JP5286724B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像が転写された記録媒体に熱と圧力を加え、トナー像を記録媒体に定
着する定着装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機などの電子写真方式の画像形成装置においては、ヒータが内蔵されたローラを用いてトナー像を転写紙上に加熱定着させる定着装置が広く使用されている。このような定着装置は、一対のローラ間に記録媒体である転写紙のような用紙を通し、ローラによって加熱、加圧するようになっているが、コストダウンのために片側のローラにヒータを設けて定着ローラとし、もう一方のローラはヒータ内蔵のローラに圧接するように配置して加圧ローラとしている。このような定着装置では、定着ローラと加圧ローラとの間に温度差が生じてしまう現象がある。
そこで例えば特許文献1には、予め点灯すべき点灯ヒータ決定用テーブルとその点灯間隔決定用テーブルとを用意し、温度サンプリング結果に基づきテーブルを参照しその設定内容により通電状態の制御に関する条件を決定し、待機状態から画像形成状態への状態遷移時には目標制御温度を待機温度から画像形成温度に変更するだけの簡単な制御で、画像形成動作開始に向けての定着ローラの回転により生ずる急激な温度低下=熱量不足を目標制御温度の変更に伴い複数の定着ヒータを同時点灯させて加熱パターンの選択処理でリアルタイムに補うようにすることが記載されている。
特開2004−286936号公報
従来技術では、前記の問題を解決するために定着ローラと加圧ローラを回転させることで温度差をなくす制御を行っているが、定着ローラ側のサーミスタを用いて制御するため、加圧ローラ側の温度が狙いの温度にならない場合がある。
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は回転開始から加圧ローラ側の温度が狙いの温度になるための適切な回転時間を求め、定着ローラと加圧ローラとの間の温度差を速やかに解消することである。
前記目的を達成するため、第1の手段は、内部にヒータが配置された定着ローラと、該定着ローラに圧接し、この定着ローラと共にトナー像が転写された用紙を搬送する加圧ローラと、前記定着ローラの表面温度を測定する温度検知手段と、この温度検知手段からの測定温度に基づいて前記ヒータの発熱量を変化させ前記定着ローラの表面温度を制御する制御手段とを備えた定着装置において、前記制御手段は、前記ヒータ点灯開始から所定時間後の回転開始時点において前記定着ローラを回転させ、前記ヒータ点灯開始から所定の時間経過した第1の時点及び前記回転開始時点より一定時間経過した第2の時点でそれぞれ前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第2の時点より更に一定時間経過した第3の時点とこの第3の時点より所定時間経過した第4の時点との間において算出した温度勾配とを用いて、印刷するまでの回転時間を変化させることを特徴とする。
この場合、前記制御手段は、前記第1の時点を回転開始時点より前とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させ、また、前記第1の時点を前記回転開始時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させ、また、前記第1の時点を前記回転開始時点と前記第2の時点の間の区間での温度の極大値の時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させるように構成することができる。
更に、前記制御手段は、前記第2の時点を前記回転開始時点と一定時間内における温度の極大値の時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させ、あるいは、前記第2の時点を前記回転開始時間と一定時間内における温度の極小値とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることもできる。
なお、前記回転時間は基準回転時間と第1の補正回転時間と第2の補正回転時間の総和により求められる。また、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値を超える場合には、前記第1の補正回転時間を短くすること、あるいは、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値以下の場合には、前記第1の補正回転時間を長くすること、あるいは、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値を超える場合には、前記第1の補正回転時間を長くすること、更には、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値以下の場合には、前記第1の補正回転時間を短くすることができる。更に、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配がある閾値以上のときは、前記第2の補正回転時間を長くすることも可能であり、このため、前記ヒータの点灯割合を低くするようにすることもできる。
なお、後述の実施の形態において、ヒータは符号24に、定着ローラは符号5bに、用紙は符号27に、加圧ローラは符号5aに、温度検知手段はサーミスタ25に、制御手段は制御部21に、第1の時点は時点Aに、第2の時点は時点Bに、第3の時点Cに、第4の時点は時点Dに、第1の補正回転時間はTb、第2の補正回転時間はTcにそれぞれ対応する。
本発明によれば、定着ローラを回転時の温度差と回転開始から一定時間経過した時点での温度勾配を用いることで回転開始から加圧ローラ側の温度が狙いの温度になるための適切な回転時間を求めることができ、印刷時の定着ローラと加圧ローラの温度を狙いの温度にすることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明が適用される画像形成装置の一例の概略を示す構成図である。この画像形成装置はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色のトナーによってカラー画像が形成可能なカラー画像形成装置である。すなわち、イエローのトナー像を形成する感光体1a、マゼンタのトナー像を形成する感光体1b、シアンのトナー像を形成する感光体1c、ブラックのトナー像を形成する感光体1dの4つの感光体を備えている。画像形成装置は更に、これら感光体1a〜1dに接触するように配設され、各感光体1a〜1d上のトナー像が転写される中間転写ベルト2と、各色の感光体1a〜1dにトナー像を形成するためのレーザ光3a,3b,3c,3dを照射するレーザダイオード装置3と、中間転写ベルト2上のトナー像の濃度を読み取る濃度センサ4と、中間転写ベルト2上のトナー像に熱を印加してトナー像を用紙に定着する加圧ローラ5a及び定着ローラ5bを備えた定着部5とから構成されている。定着部5の構成については後述する。なお、各色の感光体1a〜1dには、図示していないが、従来と同様にトナーカードリッジがそれぞれ隣接して設置されているものとする。
また、画像形成装置の下部には、用紙を収納する本体給紙部51、この本体給紙部51から用紙を引き出す給紙ローラ52、この給紙ローラ52によって送り出された用紙の上記定着部5への搬送タイミングを調整するレジストローラ53、廃トナーを収容する廃トナーボックス54、この廃トナーボックス54内の廃トナーが一杯になったかを検知する廃トナーフル検知センサ55、定着部5を通った用紙を機外に排紙する排紙ローラ56などを備えている。また,57は中間転写ベルト2の駆動ローラ、58は中間転写ベルト2に所定のテンションを持たせるためのテンションローラ、59a,59b,59c,59dは感光体1a〜1d上のトナー像を中間転写ベルト2に転写するための転写ローラである。
図2は画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。本システムは、プログラム命令を解釈し、実行するためのCPU6と、画像形成装置を利用するユーザが画像形成装置の状態把握したり、動作を変更するための操作パネル7と、CPU6で実行するプログラムコードを格納した読み出し専用の半導体メモリであるROM8と、電気的に消去(書き換え)でき、電源を切ってもデータは消えないROMであるEEPROM9と、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであるRAM10と、画像形成装置が印刷するデータを格納する画像メモリ11と、センサやモータやクラッチなどの電装品の入出力を制御するI/O12と、画像形成装置と画像形成装置に印刷要求を行う端末とのインターフェースであるI/F13などから構成されている。
図3は画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。この制御系の構成は、画像形成装置に印刷要求を行う端末と通信を行うコンピュータインタフェース部14と、画像形成装置に上記端末から送信された画像データを格納する画像メモリ部15と、画像形成装置に要求された印刷ジョブについて、印刷を行う順番を管理するプリントジョブ管理部16を備えている。制御系の構成としては更に、画像メモリ部15に格納されている画像から電子写真方式によりトナー画像を作成し、用紙に転写する作像プロセス部17と、この作像プロセス部17によりされたトナー画像を用紙に定着する上記ローラ5a,5bとを備えた定着部18と、画像形成装置の状態を表示、画像形成装置への入力を受け付ける操作部19と、ある時点において画像形成装置の状態を記憶する記憶部20と、これらブロックの一連の動作を制御する制御部21などを備えている。
図4は定着部5の詳細な構成を説明するための図である。
定着部は駆動装置により回転する定着ローラ5bと、この定着ローラ5bに接する加圧ローラ5aと、定着ローラ5bの表面温度を調節するヒータ24と、温度取得手段であるサーミスタ25と、定着ローラ5bから用紙27を分離するための分離板26とから構成される。定着ローラ5bと加圧ローラ5aが接するニップ部にトナー像が転写された用紙27が搬送され、そこで熱が印加されトナー像が用紙に定着する。
図5は定着ローラの温度変化を示す図である。すなわち、プリントジョブ管理部16から印刷要求が来て、定着ローラ5bが定着可能な温度に達するまでの温度変化をサーミスタ25により取得された温度で示す図である。この図において、回転開始時点Rで定着ローラ5bの回転を開始すると、定着ローラ5bの熱は加圧ローラ5aに移り、サーミスタ25で取得される温度は低下する。そして、回転開始時点Rから回転時間Tを経過すると、定着ローラ5bと加圧ローラ5aの温度は定着するために必要な温度に達し、印刷が開始される。
プリントジョブ管理部16から印刷要求が出されると、定着ローラ5bの表面の温度を用紙27にトナー画像を定着するために必要な温度まで上げるため温度制御を行う。印刷に必要な目標温度とサーミスタ25で取得した温度の差からヒータ24の点灯割合を決定し、ヒータ24を点灯する。ヒータ24が定着ローラ5bにのみにあるため、定着ローラ5bと加圧ローラ5aのローラ表面温度に差が生じてしまう。そこで、この温度差をなくし均一にするために、定着ローラ5bと加圧ローラ5aを回転させて、定着ローラ5bの熱を加圧ローラ5aに移す。
定着ローラ5bと加圧ローラ5aが接するニップ部に用紙が給紙される前にトナー像を用紙27に定着するための熱量を確保する場合、ヒータ制御開始から所定の時間経過した時点Aでサーミスタ25より取得した温度Xと、回転開始時点Rより一定時間経過した時点Bでサーミスタ25より取得した温度から算出した温度差33と、時点Bより所定時間経過した時点Cとこの時点Cより更に一定時間経過した時点Dとの間において算出した温度勾配34とを用いて、印刷するまでの回転時間Tを変化させる。なお、これらの制御は、図3の制御部21において行われる。
以上の動作手順を図6のフローチャートにより説明する。図6は印刷要求があってから印刷を開始するまでの動作手順を示すフローチャートである。プリントジョブ管理部16から印刷要求がきたら、制御部21はヒータ24の制御を開始する(ステップS101)。次いで、回転開始時点Rに達したか否かをチェックし(ステップS102)、達していない場合は再度チェックする。回転開始時点Rに達した場合は、定着ローラ5bの回転を開始し(ステップS103)、時点Aでサーミスタ25により温度を取得する(ステップS104)。次に回転開始時点Rより一定時間経過した時点Bに達したか否かをチェックし(ステップS105)、達していない場合は再度チェックする。時点Bに達した場合は、時点Bでの温度をサーミスタ25により取得する(ステップS106)。
次に、時点Aでの温度と時点Bでの温度から温度差を算出し(ステップS107)、その算出結果から定着ローラ5bの回転時間を算出する(ステップS108)。その後、時点Bより所定時間経過した時点Cにおける温度をサーミスタ25により取得し(ステップS109)、次いで時点Cより一定時間経過した時点Dに達したか否かをチェックし(ステップS110)、達していない場合は再度チェックする。時点Dに達した場合は、時点Dにおける温度をサーミスタ25により取得し(ステップS111)、時点Cにおける温度と時点Dにおける温度とにより温度勾配34を算出し(ステップS112)、その算出結果から定着ローラ5bの回転時間を算出する(ステップS113)。 そして算出された回転時間が経過したか否かをチェックし(ステップS114)、達していない場合は再度チェックし、回転時間が経過した場合は印刷を開始する。
図7は時点Aの設定位置を説明するための図である。ヒータ点灯開始から所定の時間経過した時点Aは、図7に示すように、制御開始時点である時点0よりも後で回転開始時点Rより前、すなわち0<時点A<回転開始時点Rの関係に設定する。そして、時点Aでサーミスタ25により取得した温度と、前記時点Bでサーミスタ25により取得した温度から算出した温度差と、前記時点Cと前記時点Dとの間において算出した温度勾配34から印刷するまでの回転時間Tを変化させる。
図8は時点Aの別の設定位置を説明するための図である。ここでは、時点Aを回転開始時点R、すなわち回転開始時点R=時点Aと設定する。そして、図7の時点Aの設定時と同様に、時点Aでサーミスタ25により取得した温度と、前記時点Bでサーミスタ25により取得した温度から算出した温度差と、前記時点Cと前記時点Dとの間において算出した温度勾配34から印刷するまでの回転時間Tを変化させる。
図9は時点Aの更に別の設定位置を説明するための図である。ここでは、時点Aを回転開始時点Rより後でかつ時点Bとの間の区間における温度の極大値の時点に設定する。そして、図7や図8の時点Aの設定時と同様にして印刷するまでの回転時間Tを変化させる。
図10は時点Bの設定位置を説明するための図である。ここでは、時点Aが図7又は図8に示される範囲に設定されたとき、時点Bを回転開始時点Rと一定時間内における温度の極大値の時点に設定する。そして、時点Aと時点Bとの温度差33と、時点Cと前記の時点Dとの間において算出した温度勾配34に基づいて印刷するまでの回転時間Tを変化させる。
図11は時点Bの別の設定位置を説明するための図である。ここでは、時点Aが図7から図9に示される範囲に設定されたとき、時点Bを回転開始時点Rと一定時間内における温度の極小値の時点とし、時点Aと時点Bとの温度差33と、時点CとDとの間において算出した温度勾配34から印刷するまでの回転時間Tを変化させる。
図5における回転時間T36は、
T=Ta+Tb+Tc
で示されるように、基準回転時間Taと補正回転時間TbとTcの総和により求めることができる。
回転時間T36は、補正回転時間TbとTcを変化させることで変えることができる。
図12は時点Aの温度より時点Bの温度が高く、その温度差が閾値より大きい状態を説明するための図である。すなわち、定着ローラ5bと加圧ローラ5aとの間に温度差をなくすために回転させる回転時間をサーミスタ25で取得される温度の閾値により設定していると、図12に示すように、時点Aの温度より時点Bの温度のほうが高く、時点Aと時点Bとの温度差がある閾値を超える場合には、印刷開始までの時間が必要より多くかかってしまう。そこで、時点Aが図7又は8に示される範囲にあり、時点Bが図10に示す時点にある場合は、補正時間Tbを短くする。これにより、印刷開始までの時間が必要より多くかかってしまうことを防ぐことができる。
図13は時点Aの温度より時点Bの温度が高く、その温度差が閾値以下の状態を説明するための図である。すなわち、図示するように、時点Aの温度より時点Bの温度が高く、時点Aと時点Bとの温度差が、上記図12とは逆に、ある閾値以下の場合には、印刷開始までの時間が必然的に短くなってしまい、加圧ローラ5aの温度が低いまま印刷を開始する問題が生じる。そこで、温度差が閾値以下のときで、時点Aが図7又は8に示される範囲にあり、時点Bが図10に示す時点にある場合は、補正時間Tbを長くして、加圧ローラ6aの温度が所定の温度に到達しないまま印刷を開始することを防ぐ。
図14は 時点Aの温度より時点Bの温度が低く、その温度差が閾値より大きい状態を説明するための図である。すなわち、図示するように、時点Aの温度より時点Bの温度が低く、その温度差が閾値より大きい場合は、印刷開始までの時間が必然的に短くなってしまい、加圧ローラの温度が低いまま印刷を開始する問題が生じてしまう。そこで、温度差が閾値以上のときで、時点Aが図7又は8に示される範囲にあり、時点Bが図11に示すように回転開始時点Rと一定時間内における温度の極小値にある場合は、補正時間Tbを長くして、加圧ローラ6aの温度が所定の温度に到達しないまま印刷を開始することを防ぐ。このように補正回転時間Tbを長くすることで、加圧ローラの温度が狙いの温度に到達しないまま印刷を開始することを防ぐことができる。
図15は時点Aの温度より時点Bの温度が低く、その温度差が閾値以下の状態を説明するための図である。すなわち、時点Aの温度より時点Bの温度のほうが低く、時点Aと時点Bとの温度差がある閾値以下の場合には、印刷開始までの時間が必要より多くかかってしまう。そこで、温度差が閾値以下のときで、時点Aが図11に示される範囲にあり、時点Bが図11に示す時点にある場合は、補正時間Tbを短くすれば、印刷開始までの時間が必要より多くかかってしまうことを防ぐことができる。
図16は時点Cと時点Dの温度勾配と、温度勾配に対する閾値の関係を示す図である。すなわち、時点Cと時点Dとの間において算出した温度勾配がある閾値以上のときは、印刷開始時の狙いの温度より高くなってしまう可能性がある。そこで、時点Cと時点Dの温度と時間から温度勾配34を算出し、温度勾配34がある閾値以上のときは、補正回転時間Tcを長くする。このように、補正回転時間Tcを長くしてヒータ24の点灯割合を低くすることで、印刷開始時に必要以上に温度が上昇してしまうことを防ぐことができる。
本発明が適用される画像形成装置の一例の概略を示す構成図である。 画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 画像形成装置の定着部の詳細な構成を説明するための図である。 定着部の定着ローラの温度変化を示す図である。 印刷要求があってから印刷を開始するまでの動作手順を示すフローチャートである。 時点Aの設定位置を説明するための図である。 時点Aの別の設定位置を説明するための図である。 時点Aの更に別の設定位置を説明するための図である。 時点Bの設定位置を説明するための図である。 時点Bの別の設定位置を説明するための図である。 時点Aの温度より時点Bの温度が高く、その温度差が閾値より大きい状態を説明するための図である。 時点Aの温度より時点Bの温度が高く、その温度差が閾値以下の状態を説明するための図である。 時点Aの温度より時点Bの温度が低く、その温度差が閾値より大きい状態を説明するための図である。 時点Aの温度より時点Bの温度が低く、その温度差が閾値以下の状態を説明するための図である。 時点Cと時点Dの温度勾配と、温度勾配に対する閾値の関係を説明するための図である。
符号の説明
1a〜1d 感光体
2 中間転写ベルト
3 レーザダイオード装置
5a 加圧ローラ
5b 定着ローラ
17 作像プロセス部
18 定着部
19 操作部
20 記憶部
21 制御部
24 ヒータ
25 サーミスタ
33 温度差
34 温度勾配

Claims (13)

  1. 内部にヒータが配置された定着ローラと、該定着ローラに圧接し、この定着ローラと共にトナー像が転写された用紙を搬送する加圧ローラと、前記定着ローラの表面温度を測定する温度検知手段と、この温度検知手段からの測定温度に基づいて前記ヒータの発熱量を変化させ前記定着ローラの表面温度を制御する制御手段とを備えた定着装置において、
    前記制御手段は、前記ヒータ点灯開始から所定時間後の回転開始時点で前記定着ローラの回転を開始させ、前記ヒータ点灯開始から所定の時間経過した第1の時点及び前記回転開始時点より一定時間経過した第2の時点でそれぞれ前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第2の時点より更に一定時間経過した第3の時点とこの第3の時点より所定時間経過した第4の時点との間において算出した温度勾配とを用いて、印刷するまでの回転時間を変化させることを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点を回転開始時点より前とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることを特徴とする。
  3. 請求項1記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点を前記回転開始時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点を前記回転開始時点と前記第2の時点の間の区間での温度の極大値の時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項2又は3記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第2の時点を前記回転開始時点から一定時間内に温度の極大値を検出した時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項2ないし4のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第2の時点を前記回転開始時点から一定時間内に温度の極小値を検出した時点とし、前記第1の時点で前記温度検知手段より取得した温度と、前記第2の時点で前記温度検知手段より取得した温度から算出した温度差と、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配から印刷するまでの前記回転時間を変化させることを特徴とする定着装置。
  7. 請求項5又は6記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記回転時間を基準回転時間と第1の補正回転時間と第2の補正回転時間の総和により求めることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項5又は7記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値を超える場合には、前記第1の補正回転時間を短くすることを特徴とする定着装置。
  9. 請求項5又は7記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが高く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値以下の場合には、前記第1の補正回転時間を長くすることを特徴とする定着装置。
  10. 請求項6又は7記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが低く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値を超える場合には、前記第1の補正回転時間を長くすることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項6又は7記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第1の時点の温度より前記第2の時点の温度のほうが低く、前記第1の時点と前記第2の時点との温度差がある閾値以下の場合には、前記第1の補正回転時間を短くすることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項8ないし11のいずれか1項に記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記第3の時点と前記第4の時点との間において算出した温度勾配がある閾値以上のときは、前記第2の補正回転時間を長くすることを特徴とする定着装置。
  13. 請求項12記載の定着装置において、
    前記制御手段は、前記ヒータの点灯割合を低くすることを特徴とする定着装置。
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