JP5272088B2 - ガイダンス出力方法 - Google Patents
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Description
例えば、建設機械の運転室に設けられるモニタ装置100のモニタ画面101上に、図15に示されるように、「長時間のアイドリングを控えましょう」、「アイドリングを停止しよう」等の表示G0を表示させ、オペレータに燃費の改善を促す技術が知られている。
このような内燃機関の排気ガス浄化装置を備えた建設機械では、DPFに堆積したPMを燃焼させる再生処理を行うのが一般的である。具体的には、建設機械では、DPFに堆積したPMが所定量に達した場合に、モニタ装置上に再生処理を促すガイダンスを表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2)。
そして、再処理を促すガイダンスがモニタ装置上に表示され、これに従ってオペレータが排気ガス浄化装置のDPFの再生処理を行う際、オペレータは、作業機等の操作を止めて、建設機械のアイドリング状態を保持した状態とする。
内燃機関の排気ガス浄化装置を備えた建設機械において、前記内燃機関の省エネルギー用のガイダンスを出力するガイダンス出力方法であって、
前記ガイダンスは、前記建設機械のエネルギー浪費運転動作に対応し、
前記建設機械がエネルギー浪費運転動作であって、前記排気ガス浄化装置が再生処理中は、前記ガイダンスの出力を規制することを特徴とする。
前記建設機械は、作業の負荷の異なる複数の作業モードを設定可能に構成され、
前記建設機械が負荷の大きな作業モードに設定されている場合における前記排気ガス浄化装置の再生処理中は、前記内燃機関の省エネルギー用であり、前記建設機械のエネルギー浪費運転動作に対応するガイダンスの出力を規制することを特徴とする。
[1]全体構成
図1には、本発明の実施形態に係る建設機械としての油圧ショベル1が示されている。
この油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2の上部に旋回機構3を介して旋回可能に装着される上部旋回体4と、上部旋回体4に連設されている作業機5とを備える。
作業機5は、その基部が上部旋回体4に揺動可能に連結されているブーム6と、ブーム6の先端に揺動可能に連結されているアーム7と、アーム7の先端に揺動可能に連結されているバケット8とを備える。
上部旋回体4は、油圧ショベル1を運転するオペレータが乗り込む運転室10を備える。
本実施形態の油圧ショベル1においては、走行レバー13、14を前方に押すと下部走行体2が前進し、走行レバー13、14を後方に引くと下部走行体2が後進するようになっている。また、運転席11の右側の側方窓18側には、計器盤19が設けられている。
ここで、ロックレバー22とは、作業機5の操作、上部旋回体4の旋回、及び下部走行体2の走行等の機能を停止させるためのものである。すなわち、ロックレバー22の引き上げ操作を行うことによって、作業機5等の動きをロックすることができ、この状態では、操作レバー20、21等を操作しても、作業機5等が動作しないようになっている。
モニタ装置23は、運転室10の前方窓24と一方の側方窓18とを仕切る縦枠25の下部に設けられている。モニタ装置23の外装ケース28の前面には、モニタ画面29と操作用押しボタン30が設けられている。モニタ画面29は、例えば、液晶パネルによって構成されている。尚、本実施形態では、ボタン30はモニタ装置23に一体的に設けられているが、ボタンがモニタ装置と別体であってもよい。
図3には、油圧ショベル1の制御システムが示されている。
油圧ショベル1の制御システムは、エンジン31、油圧ポンプ32、及び排気ガス浄化装置33を制御するシステムであり、エンジンコントローラ34と、ポンプコントローラ35とを備える。また、前述のモニタ装置23、エンジンコントローラ34、及びポンプコントローラ35は、互いにCAN(Controller Area Network)で通信可能に接続され
ている。
また、油圧ポンプ32には、パイロット圧生成用の油圧ポンプ32Aが接続され、油圧ポンプ32Aの吐出側は、パイロット管路を介して、操作レバー20、21、走行レバー13、14に接続されている。そして、操作レバー20、21、走行レバー13、14を操作すると、パイロット管路を介してコントロールバルブ39の吐出圧が変化し、作業機5の油圧アクチュエータ40が動作する。
フィルター41は、セラミック等の材料からなり、排気ガス中に含まれるPMを捕捉する。
酸化触媒42は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)のうち一酸化窒素(NO)を低減させて二酸化窒素(NO2)を増加させる機能を備える。また、この酸化触媒42は、酸化触媒42より排気ガス流れの上流側に設けられる燃料噴射インジェクタ43から噴射された炭化水素(ハイドロカーボン)を酸化させ、酸化反応により生じた反応熱により、フィルター41で捕捉されたPMを燃焼させるフィルター41の再生処理を行う機能も備える。尚、燃料噴射インジェクタ43から噴射される炭化水素としては、例えば燃料である軽油を用いることができる。
尚、本実施形態では、エンジン31と酸化触媒42との間の排気経路途中に燃料噴射インジェクタ43を設ける構成としているが、これに限られず、エンジン31の燃焼室への燃料噴射のタイミングをエンジン31の排気行程で行い、未燃焼の燃料を排気ガス浄化装置33に供給するポスト噴射であってもよい。
また、本実施形態の排気ガス浄化装置33は、フィルター41の上流側に酸化触媒42を配置した構成であるが、これに限らず、排気ガス浄化装置は、フィルター内に直接酸化触媒を担持させた構成を採用してもよく、さらには、フィルターに直接酸化触媒を担持させつつ、フィルターの上流側に別の酸化触媒を配置してもよい。
尚、本実施形態では、差圧センサ44は単体の差圧センサであるが、フィルター41の入口側及び出口側のそれぞれに圧力センサを設け、それぞれで検出された圧力をエンジンコントローラ34に電気信号として出力し、その差を得るような構成としてもよい。
また、エンジンコントローラ34は、排気ガス浄化装置33の差圧センサ44からの電気信号に基づいて、排気ガス浄化装置33の再生処理を行うべきか否かを判定し、再生処理が必要である判定された場合、オペレータからの再生処理開始の指示信号を受けるか(手動再生)、あるいは自ら自動的(自動再生)に排気ガス浄化装置33の再生処理を開始し、再生処理中である旨の指令を生成し、電気信号としてモニタ装置23に出力する。
尚、本実施形態では圧力によってフィルター41の再生処理が必要か否かを判定しているが、これに限らず、回転センサ、負荷センサ、温度センサを用い、PMの排出量、PM燃焼量を算出し、この差分をとってPM堆積量を求め、これを時系列的に蓄積することにより、フィルター41の目詰まりが生じているかどうか、再生処理が必要か否かを判定することも可能である。
図4には、モニタ装置23のデータ処理構造を示す機能ブロック図が示されている。
モニタ装置23は、操作用押しボタン30の状態や、エンジンコントローラ34、ポンプコントローラ35からCANを介して出力された種々の検出値に基づいて、油圧ショベル1の状態をモニタ画面29上に表示する。このモニタ装置23は、エンジン稼働状態取得部52、レバー操作取得部53、作業モード取得部55、ガイダンス判定部57、ガイダンス記憶部58、優先項目判定部59、再生処理判定部60、ガイダンス出力規制部61、表示制御部62、及びガイダンス出力部63を備える。
レバー操作取得部53は、ポンプコントローラ35から出力される各レバー20、21、13、14が操作されたか否かの判定値を取得する。
作業モード取得部55は、例えば、モニタ装置23上に設けられたボタン30に割りあてられた作業モードスイッチの設定を取得する。尚、一般に油圧ショベル等の建設機械には、作業の負荷がそれぞれ異なる基本作業の種類を示す複数の作業モードが設けられている。例えば、「Pモード」、「Eモード」などの作業モードがある。油圧ショベルは、オペレータにより選択された作業モードに応じて、それぞれ異なる制御を行う。各作業モードの概要は以下の通りである。
「Pモード」は、負荷が大きい掘削作業を行うための作業モード(作業量を重視)であり、エンジンの回転及び出力トルクが比較的高い領域でエンジンの出力トルクと油圧ポンプの吸収トルクとがマッチングされるモードである。
「Eモード」は、Pモードより負荷の小さい掘削作業を行うための作業モード(燃費を重視)であり、Pモードの場合と比較してより低いエンジン出力トルク特性が設定されるモードである。
具体的には、ガイダンス判定部57は、ガイダンス記憶部58の各燃費悪化運転動作項目の判定条件に基づき、エネルギー浪費運転動作であるか否かを判定する。
ここで、ガイダンス記憶部58には、例えば、エネルギー浪費運転動作と判断される事項として、以下の事項が記憶されている。
「長時間アイドリング」は、エンジン31が稼働している状態において、作業機5等の油圧アクチュエータが全て動作されていない状態(レバー13、14、20、21が全て操作されない場合、あるいはロックレバー22がロック状態)が、所定時間継続している場合をいう。なお、判定条件の対象となるレバーは、ホイールローダー等車両の種類に応じて適宜決定すればよいが、作業機レバーが条件の対象となっていることが好ましい。
(2)動作を示す項目名:Eモード推奨
「Eモード推奨」は、作業モードスイッチがEモードではなく、Eモードよりも燃料消費が多くなるモード、例えばPモードに設定され、発生馬力がEモード範囲内である場合をいう。
なお、発生馬力の算出は、エンジンコントローラからのエンジン回転数とエンジン出力トルクの値を積算して求められる。
例えば、優先項目判定部59は、発生回数の多いエネルギー浪費運転動作を、優先的に省エネルギー用のガイダンスを出力すべきと決定する。なお、発生回数が同数の場合には、優先順位の高い項目が出力される。ここで、比較に使用する回数としては、1日毎の回数又は、キーオンからの回数のいずれかが設定に基づいて利用される。例えば、キーオンからの回数を基準にすると、例えば、オペレータを変更する毎にキーオンをするような運用がされている場合においては、運転しているオペレータに対して適切なガイダンスを決定することができる。また、オペレータを特定できるようなIDキーやパスワード入力を用いることで、特定のオペレータの運転に対しての適切なガイダンスを決定することができる。
ここで、平均情報は、同種の油圧ショベル1やホイールローダー等の他の建設機械におけるそれぞれのエネルギー浪費運転動作の平均の回数に関する情報であり、例えば、同種の建設機械において発生したそれぞれのエネルギー浪費運転動作の回数のそれぞれの平均値の逆数としてもよい。
この場合には、複数のエネルギー浪費運転動作を単純に回数で比較して優先して出力するガイダンスを決定するのではなく、他の建設機械における運転状況を加味して、優先して出力するガイダンスを決定することができるので、他の建設機械に比較して発生回数が多いエネルギー浪費運転動作に対するガイダンスを優先して出力すべきものと判定できる。
また、優先項目判定部59は、それぞれのエネルギー浪費運転動作の発生回数を含む運転情報を通信手段64に出力する。
また、ガイダンス出力規制部61は、再生処理判定部60でフィルター41が再生処理中であると判定された場合に、優先項目判定部59におけるエネルギー浪費運転動作の対応項目の加算も規制する。
表示制御部62は、油圧ショベル1の稼働状態を表す各種情報を、モニタ画面29上に表示させる部分であり、ガイダンス出力部63を備える。
また、ガイダンス出力部63は、油圧ショベル1のキーオフ時にも、優先項目判定部59で加算された1日のエネルギー浪費運転動作の項目のうち、最も回数の多かったものをモニタ画面29上にワンポイントガイダンスとして、所定時間表示するようになっている。例えば、長時間アイドリングの項目の発生回数が最も多かった場合には、「こまめなアイドリングストップで燃料消費が抑えられます」と表示される。この場合、キーオフの操作が行われてから、表示が終わるまでの間、動作する部位(例えば、モニタ装置等)に電力の供給が維持されるようになっている。このように電力の供給を維持する構成(電力維持部)として、例えば、表示が終わるまで、バッテリからの電源供給を遮断しないようにリレーを制御する制御部を有するようにしてもよく、あるいは、メインのバッテリからの電力供給がストップしたのち、表示が終わるまでに必要な電力を供給するための別のバッテリを有するようにしてもよい。
通信処理部65は、優先項目判定部59から受け取った各種運転情報に、油圧ショベル1の識別情報、オペレータの識別情報等を関連づけ、送受信部66に出力する部分である。
送受信部66は、通信処理部65から受け取った各種運転情報を、管理サーバー67に送信する部分である。
また、送受信部66は、管理サーバー67から送信された運転情報を受信し、通信処理部65に出力する。
通信処理部65は、送受信部66から受け取った情報を優先項目判定部59に出力する。
送受信部68は、油圧ショベル1からの運転情報を受信し、通信処理部69に出力する部分である。
通信処理部69は、送受信部68から受け取った運転情報を所定の形式に変換して、集計処理部70に出力する部分である。
集計結果は、通信処理部69から送受信部68を介して油圧ショベル1に送信される。
また、集計処理部70は、集計された運転情報に基づいて、所定の条件を満たす場合に、油圧ショベル1で表示させる変更メッセージを、通信処理部69を介して送信する。
例えば、集計処理部70は、運転情報が示すエネルギー浪費運転動作の回数が、同種の油圧ショベル1に対して少ない場合、すなわち、優れている場合には、当該油圧ショベル1に対して、運転が優れている旨のメッセージを送信する。
また、集計処理部70は、管理サーバー67から車両に送信され、油圧ショベル1のモニタ装置23上に表示させる変更メッセージのほかに、絵、色、音声等のデータを、通信処理部69を介して送信することができる。
公開処理部72は、集計データベース71の情報に基づいて、種々のWEBページ73を生成し、閲覧可能に公開する部分である。
公開処理部72は、例えば、同種の油圧ショベル1におけるそれぞれのエネルギー浪費運転動作の平均回数や、各油圧ショベル1のエネルギー浪費運転動作の回数についての順位等を含むWEBページ73を生成する。
次に、このようなモニタ装置23のモニタ画面29上に表示される標準画面G1について図7を参照して説明する。
次に、中段の表示G6は、エンジン水温センサ37で検出されたエンジン31の冷却水の温度を示すエンジン水温計の表示である。中段の表示G7は、作動油温センサ51で検出された作動油の温度を示す作動油温計の表示である。中段の表示G8は、エンジン31の燃料油の残量を示す燃料計の表示である。なお、標準画面G1は,少なくともエンジン水温計、燃料計が同時に表示されるものであればよいが、さらに、積算稼動時間も表示されるものが好ましい。
表示G13の下方のボタンF6は、排気ガス浄化装置33の再生処理設定を行うときにも使用される。
具体的には、油圧ショベル1の運転中、エンジンコントローラ34が、排気ガス浄化装置33の再生処理が必要である状態を検出すると、その旨の指令をモニタ装置23のエンジン稼働状態取得部52に出力する。
モニタ装置23は、エンジン稼働状態取得部52で取得された情報に基づいて、図8に示されるように、排気ガス浄化装置33の再生処理を促す表示G14を画面表示G1上に表示させる。
次に、オペレータが「F6」ボタン30を押すと、モニタ画面29は、図9に示される画面表示G15に切り切り換えられる。オペレータは、「定置手動再生」がカーソルで選択されていることを確認した後、「F6」ボタン30を押して、排気ガス浄化装置33の再生処理を開始する。
排気ガス浄化装置33の再生処理が終了すると、再生処理が終了したことを示すメッセージ等が画面に表示され、再生処理の終了をオペレータに知らせる。なお、再生処理を途中で中断する場合は、図9の画面表示G15上でカーソルを「再生停止」の位置に移動させ、再生処理を終了する。
以上のようなガイダンス出力装置としてのモニタ装置23の作用を、図11乃至図13に基づいて説明する。
(1)油圧ショベル1の稼働中のガイダンス表示
まず、エンジン稼働状態取得部52、レバー操作取得部53、及び作業モード取得部55は、エンジンコントローラ34及びポンプコントローラ35から各種運転状態の情報を取得する(ステップS1)。
所定時間内にレバー操作があった場合は、ステップS1にもどる。
一方、レバー操作が所定時間の間、継続的に操作されていない場合には、再生処理判定部60は、エンジンコントローラ34からの再生処理中である旨の入力があるか否かを判定する(ステップS3)。
ガイダンス出力部63は、図12に示されるように、モニタ画面29の画面表示G1上に「長時間のアイドリングを控えましょう」という表示G18を表示させる(ステップS6)。
尚、以上の説明では、「長時間アイドリング」の場合にガイダンス出力の規制を行っていたが、ガイダンスの出力規制はこれに限られない。例えば、作業モード取得部55により取得された作業モードが「Eモード」よりも燃料消費の多い作業モード、例えば「Pモード」の場合には、ガイダンス判定部57により上述した「Eモード推奨」項目の判定条件(図5参照)に基づいて、ガイダンス表示が行われる。すなわち、排気ガス浄化装置33の再生処理中はアイドリング状態となっているので、「Eモード」設定が適切だからである。このような実施形態において、再生処理中の場合は、ガイダンス出力規制部61により、ガイダンスの出力が規制されるようにしてもよい。なお、この場合、自動的に「Pモード」から「Eモード」に作業モードが変更されるのが好ましい。
油圧ショベル1による作業終了時には、図13に示されるように、エンジン稼働状態取得部52は、油圧ショベル1のキーのオン、オフ状態を監視し(ステップS7)、油圧ショベル1のエンジンキーがオフになったと判定されたら、優先項目判定部59は、同日のエネルギー浪費運転動作回数の運転情報を取得し、油圧ショベル1及びオペレータの識別情報と関連づけて、通信手段64に出力する(ステップS8)。
尚、排気ガス浄化装置33の再生処理中にガイダンス判定部57でエネルギー浪費運転動作であると判定された、例えば、「長時間アイドリング」等の項目については、再生処理中の優先項目判定部59での回数加算が行われていないので、管理サーバー67に不適切な回数を出力されることはない。
ガイダンス出力部63は、優先項目判定部59で加算された最も回数の多かったエネルギー浪費運転動作に対応するガイダンスをモニタ画面29上に表示して、処理を終了する(ステップS10)。
管理サーバー67の送受信部68が運転情報を受信したら(ステップS11)、通信処理部69は、受信した運転情報を所定の形式に変換し、集計処理部70に出力する。
集計処理部70は、取得した運転情報の集計処理を行い(ステップS12)、集計結果を集計データベース71に記憶保存する(ステップS13)。
油圧ショベル1の作業開始時には、図14に示されるように、油圧ショベル1のエンジンキーがオンされると(ステップS14)、モニタ装置23の優先項目判定部59は、油圧ショベル1及びオペレータの識別情報に基づいて、集計結果の要求情報を生成し、通信手段64を介して、管理サーバー67に送信する(ステップS15)。
管理サーバー67が要求情報を受信したら(ステップS16)、集計処理部70は、集計データベース71内を探索し、要求情報に対応する集計結果の呼び出しを行う(ステップS17)。
通信処理部69は、呼び出された集計結果を油圧ショベル1の通信手段64に送信する(ステップS18)。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
モニタ装置23が再生処理判定部60及びガイダンス出力規制部61を備えていることにより、排気ガス浄化装置33の再生処理中は、ガイダンス判定部57で長時間アイドリングに該当すると判定されても、「長時間のアイドリングを控えましょう」という燃費の改善策としてエンジン停止を促す内容のガイダンスが表示されず、不要な燃費改善のガイダンスの出力を防止できる。
すなわち、このガイダンス出力規制部61がないと、排気ガス浄化装置33を、図8の画面表示G14にしたがって再生処理しているのに、「長時間アイドリング」のガイダンスがでてしまい、違和感を持ってしまう。
また、再生処理中にこのような「長時間アイドリング」のガイダンスが表示されると、オペレータが誤ってエンジン31を停止させてしまう可能性があり、誤操作の原因となってしまう。
また、同時に、ガイダンス出力規制部61が優先項目判定部59におけるエネルギー浪費運転動作のカウンタをクリアしているので、排気ガス浄化装置33の再生処理中におけるアイドリング状態が誤って、エネルギー浪費運転動作として記憶されることもなく、さらには、管理サーバー67に送信されることもない。従って、管理サーバー67では、排気ガス浄化装置33の再生処理中のアイドリングを誤ってエネルギー浪費運転動作として記憶保存することを防止でき、より正確な集計データを蓄積することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態は、油圧ショベル1であったが、本発明はこれに限らず、排気ガス浄化装置を搭載したホイールローダー、ブルドーザー等他の建設機械にも適用することができる。
前記実施形態では、ガイダンス出力装置を、ガイダンスをモニタ画面29上に表示するモニタ装置として構成していたが、出力の形態はこれに限られず、音声出力、無線出力等の他の出力装置に本発明を適用してもよい。
尚、本実施形態では、図12標準画面G1の一部を隠蔽するようにガイダンスを出力していたが、これに限られない。例えば、標準画面G1の表示を隠蔽しない位置に、ガイダンスを出力するような形態に適用してもよい。また、ガイダンスとしては、文字等のメッセージに限らず、マーク等を表示させ、表示されたマークの色を段階的に異なる色に変化させることや、バー表示等で燃費の改善を促すようなものでもよい。
Claims (2)
- 内燃機関の排気ガス浄化装置を備えた建設機械において、前記内燃機関の省エネルギー用のガイダンスを出力するガイダンス出力方法であって、
前記ガイダンスは、前記建設機械のエネルギー浪費運転動作に対応し、
前記建設機械がエネルギー浪費運転動作であって、前記排気ガス浄化装置が再生処理中は、前記ガイダンスの出力を規制することを特徴とするガイダンス出力方法。 - 請求項1に記載のガイダンス出力方法において、
前記建設機械は、作業の負荷の異なる複数の作業モードを設定可能に構成され、
前記建設機械が負荷の大きな作業モードに設定されている場合における前記排気ガス浄化装置の再生処理中は、前記内燃機関の省エネルギー用であり、前記建設機械のエネルギー浪費運転動作に対応するガイダンスの出力を規制することを特徴とするガイダンス出力方法。
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