JP5281927B2 - ばねの積層構造 - Google Patents

ばねの積層構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5281927B2
JP5281927B2 JP2009047703A JP2009047703A JP5281927B2 JP 5281927 B2 JP5281927 B2 JP 5281927B2 JP 2009047703 A JP2009047703 A JP 2009047703A JP 2009047703 A JP2009047703 A JP 2009047703A JP 5281927 B2 JP5281927 B2 JP 5281927B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated
spring
corner
main body
laminated structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009047703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010203490A (ja
Inventor
典拓 田島
秀雅 伊藤
潤 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2009047703A priority Critical patent/JP5281927B2/ja
Priority to PCT/JP2010/052368 priority patent/WO2010101022A1/ja
Publication of JP2010203490A publication Critical patent/JP2010203490A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5281927B2 publication Critical patent/JP5281927B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/32Belleville-type springs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F3/00Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic
    • F16F3/02Spring units consisting of several springs, e.g. for obtaining a desired spring characteristic with springs made of steel or of other material having low internal friction

Description

本発明は、第1部材と第2部材との間で、孔部を有する本体部を備えた複数個のばねを、孔部の形成面が対向するように積層したばねの積層構造に係り、特にばねの積層技術に関する。
自動車産業や、精密機器産業、家電、建築等の各種分野では、振動伝達を抑制する技術が要求されている。振動伝達の抑制技術は、エンジンや、高速回転するモータ、洗濯機の脱水槽、建築物等に適用されている。振動伝達の抑制技術としては、対象物と支持部により構成される系の固有振動数を、所定の振動数帯域よりも十分に低く設定することが有効である。その手法として、支持部のばね定数を小さくすることが考えられるが、この場合、ばね定数を小さくしたとき、高荷重を支えるためには、ばねを大きくしなければならない。
そこで、対象物と支持部との間に皿ばねを用いる手法が提案されている(たとえば特許文献1)。皿ばねの荷重特性は、図11に示すように、ばね定数が低い領域Aを有するから、高荷重を支えることができるとともにばね定数を小さく設定することができる。そして、このような皿ばねを重ねて使用することにより、高荷重を得ることができるとともに、省スペース化を図ることができる。
特開平10−311369号公報
しかしながら、皿ばねは、その形状が荷重印加により略平坦状をなすように変形するときに、皿ばねの内周縁部および外周縁部が、相手部材に対して摺動して摩擦が発生する。このため、図10に示すように、皿ばね201を重ねた場合、皿ばね201同士の間および皿ばね201と相手部材101,102との間で摺動して摩耗が生じる。その結果、皿ばねの使用範囲を図11の領域Aの範囲に設定した場合、実際の荷重曲線には、図12に示すように、ヒステリシスが生じる。
さらに、皿ばね201では、荷重印加時に上記のように外周部は移動するため、皿ばね201同士を互いに固定していない。このため、皿ばね201同士が横滑りして偏荷重が発生するから、皿ばね201同士の軸合わせ用のガイド202が必要であった。
したがって、本発明は、ばね同士の間およびばねと相手部材との間での摺動による摩耗の発生、および、荷重特性でのヒステリシスの発生を防止することができるとともに、ばね同士の軸合わせ用のガイドが不要となるばねの積層構造を提供することを目的としている。
本発明のばねの積層構造は、第1部材と第2部材との間で、孔部を有する本体部を備えた複数個のばねを、孔部の形成面が対向するように積層した積層構造であって、本体部の内周部および外周部に形成されるとともに、隣接するばねに向けて突出する積層部を備え、本体部と積層部との境界部に角部が形成され、角部は、その角度が第1部材および第2部材からの押圧力に応じて変化するように弾性変形可能であり、内周部側の積層部では、角部側の端部の内径が角部側とは反対側の端部の外径よりも大きく設定され、外周部側の積層部では、角部側の端部の外径が角部とは反対側の端部の内径よりも小さく設定され、押圧力が加えられた時の角部の弾性変形では、内周部側の積層部における角部側の端部は縮径し、外周部側の積層部における角部側の端部は拡径することを特徴としている。
本発明のばねの積層構造では、相手部材(第1部材および第2部材)に隣接するばねでは、積層部の端部(角部とは反対側の端部)が相手部材に当接する。この場合、ばねでは、荷重印加時に角部が弾性変形することができるので、積層部における角部と相手部材との間の距離を適宜設定することにより、荷重印加時に積層部の相手部材近傍の部位の変形を防止することができる。したがって、積層部の相手部材に対する摺動を防止することができるので、積層部と相手部材との間に摩耗が発生しない。その結果、荷重特性でのヒステリシス発生を防止することができる。
また、互いに隣接するばね同士において、内周部側の積層部では、角部側の端部の内径が角部側とは反対側の端部の外径よりも大きく設定され、外周部側の積層部では、角部側の端部の外径が角部とは反対側の端部の内径よりも小さく設定されている。これにより、複数個のばねの積層では、互いに隣接するばねの内周部側の積層部同士を嵌合することができ、かつ互いに隣接するばねの外周部側の積層部同士を嵌合することができる。したがって、ばね同士の間での横滑り(軸方向とは垂直な方向の変位)の発生を防止することができる。その結果、ばね同士の軸合わせ用のガイドが不要となる。
ばねの積層部同士の当接する部分では、荷重印加時、互いに向けて変形することにより、そこに大きな接触力が発生するので、その当接部分が固定される。したがって、積層部同士の当接部分の相対的変位を防止することができるので、積層部同士での摩耗の発生を防止することができ、その結果、荷重特性でのヒステリシス発生をさらに防止することができる。また、各ばねのたわみが等しくなるから、ばねの設置個数分の発生荷重を確実に得ることができる(すなわち、ばねの個数がNの場合、積層構造の発生荷重をばね単体の発生荷重のN倍とすることができる)。
本発明のばねの積層構造は種々の構成を用いることができる。たとえば、積層部同士が当接する部分は、固定することができる。この態様では、荷重印加時に、互いに当接している積層部同士の相対的変位を確実に防止することができるので、上記接触力による固定の場合と同様な効果を得ることができる。
本発明のばねの積層構造が適用されるばねは種々の形状を用いることができる。たとえば、積層部の断面は、端部同士を接続するような直線状をなすことができる。この場合、積層部同士が当接する部分の長さが、積層部の長さの15%以上に設定することにより、上記接触力による効果を確実に得ることができる。また、本体部の断面はS字状あるいは階段状をなすことができる。
本発明のばねの積層構造によれば、荷重特性でのヒステリシス発生を防止することができ、かつばね同士の軸合わせ用のガイドが不要となるのはもちろんのこと、ばねの個数分の発生荷重を確実に得ることができる。
本発明の実施形態に係るばねの積層構造が第1部材と第2部材の間に設置されている状態を表す側断面図である。 図1に示すばねの構成を表し、(A)は斜視図、(B)はばねの右側部分の側断面図である。 (A),(B)は、図2のばねの内周部側積層部および外周部側積層部の端部の長さの関係を表す側断面図である。 図1に示すばねの右側部分の動作状態を表し、(A)は、ばねの動作前(点線)と動作時(実線)の側断面図であり、(B)は、ばねの動作時の第1角部および第2角部の拡大側断面図である。 荷重印加時におけるばねの第1積層部同士の変形状態を表す概念図である。 本発明例の3個のばねの積層構造とばね単体の荷重特性に関するシミュレーション結果を表すグラフである。 図2に示すばねの変形例の構成を表し、ばねの変形例の右側部分の側断面図である。 図2に示すばねの変形例の構成を表し、ばねの変形例の右側部分の側断面図である。 図2に示すばねの変形例の構成を表し、ばねの変形例の右側部分の側断面図である。 皿ばねが重ね合わされて第1部材と第2部材の間に設置されている状態を表す側断面図である。 皿ばねの荷重特性を表すグラフである。 ヒステリシスが生じる実際の皿ばねの荷重特性を表すグラフである。
(1)第1実施形態
(1−1)実施形態の構成
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る複数(たとえば3個)のばね1の積層構造が第1部材101と第2部材102の間に設置されている状態を表している。図2は、ばね1の構成を表し、(A)は斜視図、(B)はばね1の右側部分の側断面図である。図2(B)では、1個のばね1が第1部材101と第2部材102の間に設置されている状態を表している。図3(A),(B)は、ばね1の積層部11,12の端部の外径および内径の関係を表す側断面図である。
ばね1は、たとえば中心部に孔部10Aが形成された本体部10を備えている。本体部10は、たとえば第1部材101および第2部材102からの押圧力の方向に対して交差する方向に延在しており、下方に向かうに従って傾斜して皿ばねとしての機能を有する。本体部10の上面および下面が孔部10Aの形成面である。孔部10Aは、たとえば円形状をなしている。
本体部10の内周部には、第1部材101に向けて突出する第1積層部11(内周部側の積層部)が設けられている。第1積層部11では、図3(A)に示すように、角部13側の端部の内径s2が角部13とは反対側の端部の外径s1よりも大きく設定されている(すなわち、s2>s1)。第1積層部11は、たとえば、その断面が直線状をなすとともに、第1部材101から本体部10に向かうに従って拡径するテーパ部である。
本体部10の内周部には、第2部材102に向けて突出する第2積層部12(外周部側の積層部)が設けられている。第2積層部12では、角部14側の端部の外径t1が角部14とは反対側の端部の内径t2よりも小さく設定されている(すなわち、t1<t2)。第2積層部12は、たとえば、その断面が直線状をなすとともに、本体部10から第2部材102に向かうに従って拡径するテーパ部である。
第1積層部11および第2積層部12が、上記のように構成されているので、互いに隣接するばね1の第1積層部11同士が嵌合可能となり、互いに隣接するばね1の第2積層部12同士が嵌合可能となる。
本体部10と第1積層部11との境界部には第1角部13が形成され、本体部10と第2積層部12との境界部には第2角部14が形成されている。第1角部13および第2角部14は、第1部材101および第2部材102からの押圧力に応じて、その角度(図4の角度α,β)が変化するように弾性変形可能である。第1角部13および第2角部14は、種々の手法により形成することができる。第1角部13および第2角部14は、たとえば、本体部10と第1積層部11の境界部および本体部10と第2積層部12の境界部を折り曲げて形成することができる。また、たとえば、本体部10と第1積層部11の溶接および本体部10と第2積層部12の溶接により形成することができる。
荷重印加時における積層部11,12の機能について、おもに図4を参照して説明する。図4は、第1部材101と第2部材102の間に設置された1個のばね1の動作状態を表し、(A)は、ばね1の動作前(点線)と動作時(実線)の断面図であり、(B)は、ばね1の動作時の第1角部13および第2角部14の拡大断面図である。
図2(A)の点線で示すように、第1部材101と第2部材102の間に配置されたばね1に対して、第1部材101から下側方向の荷重を加える。すると、図4(B)の実線で示すように、ばね1は撓んで第1部材101が下方に移動する。図4(A)中の符号dは、ばね1の撓みの大きさを示している。図4(B)中の破線は、変形前の積層部11,12の形状を示している。
本体部10は、第1部材101からの押圧力の方向に交差する方向に延在し、ばね1の上側において第1積層部11は、本体部10の内周部から第1部材101に向けて突出してそこに当接している。そのような本体部10と第1積層部11の境界部に形成した第1角部13は、荷重印加時に第1部材101からの押圧力に応じて弾性変形することができる。
具体的には、第1積層部11における第1角部13側部分(点S1より下側の部分、以下、下側部分)は、上記のような位置関係にある本体部10と第1積層部11の境界部に形成された部位であるから、荷重印加時に角度αを変化させながら、本体部10の内周部の内側(図の左側)に移動することができる(すなわち、縮径変形することができる)。第1積層部11における中間部分(点S1と点S2との間の部分、以下、中間部分)は、荷重印加時、本体部10の内周部の外側(図の右側)に移動することができる(すなわち、拡径変形することができる)。このように第1積層部11における下側部分および中間部分は、荷重印加時に変形することができるから、第1積層部11の長さを適宜設定することにより、第1積層部11における第1部材101側部分(点S2より上側の部分、以下、上側部分)の変形を防止することができる。
一方、ばね1の下側において第2積層部12は、本体部10の内周部から第2部材102に向けて突出してそこに当接している。この場合、第1角部13と同様な機能を有する第2角部14では、荷重印加による弾性変形時に、第2積層部12における第2角部14側部分(点T1より上側の部分、以下、上側部分)は、荷重印加時に角度βを変化させながら、本体部10の外周部の外側(図の右側)に移動することができる(すなわち、拡径変形することができる)。第2積層部12における中間部分(点T1と点T2との間の部分、以下、中間部分)は、荷重印加時、本体部10の外周部の内側(図の左側)に移動することができる(すなわち、縮径変形することができる)。このように第2積層部12における上側部分および中間部分は、荷重印加時に変形することができるから、第2積層部12の長さを適宜設定することにより、第2積層部12における第2部材102側部分(点T2より下側の部分、以下、下側部分)の変形を防止することができる。
以上のようにばね1は、積層部11,12に不変形部分を有するので、ばね1と相手部材との摺動を防止することができる。その結果、ばね1の荷重特性では、皿ばねで問題となっていたヒステリシスが発生しない。
(1−2)実施形態の動作
以上のような積層部11,12を備えたばね1の積層構造の動作について、おもに図1,2を参照して説明する。
3個のばね1は、図1に示すように、第1部材101と第2部材102の間で本体部10における孔部10Aの形成面が対向するように積層されている。この場合、上側ばね1の第1積層部11の上端部は、第1部材101の下面に当接している。下側ばね1の第2積層部12の下端部は、第2部材102の上面に当接している。
ここで、第1積層部11では、図3(A)に示すように、角部13側の端部の内径s2が角部13とは反対側の端部の外径s1よりも大きく設定されている(すなわち、s2>s1)。第2積層部12では、図3(B)に示すように、角部14側の端部の外径t1が角部14とは反対側の端部の内径t2よりも小さく設定されている(すなわち、t1<t2)。
これにより、図1に示すように、中間側ばね1の下側ばね1に対する積層では、中間側ばね1の第2積層部12の内面が、下側ばね1の第2積層部12の外面に当接し、中間側のばね1の第1積層部11の内面が、下側のばね1の第2積層部12の外面に当接する。このようにして下側ばね1は、中間側ばね1に嵌合する。
上側ばね1の中間側ばね1に対する積層では、上側ばね1の第2積層部12の内面が、中間側ばね1の第2積層部12の外面に当接し、上側のばね1の第1積層部11の内面が中間側のばね1の第2積層部12の外面に当接する。このようにして中間側ばね1は、上側ばね1に嵌合する。
以上のように配置された3個のばね1の積層構造に対して、第1部材101から下側方向の荷重を加えると、図4に示したように、上側ばね1の第1積層部11の上端部では、第1部材101の下面との間での摺動を防止することができる。また、下側ばね1の第2積層部12の下端部では、第1部材102の上面との間での摺動を防止することができる。これにより、荷重特性でのヒステリシス発生を防止することができる。
また、第1積層部11同士および第2積層部12同士は、上記のように互いに嵌合するので、ばね同士の間での横滑り(軸方向とは垂直な方向の変位)の発生を防止することができる。これにより、ばね同士の軸合わせ用のガイドが不要となる。
第1積層部11同士では、図5に示すように、上側ばね1の下側部分と、中間側ばね1の上側部分および中間部分とが当接する。この場合、荷重印加時、上側ばね1の下側部分は縮径変形しようとし、中間側ばね1の中間部分は、拡径変形しようとするから、互いの当接部分には大きな接触力Pが発生し、それら当接部分は固定される。第2積層部12は、図5に示したように、第1積層部11と同様な機能を有するから、第2積層部12同士の当接部分も固定される。このような当接部分の固定は、中間側ばね1と下側ばね1の第1積層部11同士および第2積層部12同士でも同様に行われる。
これにより、互いの当接部分の相対的変位を防止することができるので、積層部同士での摩耗の発生を防止することができる。これにより、荷重特性でのヒステリシス発生をさらに防止することができる。また、ばね1のたわみが等しくなるから、ばねの設置個数分の発生荷重を確実に得ることができる。
図6は、本発明例の3個のばねの積層構造とばね単体の荷重特性に関するシミュレーション結果を表すグラフである。本発明例に用いられるばねでは、荷重特性に摩擦によるヒステリシスが発生しないことを確認した。また、本発明例のばねの積層構造(ばねの個数が3)では、積層構造の発生荷重は、ばね1単体の発生荷重の3倍となり、ばねの設置個数分の発生荷重を確実に得ることができることを確認した。
特に、積層部11,12同士が当接する部分の長さを、積層部11,12の長さの15%以上に設定することにより、上記接触力による効果を確実に得ることができる。
(2)第2実施形態
本発明の第2実施形態では、図1に示すばね1の積層構造において、第1積層部11同士および第2積層部12同士が当接する部分を各種固定手法や固定手段により固定している以外は、第1実施形態と同様な構成である。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、第1実施形態と同様な作用を有する構成要素の説明は省略している。
第2実施形態では、固定手法として、溶接や、接着、かしめ等を用いることができる。また、固定手段としては、当接部分を互いに嵌合させる凹凸部等を用いることができる。第2実施形態では、第1積層部11同士および第2積層部12同士の当接部分を固定しているので、互いの当接部分の相対的変位を防止することができ、その結果、第1実施形態における接触力による固定の場合と同様な効果を得ることができる。
(3)変形例
以上のように上記実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。なお、以下の変形例では、上記実施形態と同様な構成要素には同符号を付し、その説明は省略している。
上記実施形態では、積層部11,12の断面は、端部同士を接続するような直線状をなすようにしたが、これに限定されるものではなく、積層部11,12の端部の外径および内径が、図3(A),(B)に示したような関係が成立する範囲内で種々の変形が可能である。たとえば、積層部11,12の断面は、図7に示すように、段差11Aを有することができる。また、積層部11,12の断面は曲線形状をなすことができる。
また、たとえば上記実施形態では、内周部から外周部に向かって下方に傾斜するテーパ状をなす本体部10を用いたが、これに限定されるものではなく、本体部は種々の形状を用いることができる。たとえば、図8に示すばね2では、内周部から外周部に向かって階段状をなす本体部20を用いている。本体部20の階段状は、縦方向部21および横方向部22からなる複数の段部を有している。縦方向部21と横方向部22の境界部には、角部23が形成され、段部同士の境界部には角部24が形成され、角部23,24は、上記実施形態の角部13,14と同様な機能を有することができる。さらに図9に示すばね3では、略S字状をなす本体部30を用いている。
また、第1積層部11および第2積層部12が当接する第1部材101および第2部材102には、そこに第1積層部11および第2積層部12を固定するストッパを形成することができる。さらにばね1の本体部および積層部には、軽量化のためにスリットを形成することができる。
本発明のばねの積層構造は、締結機構等の各種機構や、防振装置等の各種装置に適用することができる。以上のような各種変形例は適宜組み合わせることができるのは言うまでもない。
1,2,3…ばね、10,20,30…本体部、10A…孔部、11…第1積層部(内周部側積層部)、11A…段差部、12…第2積層部(外周部側積層部)、13…第1角部(角部)、14…第2角部(角部)、101…第1部材、102…第2部材、α ,β…角度、s1,t1…外径、s2,t2…内径

Claims (6)

  1. 第1部材と第2部材との間で、孔部を有する本体部を備えた複数個のばねを、前記孔部の形成面が対向するように積層したばねの積層構造において、
    前記本体部の内周部および外周部に形成されるとともに、隣接するばねに向けて突出する積層部を備え、
    前記本体部と前記積層部との境界部に角部が形成され、前記角部は、その角度が第1部材および第2部材からの押圧力に応じて変化するように弾性変形可能であり、
    前記内周部側の積層部では、前記角部側の端部の内径が前記角部側とは反対側の端部の外径よりも大きく設定され、
    前記外周部側の積層部では、前記角部側の端部の外径が前記角部とは反対側の端部の内径よりも小さく設定され、
    前記押圧力が加えられた時の前記角部の弾性変形では、前記内周部側の積層部における前記角部側の端部は縮径し、前記外周部側の積層部における前記角部側の端部は拡径することを特徴とするばねの積層構造。
  2. 前記積層部同士が当接する部分は、固定されていることを特徴とする請求項1に記載のばねの積層構造。
  3. 前記積層部の断面は、前記端部同士を接続するような直線状をなすことを特徴とする請求項1または2に記載のばねの積層構造。
  4. 前記本体部の断面はS字状あるいは階段状をなすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のばねの積層構造。
  5. 前記積層部同士が当接する部分の長さが、前記積層部の15%以上の長さであることを特徴とする請求項3に記載のばねの積層構造。
  6. 前記第1部材の前記第2部材に対する相対的変位時、前記ばねのたわみが互いに等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のばねの積層構造。
JP2009047703A 2009-03-02 2009-03-02 ばねの積層構造 Active JP5281927B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009047703A JP5281927B2 (ja) 2009-03-02 2009-03-02 ばねの積層構造
PCT/JP2010/052368 WO2010101022A1 (ja) 2009-03-02 2010-02-17 ばねの積層構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009047703A JP5281927B2 (ja) 2009-03-02 2009-03-02 ばねの積層構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010203490A JP2010203490A (ja) 2010-09-16
JP5281927B2 true JP5281927B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=42709583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009047703A Active JP5281927B2 (ja) 2009-03-02 2009-03-02 ばねの積層構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5281927B2 (ja)
WO (1) WO2010101022A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5948110B2 (ja) * 2012-04-04 2016-07-06 バンドー化学株式会社 オートテンショナ
WO2020071303A1 (ja) * 2018-10-02 2020-04-09 日本発條株式会社 皿ばね、皿ばね装置、および皿ばねの製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5427467Y2 (ja) * 1973-09-27 1979-09-06
JPS58632A (ja) * 1981-06-23 1983-01-05 Atsugi Motor Parts Co Ltd 皿ばね
US5072917A (en) * 1987-05-21 1991-12-17 Pleva Walter F Uniform loading springs of improved configuration
JPH028523A (ja) * 1988-06-24 1990-01-12 Tokushu Hatsujo Kogyo Kk フラットカップスプリング
JPH0540632U (ja) * 1991-10-29 1993-06-01 株式会社三ツ葉電機製作所 皿ばねアセンブリ
JPH0754893A (ja) * 1993-08-18 1995-02-28 F Pureba Walter 均等負荷ばね
JPH0921437A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Tosok Corp 板状スプリング
JPH10311369A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Ohbayashi Corp 免振装置
JP2003322186A (ja) * 2002-05-07 2003-11-14 Tokushu Hatsujo Kogyo Kk 積層皿バネ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010101022A1 (ja) 2010-09-10
JP2010203490A (ja) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4815469B2 (ja) ばね
US8282308B2 (en) Fastener
JP5281927B2 (ja) ばねの積層構造
JP5073643B2 (ja) ばね
EP3924637A1 (en) Nonlinear spring mechanism for actuation systems and its design method
JP6113573B2 (ja) センターベアリングサポート
WO2016157881A1 (ja) ばねシート部材及びばね組立て体
JP2011220476A (ja) ばね
JP4742122B2 (ja) 防振装置
WO2011129208A1 (ja) ばね
JP4822162B2 (ja) 制震装置
WO2005106269A1 (en) Fastener
JP4751423B2 (ja) ばねの積層機構
JP6934389B2 (ja) バネ組立体
JP5112226B2 (ja) 締結機構およびそれを用いた防振装置
JP5819253B2 (ja) 皿ばね
JP5016725B2 (ja) ばね
JP2009079718A5 (ja)
WO2011158622A1 (ja) ばね
JP6384174B2 (ja) 制振構造
TW202300806A (zh) 機械式接頭、具接頭的鋼管、具接頭的鋼管的製造方法、結構體、結構體的施工方法以及機械式接頭的設計方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5281927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250