JP5275843B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、内周面に内径方向に膨出する内周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された受口部材と、外周面に外径方向に膨出する外周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された挿口部材と、を備え、両膨出部が周方向に互いに異なる位置で両部材を軸方向に嵌挿した後に、両部材を周方向に相対回動し、両膨出部が軸方向に互いに係合することで、両部材の軸方向の抜け出しが規制された状態で接続される管継手に関する。
従来、受口部材と挿口部材とを接続する管継手において、受口部材における隣接する内周膨出部同士の間に、挿口部材の外周膨出部を嵌入して、受口部材と挿口部材とを周方向に相対回動することで、受口部材の内周膨出部と挿口部材の外周膨出部とが軸方向に係合した後、挿口部材の外周面側から螺入したネジの先端部を受口部材の外周面に径方向に押し付けることで、挿口部材を受口部材に固定して、挿口部材が受口部材から抜け出ることを防止している(例えば、特許文献1参照)。
実開平1−69989号公報(第9頁、第2図)
しかしながら、特許文献1の管継手にあっては、地震等の不測の外力が受口部材と挿口部材とに作用した場合には、ネジにより規制できずに受口部材と挿口部材とが相対回動してしまい、内周膨出部と外周膨出部との軸方向の係合が外れ、受口部材と挿口部材とが軸方向に抜け出る虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、互いに接続した受口部材と挿口部材との軸方向の抜け出しを確実に防止する管継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の管継手は、
内周面に内径方向に膨出する内周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された受口部材と、外周面に外径方向に膨出する外周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された挿口部材と、を備え、前記両膨出部が周方向に互いに異なる位置で前記両部材を軸方向に嵌挿した後に、前記両部材を周方向に相対回動し、前記両膨出部が軸方向に互いに係合することで、前記両部材の軸方向の抜け出しが規制された状態で接続される管継手であって、
前記両部材を軸方向に嵌挿するときには、弾性を有する弾性介在部が、いずれか一方の前記部材の前記膨出部と、該一方の部材の周面において該膨出部の抜け出し方向側に径方向に延び出た延出部と、の間に軸方向に挟持されて収縮状態で配置されており、
前記弾性介在部は、前記両部材を軸方向に嵌挿することで、前記一方の部材と異なる他方の前記部材の隣接する前記膨出部の間に位置することになり、前記両部材が一方向の周方向に相対回動することで、前記収縮状態で前記他方の部材とともに前記一方の部材に対して相対移動して、軸方向に伸長する伸長状態になり、前記一方の部材における隣接する前記膨出部の間と、前記他方の部材における隣接する前記膨出部の間と、に架けた係合位置に位置することを特徴としている。
この特徴によれば、弾性介在部が弾性を有することで、弾性介在部を、一方の部材の膨出部と延出部との間から落下することなく配置することができるばかりか、内周膨出部が形成された受口部材と、外周膨出部が形成された挿口部材とが、一方向の周方向に相対回動して接続された後に、地震等の不測の外力が生じて、両部材に周方向に力が加わっても、一方の部材の膨出部と、該膨出部の抜け出し方向側に径方向に延び出た延出部と、の間に軸方向に挟持されている収縮状態の弾性介在部が、両部材が一方向の周方向に相対回動することで他方の部材とともに一方の部材に対して相対移動して、軸方向に伸長する伸長状態になり、一方の部材における隣接する膨出部の間と、他方の部材における隣接する膨出部の間と、に架けた係合位置に位置するため、係合位置に弾性介在部を配置させるための特段の手段を設けることなく、両部材を一方向の周方向に相対回動するだけで、伸長状態の弾性介在部と、一方向の周方向に相対回動する前面側の内周膨出部及び外周膨出部と、が対向して周方向に係合し、接続された両部材の逆方向の相対回動が規制されるとともに、伸長状態の弾性介在部と、一方向の周方向に相対回動する背面側の内周膨出部及び外周膨出部と、が対向して周方向に係合し、接続された両部材の一方向の周方向の更なる相対回動が規制される。よって、両部材の両方向の周方向の相対回動が規制され、両膨出部の軸方向の係合が維持され、両部材の抜け出しを防止できる。
本発明の請求項2に記載の管継手は、請求項1に記載の管継手であって、
前記延出部は、前記両部材を軸方向に嵌挿するときには前記弾性介在部が配置されている前記膨出部の抜け出し方向側から、前記係合位置における前記弾性介在部と軸方向に対向する箇所まで、周方向に連続して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、両部材が一方向の周方向に相対回動した後に、収縮状態の弾性介在部が、軸方向に伸長することで作用する弾性エネルギーにより、一方の部材の抜け出し方向に移動しても、延出部が、弾性介在部における一方の部材の抜け出し方向の移動を規制するため、弾性介在部を係合位置に効果的に配置することができる。
本発明の請求項3に記載の管継手は、請求項2に記載の管継手であって、
前記他方の部材には、前記係合位置における前記弾性介在部の軸方向の移動を制限するように径方向に張り出た張出部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、両部材が一方向の周方向に相対回動した後に、弾性介在部が、延出部を反力として利用して他方の部材の抜け出し方向に移動しても、張出部が、弾性介在部における他方の部材の抜け出し方向の移動を制限するため、弾性介在部を係合位置に確実に配置することができる。
本発明の請求項4に記載の管継手は、請求項1ないし3のいずれかに記載の管継手であって、
前記弾性介在部は、該弾性介在部が配置される前記膨出部側から前記延出部側まで屈曲する屈曲部を介して連続する板状部材から成ることを特徴としている。
この特徴によれば、弾性介在部が、膨出部側から延出部側まで屈曲する屈曲部を介して連続する板状部材から成ることで、弾性介在部の屈曲部を屈曲させるだけで、弾性介在部を容易に収縮状態として膨出部と延出部との間に配置できる。
本発明の請求項5に記載の管継手は、請求項1ないし3のいずれかに記載の管継手であって、
前記弾性介在部は、該弾性介在部が配置される前記膨出部側及び前記延出部側に位置する両方の端部と、弾性を有し該両方の端部の間に位置する中央部と、から成り、
前記両方の端部は、前記中央部よりも平滑性を有することを特徴としている。
この特徴によれば、膨出部側及び延出部側に位置する弾性介在部の両方の端部が、中央部よりも平滑性を有することで、収縮状態で配置され膨出部及び延出部に対し復元力が作用している弾性介在部を、膨出部及び延出部に対し滑動させ容易に移動させることができる。
実施例における管継手を示す断面図である。 図1の状態から撓曲した管継手を示す断面図である。 (a)は、ケースの側面図であり、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、押輪の側面図であり、(b)は、同じく正面図である。 (a)弾性介在部の上面図であり、(b)は、同じく正面図である。 図3(a)の状態から弾性介在部が配置された後に押輪が嵌挿されたケースの側面図である。 図6のB−B断面図である。 (a)は、押輪がケースに嵌挿される前の状態を示す説明図であり、(b)は、(a)の状態から押輪がケースに嵌挿された状態を示す説明図であり、(c)は、(b)の状態から押輪が一方向の周方向に回動した状態を示す説明図である。 押輪がケースに対して一方向の周方向に回動した状態を示す図6のC−C断面図である。 (a)は、変形例の弾性介在部の上面図であり、(b)は、弾性介在部が収縮状態でケースに配置されている状態を示す断面図である。 (a)は、更なる変形例の弾性介在部の上面図であり、(b)は、弾性介在部が収縮状態でケースに配置されている状態を示す断面図である。
本発明に係る管継手を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る管継手につき、図1から図9を参照して説明する。以下、図3(b)の上下左右側をケースの上下左右側、紙面手前側をケースの前方側(正面側)として説明する。
先ず図1の符号1、1は、基部のフランジ13を介して、内部を上水が流れる図示しない流体管の各端部に接続される受口部材としての1対のケースである。該流体管の各端部間に、各ケース1と、各ケース1に夫々接続される挿口部材としての各押輪5と、各ケース1及び各押輪5が外嵌する各球面リング2と、各球面リング2が外嵌する連結管8と、から構成される管継手が設けられる。そして、この管継手を介して各流体管が結合した後に、地震等の不測の外力が生じて各流体管同士の相対位置が変化しても、この管継手が撓曲することで、各流体管の結合状態が維持できる(図2参照)。
図1及び図2に示されるように、各ケース1は、互いの対向部は概ね球面状に開口している。また、各ケース1内には、内外周面が球面状をなす球面リング2が、ケース1の開口端部内面の拡径凹部14に挿入したパッキン3を介して、摺動自在に嵌合されている。
ケース1と押輪5の接続について説明すると、ケース1の先端の内周面に内径方向に膨出して形成された内周膨出部4が、押輪5における外周凹溝17に嵌合されるとともに、押輪5の先端の外周面に外径方向に膨出して形成された外周膨出部6が、ケース1における内周凹設溝31に嵌合されることで、押輪5がケース1に接続されている。押輪5の内周面は曲面を形成し、球面リング2の外周面に摺動自在に面接触している。また、図2に示されるように、管継手が撓曲した場合は、各押輪5が対向する端面と、各球面リング2の対向する端部である筒部7が当接し、球面リング2が押輪5及びケース1に過挿入されることが規制される。
各球面リング2内には、連結管8が、筒部7の内面の凹溝内に挿入されたダストスポンジ9と、球面リング2の内面中間部の凹溝内に挿入されたパッキン11と、を介して摺動自在に嵌合されている。
連結管8の両端部外周面に形成された環状凹溝8aには、円周方向の一部が切欠されたストッパリング10が嵌合されて固定されている。図2に示されるように、ストッパリング10は、球面リング2の内面中間部の膨出部2aが当接することで、連結管8が球面リング2から抜け出ることを防止する。
次に、管継手の組立て要領について説明する。図1に示されるように、管継手は連結管8を中心として左右方向に略対称に構成されており、先ず、図示左方側の球面リング2及び押輪5と連結管8との組立てについて説明すると、押輪5を球面リング2に嵌合した後に、球面リング2の内周面の所定箇所にダストスポンジ9,パッキン11を装着し、この球面リング2を連結管8に嵌合する。次いで、連結管8の端部の環状凹溝8aに、球面リング2の図示左方の開口から挿入したストッパリング10を嵌合して固定する。
次に、図示右方側の球面リング2及び押輪5と連結管8との組立てについて、上記と同じ要領により行う。そして、各球面リング2にケース1を外嵌して、ケース1を押輪5に接続させることで、図1に示されるような管継手が組立てられる。
次に、本実施例におけるケース1の構成及び押輪5の構成について具体的に説明する。図3(a)、(b)に示されるように、ケース1は、環状に形成されており、その内周面には、内径方向に膨出した内周膨出部4,4’,4”が周方向に略等間隔おきに形成されている。尚、内周膨出部4’と内周膨出部4”は、内周膨出部4と同じ構成であり、説明の便宜上異なる符号を付している。
また、ケース1内周面において、内周膨出部4,4’,4”よりも内奥側には、内径方向に延び出た延出部34が周方向に亘って形成されており、この延出部34と内周膨出部4,4’,4”とにより、内周膨出部4,4’,4”の内奥側に前述の内周凹設溝31が周方向に沿って形成される。
更に、内周膨出部4”の内奥側における内周凹設溝31には、内周膨出部4,4’,4”の周方向の寸法及び後述の外周膨出部6,6’,6”の周方向の寸法よりも若干短寸であり、内周凹設溝31に対応して緩く湾曲した弾性介在部30が配置されるようになっている(図6参照)。
図5(a)、(b)に示されるように、弾性介在部30は、弾性を有する板状部材であって、正面視略V字形状、すなわち端部30aから端部30bまで屈曲する屈曲部30cを介して連続している。また、図5(a)、(b)に示す弾性介在部30は、自然状態(伸長状態)を示しており、端部30a及び端部30bが接近する方向(図5(b)の左右方向)に収縮可能になっている。
図4(a)、(b)に示されるように、押輪5は環状に形成されており、その図4(b)左方側における外周面には、外径方向に膨出した外周膨出部6,6’,6”が周方向に略等間隔おきに複数形成されている。尚、外周膨出部6’と外周膨出部6”は、外周膨出部6と同じ構成であり、説明の便宜上異なる符号を付している。
また、外周膨出部における周方向の寸法は、ケース1の互いに隣接する内周膨出部同士の間における周方向の寸法よりも若干短寸であり、互いに隣接する外周膨出部同士の間における周方向の寸法は、ケース1の内周膨出部における周方向の寸法よりも若干長寸であるように形成されており、各外周膨出部が、隣接する内周膨出部同士の間に夫々嵌挿され、各内周膨出部が、隣接する外周膨出部の間に嵌挿されるようになっている。
また、押輪5の図4(b)右方側における外周面には、外径方向に張り出た張出部18が周方向に亘って形成されており、この張出部18と外周膨出部6,6’,6”とにより、その間に前述の外周凹溝17が周方向に沿って形成される。
次に、ケース1と押輪5との接続について具体的に説明すると、先ず、弾性介在部30の両端部30a,30bにおける前後端側(図5(a)の介在部の上下側)を軸方向に接近させるように、屈曲部30cを屈曲することで、弾性介在部30全体が軸方向に収縮して内周凹設溝31に配置される。この弾性介在部30の配置により、端部30aが、弾性復帰力が作用した状態で弾性介在部30と対向する延出部34の対向面34aと周方向に亘って当接するとともに、端部30bが、弾性復帰力が作用した状態で弾性介在部30と対向する内周膨出部4”の対向面4a”と周方向に亘って当接する。すなわち、弾性介在部30は、延出部34と内周膨出部4”との間に軸方向に挟持されて収縮状態で配置される(図7参照)。
次いで、図8(a)に示されるように、押輪5をケース1に図示白抜矢印方向に嵌挿するために、軸方向において、ケース1の抜け出し方向側の内周凹設溝31に弾性介在部30を配置した内周膨出部4”が、押輪5の外周膨出部6’,6”間に位置するように、ケース1と押輪5との相対位置を合わせる。
この相対位置において、内周膨出部4,4’,4”と外周膨出部6,6’,6”とが周方向に互いに異なる位置に配置されるようになっている。より具体的には、一方の部材の各膨出部は、他方の部材における隣接する膨出部同士の間に配置されている。
そして、図6、図7、及び図8(b)及び示されるように、各外周膨出部を、隣接する内周膨出部同士の間に挿通して、押輪5をケース1に軸方向に嵌挿する。この図6、図7、及び図8(b)で示す押輪5をケース1に嵌挿した状態において、弾性介在部30は、押輪5の隣接する外周膨出部6’,6”の間に位置することになる。
次いで、押輪5をケース1に軸方向に嵌挿した後に、押輪5をケース1に対して一方向の周方向に(本実施例では、図6において右回り(図6及び図8(b)の白抜矢印方向参照))に相対回動することで、押輪5の外周膨出部6”が、ケース1の内周膨出部4”の抜け出し方向側に配置されている弾性介在部30と当接して押圧し、外周膨出部6”に押圧された弾性介在部30が、収縮状態で押輪5とともにケース1に対して相対移動する。
そして、図8(c)及び図9に示されるように、内周膨出部4,4’,4”と、外周膨出部6,6’,6”とが、それぞれ、周方向に略同じ位置に配置されるまで、押輪5をケース1に対して一方向の周方向に相対回動する。
この相対回動により、押輪5とともにケース1に対して相対移動する弾性介在部30と、内周膨出部4”とが周方向に異なる位置になり、弾性介在部30における延出部34と内周膨出部4”との間の軸方向の挟持が解かれ、収縮状態の弾性介在部30が軸方向に伸長する伸長状態になり、伸長状態の弾性介在部30が係合位置に位置するとともに、内周膨出部4,4’,4”と外周膨出部6,6’,6”とが軸方向に互いに係合し、押輪5及びケース1の軸方向の抜け出しが規制された状態で接続される。
このように、弾性介在部30が弾性を有することで、弾性介在部を、内周膨出部4”と延出部34との間から落下することなく配置することができるばかりか、内周膨出部4,4’,4”が形成されたケース1と、外周膨出部6,6’,6”が形成された押輪5とが、一方向の周方向に相対回動して接続された後に、地震等の不測の外力が生じて、ケース1及び押輪5に周方向に力が加わっても、内周膨出部4”と、該内周膨出部4”の抜け出し方向側に径方向に延び出た延出部34と、の間に軸方向に挟持されている収縮状態の弾性介在部30が、ケース1及び押輪5が一方向の周方向に相対回動することで、押輪5とともにケース1に対して相対移動して、軸方向に伸長する伸長状態になり、押輪5における隣接する外周膨出部6’,6”の間と、ケース1における隣接する内周膨出部4’,4”の間と、に架けた係合位置に位置する。
このため、前記相対回動の後に、外周膨出部6’,6”の間と、内周膨出部4’,4”の間と、に弾性介在部30を配置させるための特段の手段を設けることなく、ケース1及び押輪5を一方向の周方向に相対回動するだけで、伸長状態の弾性介在部30と、一方向の周方向に相対回動する前面側である内周膨出部4”及び外周膨出部6’と、が対向して周方向に係合し、接続されたケース1及び押輪5の逆方向の相対回動が規制されるとともに、伸長状態の弾性介在部30と、一方向の周方向に相対回動する背面側である内周膨出部4’及び外周膨出部6”と、が対向して周方向に係合し、接続されたケース1及び押輪5の一方向の周方向の更なる相対回動が規制される。よって、ケース1及び押輪5の両方向の周方向の相対回動が規制され、内周膨出部4,4’,4”及び外周膨出部6,6’,6”の軸方向の係合が維持され、ケース1及び押輪5の抜け出しを防止できる。
また、前述したように、延出部34は周方向に亘って形成されており、ケース1及び押輪5が一方向の周方向に相対回動した後に、収縮状態の弾性介在部30が、軸方向に伸長することで作用する弾性エネルギーにより、ケース1の抜け出し方向に移動しても、この延出部34が、弾性介在部30におけるケース1の抜け出し方向の移動を規制するため、弾性介在部30を係合位置に効果的に配置することができる。
更に、前述したように、張出部18は周方向に亘って形成されており、ケース1及び押輪5が一方向の周方向に相対回動した後に、弾性介在部30が、延出部34を反力として利用して押輪5の抜け出し方向に移動しても、張出部18が弾性介在部30における押輪5の抜け出し方向の移動を制限するため、弾性介在部30を係合位置に確実に配置することができる。
また、前述したように、弾性介在部30が、内周膨出部4”側から延出部34側まで屈曲する屈曲部30cを介して連続する板状部材から成ることで、弾性介在部30の屈曲部30cを屈曲させるだけで、弾性介在部30を容易に収縮状態として内周膨出部4”と延出部34との間に配置できる。
尚、前記実施例では、ケース1及び押輪5を軸方向に嵌挿するときにはケース1の内周膨出部4”と延出部34との間に軸方向に挟持されて収縮状態で配置されている弾性介在部30が、ケース1及び押輪5が一方向の周方向の相対回動することで、弾性介在部30が、外周膨出部6’,6”の間と、内周膨出部4’,4”の間と、に架けた係合位置に位置するが、例えば、弾性介在部30が、ケース1及び押輪5を軸方向に嵌挿するときには、押輪5の外周膨出部6’と張出部18との間に軸方向に挟持されて収縮状態で配置されており、ケース1及び押輪5が一方向の周方向の相対回動することで、弾性介在部30が、外周膨出部6’,6”の間と、内周膨出部4’,4”の間と、に架けた係合位置に位置してもよく、この場合、張出部18が本発明の延出部として構成されることになる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、管継手が設けられる流体管の内部を流れる流体が上水であるが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管に本実施例の管継手を適用してもよい。
また、前記実施例では、管継手を構成する部材として、受口部材としてのケース1と挿口部材としての押輪5が示されているが、受口部材及び挿口部材は、互いに軸方向に接続される部材であれば、必ずしもケース及び押輪に限られず、他の部材であっても構わない。
また、前記実施例では、ケース1,1、連結管8、球面リング2,2、及び押輪5,5から構成されることにより、不測の外力が生じて各流体管の相対位置が変化しても、撓曲することで各流体管の結合状態を維持する特段の機能を備えた管継手を適用しているが、上記の管継手に必ずしも限らず、例えば、1つのケースと1つの押輪とで構成された通常の管継手が各流体管に連結する管継手であってもよい。
また、前記実施例では、延出部34は、ケース1の内周面に亘って形成されているが、例えば、延出部は、ケース及び押輪を軸方向に嵌挿するときには弾性介在部が抜け出し方向側に配置されている内周膨出部とにより、該弾性介在部を収縮状態で挟持する箇所のみに形成されてもよい。
更に、延出部は、ケース及び押輪を軸方向に嵌挿するときには弾性介在部が配置されている内周膨出部の抜け出し方向側から、係合位置における弾性介在部と軸方向に対向する箇所までのみに周方向に連続して形成されてもよい。
また、前記実施例では、張出部18は押輪5の内周面に周方向に亘って形成されているが、例えば、張出部は、押輪の外周面において係合位置における弾性介在部と対向する位置のみに形成されてもよい。
また、前記実施例では、弾性介在部30は、正面視略V字状に形成されているが、例えば、弾性介在部30は、正面視略U形状に形成されてもよい。
更に、変形例として、図10(a)に示されるように、弾性介在部40は、プラスチック等の樹脂材料から成る両端部40a,40bと、両端部40a,40bの間に固着されて位置し、ゴム材の弾性材料から成る中央部40cと、から構成され、図10(b)に示されるように、弾性介在部40の端部40aが、延出部34の対向面34aと周方向に亘って当接するとともに、端部40bが、内周膨出部4”の対向面4a”と周方向に亘って当接し、中央部40cが軸方向に収縮して、弾性介在部40が延出部34と内周膨出部4”との間に挟持されて配置されてもよい。
両端部40a,40bを、ゴム材等の弾性材料から成る中央部40cよりも平滑性を有するプラスチック等の樹脂材料で形成することで、ケース1及び押輪5が一方向の周方向に相対回動する際に、端部40aが延出部34の対向面34aに対して滑動するとともに、端部40bがケース1の内周膨出部4”の対向面4a”に対して滑動して、弾性介在部40を、押輪5とともにケース1に対して容易に相対移動させることができる。
更なる変形例として、図11(a)に示されるように、弾性介在部50は、鋳造された鋳物材料から成り、上面視略コ字形状に開口した開口部50bを有した一体のコ字状部50aと、端部がコ字状部50aよりも側方に突出するようにして開口部50bに嵌合したゴム材の弾性材料から成る弾性部50cと、から構成されている。弾性介在部50は、図11(b)に示されるように、弾性部50cが軸方向に収縮して延出部34と内周膨出部4”との間に挟持されて配置されてもよい。
このような構成によれば、一体の鋳物材料から成るコ字状部50aの構造強度を高めることができるため、接続されたケース1及び押輪5の周方向の更なる相対回動を確実に規制できる。
1 ケース(受口部材)
4,4’,4” 内周膨出部
4a” 対向面
5 押輪(挿口部材)
6,6’,6” 外周膨出部
18 張出部
30,40,50 弾性介在部
30a,40a 端部
30b,40b 端部
30c 屈曲部
40c 中央部
34 延出部
34a 対向面
50a コ字状部
50b 開口部
50c 弾性部

Claims (5)

  1. 内周面に内径方向に膨出する内周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された受口部材と、外周面に外径方向に膨出する外周膨出部が周方向に沿って所定間隔おきに形成された挿口部材と、を備え、前記両膨出部が周方向に互いに異なる位置で前記両部材を軸方向に嵌挿した後に、前記両部材を周方向に相対回動し、前記両膨出部が軸方向に互いに係合することで、前記両部材の軸方向の抜け出しが規制された状態で接続される管継手であって、
    前記両部材を軸方向に嵌挿するときには、弾性を有する弾性介在部が、いずれか一方の前記部材の前記膨出部と、該一方の部材の周面において該膨出部の抜け出し方向側に径方向に延び出た延出部と、の間に軸方向に挟持されて収縮状態で配置されており、
    前記弾性介在部は、前記両部材を軸方向に嵌挿することで、前記一方の部材と異なる他方の前記部材の隣接する前記膨出部の間に位置することになり、前記両部材が一方向の周方向に相対回動することで、前記収縮状態で前記他方の部材とともに前記一方の部材に対して相対移動して、軸方向に伸長する伸長状態になり、前記一方の部材における隣接する前記膨出部の間と、前記他方の部材における隣接する前記膨出部の間と、に架けた係合位置に位置することを特徴とする管継手。
  2. 前記延出部は、前記両部材を軸方向に嵌挿するときには前記弾性介在部が配置されている前記膨出部の抜け出し方向側から、前記係合位置における前記弾性介在部と軸方向に対向する箇所まで、周方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
  3. 前記他方の部材には、前記係合位置における前記弾性介在部の軸方向の移動を制限するように径方向に張り出た張出部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の管継手。
  4. 前記弾性介在部は、該弾性介在部が配置される前記膨出部側から前記延出部側まで屈曲する屈曲部を介して連続する板状部材から成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管継手。
  5. 前記弾性介在部は、該弾性介在部が配置される前記膨出部側及び前記延出部側に位置する両方の端部と、弾性を有し該両方の端部の間に位置する中央部と、から成り、
    前記両方の端部は、前記中央部よりも平滑性を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管継手。
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