JP5279373B2 - 過電流継電器 - Google Patents

過電流継電器 Download PDF

Info

Publication number
JP5279373B2
JP5279373B2 JP2008178255A JP2008178255A JP5279373B2 JP 5279373 B2 JP5279373 B2 JP 5279373B2 JP 2008178255 A JP2008178255 A JP 2008178255A JP 2008178255 A JP2008178255 A JP 2008178255A JP 5279373 B2 JP5279373 B2 JP 5279373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
output
contact
circuit
overcurrent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008178255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010022092A (ja
Inventor
晃 山下
吉晴 正保
信晃 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008178255A priority Critical patent/JP5279373B2/ja
Publication of JP2010022092A publication Critical patent/JP2010022092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5279373B2 publication Critical patent/JP5279373B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

この発明は、主として高圧電気需要場所の受電点で使用する変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器に関するものである。
変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器は、主として高圧電気需要場所の受電点における高圧6.6kVの電路の短絡および過負荷保護を目的とする高圧受電用過電流継電器であり、非特許文献1に示す日本工業規格JISC4602にて規定されている。
この変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器は、高圧電気需要場所の受電点と需要家用線路との接続を開閉する遮断器の引き外しコイルに供給する電流に、需要家用線路に設けた変流器の二次電流を使用するように構成することで、遮断器の操作用電源を不要としている。
具体的な構成例を示すと、この過電流継電器は、例えば非特許文献2に示されているように、当該過電流継電器内に、過電流検出回路と、常開型の出力リレーと、この出力リレーが開閉するバイパス経路と、このバイパス経路が開路したとき前記変流器の二次側端と前記遮断器の引き外しコイルとの間を接続する電流供給経路とを備えている。
過電流検出回路は、取り込んだ前記変流器の二次電流が判定閾値を超えるか否かに基づき、需要家用線路の負荷の過負荷発生有無や短絡事故の発生有無を判定する。
出力リレーは、過電流検出回路が判定動作を行っていない健全時ではバイパス経路を閉路して前記変流器の二次電流が前記遮断器の引き外しコイルに流れないようにしている。
この状態で、過電流検出回路が判定動作を行った場合に、出力リレーは、バイパス経路を開路して当該バイパス経路を流れる前記変流器の二次電流を遮断するように動作する。これによって、当該バイパス経路を流れていた前記変流器の二次電流が電流供給経路を介して前記遮断器の引き外しコイルに流れて、前記遮断器を開路させるようになっている。
日本工業規格「高圧受電用過電流継電器 JISC4602」 カタログ「三菱保護継電器高圧受電用MELPROTM−Aシリーズ」
ところで、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器では、過電流検出回路が判定動作を行った場合、出力リレーが閉路して形成しているバイパス経路には大きな変流器二次電流が流れる。出力リレーは、その大きな変流器二次電流が流れている状態でバイパス経路を開路して遮断するので、接点間に生ずるアークによって接点部分のメッキが剥がされてしまい、接点部分が接触不良となることがある。
次に遮断器を閉じて運用に入るときに、過電流検出回路は判定動作を行わないので、出力リレーの接点が常閉の状態に戻り、変流器二次電流をバイパスする経路を形成するが、出力リレーの接点に接触不具合が発生していると、接触抵抗の増加によって、バイパス経路を流れる変流器二次電流が遮断器引き外しコイルへ分流してしまい、遮断器が不要動作を行うという問題が起こる。
また、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器では、出力リレーは、需要家用線路に過負荷等が無く健全である期間は常時接点を閉じた状態で運用されるが、経年変化によって出力リレーの常時閉じている接点に接触不具合が発生することがあり、同様に、遮断器が不要動作を行うという問題が起こる。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、出力リレーの接点に接触不具合が発生しても、遮断器の不要動作を未然に防止できる構成を備えた過電流継電器を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、変流器に遮断器の引き外しコイルが接続され、この引き外しコイルの両端に常閉型の出力リレーを着脱可能にする1対の接続部と、この引き外しコイルの両端に接続される常閉型の出力リレーの接点間の電圧を測定し、測定した電圧値が判定閾値を超えるとき監視異常と判断する電圧検出回路と、を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、出力リレーの接点に接触不具合が発生しても、遮断器の不要動作を未然に防止できるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる過電流継電器の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による過電流継電器の構成を説明する図である。図2は、図1に示す過電流継電器において出力リレーを活線状態で抜き出した場合にバイパス経路が維持される構成を説明する図である。
まず、この発明の理解を容易にするため、日本工業規格JISC4602に規定される変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器、つまり、日本工業規格JISC4602の規定に従って構成される従来の過電流継電器について簡単に説明する。
図1において、符号3は、図示しない高圧受電経路と需要家用線路との間の接続を開閉する遮断器の引き外しコイルである。この遮断器の引き外しコイル3は、以降、遮断器引き外しコイル3と記す。また、符号5は、図示しない上記需要家用線路に設けられる変流器である。
図1に示すように、過電流継電器6aは、遮断器引き外しコイル3と変流器5とが接続される端子台7と、端子台7に接続される内部回路として、補助トランス8と、過電流検出回路9と、出力駆動回路10と、常閉型の出力リレー(X)11とを備えている。
端子台7には、4個の端子C1,T1,C2,T2が設けられている。端子C1は、変流器5の二次側における一方の端子に接続され、端子C2は、変流器5の二次側における他方の端子に接続されている。端子T1は、遮断器引き外しコイル3の一方の端1に接続され、端子T2は、遮断器引き外しコイル3の他方の端子に接続されている。
内部回路では、補助トランス8は、一次側が端子C1,T1に接続され、二次側が過電流検出回路9の入力端子に接続されている。出力リレー11の接点12の一方の端子は、端子T1に接続されている。端子T2と端子C2は、内部で接続され、共に、出力リレー11の接点12の他方の端子に接続されている。
つまり、変流器5の二次側両端間は、端子C1〜補助トランス8の一次側〜出力リレー11の接点12〜端子C2の経路を介して接続されている。この経路が、変流器5の二次電流が遮断器引き外しコイル3に流れないようにバイパスする経路である。このバイパス経路は、出力リレー11の接点12が常閉の状態になることで形成される。
遮断器引き外しコイル3の両端子が接続される端子T1,T2間は、出力リレー11の接点12を介して接続されている。出力リレー11の接点12が開路すると、変流器5の二次側の一方の端子が端子C1〜補助トランス8の一次側〜端子T1を介して引き外しコイル3の一端に接続される。また、変流器5の二次側の他方の端子が端子C2〜端子T2を介して引き外しコイル3の他端に接続されることで、変流器二次電流が遮断器引き外しコイル3に流れる。この経路が前記した電流供給経路である。
出力リレー11の接点12が常閉の状態になって形成しているバイパス経路を流れる変流器二次電流が補助トランス8にて検出される。補助トランス8は、検出した変流器二次電流を電圧に変換して過電流検出回路9に与える。
過電流検出回路9は、補助トランス8が検出した変流器二次電流が判定閾値を超えるか否かに基づき需要家用線路の負荷の過負荷発生有無や短絡事故の発生有無を判定する。すなわち、過電流検出回路9は、需要家用線路の負荷に過負荷や短絡事故が発生しない場合は、変流器二次電流は判定閾値を超えないので、判定動作を行わないが、需要家用線路の負荷に過負荷や短絡事故が発生すると、変流器二次電流は判定閾値を超えるので、判定動作を行う。
出力駆動回路10は、過電流検出回路9が判定動作を行わない場合は、出力リレー11のコイルを付勢しないので、出力リレー11は、接点12を常閉の状態に維持する。つまり、バイパス経路が維持され、遮断器引き外しコイル3には変流器二次電流は供給されない。そして、出力駆動回路10は、過電流検出回路9が判定動作を行うと、出力リレー11のコイルを付勢する。これによって、出力リレー11は、接点12を開状態にするので、バイパス経路が開路し、バイパス経路を流れていた変流器二次電流が遮断器の引き外しコイル3に供給される。遮断器が開路し、需要家線路に接続される負荷を遮断する。
日本工業規格JISC4602に規定される変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器は、以上のようにして、高圧需要場所の受電点における電路の短絡及び過負荷保護を行うことができる。
ところで、以上の説明から理解できるように、負荷に過負荷が発生した場合や短絡事故が発生すると、出力リレー11は、大きな変流器二次電流を遮断するので、接点間に生ずるアークにより、接点部分のメッキが剥がされてしまい、接点部分が接触不良となることがある。
次に遮断器を閉じて運用に入るときに、過電流検出回路9は判定動作を行わないので、出力リレー11の接点12が常閉の状態に戻り、変流器二次電流をバイパスする経路が形成される。しかし、出力リレーの接点に接触不具合が発生していると、接触抵抗の増加によってバイパス経路を流れる変流器二次電流が遮断器の引き外しコイル3へ分流してしまい、図示しない遮断器が不要動作を行うという問題が起こる。
また、出力リレー11は、図示しない需要家用線路に過負荷等が無く健全である期間は常時接点を閉じた状態で運用されるが、経年変化によって出力リレー11の常時閉じている接点12に接触不具合が発生することがあり、同様に、遮断器が不要動作を行うという問題が起こる。
そこで、この実施の形態1による過電流継電器6aでは、図1と図2に示すように、出力リレー11を活線状態で交換できるように構成してある。以下、この実施の形態1による過電流継電器6aについて説明する。
すなわち、図1に示すように、この実施の形態1による過電流継電器6aでは、出力リレー11を出力リレー筐体20に収容し、この出力リレー筐体20を当該過電流継電器6aに対して着脱可能に構成してある。そのため、この出力リレー筐体20は、活線状態においても引き抜き交換できるようなコネクタ(接続部)21a,21b,21c,21dを備えている。
コネクタ21a,21bは、出力リレー筐体20を当該過電流継電器6aに挿入したとき、出力リレー11のコイルを、出力駆動回路10の出力端子に接続する。コネクタ21c,21dは、出力リレー筐体20を当該過電流継電器6aに挿入したとき、出力リレー11の接点12を、バイパス経路における端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端とに接続する。
また、出力リレー筐体20の挿入端側の外壁に絶縁体突起物22を取り付けてある。そして、バイパス経路における出力リレー11の接点12が介在する端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間に、2つの短絡片23を設けてある。2つの短絡片23は、例えば、両先端部分が観音扉のように開閉できるバネ材で構成されている。
2つの短絡片23は、出力リレー筐体20を当該過電流継電器6aに挿入したときは、絶縁体突起物22によって両先端部分が押し開かれて、端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間を開放する。この場合は、接点12が端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間を接続してバイパス経路を閉路状態に維持する。
また、2つの短絡片23は、出力リレー筐体20を、図4に示すように、当該過電流継電器6aから引き抜いたときは、絶縁体突起物22が外れることで、両先端部分が閉じて当接接触し、端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間を短絡する状態になり、恰も接点12が存在するかのようにバイパス経路を閉路するようになっている。
つまり、出力リレー筐体20を当該過電流継電器6aから引き抜くと、2つの短絡片23によって、端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間を短絡する構造であるので、運用中の活線状態において出力リレー筐体20を引き抜いても、当該過電流継電器6aでは、変流器二次電流は遮断器引き外しコイル3に流れないようにすることができる。したがって、出力リレー11の接点部分に接触不良が発生した場合に運用中であっても代替えの出力リレーと交換ができる。
このように、実施の形態1によれば、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、本継電器の動作によって、或いは、動作はしないが経年変化によって接触不良となる可能性の高い出力リレーを運用に支障を与えずに容易に交換できるので、出力リレーの接触不良による遮断器の不要動作を未然に防止することができ、運用における信頼度を向上させるという効果が得られる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2による過電流継電器の構成を説明する図である。なお図3では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図3に示すように、この実施の形態2による過電流継電器6bでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、電圧検出回路25と、出力駆動回路26と、常開型の補助リレー(Y)27とが追加されている。
電圧検出回路25は、端子T1と補助トランス8の一次側との接続端と、端子T2,C2の接続端との間の電圧、つまり、出力リレー11の接点12の両端電圧を測定し、測定した電圧値が判定閾値を超えるとき、出力リレー11の接点12の接触不良と判断して監視異常を出力する構成である。
出力駆動回路26は、電圧検出回路25が監視異常を出力しない場合は、補助リレー27を駆動せず、電圧検出回路25が監視異常を出力した場合に補助リレー27を駆動する構成である。
補助リレー27は、電圧検出回路25が監視異常を出力した場合に、出力駆動回路26に駆動されて接点28を閉じて、例えば監視盤に取り付けてあるランプを点灯するなどして外部へ異常信号を出力する構成である。
次に、動作について説明する。閉じてバイパス経路を形成している出力リレー11の接点12の接触抵抗が大きくなると、接点12の両端電圧が上昇する。そこで、電圧検出回路25は、出力リレー11の閉じている接点12の両端電圧を取り込み、計測した電圧値と判定閾値との大小関係を判定することで、出力リレー11の接触不良有無を監視している。その過程で、電圧検出回路25は、接点12の両端電圧値が判定閾値以上となると、監視異常を出力する。すると、出力駆動回路26が補助リレー27を動作させる。補助リレー27の接点28が閉じることで、外部に異常信号が出力される。これによって、係員は、出力リレー11を交換することになる。
このように、実施の形態2によれば、閉じてバイパス経路を形成している出力リレーの接点の両端電圧を測定し、測定した両端電圧値が判定閾値以上であると、出力リレーの接触不良と判定して補助リレーを動作させて外部へ異常信号を出力するようにしたので、係員は、出力リレーの適切な交換時期を知ることができる。
すなわち、出力リレーの交換時期が確実に判定できるので、出力リレーの接触不良による遮断器の不要動作を未然に防止することができ、運用における信頼度を向上させるという効果が得られる。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3による過電流継電器の構成を説明する図である。なお図4では、図3(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図4に示すように、この実施の形態3による過電流継電器6cでは、図3(実施の形態2)に示した構成において、電圧検出回路25に代えて、インピーダンス検出回路30が設けられている。
インピーダンス検出回路30は、閉じてバイパス経路を形成している出力リレー11の接点12の両端電圧と、過電流検出回路9が検出した変流器二次電流とを用いてインピーダンスを演算し、求めたインピーダンス値が判定閾値以上になるとき、出力リレー11の接点の接触不良と判断して監視異常を出力駆動回路26に出力する構成である。
次に、動作について説明する。インピーダンス検出回路30は、出力リレー11の接点12が閉じてバイパス経路を形成している状態において、接点12の両端電圧と過電流検出回路9が検出した変流器二次電流とを取り込んでインピーダンスを演算し、求めたインピーダンス値と判定閾値との大小関係を判定することで、出力リレー11の接触不良有無を監視している。その過程で、インピーダンス検出回路30は、求めたインピーダンス値が判定閾値以上となると、監視異常を出力する。すると、出力駆動回路26が補助リレー27を動作させる。補助リレー27の接点28が閉じて、例えば監視盤に取り付けてあるランプを点灯するなどして外部へ異常信号が出力される。これによって、係員は、出力リレー11を交換することになる。
このように、実施の形態3によれば、閉じてバイパス経路を形成している出力リレーの接点の両端電圧と変流器二次電流とによってインピーダンスを演算し、求めたインピーダンス値と判定閾値との大小関係で出力リレーの接触不良有無を判定するので、変流器二次電流の大きさに関わらず、出力リレーの接触抵抗の多寡を判定することができ、出力リレーの適切な交換時期を報知することができる。
すなわち、出力リレーの交換時期が確実に判定できるので、出力リレーの接触不良による遮断器の不要動作を未然に防止することができ、運用における信頼度を向上させるという効果が得られる。
実施の形態4.
図5は、この発明の実施の形態4による過電流継電器の構成を説明する図である。なお図5では、図3(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図5に示すように、この実施の形態4による過電流継電器6dでは、図3(実施の形態2)に示した構成において、補助リレー27の接点28が出力リレー11の接点12と並列に接続されている。
次に、動作について説明する。電圧検出回路25は、測定した出力リレー11の接点12の両端電圧値が判定閾値以上になると、監視異常を出力する。これによって、補助リレー27は、出力駆動回路26の駆動されて接点28を閉じて出力リレー11の接点2を強制的に短絡する。すなわち、変流器二次電流が遮断器2の引き外しコイル3に分流するのが防止される。
このように、この実施の形態4によれば、出力リレーの接触抵抗が増加すると、変流器二次電流が遮断器引き外しコイルに分流して遮断器が動作する可能性がある場合に、補助リレーが接点を閉じて接触不良を生じている出力リレーの接点を強制的に短絡するので、変流器二次電流が遮断器引き外しコイルに分流して遮断器が動作するのを確実に防止することができる。
すなわち、出力リレーの接触不良による遮断器の不要動作を未然に防止することができるので、運用における信頼度を向上させるという効果が得られる。なお、実施の形態4では実施の形態2への適用例を示したが、実施の形態3にも同様に適用することができる。
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5による過電流継電器の構成を説明する図である。なお図6では、図5(実施の形態4)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。
図6に示すように、この実施の形態5による過電流継電器6eでは、図5(実施の形態4)に示した構成において、リセット回路32が設けられている。リセット回路32は、論理反転回路33と論理積回路34とで構成される。論理反転回路33は、過電流検出回路9の出力レベルを反転して論理積回路34の一方の入力端子に与える。論理積回路34の他方の入力端子は、電圧検出回路25の出力端子に接続され、論理積回路34の出力端子は、出力駆動回路26の入力端子に接続されている。
次に、動作について説明する。過電流検出回路9は、動作判定を行わない場合は、出力レベルを低レベルにし、動作判定を行うと出力レベルを高レベルにする。電圧検出回路25は、監視異常を検出すると出力レベルを高レベルにする。
そうすると、過電流検出回路9が動作判定を行わない場合において、電圧検出回路25が監視異常を検出すると、論理積回路34ではAND条件が成立するので、補助リレー27は、出力起動回路26に駆動されて接点28を閉じ、出力リレー11の接点12を強制的に短絡する。
この動作状態において、負荷に過負荷や短絡事故が発生し、過電流検出回路9が動作判定を行うと、出力駆動回路10が出力リレー11を駆動するので、出力リレー11は接点12を開状態にしてバイパス経路を遮断し、変流器二次電流が遮断器引き外しコイル3に供給されるようにする。しかし、リセット回路32がないと、補助リレー27の接点28が閉じているので、変流器二次電流は遮断器引き外しコイル3に供給されない。リセット回路32は、このケースにおいて、補助リレー27を強制的に常開の状態に復帰させるために設けてある。
すなわち、論理積回路34ではAND条件が不成立となるので、出力駆動回路26は、補助リレー27の駆動を止める。すると、補助リレー27は、閉じていた接点27を常開の状態に復帰させるので、遮断器引き外しコイル3に変流器二次電流が供給され、遮断器2を確実に開路させることができる。
このように、実施の形態5によれば、接触抵抗が増加した出力リレーの接点を補助リレーの接点によって強制的に短絡している状況下において、当該過電流継電器が動作判定した場合には、補助リレーを強制的に常開の状態に復帰させるようにしたので、変流器二次電流によって遮断器を確実に引き外すことができる。
なお、実施の形態2〜5では、図1に示した実施の形態1による過電流継電器への適用例を示したが、日本工業規格JISC4602の規定に従って構成される従来の過電流継電器へも同様に適用できることは言うまでもない。
以上のように、この発明にかかる過電流継電器は、変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、出力リレーの接点に接触不具合が発生しても、遮断器の不要動作を未然に防止できる過電流継電器として有用である。
この発明の実施の形態1による過電流継電器の構成を説明する図である。 図1に示す過電流継電器において出力リレーを活線状態で抜き出した場合にバイパス経路が維持される構成を説明する図である。 この発明の実施の形態2による過電流継電器の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態3による過電流継電器の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態4による過電流継電器の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態5による過電流継電器の構成を説明する図である。
符号の説明
3 遮断器引き外しコイル
5 変流器
6a,6b,6c,6d,6e 過電流継電器
7 端子台
C1,T1,C2,T2 端子
8 補助トランス
9 過電流検出回路
10,26 出力駆動回路
11 出力リレー(X)
12 出力リレー(X)の接点
20 出力リレー筐体
21a,21b,21c,21d コネクタ(接続部)
22 絶縁体突起物
23 短絡片
25 電圧検出回路
27 補助リレー(Y)
28 補助リレー(Y)の接点
30 インピーダンス検出回路
32 ロック回路
33 論理反転回路
34 論理積回路

Claims (6)

  1. 変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、
    変流器に遮断器の引き外しコイルが接続され、この引き外しコイルの両端に常閉型の出力リレーを着脱可能にする1対の接続部と、
    この引き外しコイルの両端に接続される常閉型の出力リレーの接点間の電圧を測定し、測定した電圧値が判定閾値を超えるとき監視異常と判断する電圧検出回路と、
    を備えていることを特徴とする過電流継電器。
  2. 変流器二次電流による遮断器引き外し方式の過電流継電器において、
    変流器に遮断器の引き外しコイルが接続され、この引き外しコイルの両端に常閉型の出力リレーを着脱可能にする1対の接続部と、
    この引き外しコイルの両端に接続される常閉型の出力リレーの接点間の電圧と、当該過電流継電器内に取り込まれる前記変流器の二次電流とをそれぞれ測定し、測定した電圧値及び電流値を用いて算出したインピーダンスが判定閾値を超えるとき監視異常と判断するインピーダンス検出回路と、
    を備えていることを特徴とする過電流継電器。
  3. 前記1対の接続部から前記出力リレーを取り外したときに、前記1対の接続部の間が短絡することを特徴とする請求項1または2に記載の過電流継電器。
  4. 前記監視異常出力を受けて閉路動作し外部へ異常信号を出力する常開型の補助リレー、を備えていることを特徴とする請求項またはに記載の過電流継電器。
  5. 前記監視異常出力を受けて閉路動作する常開型の補助リレーの接点が、前記出力リレーの接点と並列に設けられている、ことを特徴とする請求項またはに記載の過電流継電器。
  6. 前記遮断器に開路動作を行わせる事由が発生した場合に、前記補助リレーを強制的に常開状態へ復帰させるリセット回路、を備えていることを特徴とする請求項に記載の過電流継電器。
JP2008178255A 2008-07-08 2008-07-08 過電流継電器 Expired - Fee Related JP5279373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008178255A JP5279373B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 過電流継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008178255A JP5279373B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 過電流継電器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010022092A JP2010022092A (ja) 2010-01-28
JP5279373B2 true JP5279373B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=41706448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008178255A Expired - Fee Related JP5279373B2 (ja) 2008-07-08 2008-07-08 過電流継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5279373B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5999989B2 (ja) * 2012-06-08 2016-09-28 三菱電機株式会社 過電流継電器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912444U (ja) * 1972-05-08 1974-02-01
JPS6011622U (ja) * 1983-06-30 1985-01-26 三菱電機株式会社 過電流保護装置
JPH0286035U (ja) * 1988-12-21 1990-07-06
JP3284854B2 (ja) * 1995-10-25 2002-05-20 日新電機株式会社 保護継電器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010022092A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5888972B2 (ja) 太陽光発電システム
JP5279373B2 (ja) 過電流継電器
JP5820652B2 (ja) 過熱検出後に電路を遮断する分電盤
JP5517759B2 (ja) 保護継電器
JP2006014479A (ja) 回路保護装置
WO2014168194A1 (ja) 開閉器
JP6333869B2 (ja) 回路遮断システム
CN101174516B (zh) 电路断路器的状态监视装置
JP5717291B2 (ja) 過熱検出器を備えた分電盤
US7187090B2 (en) Mobile high voltage network
KR101545891B1 (ko) 계전기를 이용한 3중 보호 장치
JP7462535B2 (ja) コンセント装置
JP5351533B2 (ja) 回路遮断器
JP2011253744A (ja) 接触不良を検出可能な回路遮断器
JP4466952B2 (ja) 電源コンセント
JP4497530B2 (ja) 漏電ブレーカ付き電源コンセント
JP7341048B2 (ja) 溶着検出装置及び溶着検出方法
JP2007330068A (ja) 遮断器制御回路
JP2006288158A (ja) コンセント装置
JP2006294540A (ja) 電磁接触器
JP2004281121A (ja) 漏電遮断器
JP2001327065A (ja) 配線用遮断器
JP6698414B2 (ja) 送電回線保護システム
JP4462870B2 (ja) 回路遮断器
JP2023012809A (ja) 雷サージ保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5279373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees