しかし、これらのカラオケ装置において作成されたメドレーは、選択された楽曲の互いの曲調が異なっていた。また、選択された楽曲とメドレーを同時に演奏できるような試みもされていなかった。
従って、作成された一つのメドレーを一人または複数のユーザが同時に歌唱し、全員で楽しむことはできるが、さらに意外性のあるメドレーを楽しむことを希望しているユーザを満足させることはできなかった。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みて為されたもので、その目的の一例は、選択された楽曲とメドレーを複数のユーザが同時に歌唱しようとした場合であっても、違和感なく相手が歌唱している楽曲と一緒に歌唱することが可能なメドレーを作成することができ、様々な形態のメドレーを楽しむことを希望しているユーザを満足させることができるカラオケ装置、カラオケ装置の制御方法、及びカラオケ装置の制御プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置であって、選択された前記演奏曲に対応する、コード情報を含む演奏曲情報が記憶される演奏曲情報記憶手段と、前記演奏曲情報記憶手段から選択された前記演奏曲に対応する前記演奏曲情報に含まれるコード情報を抽出するコード情報抽出手段と、前記コード情報抽出手段によって抽出された前記コード情報から、前記演奏曲の出力順に変化する前記コード情報の変化パターンを抽出する変化パターン情報抽出手段と、前記演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に前記コード情報の変化パターンと同一の変化パターンを有する他の演奏曲を前記演奏曲情報記憶手段から選別する演奏曲選別手段と、前記演奏曲選別手段によって選別された他の演奏曲が複数ある場合に、当該他の演奏曲のコード情報の変化の仕方を示すコード進行を表示する表示手段と、前記表示手段により前記コード進行が表示された複数の他の演奏曲から、ユーザにより選択された他の演奏曲を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された他の演奏曲および前記演奏曲を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、カラオケ装置16の演奏曲情報記憶手段としての演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲に対応する演奏曲情報にはコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)が含まれている(カラオケ情報提供サービス会社がサーバ装置20にカラオケ情報の一部である演奏曲情報にコード情報を含ませてアップロードし、アップロードされた演奏曲情報をカラオケ装置が予めカラオケ装置の演奏曲情報記憶部107に記憶しておく)。
この演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲から、ユーザが歌唱したいと望む演奏曲が選択手段としての選択部101を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の選択部101に入力されて、)カラオケ装置16が認識する。
そして、カラオケ装置16のコード情報抽出手段としてのコード情報抽出部102によって、演奏曲がカラオケ装置で演奏される順番にコード情報が抽出される。抽出されたコード情報の変化パターンを変化パターン情報抽出手段としての変化パターン情報抽出部103が抽出する。演奏曲選別手段としての演奏曲選別部104が抽出されたコード情報と同一の変化パターンを有する演奏曲を演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲を検索し、選別する。
選別された演奏曲を出力手段としての出力部106から出力し、シンセサイザ38、アンプミキサ42を介してスピーカ44から、放音する。また、映像出力制御部32、ビデオミキサ36を介して映像表示装置30に選別された演奏曲に関する情報を表示する。
このようにして、請求項1に係る発明によれば、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)他の演奏曲を、カラオケ装置16は自動的に選別することが可能になる。
また、カラオケ装置16によって演奏される演奏曲を歌唱するユーザと、他の演奏曲に併せて歌唱するユーザが異なる場合には、違和感を感ぜずに自然な感覚で同時に歌唱することが可能になり、相手が歌唱している楽曲と一緒に違和感なく歌唱することが可能なメドレー(一例として、複数の他の演奏曲を繋げるメドレー)を作成することができ、様々な形態(一例として、複数の他の演奏曲が繋げられたメドレーには、演奏曲に曲調が同一または類似する他の演奏曲が決定されている)のメドレーを楽しむことを希望しているユーザを満足させることができる。
また、ユーザが演奏曲の歌唱を始め、歌唱中であっても歌唱中の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲を、決定手段としての決定部106を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力される)演奏曲を選択したユーザまたは他のユーザが所望の他の演奏曲を決定することが可能であり、曲調が同一の他の演奏曲を、違和感なく自然に途中から歌唱し始めることが可能なので、複数のユーザで同時に複数の演奏曲の歌唱をスムーズに開始し、歌唱を楽しむことができ、カラオケのアミューズメント性が飛躍的に向上する。
また、ユーザは、ユーザが所望している演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲が複数ある場合には、決定手段としての決定部106を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力される)演奏曲を選択したユーザまたは他のユーザが所望の他の演奏曲を決定することが可能なので、他のユーザは同時に歌唱できる他の演奏曲を自由に選択でき、かつユーザ同士が違和感なく相手が歌唱している演奏曲と一緒に歌唱することが可能となり、ユーザの面白さ、楽しさ等のユーザの満足度を向上させることが可能になる。更に、他の演奏曲の選曲番号、コード進行等(コードが演奏曲の演奏とともにどのように変化していくか(一例としてはコードが順番に表示される))が表示されるので、他のユーザは決定しようとする他の演奏曲を視覚で確認しながら確実に決定することができる。また、コード進行等を見ながら演奏曲および他の演奏曲をイメージしながら決定することができる。
この構成によれば、カラオケ装置16の演奏曲選別手段としての演奏曲選別部104は、演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に(いわゆる、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間)、コード情報の変化パターンが同一の他の演奏曲を演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲から検索し、選別する。
このようにして、請求項3に係る発明によれば、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)他の演奏曲を、いわゆる、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にカラオケ装置16は自動的に選別することが可能になる。
選別された他の演奏曲はAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に異なる場合があるので、曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲を複数のユーザが同時に歌唱してカラオケ装置16による演奏を楽しむことができるばかりではなく、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に異なる演奏曲がメドレーとなって繋がって演奏され、メドレー歌唱することが可能になり、ユーザ同士の一体感、楽しみの満足度をさらに飛躍的に向上することが可能になる。
作成されたメドレー演奏曲を歌唱するユーザはAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に歌いやすいムードで自然に他の演奏曲を歌唱することが可能になる。他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラオケ装置であって、前記決定手段は、前記区間毎の前記演奏曲情報に対応した前記他の演奏曲を決定し、前記出力手段は、前記決定手段によって決定された前記区間毎の前記演奏曲を出力することを特徴とする。
このようにして、請求項5に係る発明によれば、選別された演奏曲が複数ある場合には、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にユーザは曲調が同一の他の演奏曲を前記決定手段によって決定することが可能である。作成されたメドレー演奏曲は、ユーザにとって好みの他の演奏曲のメドレーとなるので、他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のカラオケ装置であって、前記変化パターンは、前記コード情報間の差分の変化量からなり、前記演奏曲選別手段は、前記コード情報間の差分の変化量が同一の他の演奏曲を選別することを特徴とする。
この構成によれば、カラオケ装置16は、演奏曲に対応する演奏曲情報に含まれているコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)の変化が同一の他の演奏曲ではなく、コード情報間の根音の差分の変化量が同一(一例として、根音の差分がコード情報間で2度、3度、4度、2度と演奏曲の進行に伴って変化する場合には、最初の根音がCの場合とDの場合であっても、コード情報間の根音の差分の変化量が同一である)の他の演奏曲が選別される。
このようにして、請求項6に係る発明によれば、作成されたメドレー演奏曲は、ユーザにとって意外性がありながらも好みの他の演奏曲のメドレーとなり、しかも自然な感覚で演奏曲と他の演奏曲を歌唱することができ、他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
また、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にユーザは曲調が同一でありながら、コードの根音が異なる複数の演奏曲のメドレーを楽しむことが可能となり、カラオケ装置のエンターテインメント性が飛躍的に向上される事が可能になる。
上記課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のカラオケ装置であって、前記変化パターンは、前記コード情報の変化の仕方を示すコード進行であり、前記演奏曲選別手段は、前記コード情報の変化の仕方を示すコード進行が同一の他の演奏曲を選別することを特徴とする。
この構成によれば、カラオケ装置16は、演奏曲に対応する演奏曲情報に含まれているコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)の変化(一例として、演奏曲のコード進行がC、Am、F、Gの場合には他の演奏曲のコード進行もC、Am、F、Gと変化する)が同一の他の演奏曲の他の演奏曲が選別される。
このようにして、請求項7に係る発明によれば、作成されたメドレー演奏曲は、演奏曲と違和感なく歌唱できるメドレーとなることが可能になる。また、ユーザにとってAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に好みの他の演奏曲のメドレーとなるので、ユーザは他の演奏曲をスムーズに歌唱し、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のカラオケ装置であって、前記出力手段は、前記演奏曲および前記他の演奏曲を前記変化パターンに合わせて同時に出力する放音手段を有することを特徴とする。
この構成によれば、カラオケ装置16はユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである他の演奏曲をスピーカ44から、同時に放音することが可能である。この場合に、ユーザ所望の演奏曲と、他の演奏曲とは、曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)ので、ユーザは違和感を憶えることなく、カラオケ装置16で演奏される演奏曲および他の演奏曲に併せて歌唱することが可能になる。
また、カラオケ装置16は、コード進行等の変化パターンが同一である演奏曲を他の演奏曲を同時に放音することが可能になるので、演奏曲を歌唱するユーザと他の演奏曲を歌うユーザとで、お互いの演奏曲および歌唱を違和感なく共有し、一体感を持ち、十分に楽しむことができる娯楽装置を供給することが可能になる。
上記課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の制御方法であって、選択された前記演奏曲に対応する、コード情報を含む演奏曲情報が記憶される演奏曲情報記憶工程と、前記演奏曲情報記憶工程において選択された前記演奏曲に対応する前記演奏曲情報に含まれるコード情報を抽出するコード情報抽出工程と、前記コード情報抽出工程において抽出された前記コード情報から、前記演奏曲の出力順に変化する前記コード情報の変化パターンを抽出する変化パターン情報抽出工程と、前記演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に前記コード情報の変化パターンと同一の変化パターンを有する他の演奏曲を前記演奏曲情報記憶工程から選別する演奏曲選別工程と、前記演奏曲選別工程において選別された他の演奏曲が複数ある場合に、当該他の演奏曲のコード情報の変化の仕方を示すコード進行を表示する表示工程と、前記表示工程において前記コード進行が表示された複数の他の演奏曲から、ユーザにより選択された他の演奏曲を決定する決定工程と、前記決定工程において決定された他の演奏曲を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
このようにして、請求項6に係る発明によれば、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)他の演奏曲を、カラオケ装置16は自動的に選別することが可能になる。
また、カラオケ装置16によって演奏される演奏曲を歌唱するユーザと、他の演奏曲に併せて歌唱するユーザが異なる場合には、違和感を感ぜずに自然な感覚で同時に歌唱することが可能になり、相手が歌唱している楽曲と一緒に違和感なく歌唱することが可能なメドレーを作成することができ、様々な形態のメドレーを楽しむことを希望しているユーザを満足させることができる。
また、ユーザが演奏曲の歌唱を始め、歌唱中であっても歌唱中の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)演奏曲を、決定手段としての決定部106を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力される)演奏曲を選択したユーザまたは他のユーザが所望の他の演奏曲を決定することが可能であり、曲調が同一の他の演奏曲を、違和感なく自然に途中から歌唱し始めることが可能なので、複数のユーザで同時に複数の演奏曲の歌唱をスムーズに開始することができ、歌唱を楽しむことができ、カラオケのアミューズメント性が飛躍的に向上する。
上記課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、多数の演奏曲のうちから選択される所定の演奏曲を出力させるカラオケ装置の制御プログラムにおいて、選択された前記演奏曲に対応する、コード情報を含む演奏曲情報が記憶される演奏曲情報記憶手段、前記演奏曲情報記憶手段から選択された前記演奏曲に対応する前記演奏曲情報に含まれるコード情報を抽出するコード情報抽出手段、前記コード情報抽出手段によって抽出された前記コード情報から、前記演奏曲の出力順に変化する前記コード情報の変化パターンを抽出する変化パターン情報抽出手段、前記演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に前記コード情報の変化パターンと同一の変化パターンを有する他の演奏曲を前記演奏曲情報記憶手段から選別する演奏曲選別手段、前記演奏曲選別手段によって選別された他の演奏曲が複数ある場合に、当該他の演奏曲のコード情報の変化の仕方を示すコード進行を表示する表示手段、前記表示手段により前記コード進行が表示された複数の他の演奏曲から、ユーザにより選択された他の演奏曲を決定する決定手段、前記決定手段によって決定された他の演奏曲を出力する出力手段、として機能させることを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のカラオケ装置の制御プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体である。
本発明によれば、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)他の演奏曲を、カラオケ装置16は自動的に選別することが可能になる。
また、カラオケ装置16によって演奏される演奏曲を歌唱するユーザと、他の演奏曲に併せて歌唱するユーザが異なる場合には、違和感を感ぜずに自然な感覚で同時に歌唱することが可能になり、相手が歌唱している楽曲と一緒に違和感なく歌唱することが可能なメドレー(一例として、複数の他の演奏曲を繋げるメドレー)を作成することができ、様々な形態(一例として、複数の他の演奏曲が繋げられたメドレーには、演奏曲に曲調が同一または類似する他の演奏曲が決定されている)のメドレーを楽しむことを希望しているユーザを満足させることができる。
また、ユーザが演奏曲の歌唱を始め、歌唱中であっても歌唱中の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲を、決定手段としての決定部106を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力される)演奏曲を選択したユーザまたは他のユーザが所望の他の演奏曲を決定することが可能であり、曲調が同一の他の演奏曲を、違和感なく自然に途中から歌唱し始めることが可能なので、複数のユーザで同時に複数の演奏曲の歌唱をスムーズに開始して歌唱を楽しむことができ、カラオケのアミューズメント性が飛躍的に向上する。
また、ユーザは、ユーザが所望している演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲が複数ある場合には、決定手段としての決定部106を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力される))演奏曲を選択したユーザまたは他のユーザが所望の他の演奏曲を決定することが可能なので、他のユーザは同時に歌唱できる他の演奏曲を自由に選択でき、かつユーザ同士が違和感なく相手が歌唱している演奏曲と一緒に歌唱することが可能となり、ユーザの面白さ、楽しさ等のユーザの満足度を向上させることが可能になる。
また、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)他の演奏曲を、いわゆる、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にカラオケ装置16は自動的に選別することが可能になる。
また、選別された他の演奏曲はAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に異なる場合があるので、曲調が同じである(コード情報の変化パターン(コード進行等)が同一である)演奏曲を複数のユーザが同時に歌唱してカラオケ装置16による演奏を楽しむことができるばかりではなく、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に異なる演奏曲がメドレーとなって繋がって演奏され、メドレー歌唱することが可能になり、ユーザ同士の一体感、楽しみの満足度をさらに飛躍的に向上することが可能になる。
また、作成されたメドレー演奏曲を歌唱するユーザはAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に歌いやすいムードで自然に他の演奏曲を歌唱することが可能になる。このように他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
区間毎(Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に)に、他の演奏曲に対応する演奏曲情報の一例としての他の演奏曲の選曲番号、コード進行等(コードが演奏曲の演奏とともにどのように変化していくか(一例としてはコードが順番に表示される))が表示されるので、他のユーザは決定しようとする他の演奏曲を視覚で確認しながら確実に決定することができる。また、コード進行等を見ながら演奏曲および他の演奏曲をイメージしながら決定することができる。
また、区間(Aメロ、Bメロ、サビ等の区間)のどの区間から、他の演奏曲の歌唱を開始することができるかを視覚的に確認しながら決定することができる。
また、選別された演奏曲が複数ある場合には、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にユーザは曲調が同一の他の演奏曲を前記決定手段によって決定することが可能である。作成されたメドレー演奏曲は、ユーザにとって好みの他の演奏曲のメドレーとなるので、他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
また、作成されたメドレー演奏曲は、ユーザにとって意外性がありながらも好みの他の演奏曲のメドレーとなり、しかも自然な感覚で演奏曲と他の演奏曲を歌唱することができ、他の演奏曲を歌唱するユーザは、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
また、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎にユーザは曲調が同一でありながら、コードの根音が異なる複数の演奏曲のメドレーを楽しむことが可能となり、カラオケ装置のエンターテインメント性が飛躍的に向上される事が可能になる。
また、演奏曲に対応する演奏曲情報に含まれているコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)の変化(一例として、演奏曲のコード進行がC、Am、F、Gの場合には他の演奏曲のコード進行もC、Am、F、Gと変化する)が同一の他の演奏曲の他の演奏曲が選別される。
また、作成されたメドレー演奏曲は、演奏曲と違和感なく歌唱できるメドレーとなることが可能になる。また、ユーザにとってAメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に好みの他の演奏曲のメドレーとなるので、ユーザは他の演奏曲をスムーズに歌唱し、そのメドレー演奏曲の変化を十分に楽しむことが可能になる。
また、カラオケ装置16はユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである他の演奏曲をスピーカ44から、同時に放音することが可能である。この場合に、ユーザ所望の演奏曲と、他の演奏曲とは、曲調が同じである(コード情報の変化パターンが同一である)ので、ユーザは違和感を憶えることなく、カラオケ装置16の演奏と、演奏される演奏曲および他の演奏曲に併せて歌唱することが可能になる。
また、カラオケ装置16は、コード進行等の変化パターンが同一である演奏曲を他の演奏曲を同時に放音することが可能になるので、演奏曲を歌唱するユーザと他の演奏曲を歌うユーザとで、お互いの演奏曲および歌唱を違和感なく共有し、一体感を持ち、十分に楽しむことができる娯楽装置を供給することが可能になる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は、有線または無線による電子通信回線を通じて情報をダウンロードできる全ての電子情報機器に対して適用することも可能である。
[1.システム構成の一例]
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケシステム10を説明するブロック図である。この図1に示すように、カラオケシステム10では、カラオケボックス、スナック、旅館等の店舗12における複数の個室14a、14b、14c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に個室14と称する)にそれぞれ本発明の一実施例である1台乃至は複数台ずつ(図1では1台ずつ)のカラオケ装置16a、16b、16c、・・・(以下、特に区別しない場合には単にカラオケ装置16と称する)が設置されている。
これら複数のカラオケ装置16は、ルータ17を介して公衆電話回線等による通信回線18に接続されており、同じくその通信回線18に接続されたカラオケサービス提供会社のサーバ装置(センタ装置)20との相互間でその通信回線18を介して情報の通信が可能になっている。
このカラオケサービス提供会社のサーバ装置20は、カラオケ情報(楽曲データ)、背景映像情報、曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の保管や入出力管理の基本的な制御を行うサーバであり、通信回線18を介してカラオケ装置16に定期的にコンテンツの配信を行うと共に、そのカラオケ装置16からの要求に応じて所定の機能制御プログラムを送信するものである。
また、カラオケシステム10は、複数の電子装置22a、22b、22c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に電子装置22と称する)を備えており、カラオケ装置16の利用に際して、各利用者(グループ)毎に1台ずつの電子装置22が貸与され、各個室14において後述するようにカラオケ装置16の遠隔操作装置として用いられるようになっている。
店舗12内には複数のカラオケ装置16を相互に接続するLAN24が敷設されており、電子装置22からのカラオケ装置16への入力は、所定のアクセスポイント26及びLAN24を介したLAN通信等により行われる。
また、カラオケシステム10は、所定のアプリがインストールされることによりカラオケ装置16の遠隔操作装置等として機能する複数の携帯電話機28a、28b、28c、・・・(以下、特に区別しない場合には単に携帯電話機28と称する)を備えている。これら携帯電話機28は、例えば、前記カラオケ装置16によりカラオケ演奏を行う各利用者の個人所有に係るものである。
図2は、本実施例のカラオケ装置16の構成を例示するブロック線図である。
この図2に示すように、カラオケ装置16は、CRT(Cathode-ray Tube)やTFT(Thin Film Transistor Liquid Crystal)等の映像表示装置30と、CRTコントローラ等の映像出力制御部32と、映像情報デコーダ34と、ビデオミキサ36と、音源であるシンセサイザ38と、音声入力装置であるマイクロフォン40と、アンプミキサ42と、スピーカ44と、操作パネル46と、その操作パネル46等からの入力信号を処理する入出力インターフェイス48と、中央演算処理装置であるCPU50と、読出専用メモリであるROM52と、随時書込読出メモリであるRAM54と、記憶装置であるハードディスク56と、モデム58と、LANポート60と、電子装置22やリモコン装置64等の入力装置からのリモコン信号を受信するためのリモコン受信部62とを、備えて構成されている。
映像出力制御部32は、CPU50において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力する文字映像出力装置として機能する他に、映像表示装置30による種々の映像表示を制御する表示制御装置として機能する。
また、映像情報デコーダ34は、利用者が歌詞を参照しながら歌を歌う際にハードディスク56に記憶された背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)する背景映像再生装置である。このような背景映像情報に基づいて映像情報デコーダ34により再生された背景映像は、ビデオミキサ36へ送られる。
また、ビデオミキサ36は、CPU50において生成され且つ映像出力制御部32から出力される文字映像と、映像情報デコーダ34により再生される背景映像とを合成して前記映像表示装置30に表示させる映像合成装置である。
シンセサイザ38は、ハードディスク56から読み出されて転送されるカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する音源である。
この演奏情報は、例えば、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)形式のデータであり、そのMIDIデータに基づいてシンセサイザ38により生成された音楽信号は、アナログ信号に変換されて前記アンプミキサ42へ送られる。そのアンプミキサ42では、送られてきた音楽信号と前記マイクロフォン40を介して入力される利用者の歌声とがミキシングされ、それらの信号が電気的に増幅されてスピーカ44から出力される。
操作パネル46は、カラオケ装置16の利用者が歌いたいカラオケ演奏曲を選択したり、演奏曲の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。
また、カラオケ装置16には、操作パネル46の一部機能を遠隔で実行するための入力装置として機能するリモコン装置64が備えられている。リモコン受信部62は、そのリモコン装置64から送信されるリモコン信号を受信してCPU50へ供給する。
また、カラオケ装置16と電子装置22との対応付け処理もリモコン受信部62を介して行われ、そのようにしてカラオケ装置16に対応付けられた電子装置22も同様に入力装置として機能する。
また、前述のように、カラオケ装置16に対する情報送信機能を有する携帯電話機28も同様に入力装置として機能する。なお、本実施例においては、カラオケ装置16の入力装置として機能する電子装置22、携帯電話機28、及びリモコン装置64等は、そのカラオケ装置16の一部として備えられたものとして以下の説明を行う。
CPU50は、RAM54の一時記憶機能を利用しつつROM52に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータである。
電子装置22やリモコン装置64等により所定のカラオケ演奏曲が選曲された場合、その選曲されたカラオケ演奏曲をRAM54に設けられた予約曲テーブルに登録する。
また、その予約曲テーブルの演奏順に従ってハードディスク56からRAM54に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報等を読み出し、カラオケ演奏曲の演奏が進行するのに応じてそのRAM54からシンセサイザ38へ演奏情報を送信し、歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して映像出力制御部32へ送り、選曲時には曲名文字映像を生成して映像出力制御部32へ送り、映像情報デコーダ34を制御して所定の背景映像を再生させる。
カラオケ演奏が行われていない間、すなわち曲間においては、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させ、通信回線18を介したサーバ装置20との間の情報通信制御等の基本的な制御に加えて、後述するカラオケのメドレーの自動作成を実行する。
モデム58は、カラオケ装置16を公衆電話回線等による通信回線18に接続するための装置である。
CPU50から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換して通信回線18に送り出すと共に、その通信回線18を介して伝送されるアナログ信号をディジタル信号に変換してCPU50に供給する処理を実行する。
なお、店舗12に備えられた複数のカラオケ装置16のうち何れかのカラオケ装置16がルータ17の機能を備えてマスターコマンダとして通信回線18に接続されてもよい。
この場合、モデム58はそのマスターコマンダとして機能するカラオケ装置16に必要とされるが、マスターコマンダを介してサーバ装置20との間で情報の通信を行う他のカラオケ装置16には必ずしも設けられなくともよい。
LANポート60は、カラオケ装置16がLAN24を介して他のカラオケ装置16や電子装置22等の他の機器と接続するための接続器である。
カラオケ装置16は、そのようにLAN24を介して接続されることで、他のカラオケ装置16や電子装置22等の他の機器との間で情報の送受信が可能となる。
例えば、アクセスポイント26を介して受信される電子早見本装置22からの選曲入力を受け付けてRAM54に設けられた予約曲テーブルに記憶し、そのアクセスポイント26を介してカラオケ装置16から電子装置22へ所定の情報を送信するなど、電波を介してカラオケ装置16と電子装置22との間において相互の情報のやりとりが実行される。
ハードディスク56には、カラオケ演奏曲を出力させるための多数のカラオケデータ(楽曲データ)を記憶するカラオケデータベース128及び背景映像を出力させるための複数の背景映像情報(映像データ)を記憶する背景映像データベース130をはじめとする各種データベースが設けられている。
カラオケボックス等の店舗にそれぞれ備えられた複数のカラオケ装置16のうち所定のカラオケ装置16(例えばカラオケ装置16a)は、モデム58を介して通信回線18に接続されており、複数のカラオケ装置16によって常に新しい曲が演奏可能とされるように、或いは常に新しい背景映像が出力可能とされるように、随時新たな楽曲データや映像データ等がサーバ装置20から通信回線18を介して配信され、ハードディスク56のカラオケデータベース128等に記憶される。
また、そのようにしてサーバ装置20から情報を取得したカラオケ装置16aとその他のカラオケ装置16との間でLAN24を介した通信が行われ、各カラオケ装置16のハードディスク56に記憶される情報が共有され、カラオケデータベース128や背景映像データベース130等の内容が同一のものとなる。
カラオケデータベース128には、カラオケ装置16のカラオケ演奏に用いられる多数(例えば、数万曲)のカラオケ情報が記憶されている。このカラオケ情報は、例えば、シンセサイザ38により所定の出力音(楽器の演奏音)を生成するための演奏情報、その演奏曲の出力と併行してその演奏曲の歌詞文字映像を表示させるための歌詞情報、演奏曲の出力と併行してその歌詞文字映像を順次色替表示させるための歌詞色替情報、及びその歌詞文字映像の背面側レイヤに表示される背景映像を指定する背景映像指定情報等から成るものであり、コンテンツIDである各演奏曲に固有の選曲番号により識別される。
また、背景映像データベース130には、映像情報デコーダ34により所定の映像を再生するための複数の背景映像情報が記憶されている。この背景映像情報は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)形式のデータであり、各映像情報に固有の識別情報により識別される。
[2.カラオケ装置の処理機能ブロックの説明]
ここで、本発明の機能を発揮するための構成について、図3に示す機能ブロック図を用いて説明する。
カラオケ装置16の演奏曲情報記憶部107は、演奏曲に対応する演奏曲情報にコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)を含ませて記憶する。
これはカラオケ情報提供サービス会社等の会社がサーバ装置20にカラオケ情報の一部である演奏曲情報にコード情報を含ませてアップロードするので、カラオケ装置16はアップロードされた演奏曲情報を予めカラオケ装置16の演奏曲情報記憶部107にダウンロードして記憶しておく。
カラオケ装置16の選択部101は、この演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲から、ユーザが歌唱したいと望む演奏曲が選択部101を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の選択部101に入力され、)カラオケ装置16が認識する。
カラオケ装置16のコード情報抽出部102は、演奏曲がカラオケ装置16で演奏される順番にコード情報を抽出する。
カラオケ装置16の変化パターン情報抽出部103は、コード情報抽出部102によって抽出されたコード情報の変化パターンを抽出する。コード情報の変化パターンは演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に抽出されるが、これに限定されるわけではなく、演奏曲の任意の区間または全体を単位としてコード情報の変化パターンを抽出してもよい。
また、変化パターンは、コード情報の変化の仕方を示すコード進行であってもよいし、コード情報間の差分の変化量であってもよい。
カラオケ装置16の演奏曲選別部104は、コード情報の変化の仕方を示すコード進行が同一の他の演奏曲、または、コード情報間の差分の変化量が同一の他の演奏曲を演奏曲情報記憶部107で検索することによって選別する。
選別される演奏曲は一曲とは限られず、複数の演奏曲が選別される場合もある。
演奏曲選別部104は、演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎にコード情報の変化パターンと同一の変化パターンを有する他の演奏曲を選別する。
出力部105は、少なくとも一つ以上の他の演奏曲に対応する演奏曲情報の一例としての他の演奏曲の選曲番号、コード進行等(コードが演奏曲の演奏とともにどのように変化していくか(一例としてはコードが順番に表示される))が映像表示装置30に等に表示されるように出力する。
また、出力部106は、選別された演奏曲を出力し、シンセサイザ38、アンプミキサ42を介してスピーカ44から放音されるように出力する。
決定部106は、演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に(いわゆる、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間)、コード情報の変化パターンが同一の他の演奏曲を一つずつ決定し、メドレーされる他の演奏曲を決定する。
メドレーされる他の演奏曲の決定は、一例として、映像表示装置30に等に表示される他の演奏曲を見ながら、ユーザが、操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが決定した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の決定部106に入力されることによって決定される。
このように本発明によれば、一人の人が、歌っている間、もう一人の人が、コード進行等が同じなため、気持ちよく割り込め、より自由度の高く、意外性の高いメドレーの作成ができる。
[3.処理動作を示すフローチャートの一例]
次に、図4を用いて、カラオケ装置16において、カラオケにて、選曲された楽曲の、Aメロ、Bメロ、サビのそれぞれの部分のコード進行を調べ、それぞれの区間にて、同じコード進行の別の楽曲を自動で検索し、区間毎に違う楽曲を割り当て、つなぎ合わせ、メドレーを作り、元々選曲された楽曲と同時に、出来上がったメドレー楽曲を歌えるしくみの動作概要を説明する。
なお、本発明を適用した場合において実現され得る具体的な処理手順である以下に示す処理手順は、一例であってこれ以外にも実現され得る処理手順は無数に存在する。
まず、図4のステップS1において、この演奏曲情報記憶部107に記憶されている演奏曲から、ユーザが歌唱したいと望む演奏曲が選択手段としての選択部101を介して(操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28等を介してユーザが選択した演奏曲に関する情報がカラオケ装置16のCPU50の選択部101に入力される)カラオケ装置16の選択部101が認識する。そして、選択部101が認識した選択された演奏曲がコード情報抽出部102へ転送される。
次に、ステップS2において、カラオケ装置16のコード情報抽出部102が、ステップS1において選択された演奏曲に対応する演奏曲情報に含まれるコード情報を演奏曲情報記憶部107からカラオケ装置16で演奏される順番に抽出する。
次に、ステップS3において、カラオケ装置16の変化パターン情報抽出部103は、演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間毎に(いわゆる、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間)、コード情報の変化パターン情報を抽出する。
ここで、コード情報の変化パターン情報には、演奏曲に対応する演奏曲情報に含まれているコード情報(一例として、C、Am、AMaj7等のコード情報がある)そのものの変化(コード進行)だけではなく、コード情報間の根音の差分の変化量(一例として、根音の差分がコード情報間で2度、3度、4度、2度と演奏曲の進行に伴って変化する場合)をも含み、この場合には、最初の根音がCの場合とDの場合であっても、コード情報間の根音の差分の変化量は変化パターン情報として同一となる。
次に、ステップS4において、カラオケ装置16の演奏曲選別部104は、コード情報の変化の仕方を示すコード進行、または、コード情報間の差分の変化量が同一の他の演奏曲を演奏曲情報記憶部107において(検索し)、選別する。
次に、ステップS5において、ステップS4においてカラオケ装置16の演奏曲選別部104によって選別された、区間毎(Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に)の他の演奏曲に対応する演奏曲情報の一例としての他の演奏曲の選曲番号、コード進行等(コードが演奏曲の演奏とともにどのように変化していくか(一例としてはコードが順番に表示される))が、出力部105を介して映像表示装置30等に表示されるので、ユーザは決定しようとする他の演奏曲を視覚で確認しながら決定する。
他の演奏曲が決定されると、カラオケ装置16は、決定された他の演奏曲をメドレーとして繋ぎ、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と、ユーザが歌唱しようとしている所望の演奏曲と曲調が同じである他の演奏曲をスピーカ44から、同時に放音する。
このように本発明によれば、一人の人が、歌っている間、もう一人の人が、コード進行等が同じなため、気持ちよく割り込め、より自由度の高く、意外性の高いメドレーの作成ができる。
[4.映像表示装置30等に表示される画面の一例]
次に、映像表示装置30等に表示される画面の一例を図5に示す。
図5(a)には、ユーザであるAさんがこれから歌唱しようとしている演奏曲、または、現在歌唱している最中の演奏曲の曲名が表示される。
また、演奏曲の曲名と共に、演奏曲のコード進行情報が、演奏曲における少なくとも一つの小節からなる区間である、Aメロ、Bメロ、サビ等の区間毎に表示される。
例えば、図5(a)では、Aメロのコード進行がC、Am、F、Gであることが表示され、Bメロのコード進行がF、C、G、C、F、C、G、Gであること、およびサビ区間のコード進行がC、G、Am、E、F、C、Dm、Gであることが表示される。
ここで、他のユーザが割り込みをして、ユーザであるAさんが歌唱している、または、これから歌唱する演奏曲とコード情報の変化パターンが同一の他の演奏曲をカラオケ装置16に演奏させ、他の演奏曲を歌唱してカラオケを楽しもうとする場合に、割り込みメドレーで割り込みをかける。
この割り込みメドレーの割り込みは、操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28のボタン等の入力部分に割り込みメドレーの割り込み機能を予め割り当てておくことによって実行される。
カラオケ装置16において割り込みが許可されると、図5(b)に示される入力画面が映像表示装置30等に表示される。
図5(b)に示される入力画面には、カラオケ装置16を利用することが許可されたユーザかどうかを判断するために、ユーザの識別情報を同定するためのユーザIDとユーザパスワードが入力されるための画面が表示される。
ユーザIDとユーザパスワードが入力され、正規の会員等であることがカラオケ装置16で判断されると、図5(c)に示される画面が映像表示装置30等に表示される。
図5(c)には、ユーザであるAさんが歌唱する、演奏曲とコード情報の変化パターンが同一の他の演奏曲が表示される。
図5(c)に表示されている選曲番号BはAメロがユーザAさんが歌唱する演奏曲と同一であることが示され、選曲番号CはBメロがユーザAさんが歌唱する演奏曲と同一であることが示され、選曲番号DはサビがユーザAさんが歌唱する演奏曲と同一であることが示されている。
他のユーザが、操作パネル46、カラオケ装置16の遠隔操作装置または遠隔入力装置としての電子装置22、リモコン装置64、携帯電話機28のボタン等の入力部分を操作して他の演奏曲を選択することができる。
また、図5(c)に表示されている選曲番号は、図5(b)で入力されたユーザIDとユーザパスワードに基づいて同定されるユーザが過去に選択した演奏曲に基づいて優先的に表示されるようにしてもよい。
入力されたユーザID情報はユーザが持つ識別(ID:Identification)情報と関連づけされているので、ネットワークに接続されている電子機器であればユーザの識別情報を入力すれば、いつでもどこでもユーザID情報によって特定される識別情報に基づいてそのユーザが過去に選択した演奏曲に基づいて他の演奏曲が選別されることが可能になる。
なお、図4における動作手順を、ハードディスク等の記録媒体に予め記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して予め記録しておき、これを汎用のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該汎用のマイクロコンピュータ等を実施形態に係わるCPUとして機能させることも可能である。
また各電子情報機器間の情報の送受信は有線、無線に限定されず、いずれの方法においても情報の送受信を行うことができる。