JP5284878B2 - ガイドワイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、医療用のガイドワイヤに関する。
経皮的冠動脈形成術(PTCA)、ステント植え込み術などの治療や、心臓血管造影などの検査においては、カテーテルが血管内の所定位置まで挿入される。カテーテルは柔軟な材質で形成されており、カテーテルを挿入する血管は複雑な形状に屈曲しているので、カテーテルのみでは、血管内の所定位置まで押し込むことは困難である。そのために、血管内にガイドワイヤを挿入し、そのガイドワイヤに沿ってカテーテルを血管内の所定位置まで押し進めることが行われている。このようなガイドワイヤとしては、芯材としてのワイヤ芯線の先端部外周にコイルスプリングを巻き付けた構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−095755号公報
一般にガイドワイヤについては、蛇行する血管内でスムーズに押し進めることができるように、あるいは血管の分岐部において所望の分岐に進入させることができるように、予めガイドワイヤの先端部を湾曲させるプレシェイピングが施される。したがって、ガイドワイヤには、プレシェイピングにより先端部が所望の湾曲形状に成形可能であること、すなわちシェイピング性を有することが求められる。
また、ガイドワイヤは血管の内壁を傷つけないように柔軟性を有している。血管に挿入されたガイドワイヤは、血管の内壁に当接することでかかる応力によって先端が変形しながら血管内を押し進められていく。ところで、ガイドワイヤは、標的病変の処置が済んで血管内から抜去された後、他の標的病変の処置に使用すべく再度血管内に挿入される場合がある。そのため、ガイドワイヤには、血管に挿入された後であってもシェイピングされた先端部の形状が維持されていること、すなわち形状メモリ性を有することが求められる。
ここで、従来のガイドワイヤでは、ワイヤ芯線をステンレス鋼(SUS)やニッケル−チタン合金(Ni−Ti合金)で構成していた。ワイヤ芯線をSUSで構成した場合、SUSはNi−Ti合金と比べて塑性変形しやすいため、ガイドワイヤに比較的高いシェイピング性を持たせることができる。一方、ワイヤ芯線をNi−Ti合金で構成した場合、Ni−Ti合金は超弾性合金であってSUSと比べて柔軟性が高いため、ガイドワイヤに比較的高い形状メモリ性を付与することができる。しかしながら、手術時間の短縮化や処置の正確性の向上といった要求は常に存在しており、このような要求に対して、SUSで構成したガイドワイヤには形状メモリ性に、Ni−Ti合金で構成されたガイドワイヤにはシェイピング性に、それぞれ改善の余地があった。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、血管等の管腔内に挿入されるガイドワイヤにおけるシェイピング性および形状メモリ性を向上させる技術を提供することにある。
本発明のある態様は、ガイドワイヤである。当該ガイドワイヤは、血管等の管腔内に挿入可能であり、Crを10〜20質量%、Feを5%以下、Alを1〜10%含有し、残部にTiを含むβ型チタン合金で構成されたことを特徴とする。
上記態様において、β型チタン合金は、Crを13.5質量%、Feを0.064質量%、Alを3.05質量%含有してもよい。また、ガイドワイヤ本体を構成するワイヤ芯線を備え、ワイヤ芯線がβ型チタン合金で構成されてもよい。さらに、ワイヤ芯線は、近位端側大径部と、当該近位端側大径部よりも外径が小さい遠位端側小径部とを有し、遠位端側小径部がβ型チタン合金で構成されてもよい。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、血管等の管腔内に挿入されるガイドワイヤにおけるシェイピング性および形状メモリ性を向上させることができる。
実施の形態に係るガイドワイヤの概略構成を示す外観図である。 図2(A)〜図2(C)は、シェイピング性試験および形状メモリ性試験を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1(A)は、実施の形態に係るガイドワイヤの概略構成を示す外観図であり、図1(B)は、実施の形態に係るガイドワイヤの遠位端にプレシェイピングが施された状態を示す外観図である。ガイドワイヤ10は、血管等の管腔内に挿入可能であり、ワイヤ芯線12、コイル14、およびボール部16を備える。
ワイヤ芯線12は、ガイドワイヤ10の本体を構成し、近位端側大径部18と、近位端側大径部18よりも外径が小さい遠位端側小径部20とを有する。ガイドワイヤ10は、使用者が近位端側大径部18を把持して遠位端側小径部20側から血管等の管腔内に挿入するようにして使用される。ワイヤ芯線12全体の長さは、特に制限はなく、ガイドワイヤ10の使用目的に応じて適宜選択することができるが、通常は800〜3,500mmである。遠位端側小径部20の長さは、たとえば、100〜500mmである。近位端側大径部18の外径は、たとえば0.200〜0.914mmである。遠位端側小径部20の外径は、求められる柔軟性や強度に応じて適宜設定される。
コイル14は、ワイヤ芯線12の遠位端側小径部20の周囲に設けられている。コイル14の外径は、近位端側大径部18の外径と同等である。コイル14の外径を近位端側大径部18の外径と同等とすることにより、ガイドワイヤ10の遠位端から近位端までの表面の凹凸を低減し、ガイドワイヤ10の挿入性を向上させることができる。コイル14の素線の直径は、たとえば、0.03〜0.08mmである。コイル14の素線の直径が0.03mm未満であると、強度が不足し、ガイドワイヤ用のコイルスプリングへの加工も困難となるおそれがある。コイル14の素線の直径が0.08mmを超えると、ガイドワイヤ10の外径が太くなりすぎるおそれがある。
ボール部16は、ワイヤ芯線12の遠位端に設けられている。ボール部16は、遠位端面が滑らかな曲面で構成されている。遠位端にボール部16を設けることにより、ガイドワイヤ10の遠位端を滑らかにして、血管の内壁を損傷することなくガイドワイヤ10を押し進めることができる。ボール部16をワイヤ芯線12の遠位端に接合する方法は特に制限はなく、例えば、溶接、ろう付けなどを挙げることができる。
ガイドワイヤ10は、合金の全質量に対してクロム(Cr)を約10〜20質量%、鉄(Fe)を約5%以下、アルミニウム(Al)を約1〜10%含有し、残部にチタン(Ti)を含むβ型チタン合金で構成される。
このβ型チタン合金において、CrおよびFeは、合金を強度の高いβ相とするために、すなわちTiをβ相化させるために添加される。ここで、Feの含有量を増加させて強度を高めたβチタン合金は硬くなってしまい、ガイドワイヤに求められる柔軟性が低下してしまう。そこで、Cr量を増加させることで合金の柔軟性の低下を回避し、さらに、合金の時効処理で析出するα相を強化するためにAlが加えられている。以下、β型チタン合金に含まれる各金属について説明する。
Crは、Tiをβ相化させるとともに時効速度を遅くする効果を有し、比較的安価な元素である。Crの含有量は、合金の全質量に対して約10〜20質量%の範囲内であることが好ましい。Crの含有量が約10質量%未満では時効反応を遅くする効果が低く、一方、約20質量%を超えた場合には時効反応を遅くする効果が飽和し、また合金の比重が高くなってチタン合金がもつ軽量であるという利点が損なわれてしまう。Crの含有量は、より好ましくは約13質量%以上であり、さらに好ましくは約13.5質量%である。
Feは、Tiをβ相化させる効果を有する元素である。Feの含有量の増大によって合金の強度は上昇するが、硬さが増してガイドワイヤに求められる柔軟性が低下してしまうため、強度と柔軟性のバランスからFeの含有量は合金の全質量に対して約5%以下であることが好ましい。Feの含有量は、より好ましくは約0.064質量%である。
Alは、合金の時効処理で析出するα相を強化する効果を有する元素である。Alの含有量は、合金の全質量に対して約1〜10質量%であることが好ましい。Alの含有量が約1質量%未満ではその効果が弱く、一方、約10質量%を超えると金属間化合物TiAlが析出して合金が脆くなるおそれがある。Alの含有量は、より好ましくは約3.05質量%である。
β型チタン合金の好ましい例としては、Ti−13Cr−1Fe−3Alという組成を持つβ型チタン合金、すなわち合金の全質量に対してCrを13.5質量%、Feを0.064質量%、Alを3.05質量%含有するβ型チタン合金が挙げられる。
β型チタン合金は、さらにニッケル(Ni)を含有してもよい。Niは、Tiをβ相化させるとともにβ相を安定化させる効果を有する元素であり、またそのような効果を有する元素のうちで、比較的安価なものである。Niは、例えばβチタン合金におけるCrの一部を置換する形で添加することができる。Niの含有量は、合金の全質量に対して約7%以下であることが好ましい。Niの含有量が7%を超えると、合金の熱処理の際に金属間化合物TiNiが生成しやすくなり、これが脆化を引き起こして合金の強度が低下するおそれがある。
上述の組成を持つβ型チタン合金は、塑性変形可能であるとともに、柔軟性も兼ね備えている。そのため、このβ型チタン合金で構成された本実施の形態に係るガイドワイヤ10は、SUSやNi−Ti合金で構成されたガイドワイヤと比較して、高いシェイピング性と形状メモリ性とを有する。したがって、図1(B)に示すように、プレシェイピングが施されて湾曲した遠位端側小径部20は、ガイドワイヤ10が血管等の管腔内に挿入される前後で、その変形量をより低減することができる。また、上述のβ型チタン合金で構成されたガイドワイヤ10は、適度な弾力性を持つため管腔の形状への追従性も高く、また適度な剛性を兼ね備えているためガイドワイヤ10の押し込み操作性も高い。
本実施の形態では、ガイドワイヤ10のうち、ワイヤ芯線12が上述の組成を持つβ型チタン合金で構成される。これにより、ガイドワイヤ10により効果的にシェイピング性と形状メモリ性を付与することができる。さらに、ワイヤ芯線12のうち、遠位端側小径部20が上述の組成を持つβ型チタン合金で構成されてもよい。この場合には、比較的高価なβ型チタン合金の使用量を抑えて、ガイドワイヤ10の製造コストを低減することができる。そして、その結果、手術費用の低減を図ることができる。
コイル14の素線としては、SUS304、SUS316などのステンレス鋼線を用いることができる。ステンレス鋼線には、引張強度が大きい線種があり、X線透過性を有するのでX線透視の妨げとならず、細線の入手も容易である。コイル14の遠位端側には、例えばPt−8W、Pt−7NiなどのX線不透過材料を用いることができる。これによれば、ガイドワイヤ10を体内に挿入してX線透視を行う場合の造影性を向上させ、ガイドワイヤ10の遠位端の位置を容易に視認することができる。ボール部16の材質に特に制限はなく、例えば、白金、金などの金属を挙げることができる。
以上説明したように、合金の全質量に対してCrを10〜20質量%、Alを1〜10%、Feを5%以下含有し、残部にTiを含むβ型チタン合金でガイドワイヤ10を構成することで、ガイドワイヤのシェイピング性および形状メモリ性を向上させることができる。また、β型チタン合金は、合金の全質量に対してCrを13.5質量%、Alを3.05質量%、Feを0.064質量%含有し、残部にTiを含む合金としてもよい。
さらに、ガイドワイヤ10のうち、ワイヤ芯線12を上述のβ型チタン合金で構成してもよい。これによれば、より効果的にシェイピング性と形状メモリ性を付与することができる。また、ワイヤ芯線12のうち、遠位端側小径部20を上述のβ型チタン合金で構成してもよい。この場合には、ガイドワイヤ10の製造コストを低減することができ、その結果、手術費用の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施例を説明するが、これら実施例は、本発明を好適に説明するための例示に過ぎず、なんら本発明を限定するものではない。図2(A)〜図2(C)は、シェイピング性試験および形状メモリ性試験を説明するための模式図である。なお、図2(A)〜図2(C)では、実施例に係るガイドワイヤ10を模式的に示している。
(ガイドワイヤの作成)
Ti−13Cr−1Fe−3Alという組成を持つβ型チタン合金を用いてワイヤ芯線12を形成し、これにコイル14とボール部16を装着して実施例に係るガイドワイヤ10を作成した。ワイヤ芯線12の形成方法は、従来公知の方法にしたがった。また、SUS、具体的にはSUS304を用いて実施例と同様の方法でワイヤ芯線を形成し、コイルとボール部を装着して比較例1に係るガイドワイヤを作成した。また、Ni−Ti合金を用いて実施例と同様の方法でワイヤ芯線を形成し、コイルとボール部を装着して比較例2に係るガイドワイヤを作成した。
(シェイピング性試験)
直径約1mmの丸棒を用意し、実施例、比較例1、比較例2の各ガイドワイヤを、その軸が丸棒の軸と直交するように配置して、ガイドワイヤの遠位端側小径部を丸棒の外周面に当接させた。そして、遠位端側小径部の端部に力を加えて、丸棒との当接部を支点にして遠位端側小径部を折り曲げた。その際、遠位端側小径部を丸棒に巻き付ける方向に折り曲げるとともに、図2(A)に示すように、ワイヤ芯線12の近位端側大径部18を延長した仮想直線Xと、折り曲げた後の遠位端側小径部20側の端部B(ガイドワイヤ10の遠位端)と支点Aとを結ぶ直線Yとがなす角であるシェイピング角θ1が70°となるようにした。そして、折り曲げた状態を10秒間維持した。このようにして、ガイドワイヤの遠位端側小径部にプレシェイビングを施した。
実施例、比較例1、比較例2の各ガイドワイヤについて、それぞれ10本ずつプレシェイビングを施し、ガイドワイヤの湾曲させやすさ、すなわちシェイピング性を評価した。シェイピング性の評価は、遠位端側小径部に加えていた力を取り除いたときに、シェイピング角θ1がどの程度維持されるかという観点で評価した。具体的には、遠位端側小径部に加えていた力を取り除いた後、各ガイドワイヤの10本のシェイピング角θ1が全て70°〜67°であった場合、すなわち変化量が3°以内であった場合を○(シェイピング性良好)とし、シェイピング角θ1が67°未満であった場合、すなわち変化量が3°を超えた場合を×(シェイピング性不良)とした。結果を表1のシェイピング性の欄に示す。なお、本実施例では67°をしきい値としてシェイピング性を評価したが、このしきい値は求められるシェイピング性に応じて適宜設定することが可能である。
(形状メモリ性試験)
まず、図2(A)に示すように、プレシェイビングを施した実施例、比較例1、比較例2のガイドワイヤについて、シェイピング角θ1を計測した。なお、プレシェイピング時の遠位端側小径部の折り曲げ量は、遠位端側小径部に加えていた力を取り除いたときのシェイピング角θ1が70°〜80°となるように設定した。
次に、図2(B)に示すように、内径が約0.5mmのチューブ30を用意した。そして、各ガイドワイヤをチューブ30に対して挿入・抜去し、これを10回繰り返した。
その後、図2(C)に示すように、チューブ30に対する挿入・抜去動作を行ったガイドワイヤについて、シェイピング角θ2を計測した。シェイピング角θ2は、シェイピング角θ1と同様に規定した。そして、シェイピング角θ1とシェイピング角θ2とを比較して、ガイドワイヤの形状メモリ性を評価した。形状メモリ性の評価は、シェイピング角θ1とシェイピング角θ2との差に基づいて相対的に評価した。具体的には、シェイピング角θ1とシェイピング角θ2との差が3°以下であった場合を○(形状メモリ性良好)とし、両者の差が3°を上回った場合を×(形状メモリ性不良)とした。本試験で計測したシェイピング角θ1およびシェイピング角θ2の値と評価結果を、表1のθ1、θ2、および形状メモリ性の欄に示す。なお、本実施例では3°をしきい値として形状メモリ性を評価したが、このしきい値は求められる形状メモリ性に応じて適宜設定することが可能である。
Figure 0005284878
表1に示すように、本実施の形態に係るβ型チタン合金で構成されたガイドワイヤ(実施例)は、高いシェイピング性と形状メモリ性とを兼ね備えていた。一方、SUSで構成されたガイドワイヤ(比較例1)は、シェイピング性は良好であったが、形状メモリ性が不良であった。また、Ni−Ti合金で構成されたガイドワイヤ(比較例2)は、形状メモリ性は良好であったが、シェイピング性が不良であった。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
ワイヤ芯線12は、その表面が摩擦抵抗の低い樹脂で被覆されていてもよい。これにより、ワイヤ芯線12の凹凸が低減されるため、ガイドワイヤ10の潤滑性、挿入性、トルク伝達性を向上することができる。摩擦抵抗の低い樹脂としては、たとえば、フッ素樹脂、ポリアセタール、ポリエチレンなどが挙げられる。また、当該樹脂の表面に親水性ポリマーを被覆することにより、ガイドワイヤ10の潤滑性または挿入性をさらに向上させることができる。親水性ポリマーで被覆する方法に特に制限はなく、たとえば、3官能性成分を含むポリエチレングリコールとジイソシアネート化合物との反応、ポリエチレングリコールと3官能性成分を含むポリイソシアネート化合物との反応、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートの重合反応などにより、架橋構造を有する親水性ポリマーの被覆を形成することができる。なお、上述した樹脂は親水性ポリマーと架橋しやすいため、親水性ポリマーの被覆を容易にすることができる。
10 ガイドワイヤ、 12 ワイヤ芯線、 14 コイル、 16 ボール部、 18 近位端側大径部、 20 遠位端側小径部、 30 チューブ。

Claims (2)

  1. 血管等の管腔内に挿入可能なガイドワイヤであって、
    ガイドワイヤ本体を構成するワイヤ芯線を備え、
    前記ワイヤ芯線の少なくとも一部が、Crを13.5質量%、Feを0.064質量%、Alを3.05質量%含有し、残部にTiを含むβ型チタン合金で構成されたことを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記ワイヤ芯線は、近位端側大径部と、当該近位端側大径部よりも外径が小さい遠位端側小径部とを有し、
    前記遠位端側小径部が前記β型チタン合金で構成されたことを特徴とする請求項1に記載のガイドワイヤ。
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