油圧を徐々に上昇させていき、接続状態に切り替えていく。すると、エンジン11とモータジェネレータ13が徐々に駆動伝達に切り替わることから、ここで、エンジン11へ燃料供給を開始し、エンジン11のクランキングを開始する。そして、エンジン11のエンジン回転数が上昇すると、時刻T3にて、エンジン11が始動し、その後、油圧クラッチ12が完全な接続状態となる。
このようにハイブリッド車両がEV走行モードからEHV走行モードに切り替わるときにエンジン11を始動させる場合、トルクコンバータ16のロックアップ機構をスリップ状態に切り替える一方、油圧クラッチ12を接続状態に切り替えていくことから、トルクコンバータ16の出力軸の回転数、つまり、自動変速機17の入力軸回転数(入力軸トルク)が変動しやすい。そのため、ECUは、自動変速機17の入力軸回転数が変動せずに一定となるように、モータジェネレータ13のモータ回転数を調整する必要がある。
この場合、モータジェネレータ13とモータ回転数をフィードバックし、目標モータ回転数と比較し、その偏差に基づいてモータジェネレータ13を制御することが考えられる。ところが、モータジェネレータ13と自動変速機17との間にはトルクコンバータ16が設けられており、このトルクコンバータ16は、その特性が非線形であることから、単純なフィードバック制御では、制御の安定性と性能の両立を図ることが困難となる。
そこで、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置にて、ECU31は、フィードバック制御部とフィードバック定数設定部を有している。このフィードバック制御部は、上述したように、トルクコンバータ16の実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックしてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するものである。また、フィードバック定数設定部は、モータジェネレータ13の許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性とに基づいてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するためのフィードバック定数を設定するものである。
この場合、フィードバック定数設定部は、モータジェネレータ13のモータ回転数が高いほど、また、トルクコンバータ16におけるタービン回転数が高いほど、モータジェネレータ13の許容回転数変動量が大きくなるように設定する。また、フィードバック定数設定部は、モータジェネレータ13の許容回転数変動量が大きくなるほど、フィードバック定数が小さくなるように設定する。フィードバック定数設定部は、トルクコンバータ16の運転特性に基づいてフィードバック定数の上限値を設定する。
なお、トルクコンバータ16は、モータジェネレータ13のロータ15が連結されるポンプ翼車と、自動変速機17の入力軸が連結されるタービン翼車とが流体(オイル)を介して駆動力を伝達可能となっており、ここで、トルクコンバータ16の実入力軸回転数とは、モータジェネレータ13の実際(現在)のモータ回転数、つまり、ロータ15の回転数、トルクコンバータ16におけるポンプ翼車の回転数であり、モータ回転数センサ37が検出したモータ回転数である。そして、タービン回転数とは、トルクコンバータ16におけるタービン翼車の回転数、自動変速機17における入力軸回転数であり、入力軸回転数センサ39が検出した自動変速機17の入力軸回転数である。また、目標入力軸回転数とは、ドライバの要求駆動力に応じて設定されるものである。
以下、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置による処理について、図3の制御ブロック図を用いて詳細に説明する。
実施形態1のハイブリッド車両の制御装置において、図3に示すように、まず、ECU31は、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNを設定する。このモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNは、エンジン11の始動時に、確実にクランキングできるようなモータジェネレータ13におけるモータ回転数の変動許容範囲である。この許容回転数変動量dNは、モータジェネレータ13のモータ回転数Nmが高いほど、また、トルクコンバータ16のタービン回転数Ntが高いほど、大きくなるように設定することが望ましい。これにより、エンジン11の始動するときに、モータジェネレータ13のモータ回転数Nmが低下し、エンジン11のクランキングが不十分となることが防止され、確実にエンジン11を始動できる。
次に、ECU31は、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNとトルクコンバータ16の運転点(運転特性)からフィードバック定数を設定する。このフィードバック定数とは、モータジェネレータ13(ロータ15)のモータ回転数を増減制御するためのフィードバックゲインである。このフィードバックゲインは、許容回転数変動量dNが小さいほど、トルクコンバータ16の実入力軸回転数と目標入力軸回転数との差、または、トルクコンバータ16の実入力軸回転数の変動量に対するモータジェネレータ13における補正トルクが大きくなるように設定することが望ましい。即ち、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNが大きくなるほど、フィードバックゲインが小さくなるように設定し、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNが小さくなるほど、フィードバックゲインが大きくなるようにする。
このとき、トルクコンバータ16の運転点を考慮し、モータジェネレータ13やトルクコンバータ16のイナーシャ(慣性力)系、フィードバック制御系を含めた制御系が安定するように、トルクコンバータ16の運転特性に合わせてフィードバックゲインの上限ガード(上限値)を設定することが望ましい。即ち、この制御系の時定数が大きいほど、上限ガードを下げる。例えば、トルクコンバータ16の容量係数Cと、モータジェネレータ13のモータ回転数Nmの乗算値C・Nmが大きいほど、上限ガード(フィードバックゲイン)が小さくなるようにする。
そして、フィードバックゲインが設定されると、このフィードバックゲインを用いてトルクコンバータ16の実入力軸回転数が目標入力軸回転数に追従するように、モータジェネレータ13の駆動トルクをフィードバック制御する。
このように実施形態1のハイブリッド車両の制御装置にあっては、エンジン11とモータジェネレータ13とトルクコンバータ16と自動変速機17とを駆動連結し、ECU31は、トルクコンバータ16の実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックしてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整可能とし、このとき、モータジェネレータ13の許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性とに基づいてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するためのフィードバックゲインを設定している。
従って、モータジェネレータ13の許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性を考慮してフィードバックゲインを設定することで、トルクコンバータの運転特性を考慮したフィードバックゲインを設定することができ、高精度な回転数フィードバック制御を可能とすることができる。
また、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置では、モータジェネレータ13の回転数が高いほど、また、トルクコンバータ16におけるタービン回転数が高いほど、モータジェネレータ13の許容回転数変動量が大きくなるように設定する。従って、エンジン11の始動するとき、モータジェネレータ13のモータ回転数低下することでクランキングが不十分となることが防止され、確実にエンジン11を始動することができる。
また、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置では、モータジェネレータ13の許容回転数変動量が大きくなるほど、フィードバックゲインが小さくなるように設定する。従って、許容回転数変動量が小さいときは、フィードバックゲインが大きくなり、モータジェネレータ13の駆動トルクが大きくなることから、適正な回転数フィードバック制御を行うことができる。
また、実施形態1のハイブリッド車両の制御装置では、トルクコンバータ16の運転特性に基づいてフィードバックゲインの上限ガードを設定する。従って、モータジェネレータ13やトルクコンバータ16のイナーシャ(慣性力)系、フィードバック制御系を含めた制御系にて、安定した制御を可能とすることができる。
〔実施形態2〕
図4は、本発明の実施形態2に係るハイブリッド車両の制御装置における制御ブロック図である。なお、本実施例のハイブリッド車両の制御装置の基本的な構成は、上述した実施形態1とほぼ同様の構成であり、図1を用いて説明すると共に、なお、上述した実施形態1と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施形態2のハイブリッド車両の制御装置にて、図1に示すように、ECU31は、EHV走行モードとEV走行モードとを選択切替可能であり、EV走行モードからEHV走行モードに切り替えるとき、油圧クラッチ12を接続状態にしてエンジン11とモータジェネレータ13との駆動伝達を可能とすると共に、エンジン11への燃料供給を開始してこのエンジン11を始動する。
そして、ECU31は、この走行モードの切り替え時に、トルクコンバータ16の実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックし、モータジェネレータ13の駆動トルクを調整し、モータジェネレータ13の許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性とに基づいてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するためのフィードバック定数を設定する。
この場合、ECU31(フィードバック定数設定部)は、トルクコンバータ16の運転特性とモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量に基づいてモータジェネレータ13の回転数変動量を算出する。また、ECU31(フィードバック定数設定部)は、ハイブリッド車両の運転状態またはハイブリッド車両の走行状態に基づいてモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量を算出する。その他の処理については、上述した実施形態1と同様であることから、説明は省略する。
以下、実施形態2のハイブリッド車両の制御装置による処理において、ECU31によるモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNの設定方法について、図4の制御ブロック図を用いて詳細に説明する。
実施形態2のハイブリッド車両の制御装置にて、図4に示すように、まず、ECU31は、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを設定する。このモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFは、エンジン11の始動時に、ドライバが許容できる出力軸トルク変動量に基づいて設定する。次に、ECU31は、トルクコンバータ16の運転特性として、許容タービントルク変動量dTtを算出する。この許容タービントルク変動量dTtは、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFに加えて、タイヤ半径、自動変速機17のギア比、デファレンシャルギア19のギア比などに基づいて算出する。
そして、許容タービントルク変動量dTt以下となるモータジェネレータ13の回転数変動量を算出し、これをモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNとして設定する。この算出方法は、例えば、タービン回転数Ntとモータジェネレータ13のモータ回転数Nmとに基づいたタービントルクマップにより実行することができる。即ち、タービントルクTtに基づいてタービントルクマップによりモータジェネレータ13のモータ回転数Nm1を算出すると共に、タービントルクTtに許容タービントルク変動量dTtを加算し、このタービントルクTt+dTtに基づいてタービントルクマップによりモータジェネレータ13のモータ回転数Nm2を算出する。そして、モータ回転数Nm2からモータ回転数Nm1を減算することで、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNを算出する。
なお、モータジェネレータ13の許容回転数変動量dNを算出方法は、上述した方法に限定されるものではない。例えば、許容回転数変動量dN/許容タービントルク変動量dTtを、タービン回転数Ntとモータジェネレータ13のモータ回転数Nmとのマップとして設定し、このマップから求めた値と許容タービントルク変動量dTtとを乗算し、求めた積をモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNとしてもよい。
このようにモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNが設定されたら、ECU31は、このモータジェネレータ13の許容回転数変動量dNとトルクコンバータ16の運転特性とに基づいてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するためのフィードバックゲインを設定する。
そして、フィードバックゲインが設定されると、このフィードバックゲインを用いてトルクコンバータ16の実入力軸回転数が目標入力軸回転数に追従するように、モータジェネレータ13の駆動トルクをフィードバック制御する。
上述の説明にて、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを、エンジン11の始動時にドライバが許容できる出力軸トルク変動量に基づいて設定するようにしたが、その具体的な手法について説明する。
即ち、ECU31は、ハイブリッド車両の運転状態またはハイブリッド車両の走行状態に基づいて、ドライバの意図や走行場面に適したモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを算出する。例えば、走行時におけるハイブリッド車両の出力トルクや加速度が大きいほど、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFが大きくなるように設定する。また、ドライバによるアクセルペダルの操作量(操作力)が一定であるエンジン11の始動時には、ドライバにショックを与えないようにモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを小さく変更する。一方、ドライバによるアクセルペダルの操作速度(踏み増し速度)が予め設定された閾値より大きいときエンジン11の始動時には、ドライバがショックを許容できる急速な加速を所望していることから、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを大きく変更する。また、エンジン11の始動時に、ドライバがアクセルペダルを踏込んで、自動変速機17のキックダウン操作を行った場合には、自動変速機17内のクラッチの滑りによりショックが伝達されにくいことから、モータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量dFを大きく変更する。
このように実施形態2のハイブリッド車両の制御装置にあっては、ECU31は、モータジェネレータ13の許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性とに基づいてモータジェネレータ13の駆動トルクを調整するためのフィードバックゲインを設定し、このとき、トルクコンバータ16の運転特性とモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量に基づいてモータジェネレータ13の回転数変動量を算出している。
従って、トルクコンバータ16の運転特性と許容駆動トルク変動量に基づいてモータジェネレータ13の許容回転数変動量を算出し、この許容回転数変動量とトルクコンバータ16の運転特性を考慮してフィードバックゲインを設定することで、トルクコンバータの運転特性を考慮したフィードバックゲインを適正に設定することができ、高精度な回転数フィードバック制御を可能とすることができる。
また、実施形態2のハイブリッド車両の制御装置では、ハイブリッド車両の運転状態またはハイブリッド車両の走行状態に基づいてモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量を算出している。従って、ハイブリッド車両の運転状態や走行状態に基づいて、ドライバの意図や走行場面に適したモータジェネレータ13の許容駆動トルク変動量を適正に算出することができる。
なお、上述した各実施形態では、自動変速機を有段式の自動変速機17として構成したが、ベルト式の無段変速機としてもよい。また、ハイブリッド車両における内燃機関と電気モータの駆動方式は、パラレル式であっても、シリーズ式であってもよい。
以上のように、本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、電気モータの許容回転数変動量とトルクコンバータの運転特性とに基づいて電気モータの駆動トルクを調整するためのフィードバック定数を設定することで、トルクコンバータの特性を考慮したフィードバック定数を設定することで、高精度な回転数フィードバック制御を可能とするものであり、いずれのハイブリッド車両を制御する装置に有用である。
11 エンジン(内燃機関)
12 油圧クラッチ
13 モータジェネレータ(電気モータ)
16 トルクコンバータ
17 自動変速機
21 駆動輪
22 油圧アクチュエータ
23 インバータ
24 バッテリ
25 トルクコンバータ油圧制御部
26 変速機油圧制御部
31 電子制御ユニット、ECU(フィードバック制御部、フィードバック定数設定部)

Claims (7)

  1. 内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸に連結される電気モータと、
    該電気モータの出力軸に連結されるトルクコンバータと、
    該トルクコンバータの出力軸に連結される変速機と、
    前記トルクコンバータの実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックして前記電気モータの駆動トルクを調整するフィードバック制御部と、
    前記電気モータの許容回転数変動量と前記トルクコンバータの運転特性とに基づいて電気モータの駆動トルクを調整するためのフィードバック定数を設定するフィードバック定数設定部と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記フィードバック定数設定部は、前記電気モータの回転数が高いほど、また、前記トルクコンバータにおけるタービン回転数が高いほど、前記電気モータの許容回転数変動量が大きくなるように設定することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記フィードバック定数設定部は、前記トルクコンバータの運転特性と前記電気モータの許容駆動トルク変動量に基づいて前記電気モータの許容回転数変動量を算出することを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記フィードバック定数設定部は、ハイブリッド車両の運転状態またはハイブリッド車両の走行状態に基づいて前記電気モータの許容駆動トルク変動量を算出することを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記フィードバック定数設定部は、前記電気モータの許容回転数変動量が大きくなるほど、フィードバック定数が小さくなるように設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記フィードバック定数設定部は、前記トルクコンバータの運転特性に基づいてフィードバック定数の上限値を設定することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 少なくとも前記内燃機関の駆動力により走行可能な機関走行モードと、前記電気モータの駆動力のみにより走行可能なモータ走行モードとを選択切替可能な走行モード切替部を設け、該走行モード切替部がモータ走行モードから機関走行モードに切り替えるために前記内燃機関を始動するとき、前記フィードバック制御部は、前記トルクコンバータの実入力軸回転数を目標入力軸回転数にフィードバックして前記電気モータの駆動トルクを調整することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のハイブリッド車両の制御装置。
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