JP5274103B2 - 電極基材、及びタッチパネル - Google Patents
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Description
基材と、前記基材上に設けられた反射防止層と、前記反射防止層上に設けられた透明導電層とを有する電極基材であって、
前記透明導電層は、絡み合った単層カーボンナノチューブで構成されてなる
ことを特徴とする電極基材によって解決される。
前記透明導電層は、バインダ樹脂を用いず、絡み合った単層カーボンナノチューブで構成されてなる
ことを特徴とする電極基材によって解決される。
基材の屈折率をn0、前記基材に一番近い位置に在る最下層の反射防止層の屈折率をn1、前記基材から一番遠い位置に在る最上層の反射防止層の屈折率をnk、前記最上層より一つ下側に在る反射防止層の屈折率をnk−1とした場合、
n0>nk
を満足するように基材および反射防止層が構成されてなる
ことを特徴とする電極基材によって解決される。
更に、kが2以上の整数の場合には、
n0<n1
nk<nk−1
を満足するように基材および反射防止層が構成されてなる
ことを特徴とする上記の電極基材によって解決される。
透明導電層の厚さは、求める表面抵抗値により適宜選択し得るが、通常10nm〜150nmの範囲内であるのが好ましい。厚すぎると光透過率が低くなり、薄すぎると導電性能を発現しなくなることがある。
ここで、透明導電層の屈折率ncは約1.5〜1.6の範囲内に有るので、上記した透明導電層の厚さの範囲では、反射率に影響を与えるほどの光学膜厚に対して低いものである。従って、上記の反射防止層の上に透明導電層を形成しても反射防止性能を阻害しない。
[実施例1]
アーク放電法によって作製された単層カーボンナノチューブを63%硝酸にて85℃で2日間に亘って反応させた。そして、濾過を行なって、単層カーボンナノチューブを精製、回収した。上記のようにして得られた単層カーボンナノチューブ10mgと、水酸基含有フラーレン(商品名 ナノムスペクトラ D−100 フロンティアカーボン社製)10mgと、水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製)1mgと、水5mlと、2−プロパノール5mlとを混合した。そして、この混合液に1分間に亘って超音波照射(装置名ULTRASONIC HOMOGENIZER MODEL UH−600SR、エスエムテー社製)を行ない、単層カーボンナノチューブ分散液を得た。得られた単層カーボンナノチューブ分散液を反射防止層付きポリエステルフィルム(反射防止層は二層構成)上にバーコータで塗布した。尚、塗布厚はウェット膜厚で20μmである。そして、塗布後に、80℃で3分間乾燥させた。
図1によれば、透過率が93%(550nm)であり、本発明の電極基板は高透過率の電極基板であることが判る。
図2によれば、反射率が0.2%(550nm)であり、本発明の電極基板は低反射率の電極基板であることが判る。
基材側より第1層(厚み60nm、屈折率1.65)、第2層(厚み80nm、屈折率1.70)、第3層(厚み90nm、屈折率1.40)で構成された反射防止層が実施例1と同様な透明基材(ポリエステルフィルム)上に設けられたものを用いた以外は実施例1に準じて行ない、抵抗膜式タッチパネルを作製した。
基材側より第1層(厚み30nm、屈折率1.85)、第2層(厚み15nm、屈折率1.35)、第3層(厚み40nm、屈折率1.80)、第4層(厚み100nm、屈折率1.35)で構成された反射防止層が実施例1と同様な透明基材(ポリエステルフィルム)上に設けられたものを用いた以外は実施例1に準じて行ない、抵抗膜式タッチパネルを作製した。
ITO層(厚み50nm、屈折率2.12)を積層した以外は実施例1と同様な透明基材(ポリエステルフィルム)上に設けられたものを用い、実施例1に準じて行ない、抵抗膜式タッチパネルを作製した。
ITO層(厚み50nm、屈折率2.12)を積層した以外は実施例2と同様な透明基材(ポリエステルフィルム)上に設けられたものを用い、実施例1に準じて行ない、抵抗膜式タッチパネルを作製した。
ITO層(厚み50nm、屈折率2.12)を積層した以外は実施例3と同様な透明基材(ポリエステルフィルム)上に設けられたものを用い、実施例1に準じて行ない、抵抗膜式タッチパネルを作製した。
上記各例で得られたタッチパネルを液晶表示画面上に設置し、液晶表示画面を点灯させ、10人の目視により視認性を調べたので、その結果を表−1に示す。
表−1
視認性
実施例1 ○
実施例2 ○
実施例3 ○
比較例1 ×
比較例2 ×
比較例3 ×
この表−1より、本発明の電極基板を用いたタッチパネルは視認性が高いことが判る。
[反射率]
図7、図8から判るように、カーボンナノチューブからなる透明導電膜は反射防止層上に製膜しても反射防止性能が低下しないが、従来のITO膜を積層すると反射率が大きく向上することが分かる。即ち、透過率が低下するので視認性が低下する。
又、本発明の電極基板は、何れも光透過率が高く、かつ、柔軟性に富むものであった。
2 対向電極
3 上部対向電極
4 上部電極基板
5 下部対向電極
6 粘着テープ
7 下部電極基板
特許出願人 株式会社クラレ
特許出願人 株式会社タッチパネル研究所
代 理 人 宇 高 克 己
Claims (7)
- 基材と、前記基材上に設けられた反射防止層と、前記反射防止層上に設けられた透明導電層とを有する電極基材であって、
前記反射防止層はk(kは1以上の整数)層の反射防止層を有する層であり、
前記基材の屈折率をn 0 、前記基材から一番遠い位置に在る最上層の反射防止層の屈折率をn k とした場合、n 0 >n k を満足するように前記基材および前記反射防止層が構成されてなり、
前記透明導電層は、絡み合った単層カーボンナノチューブで構成されてなる
ことを特徴とする電極基材。 - 反射防止層はk(kは2以上の整数)層の反射防止層が積層された構成であり、
基材の屈折率をn0、前記基材に一番近い位置に在る最下層の反射防止層の屈折率をn1、前記基材から一番遠い位置に在る最上層の反射防止層の屈折率をnk、前記最上層より一つ下側に在る反射防止層の屈折率をnk−1とした場合、n0<n1,nk<nk−1を満足するように前記基材および前記反射防止層が構成されてなる
ことを特徴とする請求項1の電極基材。 - 単層カーボンナノチューブで構成された導電層はバインダ樹脂を有さない
ことを特徴とする請求項1又は請求項2の電極基材。 - 単層カーボンナノチューブで構成された導電層がフラーレンを有する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかの電極基材。 - フラーレンがOH基を有するフラーレンである
ことを特徴とする請求項4の電極基材。 - 透明導電層上に保護層が設けられてなる
ことを特徴とする請求項1〜請求項5いずれかの電極基材。 - 請求項1〜請求項6いずれかの電極基材が用いられてなることを特徴とするタッチパネル。
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