JP5278762B2 - 定着装置 - Google Patents

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本発明は、記録紙を送りつつ加熱することによりトナー画像を記録紙上に定着させる定着装置に関し、特に、ヒートローラのヒータに電圧を印加するための給電構造に関する。
特許文献1に、定着装置のヒートローラ104において、ベース体1の外周面に巻き付け固定されたフィルム状ヒータ102の発熱層に電圧を印加するための給電構造103が開示されている。図10に、その給電構造103を示す。この給電構造103においては、円筒形状のベース体1の外周にフィルム状ヒータ102が巻き付けられ、ベース体1の開口端部に軸部107を備えた導電性のフランジ部106が取り付けられている。そして、フィルム状ヒータ102の発熱層の接触部がフランジ部106に接触しており、軸部107の側端面に圧縮コイルバネ109により押圧された可動端子108が当接している。こうして、直流電源110から圧縮コイルバネ109、可動端子108、フランジ部106を経由して、フィルム状ヒータ102の発熱層に電圧が印加可能である。
特開2008−112052号公報
図10に示す給電構造103においては、給電接点が軸部107の側端面の一箇所しかないために、ヒートローラ104の回転ムラや振動を原因して可動端子108と軸部107とが間欠的に離れて回転方向に温度ムラが発生し、結果として記録紙上のトナー画像に定着ムラが生じることが本願発明者によって実験的に確認されている。また、この給電構造103では、可動端子108と軸部107とが面接触状態で常に接触しているために可動端子108が磨耗し、これによっても安定的な給電が阻害されるとともに騒音の原因となっていた。
従って、本発明は、定着装置において回転するヒートローラの軸部に安定的に給電することを目的としている。
本発明の好ましい態様は、軸線中心に回転して、記録紙を送りつつ加熱することにより記録紙上のトナー画像を定着させる定着装置に関する。この定着装置は、円筒体、一対のベアリング、給電シャフト、円環形状のホルダ、2つ以上の導電性球体および2つ以上の電極板を含む。円筒体は、少なくとも前記軸線方向一方端が開口する。前記軸線方向の各端部において、一対のベアリングの各ベアリングが前記円筒体の外周面に当接することにより、前記円筒体が前記軸線中心に回転可能に支持される。給電シャフトは、導電性を有し、前記円筒体の開口端部に固定され、該開口端部の端面よりも前記軸線方向外側に突出する円柱形状の外軸を有する。ヒータは、該給電シャフトに給電可能に接続され、前記円筒体の外周面を加熱する。ホルダは、前記外軸の外周を取り囲んで配置される。2つ以上の導電性球体のそれぞれが、前記外軸の外周面に当接するとともに、周方向に相互に所定の間隔を空けて配置される。2つ以上の電極板それぞれの一端が、前記ホルダの外周面よりも外側に突出配置され且つ他端が前記ホルダの円環内に配置され、電極板それぞれが前記導電性球体それぞれに当接することにより導電性球体それぞれを前記外軸の外周に押し付ける。
前述の好ましい態様によれば、円筒体の軸線方向端部それぞれの外周面にベアリングが当接して、円筒体が軸線中心に回転可能にしっかりと支持されているから、ヒートローラの回転ムラや振動は抑えられる。そして、このベアリングとは別構成で、ヒータに電気的に接続された導電性給電シャフトの外軸の外周に、ホルダの円環内に配置された2つ以上の導電性球体のそれぞれが周方向に相互に所定の間隔を空けた状態で当接し、各電極板が導電性球体を給電シャフトの外軸の外周に押し付けている。したがって、たとえ一つの給電シャフトの外軸、導電性球体および電極板の組で回転ムラや振動による接触不良が起こったとしても、他の給電シャフトの外軸、導電性球体および電極板の組の接触状態が維持されるので、ヒータへの給電が安定している。そして、導電性球体は外軸と電極板とに接してはいるが円筒体の回転に伴って転がるので、外軸および電極板の磨耗が抑えられ、騒音も小さい。
本発明のさらに好ましい態様では、前記各電極板は半球形状の凹部を有し、該凹部内に前記導電性球体が収容される。
前述のさらに好ましい態様によれば、電極板に形成された半球形状の凹部内に導電性球体が収容されているので、円筒体の回転に伴って導電性球体はこの凹部内で転がる。従って、外軸および電極板の磨耗が抑えられるとともに、騒音も抑えられる。
本発明のさらに好ましい態様では、前記ヒータは、耐熱性の電気絶縁層と、複数本の線からなるパターン形状を有するように前記電気絶縁層の一方面に形成されるとともに給電されることにより発熱する発熱層と、から構成されるフィルム状ヒータである。
前述のさらに好ましい態様によれば、ヒータとしてフィルム状ヒータを採用したので、例えば円筒体の外周面または内周面上にヒータを配置することができ、円筒体の外周面の温度を急速に上昇させることができる。
本発明のさらに好ましい態様では、前記フィルム状ヒータは、前記電気絶縁層を外周側に配置して前記円筒体内部に環状に収納される。そして、押さえ部材が、円筒体内部に収納されて、フィルム状ヒータを円筒体内周面に押え付ける。
前述のさらに好ましい態様によれば、フィルム状ヒータを円筒体の内部に収納するようにしたので、接着剤を用いてフィルム状ヒータを円筒体に接着することなく、円筒体内部の押さえ部材の押圧力だけでフィルム状ヒータを円筒体に押し当てて取り付けることができる。そして、電気絶縁層を外周側に配置しているので、円筒体と発熱層とが直接に接触しないから、円筒体の素材として電熱効率の良いアルミニウムや銅を採用することができる。
本発明のさらに好ましい態様では、前記給電シャフトは該開口端部の端面よりも前記軸線方向内側に突出する内軸を有し、前記フィルム状ヒータの発熱層の給電部分が前記内軸に給電可能に固定される。
前述のさらに好ましい態様によれば、給電シャフトの内軸にフィルム状ヒータの発熱層の給電部分を接続する構成としたので、給電されることにより熱くなる接続箇所が外部に露出しない。
本発明のさらに好ましい態様では、隣り合う前記導電性球体間の周方向距離が互いに等しい。
前述のさらに好ましい態様によれば、軸線方向に垂直な面域において円筒体がいずれの方向に軸線からずれたとしても、必ず接触している電極板、導電性球体および給電シャフトの組が存在するので、安定した給電が実現される。
本発明によると、たとえ一つの給電シャフトの外軸、導電性球体および電極板で接触不良が起こったとしても、他の給電シャフトの外軸、導電性球体および電極板の組の接触が維持されるので、ヒータへの給電が安定している。そして、導電性球体は、外軸と電極板とに接しながら円筒体の回転に伴って転がるので、外軸および電極板の磨耗が抑えられ、騒音も抑えられる。
本発明の好ましい実施形態の定着装置のヒートローラの分解斜視図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の外観斜視図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の断面図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置の断面図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置のヒートローラの外観斜視図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置のヒートローラの軸断面図である。 本発明の好ましい実施形態の定着装置のヒートローラの側面図である。 フィルム状ヒータの断面図である。 フィルム状ヒータの平面図である。 従来構成の定着装置のヒートローラの側断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図2は、本発明の各実施例の定着装置が好適に備えられる画像形成装置の外観を示す図であり、図3が画像形成装置の正面断面図である。図4は、本発明の各実施例の定着装置において共通する構成のみを示す断面図である。
図2の外観斜視図に示すように、画像形成装置としてのコピーファクシミリ複合機(以下、複合機)75は、画像読取部76、操作パネル77、本体78及び給紙カセット79を備える。画像読取部76は、フラットベッドスキャナ及びオートドキュメントフィードスキャナとして機能する。操作パネル77は、コピー部数やファクシミリ送信先等を指示するために用いられる。本体78は、記録媒体としての用紙に画像を形成する画像形成部等を内蔵し、通信回線を介して画像データを伝送するための図略の送受信部等を備える。給紙カセット79は、用紙を順次供給する。
図3に複合機75の正面断面図を示す。本体78の上面にプラテンガラス82が設けられ、このプラテンガラス82上に読み取るべき原稿が載置される。さらに、本体78の上方に原稿台カバー83が設けられ、この原稿台カバー83は閉じられた状態において原稿をプラテンガラス82上に押し付ける。
原稿台カバー83の側方に自動原稿供給装置(オートドキュメントフィーダ、ADF)84が設けられ、このADF84が原稿トレイ85と排出トレイ86に接続される。原稿トレイ85は原稿台カバー83の上部に設けられ、排出トレイ86は原稿トレイの下方に設けられる。
ADF84の内部に、原稿トレイ85と排出トレイ86とを繋ぐ湾曲状の原稿搬送経路87が構成される。この原稿搬送経路87上に、分離ローラ88及び複数の搬送ローラ89が配置される。この構成において、原稿トレイ85に重ねてセットされた原稿束から1枚の用紙が分離され、分離された用紙は原稿搬送経路87を搬送され小プラテンのある原稿読取位置を通過した後に排出トレイ86上に排出される。
本体78の上部にスキャナユニット90が備えられる。このスキャナユニット90は、光源91、反射ミラー92,93,94、集光レンズ95及び電荷結合素子(CCD)96を備える。光源91がプラテンガラス82又はADF84の原稿読取位置に対して光を照射し、反射ミラー92,93,94が原稿からの反射光を反射させる。集光レンズ95は反射光を収束させ、この収束光がCCD96に入光されて結像し、これを電荷結合素子(CCD)96が電気信号に変換して出力する。この電気信号は適宜の変換処理後に後述の画像形成部11に送られて印刷され、或いは前記送受信部によって他のファクシミリ装置へ通信回線を介して送信される。
本体78の下部に用紙100を供給する給紙カセット79が備えられ、この給紙カセット79が装置正面側(図2の紙面手前側)に引出可能である。給紙カセット79の上方に、画像形成部11、後述する本発明の好適な実施形態の定着装置51および排紙トレイ80が備えられる。
本体78の内部に、給紙カセット79から排紙トレイ80へ用紙100を搬送するための搬送路24が形成される。この搬送路24は、給紙カセット79の一端側から上方に向かって延びた後、水平方向に湾曲して画像形成部11に至り、更に水平方向へ延びて定着装置51を通過した後、排紙トレイ80上に至る。
給紙カセット79の上方に給紙ローラ21が配置され、この給紙ローラ21が給紙カセット79内に積層された最上層の用紙100に接触する。この状態で、給紙ローラ21が駆動されることで、最上層の用紙100が分離されピックアップされて搬送路24に向けて送り出される。
搬送路24において、給紙ローラ21のすぐ下流側に搬送ローラ22,23が配置される。この搬送ローラ22,23は、それに対向配置されるローラとの間に用紙100をニップしつつ駆動されることで、用紙100を下流側の画像形成部11へ搬送する。
画像形成部11は、図3に示すように、感光ドラム12と、この周囲に配設された帯電器13、LEDヘッド14、現像器15及び転写ローラ16とを含む。
感光ドラム12は、表面に有機感光体による光導電膜が形成され、図示しない電動モータによって回転駆動される。帯電器13はブラシ帯電方式が採用され、この帯電器13によって感光ドラム12の表面が均一に、例えば負に帯電される。
露光器としてのLEDヘッド14は、帯電器13よりも感光ドラム12の回転方向下流位置に配置されており、発光ダイオード(LED)を用紙幅方向に多数並べたものである。そして、LEDヘッド14は、電話回線を介して受信したファクシミリ原稿の画像データや画像読取部76で読み取った画像データに対応して選択的に発光する。この結果、感光ドラム12の表面が選択的に露光され露光部分の電荷エネルギーが消失することで、静電潜像が感光ドラム12の表面に形成される。
現像器15はLEDヘッド14の下流側に配置される。この現像器15は、非磁性一成分トナーを収容するトナー容器26を備える。このトナー容器26の内部に回転駆動される撹拌ブレード27が備えられ、この攪拌ブレード27がトナーを攪拌する。さらに、現像器15は、供給ローラ28、現像ローラ29及び規制ブレード30を備える。供給ローラ28、現像ローラ20及び規制ブレード30はトナー容器26の内部に配置され、現像ローラ29が供給ローラ28に接触し、規制ブレード30が現像ローラ29の外周面に接触する。
供給ローラ28と現像ローラ29とは、互いに周面を逆方向に擦るように回転する。また、規制ブレード30の先端は、回転する現像ローラ29の周面を擦る。この結果、トナー容器26内のトナーは摩擦帯電され、現像ローラ29の表面に電位差によって付着する。現像ローラ29の表面のトナーは、規制ブレード30によって付着厚さが均一になるよう調整され、現像ローラ29の回転によって感光ドラム12へ送られる。その後、感光ドラム12と現像ローラ29との接触部において、感光ドラム12のLEDヘッド14による露光部に相当する部分においてのみ、現像ローラ29の表面のトナーが選択的に感光ドラム12の表面へ移動する。この結果、感光ドラム12の表面上にトナー像が形成される。
転写ローラ16は、現像器15の下流側に配置されるとともに、感光ドラム12から搬送路24を挟んで反対側に配置される。この転写ローラ16に電源から所定の電圧が印加される。従って、感光ドラム12の表面に形成されたトナー像は、感光ドラム12の回転によって転写ローラ16へ近づくように移動し、その電界吸引力によって用紙100に転写される。トナー像が転写された用紙100は、感光ドラム12の回転によって、搬送路24の下流側の定着装置51へ送られる。
定着装置51は、ハウジング55内に、図示しないモータから動力が与えられて軸線L1を中心に回転駆動されるヒートローラ52と、このヒートローラ52に接して連れ回り回転するプレスローラ53とを備える。プレスローラ53は付勢バネ58によってヒートローラ52に押し付けられる。
用紙100がヒートローラ52とプレスローラ53との間を通過すると、高温のヒートローラ52の熱およびプレスローラ53による圧力によって、トナー像のトナーが溶融して用紙100に定着する。なお、定着装置51に分離爪54が設けられ、この分離爪54は用紙100がヒートローラ52に貼り付いたまま周囲に巻き付くことを防止する。
定着装置51より下流側には排紙ローラ25が設けられる。定着装置51を通過した用紙100は、排紙ローラ25とそれに対向配置される従動ローラとの間にニップされ、排紙トレイ80上に排出される。
図4に示すように、この定着装置51は、ヒートローラ52及びプレスローラ53を収容するハウジング55を備える。このハウジング55には、ベアリング56(図1参照)を介してヒートローラ52が回転自在に支持されるとともに、プレスローラ53が軸受57を介して回転自在に支持される。
以下、ヒートローラ52の構成が図1および図5〜図9を参照して説明される。図1はヒートローラ52の分解斜視図であり、図5はヒートローラ52の外観斜視図である。図6は、ヒートローラ52の軸断面図であり、図7はヒートローラ52の側面図である。図8はフィルム状ヒータ32の断面図であり、図9はフィルム状ヒータ32の平面図である。
図1の分解斜視図に示すように、ヒートローラ52は、円筒体31、フィルム状ヒータ32、押さえ部材33、フランジ部材34、給電シャフト38、導電性球体42、ホルダ43、4個の導電性球体42、4枚の電極板44、ネジ部材46および一対のベアリング56を含む。軸線L1方向の各端部において、各ベアリング56が円筒体31の外周面に当接することにより、円筒体31が軸線L1中心に回転可能に支持される。ベアリング56は、摺動性および剛性の高い剛性樹脂により成型されたものを採用することができ、例えば液晶ポリマーを素材とするベアリングが好適である。
円筒体31として、厚みが約0.5mmで、直径が約30mmのシームレスパイプが好適に用いられる。この円筒体31の最外周に離型層が形成される。離型層として、トナーに対して離型性の高い材料(表面エネルギーが低く分子間凝集力の小さい材料)、例えばテトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等のフッ素樹脂が好適である。
フィルム状ヒータ32は、耐熱性の電気絶縁層47と、複数本の線からなるパターン形状を有するように電気絶縁層47の一方面に積層形成されるとともに給電されることにより発熱する発熱層48と、から構成される。発熱体48は、例えばステンレスや、ニッケルクロム等のニッケル合金や、ニッケル等で構成することができる。この発熱体48は、幅の細い複数の線を平行に等間隔で並べたパターン形状に構成されている(ヒータパターン)。ヒータパターンを作成する方法としては、具体的には、スパッタリング、蒸着、金属箔のエッチング、パターン印刷、ブラスト等を使用することができる。耐熱絶縁層47の材料としては、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂等が好ましいが、これらに限定されない。
フィルム状ヒータ32が、電気絶縁層47が外周側に位置するように円環状に丸められて円筒体31の内部に収容され、円筒体31の内部に収容される押さえ部材33によって円筒体31の内周面に押さえ付けられる。こうして、接着剤を用いてフィルム状ヒータ32を円筒体31に接着する必要がない。そして、電気絶縁層47を外周側に配置しているので、円筒体31と発熱層48とが直接に接触しないから、円筒体31の素材として電熱効率の良いアルミニウム、ステンレスまたは銅を採用することができ、したがって発熱層48で生じた熱が速やかに円筒体31に伝熱され、ヒートローラ52の外周面の温度を急速に上昇させることができる。
押さえ部材33として、耐熱特性を持つシリコンゴムを素材とした中実の円柱体または中空の円筒体を好適に採用することができ、本実施形態では前者が採用した例を示す。押さえ部材33は、その外径が円筒体31の内径と同じか僅かに小さく準備され、円筒体31の開口端から内部に押し込められる。また、押さえ部材は、アルミニウムや剛性樹脂から成る中空のパイプの外周に、耐熱特性の高いアラミドフェルトを巻き付け固定したものを採用することもできる。
フランジ部材34は、概略円筒形状の部材であって、耐熱特性に優れ且つ剛性の高い剛性樹脂(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS))により一体成型される。フランジ部材34は、フランジ本体34Aと、フランジ本体34Aの内側面から所定長さを突設される差込部35と、フランジ本体34Aの外側面から所定長さを穿設される収容凹所36とを有して構成される。フランジ本体34Aは円筒体31の外径とほぼ等しい外径を持ち、差込部35は円筒体31の内径にほぼ等しい外径を持つ。収容凹所36には、後述する給電シャフト38の鍔部39の外径とほぼ等しい径を有して、軸線L1方向内側に所定距離を穿設される。そして、フランジ部材34には、軸線L1に沿って延びる貫通孔37が貫通して形成されている。このような構成を持つフランジ部材34の差込部35が、円筒体31の開口端から差し込まれて、フランジ部材34が円筒体31に固定される。
給電シャフト38は、円盤状の鍔部39と、この鍔部39の軸線L1方向外側面から外向き(図6の右方)に突設される円柱形状の外軸40と、鍔部30の軸線L1方向内側面から内向き(図6の左方)に突設される内軸41とを有する。これら鍔部39、外軸40および内軸41が、鉄、銅あるいは真鍮を素材として、軸線L1を共通軸線として鋳型により一体成型される。この給電シャフト38の内軸41が、その端面がフランジ部材34の内側端面よりも僅かに飛び出す状態に、貫通孔37に挿通される。そして、給電シャフト38の鍔部36がフランジ部34に収容凹所36に緊密に差し込まれて、フランジ部材34に給電シャフト38が相対回転不能に取り付けられる。
また、給電シャフト38の内軸41には、その内側端面から軸線L1に平行なネジ孔59が穿設されている。図9に示すように、フィルム状ヒータ32の絶縁層47はその端面の一部から延びる延在部60を有しており、この延在部60上に発熱層48のパターン配線部分に連続する給電部分49が形成され、延在部60および給電部分49に孔50がパンチ形成されている。そして、給電部分49と内軸41の内側端面とが面接触した状態で、内軸41のネジ孔59と延在部60の孔を位置合わせし、固定具としてのネジ部材46をネジ孔46にねじ入れることにより、フィルム状ヒータ32の発熱層48と給電シャフト38とが給電可能に接続される。そして、この接続箇所が円筒体31内部に配置されて外部に露出しない。
導電性球体42は、いずれもその直径が約5mmの球体であって、鉄、アルミニウム、銅あるいは真鍮などの導電性金属から成る。
ホルダ43は、円環形状の部材であり、剛性の高い樹脂素材(例えは、ポリフェニレンサルファイド(PPS))により樹脂成型される。ホルダ43の環状部に、厚み方向に貫通する貫通溝が、4箇所、周方向に等間隔で形成されている。
電極板44の一端がホルダ43の外に露出した状態に、矩形板状の金属製の電極板44が貫通溝それぞれに挿通される。電極板44の他端がホルダ43の内周面に形成された差込溝に差し込まれ、電極板44がホルダ43に保持される。ホルダ43内に、給電シャフト38の外軸40が双方の軸心をL1に合わせて挿通される。各電極板44のホルダ43内に配置される部分には軸線L1に開口して臨む半球形状の収納凹部45が形成され、この収納凹部45に前記導電性球体42が収納され、隣り合う導電性球体42間の周方向距離が互いに等しく配列される。そして、電極板44のバネ力によって、収納された導電性球体42が外軸40の外周面に圧接する。電極板44、導電性球体42および給電シャフト38が導通可能に接続され、電極板44の一端が図示しない電源に接続されることにより、該電源から電極板44、導電性球体42、給電シャフト38を経由してフィルム状ヒータ32の発熱層48への電圧の印加が可能になる。なお、収納凹部45と導電性球体42の間に導電性グリスを塗布して、両者のすべりを良くしても構わない。
以上に説明した給電構造によると、給電シャフト38の外軸40、導電性球体42および電極板44の組が4組あるので、たとえ一つの給電シャフト38の外軸40、導電性球体42および電極板44の組で回転ムラや振動による接触不良が起こったとしても、他の給電シャフト38の外軸40、導電性球体42および電極板44の組の接触状態が維持されるので、フィルム状ヒータ32への電圧印加が安定している。そして、導電性球体42は外軸40と電極板44とに接してはいるが円筒体31の回転に伴って半球形状の収納凹部45内で転がるので、外軸40および電極板44の磨耗が抑えられ、騒音も小さい。
以上に説明した実施形態が本発明を実施する上で好適ではあるが、本発明は、以下に説明する実施形態で実施することもできる。つまり、フィルム状ヒータ32を円筒体31の内部に配置した構成に変えて、フィルム状ヒータ32を円筒体31の外周に巻き付け固定する。この場合、電気絶縁層47が円筒体31の外周に接するように、フィルム状ヒータ32が円筒体31に巻き付けられ、発熱層48の外周側に電気絶縁層および均熱層を準備し、この均熱層のさらに外周側に離型層を配設する。そして、フィルム状ヒータ32の延在部60上の給電部分49と給電シャフト38の鍔部39の軸線L1方向外側面とを接触させて、延在部60を給電シャフト38に固定する。この実施形態であっても、発熱層48と給電シャフト38の接続部が外部に露出するものの、電圧印加の安定性および磨耗・騒音の発生を抑える効果が達成される。
31 円筒体
32 フィルム状ヒータ
33 押さえ部材
38 給電シャフト
42 導電性球体
43 ホルダ
44 電極板
46 ネジ部材(固定具)
51 定着装置
52 ヒートローラ
56 ベアリング

Claims (6)

  1. 軸線中心に回転して、記録紙を送りつつ加熱することにより記録紙上のトナー画像を定着させる定着装置であって、
    少なくとも前記軸線方向一方端が開口する円筒体と、
    前記軸線方向の各端部において、各ベアリングが前記円筒体の外周面に当接することにより、前記円筒体を前記軸線中心に回転可能に支持する、一対のベアリングと、
    導電性を有し、前記円筒体の開口端部に固定され、該開口端部の端面よりも前記軸線方向外側に突出する円柱形状の外軸を有する、給電シャフトと、
    該給電シャフトに給電可能に接続され、前記円筒体の外周面を加熱するヒータと、
    前記外軸の外周を取り囲んで配置される、円環形状のホルダと、
    導電性球体それぞれが前記外軸の外周面に当接するとともに、周方向に相互に所定の間隔を空けて配置される、2つ以上の導電性球体と、
    電極板それぞれの一端が前記ホルダの外周面よりも外側に突出配置され且つ他端が前記ホルダの円環内に配置され、電極板それぞれが前記導電性球体それぞれに当接することにより導電性球体それぞれを前記外軸の外周に押し付ける、2つ以上の電極板と、を含む定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記各電極板は半球形状の凹部を有し、該凹部内に前記導電性球体が収容される、ことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定着装置において、
    前記ヒータは、耐熱性の電気絶縁層と、複数本の線からなるパターン形状を有するように前記電気絶縁層の一方面に形成されるとともに給電されることにより発熱する発熱層と、から構成されるフィルム状ヒータである、ことを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3に記載の定着装置において、
    前記フィルム状ヒータは、前記電気絶縁層を外周側に配置して前記円筒体内部に環状に収納され、
    前記円筒体内部に収納されるとともに、前記フィルム状ヒータを前記円筒体内周面に押え付ける押さえ部材をさらに含む、ことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4に記載の定着装置において、
    前記給電シャフトは、該開口端部の端面よりも前記軸線方向内側に突出する内軸を有し、
    前記フィルム状ヒータの発熱層の給電部分が前記内軸に給電可能に固定される、ことを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の定着装置において、
    隣り合う前記導電性球体間の周方向距離が互いに等しい、ことを特徴とする定着装置。
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