JP5271981B2 - 酸洗性に優れたSi含有熱延鋼板の製造方法および酸洗方法 - Google Patents

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Description

本発明は、Si含有熱延鋼板の酸洗技術に関するものである。
熱間圧延によって薄鋼板を製造するには、スラブを加熱炉で加熱した後、粗圧延および仕上げ圧延によって所定の板厚まで圧延し、更に水冷帯(水冷ゾーン)が配置されたホットランテーブル上で所定温度まで水冷し、コイル状に巻取るようにされる。
近年、自動車用途を中心に広く使用されている高強度鋼板では、強度を確保するためにSiが比較的多く添加されるのが一般的である。Siを多く含む鋼板に対して通常の熱間圧延を施すと、表層部にはスケール(酸化スケール)、SiやMnが濃縮した層(Si,Mn濃縮層)が形成される他、粒界酸化部(後記図1、2参照)が数μm〜数十μmの深さで生じることが知られている。
これらスケール、Si,Mn濃縮層および粒界酸化部が酸洗後に残っていると、酸洗後の冷間圧延において鋼板の粒界酸化部が剥離し、剥離した鋼片によって押し疵が発生し、鋼板の表面性状を悪化させる。特に、Si,Mn濃縮層および粒界酸化部は、通常の酸洗によっては除去できない。
こうしたことから、酸洗性を強化するために、これまでにも様々の技術が提案されている。こうした技術として、例えば特許文献1には、酸洗促進剤としてのメルカプト酢酸を硫酸に加えた混酸を用いた鋼板の酸洗が開示されている。また、特許文献2には、塩酸濃度を80〜200g/L(リットル)とし、液温を80〜95℃とした酸洗液を用いて酸洗性を高める技術が提案されている。
一方、特許文献3には、複数の酸洗槽が直列配置された連続式酸洗設備によって、熱延鋼帯を塩酸酸洗するに当り、少なくとも最終の酸洗槽では、塩酸濃度:3〜10質量%、酸化剤濃度:0.05〜5質量%未満の水溶液を用い、最先の酸洗槽を含む残りの酸洗槽では、塩酸濃度:3〜10質量%、酸化剤濃度:0.05〜5質量%未満の水溶液を用いて酸洗する技術が提案されている。また、酸化剤として、過酸化水素、過マンガン酸カリウム、重クロム酸塩、硝酸、硝酸塩、亜硝酸塩、過塩素酸、過塩素酸塩等が例示されている。
これまで提案されている各種技術では、酸化促進剤や酸化剤を添加することや、酸洗水溶液温度を上げる等の工夫がなされている。しかしながら、Si,Mn濃縮層および粒界酸化部を除去する技術として、必ずしも十分ではない。
特開2005−298911号公報 特開2003−073867号公報 特許第3506127号公報
本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであって、その第1の目的は、酸洗性に優れたSi含有熱延鋼板を製造するための有用な方法を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、スケールの少ないSi含有熱延鋼板を得るための有用な酸洗方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成することのできた本発明のSi含有熱延鋼板の製造方法とは、C:0.04〜0.2%(質量%の意味、鋼の化学成分において以下同じ。)、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.1〜3.0%、P:0.02%以下(0%を含まない)およびS:0.004%以下(0%を含まない)を夫々含有し、残部が鉄および不可避的不純物であり、熱間圧延されたSi含有鋼板を、O2を1体積%未満に制御した窒素雰囲気中で、700℃以上に5〜60分加熱処理する点に要旨を有するものである。
本発明の製造方法により効果を有効に発揮させるためには、熱間圧延した後、巻取りをしたSi含有熱延鋼板に対し、前記の加熱処理を行なうことが好ましい。
本発明方法では、対象とする鋼板の上記基本成分は上記の通りであるが、必要によって更に(a)Ni:2%以下(0%を含まない)、Cu:2%以下(0%を含まない)、Mo:2%以下(0%を含まない)およびB:0.01%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(b)Cr:2%以下(0%を含まない)、Nb:1%以下(0%を含まない)、V:1%以下(0%を含まない)およびW:0.3%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(c)Al:0.06%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Ca:0.03%以下(0%を含まない)およびMg:0.03%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、等を含有させることや、(d)Nの含有量を0.01%以下(0%を含まない)に抑制することも有効であり、含有される若しくは抑制される成分に応じて鋼板の特性が更に改善される。
一方、上記第2の目的を達成できた酸洗方法とは、上記のような本発明方法によって得られた熱延鋼板に対して、塩酸濃度:5質量%以上、20質量%以下、過酸化水素濃度:5質量%以上、8質量%未満で、温度が50〜75℃の水溶液を用いて酸洗する点に要旨を有するものである。
本発明によれば、熱間圧延後に、酸素(O2)濃度を適切に抑制した窒素雰囲気中で、所定の条件で加熱処理することによって、Si含有熱延鋼板表面に形成される酸化スケール層の形態を適正なものとでき、このような鋼板は酸洗性に優れたものとなる。また、上記方法によって得られた鋼板に対して、塩酸濃度や過酸化水素濃度、および温度を適切に制御した水溶液を用いて酸洗することによって、優れた酸洗性が実現できることになる。
コイル巻取り後の従来の熱延鋼板表面の構造を模式的に示した断面図である。 本発明を適用したときのコイル巻取り後の熱延鋼板表面の構造を模式的に示した断面図である。
本発明者らは、Si含有熱延鋼板の表面が酸洗除去されやすくなる構造について、様々な角度から検討した。その結果、コイル巻取り後に、酸素濃度が抑制された窒素雰囲気で高温加熱すれば、Si含有熱延鋼板の表面が酸洗除去されやすい構造になることを見出し、本発明を完成した。
一般的な、コイル巻取り後の熱延(熱間圧延)鋼板の表面は、図1(模式図)に示すような構造となっている。即ち、最表面に表層スケール(非ポーラスな構造)1が形成されると共に、その内側にSi,Mn濃縮層(非ポーラスな構造)2が形成され、更に鋼板3の表層付近に、Si,Mnが軽度に濃縮した粒界酸化部4が形成されている。これら表層スケール1、Si,Mn濃縮層2および粒界酸化部4は、いずれも通常の酸洗によっては除去しにくいものである。
これに対し、コイル巻取り後に、酸素濃度が抑制された窒素雰囲気で高温加熱すれば、下記(1)〜(3)のような現象が起こり、酸洗性が良好になるものと考えられる。
(1)表層スケール1を構成する酸素が、母材(鋼板3)側に拡散し、表層スケール1がポーラス(酸素欠乏)な構造になり、酸洗除去されやすくなる。
(2)Si,Mn濃縮層2を構成する酸素が、母材(鋼板3)側に拡散し、Si,Mn濃縮層2がポーラス(酸素欠乏)な構造になり、酸洗除去されやすくなる。
(3)粒界酸化部4のSi,Mnが更に局部的に濃縮する一方、Si,Mnが欠乏した純鉄に近い組成を有する構造(Si,Mn欠乏層)も部的に形成され、このSi,Mn欠乏層酸洗除去されやすくなる。
本発明を適用したときのコイル巻取り後の熱延鋼板表面の構造を模式的に図2に示す。即ち、ポーラスな構造の表層スケール1aが形成されると共に、その内側に存在していたSi,Mn濃縮層(非ポーラスな構造)2(前記図1)が殆どなくなり、更に鋼板3の表層付近で、Si,Mn濃縮層2からSi,Mnが濃縮した部分5が形成されると共に、Si,Mn欠乏層6が形成されることになる。これら表層スケール1a、Si,Mnが濃縮した部分5、Si,Mn欠乏層6は、いずれも通常の酸洗によっても除去されやすいものとなる。
本発明のSi含有熱延鋼板を製造するためには、その製造条件を厳密に規定する必要があるが、これらの要件を規定した理由は次の通りである。
[O2を1体積%未満に制御した窒素雰囲気]
雰囲気中の酸素(O2)濃度が1体積%以上になると、熱処理中に酸素が鋼板表面から供給されやすくなり、粒界酸化部において、Si,Mn欠乏層が形成されにくくなる。尚、本発明において熱処理雰囲気を窒素雰囲気とするのは、酸素供給源となる酸化層を付けすぎないという理由からである。
[熱処理温度:700℃以上]
熱処理温度が700℃未満では、酸素の拡散が不十分となり、粒界酸化部において、Si,Mn欠乏構造(図2に示したSi,Mn欠乏層6)が形成されにくくなる。この熱処理温度は750℃以上であることが好ましいが、あまり高くなり過ぎると、ポーラスとはいえ、スケール層(図2に示した表層スケール1a)が厚くなり過ぎ、その下層まで酸素が供給されにくくなり、粒界酸化部においてSi,Mnが濃縮した部分5、更にはSi,Mn欠乏層6が形成されにくくなる。こうした観点から、加熱温度は1000℃以下(より好ましくは900℃以下)とすることが好ましい。
[熱処理時間:5〜60分]
熱処理時間が5分未満では、酸素の拡散が不十分となり、粒界酸化部において、Si,Mn欠乏構造(図2に示したSi,Mn欠乏層6)が形成されにくくなる。この熱処理時間は10分以上であることが好ましいが、あまり長く熱処理を施すと、生産性が低下することになるので、60分以下とする必要がある(好ましくは30分以下)。
本発明方法は、熱間圧延後の熱処理条件を規定したものであるが、熱間圧延処理は常法に従って行えばよい。例えば、鋼片(スラブ)を加熱するときの加熱温度は、仕上げ温度確保の観点から1000〜1300℃とすることが好ましい。また、熱間圧延の仕上げ温度は、加工性を阻害する集合組織を形成させないという観点から800〜950℃の温度範囲とし、仕上げ圧延後の冷却速度はパーライトの生成を抑制するため30〜120℃/秒程度とすることが好ましい(より好ましくは50〜100℃/秒程度)。
本発明は、巻取りを行った後に、鋼板表面の構造を適切に制御することを想定したものであるが、巻取りを行う場合の温度(巻取り温度)については、550〜750℃程度であることが好ましい。巻取り温度が550℃未満の場合は、ヘマタイトが生成して酸素供給過剰となる。一方、巻取り温度が750℃を超えると、スケールが付きすぎて酸素供給過剰になる。より好ましくは、600℃以上、700℃以下である。
本発明では、熱間圧延後(および巻取り後)、熱処理条件を適切に制御することによって、酸洗性に優れた鋼板を得るものであり、この鋼板の化学成分組成については、高強度鋼板としての特性を満足するものであればよい。こうした観点から、基本成分として、C:0.04〜0.2%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.1〜3.0%、P:0.02%以下(0%を含まない)およびS:0.004%以下(0%を含まない)を夫々含有するものが挙げられる。各元素の添加理由は、以下の通りである。
[C:0.04〜0.2%]
Cは鋼材(即ち、鋼板)の強度を高めるのに有効な元素である。C含有量が0.04%未満では、自動車用の高強度のニーズに応えることができなくなり、一方、C含有量が0.2%を超えて過剰になると、冷間加工性が低下する。好ましいC含有量は、0.06%以上、0.15%以下である。
[Si:0.1〜3.0%]
Siは鋼材の強度を発現しつつ、延性や加工性を確保できる重要な元素である。本発明で対象とする鋼板では、強度確保に最低限必要なSi量としてその含有量は0.1%とした。しかしながら、Si含有量が過剰となると、延性を損なうので3.0%以下とした。好ましいSi含有量は、0.3%以上、2.8%以下である。
[Mn:0.1〜3.0%]
Mnは鋼材の強度および靭性を確保するために有用な元素である。こうした効果を発揮させるためには、少なくとも0.1%以上含有させる必要がある。しかしながら、Mn含有量が過剰になると、延性が劣化するので3.0%以下とする必要がある。好ましいMn含有量は、0.3%以上、2.8%以下である。
[P:0.02%以下(0%を含まない)]
Pは不可避的に含有される元素であるが、微量のPの存在はセメンタイトの析出を遅延させ変態を抑制するのに有効に作用する。しかしながら、P含有量が0.02%を超えて過剰になると、延性の低下と共に、めっき密着性(例えば、溶融亜鉛めっき)の悪化を招くので、その上限を0.02%に止める必要がある。P含有量は、好ましくは0.01%以下にするのが良い。尚、工業生産上、鋼材中のP含有量を0%にすることは困難である。
[S:0.004%以下(0%を含まない)]
Sは不可避的に含有される元素であるが、硫化物系介在物のMnSを形成し、これが鋼材の熱間圧延時に偏析することにより、鋼材を脆化させるので、その上限を0.004%とする必要がある。S含有量は、好ましくは0.003%以下にするのが良い。尚、工業生産上、鋼材中のS含有量を0%にすることは困難である。
上記の化学成分組成以外の成分は、実質的に鉄である。残部が実質的に鉄の場合、不可避的不純物(例えば、原料、資材、製造設備等の状況によって持ち込まれる不純物(O,N等))が鋼板中に含まれることは、当然に許容される。
本発明で対象とする鋼材には、必要に応じて(a)Ni:2%以下(0%を含まない)、Cu:2%以下(0%を含まない)、Mo:2%以下(0%を含まない)およびB:0.01%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(b)Cr:2%以下(0%を含まない)、Nb:1%以下(0%を含まない)、V:1%以下(0%を含まない)およびW:0.3%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(c)Al:0.06%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Ca:0.03%以下(0%を含まない)およびMg:0.03%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上等を含有させることや、(d)Nの含有量を0.01%以下(0%を含まない)に抑制することも有効であり、含有される若しくは抑制される成分に応じて鋼板の特性が更に改善される。これらの元素を含有若しくは抑制するときの範囲限定理由は以下の通りである。
[Ni:2%以下(0%を含まない)、Cu:2%以下(0%を含まない)、Mo:2%以下(0%を含まない)およびB:0.01%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Ni,Cu,MoおよびBは、いずれも焼入れ性を向上させる上で有効な元素である。このうちNiは、適量含有させることによって連続焼鈍ライン(CAL)、冷却時点でのマルテンサイト比率の増大とマルテンサイトのラス構造を微細化する作用を通じて、次工程の連続溶融亜鉛めっき焼鈍ライン(CGL)における二相域再加熱−冷却処理時の焼入れ性を良好にし、冷却後の最終的な複合組織を良好なものとし、各種成形加工性を向上させることができる。こうしたNiの効果は微量でも発揮できるが、好ましくは0.1%以上(より好ましくは0.2%以上)であることが好ましい。しかしながら、Niは高価な元素であるため、製造コストの観点から2%以下にすることが好ましい。より好ましくは、1.5%以下、更に好ましくは1.0%以下である。
CuもNiと同様に焼入れ性を向上させる元素であり、Niと同様の作用により各種成形加工性を向上させるのに有効に作用する。こうした効果を発揮させるためには、Cuは0.1%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.2%以上である。しかしながら、Cuは高価な元素であるため、製造コストの観点から2%以下にすることが好ましい。より好ましくは、1.5%以下、更に好ましくは1.0%以下である。
Moは、NiやCuと同様に焼入れ性を向上する効果があり、Niと同様の作用により各種成形加工性を向上させるのに有効に作用する。また、Moは、めっき性を損なうことなく、固溶強化を図る上で有効に作用する元素である。こうした効果を発揮させるためには、Moは0.1%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.2%以上である。しかしながら、Moは高価な元素であるため、製造コストの観点から、2%以下にすることが好ましい。より好ましくは、1.5%以下、更に好ましくは1.0%以下である。
Bは、NiやCuと同様に焼入れ性を向上する効果があり、必要に応じて含有される。こうした効果を発揮させるためには、Bは0.0001%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.0002%以上である。しかしながら、Bを過剰に含有させると、めっき性を劣化させるため、0.01%以下にすることが好ましい。より好ましくは、0.005%以下、更に好ましくは0.001%以下である。
[Cr:2%以下(0%を含まない)、Nb:1%以下(0%を含まない)、V:1%以下(0%を含まない)およびW:0.3%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Cr,Nb,VおよびWは、いずれも鋼板の強度向上に有効な元素である。このうちCrは、鋼材(鋼板)および冷間鍛造品に強度を付与するために必要に応じて含有させることができる。こうした効果を発揮させるためには、Crは0.01%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Crを過剰に含有させると、延性を損なうので、2%以下にすることが好ましい。より好ましくは、1.0%以下である。
Nbは、微量の添加で微細組織を得ることができ、靭性を損なわずに高強度化を図れる元素である。こうした効果を発揮させるためには、Nbは0.001%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.005%以上である。しかしながら、Nbを過剰に含有させると、炭化物が生成し、マルテンサイトの体積減少或はその析出強化により強度と加工性のバランスが劣化する。こうしたことから、Nbを含有させるときには、その含有量は1%以下にすることが好ましく、より好ましくは、0.5%以下、更に好ましくは0.1%以下である。
Vは、Nbと同様に炭化物を生成する元素であり、鋼板の強度向上に寄与する。こうした効果を発揮させるためには、Vは0.001%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.005%以上である。しかしながら、Vを過剰に含有させると、コスト高の原因となるだけでなく、鋼板の降伏点(降伏比)を上昇させて加工性を低下させるので、Vを含有させるときには、その含有量は1%以下にすることが好ましく、より好ましくは、0.5%以下、更に好ましくは0.1%以下である。
Wは、析出強化、フェライト結晶粒の成長抑制による細粒強化、および再結晶の抑制を通じた転位強化により、鋼板の強度向上に寄与する元素である。こうした効果を発揮させるためには、Wは0.001%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.005%以上である。しかしながら、Wを過剰に含有させると、炭窒化物の析出を過剰にし、成形性の劣化を招くので、Wを含有させるときには、その含有量は0.3%以下にすることが好ましく、より好ましくは、0.2%以下、更に好ましくは0.1%以下である。
[Al:0.06%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Ca:0.03%以下(0%を含まない)およびMg:0.03%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Al,Ti,CaおよびMgは、いずれも脱酸剤として有効に作用する。このうち、Alは、脱酸剤として作用する他、焼きならし加熱の際に、オーステナイト結晶粒の粗大化を防止する効果も発揮する。こうした効果を発揮させるためには、Alは0.01%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.02%以上である。しかしながら、Alを過剰に含有させると、靭性が劣化するので、Alを含有させるときには、その含有量は0.06%以下にすることが好ましく、より好ましくは0.05%以下、更に好ましくは0.04%以下である。
Tiも、脱酸剤として有効に作用する。こうした効果を発揮させるためには、Tiは0.01%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.02%以上である。しかしながら、Tiを過剰に含有させると、その効果が飽和することに加え、結晶粒が不安定になるため、Tiを含有させるときには、その含有量は0.1%以下にすることが好ましく、より好ましくは、0.08%以下、更に好ましくは0.05%以下である。
CaおよびMgも脱酸に用いられる元素であり、必要によって含有される。こうした効果を発揮させるためには、いずれも0.002%以上含有させることが好ましく、より好ましくは0.003%以上である。しかしながら、Ca,Mgを過剰に含有させると、成形性が劣化するので、いずれもその含有量は0.03%以下にすることが好ましく、より好ましくは、0.02%以下、更に好ましくは0.01%以下である。
[N:0.01%以下(0%を含まない)]
Nは、粗大な窒化物を形成して曲げ性や穴広げ性を劣化させ、且つ溶接時のブローホールの原因となることから、できるだけ抑制することが好ましい。こうした観点から、Nは0.01%以下に抑制することが好ましい。尚、N含有量は0%にすることは困難であるが、低ければ低いほど良好な特性が発揮できることになる。
上記のようにして製造される鋼板は、それ自体で酸洗性が良好なものとなる、通常の酸洗条件で良好な酸性性を発揮するものとなる。本発明者らは、こうした鋼板を酸洗したときに、より良好な酸洗性が発揮される条件(酸洗水溶液の組成および温度)についても検討した。その結果、塩酸を所定量含む水溶液中に、特に過酸化水素を5質量%以上含有させたものを用い、その温度を適切に制御した状態で酸洗すれば、酸洗速度がより高められ、極めて優れた酸洗性が発揮できることも見出している。この酸洗水溶液の成分組成および温度制御による作用効果は次の通りである。
[塩酸濃度:5質量%以上、20質量%以下]
塩酸濃度が5質量%未満では、酸洗速度が遅過ぎて、十分に粒界酸化部を除去できなくなる。しかしながら、塩酸濃度が20質量%を超えると、過酸洗となって、必要以上に鋼板を溶解させ、酸洗歩留まりが低下することになる。
[過酸化水素濃度:5質量%以上、8質量%未満]
過酸化水素濃度が5質量%未満では、酸洗速度が遅過ぎて、十分に粒界酸化部を除去できなくなる。しかしながら、過酸化水素濃度が8質量%以上になると、酸洗水溶液の急激な温度上昇によって、温度を適正な範囲(下記)に制御することが困難になる。更に、過酸洗となって、必要以上に鋼板を溶解させ、酸洗歩留まりが低下することになる。
[酸洗水溶液温度:50〜75℃]
酸洗するときの水溶液の温度が50℃未満になると、酸洗速度が遅過ぎて、十分に粒界酸化部を除去できなくなる。しかしながら、この温度が75℃を超えると、塩酸のミストが発生し、周辺設備の腐食等の問題を起こすことになる。更に、過酸洗となって、必要以上に鋼板を溶解させ、酸洗歩留まりが低下することになる。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例によって制限を受けるものではなく、上記・下記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
[実施例1]
下記表1に示す化学成分組成の鋼(鋼種A〜V)を溶製し、溶鋼を鋳造して得られたスラブを1250℃に加熱し(温度管理は、熱電対を埋め込んだ測定用スラブを一般スラブと同様に加熱して実測する方法による)、仕上げ温度:870〜900℃で、厚さ:2.6mmまで熱間圧延し、次いで、平均冷却速度:40℃/秒で冷却した後、コイルに巻取り(巻取り温度:650℃)、その後、大気中で放冷却した。
Figure 0005271981
コイルから2cm×2cmに切り出した鋼板小片を、下記表2に示す条件で熱処理を行ない、放冷後、5質量%過酸化水素を含む15質量%塩酸水溶液で、60℃×1分間の条件で酸洗した後、表層スケールと粒界酸化部の生成状況および除去状況を、断面光学顕微鏡観察により行ない、除去できている場合を酸洗性良好(酸洗性評価:「○」)、除去できていない場合を酸洗性不良(酸洗性評価:「×」)とした。その結果を加熱条件(雰囲気、水洗水溶液温度、時間)と共に、下記表2に示す。
Figure 0005271981
これらの結果から、次のように考察できた。まず試験No.1のものでは、熱処理後に30μmの厚い表層スケールが形成される上、Si,Mn欠乏層が形成されず、酸洗してもこれらの層は除去できない状況であった。試験No.2では、熱処理後に表層スケールは15μmと薄かったが、Si,Mn欠乏層が形成されず、酸洗後には表層スケールのみ除去されて、粒界酸化部は除去されていなかった。
試験No.3〜5では、熱処理後に約20μmの表層スケールと、約15μmの粒界酸化部が形成されていた。そして、粒界酸化物では、Si,Mn欠乏層が形成されており、酸洗後は表層スケールも粒界酸化部も除去されていた。
試験No.6,7では、熱処理後に約20μmの表層スケールと、約15μmの粒界酸化部が形成されていた。粒界酸化部では、Si,Mn欠乏層が部分的にしか形成されておらず、酸洗後には表層スケールは除去されたものの、粒界酸化部は除去されずに残っていた。
[実施例2]
前記表1に示した化学成分組成の鋼(鋼種A〜V)を溶製し、溶鋼を鋳造して得られたスラブを1250℃に加熱し(温度管理は、熱電対を埋め込んだ測定用スラブを一般スラブと同様に加熱して実測する方法による)、仕上げ温度:870〜900℃で、厚さ:2.6mmまで熱間圧延し、次いで、平均冷却速度:40℃/秒で冷却した後、コイルに巻取り(巻取り温度:650℃)、その後、大気中で放冷却した。
コイルから2cm×2cmに切り出した鋼板小片を、0.5%O2−N2雰囲気で、700℃、60分熱処理し放冷後、下記表3に示す条件(酸洗水溶液中の塩酸濃度、過酸化水素濃度、温度)で酸洗した。酸洗後の表層スケールと粒界酸化部の生成状況および除去状況を、断面光学顕微鏡観察により行ない、除去できている場合を酸洗性良好(酸洗性評価:「○」)、除去できていない場合を酸洗性不良(酸洗性評価:「×」)とした。その結果を酸洗条件(酸洗水溶液中の塩酸濃度、過酸化水素濃度、温度)と共に、下記表3に示す。
Figure 0005271981
これらの結果から、次のように考察できた。まず試験No.8のものでは、15%塩酸に過酸化水素を1%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールは除去できなかった。試験No.9は、酸洗水溶液温度を75℃まで上げたものであるが、表層スケールの一部は除去できたが、粒界酸化部は除去できなかった。
試験No.10では、15%塩酸に過酸化水素を3%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールの一部しか除去できず、粒界酸化部は全く除去できなかった。試験No.11は、酸洗水溶液温度を75℃まで上げても、粒界酸化部の一部は除去できなかった。
試験No.12、13では、15%塩酸に過酸化水素を5%添加した酸洗水溶液を用い、50℃、75℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。また、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇することもなかった。
試験No.14では、15%塩酸に過酸化水素を8%添加した酸洗水溶液を用い、65℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。また、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇することもなかった。
試験No.15では、15%塩酸に過酸化水素を10%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。しかしながら、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇し(75℃を超える温度)、早期に制御不能となった。
試験No.16では、3%塩酸に過酸化水素を10%添加した酸洗水溶液を用い、75℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールの除去できなかった。
試験No.17では、5%塩酸に過酸化水素を5%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。
試験No.18では、5%塩酸に過酸化水素を8%添加した酸洗水溶液を用い、75℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。また、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇することもなかった。
試験No.19では、20%塩酸に過酸化水素を5%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。また、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇することもなかった。
試験No.20では、20%塩酸に過酸化水素を8%添加した酸洗水溶液を用い、75℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。また、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇することもなかった。
試験No.21では、25%塩酸に過酸化水素を5%添加した酸洗水溶液を用い、50℃で酸洗を行なったものであるが、表層スケールも粒界酸化部も完全に除去することができた。しかしながら、酸洗中に酸洗水溶液の温度が急激に上昇し(75℃を超える温度)、早期に制御不能となった。
1,1a 表層スケール
2 Si,Mn濃縮層
3 鋼板
4 粒界酸化部
5 Si,Mnが濃縮した部分
6 Si,Mn欠乏層

Claims (7)

  1. C:0.04〜0.2%(質量%の意味、鋼の化学成分において以下同じ。)、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.1〜3.0%、P:0.02%以下(0%を含まない)およびS:0.004%以下(0%を含まない)を夫々含有し、残部が鉄および不可避的不純物であり、熱間圧延されたSi含有鋼板を、O2を1体積%未満に制御した窒素雰囲気中で、700℃以上に5〜60分加熱処理することを特徴とする酸洗性に優れたSi含有熱延鋼板の製造方法。
  2. 熱間圧延した後、巻取りをしたSi含有熱延鋼板に対し、前記の加熱処理を行なう請求項1に記載のSi含有熱延鋼板の製造方法。
  3. 前記鋼板は、更にNi:2%以下(0%を含まない)、Cu:2%以下(0%を含まない)、Mo:2%以下(0%を含まない)およびB:0.01%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1または2に記載のSi含有熱延鋼板の製造方法。
  4. 前記鋼板は、更にCr:2%以下(0%を含まない)、Nb:1%以下(0%を含まない)、V:1%以下(0%を含まない)およびW:0.3%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載のSi含有熱延鋼板の製造方法。
  5. 前記鋼板は、更にAl:0.06%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Ca:0.03%以下(0%を含まない)およびMg:0.03%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1〜4のいずれかに記載のSi含有熱延鋼板の製造方法。
  6. 前記鋼板は、Nの含有量を0.01%以下(0%を含まない)に抑制したものである請求項1〜5のいずれかに記載のSi含有熱延鋼板の製造方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法によって得られたSi含有熱延鋼板に対して、塩酸濃度:5質量%以上、20質量%以下、過酸化水素濃度:5質量%以上、8質量%未満で、温度が50〜75℃の水溶液を用いて酸洗することを特徴とするSi含有熱延鋼板の酸洗方法。
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