JP5281669B2 - ヒートシールロール用ヒートシール刃およびそれを用いたヒートシールロール - Google Patents
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Description
このシーラント層の粘度の低下は、図6に拡大断面図で例示するように、横シール時に被包装物114の一部を横シール部分115内に巻込む原因となり、巻き込まれた被包装物114が、横シール刃112によるさらなる加熱によって融着接合された横シール部分115のシールを剥離させながら体積膨張(発泡)するという問題があった。
また、本発明の他の目的は、ヒートシール刃から包装用フィルムへの熱の伝わり方を、被包装物の種類等に合わせて有効にコントロールすることにより、シール許容温度幅を広げることのできるヒートシールロール用ヒートシール刃、とくには横シール刃および、それを用いたヒートシールロールを提供することにある。
前記対向するヒートシール刃の少なくとも一方の表面のうち、シールに当って回転方向に先行する側の端部および後行する側の端部を除く中央部分のみを、微細凹凸粗面部とし、該凹凸粗面部の凹部深さを、1〜30μmの範囲とするとともに、前記凹凸粗面部を、ロールの軸線方向に平行なストライプ状粗面としてなるヒートシールロール用ヒートシール刃を提案するものである。
なお、図1(a)は、一対のロール1のうち、一方のロール上に延在するヒートシール刃2に凹凸粗面部4を形成したものであり、図1(b)は、一対のそれぞれのロール1上に延在するヒートシール刃2に、凹凸粗面部4を形成したものである。
なお、横シール刃2の先行側端部7aおよび後行側端部7bは、平滑面であるため、従来技術よりも包装用フィルムとの接触面積が大きいが、先行側端部7aおよび後行側端部7bは中央部分8に比して表面温度が低く、しかも面積が小さいため、先行側端部7aおよび後行側端部7bと包装用フィルムとの接触によって、被包装物の品質を損ねるほど、あるいは包装用フィルムのシーラント層の粘度を下げ過ぎるほど加熱されるわけではないので、問題はない。
d/Dが0.3より小さいと、凹凸粗面部4が小さすぎて包装用フィルムへの伝達熱量の抑制効果が得られず、包装用フィルムのシーラント層や被包装物の不必要な加熱を招くおそれがあり、一方、d/Dが0.95よりも大きいと、先行側端部7aおよび後行側端部7bでのシール温度が低くなりすぎて十分に融着できず、シール不良となるおそれがある。
B0601で規定する平均間隔Smを、15〜300μmの範囲とすることが好ましく、この範囲にすることにより、加熱されたシール刃2が、ヒートシール位置に達するまでの間での、シール刃2と包装用フィルムとの接触面積を十分に低減させることができる。
一方、凹凸平均間隔Smが300μmを越えると、包装用フィルムがシール刃2に、凸部以外の部分でも接触してしまい、それら両者の接触面積が大きくなるおそれがある。
凹部の深さが、1μm未満では、シール刃2がヒートシール位置に達する前にシール刃2の凹部が包装用フィルムに接触するおそれが高く、一方、それが30μmを越えると、シール刃2がヒートシール位置に達して、シール刃2による包装用フィルムの挟持力が大きくなってなお、シール刃2の凹部が包装用フィルムに十分に接触できなくなって、シール刃表面と包装用フィルムとの接触面積を十分に増加させ得なくなる虞がある。
なお、被包装物として、液体や粘稠物全般を適用することができる。
また、被包装物としては液体や粘稠物全体に使用することができ、幅広シールとしても使用することができる。
弧状表面を微細な凹凸粗面とした、この発明に係る横シール刃を用いた実施例のヒートシールロールと、ヒートシール刃表面全体に凹凸粗面を形成した横シール刃を用いた比較例1のヒートシールロール、および弧状表面を平滑鏡面とした横シール刃を用いた比較例2のヒートシールロールを用いて、それぞれ15μm厚みの二軸延伸ナイロンベースフィルムと、50μm厚みのリニアローデンシティポリエチレンシーラント層との積層構造からなるタテ63mm×ヨコ75mmの包装用フィルムに、充填速度を変えて水充填を行い、その際の水充填が可能なシール温度(シール許容温度)を測定した。なお、水の温度は30℃、充填量は16gとした。その結果を、表1に示す。
また、実施例のヒートシールロールでは、横シール刃の中央部に凹凸粗面を形成したことにより、被包装物や包装用フィルムが不必要に加熱されることなく、比較例2よりも高いシール許容温度まで発泡を発生することなくヒートシールをすることができ、シール許容温度幅を広げることができた。
したがって、実施例のヒートシールロールによれば、横シール刃の加熱温度、液温度等の操業要因のほか、気温その他の環境要因の変動を有効に吸収して、所期した通りの横シール部分を形成することが可能となる。
2 ヒートシール刃(横シール刃)
3 ヒートシールロール
4 凹凸粗面部
5 フランジ
7a 先行側端部
7b 後行側端部
8 シール刃中央部
Claims (4)
- 相互に近接させて平行に対向配置され互いに逆方向に回転駆動される一対のロールのそれぞれに、それらの軸線方向に延在するように取付けられるものであって、表面が該ロールの周方向に沿って弧状をなすと共に、対向するこれらの相互間に包装用積層フィルムを挟持してその積層フィルムを融着接合させる、ヒートシールロール用ヒートシール刃であって、
前記対向するヒートシール刃の少なくとも一方の表面のうち、シールに当って回転方向に先行する側の端部および後行する側の端部を除く中央部分のみを、微細凹凸粗面部とし、該凹凸粗面部の凹部深さを、1〜30μmの範囲とするとともに、前記凹凸粗面部を、ロールの軸線方向に平行なストライプ状粗面としてなるヒートシールロール用ヒートシール刃。 - 前記中央部分の回転方向長さdを、前記ヒートシール刃表面全体の回転方向長さDに対し、d/D=0.3〜0.95の範囲としてなる請求項1に記載のヒートシールロール用ヒートシール刃。
- 前記凹凸粗面部の凹凸平均間隔Smを15〜300μmの範囲および/または凹凸算術平均粗さRaを0.5〜5.0μmの範囲としてなる請求項1もしくは2に記載のヒートシールロール用シール刃。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のヒートシール刃の1〜複数個を、ロール本体の胴周面上に、それの軸線方向に延在させた状態で着脱可能に配設してなるヒートシールロール。
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