JP4663686B2 - 熱風発生器 - Google Patents
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Description
請求項7の発明は、請求項1又は2に記載の熱風発生器において、前記蓄熱ユニットの収容ケースの少なくとも一側外壁面に耐熱赤外線吸収塗料を塗布し、該塗料を塗布した壁面に前記加熱ヒータを配置して前記容器に収容したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1又は2に記載の熱風発生器において、前記容器の外周囲を断熱部材で覆ったことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1又は2に記載の熱風発生器において、前記容器の略中央部に該容器内の温度を検出する温度センサを及び前記流出口近傍に該流出口近傍の温度を検出する温度センサを配置し温度制御部に接続したことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1又は2に記載の熱風発生器において、前記容器の前記流出口近傍に流量センサ及び圧力センサを取り付けたことを特徴とする。
請求項7の発明によれば、蓄熱ユニットの収容ケースの少なくとも一側外壁面に耐熱赤外線吸収塗料を塗布し、塗料を塗布した壁面に加熱ヒータを配置して容器に収容したことにより、加熱ヒータからの熱を蓄熱ユニットへ効率よく伝導することができる。
請求項8の発明によれば、容器の外周囲を断熱部材で覆ったことにより、外周囲の表面温度を下げることができ、塗装作業中に作業者が熱風発生器に触れても火傷等をすることがなくなる。また、内部からの放熱が少なくなり、熱エネルギーの損失を少なくできる。
請求項9の発明によれば、容器の略中央部に容器内の温度を検出する温度センサを及び流出口近傍に流出口近傍の温度を検出する温度センサを配置し温度制御部に接続したことにより、これらの箇所が所定の設定温度になるよう制御される。
請求項10の発明によれば、容器の流出口近傍に流量センサ及び圧力センサを取り付けたことにより、送風機から送風される空気の量及び風圧が検出できる。
乾燥装置1は、不図示の送風機と、この送風機から送風された空気を加熱して高温の熱風に変換生成する熱風発生器2と、この熱風発生器2からの熱風を塗装面に吹付ける吹付けノズル20と、熱風発生器2及び吹付けノズル20が装着されてこの吹付けノズル20を移動させる駆動手段を有するリンク機構10と、このリンク機構の駆動手段を制御する制御手段38(図14参照)と、を有している。
まず、図2、図3を参照して、熱風発生器の構成を説明する。なお、図2は図1の熱風発生器を示し、図2(a)は熱風発生器の外観斜視図、図2(b)は図2(a)の分解斜視図、図2(c)は加熱ヒータの一部平面図、図3(a)は図2(a)のA−A線の断面図、図3(b)は図2(a)のB−B線の断面図、図3(c)は図3(b)のXB部分の拡大図である。
これにより、発火温度の低い溶剤を使用されるような危険場所でも使用できる、安全な温風発生器が実現できる。
この容器3は、その内部に4個の蓄熱ユニット6(6a〜6d)及び2組の加熱ヒータ9(9a、9b)を収納した後に、外周囲を不図示の断熱部材で覆い、外周囲の表面温度を所定温度、例えば40℃以下にする。この断熱部材で容器を覆うことにより、内部からの放熱が少なくなり、熱エネルギーの損失を少なくできる。また、塗装作業中に作業者がこの熱風発生器2に触れても火傷等をすることがなくなる。
蓄熱ユニット6は、図4に示すように、蓄熱体(蓄熱部材)となる波型の蓄熱フィン8と、この蓄熱フィン8を収納する収容ケース7と、を有している。収容ケース7は、略U字型の比較的長尺な樋状ケース7aと、この樋状ケース7aの開口部を覆う蓋板7bと、を有している。
樋状ケース7aは、所定の幅長W1及び長さL1を有する長方形状の底板部71と、この底板部71の長手方向の両側縁から同一方向に直角に折曲された一対の対向する高さH1の側板部72、73と、両側板部72、73間を開放した開口70とを有し、全体が略U字型をなし、所定板厚D1の金属材で形成されている。この金属材は、例えばアルミニウム或はアルミニウム合金であり、表面に黒色アルマイト加工が施されている。この加工を施すことにより蓄熱効果が良好になる。なお、この収容ケース7の具体的な寸法は、例えば、幅長W1は70mm、長さL1は400mm、側板部の高さH1は38.8mm、金属板の板厚D1は1.2mmである。
リンク機構10は、図5及び図6に示すように、平行に配設した2本の第1、第2長尺アーム121、122と、各アームの両端部を結合する第1、第2長尺アーム121、122に比して短尺な第1、第2連結アーム123、124とを有し、第1、第2長尺アーム121、122の端部と第1、第2連結アーム123、124の端部とは、それぞれ第1〜第4支軸131〜134で枢支された平行リンク機構11を有している。この平行リンク機構11は、平行四辺形の形を維持したまま変形移動できるようになっている。第1、第2長尺アーム121、122の長さは例えば1000mmであり、また、第1、第2連結アーム123、124の長さは例えば130mmである。
吹付けノズル20は、一端に空気流入部及び他端に吹出し口が設けられ、内部に所定大きさの空間SHが形成された内側ケース21と、この内側ケース21の外周囲を所定の隙間S1をあけて覆う外側ケース22と、内側ケース21内に装着された拡散板36及び整流板37と、を有している。内側ケース21は、図8(b)、図9及び図10(a)に示すように、先端が鋭角に尖った船底形状の底板部211と、この底板部211の外周囲から立設された側板部213、214と、各側板部213、214の上端部を塞ぐ、底板部211と同一形状の上板部212と、を有し、内部に空間SHが形成され、金属板材の折曲及び溶接加工によって作製されている。この内側ケース21は、一対の対向する側板部213、214の前方先端部に、その間隔が細められた細溝状の第1吹出し口21Nが形成されている(図10(a)参照)。また、各側板部213、214の後方には、所定大きさの開口210が形成されている(図9参照)。
スイッチ装置27は、吹付けノズル20に固定されて、この吹付けノズル位置を変更すると共に、送風機等を制御する手元スイッチとなっている。このスイッチ装置27は、図13に示すように、2個のマイクロスイッチMS1、MS2と、これらのマイクロスイッチMS1、MS2を作動させるスイッチ操作部材30と、押しボタンスイッチ35とを有し、各マイクロスイッチMS1、MS2はスイッチボックス29に収納され、このスイッチボックス29にスイッチ操作部材30及び押しボタンスイッチ35が固定された構成を有している。押しボタンスイッチ35は、小ボックス34内に収納されて、この小ボックス34がスイッチボックス29に固定されている。スイッチボックス29は、上方が基台28となっている。スイッチボックス29は、その内部に2個のマイクロスイッチMS1、MS2が対向して設けられ、各マイクロスイッチMS1、MS2の間にスイッチ操作部材30が位置している。各マイクロスイッチMS1、MS2は、それぞれ作動突起M1、M2を有し、各作動突起M1、M2が上下に異なる位置となるように固定されている。この作動突起M1、M2がスイッチ操作部材30で押圧されるとスイッチがONされる。これらのマイクロスイッチMS1、MS2は、既に公知であり、この実施形態では公知のものを使用する。
制御手段38は、送風機42を制御する送風機制御部39と、熱風発生器2内の加熱ヒータ9の温度を制御する温度制御部40と、リンク機構10を制御するリンク機構制御部41とを有している。この制御手段38はメインスイッチSW(図示省略)を介して電源に接続されて、スイッチ装置27からの信号によりそれぞれの機器へ制御信号を送出するようになっている。
まず、休止時点t0から所定時間経った時点t1でメインスイッチSWがオンされると、不図示の電源から熱風発生器2内の加熱ヒータ9及び送風機42へ所定の電力が給電される。この給電により、送風機42のモータが低速回転(2400rpm)すると同時に、温度制御部40により、加熱ヒータ9への供給電力が制御されて、熱風発生器2内がそれぞれ設定温度T1、T2に昇温される。すなわち、熱風発生器2の内部が設定温度T1の160℃に、流出口3bが設定温度T1の200℃に昇温される。そして、蓄熱ユニット6には所定の熱量が蓄熱される。この蓄熱ユニット6への蓄熱及び送風機の低速運転は、時点t1から時点t3の間継続されて、この間、吹付けノズル20からは所定温度に昇温された熱風が噴射される。この熱風は、送風機が低速運転となっているので、風圧の低い微風となっている。なお、メインスイッチSWをオンしたときに、電源から給電により熱風発生器2内をそれぞれ設定温度T1、T2に昇温して置くことにより、次工程で押しボタンスイッチ35がオンされたときに、熱風発生器の作動が迅速になる。
2 熱風発生器
3 容器
3a 流入口
3b 流出口
6、6a〜6b 蓄熱ユニット
7 収容ケース
7a 樋状ケース
7b 蓋板
8 蓄熱体
9、9a、9b 加熱ヒータ
10 リンク機構
11 平行リンク機構
121、122 長尺アーム
123、124 連結アーム
131〜134 第1〜第4支軸
14a、14b 回転ギヤ
14c 駆動ギヤ
15 伝動部材
20 吹付けノズル
21 内側ケース
22 外側ケース
27 スイッチ装置
30 スイッチ操作部材
35 押しボタンスイッチ
36 拡散部材
37 整流部材
38 制御手段
39 送風機制御部
40 温度制御部
41 リンク機構制御部
42 送風機
Claims (10)
- 加熱ヒータと、
該加熱ヒータからの熱を蓄熱する蓄熱部材と、
気体が流入する流入口及び流出する流出口を有する容器と、を備えた熱風発生器において、
前記加熱ヒータは、所定の幅長及び長さを有する発熱抵抗体を透明な耐熱性絶縁部材で覆って形成したものであり、
前記蓄熱部材は、隣接する頂部及び底部間に通風路を有する波型フィンで形成した複数の通風路を有する部材で形成して、該蓄熱部材を収容ケースに収納して蓄熱ユニットを形成し、
該蓄熱ユニットの前記収容ケースの一側外壁面に前記加熱ヒータを対向又は接触するように、かつ前記波形フィンの通風方向と前記加熱ヒータの長手方向が並行になるように配置して、前記容器に収容したことを特徴とする熱風発生器。 - 前記容器内に、複数個の前記蓄熱ユニットを間に前記加熱ヒータを介在して多段に積層して収容したことを特徴とする請求項1に記載の熱風発生器。
- 前記波型フィンは、所定幅及び長さを有する金属板を長さ方向に小幅に折畳んで波型に形成したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記蓄熱部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の熱風発生器。
- 前記加熱ヒータは、所定の幅長及び長さを有する帯状発熱抵抗体を透明な耐熱性絶縁部材で覆って形成し、該帯状発熱抵抗体の平坦面を前記蓄熱ユニットの蓄熱体の面と対向するように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記加熱ヒータは、所定の幅長及び長さを有する帯状発熱抵抗体を透明な耐熱性絶縁部材で覆って形成し、該帯状発熱抵抗体の平坦面を前記蓄熱ユニットの蓄熱体の面と対向するように配置して前記加熱ヒータを前記蓄熱ユニットに接触させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記蓄熱ユニットの収容ケースの少なくとも一側外壁面に耐熱赤外線吸収塗料を塗布し、該塗料を塗布した壁面に前記加熱ヒータを配置して前記容器に収容したことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記容器の外周囲を断熱部材で覆ったことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記容器の略中央部に該容器内の温度を検出する温度センサを及び前記流出口近傍に該流出口近傍の温度を検出する温度センサを配置し温度制御部に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
- 前記容器の前記流出口近傍に流量センサ及び圧力センサを取り付けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱風発生器。
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