JP6257463B2 - 基地局および移動通信制御方法 - Google Patents

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本発明は、移動通信の分野に関し、特に、キャリアアグリゲーションに関する情報を用いてバンド分散制御を行う技術に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されているLTE(Long Term Evolution)方式の移動通信システムは、複数の基地局(Evolved Note B:eNB)を含んでおり、高速、大容量の通信を実現するため、各周波数帯のセルの負荷分散を目的とするバンド分散ハンドオーバ制御(「バンド分散制御」とも表記する。)が行われている。LTEを進化させたLTE-Advancedでは、複数のコンポーネントキャリア(CC:Component Carriers)を束ねて伝送速度を向上するキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)制御が行われている。
バンド分散制御は、図1に示すように、移動端末(UE)20が在圏するセル101(たとえば800MHzのセル)の輻輳度が高くスループットが良くない場合に(状態(1))、UEをより輻輳度の低いセル(たとえば2GHzのセル)102にハンドオーバ(Inter-cell handover)させて(状態(2))、伝送容量分散を図る技術である。輻輳度の低いセルにハンドオーバしたUE20は、高いスループットで通信することができる(状態(3))。
キャリアアグリゲーションは、コンポーネントキャリアの品質に基づいて、プライマリセル(Primary Cell:PCell)の他にセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)を追加、削除、設定変更することで伝送速度を向上させる技術である。
LTEシステムは多数のeNBを含んでいる。システムに含まれているeNBはすべて同じ機能を有しているわけでなく、基地局ごとに機能の程度が異なることも多い。たとえば、キャリアアグリゲーションは3GPPの技術仕様のリリース10で規定されている機能であるが、初期のLTEシステムで設置されたeNBはリリース8で規定されている機能を有するため、アップグレードする必要がある。
3GPP TS 36.300 3GPP TS 36.331
配置されているすべてのeNBでアップグレードが可能であればよいが、アップグレードを実施するには多大なコストがかかる。また、装置のスペックによってはアップグレードが実施できないケースもある。そのため、場所によってはeNBがリリース10に対応していないがために、リリース10に対応するUEがキャリアアグリゲーションのサービスを受けられないという事態が発生する。
また、システム内のすべてのeNBがキャリアアグリゲーションに対応する機能を有する(以下、「CA対応eNB」と称する)場合でも、標準規定上、キャリアアグリゲーションは同一eNB内でしか実施することができず、UEがキャリアアグリゲーション能力を保持していないバンドで発信した場合、キャリアアグリゲーションを実施することができない。キャリアアグリゲーションを実施できないバンドにUEが接続した場合、このUEでスループットを出すことができないという問題が生じる。
たとえば、図2に示すように、700MHzに対応し、キャリアアグリゲーション機能のないeNB(以下、「CA非対応eNB」と称する)の管轄セルにて、800MHz及び1.7GHz帯でキャリアアグリゲーションが可能なUE20−1が発信した場合、キャリアアグリゲーションは実施できない。
また、2GHzと1.5GHzでキャリアアグリゲーションの実施が可能なCA対応eNBの管轄セルで、800MHz及び1.7GHzでキャリアアグリゲーションが可能なUE20−2が発信した場合も、当該バンドでキャリアアグリゲーションを実施することができない。
そこで、キャリアアグリゲーション機能を有するUEがそのUEにとってのCA非対応eNBで発着信した場合でも、キャリアアグリゲーションの実施を可能とする技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、実施形態では、UEが発着信したセルを管轄するeNBにてUEのキャリアアグリゲーション対応能力を判断し、UEのキャリアアグリゲーション機能に応じたCA対応eNBへバンド分散させる制御を行う。
本発明の一つの態様では、移動通信システムで用いられる基地局は、
移動端末から通知される前記移動端末のキャリアアグリゲーション機能と、前記移動通信システムでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせとに基づいて、当該移動通信システムにおける前記移動端末のキャリアアグリゲーション対応能力を判断する判断部と、
前記移動端末がキャリアアグリゲーション対応能力を有する場合に、前記移動端末の前記キャリアアグリゲーション機能と、前記移動端末が在圏するセルのオーバーレイセル環境とに基づいて、バンド分散実施後にキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索する検索部と、
前記検索部により検索されたキャリアアグリゲーション実施可能セルの中から、前記移動端末のバンド分散先セルを決定するセル決定部と、
前記移動端末を前記決定されたセルにバンド分散ハンドオーバさせるハンドオーバ制御部と、
を有する。
上記の技術により、キャリアアグリゲーション機能を有するUEが、CA非対応eNBや別バンドでのキャリアアグリゲーションが可能なeNBで発着信した場合も、キャリアアグリゲーションを実施することができる。
バンド分散制御を説明する概略図である。 従来技術の問題点を説明する図である。 本発明の基本概念を説明する図である。 第1実施形態のバンド分散制御のシーケンス図である。 第2実施形態のバンド分散制御のシーケンス図である。 バンド分散先セル決定処理の一例を示す図である。 実施形態のeNBの構成例を示す概略図である。
図3は、本発明の基本概念を説明する図である。800MHz及び1.7GHzでキャリアアグリゲーションが可能なUE20が、700MHzに対応するCA非対応eNBで発着信し、キャリアアグリゲーションの契機が生じた場合、このCA非対応eNBは、800MHzまたは1.7GHzのセルへバンド分散ハンドオーバを実施する。
また、800MHz及び1.7GHzでキャリアアグリゲーションが可能なUE20が2GHz及び1.5GHzでのCA対応eNBで発着信し、送受信されるデータ量が一定量を超える等のキャリアアグリゲーションの契機が生じた場合、このCA対応eNBは800MHzまたは1.7GHzのセルへバンド分散ハンドオーバを実施する。
キャリアアグリゲーションが可能なバンドが複数ある場合は、UE20のキャリアアグリゲーション対応能力と、キャリアアグリゲーション可能バンド情報と、オーバーレイされるセル間での輻輳度情報を用いてキャリアアグリゲーション実施後の状態を推定し、最もスループットの出るセルへのバンド分散ハンドオーバを実施する。バンド分散ハンドオーバ後、ハンドオーバ先のセルで直ちにキャリアアグリゲーションを実施することで、UE20にとって最もスループットの出るセルでの通信が可能になる。
<第1実施形態>
図4は、第1実施形態のバンド分散制御のシーケンス図である。第1実施形態では、移動通信システム1において、UE20がアイドル(Idle)状態から発信する場合のバンド分散制御を説明する。
アイドル状態からアクティブ状態へ遷移するUE20は、eNB#1(10−1)に接続要求メッセージ「RRC Connection Request」を送信する(S11)。eNB#1は、UE20にRRC(Radio Resource Control)接続設定メッセージ「RRC Connection Setup」を送信し(S12)、UE20から「RRC Connection Setup Complete」を受信することで接続確立手順が完了する(S13)。この再接続は、キャリアアグリゲーションの契機となる。
eNB#1は、S1−APプロトコルを用いてコアネットワークのMME(Mobile Management Entity)30に、リンク設定要求を含む「Initial UE Message」を送信し(S14)、MME30から初期コンテキスト設定要求「Initial Context Setup Request」を受信する(S15)。
ここで、eNB#1は、当該ネットワークにおけるUE20のキャリアアグリゲーション対応能力を判断する(S16)。UE20のキャリアアグリゲーション対応能力は、UE20から通知されてくるUE20自体のキャリアアグリゲーション機能(どのバンドでキャリアアグリゲーションが可能かを示す情報)と、ネットワークでサポートしているキャリアアグリゲーション可能セル(バンド)の組み合わせを比較して行う(図3参照)。UE20がキャリアアグリゲーション機能自体を有していない場合、あるいはキャリアアグリゲーション機能は備えているが、当該ネットワークがサポートするバンドではキャリアアグリゲーションを実施できない場合は、「CA非対応端末」と判断される。UE20が当該ネットワークでキャリアアグリゲーションの実施が可能な場合は「CA対応端末」と判断する。
UE20がCA対応端末である場合(S16でYes)、eNB#1はUE20にとってキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索する(S17)。キャリアアグリゲーションの実施可能セルの検索は、UE20から通知されたキャリアアグリゲーション能力と、UE20が在圏するセルのオーバーレイセル環境(オーバーレイセル間での輻輳度を含む)とに基づいて、バンド分散先のセルでキャリアアグリゲーションを実施可能であるかによって判断する(S18)。
S16で、UE20が当該ネットワークでキャリアアグリゲーションを行うことができない場合(S16でNo)、または、UE20が当該ネットワークでキャリアアグリゲーションが可能であっても、現時点でキャリアアグリゲーションの実施可能なセルがない場合(S18でNo)は、既存のバンド分散処理を実施する(S19)。
既存のバンド分散処理とは、UE20がマルチバンド対応の機種であることを前提として、UE20の在圏セルよりも輻輳度の低い他バンドのセルがある場合に、UE20に他バンドへハンドオーバさせて負荷の分散を図る処理である。この場合、図示はしないが、eNB#1はUE20に対して「RRC Connection Reconfiguration」メッセージで他バンドの品質測定を指示し、UE20からメジャメントレポート(Measurement Report)にて測定結果の報告を受け取る。他バンドセルの品質が所定の条件を満たしていれば、その他バンドへのハンドオーバ手順を実施する。
S18に戻って、キャリアアグリゲーション可能なセルがある場合、eNB#1はバンド分散後のキャリアアグリゲーションの対象となるコンポーネントキャリアを決定する(S20)。たとえば、S19でキャリアアグリゲーション可能と判断されたセルに関して、コンポーネントキャリアごとの輻輳度を比較し、輻輳度の低いコンポーネントキャリアから順に選択する。
次に、eNB#1は、バンド分散制御を実施するために、UE20に「RRC Connection Reconfiguration」メッセージでバンド分散先セルの測定を指示する(S21)。UE20から「RRC Connection Reconfiguration Complete」の応答を受信すると(S22)、メジャメントレポート待ちタイマを起動し(S23)、S1−APプロトコルでMME30に初期コンテキスト設定応答(Initial Context Setup Response)を返す(S24)。
eNB#1は、メジャメントレポート待ちタイマがタイムアウトするまで(S27)UE20からバンド分散制御の対象となるセルについてのメジャメントレポートを受信する(S25)。
eNB#1は、受信した測定結果に基づいてバンド分散先セルを決定する(S28)。たとえば、バンド分散ハンドオーバ実施後にキャリアアグリゲーション実施が可能なセルの組み合わせの中でUE20が利用できるリソースの量が一番多い組み合わせパターンを選択し、選択されたセル(バンド)の組み合わせの中で一番リソース量が多いセルへのバンド分散を決定する。リソース量に替えて、スループットを予測して最大スループットが予測されるセルの組み合わせパターンを選択し、その組み合わせにおいて最大スループットの予測値を有するセルへのバンド分散を決定してもよい。あるいは、RSRQ(Reference Signal Receive Quality:参照信号受信品質)が最良のセルを選択してもよい。この例では、eNB#2へのバンド分散ハンドオーバを決定する。
バンド分散先のセルが決定されたら、バンド分散ハンドオーバを実施する(S29)。eNB#2が提供するバンドへのハンドオーバは、X2インタフェースでeNBE#1とeNB#2の間で直接メッセージの送受信を行って実施してもよいし、MME30を介してハンドオーバを実施してもよい。
eNB#2へのバンド分散ハンドオーバは、キャリアアグリゲーションの契機となり得る。eNB#2は、UE20のためにキャリアアグリゲーション制御を実施する(S30)。図示はしないが、eNB#2は「RRC Connection Reconfiguration」メッセージでUE20にコンポーネントキャリアの測定を指示する。UE20からのメジャメントレポートに基づいて追加可能なセカンダリセルを決定し、UE20のセカンダリセルの設定を「RRC Connection Reconfiguration」メッセージで指示する。UE20は、eNB#2からの指示に基づいて、セカンダリセルを追加、設定する。
この方法によると、UE20のキャリアアグリゲーション能力と、ネットワークのキャリアアグリゲーション可能バンド情報と、オーバーレイセル間での輻輳度情報とに基づいて、バンド分散後のキャリアアグリゲーションによりスループットの向上が見込まれるセルへのバンド分散ハンドオーバが決定される。UE20がCA非対応eNBに接続した場合や、別バンドでのキャリアアグリゲーションが可能なCA対応eNBに接続した場合でも、バンド分散ハンドオーバ後、直ちにキャリアアグリゲーション制御が実施される。したがって、単位時間当たりの通信効率を向上することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態のバンド分散制御のシーケンス図である。第2実施形態では、移動通信システム1において、UE20がアクティブ状態から発信する場合のバンド分散制御を説明する。
eNB#1に接続中(RRC_Connected状態)のUE20は、たとえば間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)モードから非間欠受信(non-DRX)モードに遷移して、データ通信を再開する(S41)。非間欠受信モードへの遷移を、キャリアアグリゲーション制御の契機としてもよい。
eNB#1は、UE20のキャリアアグリゲーション機能とネットワークでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせを比較して、当該ネットワークにおけるUE20のキャリアアグリゲーション対応能力を判断する(S42)。UE20が当該ネットワークで「CA対応端末」である場合(S42でYes)、eNB#1はキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索する(S43)。たとえば、UE20のキャリアアグリゲーション機能とオーバーレイセル環境に基づき、バンド分散先でキャリアアグリゲーションを実施することでスループット向上が期待できるセルを、キャリアアグリゲーション実施可能セルとして検出する(S44でYes)。また、そのセルでキャリアアグリゲーション制御に用いることのできるコンポーネントキャリアを決定する(S46)。
S42で、UE20が当該ネットワークでキャリアアグリゲーションを実施できないと判断された場合、または、S44でキャリアアグリゲーション実施可能なセルが見つからない場合は、バンド分散後のキャリアアグリゲーション制御なしに既存のバンド分散制御を実施する。
キャリアアグリゲーションを伴うバンド分散制御を実施する場合、eNB#1は「RRC Connection Reconfiguration」メッセージに、UE20にバンド分散ハンドオーバのための測定を指示する(S47)。UE20から「RRC Connection Reconfiguration Complete」の応答を受信すると(S48)、メジャメントレポート待ちタイマを起動し(S49)、メジャメントレポート待ちタイマがタイムアウトするまで(S52)、UE20からバンド分散候補セルのメジャメントレポートを受信する(S51)。
eNB#1は、受信した測定結果に基づいてバンド分散先セルを決定する(S53)。たとえば、バンド分散ハンドオーバ実施後にキャリアアグリゲーション実施が可能なセルの組み合わせの中でUE20が利用できるリソースの量が一番多いセルパターンを選択し、選択されたパターンの中で一番リソース量が多いセル、最も高いスループットが予測されるセル、あるいはRSRQが最良のセルへのバンド分散を決定する。
バンド分散先のセル(たとえばeNB#2)が決定されたら、バンド分散ハンドオーバを実施する(S54)。UE20がeNB#2へバンド分散ハンドオーバを行ったならば、eNB#2は直ちにキャリアアグリゲーション制御を実施する(S55)。
なお、UE20が同じeNB#1に在圏したままデータ通信の再開(S41)を繰り返す場合は、取得したUE20のキャリアアグリゲーション対応能力を記憶部に保存してもよい。この場合は、データ通信再開時に、UE20のキャリアアグリゲーション対応能力を読み出して、UE20が在圏するセルのオーバーレイセル環境に応じてキャリアアグリゲーション実施可能セルを検索する(S43)。以降の処理は同じである。
図6は、第1実施形態、第2実施形態で行われるバンド分散先セルの決定処理(S28及びS53)の一例を示す図である。たとえば、移動通信システム1で、1.7GHzバンドと800MHzバンドの組み合わせ、及び1.5GHzバンドと2GHzバンドの組み合わせでキャリアアグリゲーションが可能であるとする。UE20は、1.5GHzバンドと2GHzバンドでキャリアアグリゲーションの実施が可能な「CA対応端末」である。
現時点での1.7GHzバンドの輻輳度は「5」、800MHzバンドの輻輳度は「1」、1.5GHzバンドの輻輳度は「3」、2GHzバンドの輻輳度は「2」である。輻輳度は、たとえば1Hz当たりの込み具合を表わすものとし、輻輳度の最大値を「10」とする。輻輳度が10のときは、リソース枯渇状態とみなしてもよい。
1.7GHzセルに在圏するUE200は、キャリアアグリゲーション機能を有しないか、又はキャリアアグリゲーション機能を有していても当該ネットワークがサポートするバンドではキャリアアグリゲーションを実施することのできない「CA非対応端末」である。
この場合、UE200が在圏するセルのeNB10は、演算(1)
MAX[(セルXの最大輻輳度)−(セルXの現在の輻輳度)] (1)
を行い、最もリソースを使用できる800MHzへのバンド分散を決定する。セルXは、UE200が在圏するセルにオーバーレイされるセルである。
他方、「CA対応端末」であるUE20に対しては、在圏セルのeNB10は演算(2)
MAX[(CA可能な組み合わせXのセルの最大輻輳度の和)
−(CA可能な組み合わせXのセルの現在の輻輳度の和)」 (2)
を実施し、最もリソースを使用することのできる組み合わせXを選択する。組み合わせXのセルとしては、キャリアアグリゲーションを実施しなかった場合の単一セルも対象とする。
この例では、1.5GHzバンドと2GHzバンドの組み合わせが、UE20にとって最もリソースを使用できるCA可能バンドの組み合わせである。この組み合わせにおいて最も輻輳度の低い2GHzが、バンド分散先セルとして選択される。eNB10は、オーバーレイセル環境で、2GHzバンドへのバンド分散ハンドオーバを実施する(手順(1))。その後、2GHzバンドと1.5GHzバンドの利用可能なキャリアコンポーネントを用いてキャリアアグリゲーションを実施する(手順(2))。
図6の手順(1)は、第1実施形態のS29、及び第2実施形態のS54に対応する。手順(2)は、第1実施形態のS30、第2実施形態のS55に対応する。
「CA非対応端末」に対しては、最も輻輳度の低いセルへバンド分散ハンドオーバを決定する。「CA対応端末」に対しては、バンド分散後のキャリアアグリゲーションの可否と、キャリアアグリゲーション実施によるスループットまたはリソース利用効率の推測値とに基づいて、最適なバンド分散先セルを決定する。バンド分散ハンドオーバ後に直ちにキャリアアグリゲーションが実施されるので、すべてのeNBにキャリアアグリゲーション機能を導入しなくても、システム全体のスループットを向上することができる。
<装置構成>
図7は、実施形態のeNB10の概略ブロック図である。eNB10は、無線通信部11と、基地局間およびコア側のモビリティ管理装置との間で信号の送受信を行うX2/S1インタフェース12と、制御部15を有する。無線通信部11は、UE20と無線通信を行う。X2/S1インタフェースは、近隣のeNBとの間のメッセージの送受信や、MME30との間のメッセージの送受信を行う。
制御部15は、CA能力判定部16と、CA実施可能セル検索部17と、バンド分散先キャリア決定処理部18と、バンド分散先セル決定処理部19を有する。CA能力判定部16は、UE20から通知されたキャリアアグリゲーション能力情報と、ネットワークでサポートされるキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせとに基づいて、当該ネットワークでのUE20のキャリアアグリゲーション対応能力を判断する。
CA実施可能セル検索部17は、CA能力判定部16によりUE20が「CA対応端末」であると判断された場合、UE20から通知されたキャリアアグリゲーション機能と、UE20が在圏するセルのオーバーレイセル環境とに基づいて、バンド分散ハンドオーバ後にキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索する。CA実施可能セル検索部17は、たとえばキャリアアグリゲーション実施後のスループットの算出値、最大リソース効率算出値等に基づいて、キャリアアグリゲーションの実施可否を判断する。
バンド分散先キャリア決定処理部18は、キャリアアグリゲーション実施可能セルが検索された場合に、そのセルで利用可能なコンポーネントキャリアを決定する。複数のコンポーネントキャリアが存在する場合にコンポーネントキャリアごとの輻輳度に基づいて輻輳度の低いコンポーネントキャリアから順に選択してもよい。
バンド分散先セル決定処理部19は、CA実施可能セル検索部17により検索されたキャリアアグリゲーション実施可能セルの組み合わせの中で、最大リソース効率又は最大スループットが予測される組み合わせを選択し、その組み合わせの中で最も輻輳度の低いセルをバンド分散先セルとして選択する。
制御部15は、バンド分散先セル決定処理部19により決定されたセルへのバンド分散ハンドオーバを実施する。
上記の構成により、UE20がCA対応端末であれば、CA対応eNB(またはセル)へバンド分散させることで、バンド分散先セルでのキャリアアグリゲーションが可能になる。バンド分散後のキャリアアグリゲーション実施可能性を考慮し、最大リソース効率または最大スループットが達成できるセルへバンド分散ハンドオーバさせることができる。
既存技術では、キャリアアグリゲーション機能を有するUEがCA非対応eNBで発信した場合、キャリアアグリゲーションの恩恵を受けることができないが、実施形態の構成と手法により、全eNBにキャリアアグリゲーション機能を導入しなくてもキャリアアグリゲーションの展開が可能になる。
なお、UE20のキャリアアグリゲーション対応能力の判断は、必ずしも在圏するeNB10でのUE20の発着信のタイミングで行う必要はなく、特定のタイミングで判断してもよい。
本発明は第4世代以降の移動通信システムにも適用可能である。
1 移動通信システム
10 eNB(基地局)
11 無線通信部
12 X2/S1インタフェース
15 制御部
16 CA能力判定部
17 CA実施可能セル検索部
18 バンド分散先キャリア決定処理部
19 バンド分散先セル決定処理部
20 UE(移動端末)

Claims (7)

  1. 移動通信システムで用いられる基地局であって、
    移動端末から通知される前記移動端末のキャリアアグリゲーション機能と、前記移動通信システムでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせとに基づいて、当該移動通信システムにおける前記移動端末のキャリアアグリゲーション対応能力を判断する判断部と、
    前記移動端末がキャリアアグリゲーション対応能力を有する場合に、前記移動端末の前記キャリアアグリゲーション機能と、前記移動端末が在圏するセルのオーバーレイセル環境とに基づいて、バンド分散実施後にキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索する検索部と、
    前記検索部により検索されたキャリアアグリゲーション実施可能セルの中から、前記移動端末のバンド分散先セルを決定するセル決定部と、
    前記移動端末を前記決定されたセルにバンド分散ハンドオーバさせるハンドオーバ制御部と、
    を有することを特徴とする基地局。
  2. 前記セル決定部は、前記移動通信システムでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせの中で、最も輻輳度の和の小さい組み合わせを選択し、前記選択された組み合わせの中で最も輻輳度の低いセルをバンド分散先セルに決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記セル決定部は、前記移動通信システムでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせの中で、前記移動通信システムのスループットまたはリソース利用効率が最も高くなる組み合わせを選択し、前記選択された組み合わせの中で最も輻輳度の低いセルをバンド分散先セルに決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 前記セル決定部は、前記判断部によって前記移動端末が前記キャリアアグリゲーション対応能力を有しないと判断された場合に、前記オーバーレイセル環境において最も輻輳度の低いセルをバンド分散先セルに決定することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  5. 前記検索部により前記キャリアアグリゲーション実施可能セルが検索された場合に、前記検索されたセルでキャリアアグリゲーションに利用可能なコンポーネントキャリアを決定するキャリア決定部、
    をさらに有し、
    前記セル決定部は、前記コンポーネントキャリアの測定結果または輻輳度に基づいて前記バンド分散先セルを決定する、
    ことを特徴とする請求項1の基地局。
  6. 前記検索部は、前記移動端末がアイドル状態からアクティブ状態へ遷移するタイミングまたはアクティブ状態でデータ通信を再開するタイミングで、前記キャリアアグリゲーション実施可能セルを検索することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  7. 移動通信システムにおけるバンド分散制御方法であって、
    基地局において、移動端末から通知される前記移動端末のキャリアアグリゲーション機能と、前記移動通信システムでサポートされているキャリアアグリゲーションバンドの組み合わせとに基づいて、当該移動通信システムにおける前記移動端末のキャリアアグリゲーション対応能力を判断し、
    前記移動端末がキャリアアグリゲーション対応能力を有する場合に、前記移動端末の前記キャリアアグリゲーション機能と、前記移動端末が在圏するセルのオーバーレイセル環境とに基づいて、バンド分散実施後にキャリアアグリゲーションの実施が可能なセルを検索し、
    前記検索されたキャリアアグリゲーション実施可能セルの中から、前記移動端末のバンド分散先セルを決定し、
    前記移動端末に対して、前記決定されたセルへのバンド分散ハンドオーバ制御を実施する、
    ことを特徴とするバンド分散制御方法。
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