JP2003161283A - 高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器、冷凍サイクル及び高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御方法 - Google Patents

高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器、冷凍サイクル及び高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御方法

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JP2003161283A
JP2003161283A JP2001360254A JP2001360254A JP2003161283A JP 2003161283 A JP2003161283 A JP 2003161283A JP 2001360254 A JP2001360254 A JP 2001360254A JP 2001360254 A JP2001360254 A JP 2001360254A JP 2003161283 A JP2003161283 A JP 2003161283A
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compressor
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Shogo Sakashita
省吾 坂下
Tatsuo Ono
達生 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御
は、圧縮機内の油が枯渇しないように、油吐出量が最大
となる運転状態を基準に返油量が充分になるように返油
回路にて返油するように制御されていた。そのため、返
油量が過剰となり、冷凍サイクルに持出される油量が多
くなり、運転効率が低下したり、熱交換器の性能が低下
する等の問題が生じていた。 【解決手段】 圧縮機油吐出量算出手段の算出した高圧
シェルタイプ圧縮機からの油吐出量と、圧縮機油流入量
算出手段の算出した圧縮機への油流入量と、圧縮機の初
期油量とから、又は圧縮機油量算出手段が前回算出した
圧縮機油量とから、圧縮機油量算出手段が圧縮機の油量
を算出し、圧縮機油流入量制御手段が前記圧縮機油量と
圧縮機の最適な油量とを比較し、圧縮機への油流入量を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍サイクルに
使用される高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧シェルタイプ圧縮機における
冷媒および油の移動を、図5のスクロール圧縮機の例を
用いて説明する。図5は、スクロール圧縮機の縦断面図
である。図5において、25は高圧シェルタイプ圧縮機
のシェル、26は吸入配管、27は吐出配管、28はス
クロール圧縮機の圧縮機構、29は圧縮機構28からシ
ェル25内への吐出部、30はシェル25内で、吐出配
管27側への連通穴、31は圧縮機モータのステータ、
32は圧縮機モータのロータ、33は圧縮機モータの回
転軸、34は回転軸33を貫通する油流通管、35はシ
ェル25下部に滞留する油を表す。
【0003】次に、図5における冷媒および油の移動を
説明する。まず吸入配管26からは低圧のガス冷媒及び
少量の油がシェル25内に吸入される。吸入されたガス
冷媒は、直接圧縮機構28に流入して、モータのロータ
32の回転により圧縮されて高圧のガス冷媒となり吐出
部29を介してシェル25内へ吐出される。シェル25
内へ吐出された高圧のガス冷媒は連通管30を通過して
シェル25内を経由して吐出配管27を介して圧縮機外
へ吐出される。従って、シェル25内部は高圧のガス冷
媒が充満するため、大部分が高圧空間となる。一方、吸
入された油は、吸入された低圧のガス冷媒と共に圧縮機
構28で圧縮される過程、及びシェル25内に充満して
いく過程で大部分が落下してシェル25下部に滞留する
が、一部の油はそのまま高圧のガス冷媒と共に圧縮機外
部に吐出される。
【0004】シェル25下部に滞留した油は、油流通管
34を上昇して圧縮機構28の駆動部分の給油を果た
す。前記駆動部分に給油された油は、大部分が再びシェ
ル25下部に落下して滞留するが、一部の油は圧縮機構
28内部に入り、吸入配管26より吸入される低圧のガ
ス冷媒および少量の油と合流して圧縮される。なお、高
圧シェルタイプの圧縮機においては、圧縮機構28の駆
動部は低圧部もしくは高圧と低圧の間の中間圧部とな
り、また先述したようにシェル25下部の油滞留部は高
圧部となるため、前記圧縮機構28の駆動部の低圧もし
くは中間圧と、前記シェル25下部の高圧の差圧を利用
することにより、油ポンプなどの機構を用いずとも油流
通管34を設けるだけで、シェル25下部の油滞留部か
ら圧縮機構28の駆動部まで油を上昇させることが可能
である。
【0005】高圧シェルタイプ圧縮機が運転中は、シェ
ル25下部の油滞留部では高温高圧のガス冷媒が流れ込
むことによる流れの影響、またモータのロータ32の回
転による回転軸33下部の攪拌作用により、シェル25
下部に滞留する油35の液面は安定しにくい。よって、
油量検知の方法として、例えば油圧センサなどを圧縮機
下部に設置したとしても、高圧シェルタイプ圧縮機の運
転状態変化による圧力変動や、先に説明したように油面
不安定な状態から、直接高圧シェルタイプ圧縮機の運転
中の油量を検知することが困難である。そこで従来は、
高圧シェルタイプ圧縮機の油が枯渇して破損に至るのを
防止するために、高圧シェルタイプ圧縮機の単位時間に
おける油吐出量が最大となる運転状態を基準にして、返
油量が十分となるように高圧シェルタイプ圧縮機への返
油回路を構成し、高圧シェルタイプ圧縮機の運転状態に
かかわらず前記返油回路にて返油を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷凍サイクル
は、以上のように構成されているため、高圧シェルタイ
プ圧縮機の単位時間における油吐出率が最大とならない
運転では、高圧シェルタイプ圧縮機への単位時間におけ
る返油量が過剰となり、高圧シェルタイプ圧縮機の油量
は高圧シェルタイプ圧縮機が運転するのに最適な油量よ
りも過剰となるため、高圧シェルタイプ圧縮機は低圧シ
ェルタイプ圧縮機と異なり、シェル内の油滞留部分が圧
縮機の吐出側の空間であるため、シェル内の所定の高さ
以上に冷凍機油が滞留すると、圧縮機の回転部分により
冷凍機油が巻き上げられて、吐出冷媒と共に吐出配管2
7からそのまま圧縮機外へ吐出され、その結果圧縮機か
らの吐出冷媒に対する冷凍機油の吐出率が増大して、圧
縮機の出力に対する入力が増大して運転効率が低下した
り、冷凍サイクル内における冷媒に対する冷凍機油の循
環率が増加することにより冷媒の伝熱特性が低下して、
前記冷凍サイクルを構成する熱交換器の性能が低下する
といった問題が発生した。
【0007】この発明は、前記の課題を解決するために
なされたものであり、高圧シェルタイプ圧縮機の運転中
に圧縮機内の油量を油圧センサ等の計測器で測定するこ
となく、圧縮機内の油量を望ましい油量に調整可能な高
圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器を得ることを目的と
する。また、前記の油量制御器を具備した冷凍サイクル
を得ることを目的とする。また、高圧シェルタイプ圧縮
機の運転中に圧縮機内の油量を油圧センサ等の計測器で
測定することなく、圧縮機内の油量を望ましい油量に制
御可能な高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御方法を得る
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、この発明の請求項1の高圧シェルタイプ圧縮機
の油量制御器は、圧縮機油吐出量算出手段と、圧縮機油
流入量算出手段と、圧縮機油量算出手段と、圧縮機油流
入量制御手段とを具備し、圧縮機油吐出量算出手段の算
出した圧縮機からの油吐出量と、圧縮機油流入量算出手
段の算出した前記圧縮機への油流入量と、圧縮機運転開
始時には、圧縮機の初期油量とから、又圧縮機運転中
は、圧縮機油量算出手段が前回算出した圧縮機油量とか
ら圧縮機油量算出手段が圧縮機の油量を算出し、圧縮機
油流入量制御手段が圧縮機油量算出手段が算出した圧縮
機油量と圧縮機の最適な油量とを比較し、圧縮機への油
流入量を制御するものである。
【0009】また、この発明の請求項2に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油吐出量算出手段は、圧縮機の吐出圧力、吸入圧
力及び圧縮機の油量により決定される圧縮機からの油吐
出量データに基づき、吐出圧力検知手段の検出した吐出
圧力情報と、吸入圧力検知手段の検出した吸入圧力情報
と、圧縮機油量算出手段が前回算出した圧縮機油量情報
とから圧縮機からの油吐出量を算出するものである。
【0010】また、この発明の請求項3に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油流入量算出手段は、圧縮機に接続する返油管に
設けた流量調節装置の開度及び前後の圧力差により決定
される油流入量データに基づき、流量調節装置の開度情
報及び流量調節装置前後の圧力情報により圧縮機への油
流入量を算出するものである。
【0011】また、この発明の請求項4に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油流入量制御手段の圧縮機への油流入量の制御
は、圧縮機油量算出手段が算出した圧縮機油量と圧縮機
の最適な油量とを比較し、比較結果が圧縮機油量が最適
な油量より少ない場合は、返油管に設けた流量調節装置
の開度を所定量大きくし、多い場合は、所定量小さく
し、又等しい場合は、変化させないものである。
【0012】また、この発明の請求項5に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
冷凍サイクルに設けられ、余剰油を滞留させる油タンク
であって、該油タンクの底部と圧縮機の底部とが均圧管
で連結される油タンクの、圧縮機が停止中の油面高さ情
報により、圧縮機運転開始時の圧縮機の初期油量が算出
されるものである。
【0013】また、この発明の請求項6に係わる冷凍サ
イクルは、高圧シェルタイプの圧縮機、流路切換弁、室
外熱交換器、絞り装置、室内熱交換器等を備えた冷凍サ
イクルにおいて、請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器を具備したもの
である。
【0014】また、この発明の請求項7に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御方法は、圧縮機油吐出量算
出手段が圧縮機からの油吐出量を算出し、圧縮機油流入
量算出手段が圧縮機への油流入量を算出し、圧縮機油量
算出手段が、圧縮機運転開始時には、算出油吐出量と、
算出油流入量と、圧縮機の初期油量とから、又圧縮機運
転中は、算出油吐出量と、算出油流入量と、圧縮機油量
算出手段が前回算出した圧縮機油量とから圧縮機の油量
を算出し、圧縮機油流入量制御手段が圧縮機油量算出手
段が算出した圧縮機油量と圧縮機の最適な油量とを比較
し、比較結果により、圧縮機へ返油する返油管の流量調
整装置の開度を制御し、圧縮機への油流入量を調整し、
圧縮機油吐出量算出手段の油吐出量の算出、圧縮機油流
入量算出手段の油流入量の算出、圧縮機油量算出手段の
油量の算出及び圧縮機油流入量制御手段の流量調整装置
の開度制御を所定の間隔で繰り返すことにより、圧縮機
の油量が望ましい油量になるように調整する。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係わる冷凍サイクルの構成図である。
図1において、1は室外機、2は室内機、3は高圧シェ
ルタイプ圧縮機、4は高圧シェルタイプ圧縮機3の吐出
配管、5は油分離器、6は流路切換弁である四方弁、7
は室外熱交換器、8は室外機1と室内機2を接続する液
配管、9は室内機2の絞り装置、10は室内熱交換器、
11は室外機1と室内機2を接続するガス配管である。
12はアキュムレータであり、そのうち12aがメイン
アキュムレータ、12bが油タンクであるサブアキュム
レータである。13はメインアキュムレータ12aと高
圧シェルタイプ圧縮機3を接続する吸入配管、15は油
分離器5とサブアキュムレータ12bを接続する返油
管、16はサブアキュムレータ12bの底部(油タンク
の底部)に設けられた油流出口、17は吸入配管13に
設けられた返油オリフィス、18は返油口16と返油オ
リフィス17を接続する返油管、19は返油管18の途
中に設けられた流量調節装置、20は吸入配管13の途
中に設けられた高圧シェルタイプ圧縮機3の吸入圧力検
知手段、21は吐出配管4の途中に設けられた高圧シェ
ルタイプ圧縮機5の吐出圧力検知手段を示す。なお、高
圧シェルタイプ圧縮機3は、例えば、従来の技術の図5
に記載の高圧シェルタイプスクロール圧縮機である。
【0016】次に図1の冷凍サイクルの冷房運転時の基
本的な動作について説明する。なお、暖房運転も当然可
能であるが、冷房運転の説明から容易に推定可能である
ので説明を省略する。高圧シェルタイプ圧縮機3より吐
出された高温高圧のガス冷媒と油の混合ガスは吐出配管
4を介して油分離器5に流入し、油分離器5でガス冷媒
と油に分離される。分離された前記油は返油管15を介
してサブアキュムレータ12b内に流入し、分離された
前記ガス冷媒は四方弁6を介して室外熱交換器7に流入
する。室外熱交換器7に流入した前記高温高圧のガス冷
媒は室外熱交換器7で凝縮して中温高圧の液冷媒となっ
て液配管8を介して室内機2に流入し、絞り装置9で絞
られて低温低圧の二相冷媒となって室内熱交換器10に
流入する。室内熱交換器10に流入した前記低温低圧の
二相冷媒は、室内熱交換器10で蒸発して低温低圧のガ
ス冷媒となって、ガス配管11および四方弁6を介して
メインアキュムレータ12aに流入する。返油管15を
介してサブアキュムレータ12bに流入した前記油は油
流出口16より返油管18および流量調節装置19を介
して返油オリフィス17より吸入配管13に流入して、
高圧シェルタイプ圧縮機3に流入する(従って、返油オ
リフィス17から高圧シェルタイプ圧縮機3までの吸入
配管13は油からみて、返油管でもある)。またメイン
アキュムレータ12aに流入した前記低温低圧のガス冷
媒は吸入配管13を介して高圧シェルタイプ圧縮機3に
流入する。
【0017】次に、図1の高圧シェルタイプ圧縮機3の
油量を望ましい油量に、さらに最適の油量に制御する油
量制御方法及び油量制御器の構成を、図2のフローチャ
ート及び図3のブロック図を用いて説明する。図3は、
マイコン内の油量制御器を示すブロック図であり、図2
のフローチャートの対応ステップの説明に関連付けて括
弧内に明示、説明する。
【0018】図2において、Mcは高圧シェルタイプ圧
縮機3の油量、Mc0は高圧シェルタイプ圧縮機3の初
期油量、Maはサブアキュムレータ12bの油量、Ma
0はサブアキュムレータ12bの初期油量、Sjは流量
調節装置19の開度、Sj0は流量調節装置19の初期
開度、Pdは吐出圧力検知手段21により検知された高
圧シェルタイプ圧縮機3の吐出圧力、Psは吸入圧力検
知手段20により検知された高圧シェルタイプ圧縮機3
の吸入圧力、Fは高圧シェルタイプ圧縮機3の運転周波
数、ΔPcはPdとPsの差圧、GRoutは高圧シェ
ルタイプ圧縮機3から吐出される油の流量、GRmは吸
入配管13を通過する冷媒の流量、ΔPaは油流出口1
6と返油オリフィス17の出口間の差圧、GRinはサ
ブアキュムレータ12bから返油管18および流量調節
装置19を介して高圧シェルタイプ圧縮機3に流入する
油の流量、Mcmは高圧シェルタイプ圧縮機3が運転す
る上で最適な油量、ΔSjは流量調節装置19の開度変
化量を表す。
【0019】図2、図3において、まず、ステップ1に
おいて、圧縮機3の運転開始時に、McおよびMaを、
それぞれ初期油量Mc0、Ma0に設定する。またSj
を所定の初期開度Sj0に設定する。(初期油量設定手
段41及び初期開度設定手段51で、それぞれ、Mc0
及びSj0を設定する。Maに関しては図3は記載を省
略する。) 次に、ステップ2において、Mcを、圧縮機運転開始時
にはステップ1にて、それ以外の場合にはステップ14
にて算出された値に設定する。(初期油量設定手段41
または圧縮機油量算出手段60から設定値または算出値
を油量記憶手段42に入力する。) また、ステップ3において、Pdを、吐出圧力検知手段
21により検知した圧力に設定する。(吐出圧力検知手
段21により検知した圧力を吐出量算出手段40に入力
する。) また、ステップ4において、Psを、吸入圧力検知手段
20により検知した圧力に設定する。(吸入圧力検知手
段20により検知した圧力を吐出量算出手段40に入力
する。) また、ステップ5において、Fを高圧シェルタイプ圧縮
機の運転周波数に設定する。(図3では記載を省略す
る。) また、ステップ6において、Maを、圧縮機運転開始時
にはステップ1にて、それ以外の場合にはステップ13
にて算出された値に設定する。(図3では記載を省略す
る。) また、ステップ7において、Sjを、圧縮機運転開始時
にはステップ1にて、それ以外の場合にはステップ16
またはステップ17にて算出された値に設定する。(初
期開度設定手段51または圧縮機油流入量制御手段70
から設定値または算出値を流量調整装置開度記憶手段5
2に入力する。)
【0020】次に、ステップ8において、ステップ3で
検知されたPdとステップ4で検知されたPsの差圧と
してΔPcを算出する。(吸入圧力検知手段20及び吐
出圧力検知手段21により入力された吸入圧力及び吐出
圧力により圧縮機油吐出量算出手段40でΔPcを算出
する。) 次に、ステップ9において、ステップ2で決定されたM
cとステップ8で決定されたΔPcからGRoutを算
出する。(ΔPc及び油量記憶手段42のMcから圧縮
機油吐出量算出手段40がGRoutを算出する。) なお、GRoutの算出にあたり、油量制御器にはあら
かじめ実験により求めた高圧シェルタイプ圧縮機3の吐
出圧力と吸入圧力の差圧および油量と、高圧シェルタイ
プ圧縮機3から吐出される油の流量との関係がインプッ
トされており、検知したΔPcおよびMcを前記関係に
適用することによりGRoutを算出する。(油吐出量
記憶手段43に記憶されている油吐出量データを利用し
て圧縮機油吐出量算出手段40が算出する。)
【0021】次に、ステップ10において、ステップ3
で検知されたPdとステップ4で検知されたPsとステ
ップ5で検知されたFからGRmを算出する。(図3で
は記載を省略する。) なお、GRmの算出にあたり、油量制御器にはあらかじ
め実験により求めた高圧シェルタイプ圧縮機3の吐出圧
力、吸入圧力および運転周波数と、高圧シェルタイプ圧
縮機の冷媒流量との関係がインプットされており、検知
したPd、PsおよびFを前記関係に適用することによ
りGRmを算出する。次に、ステップ11において、ス
テップ10で算出されたGRmとステップ6で検知され
たMaからΔPaを算出する。(図3では記載を省略す
る。但し、図3では、流量調整装置前後圧力検知手段5
3で、油流出口16及び返油オリフィス17出口の圧力
を、それぞれ検知し、その結果を圧縮機油流入量算出手
段50に入力し、ΔPaを算出する。) なお、ΔPaは、Maにより決定されるサブアキュムレ
ータ12bに滞留する油の液柱圧と、GRmにより決定
される、冷媒がメインアキュムレータ12aから吸入配
管13に吸入される際に発生する縮流圧損と、前記冷媒
がメインアキュムレータ12aから吸入配管13に吸入
されてから返油オリフィス17まで到達するまでに発生
する摩擦圧損および曲げ圧損の和として算出される。
【0022】次に、ステップ12において、ステップ1
1で算出されたΔPaとステップ7で決定されたSjか
らGRinを算出する。(ΔPa及び流量調整装置開度
記憶手段52のSjから圧縮機油流入量算出手段50が
GRinを算出する。) なお、GRinの算出にあたり、油量制御器にはあらか
じめ実験により求めた流量調節装置19の流量特性、す
なわち流量調節装置19の開度および前後にかかる圧力
差と、流量調節装置19を通過する流量の関係があらか
じめインプットされており、前記関係に検知したSjお
よびΔPaを適用することによりGRinを算出する。
(油流入量記憶手段54に記憶されている油流入量デー
タを利用して圧縮機油流入量算出手段50が算出す
る。) 次に、ステップ13において、ステップ12で算出され
たGRinからMaを算出する。(図3では記載を省略
する。) なお、Maは、GRoutはサブアキュムレータ12b
への単位時間の油流入量であり、またGRinはサブア
キュムレータの単位時間の油流出量であるため、GRo
utとGRinの差に、前回ステップ9およびステップ
12を算出してから次回ステップ9およびステップ12
を算出するまでの時間を乗じた値がMaの変化量である
として算出し、ステップ6のMaとこの変化量とからM
aを算出する。
【0023】次に、14において、ステップ9で算出さ
れたGRoutとステップ12で算出されたGRinか
らMcの変化量を算出し、ステップ2のMcとこの変化
量とからMcを算出する。(GRout、GRin及び
油量記憶手段42のMcから圧縮機油量算出手段60が
Mcを算出する。) なお、Mcは、GRoutは高圧シェルタイプ圧縮機3
への単位時間の油流出量であり、またGRinは高圧シ
ェルタイプ圧縮機3への単位時間の油流入量であるた
め、GRoutとGRinの差に、前回ステップ9およ
びステップ12を算出してから次回ステップ9およびス
テップ12を算出するまでの時間を乗じた値がMcの変
化量であるとして算出する。
【0024】次に、ステップ15において、McとMc
mを比較して、Mc<Mcmであればステップ16へ進
み、Mc≧Mcmであればステップ17へ進む。(圧縮
機油流入量制御手段70が、Mcと最適油量記憶手段7
1のMcmとを比較して、流量調整装置開度記憶手段5
2のSjを増減する指令を冷凍サイクルのアクチュエー
タに出力する。) ステップ16に進んだ状態では、高圧シェルタイプ圧縮
機3の油量が最適な油量よりも過少な状態であるため、
ステップ16では流量調節装置19の開度を増加させる
ことによりGRinを大きくしてMcがMcmに近づく
ように制御する。またステップ17に進んだ状態では、
高圧シェルタイプ圧縮機3の油量が最適な油量よりも過
大な状態であるため、ステップ17では流量調節装置1
9の開度を減少させることによりGRinを小さくして
McがMcmに近付くように制御する。
【0025】なお、前記のステップ15でMc=Mcm
であれば、流量調節装置19の開度Sjは変化させなく
てもよい。また、ステップ16、17における開度を変
化させる量であるΔSjは、所定の一定量としてもいい
し、McとMcmとの差の大きさに応じた所定の変化量
としてもよい。また、単位時間としては、所定の時間を
設定し、この所定の時間間隔で、前記の検知、算出及び
開度制御等を行う。また、初期油量Mc0、Ma0は、
実際に入れた量、測定値(停止中は測定可能)、標準の運
転開始時の所定値等種々設定できる。また後述の実施の
形態2の記載により設定してもよい。初期開度Sj0に
ついても標準の運転開始時の所定値等設定できる。ま
た、ステップ11で、ΔPaを算出する際、流量調節装
置19の前後にかかる圧力差として油流出口16及び返
油オリフィス17の出口の圧力をそれぞれ、圧力検知手
段で測定してΔPaを算出してもよい(図3の例)。ま
た、図3のブロック図では、図2のステップ5、6、1
0、11、13関連の記載を省略しているが、記載のも
のと同様にマイコン内に記憶手段、算出手段等を設けれ
ばよい。
【0026】前記のようにして高圧シェルタイプ圧縮機
3の単位時間における油吐出量GRoutを算出すれ
ば、油循環率計などを用いて前記高圧シェルタイプ圧縮
機の単位時間における油吐出量を直接検知する場合と比
較して、簡単に前記高圧シェルタイプ圧縮機の単位時間
における油吐出量を検出することが可能となるため、省
コストの効果がある。
【0027】また、前記のように高圧シェルタイプ圧縮
機3の油量Mcを算出していけば、高圧シェルタイプ圧
縮機3が運転中は、高圧シェルタイプ圧縮機3の油滞留
部分は高温高圧となり、また高圧シェルタイプ圧縮機3
の回転軸33の攪拌により前記油滞留部分に滞留する油
の液面位置が安定しないため、従来の方式では困難であ
った高圧シェルタイプ圧縮機3の運転中の油量Mcを正
確に検知することが容易に可能となるため、本発明の油
量制御器の信頼性を向上させる効果がある。
【0028】また、前記のように流量調節装置19の開
度を調節すれば、高圧シェルタイプ圧縮機3内に滞留す
る油量が最適な油量となるように、即ち、過多にも過少
にもならない望ましい油量に制御することが可能となる
ため、前記シェル内に滞留する油量が過多となった場合
に発生する問題、すなわち高圧シェルタイプ圧縮機は低
圧シェルタイプ圧縮機と異なりシェル内の油滞留部分が
圧縮機の吐出側の空間であるため、シェル内の所定の高
さ以上に冷凍機油が滞留すると、圧縮機の回転部分によ
り冷凍機油が巻き上げられて、吐出冷媒と共にそのまま
圧縮機外へ吐出され、その結果圧縮機からの吐出冷媒に
対する冷凍機油の吐出率が増大して、圧縮機の出力に対
する入力が増大して運転効率が低下したり、冷凍サイク
ル内における冷媒に対する冷凍機油の循環率が増加する
ことにより冷媒の伝熱特性が低下して、前記冷凍サイク
ルを構成する熱交換器の性能が低下するといった問題を
回避できるため、冷凍サイクルを構成する圧縮機の運転
効率が低下せず、また熱交換器の性能が低下しないた
め、省エネルギーの効果があり、また前記シェル内に滞
留する油量が過少となった場合に発生する問題、すなわ
ち前記高圧シェルタイプ圧縮機の摺動部分への冷凍機油
の供給量が低下して前記摺動部の損傷に至るということ
がなくなるため冷凍サイクルの信頼性が向上するという
効果がある。
【0029】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2に係わる冷凍サイクルの構成図である。なお図4
中、図1と同一部分には同一符号を付し、説明を省略す
る。図4において、22は高圧シェルタイプ圧縮機3の
底部に設けられた均油ポート、23はサブアキュムレー
タ12bの底部の油流出口16と圧縮機3の底部に設け
られた均油ポート22とを接続する均油管、24は均油
管23の途中に設けられた開閉弁を示す。
【0030】次に、図4の冷凍サイクルの運転時の動作
について説明するが、それは図1の場合と同様であるた
め、図1の場合との相違点を説明する。図4の冷凍サイ
クルにおいて、高圧シェルタイプ圧縮機3が動作してい
る場合には高圧シェルタイプ圧縮機3内の圧力が冷凍サ
イクル中最も高くなるため、高圧シェルタイプ圧縮機3
が動作している場合には高圧シェルタイプ圧縮機3の油
が流出しないように開閉弁24は閉弁しておく。そして
高圧シェルタイプ圧縮機3が停止している場合には、開
閉弁24を開弁して、高圧シェルタイプ圧縮機3のシェ
ル内とサブアキュムレータ12bを流通させることによ
り、高圧シェルタイプ圧縮機3のシェル内の油面高さと
サブアキュムレータ12bの油面高さが同一となるよう
にする。
【0031】図4の冷凍サイクルにおいて、高圧シェル
タイプ圧縮機3が停止中には冷凍サイクル中の油は高圧
シェルタイプ圧縮機3またはサブアキュムレータ12b
のいずれかに滞留しているため、前記のように開閉弁2
4を開弁して高圧シェルタイプ圧縮機3が停止中には高
圧シェルタイプ圧縮機3のシェル内の油面高さとサブア
キュムレータ12bの油面高さが同一となるようにする
ことにより、導入油量から、断面積比の量の油が高圧シ
ェルタイプ圧縮機3のシェル内およびサブアキュムレー
タ12bに滞留しているとして容易にそれぞれの油量を
決定できる。また、サブアキュムレータ12bの油面高
さとサブアキュムレータ12bの油量、圧縮機3の油量
との対応をとっておくことにより、サブアキュムレータ
12bの油面高さからそれぞれの油量を決定できる。
【0032】前記ように冷凍サイクルを構成すれば、実
施の形態1の図2のフローチャートにおける高圧シェル
タイプ圧縮機3の初期油量Mc0、およびサブアキュム
レータ12bの初期油量Ma0を、油量計などを用いて
直接検知する場合と比較して、簡単に検知することが可
能となるため、省コストの効果がある。
【0033】前記の実施の形態1、2では、高圧シェル
タイプ圧縮機として、スクロール圧縮機の場合を記載し
たが、ロータリ圧縮機、スクリュー圧縮機等の圧縮機で
も高圧シェルタイプのものであれば広く本技術の適用が
可能である。
【0034】
【発明の効果】この発明の請求項1の高圧シェルタイプ
圧縮機の油量制御器は、圧縮機油吐出量算出手段と、圧
縮機油流入量算出手段と、圧縮機油量算出手段と、圧縮
機油流入量制御手段とを具備し、圧縮機油吐出量算出手
段の算出した圧縮機からの油吐出量と、圧縮機油流入量
算出手段の算出した前記圧縮機への油流入量と、圧縮機
運転開始時には、圧縮機の初期油量とから、又圧縮機運
転中は、圧縮機油量算出手段が前回算出した圧縮機油量
とから圧縮機油量算出手段が圧縮機の油量を算出し、圧
縮機油流入量制御手段が圧縮機油量算出手段が算出した
圧縮機油量と圧縮機の最適な油量とを比較し、圧縮機へ
の油流入量を制御する。そこで、高圧シェルタイプ圧縮
機の運転中に、正確な測定が困難である圧縮機内の油量
を、検出器で検知する必要がなく、しかも圧縮機内の油
量を望ましい油量に調整可能となる。即ち、シェル内に
滞留する油量が過多となった場合に、油が吐出冷媒と共
に圧縮機外へ吐出され、吐出冷媒に対する冷凍機油の吐
出率が増大して、圧縮機の出力に対する入力が増大して
運転効率が低下したり、冷凍サイクル内における冷媒に
対する冷凍機油の循環率が増加することにより冷媒の伝
熱特性が低下して、冷凍サイクルを構成する熱交換器の
性能が低下するといった問題を回避できる。また、シェ
ル内に滞留する油量が過少となった場合に、高圧シェル
タイプ圧縮機の摺動部分への冷凍機油の供給量が低下し
て摺動部の損傷に至るということがなくなるため圧縮機
の信頼性が向上するという効果がある。
【0035】また、この発明の請求項2に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油吐出量算出手段は、圧縮機の吐出圧力、吸入圧
力及び圧縮機の油量により決定される圧縮機からの油吐
出量データに基づき、吐出圧力検知手段の検出した吐出
圧力情報と、吸入圧力検知手段の検出した吸入圧力情報
と、圧縮機油量算出手段が前回算出した圧縮機油量情報
とから圧縮機からの油吐出量を算出するので、吐出圧力
検知手段の吐出圧力検出及び吸入圧力検知手段の吸入圧
力検出だけで、圧縮機からの油吐出量を算出が可能とな
る。
【0036】また、この発明の請求項3に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油流入量算出手段は、圧縮機に接続する返油管に
設けた流量調節装置の開度及び前後の圧力差により決定
される油流入量データに基づき、流量調節装置の開度情
報及び流量調節装置前後の圧力情報により圧縮機への油
流入量を算出するので、流量調節装置の開度情報及び流
量調節装置前後の圧力情報により圧縮機への油流入量を
容易に算出できる。
【0037】また、この発明の請求項4に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
圧縮機油流入量制御手段の圧縮機への油流入量の制御
は、圧縮機油量算出手段が算出した圧縮機油量と圧縮機
の最適な油量とを比較し、比較結果が圧縮機油量が最適
な油量より少ない場合は、返油管に設けた流量調節装置
の開度を所定量大きくし、多い場合は、所定量小さく
し、又等しい場合は、変化させないので、圧縮機への油
流入量の制御により、高圧シェルタイプ圧縮機の油量が
望ましい油量にすることができる。
【0038】また、この発明の請求項5に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御器は、請求項1において、
冷凍サイクルに設けられ、余剰油を滞留させる油タンク
であって、該油タンクの底部と圧縮機の底部とが均圧管
で連結される油タンクの、圧縮機が停止中の油面高さ情
報により、圧縮機運転開始時の圧縮機の初期油量が算出
されるので、高圧シェルタイプ圧縮機の油量が油タンク
の油面高さの対応量として算出されるので、油量計など
を用いて直接高圧シェルタイプ圧縮機の運転前の初期油
量を検知する場合と比較して、容易に高圧シェルタイプ
圧縮機の油量を検出することが可能となる。
【0039】また、この発明の請求項6に係わる冷凍サ
イクルは、高圧シェルタイプの圧縮機、流路切換弁、室
外熱交換器、絞り装置、室内熱交換器等を備えた冷凍サ
イクルにおいて、請求項1〜請求項5のいずれかに記載
の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器を具備したの
で、高圧シェルタイプ圧縮機はシェル内の油量が望まし
い油量となり、信頼性の高い冷凍サイクルが得られる。
【0040】また、この発明の請求項7に係わる高圧シ
ェルタイプ圧縮機の油量制御方法は、圧縮機油吐出量算
出手段が圧縮機からの油吐出量を算出し、圧縮機油流入
量算出手段が圧縮機への油流入量を算出し、圧縮機油量
算出手段が、圧縮機運転開始時には、算出油吐出量と、
算出油流入量と、圧縮機の初期油量とから、又圧縮機運
転中は、算出油吐出量と、算出油流入量と、圧縮機油量
算出手段が前回算出した圧縮機油量とから圧縮機の油量
を算出し、圧縮機油流入量制御手段が圧縮機油量算出手
段が算出した圧縮機油量と圧縮機の最適な油量とを比較
し、比較結果により、圧縮機へ返油する返油管の流量調
整装置の開度を制御し、圧縮機への油流入量を調整し、
圧縮機油吐出量算出手段の油吐出量の算出、圧縮機油流
入量算出手段の油流入量の算出、圧縮機油量算出手段の
油量の算出及び圧縮機油流入量制御手段の流量調整装置
の開度制御を所定の間隔で繰り返すことにより、圧縮機
の油量が望ましい油量になるように調整するので、高圧
シェルタイプ圧縮機の運転中に、正確な測定が困難であ
る圧縮機内の油量を、検出器で検知することなく、圧縮
機内の油量を望ましい油量に調整可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる冷凍サイクル
の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる高圧シェルタ
イプ圧縮機の油量制御のフローチャートである。
【図3】 本発明の実施の形態1に係わる高圧シェルタ
イプ圧縮機の油量制御器のブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係わる冷凍サイクル
の構成図である。
【図5】 従来の高圧シェルタイプスクロール圧縮機を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 高圧シェルタイプ圧縮機、6 流路切換弁、7 室
外熱交換器、9 絞り装置、10 室内熱交換器、12
b 油タンク、16 油タンクの底部、18 返油管、
19 流量調節装置、20 吸入圧力検知手段、21
吐出圧力検知手段、22 圧縮機の底部、23 均圧
管、40 圧縮機油吐出量算出手段、50圧縮機油流入
量算出手段、60 圧縮機油量算出手段、70 圧縮機
油流入量制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H029 AA02 AA11 BB06 CC53 CC54 CC55 3H039 AA06 BB11 CC39 CC41

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機油吐出量算出手段と、圧縮機油流
    入量算出手段と、圧縮機油量算出手段と、圧縮機油流入
    量制御手段とを具備し、 前記圧縮機油吐出量算出手段の算出した高圧シェルタイ
    プ圧縮機からの油吐出量と、前記圧縮機油流入量算出手
    段の算出した前記圧縮機への油流入量と、前記圧縮機運
    転開始時には、前記圧縮機の初期油量とから、又前記圧
    縮機運転中は、前記圧縮機油量算出手段が前回算出した
    圧縮機油量とから前記圧縮機油量算出手段が前記圧縮機
    の油量を算出し、前記圧縮機油流入量制御手段が前記圧
    縮機油量算出手段が算出した圧縮機油量と前記圧縮機の
    最適な油量とを比較し、前記圧縮機への油流入量を制御
    することを特徴とする高圧シェルタイプ圧縮機の油量制
    御器。
  2. 【請求項2】 前記圧縮機油吐出量算出手段は、前記圧
    縮機の吐出圧力、吸入圧力及び前記圧縮機の油量により
    決定される前記圧縮機からの油吐出量データに基づき、
    吐出圧力検知手段の検出した吐出圧力情報と、吸入圧力
    検知手段の検出した吸入圧力情報と、前記圧縮機油量算
    出手段が前回算出した圧縮機油量情報とから前記圧縮機
    からの油吐出量を算出することを特徴とする請求項1記
    載の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機油流入量算出手段は、前記圧
    縮機に接続する返油管に設けた流量調節装置の開度及び
    前後の圧力差により決定される油流入量データに基づ
    き、前記流量調節装置の開度情報及び前記流量調節装置
    前後の圧力情報により前記圧縮機への油流入量を算出す
    ることを特徴とする請求項1記載の高圧シェルタイプ圧
    縮機の油量制御器。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機油流入量制御手段の前記圧縮
    機への油流入量の制御は、前記圧縮機油量算出手段が算
    出した前記圧縮機油量と前記圧縮機の最適な油量とを比
    較し、比較結果が前記圧縮機油量が最適な油量より少な
    い場合は、前記返油管に設けた前記流量調節装置の開度
    を所定量大きくし、多い場合は、所定量小さくし、又等
    しい場合は、変化させないことを特徴とする請求項1記
    載の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器。
  5. 【請求項5】 冷凍サイクルに設けられ、余剰油を滞留
    させる油タンクであって、該油タンクの底部と前記圧縮
    機の底部とが均圧管で連結される前記油タンクの、前記
    圧縮機が停止中の油面高さ情報により、前記圧縮機運転
    開始時の前記圧縮機の初期油量が算出されることを特徴
    とする請求項1記載の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制
    御器。
  6. 【請求項6】 高圧シェルタイプの圧縮機、流路切換
    弁、室外熱交換器、絞り装置、室内熱交換器等を備えた
    冷凍サイクルにおいて、前記請求項1〜請求項5のいず
    れかに記載の高圧シェルタイプ圧縮機の油量制御器を具
    備したことを特徴とする冷凍サイクル。
  7. 【請求項7】 圧縮機油吐出量算出手段が高圧シェルタ
    イプ圧縮機からの油吐出量を算出し、 圧縮機油流入量算出手段が高圧シェルタイプ圧縮機への
    油流入量を算出し、 圧縮機油量算出手段が、高圧シェルタイプ圧縮機運転開
    始時には、前記算出油吐出量と、前記算出油流入量と、
    前記圧縮機の初期油量とから、又高圧シェルタイプ圧縮
    機運転中は、前記算出油吐出量と、前記算出油流入量
    と、前記圧縮機油量算出手段が前回算出した圧縮機油量
    とから前記圧縮機の油量を算出し、 圧縮機油流入量制御手段が前記圧縮機油量算出手段が算
    出した圧縮機油量と前記圧縮機の最適な油量とを比較
    し、比較結果により、前記圧縮機へ返油する返油管の流
    量調整装置の開度を制御し、前記圧縮機への油流入量を
    調整し、 前記の圧縮機油吐出量算出手段の油吐出量の算出、前記
    の圧縮機油流入量算出手段の油流入量の算出、前記圧縮
    機油量算出手段の油量の算出及び前記圧縮機油流入量制
    御手段の流量調整装置の開度制御を所定の間隔で繰り返
    すことにより、前記圧縮機の油量が望ましい油量になる
    ように調整することを特徴とする高圧シェルタイプ圧縮
    機の油量制御方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008107064A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空調システム及び空調システムの油戻し制御方法
JP2011208860A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Hitachi Appliances Inc 空気調和機
US8118577B2 (en) 2007-01-30 2012-02-21 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Scroll compressor having optimized cylinder oil circulation rate of lubricant
JP2015059696A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 株式会社富士通ゼネラル 圧縮機およびこれを備えた空気調和機
WO2022245162A1 (ko) * 2021-05-20 2022-11-24 한온시스템 주식회사 압축기 및 압축기의 제어 방법

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