JP5284460B2 - オーディオ信号を処理する装置 - Google Patents

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Description

本発明にかかる実施形態は、複数のスピーカの配置によってオーディオ信号に基づく音響信号を焦点合せするために、オーディオ信号を処理する装置および方法に関する。
本発明にかかるいくつかの実施形態は、音響心理学的効果を用いた音響焦点合せの改良に関する。
いくつかのアプリケーションでは、方向を持った音響の放射が所望される。この点において、音源より放射される音響エネルギーは、好ましい方向にのみ伝搬される。1つの考えられるアプリケーションは、ステージから聴衆席の特定の聴衆エリアにのみ音響を提供することを目的とする音響システムであろう。残りの聴衆席は影響を受けてはならず、および/または、このように部屋の壁の不必要な音響反射が回避される。エネルギーに関して、方向を持った音響の放射は、それが必要である方向にだけ音響エネルギーを放射する可能性を提供することができる。
音響が音源から放射される進路は、音響放射面と考慮される波長の間の大きさの比率に依存する。波長(λ)が、膜、例えば標準的な膜の直径よりかなり大きいケースでは、方向を持たない音響放射が生ずる(非特許文献1を参照)。比率が逆である場合、周波数の上昇および波長の減少によって、方向を持った音響放射の増加が生ずる。
欧州特許出願公開第1484944号明細書 独国特許出願公開第69921558号明細書 米国特許第6134330号明細書
Zollner, M.,Zwicker, E.、Elektroakustik、Springer-Verlag Berlin Heidelberg New York、3. Auflage、1.korrigierter Nachdruck、1998 Urban, M.,Heil, C.,Baumann, P.,Wavefront Sculpture Technology、the 11th AES-Convention、2001 September 21-24、New York Larsen, E.,Aarts, R.M.、Audio Bandwidth Extension、John Wiley & Sons Ltd.、West Sussex, England、2004 Be-Tzur, D. 他、The Effect of MaxxBass Pyschoacoustic Bass Enhancement on Loudspeaker Design、106th AES Convention、Munich, Germany、1999 、Woon S.,Gan, Sen.,M. Kuo,Chee W. Toh、Virtual bass for home entertainment, multimedia pc, game station and portable audio systems、IEEE Transactions on Consumer Electronics、Vol. 47、 No. 4、November 2001、page 787-794 、<URL: http://www.srslabs.com/partners/aetech/trubass#theory.asp>、<URL: http://vst-plugins.homemusician.net/instruments/virtual#bass#vb1.html>、<http://mp3.deepsound.net/plugins#dynamique.php>、および<URL: http://www.srs-store.com/store-plugins/mall/pdf/WOW%20XT%Plug-inmanual.pdf> Yoomi Hur,Seong-woo Kim,Young-cheol Park,Dae Hee Youn、Highly focused sound beamforming algorithm using loudspeaker array system、125th AES-Convention、2008 October 2-5、San Francisco における、DEGA-Empfehlungen 101、Deutsche Gesellschaft fur Akustik e.V.、Marz 2006、 Jung-Woo Choi,Youngtae Kim,Sangchul Ko,Jungho Kim、Super-directiv loudspeaker array for the generation of personal sound zone、125th AES-Convention、2008 October 2-5、San Francisco
スピーカ配列に対して、スピーカ配列によって指示された進路に音響を放射することができるようにするために、例えば、配列の大きさは、少なくとも、最低周波数の半分の波長に相当しなければならない。それ故、低周波まで焦点合せするために、特に超大型の配列が必要である。
例えば、実現のための2つのアプローチがある。第1のアプローチの基礎は、放射エリアを放射される最長の波長に関して可能な限り大きくすることである。このアプローチは、例えば、大規模音響放射に使用される直線配列技術において用いられる(非特許文献2を参照)。音響的に結合された単一の放射体を整列させることによって、大きな放射膜エリアが形成される。このアプローチでは、音源の寸法が必然的に管理できないくらいに大きくなるという問題がある。
このような大きい寸法が望まれない場合、方向を持った音響放射は、波長と放射体の大きさの間の比率が満たされるように、音響放射エリアの大きさの代わりに波長を減少させることによって成功することができる。
このアプローチは、例えば、超音波スピーカにおいて実現されている(特許文献1または特許文献2を参照)。このアプローチの問題は、必然的に高い超音波照射線量の証明されていない人間に対する無害性と、低周波再生がほとんどないことにある。それ故、このアプローチが、長期間にわたって知られていたにも拘らず、ほとんど用いられていない。
音源の知覚される低周波再生を拡大する可能性は、音響心理学的効果の使用である。人間によって知覚される低周波域が音響心理学的効果を用いることによって拡大できることは知られている。人間によって知覚される再生バンド幅は、物理的に再生された音源のバンド幅と必ずしも同等ではない。音響心理学的効果を用いることによって、例えば、リスナーが、知覚された下端カットオフ周波数が物理的に存在するものより低いという印象を得るように、再生される信号を変えることができる。
このことは、拡張された低周波印象が発現するように、基本波の高調波倍音が形成されるというような方法で、有用な信号を処理することによってもたらされる。この点において、実際の基本波周波数は、非常に弱く再生されるかまたはさらには全く再生されないことのみを必要とする。よく用いられる音響心理学的効果は、例えば、ミッシング・ファンダメンタル効果である。ここで、信号の高調波倍音構造は、再生されない基本波周波数にも拘らず、人間はこれらを知覚すると信じるように影響される(特許文献3または非特許文献3を参照)。
音響心理学的効果のいくつかの更なる例は、非特許文献4に示されている。
音響焦点合せの更なる例は、非特許文献5および非特許文献6に示されている。
それ故に、本発明の目的は、複数のスピーカの配置によってオーディオ信号に基づく音響信号を焦点合せするために、オーディオ信号を処理する改良された装置を提供することである。
この目的は、請求項1に記載された装置および請求項16に記載された方法によって解決される。
本発明の実施形態は、周波数解析器、信号処理器および信号出力インターフェイスを備え、複数のスピーカの配置によって音響信号を焦点合せするためにオーディオ信号を処理する装置を提供する。音響信号は、オーディオ信号に基づいている。
周波数解析器は、複数のスピーカの配置の幾何学パラメータに従って、オーディオ信号の周波数スペクトルにおける基本波周波数を判定するように構成される。
信号処理器は、処理されたオーディオ信号を取得するために、基本波周波数の倍音に適応させるように構成される。
信号出力インターフェイスは、処理されたオーディオ信号を複数のスピーカに出力するように構成される。
本発明にかかる実施形態は、リスナーに対する低周波印象はほとんど同じままでありながら、音響焦点合せを改善するために音響心理学的効果が用いられるという中心思想に基づいている。逆に、音響心理学的効果を用いることによって、音響焦点合せを一定に保持しながら、リスナーに対する低周波印象を改善することができる。
例えば、ミッシング・ファンダメンタル効果を用いることによって、焦点合せされる最低周波数は、基本波周波数の倍音になる。高調波倍音の波長は基本波周波数の波長の半分より小さいので、複数のスピーカの同じ配置が用いられる場合、より高い周波数はよりよく焦点合せされるため、音響焦点合せは改善される。逆に、半分の大きさのスピーカ配置によって、同じ品質の音響焦点合せに到達することができる。
それ故、周波数解析器は、幾何学パラメータに基づいて基本波周波数を判定し、信号処理器は、基本波周波数の倍音に適応させる。
このようにして、物理的に存在する下端周波数のはるか下である、知覚される下端周波数を得ることができる。また、音響焦点合せを改善することができ、および/または、スピーカ配置の大きさを低減することができる。
本発明にかかるいくつかの実施形態は、周波数解析器によって判定された基本波周波数を減衰させるように構成されたハイパスフィルタを備える。
本発明にかかる実施形態は、添付図面を参照して引き続いて詳細に説明される。
オーディオ信号を処理する装置のブロック図である。 基本波周波数対最低成分の周波数を示す図である。 オーディオ信号を処理する装置のブロック図である。 オーディオ信号処理の図解図である。 オーディオ信号を処理する方法のフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態による、複数のスピーカ140の配置によって音響信号142を焦点合せするためにオーディオ信号102を処理する装置100のブロック図を示す。音響信号142は、オーディオ信号102に基づいている。装置100は、周波数解析器110と、信号処理器120と、信号出力インターフェイス130とを備える。
周波数解析器110は、信号処理器120に接続され、複数のスピーカ140の配置の幾何学パラメータに従ってオーディオ信号102の周波数スペクトルにおける基本波周波数を判定するように構成される。
信号処理器120は、信号出力インターフェイス130に接続され、処理されたオーディオ信号を取得するために、基本波周波数の倍音に適応させるように構成される。
信号出力インターフェイス130は、処理されたオーディオ信号132を複数のスピーカ140に出力するように構成される。
リスナーに対して同じ音響印象に到達させるために、基本波周波数の1つ以上の倍音および再生された倍音に適応させることが十分であるかもしれないので、ミッシング・ファンダメンタル音響心理学的効果を用いることによって、同じスピーカの配置に対する音響焦点合せは改善される。逆に、同じ品質の音響焦点合せおよびリスナーに対する印象が得られる一方で、スピーカの配置をかなり小さく組むことができる。
例えば、これは、ラップトップおよび携帯電話のスピーカに対して重要な利害関係があるかもしれない。そこでは、再生音響はユーザにのみ聴取され、彼らの隣の他の人には聴取されないことを要求することができる。これは、また、個人音響ゾーンと呼ぶことができる。ヘッドセットは、もはや必要でないかもしれない。それ故、音響システムは、ラップトップまたは携帯電話に実装されるために、強い方向を持った音響の放射とリスナーに対する高い音質に到達する一方で、小さくなければならない。
周波数解析器110は、幾何学パラメータに従って基本波周波数を判定するために、オーディオ信号102の周波数スペクトルを解析することができる。例えば、幾何学パラメータは、カットオフ周波数を定義することができ、オーディオ信号102の周波数スペクトルの解析は、カットオフ周波数以下の基本波周波数を判定することができる。このカットオフは、音響信号を焦点合せするためのスピーカ140の配置の物理的なバンド幅に関連づけることができる。
幾何学パラメータは、複数のスピーカ140の配置の最大寸法に基づくこともできる。例えば、複数のスピーカ140は、線上に配置することができ、幾何学パラメータは、両方の最も外側のスピーカの距離に等しくてもよい。距離は、スピーカの中心間またはスピーカの最外点の間で計測することができる。
代替は、複数のスピーカ140の円形配置であってもよく、そこにおいて、幾何学パラメータは円形領域エリアの直径に等しくてもよい。
線配列は、例えば、テレビセットでの水平線として、または教会における垂直線として用いられる。
線配列は、主に一方向に音響を焦点合せすることができ、円形配列は二方向に音響を焦点合せすることができる。
スピーカ140の配置は、幾何学パラメータにリンクされるカットオフ周波数以下の周波数を有する信号を焦点合せすることができないかもしれない。例えば、幾何学パラメータが線配列(線上に配置された複数のスピーカ)の長さ(両方の最も外側のスピーカの距離)に等しい場合、カットオフ周波数は幾何学パラメータの2倍のカットオフ波長に対応することができる。
周波数解析器110は、カットオフ周波数以下の複数の基本波周波数を判定するように構成することができる。これに対応して、信号処理器120は、各判定された基本波周波数の1つ以上の倍音に適応させるように構成することができる。
信号処理器120は、例えば、倍音を増幅することによって、倍音に適応させることができる。信号処理器120は、音響心理学的音響効果の品質を改善するために、同じ基本波周波数の複数の倍音に適応させるように構成することができる。リスナーに対する物理的に弱いまたは存在しない基本波周波数の印象は、基本波周波数に対するより多くの倍音に適応させることによって改善することができる。信号処理器120は、特定の振幅比を有する同じ基本波周波数の複数の倍音を増幅するように構成することができる。例えば、基本波周波数の3オクターブ上の倍音に適応させるようにしてもよい。しかしながら、1つの倍音に適応させることによって、すでに効果を知覚することができる。
信号出力インターフェイス130は、処理されたオーディオ信号を複数のスピーカの各スピーカに提供するように構成することができる。あるいは、信号出力インターフェイス130は、例えば、各スピーカに対する処理されたオーディオ信号の振幅および/または位相を調整するように構成することができる。
図1の破線は、複数のスピーカ140および焦点合せされた音響信号142の配置を示す。この図において、2つのスピーカ140が示されるが、スピーカの数は任意とすることができる。この例では、2つのスピーカは、線上に配置された複数のスピーカの最も外側のスピーカとすることができる。
本発明にかかるいくつかの実施形態は、周波数解析器により判定された基本波周波数を減衰させるように構成されたハイパスフィルタを備える。周波数解析器が、幾何学的パラメータに従ってカットオフ周波数以下の複数の基本波周波数を判定する場合、ハイパスフィルタは、カットオフ周波数以下の複数の基本波周波数を減衰させるように構成することができる。このようにして、波長があまりにも大きいためにスピーカの配置によって焦点合せすることができない周波数は減衰させることができ、それ故、より高い周波数の高品質の焦点合せは、オーディオ信号の低周波数コンテンツによって広がらない。これは、例えば、ラップトップまたは携帯電話のパーソナル音響ゾーンに対して利害関係がある。
例えば、1メートルの長さの線配列は、最低600Hzの周波数の方向を持った放射を実行できる可能性がある。逆に、最低100Hzの周波数の方向を持った放射に対して、1.7m(λ/2)の長さを有する配列が必要となる。
線配列の最も外側のスピーカの距離は、この距離によって音響信号の最初の消滅を判定することができるので、重要である。言い換えれば、音響信号を焦点合せするための下端カットオフ周波数は、最も外側のスピーカの間の距離によって決定することができる。上端カットオフ周波数は、2つの隣接するスピーカの間の距離によって決定することができる。
必要以上に大きい配列が用いられた場合、基本波周波数は減衰することができない。
本発明にかかるいくつか更なる実施形態は、基本波周波数の倍音を生成するように構成された倍音生成器を備える。オーディオ信号の周波数スペクトルが、基本波周波数の倍音の周波数部分を備えないまたはわずかに備えるのみである場合、倍音は、倍音生成器によって生成することができる。場合によっては、倍音生成器は、同じ基本波周波数に対する複数の倍音を生成することができる。
生成された倍音は、信号処理器120によって適応させることができる。
図2は、基本波周波数対最低成分の周波数200を示す。線図200は、音の仮想ピッチの存在領域210(ダークエリア)を示し、縦軸は基本波周波数を示し、横軸は高調波成分(音の一部)を示す。ダークエリアは、音の仮想ピッチを生成するために高調波成分(倍音)が存在すべき領域である。言い換えれば、ミッシング・ファンダメンタル効果を生成するために、最低倍音(最低成分)である基本波周波数の少なくとも1つの倍音はダークエリア210の中に周波数を有しているべきである。
例えば、50Hzの基本波周波数を有する合成音響は、最低スペクトル線(適応される最低周波数を有する倍音)が1kHzより低い周波数を備える場合、音の仮想ピッチ(ミッシング・ファンダメンタル効果)をなお生じる。つまり、50Hzの基本波周波数を有する実施例に対して、第20番目の高調波成分までにのみ、音の仮想画像を生成することができる。
展開音響は残余音響と呼ばれ、対応するリスニング知覚は音の仮想ピッチと呼ばれる。
それ故、適応される倍音の周波数は、基本波周波数の30倍未満とすべきである。
図3は、本発明の実施形態にかかる、複数のスピーカ140の配置によって音響信号142を焦点合せするためにオーディオ信号102を処理する装置300のブロックダイヤグラムである。装置300は、第1の信号路310および第2の信号路320を備える。
第1の経路310は、特性周波数に等しいカットオフ周波数を有するハイパスフィルタ312を備える。第1の信号路310は、それ故、特性周波数より高いオーディオ信号102の周波数を処理するように構成される。
第2の信号路320は、特性周波数に等しいカットオフ周波数を有するローパスフィルタ322を備える。それ故、第2の信号路320は、特性周波数より低いオーディオ信号102の周波数を処理するように構成される。特性周波数は、幾何学パラメータL 340に基づいており、例えば、λ/2より大きくてもよい(L≧λ/2)。第1の信号路310において処理される周波数は、kL>>1(ここでkは周波数の波数である)の必要条件を満たすことができる。対応して、第2の信号路320において処理される周波数は、kL<<1の必要条件を満たすことができる。
更に、第2の信号路320は、周波数解析器110と、信号処理器120と、倍音(HP−高調波)に対するハイパスフィルタ324とを備えた、音響心理学的ブロックを備える。倍音に対するハイパスフィルタ324は、基本波周波数を減衰させることができる。
そのうえ、装置300は、第1の信号路310において処理された信号と第2の信号路320において処理された信号をオーバーレイするように構成された合成器330を備える。合成器330は、信号出力インターフェイス130(一点鎖線の矩形によって示される)に接続され、信号出力インターフェイス130は、複数のスピーカ140の配置に接続されている。
破線によりマークされたスピーカの正面のエリアは、焦点合せされた音響信号142を示す。破線の円344は、音響信号の放射が、音響心理学的効果を利用しないで、低い周波数に対してどのように見えるかを示す。
合成器330は、第1の信号路310において処理された信号および/または第2の信号路320において処理された信号の振幅および/または位相を調整するように構成することができる。
図4は、オーディオ信号処理の図解図400をふさわしく示したものである。この例では、オーディオ信号の周波数スペクトル410は、2つの周波数(50Hz、140Hz)から成る。幾何学パラメータに基づいて、第1の信号路310のハイパスフィルタ312と第2の信号路320のローパスフィルタ322のカットオフ周波数f 412は、例えば、90Hzとすることもできる。次に、第1の信号路310において処理された信号の周波数スペクトル430は、140Hzの周波数部分を備え、第2の信号路320において処理された信号の周波数スペクトル420は、50Hzの周波数部分を備える。次に、カットオフ周波数以下の各基本波周波数に対する高調波イメージを創生し、音の高さおよび音量にマッチすることができる。言い換えれば、適応された基本波周波数の倍音は、オリジナルの基本波周波数の音の高さおよび音量にマッチすることができる。
カットオフ周波数の半分までの基本波(例えばカットオフの1オクターブ下)に対して、高調波イメージは、主に第2および第3高調波(第1および第2の倍音)から成ることができる。カットオフの1/3(ほぼ1.5オクターブ)までの基本波に対して、高調波イメージは、主に第3および第4の高調波から成ることができる。高調波のダイナミックレンジは、それらの知覚された音量が(意図された)オリジナルの基本波のそれにマッチするように、制御することができる。
このようにして、知覚される低周波数は、物理的に存在する下端周波数の1.5オクターブ下にあるものに到達することができる。
周波数スペクトル440は、基本波周波数を減衰されたまたは抑圧された高調波シリーズ(高調波イメージ)の一実施例を示す。処理されたオーディオ信号または出力信号の周波数スペクトル450は、第1の信号路310と第2の信号路320の結合された信号の周波数を備える。
図5は、本発明の実施形態にかかる、複数のスピーカの配置によって音響信号を焦点合せするために、オーディオ信号を処理する方法500のフロー図を示す。音響信号は、オーディオ信号に基づいている。方法500は、基本波周波数を判定するステップ510、基本波周波数の倍音に適応させるステップ520、処理された信号を出力するステップ530を備える。
オーディオ信号の周波数スペクトルにおける基本波周波数は、複数のスピーカの配置の幾何学パラメータに従って判定される。
更に、処理されたオーディオ信号を取得するために、基本波周波数の倍音に適応される。
処理されたオーディオ信号は、複数のスピーカに出力される。
本発明にかかるいくつかの実施形態は、低周波数拡張のための音響心理学的アプローチと、考慮される波長に関して十分に大きな音響放射エリアによる方向を持った音響放射アプローチの使用の組合せに関する。例えば、放射エリアのサイズが、指示された方法での低周波数の放射に対してさえあまりに小さい場合、知覚される低周波数域は、例えば1.5オクターブ拡張することができ、同時に、高調波の倍音の方向を持った放射によって、指示されたように知覚することができる。
本願において、同一の参照符号は、同じまたは類似の機能特性を有する対象および機能ユニットに対して部分的に用いられる。
特に、発明のスキームは、状況に依存して、ソフトウェアにおいて実装することもできることが注目される。 実施態様は、対応する方法が実行されるように、プログラム可能なコンピューターシステムと協動することができる電子的に読取可能な制御信号を有するデジタル記憶媒体、特にフレキシブルディスクまたはCD上にあってもよい。一般に、本発明は、このようにまた、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに発明の方法を実行するための機械読取可能なキャリアに記憶されたプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品において構成される。言い換えれば、本発明は、このようにまた、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに発明の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムとして実現することもできる。

Claims (16)

  1. 複数のスピーカ(140)の配置によって音響信号(142)を焦点合せするためにオーディオ信号(102)を処理する装置(100)であって
    前記音響信号(142)は前記オーディオ信号(102)に基づくものであり、
    前記複数のスピーカの配置の幾何学パラメータに従って、前記オーディオ信号(102)の周波数スペクトルの基本波周波数を判定するように構成された、周波数解析器(110)と、
    前記基本波周波数の倍音に適応させ、処理されたオーディオ信号(132)を取得するように構成された、信号処理器(120)と、
    前記処理されたオーディオ信号(132)を前記複数のスピーカ(140)に出力するように構成された、信号出力インターフェイス(130)とを備え、
    前記周波数解析器によって判定された前記基本波周波数を減衰させるように構成されたハイパスフィルタを更に備えた、オーディオ信号を処理する装置。
  2. 前記倍音の周波数は、前記基本波周波数の30倍より低い、請求項1に記載のオーディオ信号を処理する装置。
  3. 前記信号処理器(120)は、前記基本波周波数の複数の倍音に適応させるように構成された、請求項1または2に記載のオーディオ信号を処理する装置。
  4. 前記周波数解析器(110)は、前記複数の基本波周波数を判定するように構成され、前記信号処理器(120)は、各判定された基本波周波数の倍音に適応させるように構成された、請求項1〜3のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  5. 前記基本波周波数の波長は、前記幾何学パラメータの2倍より大きい、請求項1〜4のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  6. 前記幾何学パラメータは、前記複数のスピーカ(140)の配置の最大寸法に基づいている、請求項1〜5のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  7. 前記複数のスピーカ(140)は、線上に配置され、前記幾何学パラメータは両方の最も外側のスピーカの距離に等しい、または、円形に配置され、前記幾何学パラメータは前記円形配置の直径に等しい、請求項1〜6のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  8. ローパスカットオフ周波数より高い周波数を減衰させるように構成されたローパスフィルタを備え、前記ローパスカットオフ周波数は前記幾何学パラメータに基づいている、請求項1〜のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  9. 前記基本波周波数の倍音を生成するように構成された倍音生成器を備えた、請求項1〜のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  10. 前記信号処理器(120)は、前記基本波周波数の前記倍音を増幅するように構成された、請求項1〜のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  11. 第1信号路と第2信号路を備え、前記第1信号路は前記オーディオ信号(102)の特性周波数より高い周波数を処理し、前記第2信号路は前記オーディオ信号(102)の特性周波数より低い周波数を処理し、前記特性周波数は前記幾何学パラメータに基づき、前記周波数解析器(120)は前記第2信号路に配置された、請求項1〜10のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  12. 前記処理されたオーディオ信号(132)は、マルチチャネルオーディオ信号であって、複数のスピーカ(140)の各スピーカのためのチャンネル信号を備えた、請求項1〜11のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  13. 前記信号出力インターフェイス(130)は、前記複数のチャンネル信号を各スピーカに適応させるように構成された、請求項12に記載のオーディオ信号を処理する装置。
  14. 前記周波数解析器(110)は、前記基本波周波数として、前記オーディオ信号(102)の周波数スペクトルの最低周波数を判定するように構成された、請求項1〜13のいずれかに記載のオーディオ信号を処理する装置。
  15. 複数のスピーカの配置によって音響信号を焦点合せするためにオーディオ信号を処理する方法(500)であって
    前記音響信号(142)は前記オーディオ信号(102)に基づくものであり
    前記複数のスピーカの配置の幾何学パラメータに従って、オーディオ信号の周波数スペクトルの基本波周波数を判定するステップ(510)と、
    前記基本波周波数の倍音に適応させ、処理されたオーディオ信号を取得するステップ(520)と、
    前記処理されたオーディオ信号を前記複数のスピーカに出力するステップ(530)とを備え、
    ハイパスフィルタを用いて、前記基本波周波数を判定するステップ(510)によって判定された基本波周波数を減衰させるステップを更に備えた、オーディオ信号を処理する方法。
  16. コンピュータプログラムがコンピュータまたはマイクロコントローラ上で動作するときに、コンピュータに請求項15に記載の方法を実行させるためのプログラムコードを有する、コンピュータプログラム。
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