JP5275129B2 - ワークの仮止具 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークの仮止具に関するものであり、特に、仮止時にワークからの突出長が小さくなって加工機械に干渉することがなく、該加工機械の作業性を極めて良好にすることが可能なワークの仮止具に関するものである。
従来、二個のワークを一体的に組み付ける等の組立作業において、該二個のワークを仮結合する仮止具として、例えば、クレコと称される金属製の柱状の形をしたものが知られている。そして、重ね合わせた二個のワークを通して開穿された孔を、例えば、適宜間隔をおいて複数個設け、その各孔にそれぞれクレコを挿入し、該クレコにより重ね合わせた二個のワークの上面と下面とを係止して仮止めを行っている。この仮止め時において、クレコは挿入側、即ちワークの上面に40mm程度以上突出した状態となっている。この仮止め後、二個のワークを、例えばリベット締結により一体的に組み付ける場合には、まず、各クレコの挿入位置間にリベット孔開穿用の加工機械により複数個のリベット孔の開穿が行われる。このとき、該加工機械は、ワークの上面から15mm程度離間した位置を移動しながらリベット孔の開穿が行われる。このため、前記クレコの挿入位置では該クレコが加工機械に干渉してしまうので、該加工機械の移動に伴ってクレコを順次抜き取りつつ該クレコの挿入位置間の複数の所要位置に対しリベット孔の開穿が行われる。
また、複数の部材を一体的に結束する従来技術として、例えば、次のようなインシュロックが知られている。このインシュロックは、所要の幅と長さを備えた合成樹脂からなる可撓性帯状本体の一端部に方形体凸部が連設されており、前記可撓性帯状本体の一面にはその長手方向に沿って所定ピッチで係止突起が形成され、前記方形体凸部には係止孔が形成されるとともに該係止孔内に前記係止突起に係止される係止爪が可動自在に形成されている。該係止爪は、係止孔内への可撓性帯状本体の挿入方向への移動を許容し、該挿入方向と反対方向への可撓性帯状本体の移動を阻止する。そして、可撓性帯状本体を複数の部材にループ状に巻き付けつつ該可撓性帯状本体の自由端を係止孔に挿通し、係止突起を係止爪に係止させて複数の部材を一体的に結束する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−80830号公報。
クレコにより仮止めを行うようにした従来技術においては、該クレコがワークの上面に40mm程度以上突出した状態となるため、仮止め後のリベット孔開穿用等の加工機械によるリベット孔の開穿作業時に、クレコの挿入位置では該クレコが加工機械に干渉してしまう。したがって、クレコの挿入位置近傍では、その都度加工機械を止ながらクレコを取り外すので極めて作業性が悪い。また、クレコは金属製のため、ワークの材質によっては、該ワークに傷をつけてしまうおそれがある。
一方、特許文献1に記載のインシュロックは、そのままの形では、ワークの仮止具として不向きである。
そこで、仮止時にワークからの突出長を小さくして加工機械への干渉を防ぎ、仮止めす

る複数のワークの厚さ(グリップ長)の変化に自在に対応可能とし、さらには仮止めされるワークへの損傷を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、重ね合わせた複数のワークを通して開穿された孔に貫通するように挿入される可撓性の長板本体を備え、該長板本体は前記孔の直径よりも所要量大なる幅と適宜の厚さ及び長さからなり、該長板本体における先端側の少なくとも一側部には長手方向に沿って所定のピッチで複数の掛止溝が形成されるとともに挿入側の一面には適宜のピッチで複数の係止突起が形成された挿入用長板体と、前記係止突起に係止される係止爪が備えられて前記挿入用長板体における挿入側余長部に嵌着される嵌着部材とを有し、前記挿入用長板体が幅方向に撓んで前記孔を貫通し、該孔からの突出部において元の幅に復帰した状態で、前記嵌着部材を前記挿入用長板体の挿入側余長部に嵌合させ、該嵌着部材を前記ワークに対接させるように押し込みつつ前記挿入側余長部の端部を引き戻すことにより、前記掛止溝を前記孔の一方の周縁部に掛け止め、該孔の他方の周縁部には前記係止爪が前記係止突起に係止された前記嵌着部材が緊密に対接することにより前記複数のワークが仮結合されるようにしたワークの仮止具を提供する。
この構成によれば、複数のワークの仮止時に、複数のワークを通して開穿された孔の直径よりも所要量幅広に形成されている挿入用長板体が、幅方向に撓んで前記孔に挿入され、孔からの突出部分において元の幅に復帰する。この状態で該挿入用長板体における挿入側余長部に嵌着部材が嵌合される。このとき、嵌着部材はワーク側への移動に対しては係止爪が係止突起に係止されることなく該移動が許容され、これと反対方向の移動に対しては係止爪が係止突起に係止されて該移動が阻止される。このため、嵌着部材をワーク側に押し込みつつ前記挿入側余長部の端部を引き戻すことで、突出部分側の掛止溝が孔の一方の周縁部に掛け止められるとともに嵌着部材は係止爪が係止突起に係止されて孔の他方の周縁部に緊密に対接する。この結果、複数のワークが仮結合されて仮止めが行われる。この仮止め時に、ワークの表面部には挿入用長板体の挿入側余長部とこの挿入側余長部に嵌着された嵌着部材とが突出する。しかし、嵌着部材は、その高さを数mm程度に形成することが可能であり、また可撓性材質からなる挿入側余長部の不要部分はニッパ等で簡単に切断することができる。したがって、ワークの表面部への仮止具の突出長は、10mm以下程度とすることが可能となり、リベット孔開穿用等の加工機械への干渉が防止される。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記挿入用長板体及び上記嵌着部材は、共に合成樹脂材製であるワークの仮止具を提供する。
この構成によれば、挿入用長板体及び嵌着部材を可撓性を有する合成樹脂材製としたことで、該挿入用長板体及び嵌着部材がワークに弾力的に接してワークに傷がつくことがない。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、上記挿入用長板体は、予め適宜の長寸のものを準備しておくか、もしくは長さの異なるものを予め複数種準備することで、上記重ね合わせた複数のワークの全厚さの変化に対応可能であるワークの仮止具を提供する。
この構成によれば、可撓性を有する合成樹脂材製の挿入用長板体は、予め適宜の長寸のものを準備しておき、仮止めするワークに応じてその都度適宜にカットするか、もしくは長さの異なるものを予め複数種類準備しておくことで、重ね合わせた複数のワークの全厚さ(グリップ長)の変化に自在に対応することが可能となる。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明において、上記挿入用長板体と上記嵌着部材とは、可撓性帯状本体の一端部に方形体凸部が連設され、前記可撓性帯状本体の一面には長手方向に沿って所定ピッチで係止突起が形成され、前記方形体凸部には係止孔が形成されるとともに該係止孔内に前記係止突起に係止される係止爪が可動自在に形成されているインシュロックを利用し、該インシュロックにおける前記可撓製帯状本体と方形体凸部とを分離し、該分離した前記可撓製帯状本体から前記挿入用長板体を作製し、前記方形体凸部は前記嵌着部材として用いることが可能であるワークの仮止具を提供する。
この構成によれば、インシュロックは、合成樹脂材からなる可撓性帯状本体の一端部に方形体凸部が連設され、可撓性帯状本体には係止突起が形成され、方形体凸部における係止孔内には可動自在に係止爪が形成されており、市販されている。このインシュロックを利用して挿入用長板体及び嵌着部材を作製することで、ワークの仮止具を低コストで容易に製造することが可能となる。
請求項1記載の発明は、仮止め時に、ワーク表面部への仮止具の突出長を10mm以下程度とすることができて、リベット孔開穿用等の加工機械への干渉を防止することができる。したがって、該加工機械の作業性を極めて良好にすることができるという利点がある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えてさらに、挿入用長板体及び嵌着部材がワークに弾力的に接することから、ワークへの損傷を防止することができるという利点がある。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明の効果に加えてさらに、重ね合わせた複数のワークの全厚さ(グリップ長)の変化に自在に対応することができるという利点がある。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明の効果に加えてさらに、市販されているインシュロックを利用して挿入用長板体及び嵌着部材を作製することで、ワークの仮止具を低コストで容易・迅速に製造することができるという利点がある。
図1〜図4は本発明の実施例に係るワークの仮止具を示すものである。
インシュロックを利用してワークの仮止具を作製する方法を説明するための図であり、(a)は可撓性帯状本体の一側部に掛止溝を形成した状態を示す平面図、(b)は可撓性帯状本体の両側部に掛止溝を形成した状態を示す平面図、(c)はインシュロックにおける前記可撓製帯状本体と方形体凸部とを分離して挿入用長板体と嵌着部材とを作製した状態を示す平面図。 重ね合わせた二個のワークを通して開穿された孔に挿入用長板体を挿入した状態を示す図であり、(a)はワークの部分を断面で示す側面図、(b)はA−A線に沿う挿入用長板体部分の断面図、(c)はB−B線に沿う挿入用長板体部分の断面図。 二個のワークを仮止めした状態を示す縦断面図。 ワークの仮止具が翼外板と桁との組立作業時の仮結合に使用されている例を示す図。 従来のインシュロックを示す平面図。
本発明は、仮止時にワークからの突出長を小さくして加工機械への干渉を防ぎ、仮止めする複数のワークの厚さ(グリップ長)の変化に自在に対応可能とし、さらには仮止めされるワークへの損傷を防止するという目的を達成するために、重ね合わせた複数のワークを通して開穿された孔に貫通するように挿入される可撓性の長板本体を備え、該長板本体は前記孔の直径よりも所要量大なる幅と適宜の厚さ及び長さからなり、該長板本体における先端側の少なくとも一側部には長手方向に沿って所定のピッチで複数の掛止溝が形成されるとともに挿入側の一面には適宜のピッチで複数の係止突起が形成された挿入用長板体と、前記係止突起に係止される係止爪が備えられて前記挿入用長板体における挿入側余長部に嵌着される嵌着部材とを有し、前記挿入用長板体が幅方向に撓んで前記孔を貫通し、該孔からの突出部において元の幅に復帰した状態で、前記嵌着部材を前記挿入用長板体の挿入側余長部に嵌合させ、該嵌着部材を前記ワークに対接させるように押し込みつつ前記挿入側余長部の端部を引き戻すことにより、前記掛止溝を前記孔の一方の周縁部に掛け止め、該孔の他方の周縁部には前記係止爪が前記係止突起に係止された前記嵌着部材が緊密に対接することにより前記複数のワークが仮結合されるようにして実現した。
以下、本発明の好適な実施例を図1乃至図4を参照して説明する。本実施例は、ワークの仮止具の作製にインシュロックが利用された場合について説明されている。
まず、ワークの仮止具の構成を、その作製に利用された市販のインシュロックの構成から説明する。図5に示すように、インシュロック1は、合成樹脂材からなる可撓性帯状本体2の一端部に方形体凸部3が連設されて比較的簡易な構成をしている。前記可撓性帯状本体2は、厚さが1.3mm程度、幅が5mm程度、長さが240mm程度の各寸法からなり、その一面には長手方向に沿って所定ピッチで係止突起4が形成されている。
また、前記方形体凸部3は、高さ寸法が5mm程度に形成され、平面視(図5の状態)におけるそのほぼ中央部には、前記可撓性帯状本体2を被結束物にループ状に巻き付けた際の該可撓性帯状本体2の自由端を挿通させる係止孔5が形成され、該係止孔5内に前記係止突起4に係止される係止爪6が可動自在に形成されている。該係止爪6は、係止孔5内への可撓性帯状本体2の挿入方向への移動を許容し、該挿入方向と反対方向への可撓性帯状本体2の移動を阻止する。
本実施例に係るワークの仮止具は、上述のような構成のインシュロック1を利用して図1の(a)、(b)、(c)に示すような手順で作製されている。まず、可撓性帯状本体2における先端側(方形体凸部3の連設側)の一側部に長手方向に沿って所定のピッチで複数の掛止溝7を形成する。該掛止溝7は、図に示すように、鋸歯状に形成されている(図1(a))。図1(b)は、掛止溝7を可撓性帯状本体2の両側部に形成した場合を示している。この図1の(a)、(b)に示したように、掛止溝7は、可撓性帯状本体2における先端側の少なくとも一側部に形成すればよい。
掛止溝7の形成後、可撓性帯状本体2と方形体凸部3とを、その連設部分において切り離し、掛止溝7を形成した可撓性帯状本体2は、その長さを適宜に調整することで挿入用長板体8とし、方形体凸部3は、そのまま嵌着部材9としてワークの仮止具10を作製する(図1(c))。
上述した手順により、合成樹脂材製で可撓性を有し、ワークに開穿された孔の直径よりも所要量幅広に形成されている長板本体11を備え、該長板本体11における先端側の少なくとも一側部には長手方向に沿って所定のピッチでそれぞれ鋸歯状をした複数の掛止溝7が形成されるとともに挿入側の一面には適宜のピッチで複数の係止突起4が形成された挿入用長板体8と、前記係止突起4に係止される係止爪6が備えられて前記挿入用長板体
8における挿入側余長部に嵌着される合成樹脂材製の嵌着部材9とを有するワークの仮止具10が作製される。
そして、前記挿入用長板体8は、予め適宜の長寸としておくか、もしくは長さの異なるものを予め複数種準備しておくことで、重ね合わせた複数のワークの全厚さ(後述する図3中のグリップ長L)の変化に対応可能となる。
なお、本実施例では、ワークの仮止具10をインシュロック1を利用して作製する場合について述べたが、ワークの仮止具10は、インシュロック1を利用することなく、当初から挿入用長板体8と嵌着部材9とを各別に作製するようにしてもよい。
次に、図2の(a)、(b)、(c)及び図3を用いて、上述のように構成されたワークの仮止具10の使用法及び作用を説明する。複数のワーク12,13の仮止時に、該複数のワーク12,13を通して開穿された孔14の直径φよりも幅Wが所要量広く(W>φ)形成されている挿入用長板体8を前記孔14に挿入する。このとき、挿入用長板体8は、その掛止溝7が鋸歯状に形成されていることで、その傾斜側7aが孔14の縁等に引っ掛からないように機能してスムーズな挿入性が得られるとともに、可撓性を有していることから、図2(b)に示すように、幅方向に撓んで前記孔14に挿入される。そして、図2(c)に示すように、孔14からの突出部分において元の幅Wに復帰する。
この状態で、該挿入用長板体8における挿入側余長部に嵌着部材9を嵌合させる。図3の例では、仮結合の強度を高めるためワッシャー15を介して嵌着部材9を嵌合させている。このとき、嵌着部材9はワーク12,13側への移動に対しては係止爪5が挿入用長板体8側の係止突起4に係止されることなく該移動が許容され、これと反対方向の移動に対しては係止爪5が係止突起4に係止されて該移動が阻止される。
このため、嵌着部材9をワーク12,13側に押し込みつつ挿入用長板体8における前記挿入側余長部の端部を引き戻すことで、図3に示すように、前記突出部分側の掛止溝7における長手方向に対する直交側7bが孔14の一方の周縁部13aに掛け止められるとともに嵌着部材9は、その係止爪6が挿入用長板体8側の係止突起4に係止されて孔14の他方の周縁部12aに緊密に対接する。
この結果、複数のワーク12,13が仮結合されて仮止めが行われる。この仮止め時に、ワーク12,13の表面部には挿入用長板体8の挿入側余長部とこの挿入側余長部に嵌着された嵌着部材9とが突出する。
しかし、嵌着部材9は、その高さが前記のように5mm程度であり、また合成樹脂材製の挿入側余長部の不要部分はニッパ等で簡単に切断することができる。したがって、ワーク12,13の表面部への仮止具10の突出長は、10mm以下程度とすることが可能となり、仮止め後のリベット孔開穿用等の加工機械への干渉が防止される。
図4は、航空機部品としての翼外板16と桁17との組立作業時の仮結合に本実施例に係るワークの仮止具10を適用した例を示している。桁17は翼外板16の内側に組み付けられており、該翼外板16及び桁17は、同図の紙面の奥側に適宜の長さに延びている。
図4中の上側の翼外板16と桁17との仮結合について、ワークの仮止具10の使用法を、同図の左側から右側の順に説明する。翼外板16と桁17との間に共通の孔14を開穿し、該孔14に挿入用長板体8を挿入する。該挿入用長板体8の挿入側余長部を引き戻し、該挿入側余長部に嵌着部材9を嵌合させる。この結果、桁17の下面に挿入用長板体
8の掛止溝が掛け止められ、嵌着部材9は、その係止爪が挿入用長板体8側の係止突起に係止されて翼外板16の上面に緊密に対接し、翼外板16と桁17とが仮結合されて仮止めされる。
仮止め後、挿入用長板体8における挿入側余長部の不要部分をニッパ等で切断することで、翼外板16の上面への仮止具10の突出長は、10mm以下程度となり、仮止め後のリベット孔開穿用等の加工機械への干渉が防止される。ワークの仮止具10による翼外板16と桁17との仮止めは、図4における下側の翼外板16と桁17との仮結合についても、上記と同様にして行われる。
上述したように、本実施例に係るワークの仮止具10においては、仮止め時に、ワーク表面部への挿入用長板体8及び嵌着部材9の突出長を10mm以下程度とすることができて、リベット孔開穿用等の加工機械への干渉を防止することができる。したがって、該加工機械の作業性を極めて良好にすることができる。
挿入用長板体8及び嵌着部材9を合成樹脂材製としたことで、該挿入用長板体8及び嵌着部材9がワーク12,13に弾力的に接することから、該ワーク12,13への損傷を防止することができる。
挿入用長板体8は、予め適宜の長寸のものを準備しておき仮止めするワーク12,13のグリップ長Lに応じて適宜にカットするか、もしくは長さの異なるものを予め複数種準備しておくことで、重ね合わせた複数のワーク12,13のグリップ長Lの変化に自在に対応することができる。
市販されているインシュロック1を利用して挿入用長板体8及び嵌着部材9を作製することで、ワークの仮止具10を低コストで容易・迅速に作製することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
仮止具によるワーク仮止め後のリベット締結、ボルト締結等の加工機械、加工道具等への前記仮止具の干渉防止が不可欠な用途に広く適用可能である。
1 インシュロック
2 可撓性帯状本体
3 方形体凸部
4 係止突起
5 係止孔
6 係止爪
7 掛止溝
8 挿入用長板体
9 嵌着部材
10 ワークの仮止具
11 長板本体
12 ワーク
12a 他方の周縁部
13 ワーク
13a 一方の周縁部
14 孔
15 ワッシャー
16 翼外板
17 桁

Claims (4)

  1. 重ね合わせた複数のワークを通して開穿された孔に貫通するように挿入される可撓性の長板本体を備え、該長板本体は前記孔の直径よりも所要量大なる幅と適宜の厚さ及び長さからなり、該長板本体における先端側の少なくとも一側部には長手方向に沿って所定のピッチで複数の掛止溝が形成されるとともに挿入側の一面には適宜のピッチで複数の係止突起が形成された挿入用長板体と、
    前記係止突起に係止される係止爪が備えられて前記挿入用長板体における挿入側余長部に嵌着される嵌着部材とを有し、
    前記挿入用長板体が幅方向に撓んで前記孔を貫通し、該孔からの突出部において元の幅に復帰した状態で、前記嵌着部材を前記挿入用長板体の挿入側余長部に嵌合させ、該嵌着部材を前記ワークに対接させるように押し込みつつ前記挿入側余長部の端部を引き戻すことにより、前記掛止溝を前記孔の一方の周縁部に掛け止め、該孔の他方の周縁部には前記係止爪が前記係止突起に係止された前記嵌着部材が緊密に対接することにより前記複数のワークが仮結合されるようにしたことを特徴とするワークの仮止具。
  2. 上記挿入用長板体及び上記嵌着部材は、共に合成樹脂材製であることを特徴とする請求項1記載のワークの仮止具。
  3. 上記挿入用長板体は、予め適宜の長寸のものを準備しておくか、もしくは長さの異なるものを予め複数種準備することで、上記重ね合わせた複数のワークの全厚さの変化に対応可能であることを特徴とする請求項1又は2記載のワークの仮止具。
  4. 上記挿入用長板体と上記嵌着部材とは、可撓性帯状本体の一端部に方形体凸部が連設され、前記可撓性帯状本体の一面には長手方向に沿って所定ピッチで係止突起が形成され、前記方形体凸部には係止孔が形成されるとともに該係止孔内に前記係止突起に係止される係止爪が可動自在に形成されているインシュロックを利用し、該インシュロックにおける前記可撓製帯状本体と方形体凸部とを分離し、該分離した前記可撓製帯状本体から前記挿入用長板体を作製し、前記方形体凸部は前記嵌着部材として用いることが可能であることを特徴とする請求項1,2又は3記載のワークの仮止具。
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