JP5277936B2 - 自動変速機用クラッチの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機用クラッチの製造方法に関し、自動車用変速機の製造技術の分野に属する。
自動車に搭載される自動変速機は、プラネタリギヤセットを用いた変速機構の動力伝達経路を、クラッチやブレーキなどの複数の摩擦要素の選択的締結により、自動的に切り換えるように構成されている。
前記クラッチは、ドラムと、ハブと、これらの間に配置されて交互に係合される複数の摩擦板と、これらの摩擦板を油圧室に供給された油圧を受けて押圧するピストンと、該ピストンを摩擦板押圧方向と逆方向に付勢するリターンスプリングとを有し、該リターンスプリングの付勢力に抗してピストンが摩擦板を押圧したときに、前記クラッチとハブとが連結されるようになっている。
また、この種のクラッチには、油圧の非供給時に油圧室内の残留作動油に遠心力が作用してピストンを不必要に押圧することにより起こる、いわゆる摩擦板の引き摺りを抑制するために、ピストンの反油圧室側に遠心バランス室が設けられることがある。つまり、この遠心バランス室内に作動油を供給し、この作動油に作用する遠心力と油圧室内の残留作動油に作用する遠心力とをバランスさせることにより、油圧室内の残留作動油がピストンを押圧する力を相殺するのである。
遠心バランス室について具体的に説明すると、例えば特許文献1に記載されている自動変速機においては、ピストンに反油圧室側に延びるシリンダ部を設け、該シリンダ部にシールプレートを嵌合することにより、その間に遠心バランス室を形成している。そして、この自動変速機では、前記シールプレートを、リターンスプリングのバネ受け部材として兼用している。
また、遠心バランス室内から作動油が漏れないように、シールプレートの外周には、シリンダ部の内周面に密接して遠心バランス室を油密にするリップシールが装着されている。その際、リップシールのリップ部は、遠心バランス室内の油圧でシリンダ部の内周面に密着するように、ピストン側に向けられている。
特開2008−1159151号公報
ところで、図14に示すように、シールプレート500をピストン502のシリンダ部502aに組み込む際、シールプレート500は、その外周に装着されたリップシール504の先端のリップ部504aからシリンダ部502aに組み込むことになる。その際、リップシール504の先端のリップ部504aは傷つきやすく、傷つくと遠心バランス室506の油密性不良が発生するので、シールプレート500の組み込みは慎重に行う必要がある。
ところが、特許文献1に記載の自動変速機のように、シールプレート500がリターンスプリング508のバネ受け部材を兼ねている場合、リターンスプリング508を圧縮しながら、すなわち荷重を加えながらシールプレート500をピストン502のシリンダ部502aに組み込まなければならない。そのため、リップシール504のリップ部504aが傷つかないようにシールプレート500を組み込む作業は、困難で手間がかかるものとなる。
そこで、本発明は、遠心バランス室を形成するために、ピストンに設けられたシリンダ部に、外周にリップシールが装着され、かつリターンスプリングのバネ受け部材を兼ねるシールプレートが嵌合される自動変速機用クラッチにおいて、シールプレートを、リップシールのリップ部を傷つけることなくピストンのシリンダ部に容易に組み込むことができる自動変速機用クラッチの製造方法を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外周円筒部と内周円筒部と両円筒部を連絡する連絡部とを有するドラムと、該ドラム内に軸方向に移動可能に収納されたピストンと、前記ドラムとピストンとの間に設けられてピストンをクラッチ締結方向に押圧する油圧が供給される油圧室と、ピストンに設けられた反油圧室側に延びるシリンダ部に嵌合されて、該ピストンとの間に遠心バランス室を形成するシールプレートと、該シールプレートとピストンとの間に配設されたリターンスプリングとを有し、
前記シールプレートの外周に前記シリンダ部内周面に密接して遠心バランス室を油密にするリップシールが装着されている自動変速機用クラッチの製造方法であって、
前記ドラムにピストンとリターンスプリングとを組み込んだ状態で、リターンスプリングを所定量圧縮させ、その状態で該リターンスプリングを係止部材により保持するスプリング圧縮保持工程と、
前記スプリング圧縮保持工程によりリターンスプリングが圧縮状態に保持されている状態で、リップシールをシリンダ部内周面に摺接させながらシールプレートを該シリンダ部内に組み込むシールプレート組み込み工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
係止部材として、ドラムの内周円筒部に設けられた半径方向の孔から該内周円筒部の外側へ突出するピン部材を用いることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
前記半径方向の孔がドラムの内周円筒部を貫通している場合に、
シールプレート組み込み工程の終了後、前記係止部材をドラムの内周円筒部の内側へ回収する係止部材回収工程を含むことを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
前記半径方向の孔として、ドラムの内周円筒部に設けられた遠心バランス室への作動油供給用の油路を用いることを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
前記ドラムの内周円筒部の反連絡部側の端面に、前記シールプレートに隣接して配設される他の回転要素が押し当てられて溶接される場合に、
前記シールプレート組み込み工程と同時にまたは該工程の終了後、該シールプレートを介してリターンスプリングを圧縮しながら前記回転要素をドラムの内周円筒部の前記端面に押し当てる回転要素押し当て工程を実行し、
前記係止部材回収工程は、前記回転要素押し当て工程により係止部材に作用するリターンスプリングの荷重が解除された状態で実行することを特徴とする。
加えてまた、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
前記自動変速機は、前記シールプレートの反ピストン側に隣接して、外径が前記ピストンのシリンダ部の内径よりも大きい他の回転要素が配設される構成であり、前記シールプレート組み込み工程は、シールプレートに前記回転要素を重ねた状態で実行されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、リターンスプリングが圧縮状態で係止部材により保持された状態で、すなわち、シールプレートが、リターンスプリングからの荷重を受けない状態で、ピストンのシリンダ部に組み込まれる。その結果、作業者の手作業により、シールプレートの外周に装着されたリップシールのリップ部を傷つけないように感触を確認しながら、シールプレートをピストンのシリンダ部に容易に組み込むことが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、係止部材として、ドラムの内周円筒部に設けられた半径方向の孔から該円筒部の外側へ突出するピン部材が用いられるので、簡単な構成でリターンスプリングを圧縮状態で保持することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、前記半径方向の孔がドラムの内周円筒部を貫通している場合、シールプレート組み込み工程の終了後、係止部材がドラムの内周円筒部の内側へ回収される。これにより、不要な部品を自動変速機内に残すことがなく、また、係止部材を複数の自動変速機用クラッチの製造に繰り返し使用することができる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、前記半径方向の孔として、ドラムの内周円筒部に設けられた遠心バランス室への作動油供給用の油路が用いられるので、別途、係止部材用の孔をドラムの内周円筒部に形成する必要がなくなる。
加えて、請求項5に記載の発明によれば、ドラムの内周円筒部の反連絡部側の端面に、シールプレートに隣接して配設される他の回転要素を押し当てた状態で溶接される構成の場合に、シールプレート組み込み工程と同時にまたは該工程の終了後、該シールプレートを介してリターンスプリングを圧縮しながら前記回転要素をドラムの内周円筒部の前記端面に押し当てる工程が実行される。これにより、係止部材に作用するリターンスプリングの荷重が解除され、該係止部材の前記半径方向の孔からの回収が容易になる。
加えてまた、請求項6に記載の発明によれば、自動変速機が、シールプレートの反ピストン側に隣接して、外径がピストンのシリンダ部の内径よりも大きい他の回転要素が配設される構成である場合、リターンスプリングが圧縮状態で保持されていることによりシールプレートが荷重を受けないことから、前記他の回転要素を重ねた状態のシールプレートがシリンダ部に組み込まれる。これにより、製造工程が1つ減少する。
補足すると、逆にシールプレートと重ねる回転要素の外径がピストンのシリンダ部の内径より小さい場合、重ねた状態でも、組み込み時のリップシールのリップ部の状態が視認できる、または、図13に示すような、回転要素400と重ねた状態のシールプレート402を内周面に嵌合させてピストン404のシリンダ部404aに案内する円筒形状のガイド部材(シリンダ部の内径と同一の内径の筒部材)406が使用できるので、リターンスプリングからシールプレートが荷重を受けても大きな問題はないが、外径がピストンのシリンダ部の内径よりも大きい回転要素の場合、組み込み時にリップシールのリップ部を視認できない、またはガイド部材406のようなガイド部材は干渉するので使用できない。したがって、シリンダ部の内径より大きい外径の回転要素と重ねてシールプレートをシリンダ部に組み込む場合、リターンスプリングを圧縮状態に保持してシールプレートが該リターンスプリングからの荷重を受けないようにした方が、リップシールのリップ部が傷つき難くてよく、それが条件とされる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る自動変速機の構成を示す骨子図であって、この自動変速機1は、フロントエンジンフロントドライブ車等のエンジン横置き式自動車に適用されるもので、主たる構成要素として、エンジン出力軸2に取り付けられたトルクコンバータ3と、該トルクコンバータ3からの動力が入力軸4を介して入力される第1クラッチ10及び第2クラッチ20と、これらのクラッチ10、20の一方または両方から動力が入力される変速機構30とを有し、これらが入力軸4の軸心上に配置された状態で、変速機ケース5に収納されている。
ここで、変速機ケース5は、外周囲を構成する本体部5aと、トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動されるオイルポンプ6が収納されるフロント側(トルクコンバータ側)の壁5bと、本体部5aのリヤ側(反トルクコンバータ側)の端部の開口を閉塞するエンドカバー5cと、本体部5aの中間部に設けられた中間壁5dとで構成されている。
そして、第1、第2クラッチ10、20は、フロントカバー5bと中間壁5dとの間に、変速機構30は、中間壁5dとエンドカバー5cとの間にそれぞれ収納されているとともに、第1、第2クラッチ10、20と中間壁5dとの間に、変速機構30からの動力を取り出す出力ギヤ7が配置され、該出力ギヤ7から取り出された動力が、カウンタドライブ機構8を介して差動装置9に伝達され、左右の車軸9a、9bを駆動するようになっている。
トルクコンバータ3は、エンジン出力軸2に連結されたケース3aと、該ケース3a内に固設されたポンプ3bと、該ポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、該ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、変速機ケース5にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、該ケース3aを介してエンジン出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ3fとで構成されている。そして、タービン3cの回転が入力軸4を介して第1、第2クラッチ10、20や変速機構30側に伝達されるようになっている。
変速機構30は、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、単に「第1、第2、第3ギヤセット」という)40、50、60を有し、これらが変速機ケース5内における中間壁5dとエンドカバー5cとの間に、フロント側からこの順序で配置されている。
また、摩擦要素として、第1、第2クラッチ10、20の他に、変速機構30を構成する第1ブレーキ70、第2ブレーキ80及び第3ブレーキ90が備えられ、フロント側からこの順序で配置されている。また、第1ブレーキ70に並列にワンウェイクラッチ100が配置されている。
第1、第2、第3ギヤセット40、50、60は、いずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ41、51、61と、これらのサンギヤ41、51、61にそれぞれ噛み合った各複数のピニオン42、52、62と、これらのピニオン42、52、62をそれぞれ支持するキャリヤ(ピニオンキャリヤ)43、53、63と、ピニオン42、52、62にそれぞれ噛み合ったリングギヤ44、54、64とで構成されている。
そして、入力軸4が第3ギヤセット60のサンギヤ61に連結されていると共に、第1ギヤセット40のサンギヤ41と第2ギヤセット50のサンギヤ51、第1ギヤセット40のリングギヤ44と第2ギヤセット50のキャリヤ53、第2ギヤセット50のリングギヤ54と第3ギヤセット60のキャリヤ63が、それぞれ連結されている。そして、第1ギヤセット40のキャリヤ43に出力ギヤ7が連結されている。
また、第1ギヤセット40のサンギヤ41及び第2ギヤセット50のサンギヤ51は、第1クラッチ10の出力部材11に連結され、該第1クラッチ10を介して入力軸4に断接可能に連結されている。また、第2ギヤセット50のキャリヤ53は、第2クラッチ20の出力部材21に連結され、該第2クラッチ20を介して入力軸4に断接可能に連結されている。
さらに、第1ギヤセット40のリングギヤ44及び第2ギヤセット50のキャリヤ53は、並列に配置された第1ブレーキ70及びワンウェイクラッチ100を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、第2ギヤセット50のリングギヤ54及び第3ギヤセット60のキャリヤ63は、第2ブレーキ80を介して変速機ケース5に断接可能に連結されており、さらに、第3ギヤセット60のリングギヤ64は、第3ブレーキ90を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。
以上の構成により、この自動変速機1によれば、第1、第2クラッチ10、20及び第1、第2、第3ブレーキ70、80、90の締結状態の組み合わせにより、前進6速と後退速とが得られるようになっており、その組み合わせと変速段の関係を図2の締結表に示す。
即ち、1速では、第1クラッチ10と第1ブレーキ70とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力され、該第1ギヤセット40により大きな減速比で減速されて該第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。なお、第1ブレーキ70はエンジンブレーキを作動させる1速でのみ締結され、エンジンブレーキを作動させない1速では、ワンウェイクラッチ100がロックすることにより1速を形成する。
2速では、第1クラッチ10と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記1速よりも小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
3速では、第1クラッチ10と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力され、入力軸4の回転は前記2速よりもさらに小さな減速比で減速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
4速では、第1クラッチ10と第2クラッチ20とが締結され、入力軸4の回転は、第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力されると同時に、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44にも入力される。これにより、第1ギヤセット40の全体が入力軸4と一体的に回転し、キャリヤ43から減速比1の回転が出力ギヤ7に出力される。
5速では、第2クラッチ20と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
6速では、第2クラッチ20と第2ブレーキ80とが締結され、入力軸4の回転は、第2ギヤセット50を経由してそのまま第1ギヤセット40のリングギヤ44に入力されると同時に、第2ギヤセット50を介して該第1ギヤセット40のサンギヤ41にも入力され、入力軸4の回転は、前記5速よりも大きな増速比で増速されて、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に出力される。
そして、後退速では、第1ブレーキ70と第3ブレーキ90とが締結され、入力軸4の回転は、第3ギヤセット60及び第2ギヤセット50を介して第1ギヤセット40のサンギヤ41に入力される。このとき、第2ギヤセット50において回転方向が逆転されることにより、第1ギヤセット40のキャリヤ43から出力ギヤ7に入力軸4の回転方向と反対方向の回転が出力される。
以上のように、入力側に配置された2つのクラッチ10、20と、3つのシングルピニオン型プラネタリギヤセット40、50、60、及び3つのブレーキ70、80、90で構成された変速機構30とにより、前進6速及び後退速が可能な自動変速機1が実現される。
ここからは、本発明に係る、自動変速機用クラッチの製造方法について説明する。
図3は、クラッチ10、20が配置されている変速機ケース5の中間壁5dとフロント壁5bとの間の自動変速機の部分の断面図を示している。
本発明に係る自動変速機用クラッチの製造方法によって製造されるクラッチ10は、クラッチ20の外周側に配置されており、入力軸4に連結される入力部材であるドラム12と、図1に示すようにギヤセット40、50のサンギヤ41、51に連結される出力部材であるハブ11と、ハブ11とドラム12との間に配置されてこれらに交互に係合された複数の摩擦板13と、複数の摩擦板13を押圧するピストン14と、ピストン14を反締結方向(フロント壁5b側方向)に付勢するリターンスプリング15と、ドラム12とピストン14の間に形成された油圧室R11に該ピストン14を挟んで対向する位置に遠心バランス室R12を該ピストン14とともに形成するシールプレート16を有する。
クラッチ10のドラム12は、複数の摩擦板13をスプライン係合することにより支持する外周円筒部12aを備えるとともに、底部(請求の範囲に記載の「連絡部」に対応。)12bの内周端が連結部材110のフロント壁5b側端面に接合されている。この連結部材110は、フロント壁5b側に大径部110aを備え、中間壁5d側に小径部110bを備える段付き円筒形状であって、フロント壁5bの中心部から中間壁5dに向かって延びるボス部5b1の外周面に嵌合されており、また、小径部110bの先端の内周面で入力軸4の大径部4aの外周面とスプライン係合している。これにより、ドラム12は入力軸4とともに回転する。なお、連結部材110の大径部110aは、請求の範囲に記載の「ドラムの内周円筒部」に対応する。
クラッチ10のピストン14は、中間壁5d側でドラム12に沿って中心部から外周側に向かって延びており、連結部材110の大径部110aの外周面に嵌合されている。また、ドラム12との間に油圧室R11を形成している。この油圧室R11には、連結部材110に形成された油路110cを介して油圧が供給される。
ピストン14を挟んで油圧室R11に対向する位置には、遠心バランス室R12が配置されている。遠心バランス室R12は、ピストン14と、ピストン14のシリンダ部14aに嵌合されたシールプレート16とにより形成されている。この遠心バランス室R12には、連結部材110に形成された半径方向に延びる油路110dを介して作動油が供給される。
リターンスプリング15は、両端にリテーニングプレート15a、15bが接合されており、遠心バランス室R12内に配置されて、一端がシールプレート16に受け止められて他端がピストン14を反締結方向(フロント壁5b側方向)に付勢している。
シールプレート16は、ピストン14の中間壁5d側に延びるシリンダ部14aの内周面に、外周に装着されたリップシール17を介して嵌合している。また、内周から中間壁5d側の面全体を覆うように装着された絶縁性部材18を介して連結部材110の大径部110aの外周面に嵌合している。これらにより、遠心バランス室R12が油密にされている。さらに、連結部材110の大径部110aの中間壁5d側端面に内周端が接合されているクラッチ20のドラム22によって中間壁5d側の移動が規制されている。
次に、クラッチ10の製造方法について説明する。図4は、複数の摩擦板13が組み付けられる前の、クラッチ10を含むサブアセンブリSAを示している。具体的には、連結部材110に、クラッチ10のドラム12、ピストン14、リターンスプリング15、シールプレート16、クラッチ20のドラム22が組み付けられている。この組み付け手順について説明する。
まず、図5に示すように、連結部材110が円筒形状の固定治具J1の外周面に嵌合された状態で固定される。次に、クラッチ10のドラム12の底部12bの内周端が、連結部材110の大径部110aのフロント壁5b側(図面右側)の端面に、例えば溶接などによって接合される。続いて、ピストン14が連結部材110の大径部110aの外周面に嵌合されてドラム12内に収納される。
ピストン14がドラム12内に収納されると、リターンスプリング15が、軸方向に移動可能な押圧装置(例えば、シリンダ)J2とピストン14との間に挟持される(図5の状態。)。そして、押圧治具J2がフロント壁5b側に移動し、リターンスプリング15を圧縮していく。このリターンスプリング15の圧縮は、リテーニングプレート15aの内周端15a1が、軸方向に関して、遠心バランス室R12用の油路110dの開口をフロント壁5b側に超えるまで行われる。
図6に示すように、リテーニングプレート15aの内周端15a1が油路110dの開口を超えるまでリターンスプリング15を圧縮すると、固定治具J1内からピン部材J1aが半径方向外側に移動し、油路110dに侵入する。そして、ピン部材J1aの先端が、油路110dを通過して連結部材110の大径部110aの外側へ突出し、リテーニングプレート15aの内周端15a1の中間壁5d側(図中左側)に配置する。
ピン部材J1aの先端がリテーニングプレート15aの内周端15a1の中間壁5d側に配置すると、押圧装置J2が中間壁5d側に後退する。すると、図7に示すように、リテーニングプレート15aが、リターンスプリング15の復元力により中間壁5d側に移動し、その内周端15a1がピン部材J1aによって係止される。このように、リテーニングプレート15aがピン部材J1aに係止されることにより、リターンスプリング15が圧縮状態で保持される。
リターンスプリング15が圧縮状態で保持されると、シールプレート16が、外周端に装着されたリップシール17のリップ部17aをピストン14のシリンダ部14aの内周面に摺接させながら該シリンダ部14a内に組み込まれる。このとき、シールプレート16がリターンスプリング15に中間壁5d側(図中左側)に向かって押圧されることがないので、リップ部17aが傷つかないように注意深くシールプレート16をシリンダ部14aに組み込むことができる。すなわち、ピン部材J1aがリテーニングプレート15aを係止せずにシールプレート16がリターンスプリング15からの荷重を受けている場合に比べて、容易にシールプレート16をシリンダ部14aに組み込むことができる。
シールプレート16は、リテーニングプレート15aに当たるまで、ピストン14のシリンダ部14aに組み込まれる。
シールプレート16がリテーニングプレート15aに当たるまでピストン14のシリンダ部14aに組み込まれると、図8に示すように、クラッチ20のドラム22がシールプレート16に当てられる。ドラム22のシールプレート16への当ては、軸方向に移動可能な電極(例えば、プロジェクション溶接の電極)J3によって行われる。この電極J3は、その先端が後に連結部材100の大径部110aの中間壁5d側(図中左側)の端面と溶接されるドラム22の内周端22aと接触している。
このときの電極J3先端の周辺を拡大した図9に示すように、ドラム22がシールプレート16に当たっているとき、連結部材110の大径部110aの中間壁5d側(図中左側9の端面とドラム22の内周端22aは接触しておらず、リテーニングプレート15aの内周端15a1はピン部材J1aに係止されたままである。
この状態から、電極J3をフロント壁5b側(図中右側)に移動してドラム22の内周端22aを連結部材110の大径部110aの端面に接触させると、ドラム22、シールプレート16を介してリターンスプリング15が圧縮される。そして、図10に示すように、リテーニングプレート15aとピン部材J1aの係止状態が解除される。
このように、ドラム22をシールプレート16に当てたときに溶接箇所の内周端22aと連結部材110の大径部110aの端面とが接触しないようにする理由(そのように関連要素を構成する理由)は、ドラム22の内周端22aと大径ブ110aの端面とが接触したときに、同時にリテーニングプレート15aをピン部材J1aから離し、ピン部材J1aを固定治具J1内に回収し易くするためである。すなわち、リテーニングプレート15aを介してリターンスプリング15の荷重が軸方向に作用していると、ピン部材J1aを固定治具J1に向かって半径方向に移動させることが困難なためである。
ピン部材J1aを固定治具J1内に回収すると、電極J3と連結部材110との間に溶接電圧が印加される。これにより、連結部材110の大径部110aの端面とドラム22の内周端22aとの間に電流が流れ、その部分が溶接される。なお、連結部材110の大径部110aの端面とドラム22の内周端22aとの間のみを溶接するために、ドラム12、リテーニングプレート15b、リターンスプリング15、リテーニングプレート15a、シールプレート16、ドラム22を介する電流の流れは、シールプレート16に装着されている絶縁性部材18により遮断されている。
連結部材110の大径部110aの端面とドラム22の内周端22aとの間の溶接が完了すると、図4に示すサブアセンブリSAが完成する。
本実施形態によれば、リターンスプリング15が圧縮状態でピン部材J1aにより保持された状態で、すなわち、シールプレート16が、リターンスプリング15からの荷重を受けない状態で、ピストン14のシリンダ部14aに組み込まれる。その結果、作業者の手作業により、シールプレート16の外周に装着されたリップシール17のリップ部17aを傷つけないように感触を確認しながら、シールプレート16をピストン14のシリンダ部14aに容易に組み込むことが可能となる。
また、リテーニングプレート15aを介してリターンスプリング15を圧縮状態で保持する係止部材として、連結部材110の大径部110aに設けられた半径方向の油路110dから外側へ突出するピン部材J1aを用いるので、そのための構成は簡単なもので済む。
さらに、係止部材であるピン部材J1aは、シールプレート16がピストン14のシリンダ部14aに組み込まれた後、連結部材110の油路110dを介して固定治具J1内に回収される。これにより、不要な部品を自動変速機内に残すことがなく、また、ピン部材J1aを複数の自動変速機用クラッチの製造に繰り返し使用することができる。
さらにまた、連結部材110の大径部110aに形成された遠心バランス室R12への作動油供給用の油路110dを介してピン部材J1aが外側に突出するので、別途、ピン部材J1a専用の孔を連結部材110の大径部に形成する必要がない。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述の実施形態の場合、リターンスプリング15を圧縮状態で保持するためにリテーニングプレート15aを係止するピン部材J1aは、連結部材110内の固定治具J1から油路110dを介して該連結部材110外側に突出し、シールプレート16がピストン14のシリンダ部14に組み込まれた後は連結部材110内の固定治具J1内に回収される構成であるが、本発明はこれに限らない。
例えば、図11に示すように、シールプレートをピストン214のシリンダ部214aに組み込む前に連結部材210の大径部210aの外周に半径方向に形成された非貫通の孔210bに挿入されてリターンスプリング215のリテーニングプレート215aを係止し、図12に示すように、シールプレート216をピストン214のシリンダ部214aに組み込んだ後はそのまま残されるピン部材J1a’であってもよい。
また、ピン部材J1a’に代わってスナップリングであってもよい。この場合、非貫通孔に代わって、スナップリングが係合する環状の溝を連結部材の大径部の外周面に形成する必要がある。
さらに、上述の実施形態の場合、図7、8に示すように、シールプレート16と、シールプレート16の反ピストン14側に隣接するドラム22は、別々に組み込まれているが、工程数を減らすために、ドラム22を重ねた状態のシールプレート16をピストン14のシリンダ部14aに組み込むようにしてもよい。これは、組み込み時に、シールプレートが、リターンスプリングからの荷重を受けないことにより可能になる。
説明すると、逆にシールプレートと重ねるドラムの外径がピストンのシリンダ部の内径より小さい場合、重ねた状態でも、組み込み時のリップシールのリップ部の状態が視認できる、または、図13に示すような、ドラム400と重ねた状態のシールプレート402を内周面に嵌合させてピストン404のシリンダ部404aに案内する円筒形状のガイド部材(シリンダ部の内径と同一の内径の筒部材)406が使用できるので、リターンスプリングからシールプレートが荷重を受けても大きな問題はないが、外径がピストンのシリンダ部の内径よりも大きいドラムの場合、組み込み時にリップシールのリップ部を視認できない、またはガイド部材406のようなガイド部材は干渉するので使用できない。したがって、シリンダ部の内径より大きい外径のドラムと重ねてシールプレートをシリンダ部に組み込む場合、リターンスプリングを圧縮状態に保持してシールプレートが該リターンスプリングからの荷重を受けないようにした方が、リップシールのリップ部が傷つき難くてよく、それが条件とされる。
以上のように、本発明は、遠心バランス室を形成するために、ピストンに設けられたシリンダ部に、外周にリップシールが装着され、かつリターンスプリングのバネ受け部材を兼ねるシールプレートが嵌合される自動変速機用クラッチにおいて、シールプレートを、リップシールのリップ部を傷つけることなくピストンのシリンダ部に容易に組み込むことができる。したがって、自動車用変速機の分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の一実施形態に係る変速機の骨子図である。 図1の自動変速機の締結表である。 本発明に係る製造方法によって製造されるクラッチを含む自動変速機の部分の断面図である。 クラッチを含むサブアセンブリを示す図である。 サブアセンブリの組立方法の工程を説明するための図である。 図5に示す工程に続く工程を説明するための図である。 図6に示す工程に続く工程を説明するための図である。 図7に示す工程に続く工程を説明するための図である。 図8の部分拡大図である。 図9に示す工程に続く工程を説明するための図である。 別の実施形態のクラッチのサブアセンブリの組立方法の工程を説明するための図である。 図11に示す工程に続く工程後を示す図である。 シールプレートをピストンのシリンダ部に組み込む際に使用されるガイド部材を示す図である。 従来のクラッチの製造方法の工程を説明するための図である。
符号の説明
14 ピストン
14a シリンダ部
15 リターンスプリング
16 シールプレート
17 リップシール
J1a 係止部材(ピン部材)

Claims (6)

  1. 外周円筒部と内周円筒部と両円筒部を連絡する連絡部とを有するドラムと、該ドラム内に軸方向に移動可能に収納されたピストンと、前記ドラムとピストンとの間に設けられてピストンをクラッチ締結方向に押圧する油圧が供給される油圧室と、ピストンに設けられた反油圧室側に延びるシリンダ部に嵌合されて、該ピストンとの間に遠心バランス室を形成するシールプレートと、該シールプレートとピストンとの間に配設されたリターンスプリングとを有し、
    前記シールプレートの外周に前記シリンダ部内周面に密接して遠心バランス室を油密にするリップシールが装着されている自動変速機用クラッチの製造方法であって、
    前記ドラムにピストンとリターンスプリングとを組み込んだ状態で、リターンスプリングを所定量圧縮させ、その状態で該リターンスプリングを係止部材により保持するスプリング圧縮保持工程と、
    前記スプリング圧縮保持工程によりリターンスプリングが圧縮状態に保持されている状態で、リップシールをシリンダ部内周面に摺接させながらシールプレートを該シリンダ部内に組み込むシールプレート組み込み工程とを含むことを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
  2. 請求項1に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
    係止部材として、ドラムの内周円筒部に設けられた半径方向の孔から該内周円筒部の外側へ突出するピン部材を用いることを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
  3. 請求項2に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
    前記半径方向の孔がドラムの内周円筒部を貫通している場合に、
    シールプレート組み込み工程の終了後、前記係止部材をドラムの内周円筒部の内側へ回収する係止部材回収工程を含むことを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
  4. 請求項3に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
    前記半径方向の孔として、ドラムの内周円筒部に設けられた遠心バランス室への作動油供給用の油路を用いることを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
  5. 請求項3または4に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
    前記ドラムの内周円筒部の反連絡部側の端面に、前記シールプレートに隣接して配設される他の回転要素が押し当てられて溶接される場合に、
    前記シールプレート組み込み工程と同時にまたは該工程の終了後、該シールプレートを介してリターンスプリングを圧縮しながら前記回転要素をドラムの内周円筒部の前記端面に押し当てる回転要素押し当て工程を実行し、
    前記係止部材回収工程は、前記回転要素押し当て工程により係止部材に作用するリターンスプリングの荷重が解除された状態で実行することを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
  6. 請求項1に記載の自動変速機用クラッチの製造方法において、
    前記自動変速機は、前記シールプレートの反ピストン側に隣接して、外径が前記ピストンのシリンダ部の内径よりも大きい他の回転要素が配設される構成であり、前記シールプレート組み込み工程は、シールプレートに前記回転要素を重ねた状態で実行されることを特徴とする自動変速機用クラッチの製造方法。
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