JP5272874B2 - 流量計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、都市ガスやLPガスのような可燃性ガスの瞬時ガス流量値や積算ガス流量値を計測するガスメータ等に用いられる流量計測装置に関するものである。
従来、この種の流量計測装置は、ガス器具を使用したときに流れるガス流量の特徴によって使用されたガス器具を判断していた。
具体的には、図6に示すように、流量計測装置100は、末端に各種カス器具A,B,Cを接続した計測流路101に流れるガス流量を計測する流量計測手段102と、この流量計測手段102が計測するガス流量を記憶する流量記憶手段103と、前記流量計測手段102が計測するガス流量から現在ガスを使用しているガス器具を判別する器具判別手段104と、前記流量計測手段102が計測したガス流量を積算する流量積算手段105と、この流量積算手段105が計算した値を表示する流量報知手段106と、各家庭で使用されるガス器具の全種類について燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンテーブル107と、複数種類のガス器具とそれに対応する部分流量パターンの組み合わせとを対応付けた器具テーブル108と、前記計測流路101にあって、流量計測手段102よりも上流側に接続された遮断弁109で構成されている。
ここで、器具判別手段104は、検出したガス流量パターン(時間に対応する流量波形)から各制御ステップを判定する制御ステップ判定モジュール104aと、制御ステップ毎に分割されたガス流量パターンから部分流量パターンを抽出する部分流量パターン抽出モジュール104bと、その部分流量パターンを手がかりに、流量パターンテーブル107と器具テーブル108から一致するガス器具を抽出するマッチングモジュール104cとを有する。
上記構成によって、新たにガス器具が使用された場合に、流量記憶手段103に使用開始時間とその後の流量計測手段102が計測する計測結果とを時間に対するガス流量の波形が特定可能にするために記憶する。
そして、制御ステップモジュール104aが記憶されたガス流量の波形(ガス流量の時間変化)を解析し、このガス器具波形のどこからどこまでが燃焼制御のどの制御ステップに対応するか判定する。
更に、部分流量抽出モジュール104bが各このガス流量の波形を制御ステップ毎に分割し、分割された部分流量パターンの特徴データを抽出する。
最後にマッチングモジュール104cが抽出された特徴データと、流量パターンテーブル107に記憶される各制御ステップの流量パターンとを比較してマッチングするパターンを検索し、その3つの制御ステップの特徴データが流量パターンテーブル107とどのように一致するかによってガス器具使用を判別する。
ここでどのように一致するかの判別は、器具テーブル108を使用して判別している。
これによって、ガス流量変化の特徴を見るだけで、そのガス流量変化をもたらしたガス器具を判別することができる(例えば、特許文献1参照)。
そして、この判別結果を使えば、ガス器具毎のガス使用量計算などができるようになる。
また一方で、ガス器具を使用したときに流れるガス流量は、その使用される環境の温度によって異なる場合がある。
そこで、流量計測装置が温度計測手段を備えるようにして、使用環境温度(外気温)に対して異なったガス流量データを記憶させる。
そして、そのガス流量データを使用して特定のガス器具の使用を判別して、ガス器具別ガス使用量を積算できるようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−149027号公報 特開2005−283479号公報
しかしながら、ガス器具は、通常1つのガス器具だけが使用されるわけではなく、1つのガス器具を使っている間に別ガス器具を使用するケースがほとんどである。
そのため、使用される全期間におけるガス流量変化を見て使用されたガス器具を判別しようとした場合、使用期間中に別のガス器具動作された状態の考慮を行う必要があり、考慮しないといけない組み合わせ(ガス器具の種類や別のガス器具が使用されるタイミング)は膨大である。
また、流量計測手段が計測するガス流量は、同じ量のガスが流れていても、例えば、超音波を使って計測流路の一部分の流速を計測して、それを基にガス流量を算出している場合には、流れは計測流路内で均一でないので、計測するタイミングによってばらつきがある。
そのため、同じガス器具を使用したときに流れるガス流量は、後述する外気温の影響や使用者による設定が同じであってもばらつきがある。
このように、使用された時に流れるガス流量(起動流量)に基づいて、使用されたガス器具を判別しようとした場合に、同じガス器具を使用した場合における起動流量のばらつきを考慮する必要がある。
しかし、ばらつきを考慮すると、異なる複数のガス器具が使用されたガス器具と判別できる場合が多くなり、そうすると間違ったガス器具が使用されたと判別する場合がある。
また一方で、外気温が変化すると、使用したときに流れるガス流量(起動流量)が大きく変わるガス器具と、それほど変わらないものがある。
例えば、給湯のために使用されるガス器具は外気温によって水温が変化するため同じ温度設定でもガス流量が変わる。
更に、外気温が上がれば、給湯の設定温度も下がるのでガス流量(起動流量)が大きく変わる(低い時に比べ、流れる起動流量は小さくなる)。
そのため、外気温が低いときには、その他のガス器具を起動流量と同じ程度になってしまう場合がある。
図7〜図9に、給湯器が使用されたときに流れるガス流量の時間変化を示すもの(ある給湯器の起動流量を示すもの)、調理器具であるガスオーブンが使用されたときに流れるガス流量の時間変化を示すもの(あるガスオーブンの起動流量を示すもの)、暖房器具であるガスファンヒータが使用されたときに流れるガス流量の時間変化を示すもの(あるガスファンヒータの起動流量を示すもの)を示す。
図7の実線が、外気温が高く給湯温度が低く設定された場合で、点線が外気温が低く給湯温度が高く設定された場合である。
ここで、給湯器の場合、使用者によって給湯温度を任意で決めることができるので、使用されたときに流れるガス流量は、実線から点線までの範囲をとると考えられる。
図8のガスオーブンの場合は、オーブン庫内を外気温よりかなり高い温度に上昇させる必要があるので、外気温が変わっても流れるガス流量に変化はない。
また、図9のガスファンヒータの場合は、使用され、しばらくしてから外気温をガスファンヒータ自体で計測してから流れるガス流量を変えるようになっているので、同じガス器具であれば、使用された時に流れるガス流量は大きく変化しない。
しかし、ガス流量が減少し始めるタイミングは外気温によって異なる。
このように、特に、外気温が高くなると起動流量だけでは、どのガス器具が動作したか判断がつきにくい場合がある。また繰り返しになるが、その後のガス流量の特徴によって使用されたガス器具を判断することも可能であるが、他のガス器具が任意のタイミングで使用される可能性があるので、この可能性を考慮した上で使用したガス器具を判別しようとすると、ガス流量のパターンは膨大になる。
このように、使用されたガス器具を精度よく判別しようとする場合には、ガス流量のパターンが膨大に必要になるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス器具が単体で動作するガス流量パターンだけを基にして使用したガス器具を判別する場合において、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる流量計測装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測装置は、下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、外気温を計測する温度計測手段と、ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、前記登録値、前記許容流量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段とを具備したものである。
これによって、例えば外気温が高くなると使用しないガス器具と外気温に関係なく使用
するガス器具と分類し、使用したガス器具を判別するために利用することができる。そのため、常に使用する可能性のあるガス器具の中から使われたガス器具を判別することができるので、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる。
本発明の流量計測装置は、ガス器具が単体で動作するガス流量パターンだけを基にして使用したガス器具を判別する場合において、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができるものである。
本発明の実施の形態1における流量計測装置の構成図 同流量計測装置の要部構成図 同流量計測装置の機能ブロック図 同流量計測装置のガス器具流量情報記憶手段に記憶される情報を示す説明図 同流量計測装置のフローチャート 従来の流量計測装置の構成図 ある給湯器の起動流量を示す説明図 あるガスオーブンの起動流量を示す説明図 あるガスファンヒータの起動流量を示す説明図
第1の発明は、下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、外気温を計測する温度計測手段と、ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、前記登録値、前記許容流量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段とを具備し、前記ガス器具流量情報記憶手段は、登録値、許容量と関連づけてそのガス器具が使用される用途を記憶するものとし、前記ガス器具判別手段は、前記用途毎に許容量の範囲内にあるガス器具の中でもっとも前記登録値と起動ガス流量計算手段で計算した計算値との差が小さいガス器具を使用ガス器具の候補として選出し、且つ、使用される可能性の高い用途を外気温に基づいて予め順位付けし、順位付けの高い候補のガス器具を使用されたガス器具と判別するものとし、外気温が予め定める所定温度以上の場合の順位付けは、第一位の用途が
調理であり、第二位の用途が給湯であり、第三位の用途が暖房としたものである。
これによって、例えば外気温が高くなると使用しないガス器具と外気温に関係なく使用するガス器具と分類し、使用したガス器具を判別するために利用することができる。そのため、常に使用する可能性のあるガス器具の中から使われたガス器具を判別することができるので、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる。
また、外気温によって使われる可能性の低いガス器具があるので、外気温によって使用される可能性が低いガス器具より可能性の高いガス器具を優先的に使用されたガス器具と判別することによって、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる。
そして、調理に使用するガス器具は、外気温に関係なく使用するガス器具であり、使用したときに流れるガス流量(起動流量)も外気温によって大きく変動することがないので順位付けを高くして優先的に判別する。
次に、暖房に使用するガス器具は、外気温が高くなれば使用される可能性は極端に低くなるので順位付けを低くし、他の用途のガス器具が候補にあがっている場合には、たとえ、登録値と計算値との差が最小でも器具判別手段は使用されたガス器具だとは判別しない。
また、給湯に使用されるガス器具は、使用される可能性は調理器具と同様にあるが、外気温や設定によって使用されたときに流れるガス流量が大きく変動するので、変動が小さいガス器具の方が使用されたガス器具である可能性が高いので、調理に使用するガス器具の方を高い順位付けにする。
このように、使用される可能性と使用されたときに流れるガス流量が大きく変動するか否かの情報を考慮することによって、より使用された可能性の常に使用されたガス器具と判別することによって、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる。
の発明は、外気温が前記所定温度未満の場合の前記順位付けは、第一位の用途が暖房であり、第二位の用途が調理であり、第三位の用途が給湯であるとしたもので、これによって、暖房に使用するガス器具は、外気温が低くなれば使用される可能性は極端に高くなるので順位付けを高くして優先的に判別する。
給湯に使用されるガス器具は、使用される可能性は調理器具と同様にあるが、外気温や設定によって使用されたときに流れるガス流量が大きく変動するので、変動が小さいガス器具の方が使用されたガス器具である可能性が高いので、調理に使用するガス器具の方を高い順位付けにする。
このように、使用される可能性と使用されたときに流れるガス流量が大きく変動するか否かの情報を考慮することで、より使用された可能性の常に使用されたガス器具と判別することによって、使用されたガス器具を間違ったガス器具と判別する確率を低減させることができる。
の発明は、下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、外気温を計測する温度計測手段と、ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、前記登録値、前記許容流
量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段と、明るさを検知する明るさ検知手段を備え、前記明るさ検知手段が計測する明るさに基づいて前記温度計測手段は外気温を計測するようにしたものである。
外気温は1日の内で変動する。そのため、同じタイミングで外気温を計測し比較することによって、ガス器具が使用される可能性を判断する上で必要になる季節を判断できる。
の発明は、特に、前記第の発明において、前記明るさ検知手段が計測する明るさが、予め定める所定の明るさ以上から前記所定の明るさ未満になった時に前記温度計測手段は外気温を計測するようにしたものである。
外気温を計測するタイミングを日没(夕方)にあわせることができるようになるだけでなく、1日の上で最もガス器具が使用される時間帯である夕食をつくったり・お風呂を沸かしたりするタイミングをガス事業者が予め流量計測装置に時刻設定を行わなくても流量
計測装置が知ることができる。
の発明は、特に、前記第の発明において、前記明るさ検知手段が計測する明るさが、前記所定の明るさ未満から前記所定の明るさ以上になった時に前記温度計測手段は外気温を計測するようにしたものである。
外気温を計測するタイミングを日の出(朝)にあわせることができるようになるだけでなく、比較的ガス器具が使用される時間帯である朝食をつくるタイミングをガス事業者が予め流量計測装置に時刻設定を行わなくても流量計測装置が知ることができる。
の発明は、特に、前記第1から第のいずれか1つの発明において、流量計測手段は、超音波流量計を用いた構成とした。
これにより、流量が変化した瞬間に器具判別動作や学習動作を作動させることができ細かく流量変化を捉えることで器具判別精度を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1において、流量計測装置1の内部には、複数のガス器具A,B,C(例えば、ファンヒータ、ガステーブル、ストーブ、ガスオーブン)に対してガス供給を行うための計測流路2が配設されている。
この計測流路2には、異常時にガス遮断を実行するガス遮断弁3と、その下流側に位置させて流速計測部4とが接続されており、また、流量計測装置1の近傍には、外気温を計測する温度計測部5と、明るさを計測する照度計測部6とが配置されている。
また、流量計測装置1の内部には、流速計測部4の出力が入力されるとともに、ガス遮断弁3を制御するコントロール部7が設けられている。
そして、コントロール部7は、CPU(中央処理装置)8、ROM(リード・オンリー・メモリ)9、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)10、および入出力ポート11を備え、これらは互いにバス12によって接続されている。
入出力ポート11には、流速計測部4と、ガス遮断弁3を駆動する駆動回路13と、温度計測部5を駆動する駆動回路14と、照度計測部6を駆動する駆動回路15とが接続されている。
このコントロール部7では、CPU8がRAM10をワーキングエリアとして、ROM9に格納されてプログラムを実行することによって、流量計測装置1としての機能を実現するようになっている。
ここで、流速計測部4の構成、作用について図2を用いて説明する。
図2において、計測流路2は矩形断面をしており、対向する壁面で、かつ、ガス流れ方向の上下流側に位置して一対の超音波送受信器16,17が配置してある。
すなわち、計測流路2を流れるガス流を斜めに横切るように超音波が伝搬されるように設定してある。
さらに述べると、超音波送受信器16,17間で交互に超音波を送受信させて流体の流れに対して順方向と逆方向の超音波の伝搬時間の差を一定間隔おいて計り、伝搬時間差信号として出力する働きを持つ。
この伝搬時間差信号を受けて計算手段(図示せず)により流れるガスの流速及び流量を算出するものである。
算出式を下記に示す。
図2においてLを測定距離、φをガスの流れ方向に対する超音波伝搬路のなす角度、t1を上流からの伝達時間、t2を下流からの伝達時間、Cを音速とすると、計測ポイントの時刻Tでの流速Vは
V=(L/2cosφ)[(1/t1)−(1/t2)] (1)
となる。
この流速に計測流路2の断面積および補正係数を乗じればガス流量が演算できることとなる。
流速は計測するポイントによってに流れるガスは突発的に変化するので、流路全体からみた流速よりも大きかったり、小さかったりする場合がある。その影響を小さくするために前回計測した流速Vとの平均を流速計測部4が計測する計測流速(以下、ガス流速と呼ぶ)としている。
なお、に関しては、超音波方式の計測手段を使用しているが、計測方式としては、他の流量計測方式でもフルディック方式などの短時間に一定サイクルで連続計測可能であれば使用可能である。
計測の時間間隔は超音波の送受信が可能な範囲で設定できるが、本実施の形態では2秒を計測の間隔としている。
更に、時間間隔を小さくすることは測定原理上可能である。ガス器具によっては2秒より短時間で起動するガス器具もあるため、測定時間間隔を小さくすることは器具判別を瞬時に行う点では有利となるが、計測間隔を短くすると電池の消耗が大きくなるなどの課題がある。
また、計測時間を従来のガスメータで使用している膜式方式と同等の計測間隔が2桁オーダーの秒数間隔になると、本実施の形態のアルゴリズムの流速変化の差分を見て判断することが困難になり、コストや器具判別の性能面からバランスの良い時間として2秒間隔計測で行っている。
図3は、流量計測装置1の機能を示すもので、前記流速計測部4で求めたガス流速にもとづきガス流量を演算するガス流量計測手段18と、計測流量履歴記憶手段19と、ガス器具流量情報記憶手段20と、起動ガス流量計測手段21と、ガス器具判別手段22と、温度計測手段23と、明るさ検知手段24とを備えている。
ガス流量計測手段18は、先の流速計測部4とコントロール部7によって実現される。
ガス流量計測手段18は、2秒毎に計測する計測流路2に流れるガス流量を計測流量履歴記憶手段19に記憶する。
計測流量履歴記憶手段19は、先のRAM10によって実現され、ガス器具判別手段22が使用されたガス器具を判別(特定)できるために計測したガス流量を履歴情報として数分間分記憶している。
なお、本実施の形態において計測流量履歴記憶手段19は、30秒前まで履歴情報として計測したガス流量を記憶している。
ガス器具流量情報記憶手段20は、RAM10によって実現され、図4に示されるように使用されるガス器具に対して起動流量の登録値とその登録値の許容量(上限/下限)とそのガス器具の用途(給湯・調理・暖房)の情報がテーブル化されて記憶されている。
起動ガス流量計算手段21は、先のコントロール部7によって実現され、計測流量履歴記憶手段19を参照して次のような手順でガス器具を使用したときに流れるガス流量(起動流量)を計算する。
まず、4秒前に計測したガス流量との流量差分を各計測タイミングで計算する。この流量差分の絶対値が予め定めた閾値(例えば、3[L/h])より大きくなったタイミング(時刻a)より4秒前に計測したガス流量をQaとして覚えておく。
そして、時刻a後、この流量差分の絶対値が前記閾値より小さくなったタイミング(時刻b)に計測したガス流量をQbして覚えておく。この流量差:(QbーQa)を起動ガス流量として算出する。
温度計測手段23は、先の温度計測部5と駆動回路14とコントロール部7とで実現され、明るさ検知手段24が指示するタイミングで流量計測装置1の周りの温度(外気温)を計測する。
日本において、流量計測装置1は、宅外に設置される場合がほとんどなので温度計測手段23が計測する温度変化を解析することによって、ある程度の季節(夏季と冬季と春季・秋季の3つの何れにあるのか)を判断することができる。
明るさ検知手段245は、先の照度計測部6と駆動回路15とコントロール部7とで実現され、流量計測装置1の周りの明るさを計測する。
本実施の形態においては、ガス流量計測手段18が3600回計測毎(2時間おき)に明るさを計測する。
日本において流量計測装置1は、宅外に設置される場合がほとんどなので明るさ検知手段24が計測する明るさを解析することによって、明るさが急に明るくなる朝のタイミングや、明るさが急に暗くなる夜(夕方)のタイミングを検出することができる。
ガス器具判別手段22は、コントロール部7によって実現され、起動流量計算手段21が計算した起動流量の計算値とガス器具流量情報記憶手段20に記憶される起動流量の登録値と許容量と温度計測手段23が計測する外気温とを基にして使用されたガス器具を判別する。
次に、流量計測装置1のフローチャートを図5に示しており、ガス器具判別手段22が使用されたガス器具を判別する論理を説明する。
先ず、ガス流量計測手段18は、計測流路2に流れるガスの流量を2秒おきに計測する(S501)。動作しているガス器具が何も無い場合はもちろん0[L/h]で、ガス器具が動作を開始すれば、計測流路2にガスが流れる。
つまり、ガス器具が動作を開始するとガス流量計測手段18が計測するガス流量が変化するので、過去に計測したガス流量との差分値を計算すれば、流量変化があれば検知することができる。
本実施の形態では、起動ガス流量計算手段21は、4秒前に計測したガス流量との差分値をガス流量計測の各タイミング計算し、差分値の絶対値が所定流量値(3[L/h])以上になるとガス流量に変化が生じたと判断し(S502)、そのタイミングの4秒前(時刻ta)のガス流量:Qaと、時刻ta後において差分値の絶対値が再度所定流量値(3[L/h])未満になったタイミング(時刻tb)のガス流量:Qbとを記憶しておく。
S502で流量変化が無い場合には、再度次のガス流量計測を行うタイミングまで待つ。
そして、ガス器具が使用された(起動した)可能性がある時(S503)は、起動ガス流量計算手段21は起動流量としてQb−Qaを算出する(S504)。
起動ガス流量計算手段温度21は、下記の2つの条件によってガス器具が起動したと判断する。
1つめは、起動流量が正の数値であることである。2つめは、S502で流量変化有と判断したときの差分値が正であることである。
ガス器具が起動した可能性がある場合には、起動ガス流量計算手段21が算出する起動流量の計算値とガス器具流量情報記憶手段20に記憶される起動流量の登録値・許容量・用途とを参照して、用途毎に計算値と登録値の差が許容量の間に入っているガス器具(起動した可能性のあるガス器具の候補)を選出する(S503)。
ここで、同じようとのガス器具において差が許容量の間に入っているガス器具が無い場合には、その用途のガス器具については候補が無いと判別する。
次に、温度計測手段23が計測している外気温が予め定める温度以上である場合(505)には、使用されたガス器具を判別するための使用用途の順位付けを「1位:調理、2位:給湯、3位:暖房」と決定する(S506)。温度計測手段23が計測している外気温が予め定める温度未満である場合(505)には、使用されたガス器具を判別するための使用用途の順位付けを「1位:暖房、2位:調理、3位:給湯」と決定する(S507)。そして、S504で選出した候補とS506または、S507で決定した順位付けによって使用されたガス器具を判別する(S508)。
なお、S503でガス器具が起動した可能性が無い場合には、停止したガス器具を判別する(S509)。停止したガス器具の判別は、本実施の形態に直接関係がないので詳細な説明を省略する。
S508、S509で起動した(使用された)、停止した(使用を終了・中断した)ガス器具があった場合には(S511)、再度次のガス流量計測を行うタイミングまで待つ。
また、起動した、停止したガス器具がない場合には(S511)、現在使用されているガス器具に対して火力調整が行われたと判断して、流量変化の特徴を解析して火力調整が行われたガス器具を判別する(S512)。
以上のように本実施の形態では、ガス器具が使用されたときに流れる流量の大きさを基にして使用されたガス器具を判別する場合において、ガス流量計測手段18が計測するガス流量にばらついていたり、起動流量に許容量を適用していたりするために使用されたガス器具を1つに絞れない場合がある。
そうした場合において、外気温に基づいて決められる使用用途の順位付け情報を用いて判別することで動作する可能性の高いガス器具を優先して判別することによって、間違ったガス器具が使用されたと判別する確率を低減することができる。
以上のように、本発明にかかる流量計測装置は、ガスメータにガスが流れた場合にそのガス流量の特徴と外気温によって使用されたガス器具を判別することができる。そのため、ガス器具と特定できない場合にはガス漏れ等の可能性を疑うことができ、結果的にはガス器具が適正に使用されているか監視することにつながる。つまりはガス使用者に対しての保安サービス等の用途にも適用できる。
1 流量計測装置
2 流量計測手段
3 遮断手段
4 器具判別手段
102 ガス器具流量情報記憶手段
103 起動流量計算手段
104 温度計測手段
105 明るさ検知手段

Claims (6)

  1. 下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、
    外気温を計測する温度計測手段と、
    ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、
    実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、
    前記登録値、前記許容流量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段とを具備し、
    前記ガス器具流量情報記憶手段は、登録値、許容量と関連づけてそのガス器具が使用される用途を記憶するものとし、
    前記ガス器具判別手段は、前記用途毎に許容量の範囲内にあるガス器具の中でもっとも前記登録値と起動ガス流量計算手段で計算した計算値との差が小さいガス器具を使用ガス器具の候補として選出し、且つ、使用される可能性の高い用途を外気温に基づいて予め順位付けし、順位付けの高い候補のガス器具を使用されたガス器具と判別するものとし、
    外気温が予め定める所定温度以上の場合の順位付けは、第一位の用途が調理であり、第二位の用途が給湯であり、第三位の用途が暖房である流量計測装置。
  2. 下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、
    外気温を計測する温度計測手段と、
    ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、
    実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、
    前記登録値、前記許容流量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段とを具備し、
    前記ガス器具流量情報記憶手段は、登録値、許容量と関連づけてそのガス器具が使用される用途を記憶するものとし、
    前記ガス器具判別手段は、前記用途毎に許容量の範囲内にあるガス器具の中でもっとも前記登録値と起動ガス流量計算手段で計算した計算値との差が小さいガス器具を使用ガス器具の候補として選出し、且つ、使用される可能性の高い用途を外気温に基づいて予め順位付けし、順位付けの高い候補のガス器具を使用されたガス器具と判別するものとし、
    外気温が所定温度未満の場合の順位付けは、第一位の用途が暖房であり、第二位の用途が調理であり、第三位の用途が給湯である流量計測装置。
  3. 下流に接続されたガス器具への供給ガス流量を所定の時間間隔で計測するガス流量計測手段と、
    外気温を計測する温度計測手段と、
    ガス器具単体の起動点火直後に流れる起動ガス流量の登録値およびその登録値の許容流量値を記憶するガス器具流量情報記憶手段と、
    実際にガス器具が使用された時に、それに伴って流れるガス流量変化を解析して実際の起動ガス流量を計算する起動ガス流量計算手段と、
    前記登録値、前記許容流量値、前記起動ガス流量計算手段で計算した計算値および前記温度計測手段が計測する外気温を使って実際に使用されたガス器具を判別するガス器具判別手段と、
    明るさを検知する明るさ検知手段を備え、
    前記明るさ検知手段が計測する明るさに基づいて温度計測手段が外気温を計測する流量計測装置。
  4. 前記明るさ検知手段が計測する明るさが、予め定める所定の明るさ以上で所定の明るさ未満になった時に温度計測手段が外気温を計測する請求項記載の流量計測装置。
  5. 前記明るさ検知手段が計測する明るさが、所定の明るさ未満から所定の明るさ以上になった時に温度計測手段が外気温を計測する請求項記載の流量計測装置。
  6. ガス流量計測手段は、超音波を用いた請求項1〜いずれか1項記載の流量計測装置。
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