JP5282161B1 - Spc桁橋構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】SPC桁橋構造において、片持ち状態に張り出して両側から施工された径間の中央区画は、張出橋体ブロックとPC鋼材等で一体的に緊張定着されないことにより強度的に弱さがあるので、この閉合部を強固な一区画とする構造を提供する。
【解決手段】各区画毎に継ぎ足して配置された鉄骨と主桁断面上部にPC鋼材18が連続的に配置されて緊張定着されると共に、中央区画24の断面下部に隣接区画に亘って湾曲状にPC鋼材27が配置されて緊張定着され、主桁断面上部に配置されたPC鋼材が径間の中央区画24をラップ状態に貫通したことによって、閉合部の全断面にプレストレスが付与されているから、閉合部が張出橋体ブロックと剛結になり一体的に連結され、完成系の構造形式が合理的構造となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレストレストコンクリート桁に鉄骨が埋め込まれた鋼PC合成桁橋からなるSPC桁橋構造に関するものである。
急峻な渓谷や河川、または海洋上に鉄道や道路などに係る橋梁を架設する場合に、橋下の立地に制約されて支保工が施工できない時には、橋脚上から左右に片持ち状態で橋桁を1ブロックずつ順次構築する、いわゆる片持ち張出架設工法が採用されている。この工法は、移設可能なレールを既設橋体ブロック上に仮固定し、そのレール上に移動作業車(ワーゲン)を前後進可能に設置し、この移動式作業車から次の新設橋体ブロックの型枠支持部材や足場を前方に張出して吊設支持し、この支持部材上に型枠、鉄筋、PC鋼材などを組み立てて、コンクリートを打設して、当該ブロックにプレストレスを導入して構築する現場打ち張出架設桁橋を構築するものが公知になっている。
その公知に係る第1の従来技術としては、波形鋼板をウエブとして使用した現場打ち張出架設桁橋を構築するに当たり、橋体複数ブロック分長さの波形鋼板ウエブを既設橋体ブロックから張出接続し、新設橋体コンクリートは該波形鋼板ウエブの1ブロック分ごとに順次張出施工する構築方法である(特許文献1参照)。
この構築方法によれば、波形鋼板をウエブを使用して現場打ち張出架設桁橋の構築をする場合、橋体複数ブロック分の長さの波形鋼板ウエブを既設橋体ブロックに接続し、1ブロック分長ごとに複数回に分けて上下床版コンクリートを打設して新設橋体ブロックを構築し、その後更に次の複数ブロック分長さの波形鋼板ウエブを接続する工程を繰り返すことによって、波形鋼板ウエブの接続部の加工及び接続工数を減ずることができ、全体コストの低減に寄与する効果は大であるというものである。
また、公知に係る第2の従来技術としては、橋梁支持基部に一端を支持させ、一区画分づつ現場打コンクリートを打設して長手方向に順次張り出すカンチレバー工法による橋梁架設方法において、前記各区画毎に鉄骨を長手方向に片持式にて張り出し、該鉄骨に沿わせてPC鋼材を張設し、その両端を鉄骨に支持させて緊張して、該鉄骨にプレストレスを付与するとともに、該鉄骨に支持させて現場打コンクリートを打設して一区画の鉄骨コンクリート構造体を成型し、該コンクリートの固化後先に成型した区画部分に連続させて長手方向にプレストレスを付与する橋梁架設方法である(特許文献2参照)。
このカンチレバー工法の橋梁架設方法によれば、鉄骨コンクリート構造を構成する鉄骨をまず張り出し、これにプレストレスを付与し、型枠を支持させるものであるため、片持式にて張り出した鉄骨の耐荷重が大きくなり、一区画分の長さを従来に比べて大きく取ることができることとなって、作業能率が向上し、工期が短縮され、しかも、鉄骨自体にプレストレスが付与され、かつ、コンクリートにもプレストレスが付与された状態の鉄骨コンクリート構造となるため、設計に際して鉄骨の強度も、耐荷重等の強度計算の対象となし得ることとなり軽量で長スパンの橋梁となすことができるというものである。
特開2001−200510号公報 特開平02−243809号公報
前記第1の従来技術においては、橋体複数ブロック分の長さの波形鋼板ウエブを既設橋体ブロックに接続し、1ブロック分長ごとに複数回に分けて上下床版コンクリートを打設して新設橋体ブロックを構築し、当該ブロックにプレストレスを導入し、その後更に次の複数ブロック分長さの波形鋼板ウエブを接続する工程を繰り返すことによって、両側(左右)から張出架設された橋体ブロックで張出架設桁橋を構築するとしているが、両側から順次張出架設された橋体ブロックは、中央部で突合せをして閉合部で接続させなければならないが、中央部での閉合部で接続することについては全く言及されていないし、その閉合に至る中央区画がどのようなものであるかも不明であり、実質的に両側から順次張出架設された橋体ブロックによる閉合ができないという問題点がある。
また、前記第2の従来技術においても、1ブロック毎に鉄骨を継ぎ足して片持ち状態に張り出し、該鉄骨に型枠を支持させ現場打コンクリートを打設して一区画の鉄骨コンクリート構造体を順次成型して橋梁架設する方法であるが、この方法においても、両側から一区画毎に鉄骨コンクリート構造体を順次成型して橋梁架設するものであるが、中央部での閉合部で接続することについては言及されていないのであり、両側から順次構築された鉄骨コンクリート構造体を中央区画で閉合できないという問題点を有している。
従って、従来技術においては、いずれも片持ち状態に張り出して施工された径間の中央区画は、ヒンジの状態となり、片持ち梁形式のままであるから、径間長が長い場合には適用できないし、径間長の中央区画は、常時受ける車両や風等による振動が左右不均一のため、破損し易いばかりでなく、頻繁にメンテナンスが必要となりランニングコストが高く付くことになるのであり、いずれにしても、両側から張出架設されて中央部で突合せをする閉合部を強固な一区画とすることに解決課題を有する。
本発明は、前述の従来例の課題を解決する具体的手段として、橋脚間に渡って張出架設工法により一区画分づつ現場打ちコンクリートによる張出橋体ブロックで構築される橋桁であって、各区画毎に継ぎ足して配置された鉄骨とコンクリートとが一体的に形成されて長さ方向に連続的に構築され、径間の閉合部となる中央区画の主桁を除き主桁断面上部にPC鋼材が連続的に配置されると共に、中央区画の断面下部に該区画を貫通して隣接区画の張出橋体ブロックの上面に亘って湾曲状にPC鋼材が配置され、前記主桁断面上部のPC鋼材と前記中央区画の主桁断面下部に配置されたPC鋼材とが緊張定着されることによって主桁のコンクリートにプレストレスが付与されることを特徴とするSPC桁橋構造を提供するものである。
この発明においては、前記主桁断面上部に配置されたPC鋼材が所定の区画分毎に緊張定着されて主桁にプレストレスが導入されること;及び前記主桁断面上部に配置されたPC鋼材が径間の中央区画をラップ状態に貫通して隣接区画の上面で緊張定着されること、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係るSPC桁橋構造によれば、各区画毎に継ぎ足して配置された鉄骨と主桁断面上部にPC鋼材が連続的に配置されて緊張定着されると共に、中央区画の断面下部に該区画を貫通して隣接区画に亘って湾曲状にPC鋼材が配置されて緊張定着されることにより、中央区画の閉合部が張出橋体ブロックと剛結になり一体的に連結され、完成系の構造形式が合理的構造となり、橋脚端部の桁高を大幅に減らすことができ、径間長が長くても強度的にも安定的にも優れると共に経済的なSPC桁橋が得られるという優れた効果を奏する。
さらに、主桁断面上部に配置されたPC鋼材が径間の中央区画をラップ状態に貫通したことによって、中央閉合部の全断面にプレストレスが付与されているから、主要幹線道路として使用される場合において、大型車両や風等の振動荷重によって断面上下端に引張応力が発生しても打ち消され、橋梁全体の安全性及び耐久性を確保することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るSPC桁橋構造を示すものであって、架設しようとする領域に予め構築された橋梁支持基部から張出橋体ブロックを順次構築した橋体側面を略示的に示した説明図である。 同実施の形態に係るSPC桁橋構造において、橋梁支持基部を基準にして順次張出橋体ブロックを構築する状況を説明するために略示的に示した側断面図である。 図1のI−I線に沿う略示的拡大断面図である。 図1のII−II線に沿う略示的拡大断面図である。 第2の実施の形態に係るSPC桁橋構造を示すものであって、架設しようとする領域に予め構築された橋梁支持基部から張出橋体ブロックを順次構築した橋体側面を略示的に示した説明図である。 同実施の形態に係るSPC桁橋構造において、橋梁支持基部を基準にして順次張出橋体ブロックを構築する状況を説明するために略示的に示した側断面図である。 第3の実施の形態に係るSPC桁橋構造を示すものであって、架設しようとする領域に予め構築された橋梁支持基部から張出橋体ブロックを順次構築した橋体側面を略示的に示した説明図である。 図7のIII−III線に沿う略示的拡大断面図である。 第4の実施の形態に係るSPC桁橋構造を示すものであって、架設しようとする領域に予め構築された橋梁支持基部から張出橋体ブロックを順次構築した橋体側面を略示的に示した説明図である。
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳しく説明する。まず、図1〜4に示した第1の実施の形態に係るSPC桁橋において、図1は、例えば、河川や港湾などの架設しようとする領域に、架橋されたSPC桁橋の構造を略示的に示した橋体側面の説明図であって、先ず、現場にて所要間隔をもって橋梁支持基部1が構築される。その橋梁支持基部1は橋脚2と、該橋脚2の上部に設計上設定された橋梁レベル位置に一体的に形成された頭部3とから構成される。
この橋梁支持基部1の頭部3の両端部に、例えば、図示していないが、従来例と同様に、適宜の移動式作業車(ワーゲン)を用いて、主桁となる複数の張出橋体ブロックA1〜Anを現場打ちコンクリートにより、1ブロック分づつ順次連結し片持ち状態で構築して橋梁を架設するものである。橋脚間に区画されるブロックは、好ましくは設計上で奇数とする。なお、橋梁の主桁を構成する各張出橋体ブロックは箱桁と称するものであって、その内部には適正な状態で鉄筋が配筋されることは当然のことであるので、鉄筋についての図示と説明は省略する。
図2に示したように、橋梁支持基部1の頭部3には、予め幅方向の両側寄りに所要の間隔をもって一対の鉄骨4が内包鋼材として一体的に取り付けられ、その長さ方向の両端部を頭部3の両側面からから所要長さ突出させると共に、その突出両端部側の上下面に対をなす鉄骨4の間隔位置を維持させるための連結を兼ねた固定部材6、7が一体的に取り付けられている。さらに、頭部3の橋面となる上部5にはPC鋼材を内挿した複数の鉄骨部PC鋼材用シース8を埋設状態で配設されると共に、橋面コンクリート用の上部PC鋼材用シースが挿通される貫通孔9が幅方向に複数設けられている。
そして、1ブロック毎に仮想線で示したように型枠10、11を組んで、鉄骨4の両側にそれぞれ鉄骨12、13を、適宜の連結部材14、15を介して連結すると共に、各鉄骨部PC鋼材用シース8の両端には新たな鉄骨部PC鋼材用シース16、17を配設し、その内部にPC鋼材18、19を挿通し、固定部材6、7の外側で、それぞれカプラー20、21を介して鉄骨部PC鋼材用シース8に内挿してあるPC鋼材と一連に連結して繋げ、さらに繋げた各PC鋼材18、19の自由端部は、繋げた鉄骨12、13の自由端部側、即ち、突出端部側に設けた固定部材6、7の外側でそれぞれプレストレスを導入して固定させる。
前記貫通孔9内に長尺のシースを挿通配設させて各型枠10、11内にコンクリートを打設して張出橋体ブロックA1を形成する。この場合に、該貫通孔9を形成するために使用したシースと同じ径のシースを使用し、ジョイントシースを用いて連結し、シースの端部を型枠10、11から所要長さ突出させて固定し、型枠10、11内にコンクリートを打設して張出橋体ブロックA1を構築し、張出橋体ブロックA1にも同様の貫通孔9が連通した状態で形成される。このように構築された張出橋体A2〜Anまで、貫通孔9が連通した状態で構築された後に、長尺の上部PC鋼材用シース22aを一方の張出橋体ブロックAnの貫通孔9の端部から他方の張出橋体ブロックAnの貫通孔9の端部まで挿通して配設することができる。
いずれにしても、同じやり方で対向する側からも張出橋体ブロックA2〜Anを順次形成するのであり、継ぎ足される鉄骨13は、1ブロック毎にPC鋼材19でプレストレスを導入して連結固定され、両側から構築された各張出橋体ブロックA2〜Anは、それぞれ連通状態の貫通孔9に挿通した上部PC鋼材用シース22a、22b内にPC鋼材23a、23bを挿通して両端部の張出橋体ブロックAnの端部でプレストレスを導入して緊張固定または定着させる。
このように両側の橋梁支持基部1の頭部3から順次構築されて来た張出橋体ブロックA1〜Anは、その両側の径間、即ち両側の張出橋体ブロックAnの間隔が設計上でほぼ1ブロック分の間隔になった時に、その径間に相当する中央区画(以下、中央閉合部という)24を前記張出橋体ブロックと同様に現場打ちコンクリートで構築して、両側径間の張出橋体ブロックAnと連結して一連に繋がった主桁が構成されるのである。
この場合に、構築される各張出橋体ブロックA1〜Anは、図3に示したように、鉄骨12の間の中央部に空間部25を設けた箱桁と称するものであり、橋面となる上部5は、幅方向に所定の広がりをもって形成され、その上部5に鉄骨12にプレストレスを与える複数の緊張材のPC鋼材18と、コンクリートにプレストレスを与える複数の緊張材であるPC鋼材23a、23bが配設されるのである。そして、構築される各張出橋体ブロックA1〜Anは、順次その厚みが薄くなるのである。
中央閉合部24については、図4に示したように、厚みが薄くなるが、新たな鉄骨12は両側から伸びて来た張出橋体ブロックAnの鉄骨12の端部と前記同様に連結部材14で連結させると共に、両側のPC鋼材18の端部にカプラー20を介して、新たなPC鋼材18を緊張連結して一連に繋げるのである。ところで、上部5のコンクリートについては、プレストレスを与える複数の緊張材であるPC鋼材23a、23bが、両側から構築された張出橋体ブロックAnまでで止まっており、物理的に中央閉合部24には、プレストレスが付与できない状況にある。
そこで、両側から構築されて来る張出橋体ブロックA1〜Anの内、各端部の張出橋体ブロックAnの1つ手前の張出橋体ブロックAn−1から端部の張出橋体ブロックAnを貫通させて予め複数のシース26を配設して置き、中央閉合部24にコンクリートを打設して硬化した後にPC鋼材27を挿通し、両側の張出橋体ブロックAn−1間でPC鋼材27に緊張力を導入してプレストレスを付与するのである。このようにすることで、中央閉合部24のコンクリートにもプレストレスを付与することができるのである。この場合に、好ましくは、両側から1つ手前の張出橋体ブロックの上面から張出橋体ブロックAnと中央閉合部24の底部側(断面下部)にPC鋼材27を湾曲状に配設して通すようにすることで、主桁の一部となる中央閉合部24を底面側から支えるようになって安定するのである。
次に、第2の実施の形態について、図5と図6とを参照して説明する。
この第2の実施の形態に係るSPC桁橋は、前記第1の実施の形態に係るSPC桁橋とは上部5に配設されるPC鋼材23a、23bの長さと緊張定着の位置とが異なるのみで、他の構成部分は実質的に同一であるので、同一符号を付してその詳細な説明については省略する。
即ち、橋梁支持基部1の頭部3の両端部に、複数の張出橋体ブロックA1〜Anを現場打ちコンクリートにより、1ブロック分づつ順次連結し片持ち状態で構築して橋梁を架設し、中央閉合部24で両側の張出橋体ブロックAnを繋ぐものであり、各ブロック毎に鉄骨4を繋げると共にPC鋼材18でプレストレスを付与する点では共通するのである。
頭部3の両端部に構築される各張出橋体ブロックA1〜Anにおいて、上部5に配設されるシース22aとPC鋼材23aは、2乃至3の複数のブロックに渡って配設される。つまり、頭部3においては、頭部3を中心にして両側に形成された張出橋体ブロックA1との3個のブロックに渡ってシース22aとPC鋼材23aを配設し、その両端部で緊張して定着固定するのである。
そして、張出橋体ブロックA1に隣接して順次構築される張出橋体ブロックA2とA3とに渡ってシース22aとPC鋼材23bとを配設する。この配設については、先に、張出橋体ブロックA1の端部に緊張固定したPC鋼材の端部にカプラー28を介して、例えば、2ブロック分の長さのPC鋼材23aを連結すると共に、それに見合うシース22aを被せ、張出橋体ブロックA2用の型枠を組んで、前記同様に鉄骨12およびPC鋼材18を繋げて、コンクリートを打設して張出橋体ブロックA2を構築した後に、同様にして張出橋体ブロックA3を構築してから、PC鋼材23aの端部を張出橋体ブロックA3の端部に緊張固定してプレストレスを付与し、さらに、PC鋼材23aを張出橋体ブロックA3の端部から張出橋体ブロックAnまで複数のブロックを挿通して張出橋体ブロックAnの端部で緊張固定してプレストレスを付与するのである。このように上部5のPC鋼材23aは、順次複数のブロックに渡って継ぎ足しながら複数ブロック毎に緊張力を導入して緊張定着または固定されるのである。なお、対向する側からの張出橋体ブロックにおいても同様である。
また、第3の実施の形態について、図7と図8とを参照して説明する。
この第3の実施の形態に係るSPC桁橋は、前記第1の実施の形態に係るSPC桁橋とは上部5に配設されるPC鋼材23aの緊張定着の長さと位置とが異なるのみで、他の構成部分は実質的に同一であるので、同一符号を付してその詳細な説明については省略する。
即ち、橋梁支持基部1の頭部3の両端部に、複数の張出橋体ブロックA1〜Anを現場打ちコンクリートにより、1ブロック分づつ順次連結し片持ち状態で構築して橋梁を架設し、中央閉合部24で両側の張出橋体ブロックAnを繋ぐものであり、各ブロック毎に鉄骨4を繋げると共にPC鋼材18でプレストレスを付与する点では共通するのである。
そこで、頭部3の両端部に構築される各張出橋体ブロックA1〜Anにおいて、上部5に配設されるシース22aとPC鋼材23aは、対向する側から構築されて伸びてきた最先端の張出橋体ブロックAnまで伸ばして配設される。つまり、PC鋼材23aは中央閉合部24を通して対向する側の最先端の張出橋体ブロックAnに緊張して定着固定するのである。なお、対向する側からの張出橋体ブロックにおいても同様である。
この場合に、図7において、左側から来たPC鋼材23aは、右側の張出橋体ブロックAnの上面において緊張固定し、右側から来たPC鋼材23bは左側の張出橋体ブロックAnの上面に緊張固定して、PC鋼材23a、23b全体に渡ってプレストレスが付与され、図8に示したように、特に、中央閉合部24においては上面側にPC鋼材23a、23bがラップ状態に貫通させて配設されると共に、底面側にPC鋼材27が配設されて緊張固定され、中央閉合部24の全断面にプレストレスが付与されるので、大型車両や風等の振動荷重によって断面上下端に引張応力が発生しても打ち消され、橋梁支持基部1の頭部3間の主桁となる張出橋体ブロックA1〜Anを含めて橋梁全体が強固で安定した状態になり、耐久性の大幅な向上を確保できるのである。
さらに、第4の実施の形態について、図9を参照して説明する。
この第4の実施の形態に係るSPC桁橋は、前記第2の実施の形態に係るSPC桁橋とは上部5に配設されるPC鋼材23a、23bの一部の長さと緊張定着の位置とが異なるのみで、他の構成部分は実質的に同一であるので、同一符号を付してその詳細な説明については省略する。
即ち、橋梁支持基部1の頭部3の両端部に、複数の張出橋体ブロックA1〜Anを現場打ちコンクリートにより、1ブロック分づつ順次連結し片持ち状態で構築して橋梁を架設し、中央閉合部24で両側の張出橋体ブロックAnを繋ぐものであり、各ブロック毎に鉄骨4を繋げてPC鋼材18でプレストレスを付与し、上部5に配設されるPC鋼材23aを2乃至3の複数のブロックに渡って配設し緊張固定する点では共通するのである。
そこで、相違する点を説明すると、上部5のPC鋼材23a、23bは、張出橋体ブロックA3の端部に連結させた後に、前記第3の実施の形態と同様に、対向する側から構築されて伸びてきた最先端の張出橋体ブロックAnまで、中央閉合部24を通して伸ばし、その対向する側の最先端の張出橋体ブロックAnに緊張固定してプレストレスを付与するのである。このように構成することにより、中央閉合部24においては上面側にPC鋼材23a、23bがラップ状態にして配設されると共に、底面側にPC鋼材27が配設されて緊張固定され、中央閉合部24の全断面にプレストレスが付与されるので、大型車両や風等の振動荷重によって断面上下端に引張応力が発生しても打ち消され、橋梁支持基部1の頭部3間の主桁となる張出橋体ブロックA1〜Anを含めて橋梁全体が強固で安定した状態になり、耐久性の大幅な向上を確保できるのである。なお、前記いずれの実施の形態については、箱桁構造の橋梁について説明したが、これに限定されることなく、どのような断面形状の橋桁にも適用できることはいうまでもない。また、橋梁支持基部1及び張出橋体ブロックA1〜Anの鉄骨12、13の型枠を支持させて新設の張出橋体ブロックを構築することができ、しかも、設計時に鉄骨をも構造鋼材として全体の強度計算に入れることができるから、桁高を低くして桁自重を軽量化することができ、経済性に優れているのである。さらに、前記実施の形態に係る発明では、連続桁橋について図示しているが、単純桁橋にも適用できることはいうまでもない。
本発明に係るSPC桁橋は、移動式作業車を用いて、橋脚間に渡って張出架設工法により一区画分づつ現場打ちコンクリートによる張出橋体ブロックで構築される橋桁であって、各区画毎に継ぎ足して配置された鉄骨とコンクリートとが一体的に形成されて長さ方向に連続的に構築され、径間の閉合部となる中央区画の主桁を除き主桁断面上部にPC鋼材が連続的に配置されると共に、中央区画の断面下部に該区画を貫通して隣接区画に亘って湾曲状にPC鋼材が配置され、前記主桁断面上部のPC鋼材と前記中央区画の主桁断面下部に配置されたPC鋼材とが緊張定着されることによって主桁のコンクリートにプレストレスが付与される構成にしたことにより、強度的に優れると共に安定したSPC桁橋が得られるのであり、この種橋梁に広く利用できる。
1 橋梁支持基部
2 橋脚
3 頭部
4、12、13 鉄骨
5 上部
6、7 固定部材
8、16、17 鉄骨部PC鋼材用シース
9 貫通孔
10、11 型枠
14、15 連結部材
16、17 鉄骨部PC鋼材用シース
18、19、23a、23b、27 PC鋼材
20、21、28 カプラー
22a、22b、26 シース
24 中央区画(中央閉合部)
25 空間部
A1〜An 張出橋体ブロック
An−1 1つ手前の張出橋体ブロック

Claims (3)

  1. 橋脚間に渡って張出架設工法により一区画分づつ現場打ちコンクリートによる張出橋体ブロックで構築される橋桁であって、
    各区画毎に継ぎ足して配置された鉄骨とコンクリートとが一体的に形成されて長さ方向に連続的に構築され、
    径間の閉合部となる中央区画の主桁を除き主桁断面上部にPC鋼材が連続的に配置されると共に、中央区画の断面下部に該区画を貫通して隣接区画の張出橋体ブロックの上面に亘って湾曲状にPC鋼材が配置され、
    前記主桁断面上部のPC鋼材と前記中央区画の主桁断面下部に配置されたPC鋼材とが緊張定着されることによって主桁のコンクリートにプレストレスが付与されること
    を特徴とするSPC桁橋構造。
  2. 前記主桁断面上部に配置されたPC鋼材が所定の区画分毎に緊張定着されて主桁にプレストレスが導入されること
    を特徴とする請求項1に記載のSPC桁橋構造。
  3. 前記主桁断面上部に配置されたPC鋼材が径間の中央区画をラップ状態に貫通して隣接区画の上面で緊張定着されること
    を特徴とする請求項1または2に記載のSPC桁橋構造。
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