JP5288330B2 - 平面アレーアンテナ - Google Patents
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Description
また、本発明にかかる平面アレーアンテナは、前記ブロックにおける列ごとの給電線の接続が、前記ブロックにおける放射素子の列の方向と直交する向きに分割されて、それぞれで接続されるよう構成された態様も含むものである。
(1)左側のブロックAにおける第二ストリップ線路導体18
(2)左側のブロックAにおける放射素子1(a)の列
(3)ブロックBにおける放射素子1(b)の列
(4)ブロックBにおける第一ストリップ線路導体11
(5)右側のブロックAにおける放射素子1(a)の列
(6)右側のブロックAにおける第二ストリップ線路導体18
となるか、あるいは、
(1)左側のブロックAにおける第二ストリップ線路導体18
(2)左側のブロックAにおける放射素子1(a)の列
(3)ブロックBにおける第一ストリップ線路導体11
(4)ブロックBにおける放射素子1(b)の列
(5)右側のブロックAにおける放射素子1(a)の列
(6)右側のブロックAにおける第二ストリップ線路導体18
の順に配列されることとなる。
本発明にかかる平面アンテナの具体的構成例を図1に基づいて説明する。本構成においては、第一地導体9として厚さ2mmのアルミニウム板を、第一〜四誘電体10、13、17、20として厚さ0.3mmで比誘電率約1.03の発泡ポリプロピレンシートを、第一〜二フィルム基板12,19として厚さ25μmのポリイミドフィルムに厚さ18μmの銅箔を貼り合わせたフィルム基板を用い、第二〜三地導体16、23及び第一〜四金属スペーサ14、15、21、22として、厚さ0.3mmのアルミニウム板を用いた。ここで第一地導体9及び第二地導体16及び第一〜四金属スペーサ14、15、21、22には、図2(a)に示すように接続導波管の内寸法に等しいa=1.27mm、b=2.54mmの貫通孔24を打ち抜き加工により形成した。また図2(b)に示す、第一〜四金属スペーサ14、15、21、22の導波管変換部26の各寸法は、c=d=2.3mm、e=2.0mm、f=1.0mmとして打ち抜き加工により形成した。また、第一〜二フィルム基板12、19には、図2(c)に示すごとく、所望の周波数の自由空間波長λOの略0.37倍、すなわち、L1=L2=1.45mmとした放射素子1と線路幅W=0.33mmの直線線路のストリップ線路導体11(18)とその先端の導波管の位置する部分に、線路接続方向の寸法L3と線路接続方向と直交する方向の寸法L4を所望の周波数の自由空間波長λOの略0.32倍、すなわち、L3=L4=1.25mmとした方形共振パッチパターン25をエッチングにより形成した。また、図2(d)に示す、第二地導体16及び第三地導体23には、放射素子1の位置に対応する箇所に開口部7の各寸法は、g=h=2.2mmとして打抜き加工により形成した。また、実施の形態で説明した前記ブロックを隣接して3ブロック、すなわち、A−B−Aの配列で備える構成にした。さらに、図1、2の構成において、前記地導体の貫通孔24及び前記金属スペーサの導波管変換部26のc寸法・d寸法で示される内壁部の位置、方形共振パッチパターン25の位置が精度良く一致するように、各部材料を貫通させたガイドピン等によって積層配置し、第三地導体23の上面から各部材を貫通して第一地導体9にネジ止め固定して、トリプレート型アレーアンテナを製作した。
以上、図1、2に基づいて説明した構成により製作した本発明にかかるアンテナの出力部に導波管を接続し、アイソレーション特性及び指向特性を測定した結果を図3及び4に示す。まず、図3に示されるとおり、所望の76.5GHz帯で−40dB以下の特性を有することが確認され、かつ広い周波数帯域に渡って、−40dB以下のアイソレーション特性が得られた。また、図4に示されるとおり、比較例1(構成は後述)に基づく平面アレーアンテナとの対比において、同等の指向特性が得られた。以上の特性結果より、従来の平面アンテナの特性を損なうことなく、狭ピッチ設計に基づき小型化された平面アレーアンテナを実現することができた。
なお、以上の実施例の説明においては、ブロックの配列形態が、2層であって、A−B−A、A−B−B−Aのものについて、好ましい形態として詳述をしたが、本発明においては、B−A−B、B−A−B−A、B−A−A−B、A−B−A−B−B等の、2層のその他の配列形態や、各ブロックの給電線が、アンテナ放射面側から見て深さの異なる3層以上の層に形成された形態であってもよい。
本発明にかかる平面アレーアンテナとの対比の目的で使用した比較例1に基づく平面アレーアンテナの構成を図12に示す。図12(a)は上層の放射素子上で切断した状態の平面図、図12(b)は断面図である。本構成において、実施例1で説明したでブロックAのみを用いた構成とし、このブロックAを隣接して3ブロック、すなわち、従来のとおり、A−A−Aの配列で配置する構成とした。また、放射素子1201、第二ストリップ線路導体1218、及び共振パッチパターン1225を第二フィルム基板1219上にエッチングにより形成した。本構成では、実施例1で説明した第二地導体16、第一誘電体10、第二誘電体13、第一金属スペーサ14、第二金属スペーサ15、及び第一フィルム基板12は用いられていない。その他の点は、実施例1と同様のトリプレート型アレーアンテナである。かかる図12に示した構成により製作したアンテナの出力部に導波管を接続して、アイソレーション特性及び指向特性を測定した結果を図3及び4に破線で示した。
本発明にかかる平面アレーアンテナとの対比の目的で使用した比較例2に基づく平面アレーアンテナの構成を図13に示す。図13(a)は上層の放射素子上で切断した状態の平面図、図13(b)は断面図である。本構成において、比較例1で説明した平面アレーアンテナとの構成上の相違点は、第三地導体1223を取り除いた点である。その他の点は、比較例1と同様とし、マイクロストリップ型アレーアンテナを作成した。かかる図13に示した構成により製作したアンテナの出力部に導波管を接続して、アイソレーション特性及び指向特性を測定した結果を図10及び11に破線で示した。
7 開口部
9 第一地導体
10 第一誘電体
11 第一ストリップ線路導体
12 第一フィルム基板
13 第二誘電体
14 第一金属スペーサ
15 第二金属スペーサ
16 第二地導体
17 第三誘電体
18 第二ストリップ線路導体
19 第二フィルム基板
20 第四誘電体
21 第三金属スペーサ
22 第四金属スペーサ
23 第三地導体
24 接続導波管と同寸法の貫通孔
25 共振パッチパターン
26 導波管変換部(金属スペーサ部)
1201 放射素子
1207 開口部
1209 第一地導体
1217 第三誘電体
1218 第二ストリップ線路導体
1219 第二フィルム基板
1220 第四誘電体
1221 第三金属スペーサ
1222 第四金属スペーサ
1223 第三地導体
1224 接続導波管と同寸法の貫通孔
1225 共振パッチパターン
1301 放射素子
1309 第一地導体
1317 第三誘電体
1318 第二ストリップ線路導体
1319 第二フィルム基板
1320 第四誘電体
1321 第三金属スペーサ
1322 第四金属スペーサ
1324 接続導波管と同寸法の貫通孔
1325 共振パッチパターン
1401 放射素子
1402 給電線
1403 接地導体
1404 誘電体
1405 積層体
1501 放射素子
1502 給電線
1503 接地導体
1504 誘電体
1505 積層体
1506 金属遮蔽板
1507 開口部
1508 スペーサ
Claims (4)
- 配列された多数の放射素子が列ごとに給電線に接続されることにより前記放射素子の列が隣接する複数のブロックとして配置されるよう構成された平面アレーアンテナにおいて、
前記複数のブロックのうちのひとつのブロックにおける給電線と前記ひとつのブロックに隣接する少なくとも一方のブロックにおける給電線とが異なる層に形成され、
前記ひとつのブロックにおける給電線は、前記一方のブロックにおける給電線よりもアンテナ放射面側から見て深い層に形成され、かつ、前記ひとつのブロック及び前記一方のブロックはアンテナの放射面側から見た平面上の重なりを有することを特徴とする平面アレーアンテナ。 - 配列された多数の放射素子が列ごとに給電線に接続されることにより前記放射素子の列が隣接する複数のブロックとして配置されるよう構成された平面アレーアンテナにおいて、
前記隣接する複数のブロックは、アンテナの放射面側から見て第1の深さに位置する第1の信号パターン回路層に形成された給電線を有するブロックAと、アンテナの放射面側から見て第2の深さに位置する第2の信号パターン回路層に形成された給電線を有するブロックBとを有し、
前記第1の信号パターン回路層に形成されたブロックAは、前記第2の信号パターン回路層に形成されたブロックBに対しアンテナ放射面側から見て浅い層に形成され、
アンテナの放射面側から見た前記隣接する複数のブロックの配列は、A−B−Aとなるよう構成されたことを特徴とする平面アレーアンテナ。 - 配列された多数の放射素子が列ごとに給電線に接続されることにより前記放射素子の列が隣接する複数のブロックとして配置されるよう構成された平面アレーアンテナにおいて、
前記隣接する複数のブロックは、アンテナの放射面側から見て第1の深さに位置する第1の信号パターン回路層に形成された給電線を有するブロックAと、アンテナの放射面側から見て第2の深さに位置する第2の信号パターン回路層に形成された給電線を有するブロックBとを有し、
前記第1の信号パターン回路層に形成されたブロックAは、前記第2の信号パターン回路層に形成されたブロックBに対しアンテナ放射面側から見て浅い層に形成され、
アンテナの放射面側から見た前記隣接する複数のブロックの配列は、A−B−B−Aとなるよう構成されたことを特徴とする平面アレーアンテナ。 - 前記ブロックにおける列ごとの給電線の接続が、前記ブロックにおける放射素子の列の方向と直交する向きに分割されて、それぞれで接続されるよう構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平面アレーアンテナ。
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