JP5285657B2 - 無線通信システム、基地局及び移動機 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システム、基地局及び移動機に係り、特に、異なる無線技術を使用するシステム間の移動を効率的に行う無線通信システム、基地局及び移動機に関するものである。
無線通信システムには、標準規格の異なる複数のシステムが存在している場合がある。例えば3GPP2のHRPD(High Rate Packet Data)システム、3GPPのE−UTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)システムなどである。これらの異なる無線通信システムで通信を行うことが出来るエリアを跨いて移動機が移動した場合などに、移動機が現在行っているサービスを継続しながら無線通信システムの切替えを行うためのインタワーク技術に対する取り組みも始まっており、例えば、HRPDシステムとE−UTRANシステムのインタワークに関する標準規格は非特許文献1あるいは非特許文献2で定められている。
異なる無線通信システム間を移動した場合に無線通信システムを切り替えるシステム間ハンドオフを実施する場合には、移動機とシステム間ハンドオフ先の基地局との間で呼接続を行うためのセットアップが必要となるため、セットアップ中はサービスが中断するという課題がある。非特許文献1あるいは非特許文献2の標準規格によると、このサービス中断時間を短縮するために、システム間ハンドオフ元の無線通信システムを経由して、移動機とシステム間ハンドオフ先の無線通信システムとの間で呼接続のセットアップを事前に行うプリレジストレーション処理が提案されている。移動機がプリレジストレーション処理を実施するかどうかの判断はシステム間ハンドオフ元の無線通信システムの基地局から移動機に対して報知しているプリレジストレーションの実施許可フラグに基づいて行っている。
The 3rd Generation Partnership Project(3GPP) Specifications、[online]、The3rd Generation Partnership Project、[平成22年2月16日検索]、インターネット<URL: http://www.3gpp.org/specifications> The 3rd Generation Partnership Project 2(3GPP2) Specifications、[online]、The3rd Generation Partnership Project 2、[平成22年2月16日検索]、インターネット<URL:http://www.3gpp2.org/Public_html/specs/index.cfm>
プリレジストレーションの実施判定をフラグ情報のみで判断する方式であると、電車などの輸送機関で高速移動中の移動機がプリレジストレーションを許可した基地局のエリアに一斉に移動した場合などに、移動機が一斉にプリレジストレーションを行う可能性があり、全ての移動機に対するプリレジストレーション処理が完了するまでの時間が長くなってしまうという状態が発生することになる。この場合、プリレジストレーション処理時間が長くなっている影響で、プリレジストレーション完了前にシステム間の境界まで到達した移動機は、プリレジストレーションが完了しない状態でシステム間ハンドオフを実施しなければならないことになる。この場合、プリレジストレーションが完了していない移動機はシステム間ハンドオフ先のシステムと直接呼接続のためのセットアップを実施する必要があるため、セットアップが完了するまでサービスが中断してしまうという課題がある。
この改善策として移動機が一斉に高速移動しているようなエリアでは、プリレジストレーションを許可するエリアを広くすることが考えられる。移動機がシステム間ハンドオフを実施する境界から離れた場所にいる時からプリレジストレーションを実施することが可能なため、高速移動に伴ってプリレジストレーションが完了しない移動機を減らすことができる。しかし、プリレジストレーションのエリアを広くすることにより、プリレジストレーションは実施したがシステム間ハンドオフを実施しない移動機の数が増えることにもなる。これにより、ハンドオフ先のシステム内に呼接続のセットアップ情報を必要以上に保持する確率が高くなりリソースを無駄に消費することによるリソース不足に陥る可能性がある。また、移動機がシステム間ハンドオフを実施する境界から離れた場所でプリレジストレーションを実施することにより、プリレジストレーション後にハンドオフを実施するまでの間に移動機が移動する経路パターンが多くなり、プリレジストレーション先の装置と、システム間ハンドオフ先の装置が異なる確率が増える。この影響でセットアップした呼接続情報をプリレジストレーション先の装置からシステム間ハンドオフ先の装置に転送する処理が実施された場合には、システム間ハンドオフに要する時間が増えるという課題がある。
プリレジストレーションに失敗した場合、システム間ハンドオフ処理によるサービス断時間はおよそ10秒程度であり、一方、成功した場合には1秒以内に抑えることができる。サービス断時間は音声通信などのリアルタイムサービスに大きな影響を与えるため、プリレジストレーションの成功率を上げ、ハンドオフ処理時間を短縮する必要性がある。
本発明は、以上の点に鑑み、システム間ハンドオフ実行前に行うプリレジストレーション処理を実行する基地局と、実行先基地局の選択を適切に行い、ハンドオフ処理時間を短縮することを目的とする。
本発明は、異なる無線技術を使用する無線通信システム間でサービスを中断せずにハンドオフ可能なシステムにおいて、移動機の移動経路や移動速度に応じて確率的にプリレジストレーション実施判定を行うことで、システム境界からの距離に応じてプリレジストレーションを開始する。プリレジストレーション実施確率は、移動機の移動経路情報を基に監視装置が決定し、基地局あるいは移動機に通知する。
本発明の第1の解決手段によると、
異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムであって、
第1無線システムの第1エリアにおいて、
複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行う無線通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムにおいて、前記第1無線システムの第1エリアに配置される前記基地局であって、
複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行う前記基地局が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムにおける前記移動機であって、
前記第1無線システムの第1エリアにおいて、
複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行う前記移動機が提供される。
本発明によると、システム間ハンドオフ実行前に行うプリレジストレーション処理を実行する基地局と、実行先基地局の選択を適切に行い、ハンドオフ処理時間を短縮することができる。
本発明によるプリレジストレーションの実施判定方法を示した説明図である(第一の実施形態)。 本発明によるプリレジストレーションの実施判定方法を示した説明図である(第二の実施形態)。 異なる無線システム間での移動機の移動経路の例を表した図である。 複数の移動機の移動経路情報の例を表した図である。 監視装置が移動機の移動経路情報からプリレジストレーション確率を決定し、各基地局に対して通知する動作の例を示した図である。 プリレジストレーション先エリアを1つとした場合のプリレジストレーション確率情報の例を示した図である。 プリレジストレーション先エリアを複数設定した場合のプリレジストレーション確率情報の例を示した図である。 移動経路毎のハンドオフ確率の例を示した図である。 移動経路を含めたプリレジストレーション確率情報の例を示した図である。 プリレジストレーションを実施しない場合のシステム構成図。 プリレジストレーションを実施する場合のシステム構成図。 第一の実施形態における移動機の機能ブロック図。 第二の実施形態における基地局の機能ブロック図。 各エリアの基地局に対してプリレジストレーション実施確率を決定した場合の、プリレジストレーション実施判定フローチャート。 移動経路毎にプリレジストレーション実施確率を決定した場合の、プリレジストレーション実施判定フローチャート。 移動機がエリア101からエリア111への移動してきた場合のプリレジストレーション実施動作の説明図。 移動機がエリア100からエリア111への移動してきた場合のプリレジストレーション実施動作の説明図。
(第一の実施形態)
図3は、本実施の形態の動作を説明するための移動機Aの移動経路の例を示す図である。
符号(以下省略し、単に数字で示す)100〜101はプリレジストレーションを許可しないハンドオフ元の無線通信システムAの通信エリア、110〜112はプリレジストレーションを許可する確率を低く設定したハンドオフ元の無線通信システムAの通信エリア、120〜121はプリレジストレーションを許可する確率を、110〜112よりも高く設定したハンドオフ元の無線通信システムAの通信エリア、200〜202はハンドオフ先の無線通信システムBの通信エリアである。3はハンドオフ元無線通信システムA1とハンドオフ先無線通信システムB2のサービス境界、4は移動機Aの移動経路を示す。4の矢印方向に移動機が移動し、3の境界を越えた時にハンドオフ元の無線通信システムA1からハンドオフ先の無線通信システムB2へのハンドオフが実施される。
図10は、本実施の形態の動作を説明するためのシステム構成とプリレジストレーションを実施しない場合の呼処理データ経路を示している。
10は移動機A、16は無線システムA基地局、17は無線システムA移動管理装置、18は無線システムB基地局、19は無線システムB移動管理装置、40は監視装置、41はバックボーンネットワークである。基地局16、18は、移動機と無線を使用したデータ通信を行う。移動機管理装置17、19は、移動機の呼情報管理、移動管理を行う。また、移動機管理装置17、19は、IPネットワーク41を経由して移動機10との間でデータ転送を行う機能も具備する。監視装置40ではサービス運用状況を把握するために各装置から呼処理動作の統計情報を収集する。監視装置40は、それぞれのシステム独立に備えられて接続されていても良いし、共通に構成されて両方に接続されていても良い。13は移動機Aと無線システムAの呼処理データ経路、14は移動機Aと無線システムBの呼処理データ経路を示しており、システム毎に独立して呼処理データの転送が行われる。
図11は、本実施の形態の動作を説明するためのシステム構成とプリレジストレーションを実施する場合の呼処理データ経路を示している。システム構成は図10と同様であり、13は移動機Aと無線システムAの呼処理データ経路、15は移動機Aと無線システムBのプリレジストレーション時の呼処理データ経路を示す。システムBへのプリレジストレーション実施時には、システムAを経由して、システムBに呼処理データの転送が行われる。本実施の形態の説明において、基地局間のデータ転送を行う場合に、移動管理装置を経由する処理に関しては記載を省略する。無線システムAと無線システムBの転送は、例えば非特許文献1のS101インタフェースを使用して実施されることができる。
図10、図11において、移動機を除く装置はルータなどのネットワーク装置を経由して接続しても良い。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこの実施の形態に限定されない。
図1は本発明の一実施形態の動作説明図であり、第一の実施形態とする。
1は無線システムA、2は無線システムBのシステム、10は無線システムAと無線システムB両方にアクセス可能な移動機A、21はエリア111に配置されている無線システムAの基地局、22はエリア120に配置されている無線システムAの基地局、30はエリア200に配置されている無線システムBの基地局である。
図12に、第一の実施形態における移動機の機能ブロック図を示す。
300はアンテナ、301は受信側高周波回路、302は復調器、303はデータ処理部、304はハンドオフ判定部、305はプリレジストレーション実施判定部、306はプリレジストレーション実施確率テーブル、307は変調器、308は送信側高周波回路である。移動機10は、アンテナ300から無線信号を受信し、受信側高周波回路301で、受信信号を増幅、周波数変換等を行って所定の感度にした後、A/D変換器によりデジタル信号へ変換する。復調器302は、受信信号の復調処理を行う。復調した受信データはデータ処理部303で処理される。一方、送信データはデータ処理部303から、変調器307へ送られ変調処理を行う。その後送信側高周波回路308で増幅、周波数変換等の処理を行い、アンテナ300へ信号を供給する。
ハンドオフ判定部304は、複数の無線基地局から送信されているパイロット信号のSNR(Signal−Noise Ratio)を測定し、電波状態の良い無線基地局へハンドオフする処理を行う。また、接続を行った基地局の履歴情報を保持する機能を具備する。プリレジストレーション実施判定部305は、ハンドオフ先の無線基地局から受信したプリレジストレーション許可通知と、プリレジストレーション確率通知に含まれる情報を使用してプリレジストレーション実施判定を行う。プリレジストレーション確率通知で受信した確率情報はプリレジストレーション実施確率テーブル306で保持する。
図1の形態におけるプリレジストレーション実施動作を説明する。
移動機A10はエリア111へ移動する動作50を行うと、エリア111の無線システムAの基地局21からプリレジストレーション許可通知70とプリレジストレーション確率通知71を受け取る。移動機Aは70、71で受け取った情報を使用してプリレジストレーション実施判定60を行う。例えば、プリレジストレーション実施判定結果が実施しないとなった場合には、この時点でプリレジストレーションは実施しない。なお、プリレジストレーション実施判定の詳細は後述する。次に移動機Aがエリア120に移動する動作51を行うと、エリア120の無線システムAの基地局22からプリレジストレーション許可通知72とプリレジストレーション確率通知73を受け取る。移動機Aは72、73で受け取った情報を使用してプリレジストレーション実施判定61を行う。例えば、プリレジストレーション実施判定結果が実施するとなった場合には、この時点でエリア200の無線システムBの基地局30に対してプリレジストレーション実施74する。なお、移動機Aは、受け取ったプリレジストレーション確率を、エリアの識別子毎にプリレジストレーション実施確率テーブル306に適宜記憶する。
図1のプリレジストレーション実施判定60、61は、例えば監視装置が移動機の経路情報を収集し、その情報を基にプリレジストレーション確率を計算して基地局へ通知した確率情報を使用して行う。図3の移動経路4を移動した移動機Aは、111のエリアに到達した時点で、111のエリアで予め設定されているプリレジストレーション確率に応じてプリレジストレーションを実施するかどうかを判定する。実施判定は、例えば乱数値を計算することにより行う。50%の確率が設定されている場合には、0〜1の値を取る乱数値を計算し、0.5と比較した結果、大きければプリレジストレーション実施し、小さければプリレジストレーション実施しないと判定する。
プリレジストレーション先の無線通信システムB2の通信エリアは、200、201、202の内、移動経路から類推されるハンドオフ先と同じエリアに対して行われるようにする。プリレジストレーション先のエリアと、実際のハンドオフ先のエリアが異なる場合には、プリレジストレーション実施によりプリレジストレーション先エリアの基地局にセットアップした呼接続情報を、ハンドオフ先のエリアの基地局に転送する処理を必要とする可能性があり、ハンドオフ処理時間を長くする要因となるためである。
図4は、監視装置が移動機の経路情報を収集し、その情報を基に移動経路毎にプリレジストレーション確率を計算して基地局へ通知する動作の一例を示している。
基地局は、移動機のハンドオフ処理を行う場合に、移動機が接続してきた基地局の履歴情報を移動経路情報としてハンドオフ元の基地局からハンドオフ先の基地局に通知する。ハンドオフ先の基地局は自身の情報も含めて監視装置に移動経路情報を通知する。監視装置は移動経路情報から、移動機がどの経路を移動した場合に、どの基地局にハンドオフしていく確率が高いかを予測し、プリレジストレーション確率を決定する。
移動機がエリア101の無線システムA基地局20からエリア111の無線システムA基地局21へハンドオフする動作80を行うと、エリア101の無線システムA基地局20はエリア111の無線システムA基地局21に対して経路情報通知する動作90を行う。経路情報を受け取ったエリア111の無線システムA基地局21は経路情報を監視装置40に対して経路情報通知する動作91を行う。
同様に、移動機がエリア111の無線システムA基地局21からエリア120の無線システムA基地局22へハンドオフする動作81を行うと、エリア111の無線システムA基地局21はエリア120の無線システムA基地局22に対して経路情報通知する動作92を行う。経路情報を受け取ったエリア120の無線システムA基地局22は経路情報を監視装置40に対して経路情報通知する動作93を行う。
移動機がエリア120の無線システムA基地局22からエリア200の無線システムB基地局30へハンドオフする動作82を行うと、エリア120の無線システムA基地局22はエリア200の無線システムB基地局30に対して経路情報通知する動作94を行う。経路情報を受け取ったエリア200の無線システムB基地局30は経路情報を監視装置40に対して経路情報通知する動作95を行う。
監視装置40は各基地局から受け取った移動経路情報を基に、移動経路毎のプリレジストレーション確率決定動作64を行う。
図5に移動経路情報の例を示す。移動機が経路ポイントA、経路ポイントB、経路ポイントC、経路ポイントDの順に移動していることを表している。各移動機の移動経路は次のようになる。移動機A、B、C、D、Eはエリア101、エリア111、エリア120、エリア200の経路で移動している。移動機F、Gはエリア100、エリア111、エリア120、エリア200の経路で移動している。移動機H、Iはエリア100、エリア111、エリア121、エリア201の経路で移動している。移動機Jはエリア100、エリア111、エリア121、エリア202の経路で移動している。これらの移動機毎の移動経路上の経路ポイントは、上述の経路情報通知内にある基地局の識別情報を監視装置40に記憶していくことで作成できる。
移動経路情報からプリレジストレーション確率を決定する方法の例を示す。プリレジストレーション確率は各エリアの基地局に対して決定しても良いし、移動経路毎に決定してもよい。
最初に、各エリアの基地局に対してプリレジストレーション確率を決定する場合の例として、エリア111の基地局に対して決定する例を示す。
図5の移動経路情報によると、経路ポイントBでエリア111を経由した移動機が経路ポイントDでエリア200にハンドオフする確率は移動機A〜Jの10台の内、A〜Gの7台であり70%の確率でエリア200にハンドオフしていることになる。また、経路ポイントBでエリア111を経由した移動機が経路ポイントDでエリア201にハンドオフする確率は移動機A〜Jの10台の内、H〜Iの2台であり20%の確率でエリア201にハンドオフしていることになる。経路ポイントBでエリア111を経由した移動機が経路ポイントDでエリア202にハンドオフする確率は移動機A〜Jの10台の内、Gの1台であり10%の確率でエリア200にハンドオフしていることになる。
ここで、図3のエリア配置を見るとエリア111の位置は、無線通信システムAと無線通信システムBのサービス境界3から離れており、エリア111でプリレジストレーションを実施する目的は、移動機が一斉に高速移動を行うエリアにおいて、移動機がシステム間のサービス境界3に到達する前に確実に全移動機に対してプリレジストレーション処理を完了させるために、一定数の移動機に対してサービス境界から離れたエリア内でプリレジストレーション処理を完了させておくことである。そのため、最初にエリア境界からの距離に応じて段階的にプリレジストレーションを実施可能とするための暫定プリレジストレーション確率を設定する。例えば、このエリアで全移動機数に対して50%の移動機に対してプリレジストレーションを完了させておきたい場合には暫定プリレジストレーション確率を50%として設定する。暫定プリレジストレーション確率は無線通信システムAと無線通信システムBのサービス境界3と、プリレジストレーション確率を設定するエリアとの距離や、高速移動が発生するエリアかどうかなどを基に予め決定することができる。これらの確率情報からプリレジストレーション確率を以下のように求める。
そのエリアでのプリレジストレーション実施のトータル確率は暫定プリレジストレーション確率であるため、暫定プリレジストレーション確率に移動経路毎の移動確率を掛け合わせることにより、移動経路毎のプリレジストレーション確率を算出する。なお、プリレジストレーション先のエリアを1つとしたい場合には、もっともハンドオフの確率が高いエリア200の基地局に対してプリレジストレーションを行い、暫定プリレジストレーション確率50%をそのままプリレジストレーション確率としてもよい。図6に本ケースにおけるエリア111のプリレジストレーション確率情報の例を示す。
プリレジストレーション先のエリアを複数設定する場合には、それぞれのプリレジストレーション先のエリアにハンドオフした確率に暫定プリレジストレーション確率を掛け合わせてプリレジストレーション確率を決定する。例えば、エリア200へのプリレジストレーション確率はエリア200へのハンドオフ確率70%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせて35%とする。エリア201へのプリレジストレーション確率はエリア201へのハンドオフ確率20%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせて10%とする。エリア202へのプリレジストレーション確率はエリア202へのハンドオフ確率10%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせて5%とする。図7に本ケースにおけるエリア111のプリレジストレーション確率情報の例を示す。
次に、移動経路毎にプリレジストレーション確率を決定する場合の例を示す。
例として、エリア111の基地局に対するプリレジストレーション確率を考える。図5の移動経路情報によると、エリア101、エリア111、エリア120を経由してエリア200にハンドオフする移動機数は、移動機A〜Jの10台の内A〜Eの5台であり、50%の確率でこの経路でハンドオフしていることになる。また、エリア100、エリア111、エリア120を経由してエリア200にハンドオフする移動機数は、移動機A〜Jの10台の内F、Gの2台であり、20%の確率でこの経路でハンドオフしていることになる。エリア100、エリア111、エリア121を経由してエリア201にハンドオフする移動機数は、移動機A〜Jの10台の内H、Iの2台であり、20%の確率でこの経路でハンドオフしていることになる。エリア100、エリア111、エリア121を経由してエリア202にハンドオフする移動機数は、移動機A〜Jの10台の内Jの1台であり、10%の確率でこの経路でハンドオフしていることになる。図8に本ケースにおける移動経路毎のハンドオフ確率を示す。
これらの移動経路毎のハンドオフ確率に暫定プリレジストレーション確率を掛け合わせてプリレジストレーション確率を決定する。暫定プリレジストレーション確率は経路ポイント毎に設定し、例えば経路ポイントAは0%、経路ポイントBは50%、経路ポイントCは100%とする。これらの確率情報から、エリア111の基地局に対するプリレジストレーション確率を以下のように求める。
エリア111は経路ポイントBとしており暫定プリレジストレーション確率は50%とする。エリア111の基地局から判定可能なのは経路ポイントAからの移動経路のみのため、経路ポイントAのどのエリアから移動してきた場合にどこのエリアに対してプリレジストレーションを行うかの確率を決定する。エリア101から移動してきた移動機に対してエリア200へプリレジストレーションする確率は、経路ポイントAでエリア101を経由しエリア200へハンドオフした確率50%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせた25%とする。エリア100から移動してきた移動機に対してエリア200へプリレジストレーションする確率は、経路ポイントAでエリア100を経由しエリア200へハンドオフした確率20%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせた10%とする。エリア100から移動してきた移動機に対してエリア201へプリレジストレーションする確率は、経路ポイントAでエリア100を経由しエリア201へハンドオフした確率20%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせた10%とする。エリア100から移動してきた移動機に対してエリア202へプリレジストレーションする確率は、経路ポイントAでエリア100を経由しエリア202へハンドオフした確率10%に暫定プリレジストレーション確率50%を掛け合わせた5%とする。図9に本ケースにおけるエリア111のプリレジストレーション確率情報の例を示す。
図4において、監視装置4は、プリレジストレーション確率決定64後に、各無線システムA基地局20、21、22に対してプリレジストレーション確率情報を通知する動作96、97、98を行う。この確率情報を図1のプリレジストレーション確率通知71、73で移動機A10に対して通知する。
次に、プリレジストレーション実施判定処理について説明する。
図14に、各エリアの基地局に対してプリレジストレーション実施確率を決定した場合の、プリレジストレーション実施判定フローを示す。
図14のフロー動作を順に説明する。移動機A10のプリレジストレーション実施判定部305は(以下同じ)、プリレジストレーション実施判定処理を開始する(500)。プリレジストレーション許可されたエリアかを判定する(501)。許可エリアかどうかは基地局に設定され、移動機はプリレジストレーション許可通知で受信した情報を基に判断する。500の判定の結果、許可されていない場合には処理を終了する(511)。一方、プリレジストレーション許可されている場合、0〜1の乱数値を算出する(502)。例えば、プリレジストレーション実施確率テーブル306を参照し、プリレジストレーション先候補のエリア数をAに設定する(503)。例えば、図6の例ではA=1であり、図7の例ではA=3である。判定のループ回数をi(iは整数)とし初期値0を設定する(504)。iに対応したプリレジストレーション先エリア識別情報B(i)を選択する(505)。例えば、プリレジストレーション実施確率テーブル306の上からi=0、1、2としてもよい。B(i)へのプリレジストレーション実施判定値を算出しCに設定する(506)。例えば、プリレジストレーション実施確率テーブル306の該当するプリレジストレーション確率を読み出して、読み出した値に基づきCに設定する。502で算出した乱数値が506で算出した判定値C以下であるかを比較する(507)。507の判定結果が正しい場合(乱数値がC以下)には、B(i)のエリアへのプリレジストレーションを実施し(508)、処理を終了する(511)。それ以外の場合には、ループ回数iに1を加える(509)。iがエリア数A以上となった場合には処理を終了する(511)。それ以外の場合には、505に戻り次のエリアを選択して処理を継続する。
図14のフローにおけるプリレジストレーション実施判定動作例を、図6、図7に示すプリレジストレーション確率情報を用いて説明する。
図6のプリレジストレーション確率情報を用いた場合、プリレジストレーション先エリアはエリア200の1つであるためステップ(503)のAは1となる。エリア200に対するプリレジストレーション確率は50%であるためステップ(506)の判定値Cを0.5に設定する。ステップ(507)で乱数値が0.5以下であればエリア200の基地局に対してプリレジストレーション実施し、それ以外であればプリレジストレーション実施しないと判定する。
図7のプリレジストレーション確率情報を用いた場合、プリレジストレーション先エリアはエリア200、201、202の3つであるためステップ(503)のAは3となる。ステップ(505)で最初に判定するエリア200を選択する。エリア200に対するプリレジストレーション確率は35%であるためステップ(506)の判定値Cを0.35に設定する。ステップ(507)で乱数値が0.35以下であればエリア200の基地局に対してプリレジストレーション実施し、それ以外であればステップ(509)でiを1に更新し、ステップ(505)で次のエリア201の基地局を選択する。エリア201に対するプリレジストレーション確率は10%であるためステップ(506)で判定値Cに0.1を足し合わせて判定値を0.45に設定する。これにより、0.35〜0.45の10%分が判定の対象となる。ステップ(507)で乱数値が0.45以下であればエリア201の基地局に対してプリレジストレーション実施し、それ以外であればステップ(509)でiを2に更新し、ステップ(505)で次のエリア202の基地局を選択する。エリア202に対するプリレジストレーション確率は5%であるためステップ(506)で判定値Cに0.05を足し合わせて判定値を0.5に設定する。ステップ(507)で乱数値が0.5以下であればエリア202の基地局に対してプリレジストレーション実施し、それ以外であればステップ(509)でiを3に更新する。iが3となった場合にはAと値が等しくなり、ステップ(510)の条件を満足するため、この時点でプリレジストレーション処理を終了し、プリレジストレーション処理を実施しない。
図15に、移動経路毎にプリレジストレーション実施確率を決定した場合の、プリレジストレーション実施判定フローを示す。
図14との違いは、移動経路と一致するプリレジストレーション実施確率情報を選択する(512)処理のみである。移動機は自身が接続してきた基地局の履歴情報を保持しており、基地局からプリレジストレーション確率通知で通知された経路毎のプリレジストレーション確率情報の中から、自身の移動経路と等しいプリレジストレーション確率情報を選択する。
ステップ(512)の動作を図9に示すプリレジストレーション確率情報を用いて説明する。
最初に移動機がエリア101からエリア111への移動してきた場合に、エリア111でのプリレジストレーション確率情報選択動作を説明する。図9の確率情報では経路ポイントAで101を経路してエリア111へ到達した場合のプリレジストレーション先エリアはエリア200のみであり、プリレジストレーション確率は25%となっている。よってステップ(512)では、この確率情報を選択し、以降図14のフローと同じ処理を行う。
図16に、移動機がエリア101からエリア111への移動してきた場合のプリレジストレーション実施動作を図示する。移動機がエリア101からエリア111への移動動作4を行う。移動機がエリア101からエリア111へ移動した場合のプリレジストレーション先候補経路6はエリア200のみである。プリレジストレーション判定結果、プリレジストレーション実施と判定された場合には、エリア200に対してプリレジストレーション実施動作5を行う。
次に移動機がエリア100からエリア111への移動してきた場合に、エリア111でのプリレジストレーション確率情報選択動作を説明する。図9の確率情報では経路ポイントAで100を経路してエリア111へ到達した場合のプリレジストレーション先エリアはエリア200、201、202の3つであり、プリレジストレーション確率はそれぞれ10%、10%、5%となっている。よってステップ(512)では、これらの確率情報を選択し、以降図14のフローと同じ処理を行う。
図17に、移動機がエリア100からエリア111への移動してきた場合のプリレジストレーション実施動作を図示する。移動機がエリア100からエリア111への移動動作4を行う。移動機がエリア100からエリア111へ移動した場合のプリレジストレーション先候補経路6はエリア200,201,202の3つである。プリレジストレーション判定結果、例えばエリア200に対してプリレジストレーション実施と判定された場合には、エリア200に対してプリレジストレーション実施動作5を行う。
(第二の実施形態)
図2は本発明の一実施形態の動作説明図であり、第二の実施形態とする。図1の第一の実施形態で移動機が行っていたプリレジストレーション実施判定を、基地局が実施する形態である。プリレジストレーション確率通知を移動機に対して行わないことにより、無線で転送するトラフィック量を低減することが可能である。無線システムの構成は、第1の実施の形態の図3と同様である。
図13に、第二の実施形態における基地局の機能ブロックを示す。
400はアンテナ、401は受信側高周波回路、402は復調器、403は回線インタフェース、404はハンドオフ処理部、405はプリレジストレーション実施判定部、406はプリレジストレーション実施確率テーブル、407は変調器、408は送信側高周波回路である。基地局は、アンテナ400から無線信号を受信し、受信側高周波回路401で、受信信号を増幅、周波数変換等を行って所定の感度にした後、A/D変換器によりデジタル信号へ変換する。復調器402は、受信信号の復調処理を行う。復調した受信データは、基地局内で処理されるか、回線インタフェース403を経由して、移動管理装置17、19などに転送される。一方、送信データは回線インタフェース403から、変調器407へ送られ変調処理される。その後送信側高周波回路408で増幅、周波数変換等の処理を行い、アンテナ400へ信号を供給する。ハンドオフ処理部404では、移動機が接続を行ってきた基地局の履歴情報を移動経路情報として回線インタフェース403経由でハンドオフ元基地局からハンドオフ先基地局に転送する。ハンドオフ先基地局では回線インタフェース403経由で受信した移動経路情報をプリレジストレーション実施判定に使用する。プリレジストレーション実施確率テーブル406では、監視装置40から回線インタフェース403経由で受け取ったプリレジストレーション実施確率情報を保持する。プリレジストレーション実施判定部405では、プリレジストレーション実施確率テーブル406の値と、ハンドオフ処理部404が保持している移動経路情報を使用して、移動機に対してプリレジストレーションを実施するかどうかの判定を行う。また、基地局は、移動機に対してプリレジストレーション許可通知、プリレジストレーション拒否通知を行う機能を具備する。
図2の形態における本実施の形態の動作を説明する。移動機A10はエリア111へ移動する動作50を行うと、エリア111の無線システムAの基地局21からプリレジストレーション許可通知70を受け取る。移動機A10はエリア111の無線システムAの基地局21を経由したプリレジストレーションの開始要求75を送信する。エリア111の無線システムAの基地局21は、移動機Aのプリレジストレーション開始要求75を受けたことを契機に、図1の第一の実施形態で移動機A10が行っていたプリレジストレーション実施判定60、61と同様のプリレジストレーション実施判定62を行う。プリレジストレーション実施判定結果が実施しないとなった場合には、プリレジストレーション拒否76を移動機A10に対して通知する。プリレジストレーション拒否76を受け取った移動機A10はエリア111内でのプリレジストレーションの実施は行わない。
移動機Aがエリア120に移動する動作51を行うと、エリア120の無線システムAの基地局22からプリレジストレーション許可通知72を受け取る。移動機A10はエリア111の無線システムAの基地局22を経由したプリレジストレーションの開始要求77を送信する。エリア111の無線システムAの基地局21は、移動機Aのプリレジストレーション開始要求77を受けたことを契機に、プリレジストレーション実施判定63を行う。プリレジストレーション実施判定結果が実施するとなった場合には、この時点でエリア200の無線システムBの基地局30に対してプリレジストレーションを実施74する。
(変形例)
図1の第一の実施形態、図2の第二の実施形態の動作説明では、全移動機に対して確率情報に基づいたプリレジストレーション実施判定を行ったが、サービス境界から離れたエリア内でプリレジストレーション処理を開始する目的は、移動機がシステム間のサービス境界に到達する前に確実に全移動機に対してプリレジストレーション処理を完了させることである。そのため、停止している移動機や低速移動中の移動機に対しては、サービス境界から離れたエリア内でプリレジストレーション処理を実施しなくてもよい。よって、移動機の移動速度に応じてプリレジストレーションの実施判定を行うことも有効である。例えば、GPS情報やジャイロセンサーを用いることにより移動機が停止状態あるいは低速移動状態であることを判断し、サービス境界から離れている場合にはプリレジストレーション処理を行わないようにしてもよい。例えば、移動速度が予め定められた速度の閾値より小さい場合、プリレジストレーション処理を行わないようにしてもよい。また、暫定プリレジストレーション確率を下げるなど、プリレジストレーション処理をしにくくしてもよい。なお、移動機の移動、速度を検出する適宜の速度検出部、速度検出装置を備えてもよい。これにより、サービス境界に近いエリアでプリレジストレーションを完了させる移動機を増やし、プリレジストレーション先エリアとハンドオフ先エリアが異なる場合に発生するプリレジストレーション先エリアの基地局にセットアップした呼接続情報をハンドオフ先のエリアの基地局に転送する処理の発生回数を減らすことも可能である。
また、暫定プリレジストレーション確率は、各エリアの基地局の瞬時的なプリレジストレーション実施回数を基に、プリレジストレーション実施が集中しないように決定しても良い。例えば、プリレジストレーション実施回数は監視装置が各基地局からプリレジストレーション実施の通知を受け取ることにより計算可能であり、あるエリアの瞬時的なプリレジストレーション実施回数が高い場合には、そのエリアの暫定プリレジストレーション確率を低く設定し、そのエリアでプリレジストレーションが実施される回数を減らす。その代わりに瞬時的な実施回数の少ないエリアの暫定プリレジストレーション確率を高く設定することにより、プリレジストレーション実施回数の少ないエリアでプリレジストレーションが実施されるように負荷を分散する。これにより、瞬時的なプリレジストレーション実施の集中により、移動機がプリレジストレーションが完了しない状態でシステム間ハンドオフを実施しなければならなくなる確率を減らす。
本実施の形態の無線通信システムは、移動機の移動経路や移動速度に応じて確率的にプリレジストレーションの実施を判定することで、システム間のサービス境界からの距離に応じて段階的にプリレジストレーションを開始することができ、高速移動時にプリレジストレーションが未完了となる確率を減らすことができる。また、本実施の形態の無線通信システムは、プリレジストレーション実施先の装置と、システム間ハンドオフ実行先の装置が同一となる確率を上げることにより装置間のデータ転送量を減らし、システム間ハンドオフ処理時間を短縮することができる。
本発明は、例えば、規格の異なる複数のシステムが存在する無線通信システムに利用可能である。
1 システム間ハンドオフ元の無線通信システムA
2 システム間ハンドオフ先の無線通信システムB
3 無線通信システムAと無線通信システムBのサービス境界
4 移動機の移動経路
5 プリレジストレーション実施する経路
6 プリレジストレーション候補となった経路
10 移動機A
13 移動機Aと無線システムAの呼処理データ経路
14 移動機Aと無線システムBの呼処理データ経路
15 移動機Aと無線システムBのプリレジストレーション時の呼処理データ経路
16 無線システムA基地局
17 無線システムA移動機管理装置
18 無線システムB基地局
19 無線システムB移動機管理装置
20 エリア101に配置された無線システムA基地局
21 エリア111に配置された無線システムA基地局
22 エリア120に配置された無線システムA基地局
30 エリア200に配置された無線システムB基地局
31 エリア201に配置された無線システムB基地局
40 監視装置
41 バックボーンIPネットワーク
50 移動機Aがエリア111へ移動する動作
51 移動機Aがエリア120へ移動する動作
60 移動機がプリレジストレーション実施判定を行い、結果実施しないと判定する動作
61 移動機がプリレジストレーション実施判定を行い、結果実施すると判定する動作
62 エリア111の無線システムA基地局がプリレジストレーション実施判定を行い、結果実施しないと判定する動作
63 エリア120の無線システムA基地局がプリレジストレーション実施判定を行い、結果実施すると判定する動作
64 プリレジストレーション確率を決定する動作
70 エリア111の無線システムA基地局から移動機に対してプリレジストレーション許可の通知を行う動作
71 エリア111の無線システムA基地局から移動機に対してプリレジストレーション確率の通知を行う動作
72 エリア120の無線システムA基地局から移動機に対してプリレジストレーション許可の通知を行う動作
73 エリア120の無線システムA基地局から移動機に対してプリレジストレーション確率の通知を行う動作
74 移動機Aがエリア120の無線システムA基地局を経由してエリア200の無線システムB基地局に対してプリレジストレーションを実施する動作
75 移動機Aがエリア111の無線システムA基地局を経由したプリレジストレーションを実施する動作
76 エリア111の無線システムA基地局から移動機に対してプリレジストレーション拒否の通知を行う動作
77 移動機Aがエリア120の無線システムA基地局を経由したプリレジストレーションを実施する動作
80 移動機がエリア101の基地局からエリア111の基地局にハンドオフする動作
81 移動機がエリア111の基地局からエリア120の基地局にハンドオフする動作
82 移動機がエリア120の基地局からエリア200の基地局にハンドオフする動作
90 エリア101の基地局からエリア111の基地局に移動経路情報通知を行う動作
91 エリア111の基地局から監視装置に移動経路情報通知を行う動作
92 エリア111の基地局からエリア120の基地局に移動経路情報通知を行う動作
93 エリア120の基地局から監視装置に移動経路情報通知を行う動作
94 エリア120の基地局からエリア200の基地局に移動経路情報通知を行う動作
95 エリア200の基地局から監視装置に移動経路情報通知を行う動作
96 監視装置からエリア101の基地局に対してプリレジストレーション確率を通知する動作
97 監視装置からエリア111の基地局に対してプリレジストレーション確率を通知する動作
98 監視装置からエリア120の基地局に対してプリレジストレーション確率を通知する動作
100〜101 プリレジストレーションを許可しない無線システムAの通信エリア
110〜112 プリレジストレーションを許可する確率を低く設定した無線通信システムAの通信エリア
120〜121 プリレジストレーションを許可する確率を高く設定した無線通信システムAの通信エリア
200〜202 無線通信システムBの通信エリア
300 アンテナ
301 受信側高周波回路
302 復調器
303 データ処理部
304 ハンドオフ判定部
305 プリレジストレーション実施判定部
306 プリレジストレーション実施確率テーブル
307 変調器
308 送信側高周波回路
400 アンテナ
401 受信側高周波回路
402 復調器
403 回線インタフェース
404 ハンドオフ処理部
405 プリレジストレーション実施判定部
406 プリレジストレーション実施確率テーブル
407 変調器
408 送信側高周波回路
500〜512 プリレジストレーション実施判定フローのステップ

Claims (12)

  1. 異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムであって、
    第1無線システムの第1エリアにおいて、
    複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行い、
    前記プリレジストレーション実施確率は、エリアと前記第1及び第2無線システムの境界との距離が大きくなるにつれて小さくなるように、エリア毎に予め設定される暫定確率と、前記移動確率とを乗じて求められる無線通信システム。
  2. 基地局を介して複数の移動機の移動経路情報を収集し、該移動経路情報に基づき、前記移動機の前記第1エリアから前記第2エリアへの移動確率を求める管理装置
    を備えた請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記管理装置は、
    移動経路情報に基づき、前記移動機が第1無線システムの前記第1エリアから第2無線システムの複数の第2エリアのひとつへ移動する移動確率を、該第2エリア毎に求め、第1エリアの予め定められた暫定確率と、求められた移動確率とを乗じて、第1エリアにおける第2エリア毎のプリレジストレーション実施確率を求める請求項に記載の無線通信システム。
  4. 前記管理装置は、
    移動経路情報に基づき、第1無線システムの第1エリアについて、該第1エリアの前に前記移動機がいた第3エリアと該第1エリアとを介して第2無線システムの第2エリアのひとつへ移動する移動確率を、該第2エリア毎に求め、第1エリアの予め定められた暫定確率と、求められた移動確率とを乗じて、第3エリアから第1エリアに移動した前記移動機に対する第2エリア毎のプリレジストレーション実施確率を求める請求項に記載の無線通信システム。
  5. 第1エリアにおいて、該第1エリアの前に前記移動機がいた第3エリアを特定し、前記プリレジストレーション処理の実施判定を前記移動機の移動経路に応じて行うことを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
  6. 前記移動機の移動速度を求める速度検出装置
    を備え、
    前記移動機の移動速度が予め定められた閾値より小さい場合、前記プリレジストレーション処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記移動機が、前記プリレジストレーション処理の実施判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記基地局は、前記プリレジストレーション実施確率を前記移動機に通知する機能を備えた請求項に記載の無線通信システム。
  9. 前記基地局が、前記プリレジストレーション処理の実施判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  10. 前記監視装置は、エリア毎にプリレジストレーション実施回数を求め、所定時間内のプリレジストレーション実施回数が予め定められた閾値より大きいエリアについて、前記プリレジストレーション確率を下げる請求項1に記載の無線通信システム。
  11. 異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムにおいて、前記第1無線システムの第1エリアに配置される前記基地局であって、
    複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行い、
    前記プリレジストレーション実施確率は、エリアと前記第1及び第2無線システムの境界との距離が大きくなるにつれて小さくなるように、エリア毎に予め設定される暫定確率と、前記移動確率とを乗じて求められる前記基地局。
  12. 異なる無線技術を使用して基地局と移動機で通信する第1及び第2無線システム間でハンドオフ可能な無線通信システムにおける前記移動機であって、
    前記第1無線システムの第1エリアにおいて、
    複数の移動機の移動経路情報に基づき求められる、該第1エリアから第2無線システムの第2エリアへの移動確率に基づくプリレジストレーション実施確率に従い、前記移動機がハンドオフ実施前にハンドオフ元の第1無線システムの前記基地局を経由してハンドオフ先の第2無線システムとの間で通信情報の交換を行うプリレジストレーション処理を、該第2エリアをハンドオフ先として実施するか否かの実施判定を行い、
    前記プリレジストレーション実施確率は、エリアと前記第1及び第2無線システムの境界との距離が大きくなるにつれて小さくなるように、エリア毎に予め設定される暫定確率と、前記移動確率とを乗じて求められる前記移動機。
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