以下に、本技術の実施の形態について図面を参照して説明する。
[情報処理システムの構成例]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図1の情報処理システムは、写真シール作成装置1、携帯端末2、および管理サーバ3から構成される。携帯端末2は、写真シール作成装置1が提供するゲームを行い、シール紙を受け取る利用者が携帯している携帯電話機などの端末装置であり、管理サーバ3は、例えば写真シール作成装置1のメーカーが管理する情報処理装置である。
写真シール作成装置1には、非接触型ICとの間で近接通信を行うリーダ/ライタが設けられ、携帯端末2には非接触型ICが内蔵されている。図1の情報処理システムにおいて、写真シール作成装置1と携帯端末2の間の情報の送受信は、携帯端末2が写真シール作成装置1のリーダ/ライタにかざされたときに、非接触型ICを用いた近接通信により行われる。写真シール作成装置1と管理サーバ3の間、携帯端末2と管理サーバ3の間の情報の送受信は、インターネットなどのネットワークを介して行われる。
写真シール作成装置1には携帯送信の機能が用意されている。携帯端末2の利用者は、写真シール作成装置1が提供する写真シール作成ゲームにおいて携帯送信の機能を利用することができる。
携帯送信は、写真シール作成装置1で作成した画像が携帯端末2で見ることができるように、写真シール作成装置1で作成した画像を管理サーバ3に送信する機能である。例えば撮影画像の編集が終了したとき、利用者は、写真シール作成装置1の画面に表示される画像の中から、管理サーバ3に保存しておく画像を選択する。
利用者により選択された画像は、利用者により入力されたメールアドレスもしくは、非接触型ICにより取得されたメールアドレスとともに管理サーバ3に送信され、管理サーバ3が有する記憶媒体に保存(記憶)される。保存先を表すURLを含む電子メールが管理サーバ3から携帯端末2に送信され、利用者が携帯端末2を操作して電子メールに含まれるURLに対するアクセスを指示したとき、URLに基づいてアクセスが行われ、写真シール作成装置1から管理サーバ3に送信しておいた画像が携帯端末2のモニタに表示される。
携帯端末2の利用者は、携帯端末2のモニタに表示させた画像を待ち受け画面に設定したりすることができる。
情報処理システムの一連の動作については後述する。
[写真シール作成装置の外観構成]
図2は、本発明の一実施形態に係る写真シール作成装置1の外観の構成例を示す斜視図である。
写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業を利用者にゲームとして行わせ、撮影画像や編集済み画像を提供する代わりに利用者より代金を受け取るゲーム機である。写真シール作成装置1はゲームセンタなどの店舗に設置される。利用者は1人であることもあるし、複数人であることもある。
写真シール作成装置1が提供するゲームで遊ぶ利用者は、代金を投入し、自身が被写体となって撮影を行い、撮影によって得られた撮影画像の中から選択した編集対象の画像に対して、手書きの線画やスタンプ画像を合成する編集機能を用いて編集を行うことにより、撮影画像を彩り豊かな画像にする。利用者は、編集済みの画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させることになる。
図2に示すように、写真シール作成装置1は、主に、撮影ユニット11、編集部12、および事後接客部13から構成される。撮影ユニット11と編集部12が接した状態で設置され、編集部12と事後接客部13が接した状態で設置される。
撮影ユニット11は、撮影部21と背景部22から構成される。撮影部21と背景部22は所定の距離だけ離れて設置され、撮影部21と背景部22の間に形成される空間である撮影空間において撮影作業が行われる。
撮影部21は撮影作業を利用者に行わせる装置である。撮影部21は、撮影空間に入り、撮影作業を行っている利用者の正面に位置する。撮影空間を正面に望む面を構成する撮影部21の正面パネル41には、撮影作業時に利用者により用いられるタッチパネルモニタなどが設けられる。撮影空間にいる利用者から見て左側の面を左側面、右側の面を右側面とすると、撮影部21の左側面が側面パネル42Aにより構成され、右側面が側面パネル42B(図示せず)により構成される。
背景部22は、正面を向いて撮影作業を行っている利用者の背面側に位置する板状の部材である背面パネル51、背面パネル51の左端に取り付けられ、側面パネル42Aとほぼ同じ幅の板状の部材である側面パネル52A、および、背面パネル51の右端に取り付けられ、側面パネル42Bとほぼ同じ幅の板状の部材である側面パネル52B(図3)から構成される。
撮影部21の左側面を構成する側面パネル42Aと背景部22の側面パネル52Aは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Aによって連結される。また、撮影部21の右側面を構成する側面パネル42Bと背景部22の側面パネル52Bは、ほぼ同一平面に設けられ、それぞれの上部が板状の部材である連結部23Bによって連結される。
撮影部21の側面パネル42A、連結部23A、および背景部22の側面パネル52Aに囲まれることによって形成される開口が撮影空間の出入り口G1となる。なお、図示はしないが、撮影部21の側面パネル42B、連結部23B、および背景部22の側面パネル52Bに囲まれることによって形成される開口も撮影空間の出入り口G2となる。
撮影空間の上方には、撮影部21の正面パネル41、連結部23A、連結部23B、および背景部22の背面パネル51に囲まれる開口が形成され、その開口の一部を覆うように天井ストロボユニット24が設けられる。天井ストロボユニット24の一端が連結部23Aに固定され、他端が連結部23Bに固定される。天井ストロボユニット24は、撮影に合わせて撮影空間内に向けて発光するストロボを内蔵する。天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部には蛍光灯が設けられており、撮影空間の照明としても機能する。
なお、撮影空間にいる利用者の正面−背面方向を奥行き方向とすると、撮影ユニット11の寸法(奥行き、幅、および高さ)は、例えば、1850mm×1800mm×2225mmとされる。
編集部12は、撮影作業によって得られた画像を編集する編集作業を利用者に行わせる装置である。編集部12は、一方の側面が撮影部21の正面パネル41の背面に接するように撮影ユニット11に連結して設けられる。編集部12には、編集作業時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタなどの構成が設けられる。
図2に示す編集部12の構成を正面側の構成とすると、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、編集部12の正面側と背面側には編集作業に用いられる構成がそれぞれ設けられる。
編集部12の正面側は、床面に対して垂直な面であり、側面パネル42Aとほぼ平行な面である面71と、面71の上方に形成された斜面72から構成され、編集作業に用いられる構成が斜面72に設けられる。斜面72の左側には、柱状の形状を有し、照明装置74の一端を支持する支持部73Aが設けられる。斜面72の右側にも、照明装置74の他端を支持する支持部73B(図3)が設けられる。さらに、支持部73Aの左側には、板状の形状を有し、事後接客部13が連結して設けられる支持部73Cが設けられる。また、支持部73Cの上面にはカーテンレール26を支持する支持部75が設けられる。
編集部12の上方にはカーテンレール26が取り付けられる。カーテンレール26は、上から見たときの形状がコの字状となるように3本のレール26A乃至26Cを組み合わせて構成される。平行に設けられるレール26Aと26Bの一端は、連結部23Aと連結部23Bにそれぞれ固定され、他端に残りの一本のレール26Cの両端が接合される。
カーテンレール26には、編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間の内部が外から見えないようにカーテンが取り付けられる。カーテンレール26に取り付けられたカーテンにより囲まれる編集部12の正面前方の空間と背面前方の空間が、利用者が編集作業を行う編集空間となる。
図3は、写真シール作成装置1を別の角度から見た斜視図である。
事後接客部13は利用者に対して事後接客を行う装置である。事後接客では、撮影画像や編集済みの画像が携帯電話機などの携帯端末に送信される。
図3に示すように、事後接客部13は、所定の厚さを有する板状の筐体を有しており、その背面が編集部12の左側面に接するように編集部12に連結して設けられる。事後接客部13の正面には、事後接客時に利用者により用いられるタブレット内蔵モニタや、撮影画像や編集済みの画像が印刷されたシール紙が排出される排出口などが設けられる。事後接客部13の正面前方の空間が、シール紙への印刷が終わるのを待っている利用者に対して事後接客を行う事後接客空間となる。
ここで、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う利用者の移動について図4を参照して説明する。図4は、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。
写真シール作成装置1の利用者は、白抜き矢印#1で示すように出入り口G1から、または白抜き矢印#2で示すように出入り口G2から、撮影部21と背景部22の間に形成された撮影空間A1に入り、撮影部21に設けられたカメラやタッチパネルモニタなど利用して撮影作業を行う。
撮影作業を終えた利用者は、白抜き矢印#3で示すように出入り口G1を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−1に移動するか、白抜き矢印#4で示すように出入り口G2を使って撮影空間A1から出て編集空間A2−2に移動する。
編集空間A2−1は、編集部12の正面側の編集空間であり、編集空間A2−2は、編集部12の背面側の編集空間である。編集空間A2−1と編集空間A2−2のいずれの空間に移動するのかが、撮影部21のタッチパネルモニタの画面表示などによって案内される。例えば2つの編集空間のうちの空いている方の空間が移動先として案内される。編集空間A2−1または編集空間A2−2に移動した利用者は編集作業を開始する。編集空間A2−1の利用者と、編集空間A2−2の利用者は同時に編集作業を行うことができる。
編集作業が終了した後、撮影画像や編集済みの画像の中から選択された画像の印刷が開始される。画像の印刷中、編集作業を終えた利用者は、編集空間A2−1で編集作業を行っていた場合には白抜き矢印#5で示すように編集空間A2−1から事後接客空間A3に移動して事後接客を受ける。また、編集作業を終えた利用者は、編集空間A2−2で編集作業を行っていた場合には白抜き矢印#6で示すように編集空間A2−2から事後接客空間A3に移動し、事後接客空間A3において事後接客を受ける。
画像の印刷が終了したとき、利用者は、事後接客部13に設けられた排出口からシール紙を受け取り、一連の写真シール作成ゲームを終えることになる。
次に、各装置の構成について説明する。
[撮影部の構成]
図5は、撮影部21の構成例を示す図である。撮影部21は、正面パネル41、側面パネル42A、および側面パネル42Bが、箱状の形状を有するベース部43に取り付けられることによって構成される。
正面パネル41は撮影空間A1で撮影作業を行う利用者の正面に位置し、側面パネル42Aと側面パネル42Bは、それぞれ、撮影空間A1で撮影作業を行う利用者の左側、右側に位置する。側面パネル42Aの上方には連結部23Aが固定され、側面パネル42Bの上方には連結部23Bが固定される。
正面パネル41のほぼ中央には撮影・表示ユニット81が設けられる。撮影・表示ユニット81は、カメラ91、カメラストロボ92、およびタッチパネルモニタ93から構成される。
カメラ91は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有する撮像装置を含むように構成され、撮影空間A1にいる利用者を撮影する。カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)は、タッチパネルモニタ93にリアルタイムで表示される。利用者により撮影が指示されたときなどの所定のタイミングでカメラ91により取り込まれた画像は撮影画像(静止画像)として保存される。なお、カメラ91により取り込まれた画像、すなわち、ライブビュー画像および撮影画像を併せて、以下、取り込み画像ともいう。
カメラ91の背面側には、カメラストロボ92が設けられ、カメラ91は、カメラストロボ92の表面側で上下方向に駆動(移動)するようになされている。カメラストロボ92は、発光面を構成するアクリル板と、その背後に設けられる蛍光灯等の照明装置とから構成され、他のストロボと同様にカメラ91による撮影に合わせて発光する。カメラストロボ92においては、カメラ91の上下方向の位置に応じて露出する部分が発光面となる。すなわち、カメラストロボ92は、カメラ91の上下方向の位置に応じて、被写体としての利用者の顔付近をカメラ91の上方または下方から照射する。
カメラ91の下側に設けられたタッチパネルモニタ93は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタと、それに積層されたタッチパネルにより構成される。タッチパネルモニタ93は、カメラ91により取り込まれた動画像を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種のGUI(Graphical User Interface)画像を表示し、利用者の選択操作をタッチパネルにより受け付ける機能とを備えている。タッチパネルモニタ93には、適宜、背景等の画像が合成された後の動画像が表示される。
正面パネル41には、撮影・表示ユニット81の位置を基準として、上方に上ストロボ82が設置される。また、左方に左ストロボ83が設置され、右方に右ストロボ84が設置される。撮影・表示ユニット81の下方の位置には、ベース部43の上面が一部突出する形で下ストロボ85が設けられる。
上ストロボ82は、利用者を上前方から照射する。左ストロボ83は、利用者を左前方から照射し、右ストロボ84は、利用者を右前方から照射する。下ストロボ85は、利用者を下前方から照射する。
ベース部43には利用者の足元を照射する足元ストロボ86も設けられる。上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、および足元ストロボ86の内部には蛍光灯が設けられており、天井ストロボユニット24を構成するストロボの内部の蛍光灯と合わせて、撮影空間A1内の照明として用いられる。各蛍光灯の発光量が調整されることによって、または、発光させる蛍光灯の数が調整されることによって、撮影空間A1内の明るさが、利用者が行っている撮影作業の内容に応じて適宜調整される。
また、足元ストロボ86の右側には、利用者がお金を投入する硬貨投入返却口87が設けられる。
さらに、下ストロボ85の上側であって、タッチパネルモニタ93の左側には、利用者を左下前方から照射するモニタ左ストロボ88が設けられ、タッチパネルモニタ93の右側には、利用者を右下前方から照射するモニタ右ストロボ89が設けられる。
なお、各ストロボ内部には、蛍光灯以外の照明装置が設けられてもよい。
下ストロボ85を挟んでベース部43の上面の左右に形成されるスペース43Aおよび43Bは、撮影作業を行う利用者が手荷物等を置くための荷物置き場として用いられる。また、正面パネル41の例えば天井付近には、利用者に撮影作業を行わせる撮影処理の案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音を出力するスピーカも設けられる。
ここで、カメラ91の上下方向の駆動について説明する。
撮影処理においては、カメラ91の上下方向の位置が、被写体としての利用者を、利用者から見て前方正面から撮影する位置と、利用者から見て前方斜め上から撮影する位置とになるように、カメラ91を上下方向に駆動させて撮影が行われる。
以下、適宜、利用者を前方正面から撮影する位置にあるカメラ91を下カメラといい、利用者を前方斜め上から撮影する位置にあるカメラ91を上カメラという。
[撮影・表示ユニットの構成例]
図6は、上下方向に駆動するカメラ91を含む撮影・表示ユニット81の詳細な構成例を示している。
図6Aに示されるように、撮影・表示ユニット81は、縦長の直方体の形状を有する筐体の一側面に、カメラ91、カメラストロボ92、およびタッチパネルモニタ93が設けられることで構成される。カメラ91およびカメラストロボ92の周囲には、それらを囲うような額縁状のカバー94が設けられており、カメラ91は、カバー94の開口部の範囲内で上下方向に駆動する。
図6Bは、図6Aの状態から、タッチパネルモニタ93およびカバー94を取り外した撮影・表示ユニット81を示している。図6Bに示されるように、カメラ91は、カメラストロボ92の発光面を構成するアクリル板95と一体に構成されており、アクリル板95は、カメラ91とともに上下方向に駆動する。また、カメラ91は、カメラ支持部96によってその側面が支持されており、カメラ支持部96に設けられたガイド溝に従って上下方向に駆動する。
図6Cは、図6Bの状態から、アクリル板95を取り外した撮影・表示ユニット81を示している。図6Cに示されるように、カメラ91の背面上方には、カメラ上蛍光灯97Uが設けられ、カメラ91の背面下方には、カメラ下蛍光灯97Dが設けられている。カメラ91は、カメラストロボ92を構成する照明装置としてのカメラ上蛍光灯97Uおよびカメラ下蛍光灯97Dと一体に構成されており、カメラ上蛍光灯97Uおよびカメラ下蛍光灯97Dは、カメラ91とともに上下方向に駆動する。
すなわち、図6Aに示されるように、カメラ91がカバー94の開口部の下端に位置し、下カメラの状態となるとき、カメラ91の上側のアクリル板95が露出し、カメラ上蛍光灯97Uが発光することで、カメラストロボ92は、被写体としての利用者の顔付近をカメラ91の上方から照射する。
また、図示はしないが、カメラ91がカバー94の開口部の上端に位置し、上カメラの状態となるとき、カメラ91の下側のアクリル板95が露出し、カメラ下蛍光灯97Dが発光することで、カメラストロボ92は、被写体としての利用者の顔付近をカメラ91の下方から照射する。
[カメラの構成例]
図7は、カメラ91の詳細な構成例を示している。
カメラ91は、撮像装置であるカメラ本体91Mがケース91Cに搭載されて構成される。カメラ91には、所定の駆動機構により、カメラ本体91Mのレンズの光軸に平行な軸を中心に回転する回転部91Rが設けられている。また、カメラ本体91Mの焦点距離を調整するズームリング91Fの円周面に設けられたギアと、回転部91Rの一端に設けられたギア(図示せず)とは、内側にリブが設けられたタイミングベルト91Bにより連結されている。
すなわち、回転部91Rが回転することにより、タイミングベルト91Bを介してズームリング91Fが回転し、カメラ本体91Mの焦点距離が調整されるようになされている。これにより、例えば、カメラ91が下カメラの状態において、ズームインするように焦点距離を調整し、カメラ91が上カメラの状態において、ズームアウトするように焦点距離を調整することができる。
また、ケース91Cの側面には、突起物P1,P2が設けられている。カメラ91は、突起物P1,P2がそれぞれ、図8に示されるようなカメラ支持部96に設けられたガイド溝g1,g2に沿ってガイドされることで上下方向に駆動する。ガイド溝g1,g2は、カメラ支持部96を貫通するように形成されてもよいし、貫通しないように形成されてもよい。また、図8に示されるように、ガイド溝g2は、ガイド溝g1の上端に対応する位置より上では、ガイド溝g1の上端を中心に孤を描くように形成されている。これにより、突起物P1,P2がそれぞれ、ガイド溝g1の上端、および、ガイド溝g2のガイド溝g1の上端に対応する位置に達した後、カメラ91は、ガイド溝g1の上端を中心に、図中左方向に所定角度だけ回転し、撮影空間の下方向を撮影するようになる。
このような構造により、カメラ91が下カメラの状態のときには、利用者は前方正面から撮影され、カメラ91が上カメラの状態のときには、利用者は前方斜め上から撮影されるようになる。
[背景部の構成]
図9は、背景部22の撮影空間A1側の構成例を示す図である。図9Aは、背景部22の構成例を示す正面図であり、図9Bは、背景部22の構成例を示す斜視図である。
背面パネル51の上方のほぼ中央には、撮影空間A1内で撮影作業を行っている利用者を後方中央から照射する背面中央ストロボ101が取り付けられる。
背面パネル51の上方であって、出入り口G1側の位置には、撮影空間A1内で撮影作業を行っている利用者を左後方から照射する背面左ストロボ102が取り付けられる。また、背面パネル51の上方であって、出入り口G2側の位置には、撮影空間A1内で撮影作業を行っている利用者を右後方から照射する背面右ストロボ103が取り付けられる。
また、背面パネル51の下側で、撮影空間A1において側面パネル52Aおよび側面パネル52Bに挟まれる部分には、床104が設けられている。床104は、図10に示されるように、背面パネル51側に近いほど高くなるように、写真シール作成装置1が設置される設置面に対して、例えば7°等の傾斜が設けられている。
なお、撮影空間にいる利用者の正面−背面方向を奥行き方向とすると、床104の寸法(奥行き、幅、および背面パネル51側の高さ)は、例えば、550mm×1710mm×80mmとされる。
[床の傾斜により得られる効果]
ここで、図11を参照して、床104に傾斜を設けることによって得られる効果について説明する。
図11には、撮影空間A1において、上カメラの状態のカメラ91によって撮影される被写体(利用者)111が示されている。被写体の全身を撮影しようとする場合、上カメラによる撮影によれば、下カメラによる撮影と比較して、顔が大きく写るので、顔が強調された撮影画像を得ることができる。また、下カメラにより得られる全身画像より、上カメラにより得られる全身画像の方が、画像における被写体の割合を高めることができる。このように、上カメラによる撮影は、被写体の全身画像を得るのに好適とされている。
例えば、一般的な写真シール作成装置の撮影空間において、図11Aに示されるように、被写体111がカメラ91に顔を近づけるように前傾姿勢をとった場合には、顔がより強調された撮影画像を得ることができる。
さらに、本発明の写真シール作成装置1のように傾斜を設けた床104を備えることで、図11Bに示されるように、被写体111のかかと部分がヒールのある靴を履いているときと同じ状態となり、カメラ91の撮像面に対する足の甲の長さが、図11Aの場合より長くなるので、より足が長く見える撮影画像を得ることができる。
特に、ヒールのある靴を履いた場合の地面と足の裏のなす角度が7°のときに最も足が長く見えるものとすると、床104の傾斜を7°とすることで、例えば学校指定のヒールの低い靴を履いている女子中高生であっても、ヒールのある靴を履いたときと同様に、より足が長く見える撮影画像を得ることができる。
また、図11Aに示されるように、被写体111が前傾姿勢をとってカメラ91を見た場合、顎の下から首にかけての部分111nがストロボによって照射されてしまうので、撮影画像においては、顔の輪郭がわかりにくく、必要以上に顔が大きく見えてしまう恐れがある。
一方、図11Bのように床104を備えることで、被写体111は、図11Aのように前傾姿勢にならず、顎を出さない姿勢で撮影することができるので、顎の下から首にかけての部分111nに影ができ、撮影画像においては、顔の輪郭が強調されて、必要以上に顔が大きく見えることを避けることができる。
さらに、図11Aにおいて、被写体111が前傾姿勢をとらずにカメラ91を見た場合、撮影画像においては、上目遣いをした顔となってしまう。一方、図11Bのように床104を備えることで、被写体111の視線が高くなるので、被写体111は、カメラ91を自然に見ることができ、撮影画像においては、上目遣いをした顔となることを避けることができる。
[クロマキー用シートについて]
また、本実施の形態においては、背景部22の撮影空間A1側に、背景に利用する巻き取り式の背景カーテンや、クロマキー用のカーテンとして使用する昇降式カーテンを設けず、背景部22を構成する背面パネル51、側面パネル52A,52B、および床104の表面にクロマキー用のシートが貼付される。
図12は、背景部22の撮影空間A1側に貼付されるクロマキー用シートについて説明する図である。
図12に示されるように、背面パネル51にはクロマキー用シート121Aが貼付され、側面パネル52Bの下部にはクロマキー用シート121Bが貼付され、床104の斜面部分にはクロマキー用シート121Cが貼付される。クロマキー用シート121A乃至121Cは、緑色のクロマキー用シートであり、これにより、いわゆるグリーンバック合成が行われる。なお、図示はしないが、側面パネル52Aの下部にもクロマキー用シート121Bと同様のクロマキー用シート121C’が貼付される。なお、図12に示されるように、クロマキー用シート121Bは、側面パネル52Bの下部のみに貼付されるものとしたが、側面パネル52Bにおいてクロマキー用シート121Bが貼付される部分は、カメラ91の画角に入る部分より広ければよく、例えば側面パネル52Bの全面であってもよい。また、側面パネル52Aに貼付されるクロマキー用シート121C’についても同様である。
クロマキー用シート121A,121B,121Cはそれぞれ、同一の材質で構成されるようにしてもよいし、異なる材質で構成されるようにしてもよい。具体的には、例えば、撮影空間A1の背面となるクロマキー用シート121Aを布製とし、側面となるクロマキー用シート121Bを樹脂製または布製とし、クロマキー用シート121Cをゴム等の樹脂製としてもよい。
[編集部の構成]
図13は、編集部12の正面側(編集空間A2−1側)の構成例を示す図である。
斜面72のほぼ中央には、タブレット内蔵モニタ131が設けられる。タブレット内蔵モニタ131を挟んで左側にタッチペン132Aが設けられ、右側にタッチペン132Bが設けられる。
タブレット内蔵モニタ131は、タッチペン132Aまたは132Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどの編集用モニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ131には、例えば、編集対象画像として選択された撮影画像の編集に用いられる画面である編集画面が表示される。2人で同時に編集作業を行う場合、タッチペン132Aは一方の利用者により用いられ、タッチペン132Bは他方の利用者により用いられる。
編集部12の左側には事後接客部13が設けられる。
[事後接客部の構成]
図14は、事後接客部13の正面側の構成例を示す図である。
事後接客部13の上方中央にはタブレット内蔵モニタ161が設けられる。タブレット内蔵モニタ161を挟んで左側にタッチペン162Aが設けられ、右側にタッチペン162Bが設けられる。タブレット内蔵モニタ161もタブレット内蔵モニタ131と同様に、タッチペン162Aまたは162Bを用いて操作入力が可能なタブレットがLCDなどの事後接客用モニタに重畳して設けられることによって構成される。タブレット内蔵モニタ161には、撮影画像や編集済みの画像を携帯電話機などの携帯端末に送信する事後接客処理に用いられる画面が表示される。
タブレット内蔵モニタ161の下には非接触型ICリーダ/ライタ163が設けられ、非接触型ICリーダ/ライタ163の下にはシール紙排出口164が設けられる。シール紙排出口164の下にはスピーカ165が設けられる。
非接触型ICリーダ/ライタ163は、近接された非接触型ICと通信を行い、非接触型ICからのデータの読み出しや非接触型ICに対するデータの書き込みを行う。
シール紙排出口164には、編集空間A2−1の利用者が編集作業を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙、または、編集空間A2−2の利用者が編集作業を行うことによって作成した画像が印刷されたシール紙が排出される。編集部12の内部にはプリンタが設けられており、画像の印刷がそのプリンタにより行われる。
スピーカ165は、事後接客処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
[写真シール作成装置の内部構成]
次に、写真シール作成装置1の内部構成について説明する。図15は、写真シール作成装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成と同じ構成には同じ符号を付してある。なお、重複する説明については適宜省略する。
制御部201はCPU(Central Processing Unit)などよりなり、ROM(Read Only Memory)206や記憶部202に記憶されているプログラムを実行し、写真シール作成装置1の全体の動作を制御する。制御部201には、記憶部202、通信部203、ドライブ204、ROM206、RAM(Random Access Memory)207が接続される。制御部201には、撮影部208、編集部209、および事後接客部210の各構成も接続される。
記憶部202は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体からなり、制御部201から供給された各種の設定情報を記憶する。記憶部202に記憶されている情報は制御部201により適宜読み出される。
通信部203はインターネットなどのネットワークのインタフェースであり、制御部201による制御に従って外部の装置と通信を行う。
ドライブ204には、光ディスクや半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205が適宜装着される。ドライブ204によりリムーバブルメディア205から読み出されたコンピュータプログラムやデータは、制御部201に供給され、記憶部202に記憶されたり、インストールされたりする。
ROM206には、制御部201において実行されるプログラムやデータが記憶されている。RAM207は、制御部201が処理するデータやプログラムを一時的に記憶する。
撮影部208は、撮影空間A1における撮影処理を行う構成である硬貨処理部221、照明装置222、カメラ91、タッチパネルモニタ93、およびスピーカ223から構成される。
硬貨処理部221は、硬貨投入返却口87に対する硬貨の投入を検出する。硬貨処理部221は、例えば300円などの所定の金額分の硬貨が投入されたことを検出した場合、そのことを表す起動信号を制御部201に出力する。
照明装置222は、撮影空間A1内の各ストロボの内部に設けられる蛍光灯であり、制御部201より供給される照明制御信号に従って発光する。上述したように、撮影空間A1には、天井ストロボユニット24のストロボの他に、撮影部21に設けられる上ストロボ82、左ストロボ83、右ストロボ84、下ストロボ85、足元ストロボ86、モニタ左ストロボ88、モニタ右ストロボ89と、背景部22に設けられる背面中央ストロボ101、背面左ストロボ102,背面右ストロボ103が設けられている。
また、照明装置222は、制御部201による制御に従って発光量を調整することによって、利用者が行っている撮影作業の段階に応じて撮影空間A1内の明るさを調整する。
カメラ91は、制御部201による制御に従って撮影を行い、撮影によって得られた画像を制御部201に出力する。
スピーカ223は、利用者に撮影作業を行わせる撮影処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
編集部209Aは、編集空間A2−1における編集処理を行う構成として編集部12の正面側に設けられるタブレット内蔵モニタ131、タッチペン132A,132B、およびスピーカ231から構成される。編集部209Bも編集部209Aと同一の構成を有しており、編集空間A2−2における編集処理を行う。
タブレット内蔵モニタ131は、制御部201による制御に従って、内蔵する編集用モニタに編集画面を表示し、編集画面(内蔵するタブレット)に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、編集対象の撮影画像の編集が行われる。
スピーカ231は、利用者に編集作業を行わせる編集処理の案内音声、BGM、効果音等の音を出力する。
事後接客部210は、事後接客空間A3における事後接客処理を行う構成であるタブレット内蔵モニタ161、タッチペン162A,162B、非接触型ICリーダ/ライタ163、スピーカ165、印刷処理を行う構成であるプリンタ241、およびシール紙ユニット242から構成される。
タブレット内蔵モニタ161は、制御部201による制御に従って、内蔵する事後接客用モニタに事後接客に用いられる画面を表示し、その画面(内蔵するタブレット)に対する利用者の操作を検出する。利用者の操作の内容を表す信号は制御部201に供給され、事後接客が行われる。
プリンタ241は、撮影画像、または編集処理によって得られた編集済みの画像を、プリンタ241に装着されたシール紙ユニット242に収納されているシール紙に印刷し、シール紙排出口164に排出する。
[制御部の構成]
次に、制御部201について説明する。図16は、制御部201がROM206などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部201は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金に関する処理や利用者グループを撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部301、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部302、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部303、および、編集作業を終了した利用者グループを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部304を有する。
すなわち、制御部201は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
[撮影処理部の構成]
図17は、図16の撮影処理部301のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図17の例において、撮影処理部301は、進行制御部311、撮影パラメータ設定部312、ライブビュー表示制御部313、撮影画像取得部314、照明制御部315、カメラ駆動制御部316、クロマキー処理部317、コーナーポイント検知部318、コーナー画像生成部319、および合成処理部320から構成される。
進行制御部311は、撮影作業の工程の進行を制御する。
撮影パラメータ設定部312は、写りや明るさ、目のサイズ等の撮影に関するパラメータの設定に関する処理を行う。
ライブビュー表示制御部313は、タッチパネルモニタ93の表示(ライブビュー表示)に関する処理を行う。
撮影画像取得部314は、撮影、特に、撮影画像の取得に関する処理を行う。
照明制御部315は、撮影空間内に設けられる照明装置の発光に関する処理を行う。
カメラ駆動制御部316は、カメラ91の駆動に関する処理を行う。
クロマキー処理部317は、カメラ91により取り込まれた取り込み画像の背景領域の色に基づいて、背景領域を抜き出すクロマキー処理を行う。
コーナーポイント検知部318は、カメラ91により取り込まれた取り込み画像の背景領域としての、撮影空間の背面、側面、および床面の3面が交わる交点であるコーナーポイントを検知する。
コーナー画像生成部319は、撮影空間の背面、側面、および床面のうちの2面が交わる交線を模した線分であるコーナーラインを含む背景画像(以下、コーナー画像という)を生成する。
合成処理部320は、クロマキー処理部317により背景領域が抜き出された取り込み画像に、コーナー画像生成部319により生成されたコーナー画像を合成する。
[写真シール作成装置の動作]
次に、図18のフローチャートを参照して、写真シール作成ゲームを提供する写真シール作成装置1の処理について説明する。
ステップS1において、写真シール作成装置1の制御部201の撮影処理部301は、所定の金額分の硬貨が投入されたか否かを硬貨処理部221から供給される信号に基づいて判定し、投入されたと判定するまで待機する。
硬貨が投入されたとステップS1において判定した場合、ステップS2において、撮影処理部301は、撮影部208を制御し、カメラ91に取り込まれた被写体の動画像をタッチパネルモニタ93にライブビュー表示させ、撮影空間A1にいる利用者を被写体として撮影する撮影処理を行う。なお、撮影処理については、図19、図20のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、撮影処理部301は、撮影空間A1にいる利用者に対して、編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動を案内する。編集空間A2−1または編集空間A2−2への移動の案内は、撮影部208のタッチパネルモニタ93に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ223から出力させることによって行われる。
ステップS4において、編集処理部302は、編集空間A2−1と編集空間A2−2のうち、撮影処理を終えた利用者の移動先とした方の編集空間に対応する編集部209を制御し、編集処理を行う。具体的には、編集処理部302は、編集対象画像として選択された撮影画像に合成する合成用画像を利用者に選択させ、選択された合成用画像を撮影画像に合成させ、得られた合成画像に対して、利用者による編集操作に従って編集を行う。
ステップS5において、編集処理部302は、編集空間A2−1または編集空間A2−2で編集処理を終えた利用者に対して事後接客空間A3への移動を案内する。事後接客空間A3への移動の案内は、タブレット内蔵モニタ131に画面を表示させることによって、または音声をスピーカ231から出力させることによって行われる。
ステップS6において、印刷処理部303は、利用者により選択された画像をプリンタ241に出力してシール紙に印刷させる印刷処理を行う。
ステップS7において、事後接客処理部304は、事後接客部210を制御し、印刷終了待機中の利用者に対する事後接客処理を行う。具体的には、事後接客処理部304は、撮影画像や編集済みの画像を携帯端末に送信する携帯送信ゲーム処理を事後接客処理として行い、携帯端末の電子メールアドレスを直接入力することで画像を携帯端末に送信するか、非接触型ICと通信することで画像を携帯端末に送信するかを利用者に選択させる送信方法の選択画面や、送信する画像の選択画面をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、利用者による操作に応じて画像を送信する。
印刷が終了すると、ステップS8において、事後接客処理部304は、印刷が終了した旨をタブレット内蔵モニタ161に表示させ、プリンタ241は、画像が印刷されたシール紙をシール紙排出口164に排出し、処理を終了させる。
[撮影処理の例]
次に、図19、図20のフローチャートを参照して、上述した写真シール作成ゲームの一連の処理におけるステップS2の撮影処理の流れの例を説明する。
ステップS31において、撮影パラメータ設定部312は、写り選択画面をタッチパネルモニタ93に表示させ、利用者による写り選択を受け付ける。写り選択は、色合いやシャープネス等の、画像の画質の選択である。撮影パラメータ設定部312は、利用者により選択された写りに応じて、カメラ91により撮影された画像の画質を調整する。
ステップS32において、進行制御部311は、撮影方法のガイダンス画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。具体的には、利用者の顔または上半身を前方正面から撮影する下カメラアップ撮影を行う旨のガイダンス画面を表示する。すなわち、このとき、カメラ91は、下カメラの状態とされる。ガイダンス画面を表示した後、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させる。
ステップS33において、ライブビュー表示制御部313は、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。
ステップS34において、撮影画像取得部314は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。
撮影タイミングになったとき、ステップS35において、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御して下カメラアップ撮影を行い、静止画像である撮影画像(下カメラアップ画像)を取得する。
ステップS36において、進行制御部311は、撮影画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。
図21は、下カメラアップ撮影時にタッチパネルモニタ93に表示されるライブビュー表示画面の例を示している。図21のライブビュー表示画面は、カメラ91のライブビュー画像を表示するライブビュー表示領域411、および、撮影の結果得られる撮影画像が表示される撮影結果表示領域412−1乃至412−6から構成されている。
図21のライブビュー表示画面において、図示せぬカウントダウンインジケータで示される数字が0になったときに、ライブビュー表示領域411に表示されているライブビュー画像が下カメラアップ画像として得られる。得られた下カメラアップ画像は、撮影した順に、撮影結果表示領域412−1乃至412−6のうちの所定の領域(具体的には、撮影結果表示領域412−1乃至412−3)に表示されるようになる。
図19のフローチャートに戻り、ステップS36の後、ステップS37において、進行制御部311は、撮影を所定回数繰り返し行ったか否かを判定する。ステップS37において撮影を所定回数行っていないと判定された場合、処理はステップS33に戻り、上述の処理を繰り返し行う。具体的には、3回の下カメラアップ撮影が行われるまで、上述の処理が繰り返される。
一方、ステップS37において、下カメラアップ撮影を3回繰り返し行ったと判定された場合、処理はステップS38に進み、カメラ駆動制御部316は、カメラ91を上方向に移動させるように、カメラ91の駆動を制御する。これにより、カメラ91は、上カメラの状態とされる。
ステップS39において、進行制御部311は、撮影方法のガイダンス画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。具体的には、利用者の顔または上半身を前方斜め上から撮影する上カメラアップ撮影を行う旨のガイダンス画面を表示する。ガイダンス画面を表示した後、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させる。
なお、上述したように、カメラ91は、上カメラの状態では、ズームアウトするようにフォーカスが調整されるが、ここでは、デジタルズーム機能により、取り込み画像の倍率を電気的に変更することで、上カメラアップ撮影を行う。また、カメラ91のフォーカスは、図7を参照して説明した機構により調整される以外に、撮影方法に応じてカメラ駆動制御部316により調整されるようにしてもよい。
ステップS40において、ライブビュー表示制御部313は、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。
ステップS41において、撮影画像取得部314は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。
撮影タイミングになったとき、ステップS42において、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御して上カメラアップ撮影を行い、静止画像である撮影画像(上カメラアップ画像)を取得する。
ステップS43において、進行制御部311は、撮影画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。
図22は、上カメラアップ撮影時にタッチパネルモニタ93に表示されるライブビュー表示画面の例を示している。図22のライブビュー表示画面において、図示せぬカウントダウンインジケータで示される数字が0になったときに、ライブビュー表示領域411に表示されているライブビュー画像が上カメラアップ画像として得られる。なお、上カメラアップ撮影は1回のみ行われる。撮影結果表示領域412−1乃至412−3には、下カメラアップ画像が表示されているので、得られた上カメラアップ画像は、撮影結果表示領域412−4に表示されるようになる。
図19のフローチャートに戻り、ステップS43の後、図20のステップS44において、進行制御部311は、撮影方法のガイダンス画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。具体的には、利用者の全身を前方斜め上から撮影する上カメラ全身撮影を行う旨のガイダンス画面を表示する。ガイダンス画面を表示した後、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させる。
図23は、タッチパネルモニタ93に表示される上カメラ全身撮影のガイダンス画面の例を示している。図23のガイダンス画面には、全身撮影を行う旨の文言と、利用者をタッチパネルモニタ93に表示される足型の印である足マークに合わせて立たせるよう促す文言が表示される。すなわち、タッチパネルモニタ93(図24)には、ライブビュー画像とともに、上カメラ全身撮影を行うのに最適な立ち位置を示す足マークが表示され、利用者がその足マークに合わせて立つことで、好適な上カメラ全身画像が得られるようになされている。
そして、ステップS45において、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)を表示させ、所定の撮影タイミングで上カメラ全身撮影を行う上カメラ全身撮影処理が実行される。なお、上カメラ全身撮影処理については、図25のフローチャートを参照して後述する。
図24は、上カメラ全身撮影時にタッチパネルモニタ93に表示されるライブビュー表示画面の例を示している。図24のライブビュー表示画面において、図示せぬカウントダウンインジケータで示される数字が0になったときに、ライブビュー表示領域411に表示されているライブビュー画像が上カメラ全身画像として得られる。撮影結果表示領域412−1乃至412−3には、下カメラアップ画像が表示され、撮影結果表示領域412−4には、上カメラアップ画像が表示されているので、得られた上カメラ全身画像は、撮影結果表示領域412−5,412−6に表示されるようになる。
なお、図24に示されるタッチパネルモニタ93においては、ライブビュー表示領域411の領域外(ライブビュー表示領域411の下)に足マークが表示されているが、ライブビュー表示領域411に表示されるライブビュー画像内に足マークを表示するようにしてもよい。また、足マークを、タッチパネルモニタ93に表示するのではなく、床104(クロマキー用シート121C)の表面に予め記すようにし、利用者にその足マークの上に立たせるようにしてもよい。
図20のフローチャートに戻り、ステップS45の後、ステップS46において、進行制御部311は、撮影を所定回数繰り返し行ったか否かを判定する。ステップS46において撮影を所定回数行っていないと判定された場合、処理はステップS45の処理を繰り返し行う。具体的には、2回の上カメラ全身撮影が行われるまで、上述の処理が繰り返される。
一方、ステップS46において、上カメラ全身撮影を2回繰り返し行ったと判定された場合、ステップS47において、進行制御部311は、撮影可能時間内か否かを判定し、経過時間または残り時間に基づいて、また撮影可能か否かを判定する。ステップS47において、撮影可能であると判定された場合、追加的な撮影、いわゆる「ボーナス撮影」の処理が行われる。
ステップS48において、進行制御部311は、ボーナス撮影のガイダンス画面をタッチパネルモニタ93に表示させる。ガイダンス画面を表示した後、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御し、画像の取り込みを開始させる。
ステップS49において、ライブビュー表示制御部313は、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。
ステップS50において、撮影画像取得部314は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。
撮影タイミングになったとき、ステップS51において、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御してボーナス撮影を行い、静止画像である撮影画像(ボーナス撮影画像)を取得する。
なお、ボーナス撮影処理においては、カメラ91は上カメラの状態とされるので、上カメラアップ撮影または上カメラ全身撮影のいずれかが行われるものとする。また、ボーナス撮影を行わずに、2回の上カメラ全身撮影により得られる2枚の上カメラ全身画像のうちの1枚をボーナス撮影画像として扱うようにしてもよい。
すなわち、3回の下カメラアップ撮影、1回の上カメラアップ撮影、1回の上カメラ全身撮影に加えて、確率の高いボーナス撮影として上カメラ全身撮影が行われるようにしてもよい。さらに、編集処理においては、得られた撮影画像(ボーナス撮影画像を含む)から編集対象画像が選択されるようになるが、この場合、得られた撮影画像の全て(例えば6枚)が編集対象画像とされるようにしてもよい。
ステップS52において、進行制御部311は、撮影画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。その後、処理は図20のステップS53に進む。
一方、ステップS47において、撮影可能でないと判定された場合、ステップS47乃至S52はスキップされ、処理は図20のステップS53に進められる。
図20のステップS53において、撮影パラメータ設定部312は、撮影画像に写る利用者の目のサイズと明るさの選択に用いられる目サイズ、明るさ選択画面を、タッチパネルモニタ93に表示させ、目、明るさ決定処理を実行する。このステップS53において実行される目、明るさ決定処理については、図30のフローチャートを参照して後述する。
ステップS53の処理が終了すると、撮影処理は終了され、処理は図18のステップS2に戻る。なお、目サイズ選択処理および明るさ選択処理は、撮影処理においてではなく、編集空間において行われる編集処理において実行されるようにしてもよい。
[上カメラ全身撮影処理]
次に、図25のフローチャートを参照して、図20のステップS45の上カメラ全身撮影処理の詳細について説明する。
ステップS111において、クロマキー処理部317は、カメラ91により取り込まれた動画像(ライブビュー画像)の背景領域を抜き出す。
図26は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像の例を示している。図26のライブビュー画像431においては、2人の被写体とともに、撮影空間A1を構成する背景部22の背面パネル51、側面パネル52B、および床104の表面に貼付されているクロマキー用シート121A,121B,121Cが表示されている。
ここで、クロマキー用シート121A,121B,121Cがそれぞれ異なる材質で構成されているものとすると、ライブビュー画像431におけるクロマキー用シート121A,121B,121Cの色(見え方)もそれぞれ異なる。
そこで、クロマキー処理部317は、ライブビュー画像431の背景領域としての撮影空間A1の背面、側面、および床面(すなわち、クロマキー用シート121A,121B,121C)の3面それぞれの色を示す値の範囲(色範囲)を検出することで、背面、側面、および床面それぞれについてのクロマキーパラメータを設定する。
具体的には、図27に示されるライブビュー画像431(被写体は省略)において、クロマキー用シート121Aで最も明るい領域RmaxAの色値と、最も暗い領域RminAの色値とに基づいて色範囲が検出されることで、クロマキー用シート121Aのクロマキーパラメータが設定される。同様に、クロマキー用シート121Bで最も明るい領域RmaxBの色値と、最も暗い領域RminBの色値とに基づいて色範囲が検出されることで、クロマキー用シート121Bのクロマキーパラメータが設定され、クロマキー用シート121Cで最も明るい領域RmaxCの色値と、最も暗い領域RminCの色値とに基づいて色範囲が検出されることで、クロマキー用シート121Cのクロマキーパラメータが設定される。
そして、クロマキー処理部317は、3面それぞれについてのクロマキーパラメータを用いて、ライブビュー画像431から背景領域(背面、側面、および床面)を抜き出す。
ステップS112において、コーナーポイント検知部318は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像の背景領域の色を示す値(色値)の境界に基づいて、コーナーポイントを検知する。
上述したように、図26において、ライブビュー画像431におけるクロマキー用シート121A,121B,121Cの色はそれぞれ異なるので、コーナーポイント検知部318は、クロマキー用シート121A,121B,121Cの3面それぞれの色範囲を検出し、それぞれの色値の境界を求めることで、撮影空間A1の背面、側面、および床面の3面が交わるコーナーポイントCPを検知する。
ステップS113において、進行制御部311は、コーナーポイント検知部318がコーナーポイントを検知したか否かを判定する。ステップS113において、コーナーポイントを検知していないと判定された場合、処理はステップS112に戻り、コーナーポイントが検知されるまで処理が繰り返される。なお、コーナーポイントを検知していないと判定された場合、タッチパネルモニタ93に、エラーメッセージを表示させるようにしてもよい。また、このとき、色値の境界を求めるのに用いられる色範囲が変更(再検出)されるようにしてもよい。
一方、ステップS113において、コーナーポイントが検知されたと判定された場合、処理はステップS114に進み、コーナー画像生成部319は、図28に示されるような、撮影空間の背面、側面、および床面のうちの2面が交わる交線に似せたコーナーライン452A,452B,452Cが描かれているコーナー画像451を生成する。コーナー画像451において、撮影空間の背面、側面、および床面に対応する各面の色は、例えばグレーに近い白色とされる。コーナー画像451は、部屋の一角を模した背景画像とされる。
ステップS115において、ライブビュー表示制御部313は、カメラ91により取り込まれたライブビュー画像をタッチパネルモニタ93に表示させる(ライブビュー表示を行う)。ここでは、図26に示されるような、2人の被写体とともに、クロマキー用シート121A,121B,121Cが表示されるライブビュー画像が表示される。
ステップS116において、撮影画像取得部314は、タッチパネルモニタ93にカウントダウンインジケータを表示し、撮影タイミングを利用者に通知する。
ここで、ステップS111乃至S114の処理と、ステップS115,S116の処理とは、並列に実行されてもよい。
撮影タイミングになったとき、ステップS117において、撮影画像取得部314は、カメラ91を制御して撮影を行い、そのタイミングで取り込まれ、背景領域が抜き出された静止画像である撮影画像(上カメラ全身画像)を取得する。
ステップS118において、合成処理部320は、上カメラ全身画像においてコーナーポイント検知部318により検知されたコーナーポイントCPと、コーナー画像生成部319により生成されたコーナー画像451のコーナーライン452A乃至452Cの交点とが一致するように、背景領域が抜き出された上カメラ全身画像にコーナー画像451を合成する。
ステップS119において、進行制御部311は、撮影画像をタッチパネルモニタ93に表示し、撮影結果を利用者に確認させる。
以上の処理によれば、図29に示される、被写体の頭からつま先までが写った上カメラ全身画像471を得ることができる。図29の上カメラ全身画像471は、被写体の前方斜め上から撮影された、顔を強調した全身画像であり、背面、側面、および床の境界がはっきりと示されるようになるので、ブログにアップロードされるコーデ画像として好適な画像となる。このようにして、利用者にとってより満足度の高いコーデ画像を提供することが可能となる。
さらに、撮影空間A1において、床104には傾斜が設けられているので、より足が長く見えるコーデ画像を得ることができる。さらに、そのコーデ画像においては、床104の傾斜により、必要以上に顔が大きく見えることを避けることができるとともに、上目遣いをした顔となることを避けることができるので、より見栄えのよいコーデ画像が得られることとなる。
なお、ステップS115において、ライブビュー画像として、背景領域(背面、側面、および床面)が抜き出されたライブビュー画像にコーナー画像を合成したものを表示するようにしてもよい。これにより、利用者は、実際に得られる上カメラ全身画像をイメージしながら撮影作業を行うことができる。
また、背景領域が抜き出されたライブビュー画像にコーナー画像を合成する際、コーナーポイント検知部318により検知されたコーナーポイントではなく、予め設定されたコーナーポイントと、コーナー画像の線分の交点とが一致するように合成するようにしてもよい。これにより、背面、側面、および床面の3面がクロマキー処理により抜き出された撮影画像に対して、コーナー画像を容易に適正な位置に合成することができ、ブログにアップロードされるコーデ画像として好適な画像を得ることができる。
さらに、コーナー画像において、コーナーラインは、実際の撮影空間の背面、側面、および床面のうちの2面が交わる交線に対応した位置や角度に対応して描かれる必要はなく、また、撮影空間の背面、側面、および床面に対応する各面の色は、上述した色(グレーに近い白色)に限られず、さらに、部屋の一角を模した装飾を施すようにしてもよい。
また、複数の種類のコーナー画像を予め用意しておき、利用者に選択させるようにしてもよい。これにより、より利用者の嗜好に合ったコーデ画像を提供することができるようになる。
[目のサイズや明るさの変更に関する変更処理について]
図30のフローチャートを参照し、図20のステップS53において実行される目のサイズや明るさの変更に関する変更処理について説明する。まずステップS151において、撮影パラメータ設定部312は、撮影画像に写る利用者の目のサイズと明るさの選択に用いられる目サイズ、明るさ選択画面を、タッチパネルモニタ93に表示させる。
図31は、利用者自身が写されている撮影画像を使用して、被写体の目のサイズと明るさを一画面で選択することができる目サイズ、明るさ選択画面の例を示す図である。
図31に示した目サイズ、明るさ選択画面には、撮影の結果得られた撮影画像501が表示される。例えば、撮影を6回行ったときには、6枚の撮影画像が得られており、目サイズ、明るさ選択画面では、6枚の撮影画像501−1乃至501−6が、画面の上側に表示される。撮影画像501−1乃至501−6は、撮影されたままの画像であるが、目のサイズなどの変更が指示された後は、その指示に基づく変更が施された画像とされる。
目サイズ、明るさ選択画面の下側には、3つの目サイズ選択ボタン502−1乃至502−3が図中右側から順に表示される。目サイズ選択ボタン502−1には、目のサイズが自然な大きさのモデルの目の画像が表示され、目サイズ選択ボタン502−2には、目のサイズが若干大きな(例えば、自然な大きさよりも1割程度大きな)モデルの目の画像が表示されている。
目サイズ選択ボタン502−3には、目のサイズが比較的大きな(例えば、自然な大きさよりも2割程度大きな)モデルの目の画像が表示されている。これらの目サイズを変更するための目サイズ選択ボタン502−1乃至502−3の下側には明るさを選択するための明るさ選択ボタン503−1乃至503−3が表示されている。
図31においては、5つの明るさ選択ボタン503−1乃至503−5が図中右側から順に表示される。明るさ選択ボタン503−1乃至503−5には、明るさの異なるモデルがそれぞれ表示されている。
“OK”との表記がされた決定ボタン554は、目の大きさや明るさの変更を確定するときに操作されるボタンである。
なおここでは、目の大きさや明るさの変更が行われるとして説明を続けるが、顔の大きさ、髪の毛の色、化粧の濃淡、肌の色なども変更できるようにしても良い。そのような複数の変更が行えるように構成した場合、図31に示した目サイズ、明るさ選択画面も、複数の変更が行える画面とされ、それぞれの変更に対応するボタンなどが表示される。
図30のフローチャートの説明に戻り、ステップS151において、図31に示したような撮影画像に写る利用者の目のサイズと明るさの選択に用いられる目サイズ、明るさ選択画面が、タッチパネルモニタ93に表示されると、ステップS152に処理が進められる。
ステップS152において、利用者が、目サイズ、明るさ選択画面の目サイズ選択ボタン502−1乃至502−3のいずれかに対する操作(タッチ)を行った否かが判定される。ステップS152において、目サイズ選択ボタン502−1乃至502−3のいずれかに対する操作(タッチ)が行われたと判定された場合、ステップS153に処理が進められる。
ステップS153において、撮影パラメータ設定部312は、タッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて、目のサイズを選択する。ステップS153において、撮影パラメータ設定部312は、利用者により選択されたサイズの目が写っている画像になるように、全ての撮影画像501−1乃至501−6に写る利用者の目のサイズを一括して変更する。
ステップS154において、撮影パラメータ設定部312は、目のサイズを変更した撮影画像501−1乃至501−6をタッチパネルモニタ93に表示し、目のサイズの変更結果を利用者に確認させる。
このような目のサイズに関する処理が行われるか、またはステップS152において、目サイズ選択ボタン502−1乃至502−3のいずれも操作されていないと判定された場合、ステップS155に処理が進められる。
ステップS155において、利用者が、目サイズ、明るさ選択画面の明るさ選択ボタン503−1乃至503−5のいずれかに対する操作(タッチ)を行ったか否かが判定される。ステップS155において、明るさ選択ボタン503−1乃至503−5のいずれかに対する操作(タッチ)が行われたと判定された場合、ステップS156に処理が進められる。
ステップS156において、撮影パラメータ設定部312は、タッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて、明るさを選択する。ステップS156において、撮影パラメータ設定部312は、利用者により選択された明るさの被写体になるように、全ての撮影画像501−1乃至501−6の被写体の明るさを一括して変更する。
ステップS157において、撮影パラメータ設定部312は、被写体の明るさを変更した撮影画像501−1乃至501−6をタッチパネルモニタ93に表示し、明るさの変更結果を利用者に確認させる。
このような明るさに関する処理が行われるか、またはステップS155において、明るさ選択ボタン503−1乃至503−5のいずれも操作されていないと判定された場合、ステップS158に処理が進められる。
ステップS158において、撮影パラメータ設定部312は、決定ボタン504が操作されたか否かをタッチパネルモニタ93から供給された情報に基づいて判定し、操作されていないと判定した場合、ステップS152に戻り、上述の処理を繰り返す。
一方、ステップS158において、決定ボタン504が操作されたと判定された場合、ステップS159において、撮影パラメータ設定部312は、被写体の目のサイズと明るさを決定し、決定した目のサイズと明るさを表す情報を記憶部202などに記憶させて保存する。
ステップS159の処理が終了すると、撮影処理は終了され、処理は図18のステップS2に戻る。なお、目サイズ選択処理および明るさ選択処理は、撮影処理においてではなく、編集空間において行われる編集処理において実行されるようにしてもよい。
[編集処理について]
次に、図32のフローチャートを参照して、図18のステップS4において行われる編集処理について説明する。編集処理は、撮影処理が終了し、複数の撮影画像の中から編集対象として選択された画像が保存された後に、編集空間にいる利用者を対象として行われる処理である。
ステップS201において、編集処理部302は、編集対象として選択された撮影画像を記憶部202から読み出し、取得する。編集対象の撮影画像を取得した後、編集処理部302は、タブレット内蔵モニタ131に、編集画面を表示させる。以下においては、6枚の撮影画像が編集対象として選択された場合について説明するが、画像の数は任意である。
撮影画像の編集画面は、基本的に、同じ構成の画面が左右に対称に並べて配置されることによって構成される。例えば、タブレット内蔵モニタ131に対して左側に立っている利用者は、タッチペン132−Aを用いて編集画面の左半分において撮影画像の編集を行い、右側に立っている利用者は、左側に立っている利用者による編集と並行して、タッチペン132−Bを用いて編集画面の右半分において撮影画像の編集を行うことになる。
図33に、編集処理においてタブレット内蔵モニタ131に表示される撮影画像の編集画面の例を示す。ここでは、編集画面のうちの左半分の編集画面を図示し、説明を行う。
編集画面の左側の上方には画像選択部613Lが形成され、ここには、撮影処理後に編集対象として選択された4〜6枚の撮影画像がそれぞれ縮小して表示される。画像選択部613Lから選択された撮影画像が、画像選択部613Lの下に形成された編集対象画像表示部611Lに拡大して表示される。
図33の例においては、6枚の撮影画像のうち、左端の撮影画像が編集対象としてカーソルCによって選択されている。また、6枚の撮影画像のうち、右端の撮影画像がカーソルC’によって選択されている。画像選択部613LにおいてカーソルC’によって選択されている撮影画像は、6枚の撮影画像のうちの右端の撮影画像が編集画面の右側において編集対象とされており、それと同じ画像を左側において編集対象として選択できないことを表す。
編集対象画像表示部611Lの下にはコンテンツパレット612Lが表示される。コンテンツパレット612Lには、複数の処理をせずに、編集対象画像に編集を行うことができる機能を利用する際に選択される一発落書きツール、自己が入力した名前のスタンプを利用する際に選択されるおなまえツール、文字などのフォントを選択する際に選択されるフォントツール、手書き画像を入力するときに選択されるペンツール、スタンプ画像を入力するときに選択されるスタンプツールなどの各種の編集ツールのタブが表示されており、タブを選択することによって、編集ツールを切り替えることができるようになされている。
利用者は、コンテンツパレット612Lから編集ツールを選択し、編集対象画像表示部611Lに表示されている編集対象の撮影画像に文字や絵柄などを入力することができる。またコンテンツパレット612Lの上側で、編集対象画像表示部611Lの左側には、一発落書きを選択する際に操作されるボタン615Lも表示されている。
ボタン615Lの上側であり、編集対象画像表示部611Lの左側には、ケータイおまけを選択する際に表示されるケータイおまけボタン614Lも表示されている。このケータイおまけボタン614Lには、携帯端末の待ち受け画像などを作成する際に操作されるボタンと、テキストデータに添付される装飾画像の作成するオリジナルデコメを作成する際に操作されるボタンが表示されている。
編集対象画像表示部611Lの右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部616Lが表示される。図33の例においては、撮影画像の編集を終了するときに操作される終了ボタン、編集対象画像表示部611Lに入力した画像を部分的に消去するときに用いられる消しゴムボタン、編集をはじめからやり直すときに操作されるボタン、1セット前に戻るときに操作されるボタン、編集の内容を一操作後の状態に戻すときに操作されるボタン、および、編集の内容を一操作前の状態に戻すときに操作されるボタンがボタン表示部616Lに表示されている。
図33に示したような構成を有する編集画面が、右側にも同様に設けられている。利用者は、このような編集画面において、撮影画像を編集することができる。すなわち編集対象画像として選択された撮影画像が、タブレット内蔵モニタ131に表示され、利用者による編集入力が受け付けられる。これにより、タッチペン132A、タッチペン132Bが用いられた、いわゆる落書き編集が行われる。このとき、利用者は、スタンプツールやペンツールなどの編集ツールを用いて編集対象画像に落書きする。
図32に示したフローチャートの説明に戻り、ステップS202において、図33に示したような編集画像が表示されると、ステップS203において、ケータイおまけの作成が選択されたか否かが判定される。この判定は、図33に示した編集画面において、左側に図示したケータイおまけボタン614Lが操作されたか否かが判定されることで行われる。
ステップS203において、ケータイおまけの作成は選択されたと判定された場合、ステップS204に処理が進められる。ステップS204において、ケータイおまけ作成処理が行われる。このステップS204において実行されるケータイおまけ作成処理については、図34のフローチャートを参照し後述する。
ステップS203において、ケータイおまけの作成は選択されていないと判定された場合、ステップS205に処理が進められる。ステップS205において、タブレット内蔵モニタ131より供給される入力信号(すなわち、タッチペン132の位置情報)に基づいて、利用者による指示が入力されたか(GUIに対する操作が行われたか)否かが判定される。
利用者等によりタッチペン132が操作され、タブレット内蔵モニタ131に対して位置情報が入力されたと判定された場合、処理はステップS206に進められ、編集処理部302は、入力座標に基づいて入力された指示内容を把握し、その指示に対応する処理を行う。
このような入力に対応する処理が終了すると、編集処理部302は、処理をステップS207に進める。またステップS205において指示が入力されていないと判定された場合、ステップS206の処理は省略され、ステップS207に処理が進められる。また、ステップS207には、ステップS204において、ケータイおまけ作成処理が終了された場合も来る。
ステップS207において、編集処理部302は、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かを判定する。編集処理部302は、制限時間に達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、処理をステップS203に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
すなわち、編集処理部302は、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定されるまで、ステップS203乃至S207の処理を繰り返し、落書き編集入力に対する処理を行う。そして、ステップS207において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS208に進められる。
ステップS208において、編集処理部302は、落書き編集が行われた編集画像(落書き編集結果)を印刷用の画像を作成するために、印刷対象画像として保存する。なお、この「保存する」とは、単に編集結果である編集画像を印刷処理に提供することを示すものであり、実際に、データを、RAM207や記憶部202に保存するかしないかは任意である。
ステップS209において、編集処理部302は、編集画面の表示を終了し、編集入力の受け付けを終了する。ステップS209の処理を終了すると、編集処理部302は、編集処理を終了し、処理を図18のステップS4に戻し、ステップS5以降の処理が実行される。
[ケータイおまけ作成処理について]
次に、図34のフローチャートを参照し、ステップS204において実行されるケータイおまけ作成処理について説明する。上記したように、携帯端末用の待受画面やオリジナルデコメの作成が所望された場合、ケータイおまけボタン614L内のボタンが操作される。ケータイおまけボタン614Lが操作されると、図34に示したフローチャートの処理が開始される。
ステップS251において、加工を行うか否かの選択画面がタブレット内蔵モニタ131に表示される。図35は、ステップS251においてタブレット内蔵モニタ131に表示される加工を行うか否かの選択画面の一例である。加工を行うか否かの選択画面は、図35に示したように、2つの選択肢が表示される。
“加工”という加工ボタン651は、後述するように、撮影画像の色彩などを加工した後に編集を施し、携帯端末用の画像を作成する場合に操作されるボタンである。“通常”という通常ボタン652は、通常の編集を施し、携帯端末用の画像を作成する場合に操作されるボタンである。
選択肢ではないが、選択画面には、ケータイおまけの作成をやめるときに操作されるボタン653も表示されている。ここでは、加工ボタン651または通常ボタン652のどちらかが操作されたとして説明を続けるが、ボタン653が操作されたときには、図34に示したフローチャートの処理は終了され、処理は、ステップS207(図32)に戻され、画面は図33に示した編集画面に戻される。
図34のフローチャートの説明に戻り、ステップS251において、図35に示したような選択画面が表示されると、ステップS252において、加工が選択されたか否かが判定される。すなわち、加工ボタン651が操作されたか否かが判定される。
ステップS252において、加工ボタン651が操作されたと判定された場合、ステップS253に処理が進められる。ステップS253において、切り取り画面が、タブレット内蔵モニタ131に表示される。図36に、タブレット内蔵モニタ131に表示される切り取り画面の一例を示す。
図36に示した切り取り画面の上部には、形状選択部671が表示される。切り取り枠673Aの形状が、形状選択部671に表示されている例えば4種類の形状の中から選択できるように構成されている。
形状選択部671の下側には、画像選択部672が形成され、撮影処理後に編集対象として選択された6枚の撮影画像が、それぞれ縮小されて表示される。画像選択部672から選択された撮影画像が、編集対象の画像として、画像選択部672の下の編集対象画像表示部673に拡大して表示される。
編集対象画像表示部673に表示された編集対象の撮影画像には、切り取り枠673Aが重ねて表示される。利用者は、タッチペン132を切り取り枠673Aにあて、その状態で編集対象画像表示部673上を移動させることによって切り取り枠673Aの位置を移動させることができる。
切り取り枠673Aの右下隅には、切り取り枠673Aを拡大縮小させるときに操作されるボタンである拡大縮小ボタンが表示される。利用者は、タッチペン132を拡大縮小ボタンにあて、その状態で編集対象画像表示部673上を右下方向に移動させることによって、左上隅の位置を固定として、縦横比をそのままに切り取り枠673Aを拡大することができる。
また、タッチペン132を拡大縮小ボタンにあて、その状態で編集対象画像表示部673上を左上方向に移動させることによって、左上隅の位置を固定として、縦横比をそのままに切り取り枠673Aを縮小することができる。
切り取り枠673Aの形状が選択されたとき、編集対象の撮影画像のうちの切り取り枠673A内の範囲が表示部674に表示される。表示部674は、携帯電話機の外観を表す画像のうちのディスプレイの部分に形成されている。例えば、切り取り枠673Aの大きさと形状が選択され、決定ボタン675が操作されたとき、編集対象の撮影画像のうちの切り取り枠673A内の範囲が編集処理部302により切り出される。
編集対象画像表示部673の右下側には切り取り範囲を決定するときに操作される決定ボタン675が表示される。また、その決定ボタン675の右側には、ケータイおまけの作成をやめるときに操作されるやめるボタン676が表示されている。
なお、ここでは、編集画面のうち、左側の利用者に対して提供される編集画面を例にあげて説明をしているが、図36に示したような画面は、右側の利用者に対しても提供される。すなわち、右側の利用者が、ケータイおまけを作成すると指示したときには、図36に示したような構成を有する画面が、右側の利用者に対して提供される。
また、左側の利用者と右側の利用者の一方が、ケータイおまけの作成を指示したときには、その指示した側の利用者に対して図36に示した画面が提供される。また、左側の利用者と右側の利用者の一方が、ケータイおまけの作成を指示したときには、他方の利用者に対しても、図36に示した画面が提供されるようにし、両方の利用者が共に、ケータイおまけの作成を行うようにしても良い。
図34のフローチャートの説明に戻り、ステップS253において、図36に示したような切り取り画面が表示されると、ステップS254において、切り取り枠が操作されたか否かが判定される。切り取り枠673Aに対しては、上記したように、拡大、縮小、移動が行えるように構成されている。よって、ステップS254においては、そのような切り取り枠673Aに対する指示がなされたか否かが判定される。
ステップS254において、切り取り枠673Aが操作されたと判定された場合、ステップS255に処理が進められ、切り取り枠673Aに対してなされた操作に対応し、切り取り枠673Aが変更される。この切り取り枠673Aの変更に応じて、表示部674内の画像も更新される。
一方、ステップS254において、切り取り枠673Aに対する指示はなされていないと判定された場合、ステップS256に処理は進められる。ステップS256において、やめるボタン676が操作されたか否かが判定される。ステップS256において、やめるボタン676が操作されたと判定された場合、図34に示したケータイおまけの作成処理は終了され、処理は、ステップS207(図32)に戻され、画面は図33に示した編集画面に戻される。
一方、ステップS256において、やめるボタン676は操作されていないと判定された場合、ステップS257に処理が進められる。ステップS257において、決定ボタン675が操作されたか否かが判定される。ステップS257において、決定ボタン675は操作されていないと判定された場合、ステップS254に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS257において、決定ボタン675が操作されたと判定された場合、ステップS258に処理が進められる。ステップS258において、加工種類の選択画面がタブレット内蔵モニタ131に表示される。この加工種類の選択画面がタブレット内蔵モニタ131に表示されるまでに、編集処理部302は、決定ボタン675が操作されることに応じて、切り取り枠673A内の撮影画像を切り出す。
このような切り取りの処理に時間がかかるなどの場合、切り取りの処理が行われていることを利用者に知らせるために、加工種類の選択画面が表示される前に、図37に示すような画面がタブレット内蔵モニタ131に表示されるようにしても良い。
図37を参照するに、タブレット内蔵モニタ131には、“画像切り取り中だよ!”というメッセージ691が表示される。このようなメッセージ691が表示されることで、利用者は、画像を切り取る処理が行われていることを認識することができ、自己の指示が正常に伝わっていることを認識し、安心して次の処理に移行するまで待機することができる。
このような図37に示したような画面が表示された後、または、図36に示したような画面が表示され、決定ボタン675が操作された後、図38に示したような画面にタブレット内蔵モニタ131の表示が切り替えられる。
図38は、ステップS258においてタブレット内蔵モニタ131(この場合、タブレット内蔵モニタ131の左側)に表示される加工種類選択画面の一例を示す図である。加工種類選択画面は、加工の種類を選択するための種類であるが、図38に示した例は、加工として、画像の色合いが変更される加工である場合である。
画像表示部711には、図38に示したでは9枚の画像が表示されている。各画像は、切り出された画像であり、同じ画像であるが、異なる色合いとされている。例えば、ノーマル(加工なし)の画像、セピア色の画像、青色系の画像など、色合いの異なる画像が一覧表示される。利用者は、一覧表示された画像群から、所望の色合いの画像を選択することができる。一覧表示することで、他の画像との比較をしやすく、好みの色合いを探し出しやすくなる。
また、画像表示部711に表示されている画像は、図36に示した画面が提示され、利用者の指示に基づいて切り出された画像に、複数の画像処理、例えば、図31に示した画面において、目のサイズや明るさに関して利用者が指示した画像処理が施された画像である。そして、そのような複数の画像処理が施された画像の異なる色合いとされた画像が、画像表示部711に表示されている。このように、画像処理が施された画像を表示することで、利用者に、携帯端末2に送信され、表示される画像のイメージを、より認識させやすくなる。
画像表示部711の左下側には、撮影画像からの切り取りをやり直したいときに操作されるやり直しボタン712が表示されている。また画像表示部711の中央下側には、選択した加工で良い時に操作される決定ボタン713が表示されている。また、画像表示部711の右下側には、ケータイおまけの作成を中止するときに操作されるやめるボタン714が表示されている。
このような画面が、ステップS258(図34)において表示されると、ステップS259において、やめるボタン714が操作されたか否かが判定される。ステップS259において、やめるボタン714が操作されたと判定された場合、図34に示したケータイおまけの作成処理は終了され、処理は、ステップS207(図32)に戻され、画面は図33に示した編集画面に戻される。
一方、ステップS259において、やめるボタン714は操作されていないと判定された場合、ステップS260に処理が進められる。ステップS260において、切り取り画面に戻る際に操作されるやり直しボタン712が操作されたか否かが判定される。
ステップS260において、やり直しボタン712が操作されたと判定された場合、ステップS253に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。また、タブレット内蔵モニタ131に表示されている図38に示したような加工選択画面は、図36に示した切り取り画面に切り替えられる。
一方、ステップS260において、切り取り画面に戻るときに操作されるやり直しボタン712は操作されていないと判定された場合、ステップS261に処理が進められる。
ステップS261において、決定ボタン713が操作されたか否かが判定される。ステップS261において、決定ボタン713は操作されていないと判定された場合、ステップS259に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS261において、決定ボタン713が操作されたと判定された場合、ステップS262に処理が進められる。ステップS262において、ケータイおまけの作成における編集画面がタブレット内蔵モニタ131に表示される。
ステップS262において、タブレット内蔵モニタ131に表示される編集画面を、図39に示す。図39に示した編集画面には、編集対象画像表示部731が設けられている。この編集対象画像表示部731には、撮影画像から切り取られ、加工が施された画像が表示される。
なお、この編集画面には、後述するように、加工しないと選択された場合にも表示される画面である。加工しないと選択された場合には、編集対象画像表示部731には、撮影画像から切り取られた画像が表示される。
編集対象画像表示部731の右側には、各種のボタンが表示されるボタン表示部732が表示される。このボタン表示部732に表示されているボタンは、図33に示した編集画面内のボタン表示部616Lと同じボタンである。ただし、ケータイおまけの作成のときには、消しゴムボタンは、使用できないような表示とされている。これは、編集対象画像表示部731の下側に消しゴムボタン736として設けられているためである。
編集対象画像表示部731の下側には、左から順に、ケータイおまけの作成を終了するときに操作される終了ボタン733、切り取りをやり直すときに操作されるやり直しボタン734、背景を選び直すときに操作される再選択ボタン735、消しゴムボタン736が表示されている。これらのボタンの下側には、コンテンツパレット737が表示されている。
コンテンツパレット737は、図33に示した編集画像のコンテンツパレット612Lと同じ構成とし、スタンプツールなどの各種の編集ツールのタブが表示され、タブを選択することによって、編集ツールを切り替えることができる構成とされていても良い。図39に示したコンテンツパレット737は、コンテンツパレット612Lとは異なり、編集対象画像の枠を編集するツールと背景を編集するツールが設けられている。利用者は、コンテンツパレット737を用いて、枠や背景を編集することができる。
このような編集画面が、ステップS262(図34)において表示されると、ステップS263において、指示が入力されたか否かが判定される。ステップS263において、指示が入力されたと判定された場合、ステップS264に処理が進められ、その指示に対応する処理が実行される。
切り取りをやり直すときに操作されるやり直しボタン734が操作された場合、ステップS253に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。また、タブレット内蔵モニタ131に表示されている図39に示したような編集画面は、図36に示した切り取り画面に切り替えられる。
また、消しゴムボタン736や、コンテンツパレット737内のボタンが操作されたときには、その操作に対応する処理が実行され、編集対象画像表示部731に表示されている画像も、その処理に対応して更新される。
また、背景を選択し直すときに操作される再選択ボタン735が操作されたときには、図40に示すような画面が、タブレット内蔵モニタ131に表示される。図40に示した画面は、メッセージ751が表示されている画面である。
メッセージ751には、“背景を選び直す??”というメッセージと、“今書いているらくがきは消えちゃうよ!”という注意書きが表示されている。そして、“やっぱりやめる”というボタンと、“やり直す”というボタンが提示されている。この場合、背景を選び直すことで、その時点までに行った落書きが消えてしまうため、落書きが消えてしまっても背景を選択し直すか否かの最終的な判定を利用者に行ってもらうために、図40に示したようなメッセージ751が表示される。
このようなメッセージ751を見て、利用者が、“やっぱりやめる”というボタンを操作した場合には、背景の再選択に係わる処理は行われずに元の画面に戻される。一方、利用者が“やり直す”というボタンを操作した場合には、背景の再選択を行うための処理に移行され、背景が削除された画面に戻される。
このような編集が行われている一方で、ステップS265において、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かが判定される。編集処理部302は、制限時間に達しておらず、終了ボタンも操作されていないと判定した場合、処理をステップS263に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
ステップS265において、所定の時間が経過した、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS204(図32)に戻され、その後、ステップS207に進められる。ステップS207においても、所定の時間(制限時間)が経過したか、または、終了ボタンが操作されたか否かが判定される。
ケータイおまけの作成にかけられる所定の時間が、編集自体にかけられる所定の時間を超えた場合には、編集自体が終了されるようにしても良い。またはケータイおまけの作成にかけられる所定の時間は、編集自体にかけられる所定の時間よりも短い時間に設定され、ステップS265においてはケータイおまけの作成のために設定されている所定の時間が経過したか否かが判定され、ステップS207においては、編集の総時間として設定されている所定の時間が経過したか否かが判定されるようにしても良い。
図34のフローチャートに説明に戻り、ステップS252において、加工は選択されていないと判定された場合、ステップS266に処理が進められる。図35に示したような選択画面が表示されているときに、利用者が通常ボタン652を操作した場合、ステップS252において、加工は選択されていないと判定され、ステップS266に処理が進められる。
通常の編集は、上記した色合いなどを変更する加工が行われない編集であるため、図38に示した加工の種類を選択するための画面が利用者に提示されない点が、加工を含む処理の場合と異なる。よって処理としては、撮影画像からの切り取りが行われ、その切り取られた画像に対する編集が行われるという処理の流れとなる。
ステップS266において、タブレット内蔵モニタ131に切り取り画面が表示される。このとき表示される切り取り画面は、例えば、図36に示した切り取り画面とすることができる。ここでは、図36に示した切り取り画面と同様の画面が表示されるとし、詳細な説明は省略する。
ステップS267において、切り取り枠673Aが操作されたか否かが判定され、操作されたと判定されたときには、ステップS268において、操作に応じた枠に、切り取り枠673Aが変更される。一方、ステップS267において、切り取り枠は操作されていないと判定された場合、または、ステップS268において、切り取り枠に対する変更が終了した場合、ステップS269に処理が進められる。
ステップS269において、やめるボタン676が操作されたか否かが判定される。ステップS269において、やめるボタン676が操作されたと判定された場合、図34に示したケータイおまけの作成処理は終了され、処理は、ステップS207(図32)に戻され、画面は図33に示した編集画面に戻される。
一方、ステップS269において、やめるボタン676は操作されていないと判定された場合、ステップS270に処理が進められる。ステップS270において、決定ボタン675が操作されたか否かが判定される。ステップS270において、決定ボタン257は操作されていないと判定された場合、ステップS267に処理が戻され、それ以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS270において、決定ボタン675が操作されたと判定された場合、ステップS262に処理が進められる。ステップS262において、専用落書きの編集画面がタブレット内蔵モニタ131に表示される。この専用落書き編集画面は、例えば、図39に示した編集画面とすることができる。ここでは、図39に示した編集画面が表示されるとして、その説明は既にしたので省略する。ただし、編集対象画像表示部731に表示される画像は、撮影画像から切り出された画像であるが、加工が施されてない画像である。
ステップS262以降の処理については、上記した場合と同様に行うことが可能であるため、ここではその説明を省略する。このようにして、ケータイおまけの作成が実行されると、処理はステップS204(図32)に戻され、その後、ステップS207に進められる。このようにして、編集に係わる処理が行われる。
[画像送信に係わる処理1について]
このような撮影処理や編集処理が終了されると、ステップS5(図18)において、事後接客空間への移動案内が行われ、ステップS6において、印刷処理が行われ、ステップS7において事後接客処理が行われる。利用者に対しては、移動案内や事後接客が開始される一方で、写真シール作成装置1から管理サーバ3に対して、画像の送信が行われる。その画像の送信に係わる処理について説明する。
図41は、画像送信に係わる処理について説明するためのフローチャートである。まず、ステップS301において、事後接客ゲーム内容選択画面が表示される。この事後接客ゲーム内容選択画面は、編集処理部302が、編集ブースのタブレット内蔵モニタ131に、撮影ブースでの撮影が終わった時点で、撮影ブースでの撮影が終わった利用者に対して表示する画面である。例えば、図42に示したような画面が、タブレット内蔵モニタ131に表示される。
図42に示した画面は、事後接客時のゲームを利用者に選択させるための画面であり、“携帯送信する”というボタン801と“ミニゲームをする”というボタン802が設けられている。このような画面において、“携帯送信する”というボタン801が操作されると、事後接客(印刷待ちの時間)中に、携帯端末2(図1)でも撮影画像や編集画像が見られるようにするための「携帯送信」ゲームが実行される。“ミニゲームをする”というボタン802が操作されると、事後接客中に、印刷待ちの時間内で終わるようなゲームが提供される。
このような画面は、撮影が終了後、編集ブース内のタブレット内蔵モニタ131に、所定の時間表示され、その所定の時間が経過後、図33に示した編集画面に切り替えられる。利用者は、撮影ブースから編集ブースに移動し、図42に示したような画面を見るが、その移動に時間がかかり、表示されている所定の時間が経過してしまうと、図42に示したような画面を見ることなく、図33に示した編集画面における編集が開始される。
このような場合、利用者は、携帯端末2で撮影画像などを閲覧することを所望していたにも係わらず、“携帯送信する”というボタン801を操作することができず、そのような要望がかなわない可能性がある。このようなことは、利用者の満足度を低下させることになる。
携帯端末2で撮影画像などが閲覧できるようにするために写真シール作成装置1側で行われる携帯送信に係わる処理は、一旦管理サーバ3に写真シール作成装置1から画像が送信され、管理サーバ3側で蓄積され、その蓄積された画像データが、携帯端末2に供給されることで行われる。“携帯送信する”というボタン801を操作されなかった場合、管理サーバ3に画像が送信されないため、利用者の携帯端末2に画像が供給されず、仮に利用者が携帯端末2で画像の閲覧を所望したとしても対応できないことになる。
このようなことを無くすために、利用者が、携帯送信を所望したか否かに係わらず、写真シール作成装置1から管理サーバ3に画像が送信されるように構成することもできるが、このようにした場合、写真シール作成装置1の送信処理にかかる負荷や、管理サーバ3での受信や画像の管理にかかる負荷が増えてしまう。
そこで、本実施の形態においては、図41に示したフローチャートに基づき画像送信に係わる処理が実行されるようにし、写真シール作成装置1と管理サーバ3の負荷を増やすことなく、また、利用者の満足度を低下させることが無いような処理が実行される。
図41に示したフローチャートに説明に戻り、ステップS302において、「携帯送信」ゲームが選択されたか否かが判定される。この判定は、図42に示したような画面が利用者に提示され、この画面を利用者が見て、“携帯送信する”というボタン801を操作したか否かが判定されることで行われる。
ステップS302において、「携帯送信」ゲームが選択されたと判定された場合、ステップS305に処理が進められる。ステップS305において、写真シール作成装置1から管理サーバ3に対して全画像が送信される。全画像とは、利用者が落書きした編集済の画像の全てである。さらに編集されていない撮影画像も全画像に含まれていても良い。また、ここでは、全画像が送信されるとして説明を続けるが、通常の場合、携帯端末に送信するとしてユーザに選択された画像のみが送信されるようにしても良い。
この場合、利用者は、「携帯送信」ゲームを選択しており、携帯送信を望んでいるという意思表示を明確に示している。よって、ステップS305において、全画像の送信が行われる。このことにより、携帯送信を望んでいる利用者に対しては、そのような要望を確実に満たすことが可能となり、利用者の満足度を低下させるようなことを防ぐことが可能となる。
一方、ステップS302において、「携帯送信」ゲームは選択されていないと判定された場合、ステップS303に処理が進められる。ステップS303において、「携帯送信」ゲームが選択されなかったのは、タイムアウトによるものか否かが判定される。「携帯送信」ゲームが選択されなかった状況として、以下の2つの状況が考えられる。
第1の状況として、利用者が、図42に示したような画面を見て、“ミニゲームをする”というボタン802を選択したときである。このときは、利用者は携帯送信を望んでいないという意志表示であると明確に読み取れる。よって、このような場合には、後述するように、管理サーバ3に画像は送信されない。
第2の状況として、利用者が、撮影ブースから編集ブースへの移動に時間がかかり、所定の時間が経過してしまい、図42に示したような画面を見ることが無く、結果として、“ミニゲームをする”というボタン802が操作された場合と同様の扱いがされたときである。このような状況をここではタイムアウトと記述する。すなわち、利用者自体は、携帯送信を望んでいたかもしれないが、タイムアウトのために、“携帯送信する”というボタン801を操作できなかった場合が、第2の状況である。
ステップS303において、「携帯送信」ゲームが選択されなかったのは、タイムアウトによるものか否かが判定されることで、第2の状況の場合でも、全画像が送信されるようにすることができる。第2の状況のようなときでも、全画像が管理サーバ3に送信されることで、携帯端末2に写真シール作成装置1で撮影した(編集した)画像を供給することができる状態となるため、利用者が携帯端末2で画像を閲覧したいときなどに対応することができる。
ステップS303において、「携帯送信」ゲームが選択されなかったのは、タイムアウトによるものであると判定された場合、ステップS304に処理が進められる。ステップS304において、ケータイおまけを作成したか否かが判定される。仮にタイムアウトで事後接客時のゲームとして、「携帯送信」ゲームを選択できなかった場合であっても、編集作業時に上述したケータイおまけを作成していた場合、利用者は、携帯端末2で撮影画像や編集画像を閲覧したいと所望していると判定できる。
よって、このようなときには、事後接客ゲーム内容選択画面において「携帯送信」ゲームが選択されなくても、利用者は、「携帯送信」ゲームを所望していると判定し、全画像が管理サーバ3に送信されるようにする。すなわち、ステップS304において、ケータイおまけの作成がされたと判定された場合、ステップS305に処理が進められ、全画像が管理サーバ3に送信される。
一方、ステップS304において、ケータイおまけの作成がされていないと判定された場合、画像送信に係わる処理は終了される。この場合、事後接客ゲーム内容選択画面において「携帯送信」ゲームが選択されなかったのはタイムアウトによるものだが、その後の編集作業においても、携帯送信のための編集は行われていないので、結果として、利用者は携帯送信を望んでいないと考えられる。よって、このような場合には、管理サーバ3に対して画像を送信する処理は行わず、画像送信に係わる処理は終了される。
このように、利用者が携帯送信を望んでいないと判定できるときには、管理サーバ3に画像を送信しないことで、写真シール作成装置1において、画像を送信するための処理の負担を軽減することができ、管理サーバ3において、画像を受信し、蓄積するための処理の負担を軽減させることが可能となる。
また、ステップS303において、タイムアウトによるものではないと判定された場合にも、管理サーバ3に対して画像を送信する処理は行われずに、画像送信に係わる処理は終了される。この場合、タイムアウトにより、事後接客ゲーム内容選択画面において「携帯送信」ゲームが選択されなかったのではなく、利用者の意図により、“ミニゲームをする”というボタン802が操作されたために、「携帯送信」ゲームが選択されなかったと判定できる。すなわちこの場合、利用者は、携帯送信を望んでいないと判定できるので、管理サーバ3に対して画像を送信する処理は行われずに、画像送信に係わる処理は終了される。
このように、利用者が携帯送信を望んでいると判定できるときには、管理サーバ3に写真シール作成装置1から全画像が送信される。
[画像送信に係わる処理2について]
画像送信に係わる他の処理について説明する。上記した画像送信に係わる処理1では、編集作業において、ケータイおまけの作成が行われた否かを判定し、ケータイおまけの作成がされたときには、仮にタイムアウトであっても、全画像が管理サーバ3に送信される場合を例にあげて説明した。
利用者によっては、携帯端末2において写真シール作成装置1で撮影、編集した画像を閲覧したいと所望しても、ケータイおまけの作成を行わない可能性もある。そのような利用者に対しても対応するために、図43に示したフローチャートの処理が実行されるようにしても良い。
すなわち、ステップS321において、事後接客ゲーム内容選択画面が表示される。この事後接客ゲーム内容選択画面は、編集処理部302が、編集ブースのタブレット内蔵モニタ131に、撮影ブースでの撮影が終わった時点で、表示する画面である。例えば、図42に示したような画面が、タブレット内蔵モニタ131に表示される。この処理は、図41に示したフローチャートのステップS301の処理と同様である。
ステップS322において、「携帯送信」ゲームが選択されたか否かが判定される。この処理も、図41に示したフローチャートのステップS302と同様に行われ、図42に示したような画面において、“携帯送信する”というボタン801が操作されたか否かが判定されることで行われる。
ステップS322において、「携帯送信」ゲームが選択されたと判定された場合、ステップS324に処理が進められる。この場合、利用者は、携帯送信を望んでいると判定できるため、写真シール作成装置1から管理サーバ3に対して、全画像が送信され、管理サーバ3側で蓄積される。
一方、ステップS322において、「携帯送信」ゲームは選択されていないと判定された場合、ステップS323に処理が進められる。ステップS323において、タイムアウトによるものか否かが判定される。このステップS323の処理は、図42のフローチャートのステップS303の処理と同様に行われる。
ステップS323において、「携帯送信」ゲームが選択されなかったのは、タイムアウトによるものであると判定された場合、ステップS324に処理が進められ、写真シール作成装置1から管理サーバ3に対して全画像が送信される。このように処理が行われることで、タイムアウトにより、「携帯送信」ゲームを選択できなかった利用者が、携帯送信を望んだときにも、その要望に対応することが可能となる。
一方、ステップS323において、「携帯送信」ゲームが選択されなかったのは、タイムアウトによるものではないと判定された場合、すなわち、図42に示したような画面において、“ミニゲームをする”というボタン802が操作されたと判定された場合、管理サーバ3に対して画像を送信する処理は行わず、画像送信に係わる処理は終了される。
図43に示したフローチャートに基づいて画像送信に係わる処理が実行された場合も、図41に示したフローチャートに基づいて画像送信に係わる処理が実行された場合と同じく、利用者が携帯送信を望んでいると判定できるときには、管理サーバ3に写真シール作成装置1から全画像が送信されるようにし、利用者の要望に対応することができる。
[事後接客の処理について]
画像送信に係わる処理が、編集処理部302で行われる一方で、事後接客処理部304において事後接客の処理が開始される。事後接客処理部304が行う事後接客について、図44のフローチャートを参照して説明する。
なお、図44のフローチャートを参照した説明は、全画像送信が行われたときに実行される事後接客に係わる処理であり、ミニゲームなどの事後接客の処理が行われる場合にはミニゲームなどを利用者に提供するための処理が行われるが、ここではその説明は省略する。
ステップS401において、事後接客処理部304は、タブレット内蔵モニタ161に携帯端末送信用画像選択画面(不図示)を表示させ、利用者に携帯端末送信用画像を選択させて、利用者の選択を受け付ける。ステップS402において、送信画像が選択されたか否かが判定され、選択されたと判定された場合、ステップS403に処理が進められる。
ステップS403において、携帯端末送信用画像選択画面で、利用者により選択された携帯送信用画像のID(携帯送信用画像ID)が管理サーバ3に送信される。携帯送信用画像IDが送信される一方で、ステップS404において、事後接客処理部304は、タブレット内蔵モニタ161にメールアドレス入力画面(不図示)を表示させ、利用者による携帯端末2のメールアドレスの入力を受け付ける。
なお、携帯端末2のメールアドレスの入力は、写真シール作成装置1の非接触型ICリーダ/ライタ163と、携帯端末2の非接触型IC(不図示)との近接通信により受け付けられるようにしてもよい。
ステップS405において、アドレス入力が確定されたか否かが判定される。例えば、アドレス入力画面には、確定というボタンが表示されており、その確定というボタンが操作されたとき、アドレス入力が確定されたと判定される。
ステップS405において、アドレス入力が確定されたと判定された場合、ステップS406に処理が進められる。利用者によってメールアドレス入力画面に携帯端末2のメールアドレスが入力されると、ステップS406において、入力された携帯端末2のメールアドレスが管理サーバ3に送信される。このようにして、「携帯送信」ゲームが行われる。
一方、ステップS402において、送信画像は選択されていないと判定された場合、またはステップS405において、アドレス入力は確定されていないと判定された場合、ステップS407に処理が進められる。事後接客処理が行われる時間は、予め設定されており、その時間を超えて送信画像の選択やアドレスの入力は行えないように設定されている。
よって、設定されている所定の時間が経過してしまい、送信画像の選択が終了しなかった場合や、アドレスの入力が終了しなかった場合には、ステップS407における処理が実行される。ステップS407において、管理サーバ3で管理されている自己の撮影画像や編集画像を得るために必要なIDが、シール紙に印字され、利用者に提供される。利用者は、所定のサイト(管理サーバ3が管理するサイト)に携帯端末2でアクセスし、IDを入力することで、管理サーバ3で管理されている自己の撮影画像や編集画像を得ることができるように構成されている。
このようにして、「携帯送信」ゲームに係わる事後接客の処理が行われる。このような事後接客処理が終了されると、処理はステップS7(図18)に戻され、ステップS8に処理が進められる。ステップS8において、シール紙が排出されることで、一連の写真シール作成装置1によるゲームが終了される。
[他の撮影処理について]
次に、上記した撮影処理とは異なる処理を含む撮影処理について説明する。上記した撮影処理、例えば、図19、図20を参照して説明した撮影処理には、携帯端末2用の画像を撮影する処理は含まれていなかった。写真シール作成装置1のなかには、撮影時に、携帯端末2用の画像を撮影することで、より携帯端末2に適した画像を提供し、利用者の満足度を高める装置がある。そこで、ここでは、撮影時に、携帯端末2用の画像(携帯送信用の画像)を撮影する処理が含まれる撮影処理について説明する。
図45、図46を参照し、携帯送信用の画像を撮影する処理を含む撮影処理について説明する。以下に説明する撮影処理は、図19、図20を参照して説明した撮影処理に、携帯送信用の画像を撮影する処理を追加した撮影処理となっている。よってここでは、重複する説明は省略し、携帯送信用の画像を撮影する処理の部分について説明を加える。
ステップS501乃至S507は、図19のステップS31乃至S37と同様の処理である。ステップS508において、撮影処理部301は、事後接客における携帯送信ゲームによって利用者の携帯端末に送信される画像であって、携帯端末上で利用者により利用される携帯送信後利用画像である「使えるプリ画」の撮影についてのガイダンスを行うためのガイダンス画面を、タッチパネルモニタ93に表示する。
図示はしないが、タッチパネルモニタ93に表示される「使えるプリ画」撮影のガイダンス画面には、「使えるプリ画」の用途が表示されている。「使えるプリ画」の用途としては、例えば、「お祝いメール」、「ブログデコ」、「コーデアルバム」などがあり、それぞれの用途に応じた撮影によって得られる「使えるプリ画」のサンプル画像も、ガイダンス画面に表示されている。
なおここでは、「使えるプリ画」を例にあげて説明を行うが、上記したケータイおまけの作成と同じく待ち受け画面やオリジナルデコメなどに対する撮影のガイダンスでも良い。
ここで、「お祝いメール」は、携帯端末に送信された画像を、利用者の友達等に対するメッセージを含むグリーティングカードの代わりとして、利用者の友達等にメールや専用サイトを介して送信することを目的とする用途である。「ブログデコ」は、携帯端末に送信された画像を、通信ネットワーク(インターネット)を介してやりとりされるテキストデータ(メールやブログ)に添付される装飾画像(デコ画像)として用いることを目的とする用途である。そして、「コーデアルバム」は、携帯端末に送信された画像を、撮影時の利用者の状態、具体的には、撮影時の利用者の装い(服装、ネイル、化粧、アクセサリ等の装飾品)を記録するための記録用画像として保存することを目的とする用途である。
ガイダンス画面には、「使えるプリ画」撮影を行うか否かを選択するボタンも表示されるようにしても良い。このボタンは、表示されないように構成することも可能である。例えば、利用者は、「使えるプリ画」を利用したくて、そのような機能を有する写真シール作成装置1で撮影を行っていると考えられるので、このような「使えるプリ画」撮影を行うか否かを選択するボタンを設けず、必ず「使えるプリ画」撮影が行われるようにしても良い。
ここでは、このような「使えるプリ画」撮影を行うか否かを選択するボタンがガイダンス画面に表示されるとして説明を続ける。
ステップS509において、携帯送信用の撮影を行うか否かが判定される。この判定は、ガイダンス画面に表示されている「使えるプリ画」撮影を行うか否かを選択するボタンのうち、撮影を行うまたは行わないというボタンが操作されたか否かが判定されることで行われる。
なお、「お祝いメール」、「ブログデコ」、「コーデアルバム」などの携帯送信用の用途と共に、撮影しないという用途(ボタン)を設け、「お祝いメール」、「ブログデコ」、「コーデアルバム」が選択されたときには、撮影を行うと判定され、撮影しないという用途(ボタン)が選択されたときには、撮影を行わないと判定されるようにしても良い。また、携帯送信用の撮影を行うというボタンが操作されなかった場合、撮影を行わないと判定されても良い。
ステップS509において、携帯送信用の撮影を行うと判定された場合、ステップS510に処理が進められ、撮影を行わないと判定された場合、ステップS517(図46)に処理が進められる。
ステップS510において、ステップS508の処理で表示されたガイダンス画面の用途の中から、利用者による用途の選択を受け付ける。用途が選択されると、ステップS511において、ステップS510において選択された用途に応じた前景や背景の画像である、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)用の合成用画像を選択させるための合成用画像選択画面(GUI)を、タッチパネルモニタ93に表示する。
ステップS512において、ステップS511の処理で表示された合成用画像の中から、利用者による合成用画像の選択を1枚分だけ受け付ける。ステップS513において、使えるプリ画用の合成用画像とカメラ91の取り込み画像が合成され、タッチパネルモニタ93に表示(ライブビュー表示)される。
ステップS514において、タッチパネルモニタ93等にカウントダウンインジケータが表示され、カメラ91が制御されて撮影が行われ、撮影画像が取得される。ステップS515において、撮影画像に合成用画像(メッセージ画像)が合成され、撮影画像とは別に、携帯送信後利用画像(使えるプリ画)が生成される。さらにステップS516において、得られた撮影画像および携帯送信後利用画像(使えるプリ画)がタッチパネルモニタ93等に表示され、利用者に撮影画像および携帯送信後利用画像(使えるプリ画)を、撮影結果として確認させる。
ステップS516の後、処理は、図46のステップS517に進められる。ステップS517乃至S534の処理は、ステップS38(図19)乃至S53(図20)の処理と同様の処理なので、その説明は省略する。
ステップS533において、ステップS510において選択された「お祝いメール」、「ブログデコ」、および「コーデアルバム」のうちのいずれか1つの用途を表す用途情報が生成される。ステップS534において、携帯送信後利用画像および合成用画像が合成された撮影画像を、生成された用途情報を含む付加情報とともに記憶部202(図15)に記憶させる。付加情報には、上述した用途情報の他、携帯送信後利用画像用の合成用画像に含まれるテキスト(文章)や画像等のデータが含まれる。
ステップS534の処理が終了すると、撮影処理は終了され、処理は、図18のステップS2に戻る。
以上の処理によれば、利用者に、通常の撮影を行わせるのに加えて、携帯端末に送信されてから利用される携帯送信後利用画像の用途を選択させ、その用途に応じた合成用画像を選択して撮影を行わせることができるようになる。これにより、利用者に、撮影時に、得られる画像が携帯端末に送信されることを意識させることができるので、最終的に携帯端末に送信されてきた画像を、利用者の満足のいくものとすることができ、利用者にとってより満足度の高い画像を提供することが可能となる。
このような撮影処理が行われたときの編集処理や事後接客処理は、上記した場合と同様に行うことが可能であるので、ここでは、その説明を省略するが、画像送信に係わる処理は異なる処理を含むため、ここで説明を加える。
[画像送信に係わる処理3について]
図47に示したフローチャートを参照し、撮影時に携帯送信用の画像の撮影が行われる場合の画像送信に係わる処理について説明する。ステップS601において、携帯送信後利用画像を撮影したか否かが判定される。図45のステップS509において、携帯送信用の撮影を行うと判定されたときには、携帯送信後利用画像を撮影したと判定され、携帯送信用の撮影を行わないと判定されたときには、携帯送信後利用画像を撮影しなかったと判定される。
ステップS601において、携帯送信後利用画像を撮影したと判定された場合、ステップS603に処理が進められ、全画像が、写真シール作成装置1から管理サーバ3に対して送信される。この場合、携帯送信後利用画像が撮影されたので、利用者は携帯送信を望んでいると判定でき、そのような要望に応えるために、ステップS603において全画像が管理サーバ3に送信される。
一方、ステップS601において、携帯送信後利用画像を撮影していないと判定された場合、ステップS602に処理が進められ、ケータイおまけの作成が行われたか否かが判定される。撮影時に、携帯送信用の画像を撮影していなくても、他の撮影画像を携帯端末2の待受画面などにしたいために、ケータイおまけの作成が行われる場合もある。そこで、ステップS602において、ケータイおまけの作成が行われたか否かが判定される。
ステップS602において、ケータイおまけの作成が行われたと判定された場合、利用者は携帯送信を行いたいと所望していると判定できるので、ステップS603に処理が進められ、全画像が管理サーバ3に送信される。
一方、ステップS602において、ケータイおまけは作成されていないと判定された場合、画像送信に係わる処理は終了される。この場合、撮影時に携帯用画像の撮影が行われず、編集時にも携帯送信用の画像の編集が行われなかったため、利用者は携帯送信を望んでいないと判定できる。よってこのような場合には、管理サーバ3に全画像を送信する処理は省略され、画像送信に係わる処理は終了される。
このように、利用者が携帯送信を望んでいると判定できるときには、管理サーバ3に写真シール作成装置1から全画像が送信されるようにすることで、利用者の要望に対応することができる。
[画像送信に係わる他の処理について]
図45に示したフローチャートを参照して説明した撮影処理は、ステップS509において、携帯送信用の画像の撮影を行うか否かを判定する処理が行われるとして説明した。このステップS509における判定処理は、上記したように、省略することも可能である。すなわち、携帯送信用の画像の撮影を必ず行うコースを有する写真シール作成装置1においては、携帯送信用の画像の撮影が常に行われるように構成することも可能である。
このような場合、携帯送信用の画像が必ず撮影されるので、写真シール作成装置1から管理サーバ3に、必ず全画像が送信されるようにようにする。すなわち、例えば図47に示したフローチャートにおいて、ステップS603の全画像を送信するという処理のみが、画像送信に係わる処理として実行されるように構成することも可能である。
本技術によれば、携帯送信する意図のある利用者に対して、アドレス入力や事後接客ゲームの選択の時間切れ(タイムアウト)にも関わらず、必ず利用者は画像を得ることができるため、利用者の不満が解消され、満足度を高めることが可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、全画像として、撮影の結果得られた撮影画像と、編集の結果得られた編集画像が送信されるとしたが、どちらか一方のみでも良い。撮影画像の全画像を送信するようにしても良いし、編集画像の全画像を送信するようにしても良い。また、全画像ではなく、撮影画像または編集画像から選択された画像が送信されるようにしても良い。
[記録媒体について]
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図15に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア205により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM206や、記憶部202に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。