JP5273361B2 - 蛍光検出装置並びに蛍光検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光検出装置並びに蛍光検出方法に関する。
従来から、所定の波長帯域の励起光が照射されることで励起されて所定の波長帯域の蛍光を放出する蛍光色素試薬が知られている。このような蛍光色素試薬で物質を標識して、この標識した蛍光色素試薬の蛍光を検出する装置として、下記特許文献1に示す装置が開示されている。この装置は、光源と、この光源からの光軸に配置され透過波長の異なる複数の干渉フィルタからなる励起光用フィルタユニットと、この励起光用フィルタユニットのうちの所望の干渉フィルタを前記光軸上に選択配置するための励起フィルタ切換装置と、選択配置された励起光用の干渉フィルタを通過した励起光をサンプル(蛍光色素試薬で標識された物質)へ投射して得られるサンプルからの透過光または反射光の光軸上に配置された蛍光用干渉フィルタ(蛍光フィルタ)と、この蛍光用干渉フィルタを通過した蛍光像を撮像(撮影)し、撮像された異なる二つの波長の励起光による蛍光像の強度から画素毎の強度の比を求め、サンプルの各位置の蛍光強度の比の分布を示す像を形成して出力する画像処理装置(撮影手段)と、を備えるものである。
特開平10−96697号公報
ところで、前記従来の蛍光検出装置では、画像処理装置によって一度に撮像できる蛍光像は、一種類の蛍光用干渉フィルタを通過した波長帯域の蛍光像のみである。そのため、例えばサンプルとして複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質を用いて、これら複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を検出する場合には、以下に示す問題があった。即ち、検出したい蛍光の波長帯域毎に、その波長帯域に合わせて蛍光用干渉フィルタを交換すると共に画像処理装置によって蛍光像を撮像する必要があり、手間がかかり効率が悪いという問題があった。
なお、複数種類の蛍光色素試薬が異なる波長帯域の励起光によって励起される場合には、異なる波長帯域の励起光を照射する度に上記作業を繰り返す必要があり、著しく手間がかかり効率が悪くなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、励起光によって励起された複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる蛍光検出装置、並びにこの蛍光検出装置を用いた蛍光検出方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る蛍光検出装置は、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セルと、前記複数種類の蛍光色素試薬を励起する励起光を前記反応セルに照射する照射手段と、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影する撮影手段と、前記反応セルの像を前記撮影手段の異なる場所に投影する複数のレンズと、前記複数のレンズに対応して配置され、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する複数種類の蛍光フィルタと、前記反応セル、前記照射手段、前記撮影手段、前記複数のレンズ及び前記複数種類の蛍光フィルタを内部に収容する筐体と、を備え、前記反応セルは、前記筐体内において前記筐体の中心軸線上に位置する所定のセット位置に位置決めされ、前記照射手段は、異なる波長帯域の前記励起光を同時に照射可能であり、前記照射手段には、対応する前記蛍光色素試薬の励起光の波長帯域の光のみを透過させる複数種類の励起フィルタが、当該励起フィルタの種類ごとに複数個ずつ設けられた励起フィルタ部が備えられ、前記励起フィルタ部には、全ての前記励起フィルタが、前記筐体の中心軸線回りに並列して配置されるとともに、前記中心軸線回りに隣り合う前記励起フィルタ同士が、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて設けられ、同一種類の前記励起フィルタ同士は、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて配置されていることを特徴とするものである。
本発明に係る蛍光検出装置によれば、励起光によって励起された複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を、複数のレンズ及び複数種類の蛍光フィルタを通して、撮影手段の異なる場所に投影することができる。従って、異なる波長帯域の蛍光を撮影手段によって同時に撮影することが可能となり、異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
また照射手段が、異なる波長帯域の励起光を同時に照射可能なので、照射手段を交換することなく複数種類の蛍光色素試薬を励起させることが可能となり、前述の蛍光の検出をより効率良く行うことができる。
また、本発明の参考例に係る蛍光検出装置は、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セルと、前記複数種類の蛍光色素試薬を励起する励起光を前記反応セルに照射する照射手段と、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影する撮影手段と、前記反応セルの像を前記撮影手段の異なる場所に投影する複数のレンズと、前記複数のレンズに対応して配置され、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する複数種類の蛍光フィルタと、を備え、前記照射手段は、異なる波長帯域の前記励起光を順次に照射可能であることを特徴とするものである。
本発明の参考例に係る蛍光検出装置によれば、励起光によって励起された複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を、複数のレンズ及び複数種類の蛍光フィルタを通して、撮影手段の異なる場所に投影することができる。従って、異なる波長帯域の蛍光を撮影手段によって同時に撮影することが可能となり、異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
また照射手段が、異なる波長帯域の励起光を順次に照射可能なので、照射手段を交換することなく複数種類の蛍光色素試薬を励起させることが可能となり、前述の蛍光の検出をより効率良く行うことができる。
また、本発明に係る蛍光検出装置、及び本発明の参考例に係る蛍光検出装置では、前記照射手段は、前記反応セルの周囲から前記励起光を照射しても良い。
この場合、照射手段が反応セルの周囲から励起光を照射するので、反応セルに照射される励起光の強度が局部的にばらつくのを抑制することが可能となり、前述の蛍光の検出を効率良く行った上で蛍光の検出の精度を向上させることができる。
また、本発明に係る蛍光検出装置、及び本発明の参考例に係る蛍光検出装置では、前記照射手段は、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光のいずれの波長帯域とも異なる波長帯域の前記励起光を照射しても良い。
この場合、照射手段から照射される励起光が、複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光のいずれの波長帯域とも異なっているので、励起光が反射等してレンズに入射したとしても、その励起光を蛍光色素試薬の蛍光として誤検出することがない。従って、前述の蛍光の検出を効率良く行った上で蛍光の検出の精度をより一層向上させることができる。
また、本発明に係る蛍光検出方法は、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セルと、前記複数種類の蛍光色素試薬を励起する異なる波長帯域の励起光を前記反応セルに照射する照射手段と、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影する撮影手段と、前記反応セルの像を前記撮影手段の異なる場所に投影する複数のレンズと、前記複数のレンズに対応して配置され、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する複数種類の蛍光フィルタと、前記反応セル、前記照射手段、前記撮影手段、前記複数のレンズ及び前記複数種類の蛍光フィルタを内部に収容する筐体と、を備え、前記反応セルは、前記筐体内において前記筐体の中心軸線上に位置する所定のセット位置に位置決めされ、前記照射手段には、対応する前記蛍光色素試薬の励起光の波長帯域の光のみを透過させる複数種類の励起フィルタが、当該励起フィルタの種類ごとに複数個ずつ設けられた励起フィルタ部が備えられ、前記励起フィルタ部には、全ての前記励起フィルタが、前記筐体の中心軸線回りに並列して配置されるとともに、前記中心軸線回りに隣り合う前記励起フィルタ同士が、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて設けられ、同一種類の前記励起フィルタ同士は、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて配置されている蛍光検出装置を用いて、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を検出する方法であって、前記照射手段における全ての前記励起フィルタから異なる波長帯域の前記励起光を同時に照射する照射工程と、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を、前記レンズ及び前記蛍光フィルタを通して、前記撮影手段の異なる場所で同時に撮影する撮影工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明に係る蛍光検出方法においては、照射工程において異なる波長帯域の励起光を同時に照射して複数種類の蛍光色素試薬を同時に励起させ、更に撮影工程において複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を同時に撮影する。従って、異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
本発明に係る蛍光検出装置及び蛍光検出方法、並びに本発明の参考例に係る蛍光検出装置によれば、励起光によって励起された複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
以下、本発明に係る蛍光検出装置の一実施形態を、図1から図10を参照して説明する。図1は、本発明に係る一実施形態の蛍光検出装置の模式的な断面図である。図2は、図1のA−A矢視断面図である。図3は、各種類の蛍光色素試薬の励起光及び蛍光それぞれの波長帯域の一例を示すグラフである。図4は、図1に示す複眼レンズ部、蛍光フィルタ部及びイメージセンサの模式的な分解斜視図である。図5は、図1に示す制御部の機能ブロック図である。
(蛍光検出装置)
蛍光検出装置1は、図1から図5に示すように、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セル4と、複数種類の蛍光色素試薬を励起する励起光を反応セル4に照射する照射手段5と、複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影するイメージセンサ(撮影手段)6と、反応セル4の像をイメージセンサ6の異なる場所に投影する複数のレンズ7と、複数のレンズ7に対応して配置された複数種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dと、を備えている。更に本実施形態では、蛍光検出装置1は、照射手段5を制御すると共にイメージセンサ6が撮影した蛍光を検出する制御部9と、前述した各構成要素を内部に収容する筐体10と、を備えている。
なお、図示の例では、筐体10は、中空円筒状に形成されると共に、互いに対向する端面10a、10bのうちの一方側の端面10aに制御部9が配設され、他方側の端面10bに反応セル4が配設されている。以下では、筐体10の中心軸線を軸線Oと称し、軸線Oに沿って前記一方側である制御部9側を上側、前記他方側である反応セル4側を下側と称する。
筐体10には、開閉可能な図示しない収容扉が設けられている。
反応セル4は、図1及び図2に示すように、前記軸線O方向に沿った平面視で矩形状の板状体に形成されている。また、反応セル4は、図1に示すように、下面が筐体10の下側端面10bに接触するように筐体10に対して着脱自在に載置されている。また、図示の例では、反応セル4は、筐体10の下側端面10bに設けられた位置決め凸部10cに側面を当接させることで下側端面10b上の所定のセット位置に位置決めされる。また、反応セル4は、前記セット位置に位置決めされた状態で前記軸線Oと同軸に配置されている。
また、反応セル4の上面には、図2に示すように、ボウル状に形成されると共に、内部に前記物質が投入される複数のピット4aが設けられている。図示の例では、反応セル4の上面には、20個のピット4aが設けられ、これらピット4aは、反応セル4の長手幅方向D1に沿って4行、短手幅方向D2に沿って5列の行列状に配列されている。
本実施形態では、ピット4aの内部に投入された物質が、例えば4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dで標識されている場合を一例として説明する。以下では、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dを特に区別をする必要がある場合、第1の蛍光色素試薬2a、第2の蛍光色素試薬2b、第3の蛍光色素試薬2c、第4の蛍光色素試薬2dとそれぞれ称する。
なお、本実施形態では、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dは、励起される励起光の波長帯域及び放出する蛍光の波長帯域が、それぞれ図3に示すグラフのようになっている。即ち、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの蛍光2ab、2bb、2cb、2dbの波長帯域は互いに異なっている。しかも、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの励起光2aa、2ba、2ca、2daの波長帯域は、互いに異なっている上に、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの蛍光2ab、2bb、2cb、2dbのいずれの波長帯域とも異なっている。
図3に示す例では、第1の蛍光色素試薬2aは、440nm前後の波長帯域の励起光2aaによって励起され、480nm前後の波長帯域の蛍光2abを放出する。第2の蛍光色素試薬2bは、550nm前後の波長帯域の励起光2baによって励起され、570nm前後の波長帯域の蛍光2bbを放出する。第3の蛍光色素試薬2cは、590nm前後の波長帯域の励起光2caによって励起され、620nm前後の波長帯域の蛍光2cbを放出する。第4の蛍光色素試薬2dは、650nm前後の波長帯域の励起光2daによって励起され、670nm前後の波長帯域の蛍光2dbを放出する。なお、物質を標識する蛍光色素試薬は4種類に限られず、2種類、3種類でも良いし、5種類以上でも良い。また、各種類の蛍光色素試薬が励起される励起光の波長帯域及び放出する蛍光の波長帯域は、前述した各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの波長帯域に限られない。
また、図1及び図2に示すように、照射手段5は、異なる波長帯域の励起光を同時又は順次に照射可能である。また、照射手段5は、反応セル4の周囲から励起光を照射する。
本実施形態では、照射手段5は、円環状に形成され前記軸線Oと同軸に配設されたLED基板11と、このLED基板11の下面側に装着されて反応セル4に光を照射する複数のLED光源12と、このLED光源12から照射される光のうち、励起光となる波長帯域の光を透過させる励起フィルタ部13と、を備えている。
LED基板11は、筐体10における前記軸線O方向の中間位置に配設されると共に、外周面が筐体10の内周面に全周に亘って固定されている。また、LED基板11の内径は、前記平面視でLED基板11の内周面の内側に反応セル4の全体が収まる大きさになっている。また、LED基板11は、図示しない配線で制御部9と電気的に接続されている。
複数のLED光源12は、図示の例では12個設けられており、それぞれが半球体状に形成されている。また、隣り合うLED光源12同士は、前記軸線O回りに等しい間隔をあけて配置されている。
図2に示すように、励起フィルタ部13は、前記平面視でLED基板11と同形同大に形成され、前記軸線Oと同軸に且つLED基板11及びLED光源12の下側に配置されている。励起フィルタ部13においてLED光源12と前記軸線O方向で対向する部分には、励起光となる波長帯域の光を透過させる励起フィルタ14が1つずつ設けられており、つまり励起フィルタ部13には12個の励起フィルタ14が、隣り合うもの同士が前記軸線O回りに等しい間隔をあけて設けられている。
励起フィルタ14は、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dに対応した4種類の励起フィルタ14a、14b、14c、14d各3個からなる。各種類の励起フィルタ14a、14b、14c、14dは、対応する蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの励起光の波長帯域の光のみを透過させる。また、本実施形態では、同一種類の励起フィルタ14同士は、前記軸線O回りに等しい間隔をあけて配置され、つまり同一種類の励起フィルタ14は、前記軸線O回りに3つおきに配置されている。
また、本実施形態では、前述した複数のLED光源12は、4種類の励起フィルタ14a、14b、14c、14dに対応した4種類のLED光源12各3個からなる。そして、励起フィルタ14a、14b、14c、14dと対向する位置に配置されているLED光源12の種類は、前記励起フィルタ14a、14b、14c、14dの種類の対応している。また、各種類のLED光源12は、対応する励起フィルタ14a、14b、14c、14dが透過させる波長帯域に含まれる光を照射可能となっている。
以上のように構成された照射手段5によれば、各LED光源12から照射された光が、励起フィルタ14a、14b、14c、14dを透過してその励起フィルタ14a、14b、14c、14dに対応した蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの励起光として反応セル4を照射する。従って、特定種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dに対応する励起フィルタ14a、14b、14c、14dと対向する位置にあるLED光源12のみに光を照射させることで、前記特定種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの励起光を照射することが可能になる。よって、異なる種類の励起フィルタ14a、14b、14c、14dを光が順次に透過するように複数のLED光源12に順次に照射させることで、異なる波長帯域の励起光を順次に照射可能である。また、全てのLED光源12に光を同時に照射させることで、異なる波長帯域の励起光を同時に照射可能である。
また、照射手段5によれば、励起フィルタ部13が、前記軸線Oと同軸に配置されて反応セル4と同軸になっていると共に、同一種類の励起フィルタ14a、14b、14c、14d同士が、前記軸線O回りに等しい間隔をあけて配置されているので、異なる波長帯域の励起光をいずれも反応セル4の周囲から照射することができる。これにより、反応セル4に照射される励起光の強度が局部的にばらつくのを抑制することが可能となり、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される蛍光の検出の精度を、その蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dが投入されたピット4aの位置によらず向上させることができる。
また、本実施形態では、前述したように各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dを励起させる励起光2aa、2ba、2ca、2daの波長帯域、つまり照射手段5から照射される励起光の波長帯域が、各種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの蛍光2ab、2bb、2cb、2dbのいずれの波長帯域とも異なっている。従って、励起光が筐体10の内面に反射等してレンズ7に入射したとしても、その励起光をいずれの蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの蛍光2ab、2bb、2cb、2dbとしても誤検出することがない。従って、前述の蛍光の検出の精度をより一層向上させることができる。
制御部9は、図1に示すように、本実施形態では回路基板からなり、筐体10の上側端面10aに上面が接触した状態で固定されている。図示の例では、制御部9は、前記平面視で上側端面10aと同形同大に形成されている。
また、制御部9の下面には、前記イメージセンサ6が固定されている。図示の例では、イメージセンサ6は、矩形の板状に形成されていると共に前記軸線Oと同軸に配置され、上面が制御部9の下面に固定されている。また、イメージセンサ6の下面には、レンズ7を透過した光が投影される撮像面6aが設けられている。また、イメージセンサ6は、図示しない配線で制御部9と電気的に接続されており、制御部9によって撮影動作を制御され、撮像面6aに投影された光の画像信号を生成して制御部9に送出する。また、イメージセンサ6は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等で構成される。
また、イメージセンサ6の下面には、前記複数種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dを有する板状の蛍光フィルタ部15が、図示しない固定手段により固定されている。図示の例では、蛍光フィルタ部15は、前記平面視においてイメージセンサ6と同形同大に形成されている。
また、蛍光フィルタ部15の下面側には、前記複数のレンズ7と、これら複数のレンズ7が固定された固定部材16aとを有する複眼レンズ部16が設けられている。
固定部材16aは、下側に向けて開口された箱状に形成され、前記軸線Oと同軸に配置されている。そして、固定部材16aの上面部に、前記複数のレンズ7が固定されている。
図4に示すように、レンズ7は、蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dの種類と同数、つまり4つ設けられており、いずれのレンズ7も形状が同一となっている。また、各レンズ7は、固定部材16aの上面部に形成された複数の孔内にそれぞれ固定されている。前記複数の孔は、固定部材16aの上面部の長手幅方向及び短手幅方向に2行2列の行列状に形成されており、これら孔に固定された各レンズ7は、イメージセンサ6の撮像面6aの異なる投影場所P1、P2、P3、P4に反応セル4の像を投影する。なお各投影場所P1、P2、P3、P4は、図4に示す左上から反時計回りに投影場所P1、投影場所P2、投影場所P3及び投影場所P4とする。
以上のように構成された複眼レンズ部16は、図1に示すように、固定部材16aの上面部と蛍光フィルタ部15の下面との間に隙間があいた状態で、蛍光フィルタ部15に対して固定されている。図示の例では、複眼レンズ部16は、蛍光フィルタ部15の外周面と固定部材16aの外周面とを連結するブラケット17により固定されている。なお、図4では、図面を見易くするため、固定部材16aの周壁部及びブラケット17の図示を省略している。
また、図4に示すように、蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dは、レンズ7の数と同種類、つまり4種類設けられており、各蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dは、前記平面視で矩形状に形成され、対応するレンズ7の光軸と同軸となるように配置されている。
そして、本実施形態では、4種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dは、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する構成となっている。図示の例では、各蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dは、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dのいずれか1つと対応しており、対応する蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dが放出する蛍光のみを透過させる。
なお以下では、図4に示す左上の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dから反時計回りに、第1の蛍光色素試薬2a、第2の蛍光色素試薬2b、第3の蛍光色素試薬2c及び第4の蛍光色素試薬2dそれぞれの蛍光を透過させるものとする。また、各蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dを特に区別する必要がある場合、図4に示す左上から反時計回りに第1の蛍光フィルタ8a、第2の蛍光フィルタ8b、第3の蛍光フィルタ8c及び第4の蛍光フィルタ8dとそれぞれ称する。
また、前述した制御部9は、図5に示すように、機能構成として、照射手段5の照射制御部20と、イメージセンサ6の画像処理部21と、電気的に接続されたモニタ23の表示を制御するビデオ出力部24と、電気的に接続されたプリンタ25の印刷を制御するプリント出力部26と、記録部27と、照射制御部20及び画像処理部21を制御する演算処理部28と、を備えている。
画像処理部21は、イメージセンサ6が撮影した撮像面6a全体の画像を取得して画像データを生成し、この画像データをビデオ出力部24に送出する。
また、画像処理部21は、演算処理部28から制御信号が送出されたときに、イメージセンサ6が撮影した撮像面6aの蛍光の画像を画像処理して蛍光の撮像面6aにおける位置、波長帯域及び強度を検出し、前記蛍光の撮像面6aにおける位置データ、波長帯域データ及び強度データを生成する。また、画像処理部21は、前記位置データと、予め記憶されている撮像面6aにおける投影場所P1、P2、P3、P4の位置情報とを用いて、検出した蛍光の反応セル4における位置を示すセル内位置データを生成する。そして、画像処理部21は、検出した蛍光の位置データ、波長帯域データ、強度データ及びセル内位置データを演算処理部28及びビデオ出力部24に送出する。なお、前記位置データ及び前記セル内位置データとしては、例えばそれぞれ撮像面6a若しくは反応セル4における所定の基準点を原点とした2次元座標データ等が挙げられる。
ビデオ出力部24は、画像処理部21から送出された画像データ、位置データ、波長帯域データ、強度データ及びセル内位置データ等を、それぞれ所定の形式でモニタ23に表示させるための処理及び制御を行う。また、ビデオ出力部24には、演算処理部28から画像処理部21を介して前述した各データのいずれかを印刷するように指示があった場合に、必要なデータをプリント出力部26に送出する。
プリント出力部26は、ビデオ出力部24から送出されたデータを印刷するようにプリンタ25を制御する。
演算処理部28には、照射手段5の照射タイミング及びイメージセンサ6が撮影した蛍光の解析タイミングを蛍光検出装置1の操作者が入力するための操作部29が電気的に接続されている。演算処理部28は、操作部29から入力された操作情報に基づいて、照射制御部20及び画像処理部21に制御信号を送出する。また、演算処理部28は、画像処理部21から送出される蛍光の位置データ、波長帯域データ、強度データ及びセル内位置データを記録部27に記録させる。
照射制御部20は、演算処理部28から送出された制御信号に基づいて照射手段5のLED基板11に照射信号を送出して複数のLED光源12の照射を制御する。
(蛍光検出方法)
次に、以上に示した蛍光検出装置1を用いて、反応セル4に投入された物質を標識する複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される蛍光を検出する方法の一例について説明する。
図6は、照射手段から励起光が照射された反応セルにおいて、物質を標識する蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dが放出する蛍光の一例を示した図である。図7は、図6に示す蛍光のうち、第1の蛍光フィルタ8aを透過してイメージセンサ6の投影場所P1に投影された蛍光を示す図である。図8は、図6に示す蛍光のうち、第2の蛍光フィルタ8bを透過してイメージセンサ6の投影場所P2に投影された蛍光を示す図である。図9は、図6に示す蛍光のうち、第3の蛍光フィルタ8cを透過してイメージセンサ6の投影場所P3に投影された蛍光を示す図である。図10は、図6に示す蛍光のうち、第4の蛍光フィルタ8dを透過してイメージセンサ6の投影場所P4に投影された蛍光を示す図である。
ここで、本実施形態では、一例として、複数種類の検体に対して、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質を投入し、検体と物質との反応有無を確認する場合を例として説明する。このような例として、具体的には、例えば腫瘍に関する投薬実験等を行った1個体の各部位及び各臓器において、投薬によって良性腫瘍が発生したか、悪性腫瘍が発生したか、或いはいずれの腫瘍も発生しなかったかを判断する例などが挙げられる。この例では、前記複数種類の検体として、各部位及び各臓器の細胞を用い、また、前記物質として、細胞に特定の種類の腫瘍がある場合にのみ細胞と反応し、その細胞と結合する抗体等からなる複数種類の物質を用いる。そして、この複数種類の物質を、種類毎に異なる種類の蛍光色素試薬を用いて標識した上で、以下に示すように蛍光の検出を行う。
始めに、準備工程として、以下に示すように反応セル4の準備を行う。
詳しく説明すると、まず操作者は、反応セル4の各ピット4a内に検体を配置する。この際、本実施形態では、検体を、図6に示す反応セル4のピット4aの配列において短手幅方向D2に沿った列毎に同一となるように配置する。これにより、反応セル4には、5種類の検体が各種類4個ずつ配置される。ここで、各ピット4aの列毎に配置されている各種類の検体を、図6に示す反応セル4上の左側の列のピット4a内に配置されているものから右側の列に向けて順に第1の検体、第2の検体、第3の検体、第4の検体、第5の検体とそれぞれ称する。
次に、操作者は、反応セル4の各ピット4a内に、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dで標識された4種類の物質をそれぞれ投入する。この際、本実施形態では、図6に示す反応セル4のピット4aの配列において長手幅方向D1に沿った行毎に同一種類の物質を投入する。つまり、同一の検体が配置されている複数のピット4a内には、互いに異なる4種類の物質が投入される。
ここで、前述したように、各種類の物質は、異なる種類の蛍光色素試薬で標識されているため、各ピット4a内に投入される各種類の物質を標識している蛍光色素試薬の種類も前記長手幅方向D1に沿ったピット4aの行毎に同一となっている。以下では、各ピット4a内に投入された各種類の物質を標識する蛍光色素試薬の種類は、図6に示すピット4aの上側の行から下側の行に向けて順に第1の蛍光色素試薬2a、第2の蛍光色素試薬2b、第3の蛍光色素試薬2c、第4の蛍光色素試薬2dであるとする。
物質投入後、操作者は、ピット4a内で検体と物質とが反応しうるように、反応セル4を一定期間安定した状態を維持する。この際、検体と物質とが反応したピット4a内では、物質が検体に結合される。
次に、操作者は、反応セル4の各ピット4a内において、検体と反応していない物質を洗浄等によって除去する。これにより、各ピット4a内の検体と反応した物質、及びその物質を標識する蛍光色素試薬のみが反応セル4上に残る。
次に、操作者は、以上のように準備した反応セル4を筐体10の外部から収容扉を通して内部に投入し、前記セット位置にセットする。
以上で準備工程が終了する。
次いで、照射工程として、照射手段5から異なる波長帯域の励起光を同時に照射する。
詳しく説明すると、まず、操作者は、照射手段5が照射開始するように操作部29を用いて操作情報を入力する。すると、この操作情報が、演算処理部28及び照射制御部20を経て全てのLED光源12を照射させるための照射信号に変換され、この照射信号が照射手段5に送出される。これにより、照射手段5から異なる波長帯域の励起光が同時に照射される。
本実施形態では、照射工程によって照射された反応セル4における各蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dが、図6に示すように蛍光を放出する場合を例として説明する。なお、図6は、図面を見易くするために、各蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dが放出する蛍光のみを図示している。本実施形態では、準備工程を経ることで、各ピット4a内の検体と反応した物質、及びその物質を標識する蛍光色素試薬のみが反応セル4上に残っているので、図6において、蛍光が放出されている位置のピット4a内に配置された検体と、そのピット4a内に投下された物質とが反応していることがわかる。
ここで、各種類の物質は、互いに異なる蛍光を放出する複数種類の試薬でそれぞれ標識されているので、蛍光の波長帯域から検体と反応した物質を特定できる。しかも、反応セル4の各ピット4a内に配置された検体の種類は、ピット4aの配列において前記短手幅方向D2に沿った列毎に同一となっているので、反応セル4において蛍光が放出される位置を確認することで、各種類の物質と反応した検体の種類を判定することができる。
即ち、図6に示す例では、第1の蛍光色素試薬2aが標識する物質とは、第3の検体及び第5の検体とが反応し、第2の蛍光色素試薬2bが標識する物質とは、第1の検体及び第2の検体とが反応し、第3の蛍光色素試薬2cが標識する物質とは、第1の検体及び第4の検体とが反応し、第4の蛍光色素試薬2dが標識する物質とは、第2の検体及び第5の検体とが反応していることを判定することができる。
以上により、蛍光の検出を容易に効率良く行うことができる。
そして、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光は、図7から図10に示すように、レンズ7及び蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dを通り、撮像面6aの異なる投影場所P1、P2、P3、P4に投影される。この際、4種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dは、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過するので、各投影場所P1、P2、P3、P4には、各蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される蛍光のいずれか1つが投影される。
次いで、撮影工程として、4種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光を、イメージセンサ6の撮像面6aの異なる場所で同時に撮影する。
次いで、画像表示工程として、撮影工程でイメージセンサ6が撮影した撮像面6a全体の画像を、イメージセンサ6から画像処理部21が取得した後に画像データとしてビデオ出力部24に送出し、前記画像をモニタ23に出力させる。
次いで、強度検出工程として、撮影工程でイメージセンサ6が撮影した蛍光の強度を検出する。
詳しく説明すると、まず、操作者は、モニタ23で蛍光を確認した後、蛍光検出装置1が蛍光の強度検出をするように操作部29を用いて操作情報を入力する。すると、演算処理部28から画像処理部21に制御信号が送出され、画像処理部21は、イメージセンサ6から取得した画像の画像処理をして蛍光の位置データ、波長帯域データ、強度データ及びセル内位置データを生成し、これら各データを演算処理部28及びビデオ出力部24に送出する。
以上に示した蛍光検出装置1によれば、励起光によって励起された複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光を、複数のレンズ7及び複数種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dを通して、イメージセンサ6の撮像面6aの異なる投影場所P1、P2、P3、P4に投影することができる。従って、異なる波長帯域の蛍光をイメージセンサ6によって同時に撮影することが可能となり、異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
また、照射手段5が、異なる波長帯域の励起光を同時又は順次に照射可能なので、照射手段5を交換することなく複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dを励起させることが可能となり、前述の蛍光の検出をより効率良く行うことができる。
また、以上に示した蛍光検出方法においては、照射工程において異なる波長帯域の励起光を同時に照射して複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dを同時に励起させ、更に撮影工程において複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される異なる波長帯域の蛍光を同時に撮影する。従って、異なる波長帯域の蛍光を効率良く検出することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、制御部9の機能構成は、画像表示工程及び強度検出工程をいずれも実施可能なものとしたが、いずれか一方の工程のみを実施可能な構成としても良い。つまり、画像表示工程のみ実施する場合には、画像処理部21には蛍光の位置データ、波長帯域データ、強度データ及びセル内位置データを生成する機能構成等がなくても良く、一方、強度検出工程のみ実施する場合には、画像処理部21がビデオ出力部24に送出するための画像データを生成する機能構成等がなくても良い。
また、前記実施形態では、反応セル4のピット4aが行列状に配列されているものとしたが、これに限られず、例えば不規則に配置されていても良い。また、ピット4aが行列状に配列されている場合であっても、この行列の一方向に沿って、蛍光色素試薬が標識する物質の種類や検体の種類をそれぞれ同一のものとしなくても良い。
また、前記実施形態では、複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dから放出される蛍光を検出する方法の一例として、複数種類の検体に対して、複数種類の蛍光色素試薬2a、2b、2c、2dで標識された物質を投入した場合を説明したが、これに限られない。例えば、1種類の検体複数個に対して、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質を投入しても良く、また、1つの検体に対して、複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質を投入しても良い。
また、前記実施形態では、複数のLED光源12は、複数種類の蛍光フィルタ8a、8b、8c、8dと対応して複数種類のLED光源12からなるとしたが、これに限られず、例えば全て白色のLED光源としても良い。
また、前記実施形態では、隣り合うLED光源12同士が、前記軸線O回りに等しい間隔をあけて設けられているものとしたが、これに限られず、隣接するLED光源12の間隔が前記軸線O回りに互いに異なっていても良い。
更にまた、照射手段5の光源は、LED光源12でなくても良く、例えばハロゲン光源などでも良い。但し、LED光源12は、省電力化を測ることができるので好ましい。
また、前記実施形態では、照射手段5は、異なる波長帯域の励起光を同時又は順次に照射可能であるとしたが、これに限られず、例えば1つの波長帯域の励起光のみ照射可能でも良い。
また、前記実施形態では、照射手段5は、反応セル4の周囲から励起光を照射するものとしたが、これに限られず、励起光は周囲から照射されなくても良い。例えば、反応セル4を透明に形成すると共に、反応セル4を挟んでイメージセンサ6の反対側から励起光を照射するような照射手段5を備える蛍光検出装置としても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係る一実施形態の蛍光検出装置の模式的な断面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 各種類の蛍光色素試薬の励起光及び蛍光それぞれの波長帯域の一例を示すグラフである。 図1に示す複眼レンズ部、蛍光フィルタ部及びイメージセンサの模式的な分解斜視図である。 図1に示す制御部の機能ブロック図である。 照射手段から励起光が照射された反応セルにおいて、物質を標識する蛍光色素試薬が放出する蛍光の一例を示した図である。 図6に示す蛍光のうち、第1の蛍光フィルタを透過してイメージセンサの投影場所に投影された蛍光を示す図である。 図6に示す蛍光のうち、第2の蛍光フィルタを透過してイメージセンサの投影場所に投影された蛍光を示す図である。 図6に示す蛍光のうち、第3の蛍光フィルタを透過してイメージセンサの投影場所に投影された蛍光を示す図である。 図6に示す蛍光のうち、第4の蛍光フィルタを透過してイメージセンサの投影場所に投影された蛍光を示す図である。
符号の説明
1 蛍光検出装置
2a、2b、2c、2d 蛍光色素試薬
4 反応セル
5 照射手段
6 イメージセンサ(撮影手段)
7 レンズ
8a、8b、8c、8d 蛍光フィルタ

Claims (4)

  1. 複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セルと、
    前記複数種類の蛍光色素試薬を励起する励起光を前記反応セルに照射する照射手段と、
    前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影する撮影手段と、
    前記反応セルの像を前記撮影手段の異なる場所に投影する複数のレンズと、
    前記複数のレンズに対応して配置され、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する複数種類の蛍光フィルタと、
    前記反応セル、前記照射手段、前記撮影手段、前記複数のレンズ及び前記複数種類の蛍光フィルタを内部に収容する筐体と、を備え
    前記反応セルは、前記筐体内において前記筐体の中心軸線上に位置する所定のセット位置に位置決めされ、
    前記照射手段は、異なる波長帯域の前記励起光を同時に照射可能であり、
    前記照射手段には、対応する前記蛍光色素試薬の励起光の波長帯域の光のみを透過させる複数種類の励起フィルタが、当該励起フィルタの種類ごとに複数個ずつ設けられた励起フィルタ部が備えられ、
    前記励起フィルタ部には、全ての前記励起フィルタが、前記筐体の中心軸線回りに並列して配置されるとともに、前記中心軸線回りに隣り合う前記励起フィルタ同士が、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて設けられ、
    同一種類の前記励起フィルタ同士は、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて配置されていることを特徴とする蛍光検出装置。
  2. 請求項1に記載の蛍光検出装置であって、
    前記照射手段は、前記反応セルの周囲から前記励起光を照射することを特徴とする蛍光検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の蛍光検出装置であって、
    前記照射手段は、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光のいずれの波長帯域とも異なる波長帯域の前記励起光を照射することを特徴とする蛍光検出装置。
  4. 複数種類の蛍光色素試薬で標識された物質が投入される反応セルと、
    前記複数種類の蛍光色素試薬を励起する異なる波長帯域の励起光を前記反応セルに照射する照射手段と、
    前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を撮影する撮影手段と、
    前記反応セルの像を前記撮影手段の異なる場所に投影する複数のレンズと、
    前記複数のレンズに対応して配置され、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光をそれぞれ透過する複数種類の蛍光フィルタと、
    前記反応セル、前記照射手段、前記撮影手段、前記複数のレンズ及び前記複数種類の蛍光フィルタを内部に収容する筐体と、を備え
    前記反応セルは、前記筐体内において前記筐体の中心軸線上に位置する所定のセット位置に位置決めされ、
    前記照射手段には、対応する前記蛍光色素試薬の励起光の波長帯域の光のみを透過させる複数種類の励起フィルタが、当該励起フィルタの種類ごとに複数個ずつ設けられた励起フィルタ部が備えられ、
    前記励起フィルタ部には、全ての前記励起フィルタが、前記筐体の中心軸線回りに並列して配置されるとともに、前記中心軸線回りに隣り合う前記励起フィルタ同士が、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて設けられ、
    同一種類の前記励起フィルタ同士は、前記中心軸線回りに等しい間隔をあけて配置されている蛍光検出装置を用いて、前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される蛍光を検出する方法であって、
    前記照射手段における全ての前記励起フィルタから異なる波長帯域の前記励起光を同時に照射する照射工程と、
    前記複数種類の蛍光色素試薬から放出される異なる波長帯域の蛍光を、前記レンズ及び前記蛍光フィルタを通して、前記撮影手段の異なる場所で同時に撮影する撮影工程と、
    を有することを特徴とする蛍光検出方法。
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