JP5033118B2 - テーパ状構成部品を有する医療用送達機器 - Google Patents

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Description

本発明は、患者体内の選択位置で、自己拡張型、バルーン拡張型、または非拡張型ステント、人工弁装置、および他の植え込み可能な物品(個々に、およびまとめて、「ステント」、および「植え込み型プロテーゼ」)などの植え込み型プロテーゼを展開する医療装置送達システムでの使用向け内部圧迫部材および内部誘導チャネル部材に関する。
本発明は一般的に、医療装置送達システム用内部圧迫部材および内部誘導チャネル部材、特に、カテーテルを用いる医療装置送達システム用テーパ状内部圧迫部材およびテーパ状内部誘導チャネル部材に関する。これらの医療装置送達システムは、例えば、患者体内の選択部位での自己拡張型植え込み可能プロテーゼの展開を含む、多くの利用法を有する。しかしながら、本発明はまた、バルーン拡張型および非拡張型植え込み可能プロテーゼに使用されてもよい。迅速挿入送達システムで使用されることに加え、本発明は「オーバーザワイヤ」送達システムにおいて使用されてもよいことから、以下では双方のシステムが記載される。
背景として、ステントは、通路を有する体の脈管中に植え込まれることで該通路の性能を強化、支持、修復、または亢進するよう構成される。用語「通路」は、動物の体液および/またはガスの輸送、調節、流動、または移動のための、任意のルーメン(管腔)、チャネル(導管)、流路、管路、小室、開口部、穴、開孔、または空洞であると理解される。いくつか例を挙げれば、ステントは、大動脈、動脈、胆管、血管、細気管支、毛細血管、食道、ファロピウス管、心臓、腸、気管、尿管、尿道、静脈、および他の体内部位の通路(まとめて、「脈管」)内で使用されている。
ある種のステントは自己拡張型である。自己拡張型ステントにおいて、ステントは折り畳まれた第1のより小さい直径へと弾性的に圧縮され、送達システムにより運搬されるとともに、その構造および材料特性により、ステントは展開されると第2のより大きな直径に拡張する。その拡張された形状において、ステントは十分な剛性を呈するため、実質的に拡張されたままであるとともに脈管路内で脈管の内表面上に半径方向外向きの力を及ぼす。ある特に有用な自己拡張型ステントは、その製造の簡便さ、高い半径方向力、および自己拡張特性から、クック社(Cook Incorporated)により販売されるZステントである。Zステントの例は、米国特許第4,580,568号明細書;同第5,035,706号明細書;同第5,282,824号明細書;同第5,507,771号明細書;および同第5,720,776号明細書に見出され、それらの開示は全体として援用される。クック社(Cook Incorporated)により販売されるジルバー(Zilver)ステントは、そのニチノールプラットフォームおよびZステント設計特性の使用から、もう一つの特に有用な自己拡張型ステントである。ジルバー(Zilver)ステントの例は、米国特許第6,743,252号明細書および同第6,299,635号明細書に見出され、それらの開示は全体して援用される。
多くの送達システムは、第1および第2の端部を有するとともにワイヤガイドを収容するためのルーメンを具備するチューブ状カテーテル、シース、または他の導入器(個々に、およびまとめて、「カテーテル」)を用いる。場合により、これらの送達システムは内視鏡内または内視鏡とともに使用される外部付属チャネル装置内の作業チャネルを通り抜けてもよい。
概して、これらの送達システムは2つのカテゴリに収まり得る。これまで使用されてきた送達システムの第1のカテゴリ、および結果的に以下で考察される第1のカテゴリは、一般的に「オーバーザワイヤ」カテーテルシステムと称される。送達システムの第2のカテゴリはときに「迅速交換」カテーテルシステムと称される。いずれのシステムにおいても、脈管路内に送達システムを定置するためにワイヤガイドが使用される。典型的なワイヤガイドは近位端および遠位端を有する。医師は遠位端を脈管路に挿入し、前進させるとともに、該遠位端が脈管路内のその所望の位置に到達するまでワイヤガイドを操縦する。
「オーバーザワイヤ」カテーテル送達システムにおいて、医師はワイヤガイドに外挿してカテーテルを設置するが、このワイヤガイドは実質上カテーテルの全長にわたり伸張するルーメン内に収容されている。このオーバーザワイヤタイプの送達システムにおいて、ワイヤガイドはカテーテルに後部から装填、または前部から装填され得る。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの前部装填において、医師はワイヤガイドの遠位端をカテーテルの近位端またはその付近でカテーテルのルーメン内に挿入する。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの後部装填において、医師はカテーテルの遠位部をワイヤガイドの近位端越しに挿入する。医師が既にワイヤガイドを患者に留置済みである場合には後部装填技法がより一般的であり、典型的にはこれが今日の事例である。オーバーザワイヤカテーテル送達システムの後部装填または前部装填のいずれの場合においても、カテーテルの近位部および遠位部は一般的に、カテーテルの第1の端部と第2の端部との間に存在するワイヤガイドの長さを被覆することになる。ワイヤガイドが静止状態に保持される一方で、医師は、治療、診断または他の医療処置を実施している、または実施することを意図する標的部位まで、脈管路を通じカテーテルを操縦してもよい。
ワイヤガイドがカテーテルのルーメン内に存在するとともに実質的にカテーテルの全長に伸張するオーバーザワイヤ装置とは異なり、米国仮特許出願第60/673,199号明細書に記載される新規「迅速挿入」カテーテル送達システムにおいては、ワイヤガイドはカテーテルの遠位部分にわたってのみ伸張してカテーテルのルーメンを占有する。いわゆる迅速挿入システムはシステム近位端、細長い可撓性の中間部およびシステム遠位端を具備し、ほぼチューブ状である。
システム遠位端は、一般に、内部誘導チャネル部材に対し実質上軸方向に摺動自在である外部誘導チャネル部材内に収まるサイズの内部誘導チャネル部材を具備する。外部誘導チャネル部材および内部誘導チャネル部材はさらに、ワイヤガイドを収容するべく構成されるチャネルを画定する入口および出口を有する。出入口としては、出入りの開口、切込み、間隙、穴、開口部、開孔、通過部、通路、出入口、または門として機能する任意の構造が挙げられる一方、誘導チャネルは、流体、ガス、または診断用、モニタ用、スコープ、他の機器、またはより詳細にはカテーテルまたはワイヤガイドの輸送、排出、流動、移動、通過、調節、または換気を円滑にする任意の開口、穴、空洞、チャンバ、チャネル(導管)、管路、流路、ルーメン(管腔)、開口部、開孔、または通路であると理解される。
ワイヤガイドは、外部材および内部材入口から、外部材および内部材誘導チャネルを通じ伸張するとともに、移行領域またはその付近に位置する逆位開口部またはその付近の遠位端から出てもよく、ここで誘導チャネルおよび出口はおおよそ相対的に同軸的に揃っており、ワイヤガイドの円滑な通過を促進する。さらに、外部誘導チャネル部材はやや階段状の外形を有し、これにより外部誘導チャネル部材は第1の外径および第1の外径の近位にあるとともに移行領域またはその付近に位置する第2のより小さい外径を具備する。
システム遠位端はまた、ステントを解放可能に固定するため内部誘導チャネル部材入口と出口との中間に定置される自己拡張型展開装置取り付け領域(例えば、ステント取り付け領域)も有する。ステント取り付け領域において、ステントは、遠位制止標識と近位制止標識との中間で軸方向に、解放可能に定置されるとともに内部誘導チャネル部材の外表面と外部誘導チャネル部材の内表面との間に横方向に挟まれる(すなわち、圧迫される)。
ここで迅速挿入送達システムのシステム近位端を参照すると、一般に、近位端はハンドル部を具備する。ハンドル部は医師が握るハンドルおよびハンドルを通過する押し込みスタイレットを有する。押し込みスタイレットは、直接的または中間部品を通じて間接的に、遠位端で内部誘導チャネル部材と連通している。一方、ハンドルは、直接的または中間部品を通じて間接的に、遠位端で外部誘導チャネル部材と連通している。押し込みスタイレットを比較的静止した状態に保持すると(例えば、ハンドルを動かす間)、内部誘導チャネル部材のステント取り付け領域は所望の展開部位で適正に定置されたまま保たれる。同時に、近位にハンドルを引き寄せると結果的に外部誘導チャネル部材が対応して内部誘導チャネル部材に対し近位に移動し、それによりステント取り付け領域から自己拡張型ステントが露出するとともに、最終的には展開する。時に、医師は装置をワイヤガイドの近位端から引き抜くことによって第2の自己拡張型ステントを展開する必要があり得る。医師は次に、カテーテルに追加ステントを再装填してもよく、およびそれが選択肢でない場合には医師は別のステント送達システムに追加ステントを、ワイヤガイド上へ、装填してもよい。また、医師はステント送達システムを完全に引き抜くとともに該送達システムをカテーテルまたはワイヤガイド上に装填されるべく意図される別の医療装置と交換してもよい。
迅速挿入送達システムにおける送達システムはさらに、システム近位端とシステム遠位端との中間に伸張する細長い可撓性の中間部送達装置を具備する。中間部送達装置は、システム遠位端およびシステム近位端にそれぞれ連関される第1および第2の端部を有する外部シースおよび内部圧迫部材を具備する。
より詳細には、外部シースの第1の端部は移行領域またはその付近で遠位端外部誘導チャネル部材と隣接してもよく、またはそれから分離している場合には、それと連関されてもよい(例えば、直接的または間接的に接合または接続される)一方、外部シースの第2の端部はシステム近位端でハンドルと連関される。内部圧迫部材の第1の端部は移行領域またはその付近で遠位端内部誘導チャネル部材と連関される一方、内部圧迫部材の第2の端部は近位端で押し込みスタイレットと連関される。それゆえ、遠位端の外部誘導チャネル部材は装置遠位端のほぼ静止した内部誘導チャネル部材に対し軸方向に、かつ独立して移動し(上述されるとおり)、それにより、ステントを展開し得る。
米国仮特許出願第60/673,199号明細書および本発明に記載される新規「迅速挿入」カテーテル送達システム以前は、内部圧迫部材の第1の端部を内部誘導チャネル部材に連関する方法としては典型的には機械的な重ねジョイントが使用されてきた。しかしながら、重ねジョイントは、第3の部品を導入して内部圧迫部材および内部材を接合することから、製造時間が増加し得る。また、重ねジョイント、内部誘導チャネル部材、および内部圧迫部材の第1の端部の小さな物理的寸法全てが、製造の容易性における困難と、それゆえの組立て時間とを、増加させる要因である。機械的重ねジョイント接続についての別の難点は、構成部品間の摩擦嵌合を失う性質である。従って、固着されたジョイントが機械的重ねジョイントの代替策として用いられることが多い。固着剤、接着剤など(まとめて、「固着剤」)は機械的重ねジョイントを上回る利点を供するが、異種材料を接合するためには適正な固着剤を選ばなければならない。また、固着剤は硬化させなければならず、これによりジョイントの適用および組立てにおける総加工(取り付け)時間が増加する。任意の事象において、重ねジョイントおよび固着されたジョイントは接合されている材料の種類および材料が不適合な嵌合面を有するかどうかによって強度および完全性が変動し得る。加えて、これらのジョイントにより典型的に形成される点接着は不適切な応力分布によってジョイントの破損を引き起こし得る。そのうえ、重ねジョイントおよび固着されたジョイントは、ジョイントの残り部分またはジョイントにより保持される内部圧迫部材または内部誘導チャネル部材の領域に対し不均一且つ不規則な可撓性を有する点接着を有しがちである。装置は脈管路内の蛇行した経路を通り抜けるとともにステント展開中は内部誘導チャネル部材を「押す」ため、装置の遠位端により引き起こされる力は結果としてジョイントまたはその付近での脱落、歪み、ねじれ、または不規則な屈曲をもたらし得る。
米国特許第4,580,568号 米国特許第5,035,706号 米国特許第5,282,824号 米国特許第5,507,771号 米国特許第5,720,776号 米国特許第6,743,252号 米国特許第6,299,635号 米国仮特許出願第60/673,199号 米国特許第5,700,253号 米国特許第5,380,304号 米国特許出願第10/611,664号 米国特許出願公開第2004/0116833号 米国特許第6,589,227号 米国仮特許出願第60/761,594号 米国仮特許出願60/761,313号 米国仮特許出願第60/761,565号
ジョイントを通じて比較的均一な可撓性を有することが望ましいであろう。それゆえ、本発明はこれらの、および他の問題を、テーパ部分を有する内部圧迫部材を提供することにより解決する。本発明の別の態様において、内部圧迫部材遠位嵌合端はより小さい断面積の第2の部分を具備する。本発明のいまだ別の態様において、ジョイントは内部圧迫部材のテーパ部分および/または遠位嵌合端の第2の部分を内部誘導チャネル部材に機能的に連結する。
米国仮特許出願第60/673,199号明細書に記載される新規「迅速交換」カテーテル送達システム以前の、従来の内部誘導チャネル部材にしばしば生じる別の問題は、壁の寸法が均一な厚さおよび/または急激な変化を有することである。漸進的に薄くなるとともに、それゆえ、より高い柔軟性の(例えば、より高い可撓性の)壁と比較して、均一な寸法は柔軟性がより低い(例えば、可撓性がより低い)。また、壁の寸法の急激な変化は結果として、壁がその寸法を、例えば、厚い壁から薄い壁へと、急激に変化させる点における壁のねじれまたは歪みをもたらし得る。そのうえ、均一の厚さを有する内部誘導チャネル部材は事実上、ステントはそれでもなお内部材の外径の周りに配置する必要があるため、装置内により大きな空間を必要とすることになる。
それゆえ、例えば、本明細書に教示されるとおりの、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの自己拡張型装置用送達システムなどの医療装置送達システム用テーパ状内部圧迫部材およびテーパ状内部誘導チャネル部材を有することが望ましくあるだろう。
本発明は医療用送達装置を提供する。一実施形態において、内部圧迫部材はテーパ部分を有する遠位内部誘導チャネル部材遠位嵌合端を備える。内部誘導チャネル部材は遠位の第1の端部および近位の第2の端部を有する。ジョイントは内部圧迫部材遠位嵌合端および内部誘導チャネル部材の第2の端部を機能的に連結するべく構成される。
ステント送達装置の別の実施形態において、内部誘導チャネル部材は第1および第2の端部、第2の端部またはその付近の外径、および第1の端部と第2の端部との中間にあるテーパを備える。この実施形態に従えば、細長い内部圧迫部材は近位端ならびに遠位嵌合端および外部係合面を有する。ジョイントは内部圧迫部材遠位嵌合端外部係合面および内部誘導チャネル部材の第2の端部を機能的に連結するべく構成される。
更に別の実施形態において、本発明は、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品などの自己拡張型装置の迅速挿入送達用に構成される送達システムを提供する。送達機器は、近位端、テーパ部分を伴う遠位嵌合端を有する内部圧迫部材、および内部および外部誘導チャネル部材を有する遠位端、第1の端部ならびに第2の端部および第1の端部と第2の端部との中間にあるテーパを有する内部誘導チャネル部材を備える。ジョイントは内部圧迫部材遠位嵌合端および内部誘導チャネル部材の第2の端部を機能的に連結するべく構成される。
本発明は、医療装置、および特に、拡張可能な金属製、ポリマー製、およびプラスチック製装置または非拡張型の金属製、ポリマー製、およびプラスチック製装置を展開するべく構成される送達システムであって、該装置としては、例示として、かつ限定としてではなく、ステント、人工弁装置、および患者体内の選択部位に植え込み可能な他の物品が挙げられ得る送達システムにおける使用向けテーパ状内部圧迫部材、テーパ状内部誘導チャネル部材、および内部ジョイントに関する。本発明の実施形態の説明の簡潔さおよび簡便さのため、用語「ステント」およびその変形語は、個々に、およびまとめて(本発明を限定することなく)、ステント、人工弁装置、および患者体内に植え込み可能な他の物品などの、本発明で使用される全ての自己拡張型、バルーン拡張型、または非拡張型装置を参照することとする。
本発明の原理の理解を促す目的から、以下では図により示されるとおりの本発明の実施形態ならびに本明細書において本発明の態様を説明するために使用される文言の詳細な説明を提供する。説明はいかなる様式においても本発明を限定することは意図せず、むしろ当業者が本発明を実施および使用できるようにする役割を果たす。本明細書において使用されるとき、用語の、具備する(comprise(s))、備える(include(s))、有している(having)、有する(has)、伴う(with)、含む(contain(s))およびこれらの変形語は、追加的なステップまたは構造の可能性を排除しない非制限的移行句、用語、または単語であることが意図される。
図1において、自己拡張型ステントの迅速挿入用を含む、多くの利用法を有する送達システム10の例示的実施形態が提供される。送達システム10は、システム近位端12、中間部送達装置14、および一部展開位置で示されるシステム遠位端13を具備する。
(システム近位部12)
図1に示される実施形態において、近位端12は患者体外にとどまる。近位端12はハンドル30および任意選択の押し込みスタイレット20を具備する。
図1は図2により詳細に示されるハンドル30および任意選択の押し込みスタイレット20の略図を描く。一般に、ハンドル30は、後に説明するとおり、送達システム10の遠位端13の外部誘導チャネル部材(以下で考察される)を引き込んでステントを展開させる。ハンドル30は、遠位端の外部誘導チャネル部材と、直接的または中間部品を通じて間接的に、連通して構成される任意の機械的、電気機械的、空圧式、または液圧式ハンドルを具備してもよい。連通は、例示として、かつ限定としてではなく、ステントを展開するため外部誘導チャネル部材を近位に移動させるべく構成される細長い機械的なワイヤ、ロッド、シャフト、ケーブル、シース、空圧チューブ、または液圧ピストン、シリンダ、および/または流路を使用するか、またはさもなければそれらと直接的または間接的に連関されるハンドル30を含み得る。
図2は、自己拡張型ステントの迅速挿入用ための、ただし上述される他の植え込み可能なプロテーゼでも使用され得る、送達システム10の切欠概略図を提供する。図2に示される送達システム10は、近位端12、中間部送達装置14、および一部展開位置で示される遠位端13の一実施形態である。中間部送達装置14は近位端12から遠位に伸張するとともに、遠位端13はそこが遠位である位置まで中間部送達装置14を伸張する。より詳細には、図2は、ハンドル30および任意選択のスタイレット20を強調した、本発明の一実施形態に従う送達システム10の近位端12の分解図を示す。ハンドル30および押し込みスタイレット20の一実施形態の特徴は以下で考察される。
ハンドル30は遠位開口30”および近位開口30’を有する任意のチューブ状構造を具備し、これらの開口は間にチャンバ31を画定する。一般に、ハンドル30は、装置の遠位端13の外部誘導チャネル部材(以下で考察される)を直接的または間接的に引き込んで、患者体内の選択位置でステント、人工弁装置、および植え込み可能な他の物品(以降、「ステント」)などのステント自己拡張型植え込み可能プロテーゼを露出し、最終的にはそれを展開するべく構成される構成部品、機構、機序、手段、装置、機器、または機械である。
ハンドル30は近位端40および中間部40’を具備する細長い(長い)内部圧迫部材41に対し軸方向に摺動自在である。以下でさらに十全に考察されるとおり、内部圧迫部材41の働きにより、ハンドル30の近位移動に伴いステントが近位に移動することはなく、該ハンドル移動により外部誘導チャネル部材がステント越しに近位に引き抜かれることで、ステントが露出するとともに、それにより展開する。このように、内部圧迫部材はステントまたはステント運搬内部誘導チャネル部材を「押す」ように働くことで、外部誘導チャネル部材の引き抜きに伴いステントまたはステント運搬部材が近位に脱出しようとする衝動に対抗する。内部圧迫部材を「押す」と、外部シースまたは外部誘導チャネル部材がステント越しに引かれる結果としてステント運搬内部誘導チャネル部材(およびそれゆえステント)の並進移動が妨げられることになり、従ってステントは患者体内の所望される所定の展開部位に保持されることを理解いただきたい。一実施形態において、ハンドル30は一方向性ハンドルであり、内部圧迫部材41および/または任意選択の押し込みスタイレット20に対し軸方向に摺動自在なことによりステントを展開する。一実施形態において、内部圧迫部材41は押し込みスタイレット20に固定される。
図2に示されるとおり、押し込みスタイレット20の一実施形態は、近位端20’、遠位端20”、および近位端20’と遠位端20”との中間にあるカニューレ23、および収容器22を具備する。カニューレ23は、任意適当な中空のプラスチック製または金属製チューブからなることを理解されたい。中空管であるカニューレ23は、場合により内部圧迫部材41を近位に、および近位端20’まで通過させることができるので、内部圧迫部材近位端40(張り出した近位端など)は収容器22内に収まるプラグ21に固定され得るが、ここで図2が示すところでは、近位端20’、プラグ21、および任意選択の固定材料28が、それらが中に固定され得る収容器22に対し分解図で示される。さらに、カニューレ23の補助により内部圧迫部材の当該部分は実質的に直線状に保たれる。
スタイレット20が任意選択であるのは、代替的実施形態において医師が内部圧迫部材近位端40’を直接的に保持することでステント運搬内部誘導チャネル部材(およびそれゆえステント)を「押し」ても(例えば、実質的に静止状態に保持しても)よいためである。これにより外部シースまたは外部誘導チャネル部材がステント越しに引かれる結果としてステント運搬内部誘導チャネル部材およびステントが並進移動することは抑制されるため、ステントは患者体内の所望される展開部位にとどまる。あるいは、スタイレット20が内部圧迫部材41に固定される任意の固定ハンドルであることにより、ステントまたはステント運搬内部誘導チャネル部材を「押す」(例えば、実質的に静止状態に保持する)一方での外部シースまたは外部誘導チャネル部材の近位移動が実現される。
スタイレット遠位端20”はハンドルチャンバ31内に収納されるとともにハンドル近位開口30’より十分に大きく張り出すか、またはさもなければフランジを付けられ、チャンバ31から抜け出ないようにされる。一実施形態において、スタイレット遠位端20”はスタイレットカニューレ23の遠位部に固定される一方、別の実施形態においてスタイレット遠位端20”はスタイレットカニューレ23の遠位部と一体化して形成される。結果的に、スタイレット遠位端20”は近位停止要素として機能し、スタイレットカニューレ23がハンドルチャンバ31内で軸方向に摺動自在でありながらもハンドルから全て引き出されることを阻止する。このように、そのように所望であれば、スタイレット20がハンドル30から滑落することはないだろう。スタイレット遠位端20”はまた、一実施形態において、ハンドルの近位開口30’と遠位開口30”との中間にあるハンドルチャンバ31内に形成される制止要素33に対する遠位停止要素として機能してもよいが、ここで中間とはハンドル開口30’、30”の間の、かつ必ずしも等距離である必要はない、任意の位置であると理解されるべきである。スタイレット遠位端20”の結果として、ハンドル30はハンドル制止要素33とスタイレット遠位端20”とを隔てる距離を軸方向に摺動してもよく、これはスタイレット遠位端20”がハンドル近位開口30’に当接する時に最大距離を有する。
ねじ式テーパプラグ21およびねじ式テーパ収容器22が場合により内部圧迫部材近位端40を固定する。一実施形態において、内部圧迫部材近位端40は張り出している。固着剤、接着剤、樹脂、溶接、はんだ付け、ろう付け、化学接合材またはこれらの組み合わせおよび同様のもの(まとめて、および個々に、「固着剤」)などの固定材料28が使用され、ねじ式テーパプラグ21がねじ式テーパ収容器22から戻り出ないようにされてもよい。カニューレ23およびスタイレット遠位端20”の一部は、前に説明されるとおり、ハンドルチャンバ31内にハンドル近位開口30’に対し遠位で収容される。
場合により内部圧迫部材近位端40をプラグ21および収容器22と機械的に連通して設置することにより、スタイレット20(例えば、収容器22)を握るとともに「押す」(例えば、実質的に静止状態に保持する)ことで内部圧迫部材41は遠位端13から離れないとともに、従って、以下で説明されるであろうとおり外部誘導チャネル部材の引き抜き中にステントまたはステント運搬部材が近位に移動する傾向に対抗する。当然ながら、内部圧迫部材はスタイレット20により、スタイレット遠位端20”もしくはその付近またはスタイレットの近位端20’と遠位端20”との中間など、他の箇所に固定されてもよいとともに、スタイレット遠位端20”は、ハンドル30の遠位端開口30”またはその付近の位置まで伸張してもよい。
図2は、内部圧迫部材41の近位端40から遠位に伸張する中間部40’を示す。一実施形態において、中間部40’はハンドル30を通過する(およびカニューレ23および/またはハンドルチャンバ31または近位端12の他の部分内に収納されるブッシングを通過してもよい)。一実施形態において、中間部40’は細長く(下述されるとおり少なくとも50.0cmまたはそれ以上)、およびハンドル30の長さを遠位に、かつ医療システム送達装置遠位端13またはその付近の位置まで伸張する。中間部40’はハンドル30を通過するものとして記載するが、中間部40’は必ずしもハンドル30の全長にわたり近位に通過する必要はないことは理解されるべきであり、例えばある実施形態においては(例示として、かつ限定としてではなく)、内部圧迫部材41の近位端40’はカニューレ23の遠位部および/またはハンドルチャンバ31内でハンドル制止要素33までまたはその付近の位置まで伸張するスタイレット遠位端20”に固定される。
ねじ式テーパプラグ21および場合により内部圧迫部材41の近位端40を保持することに加え、ねじ式テーパ収容器22は任意選択のカニューレ23の近位部を固定してもよい。固着剤28’がカニューレ23とねじ式テーパ収容器22の遠位開口との界面またはその付近に使用されてもよい。固着剤28’は、塵埃がねじ式テーパ収容器22内に定着しないようにする、カニューレ23の掃除をより容易にする、および装置に対し審美性および滑らかな触感を与えるなど、多くの機能を果たす。
ハンドル30はカニューレ23の遠位部をハンドル開口30’およびハンドルチャンバ31内に摺動自在に収容する。結果として、ハンドル30はスタイレット20に対し摺動自在(例えば、ねじ式テーパプラグ21、ねじ式テーパ収容器22、およびカニューレ23に対し摺動自在)である。使用に際して、医師はハンドル30を片方の手で握るとともにスタイレット20(例えば、収容器22)を他方の手で握る。医師はスタイレット20を相対的に静止した状態に保持して、内部圧迫部材および内部誘導チャネル部材ならびにそのステント運搬部分が近位に移動することを阻止するとともに、次に静止したスタイレット20および内部圧迫部材41に対しハンドル30を近位に引き抜く。結果として、医師はこれにより送達システム10の遠位端13の外部誘導チャネル部材(以下で考察される)を引き込み、送達システム10の遠位端13に留置可能なステントが露出するとともに、最終的には展開させる。ハンドル30は、直接的または中間部品を通じて間接的に、遠位端13で外部誘導チャネル部材と連通している。
図2に示されるとおり、これらの任意選択の部品の一部としては次のものが挙げられ得る:任意選択の第1のブッシングフランジ35を有する第1のブッシング36;任意選択の第2のブッシングフランジ35’を有する第2のブッシング36’;第1のブッシングフランジ35と第2のブッシングフランジ35’との中間にある中間シール37;第2のブッシングフランジ35’と流動点検本体38との中間にある第2のシール37’;および、例として、かつ限定としてではなく、ルアーキャップなどの、着脱可能キャップ39。別の実施形態において、中間シール37および第2のシール37’の一方または双方がOリングなどの部類である。別の実施形態において、中間シール37および第2のシール37’の一方または双方がシリンダまたは中央開口を伴うディスクであるとともに、Oリングを備えた材料から作製されてもよい。ブッシング36、36’は中空のプラスチック製または金属製チューブであり、ハンドル30内に場所をとることで内部圧迫部材が屈曲する余地をより少なくする。一実施形態において完全に組み立てられると、第1のブッシング36はカニューレ23内に挿入され、および第1のブッシングフランジ35はハンドル制止要素33に対し遠位にあるとともにそれに当接し、ここでハンドル制止要素33はブッシングフランジ35を妨害するサイズとされることでブッシングフランジ35がハンドル制止要素33より近位に移動するのを阻止する。第2のブッシングフランジ35’はブッシングフランジ35に対し遠位にあるとともに場合によりそれに当接することで、第2のブッシングフランジ35’が第1のブッシングフランジ35の近位に移動することを阻止し、および第2のブッシング36’は流動点検本体38の開口部139内に挿入される。中間シール37および第2のシール37’は装置(以下で考察される)で使用されるであろう流体がハンドルチャンバ31に流入するのを阻止する働きをし、ここでハンドルチャンバ31は流体を遠位に導き、該流体は中間部送達装置14の外部シース50および遠位端13を通じ搬送され得る。一実施形態において、ハンドル制止要素33はカウンタボアなどの部類であり、ここで制止要素33は、単に例として、かつ限定としてではなく、第1のブッシングフランジ35、中間シール37、第2のブッシングフランジ35’、および/または制止要素33とハンドル遠位開口30”との中間にある流動点検本体近位嵌合端38”を収容するサイズであるハンドルチャンバ31の平底の円筒形拡張部を具備する。
ハンドル30および流動点検本体38は、流動点検本体近位嵌合端38”を収容するとともに、限定はされないながら、圧着、摩擦嵌合、プレスばめ、くさび留め、ねじ係合、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学接合材料、またはそれらの組み合わせを含む、任意適当な手段で共に固定されるハンドル遠位開口30”を機能的に連結する。一実施形態において、ハンドル30は連結部材32を具備するとともに流動点検本体近位嵌合端38”は連結部材32’を具備し、連結部材32、32’はハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”を一体で保持するべく相補的である。一実施形態において、連結部材32、32’は相補ねじを形成してもよい。製造上の目的から迅速な組立てを所望するのであれば、そのとき連結部材32、32’は共に押圧されると締まりばめを形成する円周部分の隆起の配列であってもよい。1回限りのスナップ嵌合を所望であれば、そのとき連結部材32、32’は鉤形状の円周方向の隆起であってもよい。別の実施形態において、ハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”は共に組み立てられるとともに修理点検のため解体されてもよく、この場合連結部材32、32’は丸ねじの形状の円周部分の隆起(例えば、相補的な起伏のある波状を形成する円周部分の隆起)であり得る。これらの実施形態に従い機能的に連結されたハンドル30および流動点検本体近位嵌合端38”は互いに対し回転しないように固定されてもよく、または望ましからざる軸方向の分離を阻止しながら回転してもよい。
使用中、着脱可能キャップ39は取り外されるか、または開放されるとともに、装置に生理食塩水が流され空気が除去されることで、患者に空気が入らないようにされてもよい。中間シール37および第2のシール37’により任意の流される流体は確実に装置内を遠位に移動するとともに、ハンドル制止要素33と第1のブッシング36との間、ハンドルチャンバ31内、またはハンドル近位開口30’外など、ハンドル30内に逆流しない。着脱可能キャップ39(ルアーキャップなど)は、生理食塩水が流動点検本体38から逆流すること、空気が流動点検本体38に流入すること、および患者の高血圧期に血液が噴出することを妨げる。
医療装置送達システム10が使用され、バルーン拡張型または自己拡張型ステント、人工弁装置、または他の植え込み可能な物品である植え込み型プロテーゼを送達システムの遠位端に提供して展開してもよい。操作において、医師は遠位端および中間部送達装置の少なくとも一部を脈管路に挿入するとともに、それらを患者の脈管路内の標的部位に隣接する所望の位置まで脈管路を通じ前進させる。続くステップにおいて、医師はハンドルを近位に動かすことで、外部シースおよび/または外部誘導チャネル部材を引き抜くとともにステントを展開するべく解放可能に露出させる。別のステップにおいて、医師はステント内表面の下に定置されるバルーンなどの拡張可能部材を膨張させ、ステントを実質上恒久的な拡張状態へと塑性的に変形させる。医師は、生理食塩水などの流体をシリンジから内部圧迫部材41に、押し込みスタイレット20を介し、近位端20’でルアージョイントを通じて注射することにより、拡張可能部材を膨張させてもよい。それゆえ、流体は拡張可能部材まで遠位に誘導され、拡張可能部材チャンバを充填するとともにステントを拡張する。医師は次に、バルーンを収縮させるとともにカテーテルまたは送達装置を患者の体から除去する。
図2に示される一実施形態において、ハンドル30はさらに、流動点検本体遠位嵌合端38’および流動点検本体遠位嵌合端38’に固定されるコネクタキャップ39’(場合により着脱可能)、および張力緩和要素29を具備する。一実施形態において、コネクタキャップ39’はナットなどの締め具の部類であるとともに、一実施形態においてはフレアナットである。コネクタキャップ39’は、外部シース50の張り出した近位部および/または外部シース50の保持部分の周りに配置される(および場合によりそこから近位に伸張する)張り出した張力緩和要素29を保持する(または流動点検本体遠位嵌合端38’と組み合わせて保持するのを補助する)ものとして機能する。張力緩和部材29は、外部シース50がコネクタキャップ39’および/または流動点検本体遠位嵌合端38’に接続するねじれ抵抗点を提供する。
流動点検本体遠位嵌合端38’およびコネクタキャップ39’は、機械的に、化学的に、および/または化学機械的に機能的に連結されてもよい。一実施形態において、コネクタキャップ39’は流動点検本体遠位嵌合端38’に、圧着され、摩擦嵌合され、プレスばめされ、および/またはくさび留めされて係合される。例えば別の実施形態において、流動点検本体遠位嵌合端38’およびコネクタキャップ39’は、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学接合材料、またはそれらの組み合わせにより機能的に連結される。
図2Aによると、コネクタキャップ39’のいまだ別の実施形態はハンドルの第1のコネクタ130を具備するとともに流動点検本体遠位嵌合端38’はハンドルの第2のコネクタ132を具備する。図2Aに従えば、ハンドルの第1のコネクタ130と第2のコネクタ132は、外部シース50の近位部に機能的に連結される張力緩和部材29を機能的に連結するものとして機能する(以下で考察される)。一実施形態において、ハンドルの第1のコネクタ130はナットなどの締め具の部類であるとともに、一実施形態においてはフレアナットである。場合により、第2のブッシング36’の遠位部は第2のコネクタ132と連通する流動点検本体近位開口部139内に収容される(第2のブッシングフランジ35’は別として)サイズである。
図2Aは、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132を具備するハンドルの一部の一実施形態の縦断面分解側面図を示す。ハンドルの第1のコネクタ130はさらに、近位端134および遠位端136を具備する。近位端134の開口部138および遠位端136の開口部140はそれらの間にルーメン133を画定する。遠位端136またはその付近には、係合面142がある。第1のねじ部品146はルーメン133内およびハンドルの第1のコネクタ遠位端開口部140と近位端開口部138との中間に配置される。ハンドルの第2のコネクタ132はさらに、近位端135および遠位端137を具備する。遠位端137で開口部141および近位端135で流動点検本体近位開口部139(例えば、図2)がそれらの間にルーメン131を画定する。遠位部137またはその付近には、係合面143がある。第2のねじ部品145は外表面上およびハンドルの第2のコネクタ遠位端開口部141と流動点検本体近位開口部139との中間に配置される。
図2Aおよび2Bに示される一実施形態に従えば、第2のコネクタ遠位端137は第1のコネクタ近位端開口部138内に収容される。第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、第1のコネクタの第1のねじ部146と第2のコネクタの第2のねじ部145との間のねじ係合により機能的に連結される。あるいは、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、機械的に、化学的に、および/または化学機械的に、機能的に連結される。例えば一実施形態において、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は圧着され、摩擦嵌合、プレスばめ、および/またはくさび留めされて係合される。例えば別の実施形態において、第1のコネクタ130および第2のコネクタ132は、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学接合材料、またはそれらの組み合わせにより機能的に連結される。
図2Bは、第2のコネクタ近位端135が第1のコネクタ近位端134の近位であるとともに第2のコネクタ遠位端137が第1のコネクタ遠位端136またはその付近に位置するよう、第1のコネクタの第1のねじ部146に機能的に連結される第2のコネクタの第2のねじ部145を示す。図2Bに示されるとおり、第2のコネクタ係合面143は第1のコネクタ係合面142に対し近位に離間され、それらの間に第2の張力緩和部材端部分を収容するとともに圧迫する。
図2Cは、第1のチューブ状端部分118および第2の張り出した端部分117を具備する任意選択の張力緩和部材29の一実施形態を示す。図2Cに従えば、医療装置送達システムは細長い外部シース50を備える(図3、4、5、6、7)。前出の図、実施形態、および説明と類似の要素には、同一の符号が付される。用語「細長い」は、辞書的ではなく、少なくとも約50.0cmの長さであるか、または50.0cmを上回る範囲の1つの長さであるとともに上記でさらに十全に考察されるとおりの実施形態に従う実施形態を説明するために使用される。
より詳細には、図2Cは外部シース50が近位端57および遠位端58を具備することを示す。遠位端58は開口部52を具備するとともに近位端57は開口部53を具備する;これらの開口部は間に通路59を画定する。図2Cに従う一例示的実施形態において、張力緩和部材の第1のチューブ状端部分118および第2のチューブ状端部分117が、外部シース近位端157の周りに配置されるとともにそれと機能的に連結される。別の実施形態において、第1のチューブ状端部分118は外部シース近位端57の周りに配置する一方、張り出した第2の端部分117は外部シース近位端57から近位に伸張する。加えて、張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端57は外部シース通路59と流体連通する開口部123を具備する。
単に例として、かつ限定としてではなく、用語「機能的に連結する」、「機能的に連結される」、「連結する」、「連結される」、およびこれらの変形語は辞書的に使用されることはなく、2個以上のものが機械的に、化学的に、および/または化学機械的に結合される、接合される、隣接される、接続される、連関される、合体される、嵌合される、咬合される、結着される、締結される、まとめられる、クランプ固定される、圧着される、摩擦嵌合される、挟まれる、堅くプレスばめされる、ぴったりと組み合わされる、くさび留めされる、および/またはさもなければ、ジョイント、接合要素、連結要素、継ぎ目、接合管、ソケット、溶融接合、固着剤、接着剤、樹脂、溶接(レーザー、スポット等)、はんだ付け、ろう付け、接着剤、化学接合材料、埋設配置、またはそれらの組み合わせにより連関される、点、位置、領域、部分、面積、体積、または構成を有する本発明の実施形態を説明するために使用される。
図2Cは、第1のコネクタ130と第2のコネクタ132との間に機能的に連結される張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端57を示すとともに、第2のコネクタのルーメン131は外部シース通路59と流体連通している。一実施形態において、張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端57は第1の対面124および第2の対面125を具備する。第1のコネクタ係合面142は第1の対面124に対して配置されるとともに第2のコネクタ係合面143は第2の対面125に対して配置され、これにより張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端57が第1のコネクタ係合面142と第2のコネクタ係合面143との間で機能的に連結されるようになる。一実施形態において、機能的に連結された張力緩和部材の第2の端部分117および/または外部シース近位端57は第1のコネクタ係合面142と第2のコネクタ係合面143との間で圧迫される(例えば、挟まれる)。
このように、流動点検本体38は任意選択の三方コネクタを提供する。流動点検本体近位嵌合端38”およびハンドル連結部材32は機能的に連結される。側部口は着脱可能なコネクタキャップ39により制御される。本体遠位嵌合端38’は第2のコネクタキャップ39’と機能的に連結され、または場合によりハンドルの第2のコネクタ132がハンドルの第2のコネクタキャップ130内に収容されるとともにそれと機能的に連結される。
上記に説明される本発明の一実施形態に従う医療装置送達システム10の近位端12は、出荷の際は1つのアセンブリであってもよく、または2点またはそれ以上のアセンブリを備えてもよい。別段に述べない限り、スタイレット20およびハンドル30は組み立て済みで販売されてもよく、またはねじ式テーパプラグ21およびねじ式テーパ収容器22を介して病院でスタイレットカニューレ23をハンドルに挿入することにより、購入後に組み立てられてもよい。任意選択の安全ロック34は、ハンドル近位開口30’に対し遠位側のハンドル外壁のスロットを通じハンドルチャンバ30内で内側に伸張することでスタイレット遠位端20”の遠位移動を阻止することにより故意ではない作動に対し確実に逆らうよう働く。結果的に、任意選択の安全ロック34はこれにより、医師が植え込み型プロテーゼ(例えば、自己拡張型、バルーン拡張型、または非拡張型ステント;人工弁装置、および他の植え込み可能な物品)を患者体内の選択位置で展開する準備が整うまで、ハンドル30を未展開位置に維持する。
(中間部送達装置)
図1および2に示される送達システム10は中間部送達装置14を具備する。本発明に従えば、中間部送達装置14は送達システム10の近位端12(図1、2)と遠位端13(図1、2)との中間にある。用語「中間にある」は、中間部送達装置14が2つの極部の間に介在する、挟まっている、存在しているまたは現れている、または遠位端13の遠位先端と近位端12の近位先端との間で―必ずしも等距離であるとは限らないが―空間的に中間の位置、状態、または性質にある本発明の実施形態を説明することが意図される。さらに、中間部送達装置14は遠位端13および/または近位端12の一部に重ねられてもよく、または部分的に挿入されてもよい。別の実施形態において、中間部送達装置14(以下で説明されるシース50など)の一部および遠位端外部誘導チャネル部材80(以下で考察される;図4、5、6、7を参照)は細長いチューブ状カテーテルまたは一体構造のフレクサー(Flexor)(登録商標)シースであってもよい。
本発明に従えば、中間部送達装置14は可撓性の、細長い(長い、少なくとも約50.0センチメートル(「cm」))チューブ状アセンブリである。一実施形態において、中間部送達装置14は、本発明の遠位端13を患者の体内に留置する際に使用するため約100.0センチメートル(「cm」)〜約125.0cmであるが、ステントを送達する患者の体内にある標的部位の深さ次第で必要に応じてより長い、またはより短いサイズとされてもよい。本実施形態の記載における用語「チューブ状」は、任意のチューブ様の、筒状の、細長い、シャフト様の、円形の、楕円形の、または他の細長い長手方向のシャフトを含み、近位端12と遠位端13との間に伸張するとともに長手方向軸を画定する。本明細書で使用されるとき、および本発明の実施形態の記載全体を通じて、用語「長手方向軸」はほぼ縦方向の軸であると考えられるべきであり、これは、直線状であってもよく、または、中間部送達装置14が例えば可撓性であるとともに遠位端13もまた実質的または部分的に可撓性であり得るため、時に湾曲さえしていてもよい。
中間部送達装置14は外部シース50を具備する(例えば、図2、2C、5、6、7)。図2Cは外部シース50が一般的にチューブ状であるとともに近位端57および遠位端58を具備するとともにそれらの間に通路59を画定する(例えば、図2C)ことを示す。一実施形態において、遠位端58は開口部52を具備するとともに近位端57は開口部53を具備し、これらの開口部が通路59を画定する。中間部送達装置14はさらに、細長い内部圧迫部材41を具備する(例えば、図2、2C、5、6、7)。外部シース通路59は、内部圧迫部材41、カテーテル、または他の医療装置を摺動自在に収容するべく構成される。
図3は、中間部送達装置14としての使用向け外部シース50の一実施形態の部分長に沿った拡大縦断面図を描き、送達システムの近位部12および遠位部13を伴い、明解にするため装置は取り除かれている。一実施形態において、外部シース50は3つの層を具備する:内層44はテフロン(登録商標)材を具備する;中間層はステンレス鋼製円周方向らせんコイル43を具備する;および外層42は、ナイロン、ポリエーテルブロックアミド(「PEBA」)、および/または以下で考察される他の溶融接合材料を具備する。外層42および内層44は場合により潤滑材料からなってもよく、その一例としてはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ化炭素が挙げられ、摺動自在な表面が与えられることで、後に説明されるであろうとおり、より容易な中間部送達装置14の挿入および格納により自己拡張型ステントを展開できる。
外部シース50の内層44の壁は、内部の半径方向膨張力を受けて膨らむ、ねじれる、および同様の任意の傾向を低減するのに十分な半径方向剛性を有する。換言すれば、内層44は、内部の物体が内層44内に突出する、または埋め込まれた状態になることに抵抗し、これは外部シース50の摺動性にとって有益である。コイル43は圧縮装着されるか、または内層44の周りに巻回されてもよい。コイル43は複数の巻きを備えるとともに、好ましくはコイル43の巻きの間に均一な間隙43’を備える。コイル43は、ステンレス鋼製フラットワイヤまたは生物学的に適合性を有する金属、ポリマー、プラスチック、合金(超弾性合金を含む)、または生体適合性であるか、または生体適合性とすることが可能であるかのいずれかである複合材料などの、然るべき構造補強を提供するであろう任意適当な材料から形成されてもよい。
図3における実施形態は平らなリボン状のワイヤコイル43を示すが、円形ワイヤなど、他の横断面寸法のコイルがまた使用されてもよい。フラットワイヤステンレス鋼が使用されるとき、コイル43は場合により約0.003インチ(約0.008cm)の厚さで約0.012インチ(約0.030cm)の幅であるワイヤから形成される。一実施形態において、コイル43の巻きは、約0.0118インチ(約0.030cm)ずつ離間される均一な間隙43’である。図3は均一に離間される巻きおよび一定ピッチを有するコイル43を使用する実施形態を示すが、これは要件ではないとともにコイル43は不均一な距離ずつ、または変化する距離で離間43’される。一実施形態において、コイル43の端部は遠位端13に対し約0.197インチ(約0.500cm)近位および近位端12に対し約0.591インチ(約1.501cm)遠位に配置される。
中間部送達装置14での使用向け外部シース50、および遠位端13での使用向け外部誘導チャネル部材80(図4、5、6、7)および/または内部誘導チャネル部材70(図4、5、6、7)は、インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)から、商標名「フレクサー(Flexor)(登録商標)」として購入可能である。フレクサー(Flexor)(登録商標)シース装置、材料、およびそれらの製造方法の例は米国特許第5,700,253号明細書および同第5,380,304号明細書に見出され、それらの内容は参照によって本明細書に援用される。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは特に、内層44の内壁上のその薄いPTFEライナー、細いフラットワイヤコイル43、およびコイル43およびPTFEライナー44を捕捉するとともに構造を共に接合するナイロン、PEBA、および/またはPEBA保護膜42などにより、中間部送達装置14の外部シース50および/または遠位の第2端13の外部誘導チャネル部材80に好適である。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースのPTFE内層44は拡張内部物体が内層44内に突出する、または埋め込まれた状態になるのに抵抗するとともに、それにより提供される滑りやすく滑らかな表面が、ステントが引き込まれて露出、解放、および展開時に比較的容易に摺動し(例えば、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースが遠位端13で使用される場合にはステントの全表面にわたり、またはフレクサー(Flexor)(登録商標)シースが中間部14で使用される場合には内部圧迫部材41の全表面にわたり)、またはステントの展開中、外部シース50を内部圧迫部材41に対し移動させるとともに、外部誘導チャネル部材80を内部誘導チャネル部材70に対し移動させる。
中間部14での使用向け外部シース50および遠位端13での使用向け外部誘導チャネル部材80をクック社(Cook Incorporated)から購入する代案として、外部シースおよび外部誘導チャネル部材を様々な構成部品から作製してもよい。例えば、サウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)製ポリテトラフルオロエチレン(PTFEまたはテフロン(登録商標))などのフッ化炭素からなる潤滑材料からなるチューブ状内層44を購入するとともに、当該内層44をマンドレル全面に配置してもよい。あるいは、テフロン(登録商標)からなる材料の1層がマンドレルに定置されるとともに当業者に周知の任意適当な手段によって内層44のチューブ状本体内に形成されてもよい。
チューブ状内層44は(マンドレル上のシートから形成されようと、またはチューブとして購入されるとともにマンドレルに滑り込ませようと)、外部シース50および/または外部誘導チャネル部材80について上述される所望の長さよりやや長くてもよいとともに、マンドレルよりやや長くてもよい。一実施形態において、チューブ状内層44は各マンドレル端部から約5.0cm伸張してもよい。以下に説明されるとおり、チューブ状内層44の「ゆったりした」端部は装置の製造中に役立つ。
マンドレル−チューブ状内層44アセンブリは、上述されるとおりの、かつクック社(Cook Incorporated)またはインディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のセービン社(Sabin Corporation)から購入可能なステンレス鋼製円周方向らせんコイル43を具備する中間層のために準備される。購入時、コイル43は長い未コイル形状で提供されるとともに、コイルを内層44の周りに所望の長さに巻回する前または後に、手または機械で所望の長さに切断されることになる。代案として、コイルをインディアナ州フォートウェイン(Fort Wayne,Indiana)のフォートウェイン・メディカル(Fort Wayne Medical)より入手可能な原材料から製造してもよいとともに、それをらせんコイル43の形に加工してもよい。
操作者はらせんコイル43を手または機械によりマンドレル−チューブ状内層44アセンブリに装着してもよい。手による場合には、らせんコイル43の端部は任意適当な手段によりチューブ状内層44上で始端となってもよく、例えば、チューブ状内層44の第1の端部から所望の距離(例えば、5.0cm以上)の開始位置で、およびチューブ状内層44の第2の端部から所望の距離(例えば、5.0cm以上)にある終了位置まで、コイル43をチューブ状内層44の周りにピッグテールの様式で留めるとともに巻回し(例えば、巻き付ける)、次にコイル43を内層44の終了位置で留める前または後にコイル43を切断するなどしてもよい。機械による場合には、例えば、チャックがマンドレル−チューブ状内層44アセンブリの両端を保持する一方でらせんコイル43を機械のアームに貫通させるとともに上述されるとおりチューブ状内層44上の開始位置で始端としてもよい。チャックの回転に応じて、内層44が回転するとともに、アームが軸方向下方に内層44の長さを移動し、それによりコイル43がらせん形状で内層44の周りに装着される。機械アームは終了位置まで移動し、ここで機械または操作者が内層44上にコイル43を留める前または後にコイル43を切断する。
操作者は次に、外層42をコイル−内層−マンドレルアセンブリの周りに付着する。外層42はポリエーテルブロックアミド、ナイロン、および/またはナイロンナチュラルチューブ(個々に、およびまとめて、「PEBA」、「PEBAX」、および/または「ナイロン」)を含んでいてもよい。外層42は好ましくはチューブ状形状を有し、コイル−内層−マンドレルアセンブリの全長にわたり周りに配置される(例えば、それを被覆する、包囲する、その周りに巻き付く、それを覆う、それに被さる、重ね合わさる、それを包み込む、収納するなどである)。
熱収縮チューブが、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)およびまたカリフォルニア州クローバーデール(Cloverdale,California)のコバルトポリマーズ(Cobalt Polymers)も含む、多くの供給者から入手可能であり、外層−コイル−内層−マンドレルアセンブリの周りに配置され得る。アセンブリを加熱すると外層42は溶融する。外層42の内表面はそれにより間隙43’を通じて中間層コイル43の中または間に浸透するとともに内層44の外表面およびコイル43の双方に接合する。一実施形態において、外層42の内表面は内層44の外表面との溶融接合体47(以下に説明される)を形成する。冷却されると、結果としてアセンブリが上記で考察される3層を具備するような固形接合体がもたらされる。操作者は収縮ラップを取り除き(例えば、切断することにより)およびマンドレルを引き抜く。操作者はフレクサー(Flexor)(登録商標)シースを外部シース50および/または外部誘導チャネル部材80についての所望の長さに切断してもよい。
熱収縮−外層−コイル−内層−マンドレルアセンブリについての温度、総上昇時間、および滞留時間は、例えば、外層42をなす実際の溶融接合材料、およびまた所望のフレクサー(Flexor)(登録商標)シースの直径も含む、多くの要因によって変動するであろう。例えば、2.5フレンチのフレクサー(Flexor)(登録商標)シース用の焼成パラメータは華氏約380度(摂氏約190度)で約5分間であり得る一方、4フレンチのフレクサー(Flexor)(登録商標)シース用の焼成パラメータは華氏約380度(摂氏約190度)で約6分間であり得る。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの代案として、外部シース50がマルチフィラー材料の構造を具備してもよい。かかるマルチフィラー材料またはチューブは、例えば、アサヒ・インテックUSA社(Asahi−Intec USA,Inc.)(カリフォルニア州ニューポートビーチ(Newport Beach,California))から入手されてもよい。好適なマルチフィラーチューブの製造のための材料および方法は、米国特許出願第10/611,664号明細書を有するとともに、「Wire−Stranded Hollow Coil Body,A Medical Equipment Made Therefrom and a Method of Making the Same」と題される、米国特許出願公開第2004/0116833号明細書(コト(Koto)ら)に記載され、その内容は参照によって本明細書に援用される。マルチフィラーチューブの血管カテーテル装置における使用は、例えば、米国特許第6,589,227号明細書(ソンダースコフ・クリント(Sonderskov Klint)ら;インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)およびデンマークのBjaeverskovのウィリアム・クック・ヨーロッパ(William Cook Europe)に譲渡された)に記載され、これもまた参照によって援用される。
外部シース50に加え、中間部送達装置14はさらに、内部圧迫部材41を具備する。送達装置14(および、ひいては、外部シース50および内部圧迫部材41)はその意図される目的を満たすのに必要な任意の直径および長さを有するべく構築されてもよい。
例えば、外部シース50は、様々な長さ、外径、および内径のものが利用できる。一実施形態において、外部シース50は約2フレンチ〜約7フレンチの範囲の実質的に均一な外径を有してもよいとともに、一実施形態において直径は直径約4フレンチ〜約5フレンチである。別段に述べない限り、外部シース50は直径約0.010インチ(約0.024cm)〜約0.090インチ(約0.229cm)の範囲をとってもよいとともに、一実施形態において直径は約0.050インチ(約0.127cm)である。同様に、通路59は様々な直径が利用できる。一実施形態において、内径は約0.032インチ(約0.081cm)〜約0.040インチ(約0.102cm)の範囲をとるとともに、好ましい実施形態において通路59は約0.032インチ(約0.081cm)である。直径はこれらの例より大きくても、または小さくてもよいが、装置について意図される脈管路に依存する。例えば、より広い脈管路(例えば、より大きく拡張可能な内径)は対応してより大きな直径を有する外部シース50を伴うより大きな装置を許容し得る。逆に、より狭い脈管路はより細い外部シース50を必要とし得る。同様に、全長が変動し得る。一実施形態において、外部シース50は約50.0cm(または約19.685インチ)〜約125.0cm(または約49.213インチ)、およびより詳細には約70.0cm(または約27.559インチ)〜約105.0cm(または約41.339インチ)の間の長さを有するであろうとともに、いまだ別の実施形態において長さは約100.0cm(または約39.370インチ)である。
内部圧迫部材41は、細長い押し込みバー、補強部材、または硬質ポリマーからなり、遠位端13またはその付近でステント運搬内部誘導チャネル部材を押圧することによりステントを「押す」よう働くことで、外部シースまたは外部誘導チャネル部材がステント越しに引かれる結果としてステントまたはステント運搬部材が移動しようとする衝動に抵抗する;これにより「押す」ことでステントは患者体内の所望される展開部位の所定位置に保持される。内部圧迫部材41は、内部誘導チャネル部材が脱落する、跳ね返る、ねじれる、歪む、または移動するのを阻止または最小化するよう働くことで、ステントを「押す」;これによりステントが配置される内部誘導チャネル部材のステントプラットフォーム(後に考察される)が、大部分、遠位外部誘導チャネル部材(以下で考察される)の近位格納に対し実質的に静止状態に保持されることで、ステントが露出するとともに、ひいては、展開する。語句「にある、またはその付近の」は本発明の実施形態を説明するため本明細書において使用されるとき、その当該の、範囲内の、または約0.1cm〜約15.0cmなどの、または他の範囲、例えば約0.5cm〜約10.0cmを適用してもよいが、短い距離の位置を含む。
内部圧迫部材41の全長は、所望に応じ、変動し得る。一実施形態において内部圧迫部材41は約50.0cm〜約175.0cm、およびより詳細には約75.0cm〜150.0cmの間の長さを有するとともに、一実施形態において長さは約125.0cm〜約140.0cmである。内部圧迫部材41の一部(例えば、近位端40および/または中間部40’)は、上記に説明されるとおり(図2)、ハンドル30およびスタイレット20内に収容されてもよい。
同様に、内部圧迫部材41の直径または幅は変動し得る。一実施形態において、内部圧迫部材41は、単に例として、かつ限定としてではなく、約0.010インチ(約0.025cm)〜約0.030インチ(約0.076cm)の範囲をとる直径または幅を有する。一実施形態において、内部圧迫部材41は約0.016インチ(約0.041cm)である直径または幅を有する。直径または幅はこれらの例示的範囲より大きくても、または小さくてもよい。例えば、患者内のより深い標的部位はより大きな押圧能力のためより厚い内部圧迫部材41を必要とし得るが、許容する可撓性は減少し得る。加えて、内部圧迫部材41をなす材料によって、より小さな、およびより可撓性の高い内部圧迫部材41が好適な可撓性を与えるかどうかが決定されるとともに、またより広い内部圧迫部材41が異なる材料で作製されるより細い内部圧迫部材41の可撓性を有し得るかどうかも決定される。さらに、内部圧迫部材41は、例えば、円形断面などの、湾曲した横断面を有してもよく、または、例えば、矩形断面などの、多角形断面を有してもよい。あるいは、内部圧迫部材の横断面は湾曲部分および直線部分の双方を含んでもよい。一実施形態に従えば、内部圧迫部材41はその長さに沿って不均一な直径または幅を有してもよい。これらの様々な直径、幅、および断面は内部圧迫部材近位端40、内部圧迫部材中間部40’、および/または内部圧迫部材遠位嵌合端48に現れ得る。内部圧迫部材遠位嵌合端48の直径、幅、および断面はテーパしてもよい。
また、内部圧迫部材41は潤滑性PTFE材料を具備する外表面を有してもよく、および/または外部シース50の内表面44が内部圧迫部材41に対し潤滑性PTFE材料を具備してもよく、これによって後に説明されるであろうとおり、自己拡張型ステントを展開するため遠位外部誘導チャネル部材と連通している外部シース50の容易な格納が可能となる。
一般的に、内部圧迫部材41および外部シース50は場合によりほぼ同じ長さであってもよいとともに、コイル43の軸方向長さは内部圧迫部材および外部シースの長さより短いであろう。しかしながら、一実施形態において、内部圧迫部材41は外部シースに対し近位に伸張する近位端40を具備する。いまだ別の実施形態において、内部圧迫部材遠位嵌合端は外部シース遠位にある位置まで伸張する。なお別の実施形態において、内部圧迫部材41は送達システム10の遠位先端までの全長にわたり伸張する手前で終端となるとともに、一般的に送達システム10の遠位先端の手前10〜40cmで終端となってもよく、および一実施形態においてこれは送達システム10の遠位先端の手前約20〜25cmで終端となり、ここで内部圧迫部材41の遠位端は内部誘導チャネル部材の近位部と機能的に連結される。
(システム遠位端13)
ここで本発明に従う医療装置送達システムの遠位端13の実施形態を参照すると、図4、5、6、および7は遠位端13が比較的チューブ状をなす本体であることを示す。脈管、脈管路、内視鏡の作業チャネルの形態、または操縦されるべき内視鏡と併せて使用される外部付属チャネル装置の構成にかんがみて、遠位が縮径された、円形化された、面取りされた、または矢尻形である、ほぼチューブ状の遠位端が、患者にはより許容し易くあり得る。さらに、特定の実施形態において、遠位端13の遠位部は軟性で、円形化され、かつ可撓性であることにより、患者にさらなる保護および配慮を提供し得る。
図4は、内部誘導チャネル部材70、内部材70に対し軸方向に摺動自在な外部誘導チャネル部材80、自己拡張型展開装置取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を(例えば)具備する自己拡張型ステントの迅速挿入用送達システムの遠位端13の実施形態を図示する。内部誘導チャネル部材70および外部誘導チャネル部材80の実施形態の記載と関連して使用されるとき、用語「誘導チャネル」は、流体、ガス、または診断用、モニタ用、スコープ、カテーテル、他の機器、またはより詳細にはワイヤガイド(図6)または遠位端の別の構成部品(例えば、外部材チャネル81に対する内部材70)の輸送、排出、流動、移動、通過、調節、または換気を円滑にする任意の開口、穴、空洞、チャンバ、チャネル、管路、流路、ルーメン、開口部、開孔、もしくは通路であると理解される。
遠位端13は、送達システム10と図4、5、6、および7によれば、剛体で、強固、かつ弾力性のある任意適当な材料(天然、合成、プラスチック、ゴム、金属、またはそれらの組み合わせ)から作製されてもよいが、材料はまた柔軟で、伸縮性、および可撓性も有し得ることは理解されるべきである。単に例示として、かつ限定としてではなく、遠位端は、ニッケル−チタン合金(「ニチノール」)または医療級ステンレス鋼などの金属および合金、および/またはポリエーテルエーテル−ケトン(「PEEK」)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ナイロンおよび/またはポリエーテルブロックアミド(「PEBA」)などのプラスチックおよびポリマー、ポリイミド、ポリウレタン、酢酸セルロース、硝酸セルロース、シリコーン、テレフタル酸ポリエチレン(「PET」)、ポリアミド、ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、高分子量ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、またはこれらの混合物またはコポリマー、ポリ乳酸、ポリグリコール酸またはそのコポリマー、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリヒドロキシ−ブチレートバレレート、または別のポリマーまたは好適な材料の1つまたは組み合わせを含んでいてもよい。それが患者に接触しないであろう(例えば、それがシース、内視鏡の作業チャネル、または内視鏡と併せて使用される外部付属チャネル装置内に含まれる)場合、中間部送達装置14および遠位端13は生体適合性である必要はない。対照的に、患者接触の可能性がある場合、材料は生体適合性であるか、または、コーティング、化学的処理、または同様のものによるなどして、生体適合性にされる必要があり得る。
内部誘導チャネル部材70および外部誘導チャネル部材80は、遠位端13での使用向けに上述される任意適当な材料から作製されてもよい。一実施形態において、内部誘導チャネル部材70および外部誘導チャネル部材80はPEEK材料からなり、これは加熱下で焼成または分解前に軟化する利点を有する。PEEKチューブは、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.)など、多くの供給者から購入され得る。
内部誘導チャネル部材70から始まり、本発明に従う「ステント」の迅速挿入用送達システム10の遠位端13の実施形態に共通する特徴に関する説明を続ける。内部誘導チャネル部材70はほぼチューブ状であるとともに第1の端78および第2の端77を具備し、それらの間にはワイヤガイドチャネル71が画定される。場合により、内部誘導チャネル部材70は、内部誘導チャネル部材の第1の端78または第2の端77の少なくとも1つが外部誘導チャネル部材の第1の端88と外部誘導チャネル部材の第2の端87との中間に軸方向で介在するよう外部誘導チャネル部材80内に摺動自在にぴったりと収まる、装着される、固定される、またはさもなければ定置されるように構成される。
内部誘導チャネル部材70の第1の端78はさらにワイヤガイド入口72を具備するとともに、第2の端部分77はワイヤガイド出口73を有する。入口72および出口73はワイヤガイドチャネル71を画定するとともにそれを介して連通する。出入口としては、本発明に従う内部誘導チャネル部材70および外部誘導チャネル部材80の実施形態の記載においては、出入りの開口、切込み、間隙、穴、開口部、開孔、通過部、通路、出入口、または門として機能する任意の構造が挙げられる。内部誘導チャネル部材入口72はワイヤガイドを内部材誘導チャネル71内に収容するサイズであるとともに、内部誘導チャネル部材70はワイヤガイドが内部誘導チャネル部材出口73から近位に出られるよう構成される。場合により、出口73は移行領域60またはその付近に位置する。本発明の一実施形態において、内部材70はカニューレ(またはカテーテル)であり、先述されるとおり入口72および出口73を有するとともにそれらの間に誘導チャネル71を画定する。
内部誘導チャネル部材70はさらに、内部誘導チャネル部材入口72と出口73との中間に定置される外部自己拡張型展開装置取り付け領域90(例えば、外部ステント取り付け領域)を具備する。本発明の任意の実施形態の内部誘導チャネル部材70の長さは一般的に約10.0〜約40.0cmまで変動し得る。一代替的実施形態において、内部誘導チャネル部材70の長さは約15.0〜約25.0cmである。別の実施形態において、内部誘導チャネル部材70の長さは約20.0cmである。また、内部誘導チャネル部材70の長さは意図されるステントに依存し得るとともに、別の実施形態において内部誘導チャネル部材70の長さは8.0cmステントについて約15.0cmである。
内部誘導チャネル部材70はさらに、内径および外径を具備する。一実施形態において、両径は内部誘導チャネル部材70の全長にわたり実質的に均一である。例として、内径74は、内部誘導チャネル部材近位の第2の端77またはその付近において、内部誘導チャネル部材遠位の第1の端78またはその付近において、および第1の端部分78と第2の端77との中間で、約0.0205インチ(約0.052cm)の大きさであり得る。同様に、内部誘導チャネル部材70は約0.0430インチ(約0.109cm)の大きさである外径75を有し得る。従って、外径75は、内部誘導チャネル部材近位の第2の端77またはその付近において、内部誘導チャネル部材遠位の第1の端78またはその付近において、および第1の端部分78と第2の端77との中間で、約0.0430インチ(約0.109cm)の大きさであり得る。
第2の端77近辺から第1の端78近辺までのその長さに沿って実質的に均一な外径75を有する内部誘導チャネル部材70に対する代替的実施形態において、内部誘導チャネル部材はまたテーパ状の外径76を具備してもよい。一実施形態において、内部誘導チャネル部材は、内部誘導チャネル部材の第1の端78もしくはその付近の、または内部誘導チャネル部材の第1の端部分78と第2の端77との中間の第2の外径76’まで、遠位に縮径する。テーパ76は外径75に対して減少する断面、直径、幅、高さ、面積、体積、厚さ、および/または他の形状、形、型、輪郭、構造、外郭、および/または外形を有する。換言すれば、内部誘導チャネル部材の第2の外径76’は、断面、直径、幅、高さ、面積、体積、厚さ、および/または他の形状、形、型、輪郭、構造、外郭、および/または外形が外径75より小さい。
図4はさらに、内部誘導チャネル部材の第1の端78に接合される任意選択の非侵襲性の先端170を示す。内部誘導チャネル部材の第1の端78から遠位に伸張する非侵襲性の先端170は、患者により許容され易いように縮径される、円形化される、面取りされる、または矢尻形である。非侵襲性の先端170はワイヤガイド入口172を伴う遠位の第1の端178およびワイヤガイド出口173を伴う近位の第2の端177を具備し、これにより入口および出口が非侵襲性の先端誘導チャネル171を画定する。入口172と出口173およびチャネル171はワイヤガイドを摺動自在に収容するサイズとされる。
非侵襲性の先端の第2の端177は、図4に示されるとおり、外部誘導チャネル部材遠位端88に当接してもよいとともに、それにより、外部誘導チャネル部材の第1の端88の遠位開口部89を越えて遠位全体に伸張する。場合により、外部誘導チャネル部材遠位開口部89は、上記に説明されるとおり、患者に空気が入らないようにするため空気を除去するべく遠位端から出る生理食塩水を送達システムに流すのに十分なほど非侵襲性の先端170から離間される。代案において、および図5に示されるとおり、非侵襲性の先端170は、非侵襲性の先端第2の端172が部分的に外部材誘導チャネル81内に、および部分的に外部誘導チャネル部材遠位開口部89の近位に定置されるよう傾斜される第2の端177を有するよう構成されてもよい。非侵襲性の先端第2の端177の傾斜した設計は外部誘導チャネル部材遠位開口部89に対する近位停止要素を形成する一方で、これにより非侵襲性の先端の第2の端177が外部誘導チャネル部材の第1の端88内に部分的に摺動自在にぴったりと収まる、装着される、固定される、またはさもなければ定置されることが可能となるため、外部誘導チャネル部材の第1の端88が非侵襲性の先端170に重なってワイヤガイドの通過部(図5)を実質的に閉塞する好適なシールが非侵襲性の先端170と外部材の第1の端88の遠位開口部89との間に形成される。さらに、非侵襲性の先端第2の端177は以下に説明されるとおりステント遠位制止要素93’を具備する。
図4において、外部誘導チャネル部材80もまたほぼチューブ状であるとともに第1の端88および第2の端87を具備する。外部誘導チャネル部材80はさらに、第1の端88に対し近位にワイヤガイド入口82および第2の端87またはその付近に位置する近位ワイヤガイド出口83を具備する。入口82および出口83は外部誘導チャネル部材80の誘導チャネル81を画定し、ここで入口82と出口83およびチャネル81はワイヤガイドを摺動自在に収容するサイズとされる。入口82はワイヤガイドを外部材誘導チャネル81に収容するよう構成されるとともに、一実施形態において、入口82は内部誘導チャネル部材出口73により画定される。当該実施形態において、ワイヤガイドは内部材誘導チャネル71を通じ近位に移動するとともに内部誘導チャネル部材出口73から出るが、ここで内部誘導チャネル部材出口73の近位通過部が外部誘導チャネル部材ワイヤガイド入口82として指定される。外部誘導チャネル部材近位ワイヤガイド出口83はワイヤガイドが外部材出口83から近位に出るよう構成される。一実施形態において、外部誘導チャネル部材遠位開口部89および出口83はそれらの間に誘導チャネル81を画定する。
一実施形態において、インディアナ州ブルーミントン(Bloomington,Indiana)のクック社(Cook Incorporated)により製造および販売されるフレクサー(Flexor)(登録商標)シースが、遠位端13および/または中間部送達装置14での使用に適合し得る。別段に述べない限り、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは、図3に示されるとともに上述されるとおり、遠位端13および/または中間部送達装置14に提供されてもよい。例えば、遠位端13は中間部送達装置14を伴う一体型フレクサー(Flexor)(登録商標)シースチューブを具備するものとして構築されてもよい。あるいは、フレクサー(Flexor)(登録商標)チューブは中間部送達装置14または遠位端13のいずれか、またはその双方向けに使用されてもよい。次に、分離可能な中間部送達装置14および遠位端13が、本明細書において、それらの開示が全体として援用される、2005年4月20日に出願された米国仮特許出願「自己拡張型装置における迅速導入用送達システム及び装置」と題されるとともに米国仮特許出願第60/673,199号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/673,199号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、および/または、それらの開示が全体として援用される、2006年1月23日に出願された米国仮特許出願「医療装置で使用されるシースを接合するための溶解接合された継手及びその製法」と題されるとともに米国仮特許出願第60/761,594号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/761,594号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、装着され、接続され、接合され、または組み合わされてもよい。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは、滑りやすく滑らかな表面を提供して外部シース50および/または外部誘導チャネル部材80を近位に摺動するPTFE内壁44を有する。遠位端13に関し、外部誘導チャネル部材80は内部誘導チャネル部材70に対して摺動するとともに、外部誘導チャネル部材内表面92は上述される内層44でありうるので、結果としてステントプラットフォーム91上のステント17に対しもたらされる摩擦は最小限となる。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの摺動自在な内表面92は、ステントに対する破損またはずれを最小限にするという第2の利益を呈する。実際、自己拡張型ステントは外部誘導チャネル部材80の内表面92に対し膨張力を継続的に及ぼすため、外部誘導チャネル部材80を引き抜くときのステントと外部誘導チャネル部材80の内表面92との間の任意の実質的な摩擦または抵抗により、ステントが破損され得るか、またはステントが標的部位からやや逸れて展開し得る。
フレクサー(Flexor)(登録商標)シースのコイル43を補強する細いフラットワイヤが、外部誘導チャネル部材80に必要な半径方向強度を提供して、長期の保管時間にわたりステントを拘束する。対照的に、外部誘導チャネル部材80の内表面92がフレクサー(Flexor)(登録商標)シース内層44または同等物を具備しない場合、ステントは時間の経過につれ内表面92中に埋め込まれるようになる傾向があり得るとともに、結果として、展開時の外部誘導チャネル部材80の格納を妨害する。フレクサー(Flexor)(登録商標)シースを具備する外部誘導チャネル部材80においては、内層44および補強コイル43に加え、外部誘導チャネル部材80はフレクサー(Flexor)(登録商標)シース外層42を有する。外層42は、ナイロン、PEBAおよび/またはPEBAXを具備して外部材80の押圧性、格納、および制御に必要な剛性を提供して拘束された自己拡張型ステントの適正な展開を円滑にする。それゆえ、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースは外部シース50および/または外部誘導チャネル部材80の実施形態の非限定的な一例である。
図4は外部誘導チャネル部材80の一実施形態において入口82の近位に出口83を有する外部誘導チャネル部材80を示すが、入口82と出口83との間の軸方向相対距離は、外部誘導チャネル部材80が展開状態に対する未展開状態にある時、外部誘導チャネル部材80が内部誘導チャネル部材70に対し軸方向に移動するため変動する。別段に述べない限り、図4は出口83が未展開ステント位置または展開ステント位置のいずれかで入口82の近位にある実施形態を示す。しかしながら、別の実施形態の未展開ステント位置において、出口83は入口82と実質的に同一平面上にあるか整合していてもよい。完全展開ステント位置において、出口83は同様に入口82に対し近位にあるか、同一平面上にあるか、整合していてもよい。場合により、入口82および出口83は以下で考察される移行領域60またはその付近に位置する。
さらに、外部誘導チャネル部材80は階段状外形84、85を有し、ここで外部誘導チャネル部材80は外部誘導チャネル部材の第1の端88と第2の端87との中間にある第1の外径84、且つ移行領域60および逆位開口部65の近傍にある外部誘導チャネル部材の第2の端87またはその付近に位置する第2のより小さい外径85を具備する。階段状外形84、85は、外部誘導チャネル部材80が中間部送達装置14の外部シース50の遠位端部分58まで移行する実施形態を含む。しかしながら、記載される本発明の実施形態において、階段状外形84、85は特に外部誘導チャネル部材80に関して考察されるが、中間部送達装置14に対する遠位端13の移行領域60に関する階段状外形84、85を含むものとして理解されるべきであり、この場合中間部送達装置14および遠位端13は、単に例として、かつ限定としてではなく、一方が第1の外径84を具備するとともに他方が第2のより小さい外径85を具備する別個の「フレクサー(Flexor)(登録商標)」シースなどの別個のユニットから形成される。
図4に示されるとおり、外部誘導チャネル部材80の第2のより小さい外径85はより大きい第1の外径84に対し近位に位置するとともに、これにより、階段状外形84、85を具備する。第2のより小さい外径85を有することで外部誘導チャネル部材80の外形および/または外部誘導チャネル部材80の中間部送達装置14への移行が低減され、これは狭い脈管路、内視鏡作業チャネル、または内視鏡で使用する付属チャネルが関与する処置において有利である。第1の直径84と第2の直径85との差は変動し得る。例示として、第2の直径85は第1の直径84の約4分の1〜約10分の9であってもよい。別の実施形態において、第2の直径85は第1の直径84の約2分の1であってもよい。別の実施形態において、第1の直径84はほぼ5フレンチである一方、第2の直径85はほぼ4フレンチである。
外部誘導チャネル部材80の階段状外形84、85の一実施形態において、第2のより小さい外径85は外部誘導チャネル部材の第2の端87またはその付近に位置する。第2の端87は第1の外径84から第2のより小さい外径85まで急激に減少してもよい。急峻な階段において、直径の変化は遠位端13の長手方向軸に沿った短い長さにわたり生じる。急峻な階段のさらなる例において、出口83により形成される平面は外部誘導チャネル部材80の長手方向軸に対し実質的に垂直であってもよい。代替的実施形態において、第2の端87は第1の外径84から第2のより小さい外径85まで徐々に減少してもよい。漸変的な階段において、2つの直径の変化は、移行領域60および逆位開口部65またはその付近で遠位端13の長手方向軸に沿って1.0ミリメートル(「mm」)より大きい長さにわたり生じるとともに、一例においてこの変化は約1.0mm〜約10.0mmの長さにわたり生じる。漸変的な階段のさらなる例において、出口83により形成される平面は遠位端13の長手方向軸に対し90度以外の角度であってもよい。
図4はまた、ワイヤガイド出口83を具備する外部誘導チャネル部材80の第2の端87またはその付近に位置する逆位開口部65も示す。換言すれば、出口83は第1の端部分88と第2の端87との中間にある外部誘導チャネル部材80の外側壁内の開口であるというよりむしろ、逆位開口部65の実施形態において出口83は遠位端13の後方、背面、または近位部分にあって外部材の第2の端87および階段状外形84、85またはその付近において外部シース50の外表面の方向に開いている。
逆位開口部65はワイヤガイド(例えば、またはカテーテル)の前部装填およびより一般的な手順である後部装填に使用されてもよい。逆位開口部65を有する送達システム用後部装填手順において、ワイヤガイドは、内部誘導チャネル部材70の誘導チャネル71を近位に、外部誘導チャネル部材80の誘導チャネル81を近位に通過してもよく、および遠位端13の後方、背面、または近位部分における逆位開口部65から外部誘導チャネル部材80の第2の端87の出口83を出てもよい。逆に、逆位開口部65を有する送達システム用前部装填手順において、医師はワイヤガイドを、第2の端87の出口83および外部誘導チャネル部材80の誘導チャネル81に入れ、および内部誘導チャネル部材70の誘導チャネル71を通すことにより、遠位端13の後方、背面、または近位部分で逆位開口部65内に遠位に供給してもよく、ここでワイヤガイドは内部誘導チャネル部材70のワイヤガイド入口72および/または非侵襲性の先端170のワイヤガイド入口172から出てもよい。
本発明に従う移行領域60の逆位に位置する出口83を具備する逆位開口部65を有する遠位端13において、ワイヤガイドはワイヤガイドのねじれをもたらし得る、遠位端13の長手方向軸から離れる急な旋回をなす必要はない。例示として、かつ限定としてではなく、図4、5、6、および7に示されるとおり、本発明の実施形態に従う出口83を具備する逆位開口部65は、内部誘導チャネル部材の第2の端77の近位に位置するとともにチューブ状遠位端13の長手方向軸に対し横方向であっても、または角度をなしていてもよい。換言すれば、ワイヤガイド出口83は遠位端13の逆位開口部65またはその付近に定置されてもよく、ここで出口83は、外部誘導チャネル部材80の側部(例えば、外周のシリンダ壁)にのみ定置されるというよりむしろ、外部誘導チャネル部材80および/または第2の端部分87の後方、背面、または近位部分またはその付近に位置する。
図4において、逆位開口部65は傾斜して図示される出口83を具備するが、他の出口形状を利用することでワイヤガイドが外部材の後方から出るのを補助してもよい。一例において、出口83は外部誘導チャネル部材の第2の端87の長手方向軸と実質的に垂直な平面を形成してもよい。別の例において、出口83により形成される平面は遠位端13の長手方向軸に対し90度以外の角度であってもよい。場合により、逆位開口部65の斜めの出口83は側壁83a、83bを有し、これはガイドレールとして働いてワイヤガイドを中間部送達装置14に向け近位に誘導するとともに外部シース50の外側に沿って延びる。
逆位開口部65の出口83の軸方向全長は変動し得る。一実施形態において、長さはおおよそ約1.0mm〜約10.0mmである。別の実施形態は約5.0mmの長さを有する。出口83の全幅もまた変動し得る。一例において、出口の幅は約1フレンチである。さらに別の例において、出口83の幅は約1フレンチ〜約4フレンチの範囲をとる。別の例において、出口83の幅は外部誘導チャネル部材80の第1の外径84と第2の外径85との間に近似差があってもよい。
移行領域60において、内部誘導チャネル部材70の出口73が外部誘導チャネル部材80のワイヤガイド入口82と連通する一方、以下に説明されるとおり第2の端77が機能的に内部誘導チャネル部材70の遠位嵌合端48と接合される。移行領域60の長さは変動し得る。例えば、移行領域60はおおよそ約0.5cm〜約10.0cmであってもよい。別の実施形態において、移行領域60は約5.0cmの近似長を有する。さらに、移行領域60の長さは可変である:外部誘導チャネル部材80が未展開軸方向位置にある時のより短い軸方向長さから;外部誘導チャネル部材80がステントを展開するため近位に格納した時のより大きい軸方向長さまで。同様に、外部誘導チャネル部材80が未展開ステント位置にある時の、出口83が入口82に対し近位にある実施形態における移行領域60の初期長さと比較して、外部誘導チャネル部材80が未展開ステント位置にある時の、出口83が入口82に対し遠位にある実施形態において、移行領域60の全長は変動する。
本発明の実施形態に従う移行領域60の一使用において、外部誘導チャネル部材入口82はワイヤガイドを内部誘導チャネル部材出口73から収容するとともにワイヤガイドはこれにより外部材誘導チャネル81内に収容される。移行領域60において、内部材誘導チャネル71および外部材誘導チャネル81は一実施形態において相対的に同軸上でほぼ整合する。誘導チャネル71、81の近似的整合はワイヤガイドの円滑な通過を促進する。円滑な通過は、ワイヤガイドが内部材誘導チャネル71から外部材誘導チャネル81まで近位に移動するときのワイヤガイドの任意の屈曲を最適に低減する。
図4に示されるとおり、遠位端13はまた、自己拡張型展開装置取り付け領域90も具備する。この取り付け領域90は、患者の体内に留置するための、拡張型(自己拡張型、バルーン拡張型、またはその他の拡張型)および非拡張型のステント、人工弁装置、および他の植え込み可能な物品などの植え込み型プロテーゼ向けに使用されてもよいとともに(植え込み型プロテーゼは、本発明を限定することなく、個々に、およびまとめて「ステント」と称される)、それゆえステント取り付け領域と称されることで先述の植え込み型プロテーゼを含んでもよい。
ステント取り付け領域90は、内部誘導チャネル部材の第2の端78またはその付近に位置する内部誘導チャネル部材70の外表面上にステントプラットフォーム91を具備する。記載される本発明の実施形態において、内部誘導チャネル部材の第2の端78「にある、またはその付近の」プラットフォーム91は内部誘導チャネル部材入口72と内部誘導チャネル部材出口73との中間にある領域を含む。プラットフォーム91は任意のステント取り付け表面であってもよく、限定はされないながら、内部誘導チャネル部材70の第1の端78またはその付近に位置する内部誘導チャネル部材70の外表面、凹部、または窪みが挙げられる。未展開状態において、例えば自己拡張型ステント(図示せず)はステントプラットフォーム91を圧迫するとともに内部誘導チャネル部材70の外部周辺に配置される。
ステント取り付け領域90は横方向移動(例えば、内部誘導チャネル部材の長手方向軸から離れる横膨張)を制御し、ステントの速過ぎる展開を回避する。ステントの横方向移動を制御するため、ステントはステントの内表面上のプラットフォーム91と外部誘導チャネル部材80の内表面92との間に挟まれ、ステントは圧縮状態に保たれる。ステントは外部誘導チャネル部材80の内表面92によって上方から固定されるとともに内部誘導チャネル部材70のプラットフォーム91によって下方から固定されるため、ステント取り付け領域90はステントを実質的に圧迫状態に維持するとともにステントの速過ぎる展開を制御する。
ステントの横方向移動の制御に加え、ステント取り付け領域90はステントの軸方向移動を制限し、標的部位から離れるステント移動を制御する。近位制止要素93はステントの軸方向近位移動を制御する。一実施形態において、近位制止要素93は外部誘導チャネル部材80の内表面92との摩擦接触をなすことなくステントの装填された近位端と十分に接触する大きさに寸法決めされている。未展開状態においてステントの近位移動を停止させるべく働くことに加え、この制止要素93は、ステントを露出および展開するため外部誘導チャネル部材80が静止した内部誘導チャネル部材70に対し近位に格納される時、ステント取り付け領域90に配置される内部誘導チャネル部材70および/またはステントが近位に移り動くのを阻止するように働くことで、ステントを遠位端13から「押し」出すのを補助する。場合により、制止要素93は放射線不透過性であることによりステントが患者の標的部位またはその付近の脈管路内に定置するのを補助してもよい。一実施形態において、任意選択の遠位制止要素93’はステントの装填された遠位端と十分に接触する大きさに寸法決めされており、ステントの軸方向の遠位移動を制御する。同様に、別の実施形態において任意選択の非侵襲性の先端170の近位の第2の端177がステントの遠位の軸方向移動を制御する。実際、医療装置送達システムは、バルーン拡張型または非拡張型ステント、人工弁装置、および植え込み可能な他の物品を含む植え込み型プロテーゼを患者体内の選択位置で展開するために使用されてもよいため、近位制止要素93および遠位制止要素93’は植え込み型プロテーゼの軸方向遠位移動を制御する。場合により、遠位制止要素93’および/または非侵襲性の先端170は放射線不透過性材料を具備することでステントが患者内の標的部位またはその付近の脈管路内に定置するのを補助する。
図4はまた、内部圧迫部材41および内部誘導チャネル部材の第2の端77が任意適当な手段により機能的に連結され得ることを図示する。一実施形態において、溶融接合体47(下述される)が内部圧迫部材遠位嵌合端48(「嵌合端48」)および内部誘導チャネル部材70の第2の端77を機能的に連結する。溶融接合体47は遠位嵌合端48の外部係合面48’と内部誘導チャネルの第2の端77との間に表面対表面の接触を提供し、それによって内部圧迫部材41と内部誘導チャネル部材70との間により堅固な接続を形成する。
一実施形態において、内部圧迫部材外部係合面48’は内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内表面101と溶融接合体47を形成してもよい。あるいは、内部圧迫部材外部係合面48’は内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102と溶融接合体47を形成してもよい。いまだ別の実施形態において、図4に示されるとおりの固形内部圧迫部材41の遠位嵌合端部48は、それらの開示が全体として援用される、2006年1月23日に出願され、「医療装置用内部継手及びその製造方法」と題されるとともに米国仮特許出願60/761,313号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/761,313号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間に埋設49される(および/またはそれらの間に溶融接合47される)。なお別の実施形態において、挿入本体は、それらの開示が全体として援用される、2006年1月23日に出願され、「医療システム用内部にカニューレが導入された継手」と題されるとともに米国仮特許出願第60/761,565号明細書を有し、および本出願が2006年4月20日に同一標題により出願されたとともに35U.S.C.§119(e)に基づき米国仮特許出願第60/761,565号明細書出願日の利益を主張する米国仮特許出願に教示されるとおり、内部圧迫部材41および第2の端部内部誘導チャネル部材70を機能的に連結する。
本発明の実施形態を記載するために使用されるとき、溶融接合47(本発明に従う実施形態を簡潔に記載する目的から、溶融接合47は埋設49を含む)は、溶融する、液化する、軟化する、半融解状態にする、融解する、溶解する、または可鍛性に、柔軟に、しなやかに、成形可能に、延性にする、あるいは別の構成部品により貫通可能にする、もしくは他の元素からなる溶融接合材料と融着されるようにするための、任意適当な手段を具備する。例えば、溶融接合47は2つの構成部品を界面で共にまとめ合わせることを含み、ここで構成部品界面の一方(または好ましくは双方)は溶融状態である。厳密に言えば、真正の溶融接合47は双方の構成部品が界面で溶融されるとともにそれらが十分に化学的および物理的に適合可能であって、冷却されると共に融着することを要件とする。
2つの構成成分を備える溶融接合材料は、同一または実質的に同一の材料であってもよい。代案において、溶融接合材料は、材料が加熱下で軟化(または液化)するとともにそれにより構成部品の第1および第2の溶融接合材料を接合して固体状態の溶融接合体47に共に融着するよう標準大気圧で実質的に同様の融点を有する限り、異なってもよい。材料があまりに異なる融点を有する場合には、一方の材料を分解または焼成するなどしてから第2の材料を溶融し始めてもよい。
溶融接合47は単一層界面であってもよく、このとき一構成部品の界面/表面は第2の構成部品の界面/表面と合体し、または多層界面であってもよく、このとき一構成部品は第2の構成部品中に埋設49されるとともに、ひいては第2の構成部品に包囲される。化学的適合性は、表面エネルギーおよび/または溶解度パラメータについて有する値の類似によって最も良く表され得る。簡単に言えば、類似した材料は相互親和性および異種材料より強く互いを接着する性質を有する傾向がある。溶融接合は、一構成部品が溶融される間に他の構成部品がその融点にあるか、またはそれを上回る場合の接合を含む。
溶融接合材料によって、実質的な分解なしに軟化するとともにほぼ粘着性になる「溶融接合」温度は異なり得る。溶融接合材料は、例えばサウスカロライナ州オレンジバーグ(Orangeburg,South Carolina)のゼウス社(Zeus,Inc.);カリフォルニア州クローバーデール(Cloverdale,California)のコバルトポリマーズ(Cobalt Polymers)を含む販売業者から、およびアルケマ・グループ(Arkema Group)からは商標名Pebax(登録商標)PEBAとして入手可能である。溶融接合材料としては、ナイロン、ナイロンナチュラルチューブ、ポリエーテルブロックアミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性プラスチック、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリアミド、イオノマー、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、アクリル、液晶ポリマー、ポリオレフィン、ポリエチレンアクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニル、およびポリ塩化ビニルを含む適当な材料の種類の1つまたは組み合わせが挙げられ得る。
一実施形態において、溶融接合材料にPEEK材料が使用される。PEEKは約633°F(約334°C)で溶融するため、材料は約628°F(約331°C)〜約638°F(約337°C)で加熱され得る。例えば、溶融接合材料を加熱するため高周波ループ加熱器が使用されてもよい。かかる機械はマグナフォース社(Magnaforce,Incorporated)から入手可能であるとともにヒートステーション(Heatstation)1500の名称およびモデルのもと販売されている。別のかかる機械はキャスチップ社(Cath−Tip,Inc.)から入手可能であるとともにキャスチップ(Cath−Tip)IIのモデルおよび名称のもと販売されている。工程には上昇滞留および冷却時間がある。総上昇時間は約20秒であるとともに滞留時間は約10秒である。滞留時間中、温度は約600°F(約316°C)である。一実施形態においてナイロンまたはPEBAが使用される場合、加熱は約400°F(約204°C)で、約10秒の滞留時間を伴う。
図4Aおよび4Bは本発明の一実施形態に従う溶融接合の前および後の構成部品の断面105の略図を表す。図4Aの断面105は、例えば、内部構成部品106、中間部構成部品107、および外部構成部品108を表す。全ての構成部品は当接して物理的接触状態にある界面をもって示されるが、これらは間に溶融接合体を形成するのに十分なほど近接していることのみが必要である。実際、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの外層42および内層44に関連して前に説明されたとおり、それを通じて外層42の溶融接合材料が内層44と接触するまで移動し得る間隙43’を有するコイル43を具備する中間層がさらにあってもよい。
図4Aに表される例において、中間部構成部品107および外部構成部品108は溶融接合されることが意図される。中間部構成部品107が第1の溶融接合材料109を具備する一方、外部構成部品108が第2の溶融接合材料109’を具備し、これらは同一の材料であってもよく、または大気圧下で同様の融点を有する別個の材料であってもよい。
図4Bは、中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109の一部が、外部構成部品108の第2の溶融接合材料109’の一部へと移動する様子を示す。同様に、外部構成部品108の第2の溶融接合材料109’の一部は中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109の一部へと移動する。第1および第2の材料109、109’の双方が他方へと移動する必要はないことは留意されるべきである。むしろ、第1および第2の材料109、109’は、混合などを伴っても伴わなくても、界面での接合のみが必要である。例として、フレクサー(Flexor)(登録商標)シースの外層42は、中間層コイル43(これは溶融していない)まで溶融するとともに、内層44の外面が外層42に溶融してもしなくても、内層44の外面に接合してもよい。
図4Bはさらに、中間部構成部品107の第1の溶融接合材料109ならびに外部構成部品108もしくは冷却され固体状態になった溶融接合された他の構成要素の第2の溶融接合材料109’が、構成部品および/または構成部品を備えた溶融接合材料を機能的に連結する溶融接合47を形成しようとする様子を示す。これは結果的にさらなる強度をもたらすとともに、固体状態の接合は、溶融および凝固に好適な加熱形態(例えば、溶融接合材料界面で形成される融着および/または架橋接合)を使用した結果として生じるため、溶融接合された構成部品は、より強固に連結することになる。
図5は、内部誘導チャネル部材70、内部材70に対し軸方向に摺動自在な外部誘導チャネル部材80、展開装置取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を具備する、ステント迅速挿入用送達システムの遠位端13の代替的実施形態を示す概略図である。前出の図、実施形態、および説明と類似の要素には、同一の符号が付される。この実施形態において、内部圧迫部材41は場合により、薬剤および/または流体の輸送、換気、流動、移動、遮断、排出、または調節を円滑にする、または診断用、モニタ用、スコープ、または他の機器の挿入を受け入れる通路45(例えば、中空の、ルーメンを有する)を具備する。
チューブ状内部圧迫部材41は約0.0527〜約0.132インチ(約0.134〜約0.335センチ)の範囲をとる均一な内径を有してもよい。チューブ状内部圧迫部材41の壁厚は約0.0015インチ(約0.0038センチ)である。これらの寸法は例示に過ぎないとともに、内径および壁厚は、送達システムが用いられるべき目的を達成するのに必要な任意のサイズで構築されてもよい(すなわち、装置が使用されるべき脈管路または作業チャネルにより制限される)。
加えて、この内部圧迫部材41は任意選択の遠位逆止弁61を有する。弁61は2通りの機能を供しうる。第1に、逆止弁は内部圧迫部材通路45に入る体液による汚染に対し比較的抵抗性を有する。第2に、逆止弁は、薬剤および/または流体が、移動において移行領域60またはその付近で内部圧迫部材41の通路45から遠位に出ることを可能にするとともに、薬剤および/または流体を内部材誘導チャネル71および/または外部材誘導チャネル81内に誘導し得る。
実際、内部圧迫部材の通路45は、バルーン拡張型ステント、人工弁装置、および他の植え込み可能な物品(個々に、およびまとめて、「ステント」)を具備する植え込み型プロテーゼを患者体内の選択位置で展開するための医療装置送達システムの使用を円滑にし得る。ステントは近位制止要素93と遠位制止要素93’との中間にある展開装置取り付け領域90に配置され、植え込み型プロテーゼの軸方向の遠位移動を制御する。
バルーン拡張型植え込み可能プロテーゼを伴う送達システムの使用についての一実施形態において、内部圧迫部材遠位嵌合端係合面48’は内部誘導チャネル部材外表面102に機能的に連結され(またはカニューレのルーメン内に接着される内部誘導チャネル部材の第2の端部77を有する金属製カニューレの外表面に溶接される)、および膨張部材(例えば、バルーン)が内部圧迫部材遠位嵌合端から遠位に伸張するとともに近位制止要素93を越えて、かつステント取り付け領域90のプラットフォーム91の周りに遠位に配置されることでバルーンはステントの下に位置する。ステントは患者内の標的部位またはその付近の脈管路内に定置され、ここで外部シース50および外部誘導チャネル部材80はハンドル30の対応する摺動自在な軸方向移動に際して内部圧迫部材41および内部誘導チャネル部材70に対し軸方向に摺動自在であり、これによりステントがステント取り付け領域90から露出されるとともに、最終的に展開する。スタイレット20がシリンジを収容するようになされることで、生理食塩水などの膨張用の流体が内部圧迫部材41の近位端40から、およびそれを通じて流れるとともに遠位端48の弁61から出ることでバルーンの膨張チャンバを充填してもよい。それゆえ、バルーンはステントの下で拡張するとともに、結果として、ステントが半径方向に拡張して塑性的に変形し、ステントは実質上恒久的に拡張された状態になる。医師は次に、バルーンを収縮させるとともに内部誘導チャネル部材70および送達システムの残りを患者の体内から取り除く。バルーン拡張型植え込み可能プロテーゼ用送達システムの使用についてのこの説明は例示として、かつ限定としてではなく与えられる。あるいは、チューブ状膨張流体運搬装置が外部シース通路59内にあるとともにシステム近位端12からシステム遠位端13まで伸張し、およびステントの下に配置される膨張部材と機能的に連結する。
図5に図示される送達システムの遠位端13の一実施形態において、内部ジョイント46は内部誘導チャネル部材遠位嵌合端48および内部誘導チャネル部材70の第2の端部77を機能的に連結する溶融接合体47を具備する。例えば、内部圧迫部材の外部係合面48’は、上記に教示されるとおり、内部誘導チャネル部材の第2の端部分77の内表面101と(または代わりに外表面102まで)溶融接合体47を形成してもよい。
図5に示される実施形態はまた、出口83および73が様々な構成を有し得ることも図示する。第1に、これらの出口は湾曲するとともに、第2に、図4と比較してこれらは軸方向全長にわたりより長く傾斜し、ワイヤガイドがそれぞれ内部材および外部材から出るのを補助する。さらに、出口83はこれによってより長い軸方向側壁83a、83bを有し、これらがガイドレールとして働くことでワイヤガイドを中間部14に向け近位に誘導するとともに外部シース50の外側に沿って延びる。
図5に図示されるとおりの非侵襲性の先端170に目を転じると、これは図4に示される非侵襲性の先端170と比較してそれほど矢尻形ではない。代わりに、図5の非侵襲性の先端は直円筒形チューブ構成を具備する第2の端部177を有する。さらに、非侵襲性の先端の第2の端部177の側部はより均一に平行であるとともに、図4に図示されるとおりの非侵襲性の先端の傾斜した第2の端部177の実施形態におけるような外部誘導チャネル部材遠位開口部89に対する近位停止要素を形成しない。非侵襲性の先端の第2の端部177は場合によりステント遠位制止要素93’を具備し、医療装置送達システムがバルーン拡張型または非拡張型ステント、人工弁装置、および他の植え込み可能な物品を患者体内の選択位置で展開するために使用される時、植え込み型プロテーゼの遠位軸方向移動を制御する。
ここで図6を参照すると、当該図はそこに挿入されたワイヤガイド16を伴う図5に従う装置の実施形態による部分断面の遠位端13を示す。後部装填手順において、ワイヤガイド16は非侵襲性の先端170の誘導チャネル171に入り、内部誘導チャネル部材70に向け近位に移動する。次にワイヤガイド16は内部材誘導チャネル71に入り、入口82を介して外部誘導チャネル部材80に向け近位に移動し、外部材誘導チャネル81に入り、出口83から出る。より一般性の少ない前部装填手順は上記のとおり記載され得るが逆順となる。
図6において、内部誘導チャネル71および外部誘導チャネル81は遠位端13のほぼ中心の長手方向軸に沿って同軸上で実質的に整合する。チャネル71、81は実質的に整合するため、ワイヤガイド16は、比較的ねじれ、屈曲、歪み、または撓みをほとんど伴わず内部材誘導チャネル71を通じて外部材誘導チャネル81まで移動するとともに、逆位開口部65またはその付近で外部誘導チャネル部材出口83から出る。ワイヤガイド16を簡略に示すため、出口83の近位のワイヤガイド16は外部シース50からややずれて示されるが、ワイヤガイド16は実際には外部シース50の外側に沿って、または外部シース50内の溝(図示せず)中に延びてもよいことは留意されるべきである。
図7は、内部誘導チャネル部材70、内部材70に対し軸方向に摺動自在な外部誘導チャネル部材80、展開装置取り付け領域90(例えば、ステント取り付け領域)、および移行領域60を具備する、ステントの迅速挿入用送達システムの遠位端13の代替的実施形態を示す縦断側面図である。前出の図、実施形態、および説明にある類似の要素は、同一の符号が付される。この実施形態は内部圧迫部材41および内部誘導チャネル部材70をカニューレ95と機能的に連結するためのジョイント46の代替的実施形態を表す。
一実施形態において、カニューレ95は中空の、剛性チューブ、シリンダ、環体、カニューレ(套管針を伴う、または伴わない)、またはいくつか非限定的な例を挙げれば医療級ステンレス鋼または超弾性合金(例えば、ニチノール)などの金属からなる他の連結装置である。一実施形態において、カニューレ95は一般的に直円筒形状を具備するか、または楕円の、双曲線の、放物線の、湾曲した、多角形の、矩形の、または不規則な形もしくは断面である。カニューレ95は内部誘導チャネルの第2の端部77および/または内部誘導チャネルの第2の端部分の外径75を収容するサイズとされる。内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102は固定本体95の内部係合面と固着剤、接着剤、樹脂、化学接合材またはそれらの組み合わせなどにより機能的に連結される(まとめて、および個々に、「固着剤」)。単に例として、固着剤は、2つの表面間の薄膜において急速に重合され剛性の熱可塑性プラスチックを形成するよう配合された、ロックタイト(Loctite)4061瞬間接着剤であってもよい。ロックタイト(Loctite)4061瞬間接着剤は、ゴム、プラスチック、および金属などの多種多様な物質に特に好適な医療装置接着剤であるとともに、これはロックタイト社(Loctite Corporation)から入手可能である。
内部誘導チャネル部材の第2の端部77の外表面102をカニューレ95の内部係合面に固定することに加え、カニューレ95はまた内部誘導チャネル部材遠位嵌合端48も機能的に連結する。嵌合端48の外部係合面48’はカニューレ95の外部係合面と当接関係にある(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)とともに、遠位嵌合端48およびカニューレ95は、限定はされないが、溶接、はんだ付け、ろう付け、または融着を含む任意適当な手段により機能的に連結される。はんだ付けおよびろう付けは、はんだまたはろう付け金属が接合される金属より低い融点を有することから、遠位嵌合端48とカニューレ95との間に半恒久的接続が所望の場合に使用される。このように、十分に加熱しはんだまたはろう付け金属を溶融すると、これらは嵌合端48およびカニューレ95の表面に合金を形成し、凝固すると、接合された部品を破壊することなく再加熱することにより製造中に外すことのできる(例えば、接続不良の際にやり直すため)ジョイントを形成する。対照的に、溶接は嵌合端48の外部係合面48’およびカニューレ95の外部係合面を界面で溶融することを含み、または温度と圧力とを組み合わせて局部的な融合を生じさせることを含む。結果的に、ほとんどの例においてはんだ用より高い温度が関わるとともに、接合は恒久的である。
内部圧迫部材遠位嵌合端48とカニューレ95の接続部において、任意選択のチューブがジョイント46の周りに配置されてもよい。チューブは溶接された、はんだ付けされた、または融着されたジョイントによる鋭角の一部を最小化する利点を有する。一実施形態において、チューブはジョイント46の周りに配置され溶融接合される溶融接合チューブである。図7は、カニューレ95の遠位端とぴったり重なる、遠位嵌合端48の遠位大部分の先端(例えば、実質的に同一平面上にある)を示すが、これは代替的にカニューレ95の遠位端から約0.5mm近位に後退させてもよい。後退させる調整によって、はんだ付け、溶接、または融着部が円滑な移行を形成して遠位端先端とカニューレ95との間の空間を充填することができる。これはまた、ジョイントの周りに円周方向のはんだ付け、溶接、または融着をより多く施すのと比較して外形を最小化するであろう。
図7、7A、7B、および7Cに従えば、遠位嵌合端48はカニューレ95の外部係合面95’と相補的な輪郭構成48”を具備する。このように、湾曲した、またはさもなければ円形の断面であるカニューレ95を具備する実施形態において、このとき図7Aは、外部係合面48’がカニューレ95の湾曲した、または円形の外部係合面95’に対し当接関係にある(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)ことができるよう輪郭構成48”がフルート溝状であることを示す。フルート溝状輪郭構成48”は、任意の湾曲した、靴べら形、セロリ形、半円形、三日月形、叉骨形、鞍形、C字形の、V字形の、U字形の、または他の弓形構成を具備する。別の実施形態において、カニューレ95の外部係合面95’は平坦な部分を有し得るとともに、図7Bは、輪郭構成48”が同様に平坦であることにより外部係合面48’がカニューレ95の外部係合面の平坦な部分に対し当接関係にあることができる(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)ことを示す。しかしながら、たとえカニューレ95の外部係合面95’が湾曲した、または円形の断面である場合にも、図7Cは、はんだ付け、ろう付け、または融着により外部係合面48’と平坦構成48”がカニューレ95の外表面95’の湾曲した部分に対し形成する接面との間の空間を充填し得るため、内部圧迫部材の輪郭構成48”が平坦であり得ることを示す。同様に、溶接96が使用される場合には、平坦構成48”が、カニューレ95の、湾曲した、または円形の外部係合面95’に対し形成されるであろう。
加えて、輪郭構成48”は内部圧迫部材遠位嵌合端48とカニューレ95との間の接続の省スペース、高い強度、および可撓性を維持する。輪郭構成48”は、内部圧迫部材遠位嵌合端48とカニューレ95との間の接続においてより大きな直径を有するであろう、円形化された内部圧迫部材遠位嵌合端48とは対照的である。
輪郭構成48”を作り出すため、内部圧迫部材遠位嵌合端48は形成され、剪断され、鋳造され、または成形されてもよい。単なる例として、内部圧迫部材遠位嵌合端48をなす材料の形および/または物理的特性を改変するための形成は高温および低温の双方で行われ得る(常に低温で行われるスタンピングを除く)。一般的な形成工程としては、遠位嵌合端48の圧延(1本または2本のローラー間の)、延伸、鍛造、直線曲げ、およびスタンピングが挙げられる。
ジョイント46、カニューレ95、および輪郭構成48”を具備する内部圧迫部材遠位嵌合端48の追加的な実施形態は、2006年4月20日に出願された、「医療装置送達システム用の曲線的形状内部圧迫部材及び内部導管部材を接続する継手」と題されるとともに依頼人参照番号第PA−5930−RFB号および代理人整理番号8627/1355を有する米国特許出願に記載され、その開示は全体として援用される。
(テーパ状内部圧迫部材)
図8を参照すると、本発明の実施形態に従う細長い内部圧迫部材41の概略斜視側面図が示され、ここで前出の図、実施形態、および説明にある類似の要素には、同一の符号が付される。内部圧迫部材41は先述されたとおりの寸法(例えば、直径、長さ)を有してもよい。同様に、内部圧迫部材41は先述されたとおりの材料を備えていてもよい。
一実施形態において、内部圧迫部材41は近位端40、任意選択の中間部40’、および遠位嵌合端48を具備する。遠位嵌合端48は内部圧迫部材の第1の部分41’に対し遠位に位置する。内部圧迫部材の第1の部分41’は線8A−8A(図8A)に沿って示される断面を有する。遠位嵌合端48は線8B−8B(図8B)に沿って示される断面を有するテーパ部51を有する。一実施形態において、テーパ部51は遠位嵌合端48の遠位先端に向け縮径する。本発明の代替的実施形態において、遠位嵌合端48はさらに、線8C−8C、8D−8D、8E−8E、8F−8F(図8C、8D、8E、8F)に沿って示される断面を有する内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分51’を有し、ここでテーパ部51は第2の部分51’またはその付近の位置まで遠位に縮径する。内部圧迫部材遠位嵌合端48はさらに、ある実施形態においてテーパ部51上に、任意選択の内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分51’上に、または遠位嵌合端48のテーパ部分51および第2の部分51’の双方の上に少なくとも部分的に配置される外部係合面48’を具備する。
用語「縮径している」「テーパ」「テーパ状の」「縮径する」およびこれらの変形語は、任意の辞書的定義を提供するよりむしろ、本発明の実施形態を記載するものである。内部圧迫部材41は様々な方法で内部圧迫部材遠位嵌合端48の部分長にわたり(または別の実施形態において全長にわたり)縮径してもよい。単に例として、かつ限定としてではなく、遠位嵌合端のテーパ部分51は内部圧迫部材の第1の部分41’と比較した時、減少する、低下する、より少なくなる、および/またはより小さくなる(個々に、およびまとめて、以降では「より小さくなる」)断面積、平均直径、周長、所与の長さにおける体積、高さおよび幅における厚み、および/または他のより小さい構成、形、型、外形、構造、外郭、および/または輪郭(個々に、およびまとめて、「断面積」)を、製造中、加工中、成形中、鋳造中、形成中、押出加工中、製図中に、または、製造後機械加工、延伸、屈曲、鍛造、スタンピング、研削、切断、のこ引き、剪断、裁断、穿孔、破削、掘削、研磨、成形、平削り、穴あけ、拡孔、研磨、かしめ加工、レーザー加工、および/またはこれらの任意の組み合わせまたはこれらと同等の加工の結果として有する。同様に、遠位嵌合端の第2の部分51’はテーパ部分51と比べてより小さい断面積を有する。
テーパ部分51は内部圧迫部材遠位嵌合端48の遠位先端まで縮径してもよい。一実施形態において、テーパ部分51は遠位嵌合端48の均一な断面積まで縮径する。例えば、テーパ部分51は一般的に均一な断面積を有する遠位嵌合端の第2の部分51’まで縮径してもよい。代替的実施形態において、テーパ部分51がフレア、とげ、隆起、突起、または遠位嵌合端48と一体構成されるかそれと機能的に連結される他の形状まで縮径する場合、遠位嵌合端48の断面積は、遠位嵌合端48の長さに沿った一部が大きくなることさえあり得る。さらに、嵌合端48は2個以上のテーパ部分51を具備してもよい。
遠位嵌合端48の全長は変動し得る。一実施形態において、それは約1.0mm〜約10.0mmである。別の実施形態において、それは約3.0mmである。また、遠位嵌合端のテーパ部分51の長さは変動し得るとともに、遠位嵌合端の第2の部分51’の長さもまた変動し得る。一実施形態において、遠位嵌合端のテーパ部分51は長さ約0.1mm〜約5.0mmであるとともに、別の実施形態においてそれは長さ約0.5mmである。遠位嵌合端の第2の部分51’は長さ約0.5mm〜約5.0mmまで変動し得るとともに、別の実施形態においてそれは長さ約2.5mmである。テーパ部分51、第2の部分51’、および遠位嵌合端48はこれらの例示的長さより長くても、または短くてもよい。
内部圧迫部材の第1の部分41’および内部圧迫部材遠位嵌合端48の直径または厚さもまた変動し得る。一実施形態において、内部圧迫部材の第1の部分41’は、単に例として、かつ限定としてではなく、約0.020インチ(約0.051センチ)〜約0.030インチ(約0.076センチ)の範囲をとる直径または厚さを有する。別の実施形態において、内部圧迫部材の第1の部分41’は約0.024インチ(約0.061センチ)である直径または厚さを有する。一実施形態において、部分51であり得る遠位嵌合端は、単に例として、かつ限定としてではなく、約0.010インチ(約0.025センチ)〜約0.020インチ(約0.051センチ)の範囲をとる直径または厚さを有する。別の実施形態において、遠位嵌合端のテーパ部分51は約0.016インチ(約0.041センチ)である直径または厚さを有する。一実施形態において、遠位嵌合端の第2の部分51’は約0.008インチ(約0.020センチ)の外径または厚さを有する。直径および厚さはこれらの例示的範囲より大きくても、または小さくてもよいとともに、明らかにテーパ部分は可変の直径または厚さを有する。
遠位嵌合端外部係合面48’は遠位嵌合端48の部分長に(または別の実施形態において全長にわたり)伸張してもよい。一実施形態において、遠位嵌合端外部係合面48’は遠位嵌合端のテーパ部分51の一部分に沿って、または別の実施形態において遠位嵌合端のテーパ部分51の全体にわたり位置する。別の実施形態において、遠位嵌合端外部係合面48’は遠位嵌合端の第2の部分51’の一部分に沿って、または別の実施形態において遠位嵌合端の第2の部分51’の全体にわたり位置する。
外部係合面48’については、外周長および/または表面積(規則的または不規則に形成された、テクスチャ化された、または処理された)、ならびに共有結合、イオン結合、または分子間結合(イオン双極子力、双極子間力、ロンドン分散力、および/または水素結合など)を介して化学的に結合される、接着される、またはさもなければ、積層、接着テープ、浸漬、溶射、堆積、蒸着、ラッピング(共に熱融着する)、塗装および硬化などの方法を適用される物質、化合物、分子、または材料(固体、液体、流体、ゲル、気体、または蒸気を具備するか否かにかかわらず)を備える任意のコーティングを具備することを理解されたい。加えて、機械的または化学的エッチング、サンドブラスト、レーザー切断、機械加工、研磨、掘削、化学処理、またはさもなければ嵌合端48の外部係合面48’が外部係合面48’の接合特性を改善するようになされてもよい。
図8Aは線8A−8Aに沿った内部圧迫部材の第1の部分41’の一実施形態の断面積を示す。内部圧迫部材の第1の部分41’は遠位嵌合端48に対し近位に位置する。一実施形態において、内部圧迫部材の第1の部分41’は約0.024インチ(約0.061センチ)の外径または厚さを有するが、これはこの実施形態より大きくても、または小さくてもよい。
図8Bは、比較すると、線8B−8Bに沿った遠位嵌合端のテーパ部分51の一実施形態の断面積を示し、該テーパ部分51は内部圧迫部材の第1の部分41’の断面積(図8A)より小さい断面積を有する。図8Bは均一な半径方向内側のテーパを有する断面を示すが(例えば、両側が傾斜する構造、または標準スクリュードライバの作業端)、図8Bは下部テーパのみ、または上部テーパのみ(例えば、遠位嵌合端48により図示される図7の形状)で示され得ることは留意されるべきである。また、外部係合面48’は図8Bの上部分でただ1回だけ示されるが、これは下部分または上部分および下部分の双方で示され得る(例えば、図9F)とともに、外部係合面48’を示す他の図(例えば、図8C〜8E、9C、9E)にも同じことが当てはまるであろう。一実施形態において、遠位嵌合端のテーパ部分51は、約0.016インチ(約0.041センチ)の上部分から下部分までの外径または厚さを有するが、これはこの実施形態より大きくても、または小さくてもよい。
さらに比較すると、図8C、8D、8E、および8Fは線8C−8C、8D−8D、8E−8E、および8F−8Fに沿った遠位嵌合端の第2の部分51’の実施形態の断面積を示し、それらの第2の部分51’はテーパ部分51の断面積(図8B)より小さい断面積を有する。図8Cはほぼフルート溝形を具備する。図8Dは平坦な係合面48’を伴う湾曲した部分を具備する。図8Eはほぼ平坦な形を具備する。図8Fはほぼ三日月形を具備する。一実施形態において、遠位嵌合端の第2の部分51’は約0.008インチ(約0.020センチ)の外径または厚さを有するが、これはこの実施形態より大きくても、または小さくてもよい。
図9A〜9Fは内部圧迫部材の第1の部分41’を有するとともに遠位嵌合端48をさらに具備する内部圧迫部材41の様々な実施形態を示す。遠位嵌合端48はテーパ部分51、外部係合面48’、および任意選択の第2の部分51’を具備する。
図9Aは、内部圧迫部材遠位嵌合端48が均一に遠位にテーパする部分51を有しうることを示し、テーパ部分はほぼ円筒形であり、および粗研削されているが、別の実施形態において、表面は粗研削される必要はない。図示されるとおり、第1の部分41’は1つの断面積を有し、遠位嵌合端48は、遠位にテーパ部分51まで漸減する結果として、より小さい断面積を有する。一実施形態において、テーパ部分51は断面積が実質的に一定であるものの、これは、嵌合端部48の長さにわたり、場所によって凹凸および起伏があってもよい。テーパ部分51は場合により遠位嵌合端48の全長に伸張する。図9Aのテーパ部分51は、嵌合端48をグラインダまで持ち上げ、次に実質的に固定距離だけ外周から下に回転式に研削することにより、容易に製造され得る。
図9Aの遠位嵌合端48の一部または全部が内部誘導チャネル部材70の近位の第2の端部77に植え込まれてもよく、ここでこの実施形態に従う嵌合端48は内部誘導チャネル部材の第2の端部77に押し込むのに容易に整合されることにより、嵌合端48は第2の端部内表面101と第2の端部外表面102との間に実質的に均等に定置される(図10、および以下で考察)。あるいは、遠位嵌合端48の一部または全部が、カニューレ95の外部係合面95’のいずれかに、溶接され、はんだ付けされ、ろう付けされ、またはさもなければ融着され、接合され、または固着されてもよい(図7、7A)。
図9Bは、単に概略的な例として、かつ限定としてではなく、木製鉛筆の筆記端部またはロウソクのごとく、内部圧迫部材遠位嵌合端48が円形化される遠位にテーパ状になる部分51を有し得ることを示す。換言すれば、テーパ部分51は、嵌合端48の長さにわたり、凹凸および起伏のある表面を勘案するにしても、外径および断面が小さくなっていくよう徐々に遠位に縮径するため、第1の部分41’の断面積はテーパ部分51の断面積より大きい。テーパ部分51は場合により遠位嵌合端48の全長に伸張する。このテーパ部分51は、嵌合端48をグラインダまで一定の角度をつけて持ち上げ、次に実質的に固定距離だけ外周から下に回転式に研削することにより、容易に製造され得る。図9Aに従う嵌合端48と同様の理由から、図9Bに従う遠位嵌合端48は埋設中に内部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間に容易に整列され、代替的に遠位嵌合端48の一部または全部が、カニューレ95の外部係合面95’に(図7、7A)、または図4、5、および7に示される内部誘導チャネル部材の第2の端部77の第2の端部の内表面101または外表面102の一方に、溶接され、はんだ付けされ、ろう付けされ、またはさもなければ融着され、接合され、または固着されてもよい。
図9Cは、内部圧迫部材遠位嵌合端48が、片側が傾斜した外部係合面48’を有し得ることを示す。遠位嵌合端48のテーパ部分51は、凹凸および起伏のある表面を勘案するにしても、断面が小さくなっていくよう遠位に徐々に縮径するため、第1の部分41’は遠位に縮径する部分51より大きな断面積を有する。このテーパ部分51は、例えば、かしめ加工またはスタンピングにより実現されてもよい。テーパ部分51は場合により遠位嵌合端48の全長に伸張する。一実施形態において、遠位嵌合端48は、両側が傾斜した(概略的な例として、標準スクリュードライバの作業端部のような)外部係合面48’を有し得る。遠位嵌合端48の一部または全部を内部材の第2の端部77内に埋設する間、図9Cに従う遠位嵌合端48の傾斜した外部係合面48’は場合により第2の端部内表面101または第2の端部外表面102に向け一方向に整合される(図4、5、7)か、またはカニューレ95の外部係合面95’に向け一方向に整合される(図7、7A)。
図9Dは、内部圧迫部材遠位嵌合端48が、遠位嵌合端48の長さに沿って皿型である、遠位に縮径する部分51を有し得ることを示す。換言すれば、第1の部分41’は遠位嵌合端48の徐々に縮径する部分51より大きな断面を有する。傾斜した部分51は場合により遠位嵌合端48の全長に伸張する。このテーパ部分51は、研削、機械加工などにより容易に製造され得る。遠位嵌合端48の一部または全部を内部材の第2の端部77内に埋設する間、図8Dに従う傾斜した嵌合面48’は場合により第2の端部内表面101または第2の端部外表面102に向け一方向に整合される(図4、5、7)か、またはカニューレ95の外部係合面95’に向け一方向に整合される(図7、7A)。
図9Eは、遠位嵌合端48のテーパ部分51の断面より大きな断面を有する第1の部分41’を具備する内部圧迫部材41の実施形態を示す。図9Eにおいて、テーパ部分51は第2の部分51’またはその付近の位置まで遠位に縮径する。第2の部分51’はフルート溝状であり、ここでフルート溝状は、任意の湾曲した、靴べら形、セロリ形、円形、環状、半円形、三日月形、叉骨形、鞍形、C字形の、V字形の、U字形の、または半径方向内側に湾曲するか、または半径方向外側に湾曲する弓形の形状を含む。遠位嵌合端48の第2の部分51’およびテーパ部分51の一方または双方が、スタンピング、かしめ加工、研磨などにより容易に製造され得る。遠位嵌合端48の一部または全部を内部材の第2の端部77内に埋設する間、図9Eに従う外部係合面48’は場合により第2の端部内表面101または第2の端部外表面102に向け一方向に整合される(図4、5、7)か、またはカニューレ95の外部係合面95’に向け一方向に整合される(図7、7A)。
図9Fは、遠位嵌合端48のテーパ部分51の断面より大きな断面を有する第1の部分41’を具備する内部圧迫部材41の実施形態を示す。図9Fにおいて、テーパ部分51は第2の部分51’またはその付近の位置まで遠位に縮径する。第2の部分51’は実質的に平坦であり、ここで平坦部は、例示として、かつ限定としてではなく、片側が斜めの構造(例えば、遠位嵌合端部48により図示される図7の構成)、両側が斜めの構造、または標準スクリュードライバの作業端部など、ほぼ平面を有することからなる。遠位嵌合端48のテーパ部分51は、スタンピング、かしめ加工、研磨などにより製造され得る。第2の部分51’は、かしめ加工、スタンピング、鍛造、または2本のローラー間での圧延により形成され得る。遠位嵌合端48の一部または全部を内部材第2の端部77内に埋設する間、図9Fに従う外部係合面48’は場合により第2の端部内表面101と第2の端部外表面102との間に実質上均等に定置されてもよい(図10、および以下で考察)。代替的実施形態において、遠位嵌合端48の外部係合面48’は第2の端部内表面101(図4、5、7)、第2の端部外表面102(図4、5、7)、またはカニューレ95の外部係合面95’(図7、7A)に対し当接関係で定置され(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)、次に溶接され、はんだ付けされ、ろう付けされ、またはさもなければ融着され、接合され、または固着される。
図9Gおよび9Hは、本発明に従う第1の部分41’および遠位嵌合端48を具備する内部圧迫部材41の実施形態を図示し、ここでテーパ部分51および/または第2の部分51’は第1の部分41’より太くてもよいが、それでもなお断面積はそれより小さい。例えば、第2の部分51’およびテーパ部分51は、スタンピング、かしめ加工、圧延などにより製造され、且つ必要に応じて材料が取り除かれ得る。
(内部ジョイント)
図10は、第1の部分41’および遠位嵌合端48を具備する内部圧迫部材41を示し、ここで遠位嵌合端48は、テーパ部分51、外部係合面48’、および任意選択の第2の部分51’を具備する。前出の図、実施形態、および説明にある類似の要素には、同一の符号が付される。
内部ジョイント46は、遠位嵌合端48の外部係合面48’を、第2の端部内表面101(図4、5、7)、第2の端部外表面102(図4、5、7)、またはカニューレ95の外部係合面95’(図7、7A)に対し当接関係(例えば、接している、直接または中間部品により接触している、または隣接している)で定置することにより形成されてもよい。遠位嵌合端48は次に、カニューレ95または内部誘導チャネル部材の第2の端部77に対し、溶接され、はんだ付けされ、ろう付けされ、またはさもなければ融着され、接合され、または固着されてもよい。
本発明に従う内部ジョイント46の代替的実施形態において、内部圧迫部材遠位嵌合端48は内部誘導チャネル部材70の第2の端部77に対し溶融接合47されるようになる(下述される)。図示されるとおり、外部係合面48’は内部誘導チャネルの第2の端部77の内表面101に溶融接合体47を形成する。あるいは、外部係合面48’は内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102に溶融接合体47を形成してもよい。簡潔には、溶融接合体47は、テーパ部分51の外部係合面48’および/または嵌合端48の第2の部分51’と、内部誘導チャネルの第2の端部77との間に表面対表面の接触を提供し、それによって内部圧迫部材41と内部誘導チャネル部材70との間により硬い接続を形成する。本発明の別の態様において、テーパ部分51の外部係合面48’および/または第2の部分51’は内部誘導チャネルの第2の端部77の内表面101と外表面102との間に埋設40され得ることで、外部係合面48’は、以下に説明されるとおり、内部誘導チャネル部材内側接触界面103および外側接触界面104と機能的に連結する。
図10において、内部ジョイント46は内部圧迫部材41を内部誘導チャネル部材70に接合する。特に、テーパ部分51および/または第2の部分51’は、例えば溶融接合47を通じ(下述される)、内部誘導チャネル部材70の第2の端部77内に埋設49される。埋設49により、テーパ部分51および/または第2の部分51’は内部誘導チャネル部材の第2の端部77を貫通するとともに、結果として、テーパ部分51および/または第2の部分51’は内部誘導チャネル部材の第2の端部77内に埋め込まれる。
別段に述べない限り、内部圧迫部材遠位嵌合端48のテーパ部分51および/または第2の部分51’は内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間に挿入されるとともに嵌め込まれ、該表面101、102は内部誘導チャネル部材70のワイヤガイドチャネル71に相対する。それゆえ、埋設49された内部圧迫部材遠位嵌合端48は、内側接触界面103および外側接触界面104(以降「内側接触界面」、「外側接触界面」、「接触界面」)をその内表面101と外表面102との間に係合する1つまたは複数の内部圧迫部材を有する内部誘導チャネル部材の第2の端部77を画定する。これは、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内側接触界面103が、埋設49された内部圧迫部材遠位嵌合端48(すなわち、テーパ部分51および/または第2の部分51’)と内部誘導チャネル部材の第2の端部内表面101との間にあり得ることを意味する。同様に、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の外側接触界面104は、埋設49された内部圧迫部材遠位嵌合端48(すなわち、テーパ部分51および/または第2の部分51’)と内部誘導チャネル部材の第2の端部外表面102との間にあり得る。
埋設49することから、内部圧迫部材41は内部誘導チャネル部材の第2の端部77を具備する材料内にテーパ部分51および/または第2の部分51’を設置する。テーパ部分51および/または第2の部分51’は内部誘導チャネル部材の第2の端部の外側接触界面104および内側接触界面103により被覆され、それにより嵌合端48の外部係合面48’と内部誘導チャネルの第2の端部77との間に表面対表面の接触を提供する。これは結果として内部ジョイント46に対しさらなる強度をもたらすとともに、内部圧迫部材41と内部誘導チャネル部材70との間により硬い接続を形成するべく働く。固体状態の接合は、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内側接触界面103および外側接触界面104の材料を内部圧迫部材遠位嵌合端48の周りに溶融および凝固(例えば、融着および/または溶融接合された材料界面に形成される架橋接合)するのに好適な加熱形態を使用する結果としてもたらされる。加えて、機械的または化学的エッチング、サンドブラスト、レーザー切断、機械加工、研磨、掘削、化学処理、またはさもなければ嵌合端48の遠位に縮径する部分48”の外部係合面48’を作成することより、内部誘導チャネル部材の第2の端部の内側接触界面103および外側接触界面104に対するその接合特性が改善される。
内部ジョイント46の別の実施形態において(例えば、図5)、遠位嵌合端48は内部誘導チャネル部材の第2の端部接触界面103、104における内部誘導チャネル部材70の第2の端部77に対し溶融接合47されるようになる。図5に図示されるとおり、例えば、遠位嵌合端48の外部係合面48’は内部誘導チャネルの第2の端部77の内側接触界面103に溶融接合体47を形成する。あるいは、遠位嵌合端48の外部係合面48’が内部誘導チャネルの第2の端部77の外側接触界面104に溶融接合体47を形成してもよい。溶融接合体47は遠位嵌合端48の外部係合面48’と内部誘導チャネルの第2の端部77との間に表面対表面の接触を提供し、それにより遠位嵌合端48と内部誘導チャネル部材70との間により硬い接続を形成する。
内部ジョイント46は、埋設49されずに溶融接合47から形成されてもよい(例えば、図5)。代わりに、埋設49に加えて内部ジョイント46が溶融接合47から形成されてもよい(例えば、図4、10)。外部係合面48’(例えば、テーパ部分51および/または第2の部分51’の、例えば、図10)と内側接触界面103または外側接触界面104との間の連結および/または接合は溶融温度に達するとほぼ瞬間的であり、結果として外部係合面48’の内側接触界面103と外側接触界面104との間の材料に固体状態の接合(例えば、融着、化学接合、および/または溶融接合された材料界面に形成される架橋接合)をもたらす。本発明の実施形態に従う溶融接合47は少なくとも5ニュートンの強度、および好ましくは少なくとも20ニュートンの強度を提供する。一実施形態において、溶融接合体47の強度は、少なくとも5ニュートンの、および好ましくは少なくとも20ニュートンの内部圧迫部材遠位嵌合端48および内部誘導チャネル部材の第2の端部77の引裂強度を提供することにより計測され得る。
本発明に従えば、第1の部分41’を有する内部圧迫部材41と遠位嵌合端のテーパ部分51(および/または第2の部分51’)
を有するジョイント46は、多くの利点を有する。一方で、ジョイント46は、十分な剛性を有することでステント展開中に、ねじれ、跳ね返り、歪み、脱落などに抵抗し、それゆえ、医者は装置10の方向を変えることができ、かつ医師はステントを前に「押す」、または内部圧迫部材/内部誘導チャネル部材アセンブリを格納すことでワイヤガイドを所定位置に前進させることができる。
他方で、操作者は、自然の屈曲および/または湾曲、あるいは腫瘍、蓄積物、および/または狭窄などの異常な障害の存在によって時に蛇行する脈管路を通じて装置を操縦しなければならない。遠位嵌合端48の可撓性は使用において以下の任意の特性および性質の結果として変動し得る:物理的構成、断面構成、材料組成;またはこれらの組み合わせ。それゆえ嵌合端48の様々な屈曲および剛性特性はその構成と関係がある。結果的に、テーパ部分51および/または第2の部分51’は改善された可撓性を有する、すなわち、断面積の減少が可撓性と負の関係にある。
また、テーパはジョイント46の均一な可撓特性と直接的に相関する。すなわち、テーパ部分51および/または第2の部分51’の断面積は減少しており、それゆえ、可撓性が向上し、ジョイント46が内部誘導チャネル部材を内部圧迫部材に連結する領域においては急激な変化はない。換言すれば、テーパ部分51および/または第2の部分51’の可撓性が向上して、内部誘導チャネル部材の第2の端部77を内部圧迫部材遠位嵌合端48の周りに連結する固体状態の接合の結果としてジョイント46において増加する任意の剛性を、相殺または補償する。結果として、ジョイント46が十分な可撓性を有することにより、装置10はこの蛇行性経路を通り抜けるとともに、患者体内の部位における遠位端13の挿入および使用中の障害物を回避することができる。
図10Aは、上述される実施形態に従う内部ジョイント46の長さが所望のとおり変動し得ることを示す。内部ジョイント46がより長いと、一般的にジョイント強度が増加するが可撓性は低くなり、一方、ジョイント46がより短い内部と、ジョイント強度が減少する(より長いジョイントと比較して)が可撓性は高くなる。一実施形態において、ジョイント46は約2.0ミリメートル(「mm」)〜約10.0mmの長さ146を有する。別の実施形態において、ジョイント46の長さ146は約3.0mm〜約7.0mmであるとともに、なお別の実施形態においてジョイントは約5.0mmである。
図10Aはさらに、内部圧迫部材41が場合により2つ以上のテーパを有することを示す。例えば、内部圧迫部材41は、遠位嵌合端48の第1のテーパ部分51に対し近位の第1の部分41’を有する。ジョイント46は、内部誘導チャネル部材の第2の端部77内に埋設49される第1のテーパ部分51を具備する。内部圧迫部材41は場合によりジョイント46に対し近位かつ第1の部分41’と遠位嵌合端48との中間にある第2のテーパ部分51”を有してもよい。
縮径する第2の部分51”は任意適当な長さ141を有してもよい。一実施形態において縮径する第2の部分51”は約1.0cm〜約5.0cmの長さ141を有するが、この長さ141は所望のとおり、より長くても、またはより短くてもよい。縮径する第2の部分51”は遠位嵌合端48のテーパ部分51まで上述されるとおり縮径してもよい(図9A〜9Fおよび対応する説明を参照)。このように、長さ141に沿った縮径する第2の部分51”は、可撓性における遷移的変化(例えば、増加)を、ジョイント46および内部誘導チャネル部材の第2の端部77に近接する領域に提供する。一方、遠位嵌合端48の埋設49されたテーパ部分51は、ジョイントの長さに沿って、ジョイントにおける複合的で均一の可撓性を提供する。
(テーパ状内部誘導チャネル部材)
図10はまた、本発明の別の態様に従う遠位端13の一実施形態を示す。内部誘導チャネル部材70は、実質的に均一な内径74、内部誘導チャネル部材の第2の端部77またはその付近の外径75、およびテーパ76を具備する誘導チャネル71を有する。一実施形態において、テーパ76は内部誘導チャネル部材の第1の端部78またはその付近に位置してもよい。別の実施形態において、テーパ76は内部誘導チャネル部材の第1の端部78と第2の端部77との中間に位置してもよい。用語「中間にある」は、2つの極部、位置、または状態の間に挟まれる、介在する、存在する、または現れるテーパの実施形態を記載することが意図されるが、第1の端部78の遠位先端または第1の端部開口部72から(図4、5、7)第2の端部77の近位先端または第2の端部開口部73(図4、5、7)までが必ずしも等距離である必要はない。
テーパ76は、外径75から遠位方向に、外径75と比べて、減少する、低減する、より少ない、および/またはより小さい(以降では、「より小さい」)断面積、壁厚、および/または平均外径を有するテーパ部分76’まで伸張する。一実施形態において、テーパ76はさらに、外径75またはその付近からテーパ部分76’の長さにわたり、かつ自己拡張型展開装置取り付け領域90(先述される)またはその付近の第2の外径76”まで伸張し、第2の外径76”は断面積、壁厚、および/または平均外径がテーパ部分76’より小さい。
一実施形態において、内部誘導チャネル部材70が縮径76すると、外径75またはその付近からテーパ部分76’の長さにわたり内径74によって画定される壁は、内径74および外径75により画定される内部材の第2の端部77のより厚い壁と比較して、薄くなる(およびそれゆえ可撓性は増す)。換言すれば、長手方向の屈曲に対する抵抗性は、一般用語で、積「EI」の関数として記述されてもよい。「E」は弾性のヤング率であり「I」は当該部分についての慣性モーメントである。より具体的には、慣性モーメントは、断面、壁厚、および/または外径の減少に伴い減少し、従って長手方向の屈曲に対する抵抗性が低減することがわかる。
テーパ76は多くの方法で可撓性が強化される。外径(例えば、壁厚)を、外径75からより小さいテーパ部分76’まで、およびさらに小さい第2の外径76”まで、遠位方向に減少させることにより、可撓性が増加するため、内部誘導チャネル部材70の可撓性はテーパ76において改善される。別段に述べない限り、構成が同じ内部誘導チャネル部材で、壁の厚みが厚いよりも薄いほうが、可撓性が高くなる。結果的に、例えば、内部誘導チャネル部材の第の端部77は、テーパ部分76’と比較してより大きい断面およびより厚い壁を有しており、それゆえテーパ部分76’の可撓性はより高くなる。さらに、内部誘導チャネル部材70は、第2の外径76”(これは外径75より小さい)において、テーパ部分76’よりさらに高い可撓性を有する。
かかるテーパ76はまた、内部誘導チャネル部材70の外形も減少させる。加えて、内部誘導チャネル部材70をステント取り付け領域90内で縮径することにより(例えば、内部材が第2の外径76”を有する)、内部材は圧縮されたステントを実質的にその外形を増加させることなしに収容し得る。さらに、内部誘導チャネル部材70の、より高い可撓性を有する第2の外径76”が、ステント圧縮の結果として生じる剛性の増加を補償する。
図10に示されるとおり、外径75は、任意適当な方法によって、テーパ部分76’に、ひいては第2の外径76”になる、あるいは遠位方向に移行することができる。例えば、かかる縮径手段としては、研削、スカイビング、レーザー切断、機械加工、放電機械加工、スタンピング、剪断、スライシング、切削、プレス、研磨、および/または他の既知の成形加工による形成を含んでいてもよい。テーパ76の勾配および位置は装置10の所望の適用により決定される。例えば、冠動脈における装置の使用は、胆管における装置の使用と比較すると、全体のサイズおよび可撓性の双方において、通常は、より小さい外径が有益であろう。
内部誘導チャネル部材70の長さは内部材とともに使用されるステントの長さに応じて変動し得る。単に例として、ステントは長さ約2.5cm〜長さ約14.0cmであってもよいが、内部誘導チャネル部材70はこの範囲より短いまたは長いステントの長さ向けに切断されてもよい。一実施形態において、内部誘導チャネル部材70の長さは、8.0cm長のステントについて約15.0cmである。
内部誘導チャネル部材70の内径および外径もまた変動し得る。一実施形態において、内部誘導チャネル部材70は約0.0205インチ(約0.052センチ)の大きさの内径74を有する。ある例示的実施形態において、内部誘導チャネル部材近位の第2の端部77は約0.043インチ(約0.109センチ)の大きさの外径75を有する。一実施形態において、第2の外径76”は内部誘導チャネル部材70の遠位第1の端部78またはその付近で約0.029インチ(約0.074センチ)の大きさである。均一なテーパ76は第1の端部78に向け、遠位方向に、徐々に可撓性が高くなる。
内部誘導チャネル部材70が縮径76する長さもまた変動し得る。一実施形態において、約0.043インチ(約0.109センチ)の外径75は長さ約15.0cmである内部誘導チャネル部材70について約5.0cmの長さ275にわたり比較的一定である。一実施形態において、内部誘導チャネル部材70は、約0.043インチ(約0.109センチ)の外径から約0.0205インチ(約0.052センチ)の外径まで徐々に、約5.0cmの長さ276’にわたり縮径76’する。約0.0205インチ(約0.052センチ)の比較的均一な第2の外径76”は約5.0cmの長さ276”にわたり伸張してもよい。あるいは、内部誘導チャネル部材70は、ステントに2.0cmを加えた長さに等しい長さにわたり、第2の外径76”まで、遠位に縮径76する。これらの寸法は例示に過ぎないとともに、より短いステントが意図される内部誘導チャネル部材70向けにより短くてもよく、またより長いステント向けにより長くてもよい。
図10は、遠位端13の一実施形態がさらに、第2の外径76”またはその付近で内部誘導チャネル部材70の周りに配置されるとともにそれに固定される押し込みカラー79を具備することを示す。カラー79は、ルーメン79’、内部誘導チャネル部材当接面79”、および先述されるとおり、近位制止要素93を収容する内部誘導チャネル部材を具備する任意の対称または非対称の装着構造または装置(例えば、筒状、円形状または非円形状、スロット状または円周状、環状、バンドクランプ、スリーブ)であってもよい。押し込みカラールーメン79’は第2の外径76”またはその付近で内部誘導チャネル部材70を収容するとともに、当接面79”は、クランプ固定、クラッチ固定、グリップ固定、狭圧、締結、フック固定、接合による、または固着剤、接着剤、樹脂、溶接、はんだ付け、ろう付け、化学接合材またはこれらの組み合わせなど任意適当な手段により、内部材外表面102に固定される。カラー79は上述される任意適当な金属またはプラスチックから作製され、任意適当な長さであってもよいとともに、外部材80の内表面92との摩擦的接触をなすことなく外部誘導チャネル部材80内で摺動自在なサイズである適当な直径であってもよい。
さらに、図10に示されるとおり、内部誘導チャネル部材70の近位の第2の端部77は鋭斜角θを有しても良い。一実施形態において、第2の端部は、約40度〜約50度の角度θを有するべく削られてもよく、別の実施形態において、該角度は約45度である。
(方法)
植え込み型プロテーゼ(例えば、自己拡張型、バルーン拡張型、または非拡張型ステント;人工弁装置、および植え込み可能な他の物品)を患者体内の選択位置に送達するための医療装置送達システムにおける使用向けジョイント146の製造および提供方法もまた提供される。
図11A、11B、11C、11D、および11Eは、近位端、前記内部圧迫部材を有する細長い可撓性の中間部送達装置、および外部誘導チャネル部材および内部誘導チャネル部材を有する遠位端を備える医療装置の迅速挿入用送達機器で使用されるべき内部圧迫部材41の内部誘導チャネル部材嵌合端48を内部誘導チャネル部材70に機能的に連結するための内部ジョイント146の提供方法300を図示する概略図である。一般に、内部ジョイント146は、上述されるとおりの内部圧迫部材41の一部分を上述されるとおりの内部誘導チャネル部材70内に埋設49する(および場合により溶融接合47する)ことにより形成される。
図11Aにおいて、細長い内部圧迫部材41(図2、2C、4、5〜8、10を参照)が提供される(ステップ302)。内部圧迫部材41は、近位端40、任意選択の中間部40’、および遠位嵌合端48を具備する。第1の部分41’は遠位嵌合端48に対し近位にあり、ここで遠位嵌合端48は、テーパ部分51、外部係合面48’、および任意選択の第2の部分51’を具備する。前出の図、実施形態、および説明にある類似の要素には、同一の符号が付される。テーパ部分51の断面積は、嵌合端48に対し近位にある第1の部分41’の断面積と比べて徐々に減少する(およびそれより小さい)。任意選択の第2の部分51’はテーパ部分51と比べてさらに小さい断面積を有する。
実際、クック社(Cook Incorporated)から入手可能なステンレス鋼製スタイレットが内部圧迫部材に使用されてもよい。一実施形態において、内部圧迫部材41は固体である。長さは変動し得るとともに、一実施形態においては8.0cmの自己拡張型ステントの迅速挿入用送達システム10向けに約139cmであってもよい。より短いステントは通常より短い内部誘導チャネル部材70を用いるため、より長いステント向けに、内部圧迫部材41はより長くてもよい。内部圧迫部材外径は変動し得る。一実施形態において、外径は約0.024インチ(約0.061センチ)である。芯なし研削を通じ、内部誘導チャネル部材の第2の端部77PEEKチューブに溶融接合される嵌合端48は、下に約5.0cmの長さにわたり約0.016インチ(約0.041センチ)の外径まで縮径してもよい。
図11Bにおいて、内部誘導チャネル部材70(図4、5〜7、10を参照)が提供される(ステップ304)。内部誘導チャネル部材70は、入口72を伴う近位の第2の端部77および出口73を伴う遠位の第1の端部78、およびそれらの間に画定されるチャネル71を具備する。外部誘導チャネル部材の第2の端部77は内表面101および外表面102を具備する。一実施形態において、これはPEEKチューブを具備する。別の実施形態において、内部誘導チャネル部材70はプラスチック製カニューレである。
図11Cにおいて、内部誘導チャネル部材の第2の端部77は、加熱などの任意適当な手段により溶融される(ステップ306)。例えば、高周波ループ加熱器を使用して内部誘導チャネル部材の第2の端部77を溶融306してもよい。かかる機械はマグナフォース社(Magnaforce,Incorporated)から入手可能であるとともにヒートステーション(Heatstation)1500の名称およびモデルで販売されている。別のかかる機械はキャスチップ社(Cath−Tip,Inc.)から入手可能であるとともにキャスタイプ(Cath−Tipe)IIの名称およびモデルで販売されている。
内部圧迫部材遠位嵌合端48が内部誘導チャネル部材70の第2の端部77内に埋設49され(および場合により溶融接合47され)てもよいことは留意されるべきである。換言すれば、内部圧迫部材41は「溶融され」(ステップ306)それゆえ、内部誘導チャネル部材70内に埋設されずに内部誘導チャネル部材70に溶融接合されてもよい。図5に示されるとおり、例えば、遠位嵌合端48の外部係合面48’は、内部誘導チャネルの第2の端部77の内表面101に、あるいは、内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102に、溶融接合47を形成してもよい。
上記に説明されるとおり、材料が実質上の分解なしに軟化するとともにほぼ粘着性となる「溶融接合」温度は、材料によって異なる。PEEKチューブが使用される一実施形態において、PEEKは約633°F(約334°C)で溶融するため、内部誘導チャネル部材の第2の端部77は約628°F(約331°C)〜約638°F(約337°C)に加熱される。工程には上昇滞留および冷却時間がある。総上昇時間は約20秒であるとともに滞留時間は約10秒である。滞留時間中の温度は約600°F(約316°C)である。
図11Bは、スカイビング(ステップ312)およびテーパ加工(ステップ314)をさらに示す。内部誘導チャネル部材の第2の端部77は削られ(ステップ312)、そこに約40度〜約50度の斜角θ(図11C)が設けられ、また、別の実施形態において、該角度は約45度である。内部誘導チャネル部材は、研削、スカイビング、レーザー切断、機械加工、放電機械加工、スタンピング、剪断、スライシング、切削、プレス、研磨など、任意適当な手段によりテーパ加工され(ステップ314)、および/または他の既知の成形加工により形成される。代替的に、事前にテーパを設けた(ステップ314)内部誘導チャネル部材70が購入される。
図11Cを参照すると、滞留時間の終わりまたはその付近において、内部誘導チャネル部材の第2の端部77は軟化されている。内部圧迫部材遠位嵌合端48のテーパ部分51および/または任意選択の第2の部分51’は軟化された内部誘導チャネル部材の第2の端部77内に埋設される(ステップ308)。別段に述べない限り、加熱下の第2の端部チューブは軟化されているとともに、チューブが焼成または分解する前に、内部圧迫部材遠位嵌合端48のテーパ部分51および/または任意選択の第2の部分51’を内表面101と外表面102との間の軟化されたPEEKの壁内に速やかに移動させる。内部圧迫部材遠位嵌合端48の外部係合面48’は、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間の内側接触界面103と外側接触界面104との間に埋設49またはそこに溶融接合47される結果として生じる圧縮力により、機能的に連結されるようになる。あるいは、外部係合面48’は内部誘導チャネルの第2の端部77の内表面101に溶融接合47されてもよく(図5を参照)、または内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102に溶融接合47されてもよい。
埋設された内部圧迫部材遠位嵌合端48および内部誘導チャネル部材の第2の端部77は冷却される(ステップ310)(図11C)。本発明の実施形態の記載において、冷却(ステップ310)は、溶融された内部誘導チャネル部材の第2の端部77を固体状態に戻す(例えば、再び固形になる)任意の手段である。このように、連結された嵌合端48および内部材の第2の端部77は室温まで下げ戻されてもよい。一実施形態において、冷却時間は約30秒である。結果として、嵌合端はチューブの溶融された壁内に埋設されたことになる。PEEK(例えば)が溶融するとそれは膨張し、およびPEEKが冷却されるとそれは収縮し、テーパ部分51の外部係合面48’および/または内部圧迫部材遠位嵌合端48の任意選択の第2の部分51’をしっかりと把持することから、これが固体ジョイントを形成する。これは上述されるとおりの追加的な機械的接合を提供する。
場合により、図11Dが示すとおり、溶融(ステップ306)および/または埋設(ステップ308)中に第2端部77の通過性を維持するべく、内部誘導チャネル部材70は内部誘導チャネル部材第2端部77の誘導チャネル71の少なくとも一部分内に定置される(ステップ316)マンドレル330を有していてもよい。一実施形態において、マンドレル330は、テフロン(登録商標)コーティング、円形断面、および約0.0205インチ(約0.052センチ)の大きさの直径を有するステンレス鋼製マンドレルである。
場合により、同じく図11Dが示すとおり、溶融(ステップ306)および/または埋設(ステップ308)中に第2端部77の通過性を維持するべく、および溶融(ステップ306)中に熱を伝導するべく、ツール340が内部誘導チャネル部材の第2の端部77の少なくとも一部分の周りに配置される(ステップ318)。一実施形態において、ツール340は約0.0430インチ(約0.109センチ)の大きさの内径を有する金属製カニューレである。
この点において、内部誘導チャネル部材の第2の端部77はマンドレル330とツール340との間に挟まれる。この構造体は、次に、内部誘導チャネル部材の第2の端部77が軟化するまで、高周波ループ加熱器内に設置され溶融される(ステップ306)。内部圧迫部材遠位係合端48は次に、軟化した内部誘導チャネル部材の第2の端部77内に押圧されることにより、埋設される(ステップ308)。
図11Eは、内部圧迫部材遠位嵌合端48の外部係合面48’が、例えば、溶融接合体47により、内部誘導チャネル部材の第2の端部77の内表面101と外表面102との間の内側接触界面103および外側接触界面104と機能的に連結するよう、内表面101と外表面102との間に埋設49される内部圧迫部材遠位嵌合端48を示す。あるいは、外部係合面48’が内部誘導チャネルの第2の端部77の内表面101に溶融接合47される(図5を参照)か、または内部誘導チャネルの第2の端部77の外表面102に溶融接合47されてもよい。
冷却(ステップ310)後、次にマンドレル330が任意適当な手段により取り外される(ステップ320)。また、ツール340が任意適当な手段により取り外される(ステップ322)。
本明細書に教示される自己拡張型ステントを送達するための医療装置の製造および提供方法は、逐次的に実施される必要はない。例えば、方法300において、内部誘導チャネル部材70が提供され(ステップ304)、次に内部圧迫部材41が提供され(ステップ302)てもよい。また、マンドレル330はスカイビング(ステップ312)の前または後に定置され(ステップ316)、テーパ加工され(ステップ314)、またはツール340が内部誘導チャネル部材の第2の端部77の周りに配置され(ステップ318)てもよい。同様に、マンドレル330はツール340が取り外される(ステップ322)前または後に取り外されてもよい(ステップ320)。
そのうえ、内部圧迫部材41は細長いカテーテルまたは外部係合面を有する嵌合端を具備する任意の他の細長い部材(管状または固体)であってもよい。さらに、管状内部誘導チャネル部材70は第2のカテーテル、または第1の端部および第2の端部を具備し、ここで第2の端部が内表面および外表面を有する他の管状部材であってもよい。
テーパ状内部誘導チャネル部材およびテーパ状内部圧迫部材を伴う内部ジョイントを有する医療装置の前出の詳述された説明は、限定するよりむしろ例示と見なされることが意図されるとともに、本発明の精神および範囲を限定することが意図されるのは、全ての同等物を含む、特許請求の範囲であることを理解されたい。用語には、それらの合理的で平易かつ通常の意味が与えられるべきである。また、任意の図の実施形態およびそれらの特徴は、他の図に描かれる実施形態と組み合わされてもよい。当該技術分野において周知であるとともに本発明の構造および機能と矛盾しない他の特徴が本実施形態に追加されてもよい。
本発明の特定の要素、実施形態、および適用が示され、かつ記載されてきたが、当然ながら、本発明がそれらに限定されないことは、特に前出の教示に照らして、当業者により改変がなされ得ることから、理解されるであろう。それゆえ、付属の特許請求の範囲により、かかる改変が本発明の精神および範囲内にあるそれらの特徴を組み込むごとく網羅されることが、従って企図される。
本発明の一実施形態に従う医療装置装置の切欠概略図である。 本発明の一実施形態に従う医療装置の近位端の切欠分解側面図である。 本発明の一実施形態に従うハンドルの第1のコネクタおよびハンドルの第2のコネクタの縦断面分解側面図を示す。 図2Aに従う機能的に連結された第1および第2のコネクタの縦断面側面図を示す。 本発明の一実施形態に従う張力緩和部材および/または外部シースを機能的に連結する図2Bに従うハンドルの第1のコネクタおよびハンドルの第2のコネクタの縦断面側面図を示す。 中間部の外部シースおよび/または本発明に従う医療装置の遠位端の外部誘導チャネル部材用の実施形態の部分長に沿った縦断面図である。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムの遠位端の切欠縦断面図である。 本発明の一実施形態に従う構成部品の溶融接合の横断面図を概略的に表す;溶融接合前。 本発明の一実施形態に従う構成部品の溶融接合の横断面図を概略的に表す;溶融接合後。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムの遠位端の代替的実施形態の切欠縦断面図である。 本発明に従う遠位端の実施形態の縦断面図であり、ワイヤガイドの一部分を伴い示される。 本発明の一実施形態に従う医療装置送達システムの遠位端の別の実施形態の切欠縦断面図である。 図7の線7A−7Aに沿った横断面図を示す。 図7の線7B−7Bに沿った横断面図を示す。 図7の線7C−7Cに沿った横断面図を示す。 本発明の一実施形態に従う内部圧迫部材の実施形態の切欠斜視図を示す。 図8の線8A−8Aに沿った横断面図を示す。 図8の線8B−8Bに沿った横断面図を示す。 図8の線8C−8Cに沿った横断面図を示す。 図8の線8D−8Dに沿った横断面図を示す。 図8の線8E−8Eに沿った横断面図を示す。 図8の線8F−8Fに沿った横断面図を示す。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の実施形態に従う内部圧迫部材遠位嵌合端の切欠斜視図である。 本発明の一実施形態に従うステント送達装置の遠位端を示す、切欠断面図である。 本発明に従う内部圧迫部材の代替的実施形態を有する遠位端を示す、切欠断面図である。 本発明に従い内部圧迫部材を内部誘導チャネル部材に接合するための内部ジョイントの作製方法を図示する概略図である。 本発明に従い内部圧迫部材を内部誘導チャネル部材に接合するための内部ジョイントの作製方法を図示する概略図である。 本発明に従い内部圧迫部材を内部誘導チャネル部材に接合するための内部ジョイントの作製方法を図示する概略図である。 本発明に従い内部圧迫部材を内部誘導チャネル部材に接合するための内部ジョイントの作製方法を図示する概略図である。 本発明に従い内部圧迫部材を内部誘導チャネル部材に接合するための内部ジョイントの作製方法を図示する概略図である。

Claims (22)

  1. 医療用送達装置であって、
    近位端および外部係合面を具備する遠位嵌合端を有する細長い、内部圧迫部材;
    遠位の第1の端部および近位の第2の端部を有する内部誘導チャネル部材であって、前記第1の端部が入口を備えるとともに前記第2の端部が出口を備えてそれらの間に、均一な内径の誘導チャネルを画定し、前記内部誘導チャネル部材が前記第2の端部で第1の外径を有するとともに前記第1の端部と前記第2の端部との中間にあるテーパを有し、前記テーパが前記内部誘導チャネル部材の前記第1の端部のまたはその付近のより小さい第2の外径まで遠位に伸張する、内部誘導チャネル部材;および
    前記内部圧迫部材遠位嵌合端外部係合面および前記内部誘導チャネル部材の第2の端部を連結する、内部ジョイント、
    を具備する装置。
  2. 前記内部誘導チャネル部材の第1の端部と第2の端部との中間にある前記内部誘導チャネル部材の周りに配置される押し込みカラーをさらに具備する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記内部誘導チャネル部材の第2の端部が内表面および外表面をさらに具備する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記ジョイントが、前記内部圧迫部材遠位嵌合端外部係合面と前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面および外表面の一方とを連結する溶融接合体を具備する、請求項に記載の装置。
  5. 前記ジョイントが、前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面と外表面との間の前記内部誘導チャネル部材の第2の端部内に埋設される前記内部圧迫部材遠位嵌合端を具備する、請求項に記載の装置。
  6. 前記埋設された内部圧迫部材遠位嵌合端が前記内部誘導チャネル部材の第2の端部内に内側および外側接触界面を形成し、前記接触界面および前記内部圧迫部材遠位嵌合端外部係合面が連結される、請求項に記載の装置。
  7. 前記内部誘導チャネル部材がステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品を展開するための展開装置取り付け領域をさらに具備する、請求項1に記載の装置。
  8. 迅速挿入カテーテル送達システムをさらに具備し、前記システムがハンドルを具備する近位端および逆位開口部を具備する遠位端を具備し、前記内部圧迫部材が前記ハンドルから前記送達システム遠位端に位置する前記内部誘導チャネル部材まで少なくとも50.0cm伸張し、および前記内部誘導チャネル部材の第2の端部出口が前記逆位開口部にまたはその付近に位置し、前記開口部がワイヤガイドを前記送達システム遠位端またはその付近で前記迅速挿入カテーテル送達システムから出すよう構成される、請求項1に記載の装置。
  9. 前記細長い内部圧迫部材が、前記遠位嵌合端の近位にまたはその付近に位置する第1の部分であって第1の断面積を具備する第1の部分をさらに具備し、前記遠位嵌合端が外部係合面、テーパ部分、および第2の部分を具備し、前記テーパ部分が前記第1の断面積より小さい第2の断面積を具備するとともに前記第1および第2の断面積より小さい第2部分の断面積を具備する前記第2の部分まで遠位方向に縮径する、請求項1に記載の医療用送達装置。
  10. 前記内部誘導チャネル部材の第2の端部が内表面および外表面をさらに具備する、請求項に記載の装置。
  11. 前記ジョイントが、前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面と外表面との間の前記内部誘導チャネル部材の第2の端部内に埋設される前記内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分を具備する、請求項10に記載の装置。
  12. 前記埋設された内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分が内側および外側接触界面を前記内部誘導チャネル部材の第2の端部内に形成し、前記接触界面および前記内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分外部係合面が連結される、請求項11に記載の装置。
  13. 前記ジョイントが少なくとも5ニュートンの強度を提供する、請求項11に記載の装置。
  14. 前記ジョイントが、前記内部圧迫部材遠位嵌合端の第2の部分外部係合面と前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面および外表面の一方との間に形成される溶融接合体を具備する、請求項10に記載の装置。
  15. 前記溶融接合体が、ナイロン、ナイロンナチュラルチューブ、ポリエーテルブロックアミド、ポリエーテルエーテルケトン、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチック、樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、イオノマー、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、アクリル、液晶ポリマー、ポリオレフィン、ポリエチレンアクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニル、ポリ塩化ビニル、およびポリテトラフルオロエチレンからなる群より選択される溶融接合材料を含む、請求項14に記載の装置。
  16. 前記ジョイントが少なくとも5ニュートンの強度を提供する、請求項14に記載の装置。
  17. ハンドルをさらに具備し、前記細長い内部圧迫部材は、前記ハンドルから前記内部誘導チャネル部材まで少なくとも50.0cm伸張しており、前記内部誘導チャネル部材が、ステント、人工弁装置、および患者の体内に植え込み可能な他の物品を展開するための展開装置取り付け領域をさらに具備する、請求項に記載の装置。
  18. 医療装置の迅速挿入用送達機器であって、
    システム近位端とシステム遠位端との中間に伸張する細長い長手方向の可撓性中間部であって、前記中間部が通路を含む外部シースを有する、中間部;
    前記外部シース通路を通じ、かつ前記システム遠位端まで伸張する細長い圧迫部材であって、前記内部圧迫部材が近位端およびテーパ部分を具備する遠位嵌合端を有する、内部圧迫部材;
    前記システム遠位端に配置される内部誘導チャネル部材であって、前記内部誘導チャネル部材は、入口を有する遠位の第1の端部と、出口を有する近位の第2の端部と、前記第1の端部と第2の端部との間に形成されたチャネルとを有する内部誘導チャネル部材であって、内表面および外表面を有し、該内表面は均一の内径を有し、該外表面は、前記第2の端部のまたはその付近の第1の外径と、前記第1の端部と前記第2の端部との中間にあるテーパとを有し、前記テーパが前記内部誘導チャネル部材の前記第1の端部のまたはその付近のより小さい第2の外径まで遠位に伸張する、内部誘導チャネル部材;
    前記内部圧迫部材遠位嵌合端および前記内部誘導チャネル部材の第2の端部を連結する、内部ジョイント;
    前記内部誘導チャネル部材に軸方向に摺動自在に連結される外部誘導チャネル部材であって、前記外部誘導チャネル部材が、入口を有する遠位の第1の端部と、該第1の端部との間に誘導チャネルを画定し且つ出口を有する近位の第2の端部を具備し、前記外部誘導チャネル部材が、前記遠位の第1の端部と前記近位の第2の端部との中間にある第1の外径と、前記近位の第2の端部にまたはその付近に位置する第2のより小さい外径とを具備する、階段状の外形を有するよう構成される、外部誘導チャネル部材;
    前記外部誘導チャネル部材内の前記システム遠位端に配置される自己拡張型展開装置取り付け領域であって、前記取り付け領域が、近位制止要素、内部誘導チャネル部材外表面、および外部誘導チャネル部材内表面を備える、取り付け領域;および
    前記システム遠位端に配置されるとともに前記自己拡張型展開装置取り付け領域に対し近位にある移行領域であって、前記内部誘導チャネル部材出口が前記外部誘導チャネル部材出口と連通しており、前記内部誘導チャネル部材出口が前記内部誘導チャネル部材出口に対し近位に位置する逆位開口部をさらに有する移行領域、
    を具備する機器。
  19. 前記ジョイントが、前記内部圧迫部材遠位嵌合端と前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面および外表面の一方とを連結する溶融接合体を具備する、請求項18に記載の装置。
  20. 前記ジョイントが、前記内部誘導チャネル部材の第2の端部の内表面と外表面との間の前記内部誘導チャネル部材の第2の端部内に埋設される前記内部圧迫部材遠位嵌合端の一部分を具備する、請求項18に記載の装置。
  21. 前記内部圧迫部材が、前記内部圧迫部材遠位嵌合端のテーパ部分に対し近位の第1の部分をさらに具備し、前記第1の部分が断面積においてテーパ部分の断面積より大きく、前記テーパ部分が前記第1の部分より高い可撓性を有する、請求項18に記載の装置。
  22. 前記内部誘導チャネル部材のテーパ部分が、前記第2の端部外径から前記第1の端部またはその付近のより小さい第2の外径まで伸張し、前記遠位方向のテーパ部分が、前記第2の端部外径またはその付近で前記第2の端部外径またはその付近の第2の端部の前記可撓性より高い可撓性を有している、請求項18に記載の装置。
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