JP5275791B2 - 医療用装置のための内部継手 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に経皮的に又は送達機器(内視鏡又は内視鏡アクセサリ導管装置)を通して、患者の体内に機器を送達するために使用される医療用装置のための内部継手に関する。
本発明は、概して、カテーテルを使用する医療用装置送達システムのためのカテーテル内部継手(およびカテーテル内部継手の製造方法)に関する。これらの医療用装置送達システムは、例えば、自己拡張型の植え込み型人工器官を患者の体内の選択された位置に配備することを含む多数の用途を有する。しかし、本発明をバルーン拡張型及び非拡張型の植え込み型人工器官と一緒に使用してもよい。迅速な挿入送達システムと一緒に使用されることに加えて、本発明は「オーバーザワイヤ(over−the−wire)」送達システムに使用されてもよく、そのため両方のシステムを後述する。
背景として、ステントは、通路を有する体の脈管中に、該通路の能力を強化、支持、修復するか、またはさもなければ増強するために、植え込まれるように構成されている。用語「通路」(“passageway”)は、動物の体液および/またはガスの輸送、調節、流動、または移動のための、どのようなものであれ、内腔、導管、流路、管路、小室、開口部、穴、開孔、または空洞であると理解されている。例として、ステントは、いくつかを挙げれば、大動脈、動脈、胆管、血管、細気管支、毛細血管、食道、ファロピウス管、心臓、腸、気管、尿管、尿道、静脈、および他の体内部位の通路(まとめて、「脈管」)内で使用されている。
一つの種類のステントは自己拡張型である。自己拡張型ステントにおいて、ステントは折り畳まれた第1のより小さい直径へと弾性的に圧縮され、送達システムにより運搬され、そしてその構造および材料特性により、ステントは展開されると、その第2のより大きな直径に拡張する。その拡張された形状において、ステントは、実質的に拡張されたままであるとともに、脈管路内で脈管の内側表面上に半径方向外向きの力を及ぼすことができるように、十分な剛性を呈する。ある特に有用な自己拡張型ステントは、その製造の簡便さ、高い半径方向力、および自己拡張特性から、クック社(Cook Incorporated)により販売されるZステントである。Zステントの例は、米国特許第4,580,568号明細書;同第5,035,706号明細書;同第5,282,824号明細書;同第5,507,771号明細書;および同第5,720,776号明細書に見出され、それらの開示は全体として援用される。クック社(Cook Incorporated)により販売されるジルバー(Zilver)ステントは、そのニチノールプラットフォームおよびZステント設計特性の使用から、もう一つの特に有用な自己拡張型ステントである。ジルバー(Zilver)ステントの例は、米国特許第6,743,252号明細書および同第6,299,635号明細書に見出され、それらの開示は全体として援用される。
多くの送達システムは、第1および第2の端部を有するとともにワイヤガイドを収容するためのルーメンを成すチューブ状カテーテル、シース、または他のイントロデューサ(個々に、およびまとめて「カテーテル」と呼ぶ)を用いる。任意選択により、これらの送達システムは内視鏡内に、または内視鏡とともに使用される外部付属導管器具内の作業用の導管を通して取り付けることもできる。
概して、これらの送達システムは2つのカテゴリに収まり得る。これまで使用され、従って以下で最初に検討する第1のカテゴリは、一般的に「オーバーザワイヤ」カテーテルシステムと称される。送達システムの他のカテゴリはときに「迅速交換」カテーテルシステムと称される。いずれのシステムにおいても、脈管路内に送達システムを置くためにワイヤガイドが使用される。典型的なワイヤガイドは近位端および遠位端を有する。医師は遠位端を脈管路に挿入し、前進させるとともに、該遠位端が脈管路内のその所望の位置に到達するまでワイヤガイドを操作する。
「オーバーザワイヤ」カテーテル送達システムにおいては、ワイヤガイドが、実質的にカテーテルの全長にわたり伸張する管腔内に収容された状態で、医師はワイヤガイドに沿ってカテーテルを設置する。このオーバーザワイヤタイプの送達システムにおいて、ワイヤガイドはカテーテルに後部装填することも、または前部装填することもできる。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの前部装填において、医師はワイヤガイドの遠位端をカテーテルの近位端またはその付近でカテーテルのルーメン内に挿入する。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの後部装填において、医師はカテーテルの遠位部をワイヤガイドの近位端越しに挿入する。医師が既にワイヤガイドを患者に留置済みである場合には後部装填技法がより一般的であり、典型的にはこれが今日の事例である。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの後部装填または前部装填のいずれの場合においても、カテーテルの近位部および遠位部は、通常、カテーテルの第1の端部と第2の端部との間のワイヤガイドの全長を被覆する。ワイヤガイドが静止状態に保持される間に、医師は、治療、診断または他の医療処置を実施しているか、または実施する予定の対象部位まで、脈管路を通してカテーテルを操作することができる。
ワイヤガイドがカテーテルのルーメン内にあって、実質的にカテーテルの全長に伸張するオーバーザワイヤシステムとは異なり、米国仮特許出願第60/673,199号明細書に記載される新規の「迅速挿入」カテーテル送達システムにおいては、ワイヤガイドはカテーテルの遠位部分にのみ伸張するカテーテルのルーメンを占有する。いわゆる迅速挿入システムはシステム近位端、細長い可撓性の中間部およびほぼチューブ状のシステム遠位端を具備する。
システム遠位端は、概して、内部誘導管部材に対し実質的に軸線方向に摺動することのできる外部誘導管部材内に適合するサイズの内部誘導管部材を具備する。外部誘導管部材および内部誘導管部材はさらに、ワイヤガイドを収容するように構成された導管を画定する入口および出口の開口を有する。出入口としては、出入りの開口、切込み、間隙、穴、開口部、オリフィス、通過部、通路、ポート、または門として機能する任意の構造が挙げられる一方、誘導管は、流体、ガス、または診断用、モニタ用、スコープ、他の機器、またはより詳細にはカテーテルまたはワイヤガイドの輸送、排出、流動、移動、通過、調節、または換気を円滑にする任意の開口、穴、空洞、チャンバ、導管、管路、流路、内腔、開口部、オリフィス、または通路であると理解される。
ワイヤガイドは、外側部材および内側部材入口から、外側部材および内側部材誘導管を通って伸張し、移行領域またはその付近に位置する後部開口部またはその付近の遠位端から出てもよく、ここで誘導管および出口はワイヤガイドの円滑な通過を促進するために相対的におおよそ同軸上で並列される。さらに、外部誘導管部材はやや階段状の外形を有し、外部誘導管部材は第1の外径と、第1の外径の近位にあって移行領域またはその付近に位置する第2のより小さい外径を具備する。
システムの遠位端はまた、ステントを解放可能に固定するため内部誘導管部材入口と出口との中間に置かれた定置される自己拡張型展開装置取り付け領域(例えば、ステント取り付け領域)も有する。ステント取り付け領域において、ステントは、遠位側と近位側の制止標識の軸線方向の中間で、解放可能に定置されるとともに内部誘導管部材の外表面と外部誘導管部材の内表面との間に横方向に挟まれる(すなわち、圧迫される)。
次に迅速挿入送達システムのシステム近位端を検討すると、通常は、近位端はハンドル部を具備する。ハンドル部は医師が握るハンドルおよびハンドルを通過する押し込みスタイレットを有する。押し込みスタイレットは遠位端で内部誘導管部材と―直接的または中間部品を通って間接的に―連通している。一方、ハンドルは遠位端で外部誘導管部材と―直接的または中間部品を通して間接的に―連通している。押し込みスタイレットを相対的に静止した状態に保持すると(例えば、ハンドルを動かす間)、内部誘導管部材のステント取り付け領域は所望の展開部位で適正に位置を保たれる。同時に、近位にハンドルを引き寄せると結果的に外部誘導管部材が対応して内部誘導管部材に対し近位に移動し、それによりステント取り付け領域から自己拡張型ステントが露出し、最終的には展開する。時々、医師は装置をワイヤガイドの近位端から引き抜くことによって第2の自己拡張型ステントを展開する必要があるかもしれない。そのとき医師は、カテーテルに追加ステントを再装填してもよいし、それが選択肢でない場合には医師は別のステント送達システムを追加ステントと一緒に、ワイヤガイド上へ装填してもよい。また、医師はステント送達システムを完全に引き抜いて、該送達システムをカテーテルまたはワイヤガイド上に装填されるべき別の医療装置と交換してもよい。
迅速挿入送達システムにおける送達システムはさらに、システムの近位端とシステムの遠位端との中間に伸張する細長い可撓性の中間部送達装置を具備する。中間部送達装置は、システム遠位端およびシステム近位端にそれぞれ対応する第1および第2の端部を有する外部シースおよび内部圧迫部材を具備する。
より詳細には、外部シースの第1の端部は移行領域またはその付近で遠位端外部誘導管部材と隣接してもよく、またはそれから分離している場合には、それと連関されてもよい(例えば、直接的または間接的に接合または接続される)一方、外部シースの第2の端部は装置近位端でハンドルと連関される。内部圧迫部材の第1の端部は移行領域またはその付近で遠位端内部誘導管部材と連関される一方、内部圧迫部材の第2の端部は近位端で押し込みスタイレットと連関される。それゆえ、遠位端の外部誘導管部材は装置遠位端のほぼ静止した内部誘導管部材に対し軸線方向に、かつ独立して移動し(上述されるとおり)、それにより、ステントを展開し得る。
米国仮特許出願第60/673,199号明細書および本発明に記載される新規「迅速挿入」カテーテル送達システム以前は、内部圧迫部材の第1の端部を内部誘導管部材に連関する方法としては典型的には機械的な重ね継手が使用されてきた。しかし、重ね継手は、内部圧迫部材と内部誘導管部材を接合する第3の部品を導入するため、製造時間が増加することがある。また、重ね継手、内部誘導管部材および内部圧迫部材の第1の端部の物理的寸法は小さいため、これらは全て製造能力の難しさ、および従って組立時間が増加する要因となっている。固着剤、および接着剤等(集合的に「固着剤」)を使用すると、機械的継手だけの場合よりも有利であるが、異なる材料を接合するために適切な固着剤を選択しなければならない。また、固着剤は、硬化しなければならず、それによって塗布と継手の組み立ての全処理(固定)時間が増加する。更に、重ね継手と接着継手は、適合しない(incongruous)合わせ面と、それによって点取り付けを有する被接合材料により強度と一体性が様々となることがあり、そのため不適切な応力分布による接合破壊が起こり得る。
本発明の継手は、比較的速く均一に硬化し、結合全体にわたって応力を分布させ、実質的に均一な可撓性を提供する熱機械溶融接合で内部圧迫部材と内部誘導管部材を一緒に接合することにより前記および他の問題を解決する。
慣用的な内部誘導管部材で起こることが多い別の問題は、近位端の鋭い縁部である。使用する際、ステントを配備するために外部誘導管部材が近位方向に後退するとき、内側部材の近位端が外側部材の内壁に食い込み、このようにして配備プロセスを妨げる可能性がある。
本発明は、近位端が外側部材の内壁から離れるように傾斜するように面取りされているおよび/又は約45°になっている近位端を有する内部誘導管部材を提供することによって前記および他の問題を解決する。従って、本明細書で教示される、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの自己拡張型装置のための送達システムと一緒に使用される内部継手および内部誘導管部材、並びに内部継手の製造方法を有することが望ましい。
米国特許第4,580,568号 米国特許第5,035,706号 米国特許第5,282,824号 米国特許第5,507,771号 米国特許第5,720,776号 米国特許第6,743,252号 米国特許第6,299,635号 米国仮特許出願第60/673,199号 米国特許第5,700,253号 米国特許第5,380,304号 米国特許出願第10/611,664号 米国特許出願公開第2004/0116833号 米国特許第6,589,227号 米国仮特許出願第60/761,676号 米国仮特許出願第60/761,594号 米国仮特許出願第60/761,565号 米国仮特許出願第60/573,199号
本発明は、医療用装置に使用される内部継手を提供する。細長い内部圧迫部材は、係合面を有する遠位嵌合端部分を有する。内部誘導管部材は、第1の端部分に入口ポートを、第2の端部分に出口ポートを有し、それらの間に誘導管を画定する。内部誘導管部材の第2の端部分は係合面を有する。溶融接合から成る継手は、細長い内部圧迫部材の遠位結合端部分と内部誘導管部材の第2の端部分の係合面に機能的に連結されている。
医療用装置に使用される内部継手の別の実施形態では、細長い内部圧迫部材は、近位端部分と遠位嵌合端部分を有する。内部誘導管部材は、第1の端部分、第2の端部分を有し、それらの間に誘導管を画定し、第2の端部分は内面と外面を有する。内部圧迫部材結合端部は、第2の端部分の内面と外面の間の内部誘導管部材の第2の端部分に植設される。
更に別の実施形態では、本発明は、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムを提供する。送達システムは、システム近位部分、遠位嵌合端部分のある内部圧迫部材を有する細長い可撓性中間部送達装置、並びに、内側および外部誘導管部材を有するシステム遠位部分を具備する。内部圧迫部材遠位結合端部分は、内部誘導管部材の第2の端部分に植設される。ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの自己拡張型装置、ワイヤガイドを迅速に挿入送達するように構成された送達システムに使用される内部継手を提供する方法も提供される。一実施形態では、遠位嵌合端部分を有する細長い内部圧迫部材が提供される。内部誘導管部材も提供され、内側部材は第1および第2の端部分を有する。内部誘導管部材の第2の端部分は溶融し、内部圧迫部材遠位結合端部分は、内部誘導管部材の第2の端部分の内面と外面の間に植設される。
本発明は、金属、ポリマー、およびプラスチックの拡張可能な装置、又は金属、ポリマー、およびプラスチックの非拡張型装置(これらの装置としては、ステント、人工弁装置、および患者の体内の選択された位置に植え込み可能な他の物品が挙げられるが、これらは例証を目的とするものであって限定を目的とするものではない)を配備するように構成された送達システムに使用される内部圧迫部材と内部誘導管部材を接合するための内部継手に関する。本発明の実施形態の説明を簡潔に且つ容易にするため、「ステント」の用語およびその変形は、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの本発明と一緒に使用される全ての自己拡張型、バルーン拡張可能、又は非拡張型装置を個々におよび集合的に(本発明を限定することなく)指すものとする。
本発明の原理の理解を促す目的から、以下では図により示されるとおりの本発明の実施形態ならびに本明細書において本発明の態様を説明するために使用される文言の詳細な説明を提供する。説明はいかなる様式においても本発明を限定することは意図せず、むしろ当業者が本発明を実施および使用できるようにする役割を果たす。本明細書において使用されるとき、用語の、具備する(comprise(s))、備える(include(s))、有している(having)、有する(has)、伴う(with)、含む(contain(s))およびこれらの変形語は、追加的なステップまたは構造の可能性を排除しない非制限的移行句、用語、または単語であることが意図される。
図1において、自己拡張型ステントの迅速挿入用を含む、多くの利用法を有する送達システム10の例示的実施形態が提供される。送達システム10は、システムの近位部12、中間部送達装置14、および一部展開位置で示されるシステムの遠位部13を具備する。
(装置近位部12)
図1に示される実施形態において、近位部12は患者の体外にとどまる。近位部12はハンドル30および任意選択の押し込みスタイレット20を具備する。
図1は図2により詳細に示されるハンドル30および任意選択の押し込みスタイレット20の略図を表す。通常、ハンドル30は、後に説明されるであろうとおり、送達システム10の遠位部13の外部誘導管部材(以下で考察される)を格納してステントを展開する。ハンドル30は、遠位部の外部誘導管部材と―直接的または中間部品を通じて間接的に―連通して構成される任意の機械的、電気機械的、空圧式、または液圧式ハンドルを具備してもよい。連通は、例示として、かつ限定としてではなく、細長い機械的なワイヤ、ロッド、シャフト、ケーブル、シース、空圧チューブ、または液圧ピストン、シリンダ、および/またはステントを展開するため外部誘導管部材を近位に移動させるべく構成される流路を使用するか、またはさもなければそれと直接的または間接的に連関されるハンドル30を含むであろう。
図2は、自己拡張型ステントの迅速挿入用だが、上述される他の植え込み可能なプロテーゼでも使用され得るであろう送達システム10の切欠概略図を提供する。図2に示される送達システム10は、近位部12、中間部送達装置14、および一部展開位置で示される遠位部13の一実施形態である。中間部送達装置14は近位部12から遠位に伸張するとともに、遠位部13はそこが遠位である位置まで中間部送達装置14を伸張する。より詳細には、図2は、ハンドル30および任意選択のスタイレット20を強調した、本発明の一実施形態に従う送達システム10の近位部12の分解図を示す。ハンドル30および押し込みスタイレット20の一実施形態の特徴は以下で考察される。
ハンドル30は遠位開口30”および近位開口30’を有する任意のチューブ状構造を具備し、これらの開口は間にチャンバ31を画定する。通常、ハンドル30は、器具の遠位部13の外部誘導管部材(以下で考察される)を直接的または間接的に格納して、患者の体内の選択位置でステント、人工弁器具、および植え込み可能な他の物体(以降、「ステント」)などのステント自己拡張型植え込み可能プロテーゼを露出するとともに、最終的にはそれを展開するべく構成される構成部品、機器、機序、手段、器具、用具、または機械である。
ハンドル30は近位端40および中間部40’を具備する細長い(長い)内部圧迫部材41に対し軸線方向に摺動自在である。以下でさらに十全に考察されるとおり、内部圧迫部材41の働きによりハンドル30の近位移動に伴いステントが近位に移動することはなく、該ハンドル移動により外部誘導管部材がステント越しに近位に引き抜かれることで、ステントが露出するとともに、それにより展開する。このように、内部圧迫部材はステントまたはステント運搬内部誘導管部材を「押す」ように働くことで、外部誘導管部材の引き抜きに伴いステントまたはステント運搬部材が近位に脱出しようとする衝動に対抗する。理解されるであろうとおり、内部圧迫部材を「押す」と、外部シースまたは外部誘導管部材がステント越しに引かれる結果としてステント運搬内部誘導管部材(およびそれゆえステント)の並進移動が妨げられることになる;従って「押す」ことでステントは患者の体内の所望される展開部位に適切に保持される。一実施形態において、ハンドル30は一方向性ハンドルであり、内部圧迫部材41および/または任意選択の押し込みスタイレット20に対し軸線方向に摺動自在なことによりステントを展開する。一実施形態において、内部圧迫部材41は押し込みスタイレット20に固定される。
図2に示されるとおり、押し込みスタイレット20の一実施形態は、近位端20’、遠位端20”、および近位端20’と遠位端20”との中間にあるカニューレ23、および収容器22を具備する。カニューレ23は、当然のことながら、任意の好適な中空のプラスチック製または金属製チューブからなる。中空チューブなので、カニューレ23は、内部圧迫部材41がカニューレ23の中を通って、近位側に、内部圧迫部材の近位端40(例えば、すそ広がりの近位端など)が収容器22内にはめ込まれたプラグ21に固定することができるように、近位端20’まで通過できるようになっており、ここで図2は、近位端20’、プラグ21を示すとともに、任意選択の固定材料28を、それらを中に固定することのできる収容器22に対し分解図で示している。さらに、カニューレ23の補助により内部圧迫部材の当該部分は実質的に直線状に保たれる。
スタイレット20が任意選択であるのは、代替的実施形態において、医師が、ステントを保持している内部誘導管部材を(従ってステントを)「押す」(例えば、実質的に静止状態に保持する)ために、内部圧迫部材の近位端40’を直接保持してもよいからである。こうすると、外側シースまたは外側誘導管部材がステントの上を引かれる結果としてステントを保持している内部誘導管部材およびステントが並進して移動することが規制されるため、ステントは患者の体内の所望の展開部位にとどまる。あるいは、スタイレット20は、外部シースまたは外部誘導管部材が近位に動かされている間、ステントまたはステントを保持している内部誘導管部材を「押す」(例えば、実質的に静止状態に保持する)ことを実現する、内部圧迫部材41に固定された静止ハンドルである。
スタイレット遠位端20”はハンドルチャンバ31内に収納されるとともにハンドル近位開口30’より十分に大きく張り出すか、またはさもなければフランジを付けられ、チャンバ31から抜け出ないようにされる。一実施形態において、スタイレット遠位端20”はスタイレットカニューレ23の遠位部に固定される一方、別の実施形態においてスタイレット遠位端20”はスタイレットカニューレ23の遠位部と一体化して形成される。結果的に、スタイレット遠位端20”は近位停止要素として機能し、スタイレットカニューレ23がハンドルチャンバ31内で軸線方向に摺動自在でありながらもハンドルから全て引き出されることは阻止する。このように、そのように所望であれば、スタイレット20がハンドル30から滑落することはないだろう。スタイレット遠位端20”はまた、一実施形態において、ハンドルの近位開口30’と遠位開口30”との中間にあるハンドルチャンバ31内に形成される制止要素33に対する遠位停止要素として機能してもよいが、ここで中間とは、当然のことながら、ハンドル開口30’、30”の間の、かつ必ずしも等距離である必要はない、任意の位置である。スタイレット遠位端20”の結果として、ハンドル30はハンドル制止要素33とスタイレット遠位端20”とを離間する距離を軸線方向に摺動してもよく、これはスタイレット遠位端20”がハンドル近位開口30’に当接する時に最大距離を有する。
ねじ式テーパプラグ21およびねじ式テーパ収容器22が、任意選択により内部圧迫部材近位端40を締め付ける。一実施形態において、内部圧迫部材近位端40は張り出している。固着剤、接着剤、樹脂、溶接、はんだ付け、ろう付け、化学結合材またはこれらの組み合わせおよび同様のもの(まとめて、および個々に、「固着剤」)などの固定材料28が使用され、ねじ式テーパプラグ21がねじ式テーパ収容器22から戻り出ないようにされてもよい。カニューレ23およびスタイレット遠位端20”の一部は、前に説明されるとおり、ハンドルチャンバ31内にハンドル近位開口30’に対し遠位で収容される。
任意選択で、内部圧迫部材近位端40をプラグ21および収容器22と機械的に連通させることにより、スタイレット20(例えば、収容器22)を握って「押す」(例えば、実質的に静止状態に保持する)ことで、内部圧迫部材41は遠位部13から離れないように保持され、従って、以下で説明する通り、外部誘導管部材の引き抜き中にステントまたはステントを保持している部材が近位に移動しようとすることに対抗する。当然ながら、内部圧迫部材はスタイレット20により、スタイレット遠位端20”もしくはその付近またはスタイレットの近位端20’と遠位端20”との中間など、他の箇所に固定されてもよく、スタイレット遠位端20”はハンドル30の遠位端開口30”またはその付近の位置まで伸張してもよい。
図2は、内部圧迫部材41の近位端40から遠位に伸張する中間部40’を示す。一実施形態において、中間部40’はハンドル30を通過する(およびカニューレ23および/またはハンドルチャンバ31または近位部12の他の部分内に収納されるブッシングを通過してもよい)。一実施形態において、中間部40’は細長く(下述されるとおり少なくとも50.0cmまたはそれ以上)、およびハンドル30の長さを遠位に、かつ医療装置送達装置遠位部13またはその付近の位置まで伸張する。中間部40’はハンドル30を通過するものとして記載するが、中間部40’は必ずしもハンドル30の全長にわたり近位に通過する必要はないことは理解されるべきであり、例えばある実施形態においては(例示として、かつ限定としてではなく)、内部圧迫部材41の近位端40はカニューレ23の遠位部および/またはスタイレット遠位端20”に固定され、ハンドルチャンバ31内でハンドル制止要素33またはその付近の位置まで伸張する。
ねじ式テーパプラグ21および任意選択により内部圧迫部材41の近位端40を保持することに加え、ねじ式テーパ付き収容器22は任意選択のカニューレ23の近位部を固定してもよい。接着剤28’がカニューレ23とねじ式テーパ収容器22の遠位開口との界面またはその付近に使用されてもよい。接着剤28’は、塵埃がねじ式テーパ付き収容器22内に定着しないようにし、カニューレ23の掃除をより容易にし、また器具に対し美的で滑らかな触感を与えるなど、多くの機能を果たす。
ハンドル30はカニューレ23の遠位部をハンドル開口30’およびハンドルチャンバ31内に摺動自在に収容する。結果として、ハンドル30はスタイレット20に対し摺動自在(例えば、ねじ式テーパプラグ21、ねじ式テーパ収容器22、およびカニューレ23に対し摺動自在)である。使用に際して、医師はハンドル30を片方の手で握るとともにスタイレット20(例えば、収容器22)を他方の手で握る。医師はスタイレット20を相対的に静止した状態に保持して、内部圧迫部材および内部誘導管部材ならびにそのステント運搬部分が近位に移動することを阻止するとともに、次に静止したスタイレット20および内部圧迫部材41に対しハンドル30を近位に引き抜く。結果として、医師はこれにより送達システム10の遠位部13の外部誘導管部材(以下で考察される)を格納しており、送達システム10の遠位部13に留置可能なステントが露出するとともに、最終的には展開する。ハンドル30は遠位部13の外部誘導管部材と―直接的または中間部品を通じて間接的に―連通している。
図2に示されるとおり、これらの任意選択の部品の一部としては次のものが挙げられる;すなわち、任意選択の第1のブッシングフランジ35を有する第1のブッシング36;任意選択の第2のブッシングフランジ35’を有する第2のブッシング36’;第1のブッシングフランジ35と第2のブッシングフランジ35’との中間にある中間シール37;第2のブッシングフランジ35’と流動点検本体38との中間にある第2のシール37’;および、例として、かつ限定としてではなく、ルアー(Luer)キャップなどの、着脱可能キャップ39、である。一実施形態において、中間シール37および第2のシール37’の一方または双方がOリングなどの部類である。別の実施形態において、中間シール37および第2のシール37’の一方または双方がシリンダまたは中央開口を伴うディスクであるとともに、Oリングをなす材料から作製されてもよい。ブッシング36、36’は中空のプラスチック製または金属製チューブであり、ハンドル30内に場所をとることで内部圧迫部材が屈曲する余地をより少なくする。一実施形態において完全に組み立てられると、第1のブッシング36はカニューレ23内に挿入され、および第1のブッシングフランジ35はハンドル制止要素33に対し遠位にあるとともにそれに当接し、ここでハンドル制止要素33はブッシングフランジ35を妨害するサイズとされることでブッシングフランジ35がハンドル制止要素33より近位に移動するのを阻止する。第2のブッシングフランジ35’はブッシングフランジ35に対し遠位にあり、任意選択でそれに当接することで、第2のブッシングフランジ35’が第1のブッシングフランジ35の近位に移動することをいわば阻止し、第2のブッシング36’は流動防止部本体38の開口部139内に挿入される。中間シール37および第2のシール37’は器具(以下で考察される)で使用されるであろう流体がハンドルチャンバ31に流入するのを阻止する働きをし、ここでハンドルチャンバ31は流体を遠位に導き、該流体は中間部送達装置14の外部シース50および装置遠位部13を通じ搬送され得る。一実施形態において、ハンドル制止要素33はカウンタボアなどの部類であり、ここで制止要素33は、単に例として、かつ限定としてではなく、第1のブッシングフランジ35、中間シール37、第2のブッシングフランジ35’、および/または制止要素33とハンドル遠位開口30”との中間にある流動点検本体近位嵌合端38”を収容するサイズであるハンドルチャンバ31の平底の円筒形拡張部を具備する。
ハンドル30および流動点検本体38は、流動点検本体近位嵌合端38”を収容するとともに、限定はされないながら、圧着、摩擦嵌合、圧入、くさび留め、ねじ係合、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学結合材料、またはそれらの組み合わせを含む、任意の好適な手段で共に固定されるハンドル遠位開口30”を機能的に連結する。一実施形態において、ハンドル30は連結部材32を具備するとともに流動点検本体近位嵌合端38”は連結部材32’を具備し、連結部材32、32’はハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”を一体で保持するべく相補的である。一実施形態において、連結部材32、32’は相補ねじを形成してもよい。製造上の目的から迅速な組立てを所望するのであれば、そのとき連結部材32、32’は共に押圧されると締まり嵌合を形成する円周方向の隆起の配列であってもよい。1回限りのスナップ嵌合を所望であれば、そのとき連結部材32、32’は鉤形状の円周方向の隆起であってもよい。別の実施形態において、ハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”は共に組み立てられるとともに修理点検のため解体されてもよく、この場合連結部材32、32’は丸ねじの形状の円周方向の隆起(例えば、相補的な起伏のある波状を形成する円周方向の隆起)であり得る。これらの実施形態に従い機能的に連結されたハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”は互いに対し回転しないように固定されてもよく、または望ましからざる軸線方向の分離を阻止しながら回転してもよい。
使用中、着脱可能キャップ39は取り外されるか、または開放されるとともに、器具に生理食塩水が流され空気が除去されることで、患者に空気が入らないようにされてもよい。中間シール37および第2のシール37’により任意の流される流体は確実に器具内を遠位に移動するとともに、ハンドル制止要素33と第1のブッシング36との間、ハンドルチャンバ31内、またはハンドル近位開口30’外など、ハンドル30内に逆流しない。着脱可能キャップ39(ルアー(Luer)キャップなど)は、生理食塩水が流動点検本体38から逆流すること、空気が流動点検本体38に流入すること、および患者の高血圧期に血液が噴出することを妨げる。
医療装置送達システム10が使用され、バルーン拡張型または自己拡張型ステント、人工弁器具、または他の植え込み可能な物体である植え込み型プロテーゼを送達システムの遠位部に提供して展開してもよい。操作において、医師は遠位部および中間部送達装置の少なくとも一部を脈管路に挿入するとともに、それらを患者の脈管路内の目標部位に隣接する所望の位置まで脈管路を通じ前進させる。続くステップにおいて、医師はハンドルを近位に動かすことで、外部シースおよび/または外部誘導管部材を引き抜くとともにステントを展開するべく解放可能に露出させる。別のステップにおいて、医師はステント内表面の下に定置されるバルーンなどの拡張可能部材を膨張させ、ステントを実質上永久的な拡張状態へと塑性的に変形させる。医師は、生理食塩水などの流体をシリンジから内部圧迫部材41に、押し込みスタイレット20を介し、近位端20’でルアー(Luer)継手を通じて注射することにより、拡張可能部材を膨張させてもよい。それゆえ、流体は拡張可能部材まで遠位に誘導され、拡張可能部材チャンバを充填するとともにステントを拡張する。医師は次に、バルーンを収縮させるとともにカテーテルまたは送達器具を患者の体から除去する。
図2に示される一実施形態において、ハンドル30はさらに、流動防止部本体遠位嵌合端38’および流動点検本体遠位嵌合端38’に固定されるコネクタキャップ39’(場合により着脱可能)、および張力緩和要素29を具備する。一実施形態において、コネクタキャップ39’はナットなどの締め具の部類であるとともに、一実施形態においてはフレアナットである。コネクタキャップ39’は、外部シース50の口広がりの近位部および/または外部シース50の保持部分の周りに配置されて(および任意選択によりそこから近位に伸張して)、口広がりの張力緩和要素29を保持する(または流動防止部本体の遠位嵌合端38’と連携して、保持するのを補助する)ものとして機能する。張力緩和部材29は、外部シース50がコネクタキャップ39’および/または流動点検本体遠位嵌合端38’に接続するねじれ抵抗点を提供する。
流動点検本体遠位嵌合端38’およびコネクタキャップ39’は、機械的に、化学的に、および/または化学機械的に機能的に連結されてもよい。一実施形態において、コネクタキャップ39’は流動点検本体遠位嵌合端38’に圧着され、摩擦嵌合され、圧入され、および/またはくさび留めされて係合される。例えば別の実施形態において、流動点検本体遠位嵌合端38’およびコネクタキャップ39’は、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学結合材料、またはそれらの組み合わせにより機能的に連結される。
図2Aに従えば、コネクタキャップ39’のいまだ別の実施形態はハンドルの第1のコネクタ130を具備するとともに流動点検本体遠位嵌合端38’はハンドルの第2のコネクタ132を具備する。図2Aに従えば、ハンドルの第1のコネクタ130と第2のコネクタ132は、外部シース50の近位部に機能的に連結される張力緩和部材29を機能的に連結するものとして機能する(以下で考察される)。一実施形態において、ハンドルの第1のコネクタ130はナットなどの締め具の部類であるとともに、一実施形態においてはフレアナットである。任意選択により、第2のブッシング36’の遠位部は第2のコネクタ132と連通する流動点検本体近位開口部139内に収容される(第2のブッシングフランジ35’は別として)サイズである。
図2Aは、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132を具備するハンドルの一部の一実施形態の縦断面分解側面図を示す。ハンドルの第1のコネクタ130はさらに、近位部134および遠位部136を具備する。近位部134の開口部138および遠位部136の開口部140はそれらの間に内腔133を画定する。遠位部136またはその付近には、係合面142がある。第1のねじ部品146は内腔133内およびハンドルの第1のコネクタ遠位端開口部140と近位端開口部138との中間に配置される。ハンドルの第2のコネクタ132はさらに、近位部135および遠位部137を具備する。遠位部137で開口部141および近位部135で流動点検本体近位開口部139(例えば、図2)がそれらの間に内腔131を画定する。遠位部137またはその付近には、係合面143がある。第2のねじ部品145は外表面上およびハンドルの第2のコネクタ遠位端開口部141と流動点検本体近位開口部139との中間に配置される。
図2Aおよび2Bに示される一実施形態に従えば、第2のコネクタ遠位部137は第1のコネクタ近位端開口部138内に収容される。第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、第1のコネクタの第1のねじ部品146と第2のコネクタの第2のねじ部品145との間のねじ係合により機能的に連結される。あるいは、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、機械的に、化学的に、および/または化学機械的に、機能的に連結される。例えば一実施形態において、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は圧着され、摩擦嵌合、圧入、および/またはくさび留めされて係合される。例えば別の実施形態において、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学結合材料、またはそれらの組み合わせにより機能的に連結される。
図2Bは、第2のコネクタ近位部135が第1のコネクタ近位部134の近位であるとともに第2のコネクタ遠位部137が第1のコネクタ遠位部136またはその付近に位置するよう、第1のコネクタの第1のねじ部品146に機能的に連結される第2のコネクタの第2のねじ部品145を示す。図2Bに示されるとおり、第2のコネクタ係合面143は第1のコネクタ係合面142に対し近位に離間され、それらの間に第2の張力緩和部材端部分を収容するとともに圧迫する。
図2Cは、チューブ状の第1の端部118および口広がりの第2の端部117を具備する任意選択のひずみ緩和部材29の一実施形態を示す。図2Cに従えば、医療装置送達システムは細長い外部シース50(図3、4、5、6、7)を備える。前出の図、実施形態、および説明と類似の要素には、同一の符号が付される。用語「細長い」は、辞書的ではなく、少なくとも約50.0cmの長さであるか、または50.0cmを上回る範囲の1つの長さの実施形態に従って、また、上記でより十全に検討されたように、実施形態を説明するために使用される。
より詳細には、図2Cは外部シース50が近位端部分57および遠位端部分58を具備することを示す。遠位端部分58は開口部52を具備するとともに近位端部分57は開口部53を具備する;これらの開口部は間に通路59を画定する。図2Cに従う一例示的実施形態において、張力緩和部材の第1のチューブ状端部分118および第2のチューブ状端部分117が、外部シース近位端部分57の周りに配置されるとともにそれと機能的に連結される。別の実施形態において、第1のチューブ状端部分118は外部シース近位端部分57の回りに配置する一方、第2の張り出した端部分117は外部シース近位端部分57から近位に伸張する。加えて、張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端部分57は外部シース通路59と流体連通する開口部123を具備する。
単に例として、かつ限定としてではなく、用語「機能的に連結する」、「機能的に連結される」、「連結する」、「連結される」、およびこれらの変形語は辞書的に使用されることはなく、2個以上のものが機械的に、化学的に、および/または化学機械的に結合される、接合される、隣接される、接続される、連関される、合体される、嵌合される、咬合される、結着される、締結される、まとめられる、クランプ固定される、圧着される、摩擦嵌合される、挟まれる、堅く圧入される、ぴったりと組み合わされる、くさび留めされる、および/またはさもなければ、継手、接合要素、連結要素、継ぎ目、結合要素、ソケット、溶融接合、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学結合材料、埋設配置、またはそれらの組み合わせにより連関される、点、位置、領域、部分、面積、体積、または構成を有する本発明の実施形態を説明するために使用される。
図2Cは、第1のコネクタ130と第2のコネクタ132との間に機能的に連結される張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端部分57を示すとともに、第2のコネクタ内腔131は外部シース通路59と流体連通している。一実施形態において、張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端部分57は第1の対面124および第2の対面125を具備する。第1のコネクタ係合面142は第1の対面124に対して配置されるとともに第2のコネクタ係合面143は第2の対面125に対して配置され、これにより張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端部分57が第1のコネクタ係合面142と第2のコネクタ係合面143との間で機能的に連結されるようになる。一実施形態において、機能的に連結された張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端部分57は第1のコネクタ係合面142と第2のコネクタ係合面143との間で圧迫される(例えば、挟まれる)。
このように、流動点検本体38は任意選択の三方コネクタを規定する。流動点検本体近位嵌合端38”およびハンドル連結部材32は機能的に連結される。側部口は着脱可能なコネクタキャップ39により制御される。本体遠位嵌合端38’は第2のコネクタキャップ39’と機能的に連結され、または任意選択によりハンドルの第2のコネクタ132がハンドルの第2のコネクタキャップ130内に収容されるとともにそれと機能的に連結される。
上記に説明される本発明の一実施形態に従う医療装置送達システム10の近位部12は、出荷中には1つのアセンブリであってもよく、または2点またはそれ以上のアセンブリを備えてもよい。別段に述べない限り、スタイレット20およびハンドル30は組み立て済みで販売されてもよく、またはねじ式テーパプラグ21およびねじ式テーパ収容器22を介して病院でスタイレットカニューレ23をハンドルに挿入することにより、購入後に組み立てられてもよい。任意選択の安全ロック34は、ハンドル近位開口30’に対し遠位側のハンドル外壁のスロットを通じハンドルチャンバ30内で内側に伸張することでスタイレット遠位端20”の遠位移動を阻止することにより故意ではない作動に対し確実に逆らうよう働く。結果的に、任意選択の安全ロック34はこれにより、医師が植え込み型プロテーゼ(例えば、自己拡張型、バルーン拡張型、または非拡張型ステント;人工弁器具、および他の植え込み可能な物体)を患者の体内の選択位置で展開する準備が整うまで、ハンドル30を未展開位置に維持する。
(中間部送達装置)
図1および2に示される送達システム10は中間部送達装置14を具備する。本発明に従えば、中間部送達装置14は送達装置10の近位部12(図1、2)と遠位部13(図1、2)との中間にある。用語「中間にある」は、中間部送達装置14が2つの極部の間に介在する、挟まっている、存在しているまたは現れている、または遠位部13の遠位先端と近位部12の近位先端との間で―必ずしも等距離であるとは限らないが―空間的に中間の位置、状態、または性質にある本発明の実施形態を説明することが意図される。さらに、中間部送達装置14は遠位部13および/または近位部12の一部に重ねられてもよく、または部分的に挿入されてもよい。別の実施形態において、中間部送達装置14(以下で説明されるシース50など)の一部および遠位端部分外部誘導管部材80(以下で考察される;図4、5、6、7を参照)は細長いチューブ状カテーテルまたは一体構造のフレクサー(Flexor)(登録商標)シースであってもよい。
本発明に従えば、中間部送達装置14は可撓性の、細長い(長い、少なくとも約50.0センチメートル(「cm」))チューブ状アセンブリである。一実施形態において、中間部送達装置14は、本発明の遠位部13を患者の体内に留置する際に使用するため約100.0センチメートル(「cm」)〜約125.0cmであるが、ステントを送達する患者の体内にある目標部位の深さ次第で必要に応じてより長い、またはより短いサイズとされてもよい。本実施形態の記載における用語「チューブ状」は、任意のチューブ様の、円筒状の、細長い、シャフト様の、円形の、楕円形の、または他の細長い長手方向のシャフトを含み、近位部12と遠位部13との間に伸張するとともに長手方向軸線を画定する。本明細書で使用されるとき、および本発明の実施形態の記載全体を通じて、用語「長手方向軸線」はほぼ縦方向の軸線であると考えられるべきであり、これは、直線状であってもよく、または、例えば中間部送達装置14が可撓性であるとともに遠位部13もまた実質的または部分的に可撓性であり得るため、時に湾曲さえしていてもよい。
中間部送達装置14は外部シース50を具備する(例えば、図2、2C、5、6、7)。図2Cは外部シース50が一般的にチューブ状であるとともに近位端部分57および遠位端部分58を具備するとともにそれらの間に通路59を画定する(例えば、図2C)ことを示す。一実施形態において、遠位端部分58は開口部52を具備するとともに近位端部分57は開口部53を具備し、これらの開口部が通路59を画定する。中間部送達装置14はさらに、細長い内部圧迫部材41を具備する(例えば、図2、2C、5、6、7)。外部シース通路59は、内部圧迫部材41、カテーテル、または他の医療装置を摺動自在に収容するべく構成される。
図3は、中間部送達装置14としての使用向け外部シース50の一実施形態の部分長に沿った拡大縦断面図を描き、送達システムの近位部12および遠位部13を伴い、明解にするため器具は取り除かれている。一実施形態において、外部シース50は3つの層を具備する:内層44はテフロン(登録商標)材を具備する;中間層はステンレス鋼製円周方向らせんコイル43を具備する;および外層42は、ナイロン、ポリエーテルブロックアミド(「PEBA」)、および/または以下で考察される他の溶融接合材料を具備する。外層42および内層44は任意選択により、一例としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ化炭素を含む潤滑性の材料からなってもよく、後に説明するように、摺動自在な表面が与えられることで、自己拡張型ステントを展開するための、より容易な中間部送達装置14の挿入および格納ができる。
外部シース50の内層44の壁は、内部の半径方向膨張力を受けて膨らむ、ねじれる、および同様の任意の傾向を低減するのに十分な半径方向剛性を有する。換言すれば、内層44は、内部物体が内層44内に突出する、または埋め込まれた状態になることに抵抗し、これは外部シース50の摺動性にとって有益である。コイル43は圧縮装着されるか、または内層44の周りに巻回されてもよい。コイル43は複数の巻きを備えるとともに、好ましくはコイル43の巻きの間に均一な間隙43’を備える。コイル43は、ステンレス鋼製フラットワイヤまたは生物学的に適合性を有する金属、ポリマー、プラスチック、合金(超弾性合金を含む)、または生体適合性であるか、または生体適合性とすることが可能であるかのいずれかである複合材料などの、然るべき構造補強を提供するであろう任意の好適な材料から形成されてもよい。
図3における実施形態は平らなリボン状のワイヤコイル43を示すが、円形ワイヤなど、他の横断面寸法のコイルもまた使用されてもよい。フラットワイヤステンレス鋼が使用されるとき、コイル43は任意選択により約0.003インチ(約0.076mm)の厚さで約0.012インチ(約0.30mm)の幅のワイヤから形成される。一実施形態において、コイル43の巻きは、約0.0118インチ(約0.3mm)ずつ離間される均一な間隙43’である。図3は均一に離間される巻きおよび一定ピッチを有するコイル43を使用する実施形態を示すが、これ要件ではないとともにコイル43は不均一な距離ずつ、または変化する距離で離間43’される。一実施形態において、コイル43の端部は遠位部13に対し約0.197インチ(約5mm)近位および近位部12に対し約0.591インチ(約15mm)遠位に配置される。
中間部送達装置14での使用向け外部シース50、および遠位部13での使用向け外部誘導管部材80(図4、5、6、7)および/または内部誘導管部材70(図4、5、6、7)は、インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)から、商標名「フレクサー(Flexor)(登録商標)」として購入可能である。フレクサー(Flexor)(登録商標)シース器具、材料、およびそれらの製造方法の例は米国特許第5,700,253号明細書および同第5,380,304号明細書に見出され、それらの内容は参照によって本明細書に援用される。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは特に、内層44の内壁上のその薄いPTFEライナー、細いフラットワイヤコイル43、およびコイル43およびPTFEライナー44を保護するとともに構造を共に結合するナイロンおよび/またはPEBA保護膜42から、中間部送達装置14の外部シース50および/または遠位の第2の端部分13の外部誘導管部材80に好適である。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースのPTFE内層44は拡張内部物体が内層44内に突出する、または埋め込まれた状態になるのに抵抗するとともに、それにより提供される滑らかでツルツルした表面が、ステントの露出、解放、および展開時に比較的容易に摺動し(例えば、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースが遠位部13で使用される場合にはステントの全表面にわたり、またはフレクサー(Flexor)(登録商標)シースが中間部14で使用される場合には内部圧迫部材41の全表面にわたり)、またはステントの展開中、外部シース50を内部圧迫部材41に対し移動させるとともに、外部誘導管部材80を内部誘導管部材70に対し移動させる。
中間部14での使用向け外部シース50および遠位部13での使用向け外部誘導管部材80をクック社(Cook Incorporated)から購入する代案として、外部シースおよび外部誘導管部材を様々な構成部品から作製してもよい。例えば、サウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)製ポリテトラフルオロエチレン(PTFEまたはテフロン(登録商標))などのフッ化炭素からなる潤滑材料からなるチューブ状内層44を購入するとともに、当該内層44をマンドレル全面に配置してもよい。あるいは、テフロン(登録商標))からなる材料の1層がマンドレルに定置されるとともに当業者に周知の任意の好適な手段によって内層44のチューブ状本体内に形成されてもよい。
チューブ状内層44は(マンドレル上のシートから形成されようと、またはチューブとして購入されるとともにマンドレルに滑り込ませようと)、外部シース50および/または外部誘導管部材80について上述される所望の長さよりやや長くてもよいとともに、マンドレルよりやや長くてもよい。一実施形態において、チューブ状内層44は各マンドレル端部から約5.0cm伸張してもよい。以下に説明されるとおり、チューブ状内層44の「ゆったりした」端部は器具の製造中に役立つ。
マンドレル−チューブ状内層44アセンブリには、上述されるとおりの、かつクック社(Cook Incorporated)またはインディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のセービン社(Sabin Corporation)から購入可能なステンレス鋼製円周方向らせんコイル43を具備する中間層が準備される。購入時、コイル43は長い前コイル形状で提供されるとともに、コイルを内層44の周りに所望の長さに巻回する前または後に、手または機械で所望の長さに切断されるであろう。代案として、コイルをインディアナ州フォートウェイン(Fort Wayne,Indiana)のフォートウェイン・メディカル(Fort Wayne Medical)より入手可能な原材料から製造してもよいとともに、それをらせんコイル43の形に加工してもよい。
操作者はらせんコイル43を手または機械によりマンドレル−チューブ状内層44アセンブリに付着させてもよい。手による場合には、らせんコイル43の端部は任意の好適な手段によりチューブ状内層44上で始端となってもよく、例えば、チューブ状内層44の第1の端部から所望の距離(例えば、5.0cm以上)の開始位置で、およびチューブ状内層44の第2の端部から所望の距離(例えば、5.0cm以上)にある終了位置まで、コイル43をチューブ状内層44の周りにピッグテールの様式で留めるとともに巻回し(例えば、巻き付ける)、次にコイル43を終了位置で切断する前または後にコイル43を内層44に留めるなどしてもよい。機械による場合には、例えば、チャックがマンドレル−チューブ状内層44アセンブリの両端を保持する一方でらせんコイル43を機械のアームに貫通させるとともに上述されるとおりチューブ状内層44上の開始位置で始端としてもよい。チャックの回転に応じて、内層44が回転するとともに、アームが軸線方向下方に内層44の長さを移動し、それによりコイル43がらせん形状で内層44の周りに付着する。機械アームは終了位置まで移動し、ここで機械または操作者がコイルを切断する前または後にコイル43を内層44上に留める。
操作者は次に、外層42をコイル−内層−マンドレルアセンブリの周りに付着する。外層42はポリエーテルブロックアミド、ナイロン、および/またはナイロンナチュラルチューブ(個々に、およびまとめて、「PEBA」および/または「ナイロン」)を具備してもよい。外層42は好ましくはチューブ状形状を有し、コイル−内層−マンドレルアセンブリの全長にわたり周りに配置される(例えば、それを被覆する、包囲する、その周りに巻き付く、それを覆う、それに被さる、重ね合わさる、それを包み込む、収納するなどである)。
熱収縮チューブが、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)およびまたカリフォルニア州クローバーデール(Cloverdale,California)のコバルトポリマーズ(Cobalt Polymers)も含む、多くの供給者から入手可能であり、外層−コイル−内層−マンドレルアセンブリの周りに配置され得る。アセンブリを加熱すると外層42は溶融する。外層42の内表面はそれにより間隙43’を通じて中間層コイル43の中または間に浸透するとともに内層44の外表面およびコイル43の双方に結合する。一実施形態において、外層42の内表面は内層44の外表面との溶融接合体47(以下に説明される)を形成する。冷却されると、結果としてアセンブリが上記で考察される3層を具備するような固形結合体がもたらされる。操作者は収縮ラップを取り除き(例えば、切断することにより)およびマンドレルを引き抜く。操作者はフレクサー(Flexor)(登録商標)シースを外部シース50および/または外部誘導管部材80についての所望の長さに切断してもよい。
熱収縮−外層−コイル−内層−マンドレルアセンブリについての温度、総上昇時間、および滞留時間は、例えば、外層42をなす実際の溶融接合材料、およびまた所望のフレクサー(Flexor)(登録商標)シースの直径も含む、多くの要因によって変動するであろう。例えば、2.5フレンチ(約0.83mm)のフレクサー(Flexor)(登録商標)シース用の焼成パラメータは華氏約380度で約5分間であり得る一方、4フレンチ(約1.3mm)のフレクサー(Flexor)(登録商標)シース用の焼成パラメータは華氏約380度で約6分間であり得る。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの代案として、外部シース50がマルチフィラー材料の構造を具備してもよい。かかるマルチフィラー材料またはチューブは、例えば、アサヒ・インテックUSA社(Asahi−Intec USA,Inc.)(カリフォルニア州ニューポートビーチ(Newport Beach,California))から入手されてもよい。好適なマルチフィラーチューブの製造のための材料および方法は、米国特許出願第10/611,664号明細書を有するとともに、「Wire−Stranded Hollow Coil Body,A Medical Equipment Made Therefrom and a Method of Making the Same」と題される、米国特許出願公開第2004/0116833号明細書(コト(Koto)ら)に記載され、その内容は参照によって本明細書に援用される。マルチフィラーチューブの血管カテーテル器具における使用は、例えば、米国特許第6,589,227号明細書(ソンダースコフ・クリント(Sonderskov Klint)ら;インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)およびデンマークのBjaeverskovのウィリアム・クック・ヨーロッパ(William Cook Europe)に譲渡された)に記載され、これもまた参照によって援用される。
外部シース50に加え、中間部送達装置14はさらに、内部圧迫部材41を具備する。送達器具14(および、ひいては、外部シース50および内部圧迫部材41)はその意図される目的を満たすのに必要な任意の直径および長さを有するべく構築されてもよい。
例えば、外部シース50は、様々な長さ、外径、および内径が可能であり得る。一実施形態において、外部シース50は約2フレンチ(約0.67mm)〜約7フレンチ(約2.3mm)の範囲の実質的に均一な外径を有してもよいとともに、一実施形態において直径は直径約4フレンチ(約1.33mm)〜約5フレンチ(約1.67mm)である。別段に述べない限り、外部シース50は直径約0.010インチ(約0.254mm)〜約0.090インチ(約2.3mm)の範囲をとってもよいとともに、一実施形態において直径は約0.050インチ(約1.27mm)である。同様に、通路59は様々な直径が可能であり得る。一実施形態において、内径は約0.032インチ(0.812mm)〜約0.040インチ(1.02mm)の範囲をとるとともに、好ましい実施形態において通路59は約0.032インチ(約8.13mm)である。直径はこれらの例より大きくても、または小さくてもよいが、器具について意図される脈管路に依存する。例えば、より広い脈管路(例えば、より大きく拡張可能な内径)は対応してより大きな直径を有する外部シース50を伴うより大きな器具を許容し得る。逆に、より狭い脈管路はより細い外部シース50を必要とし得る。同様に、全長が変動し得る。一実施形態において、外部シース50は約50.0cm(または約19.685インチ)〜約125.0cm(または約49.213インチ)、およびより詳細には約70.0cm(または約27.559インチ)〜約105.0cm(または約41.339インチ)の間の長さを有するであろうとともに、いまだ別の実施形態において長さは約100.0cm(または約39.370インチ)である。
内部圧迫部材41は、細長い押し込みバー、補強部材、または硬質ポリマーからなり、遠位部13またはその付近でステント運搬内部誘導管部材を押圧することによりステントを「押す」よう働くことで、外部シースまたは外部誘導管部材がステント越しに引かれる結果としてステントまたはステント運搬部材が移動しようとする衝動に抵抗する;これにより「押す」ことでステントは患者の体内の所望される展開部位の適正位置に保持される。内部圧迫部材41は、内部誘導管部材が脱落する、跳ね返る、ねじれる、歪む、または移動するのを阻止または最小化するよう働くことで、ステントを「押す」;これによりステントが配置される内部誘導管部材のステントプラットフォーム(後に考察される)が、大部分、遠位外部誘導管部材(以下で考察される)の近位格納に対し実質的に静止状態に保持されることで、ステントが露出するとともに、ひいては、展開する。語句「にある、またはその付近の」は本発明の実施形態を説明するため本明細書において使用されるとき、その当該の、範囲内の、または約0.1cm〜約15.0cmなどの、または他の範囲、例えば約0.5cm〜約10.0cmを適用してもよいが、短い距離の位置を含む。
内部圧迫部材41の全長は、所望に応じ、変動し得る。一実施形態において内部圧迫部材41は約50.0cm〜約175.0cm、およびより詳細には約75.0cm〜150.0cmの間の長さを有するとともに、一実施形態において長さは約125.0cm〜約140.0cmである。内部圧迫部材41の一部(例えば、近位端40および/または中間部40’)は、上記に説明されるとおり(図2)、ハンドル30およびスタイレット20内に収容されてもよい。
同様に、内部圧迫部材41の直径または幅は変動し得る。一実施形態において、内部圧迫部材41は、単に例として、かつ限定としてではなく、約0.010インチ(約.254mm)〜約0.030インチ(約0.762mm)の範囲をとる直径または幅を有する。一実施形態において、内部圧迫部材41は約0.016インチ(約0.406mm)である直径または幅を有する。直径または幅はこれらの例示的範囲より大きくても、または小さくてもよい。例えば、患者内のより深い目標部位はより大きな押圧能力のためより厚い内部圧迫部材41を必要とし得るが、より少ない可撓性を許容し得る。加えて、内部圧迫部材41をなす材料によって、より小さな、およびより可撓性の高い内部圧迫部材41が好適な可撓性を与えるかどうかが決定されるとともに、またより広い内部圧迫部材41が異なる材料で作製されるより細い内部圧迫部材41の可撓性を有し得るかどうかも決定される。さらに、内部圧迫部材41は、例えば、円形断面などの、湾曲した横断面を有してもよく、または、例えば、矩形断面などの、多角形断面を有してもよい。あるいは、内部圧迫部材の横断面は湾曲部分および直線部分の双方を含んでもよい。一実施形態に従えば、内部圧迫部材41はその長さに沿って不均一な直径または幅を有してもよい。これらの様々な直径、幅、および断面は内部圧迫部材近位端40、内部圧迫部材中間部40’、および/または内部圧迫部材遠位嵌合端部分48に現れ得る。
内部圧迫部材41の直径、幅、および/または断面は縮径してもよいことは理解されるべきである。例えば、内部圧迫部材41は、それらの開示が全体として援用される、2006年1月23日に出願され、「医療装置送達システム用のテーパされた内部圧迫部材及びテーパされた内部誘導管部材」と題されるとともに米国仮特許出願第60/761,676号明細書を有し、および本出願が同一題名により2006年4月20日に出願されたとともに35 U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/761,676号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、遠位端部分に向け縮径してもよい。
また、内部圧迫部材41は潤滑性PTFE材料を具備する外表面を有してもよく、および/または外部シース50の内表面44が内部圧迫部材41に対し潤滑性PTFE材料を具備してもよく、これによって後に説明されるであろうとおり、自己拡張型ステントを展開するため遠位外部誘導管部材と連通している外部シース50の容易な格納が可能となる。
一般的に、内部圧迫部材41および外部シース50は任意選択によりほぼ同じ長さであってもよく、コイル43の軸線方向長さは内部圧迫部材および外部シースの長さより短いであろう。しかしながら、一実施形態において、内部圧迫部材41は外部シースに対し近位に伸張する近位端40を具備する。いまだ別の実施形態において、内部圧迫部材は外部シース遠位にある位置まで伸張する。なお別の実施形態において、内部圧迫部材41は送達システム10の遠位先端までの全長にわたり伸張する手前で終端となるとともに、一般的に送達システム10の遠位先端の手前10〜40cmで終端となってもよく、および一実施形態においてこれは送達システム10の遠位先端の手前約20〜25cmで終端となり、ここで内部圧迫部材41の遠位端部分は内部誘導管部材の近位部と機能的に連結される。
(装置遠位部13)
ここで本発明に従う医療装置送達システムの遠位部13の実施形態を参照すると、図4、5、6、および7は遠位部13が比較的チューブ状の本体であることを示す。脈管、脈管路、内視鏡の作業導管の形態、または操縦されるべき内視鏡と併せて使用される外部付属導管器具にかんがみて、遠位が縮径された、円形化された、面取りされた、または矢尻形であるほぼチューブ状の遠位端が患者にはより許容し易くあり得る。さらに、特定の実施形態において、遠位部13の遠位部は軟性で、円形化され、かつ可撓性であることにより、患者にさらなる保護および配慮を提供し得る。
図4は、内部誘導管部材70と、内部材70に対し軸線方向に摺動自在な外部誘導管部材80、自己拡張型展開装置取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を具備する自己拡張型ステント(例えば)の迅速挿入用送達システムの遠位部13の実施形態を図示する。内部誘導管部材70および外部誘導管部材80の実施形態の記載と関連して使用されるように、用語「誘導管」は、流体、ガス、または診断用、モニタ用、スコープ、カテーテル、他の機器、またはより詳細にはワイヤガイド(図6)または遠位端部分の別の構成部品(例えば、外部材の導管81に対する内部材70)の輸送、排出、流動、移動、通過、調節、または換気を円滑にする任意の開口、穴、空洞、チャンバ、導管、管路、流路、内腔、開口部、開孔、もしくは通路であると理解される。
遠位部13は、送達システム10に付随するとともに図4、5、6、および7に示され、剛体で、強固、かつ弾力性のある任意の好適な材料(天然の、合成の、プラスチック、ゴム、金属、またはそれらの組み合わせ)から作製されてもよいが、材料はまた柔軟で、伸縮性、および可撓性も有し得ることは理解されるべきである。単に例示として、かつ限定としてではなく、遠位端部分は次の材料の1つまたは組み合わせを具備してもよい:金属およびニッケル−チタン合金(「ニチノール」)などの合金または医療級ステンレス鋼、および/またはプラスチックおよびポリエーテルエーテル−ケトン(「PEEK」)などのポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ナイロンおよび/またはポリエーテルブロックアミド(「PEBA」)、ポリイミド、ポリウレタン、酢酸セルロース、硝酸セルロース、シリコーン、テレフタル酸ポリエチレン(「PET」)、ポリアミド、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリアンヒドリド、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、高分子量ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、またはこれらの混合物またはコポリマー、ポリ乳酸、ポリグリコール酸またはそのコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリヒドロキシ−酪酸・吉草酸、ポリヒドロキシ−酪酸・吉草酸、または別のポリマーまたは好適な材料。それが患者に接触しないであろう(例えば、それがシース、内視鏡の作業導管、または内視鏡と併せて使用される外部付属導管器具内に含まれる)場合、中間部送達装置14および遠位部13は生体適合性である必要はない。対照的に、患者接触の可能性がある場合、材料は生体適合性であるか、または、コーティング、化学的処理、または同様のものによるなどして、生体適合性にされ得る必要があり得る。
内部誘導管部材70および外部誘導管部材80は、遠位部13での使用向けに上述される任意の好適な材料から作製されてもよい。一実施形態において、内部誘導管部材70および外部誘導管部材80はPEEK材料からなり、これは加熱下で焼成または分解前に軟化する利点を有する。PEEKチューブは、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)など、多くの供給者から購入され得る。
内部誘導管部材70から始まり、本発明に従う「ステント」の迅速挿入用送達システム10の遠位部13の実施形態に共通する特徴に関する説明が続くであろう。内部誘導管部材70はほぼチューブ状であるとともに第1の端部分78および第2の端部分77を具備し、それらの間にはワイヤガイド導管71が画定される。任意選択により、内部誘導管部材70は、内部誘導管部材の第1の端部分78または第2の端部分77の少なくとも1つが外部誘導管部材の第1の端部分88と外部誘導管部材の第2の端部分87との中間に軸線方向で介在するよう外部誘導管部材80内に摺動自在にぴったりと組み合わされる、装着される、固定される、またはさもなければ定置されるように構成される。
内部誘導管部材70の第1の端部分78はさらにワイヤガイド入口72を具備するとともに、第2の端部分77はワイヤガイド出口73を有する。入口72および出口73はワイヤガイド導管71を画定するとともにそれを介して連通する。出入口としては、本発明に従う内部誘導管部材70および外部誘導管部材80の実施形態の記載においては、出入りの開口、切込み、間隙、穴、開口部、開孔、通過部、通路、出入口、または門として機能する任意の構造が挙げられる。内部誘導管部材入口72はワイヤガイドを内部材誘導管71内に収容するサイズであるとともに、内部誘導管部材70はワイヤガイドが内部誘導管部材出口73から近位に出られるよう構成される。任意選択により、出口73は移行領域60またはその付近に位置する。本発明の一実施形態において、内部材70はカニューレ(またはカテーテル)であり、先述されるとおり入口72および出口73を有するとともにそれらの間に誘導管71を画定する。
内部誘導管部材70はさらに、内部誘導管部材入口72と出口73との中間に定置される外部自己拡張型展開装置取り付け領域90(例えば、外部ステント取り付け領域)を具備する。本発明の任意の実施形態の内部誘導管部材70の長さは一般的に約10.0〜約40.0cmまで変動し得る。一代替的実施形態において、内部誘導管部材70の長さは約15.0〜約25.0cmである。別の実施形態において、内部誘導管部材70の長さは約20.0cmである。また、内部誘導管部材70の長さは意図されるステントに依存し得るとともに、別の実施形態において内部誘導管部材70の長さは8.0cmステントについて約15.0cmである。
内部誘導管部材70はさらに、内径および外径を具備する。一実施形態において、両径は内部誘導管部材70の全長にわたり実質的に均一である。例として、内径74は、内部誘導管部材近位の第2の端部分77またはその付近において、内部誘導管部材遠位の第1の端部分78またはその付近において、および第1の端部分78と第2の端部分77との中間で、約0.0205インチ(約0.52mm)の大きさであり得る。同様に、内部誘導管部材70は約0.0430インチ(約1.09mm)の大きさである外径75を有し得る。従って、外径75は、内部誘導管部材近位の第2の端部分77またはその付近において、内部誘導管部材遠位の第1の端部分78またはその付近において、および第1の端部分78と第2の端部分77との中間で、約0.0430インチ(約1.09mm)の大きさであり得る。
第2の端部分77近辺から第1の端部分78近辺までのその長さに沿って実質的に均一な外径75を有する内部誘導管部材70に対する代替的実施形態において、内部誘導管部材はまたテーパ状の外径76を具備してもよい。一実施形態において、内部誘導管部材は、内部誘導管部材の第1の端部分78もしくはその付近の、または内部誘導管部材の第1の端部分78と第2の端部分77との中間の第2の外径76’まで、遠位に縮径する。テーパ76は外径75に対して減少する断面、直径、幅、高さ、面積、体積、厚さ、および/または他の形状、形、型、外形、構造、外郭、および/または輪郭を有する。換言すれば、内部誘導管部材の第2の外径76’は、断面、直径、幅、高さ、面積、体積、厚さ、および/または他の形状、形、型、外形、構造、外郭、および/または輪郭が外径75より小さい。
図4はさらに、内部誘導管部材の第1の端部分78に結合される任意選択の非侵襲性の先端170を示す。内部誘導管部材の第1の端部分78から遠位に伸張する非侵襲性の先端170は、患者により許容され易いように縮径される、円形化される、面取りされる、または矢尻形である。非侵襲性の先端170はワイヤガイド入口172を伴う遠位の第1の端部分178およびワイヤガイド出口173を伴う近位の第2の端部分177を具備し、これにより入口および出口が非侵襲性の先端誘導管171を画定する。入口172と出口173および導管171はワイヤガイドを摺動自在に収容するサイズとされる。
非侵襲性の先端の第2の端部分177は、図4に示されるとおり、外部誘導管部材遠位端部分88に当接してもよいとともに、それにより、外部誘導管部材の第1の端部分88の遠位開口部89を越えて遠位全体に伸張する。任意選択により、外部誘導管部材遠位開口部89は、上記に説明されるとおり、患者に空気が入らないようにするため空気を除去するべく遠位部から出る生理食塩水を送達システムに流すのに十分なほど非侵襲性の先端170から離間される。代案において、および図5に示されるとおり、非侵襲性の先端170は、非侵襲性の先端第2の端部分172が部分的に外部材誘導管81内に、および部分的に外部誘導管部材遠位開口部89の近位に定置されるよう傾斜される第2の端部分177を有するよう構成されてもよい。非侵襲性の先端第2の端部分177の傾斜した設計は外部誘導管部材遠位開口部89に対する近位停止要素を形成する一方で、これにより非侵襲性の先端の第2の端部分177が外部誘導管部材の第1の端部分88内に部分的に摺動自在にぴったりと組み合わされる、装着される、固定される、またはさもなければ定置されることが可能となるため、外部誘導管部材の第1の端部分88が非侵襲性の先端170に重なってワイヤガイドの通過部(図5)を実質的に閉塞する好適なシールが非侵襲性の先端170と外部材の第1の端部分88の遠位開口部89との間に形成される。さらに、非侵襲性の先端第2の端部分177は以下に説明されるとおりステント遠位制止要素93’を具備する。
図4において、外部誘導管部材80もまたほぼチューブ状であるとともに第1の端部分88および第2の端部分87を具備する。外部誘導管部材80はさらに、第1の端部分88に対し近位にワイヤガイド入口82および第2の端部分87またはその付近に位置する近位ワイヤガイド出口83を具備する。入口82および出口83は外部誘導管部材80の誘導管81を画定し、ここで入口82と出口83および導管81はワイヤガイドを摺動自在に収容するサイズとされる。入口82はワイヤガイドを外部材誘導管81に収容するよう構成されるとともに、一実施形態において、入口82は内部誘導管部材出口73により画定される。当該実施形態において、ワイヤガイドは内部材誘導管71を通じ近位に移動するとともに内部誘導管部材出口73から出るが、ここで内部誘導管部材出口73の近位通過部が外部誘導管部材ワイヤガイド入口82として指定される。外部誘導管部材の近位ワイヤガイド出口83はワイヤガイドが外部材出口83から近位に出るよう構成される。一実施形態において、外部誘導管部材の遠位開口部89および出口83はそれらの間に誘導管81を画定する。
一実施形態において、インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)により製造および販売されるフレクサー(Flexor)(登録商標)シースが、遠位部13および/または中間部送達装置14での使用に適合し得る。別段に述べない限り、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは、図3に示されるとともに上述されるとおり、遠位部13および/または中間部送達装置14に提供されてもよい。例えば、遠位部13は中間部送達装置14を伴う一体型フレクサー(Flexor)(登録商標)シースチューブを具備するものとして構築されてもよい。あるいは、フレクサー(Flexor)(登録商標)チューブは中間部送達装置14または遠位部13のいずれか、またはその双方向けに使用されてもよい。次に、分離可能な中間部送達装置14および遠位部13が、本明細書において以下に、および/または、それらの開示が全体として援用される米国仮特許出願、2005年4月20日に出願され、「Delivery System and Devices for the Rapid Insertion of Self−Expanding Devices」と題されるとともに米国仮特許出願第60/673,199号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/673,199号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願、2006年1月23日に出願され、「Melt−Bonded Joint for Joining Sheaths Used in Medical Devices, and Methods of Forming the Melt−Bonded Joint」と題されるとともに米国仮特許出願60/761,594号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/761,594号明細書および同第60/673,199号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、付着され、接続され、接合され、または組み合わされてもよい。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは、滑らかで平らな表面を提供して外部シース50および/または外部誘導管部材80を近位に摺動するPTFE内層44を有する。遠位部13に関し、外部誘導管部材80は内部誘導管部材70に対して摺動するとともに、外部誘導管部材内表面92は上述される内層44であるだろうことから、結果としてステントプラットフォーム91上のステント17に対しもたらされる摩擦は最小限となる。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの摺動自在な内表面92は、ステントに対する破損またはずれを最小限にするという第2の利益を呈する。実際、自己拡張型ステントは外部誘導管部材80の内表面92に対し膨張力を継続的に及ぼすため、外部誘導管部材80を引き抜くときのステントと外部誘導管部材80の内表面92との間の任意の実質的な摩擦または抵抗により、ステントが破損され得るか、またはステントが目標部位からやや逸れて展開し得る。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースのコイル43を補強する細いフラットワイヤが必要な半径方向強度を伴う外部誘導管部材80を提供し、長期の保管時間にわたりステントを拘束する。対照的に、外部誘導管部材80の内表面92がフレクサー(Flexor)(登録商標)シース内層44または同等物を具備しない場合、ステントは時間の経過につれ内表面92中に埋め込まれるようになる傾向があり得るとともに、結果として、展開時の外部誘導管部材80の格納を妨害する。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースを具備する外部誘導管部材80においては、内層44および補強コイル43に加え、外部誘導管部材80はフレクサー(Flexor)(登録商標)シース外層42を有する。外層42はナイロンおよび/またはPEBAを具備し、外部材80の押圧性、格納、および制御に必要な剛性を提供して拘束された自己拡張型ステントの適正な展開を円滑にする。それゆえ、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは外部シース50および/または外部誘導管部材80の実施形態の非限定的な一例である。
図4は外部誘導管部材80の一実施形態において入口82の近位に出口83を有する外部誘導管部材80を示すが、入口82と出口83との間の軸線方向相対距離は、外部誘導管部材80が展開状態に対する未展開状態にある時、外部誘導管部材80が内部誘導管部材70に対し軸線方向に移動するため変動する。別段に述べない限り、図4は出口83が未展開ステント位置または展開ステント位置のいずれかで入口82の近位にある実施形態を示す。しかしながら、別の実施形態の未展開ステント位置において、出口83は入口82と実質的に同一平面上または一直線上にあってもよい。完全展開ステント位置において、出口83は同様に入口82に対し近位、同一平面上、または一直線上にあってもよい。任意選択により、入口82および出口83は以下で考察される移行領域60またはその付近に位置する。
さらに、外部誘導管部材80は階段状外形84、85を有し、ここで外部誘導管部材80は外部誘導管部材の第1の端部分88と第2の端部分87との中間にある第1の外径84、および移行領域60および後部開口部65の周辺にある外部誘導管部材の第2の端部分87またはその付近に位置する第2のより小さい外径85を具備する。階段状外形84、85は、外部誘導管部材80が中間部送達装置14の外部シース50の遠位端部分58まで移行する実施形態を含む。しかしながら、記載される本発明の実施形態において、階段状外形84、85は特に外部誘導管部材80に関して考察されるであろうが、中間部送達装置14に対する遠位部13の移行領域60に関する階段状外形84、85を含むものとして理解されるべきであり、この場合中間部送達装置14および遠位部13は、単に例として、かつ限定としてではなく、一方が第1の外径84を具備するとともに他方が第2のより小さい外径85を具備する別個の「フレクサー(Flexor)(登録商標)」シースなどの別個のユニットから形成される。
図4に示されるとおり、外部誘導管部材80の第2のより小さい外径85はより大きい第1の外径84に対し近位に位置するとともに、これにより、階段状外形84、85を具備する。第2のより小さい外径85を有することで外部誘導管部材80の外形および/または外部誘導管部材80の中間部送達装置14への移行が低減され、これは狭い脈管路、内視鏡作業導管、または内視鏡で使用する付属導管が関与する処置において有利である。第1の直径84と第2の直径85との差は変動し得る。例示として、第2の直径85は第1の直径84の約4分の1〜約10分の9であってもよい。別の実施形態において、第2の直径85は第1の直径84の約2分の1であってもよい。別の実施形態において、第1の直径84はほぼ5フレンチ(約1.67mm)であり、第2の直径85はほぼ4フレンチ(約1.33mm)である。
外部誘導管部材80の階段状外形84、85の一実施形態において、第2のより小さい外径85は外部誘導管部材の第2の端部分87またはその付近に位置する。第2の端部分87は第1の外径84から第2のより小さい外径85まで急激に減少してもよい。急峻な階段において、直径の変化は遠位部13の長手方向軸線に沿った短い長さに亘って生じる。急峻な階段のさらなる例において、出口83により形成される平面は外部誘導管部材80の長手方向軸線に対し実質的に垂直であってもよい。代替的実施形態において、第2の端部分87は第1の外径84から第2のより小さい外径85まで徐々に減少してもよい。緩慢な階段において、2つの直径の変化は、移行領域60および後部開口部65またはその付近で遠位部13の長手方向軸線に沿って1.0ミリメートル(「mm」)より大きい長さに亘って生じるとともに、一例においてこの変化は約1.0mm〜約10.0mmの長さに亘って生じる。緩慢な階段のさらなる例において、出口83により形成される平面は遠位部13の長手方向軸線に対し90度以外の角度であってもよい。
図4はまた、ワイヤガイド出口83を具備する外部誘導管部材80の第2の端部分87またはその付近に位置する後部開口部65も示す。換言すれば、出口83は第1の端部分88と第2の端部分87との中間にある外部誘導管部材80の外側壁内の開口であるというよりむしろ、後部開口部65の実施形態において出口83は遠位部13の後方、背面、または近位部分にあって外部材の第2の端部分87および階段状外形84、85またはその付近において外部シース50の外表面の方向に開いている。
後部開口部65はワイヤガイド(例えば、またはカテーテル)の前部装填およびより一般的な手順である後部装填に使用されてもよい。後部開口部65を有する送達システム用後部装填手順において、ワイヤガイドは、内部誘導管部材70の誘導管71を近位に、外部誘導管部材80の誘導管81を近位に通過してもよく、および外部誘導管部材80の第2の端部分87の出口83を遠位部13の後方、背面、または近位部分における後部開口部65から離れてもよい。逆に、後部開口部65を有する送達システム用前部装填手順において、医師はワイヤガイドを、第2の端部分87の出口83および外部誘導管部材80の誘導管81に、および内部誘導管部材70の誘導管71を通じて入れることにより、遠位部13の後方、背面、または近位部分で後部開口部65内に遠位に供給してもよく、ここでワイヤガイドは内部誘導管部材70のワイヤガイド入口72および/または非侵襲性の先端170のワイヤガイド入口172から出てもよい。
本発明に従う移行領域60の後部に位置する出口83を具備する後部開口部65を有する遠位部13において、ワイヤガイドはワイヤガイドのねじれを生じさせるような、遠位部13の長手方向軸線から離れる急な旋回をなす必要はない。後部開口部65―例示として、かつ限定としてではなく、図4、5、6、および7に示されるとおり、本発明の実施形態に従う出口83を具備する―は内部誘導管部材の第2の端部分77の近位に位置するとともにチューブ状遠位部13の長手方向軸線に対し横方向であっても、または角度をなしていてもよい。換言すれば、ワイヤガイド出口83は遠位部13の後部開口部65またはその付近に定置されてもよく、ここで出口83は、外部誘導管部材80の側部(例えば、外周のシリンダ壁)にのみ定置されるというよりむしろ、外部誘導管部材80および/または第2の端部分87の後方、背面、または近位部分またはその付近に位置する。
図4において、後部開口部65は傾いたものとして図示される出口83を具備するが、他の出口形状を利用することでワイヤガイドが外部材の後方から出るのを補助してもよい。一例において、出口83は外部誘導管部材の第2の端部分87の長手方向軸線と実質的に垂直な平面を形成してもよい。別の例において、出口83により形成される平面は遠位部13の長手方向軸線に対し90度以外の角度であってもよい。任意選択により、後部開口部65の傾いた出口83は外側壁83a、83bを有し、これはガイドレールとして働いてワイヤガイドを中間部送達装置14に向け近位に誘導するとともに外部シース50の外側に沿って延びる。
後部開口部65の出口83の軸線方向での全長は変動し得る。一実施形態において、長さはおおよそ約1.0mm〜約10.0mmである。別の実施形態は約5.0mmの長さを有する。出口83の全幅もまた変動し得る。一例において、出口の幅は約1フレンチ(約0.33mm)である。さらに別の例において、出口83の幅は約1フレンチ(約0.33mm)〜約4フレンチ(約1.33mm)の範囲をとる。別の例において、出口83の幅は外部誘導管部材80の第1の外径84と第2の外径85との間に近似差があってもよい。
移行領域60において、内部誘導管部材70の出口73が外部誘導管部材80のワイヤガイド入口82と連通する一方、以下に説明されるとおり第2の端部分77が機能的に内部誘導管部材70の遠位結合端部分48と結合される。移行領域60の長さは変動し得る。例えば、移行領域60はおおよそ約0.5cm〜約10.0cmであってもよい。別の実施形態において、移行領域60は約5.0cmの近似長を有する。さらに、移行領域60の長さは可変である:外部誘導管部材80が未展開軸線方向位置にある時のより短い軸線方向長さから;外部誘導管部材80がステントを展開するため近位に格納した時のより大きい軸線方向長さまで。同様に、外部誘導管部材80が未展開ステント位置にある時の、出口83が入口82に対し近位にある実施形態における移行領域60の初期長さと比較して、外部誘導管部材80が未展開ステント位置にある時の、出口83が入口82に対し遠位にある実施形態において、移行領域60の全長は異なる。
本発明の実施形態に従う移行領域60の一使用において、外部誘導管部材入口82はワイヤガイドを内部誘導管部材出口73から収容するとともにワイヤガイドはこれにより外部材誘導管81内に収容される。移行領域60において、内部材誘導管71および外部材誘導管81は一実施形態において相対的に同軸上でほぼ一直線に配列される。誘導管71、81の近似的整列はワイヤガイドの円滑な通過を促進する。円滑な通過は好ましくは、ワイヤガイドが内部材誘導管71から外部材誘導管81まで近位に移動するときのワイヤガイドの任意の屈曲を低減する。
図4に示されるとおり、遠位部13はまた、自己拡張型展開装置取り付け領域90も具備する。この取り付け領域90は、患者の体内に留置するための、拡張型(自己拡張型、バルーン拡張型、またはその他の拡張型)および非拡張型のステント、人工弁器具、および他の植え込み可能な物体などの植え込み型プロテーゼ向けに使用されてもよいとともに(植え込み型プロテーゼは、本発明を限定することなく、個々に、およびまとめて「ステント」と称される)、それゆえステント取り付け領域と称されることで先述の植え込み型プロテーゼを含んでもよい。
ステント取り付け領域90は、内部誘導管部材の第2の端部分78またはその付近に位置する内部誘導管部材70の外表面上にステントプラットフォーム91を具備する。記載される本発明の実施形態において、内部誘導管部材の第2の端部分78「にある、またはその付近の」プラットフォーム91は内部誘導管部材入口72と内部誘導管部材出口73との中間にある領域を含む。プラットフォーム91は任意のステント取り付け表面であってもよく、限定はされないながら、内部誘導管部材70の第1の端部分78またはその付近に位置する内部誘導管部材70の外表面、凹部、または窪みが挙げられる。未展開状態において、例えば自己拡張型ステント(図示せず)はステントプラットフォーム91を圧迫するとともに内部誘導管部材70の外部周辺に配置される。
ステント取り付け領域90は横方向移動(例えば、内部誘導管部材の長手方向軸線から離れる横膨張)を制御し、ステントの速過ぎる展開を回避する。ステントの横方向移動を制御するため、ステントはステントの内表面上のプラットフォーム91と外部誘導管部材80の内表面92との間に挟まれ、ステントは圧縮状態に保たれる。ステントは外部誘導管部材80の内表面92を上方の境界とするとともに内部誘導管部材70のプラットフォーム91を下方の境界とするため、ステント取り付け領域90はステントを実質的に圧縮状態に維持するとともにステントの速過ぎる展開を制御する。
ステントの横方向移動の制御に加え、ステント取り付け領域90はステントの軸線方向移動を制限し、目標部位から離れるステント移動を制御する。近位制止要素93はステントの軸線方向近位移動を制御する。一実施形態において、近位制止要素93は外部誘導管部材80の内表面92との摩擦接触をなすことなくステントの装填された近位端部分との満足な接触をなすのに十分大きいサイズとされる。未展開状態においてステントの近位移動を停止させるべく働くことに加え、この制止要素93は、ステントを露出および展開するため外部誘導管部材80が静止した内部誘導管部材70に対し近位に格納される時、ステント取り付け領域90に配置される内部誘導管部材70および/またはステントが近位に移り動くのを阻止するように働くことで、ステントを遠位部13から「押し」出すのを補助する。任意選択により、制止要素93は放射線不透過性であることによりステントが患者の目標部位またはその付近の脈管路内に定置するのを補助してもよい。一実施形態において、任意選択の遠位制止要素93’はステントの装填された遠位端部分との満足な接触をなすのに十分大きいサイズとされ、ステントの軸線方向の遠位移動を制御する。同様に、別の実施形態において任意選択の非侵襲性の先端170の近位の第2の端部分177がステントの遠位の軸線方向移動を制御する。実際、医療装置送達システムは、バルーン拡張型または非拡張型ステント、人工弁器具、および植え込み可能な他の物体を含む植え込み型プロテーゼを患者の体内の選択位置で展開するために使用されてもよいため、近位制止要素93および遠位制止要素93’は植え込み型プロテーゼの軸線方向遠位移動を制御する。任意選択により、遠位制止要素93’および/または非侵襲性の先端170は放射線不透過性材料を具備することでステントが患者内の目標部位またはその付近の脈管路内に定置するのを補助する。
図4はまた、内部圧迫部材41および内部誘導管部材の第2の端部分77が任意の好適な手段により機能的に連結され得ることも図示する。一実施形態において、溶融接合体47(下述される)が内部圧迫部材遠位結合端部分48(「結合端部48」または「結合端部分48」)および内部誘導管部材70の第2の端部分77を機能的に連結する。溶融接合体47は遠位結合端部分48の外部係合面48’と内部誘導管の第2の端部分77との間に表面対表面の接触を提供し、それによって内部圧迫部材41と内部誘導管部材70との間により硬い接続を形成する。
一実施形態において、内部圧迫部材の外部係合面48’は内部誘導管部材の第2の端部77の内表面101と溶融接合体47を形成してもよい。あるいは、内部圧迫部材の外部係合面48’は内部誘導管の第2の端部77の外表面102と溶融接合体47を形成してもよい。いまだ別の実施形態において、図4に示されるとおりの固形内部圧迫部材41の遠位結合端部分48は内部誘導管部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間に埋設49され(および/またはそれらの間で溶融接合47される)、下記に教示するように、および/又は、2006年1月23日に出願され、「医療用装置のための内部継手および内部継手の製造方法」(“Internal Joint for Medical Devices, and Methods of Making the Internal Joint”)と題され、出願番号60/761,565を有する米国仮特許出願、および、同題で2006年4月20日に出願され、合衆国法典第35巻第119条(e)のもとで出願日出願番号60/761,565および60/573,199の利益を主張する非仮出願に教示されているように、カニューレ挿入内部継手は、内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分77を機能的に連結し、これらの開示はその内容全体が組み込まれる。
本発明の実施形態を記載するために使用されるとき、溶融接合47(本発明に従う実施形態を簡潔に記載する目的から、溶融接合47は埋設49を含む)は、溶融する、液化する、軟化する、半融解状態にする、融解する、融着する、または可鍛性に、柔軟に、しなやかに、成形可能に、延性に、またはさもなければ別の構成部品により貫通可能に、または他の元素からなる溶融接合材料と融着されるようにするための任意の好適な手段を具備する。例えば、溶融接合47は2つの構成部品を界面で接合することを含み、構成部品界面の一方(または好ましくは双方)は溶融状態にある。厳密に言えば、真正の溶融接合47は双方の構成部品が界面で溶融されるとともにそれらが十分に化学的および物理的に混合可能であって冷却されると共に融着することを要件とする。
2つの構成成分をなす溶融接合材料は同一または実質的に同一の材料であってもよい。代案において、溶融接合材料は、材料が加熱下で軟化(または液化)するとともにそれにより構成部品の第1および第2の溶融接合材料を接合して固体状態の溶融接合体47に共に融着するよう標準大気圧で実質的に同様の融点を有する限り、異なってもよい。材料があまりに異なる融点を有する場合には、一方の材料を分解または焼成するなどしてから第2の材料を溶融し始めてもよい。
溶融接合47は単一層界面であってもよく、このとき一構成部品の界面/表面は第2の構成部品の界面/表面と合体し、または多層界面であってもよく、このとき一構成部品は第2の構成部品中に埋設49されるとともに、ひいては第2の構成部品に包囲される。化学的相溶性は、表面エネルギーおよび/または溶解度パラメータについて有する値の類似によって最も良く表され得る。簡単に言えば、類似した材料は相互親和性および異種材料より強く互いを接着する性質を有する傾向がある。溶融接合は、一構成部品が溶融される間に他の構成部品がその融点にあるか、またはそれを上回る場合の結合を含む。
溶融接合材料によって、実質的な分解なしに軟化するとともにほぼ粘着性になる「溶融接合」温度は異なり得る。溶融接合材料は、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.);カリフォルニア州クローバーデール(Cloverdale,California)のコバルトポリマーズ(Cobalt Polymers)を含む販売業者から、およびアルケマ・固着剤プ(Arkema Group)からは商標名Pebax(登録商標)PEBAとして入手可能である。溶融接合材料としては、ナイロン、ナイロンナチュラルチューブ、ポリエーテルブロックアミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性プラスチック、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリアミド、イオノマー、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、アクリル、液晶ポリマー、ポリオレフィン、ポリエチレンアクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニル、およびポリ塩化ビニルを含む好適な材料の種類の1つまたは組み合わせが挙げられ得る。
一実施形態において、溶融接合材料にPEEK材料が使用される。PEEKは約633°F(約339℃)で溶融するため、材料は約628°F〜約638°F(約331℃〜約337℃)で加熱され得る。例えば、溶融接合材料を加熱するため高周波ループ加熱器が使用されてもよい。かかる機械はマグナフォース社(Magnaforce,Incorporated)から入手可能であるとともにヒートステーション(Heatstation)1500の名称およびモデルのもと販売されている。別のかかる機械はキャスチップ社(Cath−Tip,Inc.)から入手可能であるとともにキャスチップ(Cath−Tip)IIのモデルおよび名称のもと販売されている。工程には上昇滞留および冷却時間がある。総上昇時間は約20秒であるとともに滞留時間は約10秒である。滞留時間中、温度は約600°F(約316℃)である。一実施形態においてナイロンまたはPEBAが使用される場合、加熱は約400°F(204℃)で、約10秒の滞留時間を伴う。
図4Aおよび4Bは本発明の一実施形態に従う溶融接合の前および後の構成部品の断面105の略図を表す。図4Aの断面105は、例えば、内部構成部品106、中間部構成部品107、および外部構成部品108を表す。全ての構成部品は当接して物理的接触状態にある界面をもって示されるが、これらは間に溶融接合体を形成するのに十分なほど近接していることのみが必要である。実際、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの外層42および内層44に関連して前に説明されたとおり、それを通じて外層42の溶融接合材料が内層44と接触するまで移動し得る間隙43’を有するコイル43を具備する中間層がさらにあってもよい。
図4Aに表される例において、中間部構成部品107および外部構成部品108は溶融接合されることが意図される。中間部構成部品107が第1の溶融接合材料109を具備する一方、外部構成部品108が第2の溶融接合材料109’を具備し、これらは同一の材料であってもよく、または大気圧下で同様の融点を有する別個の材料であってもよい。
図4Bは、外部構成部品108の第2の溶融接合材料109’の一部へと移動する中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109の一部を示す。同様に、外部構成部品108の第2の溶融接合材料109’の一部は中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109の一部へと移動する。第1および第2の材料109、109’の双方が他方へと移動する必要はないことは留意されるべきである。むしろ、第1および第2の材料109、109’は、混合などを伴い、または伴わず、界面での結合のみが必要である。例として、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの外層42は中間層コイル43(これは溶融していない)まで溶融するとともに内層44の外表面に、外層42へと溶融する内層44の外表面を伴い、または伴わず、結合してもよい。
図4Bはさらに、中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109ならびに第2の溶融接合材料109’および外部構成部品108または溶融接合された他の構成部品が固体状態に冷却されると構成部品および/または構成部品を具備する溶融接合材料を機能的に連結する溶融接合体47を形成するであろうことを示す。これは結果的にさらなる強度をもたらすとともに、固体状態の結合は溶融および凝固(例えば、融着および/または溶融接合材料界面で形成される架橋結合)に好適な加熱形態を使用する結果として生じるため、溶融接合された構成部品とのより強固な接合を形成するべく働く。
図5はステントの迅速挿入用送達システムの遠位部13の代替的実施形態を示す概略図を図示し、内部誘導管部材70、内部材70に対し軸線方向に摺動自在な外部誘導管部材80、展開器具取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を具備する。前出の図、実施形態、および説明と類似の要素には、同一の符号が付される。この実施形態において、内部圧迫部材41は任意選択により、薬剤および/または流体の輸送、換気、流動、移動、遮断、排出、または調節を円滑にする、または診断用、モニタ用、スコープ、または他の機器の挿入を受け入れる通路45(例えば、中空の、内腔を有する)を具備する。
チューブ状内部圧迫部材41は約0.0527〜約0.132インチ(約1.34mm〜約3.35mm)の範囲をとる均一な内径を有してもよい。チューブ状内部圧迫部材41の壁厚は約0.0015インチ(約0.038mm)である。これらの寸法は例示に過ぎないとともに、内径および壁厚は、送達システムが用いられるべき目的を達成するのに必要な任意のサイズで構築されてもよい(すなわち、器具が使用されるべき脈管路または作業導管により制限される)。
加えて、この内部圧迫部材41は任意選択の遠位逆止弁61を有する。ひいては、弁61は2通りの機能を供する。第1に、逆止弁は内部圧迫部材通路45に入る体液からの汚染に対し比較的抵抗性を有する。第2に、これは薬剤および/または流体が移動において移行領域60またはその付近で内部圧迫部材41の通路45から遠位に出ることを可能にするとともに薬剤および/または流体を内部材誘導管71および/または外部材誘導管81内に誘導し得る。
実際、内部圧迫部材の通路45は、バルーン拡張型ステント、人工弁器具、および他の植え込み可能な物体(個々に、およびまとめて、「ステント」)を具備する植え込み型プロテーゼを患者の体内の選択位置で展開するための医療装置送達システムの使用を円滑にし得る。ステントは近位制止要素93と遠位制止要素93’との中間にある展開器具取り付け領域90に配置され、植え込み型プロテーゼの軸線方向の遠位移動を制御する。
バルーン拡張型植え込み可能プロテーゼを伴う送達システムの使用についての一実施形態において、内部圧迫部材遠位嵌合端部分外部係合面48’は内部誘導管部材外表面102に機能的に連結され(またはカニューレ内腔内に接着される内部誘導管部材の第2の端部分77を有する金属製カニューレの外表面に溶接される)、および膨張部材(例えば、バルーン)が内部圧迫部材遠位嵌合端部分から遠位に伸張するとともに近位制止要素93を越えて、かつステント取り付け領域90のプラットフォーム91の周りに遠位に配置されることでバルーンはステントの下に位置する。ステントは患者内の目標部位またはその付近の脈管路内に定置され、ここで外部シース50および外部誘導管部材80はハンドル30の対応する摺動自在な軸線方向移動に際して内部圧迫部材41および内部誘導管部材70に対し軸線方向に摺動自在であり、これによりステントがステント取り付け領域90から露出されるとともに、最終的に展開する。スタイレット20がシリンジを収容するべく適合されることにより、生理食塩水などの膨張流体が内部圧迫部材41の近位端40から、およびそれを通じて流れるとともに遠位端部分48の弁61から出ることでバルーンの膨張チャンバを充填してもよい。それゆえ、バルーンはステントの下で拡張するとともに、結果として、ステントが半径方向に拡張し、ステントは実質上永久的に拡張された状態に塑性的に変形する。医師は次に、バルーンを収縮させるとともに内部誘導管部材70および送達システムの残りを患者の体内から取り除く。バルーン拡張型植え込み可能プロテーゼ用送達システムの使用についてのこの説明は例示として、かつ限定としてではなく与えられる。あるいは、チューブ状膨張流体運搬器具が外部シース通路59内にあるとともに装置近位部12から装置遠位部13まで伸張し、およびステントの下に配置される膨張部材と機能的に連結する。
図5に図示される送達システムの遠位部13の一実施形態において、内部継手46は内部誘導管部材遠位嵌合端部分48および内部誘導管部材70の第2の端部分77を機能的に連結する溶融接合体47を具備する。例えば、内部圧迫部材の外部係合面48’は、上記に教示されるとおり、内部誘導管部材の第2の端部分77の内表面101と(または代わりに外表面102まで)溶融接合体47を形成してもよい。
図5に示される実施形態はまた、出口83および73が様々な形状を有し得ることも図示する。第1に、これらの出口は湾曲するとともに、第2に、図4と比較してこれらは軸線方向全長にわたりより長く傾斜し、ワイヤガイドがそれぞれ内部材および外部材から出るのを補助する。さらに、出口83はこれによってより長い軸線方向外側壁83a、83bを有し、ガイドレールとして働くことでワイヤガイドを中間部14に向け近位に誘導するとともに外部シース50の外側に沿って延びる。
図5に図示されるとおりの非侵襲性の先端170に目を転じると、これは図4に示される非侵襲性の先端170と比較してそれほど矢尻形ではない。代わりに、図5の非侵襲性の先端は直円筒形チューブ形状を具備する第2の端部分177を有する。さらに、非侵襲性の先端の第2の端部分177の側部はより均一に平行であるとともに、図4に図示されるとおりの非侵襲性の先端の第2の端部分177の傾斜した実施形態におけるような外部誘導管部材遠位開口部89に対する近位停止要素を形成しない。非侵襲性の先端の第2の端部分177は、任意選択によりステント遠位制止要素93’を具備し、医療装置送達システムがバルーン拡張型または非拡張型ステント、人工弁器具、および他の植え込み可能な物体を患者の体内の選択位置で展開するために使用される時、植え込み型プロテーゼの遠位軸線方向移動を制御する。
ここで図6を参照すると、当該図はそこに挿入されたワイヤガイド16を伴う図5に従う器具の実施形態による部分断面の遠位部13を示す。後部装填手順において、ワイヤガイド16は非侵襲性の先端170の誘導管171に入るとともに内部誘導管部材70に向け近位に移動する。ワイヤガイド16は次に、内部材誘導管71に入るとともに入口82を介して外部誘導管部材80に向け近位に移動し、および外部材誘導管81に入るとともに出口83から出る。より一般性の少ない前部装填手順は上記のとおり記載され得るが逆順に述べられるであろう。
図6において、内部誘導管71および外部誘導管81は遠位部13のほぼ中心の長手方向軸線に沿って同軸上で実質的に一直線に配列される。導管71、81は実質的に一直線に配列されるため、ワイヤガイド16は、比較的ねじれ、屈曲、歪み、または撓みをほとんど伴わず内部材誘導管71を通じて外部材誘導管81まで移動するとともに、後部開口部65またはその付近で外部誘導管部材出口83から出る。ワイヤガイド16を簡略に示すため、出口83の近位のワイヤガイド16は外部シース50からややずれて示されるが、ワイヤガイド16は実際には外部シース50の外側に沿って、または外部シース50内の溝(図示せず)中に延びてもよいことは留意されるべきである。
図7はステントの迅速挿入用送達システムの遠位部13の代替的実施形態を示す縦断面の側面図を図示し、内部誘導管部材70、内部材70に対し軸線方向に摺動自在な外部誘導管部材80、展開器具取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を具備する。前出の図、実施形態、および説明と類似の要素には、同一の符号が付される。この実施形態は内部圧迫部材41および内部誘導管部材70をカニューレ95を伴い機能的に連結するための継手46の代替的実施形態を表す。
一実施形態において、カニューレ95は中空の、剛性チューブ、シリンダ、環体、カニューレ(套管針を伴う、または伴わない)、またはいくつか非限定的な例を挙げれば医療級ステンレス鋼または超弾性合金(例えば、ニチノール)などの金属からなる他の連結器具である。一実施形態において、カニューレ95は一般的に直円筒形状を具備するか、または楕円の、双曲線の、放物線の、湾曲した、多角形の、矩形の、または不規則な形もしくは断面である。カニューレ95は内部誘導管の第2の端部分77および/または内部誘導管の第2の端部分の外径75を収容するサイズとされる。内部誘導管の第2の端部分77の外表面102は固定本体95の内部係合面と固着剤、接着剤、樹脂、化学結合材またはそれらの組み合わせなどにより機能的に連結される(集合的に、および個々に「固着剤」)。単に例として、固着剤は、2つの表面間の薄膜において急速に重合され剛性の熱可塑性プラスチックを形成するよう配合された、ロックタイト(Loctite)4061瞬間接着剤であってもよい。ロックタイト(Loctite)4061瞬間接着剤は、ゴム、プラスチック、および金属などの多種多様な物質に特に好適な医療装置接着剤であるとともに、これはロックタイト社(Loctite Corporation)から入手可能である。
内部誘導管部材の第2の端部分77の外表面102をカニューレ95の内部係合面に固定することに加え、カニューレ95はまた内部誘導管部材遠位嵌合端部分48も機能的に連結する。嵌合端部分48の外部係合面48’はカニューレ95の外部係合面と当接関係にある(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)とともに、遠位嵌合端部分48およびカニューレ95は、限定はされないが、溶接、はんだ付け、ろう付け、または融着を含む任意の好適な手段により機能的に連結される。はんだ付けおよびろう付けは、はんだまたはろう付け金属が接合される金属より低い融点を有することから、遠位嵌合端部分48とカニューレ95との間に半永久的接続が所望の場合に使用される。このように、十分な熱が印加されはんだまたはろう付け金属を溶融すると、これらは遠位嵌合端部分48およびカニューレ95の表面に合金を形成するとともに、凝固すると、ひいては接合された部品を破壊することなく再加熱することにより製造中に外すことのできる(例えば、接続不良の際にやり直すため)継手を形成する。対照的に、溶接は遠位嵌合端部分48の外部係合面48’およびカニューレ95の外部係合面を界面で溶融することを含み、または温度と圧力とを組み合わせて局部的な融合を生じさせることを含む。結果的に、ほとんどの例においてはんだ用より高い温度が関わるとともに、結合は永久的である。
内部圧迫部材遠位嵌合端部分48およびカニューレ95が接続される場合、任意選択のチューブが継手46の周りに配置されてもよい。チューブは溶接された、はんだ付けされた、または融着された継手により作り出される鋭角の一部を最小化する利点を有する。一実施形態において、チューブは継手46の周りに配置されるとともにそれと溶融接合される溶融接合チューブである。図7は遠位嵌合端部分48の遠位のほとんどの先端がカニューレ95の遠位端部分とぴったり重なる(例えば、実質的に同一平面上にある)ことを示すが、これはあるいはカニューレ95の遠位端部分から約0.5mm近位に後退させてもよい。後退させる調整によって、はんだ付け、溶接、または融着部が円滑な移行を形成できるとともに遠位端先端とカニューレ95との間の空間を充填することができる。これはまた、継手の周りに円周方向のはんだ付け、溶接、または融着をより多く施すのと比較して外形を最小化するであろう。
図7、7A、7B、および7Cに従えば、遠位嵌合端部分48はカニューレ95の外部係合面95’と相補的な曲線的形状48”を具備する。このように、湾曲した、またはさもなければ円形の断面であるカニューレ95を具備する実施形態において、このとき図7Aは、外部係合面48’がカニューレ95の湾曲した、または円形の外部係合面95’に対し当接関係にある(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)ことができるよう曲線的形状48”がフルート溝状であることを示す。フルート溝状曲線的形状48”は、任意の湾曲した、靴べら形、セロリ形、半円形、三日月形、叉骨形、鞍形、C字形の、V字形の、U字形の、または他の弓形形状を具備する。別の実施形態において、カニューレ95の外部係合面95’は平坦な部分を有し得るとともに、図7Bは、曲線的形状48”が同様に平坦であることにより外部係合面48’がカニューレ95の外部係合面の平坦な部分に対し当接関係にあることができる(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)ことを示す。しかしながら、たとえカニューレ95の外部係合面95’が湾曲した、または円形の断面である場合にも、図7Cは、はんだ付け、ろう付け、または融着により外部係合面48’と平坦形状48”がカニューレ95の外表面95’の湾曲した部分を形成する接面との間の空間を充填し得るため、内部圧迫部材の曲線的形状48”が平坦であり得ることを示す。同様に、溶接96が使用される場合には、平坦形状48”が湾曲した、または円形のカニューレ95の外部係合面95’に対し形成されるであろう。
加えて、曲線的形状48”は内部圧迫部材遠位嵌合端部分48とカニューレ95との間の接続の薄い外形、高い強度、および可撓性を維持する。曲線的形状48”は、内部圧迫部材遠位嵌合端部分48とカニューレ95との間の接続においてより大きな直径を有するであろう、円形化された内部圧迫部材遠位嵌合端部分48とは対照的である。
曲線的形状48”を作り出すため、内部圧迫部材遠位嵌合端部分48は形成され、剪断され、鋳造され、または成形されてもよい。単に例として、内部圧迫部材遠位嵌合端部分48をなす材料の形および/または物理的特性を改変するための形成は高温および低温の双方で行われ得る(スタンピングを除く、これは常に低温で行われる)。一般的な形成工程としては、遠位嵌合端部分48の圧延(1本または2本のローラー間の)、延伸、鍛造、直線曲げ、およびスタンピングが挙げられる。
継手46、カニューレ95、および曲線的形状48”を具備する内部圧迫部材遠位嵌合端部分48の追加的な実施形態は、2006年4月20日に出願された、「Joint for Operatively Coupling a Contoured Inner Compression Member and an Inner Guide Channel Member for Medical Device Delivery Systems」と題されるとともに依頼人参照番号第PA−5930−RFB号を有する米国特許出願に記載され、その開示は全体として援用される。
(内部継手)
図8は、内部誘導管部材70と内部圧迫部材41を機能的に連結するための、本発明の一実施形態による内部継手46を示す、システムの遠位部分の破断縦断面図である。それによって、内部継手46は、医師が、内部圧迫部材41、内部誘導管部材70、およびステントを外部誘導管部材80および外側シース50と比較して静止状態に又は比較的静止状態に保ちつつ、外部誘導管部材80を内部誘導管部材70に対して移動させることを可能にする。本発明の更に別の態様は、鋭角θの内部誘導管部材の第2の端部分77を有する内部誘導管部材70を具備する。前記図面、実施形態、および前記説明の同様の要素には同じ標識が付けられる。本発明による実施形態はこれらの特徴の1つ以上を有してもよく、各特徴を以下で説明し、対応する図面に示す。
図8では、内部誘導管部材70は、8.0cmのステントでは長さ約15.0cmであってもよい。ブレード、レーザ、鋸、および研削盤等の切削機器を使用して内部継手を製造した(後述)後、内部誘導管部材70の近位の第2の端部分77は傾斜した鋭い切断部を有してもよい。内部誘導管部材の第2の端部分77は、角度θを有する。本発明の一実施形態では、第2の端部をスカイビング加工し、第2の端部に約40°〜約50°の角度θを付与してもよく、別の実施形態では角度は約45°である。
図8の内部継手46を参照すると、内部継手46は内部圧迫部材41を内部誘導管部材70に機能的に連結する。本発明のこの態様は、例えば、溶融接合などによって(前述および後述)、内部誘導管部材70の第2の端部分77に植設49された内部誘導管部材遠位嵌合端部分48(「嵌合端部48」)を有する内部圧迫部材41を備える。植設49によって、内部圧迫部材遠位結合端部分48は、内部誘導管部材の第2の端部分77を貫通し、その結果、内部圧迫部材遠位結合端部分48は、内部誘導管部材の第2の端部分77に埋め込まれる。
換言すれば、内部圧迫部材遠位結合端部分48は、内部誘導管部材の第2の端部分77の内面と外面101、102(個々におよび集合的に「第2の係合面」)の間に挿入され、嵌め込まれるように植設49される。内部誘導管部材の第2の端部分の内面101と外面102は、内部誘導管部材70の誘導管71に対する。更に、植設49された内部圧迫部材遠位結合端部分48は、内部誘導管部材の第2の端部分の内面と外面101、102の間に内側および外側接触界面103、104を有する内部誘導管部材の第2の端部分77を画定する。これは、内部誘導管部材の第2の端部分77の内側接触界面103が、植設49された内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分の内面101の間にあることを意味する。同様に、内部誘導管部材の第2の端部分77の外側接触界面104は、植設49された内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分の外面102の間にある。
内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分の内面および外面各101、102に対して画定されるとき、内部圧迫部材遠位結合端部分48が実質的に丸い場合、内部誘導管部材の第2の端部分の内側および外側接触界面各103、104は半円形(一緒に実質的に円形になる)であってもよく、内部圧迫部材遠位結合端部分48が実質的に平坦な側面を有する場合、実質的に平坦であってもよく、又は内部圧迫部材遠位結合端部分48の形状に応じて他の何らかの構成であってもよい。植設49された内部圧迫部材遠位結合端部分48によってそのように画定されるとき、内部誘導管部材の第2の端部分の接触界面103、104は隣接していても、環状であっても、又は離間していてもよい。
内部圧迫部材41の植設49によって内部圧迫部材結合端部48が内部誘導管部材の第2の端部分77を構成する材料の中に固定されるため、内部圧迫部材遠位結合端部分48は内部誘導管部材の第2の端部分の外側接触界面104と内側接触界面103によって包囲され、それによって、内部圧迫部材遠位結合端部分の外側係合面48’(例えば、「外側係合面48’」、「係合面48’」、「第1の係合面48’」およびこれらの変形)と内部誘導管部材の第2の端部分77との面間接触が提供される。この結果、内部継手46は、内部圧迫部材41と内部誘導管部材70の間に、より堅固な接続を形成する。内部圧迫部材遠位結合端部分48の周囲の内部誘導管部材の第2の端部分77の内側および外側接触界面103、104の材料を溶融および固化させるのに好適な形態の熱を使用することによって固体状態の結合が得られる(例えば、溶融接合される材料界面に形成される融着および/又は架橋結合)。
更に、機械的又は化学的エッチング、サンドブラスト、レーザ切削、機械加工、ねじ切り、フライス加工、穴あけ、化学処理、又は他の方法で、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’を処理すると、内部誘導管部材の第2の端部分の内側接触界面103と外側接触界面104に対するその結合特性が改善される。内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’は、(規則的又は不規則な形状の、表面模様のある又は前述のように処理された)外周、並びに、共有結合、イオン結合、又は分子間結合(イオン−双極子間の力、双極子−双極子間の力、ロンドン分散力、および/又は水素結合など)によって化学的に結合した、接着した、又は他に積層、テーピング、浸漬、噴霧、堆積、蒸着、巻き付け(熱融着)、並びに、塗装および硬化等の方法で塗布した任意の物質、化合物、分子、又は材料(固体、液体、流体、ゲル、ガス、又は蒸気を含む)を含む内部圧迫部材遠位結合端部分48上の被膜を含むものと理解されたい。
重なり合う内部継手46は、必要に応じて長さが様々であってよい。一実施形態では、内部継手46は約2.0ミリメートル(「mm」)〜約10mmである。別の実施形態では、内部継手46は約3.0ミリメートル〜約7.0mmであり、更に別の実施形態では、内部継手46は約5.0mmである。任意選択的に、内部継手46の長さは、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’が内部誘導管部材の第2の端部分77に植設49された(又は溶融接合47した)長さである。内部継手46は、少なくとも5ニュートンの強度、好ましくは少なくとも20ニュートンの強度を提供する。一実施形態では、内部継手46の強度は、少なくとも5ニュートン、好ましくは少なくとも20ニュートンの内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分77との引き抜き強さを提供することにより測定され得る。
内部継手46の一実施形態は、医療用装置に使用される内部圧迫部材41と内部誘導管部材70を機能的に連結するために溶融接合47を備える。例えば、図2、図2C、図4、図5、図6、図7、図7A−図7C又は図8による、および本明細書に記載されている内部圧迫部材41などの内部圧迫部材41は、近位端40(例えば、図2)と遠位嵌合端部分48(例えば、図2C、図4、図5、図6、図7、図8、図9A、図9C、図9Dおよび図9E)を有する。遠位嵌合端部分48は、前述の係合面48’(例えば、図4、図5、図7、図7A〜図7C、図8、図9A、図9C、図9Dおよび図9E)を有する。図5、図5、図6、図7、図7A〜図7C、図8、図9B、図9C、図9Dおよび図9Eにより開示され、本明細書に記載されているような内部誘導管部材70は、第1の端部分78と第2の端部分77を有し、それらの間に誘導管71を画定する任意の管状部材である。任意選択的に第1の端部分78は入口ポート72を備え、任意選択的に第2の端部分77は出口ポート73を備え、ポート72、73はそれらの間の誘導管71と流体連通している。内部誘導管部材の第2の端部分77は、前述のように、少なくとも1つの内面101および/又は外面102(図4、図5、図7、図8、図9Cおよび図9Eを参照)を備える第2の係合面を有する。
より詳細には、溶融接合47を形成するための溶融接合材料を含む内部継手46は、内部圧迫部材遠位結合端部分48の係合面48’を内部誘導管部材の第2の端部分77の第2の係合面(例えば、内面又は外面各101、102の1つ)に機能的に連結する(図5を参照)。例えば、一実施形態では、内部継手46は、内部圧迫部材遠位嵌合端部の係合面48’(即ち、第1の係合面48’)を備え、内部誘導管部材の第2の端部分77の内面101(即ち、第2の係合面)への溶融接合47を形成する(図5を参照)。或いは、内部継手46は、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’(即ち、第1の係合面48’)を備え、内部誘導管部材の第2の端部分77の外面102(即ち、第2の係合面)への溶融接合47を形成する。溶融接合47は、少なくとも5ニュートンの強度、好ましくは少なくとも20ニュートンの強度を提供する。一実施形態では、溶融接合47の強度は、少なくとも5ニュートン、好ましくは少なくとも20ニュートンの内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分77との引き抜き強さを提供することにより測定され得る。
溶融接合47を形成し、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’(即ち、第1の係合面)を内部誘導管部材の第2の端部分の内面又は外面、各101、102(即ち、第2の係合面)に、又は内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分の接触界面103、104(即ち、第2の係合面)の1つ以上を機能的に連結するため、内部継手46は(集合的におよび個々に「ナイロン」、「ペバ(PEBA)」および/又は「ぺバックス(PEBAX)」として)前述した溶融接合材料を含んでもよく、単独で又は2つ以上の組み合わせで使用されてもよい。
溶融接合47は、2つの構成要素を界面および/又は表面で一緒にすることを含み、ここで、構成要素の界面および/又は表面の1つ又は両方が、溶融される、液化される、溶融状態又は半溶融状態にされる、軟化される、展性がある、屈撓性がある、柔軟である、成型可能である、延性がある、又は他に別の構成要素によって貫通可能である、又は他の要素を構成する溶融接合材料に融着され得る。本発明の一実施形態を説明するのに使用される時、溶融接合47は内部圧迫部材41の遠位結合端部分48によって貫通可能となり得る。
溶融接合47は、典型的には、溶融接合する構成要素(例えば、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’、内部誘導管部材の第2の端部分の内面および/又は外面各101、102、および/又は、内部誘導管部材の第2の端部分の内側および外側接触界面各103、104)の1つ又は両方が、冷却時に一緒に融着するように、十分化学的および物理的相溶性があることを必要とする。化学的相溶性は表面エネルギーおよび/又は溶解度パラメータの値が類似することに関して表されてもよい。簡単に言えば、類似の材料は相互の親和性を有し、異なる材料よりも互いに付着する性向が大きいという傾向を有することがある。
本明細書で使用する時、溶融接合47は1つの構成要素が溶融し、もう1つの構成要素がその融点以上である結合を含む。溶融接合47は、1つの構成要素の界面および/又は表面が第2の構成要素の界面および/又は表面と嵌合する2相であってもよく、又は、1つの構成要素が前述のように第2の構成要素の中に植設49され、それによって第2の構成要素の内側および外側接触界面各103、104と嵌合する多相であってもよい。
従って、内部継手46は植え込み49することなく溶融接合47から形成されてもよい(例えば、内部圧迫部材遠位結合端部分48の外側係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分77の内面又は外面101、102との粘着および/又は結合)。又は、内部継手46は、内部圧迫部材遠位結合端部分48の外側係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分の内側又は外側接触界面各103、104を溶融接合し、且つ植設49することにより形成されてもよい。
溶融接合47は、2つの構成要素を接合するための他の接続手段に利点を提供する。例えば、溶融接合47は必要とする設計工学がずっと少なく、流体接着剤結合プロセスが示す難点を全て排除する。また、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分の内面又は外面101、102との(又は、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分の接触界面103、104との)溶融接合47は、溶融温度に達すると、ほとんど即時である。更に、溶融接合47は、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’と、内部誘導管部材の第2の端部分の内面および外面101、102の1つ以上との、又は、内部圧迫部材遠位結合端部分の係合面48’と内部誘導管部材の第2の端部分の接触界面103、104との面間接触を提供する。更に、内部圧迫部材41と内部誘導管部材70の間に固体状態の結合(例えば、溶融接合される材料界面に形成される融着、化学結合、および/又は架橋結合)が形成する。
(方法)
内部継手46および/又は鋭角の内側部材近位端を有する自己拡張型ステントを送達するための医療用装置の製造方法および提供方法も提供する。
図9A、図9B、図9C、図9Dおよび図9Eは、医療用装置を迅速に挿入するための送達システムと一緒に使用されるように内部圧迫部材41の遠位嵌合端部分48を内部誘導管部材70に機能的に連結する内部継手46を提供する方法300を示し、送達システムは、近位端、前記内部圧迫部材を有する細長い可撓性中間部送達装置、および外部誘導管部材と前記内部誘導管部材を有する遠位端を具備する。通常、内部継手46は、内部圧迫部材遠位結合端部分48(「結合端部48」)を内部誘導管部材70の溶融接合される第2の端部分77に溶融接合47および/又は植設することによって形成される。内部誘導管部材70は一般に管状であり、第1の端部分78と第2の端部分77を備える。前記図面、実施形態および前記説明の同様の要素には同じ標識が付けられる。
図9Aでは、前述のような特徴を有し、材料を含み、外側係合面48’を有する遠位嵌合端部分48を具備する細長い内部圧迫部材41を提供する302。実際に、内部圧迫部材にクック社(Cook Incorporated)から入手可能なステンレス鋼スタイレットを使用してもよい。一実施形態では、内部圧迫部材41は中実である。長さは様々であってもよく、一実施形態では、8.0cmの自己拡張型ステントを迅速に挿入するため、送達システム10では約139cmであってよい。より短いステントには、通常、より短い内部誘導管部材70を用いるため、より長いステントでは、内部圧迫部材41はより長くてもよい。内部圧迫部材の外径は様々であってよい。一実施形態では、外径は約0.06cm(0.024インチ)である。心なし研削により、内部誘導管部材の第2の端部77のPEEK管に溶融接合される嵌合端部48は、長さ約5.0cmにわたって外径約0.04cm(0.016インチ)までテーパが形成される。
図9Bでは、また、前述のような特徴を有し、材料を含み、遠位の第1の端部分(図示せず)と近位の第2の端部分77とを具備し、誘導管71、近位の第2の端部分77の又はその近傍の出口ポート73を画定する内部誘導管部材70を提供し304、そこで、第2の端部分77は内面101と外面102を更に備える。一実施形態では、これはPEEK管から成る。別の実施形態では、内部誘導管部材70はプラスチックカニューレである。
図9Bは、内部誘導管部材の第2の端部分77が熱などの任意の好適な手段で溶融される(工程306)ことを更に示し、ここで、「溶融される」は溶融、液化、軟化、半溶融状態、溶融状態にすること、融着、又は、展性、屈撓性、柔軟、成型可能、延性、又は他に別の構成要素で貫通可能にすること、又は他の要素を構成する溶融接合材料に融着されることを含む。例えば、内部誘導管部材の第2の端部分77を溶融させる(工程306)ために高周波ループヒータを使用してもよい。このような装置は、マグナフォース社(Magnaforce, Incorporated)から入手可能であり、ヒートステーション(Heatstation)1500の名称および型番で販売されている。別のこのような装置は、キャス−チップ社(Cath−Tip, Inc.)から入手可能であり、キャス−チップ(Cath−Tip)IIの型番および名称で販売されている。
内部圧迫部材41を内部誘導管部材70に植設することなく、内部誘導管部材70に溶融接合させてもよい。図5に示されるように、例えば、内部圧迫部材遠位結合端部分48の外側係合面48’は、内側誘導管の第2の端部分77の内面101への、又は或いは内側誘導管の第2の端部分77の外面102への溶融接合47を形成してもよい。
材料は異なる「溶融接合」温度を有し、その温度で材料は、実質的に劣化することなく、軟化し、ほとんど粘着性になる。PEEK管を使用する一実施形態では、PEEKが約633°Fで溶融するため、内部誘導管部材の第2の端部分77は約628°Fから約638°Fに加熱される。プロセスには上昇保持時間と冷却時間がある。全上昇時間は約20秒であり、保持時間は約10秒である。保持時間の間、温度は約600°Fである。
図9Bは更にスカイビング加工312とテーパ形成314を示す。内部誘導管部材の第2の端部分77は、約40°〜約50°の斜角θが得られるようにスカイビング加工312され、別の実施形態では、角度は約45°である。内部誘導管部材は、研削、スカイビング加工、レーザ切削、機械加工、放電加工、打抜き加工、剪断加工、スライス、シェービング、加圧、フライス加工などの任意の好適な手段でテーパが形成される314、および/又は、他の既知の成形プロセスで形成される。「テーパ形成(tapering)」、「テーパ(taper)」、「テーパが形成された(tapered)」、「テーパを形成する(taper(s))」の用語又はこれらの変形は、遠位方向で内部誘導管部材70の長さ全体にわたって徐々に減少する内部誘導管部材の実施形態を説明する。テーパが形成された部分は、減少した断面、直径、幅、高さ、面積、角度、容積、厚さ、および/又は他の構成、形状、形態、プロファイル、構造、外形、および/又は輪郭から得られても、又はそのような寸法であってもよい。
図9Cを参照すると、保持時間の終わり又はその近くで、内部誘導管部材の第2の端部分77は軟化した。内部圧迫部材遠位結合端部分48は軟化した内部誘導管部材の第2の端部分77に植設される。換言すれば、内部圧迫部材遠位結合端部分48の外側係合面48’が、例えば、溶融接合47により、内部誘導管部材の第2の端部分の内面と外面101、102の間の内部誘導管部材の第2の端部分の内側および外側接触界面103、104に機能的に連結するように、第2の端部の管を熱で軟化させ、管が燃焼又は劣化する前に、内部圧迫部材遠位結合端部分48を内部誘導管部材の第2の端部分の内面と外面各101、102の間の軟化したPEEKの壁の中に迅速に移動させる。或いは、内部圧迫部材遠位結合端部分の外側係合面48’を内部誘導管部材の第2の端部分77の内面101に溶融接合させても(図5)又は内部誘導管部材の第2の端部分77の外面102に溶融接合47させてもよい。
植設された内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分77を冷却する310(図9C)。本発明の実施形態を説明するのに使用する時、冷却310工程は、溶融した内部誘導管部材の第2の端部分77が固体状態に戻る(例えば、再び固体になる)ことを可能にする任意の手段である。従って、接合された内部圧迫部材遠位結合端部分48と内部誘導管部材の第2の端部分77を室温に低下させてもよい。一実施形態では、冷却時間は約30秒である。その結果、嵌合端部は、管の溶融した壁に植設される。PEEKは(例えば)溶融するとき膨張し、冷却するとき収縮し、内部圧迫部材結合端部48をよりきつく把持するため、これによって堅固な継手が形成される。これによって前述の追加の機械的結合が得られる。
任意選択的に、図9Dが示すように、溶融工程306および/又は植設工程308中、第2の端部分77の開存性を維持することを助けるため、図9Bによる内部誘導管部材70は、内部誘導管部材の第2の端部分77の誘導管71の少なくとも一部内に位置決めされる(工程316)マンドレル330を有してもよい。一実施形態では、マンドレル330は、テフロン(登録商標))コーティング、丸い断面、および、約0.052cm(0.0205インチ)の直径を有するステンレス鋼マンドレルである。
任意選択的に、図9Dに示されるように、溶融工程306および/又は植設工程308中、第2の端部分77の開存性を維持し、溶融工程306中、熱を伝導することを助けるため、器具340が内部誘導管部材の第2の端部分77の少なくとも一部の周囲に配置される(工程318)。一実施形態では、器具340は、約0.109cm(0.0430インチ)の内径を有する金属カニューレである。
この時点で、内部誘導管部材の第2の端部分77は、マンドレル330と器具340の間に挟持される。次いで、内部誘導管部材の第2の端部分77が軟化するまで、高周波ヒータループ内に配置することによってこのアセンブリを溶融306させる。次いで、軟化した内部誘導管部材の第2の端部分77の中に押し込むことによって内部圧迫部材遠位結合端部分48を植設する308。
図9Eは、内部圧迫部材遠位結合端部分48の外側係合面48’が、例えば、溶融接合47によって内部誘導管部材の第2の端部分77の内面と外面101、102の間の内側および外側接触界面103、104に機能的に連結するように、内部誘導管部材の第2の端部分の内面と外面各101、102の間に植設49された内部圧迫部材遠位結合端部分48を示す。或いは、外側係合面48’を内側誘導管の第2の端部分77の内面101に溶融接合47させてもよく(図5)、又は、内側誘導管の第2の端部分77の外面102に溶融接合47させてもよい。
冷却310後、任意の好適な手段でマンドレル330を取り除く(工程320)。また、器具340およびマンドレル330を任意の好適な手段で取り除く(工程322)。
自己拡張型ステントを送達するための本明細書で教示する医療用装置の製造方法および提供方法を順次実施する必要はない。例えば、方法300では、内部誘導管部材70を提供304した後、内部圧迫部材41を提供302してもよい。また、スカイビング加工312、テーパ形成314の前又はその後に、又は器具340が内部誘導管部材の第2の端部分77の周囲に配置318される前又はその後に、マンドレル330を位置決め316してもよい。同様に、器具340を取り除く(工程322)前、又はその後に、マンドレル330を取り除いてもよい。
更に、内部圧迫部材41は、外側係合面を有する嵌合端部を備える細長いカテーテル又は他の任意の細長い部材(管状又は中実)であってもよい。更に、管状の内部誘導管部材70は、第2のカテーテル、又は第1の端部と第2の端部(第2の端部は内面と外面を有する)を備える他の管状部材であってもよい。
医療用装置送達システムおよび装置と一緒に使用されるカテーテル内部継手の前述の詳細な説明、並びにカテーテル内部継手を形成する方法は、限定的なものではなく例示的なものと見なされるべきであるということが意図されており、全ての同等物を含む次の特許請求の範囲によって本発明の趣旨および範囲が決定されることが意図されていることを理解すべきである。用語にはその妥当で平易且つ通常の意味が与えられる。また、任意の図の実施形態およびその特徴を他の図に示されている実施形態と組み合わせてもよい。当該技術分野で既知であり、本発明の構造および機能と一致していない他の特徴を実施形態に加えてもよい。本発明の特定の要素、実施形態、および用途を示し、記載してきたが、勿論、当業者によって特に前記の教示に鑑みて変更がなされ得るため、本発明はそれらに限定されるものではないことが理解される。従って、添付の特許請求の範囲により、本発明の趣旨および範囲に入るこれらの特徴を組み込むこのような変更を包含することが想到される。
本発明の一実施形態に従う医療機器システムの切欠概略図である。 本発明の一実施形態に従う医療装置のシステム近位部の切欠分解側面図である。 本発明の一実施形態に従うハンドルの第1のコネクタおよびハンドルの第2のコネクタの縦断面分解側面図を示す。 図2Aに従う機能的に連結された第1および第2のコネクタの縦断面側面図を示す。 本発明の一実施形態に従う張力緩和部材および/または外部シースを動作可能に連結する図2Bに従うハンドルの第1のコネクタおよびハンドルの第2のコネクタの縦断面側面図を示す。 中間部送達装置の外部シースの、および/または本発明に従う医療装置のシステム遠位部の外部誘導管部材向け実施形態の部分長に沿った縦断面図である。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムのシステム遠位部の切欠縦断面図である。 本発明の一実施形態に従う構成部品の溶融接合の横断面図を概略的に表し、溶融接合前を示す。 本発明の一実施形態に従う構成部品の溶融接合の横断面図を概略的に表し、溶融接合後を示す。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムのシステム遠位部の代替的実施形態の切欠縦断面図である。 ワイヤガイドの一部分を伴い示される、本発明に従うシステム遠位部の実施形態の縦断面図である。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムのシステム遠位部の別の実施形態の切欠縦断面図である。 図7の7A−7A線に沿った横断面図を示す。 図7の7B−7B線に沿った横断面図を示す。 図7の7C−7C線に沿った横断面図を示す。 図8は、本発明の一実施形態による内部継手を示すシステム遠位部の破断縦断面図である。 自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムなどの医療用装置に使用される、内部圧迫部材を内部誘導管部材に接合する内部継手の製造方法を示す概略図である。 自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムなどの医療用装置に使用される、内部圧迫部材を内部誘導管部材に接合する内部継手の製造方法を示す概略図である。 自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムなどの医療用装置に使用される、内部圧迫部材を内部誘導管部材に接合する内部継手の製造方法を示す概略図である。 自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムなどの医療用装置に使用される、内部圧迫部材を内部誘導管部材に接合する内部継手の製造方法を示す概略図である。 自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムなどの医療用装置に使用される、内部圧迫部材を内部誘導管部材に接合する内部継手の製造方法を示す概略図である。

Claims (14)

  1. 患者の体内に植え込み可能な自己拡張型機器を迅速に挿入送達するための送達器具であって:
    システム近位部分とシステム遠位部分の中間に延びる、細長く長さ方向に続く、可撓性の中間部送達装置であって、前記中間部送達装置が外側シースと金属製内側圧迫部材を備え、前記内側圧迫部材が外側係合面を備える遠位結合端部分を有する、中間部送達装置と;
    前記システム遠位部分に配置されるプラスチック製内側誘導管部材であって、入口ポートを有する遠位の第1の端部分と出口ポートを有する近位の第2の端部分とを具備し、それらの間に誘導管を画定する内側誘導管部材であり、前記内側誘導管部材の第2の端部分が内面と外面を有する内側誘導管部材と;
    軸線方向において前記内側誘導管部材と関連する外側誘導管部材であって、開口部を有する遠位の第1の端部分と出口ポートを有する近位の第2の端部分とを具備し、前記第1の端部の開口部と第2の端部の出口ポートが誘導管を画定する外側誘導管部材であり、外側誘導管部材が外側誘導管部材の第1の端部分と第2の端部分の中間の第1の外径と、外側誘導管部材の第2の端部分に又はその近傍に位置する第2の、より小さい外径とを備える階段状プロファイルを有するように構成された外側誘導管部材と;
    前記外側誘導管部材内の前記システム遠位部分に配置された自己拡張型展開装置取り付け部位であって、近位拘束具、内側誘導管部材の外面、および外側誘導管部材の内面を具備する取り付け部位;および
    前記自己拡張型展開装置取り付け部位の近位とされ前記システム遠位部分に配置される移行部位であって、前記内側誘導管部材の出口ポートが前記外側誘導管部材出口ポートと連通し、前記内側誘導管部材の出口ポートの近位に位置する後部開口部を備える、移行部位を備え;
    前記金属製内側圧迫部材の遠位結合端部分が、前記プラスチック製内側誘導管部材の前記第2の端部分に植え込まれ、前記プラスチック製内側誘導管部材の前記第2の端部分が溶解された状態から冷却により固化した状態で前記金属製内側圧迫部材の遠位結合端部分の前記外側係合面が該第2の端部分に溶融接合されている、
    ことを特徴とする送達装置。
  2. 近位端部分と遠位結合端部分を有する細長い金属製内側圧迫部材であって、前記遠位結合端部分が外側係合面を有する内側圧迫部材と;
    第1の端部分、第2の端部分を有し、それらの間にチャネルを画定するプラスチック製内側誘導管部材と;を有し
    前記金属製内側圧迫部材の遠位結合端部分が、前記プラスチック製内側誘導管部材の前記第2の端部分に植え込まれ、前記プラスチック製内側誘導管部材の前記第2の端部分が溶解された状態から冷却により固化した状態で前記金属製内側圧迫部材の遠位結合端部分の前記外側係合面が該第2の端部分に溶融接合されてなる、医療用機器に使用される内部継手。
  3. 前記内側誘導管部材が、前記第1の端部分又はその近傍に入口ポートを、前記第2の端部分又はその近傍に出口ポートを更に備え、前記ポートがそれらの間の前記チャネルと流体連通している、請求項2に記載の内部継手。
  4. 前記内側誘導管部材の第2の端部分が、ナイロン、ポリエーテルブロックアミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチック、樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、アイオノマー、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフィド、アクリル、液晶ポリマー、ポリオレフィン、ポリエチレンアクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニル、ポリ塩化ビニル、およびポリテトラフルオロエチレンから成る群から選択される溶融接合材料を含む、請求項2又は3のいずれかに記載の内部継手。
  5. 前記溶融接合が、前記内側圧迫部材遠位結合端部分と前記内側誘導管部材の第2の端部分の間に少なくとも5ニュートンの引き離し強さを与える、請求項2−4のいずれかに記載の内部継手。
  6. 前記内側圧迫部材の近位端に連結されるシステム近位部分を更に備え、前記システム近位部分がハンドルを更に備え、前記細長い内側圧迫部材が前記ハンドルから前記内側誘導管部材に向かって少なくとも50.0cm延びる、請求項2−5のいずれかに記載の内部継手。
  7. 前記内側誘導管部材が、患者の体内に植え込み可能な自己拡張型機器を取り付ける部位を更に備える、請求項2−6のいずれかに記載の内部継手。
  8. 体内に植え込み可能な自己拡張型装置を迅速に挿入送達するように構成された送達システムに使用される内部継手の製造方法であって:
    外側係合面を有する遠位結合端部分を有する細長い金属製内部圧迫部材を用意する工程と;
    第1の端部分と第2の端部分を有する管状のプラスチック製内側誘導管部材を用意する工程であって、前記内側誘導管部材は、前記第1の端部分が入口ポートを具備し、前記第2の端部分が出口ポートを具備し、前記ポートがそれらの間に誘導管を画定し、前記内側誘導管部材の第2の端部分が内面と外面を有する、工程と;
    前記内側誘導管部材の第2の端部分を溶融する工程と;
    前記内側圧迫部材遠位結合端部分を植え込む工程であって、前記内側誘導管部材の第2の端部分の内面と外面の間にあり、前記植え込まれた内側圧迫部材の遠位結合端部分が、内側誘導管部材の第2の端部分に内側および外側接触界面を形成し、前記接触界面が前記内側圧迫部材遠位結合端部分の外側係合面に結合するように、前記内側圧迫部材遠位結合端部分を、前記溶融した内側誘導管部材の第2の端部分に植え込む工程;および、
    前記植え込まれた内側圧迫部材遠位結合端部分と前記内側誘導管部材の第2の端部分を固体状態に冷却する工程、
    を含む方法。
  9. 前記内側誘導管部材の少なくとも一部の中にマンドレルを位置決めする工程を更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記内側誘導管部材の第2の端部の少なくとも一部の周囲に工具を配置する工程を更に含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記マンドレルを取り除く工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記器具を取り除く工程を更に含む、請求項10に記載の方法。
  13. 前記内側誘導管部材の第2の端部分をスカイビング加工する工程を更に含む、請求項8に記載の方法。
  14. 前記内側誘導管部材にテーパを形成する工程を更に含む、請求項8に記載の方法。
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