JP5274054B2 - 乾燥装置 - Google Patents
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Description
下記特許文献1に開示された塗装乾燥装置30は、キャスター付きの台車31と、この台車31に立設された支柱32と、この支柱32に昇降装置33を介して支持された赤外線加熱部34と、この赤外線加熱部34の頂部に取付けられた送風装置35と、赤外線加熱部34及び送風装置35を制御する操作盤(図示省略)とで構成されている。
前記ヒータユニットは、2個のヒータユニットからなり、これらのヒータユニットは、両ヒータユニット間をリンク機構で結合して、前記リンク機構を前記結合手段に結合したことを特徴とする。
(イ)第1、第2ヒータユニット7A、7Bを上下にほぼ平行に2段配列して行う方法、
(ロ)第1、第2ヒータユニット7A、7Bを水平方向へ1列配列して行う方法、
のいずれかで行われる。すなわち、上記(イ)の方法は、結合手段12を操作して第1ヒータユニット7Aを支柱6の所定位置に固定し、次いで、第2ヒータユニット7Bを連結手段14を介して回動させて第1ヒータユニット7Aの上方へ位置させて、各ヒータユニットから被塗装面へ熱照射する方法であり(図1〜図3参照)、また、上記(ロ)の方法は、第2ヒータユニット7Bを連結手段14を介して回動させ、この第2ヒータユニット7Bが第1ヒータユニット7Aに対して横方向に一直線に並ぶように水平方向へ位置させ、各ヒータユニット7A、7Bから被塗装面へ熱照射する方法である(図4及び図5参照)。
基台2は、床面などを移動させて所定箇所に位置決め固定する平面視でU字状の基台フレーム3と、この基台フレーム3の2つの角部に固定したキャスター5a、5bと、支柱6を固定する固定板4とを有している。基台フレーム3は、所定の間隔(例えば603mm)をあけて対向させた所定の長さ(例えば513mm)の一対の脚部3a、3cとこれらの脚部3a、3cの一端を繋ぐ連結部3bとを有し、これらは所定の長さ及び太さを有し内部が中空の1本の金属管、例えばアルミニウム管を略U字状に折曲させて形成されている。また、各脚部3a、3cの端部は床面に接触するように下方へ折曲された折曲端3a'、3c'となっている。固定板4は、所定大きさの金属板からなり、連結部3b及び両脚部3a、3cの連結部3b側の一部に溶接等で固定されている。なお、床面から固定板4までの高さは、例えば84mmになっている。
第1ヒータユニット7Aは、所定長さのランプヒータ8と、このランプヒータ8を収容し一面が開口したヒータハウジング9と、このヒータハウジング9の開口部に装着するガード11とを有している。ランプヒータ8としては、例えば所定容量(例えば900W)のカーボンランプヒータが使用される。このヒータを使用することにより、眩しくなくなり、熱効率が向上する。勿論、他のヒータ、例えばニクロム線ヒータ、シーズヒータあるいはハロゲンランプヒータを使用することもできる。
制御装置20は、温度センサー18等からの信号が入力される入力部と、この入力部からの信号に基づいて所定の演算を行う制御手段(CPU)と、この制御手段からの演算結果を第1、第2ヒータユニット7A、7Bへ出力する出力部と、各種の乾燥パターンなどが記憶された記憶部(ROM、RAM)と、を有している。なお、図6に示す符号Pは被塗装面を示している。
このような場合には、図1に示すように、第1、第2ヒータユニット7A、7Bを上下2段に配列した状態で、下段の第1ヒータユニット7Aを支柱6の下方に位置決め固定されて使用される。そして、このように両ヒータユニット7A、7Bを上下2段配列した後に電源スイッチが投入され、制御装置20で所定の乾燥パターンが選択されて操作スイッチがオンされる。この操作スイッチのオンにより、第1、第2ヒータユニット7A、7Bのいずれか一方或いは双方のランプヒータ8が点灯されて被塗装面へ熱照射され、予備乾燥に次いで本乾燥が行われる。この乾燥処理は、その途中で温度センサー18により被塗装面の温度が検出され、この検出値が制御装置18にフィードバックされることにより、温度調節を自動的に実行しながら行われる。
このような場合の乾燥処理は、図2に示すように、第1ヒータユニット7Aを支柱6の上端部6a付近に固定した状態で実施される。この際の乾燥パターンの選定及び処理工程は、上記(イ−1)と同じ方法で実施される。なお、上下方向の照射範囲は、基台2及び支柱6の高さとの関係で床面から94mm〜1623mmの範囲をカバーできる。また、被塗装面の形状が例えばくの字状に屈曲している場合などには、図3に示すように、第2ヒータユニット7Bを前方に傾けて被塗装面の形状に合うように位置決め固定して乾燥処理を行うこともできる。このように被塗装面の形状に合わせて2つのヒータユニット7A、7Bの設置角度を自由に変更できることにより、被塗装面に対して一様な距離から均一な乾燥処理を行うことができるようになる。
このような場合には、図4に示すように、第1ヒータユニット7Aを支柱6の下方に位置決め固定すると共に、第2ヒータユニット7Bを連結手段14を介して回動させて、第2ヒータユニット7Bが第1ヒータユニット7Aと水平方向に1列になるように配列させる。この水平1列配列した後に電源スイッチが投入され、制御装置20で所定の乾燥パターンが選択されて操作スイッチがオンされる。この操作スイッチのオンにより、第1、第2ヒータユニット7A、7Bのいずれか一方或いは双方のランプヒータ8が点灯されて被塗装面へ熱照射され、予備乾燥に次いで本乾燥が行われる。この乾燥処理は、その途中で温度センサー18により被塗装面の温度が検出され、この検出値が制御装置18にフィードバックされることにより、温度調節を自動的に実行しながら行われる。
このような場合の乾燥処理は、図5に示すように、第1ヒータユニット7Aを支柱6の上端部6a付近に固定した状態で実施される。乾燥パターンの選定及び処理工程は、上記(ロ−1)と同じ方法で実施される。この水平方向の照射範囲は1282mmの範囲をカバーできる。
上述した(イ)に示す第1、第2ヒータユニット7A、7Bの配置は、例えば自動車ボディのほぼ平坦な面に傷が付き、かつその傷が横方向には比較的短く、縦方向には比較的長いような場合に非常に効果的な配置といえる。また、上述した(ロ)に示す第1、第2ヒータユニット7A、7Bの配置は、例えば自動車ボディのほぼ平坦な面に傷が付き、かつその傷が横方向には比較的長く、縦方向には比較的短いような場合には非常に効果的な配置といえる。しかしながら、自動車ボディに付く傷は上述したような形状に限らず、例えば途中で屈曲したL字状の傷や、ボディの屈曲した2つの面に亘って付いた傷なども存在する。そこでこのような場合には、本発明の塗装乾燥装置1は、第1ヒータユニット7Aを支柱6の所定位置に固定した状態で、第2ヒータユニット7Bを第1ヒータユニット7Aとのなす角が塗装面の分布状態に対応するように適宜調整して固定し、例えば両ヒータユニット7A、7Bが略L字状の位置関係となるように固定して乾燥処理を行う。なお、この際連結手段14の第1、第2連結アーム15a、15bは調節ネジ16を操作することで第2ヒータユニット7Bを前方に傾斜させて固定することも可能であるから、被塗装面の状態に合わせて第1、第2ヒータユニット7A、7Bの配置をより自由に変更することができる。したがって、折曲した被塗装面であっても良好な乾燥処理が可能になる。
上下、横および縦一列、さらに左右およびその途中など略360度の範囲で停止させることが可能になるので、塗料乾燥だけでなくさらに広い用途の乾燥処理に使用できる。加えて、本実施例2に係る塗装乾燥装置1Aは、上述した実施例1の塗装乾燥装置のようにヒータユニット7A、7Bの移動に伴って重心が移動することがないので、転倒しにくく、また、重心が移動しないので基台2、基台フレーム3及び支柱6等からなるスタンドを小型にしても安定してヒータユニット7A、7Bの移動を行うことができる。
2 基台
3 基台フレーム
5a、5b キャスター
6 支柱
7A、7B ヒータユニット
8 ヒータランプ
9 ヒータハウジング
10 把持部
11 ガード
12 結合手段
13 把持環
14、14A 連結手段(リンク機構)
15a、15b 連結アーム
16 調節ネジ
19 温度センサー
20 制御装置
22 腕部材
24 連結アーム
25 第1可動アーム
26 第2可動アーム
27 第3可動アーム
Claims (14)
- ハウジング内にヒータが収容されたヒータユニットを複数個備えた乾燥装置において、
前記複数個のヒータユニットは、それぞれのヒータユニット間に回動自在な連結手段を介在させて鎖状に結合され、
前記連結手段は前記複数個のヒータユニットの一端部同士を回転自在に連結していることを特徴とする乾燥装置。 - 前記連結手段は、一対の第1、第2連結アームと、前記第1、第2連結アームの一端部同士を繋いで所定角度に調節可能な調節手段とを有し、前記第1、第2連結アームの他端部を隣接する前記ヒータユニットにそれぞれ回転自在な固定手段で固定したことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記複数個のヒータユニットは、いずれか1つのヒータユニットを支持部材に固定したことを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記支持部材は、移動自在な基台から立設した支柱からなり、前記支柱に前記ヒータユニットをスライド移動自在な結合手段で結合したことを特徴とする請求項3に記載の乾燥装置。
- 前記ヒータは、ニクロム線ヒータ、シーズヒータ、ハロゲンランプヒータ又はカーボンランプヒータのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記複数個のヒータユニットのいずれか1つのヒータユニットの照射面近傍に、被塗装面に対向して該被塗装面の温度を検知する非接触型の温度センサーを設け、前記温度センサーの検知出力が制御装置に入力されて、該制御装置により前記ヒータユニットの温度制御がなされることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
- 前記制御装置は、制御手段及び記憶手段を有し、前記記憶手段に各種乾燥パターンを記憶させておき、前記制御手段は、前記温度センサーの検知出力に基づき選定された乾燥パターンを実行することを特徴とする請求項6に記載の乾燥装置。
- 前記支持部材に固定されたヒータユニットは、その中間部が前記支持部材に固定されていると共に、前記連結手段が一端部のみに連結されている場合には該連結手段が連結されていない他端部近傍に、前記連結手段が両端部に連結されている場合にはより連結された前記複数のヒータユニットの数の少ない端部近傍に制御装置が取付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の乾燥装置。
- 移動自在な基台と、前記基台から立設された所定長さの支柱と、前記支柱に設けられた上下動可能な結合手段に結合されたヒータユニットとを備えた乾燥装置において、
前記ヒータユニットは、2個のヒータユニットからなり、これらのヒータユニットは、両ヒータユニット間をリンク機構で結合して、前記リンク機構を前記結合手段に結合したことを特徴とする乾燥装置。 - 前記リンク機構は、複数本のアームからなる折畳み自在なリンク機構で構成して、前記リンク機構を前記結合手段に回転可能に枢支したことを特徴とする請求項9に記載の乾燥装置。
- 前記折畳み自在なリンク機構は、前記2個のヒータユニットを直接連結する所定長さの連結アームと、前記連結アームの長手方向の略中央部に支軸で回動自在に枢支した所定長さの第1可動アームと、前記第1可動アームの両端にそれぞれ回動自在に支軸で枢支した第2、第3可動アームとを有し、前記連結アームおよび前記第2、第3可動アームの端部は前記2個のヒータユニットに回動自在に枢支させたことを特徴とする請求項10に記載の乾燥装置。
- 前記ヒータユニットのヒータは、ニクロム線ヒータ、シーズヒータ、ハロゲンランプヒータ又はカーボンランプヒータのいずれかであることを特徴とする請求項9に記載の乾燥装置。
- 前記2個のヒータユニットのいずれか1つのヒータユニットの照射面近傍に、被塗装面に対向して該被塗装面の温度を検知する非接触型の温度センサーを設け、前記温度センサーの検知出力が制御装置に入力されて、該制御装置により前記ヒータユニットの温度制御がなされることを特徴とする請求項9に記載の乾燥装置。
- 前記制御装置は、制御手段及び記憶手段を有し、前記記憶手段に各種乾燥パターンを記憶させておき、前記制御手段は、前記温度センサーの検知出力に基づき選定された乾燥パターンを実行することを特徴とする請求項13に記載の乾燥装置。
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