JP5281462B2 - 未加硫タイヤの製造装置及び同製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ構成部材であるベルト等の補強部材を被成型体上に配置形成するために、例えばナイロン等の有機繊維のコード部材を配置していく未加硫タイヤの製造装置及び同製造方法に関する。
例えば、有機繊維のコードに生ゴムを被覆したコード部材をタイヤの周方向及び巾方向に斜めに配置したタイヤが知られているが、このようなタイヤを製造するため、コード部材を例えば剛体コア上にその周方向及び巾方向に対して斜めに配置する装置が知られている(特許文献1参照)。
このような装置において、補強部材を貼り付ける対象となる被成型体(以下単にドラムという)は完全な円筒形ではなく、その外面形状は中央部に対してその両側部が小径となる曲面形状であり、被成型体の巾方向位置によって半径(周長)が相違している。そのために、例えば、一定の角速度で回転するドラムに対して、補強部材であるコード部材の貼付装置をドラムの軸方向に一定速度で移動させながら、コード部材をドラムの周方向に対して一定角度で貼り付けると、貼り付けたコード部材間の間隔は中央部側で広く巾方向両端側で狭くなり、コード部材の間隔を一定にして配置することができない。そのため、コード部材同士が巾方向端部側で互いに重なることがあり、コード部材を均一かつ密に配置することができないという問題がある。
これは、ドラムの径が軸方向で変化するためドラムの周長がドラムの軸方向位置により異なるため、コード部材をドラムの周方向に一定角度で貼り付けると、ドラム外周面上ではその周長差により、つまり周長の短いドラム巾方向端面では間隔が詰まり、周長の長いドラム巾方向中央部では間隔が拡がるため一定間隔にならないことによる。
ところで、従来からドラムの回転方向とコード部材の貼付装置の移動方向におけるそれぞれの速度を調整して、コード部材のドラム上での配置角度を変更すること自体は既に知られている(特許文献2参照)。
特許文献2には、そのコード部材つまりコードストリップの長さ方向の途中で、ドラム10の周速および、コードストリップの横行速度の少なくとも一方を変更することで、各コード部材を、所要の位置で、所要の方向へ所要量だけ確実に折曲げ変形等させることができることが記載されている。
しかし、特許文献2に記載された発明は、ベルト層のコードのタイヤ円周線分に対する交角を、ベルト層の巾方向中央域と側部域との間で変化させることで、タイヤの耐摩耗性や高速耐久性を向上させ、或いは発熱や転がり抵抗の低減などを目的とするものである。
特開2007−152953号公報 特開2003− 33975号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は外周面の径が一定ではなく曲面形状の外周面を有する被成型体に、補強部材を、補強部材同士が重なることなく均一つまり粗密状態を低減して貼付できるようにすることである。
請求項1の発明は、曲面形状の外周面を有する被成型体と、前記被成型体の外周面に補強部材を被成型体の周方向に対して斜めに貼り付ける補強部材貼付装置とを有する未加硫タイヤの製造装置であって、前記被成型体を回転駆動する被成型体の駆動機構と、前記補強部材貼付装置を被成型体の回転軸に沿って駆動する補強部材貼付装置の駆動機構と、被成型体に前記補強部材を被成型体の巾方向全巾に渡って前記補強部材を部材同士が重なることなく均一に貼り付けるため、必要な前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する算出部と、算出結果に基づき被成型体の回転駆動機構及び/または前記補強部材貼付装置の駆動機構を制御する制御部を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された未加硫タイヤの製造装置において、前記算出部は、前記被成型体を当該被成型体の径と、補強部材の間隔と、補強部材の円周方向の数に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載された未加硫タイヤの製造装置において、前記制御部は、前記被成型体の巾方向の複数の位置と当該位置における前記被成型体の外径とを記憶した記憶部と、前記補強部材貼付装置の前記被成型体の巾方向の位置に基づき、前記被成型体の前記被成型体の外径を検索する手段とを有し、前記算出部が検索した外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2に記載された未加硫タイヤの製造装置において、前記補強部材貼付装置の前記被成型体に対する接触位置を検知する手段と、前記接触位置における前記成型体の外径を検出する手段とを有し、前記算出部は前記検出した被成型体の外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする。
請求項5の発明は、曲面形状の外周面を有する前記被成型体の外周面に補強部材を被成型体の周方向に対して斜めに貼り付けてタイヤを製造する未加硫タイヤ製造方法であって、被成型体を回転駆動する工程と、前記補強部材貼付装置を被成型体の回転軸に沿って駆動する工程と、被成型体に前記補強部材を被成型体の巾方向全巾に渡って前記補強部材を部材同士が重なることなく均一に貼り付けるために、必要な前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する算出工程と、算出結果に基づき被成型体の回転駆動機構及び/または前記補強部材貼付装置の駆動機構を制御する工程と、を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載された未加硫タイヤの製造方法において、前記算出工程は、前記被成型体の径と、補強部材の間隔と、補強部材の円周方向の数に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載された未加硫タイヤの製造方法において、前記被成型体の巾方向の位置と当該位置における前記被成型体の外径とを記憶する記憶工程と、前記補強部材貼付装置の前記被成型体の巾方向の位置に基づき、前記被成型体の前記被成型体の外径を検索する工程と、前記検索した外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程を有することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載された未加硫タイヤの製造方法において、前記補強部材貼付装置の前記被成型体に対する接触位置を検知する工程と、前記接触位置における前記成型体の外径を検出する工程とを有し、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程で、前記検出した被成型体の外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする。
本発明によれば、曲面形状の外周面を有する被成型体に対して、補強部材を被成型体の周方向に対して傾斜して貼り付ける場合に、補強部材を補強部材同士が重なることなく均一、つまり粗密状態を低減して貼付できる。そのため、補強部材を密に配置することができ、特に大きな負荷が作用する航空機用タイヤなどの安定性や強度を高めることができる。
図1Aはドラムの側面図であり、図1Bはその一部の拡大図である。 図2Aは、ドラムの外周面を図2Bのドラム外周面上の点Sから展開して示した展開図であり、図2Bは、ドラムとコード部材貼付装置を移動させながらコード部材Cをドラムの周方向に対して一定の角度で斜めに貼り付けたときのコード部材の外周面上での配置の状態を示す斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態において区分したドラム表面の展開図であり、図3Bは、本実施形態の制御によりドラムの外周面にコード部材を配置した状態を模式的に示す図2Bと同様の斜視図である。 図4Aは分割ドラムの斜視図であり、図4Bは図4Aに示す分割ドラムにおけるコード部材との接触面を平面に近似して拡大した図である。 本実施形態の制御部を模式的に示すブロック図である。 本願発明のコード部材貼付方法を実施するための未加硫タイヤの製造装置の一例を示す正面図である。 図6に示す未加硫タイヤの製造装置の平面図である。
本発明は、被成型体(ここで被成型体とは、製品タイヤの内周面形状と対応する外周面形状を有する剛体コア、軸線方向中央部を膨出変形させることができる膨出変形前後のタイヤ成形ドラム、剛体コアやタイヤ成形ドラムに既に貼り付けられているタイヤ構成部材、更生タイヤ等を総称する意味である)上に、補強部材である例えば未加硫ゴムが被覆されたコード部材をその間隔が常に一定になるように配置することを目的に、計算式に基づき補強部材を配置する角度(被成型体の回転速度と配置装置の移動速度により決まる)を制御するものである。
さらに具体的には、周長がその巾方向の変位に対して連続して変化する被成型体、つまり、曲面形状の外周面を有する被成型体について、その巾方向を複数の円弧に区分し、区分した円弧毎にさらに複数に分割して、その分割した複数の異径の分割ドラムの集合体とみなして、各分割ドラムについて、そこに配置されるコード部材の間隔が各分割ドラムに渡って常に等しくなるように、ドラムの回転移動距離とコード部材を貼り付けるコード部材貼付装置の移動距離の比を数式によって求め、その結果に基づいて連続的又は断続的にドラムの回転速度及び/又はコード部材貼付装置の送り速度を制御することによって実現する。
以下、本発明の未加硫タイヤの製造方法及び装置の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1Aは被成型体であるドラム10の側面図であり、図1Bはその一部の拡大図である。
図示のように、ドラム10の外周面は中央部分が膨らみ両側部では縮径した外周面形状から成っている。図1Bは、ドラム10の形状を模式的に表しその外径Rがドラム10の幅方向端部に近づくにしたがって、その外径が順に縮径していく様子を示している。
ドラム10はこのような外面形状であるため、既に述べたように、ドラム10を等速(等角速度)で回転し、かつ後記するコード部材貼付装置をドラム10の軸に対して平行に等速移動させながら、コード部材Cをドラムの周方向(及び巾方向)に対して同じ角度で斜めに貼り付けていくと、ドラム10の巾方向端部の小径部では同中央部の大径部に対してその周長が短くなるため、その分コード部材Cの間隔は中央部で広く、巾方向両端側が狭くなってしまう。
図2Aは、ドラム10の外周面を図2Bのドラム10の外周面上の一点Sから展開した展開図である(中央部分は周長が長いため矩形にはならないがここでは便宜上矩形にして表している)。上述のように、コード部材Cをドラム10の周方向に対して一定の角度で配置したときのその配置(又は配設)の状態を模式的に示している。この展開面においてコード部材C、Cは一定の角度で斜めに配置されている。図2Bは、このように展開面において平行に配置されるコード部材C、Cを、上述のように実際にドラム10の外周面上にその周方向に対して一定の角度で斜めに貼り付けたときのコード部材C、Cのドラム10の外周面上での配置の状態を示している。
つまり、ドラム10の角速度及びコード部材貼付装置20の速度をそれぞれ一定としてコード部材Cをドラム10の外周面の巾方向一端側から他端側まで同じ角度で貼り付けて行くと、ドラム10の巾方向両端部ではコード部材C、C間の間隔が狭まり、したがって、図2Bに示すようにコード部材C、C同士が接近し、場合によっては重なる虞があることを示している(なお、ここで、コード部材C、Cの間隔は各コード部材に対して垂直方向の間隔をいう)。そのため、コード部材をドラム10に一定間隔で貼り付けるにはその貼付角度を変える必要がある。
図3Aは、本発明の実施形態において分割したドラム(分割ドラム)表面の展開図であり、図3Bは、本実施形態の制御によりドラム10の外周面にコード部材Cを配置した状態を模式的に示す図2Bと同様の斜視図である。
本実施形態では、計算を容易にするため、図1Aに示すように、ドラム10の巾方向一端部から他端部までその円弧M(M・・・M)に区分し、各区分した円弧M(M・・・M)毎にさらに各区分(10・・・10)の外径(ここではその半径R(R・・・R))に合わせて、配置されるコード部材C間の間隔が常に一定となるように各分割ドラム(10・・・10)の回転速度とコード部材貼付装置20のドラム10軸方向の送り速度とを制御する。
次に、上記のようにドラム10上に配置するコード部材Cの間隔を常に一定にしてコード部材同士が重なることなく均一に配置できるようにするための具体的手法について図3及び図4を用いて説明する。
本実施形態では、まず、分割ドラム10における当該ドラム10とコード貼付装置20とが接触している位置を含むその近傍の曲面を取り出し、これを近似的に平面(分割面という)とみなして、同分割面内におけるコード部材Cの間隔が一定となる傾きを求める。
即ち、図3Aに示すように、ドラム10をその巾方向に沿って輪切り状に分割し(10・・・10)、図4に示すように分割した分割ドラム10の円弧の半径(R)から各分割ドラム(10・・・10)毎に定めた円周上の1点である代表点(例えば、その巾方向の中心点)を通る周長(2πR)を算出する。
求められた円筒の周長(2πR)と要求されるコード部材の間隔(周方向間隔:H、垂直方向間隔:D)から、コード部材貼付角度を算出する。
ここでコード部材貼付装置20の位置近傍の面を平面とみなすと、コード部材貼付装置20の移動量(つまり、分割ドラムの巾方向一端から他端までの移動)(X)と、コード部材貼付装置20がXだけ移動する間におけるドラム10の回転量、つまり外周面周方向の移動距離(Y)とのなす角度(Y/X)をコード部材Cの角度とみなすことができる。そこで、分割ドラムではこの移動量比(Y/X)を用いて、同分割ドラムにおけるドラム回転量と貼付装置移動量の2軸直線補間制御を行う。
即ち、図4において、図4Aは上記ドラム10を分割した分割ドラム10を表す。その分割ドラム10は角速度φで時計方向に回転しているとし、曲線XRはコード部材貼付装置20が分割ドラムの巾方向一端から他端まで移動する距離を表し、曲線YRはその間に分割ドラム10が回転する回転距離を表す。
図4Aは、分割ドラム10とコード部材貼付装置20とが接触している位置の近傍を平面(分割面)に近似して、図4Aの曲面上の移動距離である上記曲線XRとYRを、分割面上の移動距離を表す直線X、Yに近似して示している。図4Bには、上記近似平面(分割面)内を2条のゴム部材C、Cとが平行つまり部材同士が重なることなく均一(厳密な意味ではなく粗密が低減できる状態であればよい)に配置されている状態を示している。
ここで、図4Bの分割面内において、コード部材CとCとが部材同士が重なることなく均一である条件は以下のように表すことができる。即ち、
ドラム、ここではそれを分割した分割ドラム10の角速度をφ、分割ドラム10の半径をR、周方向におけるコード部材の数をF、コード部材の周方向における間隔をH、コード部材配向方向に対して垂直方向における間隔をDとすると、コード部材貼付装置20が分割ドラム10の巾方向一端から他端まで移動する距離をX、コード部材貼付装置20が距離Xだけ移動する間に分割ドラム外周面が回転方向へ移動する距離をYとすると、
ドラムの角速度:φ=Y/R、コード部材の周方向における間隔:H=2πR/F、コード部材の周方向における間隔(H)とコード部材配向方向に対して垂直方向における間隔(D)との成す角をθとすると、
θ=acos(H/D)であるから、図4Bから、
Y/X=tanθ=tan(acos(H/D))・・・関係式(1)
が得られる。
この関係式(1)において、ドラム10はその巾方向の各位置(つまり各分割ドラム10(10・・・10)においてその半径Rは、R、R・・・Rと変化するから、それに伴ってコード部材の周方向における間隔(H)が変化する。
したがって、上記間隔(H)が変化しても、コード部材配向方向に対して垂直方向における間隔(D)が常に一定になるように、上記関係式を満たすYとXを設定すればドラム10に配置されるコード部材Cは常に一定間隔になる。
図5は、以上で示した関係式(1)に基づき、実際にドラム10の回転駆動機構及びコード部材貼付装置20の駆動機構を制御を行う、本発明の実施形態に係るタイヤ製造装置の制御部の構成を模式的に示すブロック図である。
制御部50は、装置全体を制御するためのCPU51と、CPU51を動作させるためのプログラム等を保存したROM52,CPU51の作動時に使うデータ等を一時的に保存するRAM53とから成るコンピュータと、例えば、ドラム10の各分割位置(分割ドラムの位置)と当該分割されたドラム10(分割ドラム)外周面の半径Rとを対応させたテーブルを備えた任意の記憶手段からなる記憶部54とから成り、CPU51には、機能部として記憶部54に記憶された情報、例えば、ドラム10の各区分の位置情報から当該区分のドラムの半径Rを読み出す検索部511,検索部511で検索した当該区分の半径R、入力されたコード部材Cの間隔Dに基づきドラム10の回転量とコード部材貼付装置20の移動量の比率等を算出する算出部512,と算出したドラム10(分割ドラム10)の回転量Yとコード部材貼付装置20の移動量Xの比率に応じて、ドラム10の回転駆動機構40及びコード部材貼付装置20の駆動機構41をインターフェース部56を介して駆動制御する駆動制御部513、及び入力部55、入出力の結果の確認を行う等のための表示部56を備えている。
なお、ドラム10の巾方向の半径Rを連続して検知する手段を設け、上記制御部50はコード部材Cの貼付動作中に、連続して入力される半径情報に基づき、算出部512が連続して上記算出を行い、駆動制御部513は、算出したドラム10(分割ドラム10)の回転量Yとコード部材貼付装置20の移動量Xの比率に応じて、ドラム10の回転駆動機構40及びコード部材貼付装置20の駆動機構41を連続して駆動制御することもできる。
上記ドラム10を分割した分割ドラム(10・・・10)の回転量Yとコード部材貼付装置20の移動量Xの設定は、例えばモータによるドラム10の回転駆動機構40とコード部材貼付装置20の駆動機構41を制御する駆動制御部513を用い、検索部511で記憶部54に保存された上記テーブルからドラム10の巾方向の位置に対応した分割ドラム部分の半径Rを読み出し、算出部512は、その位置でのドラム10(分割ドラム10)の角速度φ=Y/Rから、ドラム10のその部分の外周面の速度(Rφ)を算出し、入力されたコード部材配向方向に対する垂直方向における間隔(D)と、周方向におけるコード部材の数(F)に基づき、コード部材Cの周方向における間隔(H)=2πR/F、及びその場合における、例えばコード部材貼付装置20の横行速度Xを算出する。
駆動制御部513は、上記横行速度Xとなるようコード部材貼付装置20の駆動機構の例えばモータの回転を制御する。
上記のように制御した場合における各分割ドラム(10・・・10)表面に配置されたコード部材Cは、図3Aに示すように、ドラムの巾方向端部近傍ではドラムの周方向に対する角度β1は大きく、中央部ではその角度β2は小さくなっている。
なお、図3Aでは角度β1,β2を比較的に急に変化させているが、両速度の相対関係を緩やかに変化させる場合には、上記分割を細かくすることでより滑らかに変化させることができる。また、上述のように、ドラム10の外径を連続的に測定して入力する手段を採用すれば、それに伴って、例えば、コード部材貼付装置20の横行速度を連続的に変更し、したがって、コード部材Cのドラム10の表面上への貼付角度も滑らかに変更される。
上記制御は、コード部材貼付装置20の変位速度を一定とする一方で、そのコード部材Cの貼着位置における各分割ドラム(10・・・10)における回転駆動機構の回動速度を制御することによっても実現可能である。
実際の制御はドラムの回転量と貼付装置の移動量の比率(したがって、ドラムの回転速度と貼付装置の移動速度の比率)を制御できればよいから、ドラムの回転量と貼付装置の移動量のいずれを変更してもよく、或いは、両方同時に制御してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、様々なドラム(被成型体)10の外周に対しても、その巾方向位置に応じて異なる周長に合わせて貼付角度を断続的又は連続的に変化させてコード部材を部材同士が重なることなく均一に貼付けることができる。即ち、ドラム外周形状データに基づき、様々な形状のドラム(被成型体)に対して、貼付装置がどのような位置にあっても、それに適したドラム10の回転に対する貼付装置の移動比が求められ、ドラムに対してコード部材Cを常に部材同士が重なることなく均一に貼り付けることができる。
以上で説明した本発明における貼付制御をまとめて以下に示す。
(1)上述のようにコード部材を配置するドラムの各位置での異なる周長にあわせて、部材(コード部材)の傾きを変化させ、それによって巾方向の任意の位置で部材同士が重なることなく均一に部材を貼り付けるようにする。
(2)部材の傾きの制御方法は、ドラムの回転量と貼付装置の移動量の比率(或いは速度の比率)を変えることによって行う。
(3)ドラムの周長はその巾方向の変位に対して連続して変化するが、コード部材貼付装置とドラムが接触している近傍の区分は、同一平面上にあると近似し、ドラムの巾方向を円弧毎(M・・・M)に区分し、さらに区分した各円弧を巾方向に任意の数の分割ドラム(10・・・10)に分割し、かつ、各分割ドラム(10・・・10)毎にそのドラムの回転量とコード部材貼付装置の移動量の比率を与える。
なお、厳密には分割ドラムの継ぎ目付近では、コード部材間隔は近似誤差分だけ等間隔にならないが、実効上は問題にならない。
次に、以上で説明したドラムに補強部材(コード部材)を部材同士が重なることなく均一に貼り付けて未加硫のタイヤを製造するための装置を、図6及び7を参照して説明する。この未加硫タイヤの製造装置の動作機構部は従来の装置を利用でき、一例として、既に説明した特許文献2に記載された従来の補強部材形成装置を用いるものとして説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る未加硫タイヤの製造装置の動作機構部の正面図、図7は同装置の平面図である。
ここでは、コード部材としてナイロンなどの有機繊維のコードに未加硫ゴムを被覆した短冊状のベルトを、ドラム上に往復して連続的に貼り付けて配置する。
この未加硫タイヤの製造装置の動作機構部は、図6、7に示すように、供給される長尺のベルトCを所定の長さにわたって間欠送りする定尺送り手段4を設けるとともに、この定尺送り手段4の前方側に、間欠送りされたベルトCを定尺切断する切断手段5を設け、また、切断された定尺ベルトCを、図5に示す回転駆動機構40で回転駆動されるドラム10の外周面上へ送給する搬送手段6を設け、この搬送手段6の先端に、ベルトCの先端ガイド7を介して進退変位可能に貼付ローラ8を設け、さらに、これらのそれぞれの手段その他を一体として形成される貼付装置をドラム10の軸線方向に往復変位させる駆動機構41を設けることで未加硫タイヤの製造装置を構成している。
つまり、この未加硫タイヤの製造装置では、定尺切断され、搬送手段6をもってドラム10の外周面上へ送給されたベルトCの先端部を、貼付ローラ8でその外周面に押圧しつつ、ドラム10の回動変位と、駆動機構41の作用に基づくベルトCの横行変位、つまり貼付装置の軸線方向での変位とを行わせることにより、ベルトCを、ドラム10の外周面の一側縁から他側縁にわたって貼着配置している。
このようにして所定長さの一本のベルトCの貼着配置を終えた後は、駆動機構41により、貼付ローラ8を後退姿勢とした状態で元の位置に復帰させるとともに、ドラム10を、回転駆動機構40(図5)によりベルトCの次の貼着位置まで逆転させ、そこで、搬送手段6からの次のベルトCの送給に基づく貼着作業の再開を待機し、以後同様の工程を、ベルトCがドラム10の全周にわたって貼着配置されるまで繰り返す。
本実施形態においては、上記コード部材貼付装置20を用いて、ベルトCを貼着させ、その際、コード部材貼付装置20の位置におけるドラム10の外径に基づきドラム10の周速とコード部材貼付装置20の上記ドラム10の軸方向に平行な方向における速度の比を上記計算式(1)を用いて算出し、その算出結果を基にドラム10を回転駆動する駆動機構及びコード部材貼付装置20の横行速度を制御して、ドラム10がその巾方向でその径が相違しても、貼り付けられるコード部材は常に部材同士が重なることなく均一になる。
したがって、ドラム10上にコード部材を均一に粗密を低減して配置することができる。
なお、上記実施形態においてドラム等の被成型体に貼り付ける補強部材は、単一コード部材であっても複数のコード部材であってもよく、切断された複数の補強部材を繰り返し貼り付けても、連続部材を端部で折り返して連続的に貼り付ける形態でもよい。
10・・・ドラム、20・・・コード部材貼付装置、40・・・回転駆動機構、41・・・駆動機構、50・・・制御部、51・・・CPU、511・・・検索部、512・・・算出部、513・・・駆動制御部、52・・・ROM、53・・・RAM、54・・・記憶部、55・・・入力部、56・・・表示部。

Claims (8)

  1. 曲面形状の外周面を有する被成型体と、前記被成型体の外周面に補強部材を被成型体の周方向に対して斜めに貼り付ける補強部材貼付装置とを有する未加硫タイヤの製造装置であって、
    前記被成型体を回転駆動する被成型体の駆動機構と、前記補強部材貼付装置を被成型体の回転軸に沿って駆動する補強部材貼付装置の駆動機構と、被成型体に前記補強部材を被成型体の巾方向全巾に渡って前記補強部材を部材同士が重なることなく均一に貼り付けるため、必要な前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する算出部と、算出結果に基づき被成型体の回転駆動機構及び/または前記補強部材貼付装置の駆動機構を制御する制御部を備えたことを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  2. 請求項1に記載された未加硫タイヤの製造装置において、
    前記算出部は、前記被成型体をその巾方向に分割し、各分割毎に当該分割した被成型体の径と、補強部材の間隔と、補強部材の円周方向の数に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  3. 請求項2に記載された未加硫タイヤの製造装置において、
    前記制御部は、前記被成型体の巾方向の複数の位置と当該位置における前記被成型体の外径とを記憶した記憶部と、前記補強部材貼付装置の前記被成型体の巾方向の位置に基づき、前記被成型体の前記被成型体の外径を検索する手段とを有し、前記算出部が検索した外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  4. 請求項2に記載された未加硫タイヤの製造装置において、
    前記補強部材貼付装置の前記被成型体に対する接触位置を検知する手段と、前記接触位置における前記成型体の外径を検出する手段とを有し、前記算出部は前記検出した被成型体の外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする未加硫タイヤの製造装置。
  5. 曲面形状の外周面を有する前記被成型体の外周面に補強部材を被成型体の周方向に対して斜めに貼り付けてタイヤを製造する未加硫タイヤ製造方法であって、
    被成型体を回転駆動する工程と、前記補強部材貼付装置を被成型体の回転軸に沿って駆動する工程と、被成型体に前記補強部材を被成型体の巾方向全巾に渡って前記補強部材を部材同士が重なることなく均一に貼り付けるために、必要な前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する算出工程と、算出結果に基づき被成型体の回転駆動機構及び/または前記補強部材貼付装置の駆動機構を制御する工程と、を有することを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。
  6. 請求項5に記載された未加硫タイヤの製造方法において、
    前記算出工程は、前記被成型体をその巾方向に分割し、各分割毎に当該分割した被成型体の径と、補強部材の間隔と、補強部材の円周方向の数に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程であることを特徴とする未加硫タイヤの製造方法。
  7. 請求項6に記載された未加硫タイヤの製造方法において、
    前記被成型体の巾方向の位置と当該位置における前記被成型体の外径とを記憶する記憶工程と、前記補強部材貼付装置の前記被成型体の巾方向の位置に基づき、前記被成型体の前記被成型体の外径を検索する工程と、前記検索した外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程を有することを特徴とする未加硫タイヤ製造方法。
  8. 請求項7に記載された未加硫タイヤの製造方法において、
    前記補強部材貼付装置の前記被成型体に対する接触位置を検知する工程と、前記接触位置における前記成型体の外径を検出する工程とを有し、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出する工程で、前記検出した被成型体の外径に基づき、前記被成型体の回転量と前記補強部材貼付装置の移動量の比率を算出することを特徴とする未加硫タイヤ製造方法。
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