JP5281237B2 - 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法 - Google Patents

空調システム及び空調システムの油戻し制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5281237B2
JP5281237B2 JP2006292946A JP2006292946A JP5281237B2 JP 5281237 B2 JP5281237 B2 JP 5281237B2 JP 2006292946 A JP2006292946 A JP 2006292946A JP 2006292946 A JP2006292946 A JP 2006292946A JP 5281237 B2 JP5281237 B2 JP 5281237B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
air conditioning
conditioning system
compressor
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006292946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008107064A (ja
Inventor
政司 前野
聡 渡辺
晋一 五十住
恵介 三苫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006292946A priority Critical patent/JP5281237B2/ja
Publication of JP2008107064A publication Critical patent/JP2008107064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5281237B2 publication Critical patent/JP5281237B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空調システムに係り、特に、冷媒回路内の潤滑油を圧縮機に戻す空調システムの油戻し制御方法に関するものである。
従来、空気調和機では、冷凍回路に滞留した油を圧縮機に強制的に回収するいわゆる油戻し運転を行うことが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
この油戻し運転は、例えば、運転時間が所定時間に達した場合や、圧縮機から吐出された総油量が所定の値に達した場合に行われる。
特許第3750145号公報 特許第3191719号公報
ところで、圧縮機から吐出された総油量が所定の値に達した場合に油戻し運転を行う場合、例えば、圧縮機から吐出された油量を所定期間おきに検出し、その検出値を積算することで総油量を把握する方法が考えられる。
しかしながら、空気調和機の電源がオフされた場合には、この積算油量はリセットされてしまうため、電源が再度オンされたときに、実際の総油量を把握できず、油戻し運転を適切なタイミングで行うことができないという問題があった。
特に、1台の室外機と複数の室内機とが同一の冷媒配管で接続されるマルチ型の空調システムの場合には、空調機の据付時において試運転が繰り返し行われる。このような場合、電源がオフされるたびに実際の総油量と空調機が把握している総油量との誤差が拡大してしまい、油戻しのタイミングが大幅にずれてしまうおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、油戻しを適切なタイミングで行うことのできる空調システム及び空調システムの油戻し制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムであって、前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める油量積算手段と、不揮発性メモリと、前記油量積算手段により求められた前記吐出総油量を定期的に前記不揮発性メモリに書き込むメモリ書き込み手段とを具備し、前記不揮発性メモリへの吐出総油量の書き込み周期は、前記不揮発性メモリにおいて保証されているデータ書き換え回数空調システムの保証運転期間で除算した書き込み頻度から得られる書き込み周期以上に設定されている空調システムを提供する。
このような構成によれば、油量積算手段により求められた吐出総油量が定期的に不揮発性メモリに書き込まれるので、電源がオフされた場合や停電発生時において、そのときの吐出総油量が不揮発性メモリに保持されることとなる。これにより、電源がオンされた場合には、不揮発性メモリから吐出総油量を読み出すことで、そのときの吐出総油量を把握することができる。
上記不揮発メモリへの吐出総油量の書き込み周期は、不揮発性メモリにおいて保証されているデータ書き換え回数を空調システムの保証運転期間で除算した書き込み頻度から得られる書き込み周期以上に設定されている。例えば、不揮発性メモリのデータ書き換え回数が100万回であり、空調システムの保証運転期間が10時間/1日の運転状態で10年とした場合、上記吐出総油量の書き込みは、100万回/3万時間=33回/時間の頻度、換言すると、最速2分周期で書き込みが可能となる。従って、設計に応じて、2分以上の任意の期間を決定し、その周期で書き込みを行うこととすればよい。例えば、5分から10分の時間間隔で書き込みを行うこととしてもよい。
本発明は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムの油戻し制御方法であって、前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める過程と、前記吐出総油量を定期的に不揮発性メモリに書き込む過程とを有し、前記不揮発性メモリへの吐出総油量の書き込み周期は、前記不揮発性メモリにおいて保証されているデータ書き換え回数空調システムの保証運転期間で除算した書き込み頻度から得られる書き込み周期以上に設定されている空調システムの油戻し制御方法を提供する。
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムであって、前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める油量積算手段と、不揮発性メモリと、電源がオフされた場合に、前記油量積算手段により求められた前記吐出総油量を前記不揮発性メモリに書き込むメモリ書き込み手段とを具備する空調システムを提供する。
このような構成によれば、油量積算手段により、圧縮機から吐出された油量が積算されることにより吐出総油量が求められ、この吐出総油量に基づいて所定のタイミングで油戻し運転が実施されることとなる。
また、電源がオフされた場合には、油量積算手段により求められた吐出総油量が不揮発性メモリに書き込まれるので、電源がオフされたときの吐出総油量が保持されることとなる。これにより、次回の電源オン時においては、不揮発性メモリに書き込まれている吐出総油量を読み出すことにより、前回の電源オフ時、つまり、現在の吐出総油量を把握することができる。
上記空調システムにおいて、電源がオンされた場合に、前記不揮発性メモリから直近の吐出総油量を読み出すメモリ読み出し手段を備え、前記油量積算手段は、前記不揮発性メモリから読み出された吐出総油量から積算を開始することとしてもよい。
このように、電源がオンされた場合には、不揮発性メモリから直近の吐出総油量が読み出され、この吐出総油量を元に吐出油量の積算が開始されるので、実際の吐出総油量と油量積算手段により求められる吐出総油量との誤差を低減することができる。
上記空調システムにおいて、停電を検知する停電検知手段を備え、前記停電検知手段により停電が検知された場合に、前記メモリ書き込み手段が前記油量積算手段により求められた前記吐出総油量を前記不揮発性メモリに書き込むこととしてもよい。
このような構成によれば、停電検知手段により停電が検知された場合には、油量積算手段により求められた吐出総油量が不揮発性メモリに書き込まれるので、停電直前の吐出総油量が保持されることとなる。これにより、停電後において電源がオンされた場合に、不揮発性メモリから吐出総油量を読み出すことで、停電の直前における吐出総油量、つまり、現在の吐出総油量を把握することができる。
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムであって、圧縮機が起動された場合に、圧縮機の起動時から一定時間経過後に油戻し運転を実施する空調システムである。
このような構成によれば、圧縮機が起動された場合には、その起動時から一定時間経過後に油戻し運転が実施されるので、圧縮機における油不足を解消することができる。
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムであって、運転を停止する指示が入力された場合に、油戻し運転を行い、その後、運転を停止するする空調システムである
このような構成によれば、運転を停止する場合には、その運転停止前に必ず油戻し運転を行ってから運転を停止するので、運転開始時における吐出総油量を常に一定に保つことができる。
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムの油戻し制御方法であって、前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める過程と、電源がオフされた場合に、前記吐出総油量を不揮発性メモリに書き込む過程とを有する空調システムの油戻し制御方法である
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムの油戻し制御方法であって、電源がオンされた場合に、電源オン時から一定時間経過後に油戻し運転を実施する空調システムの油戻し制御方法である
本発明の参考例としての他の態様は、圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムの油戻し制御方法であって、運転を停止する指示が入力された場合に、油戻し運転を行い、その後、運転を停止するする空調システムの油戻し制御方法である
上記空調システムの油戻し制御方法は、特に、1台の室外機と複数の室内機とが同一冷媒配管で接続されるマルチ型空調システムに利用されて好適なものである。
また、上記態様は、可能な範囲で組み合わせて利用することができるものである。
本発明によれば、油戻しを適切なタイミングで行うことができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空調システムの冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。
本実施形態に係る空調システムは、室外機1aと複数台の室内機2a〜2cを備えて構成されている。室外機1aと室内機2a〜2cとは、同一の冷媒配管11aにより接続されている。具体的には、室外機1aが備える室外機冷媒回路部4aと各室内機2a〜2cが備える室内機冷媒回路部5a〜5cとが同一の冷媒配管11aによって接続されている。
図1において、室外機1aは、室外制御装置9と室外機冷媒回路部4aとを備え、各室内機2a〜2c(以下、全ての室内機2a〜2cを総括して示す場合は単に符号「2」を付し、各室内機を識別する場合は、符号「2a」、「2b」、「2c」を付す。以下、各室内機が備える各構成要素についても同様とする。)は、室内制御装置10と室内機冷媒回路部5とをそれぞれ備えている。このような構成を備える空調システムは、冷媒を圧縮する圧縮機12と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器13と、凝縮された液冷媒を貯留する受液器15と、受液器15からの液冷媒を膨張させる膨張弁17と、膨張弁17によって膨張された液冷媒を蒸発させる熱交換器19とを備えている。
上記構成のうち、圧縮機12、凝縮器13、受液器15は、室外機1aを構成する室外機冷媒回路部4a内に設けられている。一方、熱交換器19及び膨張弁17は、室内機2を構成する室内機冷媒回路部5にそれぞれ設けられている。
なお、本実施形態では圧縮機12、受液器15は、室外機冷媒回路部4aに設けられているが、これらは必ずしも室外機冷媒回路部4a内に設けられている必要は無い。
圧縮機12は、熱交換器19からの低温低圧ガス冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒を作り出すものであり、好ましくはスクロールコンプレッサが用いられる。圧縮機12の吸入側の冷媒系統には低圧センサ51が設けられ、吐出側の冷媒系統には高圧センサ52が設けられている。これら圧力センサ51、52の出力は、室外機1aの室外制御装置9へ出力される。また、冷媒配管には、圧縮機12を迂回するバイパス配管が設けられている。このバイパス配管には、圧力センサ51と52との差圧が所定値以上になった場合に作動し、圧縮機12の吸入側圧力と吐出側圧力とを略一定圧力に保つための圧力調節弁60が設けられている。この圧力調節弁60は、室外制御装置9によりその開度が調節される。さらに、圧縮機12の吐出側の冷媒配管には温度センサ27が設けられており、この出力は室外制御装置9へ送られるようになっている。
凝縮器13は、圧縮機12からの高温高圧のガス冷媒を外気である空気と熱交換させて凝縮させる熱交換器である。凝縮器13には、室外ファン13aが対向配置されており、この室外ファン13aによって送られる空気による強制対流によって熱交換が促進されるようになっている。室外ファン13aは、室外制御装置9によって起動・停止が行われ、あるいは回転数制御が行われる。
凝縮器13の上流側の冷媒配管には温度センサ23が、下流側には温度センサ24がそれぞれ設けられている。これら温度センサ23,24の出力は室外制御装置9に送られる。室外機冷媒回路部4aには、室外温度センサ26が設けられており、この出力は室外制御装置9に送られるようになっている。
受液器15は、凝縮器13において凝縮された液冷媒が貯留される容器である。低外気温ではない通常の外気温時には、システムにおいて余剰とされた余剰冷媒が貯留されるようになっている。受液器15の側壁には、受液器温度センサ28が設けられている。受液器温度センサ28の出力は、室外制御装置9へ送られるようになっており、この出力値に基づいて受液器15内の液面位置が推定される。
次に、室内機冷媒回路部5の内部構成について説明する。
膨張弁17は、室外機冷媒回路部4a側から供給された液冷媒を略等エンタルピー的に膨張させるものである。膨張弁17は、好適には電子膨張弁(EEV)が用いられ、室内制御装置10によって開度がそれぞれ制御されるようになっている。この膨張弁17の開度によって、システム内を循環する循環冷媒量が決定される。また、所定の過熱度(例えば3deg)が維持されるように、室内制御装置10によって制御される。
熱交換器19は、膨張弁17からの低圧液冷媒を室内空気と熱交換させて蒸発させる熱交換器である。熱交換器19の上流側の冷媒配管には温度センサ21が、下流側の冷媒配管には温度センサ22がそれぞれ設けられている。これら温度センサ21、22の出力は、室内制御装置10へ送られる。温度センサ22から温度センサ21を減じた温度によって過熱度が決定される。
熱交換器19には、室内ファン29が対向配置されており、この室内ファン29によって送られる空気による強制対流によって熱交換が促進されるようになっている。室内ファン29は、室内制御装置10によって起動・停止が行われ、あるいは回転数制御が行われる。また、符号70は、圧力センサである。
室内機冷媒回路部5の熱交換器19の中間位置には熱交温度センサ25が設けられており、その出力は室内制御装置10へ送られる。
室外制御装置9は、例えば、マイコン、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等を内蔵し、室内制御装置10から送られてくる各種指令や室内吸込み空気温度、設定室内温度等に基づいて、圧縮機12の発停又はその回転数を制御することで冷凍能力を調整し、室内空気温度の制御を行うとともに、後述する油戻し制御を行う。
また、室内制御装置10は、例えば、マイコン等を内蔵し、室内機冷媒回路部5内の各センサや室外制御装置9からのデータに基づいて室内機冷媒回路部5をそれぞれ制御する。
このような構成を備える空調システムは、例えば、夏季のような通常外気温時には、以下のように動作する。
圧縮機12によって圧縮された高温高圧のガス冷媒は、凝縮器13において凝縮して高圧液冷媒となる。高圧液冷媒は、一部の余剰冷媒が受液器15に貯留された後、膨張弁17へと送られて略等エンタルピー的に減圧させられる。低圧液冷媒は、熱交換器19において蒸発し、室内ファン29によって送られる室内空気から熱を奪う。熱を奪われ冷却された空気は、室内へと送られ、室内温度を低下させることにより冷房を実現する。熱交換器19において蒸発した低圧ガス冷媒は、圧縮機12の吸入側へと導かれ、再び圧縮される。
ここで、上記空調システムを構成する室外機冷媒回路部4a及び室内機冷媒回路部5a〜5cは、上述したシングル冷房専用機だけなく、ヒートポンプ運転による暖房運転をも行うシングル冷暖房機、マルチ冷暖房機、マルチ組み合わせマルチ冷暖房機、冷暖フリーマルチエアコン、組み合わせ冷暖フリーマルチエアコンが複数系統として組み合わされた構成とされていてもよい。
次に、図1に示した空調システムにおける油戻し制御方法について説明する。
本実施形態に係る油戻し制御方法は、例えば、図1に示した室外制御装置9により実現される。
図2は、室外制御装置9の概略内部構成および周辺回路を示した図である。
上述したように、室外制御装置9は、マイコン100及び不揮発性メモリ101を備えている。また、室外制御装置9は、電源回路102を介して商用電源103に接続されている。電源回路102は、商用電源103からの交流電力を室外制御装置9に適合する電力に変換し、変換後の電力を室外制御装置9に供給する。また、電源回路102は、停電などにより商用電源103からの電力供給が遮断された場合に、所定時間において室外制御装置9に電力を供給できるようになっている。
また、室外制御装置9の周辺回路として、停電検知回路104が設けられている。停電検知回路104は、商用電源103から電源回路102に供給される電力を監視し、停電を検知する。この停電検知には公知の各種方法を適用することが可能である。例えば、停電検知回路104は、交流電力のゼロクロス点を随時検出しており、ゼロクロス点が検出できなくなった場合に停電と判断し、停電検知信号を室外制御装置9に出力する。或いは、停電検知回路104は、電源回路103内において全波整流された後の電力をモニタしており、波形が検出できなくなった場合に停電と判断し、停電検知信号を室外制御装置9に出力する。
室外制御装置9内のマイコン100は、圧縮機12から吐出される油量を積算することにより吐出総油量を求める油量積算機能(油量積算手段)と、求めた吐出総油量を所定のタイミングで不揮発性メモリ101に書き込むメモリ書き込み機能(メモリ書き込み手段)と、不揮発性メモリ101から油量を読み出すメモリ読み出し機能(メモリ読み出し手段)とを備えている。
このような構成を備える空調システムにおいては、以下のような手順に従って油戻し制御が行われる。
まず、空調システムの電源がオンされ、商用電源103からの電力が電源回路102を介して室外制御装置9内のマイコン100に供給されると(図3のステップSA1)、マイコン100は、電源投入が初回か否かを判断し(ステップSA2)、初回の場合には、予め初期値として設定されている油量を積算開始値に設定する(ステップSA3)。一方、マイコン100は、電源投入が初回でないと判断した場合には、不揮発性メモリ101から直近の吐出総油量を読み出し、この吐出総油量を積算開始値に設定する(ステップSA4)。
続いて、マイコン100は、圧縮機12が起動しているか否かを判断し(ステップSA5)、換言すると、空調運転中であるか否かを判断し、圧縮機12が起動していると判断した場合には、圧縮機12から吐出される油量を検出し、検出した油量を吐出総油量に積算することで、吐出総油量を更新する(ステップSA6)。
続いて、マイコン100は、吐出総油量が予め設定されている規定量を超えたか否かを判定し(ステップSA7)、超えた場合には、油戻し運転を実施する(ステップSA8)。これにより、冷媒回路内に滞留している油が圧縮機12に戻り、圧縮機12における油不足が解消される。
次に、マイコン100は、電源がオフされたか否かを判断し(ステップSA9)、電源がオフされていなければ、上述したステップSA5に戻り、上記ステップSA5以降の処理を繰り返し行う。一方、ステップSA9において、マイコン100は、電源がオフされたと判断すると、現時点における吐出総油量を不揮発性メモリ101に書き込み(ステップSA10)、当該油戻し制御処理を終了する。
次に、本実施形態に係る油戻し制御方法を実行した場合における吐出総油量の推移の一例を図4を参照して説明する。まず、時刻t1において電源がオフされた場合には、このときの吐出総油量が不揮発性メモリ101に記憶されることとなる。そして、時刻t2において電源がオンされると、マイコン100は不揮発性メモリ101から直近の吐出総油量を読み出し、この吐出総油量を積算開始値として吐出油量の積算を開始する。そして、時刻t3において吐出総油量が規定値に達すると、マイコン100は油戻し運転を開始する。これにより、冷媒回路に滞留していた潤滑油は圧縮機12に戻され、これにより吐出総油量は減少する。そして、時刻t4において油戻し運転が終了すると、マイコン100は、空調運転を再開する。これにより、圧縮機12から潤滑油が吐出されることにより、吐出総油量が徐々に増加する。そして、時刻t5において、電源がオフされると、マイコン100はこの時点における吐出総油量を不揮発性メモリ101に書き込み、油戻し制御を終了する。
そして、時刻t6において、再び、電源がオンされると、マイコン100は、不揮発性メモリ101から直近の吐出総油量を読み出し、この吐出総油量を積算開始値として設定し、吐出油量の積算を行う。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、電源がオフされる際に、そのときの吐出総油量を不揮発性メモリ101に書き込むので、次回の電源オン時まで吐出総油量を保持することができる。これにより、電源がオンされた場合には、不揮発性メモリ101から直近の吐出総油量を読み出すことにより、そのときの吐出総油量を把握することができる。そして、この吐出総油量を積算開始値に設定し、吐出油量の積算を行うことで、吐出総油量を正確に把握することができ、適切なタイミングで油戻し運転を行うことができる。
なお、本実施形態においては、電源がオフとされた場合に、そのときの吐出総油量を不揮発性メモリ101に書き込むこととしたが、これに加えて、停電検知回路104から停電検知信号が入力された場合に、そのときの吐出総油量を不揮発性メモリ101に書き込むこととしてもよい。
また、本実施形態においては、マルチ型空調システムにおける油戻し制御方法について説明したが、この油戻し方法は、上記マルチ型空調システムに限られることなく、1台の室外機及び1台の室内機とからなる空調システムに対しても適用可能である。
また、本実施形態においては、室外制御装置が油戻し制御方法を実現することとしたが、これに代えて、いずれかの室内制御装置が実現することとしてもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る空調システムおよび空調システムの油戻し制御方法について、図5及び図6を用いて説明する。
本実施形態に係る空調システムおよび空調システムの油戻し制御方法は、上述した第1の実施形態と同様、室外制御装置9により実現される。
図5は、本実施形態に係る室外制御装置9の周辺回路を示した図である。
図5に示すように、室外制御装置9は、マイコン100、不揮発性メモリ101を備えている。また、室外制御装置9は、電源回路102を介して商用電源103に接続されている。
このような構成を備える空調システムにおいては、以下のような手順に従って油戻し制御が実行される。
まず、空調システムの電源がオンされ、商用電源103からの電力が電源回路102を介して室外制御装置9内のマイコン100に供給されると(図6のステップSB1)、マイコン100は、電源投入が初回か否かを判断し(ステップSB2)、初回の場合には、予め初期値として設定されている油量を積算開始値に設定する(ステップSB3)。一方、マイコン100は、電源投入が初回でないと判断した場合には、不揮発性メモリ101から直近の吐出総油量を読み出し、この吐出総油量を積算開始値に設定する(ステップSB4)。
続いて、マイコン100は、圧縮機12が起動しているか否かを判断し(ステップSB5)、圧縮機12が起動していると判断した場合には、圧縮機12から吐出される油量を検出し、検出した油量を吐出総油量に積算することで、吐出総油量を更新するとともに、この吐出総油量を不揮発性メモリ101に定期的に書き込む(ステップSB6,SB7)。
続いて、マイコン100は、吐出総油量が予め設定されている規定量を超えたか否かを判定し(ステップSB8)、超えた場合には、油戻し運転を実施する(ステップSB9)。これにより、冷媒回路に滞留している油が圧縮機12に戻り、圧縮機12における油量不足が解消される。
次に、マイコン100は、電源がオフされたか否かを判断し(ステップSB10)、電源がオフされていなければ、上述したステップSB5に戻り、上記ステップSB5以降の処理を繰り返し行う。一方、ステップSB9において、マイコン100は、電源がオフされたと判断すると、当該油戻し制御を終了する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る空調システム及び空調システムの油戻し制御方法によれば、吐出総油量が定期的に不揮発性メモリ101に書き込まれるので、電源がオフされた場合や停電発生時においても、次回の電源オン時まで現時点における吐出総油量を保持することができる。これにより、電源がオンされた場合には、つねにそのときの吐出総油量を把握することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態に係る空調システムおよび空調システムの油戻し制御方法について、図7乃至図9を用いて説明する。
本実施形態に係る空調システムおよびその油戻し制御方法は、上述した第1および第2の実施形態と同様、室外制御装置9により実現される。
本実施形態に係る室外制御装置9が図5に示した第2の実施形態に係る室外制御装置9と異なる点は、図7に示すように、不揮発性メモリ101を有していない点である。
以下、本実施形態に係る空調システム及びその油戻し制御方法について、第2の実施形態に係る空調システム及び油戻し制御方法と異なる点について主に説明する。
まず、空調システムの電源がオンされ、商用電源103からの電力が電源回路102を介して室外制御装置9内のマイコン100に供給されると(図8のステップSC1)、マイコン100は、圧縮機12が起動しているか否かを判断し(ステップSC2)、圧縮機12が起動していると判断した場合には、電源投入が初回か否かを判断する(ステップSC3)。
この結果、電源投入が初回の場合には、電源投入時から所定時間T2を経過した後に、油戻し運転を実施する(ステップSC4,SC5)。一方、電源投入が初回でなかった場合には、マイコン100は電源投入時から所定時間T1を経過した後に、油戻し運転を実施する(ステップSC6,SC7)。続いて、マイコン100は、リモコン等から運転停止の指示が出されたか否かを判断し(ステップSC8)、運転停止の指示が出されていなければ、ステップSC2に戻り、以降の処理を繰り返し行う。
一方、リモコン等から運転停止の指示が出されていた場合には、油戻し運転を実施し(ステップSC9)、その後、電源オフされたか否かを判定する(ステップSC10)。この結果、電源オフされていなければ、上述したステップSC2に戻り、以降の処理を繰り返し行う。これに対し、電源オフされていた場合には、本処理を終了する。
次に、本実施形態に係る油戻し制御処理を実行した場合における吐出総油量の推移の一例を図9を参照して説明する。ここでは、電源投入が初回ではない場合について説明する。
まず、時刻t1において電源がオンされ、更に、圧縮機12が起動した場合には、圧縮機12の起動から所定期間T1経過後である時刻t2に油戻し運転が実施される。これにより、冷媒回路に滞留している潤滑油が圧縮機12に戻され、吐出総油量は徐々に減少する。そして、時刻t3において、吐出総油量が所定の値となると、マイコン100は、油戻し運転を終了し、空調運転を再開する。これにより、圧縮機12から潤滑油が吐出されることにより、吐出総油量が徐々に増加する。
そして、時刻t4において、吐出総油量が規定値に達すると、マイコン100は油戻し運転を開始する。これにより、冷媒回路に滞留していた潤滑油は圧縮機12に戻され、吐出総油量が徐々に減少する。そして、時刻t5において、吐出総油量が所定の値となると、マイコン100は油戻し運転を終了し、空調運転を再開する。
これにより、圧縮機12から潤滑油が吐出されることにより、吐出総油量が徐々に増加する。そして、時刻t6において、リモコン等から運転停止の指示が出されると、マイコンは油戻し運転を行う。これにより、冷媒回路に滞留していた潤滑油は圧縮機12に戻され、吐出総油量が徐々に減少する。そして、時刻t7において、吐出総油量が所定の値となると、マイコン100は油戻し運転を終了し、圧縮機12の運転を停止する。
以上説明してきたように、本実施形態に係る空調システム及び空調システムの油戻し制御方法によれば、電源がオンされた場合には、電源オン時から一定時間経過後に油戻し運転が実施されるので、圧縮機12における潤滑油を十分な量にすることができるとともに、吐出総油量を所定の値とすることができる。更に、運転を停止する場合には、その運転停止前に必ず油戻し運転を行うので、次の運転開始時には圧縮機12における吐出総油量を常に一定に保つことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態に係る空調システムの冷凍サイクルを示す冷媒回路図である。 図1に示した室外制御装置の概略内部構成および周辺回路を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る空調システムの油戻し制御方法の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る油戻し制御方法を実行した場合における吐出総油量の推移の一例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る空調システムの油戻し制御方法を実現するための室外制御装置の概略内部構成および周辺回路を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る空調システムの油戻し制御方法の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る空調システムの油戻し制御方法を実現するための室外制御装置の概略内部構成および周辺回路を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る空調システムの油戻し制御方法の処理手順を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る油戻し制御方法を実行した場合における吐出総油量の推移の一例を示した図である。
符号の説明
9 室外制御装置
11a 冷媒配管
12 圧縮機
70 圧力センサ
100 マイコン
101 不揮発性メモリ
102 電源回路
103 商用電源
104 停電検知回路

Claims (2)

  1. 圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムであって、
    前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める油量積算手段と、
    不揮発性メモリと、
    前記油量積算手段により求められた前記吐出総油量を定期的に前記不揮発性メモリに書き込むメモリ書き込み手段と
    を具備し、
    前記不揮発性メモリへの吐出総油量の書き込み周期は、前記不揮発性メモリにおいて保証されているデータ書き換え回数空調システムの保証運転期間で除算した書き込み頻度から得られる書き込み周期以上に設定されている空調システム。
  2. 圧縮機内に潤滑油を保持し、運転することで冷媒回路に流出した潤滑油を前記圧縮機に戻す油戻し制御を行う空調システムの油戻し制御方法であって、
    前記圧縮機から吐出された油量を積算することにより吐出総油量を求める過程と、
    前記吐出総油量を定期的に不揮発性メモリに書き込む過程と
    を有し、
    前記不揮発性メモリへの吐出総油量の書き込み周期は、前記不揮発性メモリにおいて保証されているデータ書き換え回数空調システムの保証運転期間で除算した書き込み頻度から得られる書き込み周期以上に設定されている空調システムの油戻し制御方法。
JP2006292946A 2006-10-27 2006-10-27 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法 Expired - Fee Related JP5281237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292946A JP5281237B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006292946A JP5281237B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012139884A Division JP2012198020A (ja) 2012-06-21 2012-06-21 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008107064A JP2008107064A (ja) 2008-05-08
JP5281237B2 true JP5281237B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=39440548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006292946A Expired - Fee Related JP5281237B2 (ja) 2006-10-27 2006-10-27 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5281237B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112503713A (zh) * 2020-12-02 2021-03-16 珠海格力电器股份有限公司 一种空调器的启动方法和装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101224054B1 (ko) 2010-09-30 2013-01-22 엘지전자 주식회사 의류처리장치 및 의류처리장치의 운전방법
EP2691568B1 (en) 2011-03-29 2017-12-27 LG Electronics Inc. Controlling method for a clothes dryer

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3037968B2 (ja) * 1990-06-28 2000-05-08 東京瓦斯株式会社 積算値保存機能付電子式積算流量計
JP3008692B2 (ja) * 1992-09-08 2000-02-14 松下電器産業株式会社 流量計
JPH06344533A (ja) * 1993-06-07 1994-12-20 Fuji Photo Film Co Ltd 湿し水自動補充装置
JP3147631B2 (ja) * 1993-12-17 2001-03-19 松下電器産業株式会社 流量計
JP2003161283A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Mitsubishi Electric Corp 高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器、冷凍サイクル及び高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112503713A (zh) * 2020-12-02 2021-03-16 珠海格力电器股份有限公司 一种空调器的启动方法和装置
CN112503713B (zh) * 2020-12-02 2021-11-16 珠海格力电器股份有限公司 一种空调器的启动方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008107064A (ja) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012198020A (ja) 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法
US20200386433A1 (en) System and Method for Heating and Cooling
JP4120682B2 (ja) 空気調和装置および熱源ユニット
EP2196748B1 (en) Refrigeration apparatus and method for controlling the same
US8413456B2 (en) Refrigeration apparatus
WO2015125397A1 (ja) マルチ形空気調和機
WO2008016227A1 (en) Method for controlling start-up operation of air conditioner
AU2002332260B2 (en) Air conditioner
WO2013150886A1 (ja) 制御装置および方法並びにプログラム、それを備えたマルチ型空気調和システム
JP2006177658A (ja) 空気調和機
JP4848210B2 (ja) 空調システムおよびその運転制御方法
CN110741208A (zh) 空调装置
JP2011174687A (ja) 空気調和装置
JP5281237B2 (ja) 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法
JP2007085673A (ja) 空調システムのアドレス設定方法及びプログラム
JP5308205B2 (ja) 空気調和機
JP5916489B2 (ja) 制御装置および方法並びにプログラム、それを備えたマルチ型空気調和システム
JP2009144939A (ja) マルチ空気調和システム
EP3431902A1 (en) Air conditioner and method for operating the same
JP5796619B2 (ja) 空気調和機
JP3729552B2 (ja) 空気調和装置
JP2011242097A (ja) 冷凍装置
KR20140108568A (ko) 열원 시스템 및 열원 시스템의 복전시에 있어서의 기동 대수 제어 방법
JP7112037B2 (ja) 空気調和装置および空気調和システム
JP2013108672A (ja) クランクケースヒータを備えた空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111031

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120621

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120628

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20120907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130524

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5281237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees