JP5275421B2 - 往復動圧縮機 - Google Patents

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本発明は、往復動圧縮機に係り、特にそのピストンリングの改良に関する。
往復動圧縮機及び膨張機は、金属製のピストンと、このピストンが摺動自在に支持された金属製のシリンダとから概略構成されている。ここで、無給油式往復動圧縮機では、ピストンとシリンダとの摺動を円滑に行うため、図1に示すように、ピストン1にピストンリング2及びライダーリング3を環装し、ピストン1とシリンダ4との接触及びカジリを防止している。
一方、給油式往復動圧縮機では、ピストン1とシリンダ4との潤滑性が油により確保されているため、図2に示すように、ピストンリング2のみを備え、ライダーリング3は不要となっている。また、図1及び図2において、符号5はピストン1駆動用の連接棒、符号6はピストン1と連接棒5とを連結するピストンピンである。
従来、ピストンリング2には、例えば、炭素繊維やグラファイト等を混合したPTFE(ポリ四弗化エチレン)を圧縮成形または押出成形により円環状に成形後熱処理し、切削加工したものが用いられる。PTFEに青銅粉を混合する場合もある。
ところで、上記従来のピストンリング2では、炭素繊維の向きがピストン1の摺動方向に対し直角となることにより耐磨耗性を向上させている。従って、炭素繊維を増量すると、シリンダ4の内面を摩耗させる不都合が生じ、その結果、ピストンリング2の耐磨耗性が低下するにも拘わらず、炭素繊維の量を制限せざるを得なかった。一方、青銅粉を含有するピストンリング2は、耐磨耗性に優れるものの、緑青が発生するという問題を有していた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、シリンダに対する攻撃性が低く、かつ耐磨耗性に優れたピストンリングを備える往復動圧縮機の提供をその目的としている。
本発明は、ピストンリングが環装されたピストンと、前記ピストンが摺動自在に支持されたシリンダとを備える往復動圧縮機において、前記ピストンリングは、PTFEを基材とし、球状炭素及び二硫化モリブデンに加え、青銅粉、銅粉または錫粉を含む金属粉末を充填した材料により形成され、炭素繊維及びグラファイトを含まないことを特徴とする。
前記PTFEの含有量は、65重量%〜80重量%であることが望ましい。
ここで、球状炭素を用いる理由は、球状炭素では、従来の炭素繊維のような鋭いエッジがなく、シリンダに対する攻撃性が低いためである。
前記球状炭素の含有量は、5重量%〜20重量%であることが望ましい。球状炭素の含有量を5重量%〜20重量%とした理由は、含有量が5重量%未満だとピストンリングの耐磨耗性が低下し、含有量が20重量%を越えるとシリンダに対する攻撃性が高まるためである。
更に、潤滑材には、金属粉末を用いることが望ましい。金属粉末としては、二硫化モリブデンの他、青銅粉、銅粉、錫粉等が挙げられる。潤滑材に上記金属を用いる理由は、上記金属は、潤滑材として従来用いられているグラファイトに比べ、自己摩耗が少ないためである。
また、二硫化モリブデンの含有量は2重量%〜10重量%、青銅粉銅粉または錫粉の含有量は5重量%〜20重量%であることが望ましい。
二硫化モリブデンの含有量を2重量%〜10重量%の範囲に、青銅粉銅粉または錫粉の含有量を5重量%〜20重量%の範囲に規定した理由は、上記球状炭素の場合と同様、含有量が2重量%または5重量%未満だとピストンリングの耐磨耗性が低下し、含有量が10重量%または20重量%を越えるとシリンダに対する攻撃性が高まるためである。
以上説明した通り、本発明の往復動圧縮機では、ピストンリングの材質に、鋭いエッジがなく、シリンダに対する攻撃性の低い球状炭素と、自己摩耗が少ない二硫化モリブデンと、青銅粉、銅粉または錫粉とを組み合わせ、しかも炭素繊維及びグラファイトを含まないことにより、以下のような効果が得られる。
(1)ピストンリングの耐磨耗性が向上するため、リングの交換時間が延長される。
(2)シリンダに対する攻撃性が従来のピストンリング以下となるため、シリンダの交換頻度が少なくなる。
(3)ピストンリング及びシリンダの消耗が少なくなるため、運用コストが低下する。
無給油式往復動圧縮機の構造の例を示す要部断面図である。 給油式往復動圧縮機の構造の例を示す要部断面図である。 本発明の実施形態におけるピストンリングの組成を示す図である。 図3に示す組成のピストンリングの試験結果を示す図である。 本発明の実施形態におけるピストンリングの組成を示す図である。 図5に示す組成のピストンリングの試験結果を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
まず、PTFEを基材とし、球状の炭素、青銅粉、及び二硫化モリブデンをそれぞれ図3の発明品1〜7の欄に示す比率で混合したものを、圧縮成型、熱処理、切削加工し、ピストンリング(発明品1〜7)を得た。また、比較品として、上記の材料及び炭素繊維やグラファイト等を、図3の比較品1〜7の欄に示す比率で混合したものを同様の手順で加工し、ピストンリング(比較品1〜6)を得た。
ここで、比較品1は発明品1の球状炭素に換えて炭素繊維を用いたもの、比較品2は発明品1の青銅粉及び二硫化モリブデンに換えて炭素繊維を用いたもの、比較品3は発明品1の青銅粉に換えてグラファイトを用いたもの、比較品4は発明品1の二硫化モリブデンに換えてグラファイトを用いたものである。また、比較品5,6は、球状炭素や青銅粉、あるいは二硫化モリブデンを用いず、炭素繊維とグラファイトのみを添加したものである。
そして、上記ピストンリングを、陽極酸化処理(アルマイト処理)が施されたアルミ合金製のシリンダを有する無給油式往復動圧縮機のピストン(径82mm)に装着し、負荷1.0MPaにて断続運転を行い、ピストンリング及びシリンダの摩耗量を測定するとともに、ピストンリングの引っ張り試験を行った。その結果を図4に示す。
図4の結果から、発明品のピストンリングを用いた場合には、ピストンリング、シリンダの摩耗量とも少ないことがわかる。一方、比較品1,6では、シリンダの摩耗量が多くなり、比較品2〜6では、ピストンリングの摩耗量が多くなる不都合が生じている。
図5は、青銅粉に換えて錫粉を用いた場合の例である。ここで、比較品7は発明品8の球状炭素に換えて炭素繊維を用いたもの、比較品8は発明品8の二硫化モリブデンに換えてグラファイトを用いたものである。
これらのピストンリングを用いた試験結果を図6に示す。図6の結果から、発明品のピストンリングを用いた場合には、金属粉末として錫粉を用いても、ピストンリング、シリンダの摩耗量とも少ないことがわかる。一方、比較品7では、シリンダの摩耗量が多くなり、比較品8では、ピストンリングの摩耗量が多くなる不都合が生じている。
1 ピストン
2 ピストンリング
4 シリンダ

Claims (5)

  1. ピストンリングが環装されたピストンと、前記ピストンが摺動自在に支持されたシリンダとを備える往復動圧縮機において、
    前記ピストンリングは、PTFEを基材とし、球状炭素及び二硫化モリブデンに加え、青銅粉、銅粉または錫粉を含む金属粉末を充填した材料により形成され、炭素繊維及びグラファイトを含まないことを特徴とする往復動圧縮機。
  2. 前記PTFEの含有量は65重量%〜80重量%であることを特徴とする請求項1記載の往復動圧縮機。
  3. 前記球状炭素の含有量は5重量%〜20重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の往復動圧縮機。
  4. 二硫化モリブデンの含有量は2重量%〜10重量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の往復動圧縮機。
  5. 前記青銅粉銅粉または錫粉の含有量は5重量%〜20重量%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の往復動圧縮機。
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