JP5275822B2 - シーリング材の引張り応力測定装置および測定方法 - Google Patents

シーリング材の引張り応力測定装置および測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、目地部に埋め込むシーリング材の引張り応力の測定装置および測定方法に関するものである。
例えば建築物(ビル、集合住宅など)の外壁の構造材(コンクリート、アルミ建具、ガラスなど)等を繋ぎ合わせる目地部に埋め込むシーリング材は、外部からの水の浸入防止(防水性)、風の進入防止(気密性)、地震時の揺れの軽減(耐震性)、各部材の熱伸縮の緩衝材などとしての多くの機能を有する。
このため、シーリング材には所定の引張り応力が要求されるが、施工時においては、例えば、接着性の阻害因子の洗い出し、被着体の材質の確認、気象条件の確認、接着面に適する清掃方法の確認、被着面に十分な圧力がかかっているかの確認などを行って施工精度の正確さを判定し、また、竣工後は、経年変化による劣化度を測定している。
この引張り応力の測定方法として、従来、例えば一般的には接着性の確認試験として、加硫ゴム引張り試験、指触による接着確認試験、紐状接着確認試験がある。
加硫ゴム引張り試験は、試料の採取、スライスおよび外観検査、物性試験の段階で構成され、試料の採取は、調査箇所から暴露条件別(ムーブメント、方位など)に代表的な部分を2〜3個所選び、原則として50cmの試料を採取する。採取した試料は、物性試験に供するために、巻かずに直ちにポリエチレン袋などに入れて試験室へ運ぶ。
スライスおよび外観検査は、採取した試料についてスライスを行い、外観検査をした後、物性試験に供する試験片の選択を行う。
1 試料の切断
イ 試料を10cm長さごとに切断し番号を付ける。
ロ 10cm長さの試料について厚さ2mmにスライスする。
2 外観検査
イ 各試験片ごとに下記の項目について外観検査を行う。
気泡の有無と程度
練混ぜ不良の有無と程度
断面形状・寸法
ロ 外観検査の結果
結果は記録表に記録する。
3 物性試験用試験片の選択
各試験片について、外観検査のイに示す異常がなく、かつ厚さの均一な中層の試験片を3個選び出す。選んだ試験片を記録表に記録する。
物性試験は、下記の通りである。
1 試験項目および試験方法
イ 硬さ試験
スライスした試験片を3枚重ねて、6mm異常の厚さとし、JISに規格されているスプリング式硬さ試験機により瞬間値を読取る。3回の測定値の平均を求める。
ロ 引張り試験
a 試験体の形状
ダンベル3号形とする。試験体の平行部分に異常や厚さの不均一のないものとする。やむを得ない場合は、その旨を記録する。
b 引張り試験条件
標準状態において引張り速度は200mm/minとする。
c 測定項目
50%モジュラス(N/mm2
最大引張強さ(N/mm2
破断時の伸び(%)(標準間の伸びとする)
ただし、試験体の厚さはスライスの方法によっても多少差異を生ずるので、各試験体ごとに平行部分の厚さを測定し、各試験体の断面積を求める。
ハ 結果は記録表に記録する。
指触による接着確認試験は、図17に示すようにシーリング材1と接着面付近を木製のへら21または指等で強く押し、接着破壊がおきなければ、接着性は良好と判断する。
紐状接着確認試験は、図17に示すようにカッターでシーリング材1を切断し(例えば幅10mm、長さ100mm)、標線22を記入する。図中23は被着体、24はバックアップ材を示す。そして、図19に示すように手で、紐状のシーリング材1を90度の方向にシーリング材1が破断するまで引張り、そのときの引張り長を測定する。
前記従来技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
従来の引張り応力の測定方法では、シーリング材を切り取りサンプリングするため、既存シーリング材を必ず傷つけることになり、サンプリング撤去部分を復旧する必要がある。そして、復旧材料として既存のものとは概ね別の材料、簡易的な1成分型によるものなどを使用して復旧が行われることが多い。
このため、次の調査時には既存シーリング材とは全く異なる材料が存在してしまうことになり、次の調査結果では判定ができなくなるおそれがある。
また、建物全体の補修・改修工事を行うとき、各所よりサンプリングを摘出して接着性および材料の物性劣化度の確認をするが、建物の方位・各面・部位・高さなど種々な立地環境を考慮すると、建物全体を全て補修・改修する必要はないと考えられる。
かかる観点にたつと、特に、面(東・西・南・北)によっては、材料自体はまだ健全な部分もあることが推察できるが、従来のサンプリング方法では全ての方位の目地部を破壊してシーリング材を摘出するため、地球温暖化が問題となっている昨今、建築廃材の削減の面で問題がある。
本発明は前記従来例の不都合を解消するものとして、既存シーリング目地部を破壊せずにシーリング材の劣化度や施工精度の正確さを判定でき、判定のための建築廃材も削減でき地球温暖化等の環境問題も解消できるシーリング材の引張り応力測定装置および測定方法を提供するものである。
請求項1記載の本発明は、シーリング材の引張り応力測定装置として、先端部分を山形状部に形成し、または、半円形の二股部に分岐した板状体であり、シーリング材に埋め込まれる埋め込み冶具と、この埋め込み冶具に着脱自在に係止される引張り器具と、この引張り器具に備えられる引張り応力の測定表示器とで構成され、前記引張り器具は、引張り応力の測定器と、この測定器を引っ張る引張り器具本体とで構成され、前記測定器には埋め込み冶具に係止される係止部と、測定された引張り応力の測定値を表示する表示部が備えられ、また、前記引張り器具は、埋め込み冶具に係止される係止部を先端に有する引張り棒が設けられ、この引張り棒に引張り応力の測定値を表示する表示部が設けられることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明は、シーリング材の引張り応力測定方法として、先端部分を山形状部に形成し、または、半円形の二股部に分岐した板状体であり、シーリング材に埋め込まれる埋め込み冶具と、この埋め込み冶具に着脱自在に係止される引張り器具と、この引張り器具に備えられる引張り応力の測定表示器とで構成され、前記引張り器具は、引張り応力の測定器と、この測定器を引っ張る引張り器具本体とで構成され、前記測定器には埋め込み冶具に係止される係止部と、測定された引張り応力の測定値を表示する表示部が備えられ、また、前記引張り器具は、埋め込み冶具に係止される係止部を先端に有する引張り棒が設けられ、この引張り棒に引張り応力の測定値を表示する表示部が設けられるシーリング材の引張り応力測定装置を使用し、目地部分へのシーリング材の打ち込み時に、基端部をシーリング材から突出させて埋め込み冶具をシーリング材内に埋め込み、埋め込み冶具の突出部分を引張り器具で引っ張って測定手段でシーリング材の引張り応力を測定することを要旨とするものである。
本発明によれば、シーリング材の打ち込み時に予め埋め込み冶具をシーリング材内に埋め込んでおき、その後、これを引張り器具で引っ張るだけでシーリング材の引張り応力が測定できるから、シーリング材をサンプリングする必要がなく、非破壊検査によりシーリング材の劣化度や施工精度の正確さを判定でき、判定のための建築廃材も削減でき地球温暖化等の環境問題も解消できる。また、シーリング材の初期接着力・物性応力・劣化具合等が新設時から経年後も定点においての追跡測定が可能となる。
また、シーリング材の引張り応力を測定する装置も埋め込み冶具をシーリング材に設置して、これを引っ張るだけの簡単な装置で足り、また、その場で引張り応力も表示されから、管理が容易である。
さらに、測定器を引っ張り器具本体にセットして、係止部を埋め込み冶具に引っ掛け、埋め込み冶具を引っ張るだけで、測定器の表示部に測定値が表示されるから、正確に測定でき取り扱いやすい。
これに加えて、埋め込み冶具に引っ掛けた引張り棒を引っ張って、その変位量を目盛表示部で読取るだけの簡単な操作で、引張り応力を測定できる。
以上述べたように本発明のシーリング材の引張り応力測定装置および測定方法は、シーリング材に埋め込み冶具を埋め込み、これを引張り器具で引っ張るだけであるから、既存シーリング目地部を破壊せずにシーリング材の劣化度や施工精度の正確さを判定でき、判定のための建築廃材も削減でき地球温暖化等の環境問題も解消できるものである。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第1実施形態を示す側面図、図2は同上平面図、図3は要部である埋め込み冶具の斜視図、図4は要部である係止部材の斜視図で、本発明のシーリング材の引張り応力測定装置は、シーリング材1に埋め込まれる埋め込み冶具2と、この埋め込み冶具2を係止する係止部材12と、係止部材12を介して埋め込み冶具2を引っ張る引張り器具3と、この引張り器具3に装着される測定表示器4とで構成される。
埋め込み冶具2は、図3に示すように、アルミ製でシーリング材1に埋設される先端部分を山形状部2dに形成した板状体2bであり、板状体2bの他端に係止部材12へのフック部(雄)2eを円筒体に形成した。
係止部材12はアルミ製の直方体ブロックであり、前記埋め込み冶具2のフック部(雄)2eとのフック部(雌)12cをスリットを有する円筒状の孔に形成している。
埋め込み冶具2と係止部材12との係合は、円筒状の孔であるフック部(雌)12cに埋め込み冶具2の円筒体のフック部(雄)2eを差し入れることにより、このフック部2eの抜け出しがフック部(雌)12cのスリットで止まることで行う。
係止部材12には前記フック部(雌)12cとの反対側の面にネジ棒等の装着孔12aを設けた。装着孔12aへは後述の測定器4に装着した結合ネジ棒が挿入される。
引張り器具3は、架台3aと、この架台3aの上にスライド自在に組み合わさる、測定表示器4の支承フレーム3bとで構成され、前記架台3aの先端には目地部を形成する被着体23への当接片5が下方に向けて垂設され、架台3aの後端には支承フレーム3bをスライドさせるための長ナット15とネジ棒16で構成するネジジャッキを支承する取付板7が設けられる。
取付板7は本実施形態では長ナット15を支承するものと、ネジ棒16を支承するものとの大小2個のコ字形の板を結合させて構成した。
ネジ棒16の端には回転用ネジ摘み6aが取り付けられる。回転用ネジ摘み6aは図示は省略するが、周囲に指掛け用の凹部を形成して花びら形にしている。
支承フレーム3bは、側面コ字形の枠体であり、前後の垂直部8のうち、後方の垂直部8には前記長ナット15の一端が結合して、この長ナット15は取付板7の貫通孔をスライドできるようにしてあり、前側の垂直部8には前記係止部材12への結合ネジ棒18が結合する。
なお、図示は省略するが、図13の図中10に示すような引張り器具3を手で持つための取手を設けてもよい。
測定表示器4は図11にも示すようにハンドタイプであり、本体には操作スイッチ4aと測定値を表示する表示部4bとが備わっている。
次に使用法を説明する。図7に示すように被着体23の目地部へのシーリング材1の打ち込み時に埋め込み冶具2をシーリング材1内に埋め込む。この場合、先端の山形状部2dがバックアップ材24に埋設されるようにし、後端のフック部2e(雄)はシーリング材1から手前に突出させる。
測定時には、図1に示すように測定表示器4を引張り器具3の支承フレーム3bにセットし、この状態で当接片5を被着体23にあてがい、回転用ネジ摘み6aを回せば支承フレーム3bが後退する。
支承フレーム3bの後退に追随してこの上にセットされている測定表示器4も後退し、その結果、係止部材12が埋め込み冶具2を介してシーリング材1を手前に引っ張る。図5は、埋め込み冶具2に引張り荷重がかかる前の状態、図6は荷重時の状態を示す。
引張り応力は測定表示器4で計測され、測定値が表示部4bに表示され、記録される。よって、一目で測定値がわかる。このようにしてシーリング材1を切断などすることなく、非破壊方式で引張り応力を測定する。
かかる測定は、シーリング施工時および経年後に行える。施工時における測定は、シーリング材1の打ち込み後、シーリング材が正常に硬化していることを確認した後に行い、初期引張り応力を測定するもので、シーリング材1に初期引張り応力を負荷させ正常な初期引張り応力であることを確認する。
これにより、シーリング施工現場で、被着体の清掃不十分、被着体とプライマーの選択ミス、シーリング材の規定厚み不足、シーリング材の練混ぜミスなど、施工サイドに起因する諸問題を非破壊検査により判定でき、初期に発生する施工エラーを減少できる。
以上のようにしてシーリング施工箇所が、正確、正常に施工されたかがまず施工時に判定でき、また、竣工時にも同様にして測定することで接着強度不足などの初期故障を発見できる。
さらに、前記のようにしてシーリング材の初期応力を測定しておくことで、経年後に同様の非破壊方式による測定を行って経年変化による測定値と比較することで、シーリング材の劣化度合い、シーリング材と被着体側の接着異常を数値的に判明でき、建物全体の各階・各方位・各面による、日照・降雨など部分的にシーリング材および施工の差異変化を的確に求めることができる。
このようにしてシーリング材の引張り応力が、新設時から経年後も、定点において非破壊にて追跡測定でき、測定による建築廃材も削減できる。
図7は、シーリング材1への埋め込み冶具2の埋設方法の詳しい工程図であり、現場での一般的な手順と、これとは異なり管理者・監督者・指導者などの行う手順とがある。
一般的手順から説明すると、第1工程として、被着体23に適合した清掃溶剤で目地部を清掃し、被着体23に適合したプライマー25を塗布し、シーリング厚を確保できるバックアップ材24とする(図7a)。
第2工程で、図7bに示すようにプライマーを十分に乾燥させ、シーリング厚が十分に確保できているか確認後、埋め込み冶具2を目地部のセンターに両面テープなどでセットする。図7に示した埋め込み冶具2は既に説明した図3、図4に示すものと同一のものである。
次に図7c、図7dに示すようにシーリング材1を目地部からエアを巻き込まないようにして充填し、目地部に適した仕上げへらを使用し十分に押し圧をかけて仕上げる。養生テープ26の食い込みがないかを確認する(第3、第4工程)。
次に第5工程として図7fに示すように、へら仕上げ完了後、養生テープ26を除去し、仕上がり具合を確認し、目地部周辺の汚れなどを確認する。埋め込み冶具2の養生テープ26はシーリング材1の硬化後に後日除去する。
一方、管理者・監督者・指導者などの行う手順は、図7aに示す第1工程の次は、図7bに示す埋め込み冶具2のセットを行わずに、図7cに示す工程を第2工程として目地部にシーリング材1を打ち込む。
こうしてシーリング材1が先行して打ち込まれた目地部に、第3工程として図7eに示すようにシーリング材2が硬化する前に埋め込み冶具2を、シーリング厚を確認して目地部センターに挿入し、再度シーリング材1を目地部に打ち込む。
次の第4工程は先に説明した図7dに示す状態であり、第5工程は図7fに示す。
他の実施形態として、図8〜図12に示すように、回転用ネジ摘み6aを回転用ハンドル6bとし、また、埋め込み冶具2の形状をアルミ製で一端を半円形の二股部2aに分岐した板状体2bであり、板状体2bの他端に後述の測定器4に装着したフックが引っ掛けられる係止長孔2cを形成してあるものとすることもできる。
引張り器具3は、架台3aの後端には支承フレーム3bをスライドさせるための回転用ハンドル6bが取り付けられる取付板7が上方に向けて垂設される。
支承フレーム3bは、側面コ字形の枠体であり、前後の垂直部8の上部に、前記回転用ハンドル6bに連結した回転ネジ棒9が挿通する挿通孔8aがねじ切りされて形成される。図中10は引張り器具3を手で持つための取手を示す。
測定表示器4は図6に示すようにハンドタイプであり、先端に埋め込み冶具2に引っ掛ける係止部としてのフック11を取り付けたもので、本体には操作スイッチ4aと測定値を表示する表示部4bとが備わっている。
使用法は前記第1実施形態とほとんど同じであるが、被着体23の目地部へのシーリング材1の打ち込み時に埋め込み冶具2をシーリング材1内に埋め込む。この場合、先端の二股部2aがバックアップ材24に埋設されるようにし、後端の係止長孔2cはシーリング材1から手前に突出させる。
測定時には、図8に示すようにフック11を取り付けた測定表示器4を引張り器具3の支承フレーム3bにセットし、取手10を持ってフック11を埋め込み冶具2に形成してある係止長孔2cに引っ掛ける。この状態で当接片5を被着体23にあてがい、回転用ハンドル6bを回せば回転ネジ棒9が回って支承フレーム3bが後退する。
支承フレーム3bの後退に追随してこの上にセットされている測定表示器4も後退し、その結果、フック11が埋め込み冶具2を介してシーリング材1を手前に引っ張る。
引張り応力は測定表示器4で計測され、測定値が表示部4bに表示され、記録され、測定値がわかる。このようにしてシーリング材1を切断などすることなく、非破壊方式で引張り応力を測定する。
前記第1実施形態、第2実施形態は、測定表示器4を引張り器具3の本体に装着したが、第3実施形態は、図14に示すように簡易型のものとして、測定表示器4をセットせず、引張り器具3の本体そのものに測定手段と表示部とを設けた。
これは、引張り器具3は、基本構成は第1実施形態と同様であり、回転ネジ棒9を架台3aにスライド自在に取り付けたもので、回転ネジ棒9の先端に引張り応力の測定値を表示する目盛部13を設け、さらにその先端に埋め込み冶具2への係止部材12を取り付けた。図中3cは回転ネジ棒9をスライド自在に支持し、架台3a上に取付け位置調整自在に取り付けられる支持フレームを示す。
係止部材12は、図15に示すように全体が箱型で、一方の面に回転ネジ棒9の装着孔12aを設け、他方の面にL字形のフック部12bを形成した。
埋め込み冶具2は、図16に示すように先端を二股部2aに形成する構成は第1実施形態と同様であるが、基端部はL字形のフック部2eに形成して、このフック部2eが前記係止部材12のフック部12bと嵌合するようにした。
図中14は回転ネジ棒9に巻回されたコイルバネを示す。
係止部材12と埋め込み冶具2の形状は前記したものに限定されるものではなく、図3、図4に示すように係止部材12の、埋め込み冶具2とのフック部12cを円筒状の孔に形成し、埋め込み冶具2のフック部2eは前記円筒状の孔に挿入する円筒体に形成してもよい。
また、埋め込み冶具2についてもシーリング材1に埋設される先端部分を二股状ではなく、山形状部2dに形成することもできる。
この第3実施形態では、回転ネジ棒9を回して引っ張れば、先端の係止部材12を介して埋め込み冶具2が引っ張られ、回転ネジ棒9の移動量は支持フレーム3cに沿ってスライドする目盛部13の、支持フレーム3cに対する位置関係の変位量としてとらえられる。よって、支持フレーム3cの箇所に位置する目盛部13の目盛を読取ることで引っ張り応力の測定値が判定できる。
本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第1実施形態を示す側面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第1実施形態を示す平面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第1実施形態を示す要部である埋め込み冶具の斜視図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第1実施形態を示す要部である係止部材の斜視図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定方法の実施形態を示す引張り荷重前の埋め込み冶具の状態を示す説明図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定方法の実施形態を示す引張り荷重後の埋め込み冶具の状態を示す説明図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定方法の実施形態を示す埋め込み冶具の埋め込み工程図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す側面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である埋め込み冶具の側面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である埋め込み冶具の断面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である引張り器具の断面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である引張り器具の平面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である測定表示器の平面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第3実施形態を示す平面図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第3実施形態を示す要部である係止部材の斜視図である。 本発明のシーリング材の引張り応力測定装置の第2実施形態を示す要部である埋め込み冶具の斜視図である。 従来のシーリング材の引張り応力測定方法の第1例を示す平面図である。 従来のシーリング材の引張り応力測定方法の第2例を示す説明図である。 従来のシーリング材の引張り応力測定方法の第3例を示す斜視図である。
1 シーリング材 2 埋め込み冶具
2a 二股部 2b 板状体
2c 係止長孔 2d 山形状部
2e フック部(雄) 3 引張り器具
3a 架台 3b 支承フレーム
3c 支持フレーム 4 測定表示器
4a 操作スイッチ 4b 表示部
5 当接片 6a 回転用ネジ摘み
6b 回転用ハンドル
7 取付板 8 垂直部
8a 挿通孔 9 回転ネジ棒
10 取手 11 フック
12 係止部材 12a 装着孔
12b 12c フック部(雌) 13 目盛部
14 コイルバネ 15 長ナット
16 ネジ棒 18 結合ネジ棒
21 へら 22 標線
23 被着体 24 バックアップ材
25 プライマー 26 養生テープ

Claims (2)

  1. 先端部分を山形状部に形成し、または、半円形の二股部に分岐した板状体であり、シーリング材に埋め込まれる埋め込み冶具と、この埋め込み冶具に着脱自在に係止される引張り器具と、この引張り器具に備えられる引張り応力の測定表示器とで構成され、前記引張り器具は、引張り応力の測定器と、この測定器を引っ張る引張り器具本体とで構成され、前記測定器には埋め込み冶具に係止される係止部と、測定された引張り応力の測定値を表示する表示部が備えられ、また、前記引張り器具は、埋め込み冶具に係止される係止部を先端に有する引張り棒が設けられ、この引張り棒に引張り応力の測定値を表示する表示部が設けられることを特徴とするシーリング材の引張り応力測定装置。
  2. 先端部分を山形状部に形成し、または、半円形の二股部に分岐した板状体であり、シーリング材に埋め込まれる埋め込み冶具と、この埋め込み冶具に着脱自在に係止される引張り器具と、この引張り器具に備えられる引張り応力の測定表示器とで構成され、前記引張り器具は、引張り応力の測定器と、この測定器を引っ張る引張り器具本体とで構成され、前記測定器には埋め込み冶具に係止される係止部と、測定された引張り応力の測定値を表示する表示部が備えられ、また、前記引張り器具は、埋め込み冶具に係止される係止部を先端に有する引張り棒が設けられ、この引張り棒に引張り応力の測定値を表示する表示部が設けられるシーリング材の引張り応力測定装置を使用し、目地部分へのシーリング材の打ち込み時に、基端部をシーリング材から突出させて埋め込み冶具をシーリング材内に埋め込み、埋め込み冶具の突出部分を引張り器具で引っ張って測定手段でシーリング材の引張り応力を測定することを特徴とするシーリング材の引張り応力測定方法。
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