JP5279005B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体用発電機、或いは家庭用発電機に適用して有効である。
従来、水素と酸素(空気)との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池を備えた燃料電池システムが知られている。燃料電池システムでは、燃料電池の運転状態が、燃料電池を構成する複数のセル内の電解質膜が過剰に乾燥したドライアップ状態、セル内の燃料ガス流路や酸化ガス流路に水滴が溜まるフラディング状態、燃料ガス不足状態、酸化ガス不足状態等になると、燃料電池の出力電圧の低下が発生するといった問題がある。
そこで、燃料電池の運転状態を詳しく知るために、燃料電池を構成する複数のセルの出力電圧V、およびインピーダンスZを検出し、その検出値に基づいて燃料電池の運転状態を判定するものが提案されている(特許文献1参照)。
ここで、特許文献1では、所定の判定所要時間内に取得した単電池の出力電圧及びインピーダンスZを検出し、検出したインピーダンスZのうち閾値Zthrを超えるものがあるときには、燃料電池の運転状態がドライアップ状態であると判定している。一方、検出したインピーダンスZのうち閾値Zthrを超えるものがないときには、検出した出力電圧に基づいて、フラッディング状態等の他の異常な運転状態となっているか否かの判定を行なっている。
特開2004−241236号公報
ところで、燃料電池のセル面内のインピーダンスは不均一であり、局所的にドライアップ状態となった場合には、セル面内全体から見てインピーダンスの変化量が小さい。そのため、特許文献1のように、燃料電池のインピーダンスを検出して燃料電池の運転状態を判定するシステムでは、セル面内の広域でドライアップ状態となるまでの間、インピーダンスにより燃料電池の運転状態がドライアップ状態と判定することが困難であった。燃料電池は、セル面内の広域でドライアップ状態となると、急速に燃料電池の出力性能が低下するため、セル面内の広域でドライアップ状態となってから燃料電池の状態を判定できたとしても、燃料電池の出力性能が著しく低下してしまうといった問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、燃料電池の状態がドライアップ状態であるか否かを早期に判定可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、セパレータ(104)におけるアノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、セパレータ(104)におけるカソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、燃料ガス流路(105)内の露点温度を検出する露点温度検出手段(16)と、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、露点温度検出手段(16)は、燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍に配置され、運転状態判定手段(40)は、露点温度検出手段(16)で今回検出された露点温度の露点温度検出手段(16)で前回検出された露点温度に対する減少割合(ΔD1)を算出し、算出した減少割合(ΔD1)が予め設定された第1所定値を上回る場合に、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態と判定することを特徴としている。
このように、燃料ガス流路(105)におけるドライアップ状態となりやすい部位、すなわち燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(106)に酸化剤ガスを導入するに対応する導入対応部位近傍に配置された露点温度検出手段(16)により、燃料電池(10)内の露点温度を検出することで、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
ここで、燃料電池(10)のセル面内のインピーダンスを検出するシステムでは、インピーダンス検出装置が、インピーダンス計測部、インピーダンス演算部、ノイズ除去部等の多くの構成が必要であり複雑化していた。本願発明では、露点温度検出手段(16)により燃料電池(10)内の湿潤状態と直接的な関係がある露点温度を検出しており、従来のインピーダンスを検出するシステムのような複雑な構成が不要であり、簡素な構成で燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定することができる。
また、請求項2に記載の発明では、固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、セパレータ(104)におけるアノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、セパレータ(104)におけるカソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、燃料ガス流路(105)内の露点温度を検出する露点温度検出手段(16a、16b)と、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、露点温度検出手段(16a、16b)は、燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(106)に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍、および燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(106)から酸化剤ガスを導出する部位(106b)に対応する導出対応部位近傍のそれぞれに配置され、運転状態判定手段(40)は、導入対応部位近傍に配置された露点温度検出手段(16b)で検出された露点温度が、導出対応部位近傍に配置された露点温度検出手段(16a)で検出された露点温度に対して、予め設定された第2所定値を超えて低下した場合に、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態と判定することを特徴としている。
このように、燃料ガス流路(105)におけるドライアップ状態となりやすい部位である導入対応部位近傍、および燃料ガス流路(105)におけるドライアップ状態となりにくい部位である導出対応部位近傍のそれぞれに配置した露点温度検出手段(16a、16b)により、燃料電池(10)内の湿潤状態と直接的な関係がある露点温度をそれぞれ検出することで、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、簡素な構成で燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
また、請求項3に記載の発明では、固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、セパレータ(104)におけるアノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、セパレータ(104)におけるカソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、燃料ガス流路(105)内の相対湿度を検出する湿度検出手段と、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、湿度検出手段は、燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(106)に酸化剤ガスを導入する部位(105a)に対応する導入対応部位近傍に配置され、運転状態判定手段(40)は、湿度検出手段で今回検出された相対湿度の湿度検出手段で前回検出された相対湿度に対する減少割合を算出し、算出した減少割合が予め設定された第3所定値を上回る場合に、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態と判定することを特徴としている。
このように、燃料ガス流路(10)におけるドライアップ状態となりやすい部位である導入対応部位近傍に配置した湿度検出手段により、燃料電池(10)内の湿潤状態と直接的な関係がある相対湿度を検出することで、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、簡素な構成で燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
また、請求項4に記載の発明では、固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、セパレータ(104)におけるアノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、セパレータ(104)におけるカソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、燃料ガス流路(105)内の相対湿度を検出する湿度検出手段と、燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、湿度検出手段は、燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(105)に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍、および燃料ガス流路(105)における酸化剤ガス流路(106)から酸化剤ガスを導出する部位(106b)に対応する導出対応部位近傍のそれぞれに配置され、運転状態判定手段(40)は、導入対応部位近傍に配置された湿度検出手段で検出された相対湿度が、導出対応部位近傍に配置された湿度検出手段で検出された相対湿度に対して、予め設定された第4所定値を超えて低下した場合に、燃料電池の運転状態がドライアップ状態と判定することを特徴としている。
このように、燃料ガス流路(105)におけるドライアップ状態となりやすい部位である導入対応部位近傍、および燃料ガス流路(105)におけるドライアップ状態となりにくい部位である導出対応部位近傍にそれぞれ配置された湿度検出手段により、燃料電池(10)内の湿潤状態と直接的な関係がある相対湿度をそれぞれ検出することで、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、簡素な構成で燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図5に基づいて説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、燃料ガスである水素と酸化剤ガスである空気との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。
燃料電池10は、固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセル100が複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。セル100の構成については後述する。燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり、電気エネルギが発生する。
(水素極:アノード)H2→2H++2e−
(空気極:カソード)2H++1/2O2+2e−→H2O
この燃料電池10は、電力機器(図示せず)や2次電池11等に電力を供給するように構成されている。電気自動車の場合、車両走行駆動源としての電動モータが電力機器に相当する。燃料電池10と二次電池11は、DC−DCコンバータ12を介して電気的に接続されている。
DC−DCコンバータ12は、燃料電池10から二次電池11あるいは二次電池11から燃料電池10への電力の流れをコントロールするもので、燃料電池10で発生した電力を二次電池11に充電することができ、二次電池11に蓄えられた電力を燃料電池10や電気機器に供給することができる装置である。
DC−DCコンバータ12は、電圧の大きさに関わらず双方向に電力のやり取りが可能となっている。このDC−DCコンバータ12には、負荷調整装置13が電気的に接続されている。負荷調整装置13は、燃料電池10に要求される出力電圧を調整して負荷の調整等を行なう装置である。
また、燃料電池システムには、燃料電池10の出力電流を検出する電流センサ14と、燃料電池10の出力電圧を検出する電圧センサ15が設けられている。電流センサ14で検出した電流信号と電圧センサ15で検出した電圧信号は、後述する制御部40に入力されるようになっている。
燃料電池システムには、燃料電池10の空気極(カソード)側に空気を供給するための空気経路20と、燃料電池10の水素極(アノード)側に水素を供給するための水素経路30が設けられている。
空気経路20の最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気供給装置21が設けられている。空気供給装置21としては、例えば空気圧縮機を用いることができる。空気供給装置21は、圧縮機モータ(図示せず)と機械的に接続されている。
空気経路20における空気供給装置21と燃料電池10との間には、シャット弁22が設けられている。そして、空気経路20における燃料電池10の下流側には、燃料電池10に供給される空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
水素経路30の最上流部には、水素供給装置31が設けられている。本実施形態では、水素供給装置31として、水素が充填された高圧水素タンクを用いている。水素供給装置31と燃料電池10との間には、燃料電池10への水素供給量を調整する水素供給量調整弁32が設けられており、水素供給調整弁32は、後述の制御部40により制御される。
そして、水素経路30における燃料電池10の下流側は、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整するための水素調圧弁33が設けられている。
図2は、本実施形態の燃料電池10を構成するセル100の構成を示す模式図である。図2に示すように、セル100は、電解質膜101、触媒層102、および拡散層103で構成される膜電極接合体と、セパレータ104を備えている。
電解質膜101の両外側に触媒層102が配置され、各触媒層102の外側に拡散層103が配置され、各拡散層103の外側には、セパレータ104が配置されている。
ここで、図2における右側の触媒層102aおよび拡散層103aが、水素極(アノード)を構成している。また、図2における左側の触媒層102bおよび拡散層103bが、空気極(カソード)を構成している。触媒層102は、カーボン担体に電気化学反応を促進する触媒(白金等)を担持させたカーボン担持白金触媒(図示せず)等で構成され、拡散層103は、導電体でかつ撥水性能を有するカーボンクロス等で構成されている。
各セパレータ104は、ガスが透過しない導電性部材(例えば、カーボン材)で構成され、隣接する単セル100間で水素と空気の流れを分離している。なお、セパレータ14は、隣り合うセル100で共有されていてもよく、セル100毎に各セパレータ104を有している構成であってもよい。
ここで、説明の都合上、図2におけるアノードと対向するセパレータ104を水素極側セパレータ104aと呼び、カソードと対向するセパレータ104を空気極側セパレータ104bと呼ぶ。
水素極側セパレータ104aとアノードとの間には、多孔質体からなる水素流路105が設けられ、水素流路105内の水素がアノードに供給されるようになっている。なお、水素流路105が、本発明の燃料ガス流路に相当している。
また、空気極側セパレータ104bにおけるカソードとの間には、多孔質体からなる空気流路106が設けられ、空気流路106を介して空気がカソードに供給されるようになっている。なお、空気流路106が、本発明の酸化剤ガス流路に相当している。
具体的には、本実施形態は、水素流路105の上流側の水素導入部105aから水素が導入され、水素流路105の下流側の水素導出部105bから水素が導出されるようになっている。また、空気流路106の上流側の空気導入部106aから空気が導入され、空気流路106の下流側の空気導出部106bから空気が導出されるようになっている。
ここで、本実施形態のセル100は、水素流路105内の水素流れ方向と空気流路106内の空気流れ方向が互い対向する方向となるカウンタフロー型のガス流れとしている。
そのため、本実施形態では、水素導入部105aが、水素流路105における、空気流路106の空気導出部106bと膜電極接合体を介して対応する導出対応部位に相当している。また、水素導出部105bが、水素流路105における、空気流路106の空気導入部106aと膜電極接合体を介して対応する導入対応部位に相当している。
また、水素極側セパレータ104aには、水素流路105内の湿潤状態と直接的な関係がある露点温度を検出するための露点検出器16が配置されている。露点検出器16の構成としては、例えば、簡易な構成の高分子膜露点計、鏡面冷却式露点計、水晶振動子露点計、塩化リチウム露点計等の露点計を採用することができる。なお、露点検出器が本発明の露点温度検出手段に相当している。
ところで、本発明者らが、燃料電池10のセル100面内にドライアップ状態を発生させ、水素流路105内の露点温度を検出する実験を行なった。この実験では、燃料電池10の運転状態をドライアップ状態とするために、通常状態に比べて、水素および空気を加湿する加湿装置(図示せず)による加湿量を減らすとともに、燃料電池10内部を冷却する冷却装置(図示せず)による冷却を抑えて燃料電池10の温度を上げた状態で露点温度等を検出した。
上述の実験によって、燃料電池10の発電状態がドライアップ状態となり始める初期段階において、水素流路105における空気流路106の空気導入部106aと対応する導入対応部位(本実施形態では水素導出部105b)近傍で局所的なドライアップが発生しやすいことが分かった。
以下、この点について、図3〜図5に基づいて説明する。図3は、ドライアップ状態の初期段階における水素導入部105aと水素導出部105bとの間の露点温度の変化を示している。また、図4は、図3と同様に、水素導入部105aと水素導出部105bとの間の電流密度の変化を示している。
ここで、図3、図4中の実線は、燃料電池10の発電状態を強制的にドライアップ状態とした場合の変化を示し、破線は燃料電池10の発電状態が通常状態である場合の変化を示している。
また、図5は、水素導入部105aと水素導出部105b近傍における露点温度、および燃料電池のセル電圧の時間変化を示している。図5中の実線は、燃料電池のセル電圧の時間変化を示し、一点鎖線が水素導出部105b近傍の露点温度の時間変化を示し、二点鎖線が水素導入部105a近傍の露点温度の時間変化を示している。
まず、図3、図4に示すように、燃料電池10の発電状態がドライアップ状態である場合と、燃料電池10の発電状態が通常状態である場合とを比較すると、水素流路105内の水素導出部105b近傍において、露点温度および電流密度が局所的に低下していることが分かる。
また、図5に示すように、水素流路105における水素導出部105bの露点温度の時間変化(一点鎖線)と、水素流路105における水素導入部105aの露点温度の時間変化(二点鎖線)とを比較すると、水素導出部105bの露点温度が水素導入部105aに比べて時間的に早く減少することが分かる。
これらの現象は、空気導入部106a近傍では、空気供給装置21から高い圧力の空気が導入され、水素と空気の電気化学反応により生成された水(生成水)が、空気導入部106aから下流側の空気導出部106b側に流れるため、電解質膜101を介して空気導入部106a側から水素流路105の導入対応部位に透過する水分が少なくなることが原因の1つと考えられる。また、水素流路105内の水分が、水素と空気の電気化学反応により、空気流路106側に随伴して流れることも原因の1つと考えられる。
このように、水素流路105における空気流路106の空気導入部106aに対応する導入対応部位近傍では、水分量が少ない状態となりやすいため、その部位での発電が行なわれなくなり、燃料電池10の電流密度が低下している。
一方、空気導出部106b近傍では、露点温度および電流密度の変化が小さいが、これは空気導入部106a近傍で生成された水が、空気導入部106aから流れ、さらに生成水等が膜電極接合体を介して水素流路105側に透過するためと考えられる。
また、燃料電池10のセル電圧については、導入対応部位(本実施形態の水素導出部105b)近傍におけるセル100の出力電圧低下を導出対応部位(本実施形態の水素導入部105a)近傍におけるセル100の出力電圧で補っているため、導出対応部位近傍におけるセル100の露点温度の低下とともに、セル電圧が減少する傾向となっている。
このように、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態となり始める初期段階においては、導入対応部位近傍でドライアップ状態となりやすく、導出対応部位でドライアップ状態となり難いことが分かる。
そのため、導入対応部位における露点温度を検出することで、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態となり始める初期段階を把握することが可能となる。つまり、導入対応部位における露点温度を検出することで、早期に燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを判定することが可能となる。
このような実験結果を踏まえて、本実施形態では、セル100内におけるドライアップ状態となりやすい部位、すなわち水素流路105における導入対応部位、すなわち水素導出部105b近傍に露点検出器16を配置し、水素導出部105b近傍の露点温度を検出している。
ここで、具体的に露点検出器16は、水素極側セパレータ104aのアノードと対向する面に固定されている。なお、露点検出器16は、水素極側セパレータ104aに固定するものに限らず、アノード側の拡散層103a等に固定する構成であってもよい。また、露点検出器16は、燃料電池10の全てのセル100に設ける構成としてもよいし、燃料電池10の一部のセル100に設ける構成としてもよい。
図1に戻り、制御部(ECU)40は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御部40には、電流センサ14からの電流信号、電圧センサ15からの電圧信号、露点検出器16からの露点温度等が入力される。また、制御部40は、演算結果に基づいて、二次電池11、DC−DCコンバータ12、負荷調整装置13、空気供給装置21、空気調圧弁23、水素供給装置31、水素供給調整弁32等に制御信号を出力する。
次に、本実施形態の燃料電池システムの燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを判定するドライアップ判定制御について説明する。図6は、本実施形態のドライアップ判定制御の流れを示すフローチャートである。なお、ドライアップ判定制御は、制御部40のCPUがROM等に格納された制御プログラムに従って行われる。
図6に示すように、まず、露点検出器16で露点温度を検出する(ステップS10)。そして、今回検出した露点温度の前回の検出した露点温度に対する減少割合ΔDpを算出する(ステップS20)。
次に、算出した減少割合ΔDpが、第1所定値を上回っているか否かを判定する(ステップS30)。ここで、第1所定値は、実験等により予め算出され、制御部40のROM等に記憶されている。
この判定で、減少割合ΔDpが所定値を上回っていないと判定された場合(ステップS30:No)、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態でないとして、ステップS10に戻り、再度露点温度を検出する。なお、前回の検出値が記憶されていない初回等にも、減少割合ΔDpが所定値を上回っていないと判定する。
一方、減少割合ΔDpが所定値を上回っている場合(ステップS30:Yes)には、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態であるとして、ドライアップ対策処理(ステップS40)を行なう。
本実施形態のドラアップ対策処理では、負荷調整装置13により、燃料電池10に対する負荷要求を低下させる処理を行なう。例えば、燃料電池10の要求電圧を低下させることで、ドライアップ状態を回避する。なお、上記ステップS30における処理が、本発明の運転状態判定手段に相当するものである。
以上、説明したように、上記構成によれば、水素流路105におけるドライアップ状態となりやすい部位である水素導出部105b近傍に配置された露点検出器16により、燃料電池10内の露点温度を検出することで、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。また、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、露点検出器16といった簡素な構成により燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを判定することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7、図8に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。ここで、図7は、本実施形態の燃料電池10を構成するセル100の構成を示す模式図である。
本実施形態では、水素流路105を流れる水素の流れ方向と空気流路106を流れる空気の流れ方向とが互いに順方向となっているコフロー型のガス流れのセル100を用いる場合の例について説明する。
図7に示すように、コフロー型のガス流れのセル100では、水素導入部105aが、水素流路105における空気流路106の空気導入部106aと膜電極接合体を介して対応する導入対応部位となっている。一方、水素導出部105bが、水素流路105における、空気流路106の空気導出部106bと膜電極接合体を介して対応する導出対応部位となっている。
第1実施形態で説明したように、水素流路105におけるドライアップ状態となりやすい部位は、水素流路105における空気流路106の空気導入部106aと対応する導入対応部近傍であるため、本実施形態では、露点検出器16を水素流路105における空気流路106の空気導入部106aに対応する水素導入部105a近傍に配置している。
このように、本実施形態の構成では、水素導入部105a近傍に露点検出器16を配置し、水素導入部105a近傍の露点温度を検出している。これにより、水素導入部105a近傍の露点温度を減少割合Dpに基づいて燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かの判定を行なうことができ、第1実施形態の構成と同様な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8、図9に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。ここで、図8は、本実施形態の燃料電池10を構成するセル100の構成を示す模式図であり、図9は、本実施形態のドライアップ判定制御の流れを示すフローチャートである。
第1実施形態で説明したように、水素流路105における水素導出部105b近傍では、ドライアップ状態の初期段階で露点温度が低下していた。一方、水素流路105における水素導入部105a近傍では、ドライアップ状態となり始める初期段階で露点温度の変化がほとんど見られなかった。つまり、ドライアップ状態となり始める初期段階において、水素導出部105bと水素導入部105aにおける露点温度の差が顕著に異なっている。
そこで、本実施形態では、水素流路105における水素導入部105aと水素導出部105b近傍のそれぞれに露点検出器16a、16bを配置し、それぞれの検出値の差に基づいて燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する例について説明する。
具体的には、図8に示すように、水素流路105における水素導入部105a近傍に第1露点検出器16aを配置し、水素流路105における水素導出部105b近傍に第2露点検出器16bを配置している。
そして、本実施形態のドライアップ判定制御は、図9に示すように、まず、第1露点検出器16aで水素導入部105a近傍の第1露点温度を検出し、第2露点検出器16bで水素導出部105b近傍の第2露点温度を検出する(ステップS11)。
次に、第1露点検出器16aで検出した第1露点温度から第2露点検出器16bで検出した第2露点温度を減算して差分ΔD2を算出する(ステップS21)。そして、差分ΔD2が第2所定値を超えたか否かを判定する(ステップS31)。
つまり、水素導出部105b側の第2露点温度が、水素導入部105a側の第1露点温度に対して、第2所定値を超えて低下した場合に、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態と判定する。なお、第2所定値は、予め実験等により算出され、制御部40のROM等に記憶されている。
ここで、差分ΔD2が第2所定値を超えた場合に燃料電池10の運転状態がドライアップ状態と判定してステップS40に進む(ステップS31:Yes)。ここで、差分ΔD2が第2所定値を超えない場合には、ステップS11に戻る(ステップS31:No)。
このように、水素流路105におけるドライアップ状態となりやすい水素導出部105b近傍に配置した第2露点検出器16bと水素流路105におけるドライアップ状態となり難い水素導入部105a近傍に配置した第1露点検出器16aにより、燃料電池10内の湿潤状態と直接的な関係がある露点温度をそれぞれ検出することで、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、簡素な構成で燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
ここで、本実施形態では、第1実施形態のセル100の構成に基づいて説明したが、第1実施形態に限らず、第2実施形態のセル100の構成にも適用することができる。この場合、まず、第1露点検出器16aと第2露点検出器16bとの配置を入れ替える。つまり、第2露点検出器16bを水素流路105における水素導入部105a近傍に配置し、第1露点検出器16aを水素流路105における水素導入部105a近傍に配置する。
その上で、ドライアップ判定制御のステップS21において、第1露点検出器16aで検出した第1露点温度から第2露点検出器16bで検出した第2露点温度を減算して差分ΔD2を算出し、差分ΔD2が第2所定値を超えた場合に燃料電池10の運転状態がドライアップ状態と判定すればよい。
(第4、第5実施形態)
次に、本発明の第4、第5実施形態について説明する。上記第1〜第3実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記第1〜第3実施形態では、水素流路105内の湿潤状態を検出するために、露点温度を検出する露点検出器16を採用しているが、第4、第5実施形態では、露点温度と同様に、水素流路105内の湿潤状態と直接的な関係がある相対湿度を検出する。
つまり、第4、第5実施形態では、露点検出器16を湿度検出器に置き換え、水素流路105内の相対湿度を検出する。湿度検出器の構成としては、例えば、簡易な構成の高分子膜湿度計、半導体湿度計等の湿度計を採用することができる。なお、湿度検出器が、本発明の湿度検出手段に相当している。
まず、第4実施形態では、第1、第2実施形態の露点検出器16が配置された水素流路105における空気流路106の空気導入部106aに対応する導入対応部位に上記湿度検出器を配置する。
そして、湿度検出器で今回検出した相対湿度の前回検出した相対湿度に対する減少割合が第3所定値を上回っている場合に、燃料電池10の運転状態がドライアップ状態と判定する。なお、第3所定値は、予め実験等により算出され、制御部40のROM等に記憶されている。
このように、水素流路105におけるドライアップ状態となりやすい導入対応部位近傍に配置された湿度検出器により、セル100内の湿潤状態と直接的な関係がある相対湿度を検出することで、簡素な構成で燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
次に、第5実施形態では、第3実施形態の露点検出器16が配置された水素流路105における空気流路106の空気導出部106bに対応する導出対応部位、空気導入部106aに対応する導入対応部位のそれぞれに湿度検出器を配置する。
そして、導出対応部位側の湿度検出器で検出した相対湿度から導入対応部位側の湿度検出器で検出した相対湿度を減算し、その減算して得られた値が第4所定値を超えた場合に燃料電池10の運転状態がドライアップ状態と判定する。なお、第4所定値は、予め実験等により算出され、制御部40のROM等に記憶されている。
このように、水素流路105におけるドライアップ状態となりやすい導入対応部位近傍、および水素流路105におけるドライアップ状態となり難い導出対応部位近傍にそれぞれ配置した湿度検出器により、燃料電池10内の湿潤状態と直接的な関係がある相対湿度をそれぞれ検出することで、従来のインピーダンスを検出するシステムに比べ、簡素な構成で燃料電池10の運転状態がドライアップ状態か否かを早期に判定することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、カウンタフロー型、およびコフロー型のガス流れの例について説明したが、これに限定されるものではない。水素流路105における空気流路106の空気導入部106aと対応する導入対応部近傍に露点検出器16を配置する構成であれば、ガス流れ方向については種々変更可能である。
(2)上述の実施形態では、水素流路105および空気流路106は、多孔質体で構成しているが、これに限定されるものではなく、例えば、セパレータ104に溝部を直線状、蛇行状に形成した溝流路等であってもよい。
第1実施形態に係る燃料電池システムの概略構成を示す概念図である。 第1実施形態に係るセルの構成を示す模式図である。 第1実施形態に係るセルのドライアップ状態初期段階における水素導入部と水素導出部との間の露点温度の変化を説明する説明図である。 第1実施形態に係るセルのドライアップ状態初期段階における水素導入部と水素導出部との間の電流密度の変化を説明する説明図である。 第1実施形態に係る水素流路内の水素導入部105aと水素導出部105b近傍における露点温度、および燃料電池のセル電圧の時間変化を説明する説明図である。 第1実施形態にかかるドライアップ判定制御のフローチャートである。 第2実施形態に係るセルの構成を示す模式図である。 第3実施形態に係るセルの構成を示す模式図である。 第3実施形態にかかるドライアップ判定制御のフローチャートである。
符号の説明
10 燃料電池
16 露点検出器(露点温度検出手段)
40 制御部(運転状態判定手段)
101 電解質膜
104 セパレータ
105 水素流路(燃料ガス流路)
106 空気流路(酸化剤ガス流路)

Claims (4)

  1. 固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、前記膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、前記セパレータ(104)における前記アノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、前記セパレータ(104)における前記カソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、
    前記燃料ガス流路(105)内の露点温度を検出する露点温度検出手段(16)と、
    前記燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、
    前記露点温度検出手段(16)は、前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍に配置され、
    前記運転状態判定手段(40)は、前記露点温度検出手段(16)で今回検出された露点温度の前記露点温度検出手段(16)で前回検出された露点温度に対する減少割合(ΔD1)を算出し、算出した前記減少割合(ΔD1)が予め設定された第1所定値を上回る場合に、前記燃料電池(10)の運転状態が前記ドライアップ状態と判定することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、前記膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、前記セパレータ(104)における前記アノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、前記セパレータ(104)における前記カソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、
    前記燃料ガス流路(105)内の露点温度を検出する露点温度検出手段(16a、16b)と、
    前記燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、
    前記露点温度検出手段(16a、16b)は、前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路(106)に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍、および前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路(106)から酸化剤ガスを導出する部位(106b)に対応する導出対応部位近傍のそれぞれに配置され、
    前記運転状態判定手段(40)は、前記導入対応部位近傍に配置された前記露点温度検出手段(16b)で検出された露点温度が、前記導出対応部位近傍に配置された前記露点温度検出手段(16a)で検出された露点温度に対して、予め設定された第2所定値を超えて低下した場合に、前記燃料電池(10)の運転状態が前記ドライアップ状態と判定することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、前記膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、前記セパレータ(104)における前記アノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、前記セパレータ(104)における前記カソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、
    前記燃料ガス流路(105)内の相対湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、
    前記湿度検出手段は、前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路(106)に酸化剤ガスを導入する部位(105a)に対応する導入対応部位近傍に配置され、
    前記運転状態判定手段(40)は、前記湿度検出手段で今回検出された相対湿度の前記湿度検出手段で前回検出された相対湿度に対する減少割合を算出し、算出した前記減少割合が予め設定された第3所定値を上回る場合に、前記燃料電池(10)の運転状態が前記ドライアップ状態と判定することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 固体高分子膜からなる電解質膜(101)の両面に、それぞれアノード(102a、103a)およびカソード(102b、103b)を接合した膜電極接合体と、前記膜電極接合体を狭持する一対のセパレータ(104)と、前記セパレータ(104)における前記アノード側に設けられた燃料ガス流路(105)と、前記セパレータ(104)における前記カソード側に設けられた酸化剤ガス流路(106)とからなるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)と、
    前記燃料ガス流路(105)内の相対湿度を検出する湿度検出手段と、
    前記燃料電池(10)の運転状態がドライアップ状態か否かを判定する運転状態判定手段(40)とを備え、
    前記湿度検出手段は、前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路(105)に酸化剤ガスを導入する部位(106a)に対応する導入対応部位近傍、および前記燃料ガス流路(105)における前記酸化剤ガス流路(106)から酸化剤ガスを導出する部位(106b)に対応する導出対応部位近傍のそれぞれに配置され、
    前記運転状態判定手段(40)は、前記導入対応部位近傍に配置された前記湿度検出手段で検出された相対湿度が、前記導出対応部位近傍に配置された前記湿度検出手段で検出された相対湿度に対して、予め設定された第4所定値を超えて低下した場合に、前記燃料電池の運転状態が前記ドライアップ状態と判定することを特徴とする燃料電池システム。
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