JP5286776B2 - 音声出力装置,音声出力方法および電子部品 - Google Patents

音声出力装置,音声出力方法および電子部品 Download PDF

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Description

本発明は、音声出力特性が異なる複数のスピーカをそなえた装置において音声を出力させる技術に関する。
一般に、携帯電話機には、受話専用のスピーカ(以下、レシーバという)と着信メロディ等の音楽再生に用いられるスピーカ(以下、スピーカという)とが搭載されている。
レシーバは、例えば、300Hz〜4kHzの帯域(以下、人の音声帯域という)においてフラット(略一定)な音圧で音声を出力する音声出力特性(周波数特性)をそなえることにより、人の音声を十分に再現することができるようになっている。このレシーバは、物理的サイズの制約により、比較的小さい音圧で音声を出力するようになっている。
一方、スピーカは、人の音声帯域においてフラットな音圧で出力するものではないが、上述したレシーバより大きい音圧で音声を出力する音声出力特性をそなえている。
特開2004−32686号公報
ところで、使用者が携帯電話機をスピーカフォンとして使用する際には、大きい音圧で音声を出力する必要があることから、音声がスピーカのみから出力される場合が多い。
しかしながら、低コストのスピーカは、着信メロディ等の音楽を再生することを優先するために、高音域の音圧を低音域の音圧よりも優先する音声出力特性をそなえているので、人の音声がスピーカのみから出力されると、使用者は、例えば、低音域である男性の音声が聞きづらいと感じる場合がある。
また、人の音声帯域においてフラットであり且つ大きい音圧で音声を出力する音声出力特性をそなえたスピーカは、物理的サイズが大きくなるため、小型化が要求されている携帯電話機に搭載することができないだけでなく、単価が高く製造コストが嵩むことになる。
そのため、小型のスピーカを用いる場合には、例えば、低音域での音圧の不足をカバーするために、スピーカの背後に気室を設ける等の工夫が行なわれている。
しかしながら、携帯電話機に上記のような気室を設けた場合には、携帯電話機の形状を設計する際に形状が制約され、結果的に形状設計の自由度が下がることになり、又、小型化を妨げることになる。更に、携帯電話機の筐体を設計する際の工程数が多くなり、製造コストが嵩むことになる。
また、スピーカは、着信メロディ等の音楽を再生するために用いられることが多く、人の音声帯域に合わせたパラメータ不変のフィルタ(電気回路によるフィルタ等)をスピーカ側に実装することは現実的ではない。
なお、スピーカとレシーバとを用いて音声を出力する手法の一例として、上記特許文献1では、音源で発生した着信音信号を携帯電話の裏面に配置された着信音鳴動用スピーカから着信音として鳴動し、音源で発生した着信音信号の位相を180°遅延させ、遅延した着信音から高音域の音を抽出し、抽出した高音域の音を携帯電話の正面に配置され、音声通話を行なうためのレシーバから出力して携帯電話の正面の位置で着信音鳴動用スピーカからの着信音を補正する技術を開示している。
つまり、上記特許文献1の技術は、レシーバから出力される非可聴域(いわゆる超音波)の音を利用して音場調整や聴感補正を行ない、2kHz以上の高音域での音圧を上げることにより、いわゆる着信メロディ等の音質を向上させるものであり、例えば1kHz以下の低音域での音圧不足をカバーすることはできない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、小型で安価なデバイスから、特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧で音声を出力させることを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の音声出力装置は、人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部と、音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえている。
また、開示の音声出力方法は、人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部とを用いて音声を出力させる音声出力方法であって、音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成ステップと、該音声データ生成ステップにおいて生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御ステップとをそなえている。
さらに、開示の電子部品は、人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部とをそなえた音声出力装置に搭載可能な電子部品であって、音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえている。
開示の技術によれば、以下の少なくともいずれか1つの効果ないし利点がある。
(1)特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧で音声を出力させることができる。
(2)十分な大きさの音圧で周波数依存性のない音声を出力させることができる。
(3)装置の形状が制約されることなく、特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧で音声を出力させることができる。
(4)装置の形状を設計する際の自由度を下げることがなく、装置の筐体を設計する際の工程数を削減でき、結果的に製造コストを低減することができる。
(5)小型で安価な既存のデバイスから、音声帯域を補完し、且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。
(6)パラメータ不変のフィルタを実装することなく、特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧で音声を出力させることができる。
(7)装置の使用が複雑な場合であっても、容易に設計可能である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
〔1〕本発明の一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態としての携帯端末の構成例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る携帯端末(音声出力装置)10は、電話網(図示省略)から下ってくる受話データ(音源データ)D1を、例えば、300Hz〜4kHzの帯域(以下、人の音声帯域という)においてフラットであり且つスピーカフォンとして十分な大きさの音圧(音圧レベル)の音声に変換して出力させるものであって、本実施形態においては、携帯電話機により実現されている。
この携帯端末10は、レシーバ(第1音声出力部)11,スピーカ(第2音声出力部)12,D/A(Digital/Analogue)変換器13,CPU(Central Processing Unit)15およびメモリ16をそなえて構成されている。
また、携帯端末10は、例えば、通話モード,再生モードおよびスピーカフォンモードの3種類の音声出力モードをそなえており、これらの音声出力モードを選択的に設定可能に構成されている。
ここで、通話モードとは、使用者が携帯端末10のレシーバ11に耳を近づけた状態で通話を行なうモードであり、本実施形態においては、レシーバ11のみから音声が出力される。又、再生モードとは、通話モードより大きい音圧で着信メロディや音楽を再生するモードであり、本実施形態においては、スピーカ12のみから音声が出力される。更に、スピーカフォンモードとは、使用者が携帯端末10のレシーバ11から耳を離した状態で通話を行なうモードであり、本実施形態においては、レシーバ11およびスピーカ12の双方から音声が出力される。
レシーバ11は、後述するD/A変換器13から入力された音声アナログ信号A1に基づいて第1音声S1を出力するものであって、例えば、人の音声帯域においてフラット(略一定)であり、且つ、使用者の耳を近づけた状態で聞こえる程度の比較的小さい音圧で第1音声S1を出力する音声出力特性(周波数特性)をそなえている。又、レシーバ11は、携帯端末10に搭載可能な小型のサイズで構成されている。
スピーカ12は、後述するD/A変換器13から入力された音声アナログ信号A1に基づいて第2音声S2を出力するものであって、例えば、第1音声S1よりも大きく、使用者の耳を所定距離だけ離した状態でも聞こえる程度の音圧であるが、人の音声帯域においてフラットではない第2音声S2を出力する音声出力特性をそなえている。即ち、スピーカ12は、レシーバ11とは異なる音声出力特性をそなえている。又、スピーカ12は、レシーバ11と同様、携帯端末10に搭載可能な小型のサイズで構成されている。
なお、レシーバ11およびスピーカ12は既知のデバイスであるので、上記以外の詳細な説明を省略する。
D/A変換器13は、デジタル電気信号をアナログ電気信号に変換する電子回路であって、受話データD1または後述する音声データD2を音声アナログ信号A1に変換してレシーバ11やスピーカ12に出力するようになっている。
また、D/A変換器13は、携帯端末10の音声出力モードに応じて音声アナログ信号A1を出力するようになっており、例えば、通話モードに設定されている場合にはレシーバ11に、再生モードに設定されている場合にはスピーカ12に、スピーカフォンモードに設定されている場合にはレシーバ11およびスピーカ12の双方に、それぞれ音声アナログ信号A1を出力するようになっている。
そして、レシーバ11は、D/A変換器13から入力された音声アナログ信号A1に基づいて第1音声S1を出力するようになっており、スピーカ12は、D/A変換器13から入力された音声アナログ信号A1に基づいて第2音声S2を出力するようになっている。
CPU15は、各種の数値計算,情報処理および機器制御等を行なうものであって、デジタルフィルタ(音声データ生成部)17および出力制御部18をそなえて構成されている。
デジタルフィルタ17は、受話データD1の音声特性を変化させた音声データD2を生成するものであって、本実施形態においては、レシーバ11から出力された第1音声S1とスピーカ12から出力された第2音声S2とを合成した合成音声S3の音圧が人の音声帯域においてフラットになる音声データD2を生成するようになっている。
このデジタルフィルタ17は、受話データD1に対して音声データ生成プログラム(ソフトウェア)19を用いたフィルタリング処理を行なって音声データD2を生成するようになっている。
音声データ生成プログラム19は、受話データD1に対して周波数毎に所定の倍率を付与するための情報であって、携帯端末10の種類に応じて製造時に予め作成(設計)され、後述するメモリ16に格納されている。
この音声データ生成プログラム19は、例えば、合成音声S3における周波数毎の音圧に基づいて、プログラムの設計者によって作成されるようになっている。
図2は本発明の一実施形態としての携帯端末におけるデジタルフィルタで生成された音声データの音声出力特性を説明するための図である。なお、図2においては、縦軸が音圧(単位;dB)を示し、横軸が周波数(単位;Hz)を示している。
以下、音声データ生成プログラム19を作成する手順の一例について、図2を参照しながら説明する。
先ず、プログラムの設計者は、フィルタリング処理が行なわれていない受話データD1をレシーバ11およびスピーカ12の双方から出力させることにより、合成音声S3を生成させる。
具体的には、プログラムの設計者は、受話データD1に基づいて、レシーバ11から第1音声S1を出力させるとともに、スピーカ12から第2音声S2を出力させる。ここで、第1音声S1は、図2の符号x−1に示すように、人の音声帯域においてフラットであり且つ比較的小さい音圧であり、第2音S2は、図2の符号y−1に示すように、1kHz付近の帯域がピークの音圧であり且つ1kHz以下の帯域が落ち込んだ音圧である。即ち、スピーカ12は、人の音声帯域の再現にばらつきがある受話データD1に基づく第2音声S2を出力するのである。
そして、これらの第1音声S1および第2音声S2をレシーバ11およびスピーカ12から所定距離(例えば、スピーカフォンとしての使用を想定した距離)だけ離れた位置で合成されることにより、図2の符号z−1に示すような、1kHz付近の帯域の音圧がピークであり且つ1kHz以下の帯域の音圧が落ち込んだ合成音声S3が生成される。
なお、この合成音声S3は、人の音声帯域の再現にばらつきがあるため、この合成音声S3が使用者の耳に到達した場合に、使用者は、1kHz以下の低音域である男性の音声が聞きづらいと感じる傾向になる。これは、合成音声S3の音圧が絶対値としては十分であったとしても、音圧が大きい音声帯域(例えば、1000Hzおよび8000Hz付近)の音声が他の音声帯域の音声より大きい音として認識されるためである。
次に、プログラムの設計者は、このように受話データD1に基づき生成された合成音声S3を参照して、合成音声S3における各周波数の音圧が任意の音圧でフラットになる倍率を周波数毎に設定することにより、音声データ生成プログラム19を作成する。
なお、本実施形態においては、音声データ生成プログラム19は、表1に示すような、各周波数に対応する倍率をフィルタ関数g(x)(xは周波数を示す変数;図3参照)で表わすことができる情報をそなえて構成されている。
Figure 0005286776
これにより、デジタルフィルタ17は、受話データD1に対して、音声データ生成プログラム19のフィルタ関数g(x)を周波数毎に付与することにより、図2に示すような、第1音声S1(図2の符号“x−2”参照)と第2音声S2(図2の符号“y−2”参照)とを合成した合成音声S3(図2の符号“z−2”参照)の音圧が人の音声帯域においてフラットであり且つスピーカ12単体から出力される音圧に比べて劣らない十分な大きさになる音声データD2を生成するのである。
出力制御部18は、携帯端末10の音声出力モードに応じて、受話データD1または音声データD2をD/A変換器13を介してレシーバ11やスピーカ12から出力させる制御を行なうものである。
具体的には、出力制御部18は、携帯端末10が通話モードに設定されている場合には、受話データD1をD/A変換器13を介してレシーバ11に出力し、レシーバ11から第1音声S1を出力させる制御を行なうようになっている。又、出力制御部18は、携帯端末10が再生モードに設定されている場合には、受話データD1をD/A変換器13を介してスピーカ12に出力し、スピーカ12から第2音声S2を出力させる制御を行なうようになっている。更に、出力制御部18は、携帯端末10がスピーカフォンモードに設定されている場合には、デジタルフィルタ17で生成された音声データD2をD/A変換器13を介してレシーバ11およびスピーカ12の双方に出力し、レシーバ11から第1音声S1を出力させるとともに、スピーカ12から第2音声S2を出力させる制御を行なうようになっている。即ち、出力制御部18は、携帯端末10がスピーカフォンモードに設定されている場合には、レシーバ11およびスピーカ12の双方から音声を同時に出力(同時鳴動)させる制御を行なうのである。
従って、本実施形態の携帯端末10は、複数のスピーカ(レシーバ11およびスピーカ12)のそれぞれに対してフィルタを設けるのではなく、音声信号A1がレシーバ11およびスピーカ12のそれぞれに分岐して出力されるD/A変換器13の前段にデジタルフィルタ17を実装することにより、合成音声S3を適切に調整することができるのである。
メモリ16は、携帯端末10内でデータやプログラムを記憶する装置であって、上述した音声データ生成プログラム19が格納されている。
図3は本発明の一実施形態としての携帯端末において受話データを合成音声として出力する手法の一例を説明するための図である。
上述の如く構成された本発明の一実施形態としての携帯端末10において受話データD1を合成音声S3として出力する手法の一例を、図3を参照しながら説明する。
先ず、音圧f(x)(単位:dBFs)の受話データD1がデジタルフィルタ17に入力されると、デジタルフィルタ17は、受話データD1に対して周波数毎にフィルタ関数g(x)を付与するフィルタリング処理を行なうことにより、音圧g(x)・f(x)(単位:dBFs)の音声データD2を生成する(音声データ生成ステップ)。
次に、出力制御部18は、音声データD2をレシーバ11およびスピーカ12からそれぞれ第1音声S1および第2音声S2として同時に出力させるべく、デジタルフィルタ17で生成された音声データD2をD/A変換器13に出力する(出力制御ステップ)。
D/A変換器13は、出力制御部18から入力された音声データD2を、音圧a(g(x)・f(x))(単位:dBv)の音声アナログ信号A1に変換し、この音声アナログ信号A1をレシーバ11およびスピーカ12の双方に出力する。
レシーバ11は、D/A変換器13から音声アナログ信号A1が入力されると、音声アナログ信号A1にレシーバ11固有の音声出力特性h1(x)が付与されて、音圧h1(x)・a(g(x)・f(x))(単位:dBSpl)の第1音声S1を出力する。
一方、スピーカ12は、D/A変換器13から音声アナログ信号A1が入力されると、音声アナログ信号A1にスピーカ12固有の音声出力特性h2(x)が付与されて、音圧h2(x)・a(g(x)・f(x))(単位:dBSpl)の第2音声S2を出力する。
そして、レシーバ11から使用者(図3の符号“20”参照)の耳までの距離とスピーカ12から使用者(図3の符号“20”参照)の耳までの距離とがほぼ同じである場合には、同時に出力された第1音声S1および第2音声S2は、レシーバ11およびスピーカ12から離れた位置で合成され、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な音圧h1(x)・a(g(x)・f(x))+h1(x)・a(g(x)・f(x))(単位:dBSpl)の合成音声S3として、使用者(図3の符号“20”参照)の耳に到達する。
これにより、携帯端末10に搭載された小型で安価な既存のデバイス(レシーバ11およびスピーカ12)から、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧で音声を出力させるのである。
このように、本発明の一実施形態としての携帯端末10によれば、受話データに基づいて、レシーバ11から出力された第1音声S1とスピーカ12から出力された第2音声S2とを合成した合成音声S3の音圧が人の音声帯域において略一定となる音声データD2を生成し、この生成された音声データD2をレシーバ11およびスピーカ12の双方から同時に出力させる制御を行なうことにより、レシーバ11およびスピーカ12から、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。又、1kHz以下の低音域での音圧不足をカバーするためにスピーカ12の背後に気室を設ける必要がなくなるので、装置の形状が制約されることなく、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。
従って、物理的サイズの制約から音声出力特性が良好なスピーカを搭載できない携帯端末10であっても、人の音声帯域の音声を十分に再現できない音声出力特性をもつ既存のデバイスを複数組み合わせることにより、人の音声帯域において十分な大きさの音圧で周波数依存性のない音声を出力させることができる。又、携帯端末10の形状を設計する際の自由度を下げることがなく、携帯端末10の筐体を設計する際の工程数を削減でき、結果的に製造コストを低減することができる。
さらに、携帯端末10にそなえられた既存のデバイスをレシーバ11やスピーカ12として用いることにより、音声出力特性の劣る小型で安価な既存のデバイスから、音声帯域を補完し、且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。
また、受話データD1が音声アナログ信号A1に変換される前に、受話データD1に対してソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なって音声データD2を生成することにより、人の音声帯域に合わせたパラメータ不変のフィルタ(電気回路によるフィルタ等)を実装することなく、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。
さらに、D/A変換器13の前段においてソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なうことにより、フィルタ関数g(x)の仕様が複雑な場合であっても、デジタルフィルタ17を容易に設計することができる。
〔2〕その他
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、受話データD1を、人の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声に変換して出力させる例について説明しているが、それに限定されるものではなく、受話データD1を、特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声に変換して出力させてもよく、これにより、特定の音声帯域においてフラットであり且つ十分な大きさの音圧の音声を出力させることができる。
また、上記実施形態では、レシーバ11とスピーカ12とを組み合わせて音声を出力する場合について説明しているが、それに限定されるものではなく、2以上のスピーカを組み合わせて音声を出力してもよく、例えば、2以上のレシーバ11を組み合わせたり、2以上のスピーカ12を組み合わせたり、1つのレシーバ11と2以上のスピーカ12とを組み合わせたり、2以上のレシーバ11と1つのスピーカ12とを組み合わせたり、2以上のレシーバ11と2以上のスピーカ12とを組み合わせたりして、上記実施形態と同様の手法を用いることにより上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記実施形態では、プログラムの設計者によって音声データ生成プログラム19を作成する例について説明しているが、それに限定されるものではなく、コンピュータ等により自動で音声データ生成プログラムを作成してもよく、例えば、受話データD1に基づき生成された合成音声S3をコンピュータに取り込み、周波数毎の音圧の中で最も低い音圧に合わせて各周波数の倍率を自動で設定することにより音声データ生成プログラム19を作成してもよい。
また、上記実施形態では、携帯端末10として携帯電話機を用いた例について説明しているが、それに限定されるものではなく、異なる音声出力特性をそなえたスピーカが搭載された端末に適用してもよい。
〔3〕付記
〔付記1〕 第1音声を出力する第1音声出力部と、
第2音声を出力し、該第1音声出力部とは異なる音声出力特性である第2音声出力部と、
音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、
該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえることを特徴とする、音声出力装置。
〔付記2〕 該出力制御部は、該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から同時に出力させる制御を行なうことを特徴とする、付記1に記載の音声出力装置。
〔付記3〕 該特定の音声帯域が、人の音声帯域であることを特徴とする、付記1または付記2に記載の音声出力装置。
〔付記4〕 該音声データ生成部は、該音源データに対してソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なって該音声データを生成するデジタルフィルタとして構成されることを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の音声出力装置。
〔付記5〕 該第1音声出力部は、音圧が略一定となる音声出力特性をそなえたレシーバとして構成され、
該第2音声出力部は、該第1音声よりも大きい音圧である音声出力特性をそなえたスピーカとして構成されることを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の音声出力装置。
〔付記6〕 第1音声を出力する第1音声出力部と、第2音声を出力し、該第1音声出力部とは異なる音声出力特性である第2音声出力部とを用いて音声を出力させる音声出力方法であって、
音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成ステップと、
該音声データ生成ステップにおいて生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御ステップとをそなえることを特徴とする、音声出力方法。
〔付記7〕 該出力制御ステップにおいて、該音声データ生成ステップにおいて生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から同時に出力させる制御を行なうことを特徴とする、付記6に記載の音声出力方法。
〔付記8〕 該特定の音声帯域が、人の音声帯域であることを特徴とする、付記6または付記7に記載の音声出力方法。
〔付記9〕 該音声データ生成ステップにおいて、該音源データに対してソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なって該音声データを生成することを特徴とする、付記6〜8のいずれか1項に記載の音声出力方法。
〔付記10〕 該第1音声出力部は、音圧が略一定となる音声出力特性をそなえたレシーバとして構成され、
該第2音声出力部は、該第1音声よりも大きい音圧である音声出力特性をそなえたスピーカとして構成されることを特徴とする、付記6〜9のいずれか1項に記載の音声出力方法。
〔付記11〕 第1音声を出力する第1音声出力部と、第2音声を出力し、該第1音声出力部とは異なる音声出力特性である第2音声出力部とをそなえた音声出力装置に搭載可能な電子部品であって、
音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧が特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、
該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえることを特徴とする、電子部品。
〔付記12〕 該出力制御部は、該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から同時に出力させる制御を行なうことを特徴とする、付記11に記載の電子部品。
〔付記13〕 該特定の音声帯域が、人の音声帯域であることを特徴とする、付記11または付記12に記載の電子部品。
〔付記14〕 該音声データ生成部は、該音源データに対してソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なって該音声データを生成するデジタルフィルタとして構成されることを特徴とする、付記11〜13のいずれか1項に記載の電子部品。
本発明の一実施形態としての携帯端末の構成例を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態としての携帯端末におけるデジタルフィルタで生成された音声データの音声出力特性を説明するための図である。 本発明の一実施形態としての携帯端末において受話データを合成音声として出力する手法の一例を説明するための図である。
符号の説明
10 携帯端末(音声出力装置)
11 レシーバ(第1音声出力部)
12 スピーカ(第2音声出力部)
13 D/A変換器
15 CPU
16 メモリ
17 デジタルフィルタ(音声データ生成部)
18 出力制御部
19 音声データ生成プログラム
20 使用者
D1 受話データ(音源データ)
D2 音声データ
A1 音声信号
S1 第1音声
S2 第2音声
S3 合成音声

Claims (7)

  1. 人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、
    該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部と、
    音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧レベルが特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、
    該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえることを特徴とする、音声出力装置。
  2. 該出力制御部は、該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から同時に出力させる制御を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の音声出力装置。
  3. 該特定の音声帯域が、人の音声帯域であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の音声出力装置。
  4. 該音声データ生成部は、該音源データに対してソフトウェアを用いたフィルタリング処理を行なって該音声データを生成するデジタルフィルタとして構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の音声出力装置。
  5. 該第1音声出力部は、レシーバとして構成され、
    該第2音声出力部は、スピーカとして構成されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の音声出力装置。
  6. 人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部とを用いて音声を出力させる音声出力方法であって、
    音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧レベルが特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成ステップと、
    該音声データ生成ステップにおいて生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御ステップとをそなえることを特徴とする、音声出力方法。
  7. 人の音声帯域において音圧レベルが略一定となる第1音声を出力する第1音声出力部と、該第1音声よりも大きい音圧レベルである第2音声を出力する第2音声出力部とをそなえた音声出力装置に搭載可能な電子部品であって、
    音源データに基づいて、該第1音声出力部から出力された該第1音声と該第2音声出力部から出力された該第2音声とを合成した合成音声の音圧レベルが特定の音声帯域において略一定となる音声データを生成する音声データ生成部と、
    該音声データ生成部で生成された該音声データを該第1音声出力部および該第2音声出力部から出力させる制御を行なう出力制御部とをそなえることを特徴とする、電子部品。
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