JP5276563B2 - ルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造 - Google Patents
ルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造 Download PDFInfo
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Description
ガイドフレーム7は、例えばアルミニウム合金の押出形材から構成され、内開口部2の両側縁において車両前後方向に延設するように設けられている。図2において、ガイドフレーム7は、車幅方向の内側寄りが開口してスライドシュー6の摺動をガイドする矩形断面のガイド溝7aと、ガイド溝7aの下方に形成された円形のドライブ用ケーブル溝7bと、ドライブ用ケーブル溝7bに対して車幅方向の外側寄りに形成された円形のアイドル用ケーブル溝7cと、ドライブ用ケーブル溝7bの下方から車幅方向の内側に向けて延設された底板部7dと、アイドル用ケーブル溝7cの上方から車幅方向の外側に向けて延設された固定板部7eと、を有する。
ガイドフレーム7の外部において、ケーブル9a、9bはそれぞれドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12に被覆されている。ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12は例えば金属製のパイプからなり、各一端はアタッチメント14を介してガイドフレーム7のドライブ用ケーブル溝7b、アイドル用ケーブル溝7cの前端開口部に臨み、他端側は図1に示すように駆動源10周りまで引き回されている。ドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の各一端側の端縁は口広げ状の鍔部11a、12aとして形成されるとともに、鍔部11a、12aから間隔を空けた外周部には環状の突部11b、12bが形成されている。
本実施形態のアタッチメント14は、ガイドフレーム7にねじ36の締結により固定される第1アタッチメント15と、前記係合部13が形成されるとともにドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を収容する断面半円形の周面部18、19が形成され、第1アタッチメント15の一面側(下面側)との間でドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12を挟み込む第2アタッチメント16と、第1アタッチメント15の他面側(上面側)に設けられ、第2アタッチメント16と係止することにより第2アタッチメント16を前記第1アタッチメント15側に引き寄せる第3アタッチメント17と、から構成される。
図2ないし図6を参照して第2アタッチメント16について説明する。第2アタッチメント16は例えば樹脂成形部材から構成される。第2アタッチメント16には、ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12の各下側外周面に接して両パイプを平行に載置する断面半円形の周面部18、19が形成されている。周面部18には前記した突部11bを位置決め可能に収容する溝部18aが形成され、周面部19においても突部12bを位置決め可能に収容する溝部19aが形成される。
第1アタッチメント15は例えば金属板のプレス加工部材から構成される。この第1アタッチメント15の下面にドライブ用ガイドパイプ11、アイドル用ガイドパイプ12の外周面上端が当接するため、板面には鍔部11a、12aを逃がすために上方に突加工された逃げ空間(図示せず)と、突部11b、12bを逃がすための切り欠き孔24、25が形成されている。
第3アタッチメント17は略四角錘台形状を呈しており、例えば樹脂成形部材から構成される。第3アタッチメント17には、第2アタッチメント16の第2係止爪21を係止させる係止孔31が形成されるとともに、第1係止爪20の上端周りを逃がすための逃げ孔32が形成されている。第2係止爪21が係止孔31に係止した際、第3アタッチメント17は、その底面の縁周りが第1アタッチメント15の上面に押し付けられるようになっている。したがって、第3アタッチメント17には第1アタッチメント15の上面からの反力が加わり、係止孔31の縁部が第2係止爪21を上方に引っ張るように作用することで第2アタッチメント16が第1アタッチメント15側に引き寄せられる。
ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12の一端周りは、第2アタッチメント16の周面部18、19に嵌合保持されたうえで、係止孔26と第1係止爪20との係止により一体に連結された第1アタッチメント15と第2アタッチメント16とにより上下から挟持される。また、第2係止爪21が第3アタッチメント17の係止孔31に係止することで、前記したように第2アタッチメント16が第1アタッチメント15側に引き寄せられるので、ドライブ用ガイドパイプ11およびアイドル用ガイドパイプ12に対する第1アタッチメント15、第2アタッチメント16の挟持力が一層強まる。これにより、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12とのパイプ径方向の相対位置が位置決めされる。なお、ドライブ用ガイドパイプ11とアイドル用ガイドパイプ12の各パイプ軸方向の位置決めは、突部11b、12bと溝部18a、19aとの係合によりなされる。
2 内開口部(開口部)
3 シェード(開閉体)
5 スライダ
7 ガイドフレーム
7a ガイド溝
7b ドライブ用ケーブル溝
7c アイドル用ケーブル溝
9a、9b ケーブル
11 ドライブ用ガイドパイプ
12 アイドル用ガイドパイプ
13 係合部
14 アタッチメント
15 第1アタッチメント
16 第2アタッチメント
17 第3アタッチメント
23 係合リブ
23a 係合突起
33 係合溝
Claims (2)
- 車両のルーフの開口部を開閉する開閉体と、
該開閉体の両側縁に取り付けられる一対のスライダと、
各スライダに連結しプッシュプル動作により両スライダを同期してスライドさせる一対のケーブルと、
前記開口部の両側縁に配設され、前記スライダをガイドするガイド溝と一方のケーブルをドライブケーブルとして挿通させるドライブ用ケーブル溝と他方のケーブルをアイドルケーブルとして挿通させるアイドル用ケーブル溝とが形成された一対のガイドフレームと、
前記ガイドフレームの外部において前記一方のケーブルを被覆するドライブ用ガイドパイプおよび前記他方のケーブルを被覆するアイドル用ガイドパイプと、
を備えたルーフの開閉装置において、
前記ドライブ用ガイドパイプと前記アイドル用ガイドパイプとをパイプ径方向に位置決めして保持し、かつ前記ガイドフレームに対しケーブル溝径方向に位置決めされて係合する係合部を有したアタッチメントを設け、
該アタッチメントにより前記ガイドフレームの各ケーブル溝に対するガイドパイプの軸心出しを行い、
前記アタッチメントは、
前記ガイドフレームにねじの締結により固定される第1アタッチメントと、
前記係合部が形成されるとともに前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを収容する断面半円形の周面部が一対形成され、前記第1アタッチメントの一面側との間で前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプを挟み込む第2アタッチメントと、
前記第1アタッチメントの他面側に設けられ、前記第2アタッチメントと係止することにより前記第2アタッチメントを前記第1アタッチメント側に引き寄せる第3アタッチメントと、
から構成されることを特徴とするルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造。 - 前記係合部は、前記ドライブ用ガイドパイプおよびアイドル用ガイドパイプに沿って立設して上端に幅広の係合突起を有し、前記ガイドフレームに形成された係合溝に挿入される係合リブからなることを特徴とする請求項1に記載のルーフの開閉装置におけるガイドパイプの取り付け構造。
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