JP2011047299A - 産業車両 - Google Patents

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中山  晃
Junji Yamamoto
純司 山本
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Abstract

【課題】DPF再生タイミングを適正化する。
【解決手段】コントローラ14には、差圧センサ11、回転センサ12、圧力センサ7a、7b、温度センサ12の検出信号が入力され、さらに、エンジンコントロールダイヤル13の操作状況を示す信号が入力されている。コントローラ14には、カウンタ14aが設けられ、エンジン回転数に基づいて、ディーゼルエンジンの増速回数をカウントする。コントローラ14は、差圧が所定以上のとき、ディーゼルエンジン1を制御して、ポスト噴射を行い、DPF10aの再生処理を実行する。増速回数が所定値以上に達したときも、DPF10aの再生処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業車両等の粒子状物質捕集装置に係り、特に、粒子状物質捕集装置に堆積した粒子状物質(Particulate Matter、以下PMという。)を燃焼除去する再生処理に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガス中にはPMが含まれており、排ガス規制の対象物質としてエンジン出力ごとに規制値が定められている。PMを除去する有効な手段として粒子状物質捕集装置フィルタ(Diesel Particulate Filter、以下DPFという。)を備えた粒子状物質捕集装置が広く採用されており、ディーゼルエンジンの排気管に取り付けられて、PMを捕集する。
DPFによって捕集されたPMは、DPFに堆積し、堆積が進行すると、ついには、DPFに目詰まりが生じ、エンジン出力を低下させる。そこで、DPF前後の差圧を検出し、差圧が所定値より大きくなったときに、PMを燃焼させる再生処理が行われる(例えば、特許文献1)。
再生処理に際しては、排気温度が低いときに、ポスト噴射等の燃料供給によってPMを燃焼させる。ここに、ポスト燃焼とは、エンジンの排気行程で燃料を噴射し、未燃焼の燃料をDPFに導き、この燃料がDPFで燃焼することによって、PMを燃焼する処理である。
なお、排気温度が高い(例えば250℃以上)ときは、PMは自己燃焼するため、別段の再生処理は不要である。
特開2003−314249号公報
建設機械等の産業機械では、例えば、カウンタウエイトの存在等により、排気管のレイアウトに制約があるため、排気管が湾曲することが多く、PMの分布は不均一になる。その結果、DPFにおけるPM堆積は不均一となり、大量のPMが堆積したときにも、DPF前後に充分な差圧が生じないことがある。この場合、再生処理タイミングが遅れ、DPFの性能が低下するばかりでなく、その後の再生処理時に、部分的に堆積した大量のPMが一気に燃焼し、フィルタは、異常な高温によって容損する可能性がある。
そして、DPFのフィルタ表面にはPt等の貴金属を含む触媒が使用され、高価であり、メンテナンス費用節減の意味でもDPF再生タイミングの適正化は重要である。すなわち、従来のDPFでは、適正な再生タイミングの判定が困難なことがあった。
(1)請求項1の発明による産業車両は、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、前記DPFの前後差圧を検出する差圧検出手段と、前記ディーゼルエンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、前記回転数が第1の所定値から第2の所定値まで上昇した回数をカウントする増速回数カウント手段と、前記DPFの再生処理を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記差圧検出手段よって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする。
(2)請求項2の発明による産業車両は、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、前記DPFの前後差圧を検出する差圧検出手段と、複数の操作レバーが所定時間以上操作されていないことを検出すると、エンジン回転数をアイドル回転数に制御し、その後、操作レバーが操作されると、設定回転数に増速するオートアイドル手段と、前記オートアイドル手段が動作した回数をカウントする増速回数カウント手段と、前記DPFの再生処理を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記差圧検出手段よって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記増速回転数カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする。
(3)請求項3の発明による産業車両は、ディーゼルエンジンと、前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、前記DPF前後の差圧を検出する差圧検出手段と、前記ディーゼルエンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、所定の運転停止条件が成立すると前記ディーゼルエンジンを停止させ、所定の運転再開条件が成立すると前記ディーゼルエンジンを再始動させるエンジン停止/再開手段と、前記エンジン停止/再開手段によって、前記ディーゼルエンジンが停止した後再始動した回数をカウントする再始動回転カウント手段と、前記DPFの再生処理を実行するコントローラとを備え、前記コントローラは、前記差圧検出手段によって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の産業車両において、前記排気通路に配置され、排気温度を検出する温度センサをさらに備え、前記排気温度に基づいて前記カウント手段によるカウント値に重み付けをすることを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項4記載の産業車両において、前記排気温度が所定値以上のときに前記カウント値の重みをゼロとすることを特徴とする。
本発明によれば、DPF再生タイミングを適正に設定できる。
本発明による産業車両の実施の形態における駆動系を示す構成図。 図1のコントローラによる再生処理の第1の実施の形態を示すフローチャート。 図1のコントローラによる再生処理の第2の実施の形態を示すフローチャート。 図1のコントローラによる再生処理の第3の実施の形態を示すフローチャート。 第3の実施の形態における排気温度Tfとカウント値の重みの関係を示すグラフ。
以下、本発明による産業車両を建設機械とした一実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1に示すように、建設機械は、作業や走行の動力源であるディーゼルエンジン1と、上部旋回体(図示省略)や種々のアタッチメント(図示省略)を駆動する油圧シリンダ5とを備え、油圧シリンダ5にはディーゼルエンジン1によって駆動される油圧ポンプ2から圧油が送給される。なお、建設機械、たとえば油圧ショベルは複数の油圧シリンダを備えているが、図1では、一つの油圧シリンダ5を代表して示している。
ディーゼルエンジン1はコントローラ14によって制御され、コントローラ14には、ディーゼルエンジン1の回転数を調節するためのエンジンコントロールダイヤル13が設けられている。
ディーゼルエンジン1の排気は排気管9等の排気通路から大気中に排出されるが、排気管9には、DPF10aを備えた粒子状物質捕集装置10が設けられ、粒子状物質を捕集する。排気管9には排気温度を検出する温度センサ15が設けられ、かつ、DPF10aの前後に差圧センサ11が接続されている。さらにディーゼルエンジン1の出力軸近傍には、エンジン回転数を検出する回転センサ12が設けられている。
油圧ポンプ2から油圧シリンダ5に至る管路には方向切換弁3が設けられ、方向切換弁3により油圧シリンダ5に対する作動油を流量制御する。方向切換弁3のパイロットポートには、パイロット弁6を介して圧油が送給されており、パイロット弁6の操作レバー6aを操作することによって、方向切換弁3が切り換えられる。パイロット弁6からパイロットポートに至る管路には圧力センサ7a、7bが設けられ、操作レバー6aの操作状況を判別することができる。
コントローラ14には、差圧センサ11、回転センサ12、圧力センサ7a、7b、温度センサ12の検出信号が入力され、さらに、エンジンコントロールダイヤル13からの操作信号が入力されている。コントローラ14は、これらのセンサから、エンジン回転数、DPF10aの前後の差圧、排気温度、操作レバー6aおよびエンジンコントロールダイヤル13の操作状況を入力してディーゼルエンジン1を制御する。
コントローラ14にはカウンタ14aが設けられ、カウンタ14aは、エンジン回転数が増速された回数(増速回数)をカウントする。
なお、図1において、8は油圧シリンダ5に圧油として送給される作動油を蓄えるタンク、4は油圧ポンプ2から送給される圧油の上限圧力を制限して油圧系を保護するリリーフ弁である。
コントローラ14は、ディーゼルエンジン1を制御してポスト噴射を行い、DPF10aの再生処理を実行する。再生処理を実行するためのコントローラ14の処理の第1の実施の形態を図2に示す。
第1の実施の形態では、コントローラ14が図2の各ステップを実行することによってDPF再生処理を行う。すなわち、コントローラ14は、ディーゼルエンジン1の増速回数を算出して、増速回数に基づいてDPF再生タイミングを適正化し、かつ、DPF10a前後の差圧に基づくDPF10a再生を実行する。
ステップS0:まず、カウンタ14aのカウント値n(増速回数)をn=0に初期化し、さらに、エンジン回転数Nengが所定の回転数N1より低くなったことを示すフラグF1をF1=0に初期化する。その後、ステップS1に進む。
ステップS1:エンジン回転数NengおよびDPF10a前後の差圧ΔPfを検出し、ステップS11に進む。
ステップS11:差圧ΔPfが所定の上限値ΔPfuより高いか否かを判断する。上限値ΔPfuは、PMが充分堆積し、再生を要する差圧である。上限値ΔPfuはエンジン回転数Nengによって変化するため、エンジン回転数Nengを参照するとともに、所定の演算を実行し、あるいは所定のテーブルを参照して設定される。
エンジン回転数が低いときは差圧ΔPfも低くなり、逆に、エンジン回転数が高いときは差圧ΔPfも高くなる。
ΔPf>ΔPfuのときは、ステップS12に進み、ΔPf≦ΔPfuのときはステップS21に進む。
ステップS12:ディーゼルエンジン1においてポスト噴射を実行させ、DPF10aの再生を行う。その後、ステップS13に進む。
ステップS13:再び、エンジン回転数NengおよびDPF10a前後の差圧ΔPfを検出し、ステップS14に進む。
ステップS14:差圧ΔPfが所定の下限値ΔPflより低いか否かを判断する。下限値ΔPflは、DPFの再生が完了し、DPF10aが適正に動作する差圧である。下限値ΔPflはエンジン回転数Nengによって変化するため、エンジン回転数Nengを参照するとともに、所定の演算を実行し、あるいは所定のテーブルを参照して設定される。
ΔPf<ΔPflのときはステップS15に進み、ΔPf≧ΔPflのときはステップS12に戻る。すなわち、ΔPf≧ΔPflである限り、差圧検出と、再生処理を繰り返し、DPF10aが適正に動作するようになったときに、ステップS15において再生処理を終了する。
ステップS15:ポスト噴射を終了し、ステップS1に戻る。すなわち、従来のDPF再生処理同様、DPF10aの前後の差圧ΔPfによる再処理を実行する。
ステップS21:エンジン回転数Nengが所定の回転数N1より低いか否かを判断する。すなわち、エンジンコントロールダイヤル13によって、エンジン回転数が比較的低速に設定されたか否かを判断する。
Neng<N1のときは、ステップS22に進み、Neng≧N1のときは、ステップS3にジャンプする。
ステップS22:エンジンコントロールダイヤル13によってエンジン回転数が比較的低速に設定された場合、フラグF1=1とする。フラグ=1は、エンジンが低速状態に設定されたことを意味するから、フラグF1はエンジン回転数が低速度域に設定されたことの履歴である。フラグF1=1に設定されるとステップS23に進む。
ステップS23:エンジン回転数Nengが所定の回転数N2より高いか否かを判断するとともに、F1=1か否かを判断する。
すなわち、エンジンコントロールダイヤル13によって、エンジン回転数が比較的高速に設定されたか否か、および、エンジンが高速になる前に低速であったか否かを判断する。
Neng>N2かつF1=1のときは、ステップS24に進み、いずれかが真でないときは、ステップS25にジャンプする。
ステップS24:カウンタ14aのカウント値nをn=n+1に歩進し、ステップS25に進む。すなわち、エンジン回転数NengがN1未満からN2以上に変化する「増速」の回数がカウントされる。エンジンの加速時(増速時)には、PM排出量が増加するため、増速回数nはPM堆積量判定のための有力な情報である。
ステップS25:増速回数nが所定値nmaxを越えた(n>nmax)か否かを判断する。n>nmaxのときはステップS26に進み、n≦nmaxのときは、ステップS1に戻る。
ステップS26:増速回数nが所定値nmaxを越えたと判定されたときは、再生処理を実行する時間tをt=0に初期化するとともに、フラグF1をF1=0に初期化し、次回の増速回数カウントに備える。
その後、ステップS27に進む。
ステップS27:再生処理を実行し、ステップS28に進む。再生処理は上述したポスト噴射である。
ステップS28:再生処理の実行時間が所定時間tmaxに達したか(t≧tmax)否かを判断する。t≧tmaxのときはステップS29に進み、t<tmaxのときはステップS27に戻って再生処理を継続する。これによって、再生処理が所定時間実行されることになる。
ステップS29:再生処理を終了し、コントローラ14の処理を終了する。
第1の実施の形態では、DPF10aの前後差圧ΔPfに基づく再生タイミング判断に加え、増速回数nに基づく再生タイミング判断を行うので、PM堆積量推定精度が向上し、DPFの再生タイミングを適正化できる。またPMの過剰堆積によるDPF10aが破損するリスクを解消できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る産業車両の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施形態の建設機械においては、運転者が複数の操作レバーをいずれも操作していない無操作状態が数秒継続したときに、燃費改善のため、ディーゼルエンジン1をアイドル運転とするオートアイドル機能が搭載されている。オートアイドル機能によりアイドル回転数に設定された後、走行操作レバー6aが操作されると、コントローラ14の制御により、オペレータのエンジン回転数変更操作によることなく、エンジン回転数はエンジンコントロールダイヤル13で設定した回転数に復帰する。
このようなアイドル運転状態から所定回転数に急激に復帰する際には、PM排出量が増加する。
このようなオートアイドル機能付き建設機械は、操作レバーの操作状態を検出するユニットと、操作レバーが操作されない時間を計測するユニットと、計測時間が所定値以上のときにエンジン回転数をアイドル回転数まで低下し、その後、操作レバーが操作されると、設定回転数まで増速するエンジンコントロールユニットとを備えている。
第2の実施の形態では、コントローラ14は、ディーゼルエンジン1がアイドル回転数からダイヤル13で設定した所定回転数まで増速された増速回数を計算し、その増速回数に基づいて、DPF10a再生タイミングを判断するものである。
すなわち、第2の実施の形態は、コントローラ14において、図3の各ステップによって、DPF10a再生タイミングを適正化し、かつ、DPF10a前後の差圧に基づくDPF10a再生を実行するものである。
ステップS0A:まず、カウンタ14aのカウント値nai(アイドル運転状態から所定回転数に復帰した回数)をnai=0に初期化し、さらに、エンジン回転数Nengがアイドル回転数Naiになったことを示すフラグF2をF2=0に初期化する。
フラグ=2は、エンジンがアイドル回転数Naiに低下したことを意味するから、フラグF2は、オートアイドル機能によるアイドル運転状態になったことの履歴である。そして、アイドル回転数Naiからダイヤル13で設定された回転数に変化したことが検出されると、アイドル回転数から増速された回数(増速回数)を1歩進する。
その後、ステップS1に進む。
ステップS1:エンジン回転数Neng、DPF10a前後の差圧ΔPf、圧力センサ7a、7bの圧力Pia、Pibを検出し、ステップS11に進む。
ステップS11〜S15:図2(第1の実施の形態)におけるステップS11〜S15
但し、ステップS11において、ΔPf≦Pfuと判断されたときには、ステップS21ではなく、ステップS31に進む。
ステップS31:エンジン回転数Nengがアイドル回転数Naiであるか否かを判断する。すなわち、オートアイドル機能によって、エンジンがアイドル運転状態になっているか否かを判断する。
Neng=Naiのときは、ステップS32に進み、Neng≠Naiのときは、ステップS33にジャンプする。
ステップS32:エンジンがアイドル運転状態になるとフラグF2=1とし、エンジンアイドル状態の履歴を残し、ステップS33に進む。
ステップS33:操作レバー6aが操作されたか否かを判断するとともに、F2=1か否かを判断する。操作レバー6aが操作されると、方向切換弁3のパイロットポートにパイロット圧が導入されるから、圧力センサ7a、7bの検出圧力のうちいずれか一方は、所定圧力Pi0より高い圧を検出する。所定圧力Pi0は、操作レバーが操作されると検出される最小の圧力値である。
そこで、max(Pia,Pib)を評価し、max(Pia,Pib)>Pi0のときは、操作が行われたと判断する。またF2=1であるときは、アイドル回転数からの加速が検出される。max(Pia,Pib)>Pi0かつF2=1のときは、ステップS34に進み、いずれかが真でないときは、ステップS35にジャンプする。
ステップS34:カウンタ14aのカウント値naiをnai=nai+1に歩進し、ステップS35に進む。すなわち、アイドル運転状態からダイヤル設定回転数に復帰した回数、すなわち増速回数をカウントする。このような、エンジンの加速時には、PM排出量が増加するため、回数naiはPM堆積量判定のための有力な情報である。
ステップS35:増速回数naiが所定値naisetを越えた(nai>naiset)か否かを判断する。nai>naisetのときはステップS36に進み、nai≦naisetのときは、ステップS1に戻る。
ステップS36:増速回数naiが所定値naisetを越えた場合、再生処理を実行する時間tをt=0に初期化するとともに、フラグF2をF2=0に初期化し、次回の増速回数カウントに備える。
その後、ステップS37に進む。
ステップS37〜S39:図2(第1の実施の形態)におけるステップS27〜S29と同様の処理を実行する。
但し、ステップS38において、t≧tmaxと判断されたときには、ステップS27ではなく、ステップS37に戻る。
第2の実施の形態では、DPF10aの前後の差圧ΔPfに基づく再生タイミング判断に加え、アイドル運転状態からの増速回数naiに基づく再生タイミング判断を行うので、PM堆積量推定精度が向上し、DPF再生タイミングを適正化でき、特にオートアイドル機能を備えた産業車両において有効である。また過剰のPM堆積によるDPF10aの破損リスクを解消できる。
なお、ディーゼルエンジンの駆動力を補助する回転電機を備えたハイブリッドタイプの建設機械等では、さらなる燃費改善のため、無操作状態等において、ディーゼルエンジン1を停止し、操作レバー6aを操作したときに、自動的に、エンジンコントロールダイヤル13で設定した回転数に復帰するオートエンジンストップ機能が搭載されることがある。
この場合、第2の実施の形態のステップS31において、Neng=Naiの判断に代えて、Neng=0を判断することによって、エンジンストップ状態から、再始動して、所定回転数まで加速する始動回数(以下、n0とする。)をカウントすることによっても、PDF再生タイミングを適正化できる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る産業車両の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態において、さらに、排気温度の評価を加え、カウント値nに対して、排気温度に基づく重み付けを行うものである。
DPF10aは排気温度が低温のときには触媒活性が低いため、PMは酸化しにくい。一方、排気温度が高温になると触媒活性が高まり、DPF10aにおけるPM堆積は減少する。そこで、第1の実施の形態における増速回数nに、例えば、図5に示すような重みを乗ずることにより、再生処理回数を最小限に抑えることができる。
図5においては、排気温度Tfが、触媒が活性化する下限の温度Tf1までの範囲において、重みa=a(Tf)=1とし、温度Tf1から、触媒が充分活性化する温度Tf2までの範囲において、重みa=a(Tf)を徐々に減少させる。また、Tf≧Tf2の範囲では、a=a(Tf)=0.5とし、充分なPM除去処理が行われているときにも、PM排出は皆無とはならないため、不均一なPM堆積等のリスクを回避するため、重みaの最小値を0.5とする。
第3の実施の形態は、コントローラ14において図4の各ステップを実行することにより、DPF再生タイミングを適正化し、かつ、DPF前後の差圧に基づくDPF再生を実行する。
ステップS0、S1、S11〜S15、S21〜S23:図2(第1の実施の形態)におけるステップS0、S1、S11〜S15、S21〜S23と同様の処理を実行する。
但し、ステップS23において、Neng>N2かつF1=1と判断されたときには、ステップS24ではなく、ステップS231に進み、いずれかが真でないときは、ステップS25にジャンプする。
ステップS231:温度センサ15によって排気温度Tfを検出し、ステップS232に進む。
ステップS232:図5に対応した演算を実行し、あるいは所定のテーブルを参照して、重みa=a(Tf)を求め、ステップS240に進む。
ステップS240:カウンタ14aのカウント値nをn=n+aに増加し、ステップS25に進む。
すなわち、エンジンの加速時のPM排出量を、排気温度に基づいて評価しつつ、増速回数を重み付きでカウントする。
ステップS25〜S29:図2(第1の実施の形態)におけるステップS25〜S29と同様の処理を実行する。
第3の実施の形態によれば、排気温度に応じて、測定した増速カウント値に重み付けを行ったので、同じ増速カウント値であっても排気温度が低いほどDPF再生処理が行われる可能性が高まるので、DPF再生タイミングをさらに適正化することができる。
排気温度Tfに対する重みaの値は、必ずしも、図5の特性に限定されるものではない。
例えば、排気温度Tf≧Tf2のときにa=0、Tf<Tf2のときにa=1とし、触媒が充分活性化する温度以上ではカウントを停止することも可能である。これによって、再生処理回数を減少し得る。
なお、第3の実施の形態では、エンジン回転数N1からN2への加速について増速回数をカウントしたが、第2の実施の形態同様、アイドル運転状態、あるいはエンジンストップ状態からの増速回数nai、n0について重み付けを行うことも当然可能である。
以上では、産業車両を代表して建設機械である油圧ショベルについて説明したが、本発明は、DPFを搭載する種々の産業車両に適用することができる。また、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態に限定されない。
Tf 排気温度 a 重み
Neng 回転数 Nai アイドル回転数
n 増速回数 nai 操作回数
n0 始動回数
1 エンジン 3 方向切換弁
6 パイロット弁 6a パイロット弁操作レバー
7a、7b 圧力センサ 9 排気管
10 DPF 10a フィルタ
11 差圧センサ 12 回転センサ
13 エンジンコントロールダイヤル
14 コントローラ 15 温度センサ

Claims (5)

  1. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、
    前記DPFの前後差圧を検出する差圧検出手段と、
    前記ディーゼルエンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記回転数が第1の所定値から第2の所定値まで上昇した回数をカウントする増速回数カウント手段と、
    前記DPFの再生処理を実行するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記差圧検出手段よって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする産業車両。
  2. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、
    前記DPFの前後差圧を検出する差圧検出手段と、
    複数の操作レバーが所定時間以上操作されていないことを検出すると、エンジン回転数をアイドル回転数に制御し、その後、操作レバーが操作されると、設定回転数に増速するオートアイドル手段と、
    前記オートアイドル手段が動作した回数をカウントする増速回数カウント手段と、
    前記DPFの再生処理を実行するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記差圧検出手段よって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記増速回転数カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする産業車両。
  3. ディーゼルエンジンと、
    前記ディーゼルエンジンの排気通路に配置された粒子状物質捕集装置フィルタ(以下、DPFという。)と、
    前記DPF前後の差圧を検出する差圧検出手段と、
    前記ディーゼルエンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    所定の運転停止条件が成立すると前記ディーゼルエンジンを停止させ、所定の運転再開条件が成立すると前記ディーゼルエンジンを再始動させるエンジン停止/再開手段と、
    前記エンジン停止/再開手段によって、前記ディーゼルエンジンが停止した後再始動した回数をカウントする再始動回転カウント手段と、
    前記DPFの再生処理を実行するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記差圧検出手段によって検出された差圧が所定値に達したときに、再生処理を実行し、かつ、前記検出された差圧が所定値に達していない条件下でも、前記カウント手段によってカウントされた回数が所定値に達したときに、再生処理を実行することを特徴とする産業車両。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の産業車両において、
    前記排気通路に配置され、排気温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記排気温度に基づいて前記カウント手段によるカウント値に重み付けをすることを特徴とする産業車両。
  5. 請求項4記載の産業車両において、
    前記排気温度が所定値以上のときに前記カウント値の重みをゼロとすることを特徴とする産業車両。
JP2009195149A 2009-08-26 2009-08-26 産業車両 Pending JP2011047299A (ja)

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