JP5289639B1 - 薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造 - Google Patents

薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造 Download PDF

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Abstract

【課題】地盤の深度に応じて薬液を注入することができる薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造を提供する。
【解決手段】薬液注入工法は、ケーシングパイプを地盤Gに貫入して孔Hを形成する削孔工程と、薬液注入装置2を孔H内に挿入する挿入工程と、孔H内に孔壁安定液を充填する充填工程と、ケーシングパイプ10を引き抜く引抜工程と、孔H内にシールグラウト材A,Bを充填するシール工程と、シールグラウト材の層4,5を介して地盤G中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含む。シール工程では、孔H内に、シールグラウト材Aとシールグラウト材Bとを交互に注入することで、シールグラウト材Aの層4とシールグラウト材Bの層5とを上下方向に交互に積層する。薬液注入工程では、シールグラウト材Bの層5に対して薬液を排出させる。シールグラウト材Bの層5は、シールグラウト材Aの層4よりも強度が小さい又はポーラス状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤改良工法において地盤中に薬液を注入するための薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造に関するものである。
従来、薬液注入工法の一つとしてダブルパッカ工法が知られている。これは、改良目的の地盤にケーシングパイプを貫入して孔を形成し、孔内にシールグラウト材(懸濁系材料)を充填した後、直ちにスリーブパイプを挿入する。そして、ケーシングパイプを孔内から引き抜き、シールグラウト材が硬化した後、図6に示すように、スリーブパイプ100内にダブルパッカ101を備えたインジェクションパイプ102を挿入し、薬液注入箇所に、ダブルパッカ101を配置する。そして、外部からインジェクションパイプ102内に薬液を導入し、複数の吐出口103から排出される薬液を、排出口104を覆う円筒形のゴムスリーブ105のスリット106を通して、圧送させることによりシールグラウト材の層のクラッキングを行う。これにより、シールグラウト材の層にクラックが形成され、このクラックを介して薬液を浸透させて、地盤に薬液を注入し、薬液を硬化させることで地盤を改良する工法である(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−74591号公報
上記したダブルパッカ工法においては、シールグラウト材の層に形成したクラックを介して薬液を地盤Gへ注入している。しかし、地盤Gへ薬液を注入する際の注入面積が小さいため、6L/min〜10L/min程度の低い注入速度で薬液を地盤Gに注入しているのが現状である。このような低速度で薬液を注入すると、注入作業に時間がかかり、工期が長くなったり工費が増加する等の課題がある。これに対して、注入作業を効率的に行うために、地盤Gへの薬液の注入速度を上げると、圧力上昇に起因して地盤Gの隆起や割裂等が発生し、近隣家屋へ悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記問題に着目してなされたものであり、地盤の所望箇所に良好に薬液を注入することができるうえ、薬液の注入面積を大きくすることにより、薬液の注入時間を短縮することができるとともに、地盤の削孔本数を減少させて削孔時間を短縮することができる薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、ケーシングパイプを地盤に貫入して孔を形成する削孔工程と、薬液の排出口を複数有する薬液注入管及びシールグラウト材を前記孔内に注入可能な注入管を備えた薬液注入装置を、前記孔内に挿入する挿入工程と、前記孔内に孔壁安定液を充填する充填工程と、前記ケーシングパイプを引き抜く引抜工程と、前記孔内の前記薬液注入管の周囲にシールグラウト材を充填するシール工程と、硬化した前記シールグラウト材の層を介して地盤中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含み、前記シール工程では、前記孔内に、シールグラウト材Aと前記シールグラウト材Aとは異なるシールグラウト材Bとを交互に注入することで、シールグラウト材Aの層とシールグラウト材Bの層とを上下方向に交互に積層し、前記薬液注入工程では、前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液を排出させ、前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又は強度が小さいポーラス状である薬液注入工法によって達成される。
また、本発明の上記目的は、ケーシングパイプを地盤に貫入して孔を形成する削孔工程と、薬液の排出口を複数有する薬液注入管及びシールグラウト材を前記孔内に注入可能な注入管を備えた薬液注入装置を、前記孔内に挿入する挿入工程と、前記ケーシングパイプを引き抜きながら、前記孔内の前記薬液注入管の周囲にシールグラウト材を充填するシール工程と、硬化した前記シールグラウト材の層を介して地盤中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含み、前記シール工程では、前記孔内に、シールグラウト材Aと前記シールグラウト材Aとは異なるシールグラウト材Bとを交互に注入することで、シールグラウト材Aの層とシールグラウト材Bの層とを上下方向に交互に積層し、前記薬液注入工程では、前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液を排出させ、前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又は強度が小さいポーラス状である薬液注入工法によっても達成される。
上記した構成において、「硬化」とは、シールグラウト材が完全に固まって硬化した状態のみならず、完全には硬化しないが、粘性が高く流動性は多少残るが層の形状がある程度保持される半硬化した状態(ゲル状態)も含んでいる。
上記構成の薬液注入方法において、前記薬液注入装置は、パッカーと、前記パッカーに対して流体の供給及び排出が可能な流体供給管とをさらに備え、かつ、前記注入管、前記パッカー及び前記流体供給管が前記薬液注入管に対して上下動可能に構成され、前記充填工程では、前記パッカーに流体を供給して膨張させた状態で前記パッカーの下方空間に一方のシールグラウト材を注入した後、前記注入管、前記パッカー及び前記流体供給管を前記薬液注入管に対して上昇させ、前記パッカーに流体を供給して膨張させた状態で前記パッカーの下方空間に他方のシールグラウト材を注入することで、前記孔内にシールグラウト材Aの層及び前記シールグラウト材Bの層を交互に積層することが好ましい。
また、上記構成の薬液注入方法において、前記シールグラウト材Aの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.5MN/m以上であり、前記シールグラウト材Bの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.2MN/m以下であることが好ましい。
また、上記構成の薬液注入方法において、前記シールグラウト材A及び前記シールグラウト材Bは可塑性かつ水中不分離性を有することが好ましい。
また、本発明の上記目的は、薬液の排出口を複数有し、地盤に形成された孔内に挿入された薬液注入管と、前記孔内の前記薬液注入管の周囲に形成されたシールグラウト材の層と、を備え、前記シールグラウト材の層は、互いに異なるシールグラウト材Aの層及びシールグラウト材Bの層が前記孔の上下方向に交互に配置されるように積層されており、前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又はポーラス状であり、前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液が排出されるように構成されている薬液注入構造によっても達成される。
また、上記構成の薬液注入構造において、前記シールグラウト材Aの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.5MN/m以上であり、前記シールグラウト材Bの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.2MN/m以下であることが好ましい。
本発明の薬液注入工法及び薬液注入時の地盤中の薬液注入構造によれば、地盤の所望箇所に良好に薬液を注入することができるうえ、薬液の注入面積を大きくすることにより、薬液の注入時間を短縮することができるとともに、地盤の削孔本数を減少させて削孔時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る薬液注入方法の工程図である。 薬液注入装置の概略構成を示す斜視図である。 薬液注入装置の概略構成を示す斜視図である。 薬液注入管の概略構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る薬液注入方法の工程図である。 ダブルパッカ工法において用いられる薬液注入管の概略構成を示す断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る薬液注入方法の一例を示した工程図である。本実施形態の薬液注入方法は、改良目的の地盤Gにケーシングパイプ10を貫入して孔Hを形成する削孔工程と、孔H内に薬液注入管20を備えた薬液注入装置2を挿入する挿入工程と、孔H内に孔壁安定液を充填する充填工程と、ケーシングパイプ10を引き抜く引抜工程と、孔H内にシールグラウト材を充填するシール工程と、硬化したシールグラウト材の層を介して地盤G中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含んでいる。以下、これに従って施工順序を説明する。
まず、図1(a)のように、地盤Gに対して金属製のケーシングパイプ10を貫入して削孔を行なう。ケーシングパイプ10の先端にはビット11が取り付けられており、図示しない小型のボーリングマシンを用いてケーシングパイプ10を回転させながら、ビット11により地盤Gを削孔することで孔Hを形成する。このとき、ケーシングパイプ10の先端から水を吐出させながら削孔してもよい。水は、泥水であっても普通の水であってもよい。
地盤Gに対して所定深度まで削孔を行ない、ケーシングパイプ10が地中に埋設されると、次に、図1(b)のように、薬液注入装置2を孔H(ケーシングパイプ10)内に挿入する。薬液注入装置2の説明については後述する。そして、図1(c)のように、孔H(ケーシングパイプ10)内に孔壁安定液を注入する。孔壁安定液は、ケーシングパイプ10を引き抜いたときに孔Hの孔壁と接触することにより、孔壁を安定させて孔壁の崩落を防止するためのものである。孔壁安定液としては、泥水やセメントベントナイト液、繊維くずや増粘剤を含有する水溶液等、従来公知のものを用いることができる。
次に、ケーシングパイプ10を孔H内から引き抜いた後、孔H内の薬液注入管20の周囲に、流動性を有していて、所定時間の経過によって硬化するシールグラウト材を薬液注入装置2を用いて充填する。ここで、孔H内に挿入される薬液注入装置2は、図2のように、薬液注入管20と、第1注入管21と、第2注入管22と、パッカー23と、流体供給管24とを備えている。薬液注入管20は、内部に空洞を有する円筒状のものであり、周面には、地盤改良のために地盤に注入される薬液の排出口25(図4に示す)が複数形成されている。薬液注入管20は、地中に挿入する深さに応じて複数の筒状体を、ジョイントを介して順次直列に継ぎ足すように連結していくことで形成することもできる。薬液注入管20の材質としては、硬質塩化ビニル等の合成樹脂や鋼鉄等の金属など、公知の材料を使用することができる。また、薬液注入管20の内径や肉厚についても、地盤の強度や土質などに応じて適宜設定すればよく、限定されるものではない。
第1注入管21は、シールグラウト材Aを孔H内に充填するためのものであり、可撓性を有するホース状のものである。第1注入管21の下端開口は、パッカー23(及び上下の金属製キャップ25)を貫通してパッカー23の下方位置まで延びている。また、第2注入管22も、第1注入管21と同様、可撓性を有するホース状のものであり、第2注入管22の下端開口が、パッカー23(及び上下の金属製又は樹脂製キャップ25)を貫通してパッカー23の下方位置まで延びている。ただし、第2注入管22は、シールグラウト材Aとは異なるシールグラウト材Bを孔H内に充填するためのものである。
パッカー23は、可撓性を有し、伸縮自在の例えばゴム製からなる袋状のものであり、その上下端が金属製キャップ25,25により閉じられている。パッカー23には、パッカー23の内部に流体を供給することが可能な、可撓性を有するホース状の流体供給管24が接続されている。パッカー23は、流体供給管24からの流体の供給を受けて膨張し、流体が内部から排出されることで収縮する。パッカー23に供給される流体としては、空気や水を用いることができる。
上記した第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24は、薬液注入管20に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。
上記構成からなる薬液注入装置2を用いて、孔H内にシールグラウト材を充填する方法について説明すると、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給すると、図3のように、パッカー23が膨張して孔Hの孔壁に密着し、パッカー23の下方位置に、シールグラウト材が充填される空間が形成される。そして、図1(d)のように、例えば第1注入管21により、上記空間にシールグラウト材Aを充填する。このシールグラウト材Aが所定時間経過後に硬化することで、薬液注入管20の周囲にはシールグラウト材Aの層4が形成される。このシールグラウト材Aの層4は、後述する地盤改良のためにシールグラウト材Bの層5に排出された薬液が他領域へ侵入することを防ぐパッカーとしての役割を果たす。このシールグラウト材Aの層4の厚み(上下方向の高さ)は、例えば1m程度とすることができるが、これに限られるものではなく、適宜設定可能である。
上記空間にシールグラウト材Aを充填すると、パッカー23内部に供給された流体をパッカー23から排出してパッカー23を収縮させ、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24を、薬液注入管20に対して上方に移動させる。第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24を、所定高さだけ上方に移動させると、図1(e)のように、再び、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給してパッカー23を膨張させ、パッカー23の下方位置であってシールグラウト材Aの層4の上方に、空間を形成する。この空間に、次は、第2注入管22によりシールグラウト材Bを充填する。このシールグラウト材Bが所定時間経過後に硬化又は半硬化することで、シールグラウト材Aの層4上の薬液注入管20の周囲にはシールグラウト材Bの層5が形成される。このシールグラウト材Bの層5は、薬液を注入したい地盤G中の薬液注入箇所に対応する高さ位置に配置され、後述する薬液を地盤G中の薬液注入箇所まで浸透させる役割を果たす。このシールグラウト材Bの層5の厚み(上下方向の高さ)は、例えば1m程度とすることができるが、これに限られるものではなく、適宜設定可能である。
そして、上記空間にシールグラウト材Bを充填すると、図1(f)のように、再び、パッカー23内部に供給された流体をパッカー23から排出してパッカー23を収縮させ、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24を、薬液注入管20に対して上方に移動させる。第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24を、所定高さだけ上方に移動させると、再び、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給してパッカー23を膨張させ、パッカー23の下方位置であってシールグラウト材Bの層5の上方に、空間を形成する。この空間に、次は、第1注入管21によりシールグラウト材Aを充填する。このシールグラウト材Aが所定時間経過後に硬化することで、シールグラウト材Bの層5上の薬液注入管20の周囲にはシールグラウト材Aの層4が形成される。
このような工程を繰り返して、孔H内に、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bを交互に注入した後、所定時間(例えば1日)経過させることで、図1(g)のように、孔H内に、所定の厚みを有するシールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Bの層5を上下方向に交互に形成する。
このように、薬液注入管20の周囲にシールグラウト材の層4,5を形成して薬液注入管20の周囲をシールすることで、薬液注入管20の排出口25から薬液を排出した時に薬液が薬液供給管20の外周面に沿って地上側又は地下側に漏れ出すことを防止することができる。
上記したシールグラウト材は、流動性を有し、所定時間の経過によって硬化又は半硬化するものであり、通常、セメントやセメントを懸濁させてなるセメントミルクをベースとし、砂、砂利、粘土、ベントナイト、石灰、石膏等が配合されたものである。また、各種公知の増粘剤(例えば、CMC、グアーガム、キサンタンガム)や可塑剤が添加されていることで、水中不分離性及び可塑性を有している。シールグラウト材A,Bが可塑性を有していることで、上記空間へのシールグラウト材A,Bの充填時に、材料分離を起こすことがなく上記空間の隅々までシールグラウト材A,Bを充填することができる。また、シールグラウト材A,Bが水中不分離性を有していることで、シールグラウト材Aとシールグラウト材Bとが交互に孔H内に充填される際に、互いに希釈されることが防止されるため、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bの充填・固化後に、均一な強度(例えば、一軸圧縮強さ)を有するシールグラウト材の層4,5を交互に孔H内に形成することができる。なお、本明細書中、水中での材料分離が生じない性質を、「水中不分離性」という。
また、本実施形態では、シールグラウト材Aとシールグラウト材Bとは異なるものであり、硬化又は半硬化した際にシールグラウト材Bの層5の強度が、シールグラウト材Aの層4の強度よりも小さくなるように、それぞれの配合量が決められている。例えばセメントの配合量を少なくすることで硬化又は半硬化した際のシールグラウト材の層の強度を小さくすることができる。また、シールグラウト材Bとしては、増粘剤に砂、砂利等を配合したものや、水に砂、砂利等を配合したものであっても構わない。この場合には、シールグラウト材Bの層は、完全には硬化した状態とはならずに、粘性が高く層の形状がある程度保持されるが流動性が若干残る半硬化した状態(ゲル状態)となり、強度が低下する。
シールグラウト材Aの層4の強度は、1軸圧縮強度(qu)が0.5MN/m以上であることが好ましい。上記強度が0.5MN/m未満であると、形成されたシールグラウト材Aの層4の強度が弱く、パッカーとしての機能が得られない恐れがあるためである。一方、シールグラウト材Bの層5の強度は、1軸圧縮強度(qu)が0.2MN/m以下であることが好ましい。上記強度が0.2MN/mを以下であると、薬液注入管20の排出口25から注入された薬液がシールグラウト材Bの層5を効率よく浸透し、薬液を地盤Gに効果的に注入することができるためである。シールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Bの層5の強度が上記範囲を満たす程度であることによって、その後の薬液注入工程において、より効果的に、薬液を所望の地盤Gの範囲(薬液注入箇所)に安定してかつ短時間で注入することができる。
図1(g)のように、シールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Bの層5が上下方向に交互に積層された薬液注入構造1が地盤G中に形成されると、次に、薬液注入管20を用いて地盤Gへの薬液の注入を行う。つまり、外部から薬液注入管20に薬液を供給して、薬液供給管20の上下方向に複数設けられた排出口25からシールグラウト材Bの層5の厚み方向のほぼ全領域に対して薬液を排出する。この薬液がシールグラウト材Bの層5のほぼ全領域を浸透していくことで、地盤G中の薬液注入箇所に薬液が短時間で注入される。地盤Gに薬液を注入させる方法としては、例えば、図4のように、薬液注入管20内にダブルパッカを備えた円筒状のインジェクションパイプ6を挿入して、地盤G中の薬液注入箇所に薬液を注入する方法が挙げられる。具体的には、薬液注入管20には、上下方向に複数の排出口25が形成されているとともに、全ての排出口25を覆うように円筒形のゴムスリーブ26が外周面に装着されている。このゴムスリーブ26には、排出口25と対向する位置にスリット27が形成されている。また、インジェクションパイプ6には、上下にゴム製のパッカー60,60が設けられているとともに、上下のパッカー60,60の間に薬液の吐出口61が形成されている。パッカー60,60は、図示しない供給管により供給される空気や水等により膨張することでインジェクションパイプ6と薬液注入管20との隙間を塞いで、上下のパッカー60,60で挟まれる空間を密閉する。これにより、吐出口61から吐き出された薬液が漏れなく排出口25から排出される。上下のパッカー60,60の間隔は、シールグラウト材Bの層5の厚み(上下方向の高さ)とほぼ同程度(例えば1m)となるように設定されているが、多少前後してもよい。
上記構成のインジェクションパイプ6を薬液注入管20内に挿入し、ダブルパッカ(パッカー60,60)を地盤G中の薬液注入箇所、つまり、シールグラウト材Bの層5に対応する位置に配置する。そして、外部からインジェクションパイプ6内に薬液を導入し、この薬液Lを所定の注入速度(例えば15L/min〜40L/min)で吐出口61から排出口25及びスリット27を通して噴射させる。これにより、図1(h)のように、噴射された薬液はシールグラウト材Bの層5を浸透して地盤G中の所望の薬液注入箇所に注入され、注入された薬液が硬化することによって、薬液注入箇所の地盤Gが強化・改良される。所望の薬液注入箇所、つまり、シールグラウト材Bの層5に対する薬液の注入が完了すると、インジェクションパイプ6を薬液注入管20内で、次の所望の薬液注入箇所、つまり、一つ上方のシールグラウト材Bの層5まで上昇させ、同様に薬液をシールグラウト材Bの層5に排出・浸透させることで、地盤G中の所望の薬液注入箇所が次々に強化・改良される。薬液としては、硬化時間の長い溶液型水ガラス系やシリカゾル系、コロイドシリカ系、超微粒子シリカ系、あるいはセメント系のような耐久性を備えた高浸透性の薬液を用いるのが好ましい。
本実施形態の薬液注入方法によると、地盤Gに形成された孔H内に挿入された薬液注入管20と、孔H内の薬液注入管20の周囲に形成されたシールグラウト材の層4,5と、を備え、シールグラウト材の層4,5が、シールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Aの層4よりも強度が小さいシールグラウト材Bの層5が孔Hの上下方向に交互に配置されるように形成された薬液注入構造1が、地盤G中に形成される。
本実施形態の薬液注入構造1のように、地盤G中に互いに強度の異なるシールグラウト材の層4,5を上下方向に交互に形成するとともに、低強度のシールグラウト材Bの層5を地盤G中の薬液注入箇所と対応する位置に配置し、薬液注入管20の複数の排出口25から薬液を低強度のシールグラウト材Bの層5に対して排出させるように構成することで、従来のダブルパッカ工法と比較して、地盤Gに対する薬液の注入面積を大きくすることができる。よって、薬液を短時間でかつ広範囲に地盤Gに注入することができるので、薬液の注入作業を短縮することができるとともに、地盤Gに形成する削孔本数を減少可能であるので、削孔時間を短縮することができる。その結果、工期の短縮や工費の削減を実現可能である。また、シールグラウト材Bの層5は低強度であるので、圧力をさほどかけなくても薬液を容易にシールグラウト材Bの層5を浸透させることができるので、圧力上昇に起因した地盤Gの隆起や割裂等が発生することを防止できる。また、地盤Gの深度に応じた薬液の注入が可能になり、薬液を地盤G中の所望の薬液注入箇所に注入できる。このように、本実施形態の薬液注入構造1及び薬液注入工法によれば、地盤G中の所望箇所に良好に薬液を注入することができるうえ、地盤Gに対する薬液の注入面積を大きくすることにより、薬液の注入時間を短縮することができるとともに、薬液の注入範囲が広範囲になることで地盤Gの削孔本数を減少させて削孔時間を短縮することができる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る薬液注入方法の一例を示した工程図である。第2実施形態の薬液注入方法によっても、上記構造の薬液注入構造1を地盤G中に形成することができる。この第2実施形態の薬液注入方法は、改良目的の地盤Gにケーシングパイプ10を貫入して孔Hを形成する削孔工程と、孔H内に薬液注入管20を備えた薬液注入装置2を挿入する挿入工程と、孔H内にシールグラウト材を充填するシール工程と、ケーシングパイプ10を引き抜く引抜工程と、硬化したシールグラウト材の層を介して地盤G中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含んでいる。以下、これに従って第2実施形態の施工順序を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付することで詳細な説明を省略する。
まず、図5(a)のように、地盤Gに対して金属製のケーシングパイプ10を貫入して削孔を行なう。地盤Gに対して所定深度まで削孔を行ない、ケーシングパイプ10が地中に埋設されると、次に、図5(b)のように、孔H(ケーシングパイプ10)内に薬液注入装置2を挿入する。そして、孔H内の薬液注入管20の周囲に、シールグラウト材を薬液注入装置2を用いて充填する。
まず、図5(c)のように、ケーシングパイプ10を所定高さだけ引き抜いて、薬液注入管20に対して上方に移動させる。その後、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給し、パッカー23を膨張させて孔Hの孔壁に密着させ、パッカー23の下方位置に、シールグラウト材が充填される空間を形成する。そして、例えば第1注入管21により、上記空間にシールグラウト材Aを充填する。このシールグラウト材Aが所定時間経過後に硬化することで、薬液注入管20の周囲にシールグラウト材Aの層4が形成される。このシールグラウト材Aの層4の厚み(上下方向の高さ)は、例えば1m程度とすることができるが、これに限られるものではなく、適宜設定可能である。
上記空間にシールグラウト材Aを充填すると、パッカー23内部に供給された流体をパッカー23から排出してパッカー23を収縮させ、図5(d)のように、ケーシングパイプ10と、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24とを薬液注入管20に対して所定高さだけ上方に移動させる。ケーシングパイプ10と、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24とを上方に移動させると、再び、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給してパッカー23を膨張させ、パッカー23の下方位置であってシールグラウト材Aの層4の上方に、空間を形成する。この空間に、次は、第2注入管22によりシールグラウト材Bを充填する。このシールグラウト材Bが所定時間経過後に硬化又は半硬化することで、シールグラウト材Aの層4上の薬液注入管20の周囲にシールグラウト材Bの層5が形成される。このシールグラウト材Bの層5は、薬液を積極的に注入したい地盤G中の薬液注入箇所に対応する高さ位置に配置され、このシールグラウト材Bの層5の厚み(上下方向の高さ)は、例えば1m程度とすることができるが、これに限られるものではなく、適宜設定可能である。
そして、上記空間にシールグラウト材Bを充填すると、再び、パッカー23内部に供給された流体をパッカー23から排出してパッカー23を収縮させ、図5(e)のように、ケーシングパイプ10と、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24とを薬液注入管20に対して所定高さだけ上方に移動させる。ケーシングパイプ10と、第1注入管21、第2注入管22、パッカー23及び流体供給管24とを上方に移動させると、再び、流体供給管24から流体をパッカー23の内部へ供給してパッカー23を膨張させ、パッカー23の下方位置であってシールグラウト材Bの層5の上方に、空間を形成する。この空間に、次は、第1注入管21によりシールグラウト材Aを充填する。このシールグラウト材Aが所定時間経過後に硬化することで、シールグラウト材Bの層5上の薬液注入管20の周囲にシールグラウト材Aの層4が形成される。
このような、ケーシングパイプ10を引き抜きながら、孔H内の薬液注入管20の周囲にシールグラウト材A,Bを充填する工程を繰り返すことで、図5(f)のように、孔H内に、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bを交互に注入し、所定時間(例えば1日)経過させることで、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bを硬化又は半硬化させて、孔H内に、所定の厚みを有するシールグラウト材Aの層4とシールグラウト材Bの層5とを形成する。
これにより、図5(g)のように、地盤G中に、シールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Bの層5が上下方向に交互に積層された薬液注入構造1が形成される。
上記構造の薬液注入構造1が地盤G中に形成されると、第1実施形態と同様に、薬液注入管20内にダブルパッカを備えた円筒状のインジェクションパイプ6を挿入して、薬液供給管20の複数の排出口25からシールグラウト材Bの層5の厚み(高さ)方向のほぼ全域にわたって薬液を排出する。これにより、薬液がシールグラウト材Bの層5を浸透していくことで、地盤G中の所望の薬液注入箇所に薬液が注入される。注入された薬液が硬化することによって、薬液注入箇所の地盤Gが強化・改良される。
この第2実施形態の薬液注入方法によっても、地盤Gに形成された孔H内に挿入された薬液注入管20と、孔H内の薬液注入管20の周囲に形成されたシールグラウト材の層4,5と、を備え、シールグラウト材の層4,5が、シールグラウト材Aの層4及びシールグラウト材Aの層4よりも強度が小さいシールグラウト材Bの層5が孔Hの上下方向に交互に配置されるように形成された薬液注入構造1が、地盤G中に形成される。よって、地盤G中の所望箇所に良好に薬液を注入することができるうえ、地盤Gに対する薬液の注入面積を大きくすることにより、薬液の注入時間を短縮することができるとともに、薬液の注入範囲が広範囲になることで地盤Gの削孔本数を減少させて削孔時間を短縮することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明に係る薬液注入方法及び薬液注入構造の具体的な態様は上記した実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、薬液注入装置2が第1注入管21及び第2注入管22を備え、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bを別々の第1注入管21及び第2注入管22を用いて孔H内に注入しているが、これに限られず、薬液注入装置2に注入管を1つだけ設け、1つの注入管で、シールグラウト材A及びシールグラウト材Bを交互に孔H内に注入するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、シールグラウト材Bは、硬化又は半硬化した際に、シールグラウト材Aの層4よりも強度が小さくなるような材料が用いられているが、これに限られず、硬化した際にシールグラウト材Bの層がポーラス状となるような、例えばポーラスコンクリート等が用いられてもよい。シールグラウト材Bの層5がポーラス状(多孔質)であっても、このシールグラウト材Bの層5を地盤G中の薬液注入箇所と対応する位置に形成すると、薬液注入管20から排出された薬液は、シールグラウト材Bの層5を良好に薬液注入箇所に向かって浸透するので、薬液を地盤G中の所望の薬液注入箇所に注入でき、地盤Gの深度に応じた薬液の注入が可能になる。
また、上記実施形態では、パッカー23として袋状のものを用いているが、その他に、単に板状のゴムや可撓性を有する合成樹脂等を用いることができる。
また、上記実施形態では、地盤G中に薬液を注入させる方法として、薬液注入管20内にダブルパッカを備えた円筒状のインジェクションパイプ6を挿入する方法を採用しているが、その他、当該技術分野において公知の方法を用いて地盤G中に薬液を注入するようにしても構わない。
1 薬液注入構造
2 薬液注入装置
4 シールグラウトAの層
5 シールグラウトBの層
10 ケーシングパイプ
20 薬液注入管
21 第1注入管
22 第2注入管
23 パッカー
24 流体供給管
25 排出口
G 地盤
H 孔

Claims (7)

  1. ケーシングパイプを地盤に貫入して孔を形成する削孔工程と、
    薬液の排出口を複数有する薬液注入管及びシールグラウト材を前記孔内に注入可能な注入管を備えた薬液注入装置を、前記孔内に挿入する挿入工程と、
    前記孔内に孔壁安定液を充填する充填工程と、
    前記ケーシングパイプを引き抜く引抜工程と、
    前記孔内の前記薬液注入管の周囲にシールグラウト材を充填するシール工程と、
    硬化した前記シールグラウト材の層を介して地盤中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含み、
    前記シール工程では、前記孔内に、シールグラウト材Aと前記シールグラウト材Aとは異なるシールグラウト材Bとを交互に注入することで、シールグラウト材Aの層とシールグラウト材Bの層とを上下方向に交互に積層し、
    前記薬液注入工程では、前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液を排出させ、
    前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又はポーラス状である薬液注入工法。
  2. ケーシングパイプを地盤に貫入して孔を形成する削孔工程と、
    薬液の排出口を複数有する薬液注入管及びシールグラウト材を前記孔内に注入可能な注入管を備えた薬液注入装置を、前記孔内に挿入する挿入工程と、
    前記ケーシングパイプを引き抜きながら、前記孔内の前記薬液注入管の周囲にシールグラウト材を充填するシール工程と、
    硬化した前記シールグラウト材の層を介して地盤中に薬液を注入する薬液注入工程と、を含み、
    前記シール工程では、前記孔内に、シールグラウト材Aと前記シールグラウト材Aとは異なるシールグラウト材Bとを交互に注入することで、シールグラウト材Aの層とシールグラウト材Bの層とを上下方向に交互に積層し、
    前記薬液注入工程では、前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液を排出させ、
    前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又はポーラス状である薬液注入工法。
  3. 前記薬液注入装置は、パッカーと、前記パッカーに対して流体の供給及び排出が可能な流体供給管とをさらに備え、かつ、前記注入管、前記パッカー及び前記流体供給管が前記薬液注入管に対して上下動可能に構成され、
    前記充填工程では、前記パッカーに流体を供給して膨張させた状態で前記パッカーの下方空間に一方のシールグラウト材を注入した後、前記注入管、前記パッカー及び前記流体供給管を前記薬液注入管に対して上昇させ、前記パッカーに流体を供給して膨張させた状態で前記パッカーの下方空間に他方のシールグラウト材を注入することで、前記孔内にシールグラウト材Aの層及び前記シールグラウト材Bの層を交互に積層する請求項1又は2に記載の薬液注入工法。
  4. 前記シールグラウト材Aの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.5MN/m以上であり、
    前記シールグラウト材Bの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.2MN/m以下である請求項1〜3のいずれかに記載の薬液注入工法。
  5. 前記シールグラウト材A及び前記シールグラウト材Bは可塑性かつ水中不分離性を有している請求項1〜4のいずれかに記載の薬液注入工法。
  6. 薬液の排出口を複数有し、地盤に形成された孔内に挿入された薬液注入管と、
    前記孔内の前記薬液注入管の周囲に形成されたシールグラウト材の層と、を備え、
    前記シールグラウト材の層は、互いに異なるシールグラウト材Aの層及びシールグラウト材Bの層が前記孔の上下方向に交互に配置されるように積層されており、
    前記シールグラウト材Bの層は、前記シールグラウト材Aの層よりも強度が小さい又はポーラス状であり、
    前記シールグラウト材Bの層に対して、前記複数の排出口より薬液が排出されるように構成されている薬液注入構造。
  7. 前記シールグラウト材Aの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.5MN/m以上であり、
    前記シールグラウト材Bの層は、1軸圧縮強度(qu)が0.2MN/m以下である請求項6に記載の薬液注入構造。
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