JP5273232B2 - 電動圧縮機 - Google Patents
電動圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5273232B2 JP5273232B2 JP2011245495A JP2011245495A JP5273232B2 JP 5273232 B2 JP5273232 B2 JP 5273232B2 JP 2011245495 A JP2011245495 A JP 2011245495A JP 2011245495 A JP2011245495 A JP 2011245495A JP 5273232 B2 JP5273232 B2 JP 5273232B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inverter
- housing
- refrigerant
- suction pipe
- refrigerant suction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
本発明は、電動モータ、圧縮部及びインバータが、回転軸の軸方向に沿って並ぶようにハウジング内に収容された電動圧縮機に関する。
このような電動圧縮機において、電動モータは、インバータにより駆動制御される。インバータは、電動モータが圧縮部の駆動時に多大な電力を必要とすることに加え、スイッチング素子(発熱素子)が頻繁にスイッチング動作を行うため、大量の熱を発する。このため、電動圧縮機は、インバータの正常な動作を維持するため、インバータを冷却する構成を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電動圧縮機は、密閉構造の軸線方向が長手方向となる略円筒状のハウジングを備えている。ハウジング内には、冷媒の圧縮作用を行う圧縮部と、圧縮部を駆動する電動モータとが、回転軸によって連結された状態でハウジングの長手方向に並ぶように設けられている。また、ハウジングには、インバータを冷却するためのヒートシンクが一体形成されている。ヒートシンクは、略円筒状をなし、ハウジングの電動モータ側の端面に設けられている。ヒートシンクの外周には、インバータを構成する発熱素子を取り付けるための平面状の取付面が複数形成されている。そして、この取付面に発熱素子がヒートシンクに伝熱可能な状態で取付面に固定されている。ヒートシンク及びインバータは、保護カバーによって覆われている。すなわち、ヒートシンクは保護カバー内を横断するように配設され、インバータは、ヒートシンクと保護カバーとの間に配設されている。
そして、特許文献1の電動圧縮機において、電動モータの駆動時には、インバータは、電力の供給動作によって熱を発する。この熱は、ヒートシンクに伝えられ、外気に放熱される。また、熱は、熱伝導によってヒートシンクからハウジング側に伝えられ、ハウジングによっても放熱される。さらに、インバータからヒートシンクに伝熱された熱は、ヒートシンクの内側を通過する冷媒に奪われるため、さらに放熱が促進される。その結果、インバータは冷却される。
しかしながら、特許文献1に開示の電動圧縮機は、ヒートシンクが保護カバー内を横断するように設けられている。このため、保護カバー内でのインバータの配置位置は限られ、また、インバータの基板の形状も限られてしまい、インバータの設計自由度が小さいという問題があった。
本発明の目的は、発熱素子を効率良く冷却することができるとともに、インバータ収容空間でのインバータの設計自由度を大きくすることにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中間ハウジング内の電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより前記中間ハウジング内の圧縮部が駆動されるとともに、前記中間ハウジングに形成された吸入ポートを介して外部冷媒回路から前記圧縮部に吸入された冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を前記外部冷媒回路へ吐出させるように構成され、さらに、前記中間ハウジングに接合されたインバータハウジング内のインバータ収容空間に前記電動モータを駆動するためのインバータが収容されるとともに、前記電動モータ、前記圧縮部、及び前記インバータが、前記回転軸の軸方向に沿って並ぶように配置された電動圧縮機であって、前記吸入ポートと前記外部冷媒回路とを接続する冷媒吸入配管が、前記インバータ収容空間を取り囲む前記インバータハウジングの外面に接するように配設されるとともに、前記インバータの発熱素子が前記インバータハウジングを貫通して前記冷媒吸入配管に直接接触するように配設されて、前記冷媒吸入配管と前記発熱素子とが熱的に結合され、前記発熱素子の周囲には前記冷媒吸入配管と前記インバータハウジングとの間をシールするシール部材が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、発熱素子から発する熱を冷媒吸入配管に伝え、冷媒吸入配管を流れる冷媒に熱を伝えることで、発熱素子を冷却することができる。そして、発熱素子を冷却する構成として、ハウジングの外面に冷媒吸入配管を接触させただけであるため、インバータ収容空間内を自由に使うことができる。よって、発熱素子の配置等の自由度、すなわち、インバータの設計自由度を大きくすることができる。
また、発熱素子がハウジングを貫通して冷媒吸入配管に直接接触しているため、ハウジング内に吸入する手前の冷媒により発熱素子の冷却性がさらに向上する。さらに、発熱素子の周囲にシール部材を設けることで、冷媒吸入配管とハウジングとの間から洩れてきた冷媒、又は、冷媒吸入配管に付着した水滴が、ハウジングと発熱素子との間からインバータ収容空間内へ侵入することを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記冷媒吸入配管は、前記インバータハウジングの外面と接する部分が、前記回転軸の軸方向に直線状に延びるように形成されていることを要旨とする。この発明は、発熱素子を冷却するための構成を簡単に形成することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記冷媒吸入配管は、前記インバータハウジングの外面と接する部分が、蛇行するように形成されていることを要旨とする。この発明によれば、冷媒吸入配管が蛇行しているので、発熱素子と対向する部位の面積を大きく確保することができ、発熱素子の冷却性がさらに向上する。
この発明によれば、発熱素子を効率良く冷却することができるとともに、インバータ収容空間でのインバータの設計自由度を大きくすることができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の電動圧縮機を図1、図2にしたがって説明する。なお、第1実施形態は参考例として記載するものである。図1は、本実施形態の電動圧縮機10の縦断面図を示すとともに、冷凍回路11を模式的に示す。図1において、右側を電動圧縮機10のフロント側(前側)とし、左側を電動圧縮機10のリヤ側(後側)とする。
以下、第1実施形態の電動圧縮機を図1、図2にしたがって説明する。なお、第1実施形態は参考例として記載するものである。図1は、本実施形態の電動圧縮機10の縦断面図を示すとともに、冷凍回路11を模式的に示す。図1において、右側を電動圧縮機10のフロント側(前側)とし、左側を電動圧縮機10のリヤ側(後側)とする。
まず、車両空調装置の冷凍回路11について説明する。
図1に示すように、冷凍回路11は、冷媒を圧縮する電動圧縮機10と、外部冷媒回路111とから構成されている。外部冷媒回路111は、電動圧縮機10から吐出された高温高圧の冷媒を液化冷却する凝縮器Cと、凝縮器Cからの冷媒を絞る膨張弁Vと、膨張弁Vからの冷媒を蒸発させる蒸発器Eとから構成されている。冷凍回路11には、蒸発器Eから蒸発された冷媒の温度を感知する温度センサSが設けられるとともに、膨張弁Vには、温度センサSからの情報を基に膨張弁Vの開度を調節するコントローラCNが接続されている。
図1に示すように、冷凍回路11は、冷媒を圧縮する電動圧縮機10と、外部冷媒回路111とから構成されている。外部冷媒回路111は、電動圧縮機10から吐出された高温高圧の冷媒を液化冷却する凝縮器Cと、凝縮器Cからの冷媒を絞る膨張弁Vと、膨張弁Vからの冷媒を蒸発させる蒸発器Eとから構成されている。冷凍回路11には、蒸発器Eから蒸発された冷媒の温度を感知する温度センサSが設けられるとともに、膨張弁Vには、温度センサSからの情報を基に膨張弁Vの開度を調節するコントローラCNが接続されている。
次に、電動圧縮機10の構成について説明する。
電動圧縮機10のハウジングは、ハウジングの中間部分を構成する中間ハウジング12と、中間ハウジング12のリヤ側(図1では右側)に接合された吐出ハウジング13と、中間ハウジング12のフロント側(図1では左側)に接合されたインバータハウジング14とから構成されている。中間ハウジング12と吐出ハウジング13とは、5本のボルトB1(図1では2本のボルトB1のみ図示)によって共締めされているとともに、中間ハウジング12とインバータハウジング14とは、5本のボルトB2(図1では1本のボルトB2のみ図示)によって共締めされている。中間ハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮部18と、圧縮部18を駆動するための電動モータ19とが収容されている。
電動圧縮機10のハウジングは、ハウジングの中間部分を構成する中間ハウジング12と、中間ハウジング12のリヤ側(図1では右側)に接合された吐出ハウジング13と、中間ハウジング12のフロント側(図1では左側)に接合されたインバータハウジング14とから構成されている。中間ハウジング12と吐出ハウジング13とは、5本のボルトB1(図1では2本のボルトB1のみ図示)によって共締めされているとともに、中間ハウジング12とインバータハウジング14とは、5本のボルトB2(図1では1本のボルトB2のみ図示)によって共締めされている。中間ハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮部18と、圧縮部18を駆動するための電動モータ19とが収容されている。
まず、圧縮部18について説明する。圧縮部18は、中間ハウジング12内に固定された固定スクロール20と、固定スクロール20に対向配置された可動スクロール21とで構成されている。固定スクロール20と可動スクロール21との間には容積変更可能な圧縮室22が区画形成されている。また、中間ハウジング12内には、回転軸23が収容されているとともに、回転軸23は中間ハウジング12によって回転可能に支持されている。
次に、電動モータ19について説明する。中間ハウジング12内には、電動モータ19を構成するロータ24(回転子)と、ステータ25(固定子)とが設けられている。中間ハウジング12内において、ロータ24は、回転軸23と一体的に回転するように回転軸23の外周に固定されている。ロータ24は、回転軸23に止着されたロータコア241と、ロータコア241の周面に設けられた複数の永久磁石242とからなる。ステータ25は、全体として略円環状をなし、中間ハウジング12の内周面に固定されたステータコア251のティース(図示せず)にコイル26が巻回されて構成されている。
中間ハウジング12と吐出ハウジング13との間には吐出室15が区画形成されるとともに、吐出ハウジング13の端面には吐出ポート16が形成されている。また、中間ハウジング12とインバータハウジング14との間には、インバータ収容空間Kが区画形成されるとともに、中間ハウジング12の側面には、吸入ポート17が形成されている。そして、外部冷媒回路111の下流域には、蒸発器Eの出口と吸入ポート17とを接続する冷媒吸入配管171が接続されるとともに、外部冷媒回路111の上流域には、凝縮器Cの入口と吐出ポート16とを接続する冷媒吐出配管161が接続されている。圧縮部18、電動モータ19及びインバータ30は、回転軸23の中心軸Lに沿った方向(以下、軸方向とする)に沿って並ぶようにハウジング内に収容されている。
金属製の冷媒吸入配管171は、一端が吸入ポート17に接続され、他端が蒸発器Eの出口と接続されている。冷媒吸入配管171は、吸入ポート17からインバータハウジング14に向かって直線状に延びた後、回転軸23の軸方向と直交する方向へ延びるように屈曲形成されている。また、冷媒吸入配管171の一端側は、中間ハウジング12のフロント側及びインバータハウジング14の外面141に接触するように配設されている。冷媒吸入配管171は、インバータハウジング14のフロント側端面143近傍まで回転軸23の軸方向に沿って直線状に延びた後、屈曲している。
図2に示すように、冷媒吸入配管171には、側面視L字状のブラケット17aが複数(本実施形態では2つ)接合されている。冷媒吸入配管171は、ブラケット17aとインバータハウジング14の外面141とがボルトB3によって共締めされることで、インバータハウジング14の外面141に固定されている。そして、冷媒吸入配管171がインバータハウジング14に固定されることにより、中間ハウジング12及びインバータハウジング14と冷媒吸入配管171とは熱的に結合され、伝熱可能になっている。
図1に示すように、インバータ収容空間K内には、電動モータ19を駆動するためのインバータ30が収容されるとともに、このインバータ30により電動モータ19に電力が供給されるようになっている。インバータ30は、平板状の基板301と、この基板301に実装された電気部品30a、30bからなっている。基板301は、インバータハウジング14に固定されている。電気部品30aとしては、インバータ30を構成する発熱素子であるスイッチング素子が挙げられ、電気部品30bとしては、周知の部品である電解コンデンサ、トランス、ドライバ、ダイオード、固定抵抗等が挙げられる。電気部品30aは、インバータハウジング14の内面142において、冷媒吸入配管171と対向する位置に接合されている。すなわち、電気部品30aは、インバータハウジング14を介して冷媒吸入配管171と熱的に結合されている。インバータ30と電動モータ19とは、図示しないハーネスによって電気的に接続されている。
さて、上記構成の電動圧縮機10では、インバータ30から電動モータ19に電力が供給されることにより、ロータ24とともに回転軸23を回転させる。すると、圧縮部18において、可動スクロール21と固定スクロール20との間の圧縮室22が容積減少する。そして、冷凍回路11の蒸発器Eから冷媒吸入配管171及び吸入ポート17を介して、中間ハウジング12内に冷媒が吸入される。さらに、中間ハウジング12内に吸入された冷媒は、中間ハウジング12内に設けられた吸入通路27(図1参照)を経由して圧縮室22へ吸入されるとともに、圧縮室22で圧縮される。図1に示すように、圧縮室22内で圧縮された冷媒は、固定スクロール20に形成された吐出通路28から固定スクロール20の端面に設けられた吐出弁29を押し退けて吐出室15へ吐出される。吐出室15内の冷媒は、冷媒吐出配管161を介して外部冷媒回路111へ流出して中間ハウジング12内へ還流する。
電動圧縮機10の稼動時には、インバータ30、特に電気部品30aは、電力の供給動作によって発熱する。この熱は、インバータハウジング14を介して冷媒吸入配管171に伝えられる。そして、冷媒吸入配管171に伝えられた熱は、冷媒吸入配管171を通って吸入ポート17へ流れる冷媒に奪われる。このため、電気部品30aが冷却される。
第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)吸入ポート17と蒸発器Eとを接続する冷媒吸入配管171は、その一部がインバータハウジング14の外面141に沿うように配設されるとともに、インバータ30の発熱素子である電気部品30aがインバータハウジング14の内面142において、冷媒吸入配管171と対向する位置に配設されている。このため、電気部品30aから発する熱をインバータハウジング14を介して冷媒吸入配管171に伝え、冷媒吸入配管171を流れる冷媒に熱を伝えることで、電気部品30aを冷却することができる。そして、電気部品30aを冷却する構成として、インバータハウジング14の外面141に冷媒吸入配管171を接触させただけであるため、インバータ30の配置のためにインバータ収容
空間K内を自由に使うことができる。よって、インバータ30の基板301や電気部品30a、30bの配置等の自由度、すなわち、インバータ30の設計自由度を大きくすることができる。
(1)吸入ポート17と蒸発器Eとを接続する冷媒吸入配管171は、その一部がインバータハウジング14の外面141に沿うように配設されるとともに、インバータ30の発熱素子である電気部品30aがインバータハウジング14の内面142において、冷媒吸入配管171と対向する位置に配設されている。このため、電気部品30aから発する熱をインバータハウジング14を介して冷媒吸入配管171に伝え、冷媒吸入配管171を流れる冷媒に熱を伝えることで、電気部品30aを冷却することができる。そして、電気部品30aを冷却する構成として、インバータハウジング14の外面141に冷媒吸入配管171を接触させただけであるため、インバータ30の配置のためにインバータ収容
空間K内を自由に使うことができる。よって、インバータ30の基板301や電気部品30a、30bの配置等の自由度、すなわち、インバータ30の設計自由度を大きくすることができる。
(2)吸入ポート17から中間ハウジング12内に流入された冷媒は、中間ハウジング12内に収容された電動モータ19を冷却することによって温められる。よって、電気部品30aを冷媒吸入配管171と対向する位置における、インバータハウジング14の内面142に接合することで、中間ハウジング12内に吸入する手前の冷媒、すなわち、蒸発器Eで低温低圧となった冷媒により電気部品30aを冷却することができる。したがって、中間ハウジング12内に吸入した冷媒による電気部品30aの冷却と比して、電気部品30aの冷却性が向上する。
(3)冷媒吸入配管171は、インバータハウジング14の外面141と接する部分が、回転軸23の軸方向の延びる方向に沿って直線状に延びるように形成されている。このため、電気部品30aを冷却するための構成を簡単に形成することができる。
(4)さらに、インバータ収容空間Kは、中間ハウジング12にインバータハウジング14を接合するだけで形成でき、インバータ収容空間K内の加工を必要としないため、電動圧縮機10の生産性を良好とすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の電動圧縮機について、図3を用いて説明する。なお、図3において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
次に、第2実施形態の電動圧縮機について、図3を用いて説明する。なお、図3において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
図3に示すように、インバータ30を構成する発熱素子である電気部品30aは、インバータハウジング14を貫通するようにしてインバータハウジング14に埋設されるとともに、冷媒吸入配管171の外面172に直接接触している。すなわち、電気部品30aと冷媒吸入配管171とは、熱的に結合している。電気部品30aの周囲には、冷媒吸入配管171とインバータハウジング14との間をシールするシール部材14aが設けられている。
第2実施形態では、第1実施形態の(2)〜(4)に対応する効果を得ることができるとともに、以下の効果を得ることができる。
(5)電気部品30aは、インバータハウジング14を貫通し、冷媒吸入配管171の外面172に直接接触している。このため、中間ハウジング12内に吸入する手前の冷媒により電気部品30aの冷却性がさらに向上する。また、冷媒吸入配管171を流れる冷媒の一部は、冷媒吸入配管171とインバータハウジング14の外面141との間から電気部品30aとインバータハウジング14との間に向かって流れる可能性がある。また、低温低圧の冷媒によって冷却された冷媒吸入配管171に付着した水滴が、冷媒吸入配管171とインバータハウジング14の外面141との間から電気部品30aとインバータハウジング14との間に向かって流れる可能性がある。しかし、電気部品30aの周囲にシール部材14aを設けることで、インバータハウジング14と電気部品30aとの間からインバータ収容空間K内へ冷媒、又は、水滴が侵入することを防ぐことができる。
(5)電気部品30aは、インバータハウジング14を貫通し、冷媒吸入配管171の外面172に直接接触している。このため、中間ハウジング12内に吸入する手前の冷媒により電気部品30aの冷却性がさらに向上する。また、冷媒吸入配管171を流れる冷媒の一部は、冷媒吸入配管171とインバータハウジング14の外面141との間から電気部品30aとインバータハウジング14との間に向かって流れる可能性がある。また、低温低圧の冷媒によって冷却された冷媒吸入配管171に付着した水滴が、冷媒吸入配管171とインバータハウジング14の外面141との間から電気部品30aとインバータハウジング14との間に向かって流れる可能性がある。しかし、電気部品30aの周囲にシール部材14aを設けることで、インバータハウジング14と電気部品30aとの間からインバータ収容空間K内へ冷媒、又は、水滴が侵入することを防ぐことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の電動圧縮機について、図4を用いて説明する。なお、図4において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
次に、第3実施形態の電動圧縮機について、図4を用いて説明する。なお、図4において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
図4に示すように、冷媒吸入配管50の吸入ポート17側(一端側)は、インバータハウジング14側に向けて直線状に延びた後、インバータハウジング14の周方向に沿って延びるとともに、中間ハウジング12に向けて延びた後、中間ハウジング12の周方向に沿って延び、さらに、インバータハウジング14に向けて直線状に延びている。すなわち、冷媒吸入配管50は、中間ハウジング12の外面121及びインバータハウジング14の外面141と接する部分が、蛇行するように形成されている。よって、冷媒吸入配管50を平面視すると、S字状になっている。冷媒吸入配管50には、側面視L字状のブラケット17aが複数(本実施形態では2つ)接合されている。冷媒吸入配管50は、ブラケット17aとインバータハウジング14の外面141とがボルトB3によって共締めされることで、インバータハウジング14の外面141に固定されている。
第3実施形態では、第1実施形態の(1),(2),(4)に対応する効果を得ることができるとともに、以下の効果を得ることができる。
(6)冷媒吸入配管50は、中間ハウジング12の外面121及びインバータハウジング14の外面141と接する部分が、蛇行するように形成されている。よって、冷媒吸入配管50が蛇行しているので、電気部品30aと対向する部位の面積を大きく確保することができ、電気部品30aの冷却性がさらに向上する。
(6)冷媒吸入配管50は、中間ハウジング12の外面121及びインバータハウジング14の外面141と接する部分が、蛇行するように形成されている。よって、冷媒吸入配管50が蛇行しているので、電気部品30aと対向する部位の面積を大きく確保することができ、電気部品30aの冷却性がさらに向上する。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第3実施形態においては、冷媒吸入配管50は平面視するとS字状をなしているが、これに限らず、例えば、平面視するとW字状になっていてもよい。すなわち、電動圧縮機10とその周辺機器との位置関係や冷媒吸入配管50の配置等によって、冷媒吸入配管50の形状を適宜変更してもよい。
○ 第3実施形態においては、冷媒吸入配管50は平面視するとS字状をなしているが、これに限らず、例えば、平面視するとW字状になっていてもよい。すなわち、電動圧縮機10とその周辺機器との位置関係や冷媒吸入配管50の配置等によって、冷媒吸入配管50の形状を適宜変更してもよい。
○ 各実施形態において、冷媒吸入配管171,50と対応した位置に配設する発熱素子である電気部品30aは、スイッチング素子であったが、これに限らずダイオード等の発熱素子であってもよい。
○ 各実施形態において、圧縮部18、電動モータ19及びインバータ30が、軸方向に順に配置されているが、これに限らず、電動モータ19、圧縮部及びインバータ30が軸方向に順に配置されていてもよい。
○ 各実施形態において、圧縮部18は、固定スクロール20と可動スクロール21とで構成されるタイプに限定されるものではなく、例えば、ピストンタイプやベーンタイプなどに変更してもよい。
10…電動圧縮機、12…ハウジングを形成する中間ハウジング、121,141…ハウジングの外面、13…ハウジングを形成する吐出ハウジング、14…ハウジングを形成するインバータハウジング、14a…シール部材、142…ハウジングの内面、17…吸入ポート、171,50…冷媒吸入配管、18…圧縮部、19…電動モータ、23…回転軸、30…インバータ、30a…発熱素子としてのスイッチング素子、111…外部冷媒回路、K…インバータ収容空間。
Claims (3)
- 中間ハウジング内の電動モータの駆動によって回転軸が回転することにより前記中間ハウジング内の圧縮部が駆動されるとともに、前記中間ハウジングに形成された吸入ポートを介して外部冷媒回路から前記圧縮部に吸入された冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を前記外部冷媒回路へ吐出させるように構成され、さらに、前記中間ハウジングに接合されたインバータハウジング内のインバータ収容空間に前記電動モータを駆動するためのインバータが収容されるとともに、前記電動モータ、前記圧縮部、及び前記インバータが、前記回転軸の軸方向に沿って並ぶように配置された電動圧縮機であって、
前記吸入ポートと前記外部冷媒回路とを接続する冷媒吸入配管が、前記インバータ収容空間を取り囲む前記インバータハウジングの外面に接するように配設されるとともに、前記インバータの発熱素子が前記インバータハウジングを貫通して前記冷媒吸入配管に直接接触するように配設されて、前記冷媒吸入配管と前記発熱素子とが熱的に結合され、
前記発熱素子の周囲には前記冷媒吸入配管と前記インバータハウジングとの間をシールするシール部材が設けられていることを特徴とする電動圧縮機。 - 前記冷媒吸入配管は、前記インバータハウジングの外面と接する部分が、前記回転軸の軸方向に直線状に延びるように形成されている請求項1に記載の電動圧縮機。
- 前記冷媒吸入配管は、前記インバータハウジングの外面と接する部分が、蛇行するように形成されている請求項1に記載の電動圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011245495A JP5273232B2 (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 電動圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011245495A JP5273232B2 (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 電動圧縮機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007326416A Division JP5018451B2 (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 電動圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012052551A JP2012052551A (ja) | 2012-03-15 |
JP5273232B2 true JP5273232B2 (ja) | 2013-08-28 |
Family
ID=45906113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011245495A Active JP5273232B2 (ja) | 2011-11-09 | 2011-11-09 | 電動圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5273232B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6119962B2 (ja) | 2012-11-15 | 2017-04-26 | 株式会社豊田自動織機 | 電動圧縮機 |
JP6631021B2 (ja) * | 2015-03-18 | 2020-01-15 | 日産自動車株式会社 | 回転電機構造 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH024163A (ja) * | 1988-03-08 | 1990-01-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電力用半導体素子の冷却装置 |
JP3086819B2 (ja) * | 1990-07-20 | 2000-09-11 | セイコーエプソン株式会社 | 空気調和機用モータ一体型圧縮機 |
JP2000255252A (ja) * | 1999-03-11 | 2000-09-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用空調機 |
JP4583994B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2010-11-17 | サンデン株式会社 | スクロール型流体機械 |
-
2011
- 2011-11-09 JP JP2011245495A patent/JP5273232B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012052551A (ja) | 2012-03-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5018451B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP4718862B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
US10205366B2 (en) | Electric compressor | |
JP5926463B2 (ja) | 自動車用電動型液体ポンプ | |
JP2002161859A (ja) | 圧縮機及び圧縮機用制御ユニットの冷却方法 | |
JP2009150234A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2007315374A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2005171951A (ja) | 電動圧縮機 | |
JP5273232B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2021120542A (ja) | 電動圧縮機 | |
WO2016121382A1 (ja) | 電動圧縮機および電子部品 | |
JP2009144603A (ja) | 電動コンプレッサ | |
JP2008082265A (ja) | 電動コンプレッサ | |
JP6413640B2 (ja) | 圧縮機 | |
JP2009138697A (ja) | 車両用コンプレッサ | |
JP2006274971A (ja) | スクロール型流体機械 | |
KR20140038088A (ko) | 차량용 전동 압축기 | |
JP2010084948A (ja) | 空気調和機 | |
JP2005344689A (ja) | 電動圧縮機の制御装置 | |
JP4924296B2 (ja) | 電動コンプレッサ | |
JP5321561B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP4697350B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP4703618B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP4697351B2 (ja) | 電動圧縮機 | |
JP2013064343A (ja) | インバータ装置一体型電動圧縮機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130416 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130429 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5273232 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |