JP5285528B2 - パルス特性値算出方法およびパルス特性値算出装置 - Google Patents

パルス特性値算出方法およびパルス特性値算出装置 Download PDF

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Description

本発明は、時間間隔が不定のパルスについての周波数および周期のうちのいずれかのパルス特性値を算出するパルス特性値算出方法およびパルス特性値算出装置に関するものである。
この種のパルス特性値算出方法(例えば周波数検出方法)では、パルスを入力する都度、先のパルスの入力から当該パルスの入力までの時間間隔に基づいて、当該パルスの入力時点での周波数を算出している。また、このようにして算出された周波数は、上記の時間間隔毎にステップ的に変化するため、この周波数の変化の状態を示す波形を表示装置(モニタ装置やプリンタ装置)に出力した場合には、この波形は階段状に変化する波形となる。このため、この階段状の波形を滑らかな波形とするため、時間間隔毎に算出される周波数に対してスムージング処理を施すことが一般的に行われている。このスムージング処理に使用される処理方法として種々の処理方法が公知となっているが、下記特許文献1において、ディジタル信号としての波形データに対して適用するものとして開示されている移動平均が一般的に採用されている。
特開平5−281264号公報(第3頁)
ところが、上記の移動平均によるスムージング処理には、以下の解決すべき課題が存在している。すなわち、この移動平均では、平均値を算出する算出期間を予め定める必要があるが、例えば、連続して入力する時間間隔が不定のパルスについての周波数(パルスの入力周期の逆数)をスムージング処理を施しつつ算出する場合に課題が生じる。つまり、この場合には、移動平均を算出する対象となるデータ(周波数)の時間間隔が不定であるため、パルスの入力周期が変動する場合に算出期間を適切な長さに設定することが難しく、このデータの時間間隔が予め設定した算出期間に対して十分に短いときには、確実にスムージングすることが可能となるが、逆にこのデータの時間間隔が予め設定した算出期間とほぼ等しいか、または長いときには、スムージングすることができないという解決すべき課題が存在している。また、移動平均を算出する対象となるデータの時間間隔が予め設定した算出期間に対して十分短くなるように、算出期間を長くしたときには、移動平均の算出までの時間が長くなるため、応答性が低下するという課題が生じる。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、時間間隔が不定のパルスについてのパルス特性値を確実にスムージング処理しつつ算出し得るパルス特性値算出方法を提供することを主目的とする。また、このパルス特性値算出方法を実行するパルス特性値算出装置を提供することを他の主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載のパルス特性値算出方法は、連続して入力する時間間隔が不定のパルスについてのパルス特性値をスムージング処理を施しつつ算出する際に、新規な前記パルスを入力したときに、当該新規のパルスの1つ前の前記パルスの入力時から当該新規なパルスの入力時までの時間間隔に基づいて当該新規なパルスの入力時点での仮の前記パルス特性値を算出する仮特性値算出処理を実行し、次いで、前記新規なパルスの入力時からの経過時間tが前記時間間隔に達したとき、および次の前記パルスが入力されたときのいずれか早いときまでは、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、当該新規なパルスの入力時から単位時間毎に前記各経過時間tにおける前記パルス特性値を算出すると共に、当該経過時間tが当該時間間隔に達したときの方が早いときには当該達したときの前記パルス特性値を当該次のパルスが入力されるまで前記単位時間毎に当該各経過時間tにおける前記パルス特性値として算出する本特性値算出処理を実行するパルス特性値算出方法であって、前記初期値aについては、前記1つ前のパルスの入力時から前記新規なパルスの入力時まで実行していた前記本特性値算出処理によって算出された最終の前記パルス特性値を使用し、前記傾きbについては、前記時間間隔を経過したとしたときに前記パルス特性値が前記仮のパルス特性値となる数値を使用する。
また、上記目的を達成すべく請求項2記載のパルス特性値算出装置は、連続して入力する時間間隔が不定のパルスについてのパルス特性値をスムージング処理を施しつつ算出するパルス特性値算出装置であって、新規な前記パルスを入力したときに、当該新規のパルスの1つ前の前記パルスの入力時から当該新規なパルスの入力時までの時間間隔に基づいて当該新規なパルスの入力時点での仮の前記パルス特性値を算出する仮特性値算出処理を実行し、次いで、前記新規なパルスの入力時からの経過時間tが前記時間間隔に達したとき、および次の前記パルスが入力されたときのいずれか早いときまでは、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、当該新規なパルスの入力時から単位時間毎に前記各経過時間tにおける前記パルス特性値を算出すると共に、当該経過時間tが当該時間間隔に達したときの方が早いときには当該達したときの前記パルス特性値を当該次のパルスが入力されるまで前記単位時間毎に当該各経過時間tにおける前記パルス特性値として算出する本特性値算出処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、前記初期値aについては、前記1つ前のパルスの入力時から前記新規なパルスの入力時まで実行していた前記本特性値算出処理によって算出された最終の前記パルス特性値を使用し、前記傾きbについては、前記時間間隔を経過したとしたときに前記パルス特性値が前記仮のパルス特性値となる数値を使用して前記本特性値算出処理を実行する。
請求項1記載のパルス特性値算出方法、および請求項2記載のパルス特性値算出装置では、新規なパルスを入力したときに、新規のパルスの1つ前のパルスの入力時からこの新規なパルスの入力時までの時間間隔に基づいてこの新規なパルスの入力時点での仮のパルス特性値を算出する仮特性値算出処理を実行し、次いで、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、新規なパルスの入力時から単位時間毎に各経過時間tにおけるパルス特性値を算出すると共に、経過時間tが上記の時間間隔に達したときの方が早いときには、この時間間隔に達したときのパルス特性値を次のパルスが入力されるまで単位時間毎に各経過時間tにおけるパルス特性値として算出する本特性値算出処理を実行する。この場合、初期値aについては、1つ前のパルスPの入力時から新規なパルスPの入力時まで実行していた本特性値算出処理によって算出された最終のパルス特性値(パルス特性値の最終値)を使用し、傾きbについては、上記の時間間隔を経過したとしたときにパルス特性値が仮のパルス特性値となる数値を算出して使用する。
したがって、このパルス特性値算出方法およびパルス特性値算出装置によれば、時間間隔が不定であって、時間間隔が変動するパルスについてのパルス特性値を、スムージング処理を施しつつ確実に算出することができる。また、新規なパルスを入力した時点でのパラメータ(仮のパルス特性値および時間間隔)を使用して、新規なパルスの入力時から次のパルスを入力するまで、単位時間毎に各経過時間tにおけるパルス特性値を算出して出力することができるため、この次のパルスの入力時までのパルス特性値を、例えば、この次のパルスの1つ前に入力したパルスの入力時に算出した周波数を初期値とし、この次のパルスの入力時に算出した周波数を最終値とする一次関数に基づいて単位時間毎に各経過時間tにおけるパルス特性値として、この次のパルスを入力した時点において遡って算出する方法と比較して、パルス特性値をより早く算出することができる(つまり応答速度を向上させることができる)。
周波数算出装置1の構成図である。 周波数算出方法を説明するためのパルスPおよび各時間tにおける周波数foの各波形図である。 周波数出力処理のフローチャートである。 図2における各パルスPの時間間隔Tおよび仮周波数fprを示す説明図である。 傾きbの算出方法を説明する説明図である。
以下、添付図面を参照して、パルス特性値算出処理およびこの処理を実行するパルス特性値算出装置1の実施の形態について説明する。なお、算出するパルス特性値として、周波数を例に挙げて説明する。
まず、周波数算出装置1の構成について、図面を参照して説明する。
周波数算出装置1は、図1に示すように、処理部2、記憶部3および出力部4を備え、連続して入力する時間間隔Tが不定のパルスPについての周波数foをスムージング処理を施しつつ算出し、算出した周波数foを出力する。
処理部2は、CPUなどで構成されて、図3に示すパルス特性値出力処理(本例では周波数出力処理)を実行する。この周波数出力処理では、処理部2は、仮特性値算出処理(本例では仮周波数算出処理)および本特性値算出処理(本例では本周波数算出処理)を実行してパルス特性値(本例では周波数fo)を算出し、算出した周波数foを示すデータDfを出力部4に出力する。この場合、処理部2は、仮周波数算出処理では、新規なパルスPを入力したときに、この新規のパルスPの1つ前のパルスPの入力時からこの新規なパルスPの入力時までの時間間隔T(直前の時間間隔T)に基づいて、この新規なパルスPの入力時点での仮のパルス特性値(本例では仮の周波数(「仮周波数」ともいう)fpr(=1/T))を算出する。この例では、時間間隔Tの逆数を求めて仮周波数fprを算出する。また、処理部2は、本周波数算出処理では、新規なパルスPの入力時からの経過時間tが時間間隔Tに達したとき(つまり、直前の時間間隔Tと同じ時間に達したとき)、および次のパルスPが入力されたときのいずれか早いときまで、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、この新規なパルスPの入力時から単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foを算出すると共に、経過時間tが上記した直前の時間間隔Tに達したときの方が早いときには、この達したときの周波数foを次のパルスPが入力されるまで単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foとして算出する。また、処理部2は、本周波数算出処理において、上記のようにして各経過時間tにおける周波数foを算出する都度、周波数foを示すデータDfを出力部4に出力する。したがって、処理部2から出力部4に対して、各経過時間tにおける周波数foを示すデータDfが単位時間Δt間隔で連続して出力される。
記憶部3は、一例としてROMおよびRAMなどの半導体メモリで構成されて、CPUの動作を規定するための動作プログラムと、処理部2によって計測された各パルスP間の上記の時間間隔Tと、この時間間隔Tに基づいて算出された仮周波数fprと、算出された各経過時間tにおける周波数fo(単位時間Δt毎の周波数fo)とを記憶する。また、記憶部3には、本周波数算出処理において使用される一次関数(b×t+a)の両パラメータ(初期値aおよび傾きb)の初期値(共に「0」)が予め記憶されている。出力部4は、LCDなどのモニタ装置、およびプリンタ装置やプロッタ装置などの印刷装置のうちの少なくとも1つで構成されて、処理部2から単位時間Δt間隔で出力されるデータDfを入力して、このデータDfで示される周波数foの時間的変化を波形として出力する。
次に、周波数算出装置1の動作について、周波数算出方法と併せて、図1〜図4を参照して説明する。なお、一例として、周波数算出装置1に入力される各パルスP(P1〜P11)は、図4に示す時間間隔T(T2〜T11)で順次入力されるものとする。また、処理部2は、既に時刻t1でパルスP1を入力しており、パルスP1の入力時点からの時間(経過時間)tを計測しているものとする。
この周波数算出装置1では、作動状態において、処理部2が図3に示す周波数出力処理を実行する。この周波数出力処理50では、処理部2は、新規なパルスPの入力を繰り返し検出しつつ(ステップ51)、新規なパルスP2の入力を検出したとき(時刻t2。図2参照)には、仮周波数算出処理を実行する(ステップ52)。この仮周波数算出処理では、処理部2は、単位時間Δt間隔で計測していた経過時間tを、この新規なパルスP2と先のパルスP1との間の時間間隔T(この場合には、パルスP1,P2間の時間間隔Tであるため、時間間隔T2)として記憶部3に記憶する。この際に、処理部2は、計測した時間間隔T2に基づいて仮周波数fpr(=1/T2)を算出して、時間間隔T2と対応させて記憶する。
次いで、処理部2は、本周波数算出処理を実行する。この本周波数算出処理では、処理部2は、新規なパルスP2の入力時点(時刻t2)からの周波数fo(時刻t2から経過時間tを経過したときの周波数(各経過時間tにおける周波数)fo)を、一次関数(b×t+a)を用いて算出して出力する。まず、処理部2は、この一次関数の両パラメータ(初期値aおよび傾きb)を算出する(ステップ53)。具体的には、処理部2は、初期値aについては、1つ前のパルスP(本例ではパルスP1)の入力から新規なパルスP2の入力まで実行していた本周波数算出処理によって算出された周波数foの最終値(最終の周波数fo)を使用する。この場合、パルスP2の入力時(時刻t2)までの本周波数算出処理では、両パラメータa,bが初期値である「0」を共に使用して周波数foを算出するため、図5に示すように、最終の周波数foも0[Hz]である。このため、初期値aとして0[Hz]を使用する。また、処理部2は、傾きbについては、同図に示すように、時刻t2から時間間隔T2を経過したとしたとき(時刻tx)の周波数foが仮周波数fprとなる数値を計算して使用する。すなわち、処理部2は、パルスP2の入力時(時刻t2)までの本周波数算出処理によって算出された最終の周波数fo(0[Hz])と仮周波数fprとの差分(fpr−fo)を時間間隔T2で除算した数値を算出して、傾きb[Hz/sec]として使用する。
続いて、処理部2は、パルスP2を入力した時点(時刻t2)からの経過時間tの計測を開始する(ステップ54)。具体的には、処理部2は、計測している経過時間tをゼロから単位時間Δtずつ増加させることで、新たな経過時間t(=t+Δt)を計測(算出)する。次いで、処理部2は、計測している経過時間tが時間間隔T2(入力した新規なパルスP2とその1つ前のパルスP1との間の時間間隔T)に達したか(到達したか)否かを判別する(ステップ55)。この判別の結果、経過時間tが時間間隔T2に到達していないときには、処理部2は、この経過時間tを一次関数(b×t+a)に代入して、周波数foを算出し(ステップ56)、算出した周波数foを示すデータDfを出力部4に出力する(ステップ57)。一方、処理部2は、ステップ55での判別の結果、経過時間tが時間間隔T2に到達しているときには、経過時間tが時間間隔T2に到達した時点において一次関数(b×t+a)を使用して算出した周波数foを、それ以降の各経過時間tにおける周波数foとして算出(使用)して(ステップ58)、この周波数foを示すデータDfを出力部4に出力する(ステップ57)。処理部2は、次のパルスPの入力を検出しつつ(ステップ59)、上記のステップ54〜ステップ58までの各処理を繰り返し実行する。これにより、パルスP2の入力時点から、単位時間Δtだけ経過する度に、処理部2によって算出された周波数foを示すデータDfが出力部4に出力される。
また、ステップ59において、処理部2が次の新規なパルスPの入力を検出したときには、処理部2は、ステップ52に移行して、上記のステップ52〜59を実行する。これにより、パルスP2の入力以後においても、各パルスP3,P4,P5,・・・が入力される都度、処理部2が上記の仮周波数算出処理および本周波数算出処理を実行することにより、各パルスPの入力時から単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foを算出し、この周波数foを示すデータDfを出力部4に対して出力する。出力部4は、このデータDfを入力して、このデータDfで示される周波数foの時間的変化を波形として出力する。これにより、図2において実線で示すように、周波数foの時間的変化を示す波形が出力部4に出力される。この波形は、同図において破線で示した階段波状の波形(各パルスPの入力時点で算出される仮周波数fprをそのまま周波数foとして、次の新規なパルスPの入力まで維持することで求められる波形)に対して、十分にスムージング処理された波形となる。
なお、このようにして処理部2によって算出される周波数foに基づいて、出力部4において表示される波形は、各パルスPの時間間隔Tが次第に狭まっていくとき(周波数foが次第に高くなっていくとき。例えばパルスP1からパルスP6までの期間)には、本周波数算出処理において、経過時間tが直前の時間間隔Tに達する前に次のパルスPが入力される。このため、新たに開始する本周波数算出処理において使用する一次関数(b×t+a)の初期値aは、常に、直前の本周波数算出処理において一次関数(b×t+a)を使用して直前まで算出していた周波数foの最終値となるため、周波数foの波形は階段状になることなく、折れ線状に連続した形状となる。
一例として、パルスP3の入力からパルスP4を入力するまでの間において算出される周波数foについて説明する。まず、パルスP2,P3間での本周波数算出処理において使用される一次関数(b×t+a)の初期値aがゼロであり、パルスP2を入力した時点での周波数foが1[Hz]であって、パルスP1,P2間の時間間隔T1が1[sec]であることから、傾きbが1(=1/1)となり、パルスP1,P2間での周波数foの算出に使用される一次関数は(t)となる。このため、パルスP3を入力した時点での周波数foは、その直前の時間間隔T3が0.5[sec]であることから、0.5[Hz]となる。よって、パルスP3,P4間での本周波数算出処理において使用される一次関数(b×t+a)の初期値aは0.5[Hz]となる。また、パルスP3を入力した時点での仮周波数fprは2[Hz]であり、時間間隔T3は0.5[sec]となるため、傾きbは、「3」(=(2−0.5)/0.5)となる。よって、パルスP3の入力時からパルスP4が入力されるまで単位時間Δt毎の各経過時間tにおける周波数foは、一次関数(3×t+0.5)に基づいて算出され、パルスP4の入力直前の周波数foは1.25[Hz]となる。
一方、各パルスPの時間間隔Tが次第に広くなっているとき(周波数foが次第に低くなっているとき。例えばパルスP6からパルスP9までの期間)には、本周波数算出処理において、常に経過時間tが直前の時間間隔Tに達した後に次のパルスPが入力される。このため、経過時間tがこの時間間隔Tに達した後の本周波数算出処理において、常に、一定の周波数foが連続して出力される期間が存在することになるため、波形は部分的に階段状になる。例えば、図2に示すように、パルスP6からパルスP7までの間の期間A、パルスP7からパルスP8までの間の期間B、パルスP8からパルスP9までの間の期間Cが、階段状の波形となる。しかしながら、図2において実線で示すように、同図において破線で示した階段波状の波形(各パルスPの入力時点で算出される仮周波数fprをそのまま周波数foとして、次の新規なパルスPの入力まで維持することで求められる波形)に対しては、十分にスムージング処理された波形となる。
このように、この周波数算出処理および周波数算出装置1では、新規なパルスPを入力したときに、この新規のパルスPの1つ前のパルスPの入力時からこの新規なパルスPの入力時までの時間間隔Tに基づいてこの新規なパルスPの入力時点での仮周波数fprを算出する仮周波数算出処理を実行し、次いで、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、新規なパルスPの入力時から単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foを算出すると共に、経過時間tが上記の時間間隔Tに達したときの方が早いときには、この時間間隔Tに達したときの周波数foを次のパルスPが入力されるまで単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foとして算出する本周波数算出処理を実行する。この場合、初期値aについては、1つ前のパルスPの入力時から新規なパルスPの入力時まで実行していた本周波数算出処理によって算出された最終の周波数fo(周波数foの最終値)を使用し、傾きbについては、上記の時間間隔Tを経過したとしたときに周波数foが仮周波数fprとなる数値を算出して使用する。
したがって、この周波数算出処理および周波数算出装置1によれば、時間間隔Tが不定であって、時間間隔Tが変動するパルスPについての周波数foを、スムージング処理を施しつつ確実に算出することができる。また、新規なパルスPを入力した時点でのパラメータ(仮周波数fprおよび時間間隔T)を使用して、新規なパルスPの入力時から次のパルスPを入力するまで、単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数foを算出して出力することができるため、この次のパルスPの入力時までの周波数を、例えば、この次のパルスPの1つ前に入力したパルスの入力時に算出した周波数を初期値とし、この次のパルスPの入力時に算出した周波数を最終値とする一次関数に基づいて単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周波数として、この次のパルスPを入力した時点において遡って算出する方法と比較して、周波数fo(周波数foを示すデータDf)をより早く出力することができる(つまり応答速度を向上させることができる)。
なお、パルス特性値として周波数foを算出して出力する周波数算出処理および周波数算出装置1について上記したが、上記した仮周波数算出処理における仮周波数fpr(=1/T)の算出に代えて、上記した直前の時間間隔Tをそのまま使用することで、各パルスPの周期をパルス特性値として出力する周期算出処理方法および周期算出装置を実現することもできる。図示はしないが、この構成においては、周期出力処理(パルス特性値出力処理)では、処理部2は、仮周期算出処理(仮特性値算出処理)および本周期算出処理(本特性値算出処理)を実行して周期(パルス特性値)を算出し、算出した周期を示すデータを出力部4に出力する。この場合、処理部2は、仮周期算出処理では、新規なパルスPを入力したときに、この新規のパルスPの1つ前のパルスPの入力時から新規なパルスPの入力時までの時間間隔T(直前の時間間隔T)を、新規なパルスPの入力時点での仮の周期(仮のパルス特性値)とする。また、処理部2は、本周期算出処理では、まず、初期値aについては、1つ前のパルスPの入力から新規なパルスPの入力まで実行していた本周期算出処理によって算出された周期の最終値(最終の周期)を使用し、傾きbについては、新規なパルスPの入力時から直前の時間間隔Tを経過したとしたときの周期が、新規なパルスPの入力時点での仮の周期となる数値を使用することで、初期値aおよび傾きbを決定する。次いで、処理部2は、新規なパルスPの入力時からの経過時間tが直前の時間間隔Tに達したとき(つまり、直前の時間間隔Tと同じ時間に達したとき)、および次のパルスPが入力されたときのいずれか早いときまで、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、この新規なパルスPの入力時から単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周期を算出すると共に、経過時間tが上記の時間間隔Tに達したときの方が早いときには、この達したときの周期を次のパルスPが入力されるまで単位時間Δt毎に各経過時間tにおける周期として算出する。また、処理部2は、本周期算出処理において、上記のようにして各経過時間tにおける周期を算出する都度、周期を示すデータを出力部4に出力する。これにより、処理部2から出力部4に対して、各経過時間tにおける周期を示すデータが単位時間Δt間隔で連続して出力される。この周期算出処理および周期算出装置によれば、時間間隔Tが不定であって、時間間隔Tが変動するパルスPについての周期を、上記した周波数の算出のときと同様の効果を奏しつつ、スムージング処理を施しつつ確実に算出することができる。また、パルスの周波数および周期以外に、パルスデューティ比やパルス幅などの他のパルス特性値を算出する場合にも適用することができる。
また、処理部2および記憶部3を1つのDSP(Digital Signal Processor)で構成してもよいのは勿論である。
1 周波数算出装置
P パルス
T 時間間隔
fo 周波数
fpr 仮周波数

Claims (2)

  1. 連続して入力する時間間隔が不定のパルスについてのパルス特性値をスムージング処理を施しつつ算出する際に、
    新規な前記パルスを入力したときに、当該新規のパルスの1つ前の前記パルスの入力時から当該新規なパルスの入力時までの時間間隔に基づいて当該新規なパルスの入力時点での仮の前記パルス特性値を算出する仮特性値算出処理を実行し、次いで、前記新規なパルスの入力時からの経過時間tが前記時間間隔に達したとき、および次の前記パルスが入力されたときのいずれか早いときまでは、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、当該新規なパルスの入力時から単位時間毎に前記各経過時間tにおける前記パルス特性値を算出すると共に、当該経過時間tが当該時間間隔に達したときの方が早いときには当該達したときの前記パルス特性値を当該次のパルスが入力されるまで前記単位時間毎に当該各経過時間tにおける前記パルス特性値として算出する本特性値算出処理を実行するパルス特性値算出方法であって、
    前記初期値aについては、前記1つ前のパルスの入力時から前記新規なパルスの入力時まで実行していた前記本特性値算出処理によって算出された最終の前記パルス特性値を使用し、前記傾きbについては、前記時間間隔を経過したとしたときに前記パルス特性値が前記仮のパルス特性値となる数値を使用するパルス特性値算出方法。
  2. 連続して入力する時間間隔が不定のパルスについてのパルス特性値をスムージング処理を施しつつ算出するパルス特性値算出装置であって、
    新規な前記パルスを入力したときに、当該新規のパルスの1つ前の前記パルスの入力時から当該新規なパルスの入力時までの時間間隔に基づいて当該新規なパルスの入力時点での仮の前記パルス特性値を算出する仮特性値算出処理を実行し、次いで、前記新規なパルスの入力時からの経過時間tが前記時間間隔に達したとき、および次の前記パルスが入力されたときのいずれか早いときまでは、初期値aおよび傾きbで規定される一次関数(b×t+a)に基づいて、当該新規なパルスの入力時から単位時間毎に前記各経過時間tにおける前記パルス特性値を算出すると共に、当該経過時間tが当該時間間隔に達したときの方が早いときには当該達したときの前記パルス特性値を当該次のパルスが入力されるまで前記単位時間毎に当該各経過時間tにおける前記パルス特性値として算出する本特性値算出処理を実行する処理部を備え、
    前記処理部は、前記初期値aについては、前記1つ前のパルスの入力時から前記新規なパルスの入力時まで実行していた前記本特性値算出処理によって算出された最終の前記パルス特性値を使用し、前記傾きbについては、前記時間間隔を経過したとしたときに前記パルス特性値が前記仮のパルス特性値となる数値を使用して前記本特性値算出処理を実行するパルス特性値算出装置。
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