JP5286230B2 - 車両用被制御部品の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用被制御部品(車両に取り付けられ、制御装置の制御により作動する部品)の制御装置に関する。
車両用被制御部品としては、例えば、排気ガス中のNOx濃度を検出するNOxセンサや、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサや、ディーゼルエンジンの燃焼室内を加熱するグロープラグなどが知られている。(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
特開2009−133834号公報 特開2008−8667号公報 特開2005−240707号公報
特許文献1〜特許文献3には、CAN(車載用ネットワーク)等の通信路を通じて外部装置であるECU(エンジンコントロールユニット)に接続された、車両用被制御部品(NOxセンサ、酸素センサ、またはグロープラグ)の制御装置が開示されている。この車両用被制御部品の制御装置は、外部装置であるECUから受信したデータに基づいて、車両用被制御部品の制御を行う。
ところで、外部装置であるECU等から、誤ったデータが車両用被制御部品の制御装置に送られてくることがあり得る。従って、車両用被制御部品の制御装置において、外部装置(例えば、ECUなど)から新たに受信したデータが、既に取得して現在有効な既得有効データと矛盾した組み合わせとなる(以下、データ矛盾ともいう)ことがあり得る。例えば、ヒータ素子を内蔵した車両用被制御部品(例えば、NOxセンサ、酸素センサ、グロープラグなど)の制御装置であって、エンジン駆動中にヒータ素子を発熱させる処理を行う制御装置では、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータを有している状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。「エンジンキーON」としなければ、「ヒータ通電開始」をすることはないからである。
データ矛盾が発生したときは、不適切なデータ(指令)に基づいて、車両用被制御部品の制御装置により、車両用被制御部品に対し不適切な処理(制御)が行われる虞がある。これにより、無駄な電力が消費されたり、車両用被制御部品の劣化や故障が生じるなど、データ矛盾に伴って不具合が生じる虞があった。このため、データ矛盾に対する適切な対応が求められていた。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、外部装置(例えば、ECU)から受信したデータにかかるデータ矛盾に対処し得る、車両用被制御部品の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、外部装置から受信したデータに基づいて車両用被制御部品の制御を行う車両用被制御部品の制御装置であって、上記外部装置から新たに受信した受信データを、既に取得して現在有効な既得有効データと対比して、上記受信データが上記既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する判定手段と、上記判定手段において上記データ矛盾と判定された場合に、上記データ矛盾に対処する所定の処理を行う矛盾処理手段と、を備え、上記車両用被制御部品は、NOxセンサ、酸素センサ、及び、グロープラグのいずれかであり、上記矛盾処理手段は、矛盾データ廃棄手段を含み、上記矛盾データ廃棄手段は、上記所定の処理として、上記判定手段において上記データ矛盾と判定された上記受信データである矛盾受信データを廃棄する処理を行い、上記矛盾受信データに基づいた上記車両用被制御部品の制御を行わないようにすることにより、上記車両用被制御部品の劣化及び故障を防止する手段である車両用被制御部品の制御装置である。
上述の車両用被制御部品の制御装置では、判定手段により、外部装置から新たに受信した受信データを、既に取得して現在有効な既得有効データと対比して、受信データが既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する。これにより、データ矛盾を検出することができる。このため、データ矛盾に対処する所定の処理を行うことが可能となる。すなわち、上述の車両用被制御部品の制御装置で、判定手段によりデータ矛盾であると判定された場合に、データ矛盾に対処する所定の処理を行うことが可能となる。
従って、例えば、判定手段によりデータ矛盾であると判定された場合に、データ矛盾に対処する処理(制御)を行うことで、車両用被制御部品に対し不適切な制御が行われることを防止(あるいは、適切な制御が行われなくなることを防止)することが可能となる。これにより、データ矛盾に伴って生じる不具合(無駄な電力消費、車両用被制御部品の劣化や故障等)の発生を防止することが可能となる。例えば、判定手段によりデータ矛盾であると判定された場合に、車両用被制御部品が作動しないようにする(制御停止、または制御停止状態の維持)ことで、車両用被制御部品に対し不適切な制御が行われることを防止(あるいは、適切な制御が行われなくなることを防止)できる。
なお、車両用被制御部品は、車両に取り付けられて、制御装置の制御により作動する部品がであり、具体的には、NOxセンサ、酸素センサ、及び、グロープラグのいずれかである。
さらに、上述の車両用被制御部品の制御装置では、判定手段においてデータ矛盾と判定された場合に、矛盾処理手段が、データ矛盾に対処する所定の処理を行う。これにより、車両用被制御部品に対し不適切な制御が行われることを防止(あるいは、適切な制御が行われなくなることを防止)することができる。なお、データ矛盾に対処する所定の処理の具体例については、後述の通りである。
さらに、上述の車両用被制御部品の制御装置では、矛盾データ廃棄手段が、判定手段においてデータ矛盾と判定された受信データ(これを矛盾受信データという)を廃棄し、矛盾受信データに基づいた車両用被制御部品の制御を行わないようにする。これにより、不適切な受信データ(矛盾受信データ)に基づいて、車両用被制御部品に対し不適切な制御が行われることを防止することができる。このため、データ矛盾に伴って生じる不具合(無駄な電力消費、車両用被制御部品の劣化や故障等)の発生を防止することが可能となる。
さらに、上記いずれかの車両用被制御部品の制御装置であって、前記矛盾処理手段は、前記制御装置が前記車両用被制御部品の制御を行っている場合に、前記所定の処理として上記車両用被制御部品の制御を停止する制御停止手段を含む、車両用被制御部品の制御装置とすると良い。
上述の車両用被制御部品の制御装置では、判定手段においてデータ矛盾と判定された場合で、制御装置が車両用被制御部品の制御を行っているときには、制御停止手段が、車両用被制御部品の制御を停止させる。これにより、車両用被制御部品の制御を継続したことによる不具合を防止することが可能となる。車両用被制御部品の制御を継続したことによる不具合としては、例えば、車両用被制御部品への不適切な制御に伴う車両用被制御部品の急速な劣化や、車両用被制御部品の故障などが挙げられる。
本発明の他の態様は、外部装置から受信したデータに基づいて車両用被制御部品の制御を行う車両用被制御部品の制御装置であって、上記外部装置から新たに受信した受信データを、既に取得して現在有効な既得有効データと対比して、上記受信データが上記既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する判定手段と、上記判定手段において上記データ矛盾と判定された場合に、上記データ矛盾に対処する所定の処理を行う矛盾処理手段と、を備え、上記車両用被制御部品は、NOxセンサ、酸素センサ、及び、グロープラグのいずれかであり、上記矛盾処理手段は、上記制御装置が上記車両用被制御部品の制御を行っている場合に、上記所定の処理として上記車両用被制御部品の制御を停止することにより、上記車両用被制御部品の劣化及び故障を防止する制御停止手段を含む車両用被制御部品の制御装置である。
さらに、上記いずれかの車両用被制御部品の制御装置であって、前記判定手段は、前記制御停止手段により前記車両用被制御部品の制御を停止した後も、引き続き、新たに受信した受信データがデータ矛盾であるか否かを判定し、前記車両用被制御部品の制御装置は、上記制御停止手段により上記車両用被制御部品の制御が停止された後、上記判定手段がデータ矛盾でないと判定した場合に、上記車両用被制御部品の制御を再開する制御再開手段を備える車両用被制御部品の制御装置とすると良い。
上述の車両用被制御部品の制御装置では、制御停止手段により車両用被制御部品の制御が停止された後、判定手段がデータ矛盾でないと判定した場合、制御再開手段により、車両用被制御部品の制御を再開する。これにより、車両用被制御部品の制御を停止させても、その後データ矛盾が解消された場合には、適切に、車両用被制御部品の制御を再開することができる。この場合、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、車両用被制御部品の制御を再開することができる。
なお、制御停止手段により車両用被制御部品の制御が停止された後に、判定手段においてデータ矛盾でないと判定される場合としては、例えば、車両用被制御部品の制御装置からデータ矛盾の通知を受信した外部装置が、車両用被制御部品に関するデータや制御をリセットすることにより、データ矛盾を解消した場合が挙げられる。
さらに、上記いずれかの車両用被制御部品の制御装置であって、前記矛盾処理手段は、前記所定の処理として前記外部装置に対し前記データ矛盾を通知する通知手段を含む、車両用被制御部品の制御装置とすると良い。
上述の車両用被制御部品の制御装置では、判定手段においてデータ矛盾と判定された場合に、通知手段が、外部装置(例えば、ECU)に対しデータ矛盾を通知する。これにより、外部装置(例えば、ECU)は、データ矛盾の通知に基づいて、適切な対応(処理)をすることが可能となる。例えば、データ矛盾の通知を受信した外部装置が、車両用被制御部品に関するデータや制御をリセットすることで、データ矛盾を解消することが可能となる。あるいは、データ矛盾の通知を受信した外部装置が、外部装置の異常(故障)が発生した旨の警告ランプを点灯させ、運転者等に外部装置の点検・修理を促すことができる。外部装置の点検・修理を行うことで、データ矛盾を解消することが可能となる。
実施例1にかかるNOxセンサユニットの概略構成図である。 実施例1にかかるデータ矛盾処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2にかかる酸素センサユニットの概略構成図である。 実施例2にかかるデータ矛盾処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3にかかるグロープラグユニットの概略構成図である。 実施例3にかかるデータ矛盾処理の流れを示すフローチャートである。
(実施例1)
次に、本発明の実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1にかかるNOxセンサユニット1の概略構成図である。NOxセンサユニット1は、図1に示すように、NOxセンサコントローラ10と、NOxセンサ20とを有している。なお、本実施例1では、NOxセンサ20が車両用被制御部品に相当し、NOxセンサコントローラ10が車両用被制御部品の制御装置に相当する。
NOxセンサ20は、例えば、NOx選択還元触媒が設けられた車両(内燃機関)の排気管(図示なし)のうちNOx選択還元触媒の下流側に取付けられ、NOx選択還元触媒を通過した排気中のNOx濃度を検出する。なお、NOx濃度を検出する際、排気中の酸素濃度も検出する(例えば、特開2009−133834参照)。このNOxセンサ20は、図1に示すように、ヒータ21と酸素検出部22とNOx検出部23とを有する平板状のセンサ素子25を備えている。
センサ素子25は、例えば、酸素検出部22及びNOx検出部23を有する素子部とヒータ21とが積層された積層体により構成される(例えば、特開2009−133834の図2参照)。ヒータ21は、例えば、アルミナを主成分とする2つの絶縁層の間に、Ptを主成分とするヒータパターンが埋設された構造体である。一方、素子部は、例えば、酸素イオン伝導性を有する固体電解質層(ジルコニアなど)とPtを主成分とする一対の電極とからなるセルを複数備える構造体であり、複数のセルのうちの1つが酸素濃度に応じた電流が流れる酸素検出部22を構成し、それ以外のセルのうちの1つがNOx濃度に応じた電流が流れるNOx検出部23を構成する。
NOxセンサコントローラ10は、図1に示すように、インターフェース12と、マイクロコンピュータ11と、ヒータ制御回路13と、酸素検出部制御回路14と、NOx検出部制御回路15とを有している。このNOxセンサコントローラ10は、バッテリ(図示なし)に電気的に接続されており、このバッテリから供給される電力によって駆動する。
マイクロコンピュータ11は、ROM、RAM、CPU等により構成されている。このマイクロコンピュータ11は、インターフェース12に電気的に接続されている。インターフェース12は、CAN(車載用ネットワーク)31を通じて、ECU(エンジンコントロールユニット)30に電気的に接続されている。これにより、ECU30とマイクロコンピュータ11との間で、データの送受信を行うことができる。なお、本実施例1では、ECU30が外部装置に相当する。
さらに、マイクロコンピュータ11は、ヒータ制御回路13と酸素検出部制御回路14とNOx検出部制御回路15とに対し、電気的に接続されている。ヒータ制御回路13は、NOxセンサ20のヒータ21に電気的に接続されている。酸素検出部制御回路14は、NOxセンサ20の酸素検出部22に電気的に接続されている。NOx検出部制御回路15は、NOxセンサ20のNOx検出部23に電気的に接続されている。
このマイクロコンピュータ11は、CAN31を通じてECU30からデータ(指令)を受信し、受信したデータ(指令)に基づいて、NOxセンサ20(車両用被制御部品に相当する)の制御を行う。具体的には、例えば、マイクロコンピュータ11は、ヒータ21の制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、ヒータ制御回路13を通じてヒータ21の制御を行う。また、マイクロコンピュータ11は、酸素検出部22の制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、酸素検出部制御回路14を通じて酸素検出部22の制御を行う。また、マイクロコンピュータ11は、NOx検出部23の制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、NOx検出部制御回路15を通じてNOx検出部23の制御を行う。
ところで、ECU30からNOxセンサコントローラ10に、誤ったデータが送られてくることがあり得る。従って、NOxセンサコントローラ10(詳細には、マイクロコンピュータ11)においてECU30から新たに受信したデータが、マイクロコンピュータ11において既に取得して現在有効なデータ(以下、既得有効データともいう)と矛盾した組み合わせとなる(以下、データ矛盾ともいう)ことがあり得る。
例えば、マイクロコンピュータ11において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。「エンジンキーON」としなければ、「ヒータ通電開始」をすることはないからである。
また、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「エンジンアイドル中」というデータを受信した場合も、データ矛盾となる。「エンジンキーON」としなければ、エンジンがアイドリング状態となることはないからである。
また、既得有効データとして「エンジン回転数=0rpm」というデータが記憶されている状態で、新たに、「ヒータコントロールON」というデータを受信した場合も、データ矛盾となる。エンジンが駆動していない状態で、NOxセンサ20のヒータ21を制御することはないからである。
また、既得有効データとして「エンジンアイドル中」というデータが記憶されている状態で、新たに、「エンジン回転数=0rpm」というデータを受信した場合も、データ矛盾となる。エンジンがアイドリング状態であるときに、エンジン回転数が0rpmとなることはあり得ないからである。
また、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「Fuel Cut中」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。「Fuel Cut中」というデータは、本来、車両運転中(エンジン駆動時)にアクセルペダルを離しているときに送信されてくるデータである。従って、「エンジンキーOFF」の状態では車両運転中(エンジン駆動時)ではないため、この状態で「Fuel Cut中」というデータを受信することは矛盾する。
データ矛盾が発生したときは、受信データが不適切なデータ(指令)であると考えられる。その原因は、CAN31の不具合(ノイズの侵入)やECU30の異常(故障)であると考えられる。ECU30が異常(故障)である場合には、ECU30から受信したデータに基づいてNOxセンサ20の制御を行うことで、NOxセンサ20の劣化が促進されたり、NOxセンサ20が故障(破損)に至る虞もある。
これに対し、本実施例1のNOxセンサコントローラ10では、マイクロコンピュータ11が、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ11において一時記憶されている既得有効データと対比する。そして、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する。
さらに、マイクロコンピュータ11は、データ矛盾であると判定した場合に、データ矛盾に対処する所定の処理を行う。
例えば、マイクロコンピュータ11は、データ矛盾であると判定した場合、データ矛盾と判定した受信データ(以下、矛盾受信データともいう)を廃棄し、矛盾受信データに基づいたNOxセンサ20の制御を行わないようにする。これにより、不適切な受信データ(矛盾受信データ)に基づいて、NOxセンサ20に対し不適切な制御が行われることを防止することができる。
具体的には、例えば、車両のエンジンキーがOFFであるときは、マイクロコンピュータ11において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが一時的に記憶されている状態となっている。この状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、マイクロコンピュータ11は、データ矛盾であると判定する。その後、マイクロコンピュータ11は、「ヒータ通電開始」という矛盾受信データを廃棄し、ヒータ21への通電を開始しないようにする。これにより、ヒータ21への無駄な通電(バッテリの無駄な電力消費)や、NOxセンサ20の故障(例えば、センサ素子25の破損)などを防止することができる。
また、マイクロコンピュータ11は、データ矛盾であると判定した場合、ECU30に対しデータ矛盾を通知する。このデータ矛盾の通知に基づいて、ECU30は、適切な対応(処理)をすることが可能となる。例えば、データ矛盾の通知を受信したECU30が、NOxセンサ20に関するデータや制御をリセットすることで、データ矛盾を解消することができる。あるいは、データ矛盾の通知を受信したECU30が、ECU30の異常(故障)が発生した旨の警告ランプを点灯させ、車両の運転者等にECU30の点検・修理を促すことができる。ECU30の点検・修理を行うことで、データ矛盾を解消することができる。
また、マイクロコンピュータ11は、データ矛盾であると判定した時点において、NOxセンサ20に対し何らかの制御を行っている場合には、NOxセンサ20の制御を停止する。これにより、NOxセンサ20の制御を継続したことによる不具合を防止することができる。
具体的には、データ矛盾が発生したときには、ECU30が異常(故障)である場合がある。ECU30が異常(故障)である場合において、例えば、ヒータ21に対し通電の制御を行っているときには、ECU30からヒータ21の通電制御に関する適切なデータが送信されない虞があり、さらには、「ヒータ通電停止」のデータも送信されない虞がある。このような場合には、ヒータ21に電流が流れ続け、ヒータ21、酸素検出部22、またはNOx検出部23が過昇温(許容温度を超えた昇温)となって破損し、NOxセンサ20の故障に至る虞がある。
これに対し、本実施例1のNOxセンサコントローラ10は、上述のように、データ矛盾であると判定した場合において、NOxセンサ20の制御を行っているときには、NOxセンサ20の制御を停止する。上記の例では、データ矛盾であると判定したときに、ヒータ21に対する通電の制御を行っているので、直ちに、ヒータ21に対する通電の制御を停止する。これにより、上述のようなNOxセンサ20の故障を防止することができる。
さらに、マイクロコンピュータ11は、上述のようにNOxセンサ20の制御を停止した後も、引き続き、新たに受信した受信データがデータ矛盾であるか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ11は、NOxセンサ20の制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定した場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)には、NOxセンサ20の制御を再開する。これにより、NOxセンサ20の制御を停止させても、その後データ矛盾が解消された場合には、適切に、NOxセンサ20の制御を再開することができる。この場合、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、NOxセンサ20の制御を再開することができる。
なお、NOxセンサ20の制御を停止した後に、新たに受信したデータがデータ矛盾でないと判定される場合(データ矛盾が解消される場合)としては、例えば、前述のように、データ矛盾の通知を受信したECU30が、NOxセンサ20に関するデータや制御をリセットすることで、データ矛盾を解消した場合が挙げられる。
次に、本実施例1のNOxセンサコントローラ10によるデータ矛盾処理について、図2を参照して説明する。
まず、ステップS1において、NOxセンサコントローラ10のマイクロコンピュータ11は、CAN31を通じて、ECU30からのデータを受信する毎に(例えば、10m秒毎に)、受信したデータにデータ矛盾があるか否かを判定する。すなわち、マイクロコンピュータ11は、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ11において一時記憶されている既得有効データと対比し、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるか否かを判定する。
ステップS1において、データ矛盾である(YES)と判定した場合は、ステップS2に進み、受信した矛盾データを廃棄し、矛盾受信データに基づいたNOxセンサ20の制御を行わないようにする。例えば、マイクロコンピュータ11において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、ステップS1において、データ矛盾である(YES)と判定される。その後、ステップS2において、マイクロコンピュータ11は、「ヒータ通電開始」という矛盾受信データを廃棄し、ヒータ21への通電を開始しないようにする。これにより、前述のような、NOxセンサ20の故障(例えば、センサ素子25の破損)を防止することができる。
次いで、ステップS3に進み、マイクロコンピュータ11は、異常判定カウンタをインクリメントする。その後、ステップS4に進み、マイクロコンピュータ11は、異常判定カウンタの値が2以上であるか否かを判定する。本実施例1では、2回以上連続したデータ矛盾でない場合は、異常判定カウンタの値が1となるので、異常判定カウンタの値が2以上でない(NO)と判定されることになる。一方、2回以上連続したデータ矛盾である場合は、異常判定カウンタの値が2以上となるので、異常判定カウンタの値が2以上である(YES)と判定されることになる。
ステップS4において、異常判定カウンタの値が2以上である(YES)と判定した場合は、ステップS5に進み、データ異常フラグをセットする。このように、本実施例1では、2回以上連続したデータ矛盾が発生した場合に、ECU30が異常(故障)であると判断し、CAN31を通じてECU30からNOxセンサコントローラ10に送信されるデータ(以下、単に、CANデータともいう)が異常である(正当でないデータが送信される)と判断する。
このように、本実施例1では、マイクロコンピュータ11は、1回のデータ矛盾を検出(ステップS1においてデータ矛盾と判定)したら、直ちに、CANデータが異常(したがって、ECU30が異常)であると判断するのではなく、2回以上連続したデータ矛盾を検出した場合に、初めて、CANデータが異常(したがって、ECU30が異常)であると判断する。ECU30が正常であっても、一時的にCAN31にノイズが侵入した場合には、データ矛盾が生じることもあり得るからである。このようにして、本実施例1では、CANデータの異常判定(ECU30の異常判定)の信頼性を高めている。
次いで、ステップS6に進み、マイクロコンピュータ11は、NOxセンサ20の制御中であるか否かを判定する。NOxセンサ20の制御中である(YES)と判定した場合は、ステップS7に進み、NOxセンサ20の制御を停止する。例えば、マイクロコンピュータ11がヒータ制御回路13を通じてヒータ21の通電制御を行っている場合は、NOxセンサ20の制御中である(YES)と判定し、直ちに、ヒータ21に対する通電の制御を停止する。これにより、例えば、前述のような、センサ素子25の過昇温によるNOxセンサ20の故障を防止することができる。また、マイクロコンピュータ11が、酸素検出部制御回路14を通じて酸素検出部22の制御を行っている場合は、酸素検出部22の制御を停止する。また、マイクロコンピュータ11が、NOx検出部制御回路15を通じてNOx検出部23の制御を行っている場合は、NOx検出部23の制御を停止する。
その後、ステップS8に進み、マイクロコンピュータ11は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。また、ステップS6において、NOxセンサ20の制御中でない(NO)と判定した場合も、ステップS8に進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。前述のように、ステップS5においてデータ異常フラグをセットしているので、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定する。次いで、ステップS9に進み、ECU30に対し、データ矛盾(異常)を通知する。
一方、ステップS4において、異常判定カウンタの値が2以上でない(NO)と判定した場合は、ステップS8に進み、マイクロコンピュータ11は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。この場合は、ステップS5においてデータ異常フラグをセットしていないので、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定する。
ステップS8において、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定すると、ステップSFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
また、ステップS1において、データ矛盾でない(NO)と判定した場合は、ステップSAに進み、異常判定カウンタの値をクリアする。次いで、ステップSBに進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定した場合は、ステップSFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップSBにおいて、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定した場合は、ステップSCに進み、データ異常フラグをリセットする。次いで、ステップSDに進み、マイクロコンピュータ11は、「ステップSCにおいてリセットしたデータ異常フラグを先のステップS5においてセットしたときに、マイクロコンピュータ11がNOxセンサ20の制御を行っていたか否か」を判定する。すなわち、マイクロコンピュータ11が、ヒータ制御回路13を通じてヒータ21の通電制御を行っていたか否か、酸素検出部制御回路14を通じて酸素検出部22の制御を行っていたか否か、NOx検出部制御回路15を通じてNOx検出部23の制御を行っていたか否かを判定する。
先のステップS5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ11が、NOxセンサ20の制御を行っていた場合は、ステップS7において、NOxセンサ20の制御を停止している。このため、ステップSDにおいて、先のステップS5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ11がNOxセンサ20の制御を行っていた(YES)と判定した場合は、ステップSEに進み、マイクロコンピュータ11は、NOxセンサ20の制御を再開する。
この場合は、ステップS7においてNOxセンサ20の制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定された場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)である。このため、NOxセンサ20の制御を再開することで、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、NOxセンサ20の制御を適切に行うことができる。
例えば、ステップS5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ11がヒータ制御回路13を通じてヒータ21の通電制御を行っており、ステップS7においてヒータ21の通電制御を停止していた場合は、ステップSEにおいて、マイクロコンピュータ11は、ヒータ21の通電制御を再開する。これにより、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、ヒータ21の通電制御を適切に行うことができる。
なお、この場合、マイクロコンピュータ11は、ヒータ21の通電制御を再開して、酸素検出部22及びNOx検出部23の固体電解質層(ジルコニアなど)が活性化した後に、酸素検出部22を利用した酸素濃度の検出及びNOx検出部23を利用したNOx濃度の検出を再開する。
その後、ステップSFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップSDにおいて、先のステップS5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ11がNOxセンサ20の制御を行っていない(NO)と判定した場合は、NOxセンサ20の制御を停止している状態を保ったまま、ステップSFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
なお、本実施例1では、ステップS1の処理を行うマイクロコンピュータ11が、判定手段に相当する。また、ステップS2〜S9の処理を行うマイクロコンピュータ11が、矛盾処理手段に相当する。このうち、ステップS2の処理を行うマイクロコンピュータ11が矛盾データ廃棄手段に相当し、ステップS9の処理を行うマイクロコンピュータ11が通知手段に相当し、ステップS7の処理を行うマイクロコンピュータ11が制御停止手段に相当する。また、ステップSEの処理を行うマイクロコンピュータ11が、制御再開手段に相当する。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について、図面を参照しつつ説明する。
図3は、実施例2にかかる酸素センサユニット2の概略構成図である。酸素センサユニット2は、図3に示すように、酸素センサコントローラ110と、酸素センサ120とを有している。なお、本実施例2では、酸素センサ120が車両用被制御部品に相当し、酸素センサコントローラ110が車両用被制御部品の制御装置に相当する。
酸素センサ120は、例えば、車両(内燃機関)の排気管(図示なし)に取付けられ、排気中の酸素濃度を検出する。この酸素センサ120は、図3に示すように、ヒータ121と酸素検出部122とを有する平板状のセンサ素子125を備えている。
センサ素子125は、例えば、酸素検出部122を有する素子部とヒータ121とが積層された積層体により構成される(特開2008−8667及び特開2008−233065参照)。ヒータ121は、例えば、アルミナを主成分とする2つの絶縁層の間に、Ptを主成分とするヒータパターンが埋設された構造体である。一方、素子部は、例えば、酸素イオン伝導性を有する固体電解質層(ジルコニアなど)とPtを主成分とする一対の電極とからなる2つのセルの間に、中空の測定室を介在させて積層した構造体であり、2つのセルのうちの1つが、酸素濃度に応じた電流が流れる酸素検出部122を構成する。
酸素センサコントローラ110は、図3に示すように、インターフェース112と、マイクロコンピュータ111と、ヒータ制御回路113と、酸素検出部制御回路114とを有している。この酸素センサコントローラ110は、バッテリ(図示なし)に電気的に接続されており、このバッテリから供給される電力によって駆動する。
マイクロコンピュータ111は、ROM、RAM、CPU等により構成されている。このマイクロコンピュータ111は、インターフェース112に電気的に接続されている。インターフェース112は、CAN(車載用ネットワーク)32を通じて、ECU(エンジンコントロールユニット)30に電気的に接続されている。これにより、ECU30とマイクロコンピュータ111との間で、データの送受信を行うことができる。なお、本実施例2でも、ECU30が外部装置に相当する。
さらに、マイクロコンピュータ111は、ヒータ制御回路113と酸素検出部制御回路114とに対し、電気的に接続されている。ヒータ制御回路113は、酸素センサ120のヒータ121に電気的に接続されている。酸素検出部制御回路114は、酸素センサ120の酸素検出部122に電気的に接続されている
このマイクロコンピュータ111は、CAN32を通じてECU30からデータ(指令)を受信し、受信したデータ(指令)に基づいて、酸素センサ120(車両用被制御部品に相当する)の制御を行う。具体的には、例えば、マイクロコンピュータ111は、ヒータ121の制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、ヒータ制御回路113を通じてヒータ121の制御を行う。また、マイクロコンピュータ111は、酸素検出部122の制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、酸素検出部制御回路114を通じて酸素検出部122の制御を行う。
ところで、実施例1のNOxセンサコントローラ10と同様に、本実施例2の酸素センサコントローラ110にも、ECU30から誤ったデータが送られてくることがあり得る。従って、酸素センサコントローラ110(詳細には、マイクロコンピュータ111)においてECU30から新たに受信したデータが、マイクロコンピュータ111において既に取得して現在有効なデータ(既得有効データ)と矛盾した組み合わせとなる(データ矛盾となる)ことがあり得る。
これに対し、本実施例2の酸素センサコントローラ110でも、実施例1のNOxセンサコントローラ10と同様に、マイクロコンピュータ111が、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ111において一時記憶されている既得有効データと対比する。そして、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する。
さらに、マイクロコンピュータ111は、データ矛盾であると判定した場合に、実施例1のマイクロコンピュータ11と同様に、データ矛盾に対処する所定の処理を行う。
例えば、マイクロコンピュータ111は、データ矛盾であると判定した場合、データ矛盾と判定した受信データ(矛盾受信データ)を廃棄し、矛盾受信データに基づいた酸素センサ120の制御を行わないようにする。これにより、不適切な受信データ(矛盾受信データ)に基づいて、酸素センサ120に対し不適切な制御が行われることを防止することができる。
また、マイクロコンピュータ111は、データ矛盾であると判定した場合、実施例1のマイクロコンピュータ11と同様に、ECU30に対しデータ矛盾を通知する。このデータ矛盾の通知に基づいて、ECU30は、実施例1で記述したように、適切な対応(処理)をすることが可能となる。
また、マイクロコンピュータ111は、実施例1のマイクロコンピュータ11と同様に、データ矛盾であると判定した時点において酸素センサ120に対し何らかの制御を行っている場合には、酸素センサ120の制御を停止する。これにより、酸素センサ120の制御を継続したことによる不具合(例えば、酸素センサ120の故障など)を防止することができる。
さらに、マイクロコンピュータ111は、上述のように酸素センサ120の制御を停止した後も、引き続き、新たに受信した受信データがデータ矛盾であるか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ111は、酸素センサ120の制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定した場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)には、酸素センサ120の制御を再開する。これにより、酸素センサ120の制御を停止させても、その後データ矛盾が解消された場合には、適切に、酸素センサ120の制御を再開することができる。この場合、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、酸素センサ120の制御を再開することができる。
次に、本実施例1の酸素センサコントローラ110によるデータ矛盾処理について、図4を参照して説明する。
まず、ステップT1において、酸素センサコントローラ110のマイクロコンピュータ111は、CAN32を通じて、ECU30からのデータを受信する毎に(例えば、10m秒毎に)、受信したデータにデータ矛盾があるか否かを判定する。すなわち、マイクロコンピュータ111は、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ111において一時記憶されている既得有効データと対比し、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるか否かを判定する。
ステップT1において、データ矛盾である(YES)と判定した場合は、ステップT2に進み、受信した矛盾データを廃棄し、矛盾受信データに基づいた酸素センサ120の制御を行わないようにする。例えば、マイクロコンピュータ11において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「Fuel Cut中」というデータを受信した場合は、ステップT1において、データ矛盾である(YES)と判定される。その後、ステップT2において、マイクロコンピュータ111は、「Fuel Cut中」という矛盾受信データを廃棄し、このデータ(指令)に基づいた処理(例えば、特開2008−233065参照)を行わないようにする。
次いで、ステップT3に進み、マイクロコンピュータ111は、異常判定カウンタをインクリメントする。その後、ステップT4に進み、マイクロコンピュータ111は、実施例1のマイクロコンピュータ11と同様に、異常判定カウンタの値が2以上であるか否かを判定する。異常判定カウンタの値が2以上である(YES)と判定した場合は、ステップT5に進み、データ異常フラグをセットする。本実施例2でも、実施例1と同様に、異常判定カウンタの値が2以上の場合(すなわち、2回以上連続したデータ矛盾が発生した場合)は、ECU30が異常(故障)であると判断し、CAN32を通じてECU30から酸素センサコントローラ110に送信されるデータが異常である(正当でないデータが送信される)と判断する。
次いで、ステップT6に進み、マイクロコンピュータ111は、酸素センサ120の制御中であるか否かを判定する。酸素センサ120の制御中である(YES)と判定した場合は、ステップT7に進み、酸素センサ120の制御を停止する。例えば、マイクロコンピュータ111がヒータ制御回路113を通じてヒータ121の通電制御を行っている場合は、酸素センサ20の制御中である(YES)と判定し、直ちに、ヒータ121に対する通電の制御を停止する。これにより、例えば、センサ素子125の過昇温による酸素センサ120の故障を防止することができる。また、マイクロコンピュータ111が、酸素検出部制御回路114を通じて酸素検出部122の制御を行っている場合は、酸素検出部122の制御を停止する。
その後、ステップT8に進み、マイクロコンピュータ111は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。また、ステップT6において、酸素センサ120の制御中でない(NO)と判定した場合も、ステップT8に進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。前述のように、ステップT5においてデータ異常フラグをセットしているので、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定する。次いで、ステップT9に進み、ECU30に対し、データ矛盾(異常)を通知する。
一方、ステップT4において、異常判定カウンタの値が2以上でない(NO)と判定した場合は、ステップT8に進み、マイクロコンピュータ111は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。この場合は、データ異常フラグをセットしていないので、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定する。
ステップT8において、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定すると、ステップTFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
また、ステップT1において、データ矛盾でない(NO)と判定した場合は、ステップTAに進み、異常判定カウンタの値をクリアする。次いで、ステップTBに進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定した場合は、ステップTFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップTBにおいて、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定した場合は、ステップTCに進み、データ異常フラグをリセットする。次いで、ステップTDに進み、マイクロコンピュータ111は、「ステップTCにおいてリセットしたデータ異常フラグを先のステップT5においてセットしたときに、マイクロコンピュータ111が酸素センサ120の制御を行っていたか否か」を判定する。すなわち、マイクロコンピュータ111が、ヒータ制御回路113を通じてヒータ121の通電制御を行っていたか否か、酸素検出部制御回路114を通じて酸素検出部122の制御を行っていたか否かを判定する。
先のステップT5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ111が、酸素センサ120の制御を行っていた場合は、ステップT7において、酸素センサ120の制御を停止している。このため、ステップTDにおいて、先のステップT5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ111が酸素センサ120の制御を行っていた(YES)と判定した場合は、ステップTEに進み、マイクロコンピュータ111は、酸素センサ120の制御を再開する。
この場合は、ステップT7において酸素センサ120の制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定された場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)である。このため、酸素センサ120の制御を再開することで、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、酸素センサ120の制御を適切に行うことができる。
例えば、ステップT5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ111がヒータ制御回路113を通じてヒータ121の通電制御を行っており、ステップT7においてヒータ121の通電制御を停止していた場合は、ステップTEにおいて、マイクロコンピュータ111は、ヒータ121の通電制御を再開する。これにより、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、ヒータ121の通電制御を適切に行うことができる。
なお、この場合、マイクロコンピュータ111は、ヒータ121の通電制御を再開して、酸素検出部122の固体電解質層(ジルコニアなど)が活性化した後に、酸素検出部122を利用した酸素濃度の検出を再開する。
その後、ステップTFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップTDにおいて、先のステップT5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ111が酸素センサ120の制御を行っていない(NO)と判定した場合は、酸素センサ120の制御を停止している状態を保ったまま、ステップTFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
なお、本実施例2では、ステップT1の処理を行うマイクロコンピュータ111が、判定手段に相当する。また、ステップT2〜T9の処理を行うマイクロコンピュータ111が、矛盾処理手段に相当する。このうち、ステップT2の処理を行うマイクロコンピュータ111が矛盾データ廃棄手段に相当し、ステップT9の処理を行うマイクロコンピュータ111が通知手段に相当し、ステップT7の処理を行うマイクロコンピュータ111が制御停止手段に相当する。また、ステップTEの処理を行うマイクロコンピュータ111が、制御再開手段に相当する。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、実施例3にかかるグロープラグユニット3の概略構成図である。グロープラグユニット3は、図5に示すように、グロープラグコントローラ210と、複数のグロープラグ220とを有している。なお、本実施例3では、グロープラグ220が車両用被制御部品に相当し、グロープラグコントローラ210が車両用被制御部品の制御装置に相当する。
グロープラグ220は、車両のディーゼルエンジン(図示なし)の燃焼室に取付けられ、燃焼室内を加熱する。従って、本実施例3のグロープラグユニット3は、ディーゼルエンジン(図示なし)の燃焼室の数だけ、グロープラグ220を備えている。例えば、4気筒のディーゼルエンジンを有する車両の場合には、グロープラグ220の数は4本となる。このグロープラグ220は、図5に示すように、ヒータ221を備えている。ヒータ221は、例えば、絶縁性セラミックからなるセラミック基体中に、発熱抵抗体が埋設されたセラミックヒータ素子として構成される(例えば、特開2005−240707参照)。
グロープラグコントローラ210は、図5に示すように、インターフェース212と、マイクロコンピュータ211と、複数(グロープラグ220の数に等しい)のヒータ制御回路213とを有している。このグロープラグコントローラ210は、バッテリ(図示なし)に電気的に接続されており、このバッテリから供給される電力によって駆動する。
マイクロコンピュータ211は、ROM、RAM、CPU等により構成されている。このマイクロコンピュータ211は、インターフェース12に電気的に接続されている。インターフェース212は、CAN(車載用ネットワーク)33を通じて、ECU(エンジンコントロールユニット)30に電気的に接続されている。これにより、ECU30とマイクロコンピュータ211との間で、データの送受信を行うことができる。なお、本実施例3でも、ECU30が外部装置に相当する。
さらに、マイクロコンピュータ211は、ヒータ制御回路213に電気的に接続されている。ヒータ制御回路213は、グロープラグ220のヒータ221に電気的に接続されている。このマイクロコンピュータ211は、CAN33を通じてECU30からデータ(指令)を受信し、受信したデータ(指令)に基づいて、グロープラグ220(車両用被制御部品に相当する)の通電制御を行う。具体的には、マイクロコンピュータ211は、ヒータ221の通電制御に関するデータ(指令)を受信した場合は、そのデータ(指令)に従って、ヒータ制御回路213を通じてヒータ221の通電制御を行う。
ところで、実施例1,2と同様に、本実施例3のグロープラグコントローラ210にも、ECU30から誤ったデータが送られてくることがあり得る。従って、グロープラグコントローラ210(詳細には、マイクロコンピュータ211)においてECU30から新たに受信したデータが、マイクロコンピュータ211において既に取得して現在有効なデータ(既得有効データ)と矛盾した組み合わせとなる(データ矛盾となる)ことがあり得る。
これに対し、本実施例3のグロープラグコントローラ210でも、実施例1,2と同様に、マイクロコンピュータ211が、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ211において一時記憶されている既得有効データと対比する。そして、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する。
例えば、マイクロコンピュータ211において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「中間昇温制御ON」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。ここで、中間昇温制御とは、車両運転中にグロープラグ220のヒータ221への通電制御を行って、ヒータ221の温度を所定温度にまで上昇させて、車両運転中における黒煙や白煙の発生を抑制する制御をいう。従って、「エンジンキーOFF」の状態(すなわち、エンジン停止状態)で、中間昇温制御を行うことは矛盾したことになる。
さらに、マイクロコンピュータ211は、データ矛盾であると判定した場合に、実施例1,2と同様に、データ矛盾に対処する所定の処理を行う。
例えば、マイクロコンピュータ211は、データ矛盾であると判定した場合、データ矛盾と判定した受信データ(以下、矛盾受信データともいう)を廃棄し、矛盾受信データに基づいたグロープラグ220の通電制御を行わないようにする。これにより、不適切な受信データ(矛盾受信データ)に基づいて、グロープラグ220に対し不適切な制御が行われることを防止することができる。
例えば、マイクロコンピュータ211において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。「エンジンキーOFF」の状態(すなわち、エンジン停止状態)で、ヒータ221への通電を行い、燃焼室内を加熱することはあり得ないからである。仮に、「エンジンキーOFF」の状態(すなわち、エンジン停止状態)で、「ヒータ通電開始」という矛盾受信データに基づいてヒータ221への通電を開始した場合は、バッテリの無駄な電力消費となる。さらに、通電時間が長時間に及んだ場合には、バッテリ上がりとなる虞がある。
これに対し、本実施例3では、マイクロコンピュータ211において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「ヒータ通電開始」というデータを受信した場合は、データ矛盾と判定する。そして、マイクロコンピュータ211は、「ヒータ通電開始」という受信データを廃棄し、ヒータ221への通電(不適切な制御に相当する)を行わないようにする。これにより、バッテリの無駄な電力消費やバッテリ上がりを防止することができる。
また、マイクロコンピュータ211は、データ矛盾であると判定した場合、実施例1のマイクロコンピュータ11と同様に、ECU30に対しデータ矛盾を通知する。このデータ矛盾の通知に基づいて、ECU30は、実施例1で記述したように、適切な対応(処理)をすることが可能となる。
また、マイクロコンピュータ211は、実施例1,2と同様に、データ矛盾であると判定した時点においてグロープラグ220の通電制御を行っている場合には、グロープラグ220の通電制御を停止する。これにより、グロープラグ220の通電制御を継続したことによる不具合(例えば、グロープラグ220の故障など)を防止することができる。
例えば、マイクロコンピュータ211において、既得有効データとして「中間昇温制御ON」というデータが記憶されている状態で、新たに、「プリグロー開始」というデータを受信した場合は、データ矛盾となる。なお、プリグローとは、ディーゼルエンジンの始動時に、グロープラグ220のヒータ221に大電流を流す通電制御を行って、短時間(数秒)で燃焼室内の温度をディーゼルエンジンを始動させるのに十分な温度(例えば、1250℃)にまで昇温させることをいう。
中間昇温制御中に、「プリグロー開始」というデータ(指令)に従ってグロープラグ220のヒータ221に大電流を流す通電制御を行った場合には、ヒータ221(発熱抵抗体)の温度が許容温度を超えた過昇温となって破損し、グロープラグ220の故障に至る虞がある。
これに対し、本実施例3のグロープラグコントローラ210は、上述のように、データ矛盾であると判定した場合において、グロープラグ220の通電制御を行っている場合は、グロープラグ220の通電制御を停止する。上記の例では、データ矛盾であると判定したときに、ヒータ221に対し中間昇温の通電制御を行っているので、直ちに、ヒータ221に対する通電の制御を停止する。これにより、グロープラグ220の故障を防止することができる。
さらに、マイクロコンピュータ211は、上述のようにグロープラグ220の通電制御を停止した後も、引き続き、新たに受信した受信データがデータ矛盾であるか否かを判定する。そして、マイクロコンピュータ211は、グロープラグ220の通電制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定した場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)には、グロープラグ220の通電制御を再開する。これにより、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、グロープラグ220の通電制御を適切に再開することができる。
次に、本実施例1のグロープラグコントローラ210によるデータ矛盾処理について、図6を参照して説明する。
まず、ステップU1において、グロープラグコントローラ210のマイクロコンピュータ211は、CAN33を通じて、ECU30からデータを受信する毎に(例えば、10m秒毎に)、受信したデータにデータ矛盾があるか否かを判定する。すなわち、マイクロコンピュータ211は、ECU30から新たに受信した受信データを、マイクロコンピュータ211において一時記憶されている既得有効データと対比し、新たな受信データが、既得有効データと矛盾した組み合わせとなるか否かを判定する。
ステップU1において、データ矛盾である(YES)と判定した場合は、ステップU2に進み、受信した矛盾データを廃棄し、矛盾受信データに基づいたグロープラグ220の通電制御を行わないようにする。例えば、マイクロコンピュータ211において、既得有効データとして「エンジンキーOFF」というデータが記憶されている状態で、新たに、「中間昇温制御ON」というデータを受信した場合は、ステップU1において、データ矛盾である(YES)と判定される。その後、ステップU2において、マイクロコンピュータ211は、「中間昇温制御ON」という矛盾受信データを廃棄し、このデータ(指令)に基づいた通電制御(例えば、特開2005−240707参照)を行わないようにする。
次いで、ステップU3に進み、マイクロコンピュータ211は、異常判定カウンタをインクリメントする。その後、ステップU4に進み、マイクロコンピュータ211は、異常判定カウンタの値が2以上であるか否かを判定する。異常判定カウンタの値が2以上である(YES)と判定した場合は、ステップU5に進み、データ異常フラグをセットする。異常判定カウンタの値が2以上の場合(すなわち、2回以上連続したデータ矛盾が発生した場合)は、ECU30が異常(故障)であると判断することができ、CAN33を通じてECU30からグロープラグコントローラ210に送信されるデータが異常である(正当でないデータが送信される)と判断できるからである。
次いで、ステップU6に進み、マイクロコンピュータ211は、グロープラグ220の通電制御中であるか否かを判定する。グロープラグ220の通電制御中である(YES)と判定した場合は、ステップU7に進み、グロープラグ220の通電制御を停止する。これにより、例えば、ヒータ221の過昇温によるグロープラグ220の故障を防止することができる。
その後、ステップU8に進み、マイクロコンピュータ211は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。また、ステップU6において、グロープラグ220の通電制御中でない(NO)と判定した場合も、ステップU8に進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。前述のように、ステップU5においてデータ異常フラグをセットしているので、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定する。次いで、ステップU9に進み、ECU30に対し、データ矛盾(異常)を通知する。
一方、ステップU4において、異常判定カウンタの値が2以上でない(NO)と判定した場合は、ステップU8に進み、マイクロコンピュータ211は、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。この場合は、データ異常フラグをセットしていないので、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定する。
ステップU8において、データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定すると、ステップUFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
また、ステップU1において、データ矛盾でない(NO)と判定した場合は、ステップUAに進み、異常判定カウンタの値をクリアする。次いで、ステップUBに進み、データ異常フラグがセットされているか否かを判定する。データ異常フラグがセットされていない(NO)と判定した場合は、ステップUFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップUBにおいて、データ異常フラグがセットされている(YES)と判定した場合は、ステップUCに進み、データ異常フラグをリセットする。次いで、ステップUDに進み、マイクロコンピュータ211は、「ステップUCにおいてリセットしたデータ異常フラグを先のステップU5においてセットしたときに、マイクロコンピュータ211がグロープラグ220の通電制御を行っていたか否か」を判定する。
先のステップU5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ111が、グロープラグ220の通電制御を行っていた場合は、ステップU7において、グロープラグ220の通電制御を停止している。このため、ステップUDにおいて、先のステップU5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ211がグロープラグ220の制御を行っていた(YES)と判定した場合は、ステップUEに進み、マイクロコンピュータ211は、グロープラグ220の通電制御を再開する。
この場合は、ステップU7においてグロープラグ220の通電制御を停止した後、新たに受信した受信データがデータ矛盾でないと判定された場合(すなわち、データ矛盾が解消された場合)である。このため、グロープラグ220の通電制御を再開することで、データ矛盾のない正当なデータに基づいて、グロープラグ220の通電制御を適切に行うことができる。
その後、ステップUFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
一方、ステップUDにおいて、先のステップU5においてデータ異常フラグをセットしたときに、マイクロコンピュータ211がグロープラグ220の通電制御を行っていない(NO)と判定した場合は、グロープラグ220の通電制御を停止している状態を保ったまま、ステップUFに進み、ECU30に対し、ECU30の正常を通知する。
なお、本実施例3では、ステップU1の処理を行うマイクロコンピュータ211が、判定手段に相当する。また、ステップU2〜U9の処理を行うマイクロコンピュータ211が、矛盾処理手段に相当する。このうち、ステップU2の処理を行うマイクロコンピュータ211が矛盾データ廃棄手段に相当し、ステップU9の処理を行うマイクロコンピュータ211が通知手段に相当し、ステップU7の処理を行うマイクロコンピュータ211が制御停止手段に相当する。また、ステップUEの処理を行うマイクロコンピュータ211が、制御再開手段に相当する。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない
1 NOxセンサユニット
2 酸素センサユニット
3 グロープラグユニット
10 NOxセンサコントローラ(車両用被制御部品の制御装置)
11,111,211 マイクロコンピュータ
20 NOxセンサ(車両用被制御部品)
30 ECU(外部装置)
110 酸素センサコントローラ(車両用被制御部品の制御装置)
120 酸素センサ(車両用被制御部品)
210 グロープラグコントローラ(車両用被制御部品の制御装置)
220 グロープラグ(車両用被制御部品)

Claims (5)

  1. 外部装置から受信したデータに基づいて車両用被制御部品の制御を行う
    車両用被制御部品の制御装置であって、
    上記外部装置から新たに受信した受信データを、既に取得して現在有効な既得有効データと対比して、上記受信データが上記既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段において上記データ矛盾と判定された場合に、上記データ矛盾に対処する所定の処理を行う矛盾処理手段と、を備え、
    上記車両用被制御部品は、NOxセンサ、酸素センサ、及び、グロープラグのいずれかであり、
    上記矛盾処理手段は、矛盾データ廃棄手段を含み、
    上記矛盾データ廃棄手段は、
    上記所定の処理として、上記判定手段において上記データ矛盾と判定された上記受信データである矛盾受信データを廃棄する処理を行い、上記矛盾受信データに基づいた上記車両用被制御部品の制御を行わないようにすることにより、上記車両用被制御部品の劣化及び故障を防止する手段である
    車両用被制御部品の制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用被制御部品の制御装置であって、
    前記矛盾処理手段は、
    前記制御装置が前記車両用被制御部品の制御を行っている場合に、前記所定の処理として上記車両用被制御部品の制御を停止する制御停止手段を含む
    車両用被制御部品の制御装置。
  3. 外部装置から受信したデータに基づいて車両用被制御部品の制御を行う
    車両用被制御部品の制御装置であって、
    上記外部装置から新たに受信した受信データを、既に取得して現在有効な既得有効データと対比して、上記受信データが上記既得有効データと矛盾した組み合わせとなるデータ矛盾であるか否かを判定する判定手段と、
    上記判定手段において上記データ矛盾と判定された場合に、上記データ矛盾に対処する所定の処理を行う矛盾処理手段と、を備え、
    上記車両用被制御部品は、NOxセンサ、酸素センサ、及び、グロープラグのいずれかであり、
    上記矛盾処理手段は、
    上記制御装置が上記車両用被制御部品の制御を行っている場合に、上記所定の処理として上記車両用被制御部品の制御を停止することにより、上記車両用被制御部品の劣化及び故障を防止する制御停止手段を含む
    車両用被制御部品の制御装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両用被制御部品の制御装置であって、
    前記判定手段は、
    前記制御停止手段により前記車両用被制御部品の制御を停止した後も、引き続き、新たに受信した受信データがデータ矛盾であるか否かを判定し、
    前記車両用被制御部品の制御装置は、
    上記制御停止手段により上記車両用被制御部品の制御が停止された後、上記判定手段がデータ矛盾でないと判定した場合に、上記車両用被制御部品の制御を再開する制御再開手段を備える
    車両用被制御部品の制御装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用被制御部品の制御装置であって、
    前記矛盾処理手段は、
    前記所定の処理として前記外部装置に対し前記データ矛盾を通知する通知手段を含む
    車両用被制御部品の制御装置。
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