JP5286265B2 - 均一な幹細胞群を取得するための特定種類へ分化させるのにかかわる幹細胞の識別及び選択 - Google Patents

均一な幹細胞群を取得するための特定種類へ分化させるのにかかわる幹細胞の識別及び選択 Download PDF

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Description

本発明は改変幹細胞(同じ特定表現型の幹細胞へ分化させるのにかかわる均一な改変幹細胞群)に関連し、特定の表現型へ分化させるのにかかわる単一の識別可能な幹細胞を生成する方法に関連し、さらに1種類の均一な幹細胞群を取得するための特定細胞へ分化させるのにかかわる、胚、胎児または成人幹細胞の識別及び選択のための方法に関する。
現在、異なる細胞のサンプルにおける幹細胞は、不均一な細胞群、すなわち異なる種類の細胞へ分化する可能性を有する多数の細胞の淀みとしてしか分離されることができない(例えば、骨髄穿刺液、臍帯血または血液サンプルからの造血及び非造血細胞)。これらの異種の細胞群(例えばCD34またはCD133)に存在する細胞表面抗原を承認する抗体を用いて、「大まかな」いくつかの選択または強化がされることができる。一旦これらの抗体が細胞と化学反応すると、これらの細胞(CD34またはCD133陽性細胞として定義される)はFACS(抗体は、蛍光性マーカーを有する)、または磁気選択(ミルテニーバイオテック社からのMACS技術を使用する)によって分離されることができる。しかし、これらの抗原(それはCD34またはCD133抗体と化学反応する)が異なる細胞に存在するという事実から、部分的な強化(または選択)が下記の手順で行われるとしても、上記の手順は異種の幹細胞群をもたらす。
この点について、本発明は救済策を提供することを目的とする。本発明は、同じ特定表現型へ分化及び、均一な群へ識別された幹細胞を選択するのにかかわる幹細胞を識別するための、幹細胞群における幹細胞の変換を可能にする幹細胞を提供する目的に基づく。
本発明は、他の幹細胞から識別および分離可能な、請求項1の特徴を表示する幹細胞、および請求項36の特徴を表示する、本質的に同種の幹細胞群を取得するための方法を用いて前記課題を解決する。
本発明によって達成される1つの利点は、本質的に本発明に記載の幹細胞により、同じ種類へ分化させるのにかかわる幹細胞群が、インビトロで取得されることができ、生体内の目標応用として使われることができるというところにある。
本願明細書において用いられる全ての科学用語は、以下の意味を有することと理解される:
−本願明細書において使われる「導入する」という用語は、細胞への異種遺伝物質(DNA)の変換またはトランスフェクションを意味し、ウィルストランスダクションおよび/または非ウィルス性トランスフェクション/変質を指す;
−「細胞DNA」は、原型の幹細胞DNA(すなわち細胞が自然に含むもの)を指す;
−「転写因子タンパク質」は、細胞における転写活性化を調整するタンパク質である。
−転写因子タンパク質は、DNAとの直接的結合または、他のDNA結合タンパク質との結合により、プロモータ及びエンハンサ配列要素の範囲に配置する。転写因子タンパク質の機能は、特定のDNA配列を結合することであり、その結合の結果として遺伝子発現の変化(転写とも呼ばれる)を調整することである;
−「特定のDNAタンパク質−相互作用」は、ヌクレオチド配列に依存するDNAタンパク質相互作用を指す;
−「特定の配列」は、「特定の」タンパク質、すなわち、このヌクレオチド配列と相互に作用するように予定されているタンパク質とのみ相互作用を可能にするヌクレオチド配列を指す;
−「細胞分化」は、細胞が特定の種類になる方法を指す;
−「転写」は、RNAがDNAテンプレートを使用して合成される方法を指し、それによって、DNAからRNAまで遺伝子の情報を転送する;
−「トランスレーション」は、RNAのヌクレオチド配列に含まれる情報を遺伝暗号によって指定された通りにポリペプチドの対応アミノ酸配列へ変換する方法を指す。
−「プロモータ」は、RNAポリメラーゼが転写するために結合するDNA配列を指す;
−「リポータ」は、容易に識別可能なタンパク質をコード化するプラスミドまたはDNA構造を指す。それは、特定のDNA配列または細胞群の範囲内でタンパク質を結合する特定のDNAの存在を証明するのに役立つ。
本発明の特別な実施例において、タンパク質分子は、特定の表現型への変化と関連する遺伝子の発現を増加させる転写因子タンパク質である。多くの場合、遺伝子の一系統は、転写因子タンパク質と呼ばれている単一の要素によって制御される。このタンパク質は、特定のDNA配列を結合して、特定の表現型への変化と関連する遺伝子の発現を増加させる。転写因子タンパク質が初期表示遺伝子であり、細胞だけに表示されるので、それは、この特定の転写因子タンパク質と関連する特定の表現型になる(すなわち、各々の転写因子タンパク質は、転写因子タンパク質だけに固有な表現型になるように促進された幹細胞に存在する)。タンパク質分子は、人工的導入のDNA分子の結合部位配列との相互作用によって、さらに人工的導入のDNA分子の指標分子を符号化するDNA配列転写を始めやすく、タンパク質が指標分子の合成を始める。
更なる実施例において、人工的導入のDNA分子における結合部位配列は、それが最小プロモータ配列を経由して指標分子を符号化するDNA配列の発現を操縦するように、配置される。
更なる実施例において、最小プロモータ配列は、指標分子を符号化する結合部位配列及びDNA配列間の人工的導入のDNA分子に配置される。
細胞表現型は、非前駆細胞によって受けられる刺激物質に依存している。一旦刺激されると、他の遺伝子のスイッチを入れるのに対して、細胞は特定の遺伝子のスイッチを切ることによってその表現型を変える。上記の刺激物質は、物理的、化学的または生化学的刺激物質であることが可能である。物理的な刺激物質の例は、軟骨細胞分化の場合における骨格に接種される細胞のメカニカル負荷(圧縮及び剪断)の使用である。化学刺激物質の実施例は、骨原培養基にあるデキサメタゾンである。生化学刺激物質の実施例は、軟骨形成培養基のTGFベータである。
更なる実施例において、指標分子は幹細胞サンプルから指標分子を含む幹細胞を選択及び除去する特性を有する。その識別および/または選択を可能にする指標分子の特性は、化学的、生化学的または物理的な特性であることが可能である。
他の一実施例において、指標分子は天然の幹細胞群と異種である細胞表面表示タンパク質であり、幹細胞におけるその存在が、さらに識別可能である。
更なる実施例において、指標分子は強磁性特性を有する。用語「強磁性」は、自然発生的な磁性を示すいずれかの材料の意味としてここで使われる:外部磁場がない場合のネット磁気能率。
他の一実施例において、人工的導入のDNA分子のDNA配列は、緑色蛍光タンパク質(GFP)を符号化する配列、青ライトに暴露されるときに、緑色蛍光を発するクラゲ Aequorea victoriaからのタンパク質である。GFP遺伝子、特にシアン蛍光タンパク質(CFP)及び黄色の蛍光タンパク質(YFP)から取得される色変異体が、さらに使われてもよい。前述の蛍光性指標分子の代わりとして、細胞に非中毒性であり、細胞に導入可能であり、いずれかの信号発見装置によっても検出されることができるいずれかの光/エネルギーを発する、いずれかの指標分子が、使われることができる。
蛍光指標分子、例えば緑色蛍光タンパク質(GFP)を使用する場合、細胞は、蛍光性顕微鏡検査を使用して単分子層においてまたは、蛍光活性化セルソート(FACS)を使用して単一の細胞懸濁液において識別されることができる。
フェリチンのような磁気指標分子を使用するときに、細胞は磁気捕獲システムを使用して分離されることができる。
細胞表面表示タンパク質(天然の幹細胞群と異種)を使用するときに、細胞は、導入タンパク質に対する蛍光標識された抗体を使用して識別されることができ、FACSによって分離されることができる。あるいは、細胞はDYNALビーズのようなビーズ捕獲システムを使用して分離されることができ、それによって、新しいエピトープに対して反応する抗体は、最初にDYNALビーズと結合され、そして、ビーズは重要な細胞を捕獲するために用いる。
導入されたDNA分子は、例えばウィルス性トランスダクションによってまたは非ウィルス性トランスフェクションによって幹細胞に導入された。導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、それで、導入されたDNAは、細胞分裂によって繰り返されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存する。上記の実施例の長所は、分離及び(多数の)細胞分裂の後に、変更されていない幹細胞の幹細胞群を取得するために、導入されたDNA分子を含む幹細胞が、取得された幹細胞群から分離されることができるという点に見られる。
更なる実施例において、人工的導入のDNA分子は、それぞれ異なる指標分子を符号化する少なくとも2つのDNA配列を含む。
それぞれ異なる指標分子を符号化する、少なくとも2つのDNA配列を含む人工的導入のDNA分子の実施例において、このDNAは、タンパク質分子と相互に作用することが可能な1つの結合部位配列、1つの最小プロモータ配列及び異なる指標分子をそれぞれ符号化する2つのDNA配列を含んでもよく、それによって、これらのDNA配列は、各々に連結される。
タンパク質分子であり、人工的導入のDNA分子の結合部位配列と相互作用することが可能である(特定の表現型及びタンパク質分子間の相互関係は、図4に示される)幹細胞が、特定の表現型に分化させることにかかわる場合において、タンパク質分子は細胞に存在し、人工的導入のDNA配列の結合部位配列と相互に作用する。その結果、これらのDNA配列によって符号化される2つの異なる指標分子が合成される。上記の実施例の長所は、より十分な識別可能性の基準を満たすために指標分子の一つを選択可能で、より十分な選択可能性の基準を満たすために他の指標分子を選択可能であるという事実に示される。
更なる実施例において、人工的導入のDNA分子は、異なる指標分子をそれぞれ符号化する2つの配列を含み、このDNAは、タンパク質分子と相互作用することが可能な1つの結合部位配列、1つの最小プロモータ配列及び指標分子を符号化する1つのDNA配列をそれぞれ含む2以上の配列ブロックを含んでもよく、それによって、2つのDNA配列は2つの異なる指標分子を符号化し、両方の結合部位配列は同じタンパク質分子と相互に作用することが可能である。この実施例は、さらに指標分子のうちの1つがより十分な識別可能性の基準を満たすために選択可能であり、他の指標分子がより十分な選択可能性の基準を満たすために選択可能であることを可能にする。
他の一実施例において、それぞれ異なる指標分子を符号化する2つの配列を含む人工的導入のDNA分子に、タンパク質分子と相互に作用可能な1つの結合部位配列(UBS)をそれぞれ含む2以上の配列ブロック、1つの最小プロモータ配列(MP)及び指標分子を符号化する1つのDNA配列が設けられて、それによって、両方のDNA配列は、2つの異なる指標分子を符号化し、結合部位配列が、2つの異なるタンパク質分子と相互に作用することが可能であり、それによって、これらの異なるタンパク質分子は、細胞の2つの異なる表現型に対応する。上記の実施例の長所は、2つの異なる特定幹細胞表現型へ分化するのにかかわる幹細胞を含む2つの異なる幹細胞群が識別されることができ、幹細胞サンプルから分離されることができるというところにある。必要であれば、これらは後で混ぜ合わせられることができる。
例えば、配列ブロックは、以下の順序で同じDNA分子に物理的に結合されてもよい:
UBS(例えば骨芽細胞のため)−MP−指標分子(緑色)−UBS(例えば軟骨細胞のため)−MP−指標分子(青色)。
更なる実施例において、前述の配列ブロックの数は、任意に増加することができ、それによって、DNA配列によって符号化されるそれぞれ異なる指標分子が、1つの特定の結合部位配列に対応するはずである。前述の実施例の長所は、1つのDNA分子だけが、取得された幹細胞サンプルの各細胞に人工的に導入され、前述の配列ブロックの十分な数によって、本質的に、取得された幹細胞サンプルの全ての細胞が、異種の幹細胞サンプルから、同じ特定の幹細胞表現型へ分化させるのにかかわる複数の均一な幹細胞群へ分離されることができるという点である。
別の実施例において、各々の幹細胞は、指標分子を符号化するDNA配列をそれぞれ含む少なくとも2つの導入DNA分子を含み、それによって、導入されたDNA分子のDNA配列(40)は、符号化する異なる指標分子である。さらに、異なる指標分子は、異なる特性を有してもよい。前述の実施例は、より良い識別及び選択を可能にする異なる特性を有する2つの指標分子の組合せの長所を可能にする。これはさらに多数の細胞型の同時選択を可能にし、そして、同じく分化経路を調査するための調査手段を提供する。
導入されたDNA分子は、さらに以下を含んでもよい:
−突然変異の最小プロモータ配列、DNAと非特異性の転写因子タンパク質間の相互作用を予防するために、それは、他の転写因子によって生じるいかなる小さい発現も除去する;
−少なくとも一つの追加的な結合部位配列(A)。この実施例の長所は、更なる同一の配列を加えることによって、より多くの転写因子がDNA配列と相互に作用することができる、その結果、遺伝子発現はさらに強化される可能性がある。これは、さらに指標分子の数を増加させ、識別するのがより容易な所望の細胞を作る。
遺伝的に未変更の均一な群及び部分的に遺伝子が組み替えられた娘幹細胞を含む均一な幹細胞群および未変更の娘幹細胞は、再生医療目的のために使うことができる。群は、すでに周知の全ての幹細胞応用に適用でき、周知の従来技術応用に反して均一な群の長所を示す。ボーンの再生医療が分離されたもので生物学的適合性の骨格材料上へ未変更の幹細胞群が接種されることで、及び構造を骨欠陥に植設することで達成可能である。構造は、移植の前のインビトロの培養期間を有してもよく、有しなくてもよい。
あるいは、筋肉の場合、分離及び精製された細胞群は、直接欠陥に注入されてもよく、細胞が損傷の位置へ移動して修復を達成するように可能にする。
同じ特定表現型幹細胞へ分化させるのにかかわる均一な幹細胞群を用いて生成される組織疾患のインビボ治療のための薬品は、更なる混合剤(例えばホルモン、ビタミン、成長因子、更なるタンパク質、更なる酵素またはそれらの組合せと)と組み合わせて投与される可能性ができる。
更なる実施例において、幹細胞は前記幹細胞におけるタンパク質分子の存在を識別するために使われる。
更なる実施例において、幹細胞はタンパク質分子を含む幹細胞を選択するために使われる。
本発明の別の実施例は、同じ特定表現型の幹細胞へ分化させるのにかかわる本質的に均一な幹細胞群を含み、次の工程によって入手できる:
A) 異なる遺伝子を符号化する複数の配列及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを含む細胞DNAをそれぞれ含む幹細胞を含む幹細胞サンプルを集める;
B) 少なくとも一つのDNA分子を改変幹細胞サンプルを生成する幹細胞サンプルの複数の幹細胞に人工的に導入する;それによって、導入されたDNA分子は、
I) タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列を含む;
II) 前記指標分子の識別を可能にする特性を有する指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列;及び
III) 指標分子の遺伝子発現を可能にする、少なくとも一つの最小プロモータ配列;
C) 培養基を改変幹細胞サンプルに加える;
D) 特定の刺激物質を改変幹細胞サンプルに適用することによって、特定の刺激物質が、改変幹細胞サンプルにおける少なくとも一つの幹細胞のタンパク質分子を生成する;
E) 幹細胞における指標分子の特性によってその存在を識別することによって、タンパク質分子を含む幹細胞を識別する;
F) それによって前記指標分子が、タンパク質分子及び導入されたDNA分子の結合部位配列(A)間の相互作用によって始められるDNA配列の合成によって生成された;
G) 前記本質的に均一な幹細胞群に対する指標分子の特性によって識別された幹細胞の選択。
さらに、本発明の別の実施例は、同じ特定表現型の幹細胞に分化させる幹細胞を含む本質的に均一な幹細胞群を含み、それによって各々の幹細胞が以下を含む:
A) 異なる遺伝子を符号化する複数の配列及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを含む細胞DNA;
B) 特定の刺激物質によって生成される少なくとも一つのタンパク質分子;
及び
C) 幹細胞に人工的に導入される少なくとも一つのDNA分子、それによって導入されたDNA分子は以下を含む:
I) タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列;
II) 指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列;及び
III) 指標分子の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列、及び
D) 導入のDNA分子の指標分子を符号化するDNA配列の合成によって生成される少なくとも一つの指標分子;それによって、
E) 指標分子は、その識別のための特性を有する。
群の一実施例によれば、指標分子は前記指標分子を含む幹細胞の選択を可能にする特性を有する。
また、本発明の別の実施例は、次の工程によって入手できる幹細胞と同じ特定の表現型に分化させる本質的に均一な未変更の幹細胞群を含む:
A) 異なる遺伝子を符号化する複数の配列DNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを含む細胞DNAをそれぞれ含む幹細胞を含む幹細胞サンプルを集める;
B) 少なくとも一つのDNA分子を改変幹細胞サンプルを生成する幹細胞サンプルの複数の幹細胞へ人工的に導入する;それによって導入されたDNA分子が以下を含む:
i) タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列;
ii) 前記指標分子の選択及び識別を可能にする特性を有する指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列;及び
iii) 指標分子の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列;
C) 培養基を改変幹細胞サンプルに加える;
D) 特定の刺激物質を改変幹細胞サンプルに適用し、それによって特定の刺激物質が改変幹細胞サンプル内の少なくとも一つの幹細胞タンパク質分子を生成する;
E) 指標分子特性によって幹細胞におけるその存在を識別することによって、タンパク質分子を含む幹細胞を識別する;
F) それによって、前記指標分子が、導入されたDNA分子のタンパク質分子及び結合部位配列(A)間の相互作用によって始められるDNA配列の合成によって生成される;
G) 本質的に均一な群に対する指標分子の特性による識別された幹細胞を選択する;
H) 天然細胞分裂の後、指標分子特性によってその存在を識別することによって、人工的に導入されたDNA分子を含む娘幹細胞を識別する;
I) 同じ特定表現型に分化することにかかわる未変更の本質的に均一な幹細胞群を取得するために、前記細胞分裂の後に取得された群から識別された娘幹細胞を選択及び除去する。
その群の他の実施例によれば、タンパク質分子は、特定の表現型への変化と関連している遺伝子の発現を増加させる転写因子タンパク質である。
群の他の実施例によれば、最小プロモータ配列は結合部位配列及び指標分子を符号化するDNA配列間の人工的に導入されたDNA分子に配置される。
群の他の実施例によれば、特定の刺激物質は、物理的、生物化学的、化学的刺激物質である。
さらにもう一つの群の実施例によれば、識別を可能にする指標分子の特性および/または前記指標分子の選択は、化学的、生化学的また物理的な特性である。
他の群の実施例によれば、導入されたDNA分子は、それぞれ異なる指標分子を符号化する少なくとも2つのDNA配列を含む。
さらに別の群の実施例によれば、群の幹細胞はそれぞれ、指標分子を符号化するDNA配列をそれぞれ含む少なくとも2つの導入されたDNA分子を含み、それによって、導入されたDNA分子のDNA配列が異なる指標分子を符号化する。
他の群の実施例によれば、異なる指標分子は、異なる特性を有する。
群の他の実施例によれば、導入されたDNA分子は、強磁性分子の特性を有する指標分子を符号化する配列を含む。
幹細胞の他の実施例によれば、導入されたDNA分子は、細胞表面表示タンパク質(天然の幹細胞群と異種)を符号化する配列を含む。
本発明の別の目的は、再生医療目的のための未変更群の使用である。
更なる本発明の目的は、組織及び血液疾患をインビボ治療する薬品の生成のための群の使用である。
なお、更なる本発明の目的は、組織及び血液疾患、特に白血病のインビトロ治療のための薬品の生成のための群の使用である。
本発明の別の目的は、薬品が更なる混合剤と組み合わせて投与される群の使用である。
さらにもう一つの本発明の目的は、混合剤がホルモン、ビタミン、成長因子、更なるタンパク質、更なる酵素またはそれの組合せによる群の使用である。
同じ特定の表現型へ分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得する方法の更なる実施例は、次の工程を含む:
A) 複数の配列符号化された異なる遺伝子を含む細胞DNAをそれぞれ含む幹細胞及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを含む幹細胞サンプルを集める;
B) 改変幹細胞サンプルを生成する幹細胞サンプルの複数の細胞に少なくとも一つのDNA分子を人工的に導入し、それによって、導入されたDNA分子が以下を含む:
I) タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列;
II) 指標分子の識別を可能にする特性を有する指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列;及び
III) 指標分子の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列;
C) 培養基を改変幹細胞サンプルに加える;
D) 特定の刺激物質を改変幹細胞サンプルに適用し、特定の刺激物質が、改変幹細胞サンプルの少なくとも一つの細胞のタンパク質分子を生成する;
E) 幹細胞における指標分子の特性によるその存在の識別によるタンパク質分子を含む幹細胞の識別;
F) それによって前記指標分子がDNA配列の導入されたDNA分子のタンパク質分子及び結合部位配列間の相互作用によって始められる合成によって生成された;
G) 本質的に均一な群に対する指標分子の特性による識別された幹細胞の選択。
上記の方法の別の実施例において、タンパク質分子は、特定の表現型への変化と関連する遺伝子の発現を増加させる転写因子タンパク質である。
上記の方法の更なる実施例において、最小プロモータ配列は結合部位配列及び指標分子を符号化するDNA配列間の人工的に導入されたDNA分子に配置される。
上記の方法のさらに別の実施例において、特定の刺激物質は、物理的、化学的または生化学的刺激物質である。
上記の方法のさらにもう一つの実施例において、前記指標分子の識別および/または選択を可能にする指標分子の特性は、化学的、生化学的または物理的な特性である。
上記の方法の更なる実施例において、指標分子は細胞表面表示タンパク質(天然の幹細胞群と異種)である。
上記の方法の別の実施例において、指標分子は強磁性特性を有する。
さらにもう一つの方法の実施例において、導入されたDNA分子のDNA配列は、以下のグループの指標分子を符号化する配列である:緑色蛍光タンパク質(GFP)、シアン蛍光性タンパク質(CFP)または黄色蛍光性タンパク質(YFP)。
上記の方法の更なる実施例において、導入されたDNA分子は、それぞれ異なる指標分子を符号化する少なくとも2つのDNA配列を含む。
上記の方法の別の実施例において、指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列をそれぞれ含む少なくとも2つの導入DNA分子は、幹細胞サンプルの複数の幹細胞に人工的に導入され、それによって導入されたDNA分子のDNA配列が異なる指標分子を符号化する。
また上記の方法の更なる実施例において、異なる指標分子は、異なる特性を有する。
細胞DNA及びタンパク質間の特定の相互作用によって、幹細胞の特定の表現型へ分子を分化させる未変更の幹細胞と同種の幹細胞群を取得する方法のさらにもう一つの実施例は、以下を有している追加的なステップを含む:
H) 細胞分裂の後、指標分子特性によるその存在の識別による導入されたDNA分子を含む娘幹細胞の識別;
I) 群から識別された娘幹細胞の選択及び除去。
本発明の別の実施例において、幹細胞の異種の群は、少なくとも2つの異なる特定の表現型の幹細胞を分化させるのにかかわる幹細胞を含み、それによって、各々の幹細胞は:
A)異なる遺伝子及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA
B)幹細胞サンプルの複数の細胞に人工的に導入される少なくとも2つの異なるDNA分子であって、それによって、各々の導入されたDNA分子が:
a)タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列
b)前記指標分子の識別を可能にする特性を有する指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列
c)指標分子の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列とを含み;それによって、
d)異なる導入DNA分子が、2つの異なる指標分子を符号化する2つの異なるDNA配列を含んでなる
DNA分子と
を含み、
C)少なくとも一つの指標分子が、導入されたDNA分子のDNA配列の合成によって生成される前記指標分子の識別を可能にする特性を有し、それによって
D)同じ特定の表現型の幹細胞へ分化するのにかかわる幹細胞が同じ指標分子を含む。
さらに別の実施例において、本発明は、少なくとも2つの異なる特定の幹細胞表現型へ分化させる幹細胞を含む2つの異なる幹細胞群を含む。それによって、各々の幹細胞は以下を含む:
A) 異なる遺伝子及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA;及び
B) 幹細胞サンプルの複数の細胞にそれぞれ人工的に導入される少なくとも一つのDNA分子、それによって、各々の導入されたDNA分子が以下を含む:
a) タンパク質分子と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列;
b) 前記指標分子の識別を可能にする特性を有する指標分子を符号化する少なくとも一つのDNA配列;
c) 指標分子の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列;それによって、
d) 異なる導入されたDNA分子が、2つの異なる指標分子を符号化する2つの異なるDNA配列を含む;及び
C) 導入されたDNA分子のDNA配列の合成によって生成される前記指標分子の識別を可能にする特性を有する少なくとも一つの指標分子、それによって
D) 同じ特定の幹細胞表現型に分化させる幹細胞が同じ指標分子を含む。
2つの異なる幹細胞群の別の実施例において、少なくとも一つのDNA分子は、それぞれ幹細胞サンプルの全ての幹細胞に、ステップB)の方法で人工的に導入される。
また上記の群の更なる実施例において、異なる指標分子は、異なる特性を有する。
本発明及び本発明の追加的な構成は、いくつかの実施例の一部の略図により、より詳細に説明される。
幹細胞に人工的に導入されるDNA分子を略図で例示する。 請求項1において定義される本発明による幹細胞を生成するために幹細胞に継代培養する過程を略図で例示する。 同じ特定の種類に分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得するための発明の方法によるインビトロの過程に関して略図で例示する。 同じ特定の種類に分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得するための発明の方法によるインビトロの過程に関して略図で例示する。 同じ特定の種類に分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得するための発明の方法によるインビトロの過程に関して略図で例示する。 同じ特定の種類に分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得するための発明の方法によるインビトロの過程に関して略図で例示する。 同じ特定の種類に分化させる本質的に均一な幹細胞群を取得するための発明の方法によるインビトロの過程に関して略図で例示する。 特定の刺激物質、特定の刺激物質の決定的な混合剤、幹細胞の特定の種類及び特定の表現型になるように促進される細胞において表示される特定の転写因子タンパク質間の相互関係を記載している表を示す。
図1は、人工的に幹細胞に導入されるDNA分子6に関する略図であり、このDNA分子6はプラスミド形であり、特定のタンパク質分子3と相互に作用することが可能である結合部位配列30、遺伝子発現を可能にする最小プロモータ配列50及び指標分子5(図1に図示されておらず)を符号化するDNA配列40を含む。結合部位配列30は、特定のタンパク質分子3だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、したがって、好ましい幹細胞の表現型に従い選択される(細胞表現型の依存および結合部位配列は、下記に与えられる)。最小プロモータ配列50は、プロモータ配列の最も小さい断片であって、表示される指標分子5を符号化するDNA配列40によって符号化される遺伝子を可能にする。結合部位配列30と相互に作用する特性を有するタンパク質分子3の存在下で、タンパク質分子3が、結合する配列部位30に結合するので、指標分子5を符号化するDNA配列40の発現が最小プロモータ配列50によって始められ、指標分子5が合成される。タンパク質分子3が結合部位配列30と相互に作用しない場合において(導入されたDNA分子6の結合部位配列30と相互に作用することが可能なタンパク質分子3が、幹細胞において現れない場合のみ)、指標分子が合成されないように、指標分子5を符号化するDNA配列40が表示されることができなく、そのため、幹細胞におけるタンパク質分子3の存在が幹細胞における指標分子5の存在によって確認される。1つの結合部位配列30、最小プロモータ配列50及び指標分子を符号化する1つのDNA配列40の代わりに、導入されたDNA分子6は、例えば他の指標分子5を符号化する追加的なDNA配列30または遺伝子発現を強化している追加的な結合部位配列(30)を含む可能性がある。
図2は、結合部位配列30、最小プロモータ配列50及び指標分子5を符号化するDNA配列40を含む細胞DNA2及び人工的に導入されたDNA分子6を含む幹細胞1を示す(図3C、3Dで示される)その識別を可能にする特性及び選択を有する。人工的に導入されたDNA分子6は、ウィルス・トランスダクションまたは非ウィルス・トランスフェクションによって幹細胞1へ導入されることができる。細胞に構造を往復させるためにウィルス・トランスダクションを使用することは、構造がアデノウィルスDNAに挿入され、細胞がアデノウィルスの従来の方法を使用して感染されることを意味する。あるいは、アデノウィルス・システムは、準アデノウィルスであることが可能で、またはレトロウィルス及びレンチウィルスである。任意の市販の非ウィルス性システム、例えばリポソーム(例えばリポフェクトアミン)またはAMAXA技術、および早期確立方法、例えば、リン酸カルシウム・トランスフェクションまたは電気穿孔法が、さらに使われることができる。その細胞DNA2及び人工的に導入されたDNA分子6に加えて、幹細胞1は、複数のタンパク質分子3を更に含む。幹細胞1におけるタンパク質分子3の存在は、特定の刺激物質12を幹細胞1に適用することによって生じる。幹細胞1は、多数の細胞型を生成するために誘導されることができる強力な細胞である。生成される細胞表現型は、非前駆細胞によって受けられる刺激物質12に依存している。一旦刺激されると、他のスイッチを入れるのに対して、幹細胞1は特定の遺伝子のスイッチを切ることによってその表現型を変える。タンパク質分子3は幹細胞の1つの表現型だけに特有である初期表示遺伝子である。その結果、タンパク質分子3の存在は幹細胞の表現型によって、特定の刺激物質12を幹細胞1に適用することによって生じる。特定の刺激物質12を適用すると、即座に、タンパク質分子3は、生成され、タンパク質分子3と相互に作用しやすい配列と結合し、遺伝子の発現を増加させる。タンパク質分子3は、さらに結合部位配列30と結合し、前記結合によって、指標分子5を符号化するDNA配列40及び指標分子5の原因合成の発現を引き起こす。
図3Aは、細胞DNA2を含む複数の幹細胞を含む幹細胞サンプル10に関して略図で例示する。タンパク質分子3と相互に作用しやすい結合部位配列30、最小プロモータ配列50及び自己識別及び選択を可能にする特性を有する指標分子5を符号化するDNA配列40をそれぞれ含むDNA分子6が、改変幹細胞サンプル11を生成するために、人工的に幹細胞サンプル10のそれぞれの幹細胞に導入された。幹細胞サンプル10の各細胞におけるDNA分子6の人工的導入の後に、特定の刺激物質12(図2に示される)が、改変幹細胞サンプル11に加えられた。多能性から幹細胞の特定の表現型まで、改変幹細胞サンプル11の幹細胞の一部の変更を生成している特定の刺激物質12は、改変幹細胞サンプル11に加えられた。特定の刺激物質12を改変幹細胞サンプル11に適用すると、幹細胞の一部は、特定の刺激物質12に対応する幹細胞の特定の表現型になるように刺激された。これらの幹細胞1は、さらに少なくとも一つの生成されたタンパク質分子3(図3B)を含む。特定の刺激物質12のために、取得されたタンパク質分子3は、初期の表示遺伝子タンパク質であり、転写因子の機能を有し、すなわち、対応する特定のDNA配列と相互に作用しやすい。
前記手順の結果、幹細胞サンプル10は、人工的に導入されたDNA分子6をそれぞれ含む幹細胞を含む改変幹細胞サンプル11に変化され、それによって改変幹細胞サンプル11が2つのグループの幹細胞を含む:
− グループA:幹細胞(これは刺激されて、幹細胞の特定の表現型になった)、それによって、この表現型に特有なタンパク質分子が人工的に導入されたDNA分子6の結合部位配列30と相互に作用しやすい;及び
− グループB:幹細胞、これは刺激されても、特定の表現型にならなかった(すなわち、それが細胞に存在しないのでこの表現型に特有なタンパク質分子は、人工的に導入されたDNA分子6の結合部位配列30と相互に作用しやすくなるわけではない)。
図3Cは、特定の刺激物質12によって刺激されるとともに、タンパク質分子3を含むグループAの幹細胞1が特定の種類になることを図式的に示し、それは、人工的に導入されたDNA分子6の結合部位配列30と相互に作用しやすい。幹細胞1へのDNA分子6の人工的導入及び特定の刺激物質12を幹細胞サンプル10に適用することによる幹細胞1の刺激の後に、幹細胞1の表現型に固有な遺伝子の天然発現および人工的に導入されたDNA分子6の他方結合部位配列30を増加させるために、生成タンパク質分子3が、細胞DNA2の特定の配列と相互に作用し、それによって、結合部位配列30が、天然遺伝子発現の間、タンパク質分子3と相互に作用する細胞DNA2の特定の配列と同一である。タンパク質分子3及び細胞DNA2間の相互作用のために、タンパク質分子3に固有な天然遺伝子発現が進行する。タンパク質分子3及び結合部位配列30間の相互作用のために、指標分子5を符号化するDNA配列40の発現は、最小プロモータ配列50によって始められ、指標分子5は合成される。
図3Cにおいて図解される手順の結果として、グループAの幹細胞は、幹細胞サンプル10から指標分子5の識別及び選択を可能にする特性を有する指標分子5の存在により、グループBの幹細胞と異なる。
図3Dは、同じ特定表現型及び、残りの幹細胞を含む更なる異種の幹細胞群18に分化させるのにかかわる幹細胞だけを含む均一な幹細胞群17へ異種の幹細胞群の幹細胞の分離及び識別の手順を図解する。目標幹細胞1の識別及び選択は、任意の探知器装置によって達成されることができ、それによって、幹細胞1の特定の表現型を示している幹細胞1の指標分子5の存在が、指標分子5の特性によって観察されることができる。幾つの探知器装置の例は、前述されている。
アデノウィルスまたは他のいずれかの非積分ウィルス・システムを使用するとき、人工的に導入されたDNA分子6は、幹細胞に導入されるが、細胞DNA2にリンクされない。したがって、人工的に導入されたDNA分子6は、天然細胞分裂の間、自己複製されないので、他のものが未変更のままであるのに対して、それぞれの幹細胞1の娘細胞のうちの1つだけが、導入されたDNA分子6を含む。図3Eは、群17の幹細胞1の天然細胞分裂の手順を図解し、それは、人工的に導入されたDNA分子6を含む娘幹細胞20および、同じ特定の表現型へ分化させるのにかかわる複数の未変更幹細胞を含む幹細胞群を生成する。修飾された娘細胞(すなわち人工的に導入されたDNA分子6を含む娘細胞)は、未変更の幹細胞だけを含む均一な未変更の幹細胞群19を取得するために、前記識別及び選択手順によって幹細胞の均一な群17から識別及び選択され得る。
類似して、図3A−3Eに示される手順に、幹細胞の任意の幹細胞サンプルは、同じ特定の表現型へ分化させるのにかかわる幹細胞を含む別の均一な群に分離されることができ、それによって、多くのDNA分子6(均一な群に選ばれるために要求される細胞表現型の数に対応する)は、生成され、それぞれのDNA分子6が結合部位配列30、最小プロモータ配列50及び指標分子5を符号化するDNA配列40を含み、それによって、それぞれの異なるDNA分子6の結合部位配列30が、識別されるために要求される異なる細胞表現型に対応し、それぞれの異なるDNA分子6の指標分子5を符号化するDNA配列40が、異なる指標分子5の配列を符号化する。クローニングの後、各種類の生成されたDNA分子6は、人工的に幹細胞のそれぞれの幹細胞に導入される。上記の手順によって取得される幹細胞サンプルは、多くの異なる特定表現型へ分化させるのにかかわる複数の幹細胞1を含み、それによって、細胞のそれぞれの表現型は、異なる指標分子5の異なる特性によって識別されることができる。あるいは、DNA分子6は、複数の結合する配列30、最小プロモータ配列50及び指標分子5を符号化するDNA配列40を含むことができ、1つのDNA分子が、異なる種類のタンパク質分子3、特定の指標分子5の生成に導いている各々のタンパク質分子3を結合することができるように前述の方法で配置される。
DNA配列の前記導入のために、非ウィルス性トランスフェクションのための以下の例が適切である。骨芽細胞に分化するのにかかわる間充織幹細胞が例として使われた;緑色蛍光タンパク質(GFP)を符号化する配列は、トランスフェクションする。Runx2 DNAリポータ構造は、以下の明細書において、少なくとも以下を含む人工的に導入されたDNA分子を指す:
i) Runx2結合部位(すなわち、配列は人工的に導入されたDNA分子及びRunx2タンパク質間の相互作用に影響する);
ii) DNA転写の開始に影響している最小のプロモータ;及び
iii) 配列符号化緑色蛍光性分子(GFP)(すなわち指標分子、それは、前記指標分子の識別及び選択を可能にする化学的、物理的または生化的特性を有する)
DNAリポータ構造によって、GFP発現がRunx2転写因子タンパク質の結合によって駆動され、標準の分子クローン技術を使用してプラスミドにクローンがつくられる。正確な方法は、使用されるプラスミドに依存する。プラスミド/リポータ構造は、再懸濁されるものが体積の小さいバッファである前に、DNAを浄化及び殺菌するために、エタノールによって沈殿される。分離された幹細胞は、96のウェルプレートにおいて平板培養され、連続希薄法は、単一の細胞群を含むウェルを生成するために創設される。細胞は、5%のCO培養器内で37℃で、10%のFCS(ウシ胎仔血清)を含むDMEM培養基において一晩育てられる(Dulbecco/Vogt Modified Eagleの最小必須培養液)。24時間の培養の後に、DNAが3.84mlの無血清DMEMに希釈され(簡単にボルテックスされる)、リポソーム試薬が加えられる。DNA及びリポソームの正確な値は、各プラスミド及び細胞型のために最適化されることを必要とされるが、一般的な値は、無血清培地1mlあたり、1μgDNA及び10μlのリポソーム試薬である。完全な培養基は細胞から吸い込まれ、それらは無血清培地で一度洗浄される。それから、1ウェルにつき、無血清培地の40μlDNAが加えられる。細胞は、5%のCO培養器の中で37℃で、3時間培養される。それから、1ウェルにつき200μlの完全な培養基が加えられ、細胞は、16乃至24時間更に育てられる。培養基は、それから除去され、1ウェルにつき250μlのIMDM(Iscove’s Modified Dulbecco’s Medium)、10%のFCS、非必須アミノ酸、0.1mMのアスコルビン酸−2−リン酸塩及び10nMデキサメタゾン(骨原培養基)を有する10mM β−グリセロリン酸塩と取り替えられる。細胞は、現在引き続いて緑色繁栄期をモニタされる(それは、緑色蛍光タンパク質の存在及びしたがって、Runx2の存在を示す)。
単一の緑色細胞は、分離され、更に膨張されることが可能で、すべてが骨芽細胞になる予定である細胞の群に導く。
本発明及び本発明の更なる展開は、以下の応用例実施例において更に詳細に説明される。
実施例1:
この実施例は、より正確に本発明による本質的に均一な間充織幹細胞群を取得するための手順を説明し、それは図示する実施例にあり、この実施例だけに本発明の範囲を限定するべきでない。実施例は、骨芽細胞だけに分化する幹細胞を取得する方法を指し、緑色蛍光タンパク質(GFP)が指標分子として使われる。
材料:
殺菌リン酸緩衝生理食塩水(PBS)、pH7.2、フィコール、メチレンブルー。
培養基:
DMEM(Dulbecco/Vogt Modified Eagleの最小必須培養液:1Lの培養基のための粉、0.11g/Lのナトリウム・ピルビン酸塩及び3.7g/Lのナトリウム炭酸水素塩を加え、10%(v/v) FCS(胎児性子牛血清)抗生物質/抗真菌溶液(100X)(液体、1mLを各100mLの培養基に加える)、T−Flasks 75cm/250mL。
手順:
腸骨稜から取得されるヒト骨髄穿刺液が、1mLの吸引につき4mLのDMEM/5% FCSで希釈された。サンプルは、それから5分間1000rpmで遠心分離機で分離された。肥沃な層及び上澄みは取り除かれ、残りのペレットは、4mLのDMEM/5%FCSの中で再懸濁された。
1mLの不希釈吸引につき2.6mLの室温フィコールは、50mL−ファルコン・チューブに置かれ、吸引/DMEMは、フィコールの上の非常に穏やかなピペットであった。サンプルは、それから正確に20分間室温で、800gで遠心分離機で分離され、最も低いレベルで加速/減速される。単核細胞は、注射器またはピペットを使用して集められた分裂期を形成した。5mLのDMEM/5% FCSが、収集した分裂期のmLごとに加えられ、穏やかに混合されて、室温で15分間400gで遠心分離機で分離される。上澄みは吸引され、洗浄ステップは繰り返された。
最終的な細胞ペレットは、10mLの培養基において再懸濁された。75cm−フラスコにつき4×10細胞は15mLの培養基に配置され、細胞をフラスコの下部に付着させるために、95%湿度で2−3日間、37℃、5%のCO下に置く。
上記の手順によれば、分離された間充織幹細胞は、さらに間充織幹細胞を表現するために考慮される(適切な刺激物質の追加で骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞、筋肉細胞、その他に分化させることが可能である)。
取得された間充織幹細胞の淀みから、骨芽細胞だけに分化させるのにかかわる幹細胞が、以下の手順によって分離される:
Runx2 DNAリポータ構造は、標準分子クローン技術を使用して、pShuttleベクタ(StatageneからのpAdEasyアデノウィルス構造キットの一部)にクローンがつくられた。Runx2駆動緑色蛍光タンパク質(GFP)リポータを含むpShuttleベクタは、熱ショック変質によってバクテリアに加えられた。有能なバクテリア(DNAプラスミドを受け入れるバクテリア)XL−10 Goldが、使われた。100マイクロリットルの冷却したバクテリアが1.5mlのEppendorfチューブに配置されるとともに、4μlのβ−メルカプトエタノールが加えられ、穏やかに混ぜられた。細胞はそれから10分間氷の上で培養され、Runx2駆動GFPリポータを含むpShuttleベクタ0.1−50ngが加えられる。細胞は、それから30分間氷の上で培養され、それから30秒間42℃の水に浸液された。氷の上で更に2分間培養した後に、0.9mlのあらかじめ暖められた(42℃)NZY+培養基(NZY+は、バクテリアを育てるための周知の培養基である)に加えられ、チューブは振とうとともに37℃で培養された。サンプルは、それからカナマイシン抗生物質を含むLB培地プレート上へ平板培養され、一晩37℃で配置された。プラスミドを含むバクテリアだけが、抗生物質に耐性であって、コロニーを形成する。36時間までの培養の後、個体コロニーは採集され、10mlのLB−カナマイシン培養液の中で一晩育成された。24時間の培養後、プラスミドはそれから標準のプラスミドミニプレップ技術を使用してバクテリアから分離された。
分離されたプラスミドは、それからPmel規制酵素によって線形にされ、再浄化されて、それから37℃で30分間アルカリリン酸塩で処理される。線形にされ、脱リン酸化されたプラスミドは、それからアガロース・ゲル電気泳動法によって精製され、1μg/μl濃度の殺菌したdHO内で再懸濁された。
アデノウィルス・ベクタを生成するために、40μlの冷却したBJ5183バクテリアが、冷却した1.5mlの遠心分離機チューブに配置された。1μl(1μg)の線形にされ、pShuttleにおいて脱リン酸化されたRunx2 DNAリポータ構造及び1μl(100ng/μl)のpAdEasy−1ベクタ(StatageneからのpAdEasyアデノウィルス構造キットの一部)が、加えられて、穏やかに混ぜられた。この混合物は、冷却した電気穿孔法キュベットへ転送されて、以下の設定の電気で一度、パルスされた:200ohm,2.5kV,25μF。電気穿孔の後、1mlの殺菌したルーリア培養液が、直ちに加えられた。混合物は、それからLB−カナマイシン・アガロース・プレートに加えられ、一晩37℃で培養された。24時間までの培養の後、プレート上の最も小さいコロニーのうちの10個が選択され、振とうとともに37℃で一晩5mlのLB−カナマイシン培養液で育てられる。最も小さいコロニーは、Runx2 DNAリポータ構造が組換えによってpShuttleベクタからpAdEasyベクタへ変質するようである。24時間までの培養の後、組み換え型ベクタ(Runx2 DNAリポータ構造を含むpAdEasy)が、標準のプラスミド・ミニプレップ技術を使用してバクテリアから分離された。プラスミドは、塩基配列決定によって調査され、適切な組み換え型を確実にするためにPacl消化が、生成された。
pShuttleのための前記のように、Runx2 DNAリポータ構造を含むpAdEasyアデノウィルス・ベクタがそれからXL−10金バクテリアに変化された。アデノウィルスは、それからAD−293哺乳類の細胞を使用して、Runx2 DNAリポータ構造を含むpAdEasy DNAベクタから生成された。AD−293細胞は、一皿ごと7x10細胞の濃度で60−mm組織培養皿に平板培養され、10%のFCSを含むDMEM培養基において育てられる。細胞が70%の密集の場合、それらは、PBSによって二回洗浄され、25μmのクロロキンを含む4mlのDMEM及び7%の修飾ウシ血清が加えられた。細胞は、5%COの培養器において37℃で30分間培養された。
細胞が培養している間に、再懸濁されたRunx2 DNAリポータを含む5μgのPacl消化組み換え型アデノウィルス・ベクタは、dHOにおいて225μlの最終的ボリュームを構成する。virapack(商標)トランスフェクション・キット(Stratagene)からの25μlの溶液1及び250μlの溶液2が、225μlのDNA懸濁液に加えられた。これは、徐々に混合されて、10分間室温で培養された。徐々に混合されたDNA懸濁液は、それから細胞液滴に培養基をなだらかに渦巻きながら加えられた。DNAを有する細胞は、CO培養器内で37℃で3時間培養された。培養基は、除去され、徐々に、25μMのクロロキンを含む4mlの培養基と取り替えられる。培養基を除去し、通常の完全な培養基と取り替える前に、細胞は、CO培養器内において37℃で更に6時間培養された。
7−10日以後に、細胞は増大して現れた。培養基は除去され、0.5mlのPBSが加えられた。細胞は、細胞スクレイパーでこすり落され、1.7mlのチューブへ移された。4回の冷凍−解凍−手順の後に、細胞は、10分間室温で12,000gの遠心分離機で分離され、上澄みは、等分していた。生のウィルス株を−80℃で保存する。
アデノウィルス・ベクタに感染する幹細胞は、96ウェルプレートにおいて平板培養された。連続希薄は、単一細胞群を含むウェルを生成するために創設された。感染の日に、ウィルスは40μl無血清培養基と混ぜ合わせられ、ウェルあたり100MOIの最終濃度になった。加えられるボリュームは、ウェルベースをカバーするために必須最小限であるべきである。培養基は間充織幹細胞から除去され、ウィルス懸濁液混合物が徐々に加えられた。ウィルス混合物は、CO培養器内において37℃で3時間培養された。200μlのDMEM培養基は、正常なものとしてCO培養器内に37℃で加えられた。24時間の後、培養基は250μlのウェルIMDM、10%のFCS、非必須アミノ酸、0.1mMのアスコルビン酸−2−リン酸塩及び10nMデキサメタゾン(骨原培養基)を有する10mM β−グリセロリン酸塩と取り替えられた。細胞は、引き続いて緑色蛍光性のためにモニタされた(それは、緑色蛍光タンパク質の存在及びそれゆえにRunx2の存在を示す)。
単一の緑色細胞は、分離されて、更に拡大され、全てが骨芽細胞になる予定である細胞群に導く。
単分子層拡張の間、GFP発現ベクタは失われる。これは、遺伝子が組み替えられていなかった細胞の群を残す。
必須の表現型が、三次元の誘導を好む場合(例えば軟骨細胞)、間充織幹細胞は、低い密度のヒドロゲルで接種されることができる(例えばアルギン酸塩)。指標分子の存在による識別される細胞は、それからジェル内で後で混合群から分離されることができる。
実施例2−5
あるいは、同じ特定の表現型へ分化させるのにかかわる任意の更なる均一な幹細胞群が、上記の方法によって入手可能である。図4に基づく表は、特定の刺激物質及びこれらの刺激物質の決定的な混合剤の幾つの実施例を図解するが、それらは、特定の表現型へ分化させることにかかわる幹細胞群および、幹細胞の表現型に固有な対応転写因子タンパク質を取得するために使われることができる。

Claims (26)

  1. 以下のステップを含む、同じ特定の表現型に分化させるのにかかわる本質的に均一な未改変成人幹細胞の群(17)をインビトロで取得するための方法:
    A)異なる遺伝子及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA(2)をそれぞれ含む幹細胞を含む幹細胞サンプル(10)を集めるステップ;
    B)改変幹細胞サンプル(11)を生成している幹細胞サンプル(10)の複数の細胞に少なくとも一つのDNA分子(6)を人工的に導入するステップであって、それによって、導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、導入されたDNAは、細胞分裂によって複製されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存し、それによって、導入されたDNA分子(6)が:
    I)タンパク質分子(3)と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列(30)であって、それによって結合部位配列(30)は、特定のタンパク質分子(3)だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、所望の幹細胞の表現型に従い選択されてなる結合部位配列(30);
    II)その識別を可能にする特性を有する指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40);および
    III)前記指標分子(5)の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列(50);
    を含んでなるステップ;
    C)培養基を改変幹細胞サンプル(11)に加えるステップ;
    D)特定の刺激物質(12)を改変幹細胞サンプル(11)に適用することによって、特定の刺激物質(12)が、改変幹細胞サンプル(11)の少なくとも一つの細胞のタンパク質分子(3)を生成するステップ;
    E)指標分子(5)の特性による、幹細胞(1)におけるその存在の識別によって、タンパク質分子(3)を含む幹細胞(1)を識別するステップ;
    F)それによって前記指標分子(5)が、導入されたDNA分子(6)のタンパク質分子(3)と結合部位配列(30)との間の相互作用によって始められるDNA配列(40)の合成によって生成されるステップ;
    G)本質的に均一な群(17)に対する指標分子(5)の特性によって、識別された幹細胞(1)を選択するステップ;
    H)天然細胞分裂の後、指標分子(5)の特性によるその存在の識別による、人工的に導入されたDNA分子(6)を含む娘幹細胞(20)を識別するステップ;
    I)識別された娘幹細胞(31)を群(17)から選択し除去するステップ。
  2. タンパク質分子(3)が特定の表現型への変化と関連する遺伝子の発現を増加させる転写因子タンパク質である請求項1に記載の方法。
  3. 最小プロモータ配列(50)が、指標分子(5)を符号化する結合部位配列(30)とDNA配列(40)との間の人工的に導入されたDNA分子(6)内に配置される請求項1または2に記載の方法。
  4. 特定の刺激物質(12)が物理的、化学的、生化学的刺激物質である請求項1−3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記指標分子(5)の識別および/または選択を可能にする指標分子(5)の特性が化学的、生化学的または物理的な特性である請求項1−4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 指標分子(5)が、天然の幹細胞群と異種であり、細胞表面発現タンパク質である請求項1−5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 指標分子(5)が強磁性特性を有する請求項1−5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 導入されたDNA分子(6)のDNA配列(40)が以下のグループの指標分子を符号化する配列である請求項1−7のいずれか1項による方法:緑色蛍光タンパク質(GFP)、シアン蛍光性タンパク質(CFP)または黄色蛍光性タンパク質(YFP)。
  9. 導入されたDNA分子(6)が、それぞれ異なる指標分子(5)を符号化する少なくとも2つのDNA配列(40)を含む請求項1−8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40)をそれぞれ含む少なくとも2つの導入されたDNA分子(6)が、幹細胞サンプルの複数の幹細胞に人工的に導入され、それによって、導入されたDNA分子(6)のDNA配列(40)が異なる指標分子(5)を符号化する請求項1−9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 異なる指標分子(5)が異なる特性を有する請求項10に記載の方法。
  12. 次のステップによってインビトロで取得できる成人幹細胞(1)の本質的に均一な群(17):
    A)異なる遺伝子及びDNAタンパク質相互作用を可能にするプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA(2)をそれぞれ含む幹細胞を含む幹細胞サンプル(10)を集めるステップ;
    B)改変幹細胞サンプル(11)を生成する幹細胞サンプル(10)の複数の幹細胞に少なくとも一つのDNA分子(6)を人工的に導入するステップであって、それによって、導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、導入されたDNAは、細胞分裂によって複製されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存し、それによって、前記導入されたDNA分子(6)が:
    I)タンパク質分子(3)と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列(30)であって、それによって結合部位配列(30)は、特定のタンパク質分子(3)だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、所望の幹細胞の表現型に従い選択されてなる結合部位配列(30)と、
    II)前記指標分子(5)の識別を可能にする特性を有する指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40)と、
    III)指標分子(5)の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列(50)と
    を含んでなるステップ;
    C)培養基を改変幹細胞サンプル(11)に加えるステップ;
    D)特定の刺激物質(12)を改変幹細胞サンプル(11)に適用することによって、特定の刺激物質(12)が、改変幹細胞サンプル(11)の少なくとも一つの幹細胞のタンパク質分子(3)を生成するステップ;
    E)指標分子(5)の特性による、幹細胞(1)におけるその存在の識別によって、タンパク質分子(3)を含む幹細胞(1)を識別するステップ;
    F)それによって前記指標分子(5)が、導入されたDNA分子(6)のタンパク質分子(3)と結合部位配列(A)との間の相互作用によって始められるDNA配列(40)の合成によって生成されるステップ;
    G)幹細胞(1)の前記本質的に均一な群(17)に対する指標分子(5)の特性によって、識別された幹細胞(1)を選択するステップ。
  13. 幹細胞の同じ特定表現型へ分化させるのにかかわる幹細胞を含む本質的に均一な成人幹細胞の群(17)であって、各々の幹細胞が:
    A)DNAタンパク質相互作用を可能にする異なる遺伝子及びプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA(2)と;
    B)特定の刺激物質(12)によって生成される少なくとも一つのタンパク質分子(3)と;
    C)幹細胞(1)に人工的に導入される少なくとも一つのDNA分子(6)であって、それによって、導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、導入されたDNAは、細胞分裂によって複製されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存し、それによって、導入されたDNA分子(6)が:
    I)タンパク質分子(3)と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列(30)であって、それによって結合部位配列(30)は、特定のタンパク質分子(3)だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、所望の幹細胞の表現型に従い選択されてなる結合部位配列(30)と;
    II)指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40)と;
    III)指標分子(5)の遺伝子発現を可能にする少なくとも一つの最小プロモータ配列(50);
    とを含んでなるDNA分子(6)と;
    D)導入されたDNA分子(6)の指標分子(5)を符号化するDNA配列(40)の合成によって生成される少なくとも一つの指標分子(5)と
    を含み、それによって
    E)前記指標分子(5)はその識別のための特性を有し、
    F)前記タンパク質分子(3)は、特定表現型への変化と関連する遺伝子の発現を増加させる特定の転写因子タンパク質であってなる
    成人幹細胞の群(17)。
  14. 指標分子(5)が、前記指標分子(5)を含む幹細胞(1)の選択を可能にする特性を有する請求項12または13に記載の群(17)。
  15. 最小プロモータ配列(50)が、指標分子(5)を符号化する結合部位配列(30)とDNA配列(40)との間の人工的に導入されたDNA分子(6)内に配置される請求項12−14のいずれか1項に記載の群(17)。
  16. 特定の刺激物質(12)が、物理的、生化学的または化学的刺激物質である請求項12−15のいずれか1項に記載の群(17)。
  17. 前記指標分子(5)の選択および/または識別を可能にする指標分子(5)の特性が化学的、生化学的または物理的特性である請求項12−16のいずれか1項に記載の群(17)。
  18. 導入されたDNA分子(6)が、それぞれ異なる指標分子(5)を符号化する少なくとも2つのDNA配列(40)を含む請求項12−17のいずれか1項に記載の群(17)。
  19. 前記群(17)の各々の幹細胞(1)が、指標分子(5)を符号化するDNA配列(40)をそれぞれ含む少なくとも2つの導入されたDNA分子(6)を含み、それによって導入されたDNA分子(6)のDNA配列(40)が異なる指標分子(5)を符号化する請求項12−18のいずれか1項に記載の群(17)。
  20. 異なる指標分子(5)が異なる特性を有する請求項19に記載の群(17)。
  21. 導入されたDNA分子(6)が、強磁性分子の特性を有する指標分子を符号化する配列を含む請求項12−20のいずれか1項に記載の群(17)。
  22. 請求項1−11のいずれか1項に記載の方法によって取得される群(17)、または請求項12−21のいずれか1項に記載の群(17)の再生医療目的でインビトロでの使用。
  23. 少なくとも2つの幹細胞の異なる特定の表現型に分化することにかかわり、各々の幹細胞が以下を含む、幹細胞を含む不均一な成人幹細胞群:
    A)DNAタンパク質相互作用を可能にする異なる遺伝子及びプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA(2)と;
    B)幹細胞サンプル(10)の複数の細胞に人工的に導入される少なくとも2つの異なるDNA分子(6)であって、それによって、導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、導入されたDNAは、細胞分裂によって複製されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存し、それによって各々の導入されたDNA分子(6)が:
    a)タンパク質分子(3)と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列(30)であって、それによって結合部位配列(30)は、特定のタンパク質分子(3)だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、所望の幹細胞の表現型に従い選択されてなる結合部位配列(30)と;
    b)前記指標分子(5)の識別を可能にする特性を有する指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40)と;
    c)前記指標分子(5)の遺伝子発現を可能にする、少なくとも一つの最小プロモータ配列(50)とを含み、それによって、
    d)前記異なる導入されたDNA分子(6)が、2つの異なる指標分子(5)を符号化する2つの異なるDNA配列(40)を含んでなる、
    DNA分子(6)と;
    C)前記導入されたDNA分子(6)のDNA配列(40)の合成によって生成された前記指標分子(5)の識別を可能にする特性を有する少なくとも一つの指標分子(5);
    とを含み、それによって
    D)同じ特定の幹細胞の表現型に分化するのにかかわる幹細胞が、同じ指標分子(5)を含んでなる成人幹細胞群。
  24. 幹細胞の少なくとも2つの異なる特定の表現型へ分化させるのにかかわる、成人幹細胞を含む2つの異なる幹細胞群であって、それによって、各々の幹細胞が:
    A)DNAタンパク質相互作用を可能にする異なる遺伝子及びプロモータを符号化する複数の配列を含む細胞DNA(2)と;
    B)幹細胞サンプル(10)の複数の細胞に、それぞれ人工的に導入される少なくとも一つのDNA分子(6)であって、それによって、導入されたDNA分子は、幹細胞に導入されるが、幹細胞の原型の細胞DNAに導入されるわけではなく、導入されたDNAは、細胞分裂によって複製されるわけではなく、娘細胞のうちの1つだけにおいて現存し、
    それによって各々の導入されたDNA分子(6)が:
    a)タンパク質分子(3)と相互に作用しやすい少なくとも一つの結合部位配列(30)であって、それによって結合部位配列(30)は、特定のタンパク質分子(3)だけと相互に作用することが可能である特定の配列であり、所望の幹細胞の表現型に従い選択されてなる結合部位配列(30)と;
    b)前記指標分子(5)の識別を可能にする特性を有する指標分子(5)を符号化する少なくとも一つのDNA配列(40)と;
    c)指標分子の遺伝子発現を可能にする、少なくとも一つの最小プロモータ配列(50)とを含み;それによって、
    d)異なる導入されたDNA分子(6)が、2つの異なる指標分子(5)を符号化する2つの異なるDNA配列(40)
    を含んでなるDNA分子(6)と;
    C)導入されたDNA分子(6)のDNA配列(40)の合成によって生成される前記指標分子(5)の識別を可能にする特性を有する少なくとも一つの指標分子(5)と
    を含み;それによって
    D)同じ特定の幹細胞の表現型に分化するのにかかわる幹細胞が、同じ指標分子(5)を含んでなる幹細胞群。
  25. 前記B)において、少なくとも一つのDNA分子(6)がそれぞれ幹細胞サンプル(10)のすべての幹細胞に人工的に導入される請求項24に記載の幹細胞(1)の2つの異なる幹細胞群。
  26. 異なる指標分子(5)が異なる特性を有する請求項24に記載の幹細胞群。
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